平成20年 3月12日(水)
平成20年度 予算特別委員会
質問(5)内容・答弁
○小学校英語活動等国際理解活動推進プラン、2,702万円について。

【質問】
 和歌山県下の小学校8校へのALT派遣を行っていますが、県が考える小学校における英語教育のあり方についてお示し下さい。
 また、英語の授業時間は全国と比較してどうの程度の位置にありますか。また、この施策を導入している小学校の他校と比較した英語のレベルはどのように評価していますか。


【教育長答弁】
 和歌山県における小学校の英語活動というのは、非常に全国では先進的にスタートをしたというふうに思っている。
 平成15年から小学校8校中学校4校でイングリッシュパワーアッププログラムを県単でスタートさせていただいている。これが引き金となり、平成18年度の全国で英語活動を実施している小学校の割合は95.8%であるが、本県の場合17年度から100%に達している。授業時間数も、第6学年において全国で14.8時間であるが、本県の場合は17.8時間、全国よりも3時間上回っていることになっている。その効果については、小学校の英語活動は中学校の英語のようにテストをして点数を出すというふうな活動ではなく、英語に親しむというような形が中心であるので、点数化はしていないが、アンケート調査等の結果、状況調査の中では、子どもたちは英語活動が非常に楽しいということで、英語に対する関心、あるいはALTと触れる中で、外国のことに対する色々な興味関心が他の学校に比べれば高まってきているということが、この調査研究の中では出てきている。


【再質問】
 小学校の先生の英語レベルはどう評価していますか。この中には、先生のレベルアップを図るための、例えば研修のための予算も含まれているのですか。


【教育長答弁】
 小学校での教員の英語のレベルということであるが、小学校教員で英語の免許を取得している教員はごくわずかであり、全般的には苦手な先生もかなり多いのではないかというふうに思っている。研修について、今年度改めてこの研修としての予算は取り出してはいないが、先ほど申し上げた小学校8校中学校4校等の研究校の中で校内研修という形でALTの協力も得ながら、自分たちで研修をするということを重視してきた。今後は20年度と21年度において中核教員の研修を実施して、それぞれの学校で研修をしてもらう核をつくっていきたいと思っている。それから、平成23年度には小学校学習指導要領完全実施となるので、それに向けて、国のほうでも英語活動指導についての研修が見込まれるというふうに思っている。


【再々質問】
 東南アジアの国々でも、子ども達は自国語と英語は勿論のこと、第二外国語も含めて、言葉を道具として活用出来るマルチリンガルの時代に入っています。
 この施策は2年間だけの事業予定になっているものですが、平成23年度の小学校への英語教育の本格実施に備えるための施策だとすれば、引き続いて継続の必要がありますが、今後の見通しも含めてお示し下さい。


【教育長答弁】
 ご指摘のとおりこれからの時代においてこの英語能力というのは生きる力の一つに入ってくる重要な教育活動ではないかというふうに思っている。私どもの世代でいくと、外国の方を見るとつい引いてしまうという、私自身もそういうところありますが、この活動でALTの方々と触れることにおいて、子どもたちのそういう抵抗感がなくなり、自然に会話に入っていけるというか、片言ながら言葉を交わせるというところの抵抗感が非常に薄らいでいっているように思う。そのことが中学校高校の英語教育につながっていく大事なベースであると思っているので、今後ともALTの活用も含めて継続して取り組んでいきたいと思っている。


 以上

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