【万葉館】
和歌山市和歌浦にある和歌山県の施設万葉館。以前、この建物の二階にレストランがありました。ところがお客さんが少なくなったことから平成21年3月に当時の経営主体が撤退し、以降一年間、レストランは閉じられたままとなっています。風光明媚な片男波海岸の風景を楽しめる場所に位置しているのですが、ここが閉鎖されたままでいることを残念に思っています。
この地を訪れたお客さんからも「レストランは閉まっているの」などの意見があると聞くことがあります。折角、景勝地での食事を楽しみに来てくれた方が残念な表情で帰られる姿を思うと、観光地の施設としては寂しいものを感じます。
何とか復活できないものかとレストラン経営者に呼び掛けていたのですが、その中の一人から現地を見たいとの要望があり、二階の元レストランを見てきました。この場所と施設は素晴らしいもので、活用の仕方によっては見込みがあると感想を述べてくれました。
経営者自ら調査に来てくれたことから、施設改装の要望などを含めて関係者と協議しました。民間の感覚に管理者である県がどこまで対応できるか分かりませんが、このままでは誰も入居してくれませんから、条件面で歩み寄って欲しいところです。
【いきいきシニア】
和歌山市内で活動が活発な組織が「いきいきシニア」です。会員は500名を超えていて、毎月たくさんの行事を企画して行っています。高齢者のためのパソコン教室や施設見学会、料理教室が主なものですが、今年の企画として坂本龍馬を訪ねる研修会があります。語り部と共に京都を訪ねるものですが、語り部などの運営は全て「いきいきシニア」のスタッフが行う予定になっています。 そのため寺田屋などの施設を事前に調査するために出掛けて説明内容を検討しています。この会の研修の特長は、資料を読んで歴史的事実だけを説明するのではなくて、実際にスタッフが現場に出向いて、そこで感じたことや思ったことを本番の研修会で説明することにしています。
ですから他のツアーとは違った味付けをしているのです。現在、その事柄に関心を示す多くの人は、インターネットや資料によってある程度の知識を有して参加しています。ですからテレビからの知識や資料からの知識だけでは、関心をひくことは出来ません。説明者が自分で感じたことを自分の言葉で案内することが大切なのです。そんな活動をしている方との懇談から学べることがありました。
現場で空気を感じることが大切なことであり、知識の受け売りでは相手を感動させられないのです。相手に何かを伝えるためには、手間隙が必要なのです。
【法律相談】
法律相談に対応しました。親族間で揉めていることに関与することは大変難しいことです。素っ気無いと何だと思われますし、深入りし過ぎると抜け出せなくなります。特に親族間で揉めている問題は必ずと言って良いほど金銭が関わってきますから、対応が難しいものだと認識しています。
そのためある程度の道標をつけた後は本人の意思に任せる他ないのです。そのためのお膳立ては行いますが、法的事項に発展する予兆があった場合は、専門家にも相談しています。12時からの時間は法律相談への対応となりました。世の中には困難な問題が毎日のように発生していることを実感しています。解決すべき問題が増えていることは、社会が複雑化し、人間関係が希薄化していることを現しているように感じます。
【防災対策】
防災対策に関しての協議を行いました。愛知県教育委員会で、151校の公立高校に対する室内対策について、及び政府の防災対策予算について内容を話し合いました。愛知県の取り組みに関しては、国の交付金「地域活性化・きめ細かな臨時交付金」の中から、学校整備事業の「維持、修繕」の項目を、平成22年度中に予算化を行い、転倒防止対策を実施しようとしているものです。
また政府の学校耐震予算に関しては、公立小中学校の耐震工事について、「経済危機対応、地域活性予備費」を活用しようとするものです。この耐震工事予算の活用については、夏休み期間中に対応する考えがあるようです。予算規模は約1,000億円、棟数にして約2,200棟分となっています。
鳩山総理からは、「子ども達の安全・安心のためにも重要で、早急に対応して欲しい」と話しているとの報道がありました。また政府からは「地方自治体の要望の把握などの準備を進めたい」としていることから、東南海・南海地震対策の必要性のある和歌山県としても早急に対応すべき事項だと考えています。
国や愛知県を初めとする防災先進地の意識と対応は進んでいますから、和歌山県で取り入れたいものを早急に検討すべきだと考えています。
【スターシェフ】
スターシェフイベントに関して協議とお願いを行いました。市内の会社社長を訪ねて協力依頼をしたものですが、地元の会社として何らかの協力はしてくれると感じました。厳しい経済状況下、金銭面で協力してくれる会社を捜すことは難しいものです。協力する会社にとって何の利点があるのか。利益として跳ね返ってくるのかがポイントになっています。何もないのに「協力しましょう」という会社は皆無に近いのです。
そのため企画の組み立てが重要です。イベントという一過性のものに投資するというよりも、食の流通に関して継続性のあるものへ投資してくれるしくみを構築しています。
【懇談会】
夜は懇談会に参加し、和歌山市の課題や中核市としてのあるべき姿について話し合いました。特に中心市街地の活性化対策の効果を疑問視する意見がありました。他の都市の事例は十分調査している訳ではありませんが、「これほど沈滞している中核市は他にないような気がする」という多数の意見がありました。
和歌山市を再生したいと思っている人は多いのですが、現状からは期待できないという感想が多数でした。和歌山市でうねりを起こすことは簡単なことではありませんから、改めて大阪府改革を訴え維新の会を立ち上げた橋下知事の凄さを実感しています。
さてこの勉強の会を定期的に開催することで一致しました。酔うように研鑽をすることと偶数月の水曜日に開催することを目指して酔会と名付けました。