【開店お祝い】
和歌山の玉三郎こと新堀玉三郎さんがお店を開店させました。今年初めからお店の準備を進めていたのですが、来週2月15日から開店することになりました。今日は日ごろから交流のある方々が集まったプレオープンとなりました。お店の前では演奏会が行われ、近隣の皆さんへ開店の挨拶をしてからお店開きとなりました。玉三郎さんは肝臓癌を患っているため体力面で店の経営は難しいと思いますが、気力を持って突き進んでいます。ずっと以前に和歌山市の新堀でお店を開いていた経験があり、最後に自分を育ててくれた新堀で花を咲かせたいとの思いから発祥の地にお店を持ったものです。
お店は交流のある皆さんでいっぱいになり、数人のお店の方がもてなしてくれました。玉三郎さんと慰問活動で一緒している皆さんが中心となって運営してくれるようです。ほぼ全員が応援に駆けつけ店内は活気に満ちていました。開店でホッとしている玉三郎さんも踊りを披露してくれました。昔からのファンの皆さんは、元気な姿に温かい拍手と声援を贈っていました。和みのある光景が店内に広がりました。
福祉施設への慰問活動1,000回達成と、原点である新堀でのお店復活。病気と闘いながら自分の人生を生きています。そして後継者も現れるなど応援している人が集まっています。小さな取り組みですが、和歌山市の元気のひとつとなっています。
【リハビリ】
ご主人さんが病気で倒れてから元気がなくなっているMさん。弱気なところが見られ、気になるので時々様子を見に行っています。今日は比較的元気でしたが、「もう生きていても仕方ないと思っている」などの言葉を発するのが気懸かりです。現役の社長でもあるご主人さんが病院でリハビリを行っていますが、復帰は難しい様子があり、会社の存続に関しても協議中です。
ただもう何十年も経営者として、それを支える立場として苦労をしてきたことを知っていますから、後はゆったりとした人生を過ごして欲しいと願っています。Mさんの心が落ち着くまで話をした後、リハビリ病院までご一緒しました。春が来る頃には、環境を変えることで元気になっていて欲しいと思います。
【打ち合わせ】
和歌山市内の不動産の状況に関して関係者と話し合いました。金融貸付の動きと不動産はお互いに連動している部分があり、不動産の価値が低下している中においては金融も動きません。最近は会社の価値を、不動産を初めとする資産と同じように、知的財産や会社の将来性を評価する動きもありますが、やはり価値が形となって見えている不動産を超える評価のものは少ないようです。
ですから不動産の動向は地域経済に及ぼす影響が強く、普段から注視しています。年明けの現状も動きは少なくて、取引は低迷しているようです。不動産価格は下落していますが、それでも取引に結びついていないようです。経済を支えている原点が低迷している状況からすると、経済が上向くまでにはまだ時間を必要としています。平成22年度の和歌山県予算案では公共事業を増やしていますが、将来の県財政健全化を多少遅らしてでも、現在の景気刺激策を講じることに賛成です。今をかなり犠牲にしているようでは、将来はあり得ないのです。
【ハイチ支援ジャズ】
夜には和歌浦アートキューブにおいて震災に襲われたハイチを支援するためのチャリティジャズライブが開催されました。和歌浦の地からハイチを応援し元気づけようとするライブでした。音楽を通じて震災の被害に遭われたハイチの方を支援する取り組みを和歌浦で実施できたことを嬉しく思っています。和歌浦の夜空から元気な歌声と声援が、遠くの国まで旅立ちました。
【通夜式】
和歌山市内の通夜式に参列させていただきました。闘病中だったIさんのお父さんがお亡くなりになったためです。Iさんの姿、残されたお母さんの姿に接すると言葉がありませんでした。心からのご冥福をお祈りしています。
さて今回の通夜式は松本恵昌上人が経典を読み上げてくれていました。通夜式終了後、Iさんと共に松本さんの控え室をお邪魔しました。大変お疲れのところでしたが、気持ち良く話をさせていただきました。
実は通夜式の終わりにお坊さんからとても心のこもった説法を聞かせてもらいました。迫力があり気持ちの入った故人を偲ぶお話だったので、メモを取ろうかと思った位でした。そんな力のある話をしていたのが松本さんであることを通夜式終了後に知り、「なるほど」と納得した次第です。お話の中で特に印象に残ったことを自分の感想を交えて以下に記します。
- 故人を懐かしんで涙をすることは素晴らしいことなのです。涙を流すことはその人が心に存在しているからです。ここにいなくても、その瞬間、故人はその人と共にいるのです。いつも涙を流すことは兎も角として、時には思い出すことは大切なことです。その人のことを後の時代に伝えることが最大のご供養かも知れません。
- 次の世界でも再び会えるためには、先に逝った人と魂のレベルを同じになるまで高めておく必要があります。魂のレベルが違うと、次の世で会うことはできません。私達は素晴らしい伴侶に恵まれていますから、伴侶と同じ程度に魂のレベルを上げておきたいものです。ところで魂のレベルは、現世で高めるべきもので、亡くなってから高めることはできません。
- 今日の出来事を反省することは大切です。反省とは後ろ向きな態度ではなくて、自分を鏡に映すようなものです。鏡を見て正すべきところは正すことが反省なのです。何よりも大切な一日なのに、無駄な時間を過ごしているを反省することで明日につながります。そして今日になった明日の日もまた、反省する日になります。毎日反省ばかりで進歩していないと思っても、それは進歩しているのです。反省のない日が進歩していない一日なのです。今日も反省、明日も同じことの反省で良いのです。自分を鏡で見つめることが今日から明日につないでくれるのです。
- お世話になった時に相手にお金を渡すことがあります。例えば千円を相手に支払う時に、「これは払いたくないなぁ」と思って相手に渡すことは避けた方が良いのです。それよりも、「良くしていただいたことに感謝しています」と思って相手に支払う方が良いのです。
お金を支払いする時は、自分と相手の間に大きな丸い水槽があると思ったら良いのです。イメージして下さい。水槽の中にお札を浮かべてお札を自分の方に招くように手を動かすと、反作用で水の流れが円周に沿ってできるので、結局相手の元にお金が辿り着くことになります。自分に引き寄せようとすることは、相手にお金を渡してしまうことになります。
別のイメージでは、水と氷を入れたコップを自分の方に傾けて飲もうとすると、氷は自分の口から離れた方向に遠ざかっていきます。
対して、同じ状況をイメージして、お金を相手の方に行かせようと手を動かせると、水の流れは円周に沿って自分の側に戻ってきます。結果としてお金は自分の元にやって来るのです。相手のためにと思ってする行為は、結局、自分のためになっているのです。
このように自分が行う全ての行為が自分に返ってくるのです。人のためを思ってする行為は自分のためになりますし、相手のことを思わない行為は自分のことを思わない行為となります。全ては自分の思った通りの結果が導かれるのです。
「明日も一所懸命にお努めさせていただきます」の声が響き渡りました。この気持ちが故人に響いていることは間違いありません。明日の告別式も参列させていただきます。