1/31(日)「訪問活動」

【訪問活動】

朝から小雨が降りましたが、予定通りに訪問活動を実施しました。今日は約30人の自宅を訪問させていただきました。皆さんに感謝申し上げます。
 Sさんは「今年も来てくれたことを嬉しく思っています。議会報告レポートは毎年の分を綴じて保管しています。今年のレポートも読んで保管させてもらいます」と話してくれました。印刷物は一度読むと捨てられることが多いのですが、Sさんのように保管してくれていることを知ると作る側も気合が入ります。レポートを作成するには、活動をしっかりと実施しておく必要がありますから、読んでくれている人がいると相乗効果で良くなっていくと思います。ありがとうございました。
 Hさんは雨の中でも日課のウォーキングのため不在でした。しかしウォーキングから帰った時に携帯電話へ連絡をしてくれました。「折角、雨の中来てくれたのに会いたかったですね。頑張っていることは知っていますから、健康に気をつけて下さいね。応援しています」と付け加えてくれました。雨の日でも風の日でも午前と午後の二回のウォーキングは日課となっていて、健康維持に努めているようです。次回に会える日を、いまから楽しみにしています。
 Tさんは「元気そうで安心です。無理をしないようにして下さいね。議会報告レポートは毎回読んでいますよ。勉強していますね」とご夫婦で迎えてくれました。
 Fさんも「雨の中なのに丁寧に来てくれたことを感謝しています。テレビで活動の様子は見ていますよ」と声を掛けてくれました。
 Mさんは「この地域はテレビのデジタル化に際して電波障害が起きる地域なので、対応を考えています。昨年もデジタル化に関しての地元説明会を開いてくれましたが、抜本的な解決は図られていません。対応を考えています」の相談がありました。昨年の新年にデジタル化の相談に対応したのですが、依然として費用面での対応が難しい様子です。平成23年のデジタル化に向けての和歌山市の支援を確認したいと思っています。
 また「国政に行くとばかり思っていました。今回はないのですか。今からでも間に合いませんか」と問い掛けてくれました。「早く期待を背負って行って下さいよ」と話してくれました。
 Sさんは残念なことに入院中でした。元気な時には仏像の制作を一緒に見に行ったこともあります。玄関には手彫りの仏像が飾られていました。奥さんからは、「元気な時はよく活動していた主人ですが、昨年から身体が弱ってきました。私も高齢のため介護で疲れてきたので入院してもらっています」と残念そうでした。
 Tさんは、「和歌山県は元気がないですね。どうなっているのでしょうか。若い政治家に期待していますから、これからも頑張って下さいね。高齢者になったことから身体が動きにくくなっています。一票を投じることだけでも大変な労力です。その一票を託すのですから是非とも頑張って下さいね」と励ましてくれました。大切な一票の重みを感じるものでした。
 雨の中訪問した甲斐がありました。皆さん共、歓迎してくれたことで元気付けられました。今年一年も、よろしくお願いいたします。

1/30(土)「氏家豊さん」

【訪問活動】

今年も訪問活動の季節になりました。毎年この時期、挨拶を兼ねて議会報告のために皆さんのところを訪問させてもらっています。楽しみにしてくれている方もいるので私も楽しみにしています。今日は約50人の方の自宅を訪れましたが、暖かく歓迎してくれたことに感謝申し上げます。
 また今日は例年になく暖かくて動きやすかったので、気持ち良く活動することができました。今日の日に感謝しています。
 Hさんからは「頑張っていると聞いています。昨年の議会報告も楽しく読ませてもらいました。今回も楽しみにしています」。
 Sさんからは「友人が認知となり黙り込んだり叫んだりするようになりました。友人の娘さんが心配して福祉施設に入所したいと希望しています。ところが嫁いだ先が芦屋市なので、和歌山市に住む私には知り合いがいません。何とかなりませんか」と依頼がありました。丁度、私に連絡したいと思ってくれていたようですが、電話をするのを気遣ってくれていたのです。絶妙のタイミングで訪問したようです。芦屋市で希望する福祉施設があるのですが、娘さんから依頼しても入所が難しいような事情がありました。週明けにでも対応したいと考えています。そう言えば、昨年のこの時期、Sさんと一緒にその友人の自宅を訪ねた記憶が蘇りました。その時は話をしたようにお元気でしたが、1年経過した今日、残念なことになっていました。最善を尽くしたいと考えています。
 Sさんからは、「足を悪くしていたのですが、回復してきました。外も歩けるようになったのですよ。趣味の歌も再び歌い始めました。あとは写真の撮影旅行に行きたいのですが、バスに乗る旅は日帰りでも辛いものがあります。早く写真仲間と一緒に撮影会に行くことが望みです」と話しくれました。
 毎年、案内をいただいている写真展には伺っていますが、その芳名録を見て「来場してくれていることは知っています」と話してくれました。体調を崩してからは写真展会場で見かけなかったのですが、自宅で来場を歓迎してくれていたようです。あと少しですから、早く良くなってくれることを祈っています。
 Kさんは「テレビや新聞で活躍している姿を見ています。益々活躍している様子を楽しみにしているのですよ」。そしてOさんは「いつまでも忘れないで来てくれることを嬉しく思っています。体調を崩して3日前に退院してきたばかりです。何もお役に立てなくて申し訳なく思っています」と話してくれました。Oさんは働きながら司法書士の資格を取得された努力家で、もう20年も前からのお付き合いです。「時間が経過するのは早いですね。片桐さんは若いからこれからなので楽しみです」とも付け加えていただきましたが、Oさんと同じ時間の年齢を過ごしていますから、相応の年になっています。今日お会いした皆さんの気持ちも少しは分かるようになってきました。
 そして最後に「今の時期に来てくれるのは参議院に出る挨拶かと思いました。ジャンプの年に出てくれたら嬉しいのに」と意見をいただきました。期待してくれていることに感謝しています。皆さん、ありがとうございました。

【氏家豊さん】

満98歳をお迎えになられた氏家豊さん。俳優の森繁久弥さんと早稲田大学で同級生の方です。満98歳を元気に迎えられたことをお祝いする会合が開催されました。受付のお手伝いなどさせてもらって参加いたしました。この機会に関われたことを嬉しく思っています。
 氏家さんは海草中学校の卒業生であることから、後輩のである私も面倒を見てもらっています。海草中学校は現在の向陽高校で、創立90年を超える伝統ある学校です。
 氏家さんと親交のある方々が集まってのお祝いの会は楽しいものでした。何でも驚いたのは、向陽高校のセンバツ甲子園大会出場で盛り上がったことです。実に36年ぶりの快挙にOBの皆さんも大いに盛り上がっています。この会には、向陽高校の板橋校長先生と、海草向陽野球部堀内OB会長と正木副会長も参加していたこともあり、向陽高校の甲子園出場一色でした。誰もを惹きつける甲子園の力を見た思いがあります。
 海草中学校と向陽高校の校歌が歌われたり応援合戦をしたりと、卒業生もそうでない人も、和歌山県代表に暖かい拍手を贈ってくれました。
 参加した人の中に、伝説の島清一投手の甲子園大会で優勝した準決勝と決勝戦を見た方がいました。島清一投手の二年後輩ですが、伝説の投手の甲子園の勇姿を直接観戦した人がいることは感動でした。島投手のことを伺うと「素晴らしいスピードボールで打たれる気がしなかった。ノーヒットノーランを二度も見たのですが当然のことだと思いました。直球と上から落ちるようなドロップは打つことは難しいボールでした。最近の高校野球も見ていますが、島投手以上の投手は見たことはありません」と確信を持って話してくれました。何とも凄い伝説の存在が力になっているものです。野球殿堂入りした島投手が、後輩の快挙に拍手を贈ってくれているような気がします。
 さて氏家さんの挨拶にも感動しました。今日は98歳のお祝いの会でしたが、次は100歳の会に集まって欲しい。100歳の壁は先に自分が越えるので、皆さんも続いて欲しいというものでした。そして100歳になる2年後に再び、今日のメンバーが集まって同じ場所でお祝いの会を開催することになりました。目標宣言したことから、100歳のお祝いの会の実現に向けて動き出しました。
 氏家豊さんの98歳をお祝いすると共に、100歳も通過点であることのお祝いの会に向けて2年間も走り抜くことを誓い合いました。素晴らしい会合に参加できたことに感謝しています。ありがとうございました。

1/29(金)「防災と福祉」

【ビーチバレー】

和歌浦でビーチバレーが開催される予定があります。これは今年4月25日のスチューデントジャズフェスティバルと同時開催となる見込みです。ビーチバレーを直接見たことはありませんが、オリンピック競技でもあり、高い人気を誇っているスポーツです。
 和歌山県で開催されることは歓迎すべきことです。そして一緒に開催することを呼び掛けたジャズフェスティバル主催者の皆さんの和歌浦活性化への思いを感じます。
 ジャズとビーチバレーの主催者両名と話し合いましたが、自分達で実施可能な音楽とスポーツを通じて地域活性化に貢献したいとする思いに感銘を受けました。小さな取り組みの塊が大きくなっていく過程を楽しみにしています。

【介護問題】

突然、高齢世帯のご夫婦の一人が病気で倒れて収入がなくなり経済的に厳しくなった時、残された一人は忽ち生活に迷ってしまいます。収入は年金だけとなって、現在の生活を維持することが困難になった方の相談を受けました。
 年金だけだと会社と家屋を維持することは厳しく、会社経営に関しての借入金を毎月返済していることもあり、生活が維持できなくなっています。そのため自社ビルの売却を含めて会社を閉めることも考えています。一家の中で所得を得ている自営業の方が病気のため仕事ができなくなると、積み上げてきた生活はあっけなく崩れてしまいます。中でも75歳を超えたご夫婦の一人にとって、病院での看病をしながら自分も借金返済と生活を続けることは厳しい環境といえます。
 自らが介護施設への入居も検討しながら、これからの生活を考えることも余儀なくされます。不安と心細さによって精神的に参ってしまっている。そんな感じを抱きましたが、「こんなことを相談できる人は片桐さんしかいない」と言ってくれているだけに、借金返済と事業の継続問題、そして介護施設への入所などの問題を早期に解決させたいと考えています。残りは安心できる人生を過ごして欲しいと願っています。

【昼食】

お昼をいただきながら、素晴らしい出会いを演出してくれました。Kさんに心から感謝すると共に、ご一緒していただいたKさんにも心から感謝申し上げます。
 私は政治参画とこれからの関西発展について話をしたのですが、Kさんから心に響くお話を聞かせてもらいました。和歌山市は思いやりがあって、やさしくて幸せなまちになって欲しいとの意見です。信心法則に基づいて、人を信じることによって地域コミュニティが成り立つまちは幸せです。隣の人と会話がある、地域の人が信じられるまちは幸せなまちなのです。朝日が昇ってから夕日が落ちるまでの間に何をなすべきか。そんなことを考えて一日を過ごせるとしたら、一日は充実したものになります。充実した一日の積み重ねが一生涯です。人生において特別なことは滅多に起こりませんし、特別な日はそれほど巡ってこないものです。しかしそれは良いことなのです。幸せだと気づかない日々が実は幸せな毎日なのです。特別な日が毎日続くと精神的に疲れるのは必至です。
 手帳を見て「今週はすべきことが多いなぁ」だとか「毎日、初対面の違う人に会う日程が続くなぁ。どんな人だろう」と思うことがありますが、こんなタイトな日が一ヶ月も続くとしたら、精神的にきつくなります。特別な日は特別な日であるから嬉しいものであって、毎日あまりにも変化に富んだ日が続くと相当な精神力の持ち主でないと身体が持ちません。
 それが存在している間は幸せを感じないものです。無くすことによって幸せがここに存在していたことを知るのです。何もない日々を過ごしている私達は、実は幸せに囲まれて生きているのです。太陽が昇り、生きていることに感謝すべきこと以外に何をするのでしょうか。小さな毎日への感謝を続けられることが幸せなのです。
 今日の私は幸せですと、多くの人が言える筈です。
 ところで午とは太陽をあらわす単語だと伺いました。12時のことを正午といいますが、それは太陽が真上に来る時間であることに由来しているそうです。正午は中居間ともいい、この時刻から日が沈む時刻までが人間が活動すべき時間になります。日が昇ってから正午までの時間は神様に感謝する時間だそうです。太陽が昇って一日が始まることに感謝し、太陽が頭の上に来る午の時刻から人間としての活動を行う。そして日が沈む頃には心と身体を休ませる。これが自然界のサイクルです。この生活を続けていると身体も精神状態も快調になります。
 朝に感謝をしないで、昼は力を抜いて夜の活動に備える、そして夜更かしをしているようでは自然界に背くものですから、健康と幸せを維持できないのです。
 自然に従って、水の流れに従うように生きていれば苦しいことは少なくなります。水の流れに従うと日々の活動や人間関係は楽になります。人は自然の中に生かされています。そのことを知って営みを行いたいものです。

【防災と福祉】

和歌山市内では学校区単位で大災害発生時の避難所が指定されています。第一次避難所は公共施設が多いのですが、要支援者の皆さんにとってその場所で長い時間過ごすことは困難です。そこで要介護者の方が継続して避難生活を続けるためには設備が整った介護施設や有料老人ホームの協力を得て、その場所を第二次避難所として指定して欲しいところです。残念ながら和歌山市内のそれらの福祉施設と和歌山市が避難所として協定している例はありませんが、地域の安心確保のために絶対に必要なものです。
 現在、和歌山市では要支援者の登録を進めていますが、登録者数は約2,500人と少なくて、大災害発生時における要支援者の安全確保のための協定にまで進展していないのです。
 希望としては早期に福祉施設と和歌山市が災害発生時の避難所として協定を締結して欲しいのですが、協定の内容や具体的な依頼内容を詰めていく作業に時間を要しているようです。
 ただ他の府県の市では既に協定を締結しているところが多くなっていますから、和歌山市だけが協定することに困難な筈はありません。起きてから慌てるのではなくて、起きる前に協議しておくことが防災ですから、災害弱者である要支援者対策は早期に実施して欲しいと考えています。
 この問題に関して関係者と協議しました。関係者の思いも同じですから、平成22年度の早い段階で実現できるように活動を行いたいと考えています。

【政治不信】

政権交代を果たした後に噴出している政治とお金の問題。政権与党は強気ですが、民意はそれを許していません。多くの方と話し合うとそのことが分かってきます。この問題に関して、「与党の国会議員はどちらを向いているの」との質問がありました。「県民の皆さんの声を聞くことから代議士と呼ばれるのであって、政党の意見のままであれば選挙屋ですよ」との指摘も受けました。政治不信という言葉は嫌な響きがありますから、この言葉をなくすような政府与党であって欲しいものです。民意が選択した現在の与党なのですから。

【甲子園】

和歌山県立向陽高等学校が、和歌山県代表として春のセンバツに出場することになりました。向陽高校は21世紀枠で選ばれたたもので、甲子園出場は実に36年ぶり15回目の出場となります。
 和歌山市の方は知っている人もいると思いますが、向陽高校は旧海草中学時代を含めて夏の甲子園に7回も出場している古豪です。大先輩には、伝説の大投手といわれている嶋清一投手がいます。海草・向陽記念館には嶋清一投手の写真が飾られていますし、夏に連覇の偉業を記念するものも展示されています。長く甲子園から遠ざかっていましたが、遂に甲子園出場を決めました。校長先生から「期待できる」と聞いていたので大丈夫だと確信していましたが、実際に決まると卒業生の方々から連絡をいただきました。
甲子園出場、おめでとうございます。選手が夢の時間を思いっきり楽しめる試合を期待しています。


【掲載写真3枚/撮影/和歌山リビング新聞社編集部 佐藤俊一】

1/28(木)「米盛大翔くん」

【福祉施設】

和歌山市内の福祉に関係する情熱を持った経営者の方々と懇談させてもらいました。和歌山市の福祉の一役を担っているのが民間の福祉事業に携わっている皆さんです。一所懸命に活動していることを知っている人は多いのですが、福祉分野のことを知らない人も数多くいるのは事実です。高齢者の皆さんの幸せを願っている福祉関係者にとって、福祉を単に商売の手段として考えている同業者のことは同業者とは思っていません。勿論、経済的に利益を得られないと事業は継続することはできませんから利潤は大切ですが、それだけでは心がありません。
 少なくとも福祉施策に関して、心ある人が事業主体となって欲しいところです。損得抜きで福祉分野を生涯の仕事と考えて活動している方がいます。可能な限り支援したいと考えています。

【早稲田大学】

わざわざ和歌山市まで、早稲田大学の藁谷常任理事が来てくれました。和歌山市に来てくれたことを心から感謝申し上げます。和歌山市に来てくれた上、早稲田摂陵高校の取り組みに関して説明までしてもらいました。早稲田の本気を感じる説明でした。早稲田大学は1930年代から女子学生を受け入れている先進性に富んだ大学です。時代を先取りしているのが早稲田で、そんな早稲田の系列校が大阪に進出してくれたことは歓迎すべきものです。大阪府下にある早稲田ではなくて関西にある早稲田であるとの認識の下、和歌山県からも人材を送り出したいものです。
 但し、入学するには偏差値は60から65は必要となりますから、ハードルは高くなっています。次代の関西を担ってくれる人材を育成する目的で、早稲田が大阪府に来てくれました。新風を呼び起こすような新しい動きを歓迎したいと思っています。

【統廃合】

和歌山県内の学校の統廃合案が示されています。和歌山市内の定時制と通信制の学校である青陵高校と陵雲高校を統合する計画が県教育委員会から示されています。平成21年9月に突然示されたものです。それぞれの高校の卒業生は知らなかったことですし現役の学生も知らなかったと聞きました。現場の生徒が知らないまま統廃合が進められていることに危機感を持った方々が申し入れに来てくれました。
 通信制の高校の意味は以前とは随分様相が違っています。高度成長時代は企業内高校の役割を担っている部分もあったのですが、今では企業内から送り出された人材ではなくて、
 高校を中途退学した学生やひきこもりの生徒など、心に傷を負っている人が入学、編入していくのです。
 言葉で書くと簡単なのですが、現実の風景は言葉では表せないものです。青陵高校と陵雲高校を統合する案は突然示させたものですが、誰がこの方向性を示しているのか明らかにして欲しいと考えています。

【米盛大翔くん】

和歌山市民図書館で開催中の「米盛大翔くんの絵はがき展」。あちらこちらで反響を呼んでいます。米盛くんのやさしい絵が私達の心に響いています。今日も米盛くんに関しての暖かい話を聞かせてもらいました。次のような内容です。
 Kさんから、米盛くんのA4サイズの絵とポスターをいただきました。その絵を入れるための額を買って、私の知り合いにお持ちしたところ、大変喜んでくれました。その額に入った絵を手にして眺めている知り合いの姿を見ているだけで、私も自然と笑顔になっていました。私の家族も、その絵を見て笑顔が絶えませんでした。
 この出来事をKさんに報告したところ、「そうやって言ってもらえると嬉しい」と、ここでもまた笑顔でした。
 そして1月22日にはSさんの誕生日だったので、米盛くんのポストカードを写真たてに入れてプレゼントをしたところ、ここでもまた笑顔でした。誕生日当日は、職場の机の上に飾ってくれていました。週明け、Sさんの机の上を見ると米盛くんの絵がなかったことから、私の想像ですが、多分、家に持って帰ってSさんの家族も笑顔になったことだと思っています。
 自然と笑顔の出る絵の立派さと影響力に驚いています。
 以上のような絵はがきと笑顔についての感想を提供してもらいました。何と素晴らしい連鎖が続いているのかと嬉しく感じました。和歌山市内に笑顔の輪がもっと広がると、明るいまちとして発展していくと思います。米盛くんの絵の力によって、笑顔の広がりが起きています。この話を聞いた私も、笑顔で過ごしているのです。

【米盛大翔くん2】

鹿児島市と和歌山市が取り持ったご縁があります。和歌山市民図書館で開催中の米盛大翔くんの絵はがき展。感動の渦を拡げています。
 今日は米盛大翔くんの絵を広めようとしてくれているSさん、使命感に燃えている市図書館の皆さん、そして電力会社の広報担当の皆さんが集まり懇談の機会を持ちました。米盛くんが取り持った素晴らしいご縁です。
 仕事を通じて感動がある。そして感動を作った人たちが一堂に集まる機会を持てたことは素晴らしいことです。米盛くんが作ってくれた奇跡のような出会いに感謝するばかりです。今日、関係者が集まったことは絵はがき展の打ち上げではなくて、これからが始まりであることを知らせてくれるものです。何かが広がりそうな予感がする、そんな気持ちで仕事に励みたいものです。
 今日の交流を通じて元気な私達の絆が広がると良いと思っています。

1/27(水)「ジャズフェスティバル」

【キャンプ】

和歌山市の紀三井寺競技場で、プロサッカーJ2リーグのヴァンフォーレ甲府がキャンプを張っています。和歌山市に来てくれたことは歓迎すべきことですし、海南市のサッカー指導者の皆さんが誘致したことは素晴らしいことです。通常、誘致活動などが契機となるものですが、今回は、人脈と熱意だけで和歌山市に来てくれたと伺いました。
 海南市のサッカー関係者と、東京から来た元帝京高校サッカー部員でスポーツ関係のマネージメントを行っている方と懇談させてもらいました。今回の経過やこれからの抱負なども話し合いました。

【ジャズフェスティバル】

今年も4月25日に、スチューデントジャズフェスティバルを計画しています。今回で5回目となるこのイベントは、春の和歌浦の風物詩として定着しています。和歌山県内の学校と共に、県外からは高砂高校、甲南高校、そして帝京高校が参加してくれることになっています。特に帝京高校は初参加で、バスで和歌山市まで来てくれることになりました。これも関係者熱意の賜です。
 帝京高校のOBの方とのジャズフェスティバルに関して話し合い協力してもらえることになりました。「和歌山市に私の母校が来てくれるのであれば歓迎します」と久しぶりの後輩と会えることを楽しみにしてくれています。
 県外からのブラスバンドの有力校の参加を得て、今年の和歌浦は春から若い熱気が溢れる気配がしています。
 さて、この和歌浦の片男波海水浴場では、「海開き」のない海を目指している関係者がいます。「海開き」があると、それまでの期間、つまり冬の間は海が閉鎖されている印象があります。四季を通じて、片男波海岸では何か期待できるものがあるように仕向けたいものです。海水浴だけではない和歌浦の四季の魅力を伝えたいものです。
 「海開き」前のスチューデントジャズフェスティバルは毎年1,000人以上の方が訪れてくれますから、これも「海開き」のない片男波海岸の注目のイベントです。

【懇談会】

まちづくりに関する懇談会を行いました。話し合いは夜遅くまで続き、終了したのは0時でした。和歌山県は半島という地理的に不利な場所に位置していることが発展を阻害している要因のように言われていますが、そうではありません。大阪府に隣接していて、国際空港の関西空港まで約40分、そして南海電鉄とJRが通っている極めて恵まれた地域となっています。地理的に不利益なのは鳥取県や島根県などのように大都市と離れた地域を指すものですし、それらの地域は地理的不利益に立ち向かって発展の方向性を探っています。和歌山県は不満を言っている場合ではないのです。
 しかも玄関口である和歌山市は人口37万人の都市であり、これだけの人口を有している中核市として活力がない方がおかしいのです。活力がないと感じるのは、まちが明るくないからです。明るさとは賑わいであり人の交流を含めたまちの景観です。
 JR和歌山駅に初めて降りた人の意見です。「これが37万人都市の玄関口とは思えなかった。賑わいに乏しくて人が歩いていない。そして若い人に出会わない」ことから、暗いまちの印象を持ったそうです。駅を降り立つと賑わい感が充満しているまちは明るくて活気があります。JR和歌山駅周辺の再開発は不可欠なのです。
 和歌山市の規模だとコンパクトシティとして発展が可能です。現在はロードサイドにまちが広がっているため賑わいが散っています。そして公共交通機関が弱いことから自動車が主な移動手段となり、人の交流、人の交錯が少ないのです。大きなまちで感じる、駅を降りた瞬間の賑わい感やワクワク感がないのはそのためです。
 地方都市間の競争が激化しようとしている中、地方都市で人口を増加させることはかなり難しいことです。人口が増えないのであれば交流人口を増加させる施策に転換させる必要があります。大阪府を初めとする他の府県から来てもらえるまちづくりや仕掛けを考えたいものです。
 加太、和歌浦、紀三井寺などを巡る観光拠点の連携や、公共交通機関やタクシーで巡ることが可能な公共交通の設計などが必要です。都市コミュニティの観点からすると、南海和歌山市駅とJR和歌山駅が接続されているのに、分断されているような印象があることも改善の余地があります。乗降客の多い駅は近くに複数あることで賑わいの効果がありそうですから、運行本数の増発などによって、より駅同士、地域同士の接続感を創り出したいものです。
 もうひとつは、リーダーが変わることによる効果です。リーダーが交代するとまちの空気は変わります。期待感を感じられる人が登場することによって、確実にまちの姿は変わります。全国府県と市町村の中で、10%程度はまちの空気を変えているリーダーが登場していると聞きました。和歌山県もこの流れに乗って行かないと発展はありません。リーダーを今のまち基準で選んではいけないのです。5年後、全国の地方自治体の姿は今と違ったものになっています。今は別に悪いことはないからと言って現状維持を選択すると、5年後には都市間格差が拡大していると思いますから、和歌山県は益々遅れた地域としての地位を確立していることになります。それは避けなければなりません。
 兎に角、明るく元気に、活性化を目指したまちづくりを行いたいと話し合いました。元気のでる懇談会でした。

1/26(火)「特別委員会」

【特別委員会】

行政改革・基本計画等に関する特別委員会が開催されました。今回の特別委員会は、関西広域連合に関する各県の検討状況の調査が目的です。和歌山県は関西広域連合への参加を決めていますが、関西は決して一枚岩ではありません。関西広域連合への参加予定は、一部参加を含めて大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、和歌山県、徳島県、そして島根県となっています。一方不参加を表明しているのは、奈良県、三重県、福井県の三県です。
 そこで不参加を表明している奈良県県庁を訪問し、不参加の理由などを伺いました。
 関西広域連合は、参加を予定している各府県の平成22年2月議会では設立に関する議案を提出しないことになっていますが、関西広域連合を所管する特別委員会に議決対象となる規約案のたたき台を示して説明を受けることになっています。最終的に、各府県議会の審議状況を踏まえて、平成22年度中に議案を提出することになっています。
 さて奈良県が関西広域連合に参加を見合わせている理由は次の通りです。
 関西広域連合の目的が、道州制の第一歩なのか道州制の代替なのかはっきりしていないこと。奈良県では県南部が遅れていることから、道州制に移行するとなると州都の中心からはさらに距離感が感じられるようになること。明治時代奈良県は堺県と大阪府と合併した経緯があり、当時起きた災害の復旧に関して奈良県への予算が配分されなかったというトラウマが今も残っていること。現在でも関西の各府県での連携が図られているのに、果たして関西広域連合という組織までの必要性を感じないこと。そして奈良県が賛成しないと進まないものではないことから参加する府県で先に進めてもらって良い事例を示して欲しいと考えていることなどがあります。良い事例が示されたならば、途中から参加することも考えたいとしています。
 つまり反対ではないけれども不参加という姿勢です。
 もう少し具体化すると、関西広域連合は法を制定する権限を持つ新しい地方自治体であり、現在ある広域連携とは意味合いが違っていることから、権限が二重になる恐れがあることを懸念しています。つまり意思決定の遅延や煩雑化、そして組織の非効率化を招く恐れを感じているようです。
 また関西広域連合が国の出先機関が廃止された後の受け皿になるかどうか不透明であることから、参加するに当たって慎重になっていることもあります。参加することで組織を維持するための負担経費が発生し、それを奈良県民の負担に転嫁させることは県民の利点とはならないと考えているようです。
 むしろ関西広域連合という大きな器から地方分権を考えるのではなくて、小さなまちの単位で出来ることから実施する改革を行い、その結果、奈良県全域の改革につなげようとする地方分権を志向しているように感じました。最終的に目指すところは良く似ているのですが、方法論が違っているのです。ですから不参加を他の府県がいうことは良くないことです。
 ただ関西広域連合として機能を発揮するためには、関西の真ん中に位置していて歴史的にも重要な地域である奈良県の参加が見込めないことは大きな痛手です。政府からすると関西はひとつと思えないような気がします。奈良県の不参加表明は残念なことですが、将来的に奈良県が参加したいと思ってくれるような関西広域連合に仕上げる必要性を感じています。
 わが国最初に誕生した都が奈良県ですから、その歴史的背景、日本人としての故郷を大切に考えるべきです。同じ紀伊半島に位置する和歌山県としては奈良県も一緒に参加してもらいたいと思いますが、そこに住む人の意向や地域事情を考えると簡単な問題ではありません。
 みんな違っても方向性が正しければそれで良いと思って、将来結び付くことを期待することが視察の成果でした。

【打ち合わせ】

大阪市内で関西丸としての進むべき道に関しての打ち合わせを実施しました。大阪府庁がWTCに移転することになると大阪府南部がひとつの拠点となります。関西空港の役割の高まりやリニアモーターカーの設置、WTC周辺の開発などが課題となってきます。和歌山県にとっても、関西の中の県として飛躍するために大切な時期に差し掛かっています。
 自分の県は大切にすべきものですが、関西の発展があっての各府県です。大阪府を中心とした関西地域発展のための施策を前向きに検討することが重要だと認識しています。

【懇談会】

夜は数人の皆さんとの懇談会でした。和歌山市を愛する人達の集まりは熱気がありました。誰もが和歌山市が元気になって欲しいと思っています。期待感が感じられない市になっていることから、上がりの人ではなくて一緒に市の未来を創ってくれる新しいリーダーの登場を期待していることを話してくれました。
 歴史の転換期になっているのに転換する気配がないことを嘆いています。現状への不安を打ち消すためには期待感を感じる人の登場が必要なようです。冬の寒さの中、熱い論議が飛び交った懇親会となりました。

1/25(月)「就職問題」

【お悔やみ】

平成21年12月にお亡くなりになったUさん。残されたUさんの奥さんは、寂しいお正月を迎えました。お悔やみと併せて、市役所において死亡に伴う世帯主の変更手続きや税金の問題、そして高額医療の取り扱いなどに関して協議を行いました。奥さんにとっては初めての手続きですし、市役所には慣れていないため不安感が感じられました。ところが説明を受け、所定の手続きが完了した後は、気持ちも晴れていたようです。
 「手続きの漏れがないかどうか不安でしたが、不安が解消できました」と意見をいただきました。ご主人さんを亡くして辛い日々を過ごしていることを伺いました。「いつも一緒にいるとその存在が当たり前になっていたので、存在の大きさに気付きませんでした」の言葉は、同じ境遇の人に共通するものだと思います。生前は感じなかったことを亡くして初めて感じるものがあるようです。
 今週末の土曜日が仕上げだそうです。2月からは、また元気な姿のUさんと出会いたいと思っています。さあ元気を出して再び歩き始めましょう。

【就職問題】

早いもので和歌山大学観光学部の一期生は、平成23年春に卒業生を輩出することになります。そのため今の時期からが、来年に向けての就職戦線に入っています。観光学部には先輩がいませんから、現在の3年生にとっては未知の領域に突入することになりますし、自分達が歴史を刻むことにもなります。
 第一期生がどこに就職が決定するのかによって、後に続く学生の気持ちの持ち方が違ってきますし、社会の評価も違ってきます。できる限り学生の希望通りの会社に就職できると良いのですが、採用する側の会社の評価は未知数です。
 「観光学部で学んだことは弊社の仕事のどの部門とも関係がない」という意見や、「実力が未知数なので採用に値するか不明」などの意見があります。最初の卒業生ですから観光学部の評価がないので、学生個人で勝負するには辛い状況かも知れません。
 それぞれの学生は希望職種を決めて、それぞれの会社にエントリーシートを提出し始めています。さてこれからが就職戦線の本番に突入です。和歌山大学において就職事情について話し合ってきましたが、最初の学生の進路によって評価が固まります。学部は設置したものの出口まで決まっていないのは当然のことです。新しい学部だからといって採用を優先してくれるものではありませんから、実績のある大学との競い合いになります。
 大切な第一期卒業生の進路です。全面的に学生達の支援体制をとっていただくことをお願いしてきました。

【災害拠点】

和歌山県内には非常災害時に県民の皆さんに少しでも安心してもらえるように県と民間企業の間で防災協定の締結を進めています。私たちにとっては心強いものですし、民間企業と行政機関が補完しあって私達の生活を守ってくれていることに感謝しています。
 ところが福祉施設との間での防災協定はないと思います。和歌山市の場合、各中学校区には福祉施設がありますから、非常災害時には地域の防災拠点として受け入れてもらえる可能性があります。勿論、入居者の皆さんの意見と経営者の意向によりますが、できることなら地域の皆さんの安心できる場として防災協定の締結を急ぎたいものです。和歌山市内で福祉施設と市が防災協定を締結している事例はありませんから、新年度には一箇所でも協定を交わして欲しいと考えています。
 他の府県では協定した実績がありますから、和歌山県内でできない筈はありません。福祉施設の経営者と、和歌山市にとっては必要な施策であることを確認しあいました。行政機関に働き掛けたいと考えています。

【レオ育成協議会】

和歌山市内にある9つのライオンズクラブのレオ委員が参加したレオ育成協議会に出席しました。和歌山大学の学生を中心にレオクラブが組織されていますが、本年度の活動は活発です。会員は37名で、毎月一回は社会貢献につながるようなイベントを実施しています。今日は上半期の活動報告と下半期の予定を確認し合いました。3年生にとって、就職活動と合わせた活動になっていますが、元気に両立してくれるような笑顔が見られました。
 折角、ご縁があって関わったレオの活動ですから、最後までやり抜いて欲しいと願っています。若いレオクラブの活動を、ライオンズクラブのレオ委員として応援することを協議しました。

1/24(日)「新年会」

【翌朝】

昨日の懇親会を終えて、朝現地で解散、和歌山市に向けて戻りました。今回の懇親会の内容に満足してくれたことを嬉しく思っています。「次回の企画も楽しみにしています」と言ってホテルを出て行かれた方をお見送りする瞬間、「実施して良かった」と感じました。
 引き続いて楽しい企画を立案したいと考えています。参加いただいた皆さんに感謝しています。ありがとうございました。

【新年会】

和歌山市に戻って所属する連合自治会の新年会に出席いたしました。和歌山市長も出席してくれていました。毎年恒例になっている新年会ですが、同地域の新年会を単位自治体の役員の皆さんは楽しみにしていることを感じます。新年を迎えられた喜びの顔が並んでいます。役員の皆さんには大変ご苦労様ですが、ここから今年の自治会の運営が始まります。簡単なように思える恒例行事を続けることは大変なことなのです。
 さて各地域の自治会の皆さんから励ましの言葉をたくさんいただきました。心から感謝申し上げます。皆さんに支えられていることを実感し、また地域の皆さんと一緒に一年が迎えられたことに感謝しています。
「この人をこの地域から失っては絶対にいけない。私達で支えたいと思っています。」
「家の前を通って下さいね。姿を見かけることだけでも頼もしく感じています。」
「よく参加してくれました。来てくれることだけでも嬉しく思っています。」
「地域に地元議員といえる人がいることは地域にとっての誇りです。自治会と連携して、もっと地域を盛り上げたいと思っています。」
 以上に代表される意見をいただきました。ただただ恐縮するばかりです。ありがとうございました。

【中国事情】

お隣の国中国ですが、報道されている以上の事情を知っている人は少ないのが現状です。
 中国の経済発展は凄まじく、GDPで日本は抜かれましたし、事情に精通している方との話によると、これから10年は経済発展が続くと予測されています。中国経済に不安要素を感じるような意見がありますが、実態はそうではないようです。上海に続いて瀋陽は経済発展地域として発展が約束されていることを知っている人は多くはありません。人口は1,200万人とも言われていますから、既に東京よりも人口は多く上海に次いで二番目の規模の都市となっています。
 そんな中国とのつきあいですから、市場主義経済の国として、経済大国の国として、そしてアメリカと並ぶ国としてつきあう必要があります。未だに未発展の国だとか、経済発展途上の国などの印象がありますが、もう過去のことです。同じ市場主義経済の国としてのつきあい方をしないと、関係を誤る危険性があります。直接の情報に基づいた関係構築が必要です。

【打ち合わせ】

夕方からは地域振興に関しての打ち合わせを行いました。和歌山市内の商店街には活気が戻っていないことから、何らかの方策が必要として具体的な提案をいただきました。公共バスの運行経路のことや、昭和のまち並みを再現したまちが活性化した事例を紹介してくれました。「和歌山市中心市街地再生といいながら、何をしているのか全く見えてこない」との意見でした。また現状から推測すると将来性に欠けていることや、まちの発展の方向性を示して欲しいことなどの意見をいただきました。
 具体的方策が示すことができないのであれば、「他のまちの成功事例を参考にするだけでもアイデアが湧き出てくると思います」との指摘がありました。わがまちへの関心が高いことが希望です。こんな意見が聞かれなくなると、再生への道が閉ざされるような気がします。日曜日にも関わらず、ご意見をいただきありがとうございました。

1/23(土)「懇親会」

【懇親会】

これから冬本番の寒い中ですが、和歌山県西牟婁郡白浜町は紀伊半島で春に最も近い場所です。本日は朝の7時に和歌山市を出発して白浜町に後援者の皆さんとゴルフに行ってきました。寒いと予想して厚着をして行ったのですが、さすがは白浜町です。時折寒風が吹いたものの、終始穏やかな気候の中でプレイすることができました。
 その後、後援会の方が会員となっているホテルに宿泊して、懇親会を実施しました。お互いに初顔合わせの方がいたのですが、ゴルフと夕食の組み合わせによって和やかな懇親会となりました。
 経営者の方が多かったことから自然と会社経営の話になり、厳しい経済状況の中での問題について意見交換することができました。経営者は最終意思決定者であることから孤独な立場にあります。従業員さんには弱音を吐くことはできませんし、他の経営者にも弱みを見せることはできません。そのため孤独な意思決定を余儀なくされる場合がありますが、そんな隠された問題の話し合いによって、「気分が晴れた」と話してくれる方もいたから、懇親会は正解だったと思っています。
 経営に関しては人材確保が大きな課題になっています。景気が良くないからといって、縮小するだけでは将来への布石を敷くことができません。将来への布石とは、この後に会社を支えてくれる人材を確保することです。雇用問題の解決が問題になっていますが、会社としては人材が欲しいのです。ただし誰でも採用するわけではありません。将来会社の中心人物になれる人、技術者、間接部門の部長のような人物で、社長が不在の時でも切り盛りしてくれる人材などを求めています。
 時々、採用枠を設けて人材を募集しているようですが、採用に至らない場合も多くあります。ある会社では、事務部門を任せられる幹部候補として1名の募集を行ったところ、応募してきたのは30名ありました。そのうち履歴書に書かれた経歴、社会での経験によって10名の面接を行うことになりました。この時点で20名は採用枠から外れているわけです。そして10名の面接を実施したのですが採用はゼロでした。
 つまり人材は欲しいのですが、採用したいと思える会社に必要な人材は少ないのです。そこがミスマッチになっているのです。
 会社にとって人材は人財ですから、会社が厳しい状況にあっても将来に向けて確保しておきたいのです。社長が引退した後も、会社は社会から必要とされる存在であり続けたいものですし、多くの場合、一代で終えるような会社であって欲しくないと思っています。
 ですから新卒者の雇用状況が停滞しているとしても、必要のない人材の雇用には踏み切れないのです。
 ひとつ興味深い話を伺いました。人材を採用するに際しては、面接の結果、最も優秀な人とそうでない人を採用するとのことです。理由を質問したところ、優秀な人材は将来の会社を支えてくれるために採用し、そうでない人材は素直なので適材適所に当てはめることが可能だからだそうです。
 ところが面接結果が中間に位置するような人材は採用しにくいのだそうです。それは幹部候補として化ける可能性が低く、かといって任せる仕事内容によっては不満が出てくるので使いにくいからだそうです。自分で自分を分かつている人は採用されたことに心から感謝していますから、どんな仕事を与えられても一所懸命に仕事をするのだそうです。その結果、社会人として成長し、人材から人財に化けていくのだそうです。
 このように、組織とはおもしろいものです。優秀な人ばかりでも成り立ちませんから、適材適所の人材採用が必要なのです。組織とは生き物であり、固定されたものではなくて生き物であるから進化することが可能ですし、環境に適合することができるのです。価値観が固まった組織は環境変化に対応できませんから、生き抜くことは容易ではないようです。
「皆さんと会えて交流できたことは有意義でした」。そんな意見をいただいたことに感謝しています。

1/22(金)「信仰心」

【信仰心】

素晴らしい成果を収めている経営者の方は信仰心が強いことを感じています。日頃から大変お世話になっているFさんの信仰は素晴らしいものでした。  どんな時でも毎朝1時間は必ずお祈りを捧げています。その1時間は、今まで訪れた神社への参拝をシミュレーションすることから始まるそうです。伊勢神宮や出雲大社など、表参道から境内に入る場面をシミュレーションして、信仰心を呼び起こしています。全国の神社を訪れているので、次第に朝のお祈りの時間が長くなってきたといいます。
 そしてその中での思いは素晴らしいものでした。「世界で一番幸せな人生を与えて下さいまして、ありがとうございます」と心に呼びかけているのです。如何ですか。「世界で一番幸せな人生を自分が生きている」と思えるでしょうか。こんな気持ちを持てる人は、世界で一番素敵な人生を生きているのです。
 毎朝1時間もお祈りをささげている人の、「何と言ったって、人生は一度限りだからね」との言葉は重みがあります。一度限りの人生を世界の誰よりも幸せに過ごしている自信が人生の成功につながっているのです。
 外国にビジネスに訪問した時でも、お正月であっても、毎朝のお祈りは欠かさないそうです。感謝する気持ちが人格を形成して、その人格が自らを幸せにして、周囲の人にも幸せを分け与えています。幸せを分けてもらっている人は、それを自分の周囲に伝播させていって欲しいものです。
 そしてもうひとつ心掛けていることがあります。それは「妬まず、羨まず、僻まず」の気持ちを持つことです。人は自分が持っていないものを持っている誰かを妬み、羨むことがあります。そして僻んでしまいます。その気持ちを持つことは、自分の人生をその程度のものにしてしまいます。人と自分を比べても何の意味もありませんし、そこから妬みや羨みの気持ちを持っても何の解決にもなりません。むしろ、自分の人生を楽しくないものにするだけです。性格も育ってきた環境も能力も違う私達同士を比較しても、意味がないのです。
 それよりも、「感謝と信仰心と挨拶」を心に抱いて人生を歩くべきです。自らの心を高めることに時間を割いて、そこに心配りをする方が幸せな人生になります。
 そしてたった一度の人生です。決して次はありません。今は予行練習で、次は本番の人生だということは絶対にありません。今日が予行練習で明日が本番ということもありません。人生は毎日が、この時が本番なのです。本番の人生にすることがないのであれば、1時間、感謝の気持ちを持って自分と対話すれば良いのです。Fさんが「お祈りをし始めてから確かに変わってきたよね」と話してくれたように、人生が切り拓けてきます。
 たった一度の人生を、幸せに生きていることに感謝することが大切です。奇跡のような自分という人生を生きられていることに感謝したいものです。感謝の気持ちを持てば、自らの行動から奇跡のように結果も伴いそうです。
 朝から感謝の気持ちをもつとその日の最後に感謝の気持ちになるよりも、一日分、自分が得をすることになります。一日の得が積み重なると人生の徳となって自分の性格が培われていきます。どうせなら得と徳のある人生を過ごしたいと思います。

【石油事情】

最近の石油動向に関して専門家と意見交換を行いました。新エネルギーの問題を議論していますが、化石燃料は主力エネルギーで今すぐの代替性を持ち合わしているエネルギーはありません。最近、石油価格は上昇しているようですが、埋蔵量や生産量の見通しがブラックボックスで関係者以外は正確な数字を知らない状態ですから、上昇基調で推移することは間違いありません。
 ハイチの災害には各国が支援に当たっていますが、日本はようやく自衛隊が出発しようとしているところですし、支援活動に関しては大きく立ち遅れています。国際社会での評価も、これからのエネルギー問題とも関係しそうな感があります。世界で尊敬される国であることが、エネルギー資源の少ないわが国にとって大切なことです。

1/21(木)「命の相談」

【大阪府】

橋下知事が関西の三空港の問題や大阪府庁をWTCに移転させる構想を発言していますが好意を持って受け入れられているようです。選挙対策の専門家と話し合ったところ、橋下知事の手腕と支持は高いところに位置しています。首都圏でも若手市長が誕生しているようですが、橋下知事には匹敵する人はいないようです。某全国紙の調査によると支持率は70%を超えているなど、圧倒的支持を集めています。中でも賛否が分かれていると思っていた大阪府庁のWTCへの移転に関しては支持が高くなっています。一部の声の大きい人ではなくて民意を聴取した上での政策形成が必要なのです。
 さて大阪府北部のこれからの選挙に関しては、伊丹空港の廃止か存続が争点になりそうです。大阪府の方針と北部の市では意見が食い違っているようで、政策の不一致を見ています。そのため方針を固めていかないと大阪府が関西のリーダーとしての機能を発揮できなくなります。大阪府の方針が関西に影響を与えますから、方針を一致させるためにも、これからの首長や議員選挙が大切になっているようです。
 首都圏の関係者からもその動きが注目を集めています。

【命の相談】

首都圏ではマイカウンセラーという命の相談サイトがあります。若い人たちの中は電話で相談するよりもメールでカウンセラーに相談する方が向いている場合もあり、携帯電話のメールから悩み事の相談を受けているサイトです。このサイトを主宰している東京のTさんと命の問題に関して話し合いました。先の1月12日に福島自殺担当大臣にマイカウンセラーの取り組みを紹介していますが国からの支援体制はありません。Tさんが個人で数千万円を出資して取り組みを続けています。携帯メールで自殺を思い留まったり、悩み事が解決するのかと疑問に感じる人がいると思います。
 若い世代はメールによる相談と心のあるカウンセラーの回答によって癒されることがあるのです。事実、自殺をしようと思っていた若い人がメール相談の結果、顔を見たことがないのですが、メール交信によって信頼関係を築いているカウンセラーからの助言により自殺を逃れ立ち直っているケースもあります。そんな事例の紹介を受けながら、若い人たちにバーチャルではない命の大切さを教育して行くことや、若い人の行動に合わせた悩み事相談への対応についても議論を交わしました。
 面談、電話相談、メール相談など、悩み事の相談体制には種類がありますが、メール相談の体制を確立させることも必要な取り組みかもしれません。マイカウンセラーではリアルで活動している専門のカウンセラーと契約を結び、大勢のカウンセラーがメールでの相談対応もしてくれています。  この取り組みが広がるように遠い和歌山市から支援をしています。

【アフリカ】

人口9億人のアフリカ。市場としても成長が見込まれていますし、資源大陸でもあります。経済成長に伴って、失業率の改善とエネルギー需給の改善が大きな課題になっています。南アフリカ大使館ではアフリカ諸国の関係者が集まって、新エネルギーに関する議論が交わされていました。電力需給問題はアフリカが経済発展を遂げるために解決しなければならないものです。南アフリカでは原子力発電が稼動しているなど、地球環境と電力供給を同時に達成するための取り組みが開始されています。
 過去の経済発展を遂げた国と違うのは、地球環境に配慮しなければならない点です。そこで新エネルギーによる電力供給と地球環境にやさしい取り組みが検討されているようです。
 意気込みとしては、南アフリカとしてアフリカ大陸の電力を支えたいとする強い意志も感じられます。サッカーのワールドカップ開催国として、新しいアフリカ大陸の出現を予感させてくれる会議でした。

【平河天満宮】

その南アフリカ大使館の隣に位置しているのが平河天満宮です。この横には頭山先生の事務所があり、挨拶に立ち寄りさせていただきました。頭山先生と約1時間に及ぶ懇談ができたことは貴重なものでした。大変ご多忙の頭山先生に時間をとっていただいたことに深く感謝申し上げます。
 先生からは国家の小さな単位は家族であることを教えてもらいました。国家感というと大きすぎて遠い存在に思いますから、国家は誰かのものだという認識になっているようです。ですから誰かが守ってくれるだとか、私達個人が考えなくても良い問題だと勝手に思っているのです。国家とはそんなものではありません。個人がいて家族がいる。それが国家の最小単位なのです。人は家族を守ります。同じように個人は国家も守るべきものなのです。安全管理を誰かに任せていることや、安全はアメリカが守ってくれているなど簡単なものではないのです。
 沖縄県の米軍基地問題に関しても議論が先送りされています。沖縄県以外では他人事のように思っている人がいるかもしれませんが、国家の問題なのです。この基地問題が議論として成り立たないのは、憲法第9条をどう解釈するかの問題と切り離されているからです。
 基地は日本国内に不要だから国外移転だと考えている人に対しては、では誰が国家を守るのかの質問が必要です。既に米軍が沖縄県に存在している現実がありますから、現実を避けた銀は不毛の議論になります。米軍は要らないというのであれば、米軍に変わってわが国を守る方法が必要です。それは憲法問題とつながります。憲法問題を議論しないで現実をどうするのか語っていても結論はでないのです。ですから、沖縄県の基地問題は国民の議論なのです。
 憲法はそのまま、米軍は出て行けという意見に対しては、現実を示さなければなりません。今まで日本海に侵入していなかった他国の潜水艦が、今では我が物顔で出現しています。自衛隊がそれらの潜水艦を発見しても、追及する方法がないので、どうしようもありません。相手は攻撃してこないことも知っていますし、わが国は領海竹島や対馬の問題への関心が薄いことを知っていますから、見つかっても堂々と日本海にやってきています。
 このままでは竹島や対馬は、日本の国土であることが現実としてなくなる恐れもあります。現実として他国に支配されるようになって歴史が積み重なると、それが現実のものになってしまうのです。それでも良いのでしょうか。
 平和は何があっても守るべき価値観です。その平和を守る方法が他の国から舐められているような状態であるのは問題です。自分の家族を守れない人が、社会で戦うことはできないように、自国を守る気のない国民が世界を相手に戦えるはずはないのです。国際社会の発言力や経済力でも同じことなのです。
 例えば、成人した人が消防署に三ヶ月配属して現場を巡ることは勉強になります。火災現場で子どもが火に囲まれていたとします。それを見て知らない態度をとるのでしょうか。そんなことはしないと思います。崩れ落ちそうな家屋の火の中に飛び込む覚悟を持つ人もいると信じています。自らの命を顧みないで子どもの命を助けたいと思う人がいるはずです。そんな体験をしてきた人は、家族や国家、そして命に対して無関心でいることはありません。命の大切さや国家の有り難さを感じる体験が不足しているのです。
 わが家族を思うこと、わが国を想うこと。どちらも大切な価値であることを知ることができました。頭山先生との新春の対話は、簡単であるけれど難しい国の価値観について考える契機になりました。

1/20(水)「和歌浦観光」

【和歌浦観光】

和歌山市の和歌浦は万葉の時代から今に伝わる歴史的史跡です。江戸時代には紀州徳川家にも愛された地域です。そんな和歌浦ですが、観光地としては厳しい状態が続いています。関係者と話し合いましたが、“個人的感覚”との前提ですが、和歌浦を観光地と思っている京阪神の人は10%程度ではないかとの意見でした。今日も懇談している最中に問い合わせの電話が入っていましたが、和歌浦には温泉が少ないことから観光地の印象が薄いようでした。
 また地元でも観光地としての強い意識が薄れてきていると感じているようです。例えば、那智勝浦町の那智の瀧が凍ったことは全国版のニュースで放映されたようです。釧路の方から「那智の滝が凍ったようですね」と連絡があるほどです。那智の滝が凍結したことは全国的なニュースになりますが、和歌浦でのイベントは関西版でもニュースになることは少ないのです。同じ県内の観光地としても全戸からすると大きな差があるのです。
 ここから始めなければならないのです。今に始まったことではありませんが、関西の皆さんに観光客として訪れてもらえる観光施策が求められています。価値観が多様化している中、多くの人に受け入れられる観光施策は簡単なものではありませんが、大阪の奥座敷といわれた時代があったのですから、もう一度観光地として復権することも可能だと思います。
 例えば、和歌浦の隣に位置する毛見の海岸はマリンスポーツの人でいっぱいです。ここではビーチハウスが二箇所設置されていますが、温水シャワー室が設備されていません。着替える場所だけで温水シャワー室がないのは観光地として余りにも設備が脆弱です。冬の時期、ウインドサーフィンをする方にとって、温水シャワーがあれば和歌山市の印象は良くなります。夏場でも同じで、海水にぬれた後に温水シャワーで身体を流すことは気持ちの良いものです。マリンスポーツのメッカとして位置づけするとしたら、設備の充実も必要なことです。もし観光地として和歌山市の位置を底上げする気持ちがあれば、せめて温水シャワー室を設置することも考えて欲しいところです。何も無料の設備にしなくてもシャワー料金を受け取ったら良いのです。地元にもお客さんにも財政的にも感謝される施策として検討してみたいところです。
 そう言えば昨日、滋賀県出身の方と懇談しました。小さい頃から「三方良し」の考えが身に染み付いているため、自分もお客さんも地域も三者とも得をすることが商売の原則だと認識しています。近江商人の「三方良し」の気持ちがある地域は、現代になって栄えています。単に交通の要所であることだけが発展している要因ではないと思います。
 和歌山県が和歌浦一帯をマリンスポーツで振興させようと本気で考えるのであれば、温水シャワー室程度は簡単に設置できるものです。現場に接して分かる地域振興の意見でした。

【ジャズマラソン】

和歌浦の観光施策としてのヒット商品はジャズマラソンです。その意気込みは素晴らしく、北海道から沖縄までのランナーに参加してもらいたいと伺いました。事実、全国から1万人のランナーが走る大会に育っています。和歌浦振興の施策として大きなイベントに成長してくれていることを嬉しく思います。ジャズマラソンに携わった経験のある皆さんから熱い思いを聞かせてもらいました。観光施策は現場で発想することが大切であり、どんなイベントに仕上げるのか目的を明確化させるべきなのです。
 全国レベルのマラソン大会にしたいと思ったから、全国からランナーが集まっているのです。もし関西一円からの参加者で良いと思っていたら、それなりの大会に仕上がっていたはずです。目的が全国なのか関西なのかで広報戦略は違いますし、意気込みでメディアの取り扱いも違ってきます。
 熱い思いで立ち上がっているジャズマラソンのこれからを支えるのは、設立当初のメンバーから次の世代に移っています。設立当初の精神を持って、和歌浦のシンボル的な大会としてさらに成長し続けて欲しいものです。

【懇親会】

夜は懇親会に参加しました。20名を超える皆さんと、楽しいひと時を過ごすことができました。「いつも応援しています」、「身近に思える存在なので親近感があります」などの嬉しい意見をいただきました。
 個人同士のつきあいや信頼関係が何かを進める上で大切な価値になっています。政党や組織だけで候補者になれる時代ではなくなっているようです。周囲からの押し上げてくれる声があることが絶対に必要です。皆さんとの懇談は原点に立ち返れるものでした。

【その他】

  • 「久しぶり。でもホームページで活動報告を読んでいるので、会わなくても頑張っていることを分かっています」と励ましてくれました。本当に有り難いことです。こんな意見をいただくと、今日の書き込みにも力が入ります。
  • 「今の市政には期待が感じられないし、未来は見えてこない」、そして「今のままで和歌山市が良くなると思っている人は少ないと思います」と意見がありました。トップの役割は期待感を抱かせることにあります。将来の展望が開けるからトップを信頼して市政運営を任せるのです。消極的支持のまちでは、将来の展望も消極的なものになります。期待感を持てるまちにしたいものです。

1/19(火)「学校改修」

【学校改修】

エコスクール計画が全国的に実施されています。学校から温室効果ガスを排出しないように設備改修を行うことや、太陽光発電を設置して地球環境への負荷を提言するなどの取り組みを、緊急経済対策の一環として実施しています。ただ私立学校の場合、国からの助成制度はありませんから、自己資金で改修を行う必要があります。
 私立学校の経営は経済情勢ではなく、生徒が集まるか集まらないかで経済が左右されます。より教育水準を高めると生徒が集まりますし、学校施設の環境を良くすることでも生徒が来てくれるようです。今では各教室への空調設置は私立では当然のことになっています。ただ単純に空調設備を導入するとはエコスクールに反することになりますから、経済性と環境負荷の小さいものを選択する必要があります。
 ただし、環境問題とエネルギー問題の両立に関して学校経営者は詳しくないことが多いので、専門家によるアドバイスが大切です。地球環境保全と経済性の観点からの設備改修に関しては、環境負荷提言を目指しながら、経済性を検討する視点を持ちたいものです。
 経済性を最優先することになると、環境教育面や授業のあり方からも不具合が生じてきそうな感があります。今日懇談させていただいた校長先生は、環境負荷を生じる設備は必要最小限にして、生徒に我慢することも教えたいと考えていました。最近の風習として、私たちは我慢することを忘れています。夏はクーラーで快適に、冬は暖房で快適にと思っていますが、そこにはエネルギーコストが生じているのです。エネルギーが私達のところに届いている状態は、加工されて使用しやすい形になっているのです。使い易いから無尽蔵というものではありません。学校教育の中で我慢することや環境との共生を教えてくれているこの私立学校の姿勢に感銘を受けました。
 生徒には構内の清掃を義務付けていて、清掃の委託は実施していないようです。自分達の施設は自分達できれいに保つことを実践していて、それが校風になり伝統になっています。その結果、有力大学への進学率も高く、今日も入学の後期試験の願書を持参している関係者の姿が見受けられました。
 生徒指導と学校環境の保全は、生徒を集める魅力になっているようです。

【就職問題】

平成22年春の高校卒業予定者の就職事情は芳しくありません。一部の高校では進路確保のための専門家を採用する計画がありますし、新卒で就職が難しい生徒を県庁で緊急雇用対策の一環として半年間、または一年間雇用する試作も講じようとしています。
 これは大変ありがたい取り組みですが、抜本的なものにはなりません。やはり正規雇用に結びつかせないと雇用問題の解決にはならないのです。
 今日は保護者の方を交えて進路について協議しました。新年を迎えて就職が決まっていないことについて保護者は気が気ではありません。保護者にとって何よりも大切な我が子ですから、極力良いとされている会社に就職してもらいたいと思うのは当然のことです。そんな気持ちを理解して本気で就職支援をしている人は少ないのです。実際、就職指導を行いたくても人脈やノウハウを持ち合わせていないと誰でもできるものではありません。
 幸か不幸か、厳しい就職戦線に関係させてもらっていることから、目途のつかせ方が分かってきたように思います。二人の新卒者の依頼がきていますから、何としても卒業までに就職してもらいたいと思っています。本人や保護者には分からないと思いますが、結構大変な労力を要するものです。

【福祉問題】

高齢化率が関西で最も高いのが和歌山県です。福祉施策は最重要課題のひとつに数えられています。ところが地方自治体の財政との兼ね合いから、福祉施設を増床させることは容易ではありません。経済力では決して強くないですが、福祉分野では将来の予測が見込めているのが和歌山県です。
 この地で福祉の仕事をしたいと考えている事業者は大勢います。福祉分野で県内に資本投下してくれるだけでも利点はありますし地元雇用も生まれますから、雇用問題としての福祉施策も力を入れたいところです。
 医療と福祉に関して協議いたしましたが、各論に入ると難しい課題があります。しかし地域として全国に先駆けて、福祉施策を講じているまちを志向していることを売り物にし、地域デザインを描くことは方向性として正しいと考えています。事業者の方も同様の意見でした。和歌山県で投資することに魅力を感じてくれている業態があることを認識しておきたいものです。

【懇談会】

夜は新年の懇談会に参加しました。自ずと議論の中心は政治の問題なりました。新年の席で政治の話が出されることは今までは少数派だったと認識していますが、普通に政治論議を交わせる環境になっていることを嬉しく思っています。
 今日のキーワードは、小沢幹事長、排出権、子ども手当て、橋下新党などでした。民主党への期待は色あせてきていますが、自民党には戻らない感覚があります。政党よりも人への期待感が高まっているように感じます。

【その他】

  • 和歌山県内の農業の取り組みに関しての意見交換を実施しました。和歌山県にとって一次産業は重要な産業です。育成と発展を目指す取り組みにしたいと考えています。
  • 受験生にとっては厳しい冬を迎えています。今が大切ですが、今結果を出せなかったとしても明日がありますから絶望する必要性は全くありません。今日も大切ですが明日も大切です。若い人は明日に生きるものですから、受験程度で悩むことはしないように伝えたいものです。今日一番大きな課題でも、明日になったら優先順位が低くなっているものです。日々進化している、それが生きている意味です。

1/18(月)「道徳」

【道徳】

有田市立保田中学校の一年生を対象とした道徳の授業がありました。ここで取り上げられたのは道徳の教材としての「カーくんと森の仲間たち」という絵本でした。道徳の授業としては、生命の尊さを理解し、かけがえのない自他の生命を尊重する項目に関連した授業です。既に東京ではこの教材を活用した授業が実施されていますが、和歌山県では初めての取り組みとなりますし、関西でも初登場となったものです。
 先の1月12日、自殺対策担当の福島大臣に、全国の小中学校で年間一時間でも良いので、心の健康のための授業を義務化するように求める要望書を提出していますが、その発端となったのは和歌山県での取り組みでした。
 和歌山県での取り組みとは、県が平成22年度に「カーくんと森の仲間たち」の絵本を地域自殺対策緊急強化基金で購入し、県内の全小中学校に配布することです。全国の小中学校においても、和歌山県が全国に先駆けて計画している心の教育を展開できないものかを要望しています。
 新年度を前に、絵本作家で「カーくんと森の仲間たち」の作者である吉沢さんが、道徳の授業のために東京から日帰りで有田市まで来てくれました。作者が直接授業で、絵本の精神を話してくれる機会は滅多にありませんから、生徒にとっては絶好の授業となったと思っています。
 授業では保護者による絵本の読み聞かせと吉沢さんによる解説を含めて、担任の先生が進めてくれました。訴えた点は、人の性格や特徴を長所として捉えて、お互いを認め合い、励ましあえるような関係でいること。人は一人では生きていけないことを知り、社会生活においては助け合いながら生きていくことを知ること。そして生命はかけがえのないものであり、生きていること自体に意味があると知ることです。
 人には良い面と良くない面があります。相手の良い面を見ることで、相手を尊重できる関係になりますが、そうでない面を見ていると、その相手が社会に不要な人物であると思ったりすることがあります。それは間違いなのです。お互いを認め合い、困っている人がいたら話し掛けること、自分が悩んでいたら信頼できる友人に相談することが大事なのです。  一般的に馴染みのない「うつ」とは、心の風邪ひきのようなものです。うつ状態とは、心に元気がない状態を表し、これが二週間続くとうつ病となります。うつ病とは心が完全に風邪をひいた状態ですから専門医で治療する必要が生じます。自力で治癒させることは困難なのです。このうつ病の状態が強くなると自殺を考えるようになるのです。自殺を予防するためにはその手前のうつ状態の段階で阻止することが必要なのです。
 生徒には、助け合いの精神や元気のない生徒との接し方、自分が悩んでいる時にはどう対処するのか、そして人の生命について発表してもらいました。発表の様子から分かったことですが、助け合いの精神や悩んだ時に相談することなどは理解してくれています。後はそのような事態に直面した時に実践できるかどうかの部分が課題です。頭の中の知識と実際の精神状態の違いに遭遇した時に対応できるかどうか、ここが難しいところです。
 周囲の大人が注意をもって生徒を見守りたいところです。今日の生命の授業を拝見して、子どもの時からの道徳教育の重要性を実感しました。「うつ」という言葉を知らないのと知っているのとでは、人生において対処の仕方が違います。道路標識で「落石注意」の看板がありますが、これには意味があるのです。落石の危険性を思いながらその道路を運転するのと、何も注意も持たないで運転することの咄嗟の場合に違いがでるのです。
 「うつ」の状態を知らないと自分で初期段階の対処はできませんから、きっかけだけでも与えられた今日の道徳授業は成功だと思います。
 和歌山県発で全国に展開できる可能性のある心の教育に接して、和歌山県の道徳教育は素晴らしいものだと感じました。

【校長ブログ】

有田市立保田中学校の前田校長先生は、週に二回「校長ブログ」を発行しています。サイズはA4縦で、学校の話題や生徒を取り上げています。生徒や保護者にとって、学校からの配布物に自分の名前が掲載されることは嬉しいことです。特に校長先生が作成している配布物に名前が掲載されることはこの上ない喜びであり、これからも頑張れる糧になります。毎週二回の発行は大変なことですが、これからも継続していくようです。
 これを読むと学校のことが良く分かります。今日の道徳の授業についても来週の「校長ブログ」に掲載してくれると伺いました。

【スターシェフ】

平成22年8月14日で計画を進めているスターシェフプロジェクト。和歌山県にミシュランのスターシェフ3人をお招きしてイベントを実施するものです。一度に3人のスターシェフが来日するのは初めてのことです。この初めてのスターシェフイベントが和歌山市内で開催されることは、和歌山県の食を売りだす絶好の機会となります。
 和歌山県の食材を使用して3人のスターシェフによる料理の競演を行いますから、是非とも来場していただくなど、お楽しみいただきたいと思います。
 今日の実行委員会では、開催場所や実施内容の詳細を詰めていきました。また県内の食材をスターシェフにエントリーしてもらうスターセレクションの実行も計画しました。スターシェフが認めた和歌山県の食材として全国にアピールできる機会にしたいとも考えています。  和歌山県活性化に向けて、楽しみなイベントが進行しています。

【勉強会】

夜は事務所において毎月開催している勉強会を実施しました。新年最初の勉強会には、東京から来てくれた絵本作家の吉沢さんにお越しいただき、「うつ」に関しての話を聞かせてもらいました。うつ状態は小学校高学年では10人に1人、中学校では4人に1人というデータもあり深刻な事態にあります。
 心の風邪をどうして治すのかが大きな課題です。欧米では小学生の授業で心の教育を取り入れていることもあり日本と比較して自殺者は少なくなっています。日本の自殺者は年間3万人を突破しているように、この数字は欧米の2倍から3倍の多さですから異常です。
 小学校の時に心の教育を受けておくことは、生涯の予防教育になるものです。話し合うことだけでも意味があることですし、現状を知って自分達でどんな行動を起こしたら良いのか、何ができるのかを考えるだけでも、地域にとって自殺予防を支える力となります。
 一番良くないのは無関心でいることです。うつ状態かも知れないの子どもがいても関心を持たないことや、自殺者が出ても無関心でいることは地域から力を奪うものです。元気な地域はお互いに声を掛け合っていますし、助け合っています。
 まず関心を持つ、そこから何ができるのかを考えてみる。当初はここまででも良いのです。次は仲間と一緒に行動することです。勉強会のテーマとしては新年から重いものでしたが、知ることで考えることは、重いものを持ち上げる力となります。

1/17(日)「陸奥宗光以降」

【就職戦線】

新春ですが就職戦線が続いています。今年春の就職が決定していない高校三年生にとっては、春を迎えるためにこれから一ヶ月が勝負所です。一人のまじめな生徒に何としても就職してもらいたいと思っています。母親一人が子どもを育て、ようやく高校三年生になるまで家庭を保ってきたのです。卒業間近になっていますから、安心して社会に出て欲しいと願っている様子が分かります。卒業してからは子どもが自立していくものですが、そのためには社会に参画すること、社会において自己実現をするためにも、そして経済的自立のためには、特に男子には仕事に就くことが第一の条件です。
 就職戦線はまだ続いています。厳しいものがありますが、その先には春がそこまで来ています。

【期待感】

「県議会議員というとその場で安住している人のようなイメージを持っていましたが、そうではない人がいることを知りました。地方議員には期待感を持っていませんでしたが、期待感を抱かせてくれる人がいることを知りましたので、和歌山県にも期待感を持っています」。こんな意見を伺いました。もう終点と思ってしまうのと、ここは始発駅だと思うのでは、これからの気持ちの持ち方が違ってきます。
 期待感があるのかないのかで、未来を想像する時の色は違ってきます。新春には期待感という言葉が良く似合います。

【陸奥宗光以降】

昨日の大阪府橋下知事との新年会に参加した一人から、和歌山県が生んだ陸奥宗光に関して意見をいただきました。「大阪府には橋下知事がいることで将来の展望が開けているのは羨ましいことですが、和歌山県には光がないのが残念です」というものです。橋下知事が坂本龍馬であれば、和歌山県には陸奥宗光が存在していなければならないのですが、陸奥元外務大臣以降、和歌山県からは誰も輩出していないので、平成維新の現代に登場して欲しいとの意見でした。そのためには、橋下知事との連携を図って関西から日本を変えようとする人物の登場を期待していますというものでした。
 朝から熱く語り掛けてくれました。人に熱い気持ちを抱かせてくれる人物がお隣の大阪府にいることは和歌山県にとっても心強いものがあります。いまオール関西で連携を図って、その中に和歌山県が飛び込んでいなかいと、これからは関西プラス一の存在に成り下がりそうです。
 大阪府庁がWTCに移転し、府の機能も移転する覚悟を示してくれています。関西空港を世界の玄関口にする取り組みを加速させるとしたら、関西の中心地はいまの北部から南部にまで拡がります。これは和歌山県にとっては大きな飛躍の可能性をもたらしてくれます。
 大阪、京都、兵庫、そして和歌山と橋下知事が話してくれたように、私達和歌山県民は関西人であり、関西を元気にする言動力の一部を担っていることを自覚しなければなりません。狭い地域の中だけで通用する争いはもう止めにしたいものです。和歌山県で通用するだけの人物は必要ありません。関西から世界で通用する人物を輩出していきたいものです。平成22年の統一地方選挙は平成維新の仕上げに入りそうな気配です。本気で橋下グループから、首長や府議会を初めとする地方議会に候補者を擁立しようと考えているようです。関西が変わろうとしています。和歌山県が圏外にいるようでは、江戸時代の御三家意識から脱することができないままで、これからも推移することになり兼ねません。
 和歌山県は陸奥宗光氏を輩出した土地です。急を告げている今日、何かの役割を担える地域でありたいものです。

1/16(土)「橋下知事新年会」

【橋下知事新年会】

WTCで行われた橋下知事の新年会に参加して来ました。新年にあたり参加した全員が元気になれた会となりました。
 橋下知事の挨拶は関西を変えようとする覚悟を決めたものでした。挨拶の中で感銘を受けたところを記します。
 現代社会は大海に向かう船に例えられることがありますが、大海は太平洋のような大海原ではなくて、小さな島がたくさん存在している海のようなものです。この島々が点在している海に、時代遅れのタンカーで航海にでかけても上手く乗り切ることはできません。大阪府そして関西という大きな経済圏は大型タンカーのようなものです。関西地域のGDPは、世界で5番目に位置するほど規模の大きなものです。経済力で、そして都市としての魅力で世界の都市と闘うためには、現代にマッチした新しい船を作り出す必要があるのです。
 そのためには一旦、船から降りて海に浮かぶ覚悟が必要です。そして新しい船には新しい乗組員が求められるのです。古い首長や議員はいりません。三期目、四期目と積み重ねて新しい時代を切り抜けられる人ではなくて、時代に飛び出す人の登場を期待しています。
 京阪神、そして和歌山の底力は相当大きなものがあります。この関西をいま改革していかなければ将来はありません。小さな権力争いをしている場合ではないのです。
 豊中市に行くと市長は、伊丹空港の廃止は反対と言っていますし、泉佐野市に行くと市長は関西空港にもっと力を入れて下さいと言います。同じ大阪府でもこれだけ違うのです。
 そんな地域のエゴを言っている場合ではないのです。首長も議会も関西のこれからのことを考えてはいません。それも悪いのですが、そんな首長や議員を選んでいる有権者も悪いのです。誰が何をしているのか、何をしようとしているのかを見た上で、投票する必要があります。関西発展を阻害している首長や議員は落選させたら良いのです。
 次は平成23年の統一地方選挙があります。ここは大変重要です。橋下知事はこれまでで最大の勝負にでる覚悟です。関西発展のための力を結集させて首長や府議会議員を換えていきます。関西丸、大阪丸という新しい船は、新しい乗組員で船出をしたいものです。
 来年の統一地方選挙に向けて人材の公募をしようと思っています。この中で応募しようと思う人はいますか。(複数人が挙手)。関西を変えるために大勝負に出ますから、一緒になって取り組みましょう。
 橋下知事は、外国からのお客さんは全てWTCで受け入れる用意があります。現在の古い府庁で新しい関西発展に向けての発想がでてきますか。古いところからでは新しい発想は出てこないと思います。このWTCからの関西の風景を見て下さい。大阪、神戸、和歌山が見渡せます。ここにいると関西の底力が感じられませんか。関西の拠点になり得る場所です。ここに来るのは遠かったと思いますか。遠くないですよね。関西発展の力を秘めたこの場所で関西のポテンシャルを感じて欲しいものです。
 それにしても大阪府では、財政再建のために事業をカットしていくと、大阪府が転覆してしまうような議論をしています。大阪府予算を削減しても、大阪府はビクともしないですよ。優れた民間事業者の皆さんがいるからです。大阪府として各市町村毎の成績を公表すると言った時は、そんなことをしたら地域間格差が拡大するなどの批判を受けました。しかし、当時47位だった大阪府の学力は30番台に上昇しました。
 新しいことをしようとすると批判を浴びますが結果は出されています。大阪府も霞が関も勘違いをしています。予算削減をしたら大阪府や国がひっくり返ると役人は思っていますが、関西も日本も、その秘めた力はそんなものではありません。改革はやろうと思ったらできるものです。
 橋下知事の力のこもった挨拶でした。このエネルギーの塊に接して、大きなエネルギー伝導を受けました。橋下知事のことを平成の坂本龍馬と呼ぶ声もありますが、周囲に力を与えて伝播させる力は似ているのではないかと思います。
 時代を変えるのはいつも権力から遠い地方からです。大阪を中心とする関西が、これからの時代をリードしていく可能性は大いに秘めています。それはエネルギーの伝播を起こしている知事がいるからです。いま関西が立ち上がらなければ、関西のポテンシャルは潜在したままで終わってしまいます。関西が元気にならなければ日本は元気になりません。
 和歌山県も関西の一員です。発言力を持って関西改革に関与していきたいものです。

 新年会の中締めの大役に指名していただきました。後援会の皆さんの配慮に心からお礼申し上げます。
 新年会に出席していただきました皆さんお礼申し上げます。ありがとうございました。
 和歌山県議会議員の片桐章浩といいます。本当に楽しい会になりましたね。そして嬉しいことがありました。今までは、関西というと京阪神、もう一度言いますが京阪神を意味させていた首長が多かったのです。今日の橋下知事は、京阪神、そして和歌山と、和歌山県をはっきりと関西の一員として位置付けてくれていました。その期待に応えられるだけ潜在力を和歌山県は持っていると信じています。関西発展、大阪発展のために和歌山県も役割があると確信しています。
 関西が発展していく可能性を感じられた新年会となりましたこと、皆さんに心からお礼申し上げます。これからも橋下知事を関西の旗手として、私達が一緒になって関西発展のために尽くしていきたいと思っています。これからの活動を楽しみにしながら、中締めの挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました。

 帰りの道中、一緒に新年会に参加した皆さんと意見交換を行いました。
 「橋下知事の口から和歌山県がでてきたことは嬉しいことです。和歌山県のことを言ってくれる大阪府知事は今までいなかったと思います。支援していきたいと思っています」。
 「こんな機会をいただいたことに感謝しています。和歌山県にもリーダーが登場して欲しいですね。リーダー不在の和歌山県ですからそのことを期待しています」。
 「少し頼りないところ(笑)が応援している理由だと言いましたが取り消します。片桐さんの挨拶を聞いて、橋下知事と同じ位しっとかりとしていると思いました」。
 「関西のあり方について、片桐さんから貴重で分かりやすい話を聞くことが出来ました。事前に聞いていたので橋下知事の話が分かりやすく感じました」。
 「和歌山県にも橋下知事のような人が欲しいですね。頼りないリーダーでは頼りないまちづくりになります。和歌山県にも、将来を感じさせる行動力のある強いリーダーの登場を期待しています」。
 強い力をいただいた一日でした。本日出会った皆さんに感謝しています。

1/15(金)「エコ意識」

【地球環境問題】

避けては通れない地球環境問題。この分野の技術や規制で日本は世界最先端を行っています。環境技術では追随を許していませんし、関係者以外では余り知られていませんが、軽油の成分で環境負荷が最も少ないのが日本向けの軽油なのです。自動車や発電所などで使用されている軽油で最も品質の良いのが日本向けの製品なのです。
 これほど地球環境保全に努めている国は他にないと思います。この高いレベルの地点から2020年時点において1990年比マイナス25%減を目指している国は他にありません。これだけ世界に貢献しているわが国ですが、世界的な評価が成されていないのはおかしなことです。
 世界の中の日本の環境体施策に関して話し合いました。このように世界一の技術を誇る日本の技術を輸出したいものです。日本並みの環境対策を世界の国々が採用してくれたら、地球環境問題は一気に解決できると思います。

【マリーナシティ】

和歌山市が誇るアミューズメント施設の和歌山マリーナシティ。人気の施設ですが、アミューズメント施設が生き残るためには、毎年のように設備投資が必要です。新しい施設を追加していかないと、例え人気の施設であっても集客は難しいものがあると聞きます。
 和歌山マリーナシティはポルトヨーロッパや黒潮市場、そしてロイヤルパインズホテルを有している場所ですが、それでも設備投資を怠ることができないのです。ただ問題は、リーマンショック以来、設備投資に向ける費用が減少していることが挙げられます。この施設の将来性に賭けてくれる企業があれば良いのですが、自分の会社でも資金繰りが厳しい中、アミューズメント施設に投資してくれる資本を見つけることは難しいのです。
 和歌山市活性化のために、和歌山マリーナシティが今以上に元気になってもらいたいのです。そのための話し合いを行って来ました。

【エコ意識】

今の時代は思っている以上にエコがキーワードになっているようです。首都圏の話ですが、あるホテルでエコを売りだした企画がヒットしていると聞きました。それは、家族向けのランチやディナーで食べ残しをしなければ、次回使える割引券を進呈するという企画です。企画したホテルでもこれがヒットするとは思っていなかったそうですが、予想に反して大ヒットしているようです。
 エコが家族の中でも行動に移すキーワードになっているのです。その要因の一つとして、小学校教育の場において環境教育を行っていることから、子どもの方がエコに関心を持っていることが挙げられます。食べ残しをしない食事会の企画がヒットするとは思えませんが、事実として受け入れられています。和歌山市で、同様の企画が受け入れられるか分かりませんが検討して欲しいものです。
 また、アメリカのボストンでもおもしろい企画がヒットしています。ボストンのパークプラザホテルではグリーンミーティングの企画がヒットしているようです。グリーンミーティングとは、このホテルでパーティをすると、他のホテルでパーティをするよりも二酸化炭素排出量が少ないので、地球環境保全に貢献できるという謳い文句のことです。
 グリーンミーティングを志向しているのは、世界トップレベルの環境保全意識を持っている人達の国際会議だと思いますが、日本で受け入れられないことはありません。和歌山県内においては国際会議の機会はありませんから何とも言えませんが、全国に先駆けて企画することも意味があることかも知れません。
 和歌山県から地球環境問題を訴える機会は、その気になればまだまだありそうです。

【懇談会】

御坊市から友人達が来てくれました。懇談会のためにわざわざ一泊で来てくれたのですから、心から感謝しています。御坊市から和歌山市まで一泊で来てくれることは嬉しいことで、そんな友人がいることは誇りに思っています。
 御坊市の経済情勢は和歌山市よりも遥かに良くないので、市の再生は大変だとの認識です。人口は約2万7千人と減少していることから、活性化に向けた取り組みは困難だそうです。これからは人口減少の中での活性化策を考える必要がありますが、地域だけを考えると規模を縮小させても問題は少ないのですが、日本全体を考えると規模を縮小させることは世界の中での経済競争力を減退させることになりますから、幸せの総和も少なくなります。個人が幸せであれば経済規模が縮小しても良いと思うこともありますが、日本は戦争に遠い国ですから、国力イコール経済力となります。その経済力を減退させても良いと考えることは、果たして幸せの総和を維持できるのか疑問が残るところです。
 幸せが経済力とは言えないかもしれませんが、経済力が幸せになると思います。個人の幸せばかりを追求すると、全体としての幸せ力は減少するような気がします。個人の権利は公共の福祉の中にありますから、全体の幸せがあって個人の幸せがあるのです。

1/14(木)「風力発電」

【研修会打ち合わせ】

新年の研修会に関しての打ち合わせを行いました。日程と参加者確認、そして研修内容に関して幹事メンバーで詳細を詰めました。今年最初の研修会ですから有意義なものに仕上げたいと意気込んでいます。

【風力発電】

地球温暖化問題への対応として新エネルギーが注目を集めています。政府は1990年と比較して温室効果ガス25%削減を世界に向けて公表しているため、それに向けての施策も検討されているようです。しかし地方自治体レベルに落とし込むと、総論賛成で各論になると皆さんの個別の意見を聞く必要があり、必ずしも進展する状況にはありません。
 例えば風力発電に関しても、地球温暖化防止対策としてのエネルギー戦略としては推進すべきものですが、立地予定地の住民側からすると低周波の問題、騒音の問題、野鳥への被害の問題などが発生していることから、風力発電は反対の立場となります。地方自治体の長は、地域の皆さんの意見を聞くことが大切ですから、反対意見が出されたり自治会の同意が得られない場合は、設置許可を交付できないことなります。
 風力発電をはじめとする新エネルギー部門のある大手企業の専門家と協議したところ、現在わが国でこれから新規着手しようとしている風力発電の地点は、殆んどないとのことでした。政府の掛け声が先行していますが、具体的には地点はないという状態です。風力発電は風量と規模にもよりますが、発電ビジネスとして採算性があり地点があれば着手したいとの意見がありますが、立地可能な場所はわが国には少ないのです。既に北海道や東北地方の風の強い場所には設置されていますし、これらの地域では風力発電が運転開始されていることから、これ以上増えると電力系統連携ができなくなるため、新規建設はできない状況です。
電力系統連携が可能な東京、中部、関西電力管内においては風量と場所の問題から、立地点が限られているのです。さらに府県によっても温度差があります。三重県は風力発電による地域興し的な意味合いから立地には積極的ですが、兵庫県では、平成17年に「風力発電環境配慮暫定指針」が策定されていて新規建設は限りなく不可能になっているようです。業界においては、兵庫県内での風力発電の話があっても進まないと認識されているようです。勿論、和歌山県でも環境条例が制定されていますから、風力発電の規制がありますし、世界文化遺産地域内では高さ規制があり事実上建設できなくなっています。
 このように人体への健康被害の防止と景観の維持などの問題から、風力発電の建設は厳しい状況にあります。地球温暖化防止に資する新エネルギーとしての風力発電の位置づけはヨーロッパ諸国と比較して弱くなっています。
 具体的地点を例にして協議しましたが、克服すべき条件があるため検討することにしました。条件とは、風量が一日平均して6メートル以上あること、出来れば既存の風力発電と同様の7メートル以上の風量があること。各地方自治体の景観条例をクリアすることが必要ですが、これは相当厳しい条件になっています。特に具体的地点として例に出した兵庫県は厳しくなっています。そして7万kWの送電線が近接していること。電力会社の送電線に系統連携する必要があるため、距離が遠いとそこに持っていく鉄柱建設に費用がかかり過ぎてしまいます。そして民家が近くにないことと、近接する地元同意が必要なことが挙げられます。これだけでも大変な労力と時間がかかることが分かります。
 実務としても、地元同意が得られたことを前提として、立地調査と事業性検討から始まり、風況調査と分析に約1年、基本設計と設備環境アセスメント、そして電力協議に約2年が必要となります。それが済んでから経済性評価と許認可手続きに入っていきますから、長期的な計画になります。
 新エネルギーとしてのわが国の風力発電の未来は、それほど明るくないようです。地球環境問題は、経済と環境保全の両立が前提ですが、現実的にはそこに暮らしている人の生活という要因が加わり、トリレンマの状態になっています。三つの課題を同時達成させることは容易ではありません。
 今回は風力発電に関しての協議でしたが、太陽光発電についても言及していただき、総論として新エネルギー機会を創出することの難しさを実感しました。このような現実の中、果たして1990年比で二酸化炭素排出量25%削減は可能なのでしょうか。頭の中では疑問符が灯っています。

1/13(水)「新年会」

【朝会】

朝からHさんと会合を持ちました。今年実施する研修会や勉強会に関しての意見交換を実施したものです。朝一番から来ていただいてお付き合いしてくれたことに感謝しています。応援してくれている方がいることは嬉しいことですし温かく感じます。雪が舞い散る中にも関わらず出向いてくれたことに感謝するばかりです。そんな皆さんの期待に応えられるように新年から活動を開始しています。

【研修会打ち合わせ】

引き続いてSさんと研修会の行程と実施内容の打ち合わせを行いました。今回の研修会には38人が参加してくれる予定になっているため、実のあるものにしたいと考えています。
 県議会報告や政権交代の影響などに関して報告をさせていただこうと考えています。貴重な時間を割いて打ち合わせをしてくれたSさんにも感謝しています。

【ライオンズクラブ例会】

和歌山ゴールドライオンズクラブの新年例会が開催されました。年末は時間がなくて参加できていなかったのですが、新年の最初の例会には出席できました。
 新年から嬉しいことに新会員が加入してくれました。新会員の挨拶は以下の通り素敵なものでした。
 「私が事業を開始したのは今から2年と少し前からでした。家族からは反対されたのですが、やってみたいという気持ちが強く家族の理解を得て開業しました。ところが開業した当初はお客さんが来なくて閑散とした状態が続きました。何度も辞めようと思ったのですが、家族の反対を押し切って始めたことですから歯を食いしばって続けました。ここまで続けられたのは家族や同級生、そして苦しい時にも支えてくれた方がいたからだと感謝しています。恥ずかしいことですが40歳を過ぎるまで周囲に感謝する気持ちは持ち合わせていませんでした。ところが事業を開始してから、仕事ができるのは周囲の皆さんが支えてくれているからだと、感謝の気持ちが芽生えました。今では周囲の皆さんに感謝する気持ちを持って仕事をしています。これからも感謝の気持ちを持って社会貢献に努めていきたいと思っています」というものでした。
 感謝の気持ちを持ち続けることで事業は軌道に乗り始めたようです。事業でも仕事でも、一人ではできないことが多いのです。周囲の支援があって自分が生きています。そんな周囲の環境に感謝することが事業発展の秘訣なのです。
 新年に辺り素晴らしい会員が加入してくれました。新会員と同じ感謝の気持ちを持って社会貢献に努めていきたいと改めて感じています。

【休題】

今日も市内の各地を走り回りました。ある事業所を訪れた時、顔馴染みの人から「片桐さんはいつも走っていますね」と声を掛けてくれました。声を聞いたのは、その人を通り過ぎている最中の背中でした。「寒いので走り回っています」と答えて走り去りました。
 確かに移動時間は、走っているか、自動車や走りながら電話応対をしているかです。時間を目いっぱいに使えていることを嬉しく思っていますし、そんな有意義な時間を与えてくれている皆さんに感謝しています。
 ここを出る時も次に向かうために走って事業所を立ち去ることになりました。

【新年会】

三菱電機労働組合の新年会にお招きをいただき参加させていただきました。毎年、新年会にお招きいただいていることに感謝するばかりです。ありがとうございます。
 皆さんとの交流の場に加えて挨拶の機会もいただきました。挨拶の要旨は次の通りです。
 新年あけましておめでとうございます。引き続きまして本年もよろしくお願いいたします。さて昨年は政権交代の年でした。国が変わったことによって県政も変わりました。政権交代したから県議会は9月と12月の二回一般質問を実施していますが、随分空気が変わったことを実感しています。9月議会は民主党が政権を得たことによって、県政の方向性も与党寄りになったように感じましたが、12月議会になると与野党の対決姿勢が明確になりました。これは全国的な動きだと思いますが、和歌山県議会においても対決姿勢が顕著になりました。
 国に対する意見書においても国の野党で県議会の与党会派が、政府の政策に反対する意見書を採択するなど、県議会においては圧倒的多数を占めている会派に対抗することは難しい状況になりました。
 ただ政府は私達の後ろを支えてくれていることは確実ですから、県議会においても議論を交わしていきたいと考えています。政府は私達の味方だとすると、後は皆さんから生活者としての、働く者としての、そして地域を代表する意見を私達に寄せてもらうことが重要だと考えています。皆さんの意見の後楯があって初めて、県議会での発言力を持つことになるのです。皆さんからの意見があってこそ、自信を持って議会活動ができますし、国に対して意見具申も行えるのです。やっと私達の政策が実現する機会が与えられたのです。
 今こそ私たちの思いを意見として集めて、県政の場でそして国政の場に向けたいと思っています。今年一緒に頑張りましょう。ありがとうございました。
 三菱電機の皆さんとの交流は楽しいものでした。より一層、交流機会を持って私達の思いを実現させるための活動を続けたいと考えています。

【新年会2】

引き続いて和歌山県電力総連新年会に出席しました。公務の合間を縫って小林正夫参議院議員が東京から来てくれました。今年7月に予定されている参議院選挙に二期目の出馬を予定しています。私達の代表としてしっかりと支援していきたいと考えています。

1/12(火)「市民図書館」

【講演会打ち合わせ】

2月に開催予定の「メンタルヘルス」講演会に関して、講師を依頼している古川先生と打ち合わせを行いました。「メンタルヘルス」の言葉はもう何十年も前から聞くもので最近の概念ではありませんが、今ほど「メンタルヘルス」が重要視されている時代はなかったと思います。メンタルの弱さは性格や精神力の弱さから来るものだと思っていた時期もありましたが、そうではなくて健全な精神の持ち主でも心が折れた時に自分でなくなることがあることを知りました。過去に何度かメンタルヘルス教育を受けたことがありますが、思い返すと重要性に気づいていなかったようです。今回は人間関係から生じる精神疾患などの予防と対応策、そして社会で起きている精神疾患の状況に関し話していただくことになりました。
 気づきがあると自分でも助かる場面があると思いますし、周囲の人助けになることも考えられます。「メンタルヘルス」は他人事ではなくて、いつ起きてもおかしくはない問題だと認識して受講したいと考えています。
 古川先生におきましては、一ヶ月先もカウンセリングの予約で一杯の状況なのに、講演会のために時間を取っていただいたこと深く感謝申し上げます。

【市民図書館】

和歌山市民会館で開催している米盛大翔くんの絵はがき展和歌山市民図書館は素晴らしい職場です。先週金曜日、木村図書館長から素敵な米盛大翔くんの絵はがき展の話を伺ったので、早速、市民図書館に行ってきました。2階フロアで数多くの絵はがきが展示されていました。心が温まるこの絵はがき展は、是非とも多くの方に見てもらいたいものです。
 この絵はがき展開催に漕ぎ着けるまでには、図書館関係者の熱意と行動力があり、それを支える館長の大きな懐がありました。全ての要因が揃ったことから、一見、和歌山市とは関係のない鹿児島市の米盛大翔くんの展示館実現につながったのです。
 市民図書館には、リクエストカードが備え付けられています。これは図書館を利用する方が、読みたい本や購入して欲しい本をリクエストするための用紙です。何万枚も提出されているリクエストカードの中の一枚に、米盛大翔くんの絵本を読みたいという意見があったのです。たったの一枚ですから、見過ごしてしまう恐れもありますし、司書の感性によっては購入しないと判断される恐れもあった訳です。
 特に米盛大翔くんの絵本は自費出版物ですから、通常であれば和歌山市民図書館の購入ルールからすると取り寄せるのが難しい一面もあったようです。ところが司書の皆さんの調査と感動があり、何とかして和歌山市民の皆さんにこの絵本を見て欲しいとの思いが行動に移させたのです。  会ったことのない米盛大翔くんと市民図書館の職員の皆さん達。メールと電話での言葉の交換によって市民図書館で絵本を購入することができ、米盛大翔くんからは絵はがきが届けられたのです。図書館の職員さん達は、絵はがきと絵本を皆さんに知ってもらえるように、絵はがき展を企画したのです。予算はゼロですから手作りの企画ものです。入り口の案内、レイアウト、そして飾り付け、全てが忙しい合間を縫って職員さん達が製作したものなのです。
 和歌山市民図書館がどれだけ忙しいかと言うと、一年間の利用者は約16万人、貸し出し冊数は約82万冊に及ぶ対応と業務を行っていることから分かります。市の施設で一番利用されているのが市民図書館ともいえます。
 私も初めて知りましたが、和歌山市民図書館にない本は、他の府県の図書館で探すことも可能で、取り寄せて貸し出しも行ってくれるようです。他の行政施設では見られないような行政連携が図られているのです。
ルーブル博物館で展示された絵です 全ては利用してくれる「市民の皆さんのため」という意識が徹底されています。その表れが、利用者が図書を返却する時に職員さんが発する言葉にあります。「利用していただき、ありがとうございました」の一言です。本を借りたのが市民の方ですから、お礼を言うのは借りた方だと戸惑う利用者もあるようですが、「借りたのはこちらなのに、お礼まで言ってもらえるなんて」というお褒めの意見もあるようです。
 市民図書館の役割は、利用者の皆さんに本を楽しんでもらうこと、探している本を見つけるお手伝いをすることなど、利用者本位の仕事をしています。
 本日は三名の職員さんと懇談させてもらいましたが、話していて本当に気持ちの良い皆さんでした。話していると気持ちの良い関係は仕事を超越したものがあります。
 「今回はリクエストカードから始まったものです」と話してくれましたが、一枚のカードから生まれた物語は司書としての仕事を超えた喜びがあったようです。「仕事を通じて感動させてもらえた」との話もありましたが、仕事に感動が付け加えられることは滅多にないことです。和歌山市民図書館を舞台として実現した絵はがき展。鹿児島市と和歌山市を結び、そして関西電力も結び付けました。
 去る1月10日、鹿児島市から米盛大翔くんが市民図書館に来てくれました。初対面だったようですが、古くからの友人のような出会いであったと伺いました。和歌山市に宿泊して翌日も市民図書館を訪れてくれたようです。
 もうひとつ付け加えるなら、1月10日の5時前に関西電力の広報担当が市民図書館を訪れて、絵はがき展を鑑賞してくれていました。
 寒さが厳しい冬の時期に暖かい物語の花が咲き、心が温まりました。

1/11(月)「和歌山の政策」

【和歌山の政策】

和歌山県からも和歌山市からも、将来のまちの姿が全く見えてこないことに不満があります、と話してくれました。その場しのぎの政策では将来の展望は開けてこないので、国と関西と連携を図れるような取り組みをして欲しいと要望を受けました。
 道州制への移行が検討されている中、関西州の中に和歌山県が参画するとしたら、和歌山県としての特長を関西に強く訴えていかないと何も残らなくなります。
 関西州の中において、新エネルギーと環境施策、そして高度医療の分野は和歌山県で引き受けるなどの姿勢で交渉して欲しいものです。アジア随一の高度医療の病院が和歌山県に出来たとしたら、アジア中からお客さんがやってきます。その頃には関西空港から整備された第二阪和自動車道路を通じて来ることが可能なのです。関西州において高度医療を受け持つことになれば、当然、病院に通じる道路は重点的に整備されることになります。
   或いは、関西州としての予算組み立てとなり、国の首都圏のインフラ整備重視の予算削減などの問題とは切り離した議論ができるのです。
 また関西の中の新エネルギーは和歌山県が受け持ち、関西に供給することを宣言したり、森林整備によって生み出される排出権を流通させるなどの関西の中の環境都市を目指す取り組みも特長的で良いと考えられます。他の府県では担えない和歌山県の特長的な部分を訴えて私達で引き受けたいものです。
 和歌山県だけの議論ではなくて、関西の中の和歌山県の目指すべき位置づけを明確にしていくことが生き残るために必要なことです。和歌山は、県外や市外への情報発信力が不足しているようですから、関西の中の和歌山を意識して情報発信力を強めて欲しいと考えています。

【応援歌】

高校サッカーの全国大会が開催されています。現在ベスト4が出揃っていますが、ベスト8で敗退した高校のロッカールームでの様子が放映されていました。ある学校の監督は「優勝や国立競技場に行くことが目標ではない。本気でそれ(優勝や国立)を目指したかどうかが大切なことだ」と敗れて涙ぐむ生徒を励ましていました。
 結果を出すことは大切なことですが、結果を出そうと本気で思って挑戦することは、もっと大切なことなのです。本気で思うこと、それが何かを成し遂げるために必要な全てです。本気で取り組んで敗れたとしても涙は不要です。本気で取り組んだ涙の後には笑顔が似合います。

【受験シーズン】

受験シーズンを迎えて受験生に贈る言葉の数々があります。そんな言葉は、受験生でなくても勇気づけられるもので。
「たったひとつの得意科目。あきらめないこと」
「受験勉強に遅刻なし」
「大丈夫。一緒に頑張ろ」
「絶対無理とか、ゼッタイ、ムリ」
「受かる体験。がんばれ」
 勇気のお守りと名付けられた受験生に向けた言葉。受験に関係のない私もこの言葉に勇気づけられました。

【不自由】

教育関係者と話しました。最近の子どもに欠けているけれど必要なものがあるそうです。今の子どもは、過去の時代と比べて何もかも満たされているため不自由がありません。それが人づきあいや思いやりの部分で欠けているというのです。そのため何か一つでも家庭内で不自由なところを作るべきだとの指摘です。例えば、ゲームを与えない、家事の手伝いをしてもらうなど制約を課するのです。子どもは家庭内において、全て自分の思うようにならないことを学習します。満たされた社会は、他人への思いやりを奪い、創造する力を奪ってしまいます。自分の力で何かを成し遂げようとする環境を子どもには提供したいものです。
 また勉強の力以前に必要なものが言葉づかいと礼儀です。面接においても、このふたつが欠けていると採用されることは稀です。敬語を含めて正しい言葉を使うこと、そして年上の人や目上の人には礼儀をわきまえること。これが社会に出るに際して必要な力です。

【アバター】

新年の挨拶に伺ったところ映画「アバター」を観た人が多くて薦められました。なるほど、人類に対してメッセージ性に富んだ映画でした。自然界を含めて共存してこなかった人類への警鐘。科学という力で思いやりの心を忘れている現代人が危険な状態にあることを教えてくれているようです。
 星を破壊しようとする人類に対して、団結することを叫んだ主人公のジェイクのシーンはいかにもアメリカらしいものでしたし、圧倒的兵器を持って攻めてくる地球軍は大国で、この星を守ろうとしているのがベトナムのように思えます。結局、中立である筈の守り神は、この星と心を通わそうとする側の味方につきます。見えない創造主に対する畏敬の念を持つことが、自然界と共存していく方法なのです。
 メッセージ性を持った、恐ろしさと爽快感の入り混じった大作でした。

1/10(日)「出初式」

【出初式】

新春消防出初式和歌山城で新春の消防出初式が行われました。毎年、新春に実施されている新春の風物詩とも言える式典です。今年は冬の風が吹くものの比較的暖かく、組み上げられた櫓の上から、消防団の皆さんの行進や消防署の皆さんのレスキュー隊による救助訓練などを見せてもらいました。新春のこの式典は心が引き締まるものでした。
 昨年は自然災害の発生が多く、残念ながら死者も出るなど厳しい環境でしたが、消防署、消防隊の皆さんのお陰で被害の拡大を食い止めることができました。今年も休まることのない日が続きますが和歌山市の安全のために尽くしてくれることは心強い限りです。

【戎さん】

津秦天満宮の戎さんに行ってきました本戎の今日、地元津秦天満宮に行ってきました。田中宮司さん初め皆さんと楽しく話し合ってきました。景気を反映してか参拝のお客さんは多く、人の交流が見られたことから回復する気配を感じました。
 今年前半、アメリカに経済回復の兆しがあれば、日本は後半からにでも回復基調に入ると思います。天満宮の中では経済や道徳などの話に花が咲きました。
 さて日本が国家として成立したと思われるのは今から1300年前の奈良時代という説もあります。聖徳太子が17条憲法を制定した時代が、国家としての体を成した時期だというものです。その平城京の時代、天智天皇の時代は、一家に仏舎と神様をお祭りするような発礼があったそうです。これらで守られたかどうかは分かりませんが、天災など国難から国民を守るために、天皇が神様仏様を慫慂したというものです。歴代天皇がわが国を災害から守るために尽力をしていたのは歴史に現れています。
 国難に遭遇した時には天皇が特別の神社に祈祷に伺ってくれているのです。自然災害や元寇など、国民の力ではどうしようもない場合に国を守ってくれる神様の力をお借りしたのです。現在の天皇陛下も歴代天皇のそのお気持ちを引き継いで、私達の幸せを祈念してくれています。
 新潟県で大地震が発生した時、当時の総理大臣が現地入りしたことがあります。その時、「皆さん、頑張って下さい」と高い目線で被災者の方々に声を掛けたそうですが、避難所からは、「頑張ってもらわないといけないのは政府の方だ」と反論の声が上がったそうです。
津秦天満宮の戎さんに行ってきました その後、新潟県入りした天皇皇后両陛下は避難所を訪問した際にはジャンパーを着用して、屈みこんで被災者の皆さんと同じ目線でお言葉を述べたそうです。どんな人でも同じ目線で話をすることが基本ですが、総理大臣はそれをしないで天皇皇后両陛下が同じ目線に立ったのです。国民と同じだというお気持ちが伝わってきます。
 その後、一気にその総理大臣の人気は下降し、辞任することになったのは記憶に新しいところです。
 わが国の原点とも言えるのがこの奈良時代だとすると、今、国の一大事に際して奈良時代の精神、これはまほろばの精神と呼ばれるものですが、建国当時の精神に戻る必要があるかも知れません。日本人が大和の精神、まほろばの精神に返ることで、わが国が復活していくと思います。もう一度、天皇陛下に大和の国に入っていただけたら、国民である私達は、そのことに気付くと思います。
 国の有事に際して天皇陛下は祈祷を捧げてくれています。そして私達は大和精神を取り戻し、人を思いやる心、年長者を敬う心、そして必要以上に競うことより平和に暮らす心を取り戻したいものです。
 わが国の高額紙幣から聖徳太子の肖像が姿を消してから長くなりました。聖徳太子の精神は、紙幣の消失と共に失われてしまったように思います。私達が持ち続けたい精神は、毎日のように見るものからメッセージを取り上げることだと思います。
 そんな話をしながら、戎さんの時間は過ぎて行きました。新年から有意義な話が続いています。新春から商売繁盛の機運が盛り上がって欲しいと願っています。

1/9(土)「お茶会」

【お茶会】

越川先生の新年のお茶会に参加しました新年らしいお茶会に参加させていただきました。越川昌子先生による新春お茶会は、日本の伝統美を感じられた素敵な会になりました。越川先生のお話から私が勝手に解釈しているのは、お茶は作法に基づいたしきたりはあるものの、楽しくなければ作法の意味はないということです。形だけに囚われて精神がないと茶道ではないと思います。道と名のつくものは、勝ち負けやルールに基づくものではなくて、道を極め、精神レベルを高めることが求められます。お茶は茶道ですから、形から入るにしても高いレベルの心と平常心、そして楽しめる余裕が必要だと思います。
 勿論、極めたためには厳しくて悩むことも必要ですが、初心者はその技も知りませんし、道の過程にも到達していませんから、まずは楽しむことから入りたいところです。
越川先生の新年のお茶会に参加しました 越川先生の流儀は、楽しむことと、お茶席の皆さんと言葉を通して心を通い合わせることだと思います。楽しさを感じる心から入り形に仕上げて行く方法もあるようです。
 日本の新年の雰囲気をゆっくりと感じながらお茶をいただきました。日本には素晴らしい精神文化があります。それを堪能できる機会を与えていただいたことに感謝しながら、新年から精神文化を育めたことにも深く感謝しています。

【早稲田教育】

早稲田摂陵高校の教師が和歌山市まで来てくれました。平成21年に早稲田大学の系属校になって二年目を迎えています。平成22年2月の入試に向けて学校案内に来てくれたものです。
 現在の早稲田大学の入学者は、首都圏から70%、関西圏からはわずか5%の比率となっています。大部分は首都圏の学生で占められていて、地方都市からの入学者は減少傾向にあります。早稲田の自由な議論を支えていたのは、全国の各地域から集まった多様な学生の価値観の激突であり、それが活力を生み出していました。ところが学生が首都圏に偏ってしまうと同質化されてしまうため、これからの人材を排出するためにも、かつてのように地方都市からの学生を求めたいと考えているようです。
 そのため関西には早稲田摂陵高校が誕生していますし、佐賀県には早稲田佐賀学園が平成22年4月から開学することになっています。地方都市に系属校を創設することによって、地方都市にいながら早稲田で学び、そして本校に来てもらう体制を整えているのです。
 参考までに早稲田佐賀高校は、地元唐津市からの支援と九州電力から20億円の寄付を提供してもらって開校する運びになっています。佐賀県は創設者の大隈重信氏の出身地であることから何十年も前から早稲田系属高校の誘致を行っていたようです。ようやく実現した早稲田佐賀高校の事前の人気は相当なものがあると聞きました。
 関西に登場した早稲田摂陵高校も、関西に早稲田の息吹を吹き込み、そして東京で学び、その後、再び地元に戻って活躍できる人材を排出する計画を立てています。創立125周年を経て新しい周年に向けて早稲田の挑戦は始まっています。

【就職戦線】

今年春の就職戦線は依然として厳しい戦いが繰り広げられています。卒業を控えている生徒は勿論のこと、昨年高校を卒業した元生徒も就職活動を行っています。今日も就職相談を受けていますが、この時期の就職は容易ではありません。
 それでも何とかしたいと関係者と協議を行いました。取り急ぎ、面接してくれる会社があったため、急遽、休みの間に面接の練習と心構えを伝えることにしました。卒業してから時間が経過している人は、勉強や緊張感のある人づきあいから離れているため、いきなり面接本番になると、どうしても言いたいことが言えないのです。それで失敗した人も多いため事前に予行練習を行い、万全を期したいと考えています。
 一人の就職には大勢の方の協力と時間が費やされているのです。何としても一人でも多く就職して春を迎えて欲しいと取り組んでいます。就職戦線のお手伝いに休みはありません。

【懇談】

何ヶ所かの事業所を訪問させていただきました。新春を迎えて最初の休みなので、ゆったりとしているところにお邪魔したのですが、初春のお客さんとして歓迎してくれました。
 厳しい経済環境にありますが、皆さんは飛躍を誓って仕事に取り組んでいます。ある会社経営者は、和歌山市内の製造業は下げ止まった感があるので、これから反転すると思うと話してくれました。希望の持てる話です。経済危機は気持ちにも影響されるものですから、明るい気持ちで新年の仕事に取り組みたいものです。

【新年会】

賑やかな南陽食品さんの新年会でした地元和歌山市の南陽食品株式会社の新年会にお招きいただきました。アバローム紀の国の会場はいっぱいで、南陽食品の底力を見せつけられました。350人を超える従業員の皆さんが集まっていましたが、これでも全ての事業所ではありませんから大変な勢いです。
 ところで平成21年、同社は経営の危機に曝されていました。それは県立医科大学付属病院の食事を長年請け負ってきましたが、委託業務更改に関しての入札の結果、外れてしまったのです。収益の柱の一つをなくしてしまったことから、同社の幹部は今後の会社のあり方を何度も協議したのです。会社を閉じるか継続するかの議論も行ったと言いますから、昨年は相当な危機を乗り越えたのです。
 全社員が一丸となって会社再生に向けて取り組んだ結果、業績は上向き、県立医科大学付属病院の仕事を請け負っていた時以上の売り上げと利益を上げられたのです。そして平成22年は14か所の会社の社員食堂や給食の委託を請け負うことになっていて、飛躍の年と位置付けています。
 ピンチをチャンスに変えた幹部と従業員の皆さんの姿勢は素晴らしいものがあります。そして危機を乗り越えてくれた従業員の皆さんへの感謝の気持ちで、例年以上に盛大な新年会を開催したのです。そんな新年会に呼んでくれたことに対して感謝の気持ちでいっぱいです。その気持ちを知って出席させてもらいましたから、今日の新年会は最後までいさせてもらいました。南陽食品の団結力を見せてもらいましたから、同社にとって飛躍の年であることは間違いないと確信しています。

1/8(金)「上海万博」

【新エネルギー】

太陽光発電の可能性に関して協議を行いました。地球環境問題は日本だけが克服すべき課題ではなくて世界各国で取り組み、克服すべきものです。何故か日本だけが地球環境への対応のハードルが高く設定されているように感じます。
 日本の環境技術を世界に輸出すれば、地球環境問題解決に向けて大きな取り組みになると思います。世界に視点を向けて地球環境問題への対応を行いたいと考えています。
 現在スペインで建設準備が進められているメガソーラーに関しても話を伺いました。そして世界では風力発電よりも太陽光発電が新エネルギーの主流になっていると聞きました。
 開発途上の国においても日本の技術が導入されたら、どれだけ世界に貢献できるのか計り知れません。そんな世界貢献ができたら素晴らしいことだと思っています。

【上海万博】

2010年5月に開幕する上海万博。日本から上海に向けてデビュー戦を戦いたいと思っているのがケリー・アキコさんです。和歌山市のエフエムバナナのサテライトスタジオでデビュー曲の「上海ムーンライト」を披露していますが、これから上海に飛び出そうとしています。夢を持つことで現実が動き出すこともあります。と言うよりも、夢を持たないと現実を動かすことはできないのです。デビューしたばかりの歌手が上海万博に挑む道は険しいものがありますが、挑戦する気持ちは大切にしたいものです。上海万博の大阪パビリオン館内や関西空港でも「上海ムーンライト」が流されると聞いています。大阪から世界に向けた挑戦。新春の夢に出会えて元気をもらっています。
 そして上海万博に関しての協議を行いました。ただ出演するだけでは意味がありません。上海万博がゴールではなくて、ここからスタートできるような仕掛けがないと楽しくありません。今日はケリー・アキコさんの夢を聞いたので、希望に添えるような対応をすることを考えています。
 ケリー・アキコさんは50歳代でのデビューですが、50歳代の女性が夢を描いて上海万博から勝負しようとしています。歌手を夢見ていたのは20歳代の頃だったそうですが、事業をするために一度は夢を諦めていました。それから30年振りに夢の一歩を踏み出そうとしています。「これからの10年が人生の素晴らしい時間になるように頑張りましょうね」と声を掛けた女性は、とても素晴らしい方です。50歳代からのデビューは、女性として手本になるので見習いたいと話してくれました。
 いつまでも夢をもって、それを追い掛けることができるのは素晴らしいことです。通常であれば、上海万博に出演しようとは思わない筈です。それを思って行動しているから、その夢が実現しようとしているのです。
 思うことから行動に移しています。行動を起こすとそれを支援してくれる人に出会います。そこから思いが実現することになります。そんな夢の循環が起きようとしていますから、夢の舞台になる上海万博が楽しみです。上海万博に向けて来月にも中国に飛ぶことになりそうです。本気の夢は叶うために見るものです。
 それにしても夢の実現を目指している人が出会う時の力は大変大きなものがあります。一般的に不可能と思えるような事でも可能にしてくれます。
 ところで、50歳代からの10年を大切にすることで充実した人生だと思えるような気がします。10年先を歩く人の生き方が、関わる私達の生き方の指標となってくれます。

【大阪府】

大阪府が元気です。元気の源に橋下知事の存在があります。元気なリーダーが率いるまちは、それだけで元気さを感じます。新大阪で打ち合わせをしたところ、これから益々大阪府に変化が見られそうです。大阪府のリーダーが発信する言葉には深い意味があります。
 大阪湾ベイエリアの構想や伊丹空港の将来的な廃止と英語特区の構想、リニアモーターカーや大阪府庁のWTC移転など、夢と活性化が同居した計画が限りなくあります。そんな話をしているだけでも元気になりますから、企画している皆さんは力が漲っていると思います。それぞれが、不景気だと口にしていると3兆円の消費機会が失われると聞きました。
 それほど気持ちによって経済状況は左右されているのです。元気リーダーのいるまちと、そうでないリーダーのいるまちは状況が変わるのは当然のことです。まちの状況を見るとリーダーとして優れているのかどうか分かりそうです。

【小林正夫さん】

大阪のリーガロイヤルホテルに、平成22年7月に予定されている参議院選挙比例区で出馬を予定している小林正夫参議院議員が来てくれました。小林議員には昨年夏、参議院議員会館での研修会でお会いして以来です。議員は生活に合わせて法律を修正していくことが仕事だと考えた活動をしています。法律は生活に関係のないものではなくて私達の生活の規律を定めるものですから、修正のためには常に現場の意見を聴くことが求められます。
 そんな現場主義を貫いているのが小林議員ですから、今回、応援しようと考えています。比例区は全国の有権者の皆さんに主義主張を訴える必要がありますから大変だと思いますが、二期目に向けて頑張って欲しいと思っています。

1/7(木)「サッカー」

【サッカー】

日頃からお世話になっているMさん。会社経営の傍ら地元少年サッカーチームの指導を行っています。ご自身もサッカー少年だったことから、サッカーを通じての人格形成と地域振興に力を注いでいます。平成22年1月18日から月末まで、J2のヴァンフォーレ甲府チームが和歌山市でキャンプを張ることになっていますが、これはMさんを初め同クラブチーム関係者の尽力の賜です。
 和歌山県内にもJリーグ入りを目指しているチームがありますが、J2チームのキャンプはサッカー関係者にとっても地域にとっても刺激になる筈ですから、今から楽しみにしています。
 またMさんのご子息は、今年春から大阪桐蔭高校に進学することになっています。大阪桐蔭は高校サッカーでは有力校ですから、和歌山県出身の子どもが活躍してくれることは楽しみです。多くの実力校の中から大阪桐蔭に進学する決め手になったのは、優れた指導者がいることだったそうです。指導者のいるところに生徒は集まります。集団の実力を高めるために、人材が必要なのは言うまでもないことです。ですから優れた集であっても、核となる人材がいなくなると崩壊も早いものです。常に人材育成と次の世代を見据えた組織づくりが大切なのです。

【昼食】

久しぶりに昼食をいただきました。Yさんから軽食のお店の経営者を紹介してもらったためです。とても楽しく気持ちの良い方で、あっという間に時間は経過しました。普段は滅多に会えない方なので、事前に連絡をとっておいての懇談でした。話していると皆さんから慕われていることが良く分かりました。直接話をすると、相手の心を感じることができますから、仕事や交渉事、そしてつきあうためには、やはり面談することが大切です。早速、一緒の行事に参加することを約束して昼食会を終えました。ありがとうございました。

【お見舞い】

向陽高校の大先輩に当たるTさんが道端の溝に転落して重傷を負いました。自転車で走行しようとしたところ、バランスを崩して事務所横の深さ1mの溝に転落してしまったのです。幸い骨折はなかったのですが、首に大怪我を負ったためコルセットを嵌めて食べられない、動けない状態で入院していました。新年気分の1月4日の出来事でした。今日から食事を摂れていることと話ができる状態になっていましたから一安心です。
 Tさんは「冬休みだ」と話していましたが、寒い時期ですから無理をしないで休みなさいという神様からのプレゼントだと思いたいものです。1月いっぱいは入院生活となりそうですが、明日からはリハビリも始まることから、ゆっくりと健康な身体になって戻ってきてくれることを願っています。

【観光施策】

ある経営者との懇談では、和歌山市内の経済事情の厳しさを話してくれました。年末年始だったのに、消費者の財布の紐が固くて売り上げは不振だったそうです。ここでは暮れにサービスレベルを一新していますが、それでも苦戦しています。できたら設備投資まで行きたい希望があるのですが、この経済状況の中での経営的な決断はできないでいます。設備投資をすることでエネルギー効率が上がり、節約できた資金をお客さんに回せる余力ができるのですが、消費動向の厳しさを比較すると思いきれないと言います。
 昨年の和歌山県の観光客はマイナス10%を超えているとの情報もあり、観光のお客さんの消費を見込んでも期待度は低いのです。行政機関は観光施策に力を入れていますが、経済効果は発揮できていないようです。観光施策を講じても、継続させても、お客さんの消費が増えないと効果があったとは言い難いものがあります。観光関連事業者の収益が向上することが観光施策の効果であり成果なのです。観光のお客さんがどれだけ来たとしても、経済効果が少ないと成功だとは言えないのです。ですから観光の指標は入込客数ではなくて経済指標で評価すべきものです。

【米盛大翔くんの絵】

米盛大翔くんの絵を使った広告和歌山市民図書館で、米盛大翔(よねもり ひろと)くんの絵はがき展が開催されています。
 米盛くんは鹿児島市在住の小学生ですから、和歌山市とは何の関係もないように思います。ところがご縁があって和歌山市民図書館で展示会が開かれているのです。
 そして市民図書館館長から素敵な問い合わせがありました。和歌山市民図書館が和歌山県内で初めて米盛くんの作品を取り上げたと思っていたところ、それより先に関西電力が広告で米盛くんの作品を使用していたことが分かったのです。
 「こんな素敵な絵を広告に使っている会社は何と素晴らしい心のある会社なのでしょう。感激しています」と館長から直々問い合わせをいただきました。そして広告掲載に至る経緯を教えて欲しいとの依頼もありました。
 早速、関西電力和歌山支店の広報に問い合わせたところ、「米盛くん、勿論、知っていますよ」と返答がありました。新聞に掲載した広告は平成21年10月26日の原子力の日に関わる広告でした。地球環境問題への対応として温室効果ガスの削減が大きな課題になっていることから、地球温暖化防止の観点から原子力発電が注目を集めています。そんな原子力発電への理解を求めるために皆さんに問い掛けた広告だったのです。
 「原子力というと固い、近寄りがたいイメージがあると思います。ですので、温かくてやさしくなれる広告にしたかったので、米盛くんの作品を取り上げたのです」。
 原子力の日の広告を見せてもらったところ、確かに米盛くんの絵は温かくてやさしくなれるものでした。原子力発電は発電の際に二酸化炭素を排出しない発電方法ですから、地球温暖化の脅威から逃れ、生命体と共存するために必要な選択肢だと思っています。地球にやさしい原子力と生命の共存をやさしく訴えてくれる広告が、原子力の日の米盛くんの作品だったのです。
 そして広告掲載に至る経緯は次のようなものでした。関西電力の広報担当者Yさんは、平成21年5月、知人から米盛くんの絵本を見せてもらったのです。その温かさを感じたYさんは、原子力の既成概念的な冷たいイメージを打ち破るために米盛くんの作品を使えないかと考えたのです。Yさんが鹿児島市の米盛くんに連絡を取り、広告掲載に使用することの理解を得たのです。そして原案を作成して上司の理解を求め、新聞広告掲載にまで持っていったのです。今までにない原子力の日の広告に仕上がっています。
 米盛くんには広告掲載紙を届けていますし、逆にYさんのところには平成22年の年賀状も届けられています。このようにして絵と原子力の取り持ったご縁で、ふたりの交友は続いているのです。鹿児島市と和歌山市の間で築かれた素敵な関係です。
 市民図書館館長に経緯をお話したところ、「関西電力に米盛くんの絵を紹介した人の感性も素晴らしいものですし、その絵を広告で取り上げた関西電力も広報担当者も素晴らしいと思います。こんな素晴らしい会社が和歌山市に存在していることに感激しています」と話してくれました。  広告は広告を考える人の感性が現われます。広告案を考えた人の思いが伝わることが広告効果です。今回は広告を介して感激が生まれました。ひとつの広告が人を感動させ、その人の心を動かせる。広告対象の商品を売るよりも素晴らしいことです。広告を制作した人の思いが感激を持って伝えられている。制作者の知らないところで、そんな物語が誕生していたのです。
 和歌山市民図書館館長と関西電力和歌山支店広報担当のお二人から心温まる話を聞かせてもらいました。そして米盛くんの作品を初めて知りました。和歌山市民図書館では3月31日まで市民図書館で絵はがき展を開催しています。そして和歌山市民図書館では米盛くんの自費出版の絵本も取り揃えて、貸し出しを行っています。この図書館のスタッフの姿勢も感動ものです。和歌山市民図書館のスタッフと館長の仕事を超えた仕事にも感動しています。全ての市民の皆さんに、温かい冬を過ごして欲しいとの気持ちが伝わってきます。北風は冷たくても、この作品に触れて心を温かくして欲しいと思います。
 そして1月10日と11日の二日間、米盛くんが鹿児島市から和歌山市にやってきます。原子力の日の広告と絵はがき展が作り出したドラマです。
 そして、またここから始まる温かいものがあると思っています。

1/6(水)「新春のつどい」

【エフエムバナナ】

朝からエフエムバナナと打ち合わせを行いました。和歌山市にあるコミュニティエフエムですが、地域に密着した楽しい番組作りを行っています。私達ができるであろう地球環境にやさしい取り組みやエネルギー問題への関わりなどについて取り上げられないかを協議しました。
 理事長からは、北欧では風力発電の余剰電力を電気自動車のバッテリーに充電していて、風が止んだ時にはバッテリーから電気を取り出して家庭用電源として活用している事例を紹介していただきました。日本ではこのような取り組みは成されていないような気がしますから、先進事例として参考にしたいものです。2月にこれらの問題の説明を放送できないか協議しているところです。

【50年】

これも理事長との話です。山口理事長が生まれたのは1950年代、そのわずか50年前は1900年ですから、その時の出来事が今では歴史になっています。歴史になると遠い昔のような気がするのですが、生まれる50年前は明治時代であり、その少し前にはペリーの来航があり、坂本龍馬が行動していた時代なのです。遠い昔に思う歴史上の出来事ですが、私達が生まれる少し前の出来事なのです。そう思うと私達が歴史を創っていることを知ることになります。
 今から50年後、2009年の出来事はどのように記されているのでしょうか。「今では一党独裁的な民主党が初めて政権を担った時」と記述されているかも知れません。今を生きている私達には歴史の大きな流れは分かりませんが、振り返ると道筋が出来ている。そんな感じがあると思います。
 今、踏み出している一歩が歴史そのものなのです。これまでの50年と比較して、これからの50年の進歩は各段の違いがあると思います。もう過去のものになってしまった1月6日までの出来事は、2010年にとってどんな意味があるのでしょうか。歴史を歩いていると思うだけで、力強い気持ちになります。
 坂本龍馬も生きている時は、自分が歴史を創っているとは思わなかった筈です。今の課題を克服する行動をしたことが、歴史に大きな足跡を記したことになったのです。ペリーも江戸時代の日本に来たことが、後に異国の歴史の教科書に掲載されることになるとは夢にも思っていなかった筈です。私達の意志に基づいた確かな一歩が歴史に刻まれていくのです。私達の生きた足跡もこれから刻む足跡も、振り返った時には歴史の中にしっかりと刻まれています。

【ホットチョコレート】

特別支援学校の生徒達の休日を助ける活動をしているのが、和歌山市にある団体ホットチョコレートです。誰かが社会で実施すべき取り組みを、和歌山市の女性3人が活動してくれています。支援の少ない中、自分達の資金と機材を活用して、毎週土曜日に懸命に活動してくれています。
 メンバーの一人と話し合いましたが、大変なご苦労をされていることに気付きました。出来る中で協力体制を取りたいと話し合っています。平成22年2月に何かの支援を実施したいと考えています。

【就職問題】

平成22年3月卒業の学生で就職が決まっていない人がいます。個人としてお手伝いてできる範囲は限られていますが、知り合った限りにおいて何とか支援したいと走り回っています。卒業までに何とか就職しておかないと、卒業後は現役と比べて不利になりますから、今年の2月までが勝負です。
 一人が在校生、もう一人が昨年高校を卒業して今も就職活動中の若い人に関しての就職問題の協議を行いました。少なくても、関わった人には希望に燃える春がきて欲しい。そんな思いで就職問題に取り組んでいます。
 そして早くも平成23年春の就職問題に関しても動きがあります。今年以上に厳しい就職戦線になりそうですから、一人の力で乗り切れるには不安感がありそうです。保護者も周囲の大人も協力して、社会人としての春のスタートを切って欲しいと思います。
 それにしてもある大学の先生は、自分の大学の学生の就職に関してのんびりしていると思ったことがあります。社会の就職事情を知らないで、「私達の大学の学生は優秀だから問題ない」と構えているところもあります。企業が先を争って就職の依頼に来てくれると思っている先生がいますし、真剣にエントリーシートを提出している学生がいます。そんな学生の不安な思いを大学側は知らないようです。  これは大変なことになる。就職事情はそんなに甘くはない。今はそんな気がしています。

【懇談会】

新春の懇談会。「和歌山県と和歌山市を何とかして欲しい」そんな声を伺いました。もうこんな事態を続けては駄目だと随分強く話してくれました。期待を感じられる人に登場して欲しいとの強い話がありました。
 「この地域はどうなっているのか」。全く回復の兆しがない和歌山県と動きが見えないことへの強い憤りも感じました。人材がいないのか現れないのか、こんな状態が続くようなら和歌山県を後にすることも考えたいという話にも発展しました。本当に厳しいと思っているのは、今を耐えることではなくて将来の展望が見えないことに対してです。希望を感じさせてくれる人材が登場してくれたら事態は一変するとの思いが込められていました。
 冷たい風の中のホットココア。何とかならないものかと思っています。

【新春のつどい】

連合和歌山新春のつどいが開催されました。新年の華やかな式典に出席させていただきました。連合和歌山にとっては政権交代を果たした今、従前以上に責任が増した新春のつどいとなりました。推薦した現職の衆議院議員三人を擁していることで、私達の願いを実現させてもらう行動を求めているからです。政権にない時代は要望しても聞き届けてもらえない場合がありました。しかし今回は与党側ですから、聞き届けられないことには支援者が納得しません。国を立て直し、そして和歌山県も経済危機から脱せる予算取りをして欲しい、そんな思いがあります。
 衆議員議員と県知事、県議会議員代表の挨拶の中で静かな論戦が繰り広げられました。これも与党を抱える新春のつどいの楽しさだと思います。

1/5(火)「新年挨拶」

【新年挨拶】

仕事初めから二日目。やや街が動き始めた感があります。
 朝からHさんと懇談。最近の福祉施設の動向や新年の研修会などに関して打ち合わせをしました。また意見として、年末から年始にかけての和歌山市の動きは停滞していて、見る影もないと報告を受けました。これで何とかなると自信を持って言っているトップもいますが、街のどこを見て、何とかなると思っているのか聞きたいとのことでした。トップのカラーが街に表れるものですから、元気良く行動して欲しいところです。
 続いてKさんとの懇談。和歌山市の経済は依然として停滞したままで、会社経営者にとって厳しい状態が続いていると報告を受けました。経済の再生を第一に考えてくれないと、福祉施策も教育も成り立ちません。家庭を考えると直ぐに分かります。両親が仕事をして収入を得ることで家庭生活は成り立っています。得られた収入を基にして、生活の何に使うか決めていきます。税金、食費、光熱費、教育費、娯楽費など、基本的には収入の範囲内で抑えようとします。収入を超える消費をしていると生活はやがて行き詰ります。
 その収入が減少していくと消費を削ることになります。食費を抑えるため外食は縮小しますし、食材も安価なものに変更することになります。教育費も抑えるため学習塾などへも行かないようにする場合もあります。もし仕事が失われ収入がなくなったとすると、生活は成り立たなくなります。
 このように収入があって生活が成り立ちますから、まち全体で収入が減少する状態が続くと地域内の消費はそれ以上減少することになります。将来へ備えるために貯蓄に回す金額を増やしたり、現在の生活水準から消費する額を切り詰めるからです。
 収入が減少していることは深刻な事態だとより認識しておかないと、デフレの渦は大きくなるばかりです。そんな中、地方自治体が来年度予算を減少させるようなことがあると、地域経済は益々落ち込むことになります。公共投資による経済再生策を講じることが必要です。お金が回らないのに経済規模が拡大する筈はありません。

【参拝】

新年に当たって、岡の宮神社に参拝いたしました。神主さんに神事も行ってもらい、この一年に立ち向かう気持ちが完成しました。気持を清らかに、精神を安定させることで、厳しい時代に立ち向かえます。経済もまちも停滞している時代に気持ちまで停滞させてはいけません。さぁ、行こうという気持ちになった参拝でした。

【県議会レポート】

県議会レポート作成に関して打ち合わせを行いました。新春に皆さんのところにお届けできるように作成しています。このレポートでは平成21年の県議会と地域活動を報告させていただく予定です。
 専門家から簡単にきれいなレイアウトの説明を受けました。ページの上と下の空白を同じに揃えること、そして左右の空白も同じにすることで、全体を通して読み易くなります。
 基本的なことですが、ページをひとつの塊にしながら見易くすることを心掛けるだけで随分違った仕上がりになります。作り手は伝えたいことがいっぱいありますが、読み手に伝える工夫が求められます。仮に読まれなくて捨てられるとしても、読み易さを求めた県議会レポートに仕上げたいと考えています。

【新年挨拶2】

和歌山市内の二か所の会社にお邪魔をして皆さんに挨拶をさせていただきました。仕事中にも関わらず集まってくれた皆さんに深く感謝しています。経済再生のための財政出動について、そして地球環境問題への対応とエネルギー問題に関しても説明いたしました。
 政府は地方の公共事業を無駄だとしてカットをしていますが、個別事情が違いますし、特に和歌山県は5年後の平成27年に国体開催を控えていますから、それに対応するための最低限の道路整備と施設整備は必要です。それは毎年積み上げてきたもので、これから完成に向かわせようとしているものですから、突然の予算削減は地域としての計画を狂わせてしまいます。東京から見ると半島に存在している地方都市の道路や施設整備などは、眼中にないと思いますが、この土地でも懸命に生活をしている人がいます。そこには快適性も安全確保も、そして地域活力も必要なのです。生きている人がいるまちのことを考えたら、数字だけで無駄だと判断できるものではないと思います。地方の事情を聴く姿勢を持ち、それでも無駄だと判断するのであれば、それは政府の決めることですから仕方ないとします。ただ施策の是非に応じて、次回は有権者が政権選択を判断するだけのことです。
 予算陳情のために東京に行く必要はないと思いますが、東京へ行かなくてもそれぞれの地元で直接代議士に意見を聞いてもらえるしくみを作って欲しいと願っています。直接話し合うことと、それ以外とでは温度差があるのは明らかです。
 こうして新年から働いている皆さんの意見をお伺いして、私達の意見として県政に反映させることから始めたいと考えています。

【その他】

  • 産業用の太陽光発電、太陽熱発電、風力発電に関しての協議を行いました。新エネルギーへの関心は益々高まっています。
  • 今年の高校卒業者の就職問題に関しても話し合いました。平成22年春に卒業する学生で就職が未だ決定していない人が数多くいます。卒業してからも学校として支援体制を敷くことになっていますが、不利益を被らないためにも、そして安心して社会への一歩を踏み出すためにも、やはり卒業までに決めておきたいところです。

1/4(月)「仕事始め」

【仕事始め】

官公庁を初めいくつかの企業では今日が仕事始めとなりました。新年に皆さんと元気にお顔を合わせることができましたこと、心から感謝しています。新しい年には新しい抱負がたくさん湧き出ますから、話をしていても楽しい話題ばかりでした。
 朝から調整した事項が、早稲田摂陵中学校・高等学校の学校説明会の日程と、今年夏のイベントであるスターシェフイベントに関してのものでした。どちらも和歌山県に関係してくれる有り難いお話ですから、ご一緒させてもらえる機会をいただいたことだけでも感謝しています。実行体制が上手く運ぶように、お手伝いをさせていただこうと考えています。
 挨拶にお伺いさせていただいた某社長。新年談義をさせてもらいました。やるべき仕事があればお手伝いさせてもらいたいが、そのためには大きな舞台が必要だと励ましてくれました。時代は確実に変わっているのに和歌山県にはそのことを感じ取っている人材が少ないことを嘆いていました。だからと言って、県外から人材を輸入することを県民の皆さんは望んでいる訳ではありませんから、自前の人材の登場が待たれるところです。
 ところが人材は、自分から名乗り出るものではなくて、押し出されるように周囲から、そして時代が登場させるものです。「和歌山県にはこれからを背負ってくれる人材がいないものだなぁ」と話してくれましたが、期待に応えられるような激励されているような気がしました。
 現状を継続させることは誰も望んでいないのに、それを継続させることは諦めに近づくようなものなのです。坂本龍馬ではないですが、明治維新の時代と同じように今、次の時代の扉が開かれました。2010年を走り抜けたいと思います。
 新春、韓国から実業家が来日してくれます。関西空港から和歌山県に来てくれるのですから嬉しいことです。和歌山県に来る理由は、都市を選んだのではなくて、ある人物に会いに来るためです。人物はどこにいても、相手が訪ねてきてくれます。この機会を活用して、和歌山県として交流を持つことができないものか話し合いました。こちらからの提案も行うことにしています。

【バイオ燃料】

和歌山県ではバイオチップやバイオパウダーの実証実験が行われています。和歌山県が持つ森林資源を有効活用して、林業に新しい産業としての可能性を見つけるためです。問題はコストと出口です。全く新しい分野のものを切り開くものではありませんから、既存の原料とコスト面で優位に立つ必要があります。ユーザーに既存のものから切り替えてもらうためには、従来製品と同様の品質と扱い易さと共に、従来のコストを下回る必要があります。それをクリアさせることと同時に、出口の確保、つまり安定的なユーザーを見つけることが難しいのです。どれだけ素晴らしい製品や技術でも、使ってくれないと何の価値もありません。
 ですからそこに対して従来品よりも高い価値を見出してくれて、新しい製品に切り替えてもらう必要があるのです。実証した確かな結果と営業が大切なことですが、どちらも簡単にはいかないものです。
 もし和歌山県の森林資源の活用を図れるバイオ燃料を完成させたら、和歌山県には原料は豊富にありますから将来的に和歌山県の林業は安定した仕事になります。時間を要するものですが、将来への期待を感じさせてくれる取り組みが始まっています。

【水害対策】

平成21年に発生した大雨などの天災によって、和歌山県内では三名の命が失われています。今までの地震対策と共に、水害対策もより重要となり、正に県として防災対策を推し進める必要があります。三度の水害で三名の命が失われたことは、防災対策を講じる上でとても重いことです。自然災害から生命を守ることが、防災対策上で最も重要なことなのです。和歌山県で発生したゲリラ的な水害への備えに関して議論を交わしました。事実として犠牲者が発生していますから、「もしも」ではなくて現実的に対応すべき事項として認識しています。

1/3(日)「同窓会」

【映画】

「自分を信じなければ人生ではない」そんなせりふが新年に飛び出してきました。映画「ロッキー・ザ・ファイナル」の台詞です。以前、映画館で観たのですが、新年、たまたま流れていたので、改めて観ると元気と勇気が沸き起こってきます。「あきらめないで前進する」ことが人生だと改めて教えてくれました。
 シルベスター・スタローンは「前向きな人間は失敗する恐怖と戦っている。失敗を恐れないという気持ちは大事だ。月曜日に失敗したら火曜日に頑張ればいい、火曜日に失敗したら水曜日に頑張ればいいんだ。どんなに長い時間がかかろうと夢の実現を目指す。そうしない人生は悪夢だよ」と話していますが、ロッキーのシンプルな人生哲学です。
 今日失敗しても明日頑張れば良いだけのことです。明日失敗しても、明後日にしっかりと取り組めば良いだけのことです。何も恐れることはないのです。
 勝ち負けではなくて自分で納得できる挑戦をすることが一番大切なことだと教えてもらえ、そして映像と音楽に勇気をもらえた時間でした。

【同窓会】

平成22年もやってきました、新年の同窓会。和歌山市内のアバローム紀の国において、東和中学校29期生の同窓会が開催されました。昨年に引き続いての懐かしい顔が揃った会となりました。今回も幹事を引き受けてくれた大井君、本当にお疲れ様でした。幹事がいなかったら同窓会を開くことはできませんでしたから、楽しい時間を与えてくれたことに対して心から感謝申し上げます。
 それにしても中学校を卒業してから33年という年月が経過しています。時間の過ぎる速さに驚くばかりです。昨年、卒業してから32年が経過して初めて同窓会が開かれたのですが、二年連続で会を開くことは大変な労力だったと思います。
 しかし33年も経過してしまうと、楽しい思い出ばかりとなっています。誰がどうだとか、好きや嫌いなどの言葉は陳腐化したものであることが分かります。人は互いに頼られ頼ったりしながら成長していくものですから、人のことを言うことの愚かさすら感じます。
 それにしても48歳です。昭和の中学生が、当時の先生の年齢を超えるようになってきました。浮き沈みや困難に直面した経験をそれぞれが持っていて、内に秘めているものを、ここでは暖かく溶かしてくれます。故郷に帰ると心身とも暖かくなる、そして優しくなりますが、そんな感覚がありました。それぞれの笑顔から、それらのことを伺い知ることができました。
 二次会の終わりに同級生が吼えた言葉がありました。「東和中学校29期生の力はこんなものではない。来年の1月3日はみんなの力でもっと集まってもらいましょう。ここにいるだけで楽しいからです。楽しい空間を過ごせる一年に一度の機会に集まりましょう」というものでした。
 今年を飛び越えて、もう来年に向けてスタートを切りました。一年後を見据えた笑顔の日々の活動が始まっています。

1/2(土)「新年会」

【新年会】

年明け二日目は新年会に参加しました。集まった皆さんは新春ムードで、穏やかな表情でした。さてここで、今年のわが国のあり方に関しての議論が交わされました。
 沖縄県普天間基地移転問題に関して、従来の計画通りに辺野古移転の可能性が高まっています。どうやら米国と民主党の一部が合意したようだとの意見です。国土交通大臣が連立を解消してでも現行計画を進める準備があるとの報道に関して、取引ができた用だとの見解がありました。根拠となる記事は次のものです。
 「前原誠司沖縄・北方担当相が12月9日に都内でルース駐日米大使と会談し、米側に受け入れ可能な代案が5月までにまとまらなかった場合、社民党と国民新党との連立を解消してでもキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)に移設する現行計画を進める用意があると伝えていたことが31日までに分かった。ワシントンに報告された情報として、米政府筋が明らかにした」。
 社民党と国民新党との連立解消を前提として、米国と話し合っている動きがあり、その方向で進むのではないかとの有識者の意見でした。ところが、仮に鳩山首相が退陣するような事態になると、次の総理大臣候補として亀井静香郵政改革・金融大臣の名前があがりました。現段階では信じられないことですが、これまでも政界の先を見通してきた方からの意見だけに注目しています。
 もうひとつ、今日の話し合いの大きな話題はドルの問題です。オバマ大統領がドルから新通貨への切り替えを模索しているというものです。つまり現在流通しているドルは紙屑にすることで米国は現在の債務を放棄してしまおうとする考え方です。これで困るのは日本と中国ですが、中国に対しては米国が既に方策を施している様子があり、最も被害を被るのは日本ということになります。世界の中で日本が最後まで新ドルへの切り替えに抵抗していた国と言われていましたが、その抵抗勢力も一掃されたことから現実味を帯びているとのことです。そう思うと、今は亡き某元大臣は米国に抵抗し続けたように、わが国の行く末を本当に思っていたことが分かります。
 しかもドルに変わる通過は不換紙幣と予測されていますから、基軸通貨としての信頼性に疑問が残ります。いずれにしてもドルを巡る動きに注目です。  話の質が高くて話題が豊富な新年会、勉強会となりました。

【早稲田摂陵中学校・高等学校】

関西に早稲田摂陵中学校・高等学校が進出しています。この学校は早稲田大学の系列校ですが、和歌山県内では名前が知れていません。今年度の入試に向けての資料を受領し、早速、希望する保護者の方に説明をさせていただきました。但し、和歌山市からだと通学が困難なことから、寮に入る必要があります。詳しくは1月9日に同校の校長先生が和歌山市に入って説明してくれることになっていますから、改めて詳細情報を掲載する予定です。
 受験生にとっては今からが正念場です。和歌山県内の子どもに有利な情報があれば、発信していきたいと考えています。早速、新春から仕事に取り掛かっています。

【新春挨拶】

実家に新春の挨拶に戻りました。昨年末から今日に掛けてゆっくりする時間がなかったので、ほんの暫くの時間でしたが心身ともにゆったりとできました。外は寒くても中は暖かい空気があります。10歳代、20歳代の自分がいた場所ですから、ここには懐かしさがあります。思い出の場所が存在してくれている、そんな幸せを感じ吸収してきました。そんな思い出の場所に両親が元気に暮らしてくれている。そんな平凡な事実を与えてくれていることに感謝しています。

1/1(金)「新年あけましておめでとうございます」

【新年あけましておめでとうございます】

元旦の和歌浦の風景平成22年の新春。あけましておめでとうございます。今年一年も、何卒よろしくお願い申し上げます。恒例によって目標を立てました。
 過去からの目標のトレンド上に自分を置きたいことから考えました。
 2004年「行動する」。2005年「継続する」。2006年「一段高く」。2007年「挑戦」。2008年「昇る」。2009年「元気&前進」でした。
 前進した次を抽象化させるとこうなります。2010年は「もっともっと飛躍」。周囲の皆さんと一緒に元気な活動ができたと思っていますし、それぞれかかわっている皆さんが前進できたと自分なりに評価しています。前進したこの地点で立ち止まっていては、時代からすると停止ですから、停止しないように次の次元に向かって大きく飛び立ちたいと思っています。そして、まだ見ていない世界にまで飛躍したいと考えています。
 今年、着手するものを、簡単に月別の行動計画で記すと、次のようになりそうです。

  • 1月  新年会で新しい人に会うこと。白浜でゴルフ。
  • 2月  予算委員会で新年度予算のチェック。
  • 3月  スーパーモデルコンテストの開催。
  • 4月  クルド独立のための社団法人設立。
  • 5月  上海万博に依頼していることの実現。クルド独立の協働活動。
  • 6月  議会で一般質問を行う。
  • 7月  和歌山巴里祭を成功させる。
  • 8月  スターシェフイベントを成功させる。
  • 9月  自殺予防月間でいのち教育をスタートさせる。
  • 10月 宇宙教育への取り組みをスタートさせる。
  • 11月 和歌山県の将来のビジョンを描く。
  • 12月 今年お世話になった人への挨拶を行う。

以上のようなものです。勿論、従来の活動は継続させることは当然のこととして、それらを更に飛躍させたいと考えています。
 ところでこの目標は、少し早い段階で策定しました。昨年11月に行った時間管理セミナーで、新年の目標を考える課題があったためです。従来は前年の12月末に新年の目標を考えていたのですが、今年は一ヶ月前倒しで目標を設定することができました。その分だけ、少し早く新年のスタートを切ることができています。
 ところで習慣とは凄いもので、12月に目標を考えると新年のイメージに頭が切り替わるのですが、11月だと少し早いため新年のイメージが湧き出てこなかったのです。でもそこで頭の中を捻ると、目標と行動計画が浮かんでくるから不思議でした。既成概念に囚われないでいると、新しく実施すべきことが出てきたのです。また活動を三ヶ月単位で区切ると自分の意識の中では塊になって仕上がりますから、実行計画がより明確になりました。
 2010年1月。いつもより早いスタートとなりました。平成22年。2010年も、一緒に飛躍を目指して活動を実践したいと考えています。何卒、よろしくお願い申し上げます。

【バナナモンキースタジオ】

バナナモンキースタジオに行ってきました新年の初め、エフエムバナナの生放送が行われました。場所はダイワロイネットホテル和歌山の二階、バナナモンキースタジオでした。リスナーが集まっての賑やかで温かいスタジオからの放送となりました。手作り感のある放送とスタジオでしたから、エフエムバナナが和歌山市にあって良かったと思いました。
 人が集まる場所がある。そんなシンプルで分かりやすいサテライトスタジオが中心地にあることから、1月1日にファンがここに集まれたのです。リスナーで賑わいを見せていたバナナモンキースタジオは、和歌山市の活性化の一翼を担っていたことは確かな事実です。
 午後からのゲストとしてアキコ・ケリーさんが大阪からやって来てくれました。今年1月30日に「上海ムーンライト」でデビューすることになっています。この曲は上海万博の大阪パビリオン館内で連日流される予定になっています。
バナナモンキースタジオに行ってきました 今日はライブで披露してくれましたが、ライブで歌うのは、今日のエフエムバナナが初めてのことで、記念すべきデビュー戦となりました。終了後、アキコ・ケリーさんと話をしたところ、「和歌山市で歌う機会を持ってくれたことに深く感謝している」と言うことでした。
 日本で上海万博のことを歌った曲は今のところないため、上海の舞台で歌う日が来ると思います。アキコ・ケリーさんは、「1月1日から仕事ができることは嬉しいことです」と話していましたが、一般的に元旦は休むことが当たり前で仕事をすることは抵抗感がありますが、元旦から好きな仕事ができる喜びを感じたいものです。
 元旦からバナナモンキースタジオでは人の交流がありました。「おめでとうございます」の第一声をここで行えたことを嬉しく思っています。続いて戸田渕さんが担当する今日の午後9時からの新番組の紹介もあり、楽しみな一年になりそうな予感がしています。2010年、幸先の良いスタートが切れました。

【お墓参り】

新年恒例となっているお墓参りに行ってきました。今日は寒くて、お墓に立っているだけでも厳しいものがありましたが、新年を迎えられたことに感謝し、今年一年が素晴らしい年になったことへの感謝の気持ちを込めて、ご先祖様にお礼に伺いました。寒い中にいながら、私達を見守ってくれていることに対して自然に感謝の念が湧き出てきます。
 そして寒い中でしたが、両手を合わせてお墓に向かって感謝の気持ちを伝えている瞬間は寒さが消え去りましたから、集中力のなせる技に驚きました。集中している瞬間は無心になりますから、他からの音や感覚が消え去ります。何となく、ご先祖様と向かい合って会話をしているような気がします。この世を超越したところの感覚というものがありました。帰り際、ここから見た和歌浦の光景は厚い雲が重なっていました。その間からでも光が差し込み、今年の希望が感じられました。

【通夜式】

昨日お亡くなりになった方の通夜式に参列いたしました。お正月からのご不孝事には心が痛みますが、ご家族の皆さんにとっては新春の喜びも半減するような出来事だと思います。来る年もあれば、行く人もいる。そんな無情の年月を感じさせてくれます。
 本日の訃報に際して、心からお悔やみ申し上げます。



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