新春に当たり、和歌山市内の刺田比古神社に祈願に行きました。毎年新春に祈願をお願いしているのですが、今年もこの時期に訪れることができました。宮司さんからは「仕事ができること、安全で暮らせることに感謝して下さい」という言葉を頂戴しました。その通りで、仕事ができる、そして安全に暮らしができることは人生において大きな幸福です。
毎日働けること、働いて社会の役に立つことは何よりも嬉しいことなのですが、それに気付かない場合があります。でもさり気なく悟らせてくれるので、その言葉に注意を向けておくことで自分を戒めることができます。
新春に際して祈祷を済ませるなど、賀詞会も含めて各種式典が執り行っています。新春のしきたりと日常活動が入り混じる日々も過ぎ行くところで、間もなく当初予算や新政策を含めて大切な時期に入ります。
今週から本格的に会社が始まっています。和歌山市内の会社を中心に訪問と挨拶を行いました。年の初めに皆さんと顔を合わせて挨拶を交わすことができるのは有り難いことです。元気で挨拶ができて当たり前だと思っていますが、当たり前のことなど世の中にはありません。全ては有り難いことだと思います。訪問して挨拶できるところがあるのは嬉しいことです。
経済環境や私達の会社を取り巻く環境は決して好転しているとは言えないのですが、厳しい中から踏み出せる希望を持って毎日を過ごしたいという主旨の挨拶をいたしました。
厳しいから諦めるのではなくて、厳しいから立ち向かうことで現状から一歩抜け出せると思います。同じ思いを共有できていると感じていますから、その感覚を大切にしながら議会活動を行う所存です。
和歌山県電力総連新春の集いが開催されたので参加しました。皆さんと顔を合わせられたことは嬉しいことで、厳しい環境の中、懸命に持ち場を守り現状打破をしようとする姿勢に触れ、感銘を受けると共にスクラムを組んで前進したいと心から思いました。
そんな感銘を受けた新春の集いで挨拶をさせていただきました。挨拶の主旨は次の通りです。
新年おめでとうございます。皆さんと共に新しい年を迎えられたことに感謝しています。さて今年1月1日の元日、久し振りに弟と会いました。県外で仕事をしている関係上、兄弟と言っても会えるのは一年に数回です。それぞれ置かれた立場の厳しさについて話を交わしました。
弟の電機メーカーでは大規模な雇用調整を行っています。つまり3,000人の人が会社を去ったことを意味しています。電機メーカーは外国企業との競争、これは価格や品質の競争に曝されています。新しい技術革新と市場投入、そして市場確保や円高への対応、加えて格付け会社による投資不適格の評価との戦いなど、とても厳しい経営環境の中を生き抜こうとしています。韓国メーカーなどとの競争に敗れた側面もあり、市場を奪還することは容易なことではないのです。
そんな話を聞いていて電力と比較してみました。電力業界も厳しい経営環境にありますが、経営に失敗した訳ではありませんし、事故を起こした訳でもありません。市場を喪った訳でもありませんし、新しい製品を開発、投入しなくてもまだ大丈夫な環境にあります。
つまり市場は存在していること、既存の技術で経営環境の変化に対応できること、経営の失敗責任はないことなどを考えると、置かれた環境は厳しいものの立ち上がれない環境では決してないと確信する次第です。むしろ現状から回復することが社会のためになると確信していますから、早く価格と必要量の安定供給を図ることが役割だと感じるばかりです。そして私達は社会のインフラを支える企業の集まりであり、社会に欠かせない集団だと思います。持ち場や役割が違う人の集団であり、それぞれの役割に基づいて責任を果たすことで必ず信頼は得られると思います。
地域社会や和歌山県の皆さん、そして関西広域連合など私達が意見提言できる場面はたくさんあります。しっかりとした仕事を行い、信頼に基づいた提言をすることで今よりも高いレベルに達することができると確信しています。厳しさの中に希望がある。そんな気持ちで新年を迎えました。苦しいのは私たちだけではない。ここで踏み出すことが社会に対する責任です。新しい年も一緒に行動できることを嬉しく感じながら、新年の挨拶といたします。今年もよろしくお願いいたします。
そして約2時間、参加した皆さんと交流を深めました。ふたつの意見を要約して掲載します。「挨拶の内容は分かり易くて迫力がありました。なるほどと思わされました。心強く感じています」という意見がひとつ。もうひとつが「こんなことを議員に言うのは失礼ですが、最初の頃と比較して話が上手になりました。態度も迫力も内容も訴えるものがありました。聞いていて頼もしく感じました」という意見です。
他にも多くの意見を聞かせてもらいましたが、嬉しい意見ばかりを頂戴していることに感謝しています。