お好み焼の千房の中井政嗣社長の話を聞く機会をいただきました。最大の教えは「思い立ったら吉日」の言葉。つまり思い立ったら即座に行動に起こすこと。思い立った時が、一番行動エネルギーが充満しているからです。
本当にそう思います。講演を聴いた方と話したのですが、当日の夜の感動とやる気が100だとすると、今日もその気持ちを持ち続けている人は恐らくないだろうし、多くの人は100の数値が30程度に落ちているのではないかと思います。一週間も経過すると、多分感動の数値は0になっていると思います。つまり中井社長の話を聴いても聴かなくても自分に与えた影響はなかったということです。それほど人から受けた感動を持ち続けることは難しいことなのです。
話が終わった後、中井社長の話は「良かったぁ」の声が多くの方から聞かれました。間違いなく感動を受け取っていると思います。しかし翌日、そして今日も感動が残っている人は少ないのです。
では感動のエネルギーを自分のものにするにはどうすれば良いのでしょうか。中井社長の経営する千房はお好み屋さんです。話を聴いた人の中でお好み屋さんは少なかったと思いますし、真似をしても同じ体験ができることはありません。ですから感度体験を自分のものに取り入れすることが大切なのです。自分の仕事や行動に反映させることが感動話を自分で持ち続ける秘訣です。
「善は急げ」の言葉が琴線に触れましたが、そのことを実践しようと思ったら、翌日の朝からその日にやるべきことを抱えて、市内を走り回って解決を図るための仕事をすべきなのです。他人の経験や感動話は、形を変えて自分のものにしなければ意味はないのです。それができないと感動話から得たエネルギーは、忽ち0になってしまいます。
誰と会っても、誰の話を聴いても、自分の中には残りませんから、自分の成長にはつながらないのです。気に入った言葉は書き留める。そしてそれを頭に残して少しでも実行しようと心掛けることが感動話を自分の行動力に変換することなのです。
「思い立ったら吉日」。思ったことはその日のうちにが基本です。仮に着手できなかったとしても、ノートに書き留めることだけでも実践しておきたいものです。何日か経過してそのノートを見返した時に、その時の感動話の一部だけでも蘇ります。それだけでも小さな進歩です。
与えていただいた感動話が0になる前に、自らで行動を起こしたいものです。感動話が自分のものになっているか否かを確認するためには、それ以降の行動を見る以外にないのです。心は自分でも確認できないことがありますが、行動は自分で確認することが可能です。行動や生活態度から、心がどう変わっているかをチェックしたいものです。
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