活動報告・レポート
2013年2月12日(火)
仕事人
仕事人

会社生活50年の経験のある方と懇談の時間をいただきました。「この会社で社長よりも年上なのは俺だけ」というように余人を持って変え難い存在感があります。これだけ長い会社人生を過ごしている秘訣の一端を知りました。それは誰もできないような仕事を請け負っているからです。定例的なもの、定例的な仕事であればマニュアルや時間を掛ければ一定のレベルに達することができます。また比較的同じ価値観を有している会社内での仕事であれば困難に直面しても解決は図れます。難しいのは対外的な仕事であり、しかも問題が発生した場合の対応や、問題が発生する前、つまり未然に防止するための仕事なのです。これらの問題への対応には定例的なものはありませんから人間力が勝負になります。

しかも相手が経営者や立場のある人の場合、その人の人間力は練られて高いレベルにありますから、少なくとも同等程度の人間力が必要となります。人間同士が対峙する場面において話し合いで解決するためには人間力の戦いとなります。それができる力を有していることから50年の期間、会社が必要な人材だと評価し務めているのです。

そして仕事はゲームと同じだと話してくれました。ゲームは楽しむことが第一で、楽しめると面白くて興味を持つようになります。面白いと感じると上達していくのです。仕事も楽しめなければなりません。仕事を嫌だと感じていると楽しくありませんから、どれだけ経っても上達することはありません。

このことを少年野球に例えてくれました。野球を楽しいと感じなければ練習は嫌になりますから上達することはありません。指導者が子ども達にすべきことは、野球は楽しいと思わせることです。楽しいから練習を続けたくなる。そして上達していくので、また楽しくなることを繰り返すことが最初のステップです。そこから競技選手に向かうのか、中学校でも野球を続けるのかによって指導方法は変わって行きます。初心者に厳しくしても大方の場合、楽しいと感じませんから長続きしないのです。

仕事も楽しめなければ成果は表れません。仕事を楽しいと思っていると対外的な対応の仕方も変わります。日頃から会社への理解を求めることや会社外の人との付き合いも行います。会社に外部に自分の言うことなら聞いてくれる存在の人をたくさん作ることが、問題を未然に防ぐことになりますし、問題が発生した時は助けてくれることになります。

このように仕事の中で水面下の外部と折衝する仕事が一番難しいのです。ひとつの問題に対応するためには長い時間を掛けて人間関係を構築しておく必要があるからです。しかも会社が必要とされる対外的な全ての分野の人との信頼関係が必要なのです。

「如何に信頼できる関係を持っているか」、「如何に言うことを聞いてもらえる関係にあるか」が仕事人に必要なことです。それには人間力が必要で、胆力のある人が築けるものです。会社外の人から「あの会社」ではなくて、「あの会社には○○さんがいる」と思わせるような仕事を日常からしておくことが有事に役立ちます。

仕事を通じた生き方について学ぶことができました。教訓を得られた貴重な時間となったことに感謝しています。

懇談

昼食を取りながら県政の課題について懇談しました。4人の経営者の方々と県内の開発動向とエネルギー問題などを中心に意見交換を行いました。経済回復への期待から和歌山市内の良い場所の土地価格が上昇する気配があると伺いました。東京などの都市部において土地が上昇傾向にあると聞いていますが、和歌山市内でも気配があるようです。土地が動くと経済状況は上向きますから、まだアナウンス効果の段階ですが、域内経済によい兆候が見え始めそうです。

またエネルギー問題に関しては、このままでは今年の夏も電力不足に陥ることから、原子力発電の再稼動ができなければ、将来に向けた火力発電所や、大規模な補完エネルギーとしての再生可能エネルギーの建設などが必要だという見解があります。エネルギー問題は国策ですが地方にとっても電力不足は経済を停滞させるものですから、今では皆さんの関心事項です。但し、民間でできることは資金面や新しいビジネスモデルが確立されていることから再生可能エネルギーの設置に関れる程度です。この分野での協力依頼をお願いしました。

その他
  • 平成25年2月県議会定例会で上程される議案の中の一部について説明を受けました。県が持つ債権の取り扱いに関しての議案です。債権の取り扱いに関しては平成22年度以来の議案提出となります。
  • 公立高校受験に関して話し合いを行いました。和歌山県内の公立高校の受験は後一ヶ月に迫ってきました。受験生の心境は不安感でいっぱいだと思いますし、保護者の不安もあると思います。中学校では志望校と学力と兼ね合いから受験校を絞り込む過程に入っています。全ての受験生の皆さん、苦しい時間は後一ヶ月です。志望する高校受験ができるように最後まで頑張って下さい。応援しています。
  • 道路の問題2件について協議を行いました。県道から店舗への進入路確保の問題、もうひとつは渋滞する交差点での渋滞緩和措置についての案件です。どちらも当事者の意見を聞きながら対応しています。