【観光学部】
和歌山大学観光学部を訪問しました。平成23年に初めての卒業生を輩出する和歌山大学観光学部に注目が集まっています。先の三県議員会議でも和歌山大学観光学部の動向に関する質問があった程です。
また、現在の四年生の就職も約80パーセントが決定していますから、初年度としては良いスタートを切れていると思います。
本日は、大阪府阪南市から観光学部の学生にフィールドワークとして参加して欲しいイベントの紹介がありました。今回からの参画は時期的に難しいため、平成23年度の企画段階から参画して欲しいとの依頼でした。
このイベントは毎年約1万人の方が訪れているように阪南市では定着していますが、観光の視点からすると集まっている人の割合と比較して経済効果が少ないようです。つまりイベントにだけ参加しているので宿泊や飲食でお金を使ってくれる人が少ないようです。そこで観光学部としての知見を加えてもらって、経済効果のあるイベントとして継続実施したいとの意向がありました。
お客さんが集まっても経済効果がないと、本質的には観光産業と言えないところがあります。経済効果をもたらす方法を考えることも検討していく姿勢を見せてくれました。和歌山大学観光学部が、地域の活性化に寄与しているのかどうかの指標となり得るひとつに経済効果があります。和歌山県の誇る観光学部が他の府県の地域振興に関わるイベントへの参加依頼があることは歓迎すべきことです。和歌山大学観光学部の認知度は向上しているように感じています。
【和歌浦振興】
国の名勝指定を受ける予定の和歌の浦地域。名勝指定を契機として、和歌山市の宝物とし保全と活用を図りたいと考えています。県としての取り組み策は進めていますが、お膝元の和歌山市の協力は不可欠です。観光案内板やトイレの問題は、和歌山市が地域に協力を求めることも必要です。
地元団体では、和歌の浦のフィールドワークの一環として、歩いて和歌の浦を巡る企画を計画しています。8月に入ってからの企画ですが、歩いて和歌の浦の良さを発見してもらい、地域振興策を提言したいと考えています。和歌の浦の国の名勝指定に関して、現状の延長線上にいても活性化は図れないばかりか、外的要因があっても、何も変化を起こさない地域としての印象を深めてしまう恐れがあります。歩いてウォーキングコースの検討も図りたいと考えています。
【生活支援】
経済的な問題から生活支援を受けざるを得ない方の相談を受けました。働きたくても働けない環境にする人が数多くいます。働く場所がないと当然、所得がありませんから、仕事が見つかるまでの間は生活支援を受けたいと思います。しかし生活支援を受けるに際しては働く意志が調査されます。現役世代の人が市役所に対して、このことを客観的に両立させることは簡単ではありません。経済力を優先させると生活支援は適用されなくなりますし、生活支援を優先させると働く意志がないと判断される危険性があるのです。働くことが可能な世代が生活支援の適用を受ける際の難しいところです。
生活支援の形態は様々ですが、実態として生活ができていない人に対しての支援策は必要だと考えていますので方法を検討しています。
【定時大会】
関西電力労働組合和歌山電力所支部の定時大会がありました。定時大会にお招きをいただき、今回は県議会に向けての必勝推進決議を議決していただき、挨拶の機会を頂戴しました。
今回は二期目の県議会挑戦に向けての推薦決議をいただきまして、誠にありがとうございます。皆さんに心から感謝申し上げます。平成19年4月に皆さんからの支援をいただき、県議会に送り出してもらってから3年と少しが経過しました。この間、議会での一般質問や委員会での提言など、私たちを取り巻く県政の諸課題に関して送り出してもらっている皆さんが恥ずかしくない活動をしてきたと自負しています。和歌山県は経済再生と雇用確保が大きな課題となっています。そこにエネルギーと環境問題への取り組みも大きな課題になっていると認識しています。
これらを別々に論議するよりも、エネルギーと環境で経済効果のもたらす取り組みを行い、そこから雇用を確保することにつなげたいと考えています。既設の発電所と新エネルギーの供給地としての役割を果たし、県外にエネルギーを輸出する県としての役割があります。これは関西では和歌山県が担える大きな役割です。エネルギーは国策であり、経済活動の血液ともいえるものですが、その拠点が和歌山県にあるのです。大きな産業がこの地域にあることを誇りに感じていますし、地球環境問題にも関与していく地域であることに可能性を感じています。先の議会でも取り上げましたが、国内クレジット制度の活用を図ることによって、県内事業者が県外から外貨を獲得することができますし、温暖化防止に努めることが可能となります。県内事業者で国内クレジット制度を活用しているところは少ないので、ここに意識を高めてもらい、和歌山県が環境先進県になりたいと考えています。
このように経済と雇用、エネルギーと環境問題への対応など、私たちが取り組むべき課題は多くありますから、向こう4年間の県議会は大切な場所になります。再び、ここで仕事をさせてもらえるように活動を開始したいと考えていますので、一層のご支援をいただきますようお願い申し上げます。今回は皆さんから推薦決議をいただきましたこと、心から感謝申し上げ、お礼と挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
挨拶は以上の通りです。皆さんから推薦をいただいたことに心から感謝しています。
【橋本市】
橋本市議会議員のMさんが訪ねてくれました。遠いところまでお越しいただき、そして約2時間、意見交換をさせていただきました。厚く感謝申し上げます。若い力が市議会に登場していることを知りました。ややもすると保守的な地域ですが、それまで議員経験のなかった人を議員として送り出している地域の力を感じました。
懇談は、公設民営の保育園の課題、経済対策と農産業の課題など多岐に及びました。一年目の若い議員との話し合いは楽しい時間でした。私からは、地域に必要なものは経済力、つまり外からお金を獲得するだけの力が絶対的に必要であることを話しました。域内でお金を回しあっていても経済は上向きません。そのためには県外から資金を呼び込む力が必要です。勿論、県内産業の活性化は必要ですが、日本経済全体が活発化しないと、余程の何かがない限り、和歌山県内の産業だけが成長することは考えにくいことです。関西を活性化させるためのしくみの一つである関西広域連合への参画も必要なことですし、行政への口利きではなく民間企業との信頼関係を構築することは経済の視点を持って活動するためにも大切なことです。
橋本市にも知り合いはたくさんいますから、次回は橋本市を訪ねて懇談したいと思っています。
【懇談会】
夜は懇談会に参加しました。一つ目の懇談は午後7時30分からの参加となりました。来年に向けての支援を約束してくれた皆さんとの意見交換を図る機会となりました。若いメンバーが多く、これまで政治参加の経験が少ない人もいたのですが、私たちの生活環境を維持するために仕事で解決できるものもありますが、政治の場で決定されるものがあることに気づいてくれました。まず仕事で経済的にも精神的にも自立することが最初ですが、そこから社会参画や周囲の皆さんと高め合う関係を構築していくことが生活を豊にしてくれます。仕事以外の多くの人と交流する機会を増やすことが、結果として、仕事の成果も高めてくれますし、将来に役立つ経験になります。
仕事で解決できない問題の中には、政治で扱えるものがあると思います。連携して地域の課題に挑戦して行くことを確認しました。
【懇談会2】
引き続いて午後8時30分からの懇談会に参加しました。福祉関係者の皆さんと意見交換をさせていただきました。現在の福祉の仕事の最大の課題で解決に取り組んで欲しいことは、介護職員さんの給与を倍に増加させることだと意見をいただきました。福祉分野に人材が集まらないことや、製造業と比較して人の入れ替わりが激しいのは賃金水準が低いことに起因していると伺いました。福祉分野に携わっている方の所得が低いことは認識していますし、解決を図りたい問題であることも認識していますが、少しくらいの賃金上昇では人材は集まらないと言います。
将来、高齢社会が進展することは確実ですから、福祉分野に人材を集めることがこれからの日本の社会を良くすることになります。介護保険制度としてのしくみはあるのですが、人材が集められる制度設計が求められています。それが賃金なのです。医療と福祉を比較すると賃金の差は歴然としています。賃金の差が人材確保の差となっている現実があるようです。
所得を倍増させることが福祉分野の未来を切り拓くことになります。そんな本気を感じました。「誰に言っても取り扱ってくれないので、どうしたものかと思っています」と話してくれましたが、現実に福祉で仕事をしている方の意見は大切に取り扱いたいと考えています。
【懇談会3】
和歌山フラメンコ協会会長の森久美子先生、そして副会長の松本恵昌さんと懇談の時間をいただきました。森先生の目標であり、和歌山フラメンコ協会としての目標が和歌山県の誇る地域資源であり、芸術の題材として魅力のある道成寺です。道成寺を和のフラメンコとして真っ先に取り上げて上演を成功させているのが森久美子先生です。本場スペインの新聞でも取り上げられていますし、和歌山県の文化振興に大いに寄与していることから県の支援を受けた実績もあります。
フラメンコの世界で誰が道成寺を取り上げて公演をしたとしても、森先生が開拓した分野でありテーマであることは言うまでもないことです。平成22年11月、東京のフラメンコ舞踊家が道成寺の公演を行うと聞いたことがあります。どのような舞台になるのか分かりませんが、道成寺で時間を過ごして伝説の舞台を肌で感じた経験や、和歌山県の文化を身体で感じ取っていることが本物の道成寺を公演するために必要だと思っています。
和歌山県の題材を東京で公演してくれることは、和歌山県の文化を知らしめてくれることになりますから感謝すべきものであり、そんな公演よりももっと早くに、道成寺を和のフラメンコとして取り上げて公演している森久美子先生の先見の明を素晴らしいと思うばかりです。東京のフラメンコ舞踊家が取り上げるほどの道成寺です。このことで、一番最初に公演を成功させている森久美子先生に注目が集まると思っています。
【懇談会4】
日ごろからお世話になっている皆さんと懇談の機会をいただきました。今日の日の案内をいただき会場に赴くと、既に賑やかな会となっていました。和歌山県を元気にしている塊の力を感じました。頑張っている。他人に頑張れの言葉を発することは気をつけたいものですが、自分でこの言葉を胸にしている人は素晴らしいと思います。自分が頑張っていると思わないで、誰が、「あの人は頑張っている」と思うのでしょうか。
頑張っている人がこのまちを支えています。頑張っている人の汗や苦悩、そして悩みは素敵です。今日も一日、頑張りました。そんな日になっていることに感謝しています。