2007年シーズンも好調なシアトル・マリナーズのイチロー選手。冊子「夢をつかむ言葉」は親子で読み解くイチロー選手の言葉を紹介してくれています。
「僕は僕の能力を知っていますから、いくらでも先はあるんですよ。人の数字を目標としているときというのは、自分の限界より遥か手前を目指している可能性がありますけど、自分の数字を目指すというのは、常に限界への挑戦です」
確かに、自分の目標を他人の記したものにすると明確なものになる反面、そこが到達地点になる恐れがあります。実力がつくまでは先行する他人を目標にしたら、目指すべきところが明らかになりますが、一定のところまで来ると、人生で勝負する相手は他人ではなく自分の限界に変更すべきです。
何処までたどり着けるのか、どこまで行けるのか、それを楽しみにしているのは自分なのですから、壁を作らないで限界を目指したいものです。限界を目差す旅は、それだけで幸せとも言えます。限界を目指す旅、それは目指すべき目標があることを意味していますから、自分で見つけた目標があればそれを追い続けたいものです。
「自分にとって、満足できるための基準は少なくともだれかに勝ったときではない。自分が定めたものを達成したときに出てくるものです」
他人の言葉や評価は気になりますし、それによって行動を左右される場合や制約を受ける場合も少なくありません。
控え目にしていると、「もっと前に出ないと駄目だ」と言われますし、少し前に出ると「あいつは目立つことが好きで良くない。もっと控えるべきだ」と言われます。
或いは県の発展を考えて議会活動をしたり関係者との協議や企画を行っていると「挨拶に来ないのは問題だ」と言われますし、挨拶回りをしていると「議会活動を疎かにしている」と言われます。
人が何かの行動をすると、それに対して表と裏の捉え方があります。そして行動を評価してくれる人と批判する人が現れます。そして何故か、批判の声はきつく伝わってくるものです。
周囲の評判や批判を気にしないで行動をしたいところですが、中々気持ちはそうなりません。しかし、自分の決めたものにだけ全力を傾注したいところです。必要以上に他人の言葉を気にしないで。自分が達成したい目標に向けて挑戦を続けたいものです。
この難しいことに挑戦するための秘訣を、ここでは次のように紹介してくれています。
・無駄だと思えることに気持ちを込めて持続させる。
・成果の見えないことを黙々とこなす。
・自分が決めた目標をひたすら実行し続ける。
自分が満足するための取り組みは、派手なものではなくてすべて地味な事柄です。結果を出すためには地味なことを継続すること以外に方法がないのです。例え華やかに見えるような結果の裏にも、地道な努力の継続と目標を見失わない気持ちが大切なのです。
|