平成16年 3月 8日(月)
E.平成16年 3月
 和歌山市議会一般再々質問への
 答弁内容
貴志川線問題について

答弁者 : 市長
 長期総合計画等、現在立案されております「まちづくり」に関する諸施策は、既存の鉄道やバスなどの公共交通機関が存続していることを前提に計画されているものです。
 市内全域の交通体系の整備を考えていく上で、貴志川線は、和歌山市は言うに及ばず、貴志川町等広域のまちづくりを進めるためにも、なくてはならない基幹路線であり、特に、
通勤、通学、通院等にはなくてはならない極めて重要な路線です。
 従いまして、存続のためのあらゆる手立てを考えなければなりません。市が乗り出し第3セクター方式などで運営しても、うまくいくわけがないことはこれまでの経験からも明白だと思いますが、南海がどうしてもやめたいという場合、議員がおっしゃるように,他社への売却ということも検討しなければならないということになります。
 さらに、南海のホームページを見ても、貴志川線についてはおざなりのダイヤ情報があるだけで、沿線情報も何も掲載されていません。見捨てられているような寂しさを感じました。
 私の知る限り、議員ご提案のような誘客対策にかろうじて当てはまるのは、イチゴ狩りと車内での紙芝居を組み合わせた年1回のイチゴ狩り・紙芝居列車イベントくらいですが、これとても、南海がやっているというよりは、貴志川線に愛着を感じる社員や沿線住民の努力でありまして、何とか廃線を阻止しようと頑張っておられる姿には心強い思いもしていますが、南海本体の取り組みというものとは程遠い印象を受けます。
 実は、貴志川線の運転手さんが個人でホームページを立ち上げて、その中で、貴志川線を何とか守り立てようと、イチゴ狩り列車や沿線名物のホタル鑑賞や三社参り花火大会などの紹介をしておられます。
 輸送密度が現在でも、3,127人もあるにもかかわらず、議員ご指摘のような要員数とか人件費についての経営努力や集客増の取り組みを怠り、赤字だからの一点張りで、廃線しか頭にないような南海電鉄の姿勢には大変がっかりいたしています。
 ご指摘のような実態を、南海側にもっともっと突きつけて、まともな経営努力をするよう南海側に求め、年間200万人もの人々が利用し、交通弱者にとってなくてはならない路線である南海貴志川線を、何が何でも守っていく姿勢で今後もこの問題に取り組んでまいります。

 以上

平成16年 3月 和歌山市議会一般質問について


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