802. 三日坊主

・習慣は何かを達成する時に必要なことです。
習慣づけるのは、無意識のうちに難しいことだと思っています。それは誰でも体験している子ども時代の三日坊主の思い出があるからです。子どもの頃には完成しなかったことが、大人になると何でもないことがあります。三日坊主の思い出も消し去りたいものです。
三日天下や三日坊主の用語は、一般的にあまり良いものではありません。しかし何故か小学生の頃に流行った言葉で心に残っているものです。もし消し去ることができないのであれば、肯定的に考え直すと良いのです。その方法は次のようなものです。
三日坊主の経験が60回あるとします。三日坊主の日数の3日と60回を掛け合わせると180日になります。180日も新しいことに挑戦した歴史が自分の中にあるのです。何も体験していない人よりも優れた体験をしていたことが分かります。三日坊主とは、新しい取り組みに挑戦した体験の積み重ねです。
これからは三日坊主を恐れないで、一日30分、三ヶ月続けることを目標に定めたいものです。ひとつのことを三ヶ月続けることができると、それは新しい習慣となります。それを一年間続けられると人生は変わってしまいます。勿論、自分の望んだ方向に変えられるのです。
 一年も続けられるか不安だと思うものですが、最初は一日から始めたら良いのです。一日の積み重ねの結果が一年です。1月に始めたら3月には習慣となり、12月には完全に習慣化しているので1月とは違った自分になっている筈です。

 ・目標の確認に関して思い描くと良いこと。
大きな船が航海に出発する場面を思い浮かべて下さい。大きな船が出港する際には、見送る人たちが紙テープを投げて別れを惜しみます。そんな場面を思い浮かべることは簡単です。最初は、紙テープは切れることなく、船上の人と陸の人を結んでいます。大きな船はゆっくりと進みますから、紙テープは切れないままでいます。まるで船が動いていないような錯覚があります。しかし暫らくすると紙テープは切れてしまいます。大きな船は動いていないように見えても、実は目的地に向かって進め始めていたのです。目的地を知らなければ動きようはありませんが、船は目的地を知っていますから、確実に航海の一歩を進み始めていたのです。
 私達は目的地をまず見つけなければなりません。目的地がないと進みようがないからです。目的地を見つけたら、そこに向かって行動を開始しましょう。専門誌を読むこと、その分野に詳しい人と接点を見つけることなど方法があります。その時点では遠い航海の先は見えていません。まるで陸から離れて航海に出航しようとしている大型の船のようです。あせる気持ちはありますが、目的地がある限りゆっくりと、しかし着実に動き始めているのです。あせった時にはそんな光景を思い浮かべて、大海原を進みたいものです。


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