活動報告・レポート
2013年1月10日(木)
懇談
懇談

リーダーが不満を口にしていると、その組織や部署の皆さんも不満を述べるようになります。リーダーが前向きで明るい言葉を発していると、その組織はリーダーと同じように厳しい環境であっても明るく対処しようとします。リーダーの心構えと言葉によって組織の動きは違ってくるのです。

不満を持っている人のところには不満が集まり出し、希望を持っている人のところには希望のある人が集まってくるのです。人は同じような性質の人をひきつけあうのです。

ある組織のリーダーは、「部下の前では不満は言いません。批判もしません。部下がやれない時があれば、批判をしないで私が実践して見せます。技術的なことでできないと分かっていても現場に出向きます。そうすることで、できる人がその場に来て説明してくれたり見本を見せてくれるのです」という話を聞かせてくれました。

できないことを批判するよりもやってみる姿勢が大事なのです。信頼されているリーダーが実践しようとしているのに、誰も見向きもしないことはあり得ません。明るくて現場に出向いてくれるリーダーのいる組織は危機に遭遇しても対応できるのです。

そしてもうひとつの話を聞かせてくれました。「私と片桐さんが今、話をしていますが、どれだけ内容があったとしても明日になると忘れています。私は仕事を終えて自宅に帰ってから、話の内容を手帳に書き込んでいます。そうすることで片桐さんが話してくれたことを忘れないでいられるのです」ということです。

それを聞いたので私も答えを返しました。「Kさん、私も同じですよ。大切な言葉や素敵な話の内容は手帳に書き込んでいます。その日の内に書き込むことで記憶が定着するからです。一日空けるとどんな良い話しであっても内容を忘れてしまいます」。

同じような習慣を持っているKさんと話し合えたことは嬉しい出来事です。その日の出来事をその日の内に手帳に書いている人に会うことは稀です。そんな簡単なことなのに、と思う人がいるかも知れません。しかし滅多に出会わないのです。

毎日ひとつだけでも良いことを実践し、それを続けている人との話は楽しい時間です。

サービスの展開

ある商品サービスがあります。新しいサービスの場合、それを利用者に知らせることは容易ではありません。では浸透させるためにどう展開していくのか。

何もしないで他人を頼り待っている方法があります。結果がでないまま終わってしまう可能性が高くなります。お客さんからの問い合わせに対して対応する方法があります。広がりは期待できません。受動的な対応では感動を与えらないからです。そして自らで取次店に出向いて5分でも説明する機会を確保しようとする方法があります。「そんなことをしても無駄だよ」という意見がありますが、営業担当の人にサービス内容を知ってもらうことから始めなければ、浸透も広がりも期待できません。取次店の方に説明をして、それでも受け入れられなければ、このサービス内容ではお客さんに納得してもらえないことだと納得できます。

やるだけやらなければ、良いサービスなのかそうでないのかさえ分かりません。「やれることはやっておきたい」と話している営業パーソンの話を伺いました。やってみないと結果は判らないのです。

懇親会

夕方からは懇親会に参加しました。少人数の懇親会でしたが、これからの政治の動向、政治に期待すること、そして景気の見通しなどについて話し合いました。多くの皆さんは公共投資についての期待感があります。財政再建は大事ですが、まずは経済再生が先にあります。先のことを憂いて経済対策を講じないようでは、今も先もありません。現在の経済環境を良くすることでこれから先があるのです。

尤も、国債の乱発や日本銀行への直接引き受けを求めることは危険が伴うため限度の問題がありますが、バランス感覚を保ちながらの政策推進であれば期待感があります。特に地方都市において経済対策は公共投資頼みのところがありますから、期待を持って新年度予算案を待っています。