・人生で一度は大きな決断をすべきでること。現役時代を60年とすると、その間に人生を賭けるような大きな決断を一度はしなければならないのです。60年のドラマの中でクライマックスがないことは考えられません。安定しているだけで盛り上がりのない人生では、何のための、そして誰のための人生なのか分からないのです。生死を賭けるような決断ができる人とできない人がいますが、人生においてその差はあるのです。
・60歳になると人生を語れるものが必要です。何も起きなかった人生には物語はありません。人は若い頃に「こんなことがあった、あんなこともあった」と話せるような人生を表せるような象徴的な出来事が必要なのです。60歳過ぎを生きるためには、若い頃の物語は絶対に必要なものなのです。
その物語は映画監督がいるわけでもなく、シナリオライターがいるわけでもありません。シナリオも脚本も、演出も俳優も全て自作自演ですから大変なことです。人生を物語のように生きたものにするためには、挑戦し続けなければならないのです。言葉を変えると人生は戦いの連続で、戦いを止めた時は物語の制作を終える時なのです。人生は戦いの連続なのです。
・物事には時期を機敏に感じ取ることが必要です。時期が早くても遅くても願いは実現しないものですから、時期を感じ取る勘は大切な能力です。優れた事業家は時期を外したことがないようです。それは時期を待っているのではなくて自分から仕掛けてその時期が来るのを待ち伏せしているからだと思います。単に待っているのと仕掛けを作っているのでは、時期が到来した時の掴み方が違うものになります。
時期を見逃さないことや、絶妙のタイミングに飛び出すためには、仕掛けと本能的な勘が必要なのです。時期を間違わなければ勝負に勝てるのです。勝負所を感じ取れる人が勝ち残れるのです。
・同じ場所に長い間留まっているとその場に馴染んでしまい、そこから抜け出せなくなります。議員で言うと二期以上同じ場所にいると、そこの居心地が良くなってしまうので、風景の一部となりその場所に馴染んでしまいます。そうなると次のステージに飛び出すことは困難になりますから一期目が勝負です。馴染むことは挑戦を続けるために必要な要素ではないのです。長くて二期、それ以上留まるとその場所が拠点になる、そんな教訓をいただきました。
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