一年前の2007年夏から実行委員会を結成し、準備を進めてきた和歌山ゴールドライオンズクラブ結成5周年記念式典が2008年5月に開催しました。会場は和歌山市内のアバローム紀の国。総勢100名の式典となりました。結成して5年の新進のクラブですが本部からも役員をお迎えし、改めて社会で担っているものの大きさを感じました。
特に組織内として来賓でお迎えした
ライオンズ国際協議会335B地区の辻吉治地区ガバナーの熱の入った挨拶は素晴らしいものでした。
ライオンズクラブは世界最大の社会奉仕団体で会員であることに誇りを持たなければならないこと。誰でも入会できるものではなく、入会した限り世界最大の組織に属している自覚を持って社会活動に取り組んで欲しいと、ありました。また国連と提携している社会奉仕の組織はライオンズクラブだけで国際的な貧困や災害への支援を継続的に行っています。
辻ガバナーの言葉は熱く、ライオンの一員であることもまた熱い人生だと教えてくれました。ライオンズクラブでは国際的な活動として、アフリカをはじめとする風土病による失明の危機にある子ども達を中心に視力回復のための支援を行っていますが、既に2,000人を超える人の視力を回復させています。
また津波や災害で打撃を受けている国や地域への支援も欠かさずに行っています。今回の中国四川省やミャンマーへの支援活動案も協議中となっています。何故、協議中なのかというと、信頼できる相手と道筋を決めて支援を行わないと、物資や資金がどこから消えてしまい、本当に困っている現地のに人々に届かないからです。国際的信頼のあるライオンズクラブだからこそ、長年に亘って築いてきた信頼関係の中から最適なルートで支援活動を行えるのです。その中に参画していることは誇るべきものですし、今まで得たライオンズとしての信頼を次の世代のためにも申し送る必要があります。
現代人は社会との関わることで生きられますし、そこから生き甲斐を感じることもできます。一人だけの活動や誰にも認識されることのない活動からは生き甲斐を感じられません。社会奉仕は人に知られて実行するものではありませんが、同じ志を持つ同士と一緒に活動することで継続性が生じ、組織的な活動に発展することで社会的役割を果たすことが可能です。組織には冷静な人も必要ですし、熱い人も必要です。ライオンズクラブは両方の人材を兼ね備えた組織だといえます。
幸い和歌山ゴールドライオンズクラブの平均年齢は55歳で、ライオンズクラブ組織としては比較的若い方に位置づけられています。発足当初は66歳でしたから、随分若返りを図っています。同じ器にいるように思いますが、5年の年月は、器は同じ様でも中身は時代に即したように入れ替えをしてくれています。これから10年、15年と活動は継続していくことと思いますが、組織人員は変わったとしても発足当時の、そして今日5周年記念日の精神を持ち続けておきたいと考えています。
ライオンズクラブの役割を再認識させてくれた辻ガバナーの言葉を刻んでおきたいと思っています。それは、世界最大組織の一員であることの誇りを持つこと、熱い気持ちを持ち続けること、そして弱い立場にある人のことを考えた行動をとること、なのです。構成組織の一員であることに誇りを持つことは最低限持つべき価値です。自分の組織に不満を持っていても何も始まりません。何かのご縁で所属している組織があれば、自分が組織構成員の一員であることに感謝し活動を行いたいものです。感謝の気持ちを持つことと不満の気持ちで活動することで、成果も自分のやりがいも違ってきます。
また経営者、会社構成員の立場だけだと、どうしても経済優先の行動となりますが、社会奉仕団体に所属していると、経済価値以外のそれらの価値観を醸成してくれます。人生に大切なものは、正にそれらの価値観なのです。
5周年記念式典は成功裡の内に無事終了しました。今日をより輝ける再出発の日として刻みました。