【朝会】
県議会前から朝会を行いました。和歌山県の地価が下落していることを受けて、その原因について話し合いました。人口減少による将来の市場のだぶ付きと、商売で利益を上げにくいまちの状況があることだと考えています。人が増加して、交流人口を増やすことが地価を上げるために必要なことです。
また建築物の強度に関しての勉強会を行いました。現代建築物は設計通りに建築していれば、東南海・南海地震が到来しても倒壊することはないとの見解を示してくれました。但し室内対策を施していないと生命の危機はありますし、津波による横からの衝撃には建築物は耐えられないことも知りました。津波の予防対策は事前に行うことは困難なようです。
【県議会補正予算】
早いもので平成22年9月定例会も明日で閉会となります。閉会前に審査したのは補正予算案でした。通常9月定例会は年度の途中なので補正予算の審議が大きな案件となります。今回は関西広域連合の議案があったことと政府の経済対策補正予算が決定したのが先週末であったことから、補正予算の提案と審査は本日となりました。
補正予算案は総額約65億5,000万円の大型補正予算となっています。これは政府の平成22年度経済危機対応・地域活性化予備費の使用が決定されたことを受けての和歌山県としての補正予算です。予算規模は北海道に次いで和歌山県が大型の補正予算を組むことになります。国のこの予備費は約9,200億円、そのうち公共事業費は約1,100億円となっています。そのうち和歌山県には、総額約65億5,000万円、公共事業費が約52億9,505万円となっています。
この補正予算の目的は、円高による景気の下振れリスクへの対応と、デフレ経済脱却のための基盤作りへの対応にあります。目的に対する予算規模としては小さいのですが、和歌山県にとって公共事業を前倒しできることは朗報であり、一刻も早い時期に支出すべきことだと考えています。
さて緊急雇用対策創出事業臨時特例として約8億8,240万円、緊急雇用創出事業臨時特例基金活用として約2億5,000万円。公共事業国道災害防除として約3億7,000万円、公共事業国道・県道橋梁補修として約22億9,000万円、公共事業国道、県道改築として約18億5,200万円、公共街路として約4億200万円、広域河川改修として約3億1,000万円、そして急傾斜地崩壊対策として約7億105万円となっています。
和歌山県として必要な公共事業です。下半期の経済対策としての公共投資に期待しています。
採決は明日の本会議となりますが、大型補正予算による公共投資は、地域経済対策に不可欠なものであり、賛成すべきものだと考えています。補正予算案には賛成することにしています。和歌山県としても大型の補正予算が組まれることは大賛成ですし、公共投資による経済効果を期待しています。
【議会関連】
県立医科大学におけるインターンシップに関して打合せを行いました。看護学部にもインターンシップが義務付けられているため、その対応について確認しています。
新エネルギーに関しても協議しました。風力発電のこれからの立地計画と風力発電のあり方に関して協議しました。和歌山県内には風力発電の立地計画が100基以上あります。地球温暖化対策として、和歌山県が取り組む新エネルギーの推進と経済対策としては賛成ですが、環境への配慮や世界文化遺産地域への無計画な立地計画の観点からは、ある程度秩序が必要だと考えています。風力発電のゾーンニングや林業や農業の振興と関連付けた開発計画の策定、市町村の意向確認などを行いながら推進することが重要です。それらの観点からの計画を見たいと考えています。規制は本位ではありませんが、国の法律で風力発電の立地に関する取り決めはありませんから、和歌山県モデルを検討することも意味があると考えています。参考までに計画地点を含めると風力発電のベスト3は、北海道、青森県、そして和歌山県と続きます。
またメガソーラー発電に関しても遊休地の活用と経済効果、そして地域振興計画の中で進められるものであれば検討に値すると考えています。関西でも堺市でのメガソーラー発電に続いて、岬町でのメガソーラー計画が進められています。これはユーラスエナジーと東京電力による計画です。和歌山県ではなくてお隣の岬町で計画されていることに衝撃を受けています。日照時間の長い和歌山県ではなくてお隣の岬町でメガソーラーが先行することに関しては、和歌山県としても本気で考えるべき取り組みです。大型の新エネルギーに関しても後手を踏んでいる現状となりました。
このままでは和歌山県での事業化は誰も推進してくれなくなります。地球環境問題への対応と経済効果と地域活性化の観点からも考えたい取り組みです。
また宮内庁に関わる県の所管について確認しています。串本町の昭和天皇の碑の管理に関して、所管はありません。行幸の碑の修復に関しては、宮内庁の予算ではなくて地元予算で修復すべきものです。どこが所管としているのか、そしてどこに責任の所在があるのか不明確なので協議を行っているところです。
【福祉関係打ち合わせ】
福祉事業を営んでいる理事の皆さんと、今後の事業方針について話し合いに参加させてもらいました。本来であれば理事の皆さんで方針を協議すべきところですが、福祉施策の将来の方向性を見極めたいので意見を聞かせて欲しいと依頼を受けていたものです。
人件費の問題、従業員を集めることと処遇の問題、そして入居者への質の高いサービスの提供など、課題はたくさんあります。一つひとつ検討していると前に進めなくなりますが、和歌山県の福祉を前進させるために取り組みを検討してくれています。
しかし財務体質が強固なものでなければ拡大路線に走るのは、デフレ経済の真っ只中であり、景気回復していない今は慎重を喫するべきです。まず足元を固めて財政基盤を整えてから拠点を拡大することを推奨しました。
【ミニ集会】
夜7時から9時30分まで、ミニ集会を行いました。自宅を提供してくれた方と集まってくれた皆さんに感謝しています。ミニ集会では関西広域連合の意義と将来展望、そして和歌山県が参加することによる利点などを説明いたしました。この説明によって地方分権が思っている以上に進展していることを認識してもらいました。地方分権は他人事ではなくて、身近な距離まできています。発想を和歌山県から関西に広げて欲しいことも依頼しました。
また本日審議した約65億円の補正予算案についての意味を説明しました。和歌山県にとっては必要な公共投資であることを理解してくれました。集会での説明と意見交換によって、参加してくれた皆さんの関心が高まったことを実感しました。
皆さんから意見をいただきました。
- 県政に興味を持てました。和歌山県は頑張っていないと思っていたのですが、ここ数年の取り組みの成果があったことを知り私たちも協力したいと思い始めました。
- 夢と希望を感じました。片桐さんの目指している活動と話に希望を抱いています。希望を抱かせてくれる政治家はいませんから、和歌山県のこれからを託したいと思っています。
- 関西広域連合に期待しています。和歌山県が飛躍するのはこの時期を逃してはないと思います。関西広域連合での発言力が和歌山県のこれからを決定します。知事には広域連合長を目指して欲しいと思いました。
- 県議会に関してはテレビ和歌山の中継を見ていても分からないことが多くあります。断片的な取り上げ方なので議論の内容が分からないのです。そのことが興味を感じさせないのです。議場に行くと分かる議論でもテレビだと一部放映されるだけなので内容は伝わりません。一般質問をして議員にテレビに登場してもらって、解説するなどの工夫が必要だと思います。関心を持ってもらえるような広報をお願いします。
- 本当に分かりやすくて為になる話を聞かせてもらいました。聞いた私たちが次の人に話の内容を発信しなければならないと思っています。例えば私たちのブログなどに、今日の話の内容を記載して皆さんに知らせることも必要だと思いました。聞くだけでも勉強になりましたが、聞いた私たちが誰かに伝えることが大切です。伝播させることで大きな力になると思います。閉じられている県政の取り組みを知らせる役割を私たちが担いたいと思っています。
- 医療の取り組みをして欲しいと思います。高知県にある高知県立医療センターは予防医療と一流ホテル並みのサービスとくつろげる空間を提供してくれています。予防医療を進めている和歌山県立医科大学付属病院でも、高知県のセンターの取り組みは参考にして欲しいと思います。病気にならない予防医療の先進県を目指して欲しいと思います。
【その他】
- 公立学校耐震補強の補正予算が組まれていないことに関して確認をしています。今年の5月に政府に補正予算の要望を提出しているのですが、今回は予算化されていません。公共事業であり、かつ子ども達の生命を守る事業なのに後回しにされた理由の確認を急いでいます。
- 和歌の浦が国の名勝指定を受けてからの取り組みに関して協議を行っています。観光案内版や道路標識、トイレの設置など一般質問で提案している項目に関して実現を図るための話し合いをしました。おおむね推進していますが、一部ブレーキが掛かっているものがあります。仕事をしたくない人的要因だと思っていますから、要因を洗い出したいと考えています。明日も引き続いて協議する予定です。
- 後援会で製作しているポスターデザイン案に関して話し合いを行いました。写真は決定しているのでデザインの問題を残すだけでした。デザインも決定したので、最終工程に入ることにしました。