6/30(水)「スペースキャンプ」

【朝の挨拶】

朝一番から嬉しい便りが届きました。「何でも出来ることは言って下さいよ」という言葉でした。日ごろからお世話になっている方から、「参議院選挙や首長選挙は残念でなりません。候補者がいないので来年の統一地方選挙まで持ち越しています。次回は全力を尽くしますから、何でも言ってきて下さい」という挨拶をいただきました。心から感謝申し上げます。
 今日もありましたが、議員をさせてもらっていると、様々な意見や提言をいただきます。その人のために全力を尽くしていても、望むような結果が伴わないと批判されます。その人限りだと許せるとしても、自分の非を棚にあげて一方的に批判されることがあります。でもそれはないと思います。基本的に自己責任があって人に頼る部分があるのです。自分でできることを何もしないで頼ってくる。そして結果が思ったことと違っていた場合は、一方的に批判をする。信頼できない人の典型的なパターンです。
 そんなことに慣れているとは言え、気分は良くありません。そんな中、今朝から嬉しい挨拶をいただくと元気で頑張れるのです。励ましの言葉から始まる一日と批判から始まる一日では、天と地以上にその日の頑張り度が違ってきます。人を活かすのも人、人を沈めるのも人なのです。

【人形劇】

平成22年9月、和歌山県民文化会館において人形劇が開催されます。鑑賞していただく対象を幼稚園児と保育園児と考えているため、和歌山市の所管箇所に挨拶のため訪問しました。毎年、巡回人形劇として和歌山市に来てくれている劇団があります。勉強になるので多くの人に鑑賞してもらいたいと考えているため、和歌山市と和歌山市教育委員会に主旨を説明させてもらった上で、各幼稚園と保育園に案内をすることにしています。
 これだけ和歌山市に協力してもらっているのですから、仕掛けとして盛り上げを図りたいと考えています。お相手していただいた皆さんに感謝しています。

【けやき通り活性化】

和歌山市の玄関口であるJR和歌山駅前から和歌山市役所に向かう通りが、けやき通りです。けやき通りの再生を図るための検討委員会が設置されていますが、その委員長に大変お世話になっている大阪工業大学の村橋先生が就任してくれました。委員会委員長に和歌山県外の人が受けてくれたことに感謝していますし、和歌山県の枠をはみ出た発想で再生を図って欲しいと思っています。
 第一回の検討委員会を終えた後、村橋先生と話し合える時間をいただきました。村橋先生からは、かつて和歌山県にいたことがあり、ご奉公させてもらえる機会に感謝していると伺いました。その気持ちだけでも感謝すべきものですが、実際に行動に移してくれているのです。この気持ちに応えることが私たちのすべきことです。
 和歌山県をあげて、そして国の地方再生モデルにまで持っていきたいような計画策定を期待しています。

【スペースキャンプ】

ボーイング社の高橋広報部長が和歌山県庁を訪問してくれました。和歌山県に来たのは初めてだと伺いましたが、今回の事業に関して説明をしていただきました。また、大変短い時間内でしたが、広報戦略に関して的確なアドバイスをいただきました。
 広報が企業イメージを左右すること。マスコミに何を書いてもらいたいかによって記者発表の内容が変わってくること。そして和歌山県として全国に訴えられるべき今回の事業を、和歌山県内の記事や報道だけに閉じ込めないようにすることを共通認識としました。
 ボーイング社が和歌山県を訪れてくれる機会は、それほど多くありません。今回、同社が来県してくれた理由は、和歌山県の教育委員会所属の戸川さんをボーイング・スペースキャンプに派遣してくれることに決まったからです。

 さて、ボーイング社からスペースキャンプ派遣に選ばれた戸川さん。スペースキャンプに参加する戸川さんには、日本代表としてスペースキャンプの効果を上げられるように全力を尽くして欲しいところです。戸川さんの素晴らしいところは、この研修に日本代表として選ばれたら、和歌山県にいる1万人の子ども達の人生が変わりますと言い切ったところです。この言葉が決定打となりスペースキャンプ候補に選ばれたと聞きましたが、力のある言葉は人生を切り拓くものです。戸川さんの人生が変わりましたから、この体験をする戸川さんと接した子ども達の人生が良い方向に変わる可能性を秘めています。期待値の高い和歌山県代表です。
 ところで宇宙飛行士になるための三つの条件があるようです。一つは健康であること。二つは英語ができること。最後は協調性があることです。三つの要素を兼ね備えた人が宇宙飛行士になる資質を備えているようです。
 今回、これらの資質を持ち合わせて、難関を潜り抜け選ばれた戸川さんはこのスペースキャンプを体験した後、和歌山県内各地で宇宙教育の実践を開始します。宇宙飛行士訓練体験を通じた理数系教育の重要性と、宇宙の共通語である英語の必要性を訴えてくれると期待しています。
 今回のスペースキャンプの概要は次の通りで、和歌山県が全国に誇ることのできる内容です。

 「ボーイングカンパニー、教師のためのスペース・キャンプ・プログラム」への参加について
 平成22年7月12日(月)〜7月16日(金)にかけて、ボーイングカンパニーの資金援助による「ボーイング2010年度・教師のためのスペース・キャンプ・プログラム」が米アラバマ州ハンツビルで開催され、世界12ヵ国及び米国内から102名の教師が参加する。
 2010年度・日本代表(1名枠)として、本県から、戸川定昭県教育委員会学校指導課指導主事が選ばれた。「宇宙を切り口とした教育による地域再生」を推進している和歌山大学観光学部の推薦による快挙で、日本からは今回で10人目、西日本からは初めての「代表」となる。
 このプログラムは、ボーイングカンパニーが1992年から教師の教育スキル向上で、次世代を担う子どもたちへの宇宙への興味関心を高めることを目的に、世界各国から選抜された教育者をNASAの宇宙教育訓練プログラムに招待しているものである。
 その内容は、座学による数学、NASAのエンジニアリング設計、月での仮想滞在、宇宙でのガーデニング実験、無重力状態での物体の動き方実験、その他無重力飛行など本物さながらの宇宙飛行士養成訓練等である。
本来、このプログラムは、公立小学校4年生から中学2年までの理数系を担当する教師が対象であるが、JAXA宇宙教育センターとの連携による「宇宙を切り口とした総合的教育システムの構築による地域再生」に取り組む和歌山大学観光学部・戸塚敦子特任教授が提唱する「宇宙の可能性は無限。宇宙教育は理数の分野に限らない」と云う概念に基づいて、英語教育を専門とする戸川定昭指導主事の推薦が認められ、見事、日本代表に選ばれる結果となった。
 戸川指導主事は、高等学校及び中学校の英語教員を経て、平成17年4月から県教育庁に勤務し、現在に至っている。主に小学校外国語活動、中学校外国語教育等を担当している。今回の抜擢は、より広い分野の教師に「宇宙」を教育に取り入れる可能性を示すと共に、より多くの教師に「ボーイング・教師のためのスペース・キャンプ・プログラム」へチャレンジする夢と可能性を広げるものでもある。

【その他】

  • 夜は懇親会に出席しました。今までお世話になった方が和歌山市を去ることは寂しいことですが、これからの人生が幸せであることをお祈りしています。今までのことに感謝しています。
  • 防災シミュレーションに関して協議を行いました。和歌山県の防災対策は、防災先進県と言われている東海地方の各県と比較して遅れているのが現実です。防災対策を講じるためには国からの予算配分が必要であり、予算を獲得するためにはデータに基づく予算の必要性を訴える必要があります。予算獲得の前提となるシミュレーションを行うシステムに関して協議をしたものです。

6/29(火)「超」

【序】

今日の一日を言葉で表現すると「超」でした。予定していた重要な案件と飛び込みの要件で時間がなくて、携帯電話にもメールにも全く対応できませんでした。携帯電話は鳴りっぱなしで対応できなかったことお詫び申し上げます。

【地球環境問題】

個人としては最低でも和歌山市で一番、地球環境問題解決のために行動しているIさんが訪問してくださいました。電動自転車で1時間をかけて訪問してくれました。個人で取り組んでいるのは太陽光発電、マイクロ風力発電、雨水の貯え、自動車を保有しないこと、環境課程簿をつけていることなどがあります。
 太陽光発電に関しては、家庭用なら10kWまで電力会社が単価を倍にして買い取ってくれるため、増設することも考えていますし、雨水の貯蔵タンクは1トンですが、これを水洗トイレなどにも活用することを検討しています。徹底した循環型家庭を目指しています。
 そして和歌山県地球温暖化防止委員としても活動していますし、電気の使用を夜間にシフトするための普及活動も行っています。
 地球環境問題は個人の問題ではなくて、やがて地球の主人公になる子ども達のために取り組むべき問題だと考えています。意見提言をする人は多いのですが、個人で対価を支払ってまで実践している人は少ないと思います。話を伺うだけでもこの問題に取り組む必要性を感じます。太陽光発電や雨水タンクの設置、環境家庭簿など一つでも実践していますかの問いに対しては回答に窮しました。実践こそ相手を説得するために必要なものであることを再認識しました。月一回程度、地球環境問題に関する情報交換の提言をいただき、対応することにしました。

【健康】

私たちの大きな関心事は美容と健康です。健康の大切さを今ほど実感できる社会はなかったように思います。仕事で考えても、健康と安全が全ての仕事に最優先させる企業文化を持っているところもあります。個人としても健康は大切ですし、会社にとっても従業員の健康保持は歓迎すべきことです。
 健康の維持増進のための対策は無数にありますが、サプリメントなどは自然界から採り入れるようになってきました。安全と健康を両立させたものが受け入れられる社会になっています。世界を駆け巡っている健康業界の最新情勢について話を伺いました。

【ミミズ】

ミミズを活用した環境保全対策について協議を行いました。わが国ではミミズによって食品残渣を分解して肥料に変換させる取り組みは少ないのですが、世界ではそれが常識になっているようです。和歌山県内でもミミズによる食品残渣の分解を行い、肥料化している団体があります。地球環境問題での発表会で優勝したこともある取り組みですが、その後は行政機関からの支援はなくて、NPO法人が主体となって活動を継続しています。
 ところで食品衛生法によると、食品加工業や飲食店は食品残渣の40パーセントは再生させなければならない義務が課せられています。食品残渣のリサイクル義務を守らないと法律で罰せられるものです。このリサイクルを担ってくれているのが、再生事業者に認定された事業者です。残念なことに和歌山県内の会社や団体でこの事業者認定を受けているところはありません。
 県内にも食品加工場や飲食店がありますが、そこから排出される食品残渣は県外事業者に委ねている状況です。県内で食品残渣のリサイクルシステムが確立できていない県が和歌山県なのです。環境先進県を目指している割に寂しい結果です。
 このミミズを活用した肥料化の取り組みを、再生事業者に登録できないかに関して協議を続けています。前例がないことですが、本当の循環型社会を目指すのであれば、このしくみは認定を受けられると思います。近畿農政局が担当箇所になりますが、認定に向けた実績把握や分析を行いたいと考えています。

【建設業界】

建設業界の経営環境の厳しさは何度も掲載しているところですが、受注予定の大きな仕事があっても、現在の資金繰りができないため経営が厳しくなっている会社があります。大きな仕事を控えていればいるほど資材の調達や作業員確保を行いますから、手持ち資金が必要となります。請負の場合、仕事を終えてからの支払い、つまり竣工後の支払いとなりますから、請け負う側は仕事を請けてから竣工させるまでの運転資金が必要となります。
 仕事の途中で手持ち資金が行き詰ると、仕事があるのに仕事を進められない状態になります。資金を得るために金融機関に貸付を依頼しても、金融機関の審査は厳しくて直ぐに融通してくれません。
 現時点で億単位の請け負う仕事の予定があっても、そのための資材費を調達できる資金の融資も厳しい会社から相談がありました。予定している仕事があっても金融機関は融資してくれないのです。仕事を請け負わないことには会社は存続できませんし、請け負っても資金が厳しくなります。判断は経営者がするものですが、進みたいけれども進めない状況になっています。この会社の経営者でない私が適切なアドバイスをする事は難しいのですが、兎に角、前向きな判断をすることを勧めました。

【競争】

規制緩和が展開されて以来、各分野で企業間の競争が繰り広げられています。競争原理が働くことは好ましいことですが、金融商品と同じように現物商品を取り扱う会社が市場に登場していることは問題です。つまり製造工場を持っている会社の商品単価よりも、取引所で今は存在していない商品を購入してお客さんに販売するといった、製造していない商社的機能だけの会社が参入する分野が増えています。
 製造工程を所有している会社は、初期の設備投資や維持費、設備更新、環境対策などの経費を負担しているので資金回収が必要となりますが、設備を持たない会社はこれらの経費負担はありません。市場で商品を調達するだけなので、末端価格は商品を右から左に流すだけの会社が有利になることがあります。
 実際に商品を製造していない会社が勝ち残ることは、わが国の製造業をさらに弱体化させることになります。製造業同士の競争は歓迎すべきものですが、そこに製造ラインを持たない営業員だけの会社が参画することは好ましいとは思いません。
 訪問させていただいた会社の会長は、単価も経営判断のために大切な要因ですが、信頼はもっと大切なものです。「片桐さんとの信頼関係を大切にしたいので、単価よりも信頼を優先します」と話してくれた事項がありました。取引所で購入したものに利益を上乗せして横流ししているだけの会社の信頼度は高くはありません。
 単価よりも信頼を大切にする生き方は素敵だと思います。困った時には助け合える関係でいたいものです。何よりも金銭を優先させる考え方では、困った時には一人だけで対処することを余儀なくされます。人として大切なものを守り、ルールある競争社会に仕向けていきたいものです。

【懇談会】

夜は懇談会を行いました。日本経済を再生させ、雇用を拡大するために必要なことは法人税の税率の軽減に尽きます。世界で最も高い法人税を負担させられているのが日本企業で、世界を相手とした競争力低下の要因となっています。
 このままでは日本企業の海外移転に拍車がかかり、外国で工場を立地すると日本人ではなく現地の人を採用することになります。日本国内の雇用は減少しますし、工場の海外移転は経済力の低下を招きます。法人税減税は大企業優先だという批判がありますが、そうではありません。大企業が、関連企業や地方都市での関係部材の製造発注によって日本経済と地方経済を支えてくれていますし、雇用の確保にも役立ってくれています。大企業を国外に追い出すような法人税率は見直しする必要があると考えています。
 繰り返しますが、大企業が経済を支え雇用を確保してくれています。和歌山市に元気がないのは大企業が少ないからです。経済を支える強い力に乏しいですし、雇用も少ないことがそれを証明してくれています。かつて住友金属が繁栄していた頃の和歌山市の経済は活況を呈していましたし、雇用も十分にあったと聞くことがありますが、それは大企業の存在があったからです。
 その住友金属でさえ、鉄鋼業界としては世界で30番台の規模の会社になっています。大企業を認めないと地方都市も衰退していきますし、世界を相手にしている会社も世界の大企業と比較して競争優位に立てなくなります。地域だけのことを見るのでなくて、世界の中の日本の存在を考えて大企業を認めたいものです。

【その他】

  • 中国からの観光客の動向に関して協議しました。和歌山県としても観光でお迎えするための対応をしたいと考えています。
  • 太陽光発電の今後の展開に関して協議を行いました。外国からも日本の太陽光発電技術は注目されています。メガソーラーの可能性に関しても話し合いました。
  • 選挙に関して専門の方と話し合う時間をいただきました。大阪市内の市議会議員補欠選挙は維新の会の候補者がリードであることや、参議院議員選挙の情勢についても意見交換を行いました。貴重な意見をいただきました。

6/28(月)「梅雨の合間の晴れた空」

【建設業界】

和歌山県の建設業界の厳しさは底を更新しているようです。今年は底だから我慢をしたら来年は回復すると思い続けていたところ、底と思っていた時期が底ではなくて、さらに底に辿り着いているような感覚があるそうです。今年は今までで一番の底と感じているのですが、来年になると、また底を更新するのではないかとの不安感があるようです。
 入札でも叩きあいがあり、民間物件では予算の30パーセントで落札することもあるようです。採算は度外視してでも仕事を取りに行く会社もあり、中小規模の会社は到底適わなくなります。県外大手に体力勝負されると県内の会社は厳しくなります。
 ただ和歌山県の場合、今までも大きな仕事が少ないので雇用を増大させることや設備投資をする必要性に乏しかったことから、仕事が減少しても財政面の体力の消耗が少なくて済んでいるようです。そのため底が続いても何とか持ち応えられている部分があるそうです。
 それにしても、不景気話が減少するように、県内経済の底からの脱却を図りたいものです。

【野鳥保護】

7月からは和歌山県鳥のメジロの捕獲解禁に入ります。行政機関では密猟者を防ぐための巡視に入りますが、密猟者の動きが分からないためどこまで発見できるのか分かりません。和歌山県内の自然保護団体は、和歌山県の自然を破壊されないように巡視を検討してくれていますから、この点で心強いものがあります。悪さをするのは地元ではなくて、地元以外の人が多いそうです。この時期、山中で他府県ナンバーの四輪駆動の自動車を見つけたら密猟者の可能性もあると教えてくれました。
 勿論、簡単に見つからないので密猟ですから、素人が入り込んでも見つけられるものではありません。巡視に関して自然保護団体と対応策の協議を行いました。

【ウォーキング】

皇居や大阪城公園はウォーキングが盛んです。緑の中をウォーキングすることやジョギングすることで健康増進を図っている人がいます。和歌山城の周辺でもウォーカーを良く見掛けます。歴史に彩られたお城の周囲を歩く人が多いことは、和歌山市として嬉しいことです。ただ近隣の人は良いとしても、お城付近に住んでいる人以外は、着替えをする施設やシャワー施設がないため、ウォーキングをしたくても出来ない状況にあります。
 健康資源でもある和歌山城の機能を十分活かしきれていないと指摘がありました。健康で快適に、そして夕暮れ時でも安全にウォーキングできる環境も整えたいところです。

【国体】

和歌山国体開催に伴う施設整備に関して意見をいただきました。国体施設整備計画が図られていますが、開会式の会場である紀三井寺競技場には天皇陛下が来られることから、恥ずかしくない施設設備を行って欲しいことや、秋葉山プールの整備に関しても予算が膨らんでいることから、国際入札になる可能性があることなどの指摘もありました。
 和歌山らしくて良いものに仕上げたいところですが、具体化されるにつれて問題の指摘も聞こえてきました。県議会一般質問では電動式柔道畳に関しての質疑が繰り広げられましたが、県民の皆さんは問題が指摘されるような事態にならない透明性のある入札や設備を求めています。
 施設整備に関しては大きな事業ですから、誰からも指摘を受けないような進展を望みたいところです。

【相談事】

相談をいただくことがあります。それぞれ抱えている悩みを信頼してくれて相談してくれることは、変な表現ですが嬉しいことです。誰でもそうですが、信頼できない人に困っていることを相談することはありません。
 相談していただけるのは信頼されているから。漠然とそんなことを思っています。
 ドラマや架空の世界ではないのに、社会から信頼を受けている人が、ある日突然、法律に触れていると言われることがありました。こんなことがあってはならないと本気で思っています。
 私たちは毎日、小さな信頼を積み重ねて生きています。積み上げてきたものが一気に崩れ去るような感覚。それは不安と心細さと人格を否定されるような感覚だと思います。
 そもそも法律は、悪を見逃さないために、または取り締まるために存在している部分があると思います。それを本職としている人や会社が、法律違反だと分かっているのに、またお客さんからお金をもらっているのに、決められた通りのことをしないで社会のルールを逸脱する場合は、悪質な事例として検挙されるものだと思っています。
 ところがそのことのプロではなくて、何気ない行動が法律に触れていたとした場合は情状酌量の余地はあると思います。放火や殺人などの重大犯罪ではない、専門家でなければ法律に抵触しているかどうか分かりにくい案件もあります。
 法律は悪を見逃さないために存在しているもので、善良な人を罠にはめるような解釈をするものではないと思います。重大犯罪以外のもので、善良な人が気づかないでしているような行為を、犯罪の色が濃い事例と同列に扱うべきものではありません。
 何とか無念を晴らさないといけない。そう思っています。信頼して相談してくれたことに対して、心から感謝しています。大変厳しい内容ですが、「相談してくれてありがとう」と思っています。感謝した後は行動です。梅雨に突入していますが、そんな合間にも晴れた空は見えます。

【その他】

  • 某会社の事務所ビルリニューアルに伴う周辺環境の問題に関して協議しました。事務所の出入り口の位置が変更なることによって、事務所機能の変化や安全性確保の問題が発生します。最低限、安全性の確保は最優先課題なので対応することを検討しています。
  • あるテーマに関して広報実施方法について検討しました。マスコミの皆さんに何を取り上げて欲しいのかを考えてプレスリリースすることが大切ですから、それに対応できるような体制を整えることを協議し行動に移しました。

6/27(日)「事務所」

【事務所】

事務所の整理を行いました。午前から事務局長が入ってくれ、応接セットや事務所机などを搬入しました。政治経済エネルギー研究会の設立に向けて、事務所を設置し室内を整理したものです。午後からは新たに6人の方が手伝いに来てくれたので、搬入の仕事は捗りました。しかし梅雨の合間とはいえ、蒸し暑くてクタクタになりました。
 それでも新しい事務所と応接室を眺めると、仕事ができる環境に整えられたと思います。
 またこれからの活動に関して事務局長と打ち合わせを行いました。7月1日に研究会を立ち上げて、8月末までに会員拡大を目指す活動を行うこと。そして8月末か9月最初に設立総会を行う計画を立てました。
 さてお手伝いに来てくれたHさんは、午前中は仕事でしたが午後からは仕事を休んで事務所に来てくれました。普段から「何でも手伝いますから」と言ってくれているのですが、本当に感謝しています。会社の従業員さんも一緒に連れて来てくれて、若い人に政治の話を語ってくれました。
 和歌山市が停滞しているのは、私たちが政治に無関心な心が宿っていることが要因であることを伝えてくれました。参議院や和歌山市長選挙も盛り上っていないというけれど、誰かに投票しないことには何も変えられないと話してくれました。若い人こそ投票に行くべきだと従業員さんに伝えてくれました。
「政治家を身近に感じられる機会なので一緒に来ました」と休憩時間に話してくれましたが、政治家が身近でないことが政治に無関心に仕向けているのです。参議院候補や市長候補には会ったこともないのです。つまり現場で働いている方の下には、誰も訪問していないのです。私は時々、話し合っていますが、現場は真剣勝負の場です。真剣勝負の場に入るためには、候補者も真剣な訴えが必要です。仕事が減少している現状、そして賃金が減っていることや賃金が支払われない不安があることも知った上で、話し合う必要があります。選挙戦で展開されているような机上の話では、皆さんを説得することは難しいと思います。現場に入って話し合いをした人だけが分かる思いや空気があります。
 その現場体験の中から机上の論理を加えて話をすべきだと思います。同じ話の内容であったとして迫力は違ってくるのです。実際の現場に立ってないことが、選挙戦を盛り上げていない要因かも知れません。
 今日も搬入を終えた後、一緒に飲み物を飲んで話し合いました。汗を流した後の飲み物と話は楽しいものでした。今日のみんなの気持ちを県政に持ち込みたい。そんな気持ちを持って作業を終えました。時刻は午後4時を過ぎていました。

【目標】

ある会社が夏のキャンペーンを実施することになり、搬入途中の事務所に説明に来てくれました。
 7月から9月までの三ヶ月間、会社内でチームを組んでキャンペーン目標の数字を競い合うのです。同じチームの二人が来てくれましたが、「一人でお願いするよりも二人でお願いに来たかった」と話してくれました。チームメンバーは仲間であり、一人で数字をあげるよりも二人で達成する方が励みになるし、その結果チームが目標を達成ではきることになるからです。一人が目標を達成しても、チームが目標を達成しなければ、キャンペーンの意味がないことを二人は知っています。
 一人よりも二人、二人の力がチームの力になっているのです。それぞれのチームが目標を達成した時には、会社の業績が上がっていることを示しています。訪問を受け、そんなことを考えました。

6/26(土)「コンサート」

【コンサート】

高齢者施設「セラヴィ神前」において、Fプロジェクトによるジャズコンサートが開催されました。メンバーはピアノ、ベース、バイオリン、そしてドラムの構成で、本格的なジャズ演奏を楽しむことができました。会場は満員で、皆さんがFプロジェクトのコンサートを楽しみにしている様子が伺えます。
 演奏曲は「ブラジル」、「A列車で行こう」、「星に願いを」、そして「情熱大陸」などでした。それぞれの時代を生き抜いた高齢者の皆さんと一緒に演奏を聴いていると、「生きる」ことについて頭の中が回転しました。
 行き着いた結論は、生きることは「それだけで素晴らしい」ということです。生きているから音楽を聴けますし、食べることができます。きれいな光景を見ることができますし、自由に移動することかできます。これが素晴らしい人生と呼ばないで、他に素晴らしいものがあるのでしょうか。
 Fプロジェクトの岡本さんは時々、「大好きな音楽、大好きな仲間」と言いますが、大好きなものに囲まれていることが生きていることなのです。生きているイコール素晴らしいと考えると、途中を省略しても意味が通じます。大好きな音楽に関われていることは素晴らしい。大好きな仲間と一緒にいることは素晴らしいことだと言えます。大好きなことに向かい合える日は生きている日なのです。
 どこかで読んだアメリカの話です。
 ニューヨークのお金持ちがバカンスのためフロリダを訪れました。釣りとマリンレジャー、おいしい食事と満たされた時間。そんな体験を提供してくれたフロリダの世話人に、NYから来たお金持ちが言いました。「明日ニューヨークに帰るけれども、素晴らしい体験をさせてもらったことに礼をいいます。ついては、君にお世話になったので、ニューヨークにある私の会社で働かないか」と呼び掛けました。
 それに対して「ニューヨークで働くと何か良いことはあるのですか」と聞きました。
 お金持ちは、「ニューヨークで働くとお金が儲けられるぞ。フロリダでいるよりもお金が入ってくるので好きなことができるぞ」と答えました。
「お金持ちになれるのですか」。
「その通りお金持ちになれるし、お金持ちになったら何でもできるぞ」。
「私にはお金がないので分かりません。お金持ちになったら何ができるのですか」と聞き返しました。
 ニューヨーカーは、「お金持ちになると、毎日釣りができるし、太陽の輝く海辺でゆったりと過ごすことができる。そして毎日おいしい食事をとることもできる。何よりも朝から晩まで働かなくても生活ができるぞ」と言いました。
 それを聞いたフロリダの人は「そんな生活だったら、私は毎日この場所で体験していますよ。ニューヨークに行く必要はないですね」と答えました。
 寓話だと思いますが、幸せは他人の敷地内にあるのではなくて、自分の庭にあることが分かります。自分の生活の中に幸せの時間が隠されているのです。
 コンサートのエンディングは情熱大陸でしたが、この曲を聴くといつも生きていることを実感させてくれます。

【懇談会】

夜は懇談会に出席しました。二ヶ月前に楽しい方々とメンバー結成した会で、今回が二回目の開催となります。各月に開催してメンバーの交流を図ろうとするものです。
 意見交換の中で出された主な意見です。

  • 議員に定年制を設けるのができないとすれば、70歳を超えた議員は無報酬にして完全ボランティアにすべきです。本当に奉仕をする気持ちがあれば、人生の最後を無報酬で勤め上げても良いのではないでしょうか。
  • 議員定数は多過ぎるので削減する必要があります。議員定数を削減すると少数派の意見が通りにくくなるとの指摘がありますが、民意で選ばれた議員が議会制民主主義の中で議論してくれるのですから良いと思います。もし間違った方向に向かうことがあったり、多数派の意見だけを尊重するような議員がいれば、当選させなければ良いのです。それができない和歌山であれば民意が低いことになるので、私たちの責任となります。

6/25(金)「グランドゴルフ」

【グランドゴルフ】

和歌山県でもグランドゴルフが盛んです。和歌山県グランドゴルフ協会や和歌山市グランドゴルフ協会もあるようですし、海南市や御坊市などにも協会が設立されています。グランドゴルフを普及させるための活動を行っていると伺いました。
 ところが和歌山市内には、グランドゴルフの認定コースも練習場もありません。練習場がないとメンバーが揃ったとしても、練習に行く気持ちにならないそうです。競技場や河川敷などを借りても、8ホール×2コースの会場を設営する必要がありますし、木陰やトイレが近くになければ練習はできません。
 海南市や御坊市には立派な練習場がありますし、すさみ町と白浜町には公式競技ができる認定コースがあります。またグランドゴルフに関しては、和歌山県は最も遅れた県となっているようです。岡山県には13箇所の認定コースがありますし、専用の練習場もあります。京都府には認定コースを6面も要する競技場も存在しています。対して和歌山県は全国一認定コースが少なくて、県庁所在地の和歌山市内には練習場もありません。チームの士気は盛り上がりませんし、上達速度も違ってきます。
 ところで平成23年度にはグランドゴルフの近畿大会が和歌山県で開催されますし、平成27年度の和歌山国体にはグランドゴルフは正式種目として採用されることが決まっています。つまり和歌山国体はグランドゴルフが初登場する機会になるのです。その国体において認定コースが2箇所あるだけですし、練習場も少ない環境があります。これで国体を迎え戦おうとしているのですから残念な気がします。
 和歌山市グランドゴルフ協会の会員は約500人もいますから、国体に向けてこの競技を普及させるために、そして競技者を専用の練習場のない状態にしないためにも、和歌山市に考えて欲しいものです。
 グランドゴルフ普及のために取り組んで下さいと依頼を受けました。和歌山市の対応は全くないのが現状だそうです。

【昼食】

昼食を兼ねてミーティングを行いました。和歌山市長選挙に関して意見を伺いました。全く盛り上がりを見せていない市長選挙ですが、その理由は、市長に人気がないことや候補者の動きが見られないことにあると話しを伺いました。
 人気の足りない理由は、何をしているのか分からないことや、市民が納得している成果がないことだそうです。期待感が少ないのであれば、期待感を持てる方向に進みたいと話していました。大切な市長を選ぶ機会ですが、諦めと飽きの両方が和歌山市内の空気を支配しているようです。

【高校】

和歌山市内の某高校周辺の方の自宅を訪ねました。休憩時間になると現役の高校生が校門から外にやってきてタバコを吸ったり地面に寝転んだりしていようです。信じられない光景ですが、寝転んでタバコを吸っている生徒や茶髪とピアスの生徒もいるようです。
 学校内は禁煙ですから、校門の外に出てタバコを吸っているのです。明らかにおかしい行動です。また学校の先生も校門の外に出てタバコを吸っていることが頻繁にあると聞きました。先生が学校外でタバコを吸っている理由は、校内禁煙だからです。校内禁煙なので校門の外に出て周辺の皆さんに不快感を与えることや、マナーの悪さを暴露している様子はいただけません。
 高校生がタバコを吸うべきではないことは明白ですし、先生が学校内禁煙だから校門の外で吸う姿も良いものではありません。
 それならば、学校内に喫煙所を設置するか喫煙ルームを設置すべきです。先生や生徒が喫煙している様子は、学校関係者以外の方に見せられるようなものではありません。
 それにしても学生のマナーが悪いとの指摘を頻繁にいただきます。高校時代にタバコを吸っても良いことはないことを、今以上に指導すべきです。また喫煙ルームや喫煙場所の設置を求めたいと考えています。

【打ち合わせ】

夜は和歌山県内に誘致したいものに関する打ち合わせを実施しました。今のままでは、和歌山県に将来の展望が開けないと思っている若い人が多いのです。将来の展望が見通せる地域と、見通せない地域では、みんなの力が違ってくるのです。それぞれの思いが交錯した打ち合わせの空間に、和歌山県に夢が開けるようなまちになるような気がしました。
 その後の懇親会は、ライブ会場に移動したため参加することができませんでした。ここでも議論が交わされたとようです。

【ライブ】

和歌山市内のライブハウスにおいて佐野あかりさんのライブに行ってきました。東京からツアーを組んで和歌山市に来てくれました。仲間のミュージシャンも一緒に来てくれた楽しいライブになりました。佐野さんのライブは年々変化を見せていますが、そこには若くて可能性が感じられるのです。この人物はこれまでと思われるのと、可能性があると感じてもらうのとでは大きな違いがあります。佐野さんのライブからは可能性を感じましたし、曲の構成や盛り上げ方に自信が溢れていました。和歌山で活躍していた頃と比較すると、随分大人になった感があります。立ち位置や場の空気も違っていました。
 最後にきっちりと盛り上げてくるライブの展開も、以前よりも素晴らしいものがありました。盛り上がる要因には、ライブに出演している皆さんが、和歌山県のことを大好きに思っていることがあります。和歌山ラーメンを食べたことで盛り上がれるライブは、和歌山らしくて素敵だと思いました。
 阪和自動車道の和歌山インターチェンジが見えてくる直前に、和歌山市の景色が視界に広がるポイントがあります。東京から自動車で戻ってくる時に、この和歌山市の小さな夜景を見ることができると和歌山にやってきたと思うそうです。この小さな光の塊の夜景の素晴らしさは見た人だけが感じるものです。
 和歌山市で素晴らしいライブを展開してくれたことに感謝し、皆さんを迎えてくれた和歌山市の夜景のスポットにも感謝しています。小さな夜景の正体は、私たちの家庭の灯りの塊だったのです。和歌山市の皆さんが、ライブツアーを迎えてくれたのです。


【その他】

  • 生活支援に関して協議を行いました。生活支援を受けるためには諸条件を満たす必要がありますが、所得や親族の支援具合なども審査対象となっています。まず不足分を解決してから対応したいと考えています。
  • 玉置神社からNさんが和歌山市にやって来てくれました。お会いする機会と諸課題を報告する機会をいただいたことに感謝しています。
  • 福祉施設に関して。福祉の充実と定住人口の増加を目指す取り組みについて協議を行いました。和歌山市には「福祉施設が不足しています」と関係者は話してくれました。

6/24(木)「県議会報告」

【まちづくりの夢】

「和歌山市内にまちづくりを考えている若い人たちがいます」とTさんが声を掛けてくれて、数名の方と懇談いたしました。皆さんとも和歌山市のことが大好きで、他の府県に行きたくはないとの思いで地元に残ってくれているのですが、現状には物足りなさを覚えています。自分たちでこのまちを何とかしたいとの思いを持っています。
 25歳から30歳位までの若い人たちが政治参加していないのは、政治に魅力がないからですが、そんな理由で参加しないでいると、さらにこのまちは輝きを失うことに気づいてくれてようです。幸い、参議院選挙、和歌山市長選挙、和歌山県知事選挙がありますから、意思表示の絶好の機会が今年なのです。
 「いまの市長は誰か知らないし、何も変わっていないことが停滞していることを示しています」と率直な意見をいただきました。「和歌山市をどうしたいのか全く分からない」。そんな気持ちを振り払うように、話し合いは続きました。
 論点は次のようなものがありました。

  • 彦根城は観光客で盛り上がっているのに、和歌山城が盛り上がらない理由はどこにあるのでしょうか。
  • 和歌山城の天守閣への入場料は400円、一日平均300人が入場しているとしたら、12万円の収入があります。それだけの収入をどのように使用しているのでしょうか。
  • 和歌山城管理事務所を訪問して話を聞いたところ、管理事務所では現在のお城を管理するだけが仕事なので、観光や収入をどう使用するかは考えていない、という回答だったそうです。仕事の次にあるものを思い描けないと、このまま推移するだけで発展性はありません。
  • ある小売店には、毎年、地元の中学生が職場体験として夏の期間、約一ヶ月来てくれています。職場体験を通じて仕事の厳しさや社会のしくみを学んでくれています。販売経験のない公務員さんも、職場体験に来てくれたらと思います。市役所では得られない体験をしてくれるだけでも「市民の皆さんとの接し方も違ってくると思います」と話してくれました。
  • 「ぶらくり丁は本当に活性化していません。中心地活性化基本計画は計画通りに進んでいない現状を役所は認めるべきです」という意見です。仮の姿にお化粧を施しても、本当にきれいになりません。マクドナルドの撤退、老舗の本屋さん宮井平安堂の閉店などの事実は深刻に受け止めるべきです。
     イベントで集客人数を上乗せするのではなくて、恒常的に歩く人を増やす方策を講じるべきです。話し合った中のぶらくり丁の店主によると、週末はお客さんが少なくなる傾向にあるそうです。家族連れが来ていないことに危機感を持っています。家族で楽しめる商店街にならないと活性化は図れません。本質から計画を見直すべきです。
  • 外国人観光客も来てくれません。知られていないことや、欲しいものを取り扱っている情報が外国に伝わっていないことが要因です。外国人観光客誘客にも力を注いで欲しいと依頼がありました。
  • 郵便葉書に企業の寄付金を募って、無料で葉書を出せるようにできないものかと提案がありました。企業広告になりますし、ユーザー側は無料の葉書ですから葉書が書きやすくなります。葉書を広告媒体として考えると、企業にとって効果的な広告媒体になり得るような気がします。実現可能性について調査したいと考えています。

【防火対策】

火災時の対応に関しての協議を行いました。現在の消防用品は進んでいて、専門家でなくても瞬間に火を消火できる用品があります。消火器は使用方法を知らないまま家庭に設置している場合がありますから、いざという場合は役立ちません。
 ボトルに入った液体を備えておくだけで、火災時に火の粉を防げるものがあります。取り扱いが簡単で、人体への影響がなく身を守れるこの製品を和歌山県内に普及させたいと思いました。東京では東京都が有益性を認可しているため普及が図られていますが、地方都市では知られていないようです。取り扱うべき課題として認識しておきました。

【不景気】

県内の建設事業に関わっている経営者と話し合いました。「今までの中で最も事業環境が悪い。銀行に運転資金の融資を依頼していますが、結果がでるまで会社が持ちこたえられるかどうか分かりません」という話でした。そして自分の子どもの勤めている建設会社も、不渡りを被ったため、会社存続の危機に直面しているようです。
 今月を乗り切れても来月、という悪循環が続いていることで将来への不安が積み重なっているのです。「夜も心配で寝られない」と言うとおり、机の前に疲れた経営者の顔がありました。厳しい経済環境を乗り切ることが政治に託されています。

【寄贈】

和歌山市内のNさんから預かった子供服を某施設に寄贈させていただきました。新品同様の子供服ばかりですから感謝してくれました。リサイクル以前の新品のような服ですから、受け取ってくれた子ども達に着て欲しいと思って、Nさんと話し合って寄贈を決めたものです。
 服ではなくて心をつなぐ活動をこれからも続けていきたいものです。気持ちの良い活動でした。

【県議会報告】

夜には議会報告会を行いました。お世話してくれた皆さんに感謝しています。夜の7時から9時までの2時間も、家庭にお邪魔して県議会報告をさせていただきました。夕食時の出難い時間帯でしたが、多くの方が楽しみにして出席してくれました。
 平成22年6月定例会の議案説明や、私の一般質問の中から国の名勝指定を受ける和歌の浦の保全と観光施策について、そして和歌山県として国内クレジット制度を活用することの利点について説明させていただきました。
 続けて文教委員会でも取り上げた課題である中学校内での規律の乱れや指導力の問題、家庭での道徳教育の問題などを説明いたしました。
 懇談時間もありましたし、皆さんから質問もたくさんいただき、有意義な議会報告会になったと感謝しています。議会直後に議会報告会が開催できたことで最新の情報を伝えることができましたし、議会での議論が暖かいうちに課題の共通認識ができたことで、伝えられるものがありました。
 国の名勝指定を受けることは和歌山県として財産を得ることになるのであれば、何故何十年も前に国の指定を受ける手続きをしなかったのですかという質問がありました。恐らく、その当時に学術的調査を行い国に名勝指定の申請をしていたとしたら、その当時でも国の名勝指定が受けられていたと思います。ただ今回は、和歌山県としての名勝指定をしたのが今から2年前でしたから、迅速に国の指定を受けられたと思います。国が価値を認めるべき和歌の浦の名勝指定の時期が遅れましたが、その分、私たちが価値を認めて今から環境保全と観光のお客さんをお迎えする体制を整えたいものです。
 時間が過ぎ去るのは早く、話し合っている内に予定の時間がやってきました。話し足りない項目があったため、皆さんと一緒に都合をつけて再度、県議会報告会を開催することを決めました。熱心に聴いていただいたことに心から感謝しています。

【その他】

  • 自然エネルギーへの取り組みに関して依頼がありました。特に太陽光発電に関しての制度設計についてのものでした。詳細は来週確認することにしています。
  • 空き店舗を活用して、障害を抱えている方の集いの家を開業させたいと考えているNPO法人の活動を伺いました。空き店舗活用事業の補助対象となるため、支援費を活用して夢を実現させようとしています。ところが手続きの関係から、予算措置は平成22年9月議会となる見込みです。この事業は事業者が3分の1の負担、和歌山市が3分の1の負担、和歌山県が3分の1の負担割合となります。
  • 県内各市町村の防災対策予算について通知が行きました。防災対策は一日でも早く着手して、県内の皆さんの生命と財産を守るために活用したいものです。予算内示があった段階から早く事業に着手して欲しいものです。
  • 夏休みの留学生受け入れに関して、和歌山県庁の見学研修会も組み入れ、日程を調整しました。折角、和歌山県に来てくれるのですから、観光名所と和歌山県の食について知ってもらいたいと思っています。限られた時間を有効に活用するため、県庁の皆さんにお世話になります。
  • 和歌山県卓球協会に対する県の補助金の取り扱いについて質問がありました。協会の経理に適切でないところがあり、県の補助金を返還してもらうのが筋であるとの指摘でした。
     県として調査した結果を踏まえ、協会に対して県補助金の全額返還を求めることになります。

6/23(水)「県議会閉会」

【議会前】

朝から生活支援に関する相談を受けました。腰の病気のため仕事ができなくなって半年が経過しています。経済的に厳しくなってきたため、生活支援の相談に来てくれたものです。収入がないのに治療を続けていることで、いよいよ生活が厳しくなってきたのです。
 個業の場合、仕事ができなくなった途端に生活が厳しくなる環境になります。セーフティネットと言いながら防御できるしくみがないのが現状です。
 相談者は、腰が治ったら仕事をするのでそれまでの生活支援を受けたいとの思いから来てくれたものです。朝から対応させていただきました。話を伺うと、仕事をする意欲があるのにできない苦しさを感じ取ることができました。しかし頑張っている人のことは周囲が応援してくれますから、治療と生活支援を実施したいものです。
 続いて道路環境に関する相談を受けていたので、現地に入り所有者と協議を行いました。
 事前に調査を済ませていたので、所有者の意思に応じた処理が可能となりました。作業にニ,三ヶ月要するのですが、比較的迅速な対応となりそうです。
 そして10時開会の県議会に向かいました。朝から二つの案件に対応して議会最終日に臨むことになりました。

【県議会閉会】

議案第84号 平成22年度和歌山県一般会計補正予算
 議案第85号 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
 議案第86号 職員団体のための職員の行為の制限の特例に関する
         条例の一部を改正する条例
 議案第87号 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例
 議案第88号 職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
 議案第89号 和歌山県税条例の一部を改正する条例
 議案第90号 和歌山県民文化会館設置及び管理条例の一部を改正する条例
 議案第91号 和歌山県障害者支援施設設置及び管理条例の一部を改正する条例
 議案第92号 和歌山県の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
 議案第93号 和歌山県勤労福祉会館設置及び管理条例の一部を改正する条例
 議案第94号 和歌山県特別会計条例の一部を改正する条例
 議案第95号 和歌山県都市公園条例の一部を改正する条例
 議案第96号 訴訟の提起について
 議案第97号 訴訟の提起について
 議案第98号 財産の取得について
 議案第99号 工事請負変更契約の締結について

 以上の案件に関して、私は全ての案件に賛成しました。議会としても全ての議案が可決されました。
 また新しい常任委員会委員が決定しました。私は福祉環境委員会に所属することになり、また皆さんから支持を受け委員長に就任させていただきました。そのため現在の文教委員会から変更することになります。また予算特別委員会委員にも就任させていただきました。
 併せて平成22年9月県議会の日程案も示されました。開会は9月8日、会期は21日間、閉会は9月28日となっています。

【誕生日】

夕方からは福祉施設を伺いました。今日は施設のオーナーの誕生日で、42歳の誕生日を参加した皆さんでお祝いしました。誕生日のおめでとうと共に感動したことがありました。このオーナーさんは、25歳の時に生死を彷徨う病気になりました。
 奇跡的に復活したのですが、これまでのように、ふとん店の経営が厳しくなってしまいました。しかしお客さんは有り難いものです。生活が厳しいだろうと思って、ふとんや枕を買ってくれた人たちがいたのです。
 今日のオーナーの誕生会には、18年前のお客さんが出席していました。オーナーは、その当時のことを覚えていて、「あの時、ふとんと枕を買ってくれたことは忘れていませんよ。病気で厳しかった時に支えてくれたことへの感謝の気持ちは今も忘れていません」と話していました。私もその話を伺って感動しました。
 二人とも当時のことを思い出して涙ぐんでいました。苦しい時代を乗り越えた体験が今を作っているのです。ふとん店から福祉施設に業態が変わっても、オーナーの優しい気持ちは変わっていません。そこに人は集まります。

【集会】

夕方からは懇親会に参加しました。と言っても、以前から予定していたレオ協議会が後に控えていたため、冒頭だけの参加となったことが残念でした。
 挨拶では、平成22年6月県議会定例会に触れました。国の名勝指定和歌の浦のことや、国内クレジット制度に関して簡単に紹介いたしました。
 そして今日はバイオリンの坂本さんにゲスト出演してもらいました。坂本さんのバイオリンの素晴らしさは聴いた人なら分かると思いますが、音に躍動感と明るさがあります。
 リハーサルから拝見したのですが、その音の素晴らしさに人が寄ってくるほどでした。空高く舞い上がるような音が人の感性を刺激します。潜んでいるものを表面に上昇させてくれるような感覚があります。
 多くの方が同じような感覚を味わってくれたら嬉しいことです。

【レオ協議会】

和歌山レオ協議会に出席しました。ライオンズクラブの青少年育成活動がレオクラブで、熱心な活動を続けてくれています。会員は45人にも及び、少ない時代と比較すると隔世の感があります。平成22年度は設立30周年を迎えることになり、記念式典の計画もあります。
 さてここで石橋君と会いました。私がレオ委員長をしていた時代の和歌山レオクラブ会長です。大きく成長した石橋君は就職も決まっていて、最後の学生生活を過ごしています。
 今日の会合を最後に、三役を退任することになりますが、来年2月の30周年イベントでは総指揮をしてくれそうです。彼のレオクラブの集大成となります。最後までレオクラブのために尽くしてくれた石橋君のことを忘れることはありません。社会人になって、もっと成長した時に、再び会いたいものです。来年入社した会社では、「苦労があっても将来のための貯金ですから、頑張り通して下さい」と声を掛けて分かれましたが、下級生を引っ張ってきたリーダーシップを発揮してくれると確信しています。

6/22(火)「県議会」

【県議会】

平成22年6月県議会定例会も、いよいよ大詰めを迎えました。明日の最終日を控えて、人事案件の追加提案、そして議案に対する態度表明、意見書への賛否などの対応を行いました。途中、議会運営委員会が開催され、議事の進め方に関して協議を行いました。
 提案されている議案に関しては賛成の態度をとります。一部からは国体に向けた柔道の自動畳機に関して反対の意見がありますが、競争入札を行っていており、談合の証拠がないことから反対する理由がないと考えています。
 そして行政改革・基本計画等に関する特別委員会が開催されました。議題は、関西広域連合に対する意思表示を行うなどでした。
 平成22年度中に参加する意思のある府県は、議案を各議会に提案することになっていますが、歩調が整っていないため和歌山県議会には今議会では提案されませんでした。京都府と滋賀県の進み具合が遅れていると報告を受けていますが、和歌山県議会の意思が分からないため各会派の意見を伺いました。私の所属する会派、真わかやまは賛成5名、現状では判断できないと回答した人が2人で、反対はありませんでした。特別委員会での議論の中でも反対意見はなく、賛成若しくは現状では判断できないの二つの意見が占めました。
 このことからすると、当局から関西広域連合設立に向けた議案を提案した場合、和歌山県議会としては支持する方向に向かうことになります。関西広域連合に関しては、関西の諸課題解決に向けた取り組みを関西全体として解決に向かわせることが可能となり、また関西が力を合わせて世界に立ち向かう意識醸成のためにも、当初から参加することが望ましいと考えています。参加することによるデメリットは「ありません」から、時代に参画していくためにも参加表明をすべきだと考えています。参考までに、私は参加に賛成する立場をとっていますし、そのことを意思表示しています。
 和歌山県にとってはチャンスであり、参加しないことによる不利益よりも参加することによって得られるものの方が大きいと考えています。当初から参加する意思表示を示さないことには、関西広域連合内に和歌山県の意見は採りいけられませんし、途中参加した場合の立場の弱さは明らかです。
 小さな県ですから不利益を被るという意見もありますが、関西の仲間に参加しないで孤立することを考えると、参加して意見提言の場を獲得できるだけでも前進だと考えます。
 ヨーロッパ共同体のような大きな組織であっても、大国と小さな国が一緒になって政策を進められています。中では問題があると思いますが、小さな問題を補って余りある経済力と国際的発言力を持っていると思います。小さな国の発言よりもEUとしての発言力の方が、格段に発信力がありますから、恩恵を受けるケースが多いと思います。
 それと比較して小さな関西です。ここで参加団体がまとまらないようでは、将来性は見込めません。特別委員会に出席した知事も「やったら良いと思います」と表明してくれました。
 良いか悪いか、意義があるものか、そして妙なものに発展して行く可能性はないかの論点をクリアできたら、前に進む方が良いに決まっています。和歌山県発展の可能性は関西全体が発展することであり、和歌山県の行政効率をこれまで以上に高めるためには関西広域連合を設立させて、共通の課題を吸い上げてもらうことが一番です。人も予算も関西広域連合で掌ってくれたら、和歌山県として行政改革の意味はあります。
 特別委員会は夜も行われ、和歌山県として参加する方向で決めたいと話し合いました。参加する限り、和歌山県を高く売り込みたいものです。

【醤油】

和歌山県の名産のひとつに醤油があります。醤油の発祥の地は和歌山県湯浅町です。今日は議会終了後、湯浅醤油さんを訪ね懇談する機会を得ました。日頃からお世話になっている新古社長には、貴重な時間を割いていただいたこと、深く感謝しています。
 醤油作りの現場は初めて見学させてもらいました。大豆などの原材料を醤油の蔵に寝かす期間は、1年半から2年だと伺いました。驚くべき時間です。2年間も愛情を注いでいる醤油が美味しくない筈はありません。原材料となる大豆、麦、そして塩は全て国内産で、品質と安全性を確保しています。産地の見えるものを使用することで販売価格は多少高くなりますが、味と安心が得られることを考えると選択したくなります。
 事実、最高品質の醤油がありましたが、高級飲食店が使用しているのは勿論のこと、家庭の奥さんが購入することが多いと伺いました。家庭料理を美味しいものにしたいと思う愛情から来ているものだと感じました。
 伝統の味と品質を保ち続けながら、地域の発展のための取り組みを実践している湯浅醤油さんは素晴らしい会社です。社長と話し合うことで、その確信が深まりました。伝統を感じさせる中にも明るさがありました。組織を運営するために、経営者が明るいことは何よりも大切なことです。従業員さんを大切にして、地域のことも大切にして、そして和歌山県の伝統産業和を守り発展させようとする姿勢も素晴らしいものがありました。
 和歌山市から少し遠い湯浅町でしたが、訪問した甲斐がありました。素晴らしい人に会えることは大きな仕事なのです。
 名残惜しい気持ちを抱えながら、懇親会のために和歌山市に戻りました。ありがとうございました。


【その他】

  • エフエムワカヤマの番組に関しての意見交換を行いました。地域に根ざしたエフエム局として認知度が上がっています。皆さんからの応援の意見をいただいています。応援と番組構成のあり方について話しました。
  • ソーラ発電所の可能性に関して協議しました。地球温暖化対策の一環として、世界中で取り組みたい課題です。日本の技術が活かせる強みですから、普及対策を検討しています。
  • 和歌山巴里祭が近づいてきたことによる打ち合わせを行いました。広告掲載や入場について、そして会員の交流会などに関してです。7月4日の開催までもう直ぐです。

6/21(月)「和歌浦観光」

【和歌浦観光】

国の名勝指定を受ける予定の和歌の浦。和歌山市の観光地として全国に誇れることになります。地元の皆さんは、今から準備を整えておきたいとの強い意志があり、地域を愛する気持ちが地域活性につながるものだと確信しています。
 そんな中、和歌浦観光に関して協議いたしました。昭和30年代に観光地として栄えた和歌浦は、その後、観光に訪れるお客さんが減少しています。温泉がないことや交通手段が便利になったこと、他の地域の観光地開発が進められたこと、そして嗜好が多様化していることなどが要因として考えられますが、それに対応できなかったことが停滞している現状を生み出しています。
 和歌浦の価値が実感できるのは、親の世代から聞かされている昭和30年代の栄えた頃の話の中になっています。そこで今回の国の名勝指定が予定されていることは、観光地としての価値を高めてくれる大きなチャンスです。この機会に乗じて対応していくことが観光地和歌の浦再生のために必要なことです。
 かつて観光に関わった方と話をしたところ、観光施策とは熱意であると感じました。熱意が人を動かせ、仕事を心のこもったものにしてくれます。和歌浦の廃旅館を撤去したことも、和歌浦でのジャズマラソンを生み出してことも、大河ドラマ徳川吉宗の時に和歌山城で花火を打ち上げたことも、全て熱意から生まれたものです。
 今では結果となっているこれらの事業も、全て実現するまでにはドラマになるような過程があったのです。苦難の過程があり、成果を収めたものや今も実施している施策があるのです。これらは和歌山市の観光の歴史の中に存在していますが、これらの観光施策に関わった皆さんの熱意が隠されています。
 和歌浦観光においても、これまで関係した皆さんの熱意が組み込まれているのです。何もしないで観光地として衰退しているのではありません。何とかしたいと思って活動していても、時代の中で衰退に歯止めがかけられなかったのです。ですから再生させることは容易ではありません。
 一過性のイベントではなくて滞在可能な観光地として認知されることや、受け入れ側が観光地としての意識を高く持つことを成しえて、和歌浦が観光地としての価値を持つことができるのです。ただ実現させるまでの道のりは短くはありません。これからが大切な時期に差し掛かります。
 和歌浦は万葉の時代からの景勝の地と、紀州徳川家の文化的遺産が見所であり、和歌山市の財産です。このふたつの価値と、神の宿る地としての精神的価値も含めて記し、後世に伝えることが国の名勝指定を受ける時代に生きている私たちの役割です。
 和歌浦をどう仕上げていくのか。都市計画と観光行政の手腕が問われています。

【飲食店】

和歌山市内の飲食店を訪ねました。経済危機の中ですが、売り上げを伸ばすためにこの6月から営業時間を午後12時までに延長していますし、7月からは昼食も営業することを予定しています。積極的対策で危機を乗り切ろうとしています。縮み思考ではなくて攻めることで活路を見出そうとする姿勢に共感しています。
 これらの店の取り組みに対して支援できることのお手伝いをさせてもらいました。攻めの姿勢とコスト削減などの守りの姿勢を備えてこそ収益を上げる構造に変化します。このことを理解してくれて、柔軟に対応していただいたMさんには感謝しています。

【宇宙教育】

和歌山県は宇宙教育に関して進んだ取り組みをしています。今月末日には、宇宙開発事業団とボーイング社、そして和歌山大学と和歌山県教育委員会による夏の事業に関して記者発表を行いますが、この内容は和歌山県が全国に誇れるものですし、日本で始めての取り組みですから注目を集めることと確信しています。
 宇宙基本計画ができてから、わが国の宇宙関連の取り組みが活発化しています。星がきれいに見えて、天文台もある、そして子ども達への宇宙研修を支援している和歌山大学の取り組みなどから、宇宙開発事業団も注目してくれているようです。
 宇宙に関する夢のある取り組みの実現を、和歌山県から記者発表できることを楽しみにしています。「和歌山県には一番のものが少ない。梅だけかなぁ」。子どもの意見です。やはり一番を目指せる取り組みが地域にとって必要なことです。

【選挙について】

夏の選挙に関して提言する機会がありました。和歌山市長選挙、そして和歌山県知事選挙の候補者が出揃いました。ようやくという感がありますが、選挙という民意を反映させられる選択肢が生まれたことは歓迎すべきことです。
 明日のリーダーを選ぶこと、未来を選択すること、そして可能性を選ぶことが選挙ですから、盛り上がって欲しいものです。未来を託す適切な候補者がいないので投票しないという選択肢もあるという意見が聞かれますが、中核市の和歌山市ですから投票に行くことから始めたいと思います。

【警備の仕事】

和歌山市で開催中の競輪。今日はナイターを開催しているようです。この競輪場の警備は交通整理や誘導のための旗振りをしている人が多いようですが、今晩の警備員さんは、「気をつけて」だとか「ご苦労様でした」などの声を散歩している人にかけていたようです。「競輪を見る視点が変わりました」と公営の仕事のお褒めの言葉がありました。
 これからも地元の人に親しまれる競輪場であって欲しい。そして警備員さんの素晴らしい態度にお褒めをいただきました。見る人は見ているのです。

6/20(日)「中国」

【キリンビール】

名古屋市にあるキリンビール工場を訪問しました。名古屋市にあるこの工場には600人の人が働いていて、キリンビールの製品を愛知県や岐阜県、三重県などに出荷しています。
 キリンビールでは地球環境対策にいち早く対応していて、ビール瓶の重量の軽減化を図ったり、アルミ缶の蓋の面積を縮小させて、使用するアルミの量の削減を図っています。またペットボトルは加工した状態で輸送していたのを止めて、ビール工場で膨らませることによって輸送回数を少なくしているなどしています。小さな取り組みですが、総量では大きな二酸化炭素削減効果をもたらしています。
 それにしてもビールの歴史はエジプト文明の壁画にも書かれているように、人類の文明歴史と共に発展していることを知りました。昔も今も、人は疲れを癒すためにビールを必要としているのでしょうか。勿論、今のビールのような味ではないと思いますが、時代と共に味も品質も変化させているビール工場の取り組みに感心しました。

【中国】

中国当局がドルに対して元の切り上げを容認するような発表があったようです。中国人民銀行が「人民元の為替システム改革をさらに一歩進め、人民元レートの弾力性を強化する」と発表したようです。中国は現在、世界的な金融危機の影響を回避するために人民元相場を米ドルに固定していますが、元を意図的に低い水準に維持するこの政策は、景気低迷から脱していない各国からは厳しい批判にさらされています。このことは、23カ月続いている事実上のドルペッグ制を終わらせ、穏やかな上昇を容認する用意があることも考えられるもので、世界経済への影響がありそうです。
 夕方に、中国関係者とお会いさせていただき、このことを伺ったところ、急激な元の切り上げは行わないけれども、段階的に切り上げの方向で調整しているようです。通貨の切り上げを実施すると経済を失速させる恐れがありますから、慎重姿勢をとっています。参考となるのは、プラザ合意における円高誘導の取り組みです。プラザ合意以降、円がドルに対して円高に推移したため、日本の輸出業が打撃を受けた歴史があります。当然のことですが、中国は過去の各国の歴史の中に会った過ちの経済対策を繰り返さない姿勢をとっています。
 「緩やかに」と何度も話してくれましたが、急激に元高に動かないような施策を講じると思います。
 また関西空港への観光にも力を入れているようです。中国と関西空港を結ぶ便は、週に300便だと伺いました。関西空港全体の40パーセントに相当する便数ですから、関西空港は中国との交流がなければ、空港として成り立たないことになります。瀋陽と大連と関西空港は直行便が就航していますから、東北三省は関西の観光事業としては有力な相手先となります。
 東北三省は寒い地域ですから、暖かい地域への観光を希望しているようです。和歌山県は温暖な県ですから、東北三省の方の観光地としての能力はあると思います。関西空港に降りたったお客さんは京阪神への観光が多いようですが、和歌山県としても取り組みたい課題です。
 「和歌山県はアピールが少ないので、観光地として東北三省には知られていない」。このような指摘がありました。「もっとアピールに来て下さい」と依頼をいただきました。
 それにしても中国語は必須の時代に入っていることを痛感しています。幸いお会いさせていただく中国の方は日本語が上手なので何とかなっていますが、細かいところを理解するためには中国語が必要です。英語、中国語が必須だということは、経済はこの二国を中心に回り始めていることを痛感しています。

6/19(土)「選挙の話」

【選挙の話】

参議院選挙、そして和歌山市長選挙が近づいてきました。昨日のことですが、選挙プランナーのMさんに和歌山市に来ていただきました。全国の主な選挙に関係してきたこともあり、豊富な経験を伝えてくれました。
 選挙とは感動であることに尽きます。そして明るく元気に、そして楽しくするものが選挙なのです。選挙は明るく実施することが大前提で、暗い選挙では勝てません。
 現在、地方都市はどことも疲弊しています。疲弊したまちを再生させるためには新しいリーダーの登場を期待したいところです。リーダーはまちを再始動させる必要があります。再始動とは、今までのまちの歴史や経緯をリセットさせることなく、あるものを土台として発進させることです。再発進ですから始動するエネルギーは必要ですが、初めてのことではありませんから、起動させることができたらゼロからスタートするよりも再生の可能性は高いのです。
 再始動させることは、今までの能力を活かしながら新しいことに挑戦することです。挑戦者が進むための指標となる言葉です。
 また街頭演説に関しても学ぶことができました。街頭演説を立ち止まって聞いてくれる人はほとんどいません。10分の街頭演説を最初から最後まで聞いてくれる通行人は存在しないと言って良いと思います。ですから、例えば三つの公約を繰り返して熱っぽく訴え続けることが大切なことなのです。大演説には自分が思うほどの効果はありません。
 また演説の内容よりも外見や印象の方が大切な要素で、93パーセントが外観と情報で評価されているようです。街頭演説という言語で好印象になることは、わずか7パーセントに過ぎないのです。人は非言語情報から必要な情報を得ているのです。
 選挙で勝つために必要なものは熱意、好感などの要素です。そして候補者が魅力的な人物であることは言うまでもありません。新人が現職を倒すことは容易ではありません。対立軸を作る必要がありますが、失政のない首長や個性のない首長が相手の場合、挑戦者が訴える論点を何にするのか難しいところです。例えリーダーの役割を果たしていないとしても、牙城を切り崩すことは容易ではないのです。
 ところでMさんが和歌山市に来た印象は、ぶらくり丁に元気がないこと、和歌山城が鉄筋コンクリートの建造物であることを知ってがっかりしたことです。元気なまちの象徴的な場所で選挙を戦うことや、可能性の感じる地域から発進することも大切です。
 いずれにしても、選挙でできることを知っておかないと活動の範囲は狭くなります。大雨の中、来ていただきましたMさんに心から感謝申し上げ、そして文教委員会のため、話し合いに十分時間が確保できなかったことをお詫び申し上げます。

【慰労会】

皆さんと共に慰労会に出掛けました。今日と明日の二日間の行程で名古屋に赴くことになりました。名古屋といっても和歌山市からは近いため、皆さんと一緒に移動が容易ですから、行き先として選定されています。仕事を抜きにした移動は久しぶりのことです。
 宿泊を伴う慰労会は話し合う時間が長く取れますから、皆さんの考え方や活動が良く分かります。明日のへの活力になることは間違いありません。
 名古屋市といえば河村たかし市長です。名古屋市でお聞きしたところ、参議院選挙が終わったら、市長の活動である市議会解散のために市長へのリコール請求の署名活動を強力に展開したいという意見がありました。「総理大臣には議会の解散権があるのに、市長にはその権限がない」ことが問題と考えているようで、民意を反映されない市議会は、「解散して民意を示す機会にしたい」というものでした。
 河村市長は、市民税減税を実施し、その財源として市議会議員の定数削減と歳費削減を訴えているようですが、意見を聞いただけの感覚としては、それが支持されているようでした。市長も民意を反映させているものですし、市議会議員も民意を反映させているものです。
 そして特筆すべきことは、河村市長を名古屋市の誇りだと思っていることです。名古屋市長が、全国で名前をあげていることを誇りに思っていることが今の名古屋市の強みだと感じました。能力のある市長が存在していることが市民の誇りとなります。
 河村市長が名古屋市の誇りだというのは、自動販売機のデザインからも分かりました。自動販売機で缶ジュースを購入すると、自動販売機が市長の挨拶の放送を始め、地声を聞くことができるのです。こんな取り組みをしている市は他にある事例を知りません。人気度が高い市長には、このまま終わらないで総理大臣になってもらいたいと、思っている市民の方もいました。
 ところで、河村名古屋市長と名古屋市職員さんとの関係は良好なようです。人間関係ができているからこそ、過激な発言が可能になっているのです。それは信頼関係が構築されているからです。ですから、同じことを他の人が真似をしようとしても無理なのです。
 人には自分で確立したキャラクターがありますから、全て他人を真似ることはできないのです。最初は真似てもやがて自己を確立させることが大切なことです。

6/18(金)「文教委員会」

【文教委員会】

早いもので、1年間の任期であった文教委員会も最終委員会を迎えました。このメンバーでの委員会は最後となりますから、良い意味で皆さんにお世話になり、そして勉強させてもらいました。
 本日の委員会での質疑は次の通りです。

  • Q.
     学校教育の中の素行不良の問題に関して取り上げさせてもらいます。和歌山市内のある中学校では、生徒の素行不良によって真面目に学習をしようとしている生徒や保護者から苦情が出ています。例えば、携帯電話を学校に持ち込んで授業中も教室を抜け出して電話やメールをしている生徒や、私服で登校する生徒などがいるようです。信じられませんが、私服で学校に来ている生徒もいるのです。本来であれば学校に入れないで自宅に帰らせるべきだと思いますが、毅然とした態度で生徒指導をして欲しいものです。学校といえども規律があります。私服で学校に来るなんて考えられないことです。
  • A.
     授業には規律がありますし、携帯電話は学校への持ち込み禁止を撤退していますが、そのような状態があれば、都度指導していく予定です。また私服で通学しているようなことがあれば、都度指導しています。教師としては、授業を妨害している生徒に対しては職員全体として指導できる体制を確立させたいと考えていますし、現状を鑑みてしっかりと指導をしたいと考えています。
  • Q.
     私服は許される行為ではないと思いますし、ひどい生徒になるとサンダル履きやスリッパ履きで登校してくる生徒もいるようです。そんな生徒の対応のために先生は本来の仕事である学力向上のための予習や、授業を持たない時間帯の自由な学習ができなくなっています。空き時間には他の学年やクラスの巡回や生徒指導の仕事が割り当てられ、学力向上や自身の勉強に当てる時間が不足しているのです。これはまともな状態ではありません。
     先生には本来の仕事を行ってもらいたいものですし、素行不良の生徒には毅然とした態度で対応して欲しいと考えています。
  • A.
     その通りで、問題のある学校に対しては、市教育委員会と協働して学校現場らに出動しています。以前から問題のある学校には市町村の教育委員会と学校に入り、生徒指導も行っているところです。学校の規律を取り戻すためには1年から2年の時間を要することもありますが、市町村と協働して生徒指導に取り組みたいと考えています。
  • Q.
     学校が荒れていることを受けて、先生の中にはうつ病になっていたり、逆に暴力的になっている先生が存在していると聞いています。これは和歌山市の問題ではなくて、それ以外の市町村で発生している例です。市町村の教育上の問題を解決するために、平成22年から県振興局の中に教育支援事務所を設けていると思います。この支援事務所の役割とは何なのですか。
  • A.
     市町村教育委員会では、指導主事が一人、または二名のところが多く、先生の相談に応じられない場合があります。指導主事一人では学校現場も周れませんし、県と連携を保ちたいとの要望に基づいて設置しているものです。県と市町村が連携することによって、学校に入る機会を多く持っていますし、学校のサポートをしていると考えています。
  • Q.
     それでは教育支援事務所では、先生の人事権を保有しているのですか。そしてうつ病になりかかっている先生などに対して教育を行えているのですか。先生の、先生の役割を果たしているのだったら設置する意味はあると思いますが。
  • A.
     人事権を持たせると、市町村から見ると管理監督されているように映ると聞いています。そのため人事権は持たせていません。但し、所長は人事課兼教育企画員を併任させていますから、人事案件の相談にも応じられるようにしています。
     また先生の相談にも対応しているところです。
  • Q.
     生徒の勉強をする環境を確保するためにも、学校へ入って指導をして欲しいと考えています。続いて公立高等学校のクラブ活動に関しての質問です。和歌山市内の高校のクラブでは、年間予算が6万円だそうです。このクラブに所属している保護者によると、市民税として支払っている一ヶ月分よりも低い金額だそうです。懸命に働いて市民税として支払っている一ヶ月分よりも低いクラブ活動費予算であることに憤りを感じているようです。もっと生徒のクラブ活動に力を注いで欲しいと願っています。今の高校生達は、国体や世界を目指していますから、金額の都合でクラブとして練習する環境が整備されない事態は避けたいと考えています。
     この高校のバスケットボールクラブでは、つるつるのボールで練習しているようですし、ボールの扱いに苦労しているようです。せめて新しいボールを使用した練習をさせてあげたいものです。この状態では県外の高校と試合をした場合、ボールの扱いに慣れていないことや練習環境が悪いことから実力が身につかない恐れもあります。これから和歌山県国体を迎える時期に差し掛かってきました。高校生も国体で活躍して欲しいと思っているのであれば、支援策や補強策を講じて欲しいと考えています。そして是非とも、年間予算6万円のクラブに対して支援体制を整えて欲しいものです。
  • A.
     クラブ活動は生徒会の所管で、生徒会費の中から各クラブに活動費を分配しています。以前は必須クラブに対しては支援費制度がありましたが、国が制度改革を行った際に支援費制度はなくなりました。但し、学習指導要領でクラブ活動が人格形成に大きな役割を果たしていることを述べています。具体的に何の支援ができるのか現時点では不明ですが、クラブへの支援をしてくれるよう依頼、要望をしたいと考えています。
  • Q.
     クラブ活動は生徒会からの予算配分かも分かりませんが、生徒が文武両道を図ろうとしていることや国体を目指していることを考え合わせると支援策も必要だと思います。国からの支援制度が成されるように要望活動をして欲しいので強く要望しておきます。
     そして小学校の運動場の芝生化についてです。この取り組みは平成20年度から平成22年度までの三年間の事業計画となっています。導入した小学校では、芝生化は好評ですし、視察にも訪れているなど先進的な取り組みとなっています。それなのに平成23年度は白紙になると聞いています。成果の上がっている取り組みを止めることに関しては如何なものかと思います。中止する理由、そして継続させることはできないのかも含めてお答え下さい。
  • A.
     学校芝生化の効果がでています。その結果としては、生徒の外遊びの時間が増えたこと。遊びが多様化していること。メンタル面でストレスが軽減されていること。保健室の利用が減少していること。土煙が立たないことから近隣からの苦情が減少していること。地域と学校との連携が図れるようになっていることなどの効果があり、費用対効果の観点からすると、効果は大きなものになっていると評価しています。
     平成22年度事業で取り組みは終了しますが、国の補助事業の中には、県費補助よりも大きな補助金が受けられるものがあります。県費補助の場合は一校あたり160万円ですが、国の補助制度を活用した場合は、市町村の予算の4倍の補助金が受けられる制度がありますから、市町村に対してお知らせしていきたいと考えています。
  • Q.
     国の制度は是非とも周知して下さい。折角の成功事例ですから途中で止めるのはもったいないことです。現に平成21年度は5校、平成20年度は8校に留まっていますから、県内の学校に対して導入している学校の方が圧倒的に多いのです。
  • A.
     次年度以降も続けられるように市町村と連携を図りたいと考えています。
  • Q.
     それでは和歌山県卓球協会の国際大会に関する経理の問題について質問します。この国際大会は昨年、和歌山市内のビッグホエールで開催されたものです。会場に行くと公式プログラムをいただきました。ここには企業協賛広告が掲載されていましたし、石川選手や福原選手が来たことから、入場券も入手が困難になるほどお客さんが来たと思っています。県の職員さんは大会を見に行かなかったのですか。
  • A.
     平成21年6月の大会会場に行ったと聞いています。但し、プログラムなどには気づかなかったと思います。
  • Q.
     プログラムを見ると企業広告があることは分かっていたと思います。この時点で対応はしかなったのですか。
  • A.
     担当者が理解していなかったかも知れません。
  • Q.
     それなら同協会から決算報告があがってきた時点の認識は如何でしたか。決算報告書を見ると入場料収入が記載されていなかったことに気づいた筈です。広告や入場料をいただいていた大会ですから、報告書が提出された時点でチェックできたと思います。また監査の機会もあったと思いますが、その時期の県の審査はどうなっていたのですか。
  • A.
     注意していたら判っていたかも知れません。決算報告書があがってきた時点が修正できるタイミングでしたから、判断ミスであつたと思います。
  • Q.
     現時点での調査状況と、その結果によって今後は返還請求するのでしょうか。
  • A.
     協会への調査を含めて事実確認をしているところです。事実が確認できた時点で不正があれば返還請求をしたいと考えています。

【関西広域連合】

議会終了後、平成22年度中に議会での提案が予定されている関西広域連合の概要に関して協議を行いました。各議員によって、関西広域連合への参加を賛成している人と反対している人がいます。
 私は関西広域連合には賛成で、現在のままでは将来への展望が開けませんから、和歌山県にとって飛躍する大きなチャンスだと考えています。この機会を逃がすようでは、和歌山県発展の可能性はなくなると考えています。地方分権の受け皿として、何もしないことを美徳にしないためにも、当初から参加して和歌山県の立場を確立させたいものです。

【文教委員会】

夕刻から文教委員会の関係者の集まりがありました。委員会本番とは違う意見交換が図れました。皆さん共学校教育に賭ける熱意は素晴らしく、本気の先生が存在していることに展望を感じました。以前と違って先生に求められるものは大きくなっています。勉強以外にも、例えば家庭で実施すべきしつけや集団生活の問題も学校で実践しなければならない時代になっています。このことを先生に任せることは、勉強に費やす時間が減少していることになります。
 本来先生には授業を全力で行っていただき、他の労力は極力避けて欲しいものです。それができないところが公立教育の厳しいところです。平均点を上げることと最少得点を引き上げることが公立学校の使命だとしたら、私立学校はできる生徒の最高得点を引き上げることが使命です。公立学校での授業の難しさは分かりますが、学力でも和歌山県が全国に誇れるように取り組みたいと考えています。

【その他】

  • 地球環境問題を考えるにあたって自然エネルギーの太陽光発電設備と、資源を活用させるための石炭火力発電に関しての協議を行いました。課題は多くあると思いますが、実現する可能性のある計画には挑戦したいと考えています。
  • 宇宙開発事業団による和歌山市内でのサマーキャンプ。そして和歌山県教育委員会から文系として初めてNASAの宇宙トレーニング訓練に選ばれた職員さんの記者発表に関して調整を行いました。和歌山県にとって全国に誇れる取り組みであり快挙です。この事実を全国に発信したいと考えています。

6/17(木)「一般質問四日目」

【朝の打ち合わせ】

県議会に行く前に一件、打ち合わせを行いました。主に教育問題に関してのものでした。教育とは、本当は生徒の理解力に合わせて先生が分かるまで指導することが好ましいことですが、現実にはそんな体制をとれる学校は多くはありません。どうしても平均レベルのところに合わせて授業を進めることになります。
 後は授業外の時間でどれだけフォロー体制を整えられるかによって、生徒の理解は違ってきます。最後の一人まで社会で生きられる力を持たせて卒業させたいと考えている先生と話をして、教育の力を感じることができました。教育とは人づくりですから、生きる力を身に付けさせて卒業を認めるものなのです。社会で戦うには知識の他に生きる力が必要です。朝から生きる力について話し合えたことで、今日も一日、生きていることが実感できました。出勤の前の朝の時間は、実は大切な時間なのです。仕事に着手する前の精神状態で、その日の仕事の成果が違ってきそうです。

【一般質問四日目】

和歌山県議会定例会も一般質問最終日を迎えました。数々の県政の課題が学べた四日間となりました。道路問題や外国人向けの観光施策、産業振興などの課題の他、子宮頸がん予防の補助金などの新しい課題も議論されました。本日は国体に向けた取り組みや国体関連の入札についての課題が議論されました。
 解決すべき課題があるということは、解決できる見通しがあるということですから、和歌山県の未来に明るいものを感じました。
 観光振興に関しても、世界遺産や国の名勝和歌の浦、高野山、そして重点国としている中国への観光施策など、観光の選択肢はたくさんあります。和歌山県に観光に呼び込むために真剣な対策と間違わない行動が必要です。単なるキャンペーンや観光見本市への出展だけでは、観光客は来てくれません。目指すべき人に辿り着くことが最も重要なことなのです。そんな議論も交わせて有意義な一般質問の四日間となりました。
 一般質問を実施することは、その前段と後段で当局の皆さんと議論できることが成果です。取り上げる質問内容を実現させるのに必要な理由を理解しあえたら、道筋に沿って後は具体的に行動するだけです。行動しなければ成果は得られませんから、議会終了後から行動が始まります。

【飲食組合総会】

和歌山県飲食業生活衛生同業組合の通常総代会が開催され、お招きを受けたので出席させていただきました。会場は白浜町内でしたから、県議会を終えてから会場に移動しました。一年に一度の総代会には県下各地から代議員の皆さんが集まっています。理事長を初めとする皆さんと懇談する機会が得られたことで、飲食に関する課題も感じ取ることができました。
 飲食業界を取り巻く環境は厳しいことを前提とした上で、和歌山県は食の宝庫ですからお客さんに提供する食の価値は高いと思います。安全で新鮮な素材を提供できるのが和歌山県の強みです。和歌山県の食の価値を全国に訴えたいものです。
 時間をいただき挨拶をした中でも、和歌山県の食の価値について触れさせてもらいました。「新鮮でおいしくて、そして安全な食材のある和歌山県ですから、飲食業界が元気になれない筈はありません。食の価値を分かってもらえる方に和歌山県に来てもらえるように食の和歌山県を訴えたいと思います」と話しました。
 600kmの海岸線に囲まれた県の素材が、他の府県に劣る筈はありません。自信を持って観光やビジネスに来られた皆さんにお勧めしたいものです。

【天使】

学び、気づき、感謝、元気、緊張、そして成長。これらの言葉に接しているだけで明るく活動できます。そんな時間を楽しめました。嬉しいことや楽しいこと、自分でやるべきことを考えていると、他のことを思う時間はなくなります。逆の場合もそうなりますから注意が必要ですが、自分のやりたいことを考えて行動に移していると、そこに向けて推進力がつきます。
 微笑んでいると幸運は訪れますし、眉間にしわを寄せていると幸運は降り立つことを躊躇すると思います。天使は微笑みながら降りてくるものです。微笑みは微笑んでいる人の下にだけ降り立ちます。気分が優れない時は微笑むこと。落ち込んでいる時は微笑むこと。休みたい時も微笑むこと。これで全て解決します。でも一人でいると余程、精神力が鍛えられた人でないと微笑むことは難しいことです。そんな時は、元気な人に会いに行くことです。元気な相手に触れると、絶対に微笑みが零れます。元気な人とつきあうことで天使は私のところに降り立ってくれるのです。これが幸運を引き寄せる秘密です。
 「今日、打ち合わせの場所は○○です。笑顔でお待ちしています」。仕事で打ち合わせをする予定の二人の方からそんな伝言が届きました。笑顔のある場所には早く到着したいと思うものです。そんな気持ちで打ち合わせをすると、理解しあえて気持ちよく仕事ができます。微笑んでくれる相手が天使だとしたら、私が微笑んでいると、相手にとっても私は天使になるのです。そんな関係でオンもオフもいたいものです。
 さて、今日の気づきはウサギと亀の話でした。
 二人の人が30秒間で何回腹筋できるか競いました。一人は学生時代3年間野球部で鍛えていた人です。現役を引退して半年の若い人です。もう一人の方はとても忙しい事務職の社会人です。どちらが勝利したと思いますか。
 正解は社会人の方で、30秒間に27回腹筋で起き上がれたのです。
 実は、この社会人の方は毎日、仕事を終えた夜に少しずつ腹筋で身体が鈍らないようにしていたのです。対して野球部出身の方は体力があることは分かっているので、引退後、腹筋運動をしていませんでした。やらなくても体力には自信があったわけです。
 ところが毎日少しずつでも腹筋運動をしている人の方が、腹筋力が鍛えられていたのです。まさにウサギと亀です。毎日、地道な努力を続けている人には叶わないのです。毎日10分間で良いので、自分が進みたい方向に向かって着実に一歩を踏み出したいものです。今日の足跡は一歩でも、明日になれば二歩進んだことになります。三日目は三歩となり、十日目には十歩前進しています。もし思っているだけで何もしていなければ、才能があったとしても、一日で十歩を追いつくことは不可能です。毎日を、自分の気持ちが思っていることに費やさないで何が人生なのでしょうか。
 一歩を踏み出しそれを継続することだけが、将来、今より先に進むための唯一の方法です。それを実施するには、天使の微笑を自分のものにするか、時々、天使の近くにいることです。天使は存在していることが分かった一日でした。

6/16(水)「一般質問三日目」

【一般質問三日目】

早いもので一般質問三日目を迎えました。午後1時から私も一般質問をさせていただきました。質問項目は既に周知させてもらっている三項目を再掲いたします。
1.国の名勝指定和歌の浦の活用について、2.中国への観光施策について、3.国内クレジットについての三項目です。
 そして一般質問の傍聴席に、大変お忙しい中、大勢の皆さんに議会場に来ていただきました。時間を割いていただいたことに、心から感謝申し上げます。
 一般質問終了後、皆さんからの意見を聞かせてもらいました。「当局の答弁は物足りなさを感じました」、「何を答えているのか曖昧で分かりませんでした」、「実施するのか、しないのかも分かりませんでした」、「相変わらず当局の答弁は不明瞭ですね。どう解釈して良いのか分かりません」など、答弁は不明瞭だったようです。極力具体的な質問に編成したのですが、答弁はどうしても守勢に入りますから明快ではありません。個人的にも消化不良のところがありますが、一般質問をした結果に対しての成果物は取りたいと考えています。
 一般質問の内容に関しては別途掲載しますので、そちらを参照して下さい。
 ※議会一般質問へ

【与える】

ここでは全て書ききれないのですが、一般質問を終えた後に懇談の機会をいただきました。「今日は凄い緊張感が感じます。一般質問を得た後に会えたことで、その緊張感が感じられます」という第一声で迎えてくれました。人には緊張と緩みが必要で、考えてみると、一般質問の緊張と、その後の緩みは、今日の活動にバランスをもたらしてくれているのかも知れません。
 一般質問の後の時間は反省の時間のため空けているのですが、是非ともお会いさせてもらいたい方も休日で時間が空いていたことから、時間調整がついて話し合いの機会が実現しました。いつも励ましてもらっているので、時間の経過は分からなかったのですが、前回会った時から半年が経過していたことに驚きました。
 この半年の間に大きく進歩しているので、私にとっては嬉しいことですし、伸びが感じられることは将来を感じることですから、これからも大丈夫と思わせてくれました。
 学ぶことはたくさんありました。朝の時間の使い方、目標設定の行い方、これからの予定を掲載することの重要性、そして何週間単位で目標設定することの意義などに関して学んだ訳です。これだけでも大きな財産です。
 そして、仮にXさんとしますが、Xさんが学んで書き留めたノートを受け取り、いただきました。とても貴重なものなので、「読んでお返ししますから」と答えると、「返してもらわなくて結構ですよ」と答えてくれました。その意味は、自分の中に知識として吸収し、応用できるようになったので、この身につけるべき価値をあなたにも受け取ってもらいたいということだと思っています。
 受け取ってもらった後は、好きなように処分して下さいと話してくれた意味は、私がこのノートから学んだ後は、別の誰かにこの価値を伝えて欲しいということです。
「ノートが帰ってきたら、学んだことを無くすような気がします」という言葉の持つ意味を考えたいものです。つまり与え続けることは自分が成長していることですし、自分と同じように相手も成長して欲しいという想いがこめられていると思います。
 自分が澄んだ空気になれば誰とでも交わりあえます。どこにでも行け、誰とでも分かり合える空気のような存在になることは、素晴らしいことです。無や空といった場所に辿り着くようなものでしょうか。
 今日の懇談の出来事が100だとしたら、ここまで掲載しているのはわずか1程度です。残りの学びについては、順じ書き込みたいと考えています。

【ライオンズクラブ理事会】

夜の6時からは、和歌山ゴールドライオンズクラブの理事会に出席いたしました。今回の理事会は新旧理事が顔を合わせる会となりました。新年度の行事計画も示されるなど、年度の総括と新年度に向けて発進する理事会となりました。
 私からは、夏休みの留学生受け入れに関しての日程連絡と、クラブとしての受け入れ体制の確認を行いました。折角、和歌山県に来てくれるのですから、社会見学や和歌山県の観光地や食を知ってもらって、和歌山県のことを好きになってもらいたいと考えています。
 ホストファミリーの意向も聞きながら、楽しい留学生の受け入れ期間にしたいと考えています。
 もうひとつの提案は、野鳥被害に関してパトロール用のバンパーステッカーを製作して寄贈することでした。7月からは野鳥の猟が解禁となります。勿論、捕獲免許と飼育免許を持っている人に限られるのですが、それでも密猟者が後を絶ちません。市役所や警察が見回りを強化してくれていますが、密猟者は見つかるような動きはしないようです。そこで和歌山県内の免許所持者の皆さんから、和歌山県の野鳥を守るためにパトロールを実施し、密猟者の動きを止めるような活動をしたいと依頼があり、自動車用のマグネットステッカーを寄贈することを提案しました。
 和歌山ゴールドライオンズクラブとしては了承をいただきました。しかし和歌山県全体に関わる大きな問題でもあることから、県下のライオンズクラブにも協力を求めるべき問題ではないかとの指摘がありました。6月18日のライオンズクラブ会長、幹事会で提案してもらうことになりました。
 野鳥保護活動は社会貢献活動として意味のあるものですし、自然を守るためにも実行したい取り組みです。理事会の皆さんのご理解を得て、前向きに進展させることができそうです。

【慶風高校5周年】

和歌山私立慶風高等学校が設立5周年を迎えました。和歌山市内のホテルで5周年をお祝いする会が開催されました。多くの皆さんの出席があり、素晴らしいお祝いの会となりました。5周年の歩みのストーリーを聞かせてもらいましたが、確実に発展していることが分かりました。
 和歌山県が誇る私立学校として益々発展してくれることを確信しています。心からおめでとうございますと言わせて下さい。お招きいただきまして、ありがとうございました。

【懇親会】

本日最終の懇親会に遅れながらも参加することができました。遅れての参加でしたが、挨拶をさせていただき、また遅い時間まで待っていただきました皆さんに感謝しています。
 挨拶の中で議会報告として、本日の一般質問に関して報告をさせてもらいました。国内クレジットや和歌の浦が国の名勝指定を受けることなど、関心を持ってくれるように話をさせていただきました。
 主な意見としては、「和歌山県知事にはもっと声を大きくしてもらいたい。大阪や宮崎、名古屋に負けないように和歌山県が元気であることを元気な姿で訴えて欲しいと思います」、「マスコミに取り上げてもらえるようなテーマを、うまく発信することが大切です。ザ・コーブに関しては、アカデミー賞受賞直後に知事のコメントが欲しかったですね」などの意見でした。
 また和歌山に元気がないのは、「推進力のあるリーダーが存在していないから」という意見もありました。沈んでいるのに、川の流れに身を任せている場合ではなく、逆流してでも政策推進を図るべきなのです。
 最後には「和歌山のネオンが少し位は消えても良いので、早く帰って片桐さんの一般質問のテレビを見ましょう」と挨拶を聞かせてもらいました。皆さんの期待に応えられるように引き続いて取り組みたいと考えています。

6/15(火)「一般質問二日目」

【打ち合わせ】

議会前に一件、打ち合わせのため某企業を訪問いたしました。既に午前8時から朝会を行っているので出勤は早く、朝一番からの打ち合わせに応じてくれました。
 依頼事項があり訪問したのですが、人が生きて行くうえで必要となる、組織論やリーダーシップ、思いやりの事例など、教えてくれました。極めて事務的な対応をする人が多くなっていますが、人は人によって動くものですから、事務的な態度では協力者は現れないことを事例をもって知らせてくれました。
 朝一番から学べることがありました。朝の仕事前から時間をいただいたことに感謝しています。

【一般質問二日目】

県議会定例会は一般質問二日目を迎え、介護保険、観光誘客や地場産業振興策、道路整備などに関して質疑が交わされました。各議員の質問は各地域における県政の課題を浮き彫りにしていますから、議論を聞いているだけでも大変勉強になります。
 明日の午後からは私の一般質問を予定しています。通告しているのは、1.国の名勝指定和歌の浦の活用について、2.中国への観光施策について、3.国内クレジットについての三項目です。知事や部長との質疑を楽しみにしています。

   昼間は、和歌山県議会スポーツ振興議員連盟総会が開催されました。平成21年度の活動報告と決算、平成22年度の活動方針と予算案が示され、承認されました。
 また教育委員会から第70回国民体育大会の開催準備状況について報告がありました。平成27年の開催年には総合優勝を目指していますから、今からでも順位を上げておきたいものです。
 国体に向けた施設の整備計画は、メイン会場である紀三井寺公園運動施設を再整備することや、秋葉山公園県民水泳場の整備、県立総合体育館の新設、そして南紀スポーツセンターの整備などがあります。施設の充実と競技選手の育成という課題に向かって計画を実行させていく予定です。
 まだ一般質問終了後も、明日の一般質問に向けて議論を交わしています。国の名勝指定に伴う道路案内板の設置に関しては、必要な案内板の設置箇所と地名や施設を具体化させて実現に向けた取り組みをすることを確認しました。
 そして少し早いのですが、金曜日に予定されている文教委員会の打ち合わせも行っています。常任委員会でも成果をあげるために課題に関して調査を行っています。不明な点は当局に確認するようにしています。
 小学校の運動場の芝生敷設については、平成22年度で打ち切りされる予定になっています。和歌山県内の19の小学校の運動場を芝生化していますが、それらの学校では子どもや保護者から評判がとても良いのです。しかも先進事例として県外から多くの方がこれらの小学校へ視察に訪れてくれています。そんな成功事例の施策を中止することは如何なものかと疑問を感じています。平成23年度も何らかの形で事業継続してくれるように協議をしています。
 また和歌山市内の中心地にある伏虎中学校の通学路の安全についても調査をしています。伏虎中学校の隣にはホテルの駐車場があります。和歌山県も駐車場事業に出資しているのですが、この駐車場の出入り口は通学路に面しているのです。そのため通学時の生徒の安全を確保して欲しいと依頼が来ています。駐車場メインの出入り口は中学校から離れているのですが、北側の出入り口が中学校に隣接しているのです。ここの車の出入りの時が危険箇所なのです。安全啓発看板の設置や注意喚起、伏虎中学校への通学路の安全確保の呼びかけなどの方法を講じて、生徒の通学時の安全確保を図りたいと考えています。
 そして新聞報道がされ、県庁内でも意見を聞くことが多い和歌山県卓球教会の経理ミスの問題に関しても取り上げる必要があると考えています。現在教育委員会で調査中のため、新事実は出て来ないと思いますが、事実を確認したいと考えています。

【観光誘致】

中国からの観光誘致に関して打ち合わせを行いました。平成22年7月以降、中国から日本に向けての観光が活発化すると思われますから、早く手段を講じておく必要があります。特にビザは今までの北京と上海だけだったのが、東北三省での取得することが可能となったため大きな機会が広がりました。
 東北三省は日本の暖かい地域への観光を求めているようで、和歌山県にとって大きな機会を得ることになります。現在の中国から北海道への観光ブームは、中国南部からのお客さんが多いようで、暖かい地域に暮らす人にとって日本の北海道は魅力的な場所に映るのです。寒い地域で生活している人にとっては、温暖な和歌山県が観光の適地になりそうです。但し本気で取り組みを始めたらという注釈がつきますが。
 中国からの観光客の皆さんは、温泉、おいしい食事、ゴルフ、そしてパンダが中心的な観光資源になります。パンダ??と聞いたところ、パンダは中国南部に生息しているだけで、北京動物園に行かないと見ることができないので、十分に観光資源になるというものでした。
 ただ、和歌山県だけを観光地とするのは弱いそうです。中国から来る人が和歌山県だけに滞在したいとは思わないようで、大阪や京都と絡めて売り出す必要がありそうです。そのため関西空港から1時間以内の時間距離の中で観光ルートを見つけることも考えておきたいところです。

【その他】

  • 和歌山国体に関して、国体マークを使用することに関して協議を行いました。和歌山国体の内定を受けるのが平成22年7月ですから、現在のところ民間団体などに対してマークの使用許可は出していません。しかし内定を受けた7月以降は、国体を大いに売り出す必要があるため、民間団体にもPRの一翼を担って欲しいところです。早急にマーク使用許可手続きについて定めてくれるように依頼しました。
  • グランドゴルフ大会の開催に関して依頼がありました。今年も和歌山市内で盛大に開催される予定です。150人を超える参加者が見込まれているようです。昨年から会場が芝生のグラウンドに変更しているため、クラブの感触が素晴らしいようです。地域の盛り上がりを期待しています。

6/14(月)「一般質問」

【朝の打ち合わせ】

県議会開会前に和歌山市内のある案件に関しての打ち合わせを行いました。国体に関係する案件ですが、話をお伺いすると時期的に遅いようでした。早速、当該部局と協議をしたのですが、補正予算や次年度に予算措置を講じることができない問題なので、残念ながら取り扱うことが叶いませんでした。
 それでも県政の課題を素早く感じ取っていただき、提案してもらえたことに感謝しています。皆さんからの提案を待っています。

【一般質問】

本日から一般質問が始まりました。高速道路南進四車線化の問題や県立射撃場計画中止の問題などの議論が交わされました。平成27年度の和歌山国体に向けて幹線道路の整備は実施しておきたいところですから、政府への要望を行うなど対応していくことになっています。
 本日、私も議長宛に一般質問の通告を行いました。一般質問の日時は平成22年6月16日、水曜日の午後1時からの予定です。
 通告した質問は次の通りです。

  1. 国の名勝指定和歌の浦の活用について
    (1)名勝指定を受けようとする和歌の浦の価値について
    (2)第一区地域内の保全について
    (3)観光施策について
    (4)道路案内板について
  2. 中国への観光施策について
    (1)中国を対象とした観光施策および東北三省への観光施策について
  3. 国内クレジットについて
    (1)国内クレジット制度の活用と推進施策について

以上の3項目が大きな柱で、国の名勝指定和歌の浦の活用については、さらに4つの項目を予定しています。
 第一問に関しては、平成22年8月に国の名勝指定が受けられる予定の和歌の浦の歴史的価値を確定させ、景観の保全と観光資源としての活用に関して議論を深めます。
 第二問については、香港視察の結果報告とそこで気づいた中国に対する観光施策を強化する必要性を述べたいと考えています。
 第三問については、排出権取引制度のうち、経済産業省が制度設計している国内クレジット制度の活用に関して、和歌山県内の中小企業に参画してもらえるようなしくみを確立させることを目的として質疑を交わす予定です。
 議会の合間を縫って、当局と議論を交わしています。特に和歌の浦が国の名勝指定を受ける平成22年は観光地としても飛躍する絶好の機会であり、この機会を逃すようなことがあれば二度と機会は訪れないという思いで観光施策を実行したいと考えています。地元の熱意を行政機関が感じ取ってもらえるように伝えたいと考えています。
 行政機関と地元の各団体が手を携えて、国の名勝指定後の活動を実施することが絶対に必要です。優れた観光地である和歌の浦を全国に発信するために、協力体制を整えることが第一にすべきことなのです。

【議員連盟総会】

議員連盟総会が開催されました。和歌山県議会にはいくつかの議員連盟があります。その内、高速自動車国道紀南延長促進議員連盟、和歌山県議会半島振興議員連盟、第二阪和国道・京奈和自動車道・太平洋新国土軸建設促進議員連盟、そして和歌山県議会農林水産振興議員連盟の平成21年度事業報告と決算報告について、そして平成22年度事業計画案と予算案について報告があり、全会一致で承認されました。
 県議会としての課題を解決するための議論の場として議員連盟が設立されています。平成22年度の活動にも参加していきたいと考えています。

【懇談会】

夜に懇談会の時間を取りました。議会中のため県庁外での懇談会の時間は夜になってしまいます。皆さんにご迷惑をお掛けしているのですが、夜間に懇談会を実施させてもらいました。これからの活動のことや調整事項に関して話が進みました。お忙しい中、集まっていただいた皆さんに感謝しています。

【その他】

  • 生活保護に関して協議を行いました。不測の病気のため仕事ができなくなった方に対して、緊急に生活支援ができないかの問題です。全く所得が無くなってしまうことに関する短期的な措置制度も設立されているようです。適用の可否に関して諸条件を詰めています。
  • 和歌山県の観光を県外から支援してもらうための制度「和歌山応援団」について調整しています。和歌山県を好きでいてくれる、素晴らしいお二人の方のことを提案させてもらいました。観光部局の面談結果にもよりますが、和歌山の強力な応援団に加わって欲しいと考えています。
  • 子どもが成長したため、家庭内で不要となった子供服を寄贈することに関して調整しました。まだ新品同様のものなので、利活用を図って欲しいと考えています。ある団体に話をしたところ、衣服を快く受け取ってくれることになりました。これを機会として、衣服の利活用の機会が増えることを期待しています。
  • 平成22年度文化奨励賞に関しての協議を行いました。和歌山県出身者で和歌山の文化度を高めてくれている皆さんがいてくれます。全ての候補者に受賞してもらいたいと思っていますが、活動年数や年齢などの諸条件の制約があります。受賞されることによって、和歌山県を代表した文化活動に取り組んでくれる方ばかりですので、県として門戸を広げて欲しいところです。
  • 通学路の安全対策に関して依頼をいただきました。子どもが安全に学校に通えることが保護者と地元の皆さんの願いです。通学路において、自動車の危険から子どもを守るための提言ですから、利便性と安全性の両面からの検討を加えたいと考えています。

6/13(日)「ユースキャンプ」

【ご栄転】

朝、某企業支社長が人事異動に伴う転勤挨拶に来てくれました。休日でしたが、新旧支社長が来てくれたことに感謝しています。現在支社長は和歌山支社から執行役員として本社広報部にご栄転されます。和歌山支社在任中は大変お世話になったことを思い出します。
 平成21年の和歌祭では、武者姿になって一緒に行進させてもらったことは思い出です。武者姿は、鎧が重くて大変なのですが、暑い一日を一緒に歩いたことで親密感が増したように感じました。その後も意見交換会の機会をいただいたり、和歌山県の観光施策に関して話し合ったりと時間を作ってくださいました。和歌山県を元気にしたいと考えてくれていた支社長ですから、去られることを寂しく感じがしていますが、本社広報部長ですから、全社大で和歌山県のことも取り上げてくれると期待しています。
 できるのであれば、和歌山応援団という制度がありますから、協力をして欲しいとお願いをさせてもらいました。この制度は、和歌山県で仕事をした経験のある方が県外に転勤するなど、和歌山県を離れた後も和歌山県観光大使的な役割を担ってくれる人に委嘱させてもらうものです。是非とも支社長には和歌山応援団に就任していただき、末永く和歌山県のために力を貸して欲しいと思っています。
 ご丁寧な挨拶をいただき、今更ながら素晴らしい支社長であったと感じています。感謝申し上げます。

【ユースキャンプ】

ライオンズクラブでは、夏と冬に外国の学生をホームステイで受け入れています。逆に日本のライオンズクラブから日本の学生を外国に派遣する活動も行っています。どちらの場合も、ホストファミリーとしてライオンズクラブ会員が協力体制を整えています。若い皆さんが学生時代に外国を訪れることは意味のあることであり、日本の学生が外国で学ぶことは無限にあると思いますから、ライオンズの活動の中でも重要な取り組みのひとつになっています。
 本日は夏期に来日する学生を受け入れるライオンズクラブ会員が集まっての合同説明会があり参加しました。和歌山市内のクラブには二人の学生がやってきます。一人はアメリカ、もう一人はベルギーからです。7月初旬から下旬までの約一ヶ月、日本の文化に触れてもらい、そして和歌山県のことを知ってもらえるようなプログラムを、現在検討しているところです。
 その他、日本のことを知ってもらうために広島県の原爆ドームの視察や居合抜き、お茶会も体験してもらう予定です。県内では高野山と白浜の二箇所を訪問してもらい魅力を感じ取ってもらうことにしています。
 和歌山ゴールドライオンズクラブ会長以下、受け入れしてくれる会員の皆さんと共に説明会に参加して、今後の計画を検討しました。

【生活保護】

生活保護に関しての相談をいただきました。健康を崩してから仕事ができなくなり、貯えを切り崩して生活をしてきたのですが、いよいよ厳しくなってきていることからの依頼です。仕事が見つからないことや、健康を崩してしまうことによって、忽ち生活に困ってしまう事例は本当にたくさんあります。これだけ生活が困窮しているということは個人の責任ではなくて、地域社会としての責任もあると思います。
 仕事がないことや雇用調整が図られているのにセーフティネットがない地域であり続けていることが問題なのです。地域の実力を蓄えてこなかったツケが回っているようです。
 個別の相談には対応していきますが、本当に事例が多くて対応する時間が不足しています。早く地域経済を回復させないことには、益々自力が落ちていきます。和歌山県をどう発展させるのか、市町村の課題でもありますが都市計画を策定して将来の道筋を示す必要があります。トップを選ぶのは都市計画の将来に向けた可能性を基準にしたい程です。

【その他】

  • 和歌山巴里祭に関しての協議を行いました。福祉団体の皆さんの招待する方法について、懇親会の実施方法についての問題点の解決を図りました。
  • 仕事について相談をいただきました。年齢を重ねているのですが、まだまだ働く意欲を持っています。ところが年齢を経験と評価してくれないので仕事が見つからないのです。
     家庭の経済的な問題、経営者の資金繰りの問題、そして就職の問題が大きな相談の柱になっています。対応を考えています。

6/12(土)「タクシー」

【タクシー】

和歌山県のタクシーに関して苦言がありました。和歌山市は観光に力を入れていますが、その観光に来られた皆さんが最初に和歌山市で接する人がタクシーに乗車した場合があります。運転手さんの印象によって観光和歌山市の印象が大きく変わってしまうのです。
 対応の良い運転手さんもいますし、残念ながらそうではない人もいるようです。折角、観光に訪れてくれたのに、行き先を告げても反応がなかったり、話しかけても無愛想の場合があるようです。
 ある人などは、行き先を告げても「はいともいいいえ」とも言わないで車を発車させてしまい、そのまま無言のままだったそうです。行き先が分かっているのか、それとも馬鹿にしているのか不満が充満したため「行き先が分かっているの」と尋ねたそうです。それでも何も言わなかったので、怒りが爆発してしまったのです。
 もう和歌山市の印象は最悪で、「もう二度と来たくない」との意見でした。私が後からどれだけ言っても、和歌山市の印象は回復しませんから残念なことです。このようにたった一人の印象が良くないと、和歌山市全体の印象が低下します。観光どころではありません。
 観光都市である京都では、タクシーに乗ると運転手さんは主な寺院の歴史や由来などを解説してくれるそうです。和歌山市のタクシーが、観光地の歴史を解説してくれているかどうか分かりませんが、和歌山城や和歌浦の歴史や見所を説明してくれるだけでも、和歌山市の印象は良くなると思います。
 和歌浦が国の名勝指定を受けることになりますから、もっと観光の都市であることを意識してお客さんをお迎えしたいものです。
 あるタクシー会社の幹部と話をしたところ、たまにタクシーに乗車してまちを走るそうです。そうするとタクシーを運転することの難しさと大変さが分かりますし、タクシーの運転手さんの態度も分かるそうです。
 観光やビジネスで和歌山市を訪れてくれる方と接する機会が多いのがタクシーです。タクシーを含めて、みんなで和歌山市がおもてなしの行き届いているまちにしたいものです。

【生活費】

腰の痛みがきつくなり、手術が必要と判断されたHさん。治すための手術は良いのですが、その間は仕事ができなくなり、生活費に困ってしまうと依頼がありました。自営業の場合、病気や事故などで仕事ができなくなると、忽ち生活に困ってしまう実態があります。貯えがあれば良いのですが、厳しい経済環境にありますから、それを切り崩して生活をしているのです。まじめに生活をしていても苦しい実態が浮かび上がります。「こんな実態があり困っている人が多くいることを市長は知らないと思います。そんな中での市長選挙といっても関心がないですよ」と意見がありました。
 入院、手術のため仕事ができないので生活費に窮する。昔の話ではなくて、2010年の和歌山市内での話です。生活が安定しているから社会参画もできますし、選挙にも関心が向かいます。生活費の憂いなく和歌山市のために参画してくれる環境を整えたいものですが、隠された実態がある限り、本当に市が浮上することはないような気がします。
 こんな小さな声を聞き入れてくれて欲しいものです。

【便り】

2年前。家庭内暴力で心身ともに傷つき、ようやくの思いで離婚をして、その後精神のケアに努めながら社会復帰を果たした方から連絡をいただきました。「今度、結婚することになりました」。嬉しい便りです。資格を取って福祉施設で働いていることを知っていましたが、良いご縁があって結婚することになったことは嬉しいことです。
 もう立ち直っていると思っていましたが、これで幸せな家庭を築いてくれたなら言うことはありません。傷ついた人が立ち直るためには何人もの人の関与が必要なことを、私はその時の経験から知りました。心理カウンセラー、相談相手、弁護士や友人の協力があって初めて、復帰に向けたスタートがきれるのです。ここまで来たのは本人の頑張りと周囲の支えがあったからです。そして第二の人生をスタートさせることになりました。
 もう大丈夫です。これからは社会で困っている人の立場に立った仕事と明るい家庭を築いてくれると思います。おめでとうございます。

6/11(金)「絵画展」

【山口智世さん】

和歌山市出身の演歌歌手、山口智世さん。元気な活動を続けています。和歌山県の応援団でもありますし、この5月、大和郡山市の観光大使にも就任しています。和歌山県のことが大好きで、県内外で広報活動をしてくれていますから、和歌山県の観光大使的な役割を果たしてくれています。
 本日は和歌山に戻ってきてくれて、県庁内で観光施策や地域を盛り上げるための活動に関して協議を行いました。山口さんは、名称は違いますが和歌山県の観光大使であり、大和郡山市利観光大使を兼任している唯一の人物です。両県活性化のための役割を認識してくれていますから、山口さんの協力を得て和歌山県を盛り上げたいと話し合いました。
 いつもお忙しい中なのに、協議事項があれば県庁に来てくれています。感謝すると共に、応援して行きたいと思っています。

【絵画展】

その山口さんの紹介で、県民文化会館で開催中の絵画展を訪問いたしました。斬新な絵が並んでいて、幸いにも主宰者の南出さんと話をすることができました。南出さんの絵画は大きくて50号以上の大きさがあります。展示会に飾られている作品ですが、より多くの人のお役に立ちたいとして、熊野古道の絵は熊野古道沿いの市町村に、そして那智の火祭りの絵は当該市に寄贈したいという希望があります。
 作者の申し出に応えたいと思っていますから、議会が終わった頃に対応させていただく予定です。

【すり合わせ】

昨日に引き続いて県議会一般質問のすり合わせを行いました。今回は難解な項目ではないので、一般質問で表現しない部分でも、具体的な施策としては前向きに進められると確信しています。中国からの観光客の誘致や、名勝指定を受ける予定の和歌の浦の標識整備など、具体化させることが可能な項目があります。また国内クレジット制度に関しては、和歌山県の施策と一致しているため、平成22年下期からはもっと強力に制度への参加を推し進めたいものです。
 一般質問のすり合わせは時間が掛かりますが、意見を出し合い施策を前向きに進めるためにも、当局と政策に関して話し合う意味はあると考えています。

【政治経済エネルギー研究会】

発足が遅れている政治経済エネルギー研究会ですが、7月を目途に発足させいと思い打ち合わせを行いました。準備期間が大変長くなっていることをお詫び申し上げますし、これから発足させるに当たって皆さんからのご支援をお願いしたいと考えています。
 まず事務局体制を確立させ拠点を設置します。発足時に全ての設備形成や体制を確立している訳ではありませんから、走りながらの組織整備と資料の整備を行う必要があると考えています。発足までの残りの期間は短いと思いますが、体制を整えるために全力を尽くして活動していきます。

【その他】

  • 地球環境問題に取り組む意識が芽生えてきています。初期費用の増大を抑えられたら、地球環境に優しい機器を採用するのが企業です。和歌山県のように限られた市場ですから、競争をする前に全ての事業者が決まっていると聞くことがありますが、それでは地域活性化にはつながりません。
     もっと議論ができる体制を確立することと、市が都市政策を実行できる位の力を発揮して欲しいと考えています。
  • 数々の苦難を乗り越え今月結婚する方がいます。連絡をもらった時は素晴らしいと思いましたが、本音として「良く頑張ったね」と思いました。もう一度、幸せを掴むために頑張ると話してくれてから3年が経過しました。公約通り関西圏において3年で元気な仲間が集まり、後は反応の乏しい和歌山県への対応が必要だと話し合いました。
  • 夜は懇親会に参加しました。和歌山城の見えるレストラン「アルテ」での夕食会です。月一回のコンサートの日だったこともあり、客席は満員。全ての方がコンサートを堪能していました。ヴァイオリンの生演奏は迫力があり、素敵な音を奏でてくれます。早速、今月半ばに予定している懇親会への出演をお願いしました。食事も雰囲気も、そしてコンサートも楽しめた週末のひと時でした。

6/10(木)「植樹」

【植樹】

環境月間活動の一環として、高齢者福祉施設に対してさつきつつじ30本の植樹を行いました。地球環境保全と高齢者の皆さんに心の安らぎを持っていただくために、継続して実施しているものです。皆さんはお花がやってきたことをとても喜んでくれて、「枯らせないように毎日お水をあげなければ」だとか、「家にいる時にお花を枯らしたことがあるので、ここではお世話をしたい」などの話を聞かせてくれました。
 庭に花があるだけで、これだけ心が和むことを再認識しました。確かに、エントランス部分に植樹をしただけで玄関口の雰囲気が一変したのです。赤い花を咲かせてくれる、さつきつつじの花が、皆さんのお世話によって満開に咲くことを今から楽しみにしています。
 お手伝いしていただきました皆さんに感謝申し上げます。

【就職】

お二人の方の就職に関して相談をいただきました40歳代後半と50歳代前半の方ですが、就職事情は大変厳しいものがあります。ハローワークに登録をしていて、希望している職種が見つかりそれに応募しても、中々採用に至りません。それどころか書類選考だけで面接の機会も与えられない場合も多々あります。
 その辺りの事情を認識してくれていますが、家庭もあり、これから社会で能力を発揮する年齢ですから、本人の生き甲斐のためにも、社会の損出を防ぐ意味からも仕事を見つけたいものです。
 雇用情勢が厳しいことは分かっていますが、意欲のある人に働く場所を見つけたいと思う気持ちは強くあります。仕事をしたい人が就職できる環境のある和歌山県であって欲しいものです。
 仕事が見つからないと気持ちも沈みますし、家族の間にもその空気が蔓延していきますから、良いことはありません。良い結果が訪れることを祈っています。

【すり合わせ】

県議会一般質問を来週に控えてすり合わせを行いました。すり合わせとは、一般質問を予定している項目とその意思を当局に伝えて、当局と政策議論を交わすことです。一般質問は原稿があり、それを読んでいるだけなので出来レースではないかとの意見もありますが、そんなことはありません。事前に意見交換、または意見を戦わせてより良い政策に仕上げて行く過程であり、ここから生まれる仕掛けもあります。
 何の準備もしないで本会議で当局と質疑を行っても、議論が噛み合わなくなる恐れがあり結論がでないことも考えられます。和歌山県議会では事前に政策論争を行い、少しでも民意を汲み取ってもらえるような一般質問を行っています。
 今回の質問は、名勝指定を受ける和歌浦のこれからのあり方と環境保全、そして観光施策について。また名勝指定和歌浦に至る道路の案内版を県外から来た方に親切にする取り組みについて。外国からの観光客の誘致について。国内クレジット制度の活用について。そして和歌山県の産業インフラの有効活用について、を考えています。
 全てを質問するかどうかは決まっていませんが、当局の皆さんと意見交換、議論することが意味のあることだと考えています。

【その他】

  • 和歌山市長選挙に関しての意見交換。候補者が出揃いましたが、盛り上がりに欠けています。和歌山市の状態を表しているのか、諦めているのか分かりませんが、これから8月1日の投票日に向けて候補者の動きが活発化することだと思います。
     和歌山市の活性化を託すことのできる人の登場を待っています。
  • 大学進学における奨学金に関して協議しました。経済事情が振るわないことから奨学金を申請しようと考えている家庭が多くあります。経済的事情で進学を断念させることはできないので、一人でも多くの学生に奨学金が行き渡って欲しいのですが、希望者が多いと構内選考もあり、全ての生徒が受けられるかどうか分からない状態です。
     少しでも受けられるお手伝いをしたいと思い行動させてもらっています。
  • ライオンズクラブが夏休みに受け入れを予定している二人の外国からの学生の社会見学の行き先を調整しています。和歌山県内のふたつの企業の工場見学の受け入れは決まりました。また和歌山県庁を訪問して、観光行政と和歌山の食に関しての案内と議場の見学を調整しています。他にも学校でのお茶や茶道、書道体験など、学校での日本文化体験も計画し、受け入れを要請しました。和歌山県の良い思い出を持って帰ってもらえるように、有意義な研修先を探しています。

6/9(水)「野鳥保護」

【打ち合わせ】

県議会定例会の打ち合わせを行いました。私の一般質問日は、来週6月16日の午後1時からの予定なので、質問項目に関して打ち合わせを行いました。予定しているのは名勝指定された和歌浦の保全と観光について、香港視察の報告について、和歌山県の産業振興についてです。併せて、和歌山県が取り組もうとしている排出権に関しても課題を調査したいと考えています。

【ライオンズクラブ】

ライオンズクラブ定例会がありました。仕事が詰まっていた関係から、出席するのは久しぶりのこととなりました。早いものでライオンズクラブは7月から新年度を迎えます。そのため会長を初めとする役員は新体制になります。私は第二副会長という役をいただき、平成22年度は理事職として活動させていただくことになりました。時間を調整して出席率を高めるようにしたいと考えています。
 また外国からの留学生の受け入れの体制と日程について話し合いました。和歌山ゴールドライオンズクラブでは、7月にアメリカからの学生をホームステイで受け入れることが決まっています。関西空港に来日し、和歌山県入りしてからの訪問先の決定や担当、歓迎セレモニーなどに関して調整しました。受け入れてくれるライオンズの各会員には大変な負担をお掛けすることになりますが、何卒、よろしくお願いいたします。

【野鳥保護】

野鳥を保護する活動のために、自動車に貼り付けするマグネットステッカーに関する依頼があります。7月に入ると野鳥の捕獲が解禁となります。勿論、捕獲する許可が必要で、捕獲するための条件はあるのですが密猟者が絶えません。市役所や警察の方も巡回をしてくれているのですが、時間帯や人員体制の観点から全てを網羅するまでに至っていません。 
 そこで民間の野鳥愛好者の皆さんが、山に入る時に見回りの協力をしたいと申し出があったのです。しかし自家用車で見回りを行っても効果は多くはありません。せめて自動車に巡回中、パトロール中のステッカーをボディに貼り付けないことには、密猟者に対する抑止効果はありません。
 そこでボランティアで見回ってくれようとしている皆さんを、支援できることがないかを協議しました。自動車用のマグネットステッカーを製作して、勿論、県警察の許可を得ながら実現させたいと考えています。

【串本町】

串本町の天皇陛下の石碑の記事を読んだ方から意見をいただきました。もし放置されているのであれば問題で、「県知事にまでお知らせすべきである」というものでした。全国植樹祭で陛下をお迎えするにあたって、県としての心掛けがなっていないというものです。日本の中の和歌山県として恥のないように万全を期して対応して欲しいとの要望をいただきました。
 また串本町には、昭和天皇の行幸記念碑が串本タワーのものを含めて三箇所にあるそうです。他の二箇所も環境としては良くないと指摘をいただきました。ひとつは幹線道路沿いにあり、自動車事故が発生した場合、石碑が大破することも考えられる環境だそうです。通常は公園や憩いの場所に記念碑は設置されるものですが、その石碑の設置場所は問題があると指摘してくれました。
 もうひとつの石碑に関しては、石碑の隣に公衆トイレが設置されているようです。しかも石碑が建立されている場所だったのに、後で公衆トイレが設置されたと聞きました。こ感性も問題であるとの指摘です。
私はまだ現地を確認していないので何とも言えないのですが、指摘されたことは問題視すべきだと考えています。現地の写真もいただきましたので掲示させていただき、問題点を共有したいと思っています。

6/8(火)「潮岬」

【スターシェフ】

和歌山市内で実施する計画のスターシェフプロジェクトに関して打ち合わせを行いました。主宰者が今夏来日予定のシェフとの打ち合わせのためベルギーに赴き、帰国したことから詳細を詰めていく必要があるためです。主宰者は本日、ベルギー大使館を訪問して協力を要請していますが、和歌山市内でも順次打ち合わせを続けています。
 各地のシェフからは一緒に関わりたいという連絡もあるようですが、これから認知度を高めて行く必要があります。日本で初めてのスターシェフイベントですから、和歌山県の食材と食のレベルの高さを発信するためにも成功に導きたいものです。

【潮岬】

和歌山県串本町潮岬に潮岬タワーがあります。串本町のシンボルといえる観光名所でもあるタワーです。昭和4年に昭和天皇が行幸された場所でもあり、タワーの中には昭和天皇の写真が飾られているようです。
 そして串本タワーから見える位置に、昭和天皇行幸の時の記念碑があるそうです。ところが、記念の石碑が建立されている石の台が崩壊しそうになっているので、「元通りにすべきだと思う」との意見が寄せられました。万が一、天皇陛下の石碑が崩れるような事態となれば和歌山県の恥であるというものです。
 しかも平成23年春には第62回全国植樹祭が和歌山県で開催される予定になっていますから、天皇皇后両陛下が来県された時に石碑が倒れるようなことがあれば、取り返しがつかないことになります。第62回全国植樹祭の会場は田辺市にある新庄総合公園ですから、ここから串本町までは近い距離にあります。
 両陛下が串本タワー付近を訪問されることはないと思いますが、訪問されないから石碑の台を修復しないという理由はありません。むしろ、この機会に気づいたのであれば修復すべきものです。
 この意見は串本町在住の方から寄せられたものです。今まで行政機関に意見提言をしているけれども反応はなく、「行政が修復しないのであれば私が自費で修復します」と言っても、許可もしなければ触れることも許されないことになっていると伺いました。
 そして「予算がない」という理由から、陛下の石碑の土台を修復することをしないそうです。
 また随分以前には、昭和天皇の石碑の周囲に木が生い茂り、石碑の存在が分からなくなっていた時期があったそうです。行政機関に木を剪定するように依頼しても全く動いてくれなかったのです。そこで地元区長に提言したところ、直ぐに生い茂った木の剪定をして現在の風景になっているのです。
 国民と地方自治体の意識の差、価値観の差とも言えますが、その格差に驚いた経験があり、今も尚、地方自治体の意識は変わっていないと嘆いていました。
 この方は、若い頃事業で得たお金を遊ぶことに使っていました。ところが年齢を重ね、自分の人生を振り返ってみると、人と心を通わせることをしていなかったことに気づいたそうです。人様のお役に立つことをすることが人生であり、後世の人のためになると思い、心を改め人と地域のお役に立つ活動を続けています。
 そんな社会にお役に立ちたいと思う気持ちで故郷を眺めると、昭和天皇の石碑が放置されていることに気づいたのです。象徴天皇が地方では放置されていること、そのことを嘆かれています。行政機関に要望を行っても反応はないので、この国は一体どうなってしまったのかと考えるようになっています。
 せめて故郷と国が平和の想いで繋がっていて欲しい。そんな純粋な気持ちが伝わってきました。議会中のため、直ちに現地を訪れることはできませんが、思いを予算執行権者に届けたいと考えています。

【再生利用事業者】

食品リサイクル法に定められている再生利用事業者制度。残念なことに和歌山県で指定を受けている事業者は存在していません。実に情けないことです。食品残渣を肥料に変える取り組みをしている団体があるのですが、そこまで至っていないようです。食品管理事業者にとっては、優良な再生利用事業者の選定が容易になりますし、環境が仕事になる機会を作ることにもなり、地域にとっても歓迎すべきことです。
 和歌山県内に再生利用事業者が存在していないということは、食品管理事業者から出される食品残渣は全て県外で処理、再生されていることになります。環境問題を語る上でも、県内事業者の仕事の機会を奪っている観点からも、和歌山県で再生利用事業者の指定をして欲しいところです。この問題に関して協議を行いました。

【その他】

  • 夜は懇親会に参加いたしました。和歌山市長選挙や参議院選挙などの話題で意見が交わされました。ここで学んでおくべきことがありました。味方の味方をしても関係に変化はありませんが、敵の敵になると後々問題が残るというものです。人間社会に生きるものとして気をつけておきたいことです。
  • 進学するに際しての奨学金の申し込み件数が増加しているようです。経済的理由で進学を諦めることのない社会にしたいと考えていますから何とかしたいのですが、多くの生徒が奨学金を希望していることから誰かを犠牲にすることはできません。これも厳しい課題だと捉えています。

6/7(月)「県議会開会」

【県議会開会】

平成22年6月県議会定例会が開会しました。今日から23日までの会期で補正予算案や条例案の審議を行うことになります。冒頭、県知事より議案の説明がありました。説明は、アジアを中心として経済状況の改善が見られていることもあり、経済に関して必要な施策を機動的に効果的に講じることの挨拶がありました。また観光面では新たな観光市場として中国の重要性に触れ、積極的なプロモーションを行うことの意気込みを語ってくれました。経済と雇用回復を目指した県議会となりそうです。

 本会議に併せて議会運営委員会も開催されました。議会運営委員会では、先に視察に訪れた三重県議会の調査結果の報告と、報告書の取りまとめ結果の提案がありました。委員会に関して意義はなく、議長を通じて議会改革検討委員会に報告し余話答申することになりました。内容は一問一答方式の採用と、執行部側との対面方式を議場に採用したいとするものです。議会運営委員会委員として委員の皆さんと一緒に議会改革に努めています。
 また昼間はクラブ会合を開催し、今議会での一般質問の予定や、改選期を迎える常任委員会委員の希望の調整を図りました。私の一般質問は6月16日、一般質問の三日目を希望して議長宛に通告させていただきました。

 午後からは行政改革・基本計画等に関する特別委員会が開催されました。議会初日に召集されることは珍しいことですが、議題は指定管理者制度の更新と関西広域連合でしたから、県議会として重大な議論をすべきことでした。そのため十分な時間を確保して議論を尽くすことを目的として初日に召集されたものです。
 指定管理者制度については、和歌山マリーナシティ内にある「わかやま館」の取り扱いについて質問をいたしました。現在「わかやま館」は指定管理者制度を採用していますが、平成22年度末を以って、施設の売却または貸付手法について検討をすることにしています。
 売却の場合、現在入居してくれている、しかも和歌山県が企業誘致をしたコールセンターの扱いをどうするのか当局の考え方を問い質しました。本年度をかけて検討するので、その取り扱いに関しては未確定になっています。
 また和歌山県公館の取り扱いに関しても質問いたしました。県公館は、一時期売却の検討も行ってきましたが、景観を守るべき地域であり開発が好ましい場所でないことから、売却の方針はなくなりました。今後は貸付手法について検討していくことになっています。
 そのための要件設定を詰めているところです。要件をどこに持って行くのかが難しい問題です。
 また関西広域連合に関しては京都府と滋賀県での検討が遅れているため、和歌山県議会、平成22年6月定例会での議案上程はなくなっています。当局の希望としては平成22年9月議会、または12月議会に図りたいとする意向がありました。では和歌山県が議案上程をして県民の皆さんの同意が得られているかというと、そうではないと思います。これから和歌山県が関西広域連合に参加した場合も利点を説明して理解を得られてからの参加表明となります。それが県議会の場となりますが、そこまで議論は醸成されていないと思っています。
 ただ関西発展のためにも地方分権の受け皿作りのためにも避けては通れない問題ですから、十分な議論を尽くしたいと考えています。参考まで和歌山県知事は、和歌山県発展のために関西圏が連携しながらスケールを広げ、首都圏と異なる価値が集積する日本のもうひとつの核に発展して行くことは不可欠だと考えています。関西広域連合は、元気な関西作りにつながると評価しており、和歌山県としては設立当初から参加する利点があると考え、当初から参加をする意思を示しています。
 関西で不参加を表明しているのは奈良県だけで、京都府と滋賀県は知事と議会との間で意見が統一されていないようです。
 関西広域連合に関しては規約案も参加する利点も示されていますから、後は県民の皆さんの意思と、知事の熱意にあると思います。知事が将来、和歌山県を発展させるために関西広域連合という枠が必要であると考えているのであれば、熱意を持って私たちに訴えて欲しいと思います。トップの姿勢が明確でなければ、参加に向かって走り出すことはありません。平成22年12月に任期満了となる和歌山県知事ですから、地方分権と関西広域連合への参加を公約として戦って欲しいと思っています。有権者の支持をいただくことができれば、関西広域連合への参加は本年度中のものになります。
 関西における和歌山県の存在は何かを明確にするためにも、早い段階で参加決定をしたいと考えています。ただ議員の間にも賛否がありますから、議論は終盤戦に差し掛かっていますが、結論を出すまでには時間が必要です。
 そのため私の所属する会派「真わかやま」としては6月18日に、関西広域連合に関する勉強会を開催し、参加する、しないの話し合いと、参加する場合であれば修正意見を集約することにしています。

【連合議員団会議総会】

和歌山県内の連合推薦議員による総会が開催されました。平成21年度の活動報告と決算報告、そして平成22年度の予算案と活動方針が承認されました。今年一年も皆さんと一緒に活動をさせていただくことになりました。
 議会の合間を縫って多くの議員の方が参加していたため、皆さんと情報交換する機会となりました。

【その他】

  • 和歌山巴里祭に関して知事部局との調整を行いました。パンフレットに知事の挨拶文の提供をしてもらいました。形が仕上がってきました。
  • 地球環境問題に関して協議を行いました。和歌山県が排出権を検討するに当たって、県内における過去からの環境への取り組みが参考になることを話し合いました。排出権にまで持って行くことは難しいことですが、和歌山県代表として東京で発表した地球環境保全の取り組みに関して、事業化が図れるように県として支援が必要なことを訴えました。
  • 歩道を横切る自動車の安全性確保に関して話し合いました。安全確保の観点から自動車が歩道を横切る機会は少ない方が良いのですが、自分の敷地に入るのに十分な進入路が確保できないことは問題です。個人の所有地と歩行者の安全性という公共の福祉を考える機会となりました。
  • 最近、和歌山市内でも住居に侵入されたり、覗き見をされたりする家が増えているそうです。数件の事例を聞かせてもらいましたが、顔見知りの住宅地といっても安全と安心には十分な注意を払いたいと思います。この件に関して、ホームセキュリティに関して専門家にある案件を依頼しました。安全で安心な和歌山県でありたいものです。

6/6(日)「命日」

【便り】

嬉しい便りをいただきました。参議院選挙や市長選挙が近づいてきましたが、候補者のことを教えて欲しいというものです。片桐さんが評価している候補者に今回も託したいとの話をしてくれました。和歌山県、そして和歌山市の将来を任せられる人物は誰なのか、その回答を私に任せてくれるというものです。ここまで信頼してくれていることに感謝していますし、その期待に応えたいと考えています。
 朝一番に嬉しい連絡をいただいたので、気持ちの良い一日を過ごせています。朝の立ち上がりは大切な時間で、嬉しいことから始まるとその日は楽しい一日になります。逆に嫌な話で始まると一日の流れは悪くなります。一日のスタートを明るく切らせてくれたAさんに感謝しています。

【文化活動】

和歌山市内で文化活動の拠点が欲しいという要望をいただいています。朝から市内で文化活動に携わっている皆さんにお集まりいただき、今後の活動拠点についての説明会を実施しました。集まってくれたのは、英語、中国語、韓国語、健康運動、ウォーキング、そしてお能体験などの講師の皆さんです。和歌山市内にはたくさんの文化活動の拠点がありますが、素人でも学びやすい拠点が欲しいという要望があり、施設のオーナーがスローな学びができる場所を提供してくれるようになりました。
 早ければ7月から講座を開設して、それぞれの文化活動の拠点として、そして市内の賑わい創出の一旦を担いたいと考えています。

【命日】

6月6日は二年前に亡くなった関良規君の命日です。この日は高校時代の同級生達が、関君の自宅に集まり命日を偲んでいます。早いものでニ年が経過しています。思い出話と皆さんの現状の報告を仏壇の前で話し合いました。そして動物病院開設時の写真も見せてもらいました。開設したのは15年前の平成7年8月31日のことでした。病院前の関君の姿や懐かしい待合室の光景が写真の中にありました。わずか15年前の出来事ですが、遠い記憶の中の存在になっています。
 田辺市にあったこの動物病院は閉店されていますから、今は存在していません。が、関君が住まいにしていたホテルの一室は、現在も管理されています。経費を要しているものの思い出の場所であり、時々、遊びに赴いているようです。
 病気が分かって手術をしたのが平成17年のことですが、その時、既に余命が少ないと宣告を受けていたと聞きました。残り少ない命をどう使うか、関君は相当悩みぬいたといいます。世界旅行に出掛ける選択もありましたし、好きなことをしてこの世界を楽しむ選択もありました。それで彼が下した決断は、命のある最後の瞬間まで仕事をするというものでした。結果はその通りの人生を過ごすことになるのですが、何故、仕事を選択したのか。その答えは簡単でした。
 仕事が好きだからという答えでした。つまり限られた人生ですべきことは、好きなことを最後までやり抜くことなのです。好きなこと以外のことをするには、人生は短すぎます。
 好きなことが仕事であれば、世界旅行をしているよりも仕事をしているほうが幸せなのです。好きなことを仕事にできている人生は素晴らしいことなのです。ですから私たちは仕事への不満を述べている時間はありませんし、仕事が楽しくないと感じている時間はありません。不満が充満していたり、楽しくない仕事をしているということは、好きなことをしていないということです。好きなことをしていない人生は、後で後悔を残すことになります。
 好きなことを仕事にする。それができなければ仕事を好きになる。そんな選択を行いたいものです。6月6日、悲しい命日ですが、同級生達に人生を気づかせてくれる一日になりました。私たち同級生も年齢を重ねて人生を語れる年齢になっています。毎年何かに気づかされています。関君がこの輪の中にいても、いなくても人生を語るのに関係ありません。先に人生をやり終えた彼が、遠くから生き方を教えてくれているからです。
 私たちのこれからがどうなるか分かりませんが、好きなことを仕事として遣り通すことだけは貫きたいと思います。それが素晴らしい人生の生き方だと教えてくれたからです。
 関君の命日に当たって、心からご冥福をお祈りしています。

【懇親会】

夜は第25回目を迎える懇親会に招待していただき参加いたしました。歴史ある会にお招きいただいたことを感謝しています。冒頭の会長挨拶の中で、会の歴史と国家感を示してくれ、限られた人生の時間の中で何をすべきか考える必要がある旨の報告がありました。日頃、日常生活に終われ国家感を意識する機会が少ないことを反省しています。この国があり私たちが存在していますし、私たちがいて国家が存在しています。どちらの視点を欠いてもいけないのです。
 国家感を示していただいた後に挨拶の機会を頂戴しました。挨拶の主旨は次の通りです。
 今回も懇親会にお招きいただきましたこと心から感謝申し上げます。皆さんとご一緒できることに感謝しています。
 さて本日、6月6日は私にとって特別な日となっています。学生時代からの親友の命日に当たる日で、今日も朝から彼の自宅に伺ってきました。平成17年、彼は腹痛を訴え病院で診断してもらったところ、悪性の盲腸癌で余命は3年と宣告を受けました。正月以外は休まない熱心な医師として働いていた彼に残された時間は、突然3年と期限を設けられたのです。それなりの貯蓄のあった彼が選択できる道は幾通りかありました。好きだった世界旅行を行うこともできましたし、趣味の世界に浸ることもできました。
 ところが彼が選択した人生は仕事だったのです。大好きな仕事に自分の人生を賭けたのです。亡くなる最後の一日、彼はベッドの上で点滴を受けながらも、患者さんのために携帯電話で看護士さんに注射の種別や薬の処方について指示をしていました。仕事を続けるために病院に入院することを拒否して、最後まで自宅で治療と点滴を続けていたのです。それが仕事場である病院にいなくても、携帯電話で仕事ができる環境だったからです。
 まさに壮絶な人生でした。最後の一日まで仕事を行ってこの世を去った彼の残したものは、悔いのない人生とは娯楽や享楽に耽ることではなくて、自分に与えられた天職、または使命を真っ当することにあることを示したことです。それぞれに使命が与えられていますが、その使命を最後まで追及すること。それが与えられる人の幸せにつながりますし、国家の存続につながるものなのです。使命を拒否した人間が溢れるようでは、この国は成り立ちません。日本国からすると無名の存在だったかも知れませんが、無名の戦士が使命感こそが国家を築いていることを示してくれたのです。
 私にとって6月6日は、人生とは使命感であることを教えてもらえる日なのです。それぞれに与えられている使命を果たすために生きることを皆さんに伝えさせていただき、挨拶とさせていただきます。明日から県議会定例会が始まります。大切な国家感を見失わないように取り組みたいと考えています。本日はありがとうございました。
 懇親会は約2時間30分続けられ、皆さんと意見交換の機会を作っていただきました。皆さんに感謝申し上げます。

6/5(土)「飽き」

【飽き】

世の中は不思議なものです。どれだけ良いのを入手しても、時間の経過や扱う回数が多くなると飽きがきます。限界効用逓減の法則に基づく経済の基礎ですが、最初に食べた時か、二度、三度の時の満足度は高いのですが、それ以上の回数を数えると当初得られた満足感は減少していきます。それが続いて満腹状態になった時に効用は得られませんから、それ以上、その財を求めなくなります。
 鳩山首相の退陣も良く似たところがありそうです。確かに決断力不足や沖縄県の米軍基地の沖縄県外移転の約束を守れなかったこと、政治とお金の問題など問題点がありましたが、飽きがあったことも原因のひとつではないかと思います。毎日、顔を見ていると新総理誕生の頃のような新鮮味はなくなります。それが賞賛の意見であれば満足度はそれなりにありますが、批判の報道が多くなると満足度は低下していきます。批判が満腹状態になると、もういらないという飽きの状態になってしまいます。
 新鮮さが失われた時に、退場を余儀なくされることもあります。和歌山県内の状況に関しても、同じだという意見をいただきました。首長選挙に関して、「もう飽きがきているので投票に行かないと思っていたけれど、候補者が現れたので投票に行こうと思っています」というものでした。
 投票に行こうとする動機付けが、現状に対する「飽き」なのです。これを風と呼ぶのかどうか分かりませんが、確かに飽きが動機付けになることも考えられます。
 世の中、何か動いていたら飽きが訪れる時間を遅らせることができますが、動きがないと飽きまでの時間は早まります。まちに変化がない、活性化していないなどの停滞の原因が解消されていないと、そろそろ飽きの期限が近づいているのかなと思います。
 市場においても、お客さん満足度は何もしていないと低下するものです。東京ディズニーランドでさえ毎年のように新しい設備を導入しているように、満足度を高める工夫が必要です。政治の世界においても同じことで、満足度を高められる政策と実現力を持ち続けることが飽きを防ぐことになるのです。
 審判の日。有権者はどのような判断を下すのでしょうか。飽きているのか、飽きていないのか。このまちの状態を示してくれます。

【懇親会】

夜は懇親会に出席しました。異業種交流を目的とする八州会の有志による会合です。日本は八つの島から成り立っていることを根本とした会の名前になっています。その志の高さに魅力を感じて毎回、参加させてもらっています。
 会の冒頭、挨拶の機会をいただきました。
 今日の懇親会にお招きいただいたことを心から感謝しています。この会が誕生したことの主旨について、そして今日の会が開催されたことの意味について、先日、会の関係者から伺いました。今日の会は、本当に素晴らしい志と想いを持って開催されていることに感銘を覚えています。何が何でも参加させてもらいたいと思いました。
 さてまたしても、一年弱で首相が交代したように政治は混迷を深めています。一国の総理大臣が一年で交代を繰り返している状況は普通ではありません。これは既存の政党政治に飽きが来ていることを現しているような気がしています。その証拠に、大きな政党に見切りをつけた新しい政党が次々と誕生しています。今の時代は、政党で選ぶ時代ではなくて、個人の魅力で政治化を選ぶ時代に入っているように思います。
 そして私たちには、全ての正しい情報が入ってこないという情報操作の問題もあります。先日、ご縁をいただきまして、藤井厳喜さんの話を伺う機会がありました。その時に口蹄疫の問題を知りました。話は、宮崎県では口蹄疫の問題の騒ぎが大きくなっているのに報道されていないというものでした。確かに、その当時は口蹄疫の問題は媒体では大きく取り上げられていませんでした。
 その後、大きな問題にまで発展していくのですが、何か情報操作がされているという指摘は的を得たものでした。インターネットの時代ですが、まだまだ私たちに伝えられる情報が限られていることや、場合によっては加工されたものになっているようです。何か起きていることの本質を見つけることが求められています。
 和歌山県においても、宮崎県で発生している口蹄疫の問題を他人事と思わないで、議会休暇中ですが迅速な対応を行っています。宮崎県への職員の派遣による救助と情報収集活動、そして消毒液の無償配布などを行っています。現実を正しく認識した上で危機管理体制に基づいて対応すること。この会の型から指摘を受けましたが、和歌山県が迅速に対応していること、これが重要なことです。
 このように、皆さんの意見がこの国を守り、そして県行政を動かせる力の源泉となっているのです。今日の機会をそんな大切な一日と捉えて、話し合いをさせていただきたいと考えています。私たちも、行動するために立ち上がっていきたいと考えています。本日はありがとうございました。  会に参加された皆さんから楽しい意見をたくさんいただきました。
 大半の人は選挙に関心がないと思いますという意見がありました。政治家の名前も知らないし、自分達の生活には関係がないからという理由でした。また誰を選択するかの判断材料が少ないので、投票しようにも投票する人を誰にするのかの基準がないことも理由です。
 要約すると以上ですが、とても深い話でした。つまり親近感がないこと、誰がなっても同じだと思うこと。テレビでは政治家の批判が多く、とても信頼できる人とは思えないこと、なども要因です。
 でも地域や友人達との会話の中では、子育て、教育費、高齢者の問題、医療の問題などの話は出るようです。しかしその輪とその場限りの話し合いに終わっているため、それらの意見がその輪から外に出ていないのです。意見が外に出ないと、それらの意見が実現されることや不満が解消されることはありません。つまり自分達の意見が政治に反映されることはないので、政治への期待はなくなるのです。そしてテレビを見ると政治家批判がされていますから政治への期待度は低くなり、投票にも行かなくなるのです。
 では、どんな場合に投票に行く動機付けが発生するのでしょうか。
 一人の事例。某議員が毎年誕生日に、誕生日おめでとうメールを配信してくれていること。これは投票への動機付けになっています。 
 一人の事例。落選中の某候補者が、毎朝、道路にやってきて一人で演説を行っている姿を見た時、そして幟の旗を一人で片付けて去って行く姿を見た時に心が動かされたようです。
 投票に結びつける要因は、心を揺り動かすことにあります。抽象的表現ですが、「ぐっと来る」、「きゅんとなる」様な思いを感じると人の心は動かされるようです。
 平成21年夏。民主党が勝利して政権交代を果たした理由は、子どものため、高齢者のため、社会的弱者のために何かしてくれる。何か期待できると思わせたことも要因です。
 つまり「みんなの味方」が現れてくれたのです。「みんなの味方」と思わせてくれる人の登場があれば、人はそれに向かうのです。「みんなの味方」の考え方は新鮮でした。この言葉は鍵になると考えています。
 そして「鳩山首相が何故辞めなければならなかったのか分からない」という意見もありました。確かに母親から資金援助を受けていたかも知れないけれど、一所懸命やっていたし、自らが行動をしないで、それを批判できる人はいないのではないかという考えからでした。
 批判をすることは容易いことですが、行動を起こすことは難しいものです。行動している人を批判するだけの人にはなりたくないと思います。
 歴代総理大臣の名前を聞いたところ、知っている名前は少ないのです。小泉さんと鳩山さんは知っているけれど、他の人は知らないという意見が多くありました。後はかろうじて、麻生さん、福田さんの名前が出てきた程度です。一国の総理であっても、一年で交代を余儀なくされている、そして支持されない理由を見たような気がしました。総理の声が直接、私たちの心に響いてこないのです。言葉を心に届かせること。これが大切なことなのです。

【その他】

  • 県民文化会館での講演会に参加してきました。夕方からの講演会でしたが、大勢の人が集まっていました。お世話していただいた皆さん、お疲れ様でした。
  • 文化奨励賞に関して調査しました。過去から受賞されている皆さんの功績は素晴らしいもので、これが積み重なっていることが和歌山県としての財産であると感じました。平成22年度も和歌山県の文化人がここに追加されると思うと嬉しくなってきます。

6/4(金)「名勝和歌浦」

【自動車業界】

自動車の販売台数はやや改善の兆しがあるようです。自動車販売や住宅着工件数が増加してこないことには地域の経済が回復したとはいえません。ただ省エネ自動車を購入した場合の特典があるので販売が上向き傾向にある要素があり、下期に落ち込むことも予測されます。上期の売り上げを増やすための対策に関して話を伺いました。
 販売対策で妙案はなく、どれだけの人を知っているかにかかっています。人を知ること、ご縁を大切にすることなどの積み重ねが販売につながるのです。一過性のイベントも大切ですが、アフターフォローや販売後の付き合い方が、将来も同じメーカーに戻ってきてもらえるための鍵を握っているようです。

【文化奨励賞】

早いもので、平成22年度も県文化奨励賞の季節が巡ってきました。決定は秋口ですが、推薦は只今受け付けている最中です。和歌山県内では文化活動に取り組んでいる素晴らしい方が大勢います。一人でも多くの人に受賞してもらいたいと考えています。受賞者が増えることはこの賞の価値を下げることではなくて、価値を上げることになります。歴史の中で多くの人が名前を連ねることが、賞の価値を高めてくれるのです。
 関係者と和歌山県の文化活動に取り組んでいる皆さんに関しての協議を行いました。

【名勝和歌浦】

国の名勝指定を受けた和歌浦地域。第一区は片男波地域ですが、国の名勝指定を喜ぶ和歌浦地域の皆さんの顔があります。和歌浦地域の関係者との打ち合わせにおいては、今回の栄誉を誇りに思っている皆さんばかりでした。ずっと以前から、和歌浦での観光支援や清掃などを実施してきた民間団体の地道な活動があったことが、今回の受賞につながったものだと確信しています。
 問題は、これからの取り組みをどのように展開させていくかです。行政機関と民間団体が協同して保全活動やボランティアでつながっている関係でありたいものです。
 具体的な課題があります。名勝指定を受けた第一区地域内の景観や歴史的建造物の保全をどうしていくのか。観光案内版の設置をどうかしていくのか。案内板に関しては、景観を損なわないように周囲に溶け込み、しかも観光にこられたお客さんのために目立つ存在である必要があります。既に「和歌浦みちしるべの会」が設置している道標が参考になると思います。
 そして東照宮や天満宮、そして御手洗池に代表される第二区の名勝指定は平成23年度に指定が受けられるように作業を進めているようですが、その目処が立っているのかどうか。また、名草山地域の第三区、雑賀崎地域の第四区の名勝指定の見通しに関しての課題もあります。そして将来的には第四区まで指定を検討しているのであれば、第一区の標識や観光案内板の設置の際には、第四区まで含めた統一的なデザインと設置場所も検討して欲しいところです。
 平成22年度の名勝指定に関わる予算措置は第一区に関するものですが、地域のデザインは第四区までを含めたものにして欲しいところです。環境保全関係の予算や道路整備予算も含めて、トータルで和歌浦の名勝指定を県として価値を持たせて欲しいと考えています。
 ところで阪和高速自動車道の和歌山インターチェンジや南海フェリーの和歌山港を降りた自動車の観光客が、道路標識を見ながら和歌浦に辿り着くのは簡単ではありません。県外からのお客さんが、名勝指定を受けた観光地に迷いながら辿り着くようでは本当に観光地と言えるのか疑問符がつきます。
 和歌山市の中で観光地らしい和歌浦であって欲しいものです。道路案内標識の改善についても検討課題と捉えています。

【道路の問題】

和歌山市内の某地域の道路改修の依頼に関して、現場調査と協議を行いました。依頼者の要望に応えられる方策は二通りありました。どちらの方法が依頼者の要望に適しているのか分かりませんが、結論を導くことができました。今回の行政関係者は、人の生活を支援するために信頼して調査をしてくれました。そのため大変お忙しい中でしたが、迅速に結論を出していただきました。感謝申し上げます。

【その他】

  • 6月の植樹活動も終わっていないのに、早くも、今年の秋に植樹に来て欲しいと要望がありした。感謝申し上げます。春から冬までの季節を感じるのが早くなっています。
  • 某クリーニング店の方から、クリーニングの仕上がりに関して教えてもらいました。シャツの背中や腕周りを丁寧に仕上げてくれていて、大変、着心地が良かったところです。

6/3(木)「経営者」

【経営者】

かねてからお付き合いをさせてもらっていたNさん。十分に懇談の時間を取っていただき、発展している経営者の視点を学ぶことが出来ました。
 現在は、故郷である和歌山県内で事業を行ってくれていますが、採算性を重視するのであれば、とうの昔に東京か大阪に進出して和歌山県内の事業を撤退させていたと伺いました。経済危機の中においても、右肩上がりの成長をしている和歌山市内の会社です。その成長の秘密を伺いましたが、原則は簡単なことですが実際に行動することは難しいことです。例えば、全国の地方都市と比較して数年先を進んでいる東京の事例を和歌山県に導入することがあります。しかし東京の事例をそのまま持ち込んでも成功することは困難ですから、和歌山県仕様に変更させることが大切なのです。しくみのマイナーチェンジ、或いは地域に応じて変形をさせることが、和歌山県内のお客さんに受け入れられる秘密なのです。
 そして地域に存在している力に頼るだけではなくて、利益を得るためには自分達で儲けられる仕組みを創ることが大切なのです。仕事を創ってくれるのを待っているだけでは発展はありません。自分達の利益は自分達で生み出そうとする意欲が大切ですから、仕事を待っているのではなくて仕事を創りだす力を持ちたいところです。
 また、男性社員の仕事遂行能力が落ちているとの指摘がありました。和歌山県内の男性社員は、やはり流行の草食系が多く、仕事を任せるまでに至らないそうです。仕事を任せるためには、まだまだ発展しようとする意欲が必要です。現状の安定した生活を続けられたら良いと考える人の採用は止めた方が良いそうです。
 この仕事を通じて成長したいと思えるものを仕事といいます。ですから、幾つかある選択肢の中から、自分で歩むべき道を決められる人は大丈夫なのです。今年、入社したある従業員さんは、大学時代に語学を生かして外国で就職しようか、それとも故郷である和歌山市に戻って仕事をしようか迷ったそうです。和歌山市に戻ることに最終判断したことで、外国で働くことを諦めたのです。あり得たかもしれない道を閉ざして、いま、和歌山市内で働いてくれています。そこに別の道を進みたかったなどという不満はありません。ひとつの道を選択した自信が満ち溢れた仕事振りになっているようです。
 ですから、新人ですが意欲旺盛で仕事を吸収しています。将来を支える人材に育っているようです。そしてこの従業員さんは女性社員だそうです。
 このような事例が多数あることから、能力で採用を決めたら、来春、この会社に就職が決定しているのは圧倒的に女性が多くなっています。男性社員を採用したいと思っていたようですが、男性には覇気がなく信頼して仕事を任せられない気配を感じていると伺いました。社会に出ようとする男性に頑張って欲しいと願っています。

【ランチタイム】

ランチタイムミーティングを行いました。先に、大阪市内で異業種交流会に参加した方達の意見を聞かせてもらいました。かなり刺激を受けているようで、和歌山市内では感じられない熱意を受け取ったと話してくれました。参加していたのは、私たちが日頃からよく名前を聞いている会社ばかりでした。和歌山市内でも店舗展開しているチェーン店の社長が参加して主催者のアドバイスを聞いていると伺いました。どんな経営者でも、学ぼうとする姿勢を持っていることを知りました。

【民社協会幹事会】

和歌山市内で民社協会幹事会が開催されました。急遽召集された議題は、和歌山市長選挙と参議院選挙の取り組みに関してのものでした。それぞれの選挙に関して、推薦依頼が届いているため推薦の要否を検討しました。議論として、人物像、公約などの視点を踏まえて態度決定しました。また知事選挙の現状についても確認しました。

【観光施策】

観光協会を訪問しました。和歌浦地域が国の名勝指定を受けたことから、和歌山市内の観光施策に力が入っていました。和歌山城への観光施策に加えて和歌浦の観光に関しても重点的に取り組みたいというものでした。国の名勝指定を受けたことで地域の財産が増えました。和歌山市にとって歓迎すべきことですから、県、和歌山市を問わずに観光に力を注ぎたいものです。

【店舗移転】

和歌山市内の某飲食店を経営している方と話し合いました。厳しい経済事情ですが、店舗は流行っていて、現状から売り上げを増やすためには、店舗規模を拡大させることが必要だと考えています。新店舗は現在の店舗よりも相当広くなるので、集客増加を見込んでいます。店舗拡大は経営者の夢であり、従業員さんの意欲を高めるためなのです。
 現在の店舗規模のまま、今後、どれだけ売り上げを伸ばす取り組みを仕掛けても、何倍もお客さんに来てもらえることはありません。料理人の皆さんの給与は成果見合いであり、現在の売り上げの中で最高級の給与を貰っているようですから、どれだけ仕事をしても給与は増えないのです。
 給与を増やすためには、店舗規模を拡大すること。営業時間を延長することが考えられます。どちらの方策も検討して実現化を狙っていますが、移転のためのエネルギー維持は、経営者の相当強い意志が必要になっています。もう現状で良いと思うなら、新しい投資をすることはありません。ここでは積極的投資によって、現在の数倍の規模を目標に掲げているようです。
 売り上げ増加は料理人の意欲も高めてくれますし、行動を数値化することで仕事のやり方が見え、無駄を防ごうと考えるものです。

【勉強会】

夜は勉強会を主宰しました。勉強のテーマは「防災対策と危機管理」でした。
 最初に、大地震にあった体験はどんなものだったのか伺いました。コップに入れられてグルグル回されている感じという意見もあり、洗濯機の中で廻されているような感じもあるそうです。阪神淡路大震災の時は、兵庫県ポートアイランドで生活をしていたSさんは、何の行動も起こせなかったと話してくれました。大地震の時は火を消して安全な場所に非難すると教えられていますが、実際は何の行動も起こせないものなのです。
 Sさんは地震発生時、朝起きて朝食の準備をしていても自身への対応ができなかったのですから、早朝の寝ている時だったら、何が発生したかも分からなかったと思います。その時の部屋の写真を持ってきてくれていたので拝見したのですが、部屋中の置物が倒れていました。そして震災の真っ只中にいると、どんな規模で何が起きたのか情報がなく、自分達だけが別の世界に来たように感じ、ポートアイランドだけに災害が発生し、神戸市や大阪市は通常の世界が存在していると思ったそうです。
 そして、テレビは吹っ飛ぶものだと思っている方がよいでしょうし、本棚は崩れるものであると認識しておいた方が良いような気がします。阪神淡路大震災においては、本が崩れてきたことによる圧死が多いことが検証されていますが、このことからも事前対策が最も大切なのです。
 身近にあると生活が便利になるものがあります。ところが大災害になると、タンスやテレビなどが凶器となって襲ってくるのです。
 事前対策とは室内対策と同義語で、これらを防災対策といいます。防災訓練と思っている、災害が発生した後の消火活動や復旧訓練を防災訓練であると間違えないようにしたいものです。

6/2(水)「お花の効果」

【お花の効果】

朝一番で嬉しい方が訪ねてくれました。お会いさせていただく約束をしていたのですが、要件は実に嬉しいものでした。この春、この会社に就職したS君が頑張っているという報告をいただきました。4月採用で7月から本社勤務になりますが、それまでの間、全国各地の工場を回って感覚を身に付けているようです。机上では分からないことが現場では体感することができます。若い頃に身に付けておかなければ、生涯身に付かないものがあります。仕事をして行く上で、会社業務の全てを体験して知ることは財産になります。
 S君からの連絡がなかったので心配していたのですが、その間、社会人として生きていけるように鍛えてくれていたのです。会社ではS君の将来の方向性を見出してくれています。
 将来会社の幹部になるためにも、新人である今の時間を頑張る必要があります。私は連絡がないことは良いことだと思っています。相手に心配させない気配りを感じています。
 7月1日、S君は全国にある事業所研修を終えて、和歌山県にある本社に戻ってきます。入社する前に、「最初は現場経験を重ねることになると思いますが、学ぶことも多いので負けないで下さい。この研修期間を耐えてきた人だけが社会で活躍することができるのです」と話して送り出しました。
 このことを実感してくれていると思いますが、7月に入ってから職場を見に行きたいと考えています。社会人として巣立ったS君の将来に期待しています。
 そして報告と共に会社として人材を送り込んでくれたとして、お花をいただきました。黄色の素敵な花です。早速、事務所の応接に飾らせていただきました。お花がある風景は事務所の空気を一変させてくれる力があります。嬉しい報告に感謝しています。

【資金繰り】

和歌山県内の事業者の方は資金繰りに苦戦している事例が多くあります。少しでもお役に立ちたいと思っていますが、現実的に支援できる対策は限られています。特に民間同士の経済的関係には入れない部分がありますから、何とかしたいと思っていても、何ともならないことが多いのです。
 県内企業の資金繰りに関して相談があり、対応させていただきました。緊急経済対策として和歌山県では低利の資金融資制度があります。年利1.2パーセントですから一般的な貸付金利と比較して優位性があります。設備投資、運転資金の両方で活用が可能ですから、条件を満たす会社があれば活用して欲しいと思います。
 資金繰りに関しては県の制度融資を紹介して、現在の危機を乗り越えて欲しいと願っています。
 それにしても資金繰りの厳しさは留まることを知りません。毎日のように仕事を請け負ったのに支払いされなかった事例の相談があります。緊急を有する事例ばかりですから、毎日の仕事が増え続けています。電話応対やメールの返信もできない状態が続いていることをお詫び申し上げます。

【打ち合わせ】

和歌山マリーナシティで懇親会などの打ち合わせを行いました。いつも無理を聞いてもらっているのですが、今回も無理をお願いさせてもらいました。和歌山マリーナシティは和歌山市に最も近いリゾート地ですから、和歌山県にとっての財産です。この場所を元気にしないことには、和歌山県の経済的再生はあり得ないと考えています。
 そのため、和歌山マリーナシティが元気になってもらいたいと思って打ち合わせをさせてもらいました。海、マリンスポーツ、食、そしてリゾートライフを満喫できる場所として、和歌山マリーナシティは全国に誇れる県の資産だと考えています。

【社交ダンス】

社交ダンスの人気は続いています。和歌山市内のある社交ダンススタジオは練習を行っていました。スタジオからは、健康維持と発表会の機会を求めて活発な動きが感じられました。社交ダンスはスポーツのような激しさがありますから、練習を継続することは容易ではありませんが、皆さん汗だくになりながら練習を行っていました。
 練習の合間に何人かの方と話をさせていただきました。「昔の和歌山市は賑やかでしたが、最近はなにもないですね」と現状を語ってくれました。和歌山市長選挙でも、「何も変わっていないのに良くなっていると言うばかりで、関心はないですね」と期待感は感じられませんでした。
 オーナーを初めとする皆さんの励ましを受けてスタジオを後にしました。現実社会を変えることは難しい課題ですが、自分を変えることは自分の意思でできるものです。スタジオにいた皆さんは自分を変えるために、この空間を大切にしているような気がしました。
 何回も書いていることですが、自分を変えると周囲が変わり、やがて社会に影響を及ぼします。自分と周囲を変えることで地域を変化させることになります。

【懇親会】

夜は数名の知人で懇親会を行いました。毎日、報告会と懇親会が続いていますが、毎日の意見交換の中から学ばせてもらっています。話題は多く、和歌浦の名勝指定に関して、私たち市民として支援できることの話し合い。貴志川線を再生した市民活動の取り組みについてなどでした。
 参考までに、参議院選挙と和歌山市長選挙に関しては関心が低いでした。今まで選挙に行って意思表示をすべきだとの考えが多かったのですが、今回は選挙に行かないことで態度を示したいと考えている人もいます。白紙投票と同様に投票率が有権者の意思表示になるかも知れません。
 無関心というよりは、投票する意味が感じられないといった感じがありました。それでも内心は一ヵ月後の夏への期待を寄せています。

【その他】

  • 就職の問題に関して調整させていただきました。どの業界も買い手市場で、働く側が選べる時代ではなくなっています。和歌山市内では雇用が溢れ出しているため、何も対策を講じなければ秋には経済情勢はさらに厳しくなると思っています。新年度になったばかりなのに就職の機会があることに感謝しています、と書き残してくれていました。
     仕事があるだけでも感謝する時代に突入しています。後は企業側の回答を待ちたいと考えています。
  • 子育ての問題に関して打ち合わせを行いました。本人よりも保護者の指導が目つく場合がありますが、子育ての最初の手続きが発生する場ですから安心して和歌山県の食材を食して下さいと依頼しました。
  • 和歌山県内での全国大会の開催に関して、今後の進め方や時期に関して県観光課と話し合いました。業務改善の必要性は理解してくれていますが、今よりも何かを変えることの労力は大変な負担を予想しています。

6/1(火)「議会運営委員会二日目」

【議会運営委員会二日目】

昨日の三重県議会での調査を受けて、議会運営委員会としての報告書の取りまとめ会議を行いました。
 ひとつは、議場に対面演壇方式を採用することによって議会と執行部との間に緊張感が生まれるので、変更することが好ましいこと。議場の改修を行っている最中なので、この際、対面演壇方式を採用した場合に備えて十分なスペースを確保することを提言します。
 二点目は、一問一答方式を採用することによって議論が深まると考えられるので、現在の一括質問方式と一問一答方式の両方を採用すること。質問者の意思によってどちらの質問方式を取るかは自由にすることを提言することにしました。
 一問一答方式は議論が深まると思いますが、時間配分が難しいところがあります。一項目の議論を再質問によって継続していると、残りの質問を終えられない場合が生じます。何故なら、知事や執行部からの答弁が分からないため、質問に対応しているのか、また答弁時間が分からないため事前に対応ができないからです。そのため質問項目によっては、従来の一括質問方式の方が質問の成果を得やすい場合もあります。質問者の意思によって選択できることが好ましいとしています。
 議会改革の一歩が記された議会運営委員会での検討でした。今後は、議会運営委員会でとりまとめた報告書を議長に答申します。平成22年6月定例会閉会後、議長から議会改革検討委員会に申し渡されます。報告書の提言が全て採用されるとは限りませんが、平成23年度定例会から新方式を採用する方向で検討されることになります。
 もうひとつの検討事項として県議会の通年議会方式がありました。この結果は報告書に記載しませんが、三重県議会では通年議会が採用されています。
 この通年議会にはメリットとデメリットがあります。それらを記載します。

「メリット」

  1. 開会中の期間が長くなり、機動的、弾力的な議会運営が可能となります。
    • 招集手続を経ずに議長の権限で随時に本会議を開催することができ、災害等の突発的な事件や緊急の行政課題等が発生した場合、臨時会を招集しなくても速やかに対応することができます。
    • 随時に委員会の所管事項調査ができ、時機を逸せずに詳細な調査が可能となり、委員会活動を充実させることができます。
    • 知事の専決処分が少なくなり、議会で審議できる事件が多くなります。
  2. 審議期間を十分に確保することができる。
    • 一般質問だけでなく、上程議案に関する質疑の機会を設けることができます。
    • 委員会の開催回数を多くするなど議員間討議の機会を増やすことにより、議案の修正や議提議案の提出などの政策立案、政策提言等を行うことができます。
    • 委員会において利害関係人や学識経験者等から意見を聴取する参考人制度の活用や、手続に時間を要する公聴会制度を活用して県民等の意見を聴くことが容易になります。
  3. 議案等の提出、受理等を行える期間が長くなります。
    • 次の議会の招集を待たずに議案を提出することができるようになり、請負契約締結議案などの早期議決、早期執行が可能となります。
    • 意見書案、決議案等の時宜に合った提出や議決が可能になる。

「デメリット」

  1. 本会議、委員会等の開催回数が多くなります。
    • 本会議、委員会等の開催回数が多くなり、開催経費が増加します。
    • 議事予定にない急遽の開催の場合、定足数に達せず流会となる恐れがあります。
    • 議会対応に当たる執行部の行政能率に影響を及ぼす恐れがあります。
  2. 会期日数が多くなり、閉会中の期間が短くなります。
    • 地域での議員活動等の時間が少なくなります。
    • 執行部の行事予定が立てにくくなる恐れがあります。
  3. 定例会の回数が少なくなります。
    • 一事不再議の原則により、会期中に議決した事件と同一の事件を提出できない期間が長くなります。
    • 定例会の節目が少なくなり、めり張りや緊張感がなくなる恐れがあります。

以上のような長所と短所が考えられますから、早急な結論は導けるものではなく、報告書に掲載することは見合わせました。少し長期的な視点で議会改革の手法として検討しておきたい課題です。
 以上報告書のとりまとめを終えて、議会運営委員会を終えました。和歌山県議会も改革に向けて進んでいます。

【議会報告】

夕方からは議会報告を行いました。現在までの県議会の取り組みと、今後の和歌山県の課題について説明をさせてもらいました。重点に説明をしたのは、議会改革に関しての取り組みでした。和歌山県議会定例会の方式を変更することで緊張感を持たせ、そして質問方式を変更することで議論が深まり、その結果、私達の意見を一般質問の場で取り上げる機会が増えると考えられるので、平成23年度の県議会で議論できるように支援をお願いしました。
 報告会後に質問は二点ありました。
 湯浅町で計画していた国体に向けたクレー射撃場の計画はどうなりましたか、という質問です。
 候補地であった山田山で競技に必要な用地の確保ができなかったことが大きな要因です。また湯浅町の地元において、賛成で一本化してもらうことができなかったことも要因となります。この結果、予算措置をしていたのですが実現できないことになったので予算は国に返納することになりました。国体競技としてのクレー射撃は県外開催になることとなりました。
 二点目は国体用のプールはできるのですか、の質問でした。
 和歌山市にある秋葉山公園県民水泳場を改修し国体で使用することにしています。平成23年度から改修に着手し、平成25年度まで工事を継続します。国体開催の前年となる平成26年度に完成しますから、平成27年度の国体には間に合う計画になっています。
 その後の懇親会にも出席させてもらいました。風力発電に関して、景観とエネルギーと地球環境問題のどちらを優先するのかという質問や、道路整備計画に関しての質問などがありました。その中で、調査が必要な事項があったため、割り箸の包み紙にメモしていたところ、一緒にいたTさんから「県議会報告で読んだ通りの行動をしていますね。懇親会の最中でもメモをとる姿勢を持っているのですね。とても大事なことだと思います。報告書にある姿を実際に見て感動しました」と意見をいただきました。
 その言葉にも感謝していますが、報告書を読んでくれて内容を把握してくれていたことにも感謝しています。そしてご縁を取り持ってくれた、「割り箸の包み紙」にも感謝しています。
 嬉しい出来事で一日を終えることができました。有意義な二日間を過ごすことができました。



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