和歌山県の平成25年度重点施策の説明を受けました。これは明日開会する県議会定例会の中の重点施策に関して当局から説明を伺ったものです。これらの重点施策の内容に関しては、一般質問や予算委員会で質疑を行うことになります。
平成25年度も安全と安心、挑戦の政策の三本柱で項目を立てています。安全の政策は、巨大地震や風水害などの災害から県民の皆さんを守るための総合的な防災対策を推進することを目的にしています。
安心の政策は、和歌山県で安心して過ごせる生活環境を創るため福祉や医療の充実を中心とした政策を推進することを目的にしています。
そして挑戦の政策は、和歌山県の成長と発展に向けて中小企業や農林水産業者の支援を行うと共に、将来を担う人材育成を目的にした政策となっています。
政策推進に関る平成25年度の予算は5,672億円で、対前年度比76億円のマイナスになっていますが、平成25年2月に補正予算を組むことで13ヶ月分の予算として考えると、6,057億円となり、309億円のプラスに転じます。対前年比でプラス5.4パーセントの予算規模となります。国の経済対策予算を受けて明日開会の県議会で補正予算の審議を行います。年度によって切れ目のない経済対策を行うために13ヶ月の予算として政策を考えるものです。そのため公共投資予算は、平成25年度当初予算1,144億円で対前年比マイナス144億円となっていますが、13ヶ月予算では1,488億円となり、対前年比ブラス219億円、率にして17.3パーセントとなります。
このように積極的な公共投資によって需要創造を図り経済活性化につなげることにしています。公共投資の内訳として道路整備予算が13ヶ月予算では525億円で、対前年比228億円の76.8パーセント増加となります。河川整備は13ヶ月予算では94億円で、対前年比40億円の74.1パーセント増加となります。真に必要な公共事業を可能な限り前倒しすることによって、国の経済対策と合わせてこれらの公共事業に取り組むことにしています。
具体的項目の記載は割愛しますが、平成25年度は防災対策と経済対策が大きな柱になります。県としての経済対策は、中小企業の競争力の強化、地域商業の魅力向上、新産業の創出、新エネルギーと利用と省エネルギーの推進。企業立地の促進、産業支援機能の充実、雇用の促進、観光の振興が8本柱になっています。
和歌山県の特性を活かした新エネルギーの創出については、バイオマス発電やメガソーラー、そしてメタンハイドレートの状況調査に至るまで利用可能なものは活用することで経済対策とエネルギー創出を図ろうとしています。県の組織の中に新エネルギーを担当する班を強化するなど、政策推進のための体制も確立しようとしています。
今日の説明を受けて明日からの審議に挑むことにしています。
再生可能エネルギーについて協議しました。平成24年度事業としての新エネルギー計画がほぼ出揃っています。それらの計画を受けて、これからの動向を協議したものです。新エネルギーは雇用が少ないと言われていますが、実はビジネス機会を増やすものであり、今までにないところで雇用が増えることは確実です。同席した専門家からは、再生可能エネルギーに取り組んできたドイツでは雇用が増加していると伺いました。新エネルギーを電力会社の電気料金に賦課する方法は金額が大きくなっていることから批判がありますが、雇用に関しては生み出しているという評価があります。
確かに電気関係の資格者を中心に新しい雇用が生まれ、今以上に必要となることが分かりました。和歌山県内も積極姿勢にありますから、この件に関しては来週も検討会を行う予定です。