8/31(火)「世界遺産の活用」

【世界遺産の活用】

和歌山県が誇る世界文化遺産は高野山と熊野をはじめとする霊場の地です。紀伊半島の霊場の地が信仰の道だったことから世界文化遺産に選定されたのですが、その精神は次のようなものです。熊野信仰とは神道と仏教の教えが融合したものであり、この神仏融合は世界の観点からすると奇跡のような出来事なのです。本来、宗教とは相手方と融合することはなく、それどころか相手を圧倒し殺しあうまで戦いが続くことさえあるのです。宗教は対立するもの、それが世界史の常識なのですが、熊野信仰は宗教が集合し、融合していた奇跡に対して与えられた栄誉が世界文化遺産だったのです。
 宗教が融合することの本質的意味は、平和であるということです。集合と融合からは争いが生まれませんし、争いのない世界を築くことが熊野に与えられた使命だったのです。
 繰り返しますが、神様と仏様が融合していた奇跡にユネスコが驚き世界文化遺産に指定したのが本質的意味なのです。熊野信仰とは神仏融合であり、平和の象徴なのです。
 日本という国家の安泰を支えてきた熊野信仰ですが、平成の時代における世界文化遺産としての熊野信仰の意味は、世界を安泰に向かわせることにあります。熊野から世界平和を発信することが、現代に熊野信仰を蘇えらせた意味なのです。
 和歌山県には高野山と熊野信仰がある。これだけでも全国の都市が持ち得ない素晴らしい財産を得ています。
 そして本日はスペインガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラ大学院観光学専攻の堀さんがスペインから和歌山市を訪ねてくれました。世界文化遺産を通じて、スペインから和歌山県に来てくれたこと、それだけでも本当に素晴らしいことです。
 祈りの道サンティアゴ・デ・コンポステーラは世界文化遺産に指定されています。この祈りの道はキリスト教徒の巡礼の道であり、フランスのパリからスペインのサンティアゴまで続いています。祈りの道の終点がサンティアゴ・デ・コンポステーラなのです。
 このサンティアゴ・デ・コンポステーラと熊野古道は世界でも他に例のない姉妹道提携を結んでいます。私が南紀熊野体験博実行委員会に出向していた時、丁度、先に世界文化遺産に指定されていたサンティアゴ・デ・コンポステーラと、博覧会のメイン会場となっていた熊野古道の姉妹道提携を行ったのです。当時の西口知事がガリシア州政府に飛び、調印を締結してきたことを覚えています。この姉妹道提携によって熊野古道を売り出す準備が整い、その後の世界文化遺産登録へと発展して行くのです。
 そんな時代背景があり11年の時を経て、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学院の堀さんが和歌山県を訪ねてくれるのですから、運命とは不思議なものです。それも世界平和を発信するための講演会開催のお土産を持ってきてくれたのです。
 祈りの道同士の姉妹道提携を行った精神は世界平和の祈りです。二つの道の意義を和歌山県から発信することによって、世界の奇跡といわれている神仏融合の平和精神を世界に訴えるものです。争うことで安泰を目指した世界ではく、融合することで安泰を目指した日本人だけが融合による世界平和を訴えることができます。その中心にいるのが熊野信仰の地、和歌山県なのです。
 講座は「紀伊山地の霊場と参詣道・世界遺産公開講座in和歌山」と題して、平成22年11月20日に開催する予定です。堀さんが運んでくれた世界平和というご縁を大切にしながら、和歌山県から世界平和を発信していきます。
 サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学院の堀さんと共に、和歌山県と和歌山市の教育委員会を訪ね、主旨の説明と協力要請を行いました。両者とも世界平和に資する熊野信仰を理解してくれ、講演会に協力していただけるものと確信しています。

【丹生都比売神社】

世界文化遺産に指定されている地域内にある丹生都比売神社を訪ねました。丹生宮司さんと出会い、神社の解説をしていただきました。素晴らしい歴史と神仏融合の考え方を持たれていることに感銘を受けました。和歌山県に丹生都比売神社が存在してくれている。それだけで県としての格があることに気づきました。
 丹生都比売神社の創建は1700年前と言われています。応神天皇から社殿と紀伊山地の北西部一体が神領として寄進されたと伝えられています。そして1200年前の空海によって、高野山が開創されましたが、その守護神として丹生都比売大神と高野御子大神を祀る社を建てました。それが神道と仏教の融合の始まりだったのです。空海は今から1200年前に、世界平和は融合から始まることを確信していたのです。高野山の守護神という位置づけが丹生都比売神社なのです。
 もうひとつ。伊勢神宮に祭られている天照大御神の妹が祭られているのが丹生都比売神社だという顔を持っています。そのため丹生都比売神社の格式は高く、全国で60箇所の官幣大社に位置づけられています。
 そして現在は、平成26年の世界遺産登録10周年記念の年と、平成27年の高野山開山1200年に向けて復興が計画されています。世界平和を祈る中心的役割を果たす神社として存在感を発してくれています。



【議会報告】

紀ノ川沿いの各地へ議会報告活動に入らせていただきました。粉河町、かつらぎ町、橋本市まで活動範囲を伸ばし、皆さんに議会活動と今後と取り組みについて報告をさせていただきました。和歌山県はエネルギーと地球環境問題において、わが国の中で大きな役割を担える県だと確信しています。国策であるエネルギー、そして国際氏公約である地球環境問題への取り組みは和歌山県がモデル地域になり得ます。
 そんな気づきをしてもらいたいと願って、訴えさせていただきました。そして和歌山県に誇りを持つことが今一番必要なことです。和歌山県に誇りをもてないことが、全ての面において減速させている精神的要因です。平成22年8月1日現在で、和歌山県の人口が100万人を切ったことで、これから転落して行くと思っている人が多くいます。それだけ希望が持てない状態になっています。100万人を切ったけれども盛り返そうだとか、100万人を切っても元気さとは別問題と気持ちを切り替えることが大切なのです。
 そのためには誇りと自信を持つこと。和歌山県はこれからの時代に必要な精神文化と地球環境問題を扱える鍵を握っています。そんな気持ちを共有したいと考えています。

【お礼】

金曜日に開催した後援会によるサマーパーティに関して、引き続いて意見をいただいています。中でも「スタッフの対応が素晴らしく、とても気持ちが良いものでした」という意見が数多く寄せられています。本当にありがたいことです。スタッフ一同感謝しています。これから皆さんと接する機会が多くなりますが、引き続いてご指導いただきますよう、お願い申し上げます。

8/30(月)「関西広域連合」

【関西広域連合】

先の8月27日に関西広域機構分権改革推進本部会議が開催されました。和歌山県からは仁坂知事が出席して、主に関西の2府5県が関西広域連合の発足に向け合意するに至りました。和歌山県からは、大きな府県に引っ張られないような関西広域連合とするために、関西広域連合委員会は全委員の合意による運営とすること。事業の実施については協議により、一部府県が事業に参加しないなどの取り扱いを行えるようにすることを提案し、合意が得られました。
 和歌山県としては、主張が受け入れられたので設立当初から参加することに決定しました。関西広域連合設立に関しての議案は、平成22年9月県議会で提案される計画となっています。
 関西広域連合は、防災、医療、そして観光など府県を超えた共通の課題に参加する府県が共同で取り組むことを目的とした特別地方公共団体のことです。参加するのは、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、鳥取県、徳島県そして和歌山県となっています。参加を表明した府県は平成22年9月議会に関連議案提案を行うことになります。
 和歌山県としては、県域を超えた課題に取り組む体制をつくることが和歌山県の発展につながると考えています。そのため課題はあるものの当初から参加することで、和歌山県の意見を反映させることが可能となることから参加を決定しました。
 関西広域連合の目的は大きく言うと次の二つです。地方分権型社会の実現に向けて、地分権改革の突破口を開き、国と地方の二重行政を解消することにあります。関西広域連合は国に対して事務の一部を広域連合に移管するように要請できます。例えば、国の出先機関の廃止による権限移譲の受け皿となることも可能です。また国から移譲を受けて実施する事務を住民監視のもとで自己決定し、自己責任により実施することで、事務の権限と責任の所在が明らかになり効率的に推進できることになります。
 二つ目は、県域を越えて取り組む必要のある課題に対して関西が一丸となって取り組む体制を作り、元気な関西圏を実現することです。和歌山県としては、例えば、関西広域連合が東南海・南海地震に備えた広域防災体制の整備や広域的な救急医療連携の充実、世界文化遺産を結ぶ観光ルートの形成などに取り組むことができると考えて参加することに決定しました。
 発足させた後は、広域防災、広域観光・文化振興、広域産業振興、広域医療連携、広域環境保全、資格試験・免許、職員研修などの早期に実現可能な事務から順次取り組みが始まりますが、和歌山県は職員研修の部門を受け持つことになります。将来的には国からの事務移管を目指していきます。
 平成22年9月議会では、関西広域連合の規約案と設立に必要な予算として12,245千円が提案される予定です。
 和歌山県が発展するためには、地域内だけの予算と施策だけでは打開策を見出せないため、関西広域連合に参加して、関西の発展が和歌山県の発展につながるようにすべきだと考えています。そのため設立には賛成ですし、設立当初から参加すべきだと考えています。

【議会報告】

夕刻から議会報告を兼ねた今後の取り組みについての活動を行いました。仕事を終えたばかりの時間で話をお聞きいただいたこと感謝申し上げます。それにしても残暑が厳しい中、参加してくれた皆さんは熱心に県政での活動報告を聞いてくれました。
 議会活動は他人事ではなくて、自分たちの生活に関わる問題であることを理解してくれたら幸いです。世の中は自分の仕事だけを実行していて、全て上手く行くことはないのです。仕事には人が絡んできますから、計算通りに事は進まないのです。
 人が入ることによって不測の事態が現れますが、人の問題ですから話し合うことで解決できる場合が多いのです。県政も仕事も同じように人が関係していますから、前に進める難しさは同じようなものです。大勢の皆さんが話を聞いてくれる機会を持ってくれたことに感謝しています。

【懇親会】

今週、和歌山市の事務所から大阪市内の事務所に転勤となった、Nさんとの懇親会を実施しました。今日は転勤先の大阪市内から戻ってきてくれました。和歌山で仕事をしている時は、昼夜を問わないで協力してくれたので、議会活動が前向きに進展していました。Nさんが和歌山市を離れることは寂しいことですが、より大きな仕事の舞台に立つのですから、喜んで送り出したいものです。
 さて参加していたQさんの話です。Qさんは現在、管理部門の仕事をするようになっています。立場の違う部門の皆さんと仕事をすることになり、その難しさを痛感しているようです。一人で仕事ができている間は、全て自分のペースと考え方で仕事を進められますから問題の発生は少ないのです。
 ところが本社とも事業所とも関わりのある仕事の場合、人間関係が最も重要となります。例えば、各事業所で知っている人がいるのといないのとでは、仕事の進み具合は全く違います。そのため職場を超えた理解を得るための活動が必要なのです。
 そして事業所の言い分と本社からの指示を受けた仕事の場合、折り合いがつかないことが多いのです。権限のある本社の意向に左右される場合がありますが、今の時代は現場からの意見が経営を左右することがあります。そんな意見を届けることで、この会社が和歌山県内で仕事をするに当たって、安心して取り組めるようになっています。立場が違う場合の判断基準は、常に弱い立場の側に立って議論を進めることです。強い立場にいると分からないことが多くありますから、その心理的距離を縮めるために研修の機会が必要なのです。

8/29(日)「人間関係を楽に」

【人間関係を楽に】

古川先生が主宰する講演会に参加しました。古川先生の講演会からは何か得るものがあるのですが、今回も自分の性格について学ぶことができました。テーマは「人間関係が楽になる個性心理学講座」です。講師はシーサイド観潮代表取締役の坂口宗徳さんで、サービス業で活用できている人間関係に気づく方法を教えてくれました。
 まずは自分のキャラクターを調べることから始まりました。人を動物に例えての性格診断がありますが、それを応用したものです。自分のキャラクターを生年月日から割り出します。私のキャラクターは「黒ひょう」でした。黒ひょうは、面子やプライドが高く、新しいものが好き、そして面倒見が良いので苦労症だそうです。
 また、黒ひょうは別の分類方法によると月の分類となり、いい人で柔らかく、そして良い加減なのですが、無理をするので苦労が伴う性格だそうです。そして黒いことから傷つきやすいのだそうです。
 動物に分類すると種類が多いため全てを記載することができませんが、動物に基づいた3種類の分類による性格は分かりやすくて人間関係に応用できます。
 その分類は、月と地球と太陽です。三者の関係は、月が地球を支配していますが、その地球が太陽を支配しています。太陽は月を支配する関係にあるので三者の関係が保たれています。事例に基づくと分かりやすくなります。

  1. 道を訪ねられた場合の道の教え方について。
    月の場合。一緒に付いて案内をするタイプ。
    地球の場合。丁寧にきっちりと教えるタイプ。
    太陽の場合。適当に教えるタイプ。あの角を曲がって、坂道を登ったところなど、感性で教えるようです。
  2. クレームから分かる性質。
    月の場合。その人が誤ってくれると許すタイプ。
    地球の場合。なかなか許してくれないタイプ。しかし金銭に弱いので、物やお金を渡すと許してくれます。見えるものを信じるタイプです。
    太陽の場合。権威に弱いタイプなので、店長を呼べだとか、責任者を出せと吼えるクレーマータイプです。
  3. 話し方の癖について。
    月の場合。前置きが長くて結論まで中々たどり着きません。起承転結でいうと、起起承結となります。
    地球の場合。最初に結論を言います。結起承の順番に話すことが多いようです。
    太陽の場合。転結転結を繰り返すので、何を話しているのか分からないタイプです。本人も分からなくなっているので、途中で「結論は」などの相槌を入れると、気が付いて結論を話してくれます。
  4. 待ち合わせの時間について
    月の場合。3時待ち合わせと約束すると、プラスマイナス15分は丁度3時だと思っています。
    地球の場合。3時の約束なら3時以外は約束を守らないと判断します。
    太陽の場合。約束時間は適当で、忘れていることもあります。

このように相手の性格を知っておくと、腹を立てることはありません。約束の時間に遅れたとしても、この人は月の性格なので3時15分に現地に着いたとしても、怒ってはいけないと自分で事前に納得することができます。相手は思っていないのに自分で腹を立てることは損気なので、それを防ぐことができますから人間関係で応用したいところです。
 信じる、信じないは自由ですが、現役の旅館経営者が従業員との人間関係の場で応用している手法ですから、現場に根ざした方法です。実践している人への批判はすべきではありませんし、素直に信じる方が、人生が楽しめます。

【浴衣会】

夏の恒例イベントである長唄栄七珠の会による浴衣会が開催されました。毎年、二回公演なのですが、最初は桜の季節のお唄の会、二度目が夏の浴衣会なのです。師匠とお弟子さんによる長唄とお三味線の演奏は、夏のひと時を心地良いものにしてくれます。雑踏の音や周囲の音を遮ってくれるささやかな夏の瞬間です。
 暑い夏ですが、音によって暑さを遮断してくれる効果がありそうです。音楽に入り込むと、暑さを忘れるひと時があります。俳句の世界において、その一瞬を切り取るようなものです。
 例年にも増して残暑が厳しい夏ですが、そんな暑さを忘れさせてくれた浴衣会でした。

8/28(土)「お見舞い」

【お見舞い】

不慮の室内事故に巻き込まれたUさんのお見舞いに伺いました。友人のマンションにお盆の計画を話し合いに行った時に座っていたベッドが崩れて下敷きになり、そのまま身動きが取れなくなっていました。数日、自宅の連絡が取れなかったことからあちらこちらを捜索したところ、運良く発見することができました。あと一日でも発見が遅れていたら生命の危機にあったようです。警察に発見してもらって救急車で病院に運び救急治療室で手当てをした結果、回復に向かっています。相当体力が低下していますが、話すこともできているので安心しました。
 お見舞いを心から喜んでくれたので長い時間話をしてきました。自分の身体が厳しいのに私のことを気遣ってくれました。「平成23年4月の選挙にはお手伝いできるようにリハビリをしているから」、「例え車椅子になっても応援に行きます」と語り掛けてくれました。感謝するばかりです。
 それよりも早く回復して、元気な姿になって欲しいものです。病室で会うと、なぜか弱々しく見えてしまうので、次回は自宅で会いたいものです。早く回復することをお祈りしています。

【打ち合わせ】

統一地方選挙に向けた取り組みに関して打ち合わせを行いました。選挙を戦うためにはチームワークが第一です。チームの和をとりまとめることが大切だと考えています。同じ目的を持って選挙を戦うこと。そこにあるのは励ましあいと助け合いです。
 それ以外のこと、例えば相手を批判することや不安にさせるようなことを論じてはいけないのです。相手を批判する人は自分も批判にさらされています。そんな関係は歓迎するものではありません。これからは、全ての人がこのことに気をつけて活動することを話し合いました。

【後援会サマーパーティのご意見】

  • 嬉しかったのは片桐さんが今何をしているか、明確に納得しました。閉会のお言葉をして下さった方が仰っていたように、お体をご慈愛頂きたいと思います。来年の選挙を見据えると、そうもしていられないかもしれないし、今私達が本当に誰に政治を任すかの意識能力を養わないといけない時期だと言うことも感じ、その為に動いておられることも感じました。二者択一は大変厳しいことだと思います。
    政治とは何か? 個人がまだまだ誰に自分の人生を托すか、分かっていない現実をまざまざ見せつけられてしまいました。お身体を休め下さい。
  • 前回選挙の時とは違う「熱気」を会場内で肌で感じることができました。特に女性の参加者の中に社会進出を意識されている方が多いように思いました。
  • 皆さん素晴らしい方ばかりでしたが、特に松本住職の中締めの挨拶、素晴らしい友情を拝見させてもらいました。私にとって、大きな収穫になりました。どうか、片桐先生、スタッフの皆さん、お疲れの出ませぬようお祈り申し上げます。
  • めっちゃ暑い中、県政報告会お疲れさまでした。現在も過去も資料も、とても良かったです。議員一年目から飛ばしている片桐さんがすごい。活気で岩盤浴みたいな温かな夜エンジョイできました。色んな人の色んな話しいつも聞けるのは成長している事ですね。色々、傾聴で伺い続けました。素敵な今日のパーティのように愛をだして愛を受け取る。男が惚れるそんな人格がすごいクオリティです。
    そして参加していた人は、ご趣味多彩な大人な方々で素敵で、交流できて良かったです。本当にありがとうございます。ご後援者の皆様とご一緒で広がりがあり感謝です。ワクワクの貴重な時間ありがとうございます。
  • 六義園の話しも有難うございました。最高です。
  • 爽やかでいい風です。昨日参加させてもらってから、体調も良くて気分スッキリです。お会いしてHappyです。優しさいっぱいの会合に安らぎます。ありがとうございました。
    昨日のキラキラビームを受けて、楽しかったからハイテンションです。幸せな皆さんとお会いできたことに感謝致します。
  • 昨日は愉快な出会いがあったりで 楽しかったです。もっと堅苦しい会かと思って行ったのですが、ラフな集まりで楽しませていただきました。片桐さんの人柄かと感じます。
    六義園へは行ったことがないので、先日、ネットで見にいってみました。便利な時代です。新幹線に乗らなくても行けてしまう(笑)
    昨夜の片桐さんのお話の中でもありましたが、ココ和歌の浦が東京のど真ん中で名を発信しているのかと思うと少々不思議ですよね。しかも、肝心の和歌の浦住民がその意識がなく、燈台下暗し状態です。和歌浦のこともよろしくお願いいたします。

8/27(金)「議会報告会」

【来客】

朝から嬉しいお客さんが来てくれました。初めて市議会議員選挙に出た時に事務所のお手伝いをしてくれたKさんです。その後、体調を崩したり身内にご不幸ごとがあったためすっかり外に出てくる機会が減っていたのですが、今日は市役所に手続きがあったため立ち寄ってくれました。懐かしい顔に再会して嬉しくなりました。と言っても電話で三日前に話をしたばかりなので、いつも会っているような気がしていますが。
 しかし早いものです。あれから7年、県議会に送り出していただき、描いていたよりも充実した活動ができていることに感謝するばかりです。下書きよりも描けていることを嬉しく思いますし、それを支えてくれている皆さんに感謝しています。
 「Kさん、7年も経過したのですね」と声を掛けると、「もう7年か。早いものですね」と答えてくれました。7年前から苦労をしてくれている方の生き方を感じました。色々な人に支えられて今があることに感謝しています。そしてこれからもご一緒させてもらえることに感謝しています。

【県議会報告会】

議会報告会に出掛けました。本日は御坊市にお邪魔しました。高速道路の下り斜線が片側二車線になっているので、御坊市といっても随分近くなりました。御坊市は和歌山県が誇るエネルギーの産地です。関西空港のモデルともなった人口島にある御坊発電所から京阪神に電気を供給しています。電気の一大産地なのです。以下ご報告させていただきました。
 こんにちは。前回は、昨年にひざ詰め対話に来させてもらいました。その時を初め、いつも皆さんからご意見をいただき感謝しています。早いもので平成23年4月には県議会改選期を迎えることになります。皆さんから県議会に送り出してもらってから3年が経過し、その間、元気に活動させてもらっていることに深く感謝しています。
 さて和歌山県を代表する企業であり、エネルギーを供給してくれているのが御坊発電所です。社会で必要とされるエネルギーを皆さんの元に送り届けている仕事に私は誇りを持っています。そしてそんなエネルギー拠点を持っている和歌山県にも誇りを持っています。
 ですから、いつもここを代表していることに誇りをもって県議会活動をさせてもらっています。エネルギーは国家の力であり経済の血液です。文明力でもあります。私たちがそんなエネルギーを生み出していることを誇りに思います。地球環境問題が言われている中、エネルギー問題と地球温暖化の問題は和歌山県にとっても大きな課題ですし、私たちにとっては専門分野ですから、課題解決に関与すべき問題がたくさんあります。こんな大きな課題を解決するためには、絶対にエネルギー分野から県議会議員や市議会議員が存在している必要があります。これからのエネルギーを考えるのにエネルギーに精通した議員が議会にいなければ正しい意見は反映されなくなります。地球温暖化の問題を議論するのに環境問題に取り組んでいる組織から代表者が出なくては、その正当な意思が反映されなくなります。そんなことはあってはならないのです。社会に貢献していることに誇りを持った私たちです。絶対的に、私たちの代表が県議会に存在しなければならないのです。
 和歌山県は平成21年度に景観条例を制定しています。素晴らしい和歌山県内の景観を守るために人工的な工作物設置に高さ制限を加えようとするものです。当然、制定の主旨は理解できます。ところが電気や通信などの電柱の高さは条例で決められた高さを超えてしまいます。景観条例に基づき電柱の設置の申請をするとなると、高さを超えているので審査に時間が掛かりすぎてしまいます。公共の福祉に資するものですから設置許可は得られるとしても、書類審査などで現状の申請許可よりも一ヶ月も許可が遅くなると予想されていました。これでは工事の着手に入るまでに時間がかかり過ぎて、仕事が停滞してしまいます。そこで電気や通信のための電柱や送電鉄塔、送電線の張替えに関しては、景観条例の申請対象外という例外規定を付記することになりました。これによって従来通りの仕事ができるようになりました。公共的な工作物の社会的責任を果たせることになったのです。これは仕事量や時間の短縮などの利益を得られたようなものです。
 そして温室効果ガス25パーセント削減の国際公約に関しても本会議において知事と議論を交わしています。温室効果ガス25パーセント削減は地球という文明を考えると必要なことですが、経済活動を阻害してしまうことから、和歌山県においては環境保全の問題を優先させて経済活動を停滞させるようなことはしないでおきましょうと結論づけました。当時の鳩山総理が国際的な場で発言した直後の、かなり早い時期に提言しました。知事からは地球環境問題を優先させる余り企業活動を停滞させてはならないという主旨の回答をいただきました。エネルギーや輸送産業は大量に二酸化炭素を排出している企業ですが、規制を付けすぎると企業活動を殺してしまいます。そんなことにならないように、企業活動は環境負荷を低減させながらも続けることにしています。むしろ中小企業向けに国内クレジット制度を国の補助金を活用して取りに行こうと提言しました。温室効果ガス削減のために中小企業にも参画しやすい体制を整えようとするものです。
 このように議員としてお役に立てることがあるのです。企業や組織、そして私たちが期待することを議会の場で反映させてもらうことが大切だと認識しています。信頼できる議員がいるといないのとでは、役所と私たちとの関係は全く違います。私たちは誇りを持って、私たちの代表者を県議会に送り出して欲しいものです。
 本日はお集まりいただきありがとうございました。今後とも連絡を取り合ってより良い和歌山県を作り上げたいと考えています。ありがとうございました。

【県議会報告会2】

夜は後援会のサマーパーティと題して、一部ですが後援会の皆さんと夏の夜を楽しみました。以前から決定していた通り、ゲストに仁坂知事をお迎えして県政に関する報告を兼ねてパーティを進めました。冒頭に私から県政報告をさせていただき、続いて知事から県政に関して報告をしていただきました。
 大変暑い中、本日お集まりいただきました皆さんに心から感謝申し上げます。誠にありがとうございます。本日はお店のご好意で貸し切りさせていただき、懇親の機会を持てることに感謝しています。折角の機会ですから現在、和歌山県を元気にするために重点的に取り組んでいる施策について報告させていただきます。平成23年に改選期を迎える二期目は、これらの取り組みを実現させるために重要な時期であると考えていますので、引き続いてのご支援、よろしくお願いいたします。またこれらの政策実現のためには知事の支援が不可欠ですので、是非とも聴いていただき支援をお願いしたいと思っています。
 ひとつ目が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携して、宇宙に一番近い和歌山県を目指す取り組みです。JAXAと言ってもピンと来ない方がいらっしゃると思います。今年の夏に日本中を感動させた「はやぶさ」を宇宙に送り出して、回収した国の機関と言えば分かりやすいと思います。または国の事業仕分けによって科学を否定されて仕分けされてしまっている国の機関と言うと分かるかも知れません。そんなJAXAと連携をした宇宙の取り組みを和歌山県として実現したいと考えています。
 近い将来、民間人の宇宙旅行が実現する時が来ると思います。問題は旅行価格と技術なのですが、そんな時のために宇宙旅行の飛行場を和歌山県内に設置しようと考えています。
 現在、名乗りを上げている地方自治体があるようですが、和歌山県は最も適した地だと考えています。宇宙旅行のための宇宙旅行飛行場や、宇宙旅行訓練施設の誘致につなげたいと考えています。
 現在交渉中ですが、平成23年1月に和歌山市内において「はやぶさ」が大気圏に再突入した時のカプセルの熱シールドやパラシュート」の展示会を誘致したいと考えています。地域振興、観光対策、そして宇宙旅行とも近い和歌山県を触れ込むためにも、この機会を和歌山県と宇宙の物語の始まりにしたいと考えています。そのため、東京以外で最も早い時期に展覧会を実現させたいと考えています。
 ふたつ目は観光立県わかやまを志向した取り組みです。和歌山県は世界文化遺産や国の名勝指定地域がありますが、それに加えて○○ワールドの建設をしたいと考えています。
 既に和歌山県内の候補地の位置図と企画書の説明を行い、検討を加えてもらっています。世界遺産や国の名勝指定地域を初めとする、自然と歴史に代表される和歌山県に存在している今までと異なる観光地の誘致に努めたいと考えています。東のディズニーランドに匹敵する、西の○○ワールドを目指した活動を行っています。
 最後にもうひとつ説明させてらいます。今年8月、国の名勝指定和歌の浦を活かした観光の取り組みです。皆さんの中で、東京にある庭園六義園を知っている人はいますでしょうか。三人の方が知っていると手を挙げてくれました。やはり、余り知られていないですね。
 東京都文京区本駒込にあるこの庭園は敷地面積87,809.41uもあり、そして園内には和歌の浦の周辺の地名は至る所にあります。片男波、葦辺、妹山、背山、和歌松原、吹上浜、藤白峠などの地名は、いずれも和歌の浦を初めとする和歌山県から命名されたものです。
 年間約60万人が来園する庭園の本家が和歌の浦ですから、ここと連携を図ることで和歌の浦の価値を高めたいと考えています。60万人の一割の方でも和歌の浦に来ていただけると6万人の観光誘致の効果があるのです。造られたのは江戸時代ですから、江戸の人の憧れであったのが紀州の景観なのです。この景勝地の縮図が現存しているのですから、国の名勝指定を受けた本家和歌の浦は、六義園を上回る景勝地であり続けたいと考えています。
 平成22年8月5日に国の名勝指定をうけた和歌の浦。国が価値を認めた景勝地を観光地として全国レベルで復権させます。現在、観光案内版の設置や観光ルートの整備を計画中ですが、併せて東京にある六義園との連携も考えています。

 以上、報告をさせていただきました。和歌山県が元気になるためには夢のある目指すべき施策が必要です。勿論、企業誘致や福祉施策などの現実的な取り組みは必要ですが、これはきっちりと仕事をしているところです。現実的な施策に加えて夢のある政策を語れることが政治化には必要だと考えています。宇宙といえば和歌山県。○○ワールドと言えば和歌山県になります。こんな呼び方をしてもらえると和歌山県に誇りを持てますよね、絶対に。そんな誇れる和歌山県を目指したいと考えています。
 そして県議会に送り出してもらってから3年が経過しました。その間の県議会での活動内容を報告させていただきます。本会議や委員会におけるこれらの質問は、個人の思いつきや好き嫌いで行ったものではありません。今日のような懇親会やミニ集会の中から出された意見を、これは県政に届けるべきだとか、知事や部局と議論をすべき問題だと思った課題を取り上げたものです。項目を見てみると、その時々の県政の課題があったように思います。ここで取り上げて解決に至ったものや、現在取り組み中のものもあります。議会で取り上げて前に進みだしていることもありますから、このような機会を大切にしたいと考えています。
 本日は暑い中、お越しいただきまして感謝申し上げます。そして会場がいっぱいになって窮屈なことをお詫び申し上げます。その分、最後までお楽しみいただきますようお願いしまして挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

 また中締めの挨拶を報恩寺の松本昌恵さんにお願いいたしました。いつものように、突然のご指名とさせていただきましたので、心の準備が整っていなかったと思いますが、それにも関らず素晴らしい挨拶をしてくれました。それまで賑やかだった会場のざわめきが消え、夏にも拘らず緊張感のある空に変化したことが分かりました。
 全てを記すことはできませんが、政治家は心と頭に自分がやるべきことをしっかりと持っていて、それを実現させるための行動を起こすべきであるという指摘でした。現在の政治家は、やるべきことも思っていなければ、すべき行動もしていないことが多いのです。そんな姿を見ている氏は、それらと違う考えと行動があることを述べてくれました。
 感動的な締めくくりは「片桐さんがいなければ、もし平成23年春の統一地方選挙で落とすようなことがあれば、和歌山県の発展は5年、いや10年も遅れてしまうことになります」という言葉で終えてくれました。素晴らしいお褒めをいただきましたこと、感謝しています。和歌山県の歴史の中に存在していて、本当に良かったと思える瞬間でした。
 私は思います。松本昌恵さんこそが、和歌山県の仏教界を背負って立っている人です。もし松本さんの存在がなければ、この地で悩み苦しむ人は、もっと増えていたと思います。
 松本さんが存在していることから、「もし」の場合の現実は永遠に分からないことから検証のしようもないのですが、「もし」が存在していなければ、和歌山市はもっと病んでいたと思います。嬉しいことに、これからも松本さんが和歌山県で存在してくれている素晴らしさは続きます。ですから和歌山県の精神社会は健全な姿を持ち続けると確信しています。
 本当にありがとうございました。

 サマーパーティは7時から8時30分まで開催させていただきました。中締めを挟んで最終10時までスタッフの皆さんと反省会を行いました。
 それにしても皆さんからのご意見に感謝しています。中でも嬉しい発言がありました。「片桐さんところのスタッフは素晴らしいメンバーが揃っていますね。知事のところ、市長のところよりも素晴らしいですよ」とお褒めの言葉をいただきました。これは感動ものでした。見てくれている人は見てくれています。スタッフがいてくれて後援会が成立しています。自らの時間を犠牲にして今日のサマーパーティを企画してくれたスタッフの皆さんに心からお礼申し上げます。チームワークと仕事の品質の高さを誇りにしたいと思っています。

8/26(木)「仕事の心得」

【仕事の心得】

知人Kさんが訪ねてくれました。Kさんには19歳の子どもがいます。今年の春に就職したばかりですから、仕事に就いてから5ヶ月が経過したところです。近頃、就職しても直ぐに会社を辞める人がいる中、熱心に仕事を行っているようです。就職直後の5月頃には、上司と意思疎通が図れず五月病となりましたが、その上司と話し合った結果、お互いのことが理解できたので「厳しくてもこの会社で頑張ろう」と思ったそうです。父親でもあるKさんは、子どものその覚悟を知りませんでした。
 そんな折、良い条件の就職が舞い込みました。Kさんは子どもの将来を思って、直ぐに子どもに会社概要と願書を渡しました。就職はご縁ですから、機会を逃せば次がないことが多いので、社会経験の豊富なKさんの気持ちは良く分かります。
 子どもは本来、パソコンが得意だったことからIT系の会社に就職したかったのですが、IT系の仕事がなかったのでサービス業の会社に就職したのです。今回、募集があったのはIT系の会社ですから父親は子どものためにと思って意見をしたのです。
 ところが子どもの考えは父親の意見に反したものでした。「お父さん。僕はこの会社に決めて頑張っているところです。小さい頃からお父さんは、石の上にも三年だと聞かせてくれていました。それなのに会社を簡単に辞めては、辛抱することができなくなってしまいます。どれだけ辛いとしても最低でもこの会社で三年は頑張りたいので、その話は残念だけれど辞退します」というものでした。
 何と素晴らしい子どもなのでしょうか。紹介、推薦してもらって就職しても、直ぐに会社を辞める人が多い中、石の上にも三年の覚悟で仕事をしていることを素晴らしいと思いました。勿論、三年辛抱して辞めるという意図はありません。ずっと勤める覚悟を持って仕事を楽しみ、そして辛抱しようと決めているのです。そんな子どもに父親は教えられたようです。
 この話から分かるように、子どもは成長しています。そして子どもは小さい頃に聞いた話を覚えていて、その通りの人生を歩くことになります。この子どもの両親が素晴らしい人であることが分かります。そして父親は子どもに教えられました。辛抱するのが大切であるということは、ずっと以前の自分が話していたことであり、経済的に辛い時期において、それを子どもから教えられたのですから素敵なことです。
 辛抱することが修養なのです。簡単に会社を辞める人よりも、辛抱する覚悟を持った人の方がより良い人生を過ごせるような気がします。
 父親が子どもに教え、そして子どもが父親に教えること。そんな親子でありたいものです。

【懇談】

お昼休みの時間は、昨日の講演会ツアーの結果について話し合いました。参加された皆さんは大変喜んでくれていることから、橋下知事の熱が伝わっていることが分かります。和歌山県にこの熱を伝えることは困難ですが、自分が媒体となり少しでも熱伝導させたいと考えています。
 行った人は分かる、そんな感じがします。現場がどれだけ大切か、そのことを学びました。皆さんに感謝しています。ありがとうございました。

【その他】

  • 明日、開催する後援会の集まりに関しての最終打ち合わせを行いました。有難いことに、参加してくれる皆さんがご友人に声を掛けてくれたことから会場内に入りきれない方もあり、会場整理や座席に関して協議しました。ご迷惑をお掛けすることがあるかも知れませんが、よろしくお願いいたします。
  • 就職に関する依頼について回答が出ました。面接してくれた若い人の採用が決定しました。就職難の時代なので心配していたのですが、論文試験と面接試験を突破してくれました。これからの姿に期待しています。
  • 紀州南高梅を調合したわかやま醤油を拝見しました。和歌山商工会議所がふるさとの逸品として認めた製品です。これから世に出る製品ですから、生産者の気持ちと同じ気持ちを持ち、地域で育てていきたいものです。

8/25(水)「橋下知事」

【献血】

社会奉仕活動の一環として献血活動があり、お昼間にお手伝いに行ってきました。貢献できることは献血をすることなので、400mlの献血をさせていただきました。年に4回は献血を行っていますが、自分の血液が社会に貢献していると思うと嬉しくなります。和歌山大学の学生9人もお手伝いに来てくれていたので聞くと、献血は初めての体験だと話してくれました。「覚悟がいるから」の言葉の通り、献血を経験していない学生は注射針や200ml、400mlの献血のイメージから怖いことのように思うものです。実際に献血を行うと直ぐに時間は経過していくのですが、始まるまでの不安と怖さが同居しているのです。
 何事もそうですが、未体験のことは不安と怖さを感じるものです。一度体験すると次回からはそんな不安感や怖さは解消されているのですが、最初の一段が大変なのです。20歳の学生が社会に目を向ける瞬間でした。こんな思いに接することができるのも社会貢献活動の素晴らしさです。

【橋下知事】

大阪府の橋下知事の講演会と懇親会に参加しました。場所は中之島のリーガロイヤルホテルでした。大阪都を考えることをテーマにした講演会は発信力十分でした。話の内容を簡単に記載いたします。
 大阪府はいずれ消え去るので守ることばかりを考えることは発展を阻害している要因になっていることや、関西州に移行することで府がなくなることから、大阪府や大阪市レベルの政策を考えることは意味が乏しいものです。ですから大阪府と大阪市の二重行政による予算の消費は解消しておきたいところです。
 約1,300万人の東京都は世界を相手に戦っています。東京都の水をビジネスの材料として猪瀬副知事は外国に向かいますが、大都市、グローダーだからこそ世界を相手に戦うことが可能となっているのです。大阪府の人口は約800万人です。その内、大阪市は200万人強ですから、大阪府の人口は差し引き600万人となります。600万人の規模の都市が世界を相手に戦いを挑むことは無謀なのです。世界を相手に戦うためには、現在の世界レベルの都市から考えると1000万人規模の都市であることが必要です。ですから800万人都市大阪府なら世界を相手にできるのです。
 参考までに、大阪府の地域内総生産は40兆円あります。この経済規模は上海の2倍でありソウルやシンガポールなどは相手になりません。この規模で世界と戦いたいのです。規模的にはロンドンやニューヨークの下の位置で戦えることになります。
 大阪府と大阪市を分けて二つの行政区として良くなることは何もないのです。エリアを限定することで競争力は落ちますし、行政コストも増大します。
 大阪府が世界を相手とした市場競争を行い、大阪市を分割した区が府民の皆さんのための行政サービスを行う役割分担を行えば良いのです。約200万人を超える大阪市の区の代表者が選挙で選ばれた公人ではなくて、大阪市の役人が区長を務めています。選挙で選ばれていない区長が区の行政を運営している姿は、確かにおかしなものです。ここには民意が反映されていないのですから。
 現に大阪府はカジノに賛成で誘致したいのに対して大阪市は反対です。関西空港の扱いに関しても、大阪府は国際空港を目指し伊丹空港のあり方と併せた取り組みを行っていますが、大阪市の態度は不明確です。このように二人のトップが同じ行政区にいることから、政策が前に進まない状況を作っているのです。それなら一人のトップが大阪府の都市計画を遂行し、区が行政サービスを提供する体制にすべきなのです。
 実行したい政策が実行できない行政では、何事も前進することはありません。ここが制度上の壁となっています。ここで止まっているようでは大阪府に未来はありません。
 物事を前進させるためにはリーダーシップが必要ですし、壁を乗り越えるためには多くの人からの支持が必要です。支持とは、同じ価値観と同じ考え方を持って声をあげる推進力を持つことです。リーダーシップと支持が物事を動かします。明治政府では大久保利通が改革を成し遂げましたが、現代社会は一人で改革を達成することはできません。リーダーとそれを支持する多くの人がいて改革が進むのです。有権者一人ひとりが大久保利通になって改革を実施しないと、大阪府は現状維持のまま沈むことは確実です。
 大阪府を解体させて世界を相手に戦える大阪都を作り上げるチャンスは今だけです。リーダーのいる時に支持をすべきなのです。支持したいリーダーがいる都市は幸せです。リーダーの支持をすることを躊躇する都市は幸福とは言えません。
 大阪府でさえ世界を相手にしないと生き残れないという危機感を持っています。地域内だけで発展しようとは思っていないのです。不足している分は世界から引っ張ってくる意気込みがあります。和歌山県は世界を相手に考えることは少ないように思います。世界を相手にすることを考えないと、政策は現状維持が限界となります。地域内のことを見ているだけでは発展はありません。東京都は世界を相手にしています。大阪府は世界を相手にできる体制を整えようとしています。和歌山県は地域内で利益を稼ぐことを考えています。
 そこに暮らす人の幸せの大きさは違って当然です。目指すところが違うのですから。
世界を目指すとロンドンやニューヨークを目指すことになります。アジアを目指すと相手は上海や香港となります。県内の発展を目指していると相手はありません。幸せの大きさが違うことのイメージができます。
 日本各地の都市は世界を目指したり日本一を目指しています。和歌山県にはそれが感じられません。一番を目指すことや頂上を目指すことをしないと地域は発展しないのです。
 東京都の強さ、大阪府の強さ、和歌山県の弱さを感じることができました。どこを相手にしているのかの差が顕著にでています。
 橋下知事は和歌山県からのお客さんを大歓迎してくれました。それは関西の一員として世界を目指す仲間だと思ってくれているからです。「大阪府が頑張って下さいよ。私はこのままで良いですよ」の姿勢であれば仲間ではありません。まずは関西広域連合参画を目指し、関西は一つになって世界を相手にする。その考え方が必要なのです。
 橋下知事の力をもらったような時間でした。リーダーの違いが地域力に反映されているようです。
 和歌山県から参加してくれた皆さんに感謝しています。

8/24(火)「関西議員団会議」

【朝会】

朝一番からお客さんを迎えました。中小企業の厳しい情勢の中における今後の経営に関しての相談のためです。金融機関からの融資は資金需要が必要な企業に厳しいので、時代の要請に対応するための投資はできないようです。そのため資金調達のための方法に関して協議しました。数少ない方法を講じるかどうかに関しては検討課題としました。

【昼の会合】

昼休みの時間は、大変お忙しい社長と懇談する時間をいただきました。話題は今年12月に施行される和歌山県知事選挙と、地域の開発計画についてでした。和歌山県のリーダーである知事が誰になるのかは、和歌山県に暮らす私たちにとっては国会議員選挙よりも身近なものであり、今度こそ関心を持ちたい選挙です。
 冬の選挙ですから夏の今、盛り上がることはありませんが、政策論争を深めてもらいたいものです。有権者の期待は平成22年9月県議会定例会の本会議場において、候補者の二人で政策を戦わせてくれることにあります。県民の皆さんが公式な県議会の場で政策論争を聞ける最後の機会ですから期待していることが分ります。

【関西議員団会議】

恒例の関西議員団会議幹事会に出席しました。参加した各地方議会議員から最近の活動報告と、平成23年春の統一地方選挙に関しての意見交換を行いました。併せて参議院選挙比例区の総括を話し合い、結論をまとめることにしています。私たちが支援した比例区の小林正夫参議院議員はお蔭様で二期目の当選をさせていただきました。生活者の視点に立ってくれる議員ですからに二期目にも期待しています。
 ただ参議院比例区の選挙は氏名を浸透させることが大変難しく、また直接有権者とお会いさせていただく機会がないので、どうしても投票行為に結びつかなくなっています。そのため得票数が伸び悩む結果となっています。
 私からは、有権者の皆さんに向けた議会報告会の機会を6年に一度は設けて欲しいと依頼しました。但し、実現が困難なことは承知しています。現職の国会議員が関西各地を回って議会報告をする時間を取れないことは肌で感じます。ですがこれから先のことを考えると、国会議員の国政報告を聞かせてもらいたいところです。
 その他の諸課題についても、皆さんと意見交換が図れた会合となりました。国策としてのエネルギー問題、地球環境問題の重要性については共通した認識を持てました。地方都市に暮らしていると、そして地方議会において国策であるエネルギー問題を議論する機会は多くはありませんし、関心外のテーマとなっています。しかし国防、外交、エネルギー問題はわが国にとって、と言うよりも、どこの国にとっても最重要課題ですから、地方でも議論しておきたいテーマです。石油火力と原子力のこれからのあり方やと新エネルギー導入に関しても含めて議論は尽きませんでした。

【その他】

  • 明日後援会活動の行司として計画している大阪府橋下知事との懇親会に関しての準備と調整を行いました。後援会の皆さんと一緒に貸し切りバスで会場に向かう予定です。
  • 今週27日の後援会での議会報告会に関しての調整も行いました。お蔭様で報告会の会場は予定だけで満員となりました。皆さんが出席してくれることに深く感謝しています。当日に説明するために、これまで県議会活動とこれから取り組みたい事項に関しての資料を作成しました。
  • 地上波デジタル化に移行することに際して、難視聴地域となる和歌山市のある地域への対応策を協議しました。デジタル化は国策ですから地方に暮らす一人として、国が予算をつけて、全ての人が視聴できるように対策を講じるべきだと考えています。国の考え方は、テレビを視聴したければ、国民が受信できるための努力をすべきだとしていますが、一方的すぎるように感じています。テレビを見ることは現段階では権利とは言えませんが、もし争いに発展した場合、権利か否かが明確になります。できることなら、行政施策の範囲内で対応して欲しいところです。そんな協議を行っています。

8/23(月)「JAXA」

【喜集館】

東京都内に「わかやま喜集館」があります。和歌山県の物産のアンテナショップであり、和歌山県観光案内所の役割も兼ねています。
 平成16年に開所してから既に6年が経過していますが、東京における情報発信拠点としての役割を果たしてくれています。
 平成21年度の来館者は306,910人で、物産の販売額は82,891千円もあります。レジ通過者数は83,639人ですから、アンテナショップとしては実績があがっています。昨日も麻布十番の夏祭りで、和歌山県としてふるさと物産屋台を出展していました。ここでは梅酒とジンジャエールの販売を行っていたのですが、私が現地に到着した時には、商品が完売となっていました。このように首都圏のお客さんの好みの調査と売れ筋の確認も行っています。
 このようなことを、平成22年4月から赴任している藤森館長と話し合いました。

【JAXA】

宇宙航空研究開発機構、通称JAXAを訪ねました。副理事長以下の皆さんと宇宙への取り組みに関して懇談する機会を得ました。和歌山県は宇宙に最も近い県を目指したいと考えています。既にJAXAとの連携を図り、宇宙教育への取り組みも始めていますし、英語教師の戸川先生をNASAのスペースキャンプに派遣したりしています。
 宇宙は教育の教材として魅力的なものであることを副理事長も認めてくれています。国語や理科、音楽など全ての教育の切り口として理想的なのです。JAXAには宇宙に関するデータも映像も写真もあります。宇宙飛行士の話を聞いてもらえる機会も作れます。宇宙から授業に入ると、勉強の導入部としては関心から入れますから、とても効果的なのです。
 子どもたちは宇宙の映像を見ながら話をすると目を輝かせてくれます。宇宙への関心は無限だと思います。私たちは地球に暮らしていますが、その外の世界は宇宙だからです。いつか誰でも宇宙旅行できる時代が到来するかも知りません。現在は10分間の宇宙旅行に対する費用は約3,000万円ですから現実的ではありませんが、それでも宇宙は身近になってきました。
 但し、これ以上のコスト削減は現在の技術では簡単ではないようです。基本的に宇宙ロケットの原理は、ロケット誕生以来、大きく変わっていません。そのため新しい原理や技術、新しい素材が発見されない限り、現在の技術の延長戦上には安価な宇宙旅行はあり得ないそうです。どれだけ先に実現可能かの見通しもできない状況ですが、それでも突然画期的なものが発見され、一気に宇宙旅行の時代に入るかも知れないのです。
 和歌山県の可能性は宇宙旅行の飛行場にもありますし、宇宙飛行用の訓練センター設置の可能性もあります。星が近くて日本の真ん中に位置する紀伊半島は、宇宙旅行に適した場所だと確信しています。宇宙ロケットの打ち上げの時にヒューストンに全米から人が集まるように、紀伊半島に宇宙飛行場ができたら、日本中から観光客が押し寄せてくれます。
宇宙が観光資源にもなるのです。
 まずは宇宙を教育に取り入れることから着手したいと考えています。JAXAによると「宇宙には全ての知識が含まれていて繋がっている」ようです。そんな宇宙を基にして全ての分野の教科に対応することが可能なのです。生徒の教育をJAXAが個別対応することはできませんが、教師の教育をすることは可能です。教師に宇宙の魅力を伝え、そして宇宙を授業で取り入れてもらうことで、宇宙を切り口とした理科、宇宙を切り口とした英語などの授業ができます。
 この夏、NASAのスペースキャンプを体験した和歌山県教育委員会の戸川先生の言葉を少し変換して借用すると、「教師が宇宙体験することで人生が変わり、その体験を子ども達に伝えることで1万人の子どもを変えることができる」のです。教師が変われば子どもへの教育も変えることが可能となるのです。戸川先生は理科ではなく英語の先生です。ここに宇宙の可能性を感じます。宇宙を体験すると地球の儚さを感じると聞きますし、争うことの空しさも感じると聞きます。宇宙飛行士と同じ体験プログラムを通じて宇宙を感じてくれた教師は、子ども達との接し方も違ってくると確信しています。
 和歌山県の教育として宇宙を切り口とした研修を実現させたいと考えていますし、そこから生まれる教育の切り口をノウハウとして形に残したいと考えています。
 そして教師向けの宇宙体験プログラムを体現できる施設は現在、筑波にあります。和歌山県に設置するとこができれば、宇宙教育の拠点が和歌山県であることを全国に知らせられますし、ここに教育拠点があることで教育に熱心な和歌山県となります。教育熱心な県の子ども達の学力は向上すると思います。
 宇宙教育の未来予想図はまだまだ続きますが、まずは教育から入りたいと考え、JAXAと連携を図っています。
 また地球環境問題や防災面でも連携を図ることを考えています。例えば人工衛星から地球を見ると、二酸化炭素の排出に関して分かるそうです。二酸化炭素が地球温暖化を促進している映像を見ると、地球温暖化は人類に関わる問題だと認識することになります。人類存続の問題だと認識した私たちの行動が変わらない筈はありません。宇宙は地球環境問題にもつながります。
 そして防災面でも力を発揮します。平成21年3月24日、和歌山県ではJAXAと「陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)を用いた防災利用実証実験の協力を協定しています。このように和歌山県とJAXAは防災や教育を初めとする各方面での連携を図っています。
 これからの連携を楽しみにして下さい。

 以下、協定内容を参考に記載いたします。
 「陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)を用いた防災利用実証実験における和歌山県との協力について」
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の防災利用のため、地震、風水害等の災害に関する防災利用実証実験を、和歌山県と協力して行うこととし、平成21年3月24日に協定を締結いたしました。
 この協定に基づき、和歌山県内において災害が発生した際に、「だいち」により被災地を緊急観測し、画像を解析・提供することで、防災分野における衛星画像利用の有効性を検証いたします。更に、中小規模の河川を対象として、「だいち」の画像を利用した浸水被害予測図を試作いたします。
 なお、この協定におけるJAXA及び和歌山県の役割は以下のとおりです。

≪JAXA≫
和歌山県との衛星画像提供のためのシステムインタフェースの構築。
和歌山県内で災害が発生した際、だいち防災マップを和歌山県へ提供。
和歌山県内で災害が発生した際、「だいち」により緊急観測の上、データ解析および取得した情報を提供。
衛星画像の地域防災利用方法の検討。
※だいち防災マップ…「だいち」の画像を利用し、道路の情報などを重ね合わせた地形図

≪和歌山県≫
和歌山県内で災害が発生した際の緊急観測の依頼。
和歌山県内で災害が発生した際のだいち防災マップの利用および評価。
和歌山県内の被災状況や施設の状況等の現地情報の提供。
JAXA提供の「だいち」から取得された被害情報の評価。

≪共同実施業務≫
JAXA及び和歌山県間の連絡体制の確立。
中小規模河川を対象とした現地情報と衛星画像を使用した浸水被害予測図の試作。
和歌山県内の発災時におけるだいち防災マップの有効性の検証。
和歌山県内の発災時における「だいち」による被害地域の観測結果の利用および評価。

協力期間:平成21年3月24日から平成22年3月末まで。
以上です。

【議員会館】

衆議院会館の玉置公良議員を訪ねました。場所は、新しくなった衆議院議員会館を訪問しました。玉置議員は一期生ですが、企画力と行動力を持ち合わせた和歌山県選出の議員で、30近いプロジェクトを実行中だと聞きました。協議したのは、地球環境問題への対応、和歌山県高野山が国際平和の拠点となる取り組みについて。宇宙教育を核とした宇宙を発信する和歌山県の取り組みについて。そして紀南への高速道路延伸の問題についてと地上派デジタル化の難視聴区域への国の対応について協議しました。
 高速道路とデジタル化以外の協議は夢があり楽しいものでした。その二つに関しては緊急の課題ですから現実的な話し合いとなりました。
 東京で頑張っている玉置議員と接して、こちらも元気をいただきました。しくみを変えるために必要なものは情熱だということを再確認できました。崖を前にして飛び込もうかどうしようか躊躇している間に、先に飛び込む人がいます。上から怖いと思っていたら底が浅かったこともあるのです。情熱と勇気を持つことが全てを切り拓きます。

8/22(日)「六義園」

【六義園】

本日は5時44分の貴志川線始発電車に乗り、和歌山駅で集合した5名で東京に向かいました。目的地は六義園の視察にあります。和歌山市にいて、六義園と聞いて分かる人は少ないと思います。
 東京都文京区本駒込にあるこの庭園は敷地面積87,809.41uもあり、そして和歌の浦とご縁のある名園です。園内には和歌の浦の周辺の地名が至る所にあります。片男波、葦辺、妹山、背山、和歌松原、吹上浜、藤白峠などの地名は、いずれも和歌の浦を初めとする和歌山県から命名されたものです。
 六義園は1702年に造った庭園で、造ったのは江戸時代の柳沢吉保です。柳沢氏は和歌が趣味で、万葉集や古今和歌集などの和歌に数多く詠まれた和歌の浦の名所の景観がここに再現されています。東京の真ん中で和歌の浦の地名を受けた庭園があることに驚きましたし、ここの風景は和歌の浦を真似て造られていることを知り感激しました。
 この庭園の特長は、八十八境、つまり和歌にちなんだ八十八箇所の景観が園内に散りばめられていることです。ここに和歌の浦に関係する景勝地が含まれています。説明をしてくれた六義園の中山さんの言葉を引用すると、次のような景観となります。
 大泉水に聖武天皇が行幸し、同行していた山部赤人が詠んだ和歌の浦や紀ノ川。有馬皇子の悲話の舞台である藤白の坂。現存はしていないのですが、玉津島神社の象徴とされていた新玉松など、六義園の風景は和歌の浦の風景の縮図とも言えるのです。
 ここを造った柳沢吉保は紀州を訪れたことはないそうですが、江戸の人にとって紀州は憧れの場所だったようです。聖武天皇の時代からの景勝地であり、紀州御三家の土地ですから、江戸の人にとっては江戸にいながら紀州の景勝を楽しめる庭園であったようです。
 江戸の人の憧れであった紀州の景観。この縮図が現存しているのですから、国の名勝指定を受けた本家和歌の浦は、六義園を上回る景勝地であり続けて欲しいものです。東京都が管理している六義園よりも和歌の浦の景観が優れていないことには、江戸人が憧れた紀州の名折れです。国の名勝指定を受けたことで和歌の浦は再び国の財産と認められたのですから、六義園で再現されている景勝地よりも素晴らしい本物を皆さんに見てもらいたいものです。
 参考までに六義園は1953年に国の特別名勝に指定されている文化財となっています。
 さて六義園の六義とは、漢詩の種類である六義から来ています。六義とは、そえ歌、かぞえ歌、ならぞえ歌、たとえ歌、ただごと歌、いわい歌の六種類を指すようです。
 さて、和歌の浦が国の名勝指定を受けたことから、さらに観光資源としての価値を持ち、景観と文化を保存していく必要が生じています。この和歌の浦をモデルとしている庭園があることを知り、本家和歌の浦を観光資源としてもっと活用すべきだと感じました。既に市議会でも取り上げられているようですが、具体的な連携は殆どないようです。六義園に来られる人は年間数十万人と伺いました。庭園を見て感動した人は、実際の和歌の浦を見たいと思う人がいると思います。そんな人たちをお迎えする場所を作り上げ、感動を体験してもらいたいと考えました。
 本物が持つ感動体験を、六義園と和歌の浦が連携することによって提供できると思います。園内での和歌の浦のパネルの常設や、国の名勝指定和歌の浦展などの開催も考えられます。もっと和歌の浦を観光資源として売り出す仕掛けが必要です。東京に和歌の浦を観光してもらえるための拠点となる場所があるのですから、相互に連携してもらうことが大切です。
 そして明治時代に六義園を所有していたのは岩崎弥太郎氏です。坂本龍馬と縁の深い三菱財閥の創始者ですから、和歌山県出身の陸奥宗光ともご縁があると思います。景勝地としてのご縁、幕末から明治時代にかけて活躍した人物のご縁などを考えると、和歌の浦と六義園の関係を観光資源としてアピールできる筈です。ここと連携しないのは勿体無い。そんな気持ちになりました。
 和歌の浦の可能性を垣間見た思いがありました。当時の江戸人を魅了した和歌の浦ですから、現代の日本人の心を魅了しない筈はありません。日本人の心を蘇えらせる地が和歌の浦かも知れません。

8/21(土)「見送り」

【見送り】

一緒に懇談会に参加していたUさんと私が会場を後にした時ことです。私とMさんが自動車で先に会場を出発することになりました。Uさんが見送ってくれたのですが、私はUさんに「もう結構ですから先に出発して下さい」と挨拶をしたのですが、Uさんは「私がお見送りさせていただかなければなりません」と言って見送ってくれたのです。
 その姿を見ていたMさんは、「素晴らしい礼儀作法を心得た方ですね。私はあの人のことは知りませんが、態度を見ると分かります。あの方は素晴らしい方だと思います。」とUさんのことを褒めてくれました。Uさんの友人と自負している私は、自分のことのように嬉しくてたまりませんでした。Uさんの礼儀正しさは誰にも負けません。この会場を出る時も、背筋を伸ばして私たちの自動車が見えなくなるまで、お辞儀をして見送ってくれていたのです。ルームミラーで見ていても最後まで頭を上げないで、心から見送ってくれていたことが分かりました。
 「あれだけ丁寧な人は滅多にいませんね」とMさんが繰り返してくれました。礼儀作法は短期間で身につくものではありません。長い年月の修行を続けて身についた迫力があるのです。Uさんの迫力は訓練と精神力にあるものです。厳しい修行を続けて身につけた技術ともいえる礼儀作法なのです。日本男子という表現がふさわしいお見送りの所作でした。
 気持ちの良い礼儀に接しさせてもらいました。ありがとうございます。

【夏祭り】

地元の福祉施設の夏祭りの準備に顔を出してきました。36度の真夏日、準備をしてくれた皆さんに感謝しています。参加者が誰もいない時間と場所で働いている人がいるので、夏祭りを開催することができるのです。甲子園が終わった夏。行く夏に寂しさを感じますが、まだまだ熱い夏の夜になりそうです。

【面接】

夏休みの土曜日ですが、市内の某企業では採用のための面接が行われました。正社員を雇用してくれる面接に知人も臨みました。現時点でも雇用情勢は厳しく、これからも円高の影響で企業業績の不透明感がある中、和歌山県在住の人からの採用を検討してくれる企業があることだけでも嬉しいことです。将来性を感じるとてもよい会社なので、若い人たちに面接受験をお勧めしました。結果は分かりませんが、この会社の社長が言うところの「知識よりも人間性とコミュニケーション力」を求めて和歌山に来てくれました。
 若い人の挑戦。これも熱い夏です。

【夏の甲子園】

夏の甲子園決勝戦。久しぶりに見ることができました。
 夏の甲子園大会をテレビで観戦することはありませんでしたが、今日は終盤を観戦することができました。素直に観戦できて良かったと思っています。大会の歴史に残る決勝戦でした。沖縄県代表校として初めての優勝。そして偉業となる春夏連覇。基地問題などで揺れる沖縄県を元気にさせてくれる優勝でした。こちらも元気をいただきました。汗をかくことは気持ちの良いことだと思うことができました。
 そして夏の甲子園が終わると夏の終わりを感じます。「栄冠は君に輝く」の行進を観ていると、輝きと寂しさの両方を感じることができます。夏の輝きの後に実りの秋がやってくる。苦しくてもみんなが見ている。逃げないで戦えば、結果、敗れても悔いはないことを教えてくれます。
 2010年の春と夏に輝いた沖縄県興南高校の軌跡は忘れることはありません。本当におめでとうございます。

8/20(金)「PET検査」

【食品衛生】

ノロウイルスやインフルエンザを殺傷する消毒液が開発されたということで、和歌山県に紹介しました。開発された長野県では、既に公共施設や公立学校、公立病院、福祉施設の大部分で採用されています。和歌山県によると、ノロウイルスを死滅させる消毒液は今まで存在していなかったことから、長野県の採用実績につながっているとの見解が示されました。ノロウイルスを死滅させることになれば国レベルの解決策なので、厚生労働省に持ち込むべきものであると示唆いただきました。
 この消毒液に関しては、和歌山県の見解を受けたので今後の対応を検討することにしました。冬場に向かって発生が予想されるノロウイルスを防ぐための取り組みを行いたいと考えています。

【PET検査】

和歌山県PET画像検診センターは、現在のところ世界一のPET検査設備を保持しています。世界一というのは、現時点で、これ以上のPET機器は存在していないからです。高解析と高い技術を持つ技師が在籍していることから法廷で定められた一日辺りの検診者数がいっぱいのため、これ以上受け入れる余地はありません。
 しかし高い診療レベルにあるこのPETセンターに受診を希望する人は後を絶ちません。今回は中国からの検診ツアーの企画もあり、観光ルートに組み込む形での受け入れ態勢に関して協議を行いました。中国からの観光客の大多数は、関西空港に降りてから大阪と京都方面に向かっています。大阪と京都でもPET検診を組み入れた健康ツアーが実施されていて、PET設備のある医療機関は既に中国からの観光客ツアーと契約を行い、実績をあげています。これでは中国からお客さんを健康ツアーとして和歌山県に来てもらうことはできません。
 そこで京阪神で既に実績のある方に依頼をして、和歌山県でも同様の健康ツアーの企画をしてもらいました。組み込むPET診療機関は、世界一のレベルを誇る和歌山県PET画像検診センターが適しています。受け入れ枠の問題、医療通訳の問題、そして受診価格の問題がありますが、これまでの実績に照らし合わせると、いずれも解決できるものと考えています。中国との関係力を持たなければ、健康ツアーは成立させることは困難だと思います。仮にPET受診枠を設けてもらったとして、その日時に健康ツアーの観光客を送り込む力がなければ成立しません。
 和歌山県に来てもらって世界最高レベルのPET検査を受診してもらい、主要腫瘍マーカー以外は翌日に結果をお知らせすることで健康ツアーの品質は高められます。
 PETの開設データは2,000件を見て一人前になりますから、技師を育てることは簡単ではありません。このセンターでは年間3,500事例がありますから、一人前の技師を育て続けられるのです。このような実務に精通した技師が存在していることから、最新の機器のデータを読み取る力がこのセンターにあるのです。
 そして日本に来る観光客の一番の目的である食べ物についても、和歌山県の食材は誇れるものがあります。これは先に開催したスターシェフイベントの結果が証明してくれています。世界のスターシェフが認めた食材と加工品が和歌山県にあります。それらを外国からの観光客に提供することが可能ですし、ゴルフとも組み合わせた和歌山県内のツアーも企画できます。
 四日間の行程で健康ツアーを企画していますが、最後の一日は大阪観光を予定するとしても、三日間は和歌山県を楽しんでもらえそうです。
 実績のある企画会社と和歌山県PET画像検診センターか存在していることで、健康ツアーが可能となりました。京阪神に負けないように和歌山県の特性を活かして、これからの展開を考えています。

【中国について】

和歌山市内の会社経営屋と企業の中国進出について協議しました。30年前から考えていたことだそうですが、未だに進出は実現していません。それは中国進出しようとしても騙された事例ばかりで成功した身近な事例を聞いたことがないからだそうです。伝わってくる情報は一時情報でないことから信頼できませんし、銀行筋からの情報の精度も低いようです。
 しかし国内市場が縮小している中で企業を存在させていくためには市場の大きな中国は魅力的で、ここに進出して市場を求めたいとする気持ちは持っています。後はやるかやらないかの問題です。誰かがやろうとしているのに、様子を見てから検討する姿勢では時代に乗り遅れます。時代に乗り遅れたのに先駆者を追い越すことは、資金力か政治力などの力がないとかなり困難なことです。和歌山県内の企業には、その力があるところが少ないと思います。そんなお役に立てるしくみを検討しています。和歌山県の企業にも中国に進出するためのお手伝いをさせてもらえたら県内活性化にもつながると考えています。
 後は信頼関係を築けるかどうかにかかっています。

【ライブ】

明治大学マンドリンクラブの演奏会に行ってきました。マンドリンの演奏を聴くのは初めてでしたが、大学で最もレベルの高い明治大学の演奏はさわやかで夏の暑さを緩和してくれました。会場では明治大学卒業生の皆さんと会うことができました。

【懇親会】

夜は懇親会に参加しました。和歌山県のことについて話し合う機会を持っていただきました。知事選挙に関しては失望感があるという意見をいただきました。和歌山市長選挙に引き続いて候補者がいないので、誰にも和歌山県を託すことができないという話しでした。また4年間、停滞する和歌山県になることは耐え難いとの思いを伝えてくれました。
 参加者の一人Kさんは「今まで選挙に関心はなかったけれど、次回は本気でやります。周囲には選挙に関心のない人が多くいます。そんなみんなに、あなたのことを伝えています。このままでは和歌山県に未来はありません。期待を背負って下さい」と熱い思いを伝えてくれました。
 またUさんは、「これからの和歌山県を考えると、他には誰もいないと周囲の人と話しています。統一地方選挙は強い戦いをして次につなげて下さい」と意見をいただきました。
 この懇親会が終了したのは午前2時30分。誰一人も帰らないで、この時間まで外にいたのは久しぶりでした。そしてこの時間でも外は猛暑が続いていましたが、猛暑以上にみなさんの熱さが伝わってきた夏の夜でした。

【その他】

  • 和歌山県の観光大使である「きのくに大使」について協議しました。一人和歌山県出身で、京都で活躍している女性に就任していただくことになりました。来週から手続きに入ります。
  • 9月に開催する勉強会へのお誘いをいただきました。講師は東京から来てくれますが、予定を空けてでも参加したいと考えています。参加は30名限定で告知はしませんが、これからの日本を考える勉強会になりそうです。

8/19(木)「本日の活動」

【命について】

とても信頼の厚い経営者とこれからの県政について話し合いました。今までは仕事一筋だったようですが、これからは次の世代に託すべきなので、仕事よりも社会貢献を優先させたいとの意見でした。仕事は大切ですが、それよりも和歌山県の将来のために尽力することの方が大きな仕事だと考えてくれています。
 考え方を改めたのは、大病を経験してからのことです。人は限りある命を与えてもらっていることを経験し意識すると死生観が変わるようです。限りある命は自分だけのものにするのではなくて、社会全体の奉仕者としての活動をすることで生きていることを知るようです。仕事は一人でもできることがありますが、社会を発展させるためには同じ志を持つチームが大切です。そして社会に役立つチームに発展させるためには時間が必要です。
 そんなチームを構成し、これからも一緒の活動をさせてもらえることを嬉しく思っています。

【生き方】

最近、人の生き方について学ぶことが多くなっています。生き方を分けると、社会貢献のために生きた人とお金のために生きた人に大別できそうです。どちらが優れているというものではありませんが、人生の色々を感じることができます。勿論、この分け方は極端な事例になっていますから、実際は両方を兼ね備えている場合が多くなります。
 人は死に際して、生きてきた足跡の評価を受けるようです。人の評価は自分の生き方には関係ありませんが、それでも「惜しい人を失った」と思われたいものです。亡くなった次の日から友人は寄り付かなくなり、家族も何事もなかったように振舞っているところがあります。寂しい思いだけはしないようない生き方を心掛けたいものです。

【懇談会】

某企業経営者と地域の課題に関して話し合いました。会社や組織内で収まる問題が発生しているのであればじっくりと対応は可能ですが、組織の外の人が関係する問題が発生した場合は、迅速な対応と解決が求められます。組織外の人に迷惑を掛けているのであれば問題を放置しないで、まず組織外の問題を解決させて組織内部の問題に置き換えることが先決です。組織内の問題になれば、構成員同士で意見を戦わせても問題が外に波及することはありません。
 社内限りで収まる問題と社会の一部にでも影響を与えるような問題とでは、対応の仕方を変えるべきです。内部と外部の問題は対応が違うため、経験と意識だけで解決できるものではありません。基本は外部の人への影響をなくすことです。放置しておくことによる損失は当人が思っている以上に影響があるようです。
 信頼を前提とした仕事を行い、問題が発生した場合は外部の問題を早期に解決することに力を入れるべきなのです。ケーススタディに基づいた事例検証を行いました。

【エフエムワカヤマ】

エフエムワカヤマで打ち合わせを行いました。音楽でまちを元気にしてくれている放送局ですから応援しています。就職問題やまちの安全を番組で取り上げてくれている、地域に密着した放送局で、身近な話題を知る機会を提供してくれています。和歌山県のこれからの姿について協議しました。

【ライブ】

夜は友人のお誘いを受け、市内のライブハウスに行ってきました。今日のこのライブハウスは、友人の知っている歌手のライブでした。昼間は市内の会社で働いていて、夜は大好きな音楽活動を行っていると聞きました。ほとんどの曲を作詞していて、元気いっぱいのステージを楽しませてくれました。
 客席は満員で、和歌山市の夜を楽しめる空間がありました。暑い時ですが、熱いライブで暑さを飛ばしていたようです。お誘いいただきありがとうございました。

【その他】

  • 紀の国わかやま国体に関しての意見交換を行いました。地元の国体ですから、地元から盛り上げを図りたいと考えています。
  • 橋下知事の講演会への参加について協議を行いました。講演会は大阪市内で開催するため、和歌山市内からバスで応援に行く計画です。参加者の集約を行っています。
    また今月8月27日ですが、和歌山市内のレストランアルテで後援会の会合を計画しています。より多くの皆さんに参加して欲しいと願っています。

8/18(水)「和歌山市PTAとの会合」

【和歌山市PTAとの会合】

毎年開催している和歌山市PTAとの会合が開催されました。これは市内の公立中学校のPTA役員の皆さんと和歌山県教育委員会教育長を初めとする皆さん、そして和歌山市選出の県議会議員とで高校入試制度のあり方について懇談をするものです。市PTA役員から、高校入試に関する要望をいただき、要望に沿えるような入試制度改革に取り組むことになります。従来は毎年9月の県議会定例会開会中に実施していたのですが、それでは翌春の高校入試に要望を反映することが間に合わないため、8月に開催することにしたのです。
 今までこの懇談会での要望を受けて、高校入試の前後期制度を廃止して一本化したり、青陵高校のあり方に関して改善に向けた動きになっているなどの効果があがっています。
 そのため今まで5項目あった要望書ですが、平成23年度の高校入試に関しての要望は3項目に絞られていました。
 今回の要望は、1.和歌山市の生徒が異に反した市外通学が余儀なくされることのないように、生徒の進路希望状況を反映するような募集定員を決定すること。2.志願者が募集定員を大幅に下回っているのに不合格になる場合があるので高校教育を受ける機会を失うことのないように選抜にあたって慎重な配慮をして欲しいというものです。
 1に関して平成21年度の実績では、和歌山市から市外の高校に進学したのは270名、逆に市外から和歌山市内の高校に入学したのは635名となっています。和歌山市外から和歌山市内の高校に進学を希望してくる生徒の方が多くなっています。桐蔭高校や向陽高校を目指して進学を希望する生徒が多いため、このような現象が起きています。ただ公立高校に行きたいと、これらの高校を目指してくる生徒が増えていることは歓迎すべきことでもあります。魅力のない高校を希望する生徒は少ないと思いますから、和歌山市内のこれらの高校を市外の生徒が目指してくれることは学校のレベル向上にもつながるものです。但し、増えすぎると和歌山市内の生徒が押し出されることもありますから、議論の残るところです。
 2に関しては定員内不合格者と呼びますが、なるべく合格してもらうように働きかけています。ところが学力不足なのに入学することになると、3年間学業についてこられないことがあり、先生の経験則から中退に発展する危険性がある場合は、不合格にしてその生徒に見合った適切な高校進学を示唆することもあるようです。ただ定員割れなのに不合格にすることは生徒の将来に不安を感じることがあるので、教育委員会として各高校に定員内不合格者を出さないように指導をしてもらっています。
 以上のことも踏まえて、平成23年度の高校入試に反映できるような協議を続けたいと考えています。
 なお、和歌山県内の不登校は年々改善されています。平成19年度は全国でワースト2位でしたが、平成20年度はワースト9位、平成21年度はワースト19位となっています。全国からワーストの順位に数えられていますが、改善されていることは事実です。教育問題には力を注いでいく所存です。

【市教育委員会】

引き続いて、ある案件に関して和歌山市教育委員会と協議しました。宇宙教育の実施結果や和歌山県のふるさとを誇りに感じる教育に関して議論を交わしました。今月末に再度協議をすることにしています。

【県教育委員会】

また県教育委員会との協議を行いました。宇宙教育に関してのこれからの取り組みについて、全国で一番先を走っているのが和歌山県であることに自信を持ちたいと考えています。これからの発展性もあることから、JAXAとも連携を深めて理科教育、英語教育、そしてコミュニケーション能力を高めることも視野に入れた進め方を検討しています。
 そして世界文化遺産に関する講演会についても協議を行いました。秋の文化講演に関しては、スペインガリシア州政府とも連携を取りながらの企画を進めています。県教育委員会にも協力を求めました。

【ライオンズクラブ理事会】

夜は和歌山ゴールドライオンズクラブ理事会に出席しました。9月の活動内容に関して協議を行いました。慰問活動やレオクラブとの連携などが主な議題となりました。私からはレオクラブの活動内容を伝え、参加可能な行事への参加を依頼しました。献血活動や例会への訪問に関しても同意をいただきました。
 また7月のアメリカ人留学生、マデリーンさんの受け入れを取り上げてくれた新聞記事について説明を加えました。ひと夏の素敵な経験となりました。ライオンズの宝物がひとつ増えました。

【夏祭り】

本日の最後として、福祉施設の夏祭りに参加してきました。夜店が並び、そして屋外にテーブルを並べた夏祭りは大勢の方で賑わっていました。地元に愛される夏祭りとして、そして愛される福祉施設として定着してきたようです。
 最後まで夏祭りを楽しませていただきました。

【その他】

  • 福祉環境委員会の視察日程と視察先に関して打ち合わせを行いました。県内はわだちの家を視察し、県外は関東方面に行く方向性を決めました。近日中に目的と行き先を決定する予定です。
  • クラシックコンサートに関しての問い合わせと対応をさせていただいています。和歌山市は文化活動が低調だとの意見がありますが、文化活動に親しんでいる人は多いのです。聴きたいクラシックコンサートがあれば、問い合わせが増える事実から分かることです。文化と芸術のまちでもありたいものです。
  • 今月末の県議会報告会と、後援会主催による橋下知事との交流会に関して打ち合わせを行いました。夏休みの終わりに計画していたものですが、早くも夏休みも終盤に入り、参加者確定や内容決定に務めています。
  • 総合型スポーツクラブのあり方に関して意見交換を行いました。スポーツを通じて健全な発展を遂げられる地域でありたいという目的は同じでも、登山で例えると登り方が違うので意見が対立することがあります。そこで調整する役割の人の存在が不可欠なのです。
    主体となる人、子ども達、地域の皆さん、行政の支援などプレイヤーが多いので、調整するのは実は大変なことです。協議を続けることにしています。

8/17(火)「癒しの旅」

【癒しの旅】

かつてうつ病となり、ひきこもった経験のある知人Bさんと話し合いました。この方は数年前、突然うつ状態になり、人前に出ることができなくなってしまったのです。それに加えて部屋や天井が襲い掛かってくる幻覚に襲われたり、一人でいると、例えば、無意識のうちに海に向かって歩いていたりと危険な状態も経験しています。
 そのため病院で治療を行い、数年かけて回復しています。当初は薬を服用して症状の改善を図り、その後は周囲の助けを得ながら自分でも再び働けるようにと強く心に誓って回復しているのです。今ではその経験を基にして福祉施設などへの慰問活動を行い、皆さんを笑いで元気になってもらう活動を行っています。
 そんな慰問活動を続けている中で、気がついたことがあったのです。ひきこもりやうつ病の人が身近にいる家族は、毎日付き添う必要があることから、介護人である家族が精神的に参っている場合が多いことです。家族の中の一人をおいて、自分達だけで旅行に行くこともできないし、時には一人でショッピングやレジャーに出掛けて発散したいという思いがあることに気づいたのです。
 でもひきこもりやうつ病の方を自宅において、または誰かに預けて、自分達だけで旅行に行くことはできないことです。そこでBさんは自身の経験から、家族にも日頃のストレスから発散してもらいたいと思い、ひきこもりやうつ病の方を旅行に連れて行くお手伝いをすることを考えました。自分を助けてくれた仲間に相談をして、仲間と一緒に旅行のお手伝いをする取り組みを始めました。基本は一泊二日の行程を組んで、ひきこもりやうつ病のお子さんを預かります。当然旅行には安全と安心が必要ですから、旅行会社と共同し、症状の程度に応じて看護士や介護士の同行有無も考えて対応してくれています。
 何しろサービスインが始まったばかりですから、このような事業が世の中にあることも認知されていません。より多くの皆さんのお役に立ちたいと思い、事務所まで相談に来てくれました。ただ慰問活動などはボランティアで行ってくれますが、同行しての旅行でもあり看護士など付き添う人や自動車を出動させる必要があることから、これは有料となっています。ボランティアでは続けられないサービスですから当然のことだと思います。
 今までにないサービス事業が始まっています。既に何人かの方が旅行に参加して、好評を得ていると伺いました。一泊二日の旅行が、人生の記念になるようなお手伝いをしたいと思っての取り組みです。癒しの旅の企画。必要とする人がいると思います。これから広報を行う予定ですが、必要な方は是非とも連絡をお願いいたします。

【雇用】

和歌山県内の雇用情勢は依然として厳しい状況です。若い人たちの就職が厳しいため、地元で働きたくても働けない状況もあります。そんな中、友人の会社経営者が、和歌山県を元気にしたいので、和歌山県在住の人を優先して雇用したいと声をかけてもらいました。
本当に感謝しています。但し、会社が求める人材を望むので、論文と面接を実施して採否を決定するので縁故では採用しないとの条件がつけられています。
 若い人たちを雇用することで、小さな力ですが地域の課題解決と活力を注入したいと話してくれました。早速、応募者があり、意欲に燃えた若い人たちの力に期待しています。
 そんな中、声を掛けた内の一人のことです。高校を卒業して、本来であれば進学する予定だったのですが、父親の会社の状況が芳しくないことから進学を諦めて、就職したいと思っている人がいました。厳しい経済事情と家庭事情を子どもながらに分かっているのです。父親は、「お金は何とかするから希望通りに進学しろ」と話しても、「僕は行かない」と就職を決めてきました。父親は、子どもの夢も適えてあげられないことを悔しくて涙を流したのです。父親は子どもが決め就職先に不満はないのですが、できることなら正社員として採用してくれる会社に就職させたいと希望を持っています。子どもの将来の生活の安定や、これから芽生えてくる生き甲斐を思ってのことです。
 父親からは、是非とも応募させて欲しいと依頼を受けました。このことは、とても嬉しい話です。子を思う父親と、家庭事情を知り父親に楽をさせたいと思う子どもの気持ち。二人の将来が安定したものになって欲しいと願っています。

8/16(月)「二番」

【二番】

国会議員の蓮舫議員の仕分けの時の話を伺いました。有名な「一番じゃなきゃダメなんですか。二位じゃダメなんですか」の発言に関してのことです。
 この発言通りだとすると問題があると思っていたのですが、どうやら真意はこの言葉の額面通りではなかったようです。正確ではありませんが、この発言の前には、幾つかのやり取りがあったようです。
 それは、「この分野これだけの予算を使っているのに一番にならないのはおかしいのではないですか」という発言や、「これだけ予算を使って一番になれないのであれば、無駄に予算を使う必要はないのではないでしょうか」、そして「一番になることを目指しているのに、なれないのであれば一番でなくても良いのではないですか」という主旨の前段があったようです。
 これなら蓮舫議員の発言は分かります。つまり予算を使って本気でやるのであれば世界一を目指すべきものですが、本気さに欠けるものであれば予算をかけないで他に回す方が効率的だということ。そして世界一を目指すための予算を必要とするのであれば、世界一を目指したら良いということを前提として、もし目指す気概がなければそのような予算を使わないで二番で良いのでは、というものでした。
 やる気があれば世界一を目指すべきですし、やる気がなくお金だけを必要としているのならば一番ではなくて二番を確保するために必要な予算で十分ではないかという疑問だったのです。
 報道では前段の議論が削除されていたため、蓮舫議員は日本は世界一を目指さなくても問題はないとされる発言だけがクローズアップされてしまったのです。
 世の中には、よく似た報道がされる場合が多々あります。議論の前後を削除されると発言の主旨が全く違ったものになる場合があります。本心と違う形で報道されることがあると本人が誤解されることになります。今回のように大きく取り上げられる問題であれば反論の余地はありますが、地方での出来事の場合、反論を取り上げてくれることは稀ですから、報道されたそのままが事実となります。
 狭い地方における噂話も同様です。狭い地方都市において、根も葉もない噂を流されると、怖いことにそれが事実のように伝わっていきます。発信元が特定されない場合が多いことから、噂が事実となっていることがあります。一度、世間から事実と認定された噂話は事実として一人歩きすることになりますから、これを翻すことは相当な労力を必要とします。大抵の場合、噂話の出典は分からないのです。通常、ビジネスや学問の分野では出典が分からないものは信用しないものですが、政治の分野では出典とは関係なく事実となる場合があります。
 噂話には原本も孫引きもありませんから、発言には注意しておかなければなりません。噂によると、怪文書のプロもいるようですから注意したいものです。これも噂話で怪文書を作成している人物に会ったことはありませんから、本当のところは分かりません。
 本来は一番を目指して競争することが正しい姿だと思います。しかし一番になれるのは少数ですから、その結果二番になってもこれは評価されるものです。ただし最初から二番を目指しているようでは、二番にもなれないことを知っておくべきです。

【白熱授業】

ハーバード白熱授業が放送されています。ハーバード大学マイケル・サンデル教授の授業を編集して公開しているものです。偶然、レッスン3を見たのですが、見応えのある番組です。レッスンはイギリスの政治哲学者、ジョン・スチュアート・ミルを題材にしたものでした。「望ましいものとは、実際に人が望むものである」、「私は効用に基づかない正義の架空の基準を作り出すどのような見せ掛けの理論にも異議を唱える。一方で効用に根ざした正義こそが全ての道徳性の主たる部分であり、比類なく最も神聖で拘束力を持つものと考える」、そして「正義とは、ある種の道徳的要請の名称であり、集合的に見れば、社会的効用は他の何よりも大きく、他の何よりも優先されるべき義務なのである」などの言葉を引用していました。
 講義のタイトルは「正義」。正義は効用に根ざしている必要があり、効用のない正義は架空のものだとしています。人は効用がある正義を支持するものであり、満足を現す効用のない個人の理想に付き合うことはないのです。個人の満足を満たしてくれるものが正義であれば良い社会に向かいますし、悪意が効用を満たすような社会になれば、希望のない社会になります。政治家の仕事は効用のある正義を実現することであり、そのためには地域で生きていける経済力と社会秩序を形成する必要があります。
 行財政改革は財政を司る役人の仕事であり、政治家は財政を豊にするための役割を果たすべきなのです。

8/15(日)「お盆の風景」

【お盆の風景】

日本の夏にはお盆がある。そんなことを実感しました。お盆になると魂が戻ってきて、そしてお盆の最終日には再び旅立つ。そんな物語が繰り返されている日本は素晴らしい国です。故人を敬い、そしていつまでも忘れずにいる。平和ややさしさが滲み出ています。
 Tさんの残された奥さんは現在、パートで働いています。主人を亡くしてから「生活のために働かなければ生きていけませんから」という強い気持ちを感じました。一人で生きて行くことがどれだけ大変なことなのか、分かるようです。仏壇の前で微笑むTさんは変わらない姿ですが、この世は変わっていきます。ずっと安心できるように見守ってくれていることに安心しました。
 Gさんの自宅を訪ねると、子どもと親族が集まって荷物整理をしていました。Gさんは一人暮らしだったため、この部屋を引き継ぐ人がいなくなったからです。お嬢さんは既に結婚して姓が変わっています。そのためG家がなくなることになります。本当は来年が初盆なのですが、今年が最後となります。丁度良いタイミングで挨拶することができました。残された荷物は必要なものと不必要なものに分類されていました。悲しいことに処分されるものもあります。Gさんと共に過ごした持ち物ですが主人が不在となり、お盆に旅立つことになりました。
 Iさん宅では二人を送り出していました。子どもとお孫さんが先に旅立ったことの事実について、語る言葉はありません。悲しみは想像できませんが、二人のためにも健康で長生きしてくれることを望んでいます。
 Oさんは25年間、ベッドの上での生活が続いていました。奥さんが25年間、自宅で看護していたのです。筋肉が萎縮する難病で、手足、指先や口までも動かなくなってしまい、呼吸器を取り付けた状態で看病を続けていたのです。本当に長い間の看護、お疲れ様でした。懸命に看護していた様子が浮かびます。26年間は長かったようで、過ぎ去るともう思い出に変わっています。苦しかったことよりも、いなくなって「寂しい想いの方が強い」と伺いました。お盆に再会できていることを嬉しく感じています。
 Hさんの自宅では、正月の出来事を聞かせてもらいました。お亡くなりになったのは平成22年1月1日でしたから、1日の通夜式と2日の告別式の段取りが大変だったことを覚えています。半年が経過して落ち着きを取り戻していますが、あの時の様子が浮かんできます。
 Yさんも今年旅立っています。90歳を超えても気丈夫な方でした。後は子どもが家を守ってくれていますから安心です。残されたYさんの子どもさんは、元気さを取り戻していました。庭の鯉へのえさをあげることと、果実の木の手入れが日課になっています。
 それぞれのお盆の光景がありました。今日で、再びあちらの世界に送り出すことになります。それぞれの旅立ちは日本人のやさしさを感じられる文化です。日本にはお盆がある。若い頃には思ってもいなかった思いをしています。

【お墓参り】

先祖を敬い感謝すること。これは生きている上で絶対に忘れてはならないことです。双方の先祖のお墓参りに行ってきました。少し風の吹く中、先祖が歓迎してくれているようでした。お墓にあるお花とお水、そして線香の香りが身体を吹き抜けていきました。ここまでの全てのことに感謝しながら、この先も未来に道がつながっていることに感謝の気持ちを伝えました。

8/14(土)「スターシェフイベント」

【スターシェフイベント】

スターフード・ジャパン・プロジェクトが始動しました。第一回のスターシェフイベントは、和歌山市にあるマリーナシティ内のベイサイド迎賓館で開催されました。ミシュランで星を獲得した、しかもレベルの高いベルギーのスターシェフが三人も来日してのイベントですから、会場は大いに盛り上がりました。
 三人のスターシェフは、フランキー・ヴァンダルハーグ(サンニコラ)、ジャン・バティスト・トマー(シャトウデミロード)、リーヴァン・ドゥメストル(アーデンベルグ)です。いずれもベルギーの料理界を代表するシェフで、会場に登場した時の威圧感は欧米におけるシェフの中でもスターシェフの地位が高いことを示しているようでした。超一流の料理人の雰囲気がありました。この三人のシェフの星を合わせると5つ星になります。5つ星のシェフの料理を食べれる機会は、日本において恐らくありません。そんな贅沢なイベントが和歌山県で開催されたのですから、この喜びを伝える方法はありません。本来であれば東京で開催するような格のイベントが和歌山県で開催されるのですから、参加しないと人生で損をするような感じです。
 そんなイベントの主役が三人のシェフですから、以下に経歴を紹介します。

  • フランキー・ヴァンダルハーグ(サンニコラ)
    常に向上心があり、レストランにおいては自分流の完全主義の哲学がある。その哲学とは、すべての料理がシェフ自らの料理であることや、忙しくてもお客様に出される前の料理は自分でチェックすること、お客様に対して料理・セッティング・サービスの全てが整っていることなどである。
    そんな彼とマダムが手がけるレストラン・サンニコラは、ミシュランガイドで二星を取っている名店である。以前、日本のカメラが彼を撮影に行くほど、ベルギーでは料理専門誌にも掲載される有名なシェフである。
  • ジャン・バティスト・トマー(シャトウデミロード)
    地元をこよなく愛する兄弟シェフで経営している。彼の料理哲学は、地元の生産物を可能な限り、最大限に使うことである。そんな彼の考えに共感を得た多くの生産者達が、近くの公園に集まってマルシェを開いている。又、シェフは、評判の良いマルシェから一流の食材を仕入れるようにしている。彼の料理は、彼の性格を現していて豊かで、誠実である。レストラン・シャトゥデミロードは、ミシュランガイドで二星を得ている。
  • リーヴァン・ドゥメストル(アーデンベルグ)
    醤油を求めて湯浅まで来た始めてのシェフ。彼の料理哲学は、ビジネスマンと美食家の両方を満足させることである。そのために、食材の始まりを追及し、探求しながらその素材の良さを彼自身で感じることにしている。又、洗練されたレストランは、シェフのハイレベルな仕事と細やかな気遣いが伺える場所でもある。ベルギーでは、彼の評判を聞きつけて、瞬く間に料理ガイドに掲載され、数々の賞も受賞されているほどの実力者である。
    レストラン・アーデンベルグは、ミシュランガイドで一星を得ている。

以上ですが、その凄さは味と香り、そして優雅さと高貴に流れ行く時間を体験しないと分かりにくいかも知れません。しかも和歌山県が誇る食材を調理してくれるのですから、和歌山県にとっての財産を提供してくれたようなものです。
 和歌山県の食材は新鮮で品質が良いので、素晴らしい料理に仕上がりました。少し長くなりますが、メニューを記します。想像していただけると幸いです。

  • 前菜
    マグロ醤油ジュレ
  • 魚料理
    鯛のセロリラブ
  • ホワイトチョコ
    赤いビーツ
  • お口直し
    抹茶とゆずソルベ
  • 肉料理
    熊野牛のオイスターソース
  • 肉料理
    くろさわ牧場の仔牛ソテー
    (大阪ガスのデモンストレーション)
  • クープカプチーノ
  • デザート
    (3人の合作)
  • コーヒー、パン

そして料理で使用された食材は、これから和歌山県が世界に誇ることになる次のようなものです。
 食材は、近大のクロマグロ、梅鯛、くろさわ仔牛、うめたまご、ミニトマト(岩出市)、桃(紀の川市)、ナス(貴志川)、きゅうり(海南)、クレソン(高野山)、玉ねぎ(紀の川市)、生梅ジャム(田辺)、味噌・醤油(湯浅)。
 飲み物は、ワイン(和歌山のソムリエが選定)、梅酒・梅ジュース(南高梅使用和歌山産)、日本酒(和歌山産)、新ショウガジンジャエール(和歌山市)、大師の水(高野口町)。
 そしてデザートの食器は紀州漆器を使用していますが、その白い根来塗りの食器はその美しさに惚れるほどでした。
 食材も飲み物も、そして食器も和歌山県のもので、スターシェフが絶賛したものです。
 そして当日の参加していただいた皆さんに配布したパンフレットには、私のあいさつ文も掲載してくれました。

ご挨拶

和歌山県議会議員 片桐 章浩

日本で初めてのスターシェフイベントが、とても嬉しいことに和歌山県で開催されることになりました。和歌山県の誇る湯浅醤油が、ベルギーのシェフの間で使用されていることがご縁となって、今回の素晴らしい食の企画が誕生しました。
 和歌山県は食の宝庫です。新鮮な食材と歴史に耐え磨かれてきた調味料の数々。皆様方をスターシェフイベントでお迎えするのに相応しい舞台が整いました。心行くまで和歌山の食とスターシェフの芸術をお楽しみ下さい。

 最後に、スターフード・ジャパン・プロジェクトが開催されることになったストーリーをお楽しみ下さい。ストーリーのある事実は感動を呼び起こします。このイベントにあるのは感動のストーリーだったのです。
 「それは1本の醤油から始まる物語。日本の代表的な調味料・醤油。和歌山県湯浅町は、「醤油発祥の地」として知られ、湯浅から醤油が商品として出荷されたのは、今から約400年前の安土・桃山時代といわれている。
 そして醤油は、21世紀の今、全世界で愛される調味料となった。そのことを証明する逸話が「醤油発祥の地」に、あるのを御存知だろうか。

 今から数年前、大阪のとある大手百貨店の調味料コーナーで、外国人がやってきては醤油を沢山購入してゆくという出来事が、何度かあった。
 そのうち、そのなかで「湯浅醤油」だけが棚から姿を消してゆくというなんとも不思議な事件に発展し、いつしかその噂が、醤油のふるさと「湯浅」にまで届いた。
 そんなあるとき2007年7月、二人の外国人が、ひょっこり湯浅醤油を訪ねてきた。
 醤油の製造工程を見たいという。そして二人は、店舗の棚から「生一本黒豆」を手に取り、やっと巡り会えたかのように目を輝かせながら喜び合った。
 この二人こそ、ルフトハンザドイツ航空のマーク・マーセ氏、ベルギーのスターシェフ・リーヴァン・ドゥメストル氏であった。百貨店の棚から「湯浅醤油」だけが消えるという、それまでの「珍事件」は、「醤油を買ってきて欲しい」というシェフのリクエストに答え、乗務員であるマーク氏が来日する度、百貨店で醤油を買い求めていたのだった。
 マーク氏が持ち帰った数々の醤油をシェフたちが味見する。最後に残ったのが、「湯浅醤油」の「生一本黒豆」であった。
 言葉はわからなくても、遠く離れていても「ほんまもんの味」がベルギーと和歌山を結びつけた。和歌山には、きっと他にも美味しいものが存在するに違いない。
 ルフトハンザドイツ航空のクルーを通して、シェフたちとの交流が始まった。」

 そして第一回スターフード・ジャパン・プロジェクトが和歌山県で開催されることにつながったのです。ストーリーは人をつなげてくれます。人がつながると新しい物語が始動し、そこから人の交流が始まります。ひとつのストーリーを基にして新しい物語が始まりました。その拠点が和歌山県にある。素晴らしいことだと考えています。和歌山県には力がある。和歌山県の食材は新鮮で品質が良い。自信を持って食の和歌山県を売り出したいと考えています。

8/13(金)「和歌山県と電力会社」

【和歌山県と電力会社】

和歌山県と電力会社について話し合いました。1時間程度でしたが、内容の濃い話し合いになりました。和歌山県における電力会社の役割は大きいと思っています。設備産業であること。地球環境問題解決に適した経験と資源を有していること。そして地域発展が電力会社の望みであること、などが挙げられます。何より社会的使命を果たしたいと考えている人が多いことも強みです。
 さて設備産業であることの利点は、地域に経済波及効果をもたらすことが可能であることです。設備産業ですから設備の維持、更新もそうですし、もし設備新設の計画が浮上すれば地域に与える影響は相当なものがあります。今でも海南発電所と御坊発電所の二箇所の火力発電所を有していますし、この発電量は和歌山県の全てを賄っても余りありますから、電力の輸出県となっています。和歌山県の電力は隠れた産品だと思っています。
 地球環境問題を考えると新エネルギーや原子力発電が選択肢となります。最近、地球環境問題解決の鍵になっていることから色々な場面で出てくるのが原子力です。先進国では、現在の生活を維持するためのエネルギーを必要とすることに原子力に賛成するのか、それとも生活上でのエネルギー使用量を例えば20パーセント削減することを選択するのかという問い掛けもあるように聞いています。
 自分達は快適な生活を送りたいけれど、エネルギーの消費を削減するのは嫌だという人もいますが、基本的にエネルギーの使用量と地球温暖化の問題はトレードオフの関係にありますから両立は難しいのです。その関係を維持させるのに必要なものは、現時点においては新エネルギーであり原子力なのです。それらを否定して文化的生活を望むことは容易ではありませんし、反対する人がいれば、自らのエネルギー使用量を25パーセント削減させるだとか、自動車に乗らずに全て公共交通機関を利用する生活に変更して欲しいと思います。
 昔、廃線予定の鉄道を存続するための集会をその鉄道の沿線で開催されたことがあります。存続を訴える立場の人が鉄道に乗らないで自動車で来たことがあり、本気度を計られたことがありますが、現在のエネルギーに支えられた文明を肯定しない人は、本気度を示してから発言すべきだと考えています。
 地球温暖化対策と地域振興や地域経済を考えた場合、巨大設備産業を誘致する利点はあります。地球温暖化防止のためには電化シフトが優れていますし、二酸化炭素の排出量が少ない発電方法が求められます。しかもそれらは投資を呼び込むものですから、電力会社が和歌山県に存在している意義は大いにあります。経験と経営資源を活用することで和歌山県を元気にさせたいと話し合いました。
 また和歌山県に存在していることから、地域を発展させることが上場会社の役割でもあります。勿論、コンプライアンスの問題や株主総会に耐えられないような無茶な要求には応じられないのは当然のことですが、地域が発展することと電力会社が発展することが噛み合えば、地域発展のための活動を協働することは大きな力になります。
 電力会社は設備産業であり公共性の高い産業であることから、単に電力を売ることが仕事ではありません。もっと言えば国家の根幹を成しているエネルギーを供給している産業であり、地球温暖化防止の鍵を握っている産業でもあります。会社と言わずに単体であっても産業と呼ぶことが相応しい性質もあります。国家を支えている誇りと使命感を持つ人材が地域社会に出て行くことは、地域にとっては宝物を得るようなものです。
 和歌山県にとっても電力会社の存在価値は、国家的スケールの会社があること、そして地域発展にも寄与できる文化を持っていること。そして地元雇用と従業員がここに暮らしていること、関連する仕事があることを含めて地域に密着していることなどが挙げられます。和歌山県と電力会社の新しい関係を築くことが、地域発展と環境先進県につながるものと考えています。地域と既存の企業の関係を考える契機となりました。
 また和歌山県の誇るべきものが農業です。水耕栽培やLED照明を活用した新しい農業ビジネスのあり方に関しては、この分野では素人ですが電力会社もお手伝いできる部分があります。農業従事者の経費削減に寄与する部分は小さいと思いますが、専門外の技術と知識を取り入れることから、従来の農業分野にはなかったビジネスモデルに発展させることも不可能とは思いません。和歌山県を代表する産業のお手伝いをすることも役割の一つです。採算面よりも地域へ寄与できるものであれば専門外のことでも考える会社は、多くないと思います。このように、和歌山県の産業に寄与できる方法も話し合いました。
 和歌山県と電力会社がどちらも発展する方法を模索することで、県と企業との新しい関係を考えます。

【元気な人】

兵庫県、大阪府で仕事をしてきた経験を持つ方が和歌山県に転勤してきました。和歌山県での仕事は初めてなので人とのつながりや地域特性などの壁にぶち当たっているようですが、既に和歌山県を元気にさせてくれていると思っています。
 和歌山県での目標は「和歌山をもっと熱く、もっと元気に」です。これは嬉しい響きです。熱いことが元気さにつながります。冷めた場所では元気になるのに時間を要します。
 「和歌山県は良いところです」と話してくれました。和歌山県内での仕事に関して目標を持って取り組んでくれる。良い意味で県外の経験と発想を取り入れ、熱く元気になりたいものです。
 私からは、和歌山県を元気にするのに5年後、10年後などの目標はあり得ないことを話させてもらいました。今できることから積み重ねて行くこと。これが個人でできることの全てです。今、仕事をしないと、夢を求めた行動を起こさないと5年後はありません。上昇気流の延長線上に存在しているのであれば、寝ていても気がつくと空の上だったという幸運に巡り合うこともあると思いますが、寝て待つ幸運よりも行動した結果が幸運だった方が素晴らしいに決まっています。
 今できる1から10の仕事を着実に行うことが、自分と周囲と地域の将来を作っています。

【訪問活動】

皆さんの自宅を訪問させていただきました。ご仏壇の前で手を添えると、それぞれの人生があったことを思います。今を生きられないことの無念さを感じる瞬間です。私たちは誰もが今を生きていて、今以外を生きることはできません。
 今が、この瞬間に存在している。この素晴らしいことに気づきたいものです。昨年まで存在していた多くの故人が教えてくれました。

【サッカー練習場】

和歌山市東公園の多目的広場の取り扱いに関して依頼がありました。多目的広場は和歌山市が管理している公園ですが、この多目的広場は市民の皆さんのものです。そのため広場の占用は好ましくありませんから、占有をしないで共有できる姿で利用者の皆さんが公園で運動したり、遊んだりしています。そのため地元の総合型スポーツクラブのサッカーチームの練習も、土曜日は多目的広場で行っていました。
 何故、多目的広場で練習をしているのかと言うと、平日のサッカーの練習は、隣接する市民野球場で行っているのですが、土曜日は野球の試合や練習の利用があるため、総合型スポーツクラブよりも優先されているのです。これは目的が野球場ですから当然のことですが、その結果、総合型スポーツクラブのサッカーチームが締め出されているのです。
 このことは問題です。一つは和歌山市の方針によって多目的広場の利用ができなくなったこと。もっと大きな問題は、総合型スポーツクラブのサッカー練習場が確保されていないことです。和歌山市はスポーツ振興基本計画によって、各地で市民の皆さんがスポーツを楽しめる環境を確保することを定めています。その練習場所となっていた多目的広場で練習することができなくなり、代替施設の確保もされていないことです。
 2015年には紀の国わかやま国体が、ここ和歌山県で開催されます。サッカー競技は紀三井寺競技場で開催されます。お膝元の和歌山市の総合型スポーツクラブのサッカーチームの練習場所を締め出して、そして確保していない。こんな馬鹿なスポーツ振興基本計画の取り組みはあってはならないのです。
 締め出しを食らった総合型スポーツクラブの指導者によると、和歌山市教育委員会に交渉に出向いたところ、「スポーツ振興基本計画に書かれているのは建前である」と言われたようです。信じられない仕事のやり方であり、考え方です。これではスポーツによる市民の健康維持向上は図れませんし、子どものスポーツ環境も脆弱のまま放置されることになります。
 何よりも、和歌山市が策定したこのスポーツ振興基本計画が実現する気がないものだとすると、市民との約束を反故するものです。市民との約束を結果として果たせないとしても、実現させるための取り組みと行動はすべきものです。書いて終わりのものは仕事とは言いません。
 仕事は実現させるための行動があるからこそ尊いもので、価値のあるものなのです。企画書を書いて何もしないのは仕事とは呼びません。仕事をしていない市役所に信頼はありません。土曜日の練習場を締め出された事情を何も知らない子ども達には、どのように説明をするのでしょうか。市役所は子ども達に直接説明をすることはありません。総合型スポーツクラブの指導者が子ども達に説明しなければなにらないのです。そんな辛いことはあり得ません。大人が自分の思いと違うことを子どもに説明をして、その説明を納得してもらう必要があるのです。
 これでは和歌山市におけるスポーツ振興もジュニア選手育成もありません。国体開催が決定している地域とは思えないものです。これらの諸課題に対しての考え方を確認した上で、再考を要求するつもりです。

【報告会】

夕方から、平成23年春の統一地方選挙に関しての報告の機会をいただきました。夏以降に本格的に始動するので皆さんに支援をお願いしたものです。9月に入ると県内各地を回り、決意表明と政策提言の訴えを行う予定です。

【事件】

信じられない事件がありました。知っている80歳を超えた女性が自宅のマンションで、死亡していたのです。丁度、8月9日にこの女性を担当する方と、今後、素晴らしい残りの人生をどう提供しようかと協議したばかりでした。私たちが協議した直後、突然、電話での連絡が途絶えてしまいました。訪問してもセキュリティマンションですし侵入はできません。警察に届け出て部屋を開けてもらったところ、死亡が確認されました。心が痛む事件です。80歳を超えての一人暮らしは本当に危険があります。濃い身寄りがなく、見回る親戚もいなかったようです。心からお世話をしていたヘルパーの方には心から感謝しています。お亡くなりになられたTさんには心からご冥福をお祈りしています。
 またもう一人の方も室内で倒れていました。90歳を超えた方ですが、恐らくTさんの介護のためにマンションを訪問していたと思います。疲れのためか、室内で倒れていました。幸い意識があったので、救急車で病院に移し、集中治療室で治療中です。回復することを心からお祈りしています。絶対に生きていて下さい。

【懇親会】

高校一年生の仲間と懇親会を行いました。お盆でしたので、帰省した友人も参加してくれました。「久しぶり」の声から始まった会ですが、「久しぶり」までに要した時間は30年ですから、その域を超えています。
 私は本日集まった皆さん全員と顔を合わせましたが、30年振りに再会する同級生がいます。つまり卒業してから初めての顔合わせだったということです。感動の時間は日を越えて続きました。もう若くはない仲間が若い話をしました。いつまでも若いと思えることを共有できたことは素晴らしい出来事です。
 ここで盛り上がったのは、高校三年間のクラス集合写真を持ってきてくれた人がいたからです。高校一年生の春は15歳、三年生の春は17歳。その頃の姿が写真の中に存在していました。これこそ久しぶりに再会する自分と同級生達でした。余り変わらないと思っていた私ですが、実に顔が変わっています。それにしても若い、そしてまだ到来していない将来を眺めているような目をしていました。間違いなく、この時は30年後の自分のことは想像もしていなかったでしょうし、やがてこの春から30年も経過することも信じられないことだったのです。
 集合写真を撮影する時期は素晴らしいと思わざるを得ません。希望の春に写しているからです。それぞれの顔からは、まだ馴染みのないクラスメートに対する期待と不安が感じられます。それも春ですから期待が不安を上回っているのです。人生においては期待も不安もありますが、期待が不安を上回っていると大丈夫です。人生の出来事を乗り越えられます。春という季節は希望に溢れた生徒達を送り出そうとしていました。
 送り出された私たちは、漂流しながらも30年先の未来を行きています。未来は確かに存在していたのです。これから先も自分の意志に基づく未来が存在していることが確認できました。

8/12(木)「教育問題」

【教育問題】

教育問題はわが国の、そして和歌山県の将来を左右する問題です。学力と郷土を愛する気持ちを醸成するのが教育です。そして教育とは、学力を身につけることを通じて生きる力を持つことが目的です。
 地域力が低下しているのは学力も影響していると思います。先に示しているように、学力とは生きる力のことですから、生きる力の強い地域は活力が生じるのは当然ですし、生きる力の弱い地域は活力が低下するのも必然です。地域の力は生命力の問題ですし、そのためには学力が求められます。
 本日は懇談した先生の教育の目的は、卒業してもらうことと生きる力を身につけてもらうことにあります。高校卒業資格を得ることは社会人としてのパスポートを得たようなものですが、パスポートを持っているだけでは旅行はできません。どこに行きたいか、行くための資金はどの程度必要なのか。そしてそれが外国旅行であれば勇気が必要です。社会で生きていくためには、目指すべき目的、経済力、そして勇気が必要ですが、それが生きる力なのです。
 卒業と生きる力を与えることが教育です。中学校の教育者には、生徒を卒業させることと生きる力を与えることが求められます。高校の教育者にも生徒を卒業させることと生きる力を与えることが求められます。子どもの教育には、卒業というパスポートと生きる力という人生の羅針盤を与えることが必要です。
 そして現代社会において大切なことがあります。社会的ひきこもり、不登校、高校の中退者への対策です。従来、この分野の取り組みは弱いものがありました。中学校や高校教育で取り組むことは困難だと思います。
 その生徒達の受け皿作りが必要になっていることを感じます。ある教育機関では、主要科目と、自分の好きな科目を選択することで授業を履修した単位を修得することができます。体育分野ではダンスなど。カメラが好きな生徒に対しては、民間のカメラ教室を受講することによって、理科や社会の単位を修得することができるのです。全く新しい授業の取り組みです。好きなことを学ぶと、それが必要な単位として認めてくれる学校があれば、生徒の卒業や社会での発展可能性が広がります。
 和歌山市内に、そんな素晴らしい教育機関がありました。あまり和歌山市民の皆さんに知られていませんが、地域の学力を向上させ、放置されていた問題を解決するための取り組みが開始されています。
 和歌山県が必要なものの重要課題のひとつが、教育による学力向上と卒業です。地域の大人が子どもを育成してくれます。教育を受けた子ども達は将来、この地域のために力になってくれると確信しています。

【デサフィナード】

県立医科大学近くにあるカフェが「デサフィナード」です。ここの主人は音楽を通じて地域活性化を図ることを目的にしてくれています。そして医師の卵に対して、地域として要望していることがあります。喫煙の問題はどこの地域や組織でも大変ですが、ここでは生徒の安全と健康、そして将来の可能性のために、煙草は止めさせたいと考え取り組みを始めています。
 常に県立医科大学付近で診療を観察している皆さんがいることから県立医科大学付属病院の技術力が保たれていると思います。

【懇親会】

夜は懇親会に参加しました。ふたつに顔を出したのですが、どちらも楽しい時間を過ごさせていただきました。福祉の問題、まちの元気を取り戻す方法など話し合うことができました。感謝申し上げます。

【制作物】

平成23年春の統一地方選挙に向けた準備を行いました。政策、キャッチフレーズ、写真撮影などを8月中に仕上げることを確認しました。皆さんのアドバイスをいただくことで、これが経験者の仕事だというものが蓄積されつつあるように感じています。
 子ども達に夢を与えること、高齢者には安心を与えることが政治家の役割です。皆さんに語りかけるような心を表現したいと考えています。

8/11(水)「高齢者施設」

【後援会打ち合わせ】

昨日に引き続いて後援会打ち合わせを行いました。本日は活動方針と訴えるポイントなどに関して協議を行いました。かなりのヒントがあり、早速活動に活かすことにしています。政治家は夢を創ることが仕事ですが、その根底には誇りと郷土愛をもった行動を実施したいと考えています。そして不満の解消はできませんが、不安の解消をすることが政治の役割であることを意識した活動を心掛けています。
 今回の鍵となる言葉は再起動です。良いものは残して良くないものを捨てることで、まちを再生させたいと考えています。

【退院】

友人Hさんの弟が腰の手術を終え退院しました。仕事をしている途中に腰痛が酷くなり、そのまま入院、手術を行ったものです。リハビリを終えて早くに退院することができました。ただ部位が大切な腰だけに無理をしないで、完全に治してから仕事に入るように勧めました。

【高齢者施設】

予定していた海南市にある高齢者施設を訪問しました。入居されている皆さんに健康を維持するための新しいサービスの提供について専門家の皆さんと伺ったものです。高齢者の皆さんには健康で人生を過ごして欲しいと思っていますから、健康維持を図るための医療サービスを一人でも多くの皆さんに提供したいと考えています。
 もし自分が入居するのであれば、こんなサービスが欲しいと思えるものを説明させてもらいました。
 ところで施設長は勤勉ですばらしい方なのです。福祉と医療の知識を持ち合わせていますが、それでも知らないものに出会うことがあります。そんな場合は専門書を読み込んでいますし、インターネットで情報を取り学習しています。学習した後は、知識を得るために集めた資料を束ねて資料集として職員の皆さんの教材にしています。
 そのためこの施設で働く職員さんは、一般的な知識や報道されているような事例であれば全員がその知識を有しているのです。分からないことがあればトコトン調べています。4日もあれば知らないことでも知識を有するまでに至るそうです。この姿勢を見習いたいと思いました。
 さて施設長との話し合いを終えて自動車に乗り込んだ後の車内での出来事です。専門家の先生と次長、そして担当者が一緒でした。専門家の先生は担当者に対して「今の交渉に関して気付いた点を話してみて下さい」と、今現在の交渉の経過を生きた教材として早速実例に基づいたトレーニングをしていました。経験の少ない担当者は、回答を探していましたが、交渉の経過が新鮮なうちに直ぐに考え、反省点があれば改善策を想像してみることが能力を伸ばすことになります。
 専門家の先生からすると、担当者の回答は物足りなさを感じている様子がありましたが、生の事例に学び考えることが大事なのです。こんな訓練をしていると若い人の能力が伸びていきます。
 引き続いて別の高齢者施設に向かいました。予め施設の経営者に訪問時間を確保してもらっていたのですが、先の訪問が長引いたため次の施設への到着が大幅に遅れました。経営者は、次の予定があったため事業所を出発していたのですが、到着時間を事業所の方に告げていたところ、その時間に合わせてUターンしてくれました。大変、お忙しい中なのに、わざわざ事業所に戻ってきてくれたことに感謝しています。
 簡単な話を終えた後、直ぐに自動車で出掛けた光景を見たのですが、無理をして事業所に戻ってきてくれたことが分かりました。約束の時間に遅れることは、貴重な相手の時間を意味もなく束縛していることであり、相手の生産性を落としていることに気づくべきでした。かなり余裕を持って日時の調整を行っていたのですが、それでも時間が足りなくなりました。
 高齢者施設に入居されている皆さんのために、高齢者福祉サービスについて考えています。

【懇親会】

夜には懇親会に参加しました。一つ目は、「県議会選挙で成果を出す」以外にないことを確認しました。二つ目は和歌山市内の某地域の夏祭りに関しての打ち合わせでした。例年並に協賛金が集まらない中からでもアイデアは生まれています。ゲストとして登場していただける歌手の方にも参加してもらい、打ち合わせを行いました。

8/10(火)「名勝指定」

【夏祭り】

各地で夏祭りが開催されています。ある地区の夏祭りに関して協力要請があり、対応させていただきました。地域が盛り上がるようなお手伝いをさせていただきます。地域力は和歌山県の底力になりますから、地元からの盛り上がりに期待しています。

【名勝指定】

平成22年8月5日、国の名勝指定を受けたのが和歌山市の和歌の浦の一部地域です。大きな話題になっていないようですが、実は大きな出来事です。何しろ、国がこの地域が守るべき価値のある地域として認定し、今だけではなく後世にまで現存価値を引き継ごうとしているのです。わが国の景観の中で国が守るべき対象と認定してくれたことは、和歌山県にとって宝物をいただいたようなものです。
 その宝物の価値を体験するために、指定を受けた一帯を歩いて回りました。暑い日差しの中でしたが、地元の皆さんと一緒だったので、心快い体験をすることができました。
 この中で発見がありました。自分だけで歩いても分からない価値を見つけました。和歌の浦には聖武天皇や山部赤人、松尾芭蕉、夏目漱石などの歴史上の人物が訪れています。海を求めて、風情を求めて、そして当時、東洋一のエレベータを求めて和歌の浦を訪れているのです。万葉時代から明治時代にまで及ぶ景勝地が和歌の浦ですから、今回の国の名勝指定は当然のことだともいえます。この後は和歌山に暮らす私たちと行政機関が連携して価値の再発見を行い、歴史と景観を次の世代に伝える義務を負った訳です。
 松尾芭蕉の俳句の碑を見つけました。それは紀三井寺と和歌の浦の句が一体となっているものでした。松尾芭蕉が和歌山市を訪れた時、紀三井寺では桜が散っていて春が過ぎ去っていることを感じたのに、その後、和歌の浦を訪れると、まだ桜が咲いていたようです。
 春が過ぎたと思っていたのに、再び春に追いついたと感じたと思います。人は季節に身を任せるだけだと思っていましたが、自ら行動を起こすことで季節に追いつくことができるのです。同じ和歌山市内で季節の趣を感じることができる地形を持っていることは素晴らしいことです。
 コンクリートに囲まれた今の私たちは季節を感じる感覚が少なくなっていますが、国の名勝地を訪れると季節を感じることができます。これだけでも素晴らしい体験です。
 季節を感じられる場所である和歌の浦。国の名勝指定を受けて益々その価値を全国に広めたいと考えています。
 ところで、歩いてみると課題は山積していました。まず今回名勝指定を受けた地域内に公共のトイレがないことです。観光地にトイレがないことは考えられません。近くのアートキューブにはトイレがありますが、高齢者の方にとっては少し距離感があります。できることなら訪れた目的地の範囲内にトイレがあるべきです。
 本日訪れた片男波の干拓地は和歌の浦を代表する光景です。この干拓地の中を水上バイクが走っていました。目的は干拓地で水上バイクを楽しむことではなくて、ここでボートを降ろして海水浴場の外海にでることです。それでも名勝指定を受けた干拓地において水上バイクで走る光景は違和感がありました。ここでのマリンスポーツは禁止になっていると聞いたことがありますが、真相は確認できていません。早急に確認したいと考えています。
 また国の名勝指定を受けた地域の大半は和歌公園内となります。和歌山県の指定管理者委託を受けて管理しているものですが、雑草が生い茂っていますし、地元の方から見回りにも来ていないと聞きました。指定管理の仕事の中に和歌公園の見回り業務が入っていたと思いますから、もしそうであれば問題です。これも調査したいと考えています。
 積極的課題は、名勝指定を受けた地域の観光案内版がないこと。トイレを設置すべきこと。妹背山山頂への登山道路に階段や手すりを設置するなど、観光客の皆さんへの安全対策に努めて欲しいこと。鏡山の東側の駐車場にトイレを設置して欲しいこと。玉津島神社からの登山道を整備して欲しいこと。この頂上に山部赤人の歌を詠んでいる銅像を設置して欲しいこと、などがありました。
 いずれも国の名勝指定を受けた以降の取り組みとなります。県と和歌山市が連携を図って名勝指定を活用した地域振興に取り組みたいと考えています。
 また国の名勝指定を受けたのですが、地元和歌浦地域は盛り上がっていません。地元の人によると、もしかしたら国の名勝指定を受けたことを知らないことや国から名勝指定を受けることの価値を知らないのではないかと、話の中で出ました。せめて地元商店街で国の名勝指定を受けたことを喜び合うポスターがあれば、地元の盛り上がり方も違うような気がします。
 不老橋から片男波の干拓地、そして妹背山から玉津島神社、塩釜神社、そして鏡山を回って国の名勝指定地域を一巡してきました。歩いて課題を再発見しました。解説があると和歌の浦の歴史が良く分かります。観光案内版や和歌の浦語り部があれば、もっと和歌の浦の価値を見つけてくれそうに思います。
 さてこの後は、平成23年度に向けた国の名勝指定地域関連の予算案の作成、観光案内版とトイレの設置、そして和歌の浦に至るまでの道路標識の整備などがあります。まず地元から盛り上げたいと活動を開始しています。

【後援会会合】

後援会の会合を行いました。平成23年春の県議会選挙に向けた協議と確認を行ったものです。機材の確認と制作物の方向性に関して意思疎通を図ることができました。明日はスケジュールと今後の進め方について協議する予定です。皆さんからの意見は大変参考になりました。皆さんからの意見を反映させるような取り組みを行いたいと考えています。

【同窓会】

中学校時代の同窓会に参加しました。お盆で帰省中の皆さんも参加してくれての楽しい会合となりました。もう卒業してから30年以上の歳月が経過していますが、最近まで一緒にいたような錯覚があります。今日もそんな素敵な感覚がありました。皆さんから応援してもらえていることを嬉しく思っています。統一地方選挙に向けて、これからが勝負の秋です。

【その他】

  • 某会社の資金繰りに関して協議しました。和歌山市内の会社は、どこの会社も経営が厳しいのです。経営を安定させるためには借受金を多く持つ必要がありますが、担保がないと将来性の評価だけ借り受けられることは稀です。どのようにして説得すべきか検討しています。
  • 万葉館の問題に関しても意見をいただきました。和歌公園を管理する義務がありながら、当選すれば関心を持たないところから腐敗が起きて行くのです。
  • 某地域の夏祭りに関して打ち合わせを行いました。詳細は明日詰めることにしていますが、歌手の山口智世さんに出演してもらう予定です。

8/9(月)「現場確認」

【認知症】

認知症の方のお世話をしている人に会いました。お世話をしている方は、今言ったことも忘れてしまうことや、まちに出ると自転車などを忘れてくることもあり、対応に追われています。仕事と割り切ったら対応できるものではないと言います。頻繁にかかってくる電話の応対や自転車を探しにまちに出かけることは、介護保険の対象にならないからです。保険適用の対象にならないからお世話をしないのでは、日常生活でも危険な場面があると思います。スタッフで協力しながら、毎日の電話応対などを行っていることを知りました。ただ、認知症がこれ以上進行しない間に、後見人を付けておかないと、自分で判断できなくなってからでは、手続きが大変です。特にこの方は身内がいないので、本人の意思表示ができなくなると大変です。
 後見人の設定を含めた現時点の課題についてお伺いしました。身寄りがなく一人で生活している方のお手伝いをすることの大変な苦労が分かりました。また一人暮らしを好んでいるので、有料老人ホームなどへの入居も考えていないようなので、今後の生活の支援方法も大変な課題です。今後の支援方法に関して共通認識を持ち、支援方法を検討しました。

【保育園】

市内の、ある保育園の問題に関して協議をする予定でしたが、過日、表面的な問題が解決されたため、本日は今後も同様の問題に発展しないように歯止めをかける話し合いに目的を変更しました。
 また橋本市では、この秋に公設民営の保育園を募集することになっています。民間で運営するに当たっては経験と人材を有していることから関心を寄せています。和歌山市内で民営化を考えている施設はないと思いますが、開放してくれるとより充実した運営をすることが可能だと思ってくれています。また和歌山市内で人口の増えているふじと台での公立保育園の設置に関しても意見を伺いました。少子化で子どもが減少して行くことから、公立保育園のあり方についても検討課題となりそうです。

【産業廃棄物】

産業廃棄物に関しての打ち合わせを行いました。これは8月2日の福祉環境委員会で質問のあった、県が所有している場所での事業継続に関してです。この問題は、ある会社が産業廃棄物に関する事業をこの場所から撤退することについて、撤退することは裁判で判決が出されているのですが、撤退時期が不明確なため依然としてそのまま放置されていることから、現状と県の考え方を確認したものです。
 福祉環境委員会委員の皆さんに、この問題の現状と今後に関しての方針を伝えるように依頼しました。

【現場確認】

和歌山市内の河川沿いの道路の道幅が狭隘で、度々接触事故が発生している地点を確認しました。その現場の近くの地主さんが立ち会ってくれて現地調査を行いました。確かに狭い道路で、私もこの辺りを通る時はこの道路を避けて迂回路を走行しています。余りに接触事故が多いことから、現場調査の依頼があったものです。
 解決するためには、河川敷の壁を上に積み上げて道路幅を拡幅する方法以外にありません。しかし河川に関する法律は厳しいため、河川管理者が簡単に「よし」とはならないように思います。
 ただ安全面で不安感がありますから、歩道を設置することや対抗するための待機場所分の道幅を拡幅することが考えられます。条件は厳しいと思いますが、通行時の安全確保が最優先です。関係各所と協議したいと考えています。

【後援会】

後援会の会合を開催しました。来春の統一地方選挙に向けた取り組みを開始することを話し合いました。必要機材と今後のスケジュールの確認などを中心に協議しました。

【その他】

  • 明日の中学校の同窓会に関して話しました。お盆で帰省する人も含めて人数を確定しましたが、明日台風が和歌山県に到来するかもしれないと予想されているため、会場の代替場所の確保も検討しました。
  • 和歌山知事選挙に関して多くの問い合わせがありました。両候補者の人物像に関してのものでした。また政策についての質問がありましたが、どちらも公約が示されていないため、現時点では公約での判断はできないと答えています。
  • バイオサイエンス協会の新年度体制に関しての相談がありました。今までは会員として参加してきましたが、これからの会運営の方向性に関して協議に応じました。
  • カジノエンターテイメントの課題と和歌山県の取り組みの現状に関して話をさせてもらいました。和歌山県内での実現性は極めてありませんが、社会経済研究所を中心に検討が加えられています。どこまで辿り着けるのか分かりませんが、最後は地域の本気度の勝負になりそうです。

8/8(日)「わくわく広場」

【わくわく広場】

今年もやってきました。福崎わくわく広場に参加してきました。「わくわく広場」も今回で10回目を迎えることになりました。子ども達を招待しての染物体験とポシェット作り体験をしてもらいました。そのため参加者は女の子が多かったのですが、青やオレンジ色に染めたバンダナを身につけて、そして自分だけのポシェットのデザインを行って持ち帰ってもらいました。子ども達は初めての体験にわくわくしている感じでした。染物体験は私も初めてでしたが、輪ゴムで布を止める形によって、または止める強さによってデザインが違ってきます。仕上がったバンダナのデザインは全て異なっていましたが、少しのことでデザインが変わって行くのです。
 全てボランティアの皆さんによる夏の一日、手作り体験を提供することができました。ボランティアをしているのは、子どもを支援する私たちのNPO法人の会員が中心です。そのため東京や横浜からもお手伝いにきてくれているのです。夏の二日間のために、東京から福崎に来てくれていることだけでも感謝していますが、子ども達のために楽しい時間を創り出してくれていることにも感謝しています。私も染物と風船作成のお手伝いをさせてもらいました。子どもと一緒に夏の体験をさせてもらったようなものです。
 子ども達にとって、素敵な夏の思い出になってくれることを祈っています。今回も会場になったのは福崎空中広場ですが、拠点があるから実現できている子ども達との交流です。いつまでもこの拠点が子ども達とのふれあいの場であって欲しいと願っています。
 この「わくわく広場」は私にとって夏の一大行事になっています。福崎空中広場が完成する前から来ていますから、今ではなくてはならない夏のイベントになっています。また来年の再会を約束しながら、涙ながらに東京と大阪、そして和歌山へとそれぞれの帰路に向かいました。汗と涙の詰まったものは、金銭で計ることのできない価値があるものなのです。

【まちづくり】

昭和56年頃、和歌山市に暮らしたことのある方と話し合う時間がありました。平成22年の今年、久しぶりに和歌山市を訪れてくれました。その感想は「驚いた」の一言でした。
 昭和56年頃は、これから発展していこうとするまちの明るさを感じていたとお伺いしましたが、あれから30年近く、一体どうしてこんなに衰退してしまったのか、信じられないと話してくれました。駅前は人通りが少なく、ぶらくり丁に行ったところ、ほとんど誰にも出会うことのない商店街とシャッター通りになっていたことに驚いていました。
 ところが中心市街地活性化を初めとする和歌山市は活性化していると公言している人がいますから、現状認識の違いに驚きます。他の府県かにら来た人に中心市街地を歩いてもらうと客観的な評価が得られますし、外部評価も取り入れると現実が分かる筈です。
 駅前から市内中心部に向かう道路の整備に関しては、全国の都市に先進事例があるため、それらの事例を調査するだけでも即刻行動に移せます。富山市では路面電車と既設の電車を連結していることから人通りが増えていると聞きました。和歌山市の駅前は歩行者道路を拡幅させて歩けるまちにしようとする意見や、路面電車を導入してはという意見もあります。国は路面電車導入のための支援策を持っていますから、場合によっては活用することも可能です。ただし導入に際しては十分に議論をしておく必要があります。自動車との兼ね合いや、人通りが増えて商店街活性化につながるのかどうかも検討課題です。
 商店街の再生は難しい課題です。道路活用とまちの活性化は連動させる必要がありますから、県と和歌山市、そして部門の壁を越えた検討結果を出したいものです。

【アマンリゾート】

話の中で、「アマンリゾートを知っていると思いますが」と聞かれました。残念なことにアマンリゾートのことは知りませんでした。その方の体験から詳しいことを教えていただきました。世界各地で、その場所の自然と文化に溶け込むようなホテルを形成しています。
 ホテルに宿泊して人生観が変わることがあるそうです。この方はブータン王国のアマンリゾートに宿泊して、人生観が変わったと話してくれました。ホテルを決めてから行き先を決められるようなアマンリゾートだそうです。 
 残念なことに日本にはありませんが、日本はアマンリゾートから認められている国であると伺いました。訪れた人に感動を与えられる日本であり続けるためにも、今ある自然と文化を守り育てることが必要です。和歌山県が対象地域となるかどうかは分かりませんが、少なくとも、まだ見ぬ人とコミュニケーションを図りたいとする要望を満たす地域でありたいものです。そこから道は開けるような気がします。

8/7(土)「支部大会二日目」

【新宮支部大会】

昨日は新宮市に宿泊して朝9時30分からの大会に備えました。大会での挨拶の主旨は次のとおりです。
 おはようございます。本日の大会のご盛会、誠におめでとうございます。皆さんのところにお邪魔するのは県議会報告会以来となりますが、その間も元気に活動をさせてもらっています。前回の議会報告会においては、新宮を中心とする紀南地域での医師不足の問題と工業高校がないので、地元の工場では技術の継承が出来ていないことの問題提議をいただきました。小児科や産婦人科の医師が少ないことを受けて、期間限定ですが県外から医師に来てもらうことができています。また県立那智勝浦病院の医師の充実を図るなど、県政の課題として取り上げています。
 ただ工業高校の設置に関しては、紀南地域には田辺市や熊野高専があることから、新たな設置は厳しい状況です。これからの学校への進学も検討してもらうことで対応できないものか考えていただけたら幸いです。
 さて私たちの組織が素晴らしいという意見をいただいています。同じ職種で働き、同じ組織内で物事を考えた経験を持っている私たちは、同じような価値観を有していると思います。それは地域に根ざした活動をしていることであり、社会貢献であり、社会にお役に立つことを使命と考える価値観であります。自分のことだけで地域のことを思っていない候補がいるとしたら問題だと思いますが、私たちの中にはそんな人は存在していません。
 私たちと同じような価値観を持つ人が、例えば国会にいる、連合にいる、組合の本部や地区にいる、そして県議会や和歌山市議会、御坊市議会にいることは、それだけで素晴らしいことなのです。違う価値観を持つ人と話をしても、お願いをしても、その依頼の実現性は決して高くありません。身についているものや、その問題に対する真剣さが違うからです。何よりも私たちの思いがあるのであれば、代表する人が存在している限りそれを実現できる機会を持つことになるのです。もし働くことを尊いと思えないような価値観の違う人の集団になってしまうと、私たちの思いは彼方に追いやられてしまいます。社会で解決を図るべき問題はたくさんあります。それに取り組もうとするのであれば、私たちが大きな力となって向かっていきたいと考えています。
 県議会は私たちの意見を取り上げて政策に反映させていく場です。社会において存在価値を示すためにも平成23年4月に再び県議会に挑戦する覚悟です。皆さんのご支持をお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

【田辺支部大会】

新宮市から田辺市に移動して、田辺支部大会に出席させていただきました。
 本日の支部大会にお招きいただきましたこと、そして挨拶の機会を頂戴していることに心から感謝申し上げます。ありがとうございます。前回は先々月にシステムセンターにお邪魔して、県議会報告をさせていただきました。その時は高速道路の延伸の問題と5年後の和歌山県での国体開催の問題を中心に説明させていただきましたので、今回は時間の都合上、県の課題に関して触れることはいたしませんが、私たちが政治参加することの意義について簡単に触れさせてもらいますので、暫らくお聞き下さい。
 皆さんから県議会に送り出してもらってから3年と少しが経過しました。その間、議会においてはエネルギー問題や地球環境問題、そして経済と雇用対策などの課題を取り上げ、知事や当局と議論を交わしてきました。これからの和歌山県は、新エネルギーの適地であり地球環境問題解決のための資源があることから、これらの問題とより関わる地域として重要になってきます。
 そしてこれらの問題に最も関わってくるのが私たちの仕事であり活動でもあります。政治参画を図るのは、社会環境を変えるためという意見がありますが、その通りだと思います。私たちが政治に無関心でいるのであれば、私たちを取り巻く環境を変えることはできません。積極的に関わって行くことで社会環境を変えることが可能となるのです。国政も県政も同じです。国では法律を触ることで制度設計を行いますが、県政においては私たちの暮らす地域の制度設計やしくみを変えることができます。この政治の場に代表者を送り出すことは意味のあることであり、むしろ代表を出せるような力を持つべきだと考えています。
 私たちは仕事を通じて社会貢献していますし、同時に社会参画も行っています。しかし私たちは仕事以外でも、政治を通じて社会の環境整備、条件整備を図る取り組みをする必要があると考えています。自分だけが安定していれば他は関係ないだとか、和歌山県が停滞しても良いと思わないで欲しいのです。自分たちが望む社会生活は政治を通じて実現することが、多くの人の生活を向上させることになると確信しています。それだけ高い志を持っている組織だと思うからです。高いところに意志を持って政治に参加することで、今の社会環境を変えることは可能なのです。地球環境にやさしいエネルギーをお届けすることや、国内クレジット制度を導入してもらって会社の経営環境を変えるお手伝いをすることも、私たちには出来るのです。このようなことが出来る自分たちの中から、是非とも再び県議会に送り出して欲しいと思います。これからも一緒に政治参画を通じて社会を変えていく活動を行えることを楽しみしています。
 最後になりますが、日程調整が出来ずに御坊市内で県議会報告が出できていないことをお詫びし、新体制の下で実施することを楽しみにしながら報告とさせていただきます。ありがとうございました。

8/6(金)「支部大会」

【支店支部大会】

関西電力労働組合和歌山支店支部大会が開催されました。支部大会とは向こう一年間の活動方針を決定する最高意思決定決議機関で、この場から活動方針が樹立されます。大切な大会にお招きをいただきました。
 本日の大会のご盛会、誠におめでとうございます。平成19年に皆さま方から県議会に送り出していただいてから、早いもので3年と少しが経過しました。その間の活動報告は、議会後を中心として議会報告会をさせてもらっていますが、私たちを取り巻く課題について議会で取り上げてきました。新エネルギーと地球環境問題や、雇用問題について。そして県としての経済対策などに関しては、関係する皆さんと意思疎通を図りながら、県当局と議論を交わしてきました。皆さんから県議会に送り出してもらっている以上、恥ずかしくない活動を行ってきたつもりです。
 和歌山県はエネルギーの輸出県であり、そして地球環境問題の鍵でもある森林資源を有している県です。エネルギーと環境問題は私たちがパイオニアであり、私たちの活動が直接これらの問題解決に結びつくものです。社会で私たちの存在意義は思っている以上にあり、地域社会で活動する場はたくさんあります。そんな声を県政の場に持ち込み議論することが必要であり、少なくともエネルギーと地球問題に関しては、関与すべき問題だと考えています。そんな大切な機会をこれからも持ち続けるためにも、引き続いてのご支援をお願い申し上げます。
 このように現在、現役で社会を支えている私たちが、これからの和歌山県を引っ張って行く必要があります。地球環境問題に果敢に挑戦し、国策であるエネルギーを提供している私たちは、その高い志と同じくして和歌山県でもその存在を訴えていきたいと考えています。
 一方、雇用に関してですが、和歌山県内で約460人の雇用が失われる可能性のある状況が存在しています。家族や関係する会社の皆さんへの影響を勘案すると、それ以上の人数になると思われますから、和歌山県にとって大きな問題が水面下で横たわっていますから、これらの雇用問題にも対応させてもらいたいと思っています。
 県政の課題は山積になっています。これからが大切な時期ですから、再び県議会で活動させていただきたいとお願い申し上げます。この大会を持ちまして退任される皆さんには、心からお礼申し上げます。一緒に活動させてもらったことは楽しい経験でした。これからもご一緒できる機会があると思いますので、引き続いてのお付き合いをよろしくお願いいたします。また新しい体制に移りますが、今までと同じように楽しい活動が出来ることを心から期待しています。ありがとうございました。

【御坊支部大会】

関西電力御坊支部大会に出席させていただきました。昼夜を問わないで発電所の仕事をしている皆さんに、議会報告できる機会をいただいたことに感謝しています。
 説明の主旨は次の通りです。
 皆さんからご支持をいただき県議会に送り出してもらってから、3年と少しの時間が経過しました。平成23年4月には県議会2期目に挑戦すること皆さんからの推薦をいただきました。これからも期待に応えられるようにしっかりと取り組みたいと思いますので、今までと変わらないご支援、よろしくお願いいたします。
 さて夏になると御坊発電所の稼動状況について聞かれます。御坊発電所が電気を送ってくれている。そこには一人ひとりの仕事の力があり、その力が結集した結果、夏の電力供給を支えてくれ、私たちの生活を守ってくれています。一人の力が小さくても大きな仕事ができている。このことを誇りに思っています。
 和歌山県にはエネルギーの拠点がありますし、新エネルギーの適地もあります。国策としてのエネルギー問題を議論するのに相応しい県であり、これからのエネルギー問題に関して知事とも意見を交わしたいと考えています。地球環境問題とエネルギー問題を両立させるためには、新エネルギーと既設のエネルギーを組み合わせた取り組みが必要ですが、このバランスも考えるべき課題です。幸い和歌山県知事は経済産業省出身ですから、エネルギーに関しては専門分野であります。私たちの思いを意見として投げ掛けることで、前向きな議論に発展すると考えています。和歌山県の可能性を求めるために県議会二期目に挑戦させていただくことを報告し、皆様方のご支援をお願い申し上げます。
 そして私たちの活動は、中で頑張っているのに外で評価されないようではいけません。本業と同じように社会に貢献をしている私たちは外でも評価をいただき、それを励みにさらに高いところを目指したいと思います。社会貢献できる立場にいる私たちが、和歌山県の発展に関与できることは社会的責任を果たすことでもあります。議員を送り出すことも社会で発言力を高めるために必要な取り組みです。国政や県政、そして市政の場で私たちの考え方を発言する機会があることは、それができない組織と比較して数段恵まれています。一般的に、県議会や市議会になかなか辿り着くことは容易ではないからです。
 私たちは、国政にでも県政にでも容易にアクセスできる機会があります。高い志を形のあるものとしてもっと実現できる機会があるのです。平成23年4月の統一地方選挙において、再び県議会に挑戦する機会をいただきました。再び県議会に送り出していただき、私たちの思いを実現するための活動を引き続き担わせて欲しいと考えています。
 皆様からのご支援をいただきますよう、心からお願い申し上げます。ありがとうございました。同じ価値観を有している皆さんから推薦をいただき、そして頑張ることができることを嬉しく思いますし、感謝するばかりです。ありがとうございました。

(海南から南に向かう高速道路。片側二車線となり走行がスムーズでした。)






【熊野の森】

御坊市から新宮市に向かう途中、世界文化遺産の中にある企業の森などを見て回りました。田辺市の本宮にある森林の中に企業の森があります。私たちの関電労組も「関労の森」を保有し育成していますし、休耕田を利用して田植えも行っています。また、熊野古道沿いの広場にもみじの植樹も行っていますから、これらの状況を確認することができました。
 森を育てることは大変なことです。植樹を行った後、新芽が吹き出すと鹿や猪が新芽を食べに来るので、荒らされてしまって木は育たないのです。鹿は策を乗り越えて植樹した場所に侵入しますし、猪は土を掘って侵入してくるのです。そのためネットを高く、そして二重にして入れないように工夫をしています。森を育てることは大変なことが分かりました。そして熊野の中にある田んぼも周囲をフェンスで囲っています。囲わないと鹿や猪に稲が食べられてしまうからです。世界文化遺産の中で森を育て、田んぼを維持することは大変に労力が伴います。
 そんな中、森も田んぼの稲も育っていました。嬉しさと安心感がありました。この森がどこまで育つのか、これからも楽しみにしています。ところで、この育成中の森から大斎原を眺めることができます。熊野川の向こうに神々しい鳥居を見ることができ、霊験豊な感覚を受け取ることができる場所なのです。熊野で森を育てている。それだけでも神のご加護がありそうです。

8/5(木)「夏祭り」

【健康診断】

何よりも健康が大切だということは、普段健康な人は気づきません。人はあるものに気づかないで、ないものを欲しがりますが、私たちが健康でいる間は、健康を持っているので、その有り難さに感謝することはありません。
 しかし健康な間から健康に価値を感じている人は、健康診断を受診し、それもPET検診を受診している人がいるようです。和歌山市にも全国で有数のPET検査を行っているセンターがあります。導入している機器は世界一のものであり、技師も優秀な人材を配置しています。PET検査に関しては日本でもトップクラスのセンターとなっています。そのため毎日、受診希望者の予約がいっぱいで、受診を待っている人が多くなっています。設備的に、現在の受診希望者を受けるだけで目一杯で、物理的にこれ以上受け入れることが出来ない状態です。
 ここでのPET検査は画像レベルが日本トップレベルの正視度を誇り、技師の技術が優れているので、個々人にあった検査を行っています。検査費用は比較的高いのですが、費用が安くても精度の低い検査を何回受診しても何の意味もありませんから精度の高い検査を受診する必要性を感じました。
 医療機関のサービスは、豪華な部屋の飾り、食事ではありません。最高レベルの検査による安心感を提供することと、検査と所見の確かさや品質の高さにあります。このセンターは豪華な医院と比較すると豪華さでは負けますが、検査の品質では勝っています。健康診断を受診してくれた人には、そのことが判ると思いますが、費用だけで比較されると同センターの費用は比較的高くなります。
 医療サービスレベルは、全国でトップレベルの高さを誇っているセンターとなっています。和歌山市にPET検査でトップレベルの医療機関があることは嬉しいことです。
 またPET検査は癌予防のために活用するものでもありますが、癌患者さんの場合は、癌の状態を詳しく知ることによって、医師が的確に治療方針を決定できる利点があります。予防と治療方法を決めるためにPET検査は有効なのです。但し、PET検査でも不得意分野があり、胃や大腸を詳しく検査するためには、内視鏡などの検査方法を併用する必要もあると伺いました。
 さて中国人の健康志向の高さは驚きます。日本の医療機関でPET検査を受診したいと希望する人が数多くいます。最高レベルの日本の医療機関で最高のPET検査を受けることによって、安心して仕事に専念できることを望んでいる人もいます。和歌山県にはきれいな海があり、おいしい食べ物もたくさんあります。心が満たされる地でPET検査を受診、ビジネスの場、本国を離れてゆったりと過ごせる地域です。慌しい都会の中での健康診断よりも、和歌山市でPET検査を初めとする先進医療を受ける方が効果的だと思います。
 センター関係者と、そんな話し合いを行いました。勿論、事前の問診表の取り扱いや医療通訳の必要性、支払方法や所見の説明方法、滞在期間など問題はありますが、解決できることばかりです。
 和歌山県でのPET検査を組み込んで、健康と観光を目的とした中国向けの誘客を図る方策を検討中です。
 有意義な話し合いとなりました。関係する皆さんに感謝しています。

【ランチタイム】

余り昼食は採らないのですが、本日はランチタイムミーティングの時間をとりました。相手は和歌山県が誇る人物で、私はその仕事の姿勢と企画力、そして実行力を尊敬しています。お互いに時間が取れないため運良く空いていたランチタイムを兼ねての意見交換を行いました。エキスの詰まった中身の濃い一時間となりました。
 この場での話題を列記すると、PET検査を活用した中国人向けの観光ツアーの可能性について。メガソーラー発電と風力発電の取り組みについて。原子力発電の立地と核廃棄物中間貯蔵に関しての考えについて。外部資金を活用した和歌山県活性化の取り組みについて。中国東北三省での産業シンポジウムに関する式典について。日本の石油業界の再編成の問題について。和歌山市長選の本音の総括について。そして和歌山県の外からの見え方と県発展に必要なことについて、などでした。
 いずれも、ここに書き込めない内容ですが、実に充実した話し合いで、心身ともに満足することができました。
 言えることは所属している組織を放れて多くの人と会い、違う価値観があることを認識して、良いものは取り入れようとすることです。自分と違う価値観を排除するようなら発展性はありません。動く、聞く、理解する、取り込むことが発展するために必要なことです。

【サマーライブ】

来年に向けたサマーライブの企画について話し合いました。カフェ「オールライト」の井本さんは、和歌山市をライブで活性化させようと考えています。そんな熱い思いを受け止めた仲間が動き出しています。私もその中の一人で、来年、和歌山市でライブ開催の可能性を探っています。その第一弾の結果を井本さんに報告し、話し合いました。
 他府県で開催している大規模ライブを和歌山市で実現させる可能性はあります。繰り返しますが、地元の熱意を相手に伝えるこができるのであれば可能性はあります。
 奇しくも井本さんは、9月4日、和歌山市内のライブハウス「オールドタイム」において、ライブを行います。夏から秋にかけての姿を8組のライブで表現する試みです。暑い夏盛りですが、来年まで熱気が続きそうな勢いです。

【訪問活動】

暑い中でしたが、数人の皆さんを訪問させていただきました。それぞれの職場で仕事の最中でした。暑い中、懸命に働いている姿を守ることが、私の活動の原点です。この風景に接することが素晴らしい瞬間ですし、皆さんと話をすることが楽しい瞬間です。
 それぞれの工場では、窓を開けて汗を流しながら仕事をしています。ところが訪問すると、窓を閉め切ってクーラーを入れて対応してくれます。最高のおもてなしをしてくれていることが分かります。自分は暑くてもコスト削減を図るためにクーラーは控えていますが、お客さんが来るとクーラーをつけて迎えてくれます。この気持ちが素敵なのです。
 汗を流して働く姿は、日本人として素晴らしい光景だと感じています。自分のため、家族のため、地域のため、そして自分の誇りのために汗水流して働いているのです。「働くことは誇りである。」そんな気概を感じ取ることができました。応対してくれた皆さんに感謝しています。

【夏祭り】

夏祭りに招待していただきました。参加者は約1,000人。準備は全て自分達で行い、屋台やライブも自分達で行っている夏祭りです。それが地域の中に溶け込んで、交流の場を築いています。汗を流して焼きそばを焼いている。汗を流してサザエを焼いている。ゲーム運営やライブを行っている姿は、暑い夏を今、生きている感じがしました。
 思いっきり蒸し暑い夏。それを楽しんでいるようでした。お招きいただいたことに感謝しています。


【その他】

  • 駐車禁止に関わる法律の改正に関しての協議を行いました。医療行為であっても、医師以外の職業の中で、現在は駐車禁止適用除外を申請すれば受けられていた職業の人が、平成22年9月以降、適用されなくなります。もし受けようとすれば、所管の警察署長に適用除外の理由と適用除外を希望する場所、そして運転者のリストと訪問先のお客さんのリストなどの必要書類を揃えて申請しなければならないのです。それで警察で審査を行い、必要性が認められた場合、6ヶ月の駐車禁止適用除外証の交付が受けられます。警察に申請するだけでも、かなりの事務作業が必要となっています。
    法律の改正前ですから、施行する前に改正の要望を出しても適いませんから、平成22年9月に入って不具合が続くようだったら、業界としての動きが必要だと考えています。
    この件に関しては、複数人の方と協議を行いました。
  • 宇宙に関しての和歌山県の取り組みについて協議しました。将来展望を考えると、県内に留まることはできないので、関係機関の協力を求めることにしています。今月中に行動を起こすことにしました。
  • 福祉環境委員会の県内視察と県外視察の日程に関して、当局と打ち合わせを行いました。そして県内の視察場所を選定し、その施設に依頼を行いました。今後は県外施設の視察先を決める予定です。
  • 河川の堤防を走る道路の幅が狭いので、自動車の接触事故が多発している場所があります。道路幅の拡幅の要望がありました。来週、現地を確認して対応が可能かどうか協議することにしました。ただ河川は災害時に備えて、河川の幅は狭くならないようにする必要があります。そのため現場を見た結果ですが、道路管理者と河川管理者、そして警察を交えて協議することも考えています。

8/4(水)「生活支援」

【打ち合わせ】

後援会体制に関して打ち合わせを行いました。和歌山市長選が終わり、平成23年4月には統一地方選挙が予定されています。そこに向けた体制や準備物、スケジュールの確認を行いました。統一地方選挙は、もう半年後に迫ろうとしています。

【生活支援】

働きたいのに働けない人の最低限の生活を支えようとする憲法の精神を反映しているのが生活保護制度です。和歌山市では、平成22年度からは生活支援制度と呼んでいますが、収入をなくしている人に対して健康で文化的な最低限生活を保障することが、わが国憲法の精神です。
48歳、男性。精神的な病気のため働く場所を失っています。三年間に3箇所の会社を転々として、平成22年5月にそれまでの職を失いました。働きたいけれども、精神疾患のため気力が失われてしまい、働くことができなくなっているのです。うつ病と心配症だそうですが、話を聞いていると、どうしてもうつ病には思えないのです。話は明確ですし、元気さが溢れています。今まで接してきたうつ病の方とは違った様子を感じました。症状からすると、もしかしたら身体の不調や痺れは不整脈から来ているものであり、薬の副作用が不安を増幅させているように感じました。
 医療機関に通院していますが、検査をすることなく問診だけで、通うつ病と診断され、以降5年間に亘って効果の強い薬を服用しているのです。それから5年が経過していますが症状の変化はなく、何となく腑に落ちない病名なのです。
 もし不整脈から来ている気だるさが身体を支配しているのであれば、うつ病用の薬は気力を失わせるだけで効果があるとは言えないと思います。問診だけではなくて精密検査を受診するようにお勧めしました。併せて仕事がなく生活に困りだしているので、生活支援を受けられないかどうかの条件整備も行っています。
 まだ若くて働ける年代です。生活支援を受けるよりも病気の原因を突き止めて、社会復帰する道を探したいと話し合いました。

【不登校】

某公立高校の一年生が不登校になっています。今春、入学したのですが、もう学校に来ていない状態が続いています。そこで同校の校長先生を訪ねました。生徒が学校に来ていないことは勿論知っていて、生徒のことを気に掛けてくれていました。
 そして授業に出席していないため、取得している単位はゼロです。このままでは卒業が危ないというよりも退学の危機になっています。生徒も母親も学校に行くことを望んでいて卒業を目指しているのですが、生徒に朝起きられない症状がでています。朝が起きられない疾病があるようなので、小さい頃の薬の服用などの体験から、朝は気力が沸かない身体になっているようです。
 勿論、朝起きられないことを理由に、授業に出なくても単位を取得できることはありませんから、疾病を治して授業に出るか、来年、夜間部のある学校を受験するかなどの選択に迫られます。保護者と生徒、担任の先生との個人懇談の機会を調整しました。
 不登校の問題は、行く気がない生徒もいれば病気によって行くことが出来ない生徒もいますし、それ以外の要因を抱えている生徒もいます。一言で「不登校の生徒の要因は」とは言えないのです。個別事情に対応することが受け入れる側の学校の責務であり、生徒の立場で学校に来られる方法を考えて欲しいものです。そのことを依頼いたしました。

【その他】

  • 和歌山応援団に関して話し合いました。和歌山応援団とは、和歌山県観光大使とも言える役柄で、和歌山県出身者や和歌山県にご縁のある方の中で、活動拠点が県外であっても和歌山県のことを熱心にアピールしてくれる人に委嘱している制度のことです。
    一人、異色の経歴のある方を県庁にお招きして話し合いました。今までにない職業の方なので検討することにしています。
  • 技術はあるのに、資金面で運営が厳しくなっている会社に関しての支援策を協議しました。技術があっても世界に向けての販売網を持っていないと技術があるだけでは生きていけません。資金調達の方法や提携の可能性などに関して活路を見て出だしたいと考えています。
  • Aさんが訪問した先は私の友人の事務所でした。「Aさんから片桐さんのことを聞きましたよ。世間は狭いですねぇ」と連絡をいただきました。共通の知人である私のことで盛り上がったと伺いました。話の内容は「活動を評価しているということだったと聞いて安心しました。良い人の連鎖は人から人へとつながります。
  • 津秦天満宮の夏祭りの実施結果の反省がありました。今回も地域に根ざした良い企画だったと好評でした。お三味線や長唄、地元の方のフラダンスなどが新しい演目として加わり、広がりがあったことを評価してくれたようです。来年も地域の皆さんに喜んでもらえる企画を実施することになりました。

8/3(火)「活きた話」

【活きた話】

昭和2年生まれの素敵な女性と懇談する機会をいただきました。戦前、戦中、戦後のビジネスの世界を生きてきた方からの話は刺激的で、学ぶことばかりでした。初対面で「良い顔をしているねぇ。活き活きとしているねぇ」と顔を見て話し掛けてくれました。「こんな年配の私に会いによく来てくれました」と歓迎してくれたことを嬉しく思います。

  • 他人に何のお世話をした場合、「してあげた」と思うことや言うことがあります。「あれだけしてあげたのに」、「私がしてあげたからあの人の今がある」などで使うことがありますが、これは戒めたい言葉です。「してあげた」と思うことは、その相手から直接の見返りを求めていることです。見返りを求めるのであれば、「してあげなければ」良いのです。
    仕事の報酬は仕事で帰ってくるもので、それは直接的ではなく間接的に帰ってくるものです。「してあげた」と思うようなお世話や仕事をしてはならないのです。それに私たちは「してあげる」と人に言えるほど偉くないのです。
  • 仕事の面白さは決めるか決めないかの間にあるのです。決まっている仕事や、決まらない仕事には面白さを感じることはできません。仕事を直線に例えると、0センチから10センチのまで間は決まっていること、11センチ以上が決められないことだとすると、自分で判断できる10センチ以上から11センチ未満までの間の距離の仕事が面白い部分なのです。
    もしかしたら見逃してしまうかもしれないけれど、ここを味付けしたら仕事が変わったり、規則で決められたことの間にある微妙な空間の自分流の解釈こそが、仕事を任されている人にとっての見せ場なのです。
    日常の大半の仕事は定例的なものを確実に実行するものですが、その中にある自分の判断で仕事が変わる部分を面白いと思える気持ちで仕事を仕上げたいものです。
  • 松下幸之助さんの功績は、1,000万人以上を超える人々の幸せを築いたことにあります。従業員と家族、そして松下電器の製品の利用者は、どれだけの幸せをいただいたことでしょうか。松下幸之助さんから直接幸せを受けた人は少ないと思いますが、製品という形で幸せをいただいた人は数え切れないのです。今もパナソニックが存在していますから、これからも松下幸之助さんが世界の人に幸せを分け与えることになるのです。これが仕事なのです。
    そんな松下幸之助さんでも、生きながらにして偉大な人になってからは、忠告してくれる人は少なくなったそうです。どんな立場であっても、人と話し合うことから学べるのです。人の話を聞いて、そして話しかけて、人は成長していきます。
  • 最近、良い人が少なくなりました。良い人とは社会で役に立つ人のことです。良い人が少ないので、変な事件が発生していますし国力も低下しています。他人を思いやる心、社会全体を幸せにしようと思う心を持っている人が少なくなっています。良い人を目指して仕事をしましょう。
    社会で役に立ったある人物の人生最後の時の話です。ある会社の社長が、病室で息を引き取る、その間際に立ち会うことがありました。その時、周囲に家族と友人がいることに安心していました。そしてもう一つ、枕元に用意したものがありました。それは100万円分の札束です。命の火が消えようとしている社長に札束を手で触れさせたところ「おおきに、おおきに。良い人生だったわ」と言って、この世を旅立ったのです。良い人生を生きたこと、それは命を賭けて仕事をした結果であるお金の存在をなくしてあり得ません。人として大切にしてきた家族と友人、そしてお金を死の直前に触れることができたのです。満足な人生であったことを示す言葉と微笑がありました。これが素晴らしい人生なのです。

この話をしてくれた昭和2年生まれの女性も話してくれました。「色々あった人生ですが、80年の人生の全てに満足しています。全く後悔はありません。残りの人生を楽しまないと損ですから、今を楽しんでいます」ということです。
 そして「仕事でお世話になったことを個別にお返しすることは出来ませんから、神社にお招きしてもらったので、これからは全ての世の中の人に尽くそうと考えています」という姿勢を持っています。
 今日、お会いできたことに感謝しています。会うべき人には会えることが分かりました。

【和歌山県の産品】

和歌山県が誇る果物、野菜、海の幸。これらの優れた産品を全国の皆さんに届けようとする取り組みについて相談をいただきました。全国を網羅している宅配便システムを活用して、和歌山県の旬の食を売り出そうとする取り組みです。
 問題は、注文に答えられるだけの安定した供給量を備えられるかどうかです。一つの産品の供給が一軒の農家だけでは対応できないため、チームを構成する必要があります。このチーム編成が鍵を握っていますが、大手が和歌山県の産品に注目してくれていることに感謝しています。

【その他】

  • がん予防のためのペット検診に関しての打ち合わせを行いました。ビザの緩和以来、今まで以上に多くの中国の方が来日しています。観光地視察、買い物、ゴルフなどの楽しみ方がありますが、健康診断にも大いに関心を持っています。和歌山県で対応できないかどうか協議しました。
  • 風力発電と太陽光発電に関して協議しました。新エネルギーの全量買取制度設計を受けて、これに対応することを話し合いました。また外国からも日本の新エネルギー技術に関心が持たれています。対応したいと考えています。
  • 朝、偶然会ったのがSさん。携帯メールを受信し、それを読んだところ行き先は同じでした。返信したところ同じ電車に乗っていることが判明して、電車内で合流、たっぷりと話すことができました。
    和歌山市長選挙などの総括論もあり、「和歌山市は大丈夫なのでしょうか」と質問がありました。これからの4年間の手腕に注目しています。

8/2(月)「福祉環境委員会」

【福祉環境委員会】

新しい常任委員構成になって初めての福祉環境委員会を開催しました。午前10時から福祉と環境に関しての委員会、引き続いて県立医科大学に関する意見交換を行いました。
 福祉環境委員会では、児童養護施設のあり方について、産業廃棄物処理について、広域医療体制の確立に関してなどの質疑が行われました。常任委員会の任期は一年ありますが、委員会開催は原則として任期期間中に4回開催されるだけです。そのため休会中であっても県民の皆さんからの意見を反映させるための活動が必要となります。また福祉環境分野に関する共通の課題を認識しておくことによって、定例開催以外の部分で委員会の補完を行えるものと思っています。
 併せて、今回から県立医科大学の審議の所管が総務委員会から福祉環境委員会に移されています。そのため板倉学長を初め副学長、事務局長の皆さんと懇談する機会を持ちました。
 和歌山県立医科大学の学生は勉学に忙しいことは分かっていますが、専門分野の知識を取得するだけでは優れた医者にはなれません。医療技術の知識に加えて、人間味のある会話や接し方ができる医者が良い医者なのです。板倉学長によると、医学生は医療技術の知識を得ることは当然のこと、他人に優しく接することのできる才能も必要だということです。
 医師の国家試験に合格するには専門知識が必要ですから、学生にとっては専門教育を受けたいと思うのが自然です。しかし医師として大切なものが社会で通用する一般教育なのです。実社会に出ると専門の技術よりも人間性の良さが評価につながることがあります。
 和歌山県立医科大学の生徒においては技術と人間性を高めていただき、医師として活躍してくれることを心からお祈りいたします。そして感謝申し上げます。
 今後とも委員の皆さんと協議を行い、実りある福祉環境委員会に仕上げていきたいと考えています。
 次回は、平成22年9月定例会を終えてから福祉環境委員会として県内、県外調査を計画しています。現在のところ平成22年10月上旬に視察を計画したいと考えていますから、早急に行き先を検討したいと思います。視察に関しては、委員の一人から児童養護施設の視察を実施して欲しいという意見を伺っています。和歌山県内に二箇所ありますから、視察日程に合致するよう行程を考えます。

【その他】

  • 和歌山市東北部の皆さんに挨拶に伺うことの日程調整を図りました。既に和歌山市長選挙の話題を終えて、次は統一地方選挙の話題に移っています。
  • Aさんと話し合う時間をいただきました。今の政治は駄目なことは分かっているので、早く世代交代を図って欲しいというものでした。地方議会が変わるまでには、あと二期程度の時間を経ないと変わらないという意見が大半でした。その期間を早めることを求めていると伝えてくれました。
  • 和歌山県警察に申請を依頼している野鳥動物の保護用パトロール・ステッカーに関して、その許可状況はどうなっているのかを問い合わせました。早くしないと、幼鳥の捕獲期間が過ぎ去ってしまいます。早期に許可がもらえるように話し合いをしました。
  • 明日の小学生向けの環境研修会に関しての事前協議を行いました。小学生にも分かるような地球温暖化に関する実験装置を活用して授業を進める予定です。見ることの出来ない地球温暖化の現実を、見える実験を通して考えていきます。
  • 昨日に引き続いて中津川で溺れて捜査中の方の救助に関して話しをしています。行方不明になった方の親からすると、心配を通り越した状態にあると思います。心配を緩和させることはできませんが、少しでも行っている対策が前進するように支援しています。
  • 和歌山県が宇宙に関して取り組んでいることは素晴らしいことだと意見をいただいています。イベントで終わりではなくてこれから始まりですから、関係する皆さんと協議を図りながら宇宙に最も近い県、和歌山県を目指していきます。

8/1(日)「セーリング体験」

【セーリング体験】

昨日、前夜祭を行った、北山村の子ども達を和歌山市のマリーナシティに招待してのセーリング体験を行いました。場所はナショナル・トレーニングセンターで、朝9時からの体験開始となりました。
 北山村からは20人、和歌山市からは10人の小学生が集まって、夏休みに初めてのセーリング体験を行いました。快晴で、そして風の吹かない気象条件で、ヨットの速度は速くなかったものの、海に出た子ども達の笑顔が初体験の感想を表しています。
 指導者は素晴らしくて、セーリング競技でナショナルチームに選出されている市野選手と吉見選手。その他のコーチも全員が国体出場経験者ばかりです。そして海は国のナショナル・トレーニングセンターですから、これ以上ヨット体験できる環境がない企画です。
 普段なかなか体験する機会のないセーリング競技を、世界レベルの現役選手の指導で和歌浦の美しい自然の中、体験してもらった夏イベントとなりました。2012年のロンドンオリンピックを目指す市野選手と吉見選手たちと、未来の和歌山を託したい子供たちとの交流は、和歌山県に大きな財産を残せたのと確信しています。
 昨日、挨拶させてもらった内容です。ロンドンオリンピック出場を目指し、そして平成22年の千葉国体出場を果たしている市野選手、吉見選手の二人からヨットを教えてもらえることは夏休みの大きな財産になります。そして海のない北山村の子ども達が、今日の体験でヨットの楽しさを知り、競技選手を目指してくれるようなことがあれば、和歌山県の財産となります。北山村でヨットを始めた選手が地元和歌山国体で選手として出場すれば、県内によっても大きなニュースですし、全国に誇れる和歌山県のスポーツの取り組みとなります。かつて雪の降らないジャマイカの選手が冬のオリンピック競技ボブスレーに挑戦した映画が感動を呼びました。海のない北山村はヨット競技に適していない地域かもしれませんが、その地域から競技選手が誕生し、そして国体を目指すようなことになれば、映画級の物語になります。
 もしヨットの練習をしたいという子どもが現れたら、セラヴィ・セーリングチームから北山村にヨットを運ぶことも考えているようです。夢が膨らむ取り組みです。楽しい一日になるよう、みんなで声を出しましょう。
 そんな子ども達の声が海に響いたセーリング体験となりました。
 そして私も便乗して、和歌山市の海に乗り出しました。海から見る和歌山市は普段と違う感覚がありました。海のきれいな和歌山市は、全国のマリン都市に負けないマリンスポーツのメッカになれる要素があると感じています。さわやかな風と波に揺られた海上体験で、青く透き通った感覚になりました。
 波、風、夢。そんな言葉が組み合わさった和歌山市のセーリング体験でした。
 またこのマリーナシティのセーリング拠点に、エフエム局のサテライトスタジオがあれば、和歌山市らしさを放送できることを話し合いました。夏の季節をいち早く届けられるのは和歌山市であること。それをセーリング拠点にあるエフエム局のサテライトスタジオから伝えられたら素敵です。映像がなくてもスタジオの空気は音で聴いてくれている人に伝わるものです。和歌山市の風をエフエムで伝える。想像してみると夏と潮の香りがしてきました。
 ところで、風の吹かなかった今朝でしたが、もしヨット競技で無風だった場合はどうなるのですかと市野選手に伺いました。風が吹かない場合、競技は中止されるようです。どれだけ技術があっても風が吹かないと走れないのです。周りの協力が得られないと前に進めない、周囲の協力が得られると逆風でも前に進める。まるで人生のようです。

【市長選挙】

和歌山市長選挙の結果が出ました。投票率が低かったことや関心が低かったことに関して多くの意見をいただきました。そして関心は、これからの和歌山を支える人が登場してくれることに移っていることを感じました。
 ある方からは「今回の市長選挙なんて、あなたからすると100分の1程度の出来事ですから、次に向かって今から準備を整えて下さい」と意見をいただき、また別の方からは、「もう時代は変わっていることが判明しました。投票率の低さや当選者の支持の低さを見ると、飽きがきていることは明らかです。向こう4年間は諦めていますが、その次に期待しています」という意見でした。他にも「私たちにとってはこれからです。期待できる人がいてくれているので落胆はしていないです。ただ今後の方向性を示して下さい」、「和歌山県に期待できる人がいるのと、いないのとでは全く違いますね」などの意見をいただきました。
 暑い夜ですが、熱い夜になりました。

【その他】

  • キャンプ中に、河川に流されて行方不明になっている方の身内から捜索の依頼と、捜索のために上流ダムの放流を止めて欲しいとの依頼がありました。7月31日の夜に流されてから二日目。緊急なので対応しました。
    ただ流された中津川は上流の雨のため水量が1メートル高くなっていて、また濁流のため潜っても視界が悪く捜査が難航しているようです。明日も捜査が継続されますが、無事をお祈りしています。


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