活動報告・レポート
2013年1月27日(日)
テッド
タクシーの乗務員

今日お世話になったタクシーの乗務員さんとの会話です。この方は午前7時30分から午後7時までの約12時間、タクシーに乗務しています。朝は午前5時30分に起床して会社に向かい、仕事を終えて帰宅するのは午後9時頃です。通勤時間があるので自宅を出てか帰るまでの時間は約15時間になります。自宅では食事と寝るだけの時間が確保されている状態です。

そして給与を聞いたところ「月収で10万円です」という回答でした。「タクシーを運転していても所得はありません。生活するのにいっぱいです」ということでした。一日12時間も運転し続けて月収10万円ということです。家でいる時間を抑えて貴重な時間を仕事に振り向けて得られる所得が少ないという実態があります。生活保護は必要ですが、働いているのにそれ以下の所得で生活している人がいる事実を知りました。働いているのにその見返りが余りにも少ないことは社会の問題です。

このタクシー会社は完全歩合制ですから、当たり前ですが売り上げが少なければ月収は少なくなります。では個人の能力に問題があるのでしょうか。一日12時間も運転していますが、お客さんがあるかどうかは分かりません。天候や気温、その日の流れにも左右されるのです。

そして経済情勢にも大きく影響されるのがタクシーです。昨年の活動報告で、パナソニックの業績悪化に伴い本社所在地のタクシーの利用が大幅に減少したことを記しました。企業が経費削減をするに際して、タクシーの利用を減少させることは取り組みのひとつです。企業にとって経費削減ですが、タクシー会社にとっては売り上げの減少となります。

企業のタクシー経費削減額がそのまま、タクシー会社の売り上げ減となるのです。乗務員さんの能力ではなくて経済の動きに左右されるのがこのサービス業です。大企業などがタクシーの利用を控えることから、タクシー乗務員さんの給与が減少することになります。

わが国を引っ張っている大企業や地方自治体が経費削減を進めると、地方の中小企業やサービス業は売り上げ減少と所得減少という影響を受けるのです。

その結果、全てではないと思いますが、私が乗り合わせたタクシーの乗務員さんの給与が減少しているように、同じ境遇にある人がいると思います。これまでと同じ時間、同じように仕事をしていても外部環境の変化によって給与が下がっているのです。タクシー乗務員さんは、今の時期の寒さ、運転の疲れ、待機時間の拘束など大変な環境で仕事をしてくれています。それなのに生活するのに十分な対価が得られない現状に接して、経済対策、そして地方における経済回復が最重要課題であると改めて認識しました。現在、中小企業を支援するための条例の検討委員会によって和歌山県の中小企業向けの支援策を検討しています。私も委員として参画しているので、最重要の仕事として取り組みたいと考えています。

テッド

映画テッドを観ました。中年になったテディベアが巻き起こす可笑しくて、可愛くて、そして感動のあるストーリーです。ストーリーは他に多数紹介があるので詳しいところは任せますが、雷兄弟の誓いを立てた主人公のジョンとテッドが共に育ち、共にあなた任せの35歳になり大人になりきれない二人でいます。テッドの言動によってジョンは恋人との関係も不仲になります。恋人との別れをテッドの責任にするジョンに対して「責任を押し付けるのはやめろ。俺が誘ったかもしれないけれど意思決定をしたのはジョン自身だろう」と、初めて大人として目覚めさせます。

ジョンは自分の生き方の大切な部分を雷兄弟のテッドに頼っていたのです。ジョンは自分の人生で大切なものを自覚し自分で行動にでます。自ら起こした行動は一見、失敗したかのように思いますが、自分の意思を表したことに対して恋人のローラはジョンへの気持ちを確かめ不安が消え始めます。

そして事件が起こりました。テッドが誘拐され、そこから逃げようとした結果、身体が真っ二つに裂かれて奇跡の生命が消えてしまいます。「ジョン、雷兄弟はローラだ。もう二度と失ってはいけない」と言葉を残し、この世から消えることになります。

この言葉が、テッドを避けていたローラの心を動かしたのです。ジョンの願いによって生命を得たテッドですが、今度はローラの祈りによって生命を得ることになります。再び生命を得たテッドはジョンとローラの三人で新しい人生を始めることになります。

心を認め合った三人ですから、今度は何が起きても大丈夫の関係で新しい人生のストーリーは続くことになります。

大切なものは近くにあるけれど、それが見えていないし感じていないのです。人はそれをなくした時に初めて大事だったことに気付きます。取り戻せる時期であれば良いのですが、時期を失すると違った人生になってしまいます。大切なものをいつまでも大切だと思える心を持ちたいものです。

見舞い

父親の様子を見てきました。とても足が弱っていて自力で歩くことが困難な状態です。この後、状況を見ながらリハビリに取り組むことになりますが、どこまで戻るかどうか分かりません。足とお尻が細くなっているので元の筋肉のある状態に戻るのは難しいように思います。

この後は、もう一度という気持ちと気力の充実にかかっています。

懇親会

夕方からは懇親会に参加しました。日頃から大変お世話になっている方の自宅に招待してもらいました。皆さんと楽しい時間を共有でき、間もなく過ぎる新しい年の最初の月を締め括れそうです。