9/30(木)「水彩画展」

【水彩画展】

懇意にさせてもらっている玉岡さんの水彩画展が迫ってきました。展覧会の場所は和歌の浦アートキューブ、会期は平成22年10月14日から17日までとなっています。そして開催日の前日の13日は準備に取り掛かります。玉岡さんが水彩画を習い始めたのが65歳の時です。偶然立ち寄ったスーパーマーケットで水彩画教室が開催されていたのが始まりです。それから数年、400点もの作品を書き続けてきました。その一区切りとなる、そして集大成が、今回の展覧会となります。展示する作品は39点。400点の中から作者が選択した思い入れのある作品が並ぶことになります。
 それにしても65歳から水彩画を始めて、400点もの作品を生み出しているその取り組む姿勢に感動しました。玉岡さんと話をしていると熱いものを感じたほどです。始めることに遅すぎることはないという言葉がありますが、頭で理解できても実践している人は少ないと思います。定年後に何かを始めようとしても、現役時代から取り組んでいないと続けることが簡単ではありません。
 400点の作品の変遷を拝見させてもらいました。最初の作品と中期の作品、そして最近の作品はタッチが違うことが分かります。積み重ねてきたものが作品に表現されています。
 春先に玉岡さんから水彩画の個展を開催することを聞きましたが、早いもので開催時期が近づいてきました。作品の選定と会場のレイアウト、そして受け付け体制と友人への案内、そして来場してくれた方に配布するための画集の制作など、初めての体験が続き寝られない日もあると聞きました。上手く準備が進むかどうか、皆さんが来てくれるのかどうか、画集の制作がきれいにできるかどうかなど、不安感もあるようです。しかし作品展を開催しようとするエネルギーが満ち溢れ、期日の到来を待ち続ける日に変化しています。
 何かを始めることは素晴らしいことですし、そこから生み出した作品を皆さんに見てもらえることは、更にもっと素晴らしいことです。400点の作品に向かい合った日々があります。その時に感じたことが作品に詰め込まれています。風景や果物に込められたその日の思いが作品という形になっているのです。
 玉岡さんの人生と向き合うことになる展覧会を今から楽しみにしています。展覧会を前にして、話し合えたことで玉岡さんの個展開催の意味が分かりますし、築き上げてきたものを大切に拝見したいと思います。秋の訪れが告げられ、少し涼しくなっていますが、既に素晴らしい文化の秋になっています。

【サマーライブ】

平成23年秋に予定しているサマーライブ。秋に開催予定ですが、夏の熱気が伝えられるようなライブにしたいことから、仮称サマーライブと表現しています。経験者を交えて、その打合せを行いました。会場に2千人から4千人を集めようとすると、警備体制やチケット販売の労力、そしてスタッフの配置などの問題があることを認識しました。どの程度の規模のものに仕上げるのか、考え方を統一したいと考えています。
 和歌山県を音楽で盛り上げるような大きなライブの企画の難しさを感じました。かつてサザンオールスターズが和歌山県でライブを開催したことがあったと伺いました。たった一度だとのことです。全国ツアーで回っていたのですが、和歌山県の会場だけがお客さんが集まらなかったそうです。それ以降、和歌山県でのライブは実現されていません。やはり気持ち良くライブをしてもらうには関心の高まりが必要です。
 例えば前日入りしてもらった場合は、関係者で前夜祭を行うそうですが、ここで盛り上がると当日のライブは盛り上がるそうです。前日に熱気がないとしたら、ライブ当日の雰囲気はその通りの雰囲気になります。熱意がライブに反映されますから地域力は本当に大事です。
 サマーライブを実行する場合、和歌山県の熱気の力を見せることが条件です。そんな熱気の連鎖が作れるかどうか、それが実行する際の鍵となります。

【総会打合せ】

政治経済エネルギー研究会総会の打合せを行いました。来月に総会を開催し、勉強会を実施することにしています。お互いに生活に必要な知識を得られるような会に仕上げたいと考えています。総会では医療関係者に来ていただき、健康に関しての講演を予定しています。生活習慣病を防ぐための健康講座と政治の勉強を行う計画としています。

【ライブ】

和歌山市民会館に葉加瀬太郎さんがやってきました。和歌山市を素晴らしい音楽で彩ってくれました。和歌山県の歌を作曲して披露してくれるなど、和歌山県に誇りを持たせてくれているようでした。情熱大陸のテーマソングは本当に素晴らしい曲です。勇気と生きる力を分け与えてくれるようです。元気を与えてくれると同時に、人生の儚さと刹那さを感じされてくれる曲です。やさしく、そして激しく聞かせてくれました。
 激しく揺さぶる今日の音楽のように、和歌山県も情熱的に揺さぶれたら素敵だと思います。温暖なだけではない情熱半島を目指しても良いと思います。それができるのはここで暮らす私たちだけです。ツアーメンバーは今日打ち上げを行っているようですが、和歌山の夜を盛り上げてくれました。そして感動したのは、バイオリンを触ったことのないお客さんを舞台に上ってもらって、葉加瀬太郎さんが直接指導した場面です。緊張しながら上と下にバイオリンを弾いている時に、やさしい音楽が会場を包み込みました。生きていることを実感した素晴らしい瞬間でした。

【おめでとう】

新しい教師が誕生しました。教員試験に合格した皆さんに、心からおめでとうと伝えます。子どもたちのために力を発揮して下さい。和歌山県を教育で一番の県にして下さい。

9/29(水)「議会報告」

【議会報告】

平成22年9月県議会定例会を終えたことから議会報告活動を行いました。予定していた各地の3つの事業所を訪問して県議会での取り組みと議会報告を行いました。報告内容は事業所によって多少異なりますが概ね以下の通りです。
 昨日、9月県議会が終わりました。皆さんから県議会に送り出してもらってから3年と半年が経過していますが、その間、県政の課題に挑戦し続けていることを報告いたします。
 さて今議会では関西広域連合規約案が可決されたこともありますが、大型の補正予算が可決されたことを報告したいと思います。約65億円の補正予算が可決されましたが、このことは県経済を活性化させることを目的にしたものです。この9月補正予算総額では北海道に次いで二番目の大型予算を組みました。お隣の奈良県は約9億円の補正予算ですから、その規模の大きさが分かっていただけると思います。
 和歌山県の課題は福祉、教育、道路など多岐に及んでいますが、緊急かつ最も重要なことは経済対策です。現在でも毎月15件から196件の会社が倒産している現状がありますから、これを看過することできません。民間に資金が不足し投資ができない中、経済対策は公共投資以外に考えられません。県としては何が何でも掲載対策を行うことが必要で、その気持ちが約65億円の補正予算に現れています。そして約65億円の内、約53億円が公共投資に充当されますから、そのまま県内GDPを引き上げるものではありませんが、予算を組まないことと比較すれば乗数効果も加えて県内GDPを引き上げることは必至です。公共投資額からすると約0.5パーセント、乗数効果を勘案すると1パーセント程度の経済効果があると思っています。しかも9月補正ですから、基本的に半年で公共事業に振り向けられる予算となります。半年で約53億円の公共投資をする訳ですから、和歌山県経済への効果を実感できるものと考えています。まず疲弊している私たちの地域を経済面で再生させたいと考えています。
 さて他にも重要な和歌山県の課題があります。エネルギー問題と地球環境問題への取り組みがそれに該当するものです。恵まれた自然環境にある和歌山県は新エネルギーの適地ですし、既存エネルギーの基地としての役割と相まってエネルギー産業の先進地としての役割を果たせる地域特性を持っています。この将来に向けたエネルギーの問題を議論する県議会において、エネルギーのプロが参画することは絶対的に必要なことです。エネルギーのプロの議員が不在の県議会で、この問題を議論しても何も進展させることはできません。エネルギーに関しては、和歌山県内に計画だけで100地点もある風力発電への対応、大型太陽光発電建設計画への対応、そして既存の発電所のリプレースを含む今後の供給計画の問題など、和歌山県の誇る産業としてのエネルギーの位置づけは、いよいよ大きくなっていきます。
 風力発電計画に関しては、もし計画通りに進展すれば、北海道、青森県に告ぐ風力発電を持つ県となります。系統連携の問題が発生しますし、景観との兼ね合いも含めて対応すべき課題があります。太陽光発電に関しても系統連携の面で同様の問題があります。
 地球環境問題に関してもエネルギー問題と同レベルの問題で、エネルギーに精通した議員が存在することが、只でさえ難しい経済と地球環境の両立を目指すために必要なことです。理想論として温室効果ガス25パーセントの削減を目指すことだけを追求すれば、経済を犠牲にしますし、エネルギー産業は成り立たなくなります。バランスを取れる意見を述べられる議員の役割は重要となります。
 このように地域の大きな課題であるエネルギーと環境問題のプロであることを誇りに思っていますし、これから益々重要視されるこの問題を県議会で議論するためにも、再び県議会に送り出していただきたいとお願いするものです。
 そして今までと同様に、私たちの意見を県議会に持ち込みたいと考えています。今は仕事やお互いの連携を通じて、私たちの意見が反映できる体制があります。私たちが和歌山県を引っ張って行くという思いを持って、ご支援をお願いいたします。経済と雇用、そしてエネルギーと地球環境問題への対応を実行できる議員として、ニ期目への挑戦を皆さんに報告させていただき、今後とも地域の課題への対応などの意見交換を図りながら、一緒に活動できること楽しみにしています。
 本日は、皆さんの貴重な時間を頂戴いたしました。しっかりと仕事をすることでお返しさせていただく所存ですので、よろしくお願いいたします。
 以上の主旨の報告をさせていただきました。皆さんに熱意が伝えられたと確信しています。そして感じたことですが、やはり皆さんの事業所を訪れ、直接顔の見える関係であることは楽しいことです。直接対話、直接会うことの大切さを実感しながら、3つの事業所の県議会報告を終えました。
 参加してくれた皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

【質問】

知事選挙に関しての意見をいただきました。主旨は次のようなことでした。
 本日知事選挙と思われるチラシが新聞に折り込まれていたことに関してのことです。誰が誰を支持する目的で折り込んだのか分からないが、実現性の低い政策が並んでいました。
 そして書かれていたような、1万人の雇用創出や失業者ゼロの政策はあり得るのですかとの問いがありました。
 政策を掲げた人ではないので回答することはできないのですが、一般論として個人的見解を答えました。
 1万人の雇用創出は具体的な見込みがない限り達成は困難です。1万人の雇用を達成しようとすれば基幹産業の誘致を図る以外にありません。公約の期間は4年間ですから、4年以内に基幹産業を誘致するのであれば、今から既に誘致して立地の内定を得ておくなどの対応が必要です。それがない限り雇用創出はあり得ないと考えます。和歌山県では直近の4年間で約80社の誘致を図っています。それを合計しても1万人の雇用は創れていません。和歌山県にとって4年間で約80社の誘致は、相当の取り組みをした結果です。民間企業の投資意欲の低さを考えると、これ以上の県数の誘致は難しいと考えています。
 それから失業率ゼロに関しての答えです。これはあり得ません。方策があると思う人がいれば是非とも教えて下さい。失業率ゼロが不可能であると考えられる理由は次の通りです。
 県内企業で労働力を欲しているところは少ないこと。それぞれの企業が雇用したいと思う人材は、限られた労働市場においてある程度雇用されていることから、今現在労働市場に存在している人材を今すぐに欲しいと考えている企業は少数だと推測できます。
 仮に大きな規模の企業進出が図られたとしても、希望する人材の条件があります。県内採用で見つけられない場合は、県外からの採用となります。仮に100人の失業者が和歌山県にいて100人の採用枠があったとしても、全員採用されることは不可能です。
 資格、技能、営業能力、企画力などを有する人材を求めているとして、100人の特性が、奇跡的にそれぞれの分野に当てはまるとは考えられません。
 そしてもうひとつの理由です。瞬間的にでも失業率がゼロになったとします。それだけ雇用が生まれる状況であれば、必然的に労働力は不足することになります。完全雇用が図られると労働市場に人がいない訳ですから、必然的に労働者の力が強くなります。企業は労働者を引き止めておかないと、辞められたら仕事に穴が開くことになるからです。代替の労働力が市場に存在していないのですから賃金は上昇することになります。その結果として、労働者の賃金は上昇し続けることでその企業の市場競争力は失われます。
 競争力が低下する仕事量は減少しますから、雇用の維持は困難になります。そこで一部の労働者は解雇されることになるのです。そして失業率ゼロの状態に戻ります。 
 つまり一定の失業率を維持しておかないと経済はインフレに向かいます。和歌山県だけが奇跡的に完全雇用を実現させたとすれば、日本経済はデフレなのに和歌山県だけがお金が生み出されるインフレとなるのです。日本経済は停滞しているのに和歌山県経済は好調だという不思議な現象が生まれます。こんなことは想像できるものではありません。
 その結果、和歌山県に労働力が流入していきます。そうすると労働力の予備力が生まれますから雇用されている人の賃金の上昇は止まります。それは失業率が生まれたこと意味していますから、完全雇用は崩れることになります。失業率ゼロの状態ではなくなるのです。
 ある程度の失業率を保つことは、経済を安定させるしくみなのです。和歌山県が失業率ゼロになると、企業活動は成長し続けて賃金が上昇します。そして流入してくる労働力を吸収し続ける企業成長が、永続的に行われなければなりません。域内経済はインフレで好調となります。独立国でない和歌山県が、(独立国でもあり得ませんが、)そんな状態になることは絶対にありません。
 以上のことから、失業率ゼロはあり得ないと断言しておきます。

【その他】

  • 福祉施設に対する家賃の返還の依頼がありました。不本意ながら退去したので適切な家賃の返還を求めたいとする依頼でした。契約条項を確認しないと退去時の条件が分からないので確認して欲しいと回答しました。
  • ある団体が家賃と電気料金を滞納しています。支払い交渉が難航していることから、催促したところ支払う資金がないというものでした。計画性のなさが問題ですが、ないで済まされない問題だと認識しています。
  • 甘い事業計画を基にして家主と賃貸借契約をしている団体があります。事業を継続するか中止するかの判断が求められています。ただ家主は事業計画に基づいてフロアの改修をしていることが問題です。損害の負担に関して相談があり、契約書に基づき、事実として改修と金銭の支出が生じていることから支払い義務は発生すると考えられます。話し合いによる解決は困難だと判断せざるを得ないと考えています。

いずれも金銭に関わる問題です。実際にお金が動いている問題は誠意だけで収まりません。誰かが負担していますから、負担した人が全ての責任者である場合を除いて、事業の責任者が負担する必要があるからです。共通する問題は、事業を実行しようとした責任者に負担能力がないことです。資金調達が不完全で事業をスタートさせても成功することはありません。これらの問題への対応は時間を要しますし、短期での解決が困難な問題でもあります。
 根本にあるのが和歌山県に横たわっている経済の問題です。大きな経済対策によって地域経済を回復させることをしないと、同じような問題が繰り返されると考えています。

9/28(火)「県議会最終日」

【県議会最終日】

平成22年9月定例会が閉会しました。最終日は委員会報告と採決が行われました。関西広域連合の規約を可決し、そして大型補正予算も可決しました。和歌山県のこれからと、そして今の経済対策を実現できた議会になり、提案された全ての議案は可決され終了しました。
 福祉環境委員会委員長として審査の経過報告をいたしました。議案付託は5件あり、原案可決で決したことを報告しました。また今期定例会に提出された報告書の審査のために公立大学法人和歌山県立医科大学関係者を参考人として招き質問を行ったことも報告しました。加えて主な質問項目は次の通りでした。

・LED防犯灯導入推進事業について
・生活環境保全の取り組みについて
・レジ袋の無料配布再開への対応について
・ウィズユーの相談状況について
・男女共同参画基本計画の策定状況について
・廃棄物処理業者に対する適正指導について
・保健医療圏における病床数について
・外国人介護福祉士の状況について
・自殺防止対策について
・児童相談体制について
・高齢者の所在不明問題の状況について
・国民健康保険制度の広域化について
・救急医療体制の整備について
・医大の入札制度にいて
・補助金不適正支出の現状について

 委員会として以上の報告をさせていただきました。
 また可決された議案は以下の通りです。

議案第102号 平成22年度和歌山県一般会計補正予算
議案第103号 平成22年度和歌山県用地取得事業特別会計補正予算
議案第104号 平成22年度和歌山県土地造成事業会計補正予算
議案第105号 和歌山県情報公開条例の一部を改正する条例
議案第106号 和歌山県個人情報保護条例の一部を改正する条例
議案第107号 和歌山県税条例の一部を改正する条例
議案第108号 和歌山県青少年健全育成条例の一部を改正する条例
議案第109号 修学資金の返還に係る債務の免除に
         関する条例の一部を改正する条例
議案第110号 和歌山県国民健康保険広域化等支援基金の設置、
         管理及び処分に関する条例の一部を改正する条例
議案第111号 和歌山県後期高齢者医療財政安定化基金条例の一部を
         改正する条例
議案第112号 警察署の名称、位置及び管轄区域に関する条例の一部を
         改正する条例
議案第113号 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する
         法律施行条例の一部を改正する条例
議案第114号 和歌山県使用料及び手数料条例の一部を改正する条例
議案第115号 平成22年度建設事業施行に伴う市町村負担金について
議案第116号 関西広域連合の規約について
議案第117号 訴訟の提起について
議案第118号 工事請負契約の締結について
議案第119号 工事請負契約の締結について

 なお、意見書に関しては10件の提案があり、全て賛成で決議されました。
 また議会の合間に議員勉強会を開催し、自閉症について学びました。

【和歌の浦】

国の名勝指定の和歌の浦の振興について協議しました。前回議会での一般質問で提言させてもらっているように、名勝指定地域内の道しるべや観光案内版、道路標識について関係者の意見調整が図られています。さらにトイレの設置の問題もあり、関係者の間でも費用負担や主体箇所の問題から検討している段階です。これから予算編成時期に入りますし、国の名勝指定として相応しい地域に変貌を遂げるために大切な時期に入っています。行政機関と地元組織との進め方に関しての意見交換も必要です。これからの連携に関して話し合いました。

【その他】

  • 公立小中学校耐震に関して進捗状況を確認しました。県内の進捗率は73.7%、計画予定分を入れると82.8%となります。かなりの学校で耐震補強がされています。残りの学校に関しては市町村から計画予定が県に上がっています。国からの予算配分も実施されていることから、後は市町村からの事業申請待ちの状態です。市町村が実施する気があれば残りの学校の耐震化は実現することになります。
  • 学校関係者と校舎特有の耐震補強に関して話を伺いました。例えば体育館のピアノの固定や下駄箱の固定など、家庭や事務所と異なる室内対策の必要があります。現時点では全ての学校に固定方法を展開できるところまで資料に表現できていませんが、年内を目途に仕上がる予定と聞きました。普遍的なものは難しいと思いますが、今後の取り組みの参考にしたいと考えています。
  • 知事選挙への対応に関して協議を行いました。両候補の政策と実現可能性を確認してからの対応となりますから意思決定は来月になると思っています。
  • 知人の告別式に参列させていただきました。開始時刻が12時からだったため休憩時間に参列することができました。故人様のご冥福を心からお祈り申し上げます。
  • 私人間の契約行為に関する厄介な相談を受けました。関係者が集まって協議をしたのですが上手く調整できなかったようです。費用負担が発生しているため解決させるには時間を必要とします。

9/27(月)「県議会補正予算」

【朝会】

県議会前から朝会を行いました。和歌山県の地価が下落していることを受けて、その原因について話し合いました。人口減少による将来の市場のだぶ付きと、商売で利益を上げにくいまちの状況があることだと考えています。人が増加して、交流人口を増やすことが地価を上げるために必要なことです。
 また建築物の強度に関しての勉強会を行いました。現代建築物は設計通りに建築していれば、東南海・南海地震が到来しても倒壊することはないとの見解を示してくれました。但し室内対策を施していないと生命の危機はありますし、津波による横からの衝撃には建築物は耐えられないことも知りました。津波の予防対策は事前に行うことは困難なようです。

【県議会補正予算】

早いもので平成22年9月定例会も明日で閉会となります。閉会前に審査したのは補正予算案でした。通常9月定例会は年度の途中なので補正予算の審議が大きな案件となります。今回は関西広域連合の議案があったことと政府の経済対策補正予算が決定したのが先週末であったことから、補正予算の提案と審査は本日となりました。
 補正予算案は総額約65億5,000万円の大型補正予算となっています。これは政府の平成22年度経済危機対応・地域活性化予備費の使用が決定されたことを受けての和歌山県としての補正予算です。予算規模は北海道に次いで和歌山県が大型の補正予算を組むことになります。国のこの予備費は約9,200億円、そのうち公共事業費は約1,100億円となっています。そのうち和歌山県には、総額約65億5,000万円、公共事業費が約52億9,505万円となっています。
 この補正予算の目的は、円高による景気の下振れリスクへの対応と、デフレ経済脱却のための基盤作りへの対応にあります。目的に対する予算規模としては小さいのですが、和歌山県にとって公共事業を前倒しできることは朗報であり、一刻も早い時期に支出すべきことだと考えています。
 さて緊急雇用対策創出事業臨時特例として約8億8,240万円、緊急雇用創出事業臨時特例基金活用として約2億5,000万円。公共事業国道災害防除として約3億7,000万円、公共事業国道・県道橋梁補修として約22億9,000万円、公共事業国道、県道改築として約18億5,200万円、公共街路として約4億200万円、広域河川改修として約3億1,000万円、そして急傾斜地崩壊対策として約7億105万円となっています。
 和歌山県として必要な公共事業です。下半期の経済対策としての公共投資に期待しています。
 採決は明日の本会議となりますが、大型補正予算による公共投資は、地域経済対策に不可欠なものであり、賛成すべきものだと考えています。補正予算案には賛成することにしています。和歌山県としても大型の補正予算が組まれることは大賛成ですし、公共投資による経済効果を期待しています。

【議会関連】

県立医科大学におけるインターンシップに関して打合せを行いました。看護学部にもインターンシップが義務付けられているため、その対応について確認しています。
 新エネルギーに関しても協議しました。風力発電のこれからの立地計画と風力発電のあり方に関して協議しました。和歌山県内には風力発電の立地計画が100基以上あります。地球温暖化対策として、和歌山県が取り組む新エネルギーの推進と経済対策としては賛成ですが、環境への配慮や世界文化遺産地域への無計画な立地計画の観点からは、ある程度秩序が必要だと考えています。風力発電のゾーンニングや林業や農業の振興と関連付けた開発計画の策定、市町村の意向確認などを行いながら推進することが重要です。それらの観点からの計画を見たいと考えています。規制は本位ではありませんが、国の法律で風力発電の立地に関する取り決めはありませんから、和歌山県モデルを検討することも意味があると考えています。参考までに計画地点を含めると風力発電のベスト3は、北海道、青森県、そして和歌山県と続きます。
 またメガソーラー発電に関しても遊休地の活用と経済効果、そして地域振興計画の中で進められるものであれば検討に値すると考えています。関西でも堺市でのメガソーラー発電に続いて、岬町でのメガソーラー計画が進められています。これはユーラスエナジーと東京電力による計画です。和歌山県ではなくてお隣の岬町で計画されていることに衝撃を受けています。日照時間の長い和歌山県ではなくてお隣の岬町でメガソーラーが先行することに関しては、和歌山県としても本気で考えるべき取り組みです。大型の新エネルギーに関しても後手を踏んでいる現状となりました。
 このままでは和歌山県での事業化は誰も推進してくれなくなります。地球環境問題への対応と経済効果と地域活性化の観点からも考えたい取り組みです。
 また宮内庁に関わる県の所管について確認しています。串本町の昭和天皇の碑の管理に関して、所管はありません。行幸の碑の修復に関しては、宮内庁の予算ではなくて地元予算で修復すべきものです。どこが所管としているのか、そしてどこに責任の所在があるのか不明確なので協議を行っているところです。

【福祉関係打ち合わせ】

福祉事業を営んでいる理事の皆さんと、今後の事業方針について話し合いに参加させてもらいました。本来であれば理事の皆さんで方針を協議すべきところですが、福祉施策の将来の方向性を見極めたいので意見を聞かせて欲しいと依頼を受けていたものです。
 人件費の問題、従業員を集めることと処遇の問題、そして入居者への質の高いサービスの提供など、課題はたくさんあります。一つひとつ検討していると前に進めなくなりますが、和歌山県の福祉を前進させるために取り組みを検討してくれています。
 しかし財務体質が強固なものでなければ拡大路線に走るのは、デフレ経済の真っ只中であり、景気回復していない今は慎重を喫するべきです。まず足元を固めて財政基盤を整えてから拠点を拡大することを推奨しました。

【ミニ集会】

夜7時から9時30分まで、ミニ集会を行いました。自宅を提供してくれた方と集まってくれた皆さんに感謝しています。ミニ集会では関西広域連合の意義と将来展望、そして和歌山県が参加することによる利点などを説明いたしました。この説明によって地方分権が思っている以上に進展していることを認識してもらいました。地方分権は他人事ではなくて、身近な距離まできています。発想を和歌山県から関西に広げて欲しいことも依頼しました。
 また本日審議した約65億円の補正予算案についての意味を説明しました。和歌山県にとっては必要な公共投資であることを理解してくれました。集会での説明と意見交換によって、参加してくれた皆さんの関心が高まったことを実感しました。
 皆さんから意見をいただきました。

  • 県政に興味を持てました。和歌山県は頑張っていないと思っていたのですが、ここ数年の取り組みの成果があったことを知り私たちも協力したいと思い始めました。
  • 夢と希望を感じました。片桐さんの目指している活動と話に希望を抱いています。希望を抱かせてくれる政治家はいませんから、和歌山県のこれからを託したいと思っています。
  • 関西広域連合に期待しています。和歌山県が飛躍するのはこの時期を逃してはないと思います。関西広域連合での発言力が和歌山県のこれからを決定します。知事には広域連合長を目指して欲しいと思いました。
  • 県議会に関してはテレビ和歌山の中継を見ていても分からないことが多くあります。断片的な取り上げ方なので議論の内容が分からないのです。そのことが興味を感じさせないのです。議場に行くと分かる議論でもテレビだと一部放映されるだけなので内容は伝わりません。一般質問をして議員にテレビに登場してもらって、解説するなどの工夫が必要だと思います。関心を持ってもらえるような広報をお願いします。
  • 本当に分かりやすくて為になる話を聞かせてもらいました。聞いた私たちが次の人に話の内容を発信しなければならないと思っています。例えば私たちのブログなどに、今日の話の内容を記載して皆さんに知らせることも必要だと思いました。聞くだけでも勉強になりましたが、聞いた私たちが誰かに伝えることが大切です。伝播させることで大きな力になると思います。閉じられている県政の取り組みを知らせる役割を私たちが担いたいと思っています。
  • 医療の取り組みをして欲しいと思います。高知県にある高知県立医療センターは予防医療と一流ホテル並みのサービスとくつろげる空間を提供してくれています。予防医療を進めている和歌山県立医科大学付属病院でも、高知県のセンターの取り組みは参考にして欲しいと思います。病気にならない予防医療の先進県を目指して欲しいと思います。

【その他】

  • 公立学校耐震補強の補正予算が組まれていないことに関して確認をしています。今年の5月に政府に補正予算の要望を提出しているのですが、今回は予算化されていません。公共事業であり、かつ子ども達の生命を守る事業なのに後回しにされた理由の確認を急いでいます。
  • 和歌の浦が国の名勝指定を受けてからの取り組みに関して協議を行っています。観光案内版や道路標識、トイレの設置など一般質問で提案している項目に関して実現を図るための話し合いをしました。おおむね推進していますが、一部ブレーキが掛かっているものがあります。仕事をしたくない人的要因だと思っていますから、要因を洗い出したいと考えています。明日も引き続いて協議する予定です。
  • 後援会で製作しているポスターデザイン案に関して話し合いを行いました。写真は決定しているのでデザインの問題を残すだけでした。デザインも決定したので、最終工程に入ることにしました。

9/26(日)「選挙の焦点」

【選挙の焦点】

いつも選挙前に連絡をしてくれる方がいます。誰から聞かれても「選挙に関しては聞かなければならない人がいます」と即答を避けてくれているのです。それだけ信頼してくれていることに感謝するばかりです。「私は片桐さんを信頼しているので、それ以外の人の言うことは聞きません。少ない票ですが信頼できる人ばかりです」と話してくれています。
 さて今日の問い合わせは11月の知事選挙に関してのものでした。ある候補者の入会申込書を持ってこられたので入会すべきかどうかの確認でした。政策や信条、価値観を確認してから対応して下さいと答えました。知事選挙は和歌山県のトップであり最高責任者を決める選挙ですから、「知人から頼まれて」というものではありません。絶対に相応しい人に就任してもらいたいものです。
 和歌山県の停滞の原因である人口減少と企業と事務所の減少、そして雇用不足と需要の少なさを解決することが先決です。経済を立て直すことから始めることが第一です。福祉や教育も大切ですが、まず県の収入を増やし予算を確保することから始めたいところです。
 ところがいつも書いているように、経済対策は地方自治体でできるものではなく簡単ではありません。地方自治体では金融政策ができないことから公共投資が経済対策となりますが、借入金を増やすことは将来への借金を増やすことになりますから、どうしても歯止めが掛かります。しかし公共投資は必要だと考えています。和歌山県のように建設業が多い県は公共投資を減少させることは、そのまま倒産を増やし、失業者を増加させることになります。人口が減少し県民所得が減ることから、需要は縮小するという循環に陥ります。 この循環を断ち切るためには、仕事を増やすこと、つまり地方自治体による公共投資か民間企業の設備投資を実行する以外にありません。勿論、県民の皆さんが突然貯蓄を切り崩して、和歌山県のために県内でものを買う行動に移してくれたら問題は解決できますが、将来への不安が支配している中、そんなことはあり得ません。
 供給力が需要を大きく上回っている環境下ですから民間企業の設備投資は期待できません。そのため公共投資に頼る以外に方法はありません。肝心の和歌山県が公共投資の予算組みを行い実行しなければ、県内経済は低迷し続けることになります。日本全体の経済が回復すれば、それに伴って県内経済も回復基調に向かうでしょうが、排他的要因によるもので積極的経済対策とは言えません。
 和歌山県が率先して経済対策、つまり仕事を作り出すことをしなければなりません。公共投資の積極的推進を掲げる候補が現状では知事に相応しいと考えています。和歌山県で公共投資以外の経済対策があれば示してもらいたいと思います。経済再生、完全雇用の言葉が並びますが、そんな夢物語は現在の和歌山県においては絶対にあり得ないことです。
 企業誘致を言うのは簡単ですが、どこから企業を引っ張って来ようとしているのか分かりません。企業の研究施設、それも外国企業のそれを誘致するだとか、中国企業の誘致を掲げるのであれば具体的で理解できますが、それには太い人脈と信頼が必要ですから、4年で達成できるものではありません。
 まして高い税率の法人税の問題がありますから、外国企業の誘致であれば和歌山県として特区申請をするなどの公約も掲げる必要があります。経済特区を国に申し出る度胸があるかどうかも確認事項です。残念ながら国からすると和歌山県に国の経済特区やカジノ建設などの取り組みに力を入れてくれるとは到底思えません。起死回生の経済対策がない限り、公共投資の賛否が焦点になると考えています。
 知事選挙の候補者の県政への公約は見ていませんが、判断基準として示させていただきました。

【会合での挨拶】

和歌山市内で開催された会合にお招きをいただきました。約300名の方が参加した会合で挨拶の機会もいただきました。
 おはようございます。この会合がこのように盛大に開催されますこと心からお祝い申し上げます。私事ですが、今朝から会に参加してきまして、ただいまこの会場に到着したばかりです。皆さんに感謝申し上げます。
 さて、皆さんのご支援のお蔭様で県議会議員としての活動をさせてもらっていますが、会場に来て皆さんのお顔を拝見させてもらう中で、活動をさせてもらっている理由について考えてみました。能力や才能があるからなのか。これは全く違いますし、必要はありません。では行動力が求められているのか。これは正解のひとつかも知れませんが本質的なものではありません。議員としての資質で大切なことは信頼です。信頼されていることが絶対的条件です。信頼してくれているからこそ、今日の大会にお招きをいただけたと思いますし、信頼をしてくれているからこそ、今日も朝から話し合いに呼んでくれているのです。どこの誰かも分からない人や評判の良くない人を招待する団体はないと思います。そう考えると信頼のつながりが、議員にとって最も大切なことなのです。そして信頼は人間社会にとっても根本となるべきものです。信頼によって人はつながっていますし、安心して仕事を進められるのです。
 この会場にいる皆さんは、主催者の挨拶でも分かるように信頼でつながり、そして地域を良くすることや世界の平和を願う気持ちでつながっています。信頼と絆、この言葉が私たちの活動の鍵を握っているのです。
 その意味から県議会での取り組みの一つを紹介させていただきます。現在県議会が開催されていますが、この中で関西広域連合への参加が特別委員会で可決されました。恐らく県議会最終日に可決されると思いますが、和歌山県の枠を越えて関西の中の一員としての活動に踏み出そうとする意思の表れです。そして和歌山県議会が関西広域連合参加の意思表示を最初に行いました。広域連合体への参加を正式に意思表示したのは全国で和歌山県が初めてです。これは評価されるべきことだと考えています。
 これからは、観光や防災など限定されたものから始まりますが、和歌山県だけの考え方ではなくて関西の全てを良くする方向で物事を考え判断していくことになります。大阪府や京都府などとも協議していくことになります。和歌山県だけが良くなれば、という発想は通用しなくなるのです。関西のためにすることが和歌山県のためになることを考えなければなりませんし、その和歌山県が良くなる取り組みは関西を発展させ、わが国が、そして世界の発展と平和につながるものである必要があります。その基本は私たちが生活している和歌山県であり家庭なのです。ここをしっかりとしたものに確立させて関西広域連合に参加していきたいと考えています。
 和歌山県から関西へと視点を拡げた活動をする時代に入りました。そのまま道州制に直結するものでありませんが、県域を超えた取り組みへの第一歩を踏み出したのは事実です。壁を越えるという私たちの願いと同一のものであると確信しています。
 最後になりますが、この取り組みを契機として私たちの地域が発展し、平和な地域と国を築けることを祈念して挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

【意見交換】

会合終了後、皆さんと意見交換の時間をいただきました。民主主義に関して。民主主義はヨーロッパから世界に広がっている制度であり、同制度に関して日本は後発になります。民主主義の生まれた背景にはキリスト教がありますから、宗教観を知ることが大切だというものです。今回の尖閣諸島の案件に関して、中国との交渉と船長の突然の釈放について弱腰外交への疑問を露呈していますが、大陸の文化と日本の文化は違いますから相手を知らないと外交にならなくなります。外交も民主主義も相手国の歴史を学び、価値観の違いに応じた交渉が必要なのです。
 皆さんから挨拶の内容を聞いて、もっと高みを目指して欲しいと意見をいただきました。
 私は、幸い運に恵まれていることが活動の基本になっています。ダライ・ラマ師、故ヨハネパウロ二世、そしてゴルバショフ氏などと会う経験をしています。これらの精神社会の世界のリーダーと会った経験の持つ日本人は少ないと思います。これを幸運といわないと表現のしようがありませんが、運があると思っています。この運は社会のために使うことを勧められていると考えています。
 和歌山県は小さい県ですが、ここから世界に発信できるものがあると思っています。日本人の価値観、平和観、他人に親切にする考え方、もったいないという価値観は伝えるべきことです。
 皆さんに感謝の気持ちを伝えました。

9/25(土)「命の教育」

【命の教育】

NPO法人ハンドインハンドが主催する「命の教育、身近にしのびよる薬物」に参加しました。講師は日頃からお世話になっている楠富春さんです。楠さんとは一緒に大阪市内での薬物依存から身を守るための講習会にも参加したことがあります。その講義で得た知識と保護司として薬物依存の子どもや大人と接した実体験からの話は圧巻でした。
 私も学んだ限りは薬物に関しての講演をしなければならないのですが、実現できていないのは、本気度がこの分野に向いていなかったことを反省しました。
 楠さんは保護司として薬物依存になった子ども達を更正させる活動もしていますが、それよりも子ども達を薬物に近づけないための取り組みが、より重要であると認識し、講演会を続けています。
 2年前までは、薬物の問題は水面下のものでした。ところが芸能界、相撲界、大学など、社会の規範となるべき人たちへの薬物事件が相次ぎ、地方で暮らす私たちの下にも影響が及んでいます。それはファッション性や気軽に「少しならやっても良い」という気持ちが子ども達に芽生えているからです。
 子ども達への薬物の誘惑は身近な問題です。事実、和歌山県の覚せい剤に関与している人員は、10万人辺りの比率では、全国でワースト6位の高さになっています。岩出市、和歌山市、紀の川市、かつらぎ町の順番に覚せい剤の犯罪比率が高くなっています。紀の川筋のまちに覚せい剤が広がっているのは、大阪府から和泉山脈を越えて密売されていることが原因です。子ども達の身近に覚せい剤が忍び寄っている現実が理解できる数字です。
 覚せい剤が生活圏域に入ってくると社会の秩序が乱れてきます。犯罪の温床となり、覚せい剤に侵された家庭は崩壊し、地域の理解がなければ地域から退場を余儀なくさせられます。学校に入ると子ども達は大変なことになります。
 楠さんが関係した覚せい剤中毒者は17歳から73歳までと幅広く、誰でも被害者や当事者になる危険性があることが分かります。そして一度でも覚せい剤に染まると、抜け出すことは簡単ではありません。地域として予防することが人を守ることであり、地域を守ることになるのです。
 予防する方法として、正解を導くための方程式はありません。個別事情で違いますし意識の差でも違ってきます。まずは家庭と学校での躾と教育、そして地域社会としてのコミュニケーションが図れていることです。子どもの髪の毛の色が茶色に変わったり、服装が派手になったりすると危険信号です。家庭で話し合うこと、そして学校側も注意を払う必要があります。子どもを誘惑から守るためには、危機に遭遇した時に、子どもが両親の顔が思い浮かぶことです。母親と父親の悲しい顔や笑い顔が浮かぶと、子どもが誘惑から逃げ出すことは可能です。もし母親と父親の恐ろしい顔が浮かぶようだったら、誘惑の海に飛び込む危険性があります。日頃からの愛情と家庭の温かさが、子どもを覚せい剤から守るために必要なことなのです。
 子どもに対して、「あなたは大切なわたしたちの子どもですよ」と分かってもらえる母親であり父親でありたいものです。家庭から非行防止する環境が子どもを犯罪から守るための原点です。子どもが両親から愛されている存在であることが分かっていたら、薬物の誘惑に接近することはありません。
 インターネットの時代です。情報は蔓延していますから、子どもに隠しても無駄なことです。覚せい剤の怖さを隠すのではなく知らせて、そして正しい判断をさせる訓練を施さなければなりません。隠して危険に道を回避させるのではなくて、危険な道かどうか判断できる能力を子どもに贈りたいものです。
 子どもに対しては、甘やかせないこと。贅沢させないこと。不自由感を与えること。努力をさせること。手応えを感じさせること。そしてチャレンジさせることを伝えたいものです。
 ハンドインハンドの皆さんには、いつも情報を提供していただき、そして参加の機会をいただいていることに感謝しています。皆さんの活動は、地域を越えて確実に広がっていることを実感できました。ありがとうございます。

【懇親会】

夜は県議会会派の「真わかやま」の懇親会に参加しました。県議会が後二日で終わることから意思疎通を図ったものです。皆さんの都合が整う日が今日だけだったことから、土曜の夜に実施しました。来週、閉会することになりますが、最終の議案調査と意見書の取り扱いについて協議を進めることになります。

【その他】

  • 学校への防災対策としての室内対策について協議を行いました。和歌山県の学校の先生が学校への室内対策のモデルとなる企画書を作成しているようです。来週にでも対応する予定です。
  • 政治経済エネルギー研究会の総会に関しての打合せを行いました。日時と勉強内容に関して事務局長と協議しました。10月に総会を予定しています。
  • 国体に向けての課題について相談がありました。開催地の会場に問題があるというものです。競技レベルの向上や選手の指導育成に関しては各協会が実施するのですが、体育館や設備の改善については県と当該市町村の役割となります。昭和46年の国体開催時に使用した体育館や設備は、現行の競技ルールに適合していない施設がたくさんあります。体育館の照度の問題、床の強度の問題、そして耐震補強の問題など、放置されている問題があります。5年先のことですが、今から対応しておかないと開催すら出来なくなります。

9/24(金)「就職事情」

【就職事情】

和歌山県の就職事情は改善されていません。それどころか益々悪化しています。朝一番から、20歳代の若い人の就職を巡って話し合いました。現在、和歌山県の労働組合の組織率は30%を切っていると思います。労働組合のない組織では労働者が解雇されることに対して抵抗力はありませんから、若い人でも解雇される事例が多く見られます。若い人に将来が見えないことは個別事情ではなくて、和歌山県として由々しき問題なのです。若い人が未来を見つけられない地域に未来はありません。
 早く就職事情の改善を図りたいと考えていますが、地方自治体が達成することは無理とはいえないとしても簡単ではありません。完全雇用は目指すべき到達点ですが、それができるのは国以外にありません。
 そして国が完全雇用に踏み切らないのは理由があります。世界史を見ても、また現実的にもあり得ないことですが、もしも完全雇用が達成できたとしたら、従業員の賃金が上昇し、わが国の企業の競争力は失われます。そして100%の確率でインフレに向かいますから日本経済にとって歓迎すべきことにはなりません。政府が完全雇用を目指さないのは、完全雇用になると経済がインフレに向かうからです。政府というよりも日本銀行にとって絶対に避けなければならないのはインフレです。インフレに向かわせないためにもインフレを防止する水準の失業率を保ち続ける必要があるのです。
 尤も、現在の日本経済は失業率の改善を図ることが一番ですから失業率を維持する政策を採ってはいないため雇用確保の問題は最優先課題です。働く場所と仕事が少ない和歌山県にとって、若い人たちの雇用を確保することが今、成すべき重要なことです。
 厳しい若い人の雇用環境に関して意見交換を図りました。

【サマーライブ】

平成23年秋に計画しているサマーライブに関して打合せを行ました。大規模なライブを実現させようとしたら、乗り越えるべきハードルはいくつもあります。会場の選定、雨天対策、チケットの管理、入場料の決定、そして地元の熱意などが挙げられます。小さなことですが交通対策や渋滞に伴う苦情対応など、経験していないと分からないことが沢山あります。
 和歌山県を音楽で盛り上げたいと願う、若いミュージシャンの熱意を実現させるための行動を起こしています。後一年ですから軌道に乗せたいものです。

【ランチタイム】

昼食抜きのランチタイムミーティングを行いました。ある方から、若い経営者を紹介してもらいました。この経営者は広い分野にまたがる仕事を起業しています。警備、人材派遣、ゴルフショップなど、複数の事業を行っているのです。一人で全ての部門を見ることは難しいため、信頼できる人材に各部門を任せて軌道に乗せています。
 約1時間で中身のある話し合いができました。時間的制約からランチを食べないランチタイムミーティングでした。

【国道交通省】

和歌山県にも国土交通省の出先機関があります。道路に関して二つの問題の調査と提言を行いました。一つは自動車道と歩道の境界線上にあるブロックの問題です。安全対策としてブロックを設置しているのですが、家が建築されたりコンビニが進出した場合は設置位置を再検討する必要があると一般的には考えます。ところが土地の利用形態を変更した場合は道路管理者への申請かいるのです。それをしないでいると、自宅では不便な生活を強いられますし、改善されることはありません。
 歩道と進入路の役割を持つ歩道とでは、舗装の強度が違うと伺いました。ブロックを取り除く場合、歩道の舗装をやりかえる必要があるのです。そこには自己負担を伴いますから、本来は住宅販売者が注意事項としてお客さんに知らせる必要がありますし、申請手続きの必要性がある場合、お客さんに説明しておく必要があります。今回のように後で問題になった場合、問題は拗れてしまい対応が困難になります。

【懇親会】

夕方からの打合せが長引いたため、6時からの懇親会に出席できたのは午後7時30分でした。会合に参加してくれた皆さんに深くお詫び申し上げますし、全ての皆さんが先輩なのに遅れたことを深く反省しています。しかし、この懇親会を通じて学ぶべきものはたくさんありました。

【その他】

  • 談合に関しての報告があり対応させていただきました。今回は想定外の出来事でしたが、事実関係を知る人からの説明を聞いたので、立場が弱い人の味方になって支援対策を講じたいと考えています。
  • 自衛隊のクリスマスコンサートに関して問い合わせを行いました。長年に亘って継続してくれたことに感謝していますし、今回も成功させたいと考えています。
  • 紀州よさこいチームの練習場所の確保に苦慮しています。よさこいチームの存在が和歌山県にとって不可欠になっています。小学校の体育館の賃貸を申し込んだところ、利用者の調整を図る必要があるので、簡単には買収できないよと伝えてくれました。
  • 平成22年11月に開催予定の和歌山県かつらぎ町天野にある神社と、スペインとの交流イベントに関して協議しましたが、イベントに関してはこれからがスタートです。

9/23(木)「清掃活動」

【清掃活動】

大雨のため、午前中から午後にかけて予定していた和歌の浦地域での清掃活動が中止となりました。大阪市では大雨警報が発令されていたことや、和歌山市内でも停電があったことからも分かるように激しい雨でした。そんな中でしたが一部の人は清掃のため集合していました。和歌の浦を愛している皆さんの熱意の素晴らしさを感じました。これだけの人がいるのであれば、国の名勝指定を受けたことからの活性化は大丈夫だと確信することができました。地域は人によって変わります。「和歌の浦再生の議論をする時期はとっくの昔に過ぎています。今は再生のための活動を実践する時期に入っています」と話してくれました。議論は大切ですが行動を伴う必要があります。和歌の浦に関しては観光地としての再生モデルはどれだけも議論されてきました。それでも観光地として再生できていないのです。それならば、国の名勝指定を受けた今こそが行動する絶好の時期です。指定を受けた事実があるのですから、議論を先行させるよりも行動に議論を重ねることが大切だと考えます。そんな活動を行っている団体があるのですから、一緒に行動することの中から和歌の浦を見つめたいものです。

【打合せ】

午前11時過ぎから午後8時過ぎまで、ロングランの打合せを行いました。祝日であったことから活動に割く時間的なゆとりが持てたので実施できたものです。
 これから何かを成し遂げるためには、人に助けてもらうことが大きくなります。小さなうちは一人でも実現できることがありますが、舞台が大きくなるに連れて信頼できる仲間が必要となります。チームで仕事に取り組むことで大きな仕事を成し遂げられますし、そのことが信頼を招き、また次の仕事を呼び寄せてくれます。
 仕事は人に任せることで大きくできます。信頼できる人がどれだけ周囲にいてくれるかで将来は変わってきます。人をまとめることができるのは、能力よりも人間力であることを再認識できました。仕事ができる能力のある人はいますが、人間力のある人は多くはありません。人間力とは器が大きいこと、つまり、人を飲み込めるだけの容量を持っていることが条件です。
 大きな器は遠くから見ていても分からないもので、近くで接することでその大きさが分かります。人には会ってみて話してみなければ、その容量は分からないものです。
 イソップ物語にある北風と太陽の物語が人間関係を現しています。能力のある人は北風のようなもので、それだけで人は動かせません。むしろ相手にガードされてしまって他人の能力活かせないことになります。
 ところが太陽になると、人に気持ち良く仕事をしてもらうことができます。相手の能力の関係なく、気持ち良く仕事をしてもらうことが成果のあげられる秘訣です。人はそれぞれの能力を持っています。字を書くのが上手な人、企画力に優れた人、運転が上手な人などが集まってチーム力が発揮できます。チームの中心になる人は太陽のような性質が必要です。全てを温かく包み込む、そして相手を照らせて元気にすることができる存在が太陽です。大きな力を発揮している人は、そんな人が多いと感じています。今日の打合せもそのような人との打合せでした。凍りつくような厳しい話題でも、太陽が照らしてくれた後のような状態になります。
 会っていて、そして話をしていて楽しいと思える仲間と仕事を行いたいものです。

9/22(水)「県議会常任委員会」

【県議会常任委員会】

福祉環境委員会を開催しました。議題は多岐に及び県政の福祉、環境行政に関する活発な議論が交わされ、有益な委員会になったと感じています。主な議論を以下に記載します。
 公共施設へのLED照明の設置に関しては市町村から防犯灯などの改修を行う申請があった場合は10/10、つまり全額県費負担で従来の水銀灯や蛍光灯の防犯灯をLEDに取り替えする事が可能となります。この事業費は5,000万円ありますから県内の公共照明のLED化が進展することになります。
 ダイオキシンの問題に関しては、平成8年に橋本市で大きな問題が起きています。この時の事情を知る委員からは、橋本市のダイオキシン発生の時の県部長のコメントを紹介してくれました。「住民と話し合う気持ちはない」という乱暴なものだったようです。当時、ダイオキシンについての知識、事例が少なかったため、発生当初は県の責任であるとの認識がなかったようです。そのため住民の皆さんと話し合う場すら設定されなかったようです。その後、ダイオキシンの脅威を知り部長が交替した後は、県としてこの問題に取り組むようになりましたが、この橋本市のダイオキシンへの対応問題が和歌山県としての環境問題に関する基本的な立場であることを、平成22年現在においても認識しておきたいものです。
 続いて和歌山県ではスーパーマーケットでのレジ袋無料配布を行ってきました。マイバッグの持参率は約90%となっていますが、最近、今までレジ袋を有料、5円にしていたスーパーがレジ袋を無料配布する動きがあります。地球環境問題への対応として県が呼び掛けていた活動ですが、形骸化されようとしています。  原因は、レジ袋を有料化しているスーパーは、レジ袋無料配布のスーパーと比較して売り上げが落ちていることが原因です。具体的数字は示されていませんが、お客さんが落ちていることは当該スーパーに行くと理解できることです。それに起因して、レジの店員さんが、お客さんからレジ袋が有料であることの苦情を言われることから精神的苦痛を感じ始めていることがあります。
 これらの原因からレジ袋を無料配布の動きが出ているのです。委員会としての見解は分かれました。
 ひとつの考え方。地球環境問題への消費者意識は低いので県が消費者と事業者にもっと呼び掛けて全てのスーパーでレジ袋を有料化に向けて欲しいというものです。当初から一部のスーパーがレジ袋有料化に反対したため、レジ袋有料化に参画しないスーパーがあってのスタートでした。そのためレジ袋無償化を継続していたスーパーにお客さんが向かったという意見もありました。
 地球環境問題に本気で取り組むのであれば、小さなことから行動し意識を変えるように県が主導すべきだという見解です。
 もうひとつの考え方は、消費者の動きは市場原理で動いているので県が介入すべきものではないというものです。つまり消費者は少しでも安いものを売っているスーパーで買い物をしようと考えます。チラシを比較して同じ商品が5円安ければ、品質の問題はさておき、安いほうに向かいます。レジ袋も同じで一枚5円のスーパーと無料のスーパーが存在していると無料のスーパーに向かうことが消費者心理であるというものです。
 市場原理が働いている分野に対して県が介入しても、上手く機能しないという考え方です。ですから県としてレジ袋有料化の取り組みは意味がなく、止めてしまうべきだというものです。
 さて、皆さんはどう考えますか。以下、私の考え方を述べます。
 活動報告で度々、問題提起していますが、経済と地球環境問題は本質的に両立しないものです。それでも地球環境を健全に保つために、国として世界として取り組むべきだと決定しているのであれば、経済の多少の犠牲があっても取り組む必要があります。しかし、ここに問題があるのです。全ての国、全ての事業者が問題意識を共有して参画すれば進展するのですが、一部での不参加の国や事業者があったり、不公平感があるとこの考え方は成立しなくなります。つまり地球環境への対応はお金がかかるのです。お金がかかるということは事業者としては必要経費が増加しますし、消費者は今まで不必要であったコスト負担をすることになります。経済が犠牲になるのです。市場経済の下では、基本的に私たちは安いものを購買することを前提に行動します。満足感や品質の問題はありますが、条件が同等だとすると安い方に人は流れます。
 つまり経済>地球環境となりますから、経済=地球環境とするためには意識を変えてもらう以外にないのです。和歌山県が介入しようとしても全ての人が参画するのが困難な理由はここにあります。地球環境への取り組みは個人レベルであっても必要なことは理解していても、自分が損をするような行動は取りたくないのです。全員が同じように損を負担するのなら大丈夫ですが、隣の人は無料のレジ袋なのに、私は有料のレジ袋を利用している状態が続くと、「もうやってられない」となるのです。
 スーパーも同じで、当初は地球環境問題に取り組むべきだと考えて参画していた事業者が、有料化を続けていることによって売り上げが低下していることを数字で確認でき、それが続き売り上げが回復しなかった場合、理想はあっても「このままでは商売が成り立たない。無料化のスーパーの売り上げは低下していないようなのに何故、私の店が継続しなければならないのか」などと考え、無料化に踏み切る経営判断を下すことになります。
 私たちの行動の本質は経済に支配されているのです。この価値観を県が崩せることはありません。
 ではどうするのか。それでも地球環境問題へ対応すべきだと本気で考えているのであれば、県として全ての事業者に、地球環境保全のためにレジ袋有料化は絶対に実施しなければならない取り組みであることを訴えるべきです。意識を変える努力をしないと私たちの行動は地球環境問題に向かいません。地球環境への取り組みは大切なことであるとの意識があってもです。
 和歌山県単独で無理であれば、関西広域連合ができたのですから、ここでの取り組みにしても良いと思います。小さな問題ですが、地球環境のためにできることは小さな取り組みからです。県の姿勢が問われる事例だと考えます。
 福祉環境委員会として有効な議論であったと思います。

【知事との懇談】

議会の合間を縫って二人の方を知事に紹介して県政に関して話し合いました。公共事業の入札の問題や県土発展のための取り組みなどを中心に話し合いました。懇談後、二人の方は知事の考え方が良く分かったと理解を示してくれました。直接話し合うことの大切さを感じました。

【大会出席】

和歌山共同火力労組の定時大会に出席させていただきました。第39回の定時大会ですが、毎年お招きしてもらっていることに感謝しています。和歌山共同火力では現在、新しい発電設備を建設しています。二つの発電設備の計画がありますから、相当規模の投資をしてくれています。県内経済にとっては嬉しいことです。
 今回も挨拶の機会をいただきました。主旨は、県内経済が厳しい中、エネルギー産業がリードしていくことが必要なこと。現在、風力発電の建設計画がありますが、新エネルギー利用だけではなく経済効果と地元雇用、そして林道設置など、県土発展と県土整備のためにもつながる考え方を取り入れたいこと。東燃ゼネラルが撤退の動きがあり、地域としての経済危機と雇用が失われる危険性があることへの対応をすべきこと、などの考えを示させていただきました。

9/21(火)「県議会一般質問最終日」

【県議会一般質問最終日】

平成22年9月県議会定例会の一般質問も最終日を迎えました。この議会は知事の四年間の総括と、次期に向けての決意を聞くことができた議会でした。議場で決意を述べることで知事の思いが伝わります。知事や議員は議場で議論を交わせることや、論戦を繰り広げることに値打ちがあります。
 県民の幸せを願った県政に取り組みたいと締め括った知事の一期目も終盤戦を迎えました。平成22年12月定例会は、誰とどんな論戦が繰り広げられるのでしょうか。
 ところで今日も話になったのですが、県議会補欠選挙に関して批判の意見を聞きます。「定数減が決まっているのに何故この時期に二名を増員させることになる県議会補欠選挙を実施するのか、意味が分からない」という意見。そして、「県議会議員として辞めるタイミングが悪すぎるので、県民のことを考えていない姿勢を疑問に思っています。どうして9月定例会で論戦をしなかったのか疑問です」という意見。そして「補欠選挙になることが分かっていながら辞職したことの説明がない」という意見。厳しい意見を聞かされます。
 補欠選挙の予算案は全員賛成で可決させていますが、皆さんからの立腹の意見は尤もです。補欠選挙の投票率がどうなるのか分かりませんが、低調であれば批判の現われです。結果を待ちたいと思います。
 空いた時間で会派会合を持ちました。この議会に提出される予定の意見書について会派で話し合いました。採決は最終日となりますが、地方からの視点を大切にして採決したいと考えています。

【特別委員会】

行政改革・基本計画等に関する特別委員会が開催されました。今回の議題は「関西広域連合規約案」についての審査です。関西広域連合に当初から参加する予定の府県議会では、平成22年9月定例会に議案が提案され審議されることになっています。各府県の最初に審査をしているのが和歌山県です。
 結論として、本日の特別委員会では共産党を除く全員一致で可決されました。採決は定例会最終日になりますが、委員会決議が尊重されることから事実上和歌山県は関西広域連合に参加することが決定しました。
 但し参加する府県の中で人口が少ない和歌山県ですから、参加して不利益を被らないように議会として附帯決議を採択しました。採択案は以下の通りです。

「関西広域連合の規約に対する附帯決議」
 県当局は、関西広域連合の今後の運営に当たり、次の事項に十分配慮すべきである。

  1. 広域連合は、そのまま道州制に転化するものではないこと。
  2. 人口が多い中心部に偏ることなく、各地域の個性を連携させて、関西圏全体の発展に資する施策及び事業を展開すること。
  3. 関西全体の発展及び関西広域連合のより効果的な運営を図るため、不参加県等の参加を促すよう努めること。

以上の決議を行いました。この附帯決議に関しても共産党を除く全員一致で採択されました。

【スペシャルオリンピックス】

知的発達障害のある人たちのスポーツの祭典がスペシャルオリンピックスです。平成22年3月に、このスペシャルオリンピックス日本・和歌山支部が設立されています。全国の各府県で組織が設立されていますが、ようやく和歌山県にも支部が誕生しています。
 平成23年度はアテネで世界大会があり、その選考会を兼ねた大会が今年11月に大阪府で開催されます。和歌山県からも5名の選手が出場することになっていて、支援の輪を広げたいと、和歌山支部長が県庁に挨拶に来てくれました。
 アテネに向かって練習を続けている選手を応援したいと考えています。和歌山支部の認知度が高まるような活動がスタートしようとしています。例えばジュースなどの自動販売機の設置によってメーカーからスペシャルオリンピックス日本・和歌山支部に寄付金が支払われる支援があります。自動販売機を設置してくれるところがありましたら、お声掛けをお願いいたします。

【教育問題】

教育問題に関して打合せを行いました。平成22年度下期の宇宙教育の取り組みと来年度に向けた取り組み内容に関して話し合ったものです。和歌山県発の、文系の先生や生徒にも宇宙訓練体験をしてみようという取り組みが始まろうとしています。JAXAの協力を得て教師を対象とした筑波での宇宙体験プログラムと、学生向けの宇宙体験プログラムの新設など、宇宙を教育に取り入れることを検討しています。
 話をしている中で、今回学生向けの宇宙体験プログラム受講を予定している和歌山県内の公立高校の生徒達の進路について希望を聞かせてもらいました。一人はJAXAに就職を希望、一人は理系から文系に転向して文系頭で宇宙を学びたいという生徒がいます。もう一人は生徒に夢のある仕事を実現させている和歌山県庁への就職を希望しています。高校生ですから就職という夢の実現の時期はまだ先ですが、宇宙に関心を持ってから、進路希望に変化があったようです。
 教育体験から将来の夢が見つかることがあります。そんな教育を実践している和歌山県の教育の素晴らしさを確認できました。教育に関する明るくて嬉しい話題でした。

【その他】

  • 昨日お会いさせてもらった陵雲高校OBの方との話ですが、人生の先輩からの嬉しい話でした。「話をしていると人物が分かります。昨日話を交わしたところ、これからの人であることが分かりました。片桐さんが帰った後も話が続きました。もっと上を目指す人だと話し合いました。応援していますから、今よりもっと良い社会を築いて下さい」と励ましてくれました。本当にありがたい話です。先輩方の期待に応えられるように活動を続けます。
  • 朝からの会合において伺った事務所が、私の先輩の親族が経営している事務所でした。偶然、先輩の奥さんがいたので話をさせていただきましたが、ご縁の不思議さを感じました。と言うのも、先週、先輩が栄転された事業所を訪問して話し合ってきたばかりだからです。ご縁は大切にすべきものですから、これからも事務所に立ち寄りさせていただきたいと思っています。

9/20(月)「陵雲高校」

【陵雲高校】

和歌山県立陵雲高校は通信制の高校として長い歴史があります。しかし時代の変遷とともに同じ敷地内にある定時制高校の青陵高校と統合が決定しています。現在、統合後の両校のあり方について協議が重ねられていますが、在校生と卒業生の皆さんが納得のできる形での統合になるよう期待していますし、微力ながら話を続けさせてもらっています。
 さてそんな陵雲高校のOB会の集まりがありました。同窓会だよりの発行に関しての集まりでした。ご縁をいただき作業のお手伝いをさせていただきました。大先輩に囲まれて幸せな半日でした。昭和37年設立ですから、当時は働きながら通信制高校で学んでいた先輩たちです。時代背景は分かっていますから、経済的事情から働きながら通信制高校で学び、そして卒業して社会人として活躍してきた先輩の皆さんです。今日の社会の基礎を築いてくれた先輩との作業は楽しくない筈はありません。仲間に加えていただき同窓会の話を伺いました。
 そして話は前向きなものばかりでした。60歳を超えた同好役員の皆さんはパソコンを使っていますし、名簿作成、名簿シール作成なども全てパソコン処理していました。
 先輩方と話をしているとお互いの知らない情報があり、「やはり人とは会わないと分からないことがある」と感じましたし、そう思ってくれた情報も提供できました。情報は机にいながら入手できますし、ニュースはインターネットで迅速に把握できます。それでも情報は人と会わなければならないのです。発信者が同じであっても全く同じ話だったとしても、肝心なものであればそれでも会って話を聞くべきです。伝え方、言葉の中に詰まっているもの、そして情報の本質は直接会わないと分からないものです。
 今日も話が発展して行く中で、突然出てきた情報に反応したものでした。人と会わないと情報は分からない。先輩達の話も直接聞いてみないと分からないものがありました。

【癒しフェスタ】

和歌山市のフォルテワジマにおいて、「癒しフェスタ」が開催されました。平成21年に開催した時は一日で1,500人が来場したイベントだったため、今年は二日間開催されることになりました。昨日も来場者は1,000人を超えていたことから昨年実績を上回ることは確実です。名前の通り、アロマやマッサージ、そしてカラーコーディネイトなど、日常生活で癒されるものが集まったイベントでした。中心市街地で賑わいを演出してくれているフォルテに感謝しています。イベント拠点があることで、中心市街地で賑わえるイベントが開催できています。資金力がないけれど、和歌山市に活気をもたらそうとしている集団がフォルテに感謝しています。
 そして知人が出展しているブースも数多くありました。みんなの力でフェスタを支えている。そんな温かい会場となっていました。

【懇談】

「和歌山県はどうなってしまうのですか」とある経営者からの疑問が寄せられました。人口は減少していることから事業の先行きが見えないし、和歌山市長選挙は低調、不必要な県議会補欠選挙の実施、そして政策論争のない県知事選挙と続くことに将来性を感じられないというものです。
 今までも複数の議員を知っていたのですが、選挙前の言うことと選挙後の活動内容に差があり過ぎて、裏切られた思いを感じているようです。言うことは立派でも、結局、自分で何も行動していない議員は信用できないことが分かったと話してくれました。「ですから知事選挙はどちらも応援する気持ちはありませんね」と寂しそうでした。「応援したい候補に登場してもらいたいのですが、まだ時期ではないのですかね。今から4年後に期待しています」と締め括ってくれました。
 期待感がないと行動に移りません。デフレ経済の時はお金を使わないことが防衛であるように、期待出来ない選挙においては行動しないことが生活防衛になると考えているようです。

9/19(日)「清掃活動」

【清掃活動】

国の名勝指定を受けた和歌の浦地域。その中にある片男波公園の清掃活動に参加しました。主催はNPO法人和歌の浦万葉薪能の会で、約30人の皆さんが参加した清掃活動となりました。秋とはいえ暑い日差しの中、予想を越える量のゴミと流木が散乱していて、「とても全て清掃できそうにない」と思いましたが取り掛かりました。しかし全員の協力によって、片男波公園の先端部分の全てのゴミと流木を取り除くことができました。最初に見た場所とは全く違う場所のように見えるほどです。
 ゴミ袋にして220袋も集めました。ゴミの清掃とゴミ袋の運搬で、参加者全員が疲れてくたくたになりましたが、気持ち良く堤防に寝転がれました。青空と青い海を眺められた瞬間は生きている実感がありました。参加した皆さんとも共有できた感覚です。
 不思議なもので圧倒的なゴミの量を前にすると、清掃に取り掛かった最初は「出来るところまでやろう」と思うのですが、端から順にきれいになっていくと、最後までやり切ろうという気持ちに変化していきます。結局、端から端まで全員で移動しながらゴミを拾っていくことになるのです。人の感覚とは不思議なもので、汚い場所だと思うと清掃したくないのですが、きれいになり始めるとこの場所の全てをきれいに清掃しようという気持ちになるのです。ニューヨーク市を犯罪都市から再生させた、壊れた窓の理論のとおりです。
 きれいにすればするほど、隅々まできれいにしようと言う気持ちになります。清掃し終えた皆さんの笑顔が充実した一日であることを証明していました。
 そして不思議な感覚の第二弾。私たちで海岸のゴミを拾って全ての場所をきれいにしても、台風や荒波がやってくると、また元の状態に戻ります。波があちらこちらのゴミと流木を運んでくるのです。一般的には、本日の取り組みが全く意味のないことになります。一日費やしてきれいにしても、直ぐに元のゴミだらけの場所に変化するからです。
 しかし、もし本日私たちが清掃しなかったとすれば、より大量にゴミがこの場所に積み重なることになります。壊れた窓がより壊れた状態になるのです。本日もそうですが、弁当箱の殻、ペットボトル、空き缶など、海に来た人たちが残していったものが海岸に溢れています。きたない場所であれば、もっと多くのゴミが捨てられることになります。きたない場所にはきたないものが寄ってくるからです。
 ですから一人ひとりの小さな力は決して意味のないものではないのです。今日の清掃でこの海岸がきれいになったので、暫くゴミは捨てられないと思います。誰かがきれいに保つための取り組みをしなければ、人間社会はきれいに保たれないのです。
 社会も同じです。良くならないかも知れないけれど、誰かが社会をきれいにするための活動を実行しなければならないのです。歯止めを掛けておかないと、人の本質として社会は楽な方に向かいます。楽な社会だと発展性はありません。そして自分が楽をすることで、自分の知らない誰かがその分の社会的責任と、社会で必要となる経費を負担してくれているのです。片男波公園にゴミを捨てた人たちは、NPO法人和歌の浦万葉薪能の会が清掃してくれると思って安心して捨てているのではないのです。結果として本日の分は、私たちが清掃していますが、人間社会のルールに反してゴミを捨てた人の無責任さによって、誰かが責任を取らなければならなくなるのです。みんなが無責任でいると、少ない人数で責任を負うことになります。それでは社会が成立しなくなるのです。そんな社会は誰も望んでいないでしょう。みんなが望む社会を創りたいのに、そうならない不思議な世界です。
 それは社会が大き過ぎて、自分の無責任の後始末をしなくても分からないからです。会社や家庭内、つまり事務所や家の中にゴミを撒き散らす人はいないのです。そんなことをしたら会社にいられなくなりますし、家庭はゴミ屋敷になるので自分に跳ね返ってくるからです。自分の行為の結果が直接自分に帰ってくる環境の下では、人は責任を持った行動をとります。自分の行為の結果が分かりにくい環境の下では、一般的には責任を取らなくなります。
 清掃活動を通じて見えるものがありました。こちらの窓から社会を見ているようでした。

【安全の問題】

国道に面した歩道に、ブロックが設置されている場所があります。これは歩行者や自転車の通行場所に自動車が突っ込んでこないように遮断しているものです。安全対策としては理解できるものです。
 ところが国道に面した家がある場合、その家の駐車場に自動車を入れる場合に問題が発生します。ブロックとブロックの間から、一旦、歩道に自動車を侵入させて、前後の安全を確認した後で駐車場に停車させることになります。その駐車させようとしている時間帯に自転車が走ってくると、ブロックを超えて自動車道に自転車が回避する形で出てしまうことがあります。朝夕の通勤通学時間帯は、その走行の行為が不安全行為になるのです。
 文章で記すと少し状況が分かりにくいのですが、国道沿いの自宅駐車場の進入路の前にブロックがあることで、却って不安全になっているのです。現地の状況を確認してきましたが、確かに通行量の多い時間帯は、安全でない状況になることが理解できるものでした。
 改善の必要性を感じましたが、相手は国土交通省ですから説得するのはハードな問題です。個人の意見と安全の思いを取り入れてくれると有難いのですが、毎日、その状況に置かれている人とその現場に行くことがない人との間にはズレが生じるものです。
 地域において小さな安全を築きたい人と、自動車の安全走行が社会の利益を生み出すと考える人では立場に違いがあります。社会の利益を守ることも大切ですし、交通弱者の安全確保の立場からの意見を取り入れることも大切です。対応したいと考えています。

9/18(土)「式典」

【農地問題】

朝9時から正午まで農地の問題に関して協議を行いました。平成22年6月1日から新たな農地制度が適用されるようになり、農地転用が困難になっています。これも含めた和歌山県における農地と都市計画の問題に関して考える機会となりました。
 阪和自動車道和歌山インターチェンジを下りると誰でも気付くことですが、インターチェンジ付近は田んぼが多いのです。県庁所在地のどこの府県の市に行っても、この光景に出会うことはありません。通常であれば物流基地や大型商業施設が連なっている場所ですが、和歌山市の場合はその両方とも存在していません。
 そこに理由が存在しているのです。ひとつは和歌山市の都市計画の不味さです。このインターチェンジ付近は市街化調整区域になっているのです。つまり農業用地であり、開発できない場所になっているのです。県庁所在地のインターチェンジとして、これは考えられないことです。県庁所在地の玄関口となるインターチェンジの用地が市街化調整区域となっているのは和歌山市だけです。これでは開発が進まないのは当然のことです。和歌山市がこの地域を開発させないという姿勢を示しているのであれば別問題ですが、開発できない現状を放置している理由が分かりません。
 考えられることは、和歌山市の人口が減少していることから市街化区域と市街化調整区域の比率を変える理由がないことがあります。つまり人口が減少し続けているのだから、これ以上市街化区域を設ける理由がないという理由です。人口が41万人の時代の都市計画と人口36万人台の今の時代では考えが違うのは当然ですから、市街化調整区域の規制外を考えようとしない市役所の態度は、その意味では理解できます。しかし人口が減少しているから都市計画を見直ししないことはどう考えても後ろ向きの発想です。人口が減少している最大の理由のひとつが都市計画の不味さだとしたらの、人口を増やすように変更すべきなのです。和歌山市のインターチェンジ付近を市街化区域に変更することによって、この場所から東に向かう田井ノ瀬辺りまでの区間は物流基地となり得ますし、大型商業施設も立地する筈です。今よりも人口や交流人口が増えることは間違いありません。しかも民間資本がまちを形成してくれますし、税金も落としてくれるのです。何が問題となるのでしょうか。これが積極的な都市計画の対応だと考えますが、現在の和歌山市では無理かも知れません。
 もう一つの開発が進展しない理由が、農地相続による納税猶予の適用を受けていることです。農地を相続してから20年間農業を続けるのであれば永農納税猶予を受けられます。もし20年以内に農地転用を実行した場合、多額の税金が課せられますから、このことが当該地の市街化促進を阻害しているのです。
 基本的に農地が相続された後は20年間、土地の動かしようがないのです。これでは都市化が進みません。大昔に定めた市街化調整区域の見直しを図ることと、市街化区域は市街化を図るべき地域ですから、20年という納税猶予の期間を廃止し自由に売買できるようにすべきです。
 参考までに、和歌山インターチェンジ付近でもコンビニや店舗がありますが、何故立地できているのかというと、日用品販売の場合は特例が付近の生活者の便宜が図れるため適用されているのです。小売店やコンビニがあるのはそのためです。但し繰り返しますが、現状では物流基地などは立地できません。企業に来てもらうためには、まず受け入れ態勢を整えることが先決です。滋賀県の竜王や草津のインターチェンジ付近での企業立地を見ると明らかです。和歌山市に進出する意思のある企業があっても、その場所が市街化調整区域であれば検討することもありません。まして都市計画見直しの意思がなければ話になりません。
 如何でしょうか。和歌山市発展を阻害している都市計画について理解していただけましたか。
 参考までに、農地法とは、農業従事者の地位の安定と農業生産力の増進を目的とするものです。都市計画法とは、まちの健全な発展と秩序ある整備を図ることで、国土の均衡ある発展と公共の福祉に寄与することを目的としています。
 そのため市街化区域においては都市の健全な発展を図りますが、市街化調整区域においては、日本の農地を乱開発から守り健全な農地を保全しようというのが目的となります。

【式典】

和歌山ビッグホエールにおいて「きのくにスポーツフェスティバル2010」が開催されました。スポーツで元気な和歌山県を作ろうとする企画で、和歌山県が主催してくれました。5年後の平成27年には、紀の国わかやま国体が開催されますから、それに向かって弾みをつけたいところです。
 いつも思うことですが、このような大規模な式典に参加させていただくと、和歌山県の力を感じます。それぞれの分野に関わっている人の多さと頑張りに感動することがあります。皆さんの力が和歌山県を支えていることを実感する瞬間です。スポーツに携わっている人の力も、和歌山県の元気を作ってくれているのです。今日の式典にたどり着くまでの年月を思うと、その取り組みに拍手を送りたくなりました。

【秋季大会】

暑い夏が終わるとスポーツは新人戦の季節を迎えます。高校三年生が引退した硬式野球は、来春のセンバツ大会を目指す秋季大会を迎えています。応援依頼されていた学校があったので県営紀三井寺球場に応援に行ってきました。夏ほどではありませんが、この時期の球場はまだまだ夏の暑さを感じます。選手の活躍が暑さを演出してくれているのかもしれませんが、新チームによるプレイを楽しみました。今はまだ先輩が抜けた新人選手のような姿ですが、来春になると立派なユニホーム姿に変わっているのです。毎日の練習が選手を変えていきます。秋から冬にかけて選手は成長します。冬から春になる頃、成長した姿に会えることが楽しみです。

9/17(金)「県議会三日目」

【県議会三日目】

一般質問も三日目を迎えました。今日も関西広域連合や経済対策などに関する質疑が相次ぎ、質の高い議論が交わされました。個人的には経済対策に関しての質疑が興味深いものがありました。和歌山県が行っている経済対策は供給サイドの経済対策であり、需要サイドに立っていないところが問題であるとの指摘がありました。
 以下私の考えを示します。地方自治体は金融政策を実行することはできませんから、供給サイドの経済対策を実行する以外にないのです。つまり公共投資や企業向けの融資など、供給サイドの観点での経済対策は実行できるのですが需要喚起につながる経済対策は実行しようがないのです。
 現在日本の経済が低迷している原因は明らかでGDPギャップが約30兆円あることに尽きます。つまり供給力に対して需要が約30兆円不足していることが経済低迷の原因なのです。そのことから分かることは、経済対策として有効なのは約30兆円のGDPギャップを埋めること、つまり需要喚起を図ること以外に経済対策はあり得ないのです。ところが地方自治体が実行している経済対策は供給サイドの経済対策だけです。供給力が余っているのに、供給力を補完するような資金支援や資金融通は効果が期待できないのです。これは県当局も理解している理論ですし質問者も分かっていると思います。それでもこの質問がなされたことは、もっと需要者側、つまり私たち県民の立場に立った経済対策を行って欲しいという民意の現れです。
 需要サイドに立った経済対策は地方自治体では実行することができません。需要喚起を図るには資金供給量を増やすこと、つまり金融緩和対策以外に見当たりません。金融緩和を図ることができるのであれば、日本経済は瞬時の内に立ち直ります。しかし金融政策を実行し得るのは日本銀行だけです。金融施策、つまり金融緩和を実行するとインフレ懸念があり、日本銀行は実行することができないのだと思います。
 経済にとって天敵なのはインフレです。ドイツや日本は敗戦後の戦後賠償のトラウマがありますからインフレを誘導する経済対策は実行したくないのです。そのため日本銀行の経済対策がないため経済が低迷していますし、デフレ脱却が図れないのです。デフレ経済に陥っているのはわが国だけです。
 そして和歌山県単独で需要喚起を図ることは不可能です。国の金融緩和が効果的ではないと言うのであれば、地方自治体として地方債を発行し続けて県内の資金需要を高める必要がありますが、銀行が地方債を無尽蔵に引き受けてくれるものではありません。つまり需要サイドの経済対策を講じることができないことを示しています。
 こんなことは経済学上の常識です。もし関西州になっていたら、関西州として関西を立て直すための財政出動が必要だと判断したら、対応が可能になることも考えられます。州代表と通貨発行権の問題などが絡み合いますから容易ではありませんが、現在よりも需要サイドの考え方に立てる可能性は現れます。
 但し需要サイドの経済対策とは、県民である私たちの所得を向上させることになるのです。企業の収益が上がっていないのに、雇用されている側の賃金の向上を図ることは困難なのは言うまでもありません。それを実行せよというのは首長にとって厳しいことなのです。地方自治体に金融政策を任せてくれるのであれば問題は少ないのですが、現状では需要サイドの経済対策は困難です。福祉政策や子ども手当てなどのバラマキによって需要喚起を図ることは効果的ですが、短期的な需要喚起につながる政策はないのです。
 地方自治体にとって需要サイドの経済対策の実行は難しいことを確認しておきたいと思います。新しい経済論理が誕生しない限り、地方自治体で需要サイドの経済対策は難しいものです。

   そして京奈和自動車道路の完成時期についても議論になりました。かつらぎ町から打田インターチェンジまでの間が工事中で、平成24年度共用予定、打田インターチェンジから和歌山ジャンクションまでが平成27年度に共用を予定しています。この区間に要する費用は約1,000億円で、単純割すると毎年200億円の予算が必要となります。平成22年度の予算が145億円ですから、本年度程度の予算であれば完成は遅れることになります。平成27年度国体開催までに完成させないと、和歌山県の威信に関わります。何としても完成させたい事業がこの道路なのです。

【昼食】

お昼を友人達といただく時間がありました。和歌山県の経済環境は関西で最低であり、仕事を求めて他府県に出て行く機会が多くなっていることを伺いました。県内の仕事と比較すると時間と交通費負担を要しますが、それでも和歌山県内よりも仕事と収入があるようです。県内で仕事が成り立たないことは著しく大きな問題です。
 そしてサマーライブに関しても協議を行いました。平成23年秋に開催を計画していますから、正確にはサマーライブではありませんが、夏の暑さのように盛り上がりたいと思い、仮称としてこの名称を使用しています。予算と入場者数などを決めて、本格的な協議に入りたいと考えています。

【ミニ集会】

夕方からミニ集会を実行しました。主催者のKさんが企画演出してくれたもので、朝からパーティ形式のミニ集会を準備してくれていました。ご一緒させてもらったのは、ヨーガの先生や外国旅行体験25カ国以上の経験がある、素晴らしい皆さんでした。ミニ集会はKさんの「話をしないとお互い分かり合えませんよ」の一言から始まりました。初対面の場では、誰かがリード役を務めないと話は進展しないものです。
 ヨーガとは、自己肯定つまり自分を見つめるものだそうです。体験していないので詳しいことは分かりませんが、いま存在している自分が自分なのかを無意識の中で質すことかも知れません。ヨーガの最後は寝ているのか寝ていないのかの境目の状態になるそうです。大抵は気持ちが良くなり寝てしまうようですが、無の心境にたどり着いているのかも知れません。
 そしてヨーガが進むと、それに伴って体質改善が図られるようです。自然食品は受け付けるのですが、化学調味料を使用した食品は受け付けない体質に変化するそうです。食事が変わると体質も変わりますし、精神状態も変わるのは当然のことですから、身体からと精神からの両方から改善が図られるようです。ヨーガに端を発して、食品に混ざっている食品添加物の見方について考えました。表示しているものが何なのか考えたいと話したところ、食品衛生に関するテキストをいただきました。「このテキストは学習し終えたので、誰かの元に行きたいと思っていたのですよ。どこに行くのだろうと思っていたところ、それが片桐さんだったのですね。凄いタイミングです」と、テキストを受け取りました。これで新しい分野の勉強をすることになりました。知らない知識の世界に入ることを嬉しく感じています。
 また就職支援カウンセラーの方がいたため、就職問題に関しても話し合いました。若い人たちへの就職支援セミナーなどを開催しているようです。難しい社会問題に取り組んでいる女性がいることに感謝しています。就職支援をしてくれる方がいるのに対して、就職できる環境を作ることは県政に関わる私たちの仕事です。企業誘致や事業拡大のお手伝いをしていますが、経済状況の厳しさから和歌山県への誘致は苦戦しています。それでも誘致の成果をあげているので、この県としての活動がなければもっと人口減少は進展していたと考えています。みんなの力で盛り上げたいものです。

【懇親会】

その後の夜の時間帯は懇親会を行いました。厳しい就職戦線の中、就職が決まった皆さんとの懇談でした。とても楽しみにしていた懇親会で、明るい話題があると話は進みます。笑顔が咲く会話は何者にも変えがたいものです。仕事があることの喜びと、仕事がしたくてもない状態の差はとても激しいものです。完全雇用は現実的な問題と経済学的理由で困難ですが、それに近づけるように取り組みたいと考えています。

9/16(木)「県議会二日目」

【県議会前の時間】

一般質問二日目。一般質問開始前に数件の案件を済ませました。自治会に関するもの、知事選挙に関するもの、そして金融に関する案件の三件でした。
 金融に関しての話し合いは興味深いものでした。経済危機以降、融資に関して金融機関の審査が厳しいので貸付を受けられないとの相談があります。ところが金融機関からすると貸付に当たって、回収見込みの審査が必要なことは言うまでもありません。貸付審査の基本は、本人名義の自宅があること、家庭があり家庭内が上手くいっていること、そして田んぼがあることなどが貸付の基本となります。本人名義の自宅があると逃げることはできません。家庭がある、特に子どもがいると逃げることはできません。そして田んぼに関しては、担保価値は少ないのですが、田んぼは先祖から譲り受けた場合があり、資産を捨てて逃げることはできないからです。つまり本人逃亡の恐れがないことが貸付の条件となるようです。
 貸付の時点で仕事が順調であっても、数年後にはどうなるか分かりません。本日もある案件を題材として教訓を話し合ったのですが、仕事を請けていても、その仕事をそのまま下請けに出しているような会社は信頼できないのです。代金の支払いを受けた時に会社が苦しい場合、下請けに支払わないで逃げてしまう危険性があるからです。ある会社は紹介者の信頼と仕事を請け負っていることを前提として借受をしていました。そして数ヵ月後に運転資金に行き詰って逃げてしまったのです。金融機関を初め下請けの事業者、そして依頼主も工事がストップするなど多大な迷惑を被っています。
 本人は自己破産をしているので無傷であり、逃亡しているので今どこにいるのか不明です。人に多大な迷惑を掛ける行為は許されるものではありません。今は逃げ通せたとしても信頼を失っていますから、この先助けてくれる人は現れないと思います。人の信頼を踏み倒し多くの人に迷惑を掛けるようでは、人の道に反していますから浮かばれることはありません。天は公平に見てくれています。

【県議会二日目】

一般質問二日目です。一般質問に先立って、議案第122号の平成22年度一般会計補正予算について採決を行いました。内容は県議会選挙補欠選挙費用としての1億854万7千円です。地方自治法によって補欠選挙は回避できませんから全員一致で可決されました。
 表面的には問題はありませんが、内心は問題が残っています。どうしても必要な予算とは思えないないからです。半年先に予定されている統一地方選挙では、和歌山市選挙区の県議会議員の定数が減少することが決まっているからです。定数減が決定しているのに、補欠選挙で現状よりも議員を増やすことは説明しにくいものです。地方自治法によって補欠選挙を施行しなければならないことだけが理由です。
 結果として、議案第122号の平成22年度一般会計補正予算は可決されましたので、県議会議員補欠選挙に要する予算が決定しました。
 昨日に引き続いて子宮頸がんワクチン接種に関して協議を行いました。現時点ですが、厚生労働省の概算要求は、ワクチン接種者の負担を補助しようとする市町村に対して、その費用の3分の1を国が助成することになりそうです。市町村が実施する補助事業について、対象者は中学1年から高校1年までの約234.8万人、接種率は45%と想定すると約150億円の事業費となります。女の子の子どもを持つ保護者から補助金への期待があることから、和歌山県としても実現させたい事業です。できれば県下市町村で負担適用をしていただきたいと考えています。

【その他】

  • 連合和歌山の政策勉強会に参加しました。連合と政府との間の政策面での協議や連携している様子を知ることができました。
  • 車両駐車禁止指定除外の申請に関しての相談がありました。この9月に期限が切れるのですが、法改正によって更新できるかどうか微妙なところです。所管の警察署と協議することにしています。
  • 夜は懇親会に参加しました。これからの和歌山県と関西地域の地域動向に関して話し合いました。和歌山県内の動きは鈍いのですが関西は動こうとしています。深層の動きを知らないで安閑としていては遅れるばかりです。危機感を感じています。

9/15(水)「県議会」

【県議会】

県議会定例会一般質問が始まりました。知事にとって一期目で最後の定例会となりますから、四年間の総括がなされました。人口が減少していますが、過去、毎年約5,000人が減少していたのに対して、近年は2,000人程度の減少に抑えていることや、この四年間の企業誘致件数は、過去20年間に匹敵する数の企業が立地してくれた実績などを示してくれました。これらの実績を基にして11月の知事選挙に挑むことになります。
 また風力発電に関しての議論が交わされました。平成22年2月末現在の和歌山県における風力発電の立地件数は53基、出力は63,350kWであり、今後建設計画があるものが100基で出力が約212,490kWもあります。多いか少ないかは価値観によって違いますから評価できません。地球温暖化に価値観の重きをおいている人にとっては、和歌山県は新エネルギーに理解のある先進県だと評価するでしょうし、低周波による健康被害を重視する人は反対する声をあげています。和歌山県では海南市下津町において低周波による健康不安を訴える人が初めて声をあげました。風力発電と健康被害との因果関係は検証されていませんが、これからの立地に際しての課題となります。
 さて今後の県議会について決定事項がありました。都道府県議会議員研究交流大会が開催されますが、会派真わかやまからは松本代表と私が出席することになりました。また県議会開会300回記念行事が平成22年11月30日に開催されることに決まりました。場所はアバローム紀の国です。議会開会300回は60年の年月に相当するもので、平成22年12月定例会が通算300回に当たります。初回は昭和22年5月23日に開催されているもので民主主義の重い歴史を感じます。

【電力総連大会】

第19回和歌山電力総連の大会が開催されました。来賓として藤原正司参議院議員が来てくれました。今回の民主党代表選挙に関して話をしてくれました。国会内では管総理が勝つことは分かっていたそうです。国会議員は半々、地方議員と民主党サポーターは管総理が有利という予想があったようです。国から離れるほど民意に近くなり、国会にいると民意と離れている感じがあります。民意は反小沢議員なのに国会内は半々の支持ですから、確かに違いを感じます。これからの党運営で難しいのは、民主党サポーターではなく国会議員が議論していく中において管総理と小沢議員を支持する人が半々となっていることだそうです。
 決して全体が管総理を支持している訳ではないので、政局は不安定のまま推移しそうな感じがあるようです。今後の国会運営に注目しています。
 そして大会において、平成23年4月の統一地方選挙の必勝決議をいただきました。心から感謝申し上げます。エネルギー産業に従事している皆さんから支持していただけることは嬉しいことであり、誇りでもあります。必勝決議を受けて挨拶をさせていただきました。
 ただ今、平成23年4月の県議会選挙に向けての支持と必勝決議を決定していただいたことに感謝申し上げます。ありがとうございます。皆さんから平成19年4月に県議会に送り出してもらってから、全力の活動を続けています。この3年と半年は、主に雇用、経済、エネルギーと地球環境問題などに取り組んできました。皆さんと意見交換を図りながら、私たちの意見を議会に反映させてこられたと感じています。これからも継続した活動を行いたいと感えています。県議会においてエネルギー産業にかかわっているプロの意見を反映させることが、県としてエネルギー施策を推進させる場面では不可欠ですし、地球環境問題においても同様です。私たちエネルギー産業にプロとして関わっている者の意見を県政の場に反映させることがエネルギー政策を策定し実行する上で絶対に必要なことです。
 例えば、現在和歌山県内で風力発電の計画が100基、出力は約212,490kWあります。多くの風力発電が計画されていることは、地球環境問題に取り組む和歌山県の姿勢としては素晴らしいものですが、同時に問題も発生します。信頼できる事業者が計画を推進してくれるのであれば問題はありませんし、プロである私たちが計画しているのであれば問題はありません。しかし地域開発の方法、低周波などへの対応、そして信頼性の高い事業者であるかどうかを含めて、電力設備への系統連携も含めて、計画を進めるに当たって問題点を整理していく必要があります。その議論していく過程が県議会ですから、議論の場である県議会にエネルギー産業のプロが存在していることが不可欠なのです。エネルギーのプロがいない議会で、和歌山県のエネルギー問題を左右するよう議論がされるようでは、私たちの意見が計画策定に反映されないばかりか、意に反した進め方をされる場合も考えられます。到底、それが良いとは考えられません。
 そして和歌山市のお隣の岬町でメガソーラーの計画があります。日照時間の長い岬町でメガソーラーが建設されることになります。そして事業者は東京電力とユーラスエナジーなのです。関西に東京電力が入り込むことになるのです。
 この議論は大阪府で交わされるものですから意見は慎みますが、このように私たちの知らないところでエネルギー産業の動きに進展があるのです。私たちが和歌山県のエネルギーを守り、健全な設備形成を考え健全な発展を考えている中において、エネルギー供給計画が外的要因に影響されることが現実問題として発生しているのです。和歌山県のエネルギー産業は私たちが担っていると自負していますが、外的要因に左右されることで将来目標は揺らぎますし、私たちの生活にも影響を及ぼしてきます。
 和歌山県は新エネルギーの適地なのです。その和歌山県でエネルギーの議論をする時に私たちの意見が活かされるべきです。それがエネルギーと地球環境問題において健全な県土発展につながるのです。私たちの意見を県政に反映できるよう、県議会二期目に再び送り出していただきたいと思っています。
 皆さんと一緒に和歌山県の発展を担いたいと考えています。和歌山県からエネルギーと地球環境問題を発信していく、そんな気持ちで活動しています。何卒よろしくお願いいたします。

【子宮頸がん】

新宮市での議会報告で聞いて子宮頸がんの進捗に関して確認を行いました。現在国で平成23年度予算編成を行っているところなので詳細な制度設計は未定ですが、平成23年度から子宮頸がんのワクチン接種の補助制度が実現しそうです。対象は一般的には、11歳から14歳。つまり中学1年生から高校1年生までの女の子がワクチン接種補助対象となります。勿論、現時点では未確定ですから、10歳代の女の子を対象にすることも考えられます。
 例えば国の補助金が1/3、県が1/3補助とした場合、市町村によっては残りの1/3の費用負担をするところもあるでしょうし、負担しないところもあると思います。最終的な個人負担は市町村の考え方によって異なりますから、個人負担額について言及できません。
 制度設計が進んでいることは朗報ですし、この子宮頸がんの補助金制度は引き続いて注視していくつもりです。

【その他】

  • 夕方6時からの懇親会に出席しました。短い時間でしたが年金問題や雇用問題に関して意見交換が図れました。
  • その後、地区連合自治会の会合に出席いたしました。向こう二ヶ月の地域内の課題について協議を行いました。
  • 福祉施設計画に関して意見交換を行いました。低所得の方や生活支援を受けている方を対象とした福祉施設の計画を聞かせてもらいました。和歌山県ではそんな福祉施設は少ないと思います。計画が実行されることを期待しています。
  • 青年後見人に関して協議しました。具体的に問題が発生していることがあり対応していますが、後は家庭裁判所の協力を得ることにしました。来週、家庭裁判所を訪問することにしました。

9/14(火)「議会報告二日目」

【議会報告二日目】

朝から懇談の時間をとりました。新宮地域の課題のひとつとして、就職の問題があります。高校生を持つ保護者にとって、子どもの進路は大きな岐路になります。大学へ進学する場合、県外への進学を余儀なくされますし、地理的な問題で自宅から通学することは不可能です。そして卒業後に関しても新宮市に戻ることは期待できませんから、保護者が残されることになります。人口減少と地域の高齢化に直結する問題です。既に将来の和歌山県の姿、即ち、人口減少と高齢化を予測するのに十分な現在の姿です。
 そして地元に残ってもらいたいとして、高校卒業後は地元に就職して欲しいと願う保護者もいます。ところが就職する会社がないのです。正確には新規雇用がゼロではありませんから「ない」とい言うのは適切ではありませんが、「ない」と表現するほうが現状を言い表せるように思います。上場企業やその関連企業がないので、全国と直結するような企業への地元での就職は困難なのです。
 就職を考えている子どもの場合でも、地元に残る選択肢はなく、和歌山市や県外へ就職することになります。進学の場合と同様に、将来に亘って新宮市地域で生活することはなくなり、将来の人口問題に直結していきます。
 このように、新宮市をはじめとする紀伊半島の南の地域では、就職と雇用の問題、そして若い人の県外への流出の問題、それに端を発する高齢化の問題は深刻で、即座に対応すべき大きな課題です。和歌山市のその問題よりも深刻であることが分かります。
 そして懇談した方の中に、両親と子ども三人の家庭がありますが、既に大人二人だけの生活を想定して貯蓄を初めとする将来計画を描いています。子どもと一緒に、近くで暮らす生活設計はできないのです。中学生と小学生の子どもと、将来も一緒に微笑んでいる姿が描けないことは幸せなものではありません。現実はそうなるとしても、せめて子どもと一緒に暮らせるイメージを描ける地域にしたいものです。

 さて議会報告会は串本市内から田辺市内などを訪問して実施させていただきました。日置川を上流に向かった先の事業所で待ってくれていたのは一人の方でした。仕事でお忙しい中でしたが、真摯に聞いていただいたことを本当に感謝しています。一人の方に政治活動の取り組みを伝えられることは嬉しいことです。これから何度も来ることができないからです。直接対話の変わりにホームページがあることを伝えました。距離の問題があり直接対話の機会は多く取れませんが、ホームページで双方からのやり取りをすることで時間的距離は縮められます。一度顔を合わせておくことで、これからのつながりが期待できます。携帯電話がつながらない自然の中を走った末の報告会は、一人の方に議会活動を伝えられた素晴らしい時間となりました。

【串本町】

本州最南端の串本町。潮岬にある潮岬タワーの近くに、昭和天皇の行幸の記念碑が建立されています。昭和4年6月2日に建立されたもので、もう81年が経過しています。地元の人に確認したところ、昭和天皇が即位されて初めての行幸先が串本町で、当時は軍艦で串本町にやってきたそうです。その記念碑ですから串本町の貴重な財産であり、観点が違いますが観光資源にもなりそうです。
 ところが土台の石が長い年月に耐えて劣化しているのです。触れてみると砕けるような感触があり自然劣化していることが分かります。そして数年前までは、この行幸の碑が周囲の木々で囲まれてしまって、潮岬タワーや道路から見えなくなっていたそうです。現在は地元の皆さんが雑草の刈り取りや清掃をしてくれているためきれいに保たれていますが、行政機関の関わりは殆どないと聞きました。
 貴重な財産をこれからも守り続けるためには、行政機関が関係してくれることが必要だと思います。何故なら、当時のことを知り行幸の碑を守り続けてくれる皆さんも高齢化しているからです。
 平成23年には全国植樹祭のため天皇陛下が和歌山県に来られます。田辺市の会場への訪問が中心となりますが、同じ和歌山県であり紀伊半島の南の地域です。昭和天皇が初めて行幸にお越しになって行幸の碑の話に発展した場合、和歌山県としてどのように答えるのでしょうか。現状のままであれば、「碑の存在を知らない」、「管理していない」、「存在は知っているが放置したままです」などの回答をすることになります。
 そんな回答をすることなく、「串本町、そして和歌山県の財産として責任を持って管理しています」と答えたいものです。そのためには行動があるだけです。どこから対処すべきか、考えます。

9/13(月)「議会報告」

【議会報告】

今日から二日間、紀伊半島一周の議会報告会に入ります。行き先は新宮市、熊野市、再び新宮市に入ってから新宮市内に宿泊。二日目は串本町から白浜町、田辺市に入る予定です。県議会での活動報告と平成23年春の統一地方選挙に関しての決意表明のために各地を訪問させていただきます。多くの皆さんの事業所を訪問させていただきます。それぞれの報告に多少のズレがありますが、訴えたいポイントは、雇用の確保とエネルギーと地球環境問題への取り組みを私たちが実行しなければならないことです。以下、簡略化して記載します。
 今回の説明の主旨は、和歌山県の人口が減少していることから雇用対策と経済対策を最重点に取り組みを進める必要があることを訴えました。何よりも雇用を図ることが県の活力を取り戻すために必要なことです。雇用がないと経済も地域振興も、そして将来への展望もありません。働く場所があることが経済活動の基盤です。教育も福祉も大切なことは間違いありません。しかしその財源をどこに求めるかというと経済対策と雇用の確保以外にないのです。お金が入ってこないのに、福祉を充実させることや教育水準を向上させることは困難な作業となります。
 完全雇用を図ることが政府の取り組むべき最大の課題であり、しなければならないことです。わが国では完全雇用に関しては国の責任に思えないのですが、アメリカではFRBでは雇用の最大化が政策目標に掲げられています。国の中央銀行が雇用の最大化を目指した金融政策を実行しているのに対して、わが国の中央銀行では雇用は目標になっていません。
 目標にならないことは誰も取り組みをしないものです。それを目指さなくても良いのですから。現在は厚生労働省が雇用対策を行っていますが、和歌山県の雇用確保に改善は見られていません。中央銀行が雇用を図るための金融政策、つまり金融緩和を実行してくれたら、雇用の改善が図れることは言うまでもありません。
 紀伊半島は雇用が最大の課題です。雇用確保がされないと、100万人を切った県内人口がまだまだ減少することは間違いありません。特に紀伊半島南部においては、雇用機会がないと若い人が県外に流出することに直結し、その結果、県外に就職したら戻ってこないという循環が繰り返されることになります。労働政策の重要性を知ってもらいたいと考えています。
 もうひとつがエネルギーと地球環境問題への取り組みについてです。エネルギーに関しては、新エネルギーの拠点になるべく県政を進めています。新エネルギーで地域振興と県外から投資を呼び込むことによる経済対策にもなりますし、民間での雇用も生まれることになります。そして新エネルギーを推進することが、和歌山県が地球環境への対応をしていることになります。国際公約でもある温室効果ガスの排出を抑えることから逃れることはできません。エネルギー産業が地域経済を支えている一面があり、固定資産税や事業所税など、地方自治体との関係も深いものがあります。
 紀伊半島がエネルギーの先進県であり、地球温暖化対策の推進県でありたいと考えています。電力に精通している議員の存在は、これからは絶対に不可欠です。和歌山県の課題に挑戦できることを嬉しく思いますし、和歌山県にいながら私たちは世界レベルの課題に取り組むことが可能なのです。絶好の機会を大切にして、私たちの意見を県政に反映させたいと考えています。引き続いてのご支援をお願い申し上げます。

 懇談の中で多くの意見を聞かせていただきました。
 主なものは、子宮頸がんの予防接種を受ける場合の地方自治体からの支援金に関してのものがありました。子宮頸がんの予防接種は一回当たり約2万円で、3回接種する必要があります。合計6万円の家計からの負担となります。小学生や中学生の女の子がいる家庭では、将来に備えて予防接種を受けたいところですが、家計の負担が多いので国策としての取り組みを期待しています。勿論、和歌山県としても国への要望活動を行っています。平成23年度予算はこれからの作業となりますが、対応していきたいと考えています。

9/12(日)「懇親会」

【基礎力】

東京在住で日頃からお世話になっている方に、一人の男性の面倒を見てもらっています。社会人として一から鍛えるために実施していることは、床掃除や挨拶などの作法です。もう30歳を超えた男性ですが、鍛え方は何歳になっても同じです。雑巾がけができない人間は何をしても実現させることはできないし、人から信頼されないと話してくれました。
 このように人間力は基礎から仕込まないと何もできないのです。基礎力を養うことが仕事力につながり、他人から信頼されることになります。
 挨拶ができないし礼儀を知らないのでは、決して仕事を任せてくれません。仕事を任せてくれないと、いつまで経っても信頼される重要な仕事は回ってきません。30歳を超えて基礎からの修行は大変ですが、基礎を身につけてから以降の仕事が楽しみです。

【懇親会】

遠藤市議会議員の懇親会があり参加させていただきました。顔見知りの人もたくさん参加していたため楽しい会合となりました。思わず予定外の挨拶の機会をいただきました。
 ご出席の皆さん、こんばんは。そして遠藤議員と出席された皆さま方によってこの会がご盛会になったことをお祝い申し上げます。そして挨拶させていただく機会も頂戴し感謝しています。さて遠藤議員との接点ですが、いくつかの活動を通じて価値観を同じくしています。
 最初に、遠藤議員とは日本の歴史を学ぶ勉強会を行っています。日本の歴史といえばこの人しかないという先生にお願いして、勉強会を開いてもらっています。これまでのわが国の歴史を知り、そしてこれからの国の姿を考える会で楽しみにしているのですが、最近、間隔が空いています。お互いに気にしない性格なので楽しくやっているところです。
 二つ目が、スポーツ振興に関しての活動です。和歌山県の海をセーリングの拠点にするためにセラヴィセーリングチームを結成していますが、その活動を一緒にさせてもらっています。チームのあり方に感して議論をしているのですが、ある会合の中でセーリングチームのあり方について意見が衝突したことがありました。突然、遠藤議員が席を立ってそのまま立ち去りました。残された私たちとは唖然としたのですが、そこが遠藤議員の素晴らしい一面です。自分の信じたことを貫き通す姿勢が素晴らしいのです。そんな性格を持っている遠藤議員と一緒にセーリングの活動も続けて実施しているところです。
 本日の会合を初めとして、来年4月には統一地方選があります。私たちは県と市での戦いが待っていますが、和歌山県も和歌山市ももっと素晴らしいまちになるように一緒に頑張りますので、今後とものご支援をよろしくお願い申し上げます。本日はおめでとうございます。
 会は午後9時過ぎまで続けられました。活力のある会は中締めになっても帰る人が少なかったのです。これだけの人に支えられている遠藤議員のこれまでの活動が美のあるものだったことを示しています。
 そして多くの方と話し合うことができたことに感謝しています。ありがとうございました。

【その他】

  • ミニ集会開催の依頼をいただきました。ありがとうございます。皆さんが希望してくれた時期が混んでいたため11月開催で調整しました。楽しみにしてくれている皆さんに感謝しています。
  • 意見の相違によって言い合っている場面に遭遇しました。激しく意見しあっているきっかけは大したことがありませんでした。大したことがなくても、二人で対立しあっていると仲直りのきっかけが見つかりません。そのため間に入ることで円満に解決できることがあります。些細なことで仲違いすることは悲しいことです。
     上手く間に入れる人がいてくれると物事は穏便に進むことがあります。

9/11(土)「定時大会」

【定時大会】

和歌山電気保安協会の定時総会がありました。お招きをいただき出席させていただきました。挨拶の主旨は次の通りです。
 おはようございます。今回もお招きをいただき、そして挨拶させていただけることに感謝しています。第32回の大会のご盛会、誠におめでとうございます。皆さんからの支援をいただき平成19年4月に県議会に送り出してもらってから、三年と少しが経過しました。平成23年4月には二期目の挑戦をさせていただくことで、再びご支援をいただきますようにお願い申し上げます。
 さて今年の夏の暑さは厳しくて、皆さんの仕事や職場環境にも異郷を与えていると思います。引き続いての安全作業と健康管理には十分注意していただきたいと思います。そしてこの暑さの影響から、先日、空調メーカーの方と話しをしたところ、空調機器の注文が多かったのに対して、空調機器の製造が追いつかなくて注文の依頼があっても納品できない状況が続いているようです。それだけ夏の暑さが厳しかったことを表しています。
 このように暑い夏を迎えて改めて理解できたことは、電気の供給と保安を扱う私たちの仕事が社会に深く密接していることです。電気は国家の根幹を支えていますし、地域社会においても生活と経済を支えているのです。エネルギーと地球環境問題が言われていますが、私たちの仕事がなければ、この問題を語ることはできません。社会を支え続けている使命感と仕事に誇りを持ちたいと考えています。
 そして和歌山県では、エネルギーと地球環境問題への取り組みが益々大きくなっていきます。少し視点が違いますが、公共施設への太陽光パネルの取り付けや街路灯をLED照明に切り替えること、そして和歌山市から南に走っていると分かるように風力発電が設置され続けています。これからも新設する計画がありますが、エネルギー産業が和歌山県を支えてくれようとする一面があります。
 そして和歌山県内でも国内クレジット制度を活用した取り組みも始まりました。正に私たちエネルギー産業に関わっているプロの仕事が、社会から強く求められるようになっているのです。そしてエネルギー産業に関わっている私たちの意見を県政の場に届け、議論されることが、和歌山県がこの分野で健全に発展していくために必要なことです。もし私たちとプロの意見が県政の場で取り上げられないことや取り入れられないことがあると、方向性は大変なことになります。県議会で私たちの意見を取り上げることは絶対に必要で欠かせないことだと確信しています。
 平成23年の春の挑戦に向けて連日活動を行っています。皆さんからのご支援をいただき、再び和歌山県政の場に送り出してもらえることを心からお願いして挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました。

【懇談】

お昼から約3時間、おつきあいをしてもらっている経営者の方とと懇談する時間をいただきました。一代で会社を興し、成長させている方で、その根本にあるのは信頼だと話してくれました。何もない人間が仕事をしようとしたら、信頼を得ること以外に方法はないのです。損することと信頼を得ることを天秤にかけると、信頼を得ることを優先させるのは当然のことです。そんな人間的経営の話を聞かせてもらいました。

【福祉施策】

母親一人で子どもを育てている方と懇談しました。社会の価値観は多様化していますから、母親が子どもを育てることも社会の価値観のひとつです。しかし両親がいない子ども、孤児の場合はそうはいきません。高校生までは施設でいられますが、社会に出る時からが大変なのです。守ってくれる場所がありませんから、一人で自立した社会人として生活をすることになります。
 社会で見守れる環境が必要ですが十分な支援はありません。社会人としてスタートが切れる環境を整えたいところですが、福祉施策としての取り組みは脆弱です。社会人としてのスタートに立つ時は、誰しも平等でありたいものです。そんな社会に向かうことを話し合いました。

【夏祭り】

こばと学園夏祭りのお手伝いに行ってきました。暑さが和らいだとは言え、テントの下で金魚すくいの店番をしていると汗が流れ落ちます。でも毎年のように子ども達が夏祭りを楽しみにしているので参加しています。金魚すくいとバザーのお店を出展して、こばと学園を訪れる皆さんと交流を深めました。
 今回も和歌山レオクラブのメンバーがかき氷のお手伝いに来てくれました。若い学生達が懸命に手伝ってくれている姿を見ると嬉しく思います。きっと社会に出ても社会奉仕の精神を持った和歌山レオクラブの学生は、先輩に可愛がられると思います。そして四年生のメンバーは就職が決まっています。卒業した後は和歌山県を後にすることが決まっているので寂しくなりますが、一年生から和歌山レオクラブで活動してくれていた皆さんのことは忘れません。一緒に活動できたことを楽しく、そして嬉しく感じています。
 四年生にとっては、あと半年で学校を卒業です。熱い夏の季節が終わろうとしています。そして実りの秋に向かいます。

9/10(金)「維新の会」

【議会打合せ】

県議会定例会が始まっています。福祉環境委員会の視察先の選定や日程調整を行っています。10月に山梨県と静岡県の先進事例の調査を行う予定ですが、生物多様性に関する調査と、バイオマスを初めとする新エネルギーへの取り組みを中心に行うことにしています。
 新エネルギーに関しては和歌山県の取り組みも進んでいますが、山梨県の事例を参考にしたいと考えています。また生物多様性に関しては、本年は生物多様性条約第10回締約国会議、通称CPO10が名古屋で開催されることから、認識を深めておきたいと考えています。

【議案】

平成22年9月定例会に提案されている予算案への意見を数多くいただいています。その対象となっているのが、県議会補欠選挙予算に対する批判です。約1億円も選挙に予算を使うことはおかしいのではないかと言うものです。平成23年の春から県議会和歌山市選挙区の定数は1名減となります。1名減となることに決定しているのに、二名も県議会議員を増やそうとしていることについて、そしてそこに1億円の予算を使うことについて常識を逸脱しているものだとの意見です。
 使用することに関して納得できる理由を教えて欲しいとの意見ですが、理解してもらうことは難しいものがあります。地方自治法によって定数に欠員が発生してから50日以内に補欠選挙をすることが謳われているといっても納得性はありません。本当に、知事選挙どころではない意見をいただいています。任期が半年で議員定数削減が決定している中での補欠選挙への税金支出ですから、意見があっても当然のことです。法律で決まっているとの理由ではなくて納得性のある理由の説明が必要ですが、この問題に関しては説明のしようがありません。
 今定例会の提案議案は次の通りです。

  • 議案第102号
    平成22年度和歌山県一般会計補正予算
  • 議案第103号
    平成22年度和歌山県用地取得事業特別会計補正予算
  • 議案第104号
    平成22年度和歌山県土地造成事業会計補正予算
  • 議案第105号
    和歌山県情報公開条例の一部を改正する条例
  • 議案第106号
    和歌山県個人情報保護条例の一部を改正する条例
  • 議案第107号
    和歌山県税条例の一部を改正する条例
  • 議案第108号
    和歌山県青少年健全育成条例の一部を改正する条例
  • 議案第109号
    修学資金の返還に係る債務の免除に関する条例の一部を改正する条例
  • 議案第110号
    和歌山県国民健康保険広域化等支援基金の設置、管理及び処分に関する条例の一部を改正する条例
  • 議案第111号
    和歌山県後期高齢者医療財政安定化基金条例の一部を改正する条例
  • 議案第112号
    警察署の名称、位置及び管轄区域に関する条例の一部を改正する条例
  • 議案第113号
    風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の一部を改正する条例
  • 議案第114号
    和歌山県使用料及び手数料条例の一部を改正する条例
  • 議案第115号
    平成22年度建設事業施行に伴う市町村負担金について
  • 議案第116号
    関西広域連合の規約について
  • 議案第117号
    訴訟の提起について
  • 議案第118号
    工事請負契約の締結について
  • 議案第119号
    工事請負契約の締結について
  • 議案第120号
    平成21年度和歌山県歳入歳出決算の認定について
  • 議案第121号
    平成21年度和歌山県公営企業決算の認定について
  • 議案第122号
    平成22年度和歌山県一般会計補正予算

【維新の会】

大阪府と兵庫県からそれぞれ、平成23年の統一地方選挙に立候補を予定している候補の方と懇談する機会がありました。意欲に燃えている皆さんで、この国を変える力を感じました。現在行われている国の権力闘争に飽きを感じている方は、地方から政治を変えようとしている維新の会に注目が集まっています。そんな維新の会の候補者との懇談は、今は何もないけれども、これから動かそうとする力を感じ取ることができました。
 地殻変動が起きていることは地表では分かりにくいものがありますが、今、維新の会で起きようとしていることは分かりにくいのですが、地殻変動のように動いています。既設政党の候補者に対して、新しい力が向かって行く構図は力強さがあります。現在の与野党に期待する空気よりも、地方から国を変える力への期待が高まっているようです。
 そして解散総選挙に備えている方とも話し合いました。平成23年度中には解散総選挙があると見込んでいます。「折角、獲得した政権を民主党は簡単に投げ出さないと思いますが」との問いに対しては、「菅さん、小沢さんのどちらが総理大臣になったとしても、期待感は少ないので長く持たないですよ。国民の支持を得られない限り、政権は維持できません。殻解散に追い込まれると思っています」と準備を進めていることを示してくれました。
 国政はまだまだ揺れ続けるのでしょうか。ただ再び民主党か自民党が政権を担えるかどうかは分かりません。志を持った維新の会もみんなの党もありますから、再編を含めて違う形になるかも知れません。これは流れではなくて、流れを作ろうとしている力の強さによって変わってきます。
 歴史の大河の中において、流れを創る力が生まれることで勢いは加速していきます。そんな流れの中にいることを感じています。

9/9(木)「健康診断」

【健康診断】

午前中は健康診断を受診しました。年に一度の健康診断です。本当は人間ドッグを受診することが望ましいのですが、時間が取れないため健康診断を受診しています。体調は良いので数字的には問題はなかったと思います。そして身長が6ミリ伸びていたことと体重が減少していることから、体調は良いと感じています。ところで身長が毎年伸びていることを不思議に思います。縮むことはあっても伸びることは少ないのですが、良い方向に考えると細胞がまだ成長してくれていると思います。心身ともにまだまだ発展途上であると感じています。

【自殺対策】

和歌山県では自殺対策への取り組みを進めています。義務教育において、うつ病や自殺予防対策のための学習を行っている先進県が和歌山県です。和歌山県の取り組みを契機として他府県にも教材の取入れが進められています。和歌山県発の取り組みを国に知ってもらうための提言を行いたいと考えています。県選出の代議士の事務所をお邪魔して、提言書の説明を行いました。うつ病や社会的引きこもり対策の強化の必要性を感じています。
 国に対する子供の自殺予防に関わる今後の取り組みのお願いに関しては、以下の通りです。
 和歌山県におきましては、平成21年3月に「和歌山県における自殺対策の推進基本計画」を策定し、カウンセリング等の機能の充実や子どもの悩み相談の開設、他の関係機関との連携など、総合的な自殺対策を進めています。
 各学校では、道徳教育を核にして子どもの発達の段階を考慮しながら、生きることを喜び、自他の生命を尊重し、心のつながりを広げ命を大切にする取り組みを行っています。また、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等を活用し、教育相談や家庭への働きかけ等を行い、教職員と連携して子どもの悩みを解消するよう努めています。平成21年度は、地域自殺対策緊急強化基金を活用し、教材として、絵本「カーくんと森のなかまたち」を用いた道徳の授業を行うとともに、著者である吉澤誠先生を招き道徳の授業を実施するなど、新たな取り組みを行ったところです。平成22年度は、この教材を用いた授業を全県で展開する予定です。
 しかしながら、本県においては、社会にうまく適応できない若者の問題やいじめや虐待など、自殺につながりかねない事件など、依然として見過ごせない状況があります。
 このようなことから、自殺予防を中心とした命を大切にする取り組みを充実させる必要があり、子どもたちの命を守るための効果的な取り組みや適切な指導法・教材の開発、絵本等の教材を用いた道徳の充実、「地域自殺対策緊急強化基金」を活用した教育の取り組みなどを一層進めることが重要であると考えております。
 以上のことから、下記のことをお願いいたします。

  1. 発達段階に応じた適切な指導法及び多様な教材の開発を推進すること。
  2. 日本全国の小中学校にて、子供の自殺対策に関わる既存の絵本等の教材を活用する取り組みを推進すること。
  3. いのちの電話協会等の相談機関やNPOと連携した子どもの自殺予防に関わる学校へのサポート体制を強化すること。
  4. 教育における「地域自殺対策緊急強化基金」の活用の弾力化を一層図ること。

【福祉施設訪問】

市内の福祉施設を訪問し経営者と懇談しました。福祉に関する課題の一部を感じられました。例えば、ある地域においてデイサービスを始めて職員さんの募集を行ったところ、優秀な人材が直ぐに集まったそうです。それだけ若い人が従事できる仕事が少ないからです。若い人の仕事がない地域は、どうしても活気がありませんし、伸びる気配は感じられません。若い人を初めとする、働く場所の確保は地方が達成すべき最大の課題です。

【懇親会】

夜は懇親会に参加しました。先頃から中国やトルコを訪問した皆さんの懇親の場所に招いてもらったものです。参加した皆さんからは、中国の発展が加速度を増していると感じたことやトルコは親日的で素晴らしい国であることを聞かせてもらいました。
 それでもどの国が素晴らしいかと言うと日本が一番という結論に落ち着きました。食事のおいしさや水の安全性、そしてまちの安全などを勘案すると、日本は世界一の国であることを実感するそうです。世界一の国に暮らしている私たちが、これからの日本を築いていくのです。

【懇親会その2】

引き続いて懇親会に参加しました。教育関係者を初めとする皆さんと懇親を深めることができました。教育のことを話し合うと公教育の水準を高めたいとする気持ちが伝わってきました。予算の関係で十分な教育ができないことは不幸なことで、あってはならないことです。予算がないことのしわ寄せが子ども達に影響している現実があることは嘆かわしいものです。教育と予算を同列で検討しているようでは、教育は終わっています。予算がないので将来への投資をしないと決定しているようなものです。これでは発展性は全くありません。地方自治体の予算関係箇所の幹部の皆さんには、誰のための教育なのか考えて欲しいところです。
 子どもへの教育を怠ると、将来の和歌山県の発展はありません。益々、希望のない和歌山県から外に転出をする生徒が増えていくことになります。
 教育に予算がないことから来る教育の質の問題は、思っている以上に深刻です。

【その他】

  • 報恩寺の場を借りて、これからの県政と和歌山市政に関する話し合いを行いました。県と市が健全に発展して行くためには人材の登場が不可欠です。それも地元から声を上げ行動しなければ借り物に過ぎません。関西広域連合も誕生間近ですし、今が和歌山県の時代の転換期です。
  • 加太で猪による農作物被害が発生していると聞きました。加太駅の近くでさえ被害が発生しているようで、罠を仕掛けてくれることを期待しています。

9/8(水)「県議会開会」

【県議会開会】

平成22年9月定例会が開会となりました。現知事にとっては一期目の最後の議会となります。知事候補との論戦を期待していたのですが、その機会が永遠に失われたことは残念ですし、県民の皆さんに知事候補が県議会の場で論戦する場面を見せられないのは県政にとって不幸なことです。
 それでも県政に空白は許されませんから、定例会で議案の審議と議論が交わされることになります。会期は本日から9月28日までの間となります。
 本日の知事の議会での説明を基にして、主な議案について記載いたします。
 今議会の補正予算は総額13億3,000万円の増額となっています。一般会計では7億6,600万円の増額補正、特別会計では5億6,400万円の増額補正となっています。
 歳出に関しては土木費が多くなっています。関西広域連合設立運営に関する予算案と、環境政策局でのLED防犯灯導入推進が計上されています。県内にLEDの防犯灯を設置する計画があります。LED照明は省エネルギーにつながりますし、まちの防犯対策にもなります。福祉・介護の人材確保対策と障害福祉のためのチャレンジド工賃水準倍増計画があります。健康局においては女性医師等就労支援、在宅歯科医療推進、看護職員充足対策が計画されています。看護職員充足対策とは、経済連携協定で外国人の看護師候補者がフィリピンやインドネシアから来ることになるので、和歌山県も受け皿として教育することにしています。
 また国庫補助金による公共事業については増減があります。今回、減額されているのは河川事業です。
 中小河川の洪水対策については、平成22年度は中小河川対策として23パーセント増額しています。内訳は半分は国からの補助金を充当し県費負担も増額させるものでした。
 ところが国は20パーセントの予算カットをしてきました。そのため、中小河川改修を県単独事業に切り替えて予算措置をしたものです。堤防改修に2億7,500万円、河川修繕として8,000万円を県単独事業に回すことにしています。また災害緊急砂防には3,800万円の予算を予定しています。
 また教育委員会では新設特別支援学校整備が計画されています。
 土地造成事業会計として、紀北橋本エコヒルズに用地の譲渡予定地にし、進入路を整備して工業団地として整備するための予算を計上しています。
 主な案件は以上のようなものです。

 ところで本日議論の対象になった予算案があります。議案第122号がそれですが、平成22年度和歌山県一般会計補正予算案です。内容は和歌山県議会和歌山市選挙区補欠選挙に伴う経費の計上です。予算案は約1億円です。本来なら予算計上が不必要な約1億円ですが、任期が半年のほとんど意味のない補欠選挙に約1億円も使われることになるのです。
 県民の皆さんの税金が補欠選挙に使われることになります。約1億円の予算があれば、県政の課題を解決するための予算として使いたいところです。ところが補欠選挙に回されることになるのです。
 選挙をすることは決定していることから補正予算案に反対はできませんが、納得して賛成する議員はいないと思います。県民のことを思うならば、無駄とも言える補欠選挙に関わる費用としての約1億円の支出は問題視されるべきです。
 勿論、知事選挙に出馬することは個人の自由ですから問題はありませんが、議員辞職のタイミングに問題があると議論されました。現知事の政策が納得できないので知事選挙にでるとすれば、発言権のある県議会議員の立場として、本会議定例会の場で知事と論戦すべきです。県議会の様子は県内各地にテレビ報道されますし、新聞報道がされることは間違いありません。
 約1億円の予算を支えている県民の皆さんの負担を考えると、納得できないという声があっても当然のことです。この議案に賛成するであろう県議会議員も、苦しい立場に立たされるのです。議案に賛成する限りは、県民の皆さんへの説明責任があるからです。自分の思いと反する意思表示をしなければならないことへの反発はあります。
 多くの人の支持を得るための議論が交わされないまま知事選に突入することになりそうです。

【ライオンズクラブ例会】

お昼の時間はライオンズクラブ例会に出席いたしました。議会の合間を縫っての参加だったため、短時間の中で私からの報告事項を説明させてもらいました。和歌山レオクラブの平成22年度の活動計画と参加要請、そして結成30周年を迎えていることから、記念式典への協力要請を行いました。短時間でしたが、参加した意味がある例会になったと思っています。

【慰問活動】

議会終了後、市内の福祉施設への慰問活動に出掛けました。慰問した先は、本当に素晴らしい人格者であるKさんの施設です。高齢者の皆さんに楽しんでもらうための取り組みをしています。そんな取り組みの中の一員として加えてもらっていることを幸せに感じています。
 誰でも高齢の時代を迎えることになります。経験して分かることだと伺いましたが、ある程度の年齢になると死を覚悟して、内心ではそれに備えているのだそうです。死を覚悟した人に私たちができることは、どれだけ楽しんでもらって、この世の思い出が幸せなものであることかを分かってもらうことです。生きてきて良かったと思ってもらうことが、私たちの役割なのです。
 簡単なことではありませんが、そのお手伝いができていることに感謝しています。参加している全ての人が温かい気持ちを持って接していました。慰問活動というイベントを通じて、心の会話ができていることを嬉しく感じています。
 次回この福祉施設への慰問活動は、平成22年の年末になりそうです。

【11人の会】

和歌山県議会の一期生11人で会を結成しています。11人の一期生議員がいることから名称は11人の会となっています。早いもので当選させてもらってから4年弱が経過しました。今まで一緒に活動してきた11人ですが、改選期を迎えることになります。同期11人が一緒に活動できるのは最後の機会となります。そんな思いを持って議会終了後に懇親会を開催しました。
 平成23年度も再び会えることを誓い合いながら11人の会の懇親会を終えました。素晴らしい時間が共有できたことに感謝しています。

【その他】

  • 11人の会主催による地方分権、和歌山県の財政問題に関する勉強会を行いました。全ての条件整備がなされている訳ではありませんが、全て間の条件を満たしてからスタートするのでは、この時点で時代から遅れています。今すべきことは今実施することが、私たちにできることなのです。
  • 花いっぱい連絡協議会会長と話しました。平成22年度は同協議会が発足してから10周年を迎えています。記念式典が来月、10月にありますが、それに際して10周年記念冊子への挨拶文を書いて欲しいと依頼を受けました。早速、1,000文字程度の原稿を書いて花いっぱい連絡協議会会長に送りました。
    会長からご丁寧にお礼の連絡をいただきました。会長からは、「10周年を迎えるに当たって、虚礼ではなくて心のこもった挨拶文をいただいたことに感激しています。私たちの活動は地味ですが、そんな活動を見てくれていることが分かるものでした。本質的なことを見抜いて書いてくれたことに感謝しています」と挨拶をいただきました。
    本当に嬉しいことです。見ている人は見ていますが、そのことを思わないで活動することが尊いことだと感じています。

9/7(火)「ポスター制作」

【朝の会】

倫理に関する朝の会が開催されたようです。朝6時30分から7時30分までの間、会に参加した人たちは社会倫理について学習したようです。倫理の会を終えたKさんから連絡がありました。大阪府から和歌山市内のこの勉強会に参加してくれています。和歌山市内在住の方の参加者が少ないので私も参加しています、と話してくれました。
 この方は地元の養護施設の支援もしていますし、社会的弱者に優しくない今の社会に疑問を持っています。自らの事業は成功させているので子どもに譲り、平成23年春の統一地方選挙に出馬する覚悟を決めたと話してくれました。社会を変えるために政治に挑戦する姿勢は素晴らしいのです。そんな思いを実現させるために今の生活を犠牲にして挑戦しようとしています。選挙区は和歌山市ではありませんが、思いを持った人が登場してくれることは歓迎したいと考えています。
 朝から挑戦的な話を伺い元気になりました。より良い地域社会になるように活動を続けたいと考えています。

【住宅業界】

和歌山市内の土地価格は低迷していますし、住宅着工戸数も低迷しています。ある住宅会社では、住宅着工数は例年よりも減少していますし、コスト削減の観点から広告費用も約60パーセント削減させています。広告費用よりもお客さんへのアフターフォローを確実に行うことによって、口コミでの拡がりを優先させています。お客さんの満足度を高め、その結果、新しいお客さんを紹介してくれる循環を築いていますが、信頼を得ることが最も次の仕事につながります。
 住宅業界はコスト削減や競合があることから厳しさを増していますが、その中でも実績を伸ばしている会社には秘密がありました。お客さんを大切にしていること、従業員さんを大切にしていること、そして信頼を最も重要だと考えていること。実社会において学ぶことがありました。

【建設業】

建設業界の方と懇談しました。建設業だけではなくて介護やそれ以外の分野にも仕事の領域を広げているようです。そのため新しい分野の取り組みについて会社概要を聞かせてもらいました。建設業だけでは経済的に厳しいため、グループ会社を含めた社内資源を活用した事業に着手しています。
 事業が上手く進展するかどうか分かりませんが、余力のある時期にこれから成長が期待できる分野の柱を造りたいと話してくれました。停滞を選択するよりも前に進む可能性を選択している経営者は素晴らしいと思います。経営資源を有している地域は和歌山県内だけではないので、他府県組織からの支援体制を整えながら和歌山県内での事業拡大に努めてくれることをお聞きしました。
 和歌山県の元気のための取り組みを応援しています。

【梅しょうゆ】

和歌山市内の方が「梅しょうゆ」を開発したので持ってきてくれました。しょうゆと梅の組み合わせによって味がまろやかになっています。飲食業界の皆さんに紹介し、テイスティングをしてもらったところ好評でした。違った種類のしょうゆの味を比べると違いが分かるものです。和歌山県産の素材だけを使用した梅しょうゆは和歌山商工会議所から、和歌山県の自慢品としての認定を受けています。
 和歌山県が誇れる調味料として販路を広げることが、これからの課題です。まずは皆さんに知ってもらうことから始めているようです。和歌山県産の商品が全国に広まるよう応援しています。

【ポスター制作】

後援会広報班が集まり後援会活動に関しての協議と確認を行いました。Sさんが撮影した写真を基にして素晴らしいポスター案を制作してくれました。ポスターは全部で17案を持ってきてくれました。その中から選択した結果、最終的に一つのポスター案で決定しました。
 同時にキャッチフレーズも決定したので、デザインの微調整や文字のスタイルなどの変更を加えながら仕上げることにしました。斬新で柔らかく、自然な感じがありのままで表現されているので、皆さんの意見を踏まえて決定しました。初心を忘れない決意も込められたポスターの完成はまもなくです。
 大変お忙しい中でしたが、素晴らしいポスターを制作してくれた広報班の皆さんに心から感謝しています。そして政策に関しても議論を深めました。最終的に、分かりやすさと身近なものに絞り込み、チラシに掲載するのは全部で8つの政策にしました。安心と安全、そして地域活性化につながるものになります。そして国内だけに視点を向けていても、和歌山県が人の交流や投資において活性化させることは現実的には困難であることから、東アジアまで視点を拡げた政策を考えています。
 ライバルは大阪と神戸。そう宣言できるように和歌山県の誇るべきもの、つまり宝物を発掘したいと考えています。和歌山県が誇りを持てるもの。それが他府県と張り合っても、自信を持って東アジアに発信できるものとなります。食、海、健康、リゾートなどが和歌山県を表す鍵となります。歴史と文化は国内相手では通用しますが、東アジアを相手にする場合はキーワードとなります。光を観ることが観光ですから、和歌山県の光が何であるのか、もっと詰めていきたいと考えています。
 東アジアに誇れるものが発掘できたら、それは私たちの子どもにも自信を持って伝えられる宝物です。和歌山県の光となる宝物。それを見つけ出したいと考えています。

【後援会会合】

夜は遅い時間からでしたが後援会の会合を実施しました。皆さんに感謝しています。
さて議題はポスター案を示して評価を伺いました。事前に選定していたポスター案で決定しました。今後は全てこのポスターデザインを基にした後援会用品を作成することになります。
 そして今後の活動スケジュールと、集会予定などの打合せを行いました。スケジュールは後援会が一括管理と調整を行うことにしました。空き時間の有効活用を図れることになります。
 そして後援会の皆さんに民主党の党首選挙に関して考え方を述べさせていただきました。現在民主党では、管直人総理大臣と小沢一郎議員の二人による党首選挙が行われています。党員ではない私には投票権はありませんから、本来であれば意見を述べることはありません。しかし党首に選ばれた一人がわが国の総理大臣に就任するのですから、投票券がなくても考えたい問題です。平成21年8月は政権交代の暑い夏でした。私たちの一票が政権政党を選び、そして政権政党の党首が総理大臣になる。こんなダイナミックな体験をしましたし、時の党首である鳩山議員に期待もしました。
 ところが一年を待たずして鳩山首相は退陣し、今また、国民である私たちの意思が反映されない民主党党首選挙において総理大臣が決定されようとしています。基本的に民意が反映されないで、わが国のトップが一政党の内部だけで決定されることには疑問があります。管直人総理大臣がトップに相応しくないのであれば、解散総選挙によって民意を反映させた後継の総理大臣を選ぶべきです。そうなっていない点で期待感は、私たちが関与できない不満に変化しています。
 傍観者でいることを良しとしないで意見を言うのであれば二人の候補の比較が必要です。管直人総理大臣は就任して三ヶ月であり、就任直後に参議院選挙に突入して国会審議が十分行われていないため評価はできません。しかし管直人総理大臣に期待しているという声は聞いたことがなく、リーダーシップの欠如と経済対策の弱さに対して、今この国の総理大臣として相応しいとは考えられません。総理もそのことが分かっているので経済対策として2兆円の追加融資をすると発言しています。ところが現在日本のGDPギャップは約30兆円あります。2兆円の経済対策では何の効果もありません。GDPギャップを埋めることが経済対策ですから、大型の追加投資を実施する覚悟が必要です。全く経済対策がないと考えるのが普通ですから、菅直人総理大臣の経済対策には期待できません。
 地方の疲弊をなくすために必要なことは、経済対策であり公共投資です。それを公約の柱としているのが小沢一郎議員です。強力なリーダーシップ性があり、公共事業による経済対策を実現させてくれるのは小沢一郎議員の方が、現首相よりも期待は上回っています。豪腕小沢一郎議員こそが今、総理大臣になって欲しいとの期待感がありそうです。
 ところが問題があります。先進国で、自らの秘書三人が逮捕されている国会議員が、首相になるための選挙戦の候補になることは考えられないことです。わが国のトップになるべき人は政策や豪腕とは関係がなく、身辺がきれいで疑惑のない人であるべきです。金銭的な疑惑がある人は、どれだけ優れた政策を持っていても、リーダーシップの発揮が期待できたとしても、候補者になれるものではないのです。
 もし秘書三人が逮捕されている議員がアメリカ大統領選挙に出ようとしたら、韓国大統領選挙の候補者になろうとしても、国民がそれを許しません。つまり候補者にもなれないのが国際社会における先進国なのです。  わが国は大統領制度を採用していませんが、リーダーを選ぶ選挙という点では全く同じです。つまり小沢一郎議員は党首選挙に出られる資格はないと考えます。出られる資格のない議員が党首選挙に出ていること自体、民主党が国を代表する政党になり得ていないと考えます。末期の自民党さえ、疑惑のある議員が党首になっていないのです。政党内に浄化作用があり、体内に入った菌をやっつける白血球が存在していたのです。
 民主党にはそれがありません。小沢一郎議員の党首選挙への推薦人が揃っていますし、支援をする議員も少なくありません。
 推定無罪は尊重されるべきものですが、今回は公人であるのに疑惑があり総理大臣になる人を選ぶ選挙です。推定無罪による疑わしきは罰せずではなくて、疑わしい公人は出る資格がないと考えるべきです。先進国であり民主主義の国の総理大臣を選ぶ選挙ですから、国際的に評価される人が候補になるべきです。日本は国際社会の中で生きています。国際社会で生きるとは信頼があることを意味していますから、信頼されない国になるべきではありません。国民から信頼を得られていない候補が総理大臣になったとしたら、国際社会からの信頼は失墜することになります。それを避ける方向に向かわなければなりません。
 以上の観点から満足感は感じられないとしても、候補になり得ない人を選ぶよりは的確な判断になると考えています。

9/6(月)「議会報告会」

【就職問題】

早いものです。もう再来年の就職活動が始まろうとしています。再来年ですから、大学生の場合は3年生の就職活動が開始されようとしているのです。就職活動を始めようとしている二人の学生と懇談しました。二人とのご縁ですが、懇意にさせてもらっている社長から「私の会社でインターンシップに来ている学生が、就職のことで聞きたいと言っているので、話を聞かせてあげて欲しい」との依頼があったためです。
 学生が地元に就職して定着してくれることは願っていることですから、喜んで話をさせてもらいました。インターンシップに来ている学生が二人いたため、興味を持ってくれたもう一人も話に加わってもらいました。
 就職に際しては、国の発展につなげられる使命感のある仕事を選ぶべきことと、お客さまの満足度を高めるための付加価値を見つけ出せる仕事をすることの二点を説明しました。 
 企業の目的は利潤を上げることですが、それだけではない成熟した社会に変化を遂げています。利潤を上げることはお客さまに商品を買ってもらえることであり、買い続けてもらえるのは、お客さまが満足感を得られているからなのです。
 お客さまに購入してもらって企業は成り立っているのですから、その利潤の一部を社会に還元することが企業姿勢として必要なことです。社会貢献に熱心な企業の印象があると、と商品は選んでくれ易くなりますが、社会に貢献していない印象のある企業の商品を選んでもらうことは簡単ではありません。
 お客さまの満足度を高めることと企業と従業員による社会貢献活動は、企業の発展につながるものなのです。
 そして企業の利潤追求を果たした後は、使命感のある仕事に意識を向けたいものです。地球温暖化を防止するための取り組みを、企業活動を通じて考えることや、外交や国の安全を守ることと企業活動も考えたいところです。そして生活に直結しているエネルギー問題に関しても考えたいテーマです。これらの国レベルの課題を企業活動と連動して考えると自己の成長にもつながりますし、どこかで企業の新しい事業の柱が形成されるかも知れません。何よりも仕事が楽しくなります。
 そんな心掛けを持って若い人には就職活動をして欲しいと願っています。企業の志望動機は、例えば社会貢献活動に熱心な会社だからとか、商品を通じて社会の発展につなげているからなどの理由を挙げることは容易です。では、どんなところが社会貢献活動に熱心と思ったのか。そしてあなたは何ができるのかだとか、商品を通じて社会が発展するのはどうしてかなどの追質問があると答えることが窮屈になります。さらに追質問があると、回答の選択肢は自分が日頃から実践していることや考えていることでないと、即座に対応できないものです。
 自分の勉強のテーマと目指している企業の理念を合致させておくことが、就職を突破するために必要なことです。質問を設定して自分で回答する訓練も大切です。紙に書くことで思っていることや自分の考えが明確になります。自分の考えを明確にしないと相手からの具体的なアドバイスを受けることはできません。次回はそれぞれがエントリーシートを書いた後に、それを基にして議論することにしました。頑張れ、学生たち。

【和歌浦観光】

昼間はランチタイムミーティングを実施しました。観光行政に携わっている方と国の名勝指定を受けた和歌の浦振興に関して話し合いました。地元に入ると、国の名勝指定を受けたことも知らない人が多く、指定を受けたことによる期待感も少ないと伺いました。
 何も和歌の浦の姿が変わっていないので、重要なことの認識がないようです。和歌の浦の商店街や観光のポイントに、「国の名勝指定和歌の浦」などの垂れ幕や横断幕などがあれば意識が高まるのでしょうが、そうはなっていないようです。
 意識が変わらないと行動は変わりませんから、このまま動かないことが懸念されます。県行政は国の名勝指定を受けた後の取り組みを検討していますが、盛り上げて観光に結びつけるためには地元からの参加と精神面での支援は不可欠です。
 折角の機会が訪れています。チャンスは今だけです。準備を整えて5年後に盛り上げようなどと思っていたら、機会は逸してしまいます。
 今のところ地元や事業者からの盛り上がりは感じられないと聞いて、残念に思っています。熱を伝導させることが盛り上がらせるために必要なことです。夏なのに熱が伝わらないのは意識が向いていないからです。
 熱伝導が可能な時期に盛り上げたいと考えています。
 もうひとつ、陸奥宗光の話になりました。龍馬伝がブームになっていますが、陸奥宗光を輩出している和歌山県での盛り上がりはありません。坂本龍馬と共に勝海舟や岩崎弥太郎なども人気を得ているのですが、陸奥宗光まで人気は及んでいません。残念で仕方ありません。その理由は、和歌山県で陸奥宗光に触れていないことや、岡公園の銅像周辺にも大河ドラマの影がないことも要因だと思います。
 何の仕掛けもしていないところに突然ブームが訪れることはありません。仕掛けがあってブームが訪れることがあります。むしろ仕掛けをしてもブームにならない場合が多いのですから、その仕掛けすらしていない和歌山県の陸奥宗光が盛り上がることはありません。
 昨年の段階から、NHKのアピールからすると龍馬伝がヒットする予兆がありました。陸奥宗光を仕掛けるには昨年の段階から企画と予算措置をしておく必要があったのです。恐らく、昨年の段階では何の企画もなかったと思いますし、もうドラマが終盤戦を迎えている今になって手段はありません。
 そうだとすれば、次は陸奥宗光や雑賀孫一を主人公にした大河ドラマを仕掛けるだとか、映画化を検討することも考えたいところです。首長にその意欲があるのかどうか分かりませんが、乗り遅れた分を取り戻そうという意欲が欲しいものです。
 紀州の先人達は、こんな現状をどう思っているのでしょうか。何もしないことを良しとは思っていない筈です。観光にはドラマが必要です。ドラマの主人公は人ですから、この二人の偉人をドラマにした取り組みで、観光と歴史に注目を集めたいものです。

【取材】

和歌山市内の二箇所の飲食店の取材に訪れました。地元テレビ和歌山の秋の新番組で取り上げるため、撮影の前段階での打合せのために訪問したものです。二つの飲食店とも取材と撮影を快く引き受けてくれました。秋の新メニューに関しても披露してくれるなど、和歌山県の食を盛り上げる支援をしたいと考えています。
 この二箇所の飲食店は、アイデアを具体化させ投資する意欲も持っています。取材を通じて感じ取ることができました。依頼に対しての反応が早いこと、それが繁盛店であり続けていることを証明しています。

【議会報告会】

夜は議会報告会を実施しました。田辺市内まで移動して、これまでの活動と統一地方選挙に向けて取り組みたいことの話しをさせてもらいました。紀伊半島の高速道路と平成27年度の国体については前回の議会報告会で話していたため、今回は和歌山県としての地球温暖化への対応と、エネルギー問題に絞って説明させてもらいました。
 エネルギーも専門分野にしている議員として、和歌山県が地球温暖化対策を計画している中で存在することが、和歌山県が正当な対策を講じることにつながります。もし議論の中にいない事態になったら、和歌山県の地球温暖化対策とこれからのエネルギー施策は、骨抜きの議論になってしまいます。和歌山県にとって大切な時期に差し掛かっている今年と来年です。エネルギー問題に精通している県議会議員が存在しておくことが県益につながりますし、私たちの生活のために絶対に必要なことです。専門外の議員だけでこれらの課題を論議しても具体性は帯びません。国レベルの課題であり、和歌山県も克服すべき課題に対して、国と比較して専門家の少ない地方自治体でエネルギーを専門とする議員の存在は絶対に必要です。
 和歌山県が今のこれからの課題を解決するために必要な議員の存在について、その考え方を訴えてきました。

【その他】

  • 建設業界に生き残るための課題についてアドバイスをいただきました。現状だけでは発展性はありませんし、新規参入も厳しいものがあります。大手の傘下に入るか、新しい分野への取り組みは困難だとしても、いま和歌山県になくて他府県にあるものに最初に取り組むことも方法だと伺いました。
  • 事務所ビルの需要が低下しているようです。駅前のビルでも入居者が埋まらないことや、全国規模の企業の支店支社が撤退していることから、オフィスビルの需要は減少しているようです。需要を促すことを考えていますが、今日現在で妙案はありませんでした。
  • 生活支援に関して相談がありました。腰痛のため働きたくても働けない人の相談です。私はその方が手術したことを知っていますし、仕事先の経営者からも働く意欲のある人であることを聞いています。つきあいのない市役所の職員さんが画一的な取り扱いをしないで、十分に事情を聞いてくれるように話し合いました。心のある応対をしていただきました。両者とも心地良くなったことに感謝しています。
  • 明日、大阪府から朝のお掃除の会の主宰者が和歌山市に来てくれることになりました。相当早い時間帯ですが、清掃活動を終えた後に会うことにしました。但し、午前中は予定が詰まっているので、隙間の時間が取れるかどうかの問題です。明日対応する予定です。
  • ある会社内でのトラブルについて相談がありました。従業員同士の問題であり、会社内で解決が図れる問題だったため、社外に出す前にまず経営者に報告して欲しい旨を伝えました。経営者と従業員で話し合った後でも解決が図れない場合、対処することにしました。

9/5(日)「フラメンコ協会会合」

【昼のミーティング】

お昼に軽食を兼ねたミーティングを行いました。話題は和歌山県の経済についてでした。平成22年8月現在、和歌山県の人口は100万人を切りました。100万人を切ったのは全国で8番目、近畿では初めてのことです。予想していましたが、報道された瞬間は流石に衝撃でした。100万人を保っている間は、何とか人口を維持するための対策を講じようと活動していたのですが、一旦100万人を割り込むと、100万人の大台に戻すのは維持するよりも大変さを感じます。それは人口問題だけではなくて、他のことにでも言えることです。維持している間は踏ん張れますが、ある水準を割り込むと精神力を保つことは難しいものです。試験の成績の維持や、一部と二部に分かれている競技の場合、二部に転落した後の巻き返しなどは頑張ることが困難になります。
 人口を再び100万人に戻すことは容易ではありません。企業誘致や緊急雇用対策で即効性のあるものの導入など短期的な対策は限られていますし、長期的に見ると人口減少が続き市場が減少している和歌山県に企業が進出しようと検討してくれることは、より困難になりそうです。
 これからの大変さを考えると早期に100万人台を回復させたいところですが、処方箋はありません。仕事が減少していること、将来への不安感が増していることから、まず人口維持と雇用の確保から始めたいところです。
 急速に閉塞感が広がっています。和歌山県知事の候補者には人口減少の問題を、どう解決に向かわせるのか聞きたいと思います。緊急かつ具体的対策を示す時期の知事選挙ですから、ここに注目したいと考えています。

【フラメンコ協会会合】

和歌山フラメンコ協会役員会が開催されました。議題は予決算案と2011年度の活動方針についてで、議論を交わしながら約2時間かけて議事は進められました。
 和歌山フラメンコ協会が設立されてから平成22年は10周年を迎える年になります。設立者であり会長の森久美子先生と副会長の松本恵昌さんは、10年も走り続けてきたことに感慨の色がありました。何でも同じことですが、一つのことを10年継続させることは大変な事業です。続けるための精神力、周囲からの支援、段台高くなる壁などの問題を飛び越えて行く必要があるからです。
 最初は誰でも情熱を燃やして入り口から入ります。ところが三日もすると当初の情熱は半減してしまいます。放射性元素に半減期があるように、精神力にも半減期があるように思います。三日、三月、三年の言葉があるように、この壁を乗り越えることは強い精神力と問題への対処する力を持ち続ける必要があり、それらを乗り越えての10年ですから、価値のある文化活動が続けられています。
 10年前の設立式典の時は、当時の和歌山市長が来てくれたと伺いました。希望のスタートだったことが容易に想像できます。10周年記念式典はもっと盛大にして、皆さんへの認知度を高めたいと考えています。記念式典は平成22年10月10日の午前10時からと決定しました。場所は和歌山マリーナシティ内のわかやま館三階会場です。
 皆さんからの支援がなければ、これからの協会運営はできません。一人でも多くの皆さんの支援をお願いすることにしました。
 記念式典に引き続いて、和歌山マリーナシティ内のポルトヨーロッパ広場においてフラメンコの踊りを披露します。「フェリア・セビジャーナス・インポルトヨーロッパ10周年イベント」です。午前一回と午後一回、フラメンコを披露します。和歌山市の秋の風物詩として認識されつつありますが10周年を契機として、もっと和歌山に定着させたいと考えています。
 それにしても、和歌山県内の経済危機と、文化活動に関しては地方自治体の理解が乏しいことから中々支援が受けられません。会員の皆さんの会費で運営しているのですが、もっとフラメンコ文化を和歌山県に定着させるためには、地元の地方自治体支援が欲しいところです。10年も自立した活動を続けていますが、会を維持発展させるためには、これまで以上の力が必要です。
 2012年には森先生の人生を賭けた大作である「炎の道成寺〜清姫伝説」の東京公演を実現させたいと役員会では考えています。和歌山県の伝説である清姫伝説ですから、和歌山県出身で最初にフラメンコで演出し、2008年に公演を実現させた森久美子先生が東京で舞うことが相応しいのです。スペイン公演に向けた夢の途中が東京公演です。文化庁の支援依頼を含めて実現させるための方策を考えていきます。
 全ての皆さんの協力があり、議事は前向きに進行しました。

【その他】

  • M会長と懇談しました。知事選挙に関して意見を聞かせて欲しいとの相談でした。週を改めて会合時間を持つことにしました。
  • 和歌山市にお勤めの方と道端でばったり会いました。「来て欲しかったなぁ。待っていたのに。次は市に戻ってきて下さいよ」と意見をいただきました。意見をいただけることは有難いことです。

9/4(土)「ライブ」

【建設業】

建設業の経営者と懇談しました。かつては和歌山県内でも仕事が多かったのですが、近年は県内の仕事だけでは従業員さんの雇用を続けられないと聞きました。そのため他府県の仕事のために入札参加をしていますし、東京まで仕事に出掛けています。交通費のコストが上乗せされますが、仕事のない和歌山県でいるよりも仕事になるそうです。和歌山県内の建設事業者は、毎月15社程度が倒産していると聞いています。建設業の割合が約60パーセントを占めている和歌山県ですから、建設の仕事のないことによる影響は大きいものがあります。そのため公共事業は絶対的に必要ですし、福祉や教育のためにも公共事業による地域への投資による経済対策が必要です。和歌山県の場合、大手民間企業が少ないため、地方自治体が仕事を作らないと経済は縮小するばかりです。公共事業を拡大することが今直ぐにすべきことなのです。改めて地方における公共事業の必要性を感じました。

【政治経済エネルギー研究会】

政治経済エネルギー研究会の準備会を開催しました。今日現在の会員の人数を把握した上で、平成22年9月末で一度締め切って10月22日に本年度の総会を開催することにしました。皆さんの協力のお陰でようやく形が見え始めました。それにしてもゼロから会を立ち上げる労力の大きさを感じています。
 熱意、そして理解と協力があって初めて会は成立します。そして主となる人が同じ思いを持つことが会を発足させるための秘訣です。

【コンサート】

毎年開催されている紀陽銀行クラシックコンサート。質が高いと評判だったことから鑑賞に伺いました。和歌山県はクラシックコンサートで人を集めることは難しいと聞くことがありますが、会場の市民会館は満員で盛り上がりを見せていました。この熱気があれば和歌山市の文化活動は大丈夫だと感じました。素晴らしいものを素晴らしいと感じられる感性を持っておきたいものです。
 コンサート終了後、市内カフェのオーナーを紹介してもらいました。このカフェ内では英会話の教室などのセミナーを実施しているのです。夜の店内は次の企画の打合せのために賑わっていました。ここにも元気なサークルが存在しています。和歌山は元気な人が暮らしていますから、元気のなさを打ち消すようにこれからの期待感が感じられます。

【ライブ】

引き続いて和歌山市内のライブハウス「オールドタイム」へ急ぎました。今日の企画は、友人の「いもやん」こと井本さんが企画し実現させているものです。今回で5回目と聞きましたが、凄いライブを企画しているものです。和歌山市の夏の夜は熱い。そんなことが感じられました。歌も上手いのですが、それに加えて歌った曲は全てオリジナルの作詞作曲で、歌詞が印象に残るものでした。メッセージは、明日を信じて向かって行くこと、自分を信じて夢を諦めないこと、困難に直面しても前に歩き続けることなど、全てが私たちへの応援ソングのようでした。ライブはメッセージを訴える人の想いが、直接受け取り側に飛び込んできます。ライブは人を熱くさせてくれます。政治も熱くなるための同じ要素を持っていると思いますが、何故か冷めた状態なのです。人を熱くさせるのが音楽であり政治です。ライブのような演説会を目指すと来る人を熱くさせられる、そんな気持ちを感じました。
 さてライブでは、地元バンドの参加は勿論のこと大阪からのバンドも出演してくれました。音楽の質の高いライブが繰り広げられました。司会は井本さんが行いましたが、雰囲気と合致して実に上手い司会でした。その中で平成23年に向けてスーパーライブの企画を準備中であることの話がありました。実行委員会を「つなごら和歌山」と命名して、音楽で和歌山県をつないで行こうと考えて企画しているものです。参考までに「つなごら」とは、つなごうの和歌山弁のことです。
 和歌山市内には多くのライブハウスがあり、私たちが音楽を楽しむ空間ができています。紀陽のライブも満員だったように、質の高いライブ、企画があればお客さんは来てくれるのです。明日につながって行く、そして来年につながることを予感させたライブでした。

【その他】

  • 午前中は美容室に行ってヘアーカットをしてきました。暑さが続いているので髪の毛を短く切ってきました。「選挙はもう来年。早いですね。ポスター用の写真上手く撮影できましたか」と聞いてくれました。覚えてくれていることに感謝しています。
  • 中学校の時の同級生が転勤で和歌山市内に戻ってきました。ある会社の和歌山支店営業本部長で戻ってきたもので、わざわざ事務所に挨拶に来てくれました。忘れないで立ち寄ってくれたことに感謝し、これから再び顔を合わせる機会が増えたことに感謝しています。

9/3(金)「後援会打合せ」

【中国】

和歌山市内の企業経営者と懇談しました。中国資本が企業を買収に入っていることが話題になりました。技術を持った中堅企業で資金繰りが悪化している会社が中国資本を受け入れているようです。聞いたところ日本の銀行が資金の融資をしてくれないので中国資本を受け入れる選択をしているようです。また日本株安によって外国資本が入りやすい背景もあります。円高と株安を安定させる方向に向かわせることを含めた経済対策が実施されていないことも、日本企業が中国資本の傘下に入っている要因のひとつです。
 企業の会長からは、「日本の製造業は10年もすると成り立たなくなると予想しています。少子化が進展し購買層が減少することと日本市場に力強さが戻らないと考えているからです。私の会社は現在、問題はありませんから働いてくれている皆さんは安心していますが、私は10年後に存続できるのかシュミレーションしています。その結果、この業種を含めて製造業は厳しいと思っています。今から中国市場に進出することも選択肢です。その意味では中国資本を受けることも可能性のある選択肢だと考えています」と話してくれました。
 中国市場への進出を図るために、積極的に中国資本を受け入れることで会社を将来に向けて安定させることも選択肢の一つとして考えているようです。
 そして大手自動車会社であっても、10年後の姿は予想できないと考えているようです。それは電気自動車に移り変わることによって内燃技術がいらないため、バッテリーの性能の差はなく、デザインが決め手となりそうだからです。今から自動車に参入しようとする会社や、自動車と違う業態の会社でも参入は容易になっています。むしろ設備投資をした分だけ変化に対応することが困難な状況も考えられます。
 日本の通信の料金は世界と比較して高いと聞きました。他国は衛生で携帯電話の電波を受けるため設備コストが少なくて済むというものでした。わが国は通信線を敷設しているので設備コストが通信費にオンされているため通信費が高いと伺いました。今まで先行していても、これからも同じ位置でいられるかどうかは分かりません。中国資本と提携することも生き残るためには必要な選択肢かも知れません。積極的に外国資本と関わることも経営者は考えているようです。

【衛生管理】

福祉施設や学校施設の衛生管理に関すること、そして鳥獣被害を防止するための狩猟の新しい罠について話し合いました。ノロウイルスやインフルエンザを死滅させる消毒液は長野県内の公共施設の大半で採用されています。長寿命の長野県は健康診断の受診率が高いことは知られていますが、衛生管理もしっかりとされていることが生活環境を良いものにしているような気がします。和歌山県でもよいものは取り入れたいと話し合いました。
 そして猪や鹿による田畑への被害は依然として問題になっていて、解決すべき課題です。この問題に立ち向かっているKさんは、狩猟免許を取得して、更に独自の罠を考案したようです。ある農家から依頼があり、秋に向かって仕掛けをしたいと話してくれました。その時は現地に伺いたいと思っています。

【後援会打合せ】

統一地方選挙に向けた写真選定とポスターデザインについて、政策と後援会体制についても話し合いました。ポスターのデザインは約20種類製作しました。写真も複数枚選択してデザインと組み合わせています。その中から候補とする案を数枚に絞り込みました。キャッチフレーズと合致した良いポスターに仕上がると思っています。
 政策に関しては短くて、そして独自のものにしたいと考えているので検討中です。短いフレーズで違いを訴えることは困難を伴う作業です。来週辺りを目途に仕上げに入りたいと考えています。
 後援会広報班の力をお借りして作業を進めています。

【アドバイザー会議】

政策アドバイザー会議に参加しました。これは元組合の役員で構成している会議体で、統一地方選挙に向けた支援をいただきました。心強い支援体制をとっていただくことになり、感謝するばかりです。その中で考え方の意思疎通や秋からの活動に関しても意見をいただきました。
 現在の民主党の動きや知事選挙に関しても、国民、県民の方を向いていないので何をしているのか分からないという意見から、生活者のための政治になっていないことに懸念を示しています。平成22年10月に県議会補欠選挙が予定されています。県議会議員の辞職に伴う欠員が出たためですが、この補欠選挙のための費用が1億円以上かかります。本来であれば不必要なものですが、この予算が計上されることになります。誰が負担するのかというと県民である私たちです。これも県民を向いていないことのひとつです。
 この補欠選挙に関わる1億円の費用に関しては批判の意見を聞いています。しかも平成23年4月に統一地方選挙が予定されていますから、任期は半年程度となりますから、何故、今県議会補欠選挙をするような選択をしたのか理解に苦しみます。
 もっと早い段階で辞職していれば市長選挙と同時選挙になったことも考えられますから、費用負担は1億円よりも少なくて済みます。知事選挙への意思表示をした時点で辞職することで補欠選挙があるにしても、その補欠選挙で当選した方たちの議員としての活動期間は長く取れますから、その方法もありました。
 また平成22年9月県議会定例会で知事と政策論争を行い、政策を私たちに対して明確に示しそれを提言できる立場である議員活動をしながら後援会活動を行うという選択も考えられます。
 いずれにしても国政の混乱も知事選挙に伴う1億円の予算負担も、私たち生活者を見ていない表れです。私たちの代表者を送り出そうという意見で締めくくりました。

9/2(木)「新エネルギー」

【新エネルギー】

和歌山県は新エネルギーについて積極的に取り組んでいます。和歌山県知事はエネルギー政策の推進派で、環境への配慮や地元同意が取れたら新エネルギーには積極的です。
 和歌山県における風力発電に関して関係者と協議を行いました。全国で風力発電は約1,500基あると伺いました。新エネルギーを代表する発電方法が風力発電だと言えます。和歌山県下にも風力発電が目立ち始めました。現在のところ風力発電が計画的に建設されているかというと、そうなっていません。現実的には事業者が計画を策定して、保安林に入っていないか、景観への配慮がなされているか、地元合意は取れているかなどの条件を満たしていると事業許可が与えられています。そのため県内各地で風力発電が建設されているのです。
 地球環境保全の推進とエネルギーの地産地消を目指すには、化石燃料による発電所の他に新エネルギー設置の必要性があるため、建設に適した候補地があるのは好ましいことです。ただ無秩序に景観を乱すような建設は好ましいとは言えません。
 法律での設置条件は、風力発電の建設は民家から600メートル以上隔離されていることがありますが、低周波の問題や安全確保を考えると、それ以上の距離を保ちたいところです。和歌山県における風力発電の建設許可に関しては、地元リスクを軽減する観点から、設備と民家間の距離は600メートル以上、できたら1,000メートル以上確保することが好ましいことが挙げられます。低周波の問題や後々の問題を回避するためにも安全サイドでの建設が良いと思います。
 そして計画性が必要とされていることがあります。無秩序な風力発電の建設は、景観との調和、地元の皆さんの納得性の問題、県としての県土づくりなどの計画性の視点から避けたいところです。理想は風力発電の建設適地を県が示すことです。保安林がある場所や景観条例における建設不適な場所を県民の皆さんにも、そして事業者にも事前に知らせておくことで、無駄な仕事や地元との折衝、県庁にとっても事前審査の簡易化が図られるので、三方良しの状態となります。
 民家から離れた風力発電の適地を示すことによって、事業者はどの場所で建設できるかが分かるので、その場所周辺での風向調査を行い県に申請することになります。事業認可までの時間短縮が図られますから、通常4年程度要しているものを2年程度まで短縮させることが可能となります。時間短縮が図れるとコスト削減が図れますから、さらに適地での建設が可能となります。
 風力発電は経済効果がありますし、雇用も発生させるものです。風力発電設備は規模や土地の形状によって変わりますが、1基当たり6億円から7億円の建設費が見込まれます。地元事業者に建設の仕事が発注されるとすると経済効果が期待できます。例えば、75基の風力発電を予想して1基当たり2,500kWとすれば、総出力200万kWの設備の建設に着手することになります。その事業費は約500億円にも登りますから、県内総生産を大きく増加させてくれます。
 500億円の仕事が県内事業者に発注されるとしたら、建設事業者が潤うことは確実です。
 公共事業が減少傾向にある中、民間のグリーン事業でそれを補うことは和歌山県にとって必要不可欠な施策であり、推進すべきものだと考えます。
 そして雇用につながることが利点です。和歌山県の課題は1に雇用、2に雇用ですから、大規模な風力発電の建設に着手することになると、事業現場と会社の支店が設置され、地元雇用も期待できます。メンテナンスに関して技術系の社員の採用が見込まれますから、地元にとって雇用効果は明らかです。
 但し、風力発電は特殊な仕事ですから、技術系の社員採用によって研修期間を半年程度設けて、そして地元和歌山県勤務として配属されることになります。就職してしまうと県外に出てしまう人が多いのですが、地元と密着した風力発電の場合は、技術を身につけた後、地元に戻ることが可能となります。そして風力発電のメーカーは外国企業の場合がありますから、英語にも強くなるおまけがついてきます。働きながら研修の機会を得ているようなものです。
 そして地域にとって歓迎すべきことは、林業公社の山林に風力発電を建設すると、山林からの間伐材を搬出する際の道路問題が解決することがあります。林業公社の山林で林道のない場所に、風力発電建設に伴う道路が開設されると間伐財の搬出ができないという問題は解決されます。風力発電と林業の推進はマッチするのです。
 これからの風力発電は地元の振興に役立ち、経済効果と雇用確保にもつながるものです。
 そして林業振興にも役立つことから、産業としての風力発電の推進は和歌山県にとって効果をもたらすものです。
 風力発電の適地が和歌山県内に数多くあるということは、活かされていない山林が新エネルギーの産業の適地として生まれ変わるものです。これを見逃すことはあり得ません。
 新エネルギーの協議をしていると、環境がビジネスになることが実感できます。さらに、経済効果と雇用確保、そしてエネルギーと地球環境問題を両立させられることが実感できます。和歌山県を救う産業になり得るものだと考えています。

【世界文化遺産】

世界文化遺産の範囲にある丹生都比売神社は素晴らしいところです。わざわざ丹生宮司が訪ねてきてくれました。心から感謝申し上げます。二日前に丹生宮司とはご縁をいただき、そして二日後に再会の機会をいただいたことに感謝しています。ここで和歌山県が世界文化遺産を保有していることの意義について教授していただきました。言うまでもなく神仏融合が世界史における奇跡だったことが理由です。日本は神道の国でしたが、そこに仏教が伝来されました。そこで争いが起こることなく両者が融合している歴史は、わが国固有の精神であり、世界平和を実現するために必要な精神です。この精神を持ち合わせている日本人が、世界文化遺産に高野山や熊野が指定されていることに誇りを持ち、平和の精神を世界に訴えて行くことができる環境にあることが和歌山県の価値なのです。
 分かりやすく言うと、伝統文化を知り世界の国の皆さんに教えることと、神仏融合の信仰観を伝えることです。そのためには日本の歴史を知り、優れた精神文化を他の国の人に伝えることです。神道と名のついていなかった時代の、つまり仏教伝来以前の日本人として当たり前の信仰を学べばよいのです。
 優れた精神文化を持つ日本人が世界に誇れるものは信仰観です。宗教観による争いのない国を作った日本人こそ、西暦2000年の時代に世界平和を訴える役割があるのです。靖国神社では英霊が祀られています。英霊には有名無名に関わらず、一人ひとりを大切にする日本人の本質が現れています。大将であれ戦士であれ、国に尽くした英雄は一緒に祀られているのです。ところがアメリカは違います。アーリントン墓地を訪ねると分かるように、英雄は墓標がありますが、無名戦士はまとめて無名戦士の墓として祀られています。一緒の扱いではないのです。ここが日本人の素晴らしい本質です。この文化を伝えることが平和な時代を生きている私たちの役割なのです。
 そして相手がどうしたら喜んでくれるかを考えている日本人の細やかさが世界に浸透すれば、争いをなくしてくれます。このことを和歌山県から発信できたら、世界は変わります。

【福祉施設】

素晴らしい福祉施設の経営者と懇談しました。Nさんがそうですが、厳しい時代にあって右肩上がりの成長を続けています。経営理念を聞くとその理由が分かります。従業員を大切にしていることと、信頼できる責任者に仕事を任せていること。そして一日一回は現場に顔を出して、入居者の皆さんと話し合っていることが挙げられます。
 その結果、年に二回の賞与支給と、実績に応じた決算手当てを支給しているのです。自分のたちの働いた結果が手当てとして支給されると、帰属意識と気持ちは高まります。
 まだまだ発展する勢いですが、これ以上拡大すると仕事が増えすぎてどうしようもなくなることから、人材が育つまで現状維持で留めています。その間も勉強に余念がありません。介護が本業ですが、そこから枝を伸ばしたところにある領域の勉強もしています。介護と鍼灸マッサージなどがそうです。介護で好調だからといって介護だけに留まっている限り現状維持ですが、分野を広げてコラボレーションできることを考えると発展の余地が広がります。アイデアを組み合わせて将来を睨んでいます。
 介護以外の分野にも進出しようと考えているようで、既存の領域にとどまらない行動は素晴らしいものがあります。

【ミニ集会】

午後7時から10時までの3時間、ミニ集会を実施しました。ご自宅にお招きいただき、近隣の皆さんに集まっていただき、8月の活動について説明させてもらいました。大変熱心に話を聞いていただき、そして報告会後の懇談でもたくさんの意見をいただきました。
 議会報告は和歌山県にとって夢のある話を中心に展開しました。経済と雇用につながり、かつ私たちが元気になる取り組みを紹介したところ、夏の疲れがでてくる時期と時間帯でしたが、「元気になったよ。来て良かった」の言葉をいただきました。
 取り上げたのは国の名勝指定和歌の浦の振興について、健康ツアーによる外国人観光客の誘致について、宇宙産業を目指す和歌山県についてなどでした。紀の国わかやま国体に向けた紀三井寺公園の改装に関しても意見をいただきました。メイン会場が現状をリニューアルした施設であることは、和歌山県民として恥ずかしい思いがあるというものでした。
 施設が古いことと安全性確保の問題が解決されていないこと。デザインも相当古いので国体を開催する県とは思えないことの指摘がありました。
 そして高齢社会に入る和歌山県は福祉施策が重要であるとの認識から、福祉に力を入れて欲しいと要望がありました。高齢時代に入ると、身体と精神そして頭のバランスが崩れるそうです。崩れたまま放置しておくと今まで生きてきた恩恵を受けられる高齢時代を過ごせなくなるようです。精神を大切にした福祉施策の必要性を感じました。
 今日の報告会を通じて、和歌山県に誇りを持つことが始まりであることの認識が共有できました。遅くまでお付き合いをしていただいた皆さんに感謝しています。

【その他】

  • 花いっぱい協議会が設立10周年を迎えました。来月10月には記念式典を実施すると伺いました。記念冊子の制作にも着手すると話してくれました。長く続いている活動に敬意を表します。
  • 中国との関係について、事務所のリニューアルに伴う景観の問題についてなど話し合いました。

9/1(水)「委員会打合せ」

【委員会打合せ】

平成22年8月定例会を終え、福祉環境委員会で委員会視察を計画しています。福祉や環境問題に取り組んでいる各府県の施策を調査研究するためです。行き先として山梨県内を訪問することを予定しています。環境省お勧めの環境研究施設があることから、視察先として考えています。事務局と行き先と手段も視察内容に関して協議を行いました。
 日程は10月6日から8日の三日間を予定しています。先進事例を持ち帰りたいと考えています。

【独立】

和歌山市内で文化活動を行っているOさん。日頃から熱心な活動を知っていますが、やりたいことをやるために、独立して事務所を立ち上げることになりました。新しい事務所を開設するのは平成23年1月1日の予定だそうです。この日はOさんの父親の命日だそうで、この日に会社を立ち上げることにしています。本来、父親が会社経営をしていたのですが、突然の癌に侵されてこの世から旅立ちました。本来であれば父親の後を継ぐところだったのですが、若い時代は自分がやりたいことがありますから会社を継がないで、好きな仕事に就いたのです。そのため会社は清算し、今は会社形がありません。
 Oさんは父親に対して申し訳ないと思い続けていたようです。父親が一代で築き上げた会社を一代限りで閉じさせることになったからです。そんな父親に自分で会社をできるまでになったことを示すためにも、命日である1月1日に立ち上げることにしているのです。
 決意を胸に秘めてこれからのことを語ってくれました。文化センター的な事業を開設して、京阪神から和歌山県にお客さんを呼び込みたいとしています。和歌山県から京阪神に観光やカルチャーで出て行くことはあっても、来てもらうことは中々ないようです。和歌山県の文化と歴史の魅力を訴えることでお客さんが和歌山県に来てくれると考えています。
 第一弾は高野山ツアーの予定です。大阪発のツアーは、和歌山県に入った最初に丹生都比売神社を尋ねて宮司さんの講座を聞きます。そこから高野山に上るのです。今までにない和歌山県を堪能してもらえる企画を考えています。
 前向きな独立ですから、何としても応援したいと考えています。若い力が伸びようとする息吹、本当に気持ちが良いものです。
 独立するに際して、挨拶と今後の相談に来てくれたことに感謝しています。新しい力が湧き上がる瞬間にいられることは自分にとっても大きな励みになりますし、また頑張ろうという気持ちを新たにすることができます。最初に相談に訪れてくれたことに感謝すると共に、これからの活動でも接点があることを嬉しく感じています。

【ランチタイム】

昼食を兼ねての打合せを行いました。急遽、Kさんと会ったのは、早く解決すべき課題が多かったためです。不登校の問題、うつ病の方の問題、生活支援の問題、そして発達生涯の生徒の学習の問題など、難しい問題ばかりが湧き出ています。一つの問題を捉えても解決が難しいものばかりで、これからどれだけの時間を要するのか見通しが立たない問題なのです。
 時間が制約されていたことから解決に向けた方向性だけを確認し、行動に着手することにしました。それにしても、昼の時間に話し合ったこれらの問題は表に出てこないものばかりです。親と本人など関係者は問題を伏せたがるので、解決できないで長引いているのです。それを解決しようとするのですから相当困難になっていますが、前進させていきたいと考えています。

【条例改正案】

和歌山県条例の中で「青少年健全育成条例の一部改正」をすることの打合せを行いました。この条例は平成21年5月1日に制定したもので、内容は「出会い喫茶等の営業」を規制するものです。当時、「出会い喫茶」を規制する法律がなかったため、和歌山県独自で未然対策を講じたものでした。
 ところが平成23年1月1日から風俗営業等の規制の中に、「出会い喫茶」の営業を規制する条項が含まれることになったので、この和歌山県条例の必要性が失われたため改正するものです。
 改正しても法律で規制されていることから影響はないので、条例改正案の内容を確認させていただきました。平成22年9月定例会に条例改正案が提案される予定です。

【カジノ研究会】

和歌山県主催のカジノ研究会が開催され参加しました。和歌山県はカジノ誘致に積極的な県ですから、皆さんに知ってもらうための研究会が開催されたものです。和歌山県知事は、東京都石原知事、大阪府の橋下知事と並んで推進派の三人の知事だそうです。そして神奈川県知事と沖縄県知事と三人で「カジノ研究会」を設立するなど、和歌山県知事は積極的誘致派なのです。
 カジノを誘致するためには4つの条件があります。地元からの強い支持があること。具体的な誘致場所を持っていること。推進の旗振り役が存在していること。そしてカジノの交渉してくれる人の存在が必要なこと。この四つの条件が埋められることが和歌山県にカジノを引っ張ってくるために必要なことです。既に佐世保市はハウステンボスへのカジノ誘致に向けて市長が推進の声を上げていますし、沖縄県も知事が推進しています。勿論、大阪府は積極的に誘致の意向を示しています。このような中、和歌山県がカジノを誘致するためには、推進の旗振り役を知事が担ってくれる必要があります。
 誰も旗を振らないのでは、和歌山県にカジノを誘致することは困難です。ただ問題も多いので、推進するのであれば問題を解決できるだけの力を持った人の存在が必要となります。現時点では、和歌山県民の皆さんのアンケート結果によると、和歌山県にカジノが来ることに賛成が1/3、反対が1/3、分からないが1/3と割れています。つまりカジノについて分からない県民の皆さんが大半なのです。賛成すべきか反対なのか分からないので判断できないのは、カジノとは何なのかの説明ができていないからです。
 この研究会は分からせてくれるためのものですが、カジノへの理解を求めるためには、もっと推進力が必要だと感じました。日本にとってカジノは新しい産業です。新しい産業への理解を得るためには、推進者に相当の度量が必要となります。その度量があるのかどうか試されます。

【議会報告】

夕方からは和歌山市内で議会報告活動を行いました。集まっていただいた皆さんに、和歌山県議会に信頼できる私たちの代表者を送り出すことが、どれだけ重要なことなのかを話させていただきました。同じ価値観を持つ人が議会にいることで、私たちの意見を議会の場で議論することができます。価値観を共有できる議員がいないと、知らない間に決定されてしまいます。これからの和歌山県は、エネルギー問題や地球環境問題で議論を深める機会が出てくると思います。そんな時にエネルギーと地球環境問題の知識がある議員が存在していることが県政の場で正しく議論ができることになり、正しい方向に導くことになります。私たちの思いを県政に届けるために、二期目に挑戦しています。
 これらのことを少しずつ訴えて、和歌山県が、特にエネルギーと地球環境問題では全国をリードする存在になりたいと考えています。

【懇親会】

夜は懇親会に出席いたしました。お店を貸しきっての懇親会となりました。楽しい話題で盛り上がりましたが、議論の内容は政治、経済、そしてエネルギーの問題にも及ぶ真面目なものでした。
 「民主党の小沢さんが総理大臣になったら終わってしまう」という意見と「小沢さんに期待しているのでなって欲しい」と言う、相反する意見が出されました。社会に正解はありませんから結果がでないと分かりませんが、日本が動いている真っ只中にいるような気がしています。

【その他】

  • 認知症の方の後見人について相談をいただきました。重い認知症で意思表示ができない人なので後見人を指定しているのですが、本人に代わっての意思表示をしてくれないので困っています。後見人の役割について調査を行いたいと考えています。
  • 9月1日付で採用された若い人がいます。今日から新しい会社での生活が始まります。丁寧な人で「今日から出勤します。楽しみにしていました。頑張ります」という連絡をいただきました。それだけで応援したくなります。新しい会社でも全力を尽くして下さい。
    和歌山県を支える力に期待しています。
  • 高野山のMさんと話しました。高野山なので中々会えませんが、距離があってもいつも気に留めてくれています。そのため高野山で依頼したいことがあるとMさんにお願いしています。今日も一件、お願いをしたところ、快く引き受けてくれました。心配りをしてくれる素晴らしいMさんに感謝しています。


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