○中心市街地住宅供給促進事業、6,885万円について。
【質問】
これは、和歌山市のけやき大通り第一種市街地再開発事業への補助金についてのものだと思います。この補助金は中心市街地活性化基本計画と関係するものですが、どういう目的のものなのでしょうか。
今後、中心市街地に同様の他の案件が生じた場合も対象になるのですか。適用される場合とそうでない場合を示して下さい。
【県土整備部長答弁】
中心市街地住宅供給促進事業についてでございますが、中心市街地に商業施設と住宅をあわせて誘致することにより、衰退している街なかににぎわいを取り戻すため、市街地再開発事業への取り組みを支援するものでございます。
県としましては、中心市街地ににぎわいを取り戻すことは重要と認識しており、今後、財政が厳しい現状ではありますが、同事業に市又は町が取り組む場合は、その採択について検討してまいります。
【再質問】
現時点の事業計画によると、補助対象となる住宅部分の販売開始は平成21年2月、15階で相当数の個数がありますが、既に着工中のサンピア跡地の集合物件200件と販売時期が重なり、販売出来るかがポイントとなり、事業化が遅延していると聞いています。
現時点では、特定業務代行者が決まらないため資金計画に苦戦しているようで、施工認可は基本設計と資金計画が仕上がっていることが必須ですから、早くも計画遅れの可能性もあります。年度内に資金計画と基本設計が仕上がらないとも聞きますが、もし当初計画が遅れるとすれば、平成19年度分の補助金4,400万円の取り扱いはどうなるのですか。
また平成19年度から平成21年度までの補助金総額は8億8,800万円の予定ですが、初年度となる平成19年度の計画が遅延する可能性がある中で、平成20年度も予算措置をするのは如何なものでしょうか。多くの補助金を支出する事業ですから、計画が遅延気味の事業者への指導は行っているのですか。
この計画は三年計画で平成21年度に事業完成の予定ですが、計画内で事業化の目途は立っているのでしょうか。最後に今後の事業スケジュールを示して説明して下さい。
【県土整備部長答弁】
平成１９年度実施予定分は４４００万円で年度内に完了すると事業主体である和歌山市から報告を受けております。
今年度の補助金の内残る８９６０万円については、平成２０年度に繰越して実施する予定と聞いています。
平成２０年度予算は、この繰越を考慮に入れて、計上しておりますので、実施可能だと考えています。
事業者への指導につきましては、今回事業が遅れていることを踏まえて、工程管理について和歌山市を指導してまいります。
今後のスケジュールにつきましては、まもなく認可申請が提出されると報告を受けております。平成２０年度内に実施設計を終え、工事に着手、平成２１年度末には、完了する予定でございます。
【再々質問】
人口減少傾向の和歌山市の中心地に集合住宅を建設のために進出してくれる事業者がいることは有り難いことで、行政として十分な支援をして欲しいと思います。そしてその有効性を認めて補助事業としているのですから、何としても成功して欲しいと思っていますが、計画が遅れていることを心配しています。
経緯からすると、和歌山市のけやき大通り第一種市街地再開発事業は、かなり以前から計画がありましたが実行されていませんでした。今回は和歌山市中心市街地活性化基本計画に組み入れられたことから、ようやく実現に向かって動き出した感があります。ただ現時点において特定業務代行者が決まっていないのですが、答弁を伺うと当局は問題ないとの認識でしょうか。特定業務代行者が決まっていないのに施工認可されるのは一般的で問題がないとお考えですか。
三年で総額8億8,800万円の補助事業ですから、認可や今後の進捗を相当精査する必要があると思いますが、現時点での本事業の状況を再度説明して下さい。
【県土整備部長】
特定業務代行者は、事業者が行う手続き、工事施工と資金調達を一括して代わって行うものでありますが、必ずしも施行認可に必要なものではございません。
しかしながら、事業の進め方や資金計画については、重要なものであるため、申請が出てくれば、内容を精査したうえで、認可を検討してまいります。
本事業の現在の進捗ですが、平成１９年度に一部テナント予定者に変更があり、多少、工程が遅延しましたが、平成１９年度には測量調査、基本設計を行い認可申請、平成２０年度には、実施設計を終え、工事着手となると聞いております。県としましては、本事業が適正に執行されますよう、今後も、和歌山市に対して、指導してまいります。
