【和歌山県と電力会社】
和歌山県と電力会社について話し合いました。1時間程度でしたが、内容の濃い話し合いになりました。和歌山県における電力会社の役割は大きいと思っています。設備産業であること。地球環境問題解決に適した経験と資源を有していること。そして地域発展が電力会社の望みであること、などが挙げられます。何より社会的使命を果たしたいと考えている人が多いことも強みです。
さて設備産業であることの利点は、地域に経済波及効果をもたらすことが可能であることです。設備産業ですから設備の維持、更新もそうですし、もし設備新設の計画が浮上すれば地域に与える影響は相当なものがあります。今でも海南発電所と御坊発電所の二箇所の火力発電所を有していますし、この発電量は和歌山県の全てを賄っても余りありますから、電力の輸出県となっています。和歌山県の電力は隠れた産品だと思っています。
地球環境問題を考えると新エネルギーや原子力発電が選択肢となります。最近、地球環境問題解決の鍵になっていることから色々な場面で出てくるのが原子力です。先進国では、現在の生活を維持するためのエネルギーを必要とすることに原子力に賛成するのか、それとも生活上でのエネルギー使用量を例えば20パーセント削減することを選択するのかという問い掛けもあるように聞いています。
自分達は快適な生活を送りたいけれど、エネルギーの消費を削減するのは嫌だという人もいますが、基本的にエネルギーの使用量と地球温暖化の問題はトレードオフの関係にありますから両立は難しいのです。その関係を維持させるのに必要なものは、現時点においては新エネルギーであり原子力なのです。それらを否定して文化的生活を望むことは容易ではありませんし、反対する人がいれば、自らのエネルギー使用量を25パーセント削減させるだとか、自動車に乗らずに全て公共交通機関を利用する生活に変更して欲しいと思います。
昔、廃線予定の鉄道を存続するための集会をその鉄道の沿線で開催されたことがあります。存続を訴える立場の人が鉄道に乗らないで自動車で来たことがあり、本気度を計られたことがありますが、現在のエネルギーに支えられた文明を肯定しない人は、本気度を示してから発言すべきだと考えています。
地球温暖化対策と地域振興や地域経済を考えた場合、巨大設備産業を誘致する利点はあります。地球温暖化防止のためには電化シフトが優れていますし、二酸化炭素の排出量が少ない発電方法が求められます。しかもそれらは投資を呼び込むものですから、電力会社が和歌山県に存在している意義は大いにあります。経験と経営資源を活用することで和歌山県を元気にさせたいと話し合いました。
また和歌山県に存在していることから、地域を発展させることが上場会社の役割でもあります。勿論、コンプライアンスの問題や株主総会に耐えられないような無茶な要求には応じられないのは当然のことですが、地域が発展することと電力会社が発展することが噛み合えば、地域発展のための活動を協働することは大きな力になります。
電力会社は設備産業であり公共性の高い産業であることから、単に電力を売ることが仕事ではありません。もっと言えば国家の根幹を成しているエネルギーを供給している産業であり、地球温暖化防止の鍵を握っている産業でもあります。会社と言わずに単体であっても産業と呼ぶことが相応しい性質もあります。国家を支えている誇りと使命感を持つ人材が地域社会に出て行くことは、地域にとっては宝物を得るようなものです。
和歌山県にとっても電力会社の存在価値は、国家的スケールの会社があること、そして地域発展にも寄与できる文化を持っていること。そして地元雇用と従業員がここに暮らしていること、関連する仕事があることを含めて地域に密着していることなどが挙げられます。和歌山県と電力会社の新しい関係を築くことが、地域発展と環境先進県につながるものと考えています。地域と既存の企業の関係を考える契機となりました。
また和歌山県の誇るべきものが農業です。水耕栽培やLED照明を活用した新しい農業ビジネスのあり方に関しては、この分野では素人ですが電力会社もお手伝いできる部分があります。農業従事者の経費削減に寄与する部分は小さいと思いますが、専門外の技術と知識を取り入れることから、従来の農業分野にはなかったビジネスモデルに発展させることも不可能とは思いません。和歌山県を代表する産業のお手伝いをすることも役割の一つです。採算面よりも地域へ寄与できるものであれば専門外のことでも考える会社は、多くないと思います。このように、和歌山県の産業に寄与できる方法も話し合いました。
和歌山県と電力会社がどちらも発展する方法を模索することで、県と企業との新しい関係を考えます。
【元気な人】
兵庫県、大阪府で仕事をしてきた経験を持つ方が和歌山県に転勤してきました。和歌山県での仕事は初めてなので人とのつながりや地域特性などの壁にぶち当たっているようですが、既に和歌山県を元気にさせてくれていると思っています。
和歌山県での目標は「和歌山をもっと熱く、もっと元気に」です。これは嬉しい響きです。熱いことが元気さにつながります。冷めた場所では元気になるのに時間を要します。
「和歌山県は良いところです」と話してくれました。和歌山県内での仕事に関して目標を持って取り組んでくれる。良い意味で県外の経験と発想を取り入れ、熱く元気になりたいものです。
私からは、和歌山県を元気にするのに5年後、10年後などの目標はあり得ないことを話させてもらいました。今できることから積み重ねて行くこと。これが個人でできることの全てです。今、仕事をしないと、夢を求めた行動を起こさないと5年後はありません。上昇気流の延長線上に存在しているのであれば、寝ていても気がつくと空の上だったという幸運に巡り合うこともあると思いますが、寝て待つ幸運よりも行動した結果が幸運だった方が素晴らしいに決まっています。
今できる1から10の仕事を着実に行うことが、自分と周囲と地域の将来を作っています。
【訪問活動】
皆さんの自宅を訪問させていただきました。ご仏壇の前で手を添えると、それぞれの人生があったことを思います。今を生きられないことの無念さを感じる瞬間です。私たちは誰もが今を生きていて、今以外を生きることはできません。
今が、この瞬間に存在している。この素晴らしいことに気づきたいものです。昨年まで存在していた多くの故人が教えてくれました。
【サッカー練習場】
和歌山市東公園の多目的広場の取り扱いに関して依頼がありました。多目的広場は和歌山市が管理している公園ですが、この多目的広場は市民の皆さんのものです。そのため広場の占用は好ましくありませんから、占有をしないで共有できる姿で利用者の皆さんが公園で運動したり、遊んだりしています。そのため地元の総合型スポーツクラブのサッカーチームの練習も、土曜日は多目的広場で行っていました。
何故、多目的広場で練習をしているのかと言うと、平日のサッカーの練習は、隣接する市民野球場で行っているのですが、土曜日は野球の試合や練習の利用があるため、総合型スポーツクラブよりも優先されているのです。これは目的が野球場ですから当然のことですが、その結果、総合型スポーツクラブのサッカーチームが締め出されているのです。
このことは問題です。一つは和歌山市の方針によって多目的広場の利用ができなくなったこと。もっと大きな問題は、総合型スポーツクラブのサッカー練習場が確保されていないことです。和歌山市はスポーツ振興基本計画によって、各地で市民の皆さんがスポーツを楽しめる環境を確保することを定めています。その練習場所となっていた多目的広場で練習することができなくなり、代替施設の確保もされていないことです。
2015年には紀の国わかやま国体が、ここ和歌山県で開催されます。サッカー競技は紀三井寺競技場で開催されます。お膝元の和歌山市の総合型スポーツクラブのサッカーチームの練習場所を締め出して、そして確保していない。こんな馬鹿なスポーツ振興基本計画の取り組みはあってはならないのです。
締め出しを食らった総合型スポーツクラブの指導者によると、和歌山市教育委員会に交渉に出向いたところ、「スポーツ振興基本計画に書かれているのは建前である」と言われたようです。信じられない仕事のやり方であり、考え方です。これではスポーツによる市民の健康維持向上は図れませんし、子どものスポーツ環境も脆弱のまま放置されることになります。
何よりも、和歌山市が策定したこのスポーツ振興基本計画が実現する気がないものだとすると、市民との約束を反故するものです。市民との約束を結果として果たせないとしても、実現させるための取り組みと行動はすべきものです。書いて終わりのものは仕事とは言いません。
仕事は実現させるための行動があるからこそ尊いもので、価値のあるものなのです。企画書を書いて何もしないのは仕事とは呼びません。仕事をしていない市役所に信頼はありません。土曜日の練習場を締め出された事情を何も知らない子ども達には、どのように説明をするのでしょうか。市役所は子ども達に直接説明をすることはありません。総合型スポーツクラブの指導者が子ども達に説明しなければなにらないのです。そんな辛いことはあり得ません。大人が自分の思いと違うことを子どもに説明をして、その説明を納得してもらう必要があるのです。
これでは和歌山市におけるスポーツ振興もジュニア選手育成もありません。国体開催が決定している地域とは思えないものです。これらの諸課題に対しての考え方を確認した上で、再考を要求するつもりです。
【報告会】
夕方から、平成23年春の統一地方選挙に関しての報告の機会をいただきました。夏以降に本格的に始動するので皆さんに支援をお願いしたものです。9月に入ると県内各地を回り、決意表明と政策提言の訴えを行う予定です。
【事件】
信じられない事件がありました。知っている80歳を超えた女性が自宅のマンションで、死亡していたのです。丁度、8月9日にこの女性を担当する方と、今後、素晴らしい残りの人生をどう提供しようかと協議したばかりでした。私たちが協議した直後、突然、電話での連絡が途絶えてしまいました。訪問してもセキュリティマンションですし侵入はできません。警察に届け出て部屋を開けてもらったところ、死亡が確認されました。心が痛む事件です。80歳を超えての一人暮らしは本当に危険があります。濃い身寄りがなく、見回る親戚もいなかったようです。心からお世話をしていたヘルパーの方には心から感謝しています。お亡くなりになられたTさんには心からご冥福をお祈りしています。
またもう一人の方も室内で倒れていました。90歳を超えた方ですが、恐らくTさんの介護のためにマンションを訪問していたと思います。疲れのためか、室内で倒れていました。幸い意識があったので、救急車で病院に移し、集中治療室で治療中です。回復することを心からお祈りしています。絶対に生きていて下さい。
【懇親会】
高校一年生の仲間と懇親会を行いました。お盆でしたので、帰省した友人も参加してくれました。「久しぶり」の声から始まった会ですが、「久しぶり」までに要した時間は30年ですから、その域を超えています。
私は本日集まった皆さん全員と顔を合わせましたが、30年振りに再会する同級生がいます。つまり卒業してから初めての顔合わせだったということです。感動の時間は日を越えて続きました。もう若くはない仲間が若い話をしました。いつまでも若いと思えることを共有できたことは素晴らしい出来事です。
ここで盛り上がったのは、高校三年間のクラス集合写真を持ってきてくれた人がいたからです。高校一年生の春は15歳、三年生の春は17歳。その頃の姿が写真の中に存在していました。これこそ久しぶりに再会する自分と同級生達でした。余り変わらないと思っていた私ですが、実に顔が変わっています。それにしても若い、そしてまだ到来していない将来を眺めているような目をしていました。間違いなく、この時は30年後の自分のことは想像もしていなかったでしょうし、やがてこの春から30年も経過することも信じられないことだったのです。
集合写真を撮影する時期は素晴らしいと思わざるを得ません。希望の春に写しているからです。それぞれの顔からは、まだ馴染みのないクラスメートに対する期待と不安が感じられます。それも春ですから期待が不安を上回っているのです。人生においては期待も不安もありますが、期待が不安を上回っていると大丈夫です。人生の出来事を乗り越えられます。春という季節は希望に溢れた生徒達を送り出そうとしていました。
送り出された私たちは、漂流しながらも30年先の未来を行きています。未来は確かに存在していたのです。これから先も自分の意志に基づく未来が存在していることが確認できました。