ライオンズクラブガバナー諮問委員会に出席いたしました。ガバナー諮問委員会とは、和歌山県北部にあるライオンズクラブの地区役員と各クラブの会長、幹事が出席の下、現在までの活動と、今後の課題について議論を交わす会議体のことです。
諮問委員会の最後に、ある地区役員から緊急に次のような提案がありました。
「和歌山のライオンズクラブは素晴らしい活動を行っていると思っています。そこで本部から次のような話が来ています。和歌山からガバナー(大阪南部と和歌山県が所属している地区の最高責任者の呼称)を出さないかとの依頼です。和歌山からガバナーは二十数年誕生させていません。確かに地区としてガバナーを受けると仕事が増えて大変なのですが、和歌山の実力を知らしめるためには、受けることもありかなと思っています。大役を大変だから引き受けないという態度では何時まで経っても認められませんし、今以上の実力も身に付きません。更に活動のランクアップを図るためにガバナーを受けることも考えて欲しいと思います」との提案だったと思います。
これは会議で聞いたものですがとても感動的な提案でした。本当に素晴らしい提案していただけたと思います。現状の活動を継続することも大事なのですが、さらに飛躍と発展を遂げるためには、地区内の最高責任者であるガバナーの役職を和歌山地区として引き受ける覚悟とガバナーを支える協力体制を確立させることが、現在の活動レベルを確実に上げてくれると考えているからです。
ややもすると世話役活動をしたがらないものですし、まして責任のある役職位を引き受けることは避けたがる傾向にあります。本業ではなく収入も得られない社会奉仕活動ですから当然のことかなとも思います。その上、世界最大の奉仕団体ライオンズクラブの地区責任者ですから、中途半端な務めではありません。本業を確立させながらライオンズクラブのリーダーの役割を果たさなければならないからです。
和歌山県のライオンズクラブとしてガバナーを引き受けるには、個人ではなくて組織として受ける必要があります。和歌山県のライオンズクラブとしてガバナーの職位を引き受ける。これが組織としての実力を一段高める方法です。
和歌山県内でのライオンズ活動は熱心でレベルの高い活動を続けています。それを和歌山県内だけのものにしないで、関西一円に、そして全国に広く知ってもらう広報活動も大切なのです。
厳しい経済情勢の中、ライオンズクラブ会員の減少が続いている中、明日の活動への希望を感じられる意見でした。組織構成員に希望を語れる人こそリーダーに相応しいと考えています。
人は希望があるからこそ社会の役に立つ活動を継続させられるのです。人は食べ物ではなくて気持ちで生きているのです。