【首長】
大阪市在住の方との懇談会の中で、大阪橋下知事の行動力を賞賛する意見がありました。「大阪では今までの首長にはいなかった人物」のようです。尤も大阪だけではなくて、全国を探してもいないと思います。国の事業の地方分担金の問題、日教組への苦言、伊丹空港の廃港、子ども手当ては国費全額負担とすべきことなど、誰も言えないことを、身体を張って発言してくれています。大阪市に暮らしている人にとっては、「期待を感じる」首長だと自信を持って話してくれました。
自分のまちの首長を自慢できること。素晴らしいことです。先に和歌山市長立候補の表明がありましたが、期待しているという声は聞こえてきません。まちにとって残念なことでもあります。
【都市計画】
箕面市駅前再開発の動きがあるようです。この計画をお手伝いしている建築家と話をしました。まちづくりは今だけを考えてはいけません。100年先にも通用するまちづくりが必要だと伺いました。つまり自分の代で結論を出すのではなくて、お孫さんが自分の年齢になる頃でも新しいまちだと思わせる位の先見性と色褪せない斬新さを取り入れる必要があるのです。まちづくりは100年先を見越して取り組むこと。それが都市計画に携わるものの資質であり、誇りでもあるようです。
この建築家集団は、イタリアやメキシコの建築物の設計にも関わっています。建築物とは、単に格好の良い建物を作るのではなくて、その国の、そしてそのまちの歴史と文化を知った上で、その延長戦上になければならないのです。延長戦上ですから、下降線を描いてはいけませんし、今までの直線と大幅に違った角度でもいけないのです。右肩上がりに見える位の設計が求められるようです。
箕面市には箕面市の歴史と文化的背景がありますし、和歌山市には和歌山市の歴史と文化的背景があります。同じように駅前にシャッター通りがあったとしても、同じような再開発にはならないのです。そこが現代人の、そして設計者の、そしてそこで暮らす人たちの英知が現れるのです。
未来の人から評価されない建築物を設計するようではプロとしての名折れですから、歴史の評価に耐えられる仕事に着手しようとしています。政治家も全く同じです。何かを発展させて次の時代につなげることが求められます。何の失政もないことが評価されるようでは寒いものがあります。寒さに耐えて花が咲くような考え方と取り組みが、そこに必要なのです。
【徳】
人のために尽力すること。時間が取れない中でも大切なことは、急いで対応したいものです。「人のために尽くすことは徳を積むことです」と話してくれました。見返りを求めない活動は、実は徳を積んでくれているのです。得ではなくて徳を取ることが最大の財産になります。徳はまちに人を招いてくれます。
【保育園】
保育園の問題。子どもを預かっている保育園は保護者から信頼されるものであるべきです。保護者が不安感を覚えるような体制では、仕事に集中できないからです。信頼感と不安感の違いは100とマイナス100ほどの差があります。もし、一人の保護者だけではなくて、過半数の保護者が不安に思っているような運営体制があるようなら問題です。
どちらかと言うと、子どもを預けている保護者は弱い立場にあり、子どもに影響があるといけないので強く言えないことが多いようです。消極的理由で地元保育園に子どもを預けているような不安感は解消させたいものです。保護者の皆さんと話し合いました。
【お祝いの会】
和歌山県文化奨励賞を受賞した森久美子先生、和歌山フラメンコ協会の代表で、和歌山県のフラメンコ界には欠かせない先生です。そんな森先生の受賞を祝して、平成22年2月28日に祝賀会を実施することしています。和歌山フラメンコ協会顧問を初めとする数名の発起人の名前で関係先に招待状を発送させていただきました。フラメンコで受賞されたのは森先生が最初です。これまでの道程の素晴らしさと、これからの活動への期待の意味を込めて、皆さんと一緒にお祝いしたいと考えています。
【クリスマスイブ】
クリスマスイブの今日。事務所には大勢の方が集まってくれていたと伺いました。残念なことに日中は、事務所に立ち寄ることができませんでした。が夜、事務所に入ると、そんな皆さんの気持ちを感じることができました。誰もいない電気の消えた事務所なのに、空気が暖かくて、そして机の上に置かれたクリスマスケーキが、事務所の明るさと心の優しさを演出してくれていました。全ての方に支えられている。そんな嬉しい気持ちになりました。クリスマスイブに感じた優しさに包まれた暖かい事務所と同じように、全ての人が幸運でありますように。