12/31(木)「大晦日」

【浸水被害】

水害で汚れた白菜平成21年11月の大雨による農家への被害が発生しています。和歌山市では観測史上最高の降雨量だったのですが、農作物への被害が出ています。白菜やキャベツが水で覆われてしまったため、収穫しても葉の中に土が紛れ込んでしまっているため、商品にはならないのです。勿論、品質や味には関係のないことですが、店頭に並べることができないので、もったいないことですが廃棄処分しているのです。現物を見たのですが、葉についた土は分からない程度でした。自分たちで食べる分には何の問題もありません。
 今日の夕方聞いたのですが、白菜とキャベツを運送している会社は、年末はこれに関する仕事が極端に減少したようです。それは和歌山市内の農家から市場に供給されなかったからです。
 それにしても育てた白菜やキャベツに掛けた時間と労力、そして経費は変わりませんから、農家の所得は大幅に減少したことになります。この事態に関して県も市も何の現場対応もしていないことへの問題提起がありました。被害額などの数字データは整理していても、現場の声を聞いてくれないことへの問題は残っています。農家を大切にして欲しい、そんな思いが伝わってきました。

【大晦日】

今年の大晦日は寒い、の一言でした。夕方車中から道路脇の温度表示を見ると、摂氏3度。寒いはずです。一日の締めくくりは午後8時となりました。大晦日にお邪魔させていただいた皆さんに感謝申し上げます。  午前はSさん、Kさんとの懇談。お互いの一年の活動を振り返り新年に向けた豊富を語り合いました。新しい年の話をしているといつも以上に元気になります。それは期待への弾むような気持ちが芽生えてくるからです。新年を過ぎた後にも、この気持ちを持ち続けて走り抜けたいものです。
 続いてAさんとIさんと話し合いました。ここでも新しい年の抱負を語り合いましたが、夢に溢れる内容となりました。和歌山県経済が停滞している中、何とかして活力を生み出したいと考えています。いくつかの方法を考えていますが、実現させるためには、どうしても地方自治体の協力が不可欠なところがあります。構想を実現させるために1月から全力を挙げて取り組みます。結果はどうなるか分かりませんが、まず実行することから取り組みたいと考えています。
 そしてIさん。午後からの行動に付き合っていただきました。大晦日の午後、大変お忙しい中なのに、運転を買って出てくれました。寒い中、ハンドルを握って安全で迅速に送り届けてくれたことに深く感謝申し上げます。「遠慮しないで、いつでも必要な時は声をかけて下さいよ」と話してくれました。いつも甘える訳にはいきませんが、今日は本当に助かりました。一人で運転と訪問をしていたら、午後8時には終わらなかったと思います。ありがとうございました。
 そしてSさん。厳しい就職戦線に関して意見をいただいています。来春の就職事情に関して話し合いました。この件に関しても大晦日まで仕事にお付き合いしていただいたことに感謝しています。
 Aさん。訪問を歓迎してくれ意見を伺いました。「和歌山県の経済事情が改善されていないことは仕方ないにしても、国体に向けて積み上げてきた道路予算が削られるのは如何なものだろうか。国体開催に水をさすような出来事」だとの意見です。政権交代を果たしたのは良いけれど、和歌山県として送り出した議員が地元事情を党本部に訴えている姿勢が見えてこないと残念がっていました。改革すべきこと、積み上げて行くべきもの、地方の歴史やそれぞれの背景がありますから簡単に仕分けできるものではありません。県民の皆さんの声も聞いて欲しいところです。
 Tさんも歓迎してくれました。今年一年、議会報告の機会を持ってくれたり、各種懇親会でお世話になりました。ご夫婦で迎えていただき感謝しています。
 続いてMさん、Kさん、同じくKさんの笑顔に接しられて良かったと思っています。今年最後の日にたくさんの笑顔に接しられたことは、最高の締めくくりです。明日も新春の笑顔から始まります。
 Yさんは、お隣のNさんとYさんのところに案内してくれました。年末の一日、顔を合わせる機会を楽しみに待ってくれています。そしてお隣のNさんとYさんも大歓迎してくれました。寒いけれどもとても暖かい瞬間でした。
 Kさんの自宅では友人が集まって懇親会に花が咲いていました。「一緒にどうですか」と声を掛けてくれたのですが、あと少しの皆さん宅を伺いたかったため、残念ながら辞退させてもらいました。友人の仲間に入れてくれるだけでも有り難いことです。
 そしてOさん、Sさん。お風呂上りの寒い中でしたが、わざわざ出てきてくれましたこと感謝申し上げます。「いつも夜の時間になりますね」と笑いながら話をさせていただきました。
 大晦日の一日、笑顔で終えることができたことに感謝しています。来る平成22年も、よろしくご指導いただきますよう、お願い申し上げます。

12/30(水)「平成21年の主な活動」

【平成21年の主な活動】

本当に早いもので平成21年もあとわずかです。今年の主な活動を振り返ると次のようになります。

1月

  • 東和中学校の同窓会に出席しました。実に35年ぶりに集まりました。
  • 連合新年の集い、消防出初式などに出席。
  • 橋本市内で議会報告会を行いました。

2月

  • 和歌山フラメンコ協会総会に出席しました。顧問としてお迎えしていただきました。
  • 近畿自動車道紀勢線建設促進協議会決起大会に出席しました。
  • 和歌山県婦人団体連絡協議会の結成60周年記念行事に出席いたしました。
  • 慶風高等学校の文化祭に参加しました。
  • NPO法人「AIEL言語・国際教育協会」の設立総会に出席しました。
  • 長唄友の会による新春お弾きはじめの会に参加しました。
  • イズミヤ川辺店で献血活動を行いました。

3月

  • コラボアート展を鑑賞してきました。
  • 那賀ライオンズクラブ結成45周年記念チャーターナイト、及びライオンズクラブガバナー諮問委員会に出席しました。
  • 熊野本宮大社前にある「からす屋」を訪ねました。
  • わくわく運動会に参加しました。
  • 県議会会派「真わかやま」の視察として台湾を訪れました。
  • 関西独立リーグが開幕し、紀三井寺球場で紀州レンジャーズが開幕戦を戦いました。

4月

  • 関西議員団会議幹事会、関西議員団会議に出席しました。
  • 都をどりツアーに参加しました。
  • 議会報告会を開催しました。
  • 高野山清掃ボランティア活動に参加しました。
  • 春のシャンソン発表会に参加しました。
  • スクール・ジャズフェスティバルに参加しました。
  • 高齢者施設のセラヴィ神前地鎮祭に出席しました。
  • ライオンズクラブ年次大会に出席しました。
  • 1999年に和歌山県で開催されたのがジャパンエキスポ南紀熊野体験博10周年を記念した「なんくま会」に参加しました。

5月

  • 和歌祭の時代行列に参加しました。
  • 地方自治学会(明治大学)に出席しました。
  • ライオンズクラブとして献血活動に参加しました。

6月

  • 環境月間に伴う植樹活動を実施しました。
  • 橋下大阪府知事後援会と懇談会を開催しました。
  • レオ協議会最終回に出席しました。

7月

  • 和歌山巴里祭を開催しました。
  • 子育てフェスタにお招きいただきました。

8月

  • 福崎わくわく広場に参加しました。子どものファッションショーを開催しました。
  • 富士政治大学院の研修会に参加しました。
  • セラヴィ神前夏祭りのお手伝いを行いました。

9月

  • エフエムバナナに出演しました。
  • 御坊に議会報告会を行いました。

10月

  • 朦朧者友の会の記念総会にお招きいただきました。
  • セラヴィ神前竣工式典に出席しました。
  • 福祉施設への慰問活動を行いました。
  • 道路問題に関する勉強会を開催しました。
  • 福祉団体へのシャンソン協会からの記念品贈呈式を行いました。
  • 橋下大阪府知事の講演会と懇親会に出席しました。

11月

  • パナソニックリサイクルプラザを訪問しました。
  • 和歌山市一万人大清除に参加しました。
  • 全国府県議員交流会に参加。
  • スターシェフイベント実行委員会を行いました。
  • 関西議員団交流会に参加しました。
  • 第一回、第二回時間管理セミナーに参加しました。

12月

  • 事務所において勉強会を開催しました。
  • 恒例の南龍会懇談会を開催し交流を深めました。
  • 第三回時間管理セミナーに参加しました。
  • 講演会に招きを受け若い人向けの話をさせていただきました。
  • 森久美子先生の和歌山県文化奨励賞祝会実行委員として式典の準備に着手しました。
  • スターシェフ実行委員会を立ち上げました。
  • 和歌山フラメンコ協会クリスマス会に参加しました。

以上が今年の主な活動でした。振り返ると、楽しい活動ばかりだったような気がしています。来年も素晴らしい一年になるよう取り組みます。

12/29(火)「冬の景色」

【祝賀会】

平成22年2月28日に予定しているフラメンコの森久美子先生の県文化奨励賞受賞式典の予備の案内が仕上がってきました。森先生の事務所を訪ねて配布方法などに関して話し合いました。平成22年はもっと良い一年になるように話合ったのですが、本当にそうなると実感しています。
 平成20年よりも平成21年が素晴らしい年でしたし、平成22年はもっと飛躍の年になると確信しています。森先生といるとそんな気持ちになります。毎日大変ご多様な森先生ですから、今日からはオフの期間に入るようです。森先生はオフの時間を見つけて本物に触れることを行っているようです。本物に触れる体験は自らの表現力を高めるものですし、その結果アウトプット力が違ってきます。また新しいフラメンコのヒントを身に付けて来てくれるに違いありません。

【昼食会】

お誘いをいただき昼食会に参加しました。夜の部は予定が入っていたため、お昼の会にしてもらったのですが、会社経営者の話を聞く貴重な時間となりました。会社同士の取引は信頼関係に基づいています。目先の利益よりも信頼関係を優先させているのです。それが長く会社を安定させるために必要なことなのです。困っている相手を助けると、自分が困った時には助けてくれます。もし助けてくれない相手なら付き合う相手ではありませんし、社会はそのことを良く見ています。
 信頼を失う人の事例を話してくれました。ある事業を立上げる計画を立てる中で、事業計画のヒントを与えてくれた経営者Aさんに対して、「成功報酬はどうされていただきましょうか」と尋ねたところ、経営者Aさんは「そんなことは期待していないですよ」と謙遜して答えました。
 その後、その事業は成功を修め利益が上がって行きました。そのことを知ったAさんは嬉しく思いましたが、一言も、何も行って来ないことに少し不満を感じていました。そしてその利益配分の内訳について知ることになりました。何と社長の身内、子どもを役員に仕立てて、利益を身内だけで独占していたのです。身内だけを儲けさせるためにヒントを与えたのではないのに、成功した結果は従業員と協力者に還元するとの当初の思いと違ったものになっていることを悲しみました。別にお金が欲しいとは思っていませんでしたが、せめて「お陰さまで成功しました」とお礼を言いに来るのが筋だというものです。お礼も報酬の一部も持って来ない人は相手に出来ないと、付き合うことを辞めたそうです。
 社会は信頼によって成り立っています。信頼を失うと社会で生きていけなくなります。社会の中で信頼をなくした人の末路は決まっています。社会的信用をなくした人が主宰しているその事業は行き詰まり、現在は姿を消しているそうです。

【来年の話】

いつも前向きなHさん。来年に向けて始動していました。訪問した際に、もう来年の話で持ちきりでした。今年の反省に基づいて来年の計画を立てています。来年の目標を持つ人は多いと思いますが、「何月に何をする」と決めている人は少ないのではないでしょうか。何かを成し得る人は、その「何月に何をする」ことを既に決めています。  来年のことを言うと鬼が笑うのは、鬼が微笑んでくれていることだと思います。鬼に微笑んでもらえるような計画を、今の段階で立てておきたいものです。

【冬の景色】

今年もお世話になったUさん。最近、会合で会うことがなかったので気になっていました。年末のご挨拶に伺ったところ驚きました。12月20日、ご主人さんがお亡くなりになっていたのです。わずか9日前のことでした。約三か月間、入院していて、先ごろお亡くなりになってしまったのです。自宅に上がらせていただきお参り致しました。心なしか、一人と写真の一人の空間は冬の寂しさを増幅させているようでした。冬の景色が家の中に漂っている中、Uさんは明るい笑顔で応対してくれました。
 「来春になったら、また元気な姿で会に参加して下さいね」と声を掛けてお別れしましたが、自分のことのように寂しく感じています。今日、お会いできたことは神様が引き合わせてくれたものと思っています。

【懇談会】

夜は自治会の役員の皆さんと懇談会を行いました。毎年開催しているものですが、ここで皆さんと顔合わせをすると、一年の経過が早いことを実感します。話し合いでは人生の先輩から勉強させられることが多くあります。

  • お客さんが帰られる時は、玄関の外まで出てお見送りすること。それをしない人が多いのですが、玄関から外に出るのは、わずか5歩程度のことです。5歩程度歩くことを苦痛に思う人はいないと思いますが、それができないのです。お客さんとお別れする時は、あと5歩歩くことを実践したいものです。
  • 何かを訪ねに来る人は、それが分からないので専門家に聞きに来るのです。ですから簡単な言葉で丁寧に説明することを心掛けたいものです。ところが専門家にとって、分かり切ったことを説明することは楽しい作業ではありませんから、どうしても横柄になったり、知った人から知らない人に対する上からの目線になります。それは避けたい態度です。

人に接する時は親切、丁寧に、が基本です。

【偶然】

夜の懇談会を終えた後、あるご夫婦の方が声を掛けてくれました。「是非とも頑張ってくださいね」と話掛けてくれたのです。聞けば住所は和歌山市神前ですから、地元でもあり近くです。年末にこんな素晴らしい出会いを演出してくれた神様に感謝するばかりです。勉強会への参加や県議会報告会も実施して欲しいと話してくましたから、早速実行したいと考えています。
 外は寒いのですが、温かい人が集まっている店内は、温かい冬であることを知らせてくれました。

12/28(月)「入札」

【入札】

和歌山県は入札改革を行った結果、入札は随分きれいになりました。関係者の話を伺うと、土木建築の分野では官製談合の可能性は極めて少なくなっています。関係者から問題の指摘があったのは国体関係の入札についてです。国体関係は予算が比較的豊富なので色々な可能性が考えられますから、各競技によってどこが落札するのかの予定も聞いています。もしそれと同じような入札結果になるのであれば問題だと思いますから、対応策を検討したいところです。ただ現段階では、まだ改札していない段階であるため様子を見守りたいと考えています。
 ところでビッグホエール横の県立武道館の入札が行われています。入札結果は平成22年1月中旬になる予定だと聞いていますが、不穏な動きの情報も寄せられています。知事の意向によって県内事業者による入札になっているのでが、落札金額が低入札価格になっているようなのです。低入札金額になると信頼確保のための保証金が30%になりますから、余程の資金力と体力のある企業以外は出来ないと考えるのが普通です。ところがこの通称ミニホエールの入札は低入札で決まりそうだとの情報を得ました。
 官製談合ではありませんから問題がないといえばそれまでですが、安値で低入札価格による事業者を選定して良いのですが検討の余地があります。それは先程触れた請負企業の財務力の問題があるからです。資金力がある企業にとっては、低入札で仕事を請け負ったとしても余力があることから入札金額の30%の保証金を積むことは難しいことではありません。
 しかし、仮に資金面での信用力が不足している企業が低入札金額で落札した場合、入札金額だけで請負事業者を決定して良いのかどうか不安と疑問を感じるところです。
 低入札であっても信用力に不安のある事業者であれば他の事業者に委ねるケースも検討する方法がありますが、その理由は次の通りです。
 工事の予算額18億円の事業だとした場合、75%の低入札の時は、入札額は約14億円となります。そのため保証金は約30%ですから約4億円となります。事業主体が事業に着手する前に約4億円も積む必要があるのです。キャッシュの手持ち資金で余力のある企業は限られていますから、持ちこたえられるか検討すべきものです。この入札手続きに関しては来年早々の課題としておきます。

【先輩】

会社を離れた先輩と懇談する機会がありました。会社を離れると自分の実力で生きていく必要があります。肩書きはなくなりますから、社会の信用力がその人を信頼する担保力となります。例え現役時代が課長や部長であっても、地域に受け入れられる人でないと、組織の立場はどうあれ地域社会に受け入れられないのです。
 定年後にしたいことがあると話している人が、定年後にその夢を果たしたと聞いたことがありません。定年後に新しいことを始めるには無理がありますから、社会は常に何かに挑戦しているスタイルを求めています。
 英語を始めるには今日。ゴルフを始めるのも今日なのです。先輩から聞かされた社会生活のあり方は、社会の理に叶ったものでした。

【訪問】

日頃からお世話になっているOさん。作日、自宅に立ち寄ってくれたそうですが、生憎作日は自宅に居ませんでした。そのことを知らないでOさん宅を訪ねたところ、お昼時間にも関わらず大歓迎をしてくれました。
 以心伝心とはこのことです。少ない時間の中で、これからの地域のあり方や来年度に向かっての抱負などを確認しあえることができました。

【懇談会】

平成21年もお世話になった会社経営者を初め幹部の方と懇談会の時間をいただきました。会社経営を始めてから今日までの中で、今年が一番厳しい経営環境だと伺いました。業種的に言うと、景気動向に左右される度合いが少ないので、今までは売上が安定していたのですが、さすがに今年は売り上げが減少しているようです。ですが、過去最大の売上減少に見舞われた反省を踏まえて来年以降に向けた取り組みに着手し始めています。小さい投資で小さいリターンを求める事業方式を取り入れようとしています。
 今の時代、お客さんが大きくお金を使ってくれることは少なくなりました。そこで小さいお金をいただき、その投資した時間を最大限に楽しんでもらう。そして投資したお金に見合う以上に、時間を有効に過ごしたと思えるようなスペースを提供しようとしています。
 小さい投資で小さな利益を頂戴する。そんな小さな事業ですが、全国に展開することで従業員に適正な報酬を与えられる塊となるような大きな利益を上げる覚悟で事業展開を考えているようです。
 景気が悪いと嘆くのではなくて、この一年の経営状況とお客さんの嗜好を勘案して早速新しい取り組みに着手している。それがこの企業の強みなのです。お互いが元気になる話し合いは深夜に及びました。

12/27(日)「アナザータイム」

【アナザータイム】

同級生の時計店「アナザータイム」が川辺に移転、再オープンしています。こだわりの時計を集めて店頭にならべています。以前はJR和歌山駅東口にあり、ほぼ同じモノを展示していると聞きましたが、店内の印象は随分違って見えました。レイアウトを変更するだけで見え方が違うものです。
 そして来年は1月3日からお店を開くため、同日の同窓会は欠席だそうです。お店が移転したことで市場動向が変わっているため、正月のお客さんの動きを把握した上で戦略を構築する必要があるからです。和歌山市内の経済規模は縮小していることや、時計をつけない人が増えていることから、危機感を持った事業戦略を立てようとします。
 そしてお店の責任者として経済動向にも関心を払っていることが分かったため、今日は経済の話が中心になりました。小学校の時から知っている同級生と、世界経済の流れについて話し合うことになるとは思いもしませんでした。
 より広い視点で物事を捉え、身近な商売に結び付けるヒントを捕まえる。そんな姿勢を持っていることに驚きました。みんな懸命に生きているのです。そうです。生きようとすることが生きている理由です。それ以外にないことに気付きます。生きようとしないことが社会から退出する行動に出たり、生き甲斐を見つけられない理由なのです。現代の日本の社会は生命を失うことが難しい時代ですから、生きることが簡単になっています。生きることが簡単になってしまったことで、簡単に生命を閉じようとする人も出現しているような気がします。戦争や貧困の中で生きようとしている人は、簡単に生命を諦めないと思います。自分探しなどといった、生きる動機付け的な言葉がないと生きる意味を見つけられない世代が続いています。自分で生きる術を見つけて生きている私達の世代が引っ張らなければならないと感じ合いました。
 長く生きてきたことで見えてくるものもあります。知らない間に経験を積んでいることに気付きます。

【バナナエフエム打ち上げ】

和歌山市のコミュニティエフエム。通称バナナエフエムの年末の打ち上げに参加しました。大勢のパーソナリティが参加した、若くて賑やかな打ち上げとなりました。また国会議員の岸本代議士、世耕参議院議員も参加していました。
 バナナエフエムの放送が、和歌山市の元気を担っていることが分かるメンバー構成でした。若いラジオ局、そしてこれからの時代を感じさせる番組構成と参画している皆さんがいるのですから、元気にならない筈はありません。自分の番組を自分の意思で作り上げている皆さんの力が漲っていました。
 バナナエフエムの凄さのひとつに、1月1日、元旦からサテライトスタジオで生放送を続けることがあります。ダイワロイネットホテル二階のスタジオにパーソナリティとゲストが集まり、新年らしい放送を行います。私の知人に出演の話を持ちかけたところ、「1月1日からラジオに出演できることは嬉しいことです」と即答で出演することになりました。
 元旦は休みたいと思うものですが、こんな厳しい時代ですから、実は元旦から仕事があることが嬉しいことなのです。
 その友人は「1月1日からラジオに出演できるので良い年になりそうです」と話してくれましたが、確かに生放送に出られることは簡単なことではないのです。元旦から自分の声が放送に乗って流れる。こんな経験を提供してくれるバナナエフエムは和歌山市に欠かせないものに成長しています。
 もうひとつの夢は世耕議員が話してくれました。現在はコミュニティ放送ですが、放送出力を上げて全県放送にしたいというものです。全県放送のエフエムが和歌山県に誕生する可能性も秘めているのです。夢のある放送局になったことを嬉しく思っています。

【通夜式】

子どもの時からお世話になっているHさんがお亡くなりになりました。数日前、入院したと伺っていましたが、こんなことになるとは夢にも思っていませんでしたから残念でなりません。生前、皆さんに慕われていましたから、大勢の方が参列されていました。
 お坊さんは「幸せな人生だったと思うよ」と話していましたが、これだけ地元地域に貢献し慕われた人生でしたから、幸せだったと思います。和歌山市のこの場所で生まれ、地域発展に尽くし、そして生まれた場所でこの世を後にできた人生は幸せだったような気がします。自治会長を務められるなど、皆さんに囲まれて過ごせた人生を心から祝したいと思います。長年のご指導、本当にありがとうございました。

12/26(土)「お茶会」

【お茶会】

越川先生のお茶会に参加しました。年末のご挨拶に伺ったところお弟子さん達とのお茶会が開かれていて、ご一緒させてもらいました。会話の楽しいお茶会でしたから、非常な盛り上がりの中で時間が過ぎて行きました。正式なお茶会の席は初めてでしたが、日本古来の伝統の重みを感じることができました。伝統の重みの中に、越川先生の楽しい会話で和みを感じました。
 ここを訪れる方の中には舞台で活躍している皆さんもいるようです。芸能や文化の世界は、違った分野の礼儀作法に触れることで技が磨かれると思います。舞台人は茶道を学ぶことで芸の拡がりがあると思いますし逆もそうです。
 また年始にはお茶会が開催されます。早速、新年のお茶会にもお誘いをいただきました。お正月に開催されるお茶会は、日本人として一度は体験したいものですし、今から楽しみにしています。

【同級生】

先週、同級生のK君が会社を移転、新築しました。更に会社の規模を大きくして、立派な建物を見学させていただき感激しました。小学校の頃を知っているだけに、あのK君が立派な社長になっていることに感動しています。今では何十人もの人を雇用している経営者です。年末には約80人の関係者を招いての忘年会を開催する予定もあるように、従業員さんとのコミュニケーションを図っています。
 仕事で大切なことは、お互いのコミュニケーションです。仕事で成果を上げるためには信頼関係に基づくことが基本です。一年間仕事をしてくれた皆さんにお礼をするための会を催している社長は、知る限りにおいて多くないと思います。何十万円もの支出が伴いますから、経費削減を考えると実施できるものではありません。しかし会社を取り巻く環境が厳しい中、働く私達のために労いの会を社長のポケットマネーで実施してくれることは、士気を上げることにつながります。「この社長のためなら」と思ってくれる従業員さんが一人でも増えることが会社を支える力になります。
 昔ながらの心意気を持っている同級生社長と会って話し合えたことは、心から嬉しいことです。励みになりますし、この年齢になると頑張っている同級生を心底応援したと思います。誰かが飛び出して欲しい、そんな気持ちです。
 “同級生”を復活させてから一年。消息が分かりあえていますし、それぞれが頑張っていることも分かりあえています。それを励みとして、また頑張れるのです。良いライバルというよりも励ましあえる関係でいられることを嬉しく思っています。そこには足を引っ張る人は誰も存在していません。

【懇談会】

夜は教育関係の懇談会に出席させていただきました。お一人の方は今日、上海から関西空港経由で和歌山市に戻って来てくれました。家にも帰らないで直接、懇談会場に来てくれた訳です。生きた教育と仕事談義を聞くことができました。学んだことを以下に記載いたします。

  • 仕事を仕事に思っている人が多く存在しています。仕事を仕事と思ってしまうと、そこにサービスが入り込む余地がありません。本来はお客さんの満足のために仕事をしているのですから、お客さんへサービスを仕事の中に包み込むことが必要なのですが、そうなっていない事例が存在しています。  例えば県や市の公務員の対応に腹を立てている人がいます。腹を立てている要因を辿ってみると、電話対応の悪さや法解釈を聞くために役所に行ったところ、相手の態度が横柄だったことが大半です。つまり県民の皆さん、市民の皆さんへのサービス力が欠けているのです。
     これは仕事を仕事と思っていることから生じているもので、県民も市民の皆さんに自分の仕事の邪魔をされたと公務員の方は思っているからです。本来は県民、市民の皆さんのために仕事をしているのですが、その仕事の先にあるものを忘れているのです。
     仕事はその先にある人のために行っているものであって、自分の仕事のために行っているものではないのです。ですから仕事にサービスを含めることは当然のことなのです。
  • 仕事を改善することは歴史との闘いだそうです。組織の改善や改革が難しいのは、何十年と積み重ねてきた会社の歴史が横たわっているからです。今の仕事を否定してしくみを改善することは会社の歴史を否定することになります。そのため組織構成員は改善を否定する態度をとるのです。
     改善を図るためには外部が人材を入れる必要があります。しかし経営者に対してもモノを言える人材である必要があるのです。改善を図るために従業員に対して右だと言っているのに、経営者が口出ししたことを受けて、経営者の意見と同じ左だと言い直すようでは改善のリーダー役は務まりません。経営者が左だと言っても、右と言った限りは右で貫き通すことが改善リーダーの役割です。
     改善は組織の歴史との闘いです。歴史を覆すことは骨の折れる仕事なのです。

【その他】

  • アメリカから帰ってきた方と懇談。和歌山市には英語力を活かせる仕事は少ないようです。素晴らしい経験を持っている人が活躍できる舞台が少ないことは不幸なことです。どの分野であっても、優れた人材が活躍できる舞台を用意できる和歌山市でありたいものです。人材を活かせないことは余りにも勿体ないことです。
  • 今年お世話になったダンススタジオを訪れました。若い人たちがダンスを習っているダンススタジオは熱気があります。好きなことに励んでいる人は、まちに元気を与えてくれます。ダンススタジオの熱気が街中に伝動できたら良いのですが。
  • 和歌山シャンソン協会の会員の方を訪ねたところ、ご夫婦で歓迎してくれました。年末は県議会が開催中であったこともあり、シャンソンの会合に参加できませんでした。ところが、奥さんがシャンソンの練習を終えて自宅に戻ると、ご主人さんに対して話をしてくれたいたようなのです。ご主人さんからは「いつも片桐さんのことを聞いています」と話してくれました。心から感謝しています。
     同様にイベント会社社長のお母さんは舞踊の先生なのですが、訪問したところ、母親に会って下さいと紹介してくれました。母親と初めて会ったのですが、お母さんからは「いつも片桐さんの話を聞いていますよ。一度会いたいと思っていました」と言葉を掛けてくれました。これも有り難いことでした。
     自分が気付かないところでつながっている。このことは大切にしたいものです。人は支えられて生きているのです。

12/25(金)「和歌山市内の問題」

【後継者問題】

和歌山市内の某会社の経営者が病気で倒れました。問題が起きてからでは遅いことがあります。中小規模の会社で対応策を講じておくべき事項の一つに、早い段階から後継者を指名しておくことが挙げられます。社長が病気に倒れたからでは、後継者問題は取り返しがつかないこともあり得ます。この会社は業界では老舗なのですが、後を継ぐ人がいないため廃業の危機に曝されています。社長を初め家族の皆さんとは、以前からお付き合いをさせてもらっていますから、何とか存続して欲しいところですが幾つかの問題点があります。それは後継者問題を初めとし、会社としての借入金の問題、外部要因ですが和歌山県内の厳しい経済事情があります。
 社長が健在の時は金融機関からの借入も問題はありませんでしたが、それが可能だったのは会社の健全経営と社長が現役で活動できることから成り得たものです。一人で信頼を得ていた社長がいなくなったとしたら、金融機関は貸し付け額の清算に入ります。残された社員は、借入金の大きさや社会的信用の問題は分かりませんから、突然襲ってくる金融機関からの返済攻撃には耐えられなくなります。懇談の中で、地方の企業における問題点を垣間見た気がします。一人の責任者に頼っていては、後継者問題が発生した時に存続が成り立たなくなります。

【金融事情】

和歌山県内の経済状況が芳しくないことを受けて、更に地価が下落傾向にあります。そのため地価を担保とした金融機関からの融資が見込めません。わが国は土地資本主義経済ですから、土地価格が不安定であれば金融機関は貸し出すことを渋ります。
 これからは会社の将来性や事業計画によって貸付を行うと聞きます。それは歓迎すべきことですが、果たしてペーパー上の将来性の計算値で貸し付けてくれるのか疑問があります。そこには、やはり担保価値に頼る部分があると思います。法人が所有している不動産の資産価値が減少している中、会社が発展していくために必要な金融面での貸付条件は厳しくなっていることを感じています。
 「来年はどうなっているのか分かりません」と話してくれた社長の言葉の通り、健全経営の会社の資金繰りがつかなくて黒字倒産する危険性を秘めています。それを回避するために金融機関に対する行政指導の必要性も感じています。

【開店】

年末の時期、和歌山市内に焼きたてのパンの店が開店しました。オーナーから紹介を受けていたことから、開店祝いにお店に駆け付けました。お店は各方面から贈られた花輪とお客さんで賑わっていました。只でさえ経済環境が厳しい時期なので、例え実績のあるお店でさえ、流行るお店は多くはありません。  開店までの付き合いや交友関係があってこそ、お客さんとして来てくれますし、知人に知らせてくれるのです。
 一回限りのお祝いではなくて、商品としてのパンを購入する方が、人としての付き合いは長続きします。これからも末長いお付き合いをお願いしておきました。

【和歌山市内の問題】

和歌山市の経済は壊滅的な状況が続いています。あるイベント会社の経営者と話し合ったところ、今年の年末のイベントは過去最大級の暇に襲われたようです。「これだけ暇な年末は初めて」だったと伺いました。イベント性を持たせた忘年会は少なくなっていますし、ホテルでのパーティでも経費削減を図っているため食事以外の部分、つまりイベント性を持たせなくなっているからです。
 問題は、イベント会社ですから派遣登録している人に仕事を作ることが必要です。秋口からイベントが減少しているため、派遣に登録している人のために収入を得るためのアルバイトを斡旋しています。その派遣先の仕事は恒常化していることから、年末にイベントの仕事の依頼があっても、大きなイベントに派遣できるだけの人材が揃えることができなくなっていることも問題です。
 結局、大規模なイベントの依頼が来ても、パーティに対応できる人材派遣ができないため、依頼があっても受注を受けることができなくなってしまったのです。
 このように年末の仕事の依頼は少ないですし、新年会の仕事も過去になかったくらい、仕事の依頼が少ないそうです。特に、年始めの15日以降の仕事はほとんど入っていないようです。
 私達の役割は、イベントの仕事を増やすことも大切ですが、それよりも和歌山県内の経済規模を拡大することです。クリスマスと到来するお正月に向けて何となく幸せを感じる年末の風景の中ですが、経済問題に関しては寒い風が吹いています。

【懇談会】

夜は知人との懇談会に参加しました。毎日のように懇談会が続いていますが、今日の懇談会は予め決まっていたもので、貴志川線存続の問題や和歌山市の観光施策に関して意見交換ができる場として有意義なものでした。今日の知人たちとは、普段は違った分野の仕事をしていることから滅多に話し合う機会がないのですが、今日は思いっきり話し合うことができました。
 本音を話し合える関係の中から、これからの地域振興のアイデアが生まれてきます。新年に向けて宿題を確認しあって別れました。

12/24(木)「クリスマスイブ」

【首長】

大阪市在住の方との懇談会の中で、大阪橋下知事の行動力を賞賛する意見がありました。「大阪では今までの首長にはいなかった人物」のようです。尤も大阪だけではなくて、全国を探してもいないと思います。国の事業の地方分担金の問題、日教組への苦言、伊丹空港の廃港、子ども手当ては国費全額負担とすべきことなど、誰も言えないことを、身体を張って発言してくれています。大阪市に暮らしている人にとっては、「期待を感じる」首長だと自信を持って話してくれました。
 自分のまちの首長を自慢できること。素晴らしいことです。先に和歌山市長立候補の表明がありましたが、期待しているという声は聞こえてきません。まちにとって残念なことでもあります。

【都市計画】

箕面市駅前再開発の動きがあるようです。この計画をお手伝いしている建築家と話をしました。まちづくりは今だけを考えてはいけません。100年先にも通用するまちづくりが必要だと伺いました。つまり自分の代で結論を出すのではなくて、お孫さんが自分の年齢になる頃でも新しいまちだと思わせる位の先見性と色褪せない斬新さを取り入れる必要があるのです。まちづくりは100年先を見越して取り組むこと。それが都市計画に携わるものの資質であり、誇りでもあるようです。
 この建築家集団は、イタリアやメキシコの建築物の設計にも関わっています。建築物とは、単に格好の良い建物を作るのではなくて、その国の、そしてそのまちの歴史と文化を知った上で、その延長戦上になければならないのです。延長戦上ですから、下降線を描いてはいけませんし、今までの直線と大幅に違った角度でもいけないのです。右肩上がりに見える位の設計が求められるようです。
 箕面市には箕面市の歴史と文化的背景がありますし、和歌山市には和歌山市の歴史と文化的背景があります。同じように駅前にシャッター通りがあったとしても、同じような再開発にはならないのです。そこが現代人の、そして設計者の、そしてそこで暮らす人たちの英知が現れるのです。
 未来の人から評価されない建築物を設計するようではプロとしての名折れですから、歴史の評価に耐えられる仕事に着手しようとしています。政治家も全く同じです。何かを発展させて次の時代につなげることが求められます。何の失政もないことが評価されるようでは寒いものがあります。寒さに耐えて花が咲くような考え方と取り組みが、そこに必要なのです。

【徳】

人のために尽力すること。時間が取れない中でも大切なことは、急いで対応したいものです。「人のために尽くすことは徳を積むことです」と話してくれました。見返りを求めない活動は、実は徳を積んでくれているのです。得ではなくて徳を取ることが最大の財産になります。徳はまちに人を招いてくれます。

【保育園】

保育園の問題。子どもを預かっている保育園は保護者から信頼されるものであるべきです。保護者が不安感を覚えるような体制では、仕事に集中できないからです。信頼感と不安感の違いは100とマイナス100ほどの差があります。もし、一人の保護者だけではなくて、過半数の保護者が不安に思っているような運営体制があるようなら問題です。
 どちらかと言うと、子どもを預けている保護者は弱い立場にあり、子どもに影響があるといけないので強く言えないことが多いようです。消極的理由で地元保育園に子どもを預けているような不安感は解消させたいものです。保護者の皆さんと話し合いました。

【お祝いの会】

和歌山県文化奨励賞を受賞した森久美子先生、和歌山フラメンコ協会の代表で、和歌山県のフラメンコ界には欠かせない先生です。そんな森先生の受賞を祝して、平成22年2月28日に祝賀会を実施することしています。和歌山フラメンコ協会顧問を初めとする数名の発起人の名前で関係先に招待状を発送させていただきました。フラメンコで受賞されたのは森先生が最初です。これまでの道程の素晴らしさと、これからの活動への期待の意味を込めて、皆さんと一緒にお祝いしたいと考えています。

【クリスマスイブ】

クリスマスイブの今日。事務所には大勢の方が集まってくれていたと伺いました。残念なことに日中は、事務所に立ち寄ることができませんでした。が夜、事務所に入ると、そんな皆さんの気持ちを感じることができました。誰もいない電気の消えた事務所なのに、空気が暖かくて、そして机の上に置かれたクリスマスケーキが、事務所の明るさと心の優しさを演出してくれていました。全ての方に支えられている。そんな嬉しい気持ちになりました。クリスマスイブに感じた優しさに包まれた暖かい事務所と同じように、全ての人が幸運でありますように。

12/23(水)「和歌山県経済論議」

【和歌山県経済論議】

「和歌山県の経済は何とかならいものか」と意見をいただいています。働く場所が少ない、賃金は減少している、下請けに入っても収入が見込めないなど、厳しい世相を反映した意見ばかりです。
 特に和歌山県の業界が大手の下請けに入った場合、竣工するまで請け負い金額の支払いがありませんから、竣工まで材料費や人件費などの立て替えをしておく必要があります。資金力の乏しい会社は運営が成り立たなくなるのです。
 年末を乗り越えたとして、年度末が待っています。年度末に仕事を終わらせて、支払いが翌月以降になりますから、決算期を乗り越えられない恐れがありますし、また仕事を発注している先が先に倒れたとしたら、連鎖倒産の危険性もあるのです。
 そんな不安が解消されないまま仕事を続けているところが多くあります。
 みんなの力で政権交代を果たしたのに、和歌山県経済のことを考える素振りが感じられないと言います。地元の意見は聞かないのに、何のために代議士連中は中国に行ったのかなどの厳しい意見があります。そんな意見を言っても聞く姿勢がないと言います。国の代表でもあり県の代表でもあるのですから、「中央の言いなりにならないで、地元の皆さんの意見も聞く姿勢を持って欲しい」と切なる意見です。
 初当選議員が中央で活躍できるとは誰も思っていません。「代議士なのだから、せめて地元の皆さんからの意見を聞くべき」との指摘が毎日のようにあります。県内の公共工事のあり方に関しては、「民主党の方針だから」の回答だけで納得してもらえるものではありません。
 高速道路だけではなくて、第二阪和道路と京奈和自動車道も、平成27年度の完成が見込めなくなっています。和歌山の二順目国体に向けて着々と実行していたものが出来なくなることに対しての説明はありませんし、第二阪和道路が平成27年度までに完成しないのであれば、大型商業施設撤退との噂も出始めました。勿論、噂ですから信憑性に欠けることを承知で書き込んでいます。そんな噂が聞こえるほど、和歌山県経済への不安感が漂い始めているのです。
 話し合った人からは、「あと2年から3年も持ちこたえられるかな」との発言もありました。期待感も、説明を果たさないといつしか不満に変わります。

【バイブル】

待ち合わせの時間に遅れた時のことです。時間いっぱいに話し合いたいと思っていることと、時間と時間の間を詰めすぎているために、一日の後半の予定に遅れることがあることを深く反省しています。待ち合わせの時間に遅れることをメールでさせてもらって、急いで約束の場所に到達しました。
 「ごめんなさい」と挨拶すると、その方の手元には「運命を拓く」がありました。「素晴らしい本を読んでいますね」と話すと、「私にとってのバイブルです」と答えてくれました。
 いつも鞄に入れておいて、時間があると読んでいるそうです。改めて素晴らしい心の持ち主であることを認識した次第です。
 言うまでもなく哲人中村天風師は私にとっても尊敬する人であり、その師匠頭山満翁と共に、近代日本の歴史を築きあげて来られた偉人です。
 「何度も繰り返して読んでいる」ことは尊敬すべき行為は新鮮でした。私も取り出して読んでみようと思いました。枝葉の技法ではなくて原点が大切であることを、本のタイトルで思い返しました。テクニック的な技法が流行していますが、人が成すべき本質は人としての生き方にあります。誰が見ても素晴らしいと思われるような心と姿でありたいものです。心を磨くと姿も磨かれると思います。

12/22(火)「佐野安佳里ライブ」

【ごみ収集】

ごみ収集に関する要望がありました。32軒の皆さんが暮らしているマンションがあります。ごみ収集スペースを設置しているのですが、ごみ収集はこの場所まで来てくれていないのです。マンションの奥にごみ収集スペースがあるためです。そのため道路沿いの空きスペースにごみ袋を出してもらっているのですが、強い風が吹いた日には軽いごみ袋は吹き飛ばされてしまっています。近くの川などにごみ袋が散乱しているので、却ってごみ収集に時間を割くことになります。それならば壁に囲われた本来のごみ収集場所にごみ収集車が来てくれたら良いのです。現地を訪問して確認作業を行いました。その結果、ごみ収集スペースを活用した方が皆さんの利便性向上に資すると判断してもらえたので、ごみ収集場所を変更してもらうことになりました。行政機関は、無理がなければ皆さんの利便性を第一に考えて市政運営を図って欲しいところです。
 要望を聞き届けてくれたことに感謝しています。

【太陽光発電】

太陽光発電用セルの性能は日本が世界一の地位を保っています。普及率はドイツにその地位を奪われていますが、太陽光セルの性能は日本が世界で一番です。地球環境保全を図るためには、日本の環境技術を世界に普及させることです。
 仮に日本国が二酸化炭素排出量を25%削減できたとしても、他の国が削減努力をしていなければ全く意味がありません。そのため日本の環境技術を輸出することも考えたいものです。本日は太陽光発電のトップメーカーに関係する方と話し合う機会がありました。積極的に技術を輸出することが地球のためになることは間違いありませんから、技術をわが国だけのものにしないで活用を図りたいものです。
 世界的に雇用対策が最大の課題ですから、環境分野で雇用を創造できたら環境問題と雇用問題に資することができると思います。新エネルギー分野に関して、日本の技術が普及することを期待しています。

【意見】

民主党に関する意見をよく聞きます。ただし、良い意見が少ないのが気掛かりです。民主党の経済対策がないこと、経費削減は必要だとしても希望の持てる施策が出ていないこと、そして政策を見直しすることによって財源を捻出すると言いながら出来ていないことに失望感があります。「和歌山県のことを考えてくれる代議士はいませんね。地元の意見を聞かないのは何なのでしょう」という意見がありました。地元で暮らす私達の意見を聴く姿勢を持たないことには、県の代表として適切ではないとの声があります。
 それを無視しても良いのですが、無視するのであればそれなりの覚悟が必要です。届いていない声を聞くことが大切だと思うのですが、言っても仕方ないので徐々に言わなくなっている人が増えているように感じます。
 今日も皆さんからたくさんの意見をお聞きしました。

【忘年会】

夜は忘年会にお招きいただきました。連日のように懇談会に招いてもらっていることに感謝しています。特に今年は経済不安から忘年会の機会が少ないところですが、そんな中にも関わらず機会を設けてもらっています。忘年会では、今年一年を振り返ることが多くあります。それぞれの皆さんが自分だけの一年を刻んでいます。素晴らしい一年になった人も悲しい一年になった人もありますが、それでも自分だけが知っている宝物のような時なのです。私達にとってかけがえのない一年が過ぎ、新しい年を迎えられることに感謝しています。

【佐野安佳里ライブ】

佐野安佳里さんと健太郎さんのライブ東京で活動しているシンガーの佐野安佳里さんが、和歌山市内の「セラヴィ神前」のクリスマスパーティのライブに来てくれました。会場は和歌山市に戻って来てくれたことを歓迎するお客さんで満員となりました。早いもので東京に行ってから4年半が経過しています。つい最近、和歌山市から東京に旅立ったような気がしていたのですが、すっかり東京で活動している人の顔になっていました。
佐野安佳里さんと健太郎さんのライブ ライブでは和歌山時代の歌と今年の新しい曲を交えてくれました。和歌山時代の歌も、彼女の成長に合わせて成長していました。ライブで聴くと、歌も歌手の成長に合わせて成長していることが分かります。もっともっと成長して、彼女は和歌山県出身だと言われるようになることを期待しています。
 それにしても人が成長する姿を見ることは楽しいことです。特に和歌山県から全国に羽ばたこうと頑張っている人は応援したくなります。そして頑張っている人を応援できる気持ちを持っている人が大勢いるのは嬉しいことです。大阪から応援に駆けつけてくれたある方は、初めて聴いた佐野さんのライブが印象的であったことから、一人で20枚のCDを購入されていました。支援が拡がることを願っています。

12/21(月)「スターシェフイベント」

【ミーティング】

朝からミーティングを実施しました。月曜日の朝は予定が入っていること、そして電話が多いことから、電話がつながらないとのメールや留守番電話が入っています。こちらから電話ができるのは昼前後になりますから、ご迷惑をおかけしている皆さんにはお詫び申し上げます。特に今年の年末は、お陰さまであちらこちら引き回してもらっていること感謝申し上げます。
 今朝は経済動向に関しての協議を行いました。指標としての原油動向や為替動向について現状と見通しについて確認しました。年末の主な市場は終わっていますから、新しい年に向けた動きが始まっています。

【バナナエフエム】

バナナエフエム理事長と懇談しました。新しい年まで今日を含めて10日となっていますから、新年の企画、新年度の企画を当てはめています。1月1日の企画に関して相談させていただきました。新年はサテライトスタジオから生放送を実施します。そこで和歌山市で活躍している皆さんが登場できる機会を設けたいと理事長は話してくれました。  新しい年の初めですから、自分の夢や豊富を語れる機会にしたいとしています。2010年の和歌山県は希望に溢れる旅立ちとなりそうです。

【スターシェフ】

平成22年8月、ミシュランの認定するスターシェフが和歌山市に来てくれることになっています。しかも三人も一気に来てくれることになりました。スターシェフはお金では動かない人達ですから、和歌山県の食材や調味料に魅力を感じて和歌山県に来てくれることになったのです。
 このように、日本に来たいと思ったのは和歌山県の食材や素材に直接触れたいと思ったからだそうです。東京や大阪ではスターシェフが生きてこないのです。そんな来年の企画の実行委員会を開催しました。今回は二回目の実行委員会となりましたが、前回から大いに前進した会合となりました。
 和歌山県でスターシェフイベントが開催できることだけでも有り難いことです。日本で初めてのイベントが和歌山県で開催できることを誇りに感じています。これが成功した暁には、三年に一度スターシェフイベントを開催したいと話し合いました。

【打ち合わせ】

和歌山県文化奨励賞を受賞したフラメンコの森久美子先生。今日は、その受賞をお祝いする会に関して打ち合わせを行いました。おめでたいことですから、発起人が集まって企画を練りました。来年2月のことですが、お祝いの会までの時間はそれほど多くありません。年内に招待状を発送し案内することになりました。
 和歌山県でフラメンコによって文化奨励賞を受けたのは森先生一人です。20年前にスペインに渡りフラメンコを和歌山県に持ち込んでくれた森先生ですから、新春は皆さんと一緒にお祝いしたいと思います。
 また和歌山フラメンコ協会の理事が集まり来年の活動に関して協議しました。森先生の和歌山県文化奨励賞受賞を記念してNPO法人化することに決定しました。任意団体から法人に迎えるのは森先生の功績があったからです。
 新しい年はNPO法人和歌山フラメンコ協会として活動を実施することにしています。益々の皆さんのご支援をお願いいたします。

【お客さん】

年末の月曜日だったこともあり、多くの方に事務所に来ていただきました。心から感謝申し上げます。同時に何組ものお客さんに来てもらったことで十分な対応ができませんでした。また年末の会合開催の案内をいただいたのですが、年末の予定はぎっしりのため、これ以上予定に組み込むことはできません。
 お誘いをいただくことは感謝することばかりですが、予定が重なり合うと迷惑をお掛けすることになりますから、日程調整をして参加できるものは参加させていただきたいと考えています。

【懇談会】

夜は懇談会に参加しました。気の許しあえる皆さんとの会合は楽しいものでした。県内各地から役員が集まり意見交換を図りました。今日の会合は親睦を深める意味もあり、深夜に至るまで続きました。
 楽しい懇談会から新しい2010年が見えました。2010年は時代が作ってくれるものではなくて、私達の思いで築き上げるものなのです。

12/20(日)「クリスマスパーティ」

【観光都市】

JR和歌山駅から和歌山市役所に向かう道路、通称「けやき通り」は和歌山市を代表する道路です。ところがこの通りを走っている自動車のほぼ全ては、和歌山ナンバーの車なのです。某ホテルの総支配人が和歌山市に赴任した時の目標は「けやき通りに、他府県ナンバーの自動車が走る通りにする」ことでした。今朝から話し合いをしましたが、今もその目標に向かった仕掛けをしています。
 和歌山市は基本的にビジネス客がメインとなっていますから、現状のままでは宿泊のお客さんは増えません。ですから他府県ナンバーの自動車がけやき通りを走るようになれば、観光のお客さんがやって来ることを表していますから、ホテルに宿泊のお客さんも増える訳です。
 和歌山市には加太や和歌浦、紀三井寺、和歌山城などの観光地が点在しています。個々の観光地を訪れてくれるお客さんは多いのですが、宿泊を伴う観光客はそれほど多くないと思います。市議会議員時代にも一般質問を行いましたが、和歌山市が観光都市と言えないのは観光による宿泊客が少ないことからです。ホテルの総支配人の話を伺うと、現在も同じ傾向が続いているようです。
 宿泊をしてもらえるような仕掛けが必要なところです。このホテルでは、ぶらくり丁で人気のある劇場の公演に合わせた宿泊プランや、フォルテワジマの地下にある「ふくろうの湯」の入浴とセットにしたプランなどの企画も実施しています。他にもホテルで映画を観るプランや歌声カフェのような取り組みも実施していて、お客さんが集まる場所を目指しています。
「和歌山市には良いものがいっぱいあるのに、その資源を使いきれていない」と話してくれましたが、全体をコーディネートする役割がないのが残念なことです。
 和歌山市の広報力を増すために、ホテル資源の活用にも努めています。ホテル外壁の広報板に日本赤十字の広報や交通安全の垂れ幕を掲示したりするなど、地域との連携も深めています。地域で存在している確かな理由があるホテルを目指している様子が伺えました。
 いつの日か、けやき通りに他府県ナンバーの自動車で溢れている光景が浮かびます。そんな時に備えて和歌山県産品のお土産店の構想も持っています。宿泊のお客さんや観光のお客さんが和歌山県のお土産を選べるお店がないからです。
 他の県から赴任してくれている方の方が和歌山市のことを深く考えてくれているように思いました。もっと地元から活性化の企画が出されなければいけません。

【クリスマスパーティ】

和歌山フラメンコ協会のクリスマスパーティ和歌山フラメンコ協会主催のクリスマスパーティに参加しました。実施場所は和歌山市内のデサフィナード。4部構成の楽しいクリスマスパーティでした。
 ・カンタオーラの西田祐加さんによる歌の指導がありました。スペイン語の歌を聴くだけなら何とか歌えそうな気がするのですが、練習をすると、とてつもなく難しいことが分かりました。スペイン語の発音も含めての歌のレッスンになりました。
 ・森久美子先生によるスペイン事情の話を伺いました。森先生は20年前にスペインに行って以来、フラメンコを日本に持ち帰るために何度もレッスンに出掛けています。そんな体験談は他では聞けない貴重な話です。
 特に華やかに感じたのは、セビジャーナスの踊りの話です。この祭典は6月に実施されるのですが、広場では多くの人が踊り続けるようです。気が付くと朝まで踊っていたこともあったと言いますから本当に楽しい祭典だと思います。平成22年6月には和歌山フラメンコ協会としてスペインツアーを企画しています。和歌山フラメンコ協会では、本場スペインのフラメンコに触れられるツアーは二年に一度、実施しています。
 ・サロンコンサート。西田祐加さんの歌、森久美子フラメンコ舞踊団によるフラメンコ舞踊。クリスマスムードに包まれました。踊りはタンゴ2009バージョンとタンギージョ2010バージョンを披露してくれました。その年に似合う振り付けをしているのだと思います。最初の踊りからは過ぎ行こうとしている2009年の香りがしましたし、後の踊りからは迎えようとしている期待の2010年の空気が香りました。人の感覚とは本当に不思議なものです。
 華やかで力強い今年最後のフラメンコを観ることができて、幸せな時を過ごせました。
 ・最後はセビジャーナスタイムです。
和歌山フラメンコ協会のクリスマスパーティ 最初は子ども達がセビジャーナスの踊りを披露してくれました。その後は会場の机と椅子を片付けて、参加者全員でセビジャーナスを踊りました。先程、森先生が話してくれたスペインの華やかな踊りがこの場所で再現されました。この踊りは二人で組になって踊ります。一曲ごとにペアを変えながら踊り続けるのです。フラメンコは踊ったことがなかったのですが、この踊りと雰囲気は楽しいものでした。
 人は楽しくなると歌い初め、もっと楽しくなると踊り始めると聞きます。今日の雰囲気を表現すると、人は歌うことで楽しくなり、踊ることでもっと楽しくなるのです。踊れなくても踊ることで楽しくなりますし、全体の雰囲気も見ているよりも楽しくなります。
 スペインのセビジャーナスでは、踊れない観光客も無理やり踊りに引っ張り出されると聞きましたが、引き込まれると惹き込まれそうです。
 本当の最後は、セビジャーナスの踊りに合わせて椅子取りゲームを行いました。フラメンコを踊りながらの椅子取りゲームですから、踊りに気を取られていると椅子に座ることが出来ません。私は手と足の動きに注意が行っていたため、二度、挑戦しましたが、見事に敗退することになりました。
 参加者全員の踊りでクリスマスパーティを締め括りましたが、心から感謝したくなるパーティでした。未体験のことを体験することは世界を広げることです。自分から未知の世界に踏み込むことは勇気が要りますが、誘っていただくことで参加することは容易くなります。自分一人でフラメンコ協会のクリスマスパーティに行くことは勇気があっても中々行けませんが、招待してくれたことで行く動機付けをしてくれました。
 でも内心は、和歌山フラメンコ協会副会長の松本昌恵さんが来てくれたことにホッとしています。
 和歌山フラメンコ協会のクリスマスパーティに参加させてもらったことに感謝しています。ありがとうございました。

12/19(土)「講演会」

【打ち合わせ】

朝から打ち合わせを行いました。年末になっていることから、街は慌ただしさを増しています。新規繰りや仕事の仕上げなどで動いている様子が感じられます。今朝の打ち合わせでは、年内に取り引きを完了させたい案件ニ件の状況確認を行ったものです。大きな話の中では同意が得られている仕事でも、詳細を詰めていく中では調整が必要になることが多いのです。各論になると意見が対立することが世の常であり、その微調整の部分は人が関与しなければならない問題なのです。

【浸水対策】

先日の11月の和歌山市の水害に関しての要望がありました。生活道路が川のような状態になっている写真を見せてもらいました。写真は酷い状況で、今回の様な大雨の時だけではなくて年に二回から三回は道が川のようになるそうです。地域の排水対策ができていないところは自然災害ではなくて人災だと思っています。行政機関が意見を聞いてくれないところに問題があります。行政機関が地域の皆さんの意見を聞かない姿勢であることが、地域にとって不幸なことです。体質なのかトップの資質なのか見極めることは困難ですが、出来る、出来ないに関わらず聞く姿勢は持って欲しいところです。

【緊急対応】

先に発生した就職問題の対応に追われています。年末で時間が限られている中、本当に大変な事態に遭遇しています。全てを記すことはしませんが、一人の無責任な行動が何人もの人に迷惑を掛けています。社会は人で構成されていて、人の関わりこそが社会であることを思い知らされます。つまり人の信頼関係に基づいて仕事は積み重ねていますから、信頼関係を軽く思っている人が一人でも存在すると、決まり事が崩されてしまいます。
 人は相手の信頼度を図って、その信頼度に応じた動きをします。信頼度の高い人の頼み事は叶えられることが多くて、信頼度の低い人の頼み事は実現しないことが多いのです。
 大人の信頼度に基づいて結果が導かれたことを知らないで、「自分の思い通りに生きたいから」と言って就職を蹴飛ばすことは、美徳でも哲学でもありません。単なる我が儘に過ぎないのです。自分一人で生きている、自分を中心に世界が回っている、自分が良ければ他は関係ないと思う人は、社会で生きる資格はありません。  そう思っているのであれば、頼み事をしないで実力で仕事に就けば良かったのです。どれだけの人が迷惑しているのか。どれだけの人の時間とお金を無駄にさせているのか、自分勝手な人には分からないと思います。
 また人の信頼度を担保にして採用された人が、その信頼度を損ねるような行動をすることは許される事ではありません。誰のために推薦文を書き、印鑑を押して提出しているのか。無責任男だと分かっていたら、そんなことは決してしません。
 仕事が自分に合っていないと思うのは思いあがりです。社会で実績のない人は仕事に自分を合わせに行く覚悟を持つべきです。自分に合わせてくれる仕事が存在しているとしたら、そんな仕事は誇れるものではありません。社会には型というものがあります。まず社会人として生きていける型を身につけるためには修行の期間が必要です。蝶よ花よと持ち上げてくれる会社はありません。給与を貰うのですから厳しいのは当たり前です。まず型を身につける、個性を発揮したければ、そこから始めなければならないのです。自分に合わないから、個性を活かせないから仕事を辞めると思っているような大物が新入社員の中にいることはないのです。
 余りにも価値観が違う人がいることに驚いています。勉強になるというよりも、そんな人がいることは衝撃です。周囲の迷惑を考えないで、自分だけで生きていけると思っているような人にはなりたくありません。  また明日も後始末です。責任を感じるべき本人はいない中です。

【講演会】

勉強会で講演を行いました若い皆さんを中心とする勉強会に講師としてお招きをいただきました。1時間の講演時間を与えていただいたことに感謝しています。事前の打ち合わせでは、議会報告に留まらないで若い人達の生き方に役立つ内容の話にして欲しいと要望がありました。ですから、生き方を感じてもらえるような内容で構成しました。
 私達は誰でも毎日を生きています。変わり映えのない毎日のように思いますが、毎日は変化に富んでいます。90%以上が同じことの繰り返しであっても、残りの時間は自分の意思で作り上げることができます。全て他人に支配されている時間ばかりではないからです。
 できることは今を生きることだけですから、自分の意思で生きたいものです。たったひとつでも何かを持ち帰ってくれたら嬉しいと思う講演会でした。話をしながら、皆さんの態度を見ることができます。メモを取ってくれている人、頷いてくれている人などがいると話が弾みます。私の話の中からでも、何か学び取ろうとしてくれている人がいることに感謝しています。
 講演会を終えた後、意見交換の時間がありました。嬉しい反応がたくさんありました。
勉強会で講演を行いました 「今まで、議員の報告会を聞いたことがありましたが、形通りで面白くもないものばかりでした。そのため議員の講演会だと聞いて期待していなかったのですが、今日は全然違いました。分かりやすくて楽しい内容だったので、次回も来て欲しいと思っています」。
 「一年前の勉強会でも話を聞かせてもらいました。その時は何と親しみやすいのだろうと思っていたのですが、今日も一層距離が近くに感じました。毎日を過ごす上で役立つ内容でした」。
 「今日の話を聞いてホームページを見たいと思っています。一日ひとつを積み重ねることが大切だと認識できました」。
 「1時間があっという間でした。5分程度のネタを用意してくれていたので、変化に富んで楽しく聞かせてもらいました。勉強会ではなくて学べる機会だと思っています」。
 皆さんのからの意見、ありがとうございました。
 ところで参加した一人の女性から学ぶことがありました。女性が社会参画することの大変さを知ることができました。彼女は新入社員の時に「電話聞きとお茶汲みをしてくれたら良いですよ」と言われたことがあるそうです。女性を補助員としか見ていない態度に良い意味で反発し、絶対に会社に役立つ人材になろうと頑張っています。私は女性の能力は高いと思っていますし、社会参画してくれることが社会を豊かにしてくれるものだと思っていますから、女性を枠に閉じ込めようとすることには反対です。今では会社組織で欠かせない人材になっているようなので、心から嬉しく思っています。
 そのことは、「会社で鍛えられているので、同じ年ごろの女性と比べると考え方を持っていると思います」という言葉に集約されています。時代は彼女達のものです。これからを切り拓いてくれる希望を感じました。

12/18(金)「陸奥宗光」

【陸奥宗光】

県議会で陸奥宗光元外務大臣を取り上げてから時間が経過しています。小学校の副読本などで大きく取り上げられていることを嬉しく思っています。先日、子どもから「陸奥宗光さんって和歌山の人だったのでしょう」と話し掛けられました。小学校で郷土の偉人について学習していることは歓迎すべきことです。
 陸奥宗光の最大の功績は、イギリスとの間で日英通商航海条約を締結させ、領事裁判権の撤廃、関税自主権の部分的回復に成功したことです。治外法権回復とひとくくりにして歴史に名を残していますが、これが不平等条約を取り除く大きな糸口となったことです。江戸時代以降、苦しめられていた不平等条約改正は、日本の国家主権を取り戻すという国家的課題だったのです。勝海舟と坂本龍馬の二人に認められた偉人ですが、歴史上において名前を聞くことが少ないのは残念に思っています。今を生きている和歌山県に暮らす私達が、功績を伝えることをしないと、真の功績は伝えられないままになることを危惧します。明治27年、1894年の日英通商航海条約締結は分かれてはならない偉業だと思っています。
 寒い中にも関わらず訪ねてくれて、今の和歌山県にとっても変わらずに誇りである陸奥宗光について意見交換ができたことを嬉しく思います。

【セミナー打ち合わせ】

夜は来年4月に開催予定のセミナーの打ち合わせを行いました。講師は川端京子さんに依頼致しました。そのため事前打ち合わせを行ったものです。
 川端さんはとても熱心な方で、講師を引き受ける限り受講者に何かを持ち帰ってもらいたいとの思いから打ち合わせに臨んでくれました。受講者の欲していることを把握しておくことで有効なセミナーにできるからです。
 事前の打ち合わせをこれだけ行ったのは初めてのことです。相手の欲することを聞きだし、自分の伝えられることを説明する。この作業が大切なことだと思いました。
 今日の最も強烈な言葉は、「今、燃えなければ、いつ燃えるのですか」の問いでした。私達は、今を生きられるだけです。明日燃えようと思っていても、明日燃えられる保証はありません。むしろ今日も燃えられない人は明日もそうならないと思います。
 特に立場のある人が、今のうちにその能力を発揮することをしないと、能力を発揮する時期はありません。例えば任期のある立場である公器である株式会社の社長、組合の委員長、政治家もそうです。2年〜3年先にやろうと思っているうちに、時は過ぎ去ってしまいます。何歳になっても、いつの時期であっても、生きている今の時間が一番大切なのです。
 そんな大切な今を活かすためには自己の時間管理が必要であり、将来設計が大事なのです。今までの自分のキャリアがどんなものであるか、自分で書き出せること。そしてそのキャリアを土台として、残りの人生をどこまで到達できるか考えてみることが大事なのです。打ち合わせだけでも十分刺激的でした。

【その他】

  • 和歌山県に進出を検討している団体関係者と進出の条件や時期などに関して打ち合わせを行いました。現地確認も行い意思決定を待つことになりました。
  • 和歌山大学観光学部の今後に関して意見を伺いました。平成23年の春に初めての卒業生が誕生しますから、来年の就職が勝負になります。鳴り物入りで誕生した学部を支援したいと話し合いました。
  • リタイアメント・シティについて話をいただきました。和歌山市は高齢社会に発展する余地があるのは高齢者住宅を揃えることだというものです。温暖な土地はリタイアメント・シティの適地ではないかとの意見です。まちづくり計画のアイデアだと思います。
  • 希望に燃える和歌山大学観光学部の生徒と話す機会がありました。卒業後進路に関しての話を聞きました。希望する業界があるようで夢を描いてくれました。
  • 同級生のお店で食事をしました。くつろいで時間を共有することができました。商売をしていると、お店に来てくれる全ての人がお客さんですから大変なことが多いようです。でも業界を超えてお客さんとの会話で学ぶことも多いようです。生きた和歌山市の動きを知るアンテナのようでした。
  • 明日の講演会の内容を考えてレジュメを作成しました。空いている時が少ないので準備する時間の確保が大変です。

【面接】

不景気の中でも人材を採用しようとする会社があります。地域として是非とも頑張って欲しいと強く願っています。最近の面接で多い失敗例を伺いました。
 面接に際して志望理由を質問すると、「新しい仕事にチャレンジしたいと思い志望しました」だとか「自分を高めることができると思い受験しました」、「自分にとって新しい挑戦です」などの答えが多いようです。
 しかし会社にとっては、あなたの新しいチャレンジにつきあっいる暇はないのです。チャレンジするのであれば、社会人として最低限の実力を身に付けてから受験して欲しいと話してくれました。
 つまり「この仕事は初めての経験になりますが、私の持っている技能を活かすことで御社の営業に必ず役立ちます」だとか「以前はサービス業だったため事務職は初めてですが、お客様との接し方や豊富な人脈は他の人には負けないものがあります。サービス業で培ったお客様対応は事務部門でも活かせるものですから、私のスキルを会社に役立てられると思います」などの答えが欲しいそうです。
 このことから分かるように、自分が主役なので会社が主役の人生が快適になるように育てて欲しいと思っているような答えでは採用に至りません。会社にとって自分は即戦力で有益な人材であることを訴える必要があるのです。
 新しいチャレンジや自分探しの結果などの言葉は流行り言葉であり、自分で酔ってしまう言葉ですが、それは面接では評価されないものです。「チャレンジは他でやってくれ。会社をチャレンジの舞台にされるのは御免」という思いがあるようです。
 地方の中小規模の会社では人材を育成している時間も費用もありません。既に育っている人材を欲しているのです。人材にお金を投資して数年後に回収できたら良いと考えている会社はごくわずかで、人材を雇い入れたのだから稼いで欲しいと考えている会社が大半です。それを分かって面接を受けて欲しいものです。
 和歌山県内には、面接する会社のことを何も調べないで面接に挑んだ人もいます。「この会社のどこに関心がありますか」の質問に対して、「この会社のことは知りません」と答え、「何をやっている会社なのか調べてこなかったのですか」の再質問に対して、「調べて来ませんでした」と答えたそうです。せめて、受験する会社のことは知っておいて欲しいものです。面接を受ける際のマナーです。
 面接のマナーと常識を身に付けて、採用される人材になって欲しいと心から願っています。全ての受験生の皆さんを応援しています。

12/17(木)「県議会最終日」

【県議会最終日】

平成21年12月県議会定例会を終えました。最終日は議案の採決があり、提出された議案については賛成多数などにより全て可決されました。私も全ての議案に賛成いたしました。ただ請願に関しては議論があり意見が分かれました。私も所属している議会運営委員会でも議論が交わされたのですが、会派間で請願内容の意見調整が上手く図れなかったため、主に自民会派と真わかやま会派で主旨が同様ですが表現の異なる請願が重複して提出されたので、請願は第59号から第89号までの合計31件に及びました。これだけ多数の請願が提出されたのは和歌山県議会史上初めてのことで最大だと聞きました。
 請願は対数決によりますから、真わかやま会派とし提出したものは否決されることになりました。対立姿勢が見られた議会ですが、県民の皆さんの最大公約数的幸せのためには意見調整を図りながら、県議会一致で国に意見具申していきたいものです。
 今回は議員提出議案が二件ありました。ひとつは、議員提出議案第3号「和歌山県観光立県推進条例」、もうひとつは、議員提出議案第4号「和歌山県議会議員の定数及び各選挙区において選挙すべき議員の数を定める条例の一部を改正する条例」です。第3号は全員一致で可決されましたが、第4号は共産党会派が反対したものの賛成多数で可決されました。これによって次回の統一地方選挙から県議会議員定数が46人から42人に削減されることになりました。  それ以外の本日可決された議案は次の通りです。

  • 和歌山県税条例の一部を改正する条例
  • 修学資金の返還に係る債務の免除に関する条例の一部を改正する条例
  • 和歌山県医療施設耐震化臨時特例基金の設置、管理及び処分に関する条例
  • 和歌山県立中学校及び高等学校設置条例の一部を改正する条例
  • 平成21年度建設事業施行に伴う市町村負担金について
  • 当せん金付証票の発売総額について
  • 訴訟の提起について
  • 財産の取得について
  • 工事請負契約の締結について
  • 平成21年度和歌山県一般会計補正予算
  • 平成21年度和歌山県営競輪事業特別会計補正予算
  • 平成21年度和歌山県営港湾施設管理特別会計補正予算
  • 平成21年度和歌山県立こころの医療センター事業会計補正予算
  • 平成21年度和歌山県工業用水道事業会計補正予算
  • 平成21年度和歌山県土地造成事業会計補正予算
  • 和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについて

以上です。  今年最後の県議会が終わりました。皆さんのお陰で今年も充実した一年でした。まだ早いのですが、皆さんにはお世話になりましたこと、心から感謝申し上げます。

【シャンソン協会納会】

今年も終わりに近づいています。和歌山シャンソン協会の納会が行われました。私は県議会が長引いたため、残念ながら出席することができませんでした。和歌山シャンソン協会の皆さんには本当にお世話になり、ありがとうございました。来年もさらに発展するように一緒に取り組みたいと考えています。

【打ち上げ】

県議会定例会最終日であったことから会派の打ち上げを行いました。今年一年も会派の皆さんにはお世話になったこと、心から感謝しています。来年も引き続きよろしくお願いいたします。真わかやまは本当に楽しい会派です。今日も請願に関して議論を交わしましたし、それ以外は楽しい議論を交わしています。
 これからもこのような関係が続くことを心から願ってお礼に代えさせていただきます。来年もよろしくお願いいたします。

【急いで対応】

本当に驚きました。議会中でしたが、突然、対処しなければならないことがありました。先ほど、無理を聞いてもらった経営者にご迷惑をお掛けしました。経営者にお詫びするためにどうしても先方の会社に行く必要がありました。
 過去最高に厳しい就職戦線。来年新卒の学生の採用が内定していました。ところが、突然、自分のやりたいことが他にあるとして、内定取り消しを申し出たのです。この会社は東証に上場している会社で、幹部を初めとする関係者に迷惑をおかけすることになりました。自ら辞退するような不安要素があれば、就職の希望をすべきではなかったのです。一人の学生を就職させるためには、どれだけの人が動いて、どれだけ大変だったのか、知る由はないのでしょうが、これから社会に飛び立つ社会人として、考えなければならないものです。来年に続く後輩の道を閉ざすようなことをしてはならないのです。経営者との信頼関係に基づいて企業として採用してくれたのです。自分の実力で内定をもらっているのであれば好きなようにしても良いのですが、このことに関してどれだけの人が動いていたのか。そのことを知っているのであれば、尽力を尽くしてくれた関係者を飛び越えて就職辞退することは考えもよらないことです。人がその人のために動いているのに、その行為を無にするようでは社会人として通用しません。
 辞退する旨を会社側から聞きましたから、椅子から滑り落ちる位に本当に驚きました。一人の新卒者のために、どれだけの人がどれだけの時間を費やしたか知る必要があります。関係者の皆さんにご迷惑をお掛けしたこと、心から詫び申し上げます。

12/16(水)「勉強会立ち上げ」

【朝の会】

和歌山県の文化奨励賞を受賞した森久美子先生をお祝いする会の発起人会を今朝、実施しました。皆さん日中は時間がとれないため、仕事前の時間を利用して集まったものです。
 案内状の文面や招待先など個別案件の詰めを行いました。年内に案内状を発送したいと考えています。森先生の受賞を皆さんとお祝いしたいと考えています。

【県議会】

平成21年県議会も大詰めを迎えています。明日の最終日を控えて議案採決と意見書などの協議を行いました。また本会議では議員提出議案第4号を追加提案されました。この議案は「和歌山県議会議員の定数及び各選挙区において選挙すべき議員の数を定める条例の一部を改正する条例」で、現在の定数46人から42人に減員させる条例改正についてのものです。特別委員会で2年半かけて議論した内容を本会議に提出したもので、明日の県議会最終日に採決されることになります。
 また意見書は政府による「事業仕分け」の結果、地方にとって必要な事業も廃止または見直しとして仕分けされているものがあることから、再度見直しについてのものが多く提案される予定です。この件に関してはクラブ会合を開いて個別に協議しています。最終的な賛否は今日の時点ではでませんでしたから、明日も議論を続けて会派として結論を出す予定です。

【評判】

今日も政府与党の評判を聞きました。聞きたくなくても聞こえてきます。選挙前と比較して、民主党との心理的距離が離れているというものです。単に顔を合わせていないというものではなくて、応援した方たちとの思いにズレが生じているというものです。これは和歌山県に暮らしている私達と、国政に行って和歌山県で暮らしていない国会議員との埋め難い差なのです。今日お会いした方の意見は、「わずか数か月で考え方にズレがでているようでは、この先もっとズレが大きくなる」というものでした。
 そして今の段階で誰かがこのことを指摘しておかないと、もっと距離感ができてからでは取り返しがつかなくなるというものです。
 評判は和歌山市内からも聞こえてきますし、東京からも聞こえてきます。

【勉強会立ち上げ】

夜は約20人の皆さんと勉強会の立ち上げの会を開催しました。経済、政治そして地球環境問題に関して皆さんと勉強をしようとするものです。開会に当たって冒頭、挨拶をさせていただきました。ただ今開催中の県議会定例会での私の一般質問を中心に説明させてもらいました。厳しい経済環境と雇用状況とそれに対応する施策のあり方について、そして地球環境問題への対応について話をしました。
 簡単に要約すると、道路工事など、国からの公共事業予算が削減されると、その分仕事が減少することに直結します。仕事が減少すると地元に使われるべきお金が減少しますから、どうしても地域経済は厳しくなります。公共事業が悪いのではなくて、必要な公共事業は地域にとって欠かせないものなのです。和歌山県として必要だと考えているものだけを県議会では国に要求しています。地元の意見を聞いて国としての取捨選択を判断して欲しいのですが、現状は中央で決められています。県と国との距離を感じる点が問題です。距離とは、私達の思いが国政に届く範囲にあるのか、ないのかの問題です。県民の皆さんに意見が届かないと思わせるようでは、それは修正すべきです。この距離を縮めることが大切だと考えています。
 また地球環境問題への対応についてです。環境税や排出権取引の問題は、直接的に産業界に影響を与えるものですし、間接的には私達の家計支出負担が増加することにつながります。デフレ経済に突入し出口が見えていない中、新しい税の創設はさらに首を絞めるようなものですから、導入時期としては適切ではありません。
 和歌山県にとって、今の時期に排出権取引と環境税導入が図られるとしたら、今以上に経済危機になることは歴然です。地球環境問題は文明論でもありますから、環境税は将来的には必要なものですが、現時点では避けるべきだと議論しています。
 合わせて、和歌山県の持つ森林資源を排出権取引に関与させられないかについても検討しています。経済的には価値が少なかったものが、環境的には価値のあるものに変化します。和歌山県には森林資源がありますから、県民である私達のための活用方法を考えたいものです。
 締めの挨拶は和歌山大学の小田章前学長にお願いしました。小田先生からは、「和歌山県は、今はなにもしていない」と指摘がありました。実はこれが利点なのです。何かしていて今の状態であればどうあがいても将来性はありません。ところが何もしていないのですから、私達から何かを始めたら発展性は十分にあります。何もしていないことがマイナス面ですが、これからを考えるとプラスになります。
 今まで何もしていなかったのであれば、同じ轍を踏まないように私達から取り組みたいものです。
 もうひとつ教訓があります。組織のトップや経営者、政治家は夢を持ちビジョンを語るべきだというものです。和歌山県のトップは夢もビジョンも語らない人があるので、それが将来の行方が不透明になっている理由だというものです。トップが目的地を示すことで部下はまとまってそこを目指すことができます。私達が共感でき共通する目的を持つことが発展するために必要なものです。そしてそこには明るい夢がある。それを語れる人がトップにいるべきです。まちが暗い、組織に元気がない。その大きな要因はトップに起因するものです。

12/15(火)「日本人」

【少子化対策】

わが国の少子化対策の抜本的な解決方策は難しいところです。子ども一人当たり26,000円のお金を支給するだとか検討されていますが、子どもとお金の関係ははっきりしていませんから、効果があるとは思えません。
 それよりも外国の事例を参考にしたら興味深いものがあります。例えば香港。少子化対策をした結果、人工減少に歯止めがかかっていると聞きました。その対策とは外国から家政婦を導入したことです。日本においては家政婦の概念はありませんから、文化的に導入は困難だと思う人がありそうです。しかし家政婦に家事を賄ってもらうことは不思議なことではありません。
 教育を受けて日本人女性が社会参画を目指すのは当然のことです。その女性を家庭に閉じ込めておくことは社会的に考えると損出です。勿論、家事を軽んじているものではありません。社会進出を目指している女性が家庭に入り子育てに専念することは考えにくいことです。そのため、その負荷を取ることで、少子化対策に歯止めを掛けられることもあり得ます。炊事、洗濯、食事から女性を解放することができたら、子どもを持ちながら働くことも可能となります。そんな選択肢があっても良いと思います。
 外国の成功事例に見習うことも考えて欲しいものです。

【新エネルギー】

日本だけが環境問題に取り組んでいても地球環境への負荷は減少しません。日本の環境技術が世界一進んでいるのであれば、その技術移転を考えるべきです。特にこれから発展が期待されている国々に対しては、積極的協力が必要だと強く感じています。人口9億人のアフリカ大陸。これからは中国、アメリカに次ぐ地域になる可能性を秘めていますし、経済発展に伴って環境技術も必要となります。ここにわが国の環境技術指導などは大切なことです。
 原子力発電は既に導入されていますから、続いて太陽光発電などの新エネルギーも技術提供したいものです。日本だけが良くなっても他の国も良くならないと地球全体として良くなりません。国際貢献活動に視点を向ける必要性を感じていますから、早急に提案資料をまとめて協力体制を整えたいと考えています。
 そんな打ち合わせを行いました。まだまだこれからの企画ですが、夢と未来を感じるものです。地球全体を考えて自分達が出来ることから実践する。その姿勢を大切にしたいと考えています。

【日本人】

「日本人は情けないですよ」と指摘を受けました。大挙して中国に押し掛けた一行の姿を報道で見た人から多くの意見をいただいています。三秒間の握手をした100人を超える国会議員のために、どれだけの費用が掛っているのか。国家主席と少しでも意見交換をしているのであれば納得しますが、写真を撮影しただけの交流ですから、そこに意味は感じられません。また訪中に関しては全日空のチャーター便を利用していますが、その費用を知ると、一人19万円もの費用を要していることは不可解です。
 今回の訪中の意味を知っている人がいたら是非とも教えて欲しいものです。
 また副国家主席が来日しています。天皇陛下と面談していますが、この来日の意味も全く分かりません。そして突然発表された一か月ルール。副国家主席が来日すること、天皇陛下と懇談を希望していることは、一か月以内に突然決まったものではなく、少なくとも三か月前には決定していたと聞きますから、“何故、一か月前に調整したか”のような事実になってしまったのか。この点は不可解です。
 国家を代表する要人が来日すること、そして天皇陛下と面談を希望していることが、突然である筈はないのです。一体誰がどのような調整をしたのか、事情を知っている人から聞きたいものです。

【懇談会】

和歌山県飲食業に関係する皆さんとの懇談会に参加しました。毎年、この時期に開催してくれているもので、今年も有難く参加させていただきました。心から感謝申し上げます。
 理事長からは大変勉強になる話を聞かせていただきました。
 料理の味に関してのものです。例えばふぐ料理。ふぐにもランクがあり、ランクによって価格は倍以上違っているのです。一般的にふぐの値段は知りませんし、相当の人でなければ味の違いも分かりません。一流のお店で、看板で勝負しているところは一級品のふぐを提供しています。お客さんとの信頼関係に基づいて商売をしているからです。
 この値段を支払ってまで来てくれているのだから、その期待に応えるような料理を提供するのが一流の料理人であり一流の飲食店です。
 ところが、お客さんはふぐの味など分からないのだから、程々のふぐを出しておけば問題がないし利益をあげられると思うのが二流以下の飲食店です。短期的には利益をあげられるかも知れませんが、長期的には淘汰されていくことになります。理事長のお店は間もなく50年を迎えますが、50年前から残っているお店は多くありません。それどころか、当時流行っていた老舗と呼ばれていたお店の姿は今では残っていません。それはお客さんが選択した結果であり、経営姿勢に問題があったのです。
 市場はお客さんが選択するものです。お客さんに選ばれないお店は経営方針が間違っていたと考えるべきです。
 もうひとつ、凄いことに気付きました。料理は料理人の口によって左右されることです。
 同じくふぐ料理に関して説明します。同じふぐでも、料理人の説明によって違った味に感じるのです。例えば、「このふぐのお腹のヒレは白色ですから一級品です。しかも天然でのふぐですから、滅多に味わえないものです。是非堪能して下さい」と説明を受けていただくのと、「このふぐはお腹のヒレは黒色なので、残念ながら二級品なのです」と説明を受けて食べるのとでは、味わいは違います。仮に同じレベルのふぐであったとしても、前者のような説明を聞いて食べる方がおいしく感じるものです。
 言葉によって味わいが違うのです。政治家の言葉も同じだと指摘がありました。政治家は話し言葉によって有権者に期待を抱かせることもあれば、失望させることもあります。選挙公約など具体的事例がまだない場合は、言葉によってイメージが違ってくるのです。この政治の言葉は信頼できると思ってもらえるのか、それともこの政治家の言葉は信用できないと思われるのかによって、その後の活動が違ってきます。
 料理のような形ある物を提供する商売でも言葉によって味が違ってくるのですから、政治家の公約のように形のないものの話しをする場合は、特に信頼度が大切です。
 言葉によって味わいが異なる。これはどの業界にでも言えることだと思います。

12/14(月)「文教委員会」

【文教委員会】

県議会文教委員会が開催されました。子どもの教育に関する議論を交わしました。主な質疑は次の通りです。

Q.
和歌山県の小中学校の不登校は、全国でワースト9位、暴力行為はワースト12位にあるなど深刻な状況であると言えます。学校や地域において対策を講じていると思いますが、小学校の授業の道徳教育も心を育む大切な機会であると思います。現在「心のノート」を補助教材として使用されていると思いますが、残念なことに国の仕分けによって廃止される見込みになっているようです。「心のノート」はどのような使われ方をしていますか。また廃止されると仕分けされた「心のノート」の現在の状況はどうなっていますか。
A.
「心のノート」については小中学校の道徳の時間を中心に活用しています。また国の動向でありますが、事業仕分けの中で「心のノート」については、検討段階にあるが、その後の状況の連絡は受けていません。
Q.
道徳教育は学力と同じく、日本人の心を育むという意味でも大切であり、その中で「心のノート」がなくなることは問題であると考えています。結論は出ていないが、他府県では道徳教育の教材がなくなる恐れがあることから、学校における命の教育を新たに地方自治体内で取り入れようとする動きがあります。例えば、命を育む教育、また自殺対策基本法の中に謳われているように、子ども達の心の健康に関連した学校教育を重視している。和歌山県においては、そのような考え方や取り組みの予定は、今の段階でありますか。
A.
委員より平成21年9月議会においても命を大切にする教育について質問をいただいています。それを受けて紹介を受けた絵本「カーくんと森の仲間たち」を地域自殺対策緊急強化基金に活用して、本年度は81冊を購入し、今年度は年度途中ということもあり、研究協力校という形で配布して、道徳の時間などを使って命の教育の実践に活用しています。
 来年度は356冊を購入し、県内すべての小中学校に配布し、啓発を進めていく予定となっています。
Q.
自殺対策基本法の中で5月と9月を自殺対策予防週間、予防の日と定められていますから、その時を重点とした道徳教育、命の教育を重点的に実施して欲しいと思っています。
 和歌山県においても、命の教育月間を設けて、道徳教育の中で子ども達に道徳心や命を大切にする気持ちを醸成して欲しいと要望いたします。
 続いて、有人宇宙ステーションの若田さんは、世界から非常に高い評価を受けていると聞いています。先日、JAWA、宇宙航空開発機構、宇宙教育センターの幹部に和歌山県に来てもらって、宇宙と子ども達の教育に関する話を伺いましたが、その中で理由を確認しました。若田さんが評価を得たのは、日本語がしっかりとしていること。その日本語で考えたことを英語にしっかりと変換できていること。つまりコミュニケーション能力が高く、英語で外国の人とコミュニケーションが図れる力を持っていたからです。
 平成23年度から小学校5年生、6年生で英語が必修となりますが、JAXAの協力を得て、和歌山大学では子ども達に宇宙教育を実践しようと考え、既に和歌山大学が宇宙航空開発研究機構・宇宙教育センターの協力を得て、文部科学省あてに研究計画として提案されています。宇宙に関心を持つことによって、国際言語である英語力とコミュニケーション力を身につけるためのプログラムの開発を考えています。
 このプログラム開発に関しての質問です。和歌山大学を中心としてJAXAと一緒になって教育コンテンツ、所謂、宇宙をテーマにした英語教育プログラムに関するコンテンツの開発を進めているのです。これに関して、プログラム自体は開発段階なので具体的なことは分かりにくいのですが、国の仕分けで英語の補助教材が廃止される見込みであることから、和歌山県から新しい英語教育プログラムを開発し、成果の確認ができた段階で全国に発信することは有効であると考えます。教育委員会としての関与について現時点での考え方を聞かせて下さい。
A.
和歌山大学とJAXAが連携した小学校英語教育についてです。平成23年度からの小学校高学年における外国語教育の授業が必須になることから、本県では、平成17年度から外国語に触れる授業をすべての小学校で展開しています。平成23年度の英語必修の実施に向けて、提言の件を進めていきたいと思っています。
 和歌山大学との連携の中で、宇宙をテーマとした英語プログラムの開発で、教育コンテンツの開発、ニット製全天周ドームシアターの作成、宇宙飛行士とのライブ交信などが予定されていると聞いています。授業の改善や児童の学習意欲を高める方策としては有効であると考えているので、和歌山大学の申請が国に通った際には協議を進めていきたいと考えています。
Q.
平成21年5月から6月に掛けて、フォルテワジマで宇宙に関するイベントが開催されていて、小学生から感想が寄せられています。例えば、宇宙の仕事に関わるには英語力が必須であること分かっただとか、国際宇宙ステーションの共通言語は英語であることが分かったなどです。これは日本人として日本文化を大切にすることが前提にありますが、宇宙に関心を持ち、宇宙へ飛び出したいという気持ちを持って、そこから学ぼうと考える小学生も現れると思います。このような子ども達の可能性を育むためにも宇宙と英語の教育に力を入れて欲しいと思います。
 2011年からは民間宇宙旅行も実現することになっていて、日本人は3人応募しているようですが、子ども達はそんな時代に生きているのですから宇宙教育に力を注いで下さい。
 また有人宇宙ステーションの船内着は島精機の技術によって作られているなど、和歌山県にある企業が宇宙分野で存在しているので、色々な協力体制を取れるように検討して欲しいと要望しておきます。

【昼食ミーティング】

昼食を採りながらミーティングを実施しました、議員にとって皆さんと意見交換すること、ご意見を聴くことは活動の前提となるものですから、日常活動において欠かせないものです。今日はTさんとの意見交換でした。
 民主党の姿勢に関してご批判をいただきました。ひとつは、和歌山県の道路事情を知っている三人の民主党の国会議員が、県民の皆さんの代表である県知事や市町村長からの意見書を受け取る会合に欠席したことです。県民の皆さんの意見を聴かない態度は批判されるべきものだという考えです。つまり県民の皆さんよりも党本部の意見を全てだと考えている現れだというものです。もう県民の皆さんとの距離が発生しているように映ります。
 「できる」「できない」の問題はありますが、地元の意見を聴くことが地域から選出された代議士の仕事の一つだと思います。できなくても仕方のない問題はあります。道路問題は新人三人の代議士で解決を図れる問題だとは誰も思っていません。
 せめて和歌山県の意見として聴いて、意見書を受取ってもらいたいものでした。その後、党内の調整の中で必要ないと判断されたら仕方ないところもありますから、県民の皆さんの意見を検討の場に持ち込むことだけでもして欲しかったと思っています。
 ふたつ。大掛かりな中国訪問に関しての問題です。沖縄県のアメリカ軍基地問題が揺れ動いている中なのに、与党国会議員が大挙して中国に押し寄せるのは如何なものだろうかという意見です。映像を見る限りにおいて、いつから日本は中国の属国になってしまったのかと思ったそうです。
 単に中国の国家主席と握手するだけの新人議員が、中国に行くだけの価値があるのか疑問だというものです。自民党も駄目だけど民主党も分からない。次はどう判断するのか分からない、そんな意見でした。

【天満宮】

地元天満宮を訪れました。年末と年始の準備で大変お忙しい様子でしたが、ご夫婦で応対してくれました。感謝申し上げます。神社でも景気が悪く、お参りのお客さんが少なくなっていると伺いました。せめて気持ちだけでも神様と共にありたいものですが、沈んでいると神社にも向かないことは心配です。
 それでも新年は明るい気持ちで迎えたいものですし、その後のえべっさんで景気払いをしたいものです。そして夏祭りには皆さんで盛り上げたいと話し合いました。鼓笛隊、盆踊り隊、太極拳の演武に加えて、お三味線やフラダンスなども取り入れると楽しい夏祭りになると話し合いました。
 年末の風景の中に、天満宮では新春の風景が見え始めています。

【支援活動】

和歌山県内に凄い活動をしている人がいるものです。ベトナムのストリートチルドレンの支援をしている女性と会いました。家庭もなく生きていく術もない子ども達に生きる方法を、身を持って教えているのです。ですから単にお金だけの支援はしていません。寄付金ではなくて子ども達が働いた成果物を購入してもらって、それを子ども達に渡したいと考えているのです。具体的には布の端切れを集めて、それを縫いそろえて風呂敷に仕上げます。その風呂敷を売って収入を得ているのです。世界で一枚だけの風呂敷を買ってもらって生活の糧としているのです。お金の支援は一時ですが、仕事で得た収入での生活術は生涯続く財産となります。仕事が自立につながることを知って、自立するための方法を教えているのです。
 そんなベトナムで生きる子ども達と接していると、日本は何を守ろうとしているのか分からないと言います。守るべきものは子ども達の命であり、子ども達の未来なのです。そんなことを忘れている日本人にベトナムで体験していることを聞いてもらいたいとして活動しています。
「未来は、今を生きている私の手に掛っています」。そんな力強い言葉に接しました。そうなのです。未来は私達の行動の中にあるのです。怠けていると、今を怠けたような未来が待っています。今を頑張っていると、頑張った結果が未来となります。簡単な公式ですが、分かっている人は少ないのです。小さな係数をインプットするだけで、大きな数字をアウトプットすることはできません。大きな数字を導こうと思ったら、今できる限りの大きな数字を入力する必要があるのです。
 今日の話し合いを一人のものにしないためにも、来年早々にでも講演会を開きたいと考えています。厳しい実体験を聞くことで、今の自分達の立場がどれだけ恵まれているのか気付くことになります。来年の楽しみがまた一つ増えました。

【通夜式】

本家の片桐公明さんがお亡くなりになりました。84歳の生涯でした。明るくて話しの楽しい方でしたが、最近は体調を崩しい入院していました。それほど悪くないと聞いていたのですが突然、容体に変化があったようです。年末の中、本当に寂しい思いが充満しています。天国でも現世と同じように楽しい時を過ごして欲しいと願っています。ご冥福をお祈りしています。

【その他】

  • 土曜日に協議した和歌山市内の某公立保育園の件に関して、早速、育友会長と話し合いました。会長は冷静に保育園運営を見てくれていますが、土曜日に会った保護者の皆さんと同じ意見でした。年長組になっても成長した姿が見られないことを心配していました。子どもは一年経過すると成長した姿を保護者にも見せてくれるものなのに、そんな足跡がないようです。年中組の方がしっかりしていると聞きました。
     保育園の中身を保護者は見ることができません、信頼して預けているのですから、保護者の期待に応えて欲しいものです。
  • ある飲食店は事業を始めて35年になりますが、今までで一番売り上げが低迷しているようです。過去最低の年末を迎えていると聞きました。また地元の会社経営者の方は、創業50年を迎えていますが、50年の中で経営環境は一番厳しいのが平成21年だったそうです。こんな状況が続くと何時まで持ちこたえられるのか分からないと不安顔をしていました。
  • 酒屋さんも年末なのに売り上げが少ないと、店内の電気を消していました。経費節約をしながら乗り切っています。

12/13(日)「時間管理セミナー」

【協議事項】

朝から貿易に関しての打ち合わせを実施しました。日曜日でしたが関係者の皆さんに集まっていただき、貿易実務に関して協議しました。エネルギー資源は私達の想像を上回る規模で動いています。多少の新エネルギーやバイオエネルギーが登場しても誤差の範囲に過ぎないようです。巨大な市場が私達の周囲を支配しているようです。少しのことでは動じない世の中のしくみがあります。乗り越えられる壁というよりも、囲いの中に私達が存在しているような気分になりました。
 与えられた世界で生活しているような世の中です。そこで安住するのか、それとも囲いの外を知るべきなのか。言えることは、世界に向かえることは楽しいことです。

【時間管理セミナー】

第三回目の時間管理セミナーに参加しました。今日で三回目、最終回となります。本当に楽しいセミナーだったこと、有益なセミナーであったことを、講師の川端京子さん、積極的に参加していた皆さんに感謝しています。川端さんは無限大プラス思考研究家の肩書をもっている日本で唯一の方だと思います。和歌山市にいながら話を聞けたことを嬉しく感じています。
 さて最終回も最後まで楽しく参加させてもらいました。
 スタートから学ぶことがありました。「悪いことがあっても、ありがとうの言葉を言うことは大切である」から始まりました。悪いことに出会って感謝する人は少ないと思いますが、それはこんな理由からです。悪い縁を断ち切るために「ありがとう」と言ってサヨナラをするのです。
 なるほど、「ありがとう」は魔法の言葉です。良いことがあると「ありがとう」と感謝をする。良くないことがあると「ありがとう」とそのことを断ち切る。どんな場面でも相手と自分に言い聞かせることができる言葉なのです。こんな便利で活用度の高い言葉は他にありません。
 全ての場面で「ありがとう」を使いこなせる人になりたいものです。
 さて以下も、今日の感動のセミナーからライブです。

  • 時間の規律について。川端さんの時計は常に10分進めているそうです。約束の時間に絶対に遅れないためです。10分の余裕があると10分以上、行動に余裕がでます。約束の時間に10分前に到着すると物理的にも心の余裕もできますから、先に到着した人がこの後の交渉では優位に立てます。
     私は時間通りの場面が多いので反省するばかりです。川端さんは時間管理の達人ですが、それ以上に待ち合わせの時間の10分以上前に着いている人もいるようです。その人は仕事の達人であると聞きました。相手の時間を自分の時間と同じように大切にしている人は、時間の達人でもあり仕事の達人でもあるのです。
  • 決断は1分。何かを決断する場合は1分が限度です。1分で決められない場合は、コインを空中に投げて表か裏で決めるようです。早く決断できる訳です。ではコインで決められるのでしょうか。理由は簡単で、決して迷わないことは決断するまでもなく、結果は自分で決めているのです。例えば今いる会社を辞める理由がない場合、辞めるか辞めないかの決断をする余地はありません。仮にそんな決断を求められたとしても1分以内で決められます。つまり決まっていることは変わらないのです。
     それ以外の決断の場合は、実は結果がどちらでも良いのです。表が出たら前に行く、裏が出たら後ろに行く、それだけです。どちらの決断をしても、何らかの結果は得られるものです。
  • 誠実さ。自分にも誠実にいたいものです。一日10個の仕事をやろうと決めておき、それを実行すること。自分が決めたことを自分で守ること。自分が誠実でいられることを毎日確認できかる行為です。
  • 毎朝、出掛ける時はラッキーを100回繰り返しましょう。ラッキー、ラッキーと続けて言うと、キラキラに変化するのです。キラキラ輝く毎日を自分で創ることができるのです。同じキラキラの日を過ごすのであれば、活動を開始する朝が適しています。キラキラの毎日はラッキーの言葉を発する自分から始まります。
  • グランディング。私達は地球とつながっていると力とリラックスを分け与えてもらえます。地球とつながる方法があります。おしりの先から錘が出て、地面に到達する、そして地下にもぐってマグマを通過、核まで届けるのです。これで地球とつながります。次は頭を空につなげます。頭の先から角が伸びて空に到達するイメージを持つのです。これで地球と空につながります。大地と天からのエネルギーを吸収できるので疲れたと思った時に試してみて下さい。
  • キャリアアンカー。自分のキャリアを深く求めましょう。浅い知識や技能では海に浮かぶ舟のようです。誰かの意見に左右されたり、噂話で動揺したりします。自分のキャリアに自信があれば、舟からアンカーを海底に降ろしているように微動だにしません。自分のキャリアを追求し、揺らぐことのないようにアンカーを沈めましょう。

セミナー終了は午後3時40分。幸せ感の残るセミナーでした。川端さんは、このセミナーのためにどれだけの時間を費やしたのか分かりませんが、仕事と家庭の両立を図りながら、隙間の時間を縫って準備を整えていた筈です。自分が実践して成果を得ている時間管理の技術を無料で皆さんに伝えようとしてくれた川端さんのセミナーを真剣に聴くことが参加した私達の務めです。そんな緊張した時間でした。
 皆さんの前で話をした経験のある方なら分かると思いますが、30分や1時間の講演をするには、それよりも数倍の準備が必要なのです。このセミナーだけではないのに、内容のある講義に仕上げてくれました。
 そして最終会の今日、新たな参加者が増えていたことは凄いことでした。通常、連続の企画は徐々に参加者が減少するものですが、このセミナーは違っていました。新しい参加者は、「友人から良いセミナーでと聞いたので参加しました」と話していましたが、そんな輪が広がることは素敵なことです。
 セミナー時間内で収まらなかったことは、セミナーの時間外で講師を囲んでの話し合いが続けられていました。毎回、午後3時30分頃に終わりましたが、午後6時頃まで課題授業が行われていた様です。こんなセミナーは他にありません。
 それは毎回、セミナー終了後に参加者の誰かが、私のところに質問に来てくれたからです。「前回の話のこの部分について詳しく教えて欲しい」、「あの話に感銘を受けました。どうしたら、そのようになれるのか教えて下さい」などの質問です。実は質問を受けることは嬉しいことです。熱心に駆け寄ってくれるので、こちらも真剣にお話をします。話をすることは自分の考えや意見を確認することでもあります。自分の考えを相手に伝えることは、自分とは何者なのかを知ることになります。お互いを高めあえる質疑は楽しいものなのです。
 こんなセミナーが今回で終わることは寂しいことですが、また次の機会があるような予感がしています。素晴らしい講師と素晴らしい参加者がいたからです。私の予感は案外当たるものですから、この次を楽しみに待っています。
 時間管理をテーマにした三回のセミナーの機会をいただき、本当にありがとうございました。

【欠けているもの】

某大学の先生と懇談しました。最近の大学生に欠けているものがあるそうです。勉強はできるのですが、人とのコミュニケーション力に欠けていると聞きました。他の人と仕事ができないので、企画力があっても仕事に結びつかないのです。つまり「報告書をまとめて発表して終わり」の仕事になっています。
 誰もその企画に呼応して動かないものは仕事ではありません。実践コミュニケーション力を身につけることが求められているのです。
 もうひとつが、社会人としての礼儀作法が身についていないことです。社会人として当然の礼儀作法ができていない大学生が増えている。そのことに危機感を抱いています。社会人的品格と名付けられたマナーを見につけて社会に飛び出して欲しいものです。

【お三味線の会】

事始め。お三味線の会です夜はお三味線の会に参加しました。今年最後の演奏会でしたが、実はもう新しい年に向かっているのです。12月13日は、芸能に携わる人にとっての事初めの日だそうです。祇園ではお餅を持ってお得意先を回っていると聞きました。
 今日は芸能関係者にとってもお正月。もう新年を迎えているのです。残り少ない今年の日々を大切にしながら、新しい気持ちで12月を過ごしたいものです。
 お食事をしながら三味線を鑑賞しました。ここでもマナーの問題があります。奏者がお客さんに聴いてもらおうとしているのですから、聴く側もマナーを持って聴きたいものです。まず奏者に聞こえるようなおしゃべりや笑いは遠慮すべきです。食事を食べながら聴いても良いのですが、他の聴いている人が迷惑するようなことは避けたいところです。
 マナーを身に付けて、どんな場面でも恥ずかしい思いをしないようにしたいものです。

12/12(土)「保育園問題」

【保育園問題】

和歌山市内間の保育園の問題に関して保護者の皆さんと話し合いました。保護者の皆さんは、子どもをできたら自分で育てたいと思っていますが、厳しい経済情勢の中、夫婦共稼ぎのため、子どもを保育園に預かってもらっている家庭が増えています。そんな環境の中で生活している皆さんと話し合うと、大切なことが見えました。
 保育園は保護者の大切な子どもを預かっているのだから、愛情を持って接して欲しいというものです。別に過保護にして欲しいといっているのではなく、叱っても良いですし、厳しいしつけをしてくれて良いのですが、そこには我が子と一緒の愛情を込めて欲しいものです。
 保護者が送り迎えした時に、冷たい態度、思いやりのない態度では、気になって安心して預けることができません。保護者が安心して仕事ができるようにすることも保育園の役割です。ものを言う保護者に対して冷たい態度ですから、子どもに対しての態度はどのようなものか不安感を感じているようです。
 事実、話した結果、保育園を変わりたいと思っている保護者は多数いますが、何とか留まっているようなのです。そして来年入園予定の同じ地区の保護者に対しては、「お薦めできない」と話しているようです。勿論、評判が良くないのは一部の保育士さんで、多くは子どもに愛情を持って接してくれていることは付け加えておきます。
 この保育園は公立ですが、このような思いをさせているようでは、公立に来る児童が減少することになります。まず信頼があって子どもを預けることができるのです。
 こんな保護者の声は市役所に響いていないようです。組織の途中で声が揉み消されたり、聞いても反応しないトップがいるからです。
 過去からの経緯で、市役所に話しても仕方がないとの思いを持っているのですが、最後に願いを託して相談してくれました。保育園を良くしたいと思って、保育園や市役所に意見を述べた保護者を逆恨みするような組織は信頼を獲得できません。子どもにとって大切な時期ですから、その内に体質改善を図れば良い問題ではありません。早急に改善できる方法を考えてみます。

【知事後援会】

仁坂和歌山県知事の後援会総会がありました。案内をいただき出席してきました。知事からは過去三年間の実績を説明してくれました。県議会で質疑を交わされている内容も盛り込まれていて、改めて知事と議会は両輪として県政を担っていることを再認識することができました。質疑の質を高めることで県政は発展することになります。
 いよいよ知事の任期は残り一年となりました。知事にとって最後の一年は総括する年になります。県議会での議論も楽しみになってきました。

【その他】

  • 昨今の経済動向に関しての意見交換を行いました。デフレの影響からか、働く所帯の所得も減少していることから、年末賞与どころか賃金も支払われるかどうか分からないところもあるようです。経営者は資金繰りに走り回っていますが、請け負った仕事の代金が支払われていない場合は金融機関に頼っているようです。簡単に融資してくれるものではありませんから、経営者も労働者も厳しい状況にあります。
     話をしていると、県として何か殻を破れるような打開策の必要性を実感としています。
  • 住宅地内の生い茂った木の伐採工事を実施しました。隣の家にまで枝葉が伸びていたため、ようやく伐採できたことを歓迎しています。早朝から伐採工事を行ってくれた皆さんに感謝しています。
  • 太陽光発電設備に関しての打ち合わせを行いました。新エネルギーへの注目が高まっていますが、何も国内に限ったことではありません。環境技術が進んでいる日本だけが二酸化炭素を削減しても、他の国が二酸化炭素の排出を拡大するようでは何のための削減なのか分かりません。諸国にも技術連携を図りたいと協議しました。

12/11(金)「一般質問最終日」

【一般質問最終日】

早いもので一般質問の最終日を迎えました。国と地方自治体との関係や道路問題に関しての議論が繰り広げられました。政権交代してから国と和歌山県の間にもねじれがありますから、与党の提言する新しいしくみに対応できていない感じがあります。国は政権交代が図れていますが、和歌山県では首長も議会も政権交代になっていません。和歌山県の小数野党が、政府与党の後楯によって力を発揮しようとしているところに摩擦があるようです。ねじれがあるところには議論が深まることを経験しています。
 全て権力体形が一致しているしくみよりも、ねじれている方が両者ともに考える力が発揮できることが分かりました。反発し合う議論ではなくて、協力の妥協点を見出せる議論にしたいものです。
 昼休み時間には半島振興議員連盟の勉強会がありました。領海や海洋資源の問題などに関しての話を伺いました。日本は領土に関しての意識が希薄なようです。島国であるため隣国が攻め込んでくる恐れがないので、日本の領海内の島に関しての領土意識は少ないようです。独立国家としての意識からするとおかしなものですし、海洋資源の保全の観点からももっと領土を意識しておく必要があります。
 また国内でも和歌山県海という認識が必要であることを感じました。紀伊半島沖にはメタンハイドレ―ドというシャーベット状のガスが眠っていることが分かっています。平成30年以降の将来、わが国の資源として活用が図れる可能性があります。このメタンハイドレードから取り出したガスは、県税を賦課することが可能です。和歌山県海であるかどうかは県税収入確保の観点から大きな問題になります。三重県や徳島県と和歌山県の海の境目をしっかりと確定させておかないと、将来メタンハイドードがビジネス化される時には問題となります。
 私達の国、私達の県という意識を持っておきたいものです。

【意見交換】

元某銀行の支店長と意見交換を行いました。二か月前の10月末に銀行を退職後、独立してコンサルタント会社を始めています。現役時代からお世話になっていたので、事務所に伺いました。金融機関で培った知識とコーチングの有資格者として、困っている経営者のお手伝いをしたいとの使命感に燃えていました。
「金融機関が会社にお金を貸してくれないことが経済対策としての問題です」と質問すると、「金融機関もお金を融資したいのです。持っているだけでは利益を生みませんから、貸し出しをしたいのですが、利益のあがっていない会社への貸し出しは厳しいところです。国からは、大前年比、売り上げが減少している会社に貸し付けして欲しいと依頼がきていますが、売り上げが落ちている会社に困っているからお貸ししますとはならないのです。業績の落ちている会社は資金回収のリスクが高いですから簡単にはいきません。貸し出ししたい会社なら歓迎ですが、危ないから貸し出して欲しいと言われても審査は厳しくなるのは当然です」という回答でした。
 借りたい方は、資金繰りが上手くいかない、或いは、年末を乗り切りたいと思って借り受けしたいと考えています。しかし金融機関は年末を乗り切るための支援をしてくれる訳ではないのです。業務拡大など積極的な設備投資に対しては貸し出しを検討してくれるようですが、将来性の感じない会社への貸し出しは見合わせたいのが本音です。
 会社に将来性があり、金融機関が後押ししたいと思えるような会社であって欲しいものです。

【意見交換2】

不動産会社経営者と意見交換を行いました。不動産業界は、従来、自民党支持でした。ところが民主党に政権が交代してから、両党との距離感をどうするのか執行部は困惑しているようです。自民党との関係がある、しかし民主党とパイプを作っておかないと困る。そんな思いがあるようです。しかし業界団体は政権与党との関係構築を前提としているものですから、与党との関係を大切にすべきとの意見があるようですが、まだ意思決定はされていないようです。
 ただ言えることは、選挙で選ぶ基準は政党ではなくて人物の評価に変化しているようです。新鮮さ、爽やかさ、好印象などの要素で判断するようになってきています。次の参議院では、人物によって判断すると話してくれました。時期参議院は、候補者次第ということになりそうです。

【打ち合わせ】

先週お会いした野瀬昭子さんが和歌山市に来てくれました。これまでの人生の歩みを話してくれました。20年前には宝石の世界で一時代を築いた方でした。宝石のファッションショーを仕掛けたり、この業界の第一人者だったようです。華麗なる経歴のDVDを拝見させてもらいました。
 人生は浮き沈みがありますが、これからの再挑戦を胸に秘めています。ここ数年は悪すぎたようですが、先週末にお会いした後に、「大きな仕事がいただけそうになりました」と運気が好転していることを話してくれました。
 運気がある人とつきあうと周りの人も運気が好転することになります。いくつかの新しい出会いによって運気が好転し始めました。来年は飛躍の年になると聞きましたが、早くも年末に吉兆が訪れました。これは嬉しいことです。

【懇親会】

夜は市内の懇親会に参加しました。夢を感じる素晴らしいメンバーが集まっての会合となりました。仲間内から世に飛び出す人が登場することは嬉しいことです。そんな期待感が感じられる会合でした。驚いたことに2011年の宇宙旅行に行く人もいました。一気に宇宙が近くなった感じがします。地球の外から地球を見る体験をする訳です。宇宙から地球を見ると、私達が悩んでいることは全て小さいことなのでしょう。そんな宇宙に行った気持ちになって宇宙旅行時代の到来を歓迎したいものです。

12/10(木)「県議会」

【県議会】

一般質問三日目を迎えました。今日も県政に関する能動的な議論が交わされました。政権交代後、一般質問の内容も変化しているように感じます。地方自治体として一番変化があったことは、公共事業の減少に伴う地方経済の低迷に関したものです。公共事業が減少することイコール、和歌山県経済が疲弊していくことにつながっています。残念なことですが、和歌山県では公共事業が主力産業になっている一面があります。
 政権交代は概ね歓迎ですが問題点も噴出しています。民主党の国会議員が和歌山県の陳情窓口になっていることへの不満が充満しています。国会議員が首長を呼びつけたこと、首長や経済団体が要望活動に東京へ行っても和歌山県選出の国会議員が出席しなかったことは、和歌山県の民意を分かっていないとの評価を受けています。県議会でも政府への請願の案も出されようとしています。世の中のしくみが変わる時の空気はこんなものだと思いますが、不満の残るしくみが良いのかどうか考えて欲しい問題です。県民の皆さんの意見を聴く姿勢を持たないと民意が離れるのは意外と早いと思います。
 沖縄県の基地問題、総理大臣の献金問題、経済対策が弱いことなどの課題が出始めています。新政府のハネムーン期間に終わりを告げる時期に差し掛かっていますから、これまではメディアも好意的でしたが、これからは権力に対して目を光らせる立場に変化することになります。早くも正念場に差し掛かりました。
 自民党の存在感もありませんが、民主党のやり方への反発も起きています。まず意見を聴くことを忘れないでいて欲しいものです。
 さて県議会では道路問題に関しての議論が頻繁に交わされています。今のままでは平成27年度までに、京奈和自動車道も第二阪和自動車道も完成しないことは明らかです。和歌山県の国体開催に向けてインフラ整備を進めていたのですが、これが実現しないとなると意思決定において地方主体になっているのかどうか、更に疑問が噴出しそうな勢いがあります。幹線道路予算が約20%も削減されると新規事業は難しいものがあります。道路の維持管理だけの予算では地域活性化につながりません。
 只でさえ、政権交代してから本格的な経済対策を講じていないため、経済面では空白の三か月だと言われています。つまり前政権時代の補正予算が効いているので辛うじて経済を維持していますが、次の三か月の経済事情は厳しくなるのが今年は必至です。
 県の代表者の意見を地元国会議員が聞いてくれないなら、県民の皆さんは与党から離れていくことになる恐れがあります。気を付けて欲しいところです。

 本会議での一般質問終了後、行財政改革に関する特別委員会が開かれました。本日の一番の話題は、関西広域連合に関してのものです。関西広域連合に関して各府県での意思統一が図れていない中、見切り発車的に進もうとしています。関西広域連合を進めることは良いことなので、この点に関しての問題点はありませんが、関西広域連合の着地点が道州制なのか、それとも単なる地方としての国の受け皿機関に過ぎないのか、最初の段階で整理しておくべき課題です。何となくスタートさせると、少数派である和歌山県の意見は他の府県から聞いてくれない恐れもあります。この点を解消してから関西広域連合への参加を図りたいものです。

【懇談会】

夜は懇談会に出席いたしました。三つの会合を渡り歩きましたが、ご一緒させていただいた皆さんに感謝しています。ここでは時期統一地方選挙のことや首長選挙に関しての話題が出されました。夜の懇心会の場で政治の話が出ることなど、今までは少なかったことです。それだけ私達が政治に関心を持ち始めていることが分かりました。

12/9(水)「一般質問」

【一般質問】

県議会定例会での一般質問を行いました。議長宛てに通告した、次の三点について質疑を交わしました。質疑内容は議事を起こしてから議会報告で公開する予定ですので、質問項目を記載いたします。

第一点目は地球環境問題について。

  • メガソーラーの立地を進めているこれらの県では、この取り組みが需要と雇用を生むものと捉えています。グリーン雇用の観点からも、ひとつのシンボル的な拠点ができることで、周辺産業のすそ野が広がる可能性があります。和歌山県での環境エネルギー産業立地による環境分野での雇用拡大を含めての可能性に関してどうお考えですか。
  • クレジット認証に関しては、費用面での負担が多く、直ぐの導入は難しいと思いますが、カーボン・オフセット制度のしくみづくりに関して知事のお考えを聞かせて下さい。
  • 厳しい経済状況の中での環境税導入について知事のお考えをお示しいただきたいと思います。併せてその考え方に基づいて、どう対応していくのかお聞かせ下さい。

第二点目は和歌山市中心市街地住宅供給促進事業について。

  • この再開発事業が遅延していた理由と、独立行政法人都市再生機構(UR)の役割は何になりますか。マンションとホテル事業者は決定しているのですか。決定していないとすればその目処は立っているのですか。
  • 平成22年1月にでも着工すると聞くことがありますが、今後のスケジュールと事業の完成時期についてお示し下さい。この事業に関して、県としての考え方と協力体制はどのように考えていますか。また補助金は当初予算に計上される予定ですか。

三点目は雇用問題について。

  • 知事が言うところの経済対策の目的である、和歌山県内の雇用を増やすことと所得を増やすことに関する実感はどのようなものですか。この答弁は知事にお願いいたします。
  • 介護分野は将来的にも雇用拡大が見込まれる有望な業種です。しかし現在のところ、介護職員さんに関しては賃金が低水準のため募集しても集まり難いという状況があります。所得や処遇改善を図らなければ、資格者を養成しても雇用増にはつながりにくいと思います。介護施設の経営が安定し、介護職員さんの給与水準など処遇の向上と、そこに将来の希望を持って就労できるような職業のあり方も検討すべき課題ですが、この点如何でしょうか。
  • 「ふるさと雇用再生特別基金活用事業」よって雇用が生まれた285人に関しては、三年後も雇用が成り立っているのですか。また厳しい経済環境の中、六ヶ月未満で緊急雇用創出事業臨時特例基金活用事業」によって雇用された方のこれからの雇用はどうなるのですか、お答下さい。
  • 来年3月卒業予定で就職が決まっていない生徒のための就職支援策は何かありますか。卒業時点で就職が決まっていない三年生に関しては、卒業後も就労支援をして欲しいと思いますが、如何でしょうか。

以上の質問について質疑を行いました。議場にお越しいただきました皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

【特別委員会】

議員定数等検討特別委員会が開催されました。今回で12回目の開催で委員会としての結論が導かれましたが、次回の統一地方選から削減されることになる見込みです。
 県議会議員定数は現行の46人から42人に削減されることになります。選挙区別の内訳で変更点は、和歌山市マイナス1名、伊都郡マイナス1名、有田郡マイナス1名、田辺市マイナス1名、新宮市マイナス1名、橋本市プラス1名で合計マイナス4名となります。話し合いを続けた結果、共産党県議団以外の会派の意見は一致することができました。この平成21年12月議会で議員提出議案として、「和歌山県議会議員の定数及び各選挙区において選挙すべき議員の数を定める条例の一部を改正する条例」を特別委員会として提案することになります。
 12回目の開催でようやく意見がまとまりました。これまでの意見交換の結果、総数減することに決定し、特別委員会としての成果を上げられました。

【打ち合わせ】

  • コスモパーク加太の活用状況と見通しに関しての打ち合わせを実施。依然として、工業用水の問題や賃借料に関しての問題解決を図らないと前進しにくいところがあります。
  • 太陽光発電用セル工場の立地に関しての打ち合わせ。これは県内の話ではありませんが、雇用も図れる有望産業として考えての進出計画があります。
  • 風力発電に関しても新規立地点の確認を行いました。これから準備を進めることになりそうですが、各地で新エネルギーに関しての動きが始まっています。新規雇用を増やすためには、既存産業以外である新エネルギー分野への拡大は不可欠です。そんな感じがしています。

【懇談会】

夜はふたつの懇談会に出席させていただきました。  一か所目。皆さんと親しく懇談する機会がありました。  以前、議会報告を聞いてくれた方からは、「分かりやすい説明が頭に残っています」と話を伺いました。ポイントを絞って平易な言葉で説明をしたことが印象に残っているようです。
 またKさんと話した時に、「最初にあった時は、受け売りはしたくないと話していましたね」と話をすると、そのことを覚えていたことを感謝してくれました。人からの受け売りの言葉は人に伝えても何も伝わりません。自分の中で消化して、自分の言葉で人に話をしないと心に伝えることはできないのです。一年前の言葉通りに、そのことを実践している姿に感動しました。
 12月中に議会報告会を予定している団体の代表者とも話しました。凄く期待してくれていることが分かりました。今回は単なる議会報告ではなくて、若い人たちに伝える言葉を話して欲しいとの講演依頼です。こちらも楽しみにしています。
 二か所目。途中からの参加となりましたが、皆さんから歓迎してくれたことに感謝しています。伺った話の中で心に残ったことがあります。
 戦わずして負けることを良しとする時代になっていることを嘆いていました。人生は負けることもありますから、仮に負けたとしても相手が、「この人は恐ろしい人だ」、「この人には敵わない」と思わせるような人になって欲しいというものでした。負けた人が弱い人ではありません。負けても勝った人から、この人は「凄い人」だと思わせるくらいの意気を持ちたいものです。
 坂の上の雲の時代は、そんな人が生きていた時代だったようです。
 主宰者の会長に挨拶をしました。「この会に来るといつも何か一つ持ち帰ることができます。言葉のお土産はありがたいものです。ひとつ受け取ると、その言葉一つ以上に体内で膨れ上がります。大切なお土産をいただけるこの会を楽しませてもらいました」。
 今年も大切にしたい言葉をいただきました。感謝申し上げます。

12/8(火)「県議会」

【県議会】

本日から一般質問が始まりましたが、その前段に議会運営委員会が開催されました。年末の賞与減額に伴って追加の約24億円減額の補正予算が提案されました。
 その後一般質問と進みました。関西国際空港を含む関西の三空港のあり方に関しての質疑が交わされました。関西国際空港は和歌山県にとってもそうですが、関西全体にとっても重要なハブ空港ですから、関西の玄関口としての役割は他の空港では果たせないものです。残念ながら知事から伊丹空港廃止に関するコメントはありませんでした。
 大阪府が旗振り役を務めてくれていますが、後に続くものがないと議論は進まないように思います。
 さて昼間は会派会合を行いました。議員定数削減の問題に関しての意思統一を図りました。前回の特別委員会において会派「真わかやま」としては現行から5人削減の41人の定数案を報告しました。特別委員会の一致を見ることがなかったので、最終の協議を行いました。結果として定数を42人とする方向でまとまりました。5人削減と1人増加の差し引き4人減とする案で決定しました。明日、特別委員会が開催される予定ですから、その場で発表をすることにしています。

【集合場所】

いつも意見をいただいている美容室のオーナー。今日も話し合いの中でまちのヒントになるような意見をくれました。
 和歌山市内で高校生達が集まっているのは、シティワカヤマだそうです。ここは賑わっていると聞きました。その理由は、若い人たちは安価で楽しめるものを欲しているようで、100円のかわいいアクセサリーや小物の品揃えが豊富なお店が並んでいることが大きな理由です。イメージとしてはおもちゃ箱のように、探していると欲しい何かが見つかるようなお店が歓迎されているようです。友達と一緒に楽しめるお店のあるショッピングゾーンである必要があります。あの場所に行くと友達がいると思える場所が集合場所になります。今はシティワカヤマがその場所のひとつになっているようです。
 対して、ぶらくり丁に集まっているとは余り聞かないようです。美容室に来る若い人たちに対して、最近、アンケートをとって調査したそうです。すると、ぶらくり丁に行ったことのない若い人が多く、中にはぶらくり丁を知らない人もいたようです。そして泉南にあるイオンショッピングセンターのことは全員が知っていて、行ったことがあると回答したようです。
 この結果に驚きましたが、これが若い人たちの行動の実態だと思います。地域に若い人を集めるためには、魅力的なお店が集まっている商店街にする必要がありそうです。これから先のことですが、和歌山大学前の新駅予定場所にイオンが出店する計画がありますから、しっかりとした店作りと目的を持っておかないと、益々、中心市街地から人は離れることになります。そんなことを考えさせられました。
 もうひとつの提案が、路面電車を復活できないかというものでした。運営事業者の問題がありますから簡単なのではないのですが、和歌山市が本気で環境都市を目指すのであれば手段の一つにはなります。そのためには価値観を転換させる必要があります。例えば奇数日に中心市街地に自動車の乗り入れができるのは、ナンバープレートが奇数の自動車に限定するだとかの方策が必要です。環境価値を和歌山市が大切にしている価値だと位置づけることができれば、ヨーロッパの環境都市が導入しているような路面電車の可能性も考えられます。トップの考え方によってまちの将来を描く姿は無限です。

12/7(月)「県文化奨礼賞」

【他人の幸せ】

午前はお客さんをお迎えしました。ある人にとって大事な話をしたいと先週の内に依頼があり、来てくれたものです。今日のお客さんと話をすると、人に親切にできる人は自分のことよりも相手のことを第一に考えていることが分かります。他人の幸せを願って、自分のことのように行動できる人は素晴らしいと思います。そんな人がいる場所、いる時間は幸せ感が漂っています。
 人を幸せにしたいと願う人の周囲には幸せ感がありますから、その行動範囲に入っておきたいものです。

【ランチタイム】

お昼はランチタイムミーティングを行いました。場所は和歌浦の「魚もん屋」です。ここでは和歌浦の漁港で獲れたばかりの魚を提供してくれています。お刺身定食は一日5食限定で新鮮な材料だけを使用しているほどです。和歌浦は魚の産地ですから、県外からのお客さんをおもてなしするのには絶好の飲食店です。和歌山市に来たお客さんを「魚もん屋」でお迎えすると和歌山市の印象が良くなると思いました。

【一般質問刷り合わせ】

県議会では明日から一般質問が始まります。私は12月9日の水曜日に一般質問を予定していますから、当局の方と刷り合わせを行いました。政権が交代して次年度の予算の見通しが図れないので県としての来年度の予算方針も不透明なため、一般質問の答弁も明確ではないのですが、方針だけでも確認しておきたいと考えています。
 中でも高校卒業者の就職問題に関しては、現在の状況で進展するとしたら卒業時に就職が決定していない生徒がいることも予測できるので、卒業した後も支援体制を整えて欲しいと強く依頼しています。教育委員会では卒業後も労働政策課と協働して就労支援をしてくれることになりました。
 新しい年度になると新三年生の就職問題がでてくるため、早期の就労支援が求められます。そのため6月位を目途として、意欲のある生徒全員の就職を決めることを目標としたいところです。現実問題として、その時期を逃すと益々就職は厳しくなると予測できますから、新卒者に関しては後半年余りが勝負となります。
 もう一つの一般質問である新エネルギーによる地域振興と雇用創造に関しても協議を図りました。新エネルギーでは雇用促進につながらないとする意見がありますが、新エネルギービジネスの可能性は現時点では分かりません。インターネットが雇用を生まないとされていた時期がありましたが、実際は当初思いもしなかった新しいビジネスが次々に誕生していることによって仕事を生み出しています。新エネルギーに関しても、その象徴的な施設が立地されると、思いもよらない産業や企業が立地してくれる可能性があります。計算通りに行かないのが現実社会ですし、予想が裏切られることも現実社会です。新エネルギー創造に関しては他の県が先行していますが、そこに期待している企業達は先進県を目指している筈です。何故なら、グリーン産業に期待を抱いている県に立地した方が優遇措置や地元雇用面で優位であることを知っているからです。
 何かの行動をしたところには種子が芽生えますし、何の鼓動もしない地域には何も発芽しないことは確かです。種を蒔く前の土づくりは力を入れないと、種を蒔いても芽はでません。そんな当たり前の法則を前提として新エネルギーや地球環境への取り組みを行いたいものです。和歌山県は何の行動も起こさないと、どこからも注目されることはありませんから、可能性がありリスクが軽減できる施策があれば進んで取り組みたいものです。

【県文化奨礼賞】

県文化奨励賞を受賞した森久美子先生と和歌山県文化奨励賞受賞者の表彰式が県庁内で執り行われました。受賞された皆様には心からお祝い申し上げます。
 授賞式終了後、和歌山フラメンコ協会の森久美子先生が訪ねてくれました。受賞後すぐに訪問してくれたことに対して心から感謝しています。誰でも受賞できるものではありませんから当に素晴らしい栄誉ですし、これからの地域文化を先導してくれることを期待しています。
 森久美子先生がフラメンコを始めたのは今から20年前のことです。カルチャースクールの先生として活動を開始して、今ではカルチャーでの講師は勿論のこと、和歌山県を全国に誇れるフラメンコのまちにしてくれています。東京や大阪などの大都市を除いて、地方都市において本格的なフラメンコを学べる機会や本物のフラメンコを鑑賞する機会は多くありません。和歌山県にいると本格的なフラメンコに接することができますし、初心者からでも学ぶこともできます。そんな凄い文化を持っている地域であることは誇りです。
 そんなフラメンコ文化を作ってきた森先生にとって文化奨励賞は当然のことですし、ここも夢の途中です。東京で「和のフラメンコ」である道成寺を公演する夢がありますし、その先には本場スペインで公演する夢を持っています。先生は、「スペインで公演できたら死んでも良い」と言っていますが、そんなところで死ぬ訳にはいきません。公演を成功させた後も後進を育成する仕事が待っていますし、何よりも頂は高くしてもらわなければならないのです。後に続く人が近づいても、近づいても、あと少し届かないところに森先生は存在して欲しいのです。
 ご苦労ですが先を行く人は、後に続く人の高い目標になって欲しいのです。私達がここから見ることができない程、地平線の向こう側の場所まで進んで欲しいのです。いつか、そこを目指して到達する人がでてきます。そんな時、あの時代にこんな遠くまで歩いていた人がいたと思わせて欲しいのです。
 昨日よりも遠くに来ています。これから先の道のりはもっと遠いのですが、夢遠く遥かではありません。和歌山フラメンコ協会を初めとする皆さんが喜んでいますし、先生の活動が本物であったことを再認識できたことから、これから大勢の仲間と一緒に歩くことができるからです。
 本日の受賞。心からお祝い申し上げます。

【上海の夢】

苦労して現在のある、歌手の野瀬昭子さん。今までの人生を総括して、もう一度夢を追い掛けています。その夢は上海にあります。若い頃はイタリアで活動し、その後パリ、東京で活躍して、少しの休息の後、再び上海に夢を描いているのです。詳しいことは書きませんが、壮絶な生き方をしている方でした。
 ただこれからは、今までのように急ぐことなく、信頼できる周囲の人たちとゆったりとした気持ちで歩いて欲しいと思います。とても運気の強い方ですから、ここ数年の潜伏期間を脱して、平成22年は今まで最も大きい昇り気配があります。その根底には何としても自分の雄姿を見せなければならない人がいるからです。
 一人は野瀬さんの父親です。闘病生活を送っていますが、病気のため体重は35kgにまで落ちています。生命を掛けて闘っている父親のために、もう一度夢の舞台に上がりたいのです。もう一人は娘さんです。ある事情があり今は別々の生活をしています。会えないことの辛さをバネに、何としても上海の夢の舞台を娘さんに見てもらいたいと思っています。
 血を分けた二人に「這い上がった自分を見て欲しい」、そんな強い意思が感じられました。
 夢の舞台が現実のものになるように、今日から応援しています。
 話し合いを終えた別れ際に、「エネルギーをもらえるように」と手を差し伸べてくれました。握手と笑顔で今日の懇談を終えました。

【その他】

  • 夜は同僚との懇談会に出席しました。これも夢のある旅立ちの場面ですから、期待感だけが感じられました。
  • 民社協会総会に出席しました。今日を以って和歌山県民社協会は発展的解消をすることになりました。次のステージの活動に期待しています。
  • 和歌山県の次の時代を担う人達の懇談をしました。現状は明るい話題が少ないのですが、希望も感じられました。人材の層があることを実感していますが、今の層が大手を振っている限りそんな皆さんは出てこないのです。早く活躍できる場面を作りたい。そんな気がしています。

12/6(日)「社長人事」

【連絡】

「今週予定にしいる一般質問に伺う」という連絡をNさんからいただきました。「いつもお世話になっているので何もお返しすることができないので議会に行きますね」とのことです。連絡をいただき、ありがとうございます。
 昨日、Iさんから、12月9日の一般質問の話を聞いて連絡をくれたものです。Nさんは所謂、チャレンジドの支援をしています。作業所のお手伝いに行っていますが、本当にご苦労をされています。自分ではうまく溶け込んだと思っていても、少しの言葉使いなどの行き違いがあると中々受け入れてくれないようです。また要求を黙って聞いていると、我儘がエスカレートしたりと大変な様子を聞いています。思いやりと忍耐、そして励ませてあげられる姿勢が大切なようです。
 そんな合間を縫って議場に来てくれることに感謝しています。

【社長人事】

ある地域にある会社の人事に関して話を伺いました。本社は長野県にあるのですが、その社長が退職することになりました。つぎの社長人事についての話です。本来であれば地元密着の観点から、地元出身で次期社長のポストにいる人が適任なのですが、そうはいかない事情があるそうです。地元の皆さんから信頼がないので、トップに立つと会社と地元との距離が離れてしまい上手く行かないとの心配が発生しているのです。
 そのことを危惧した株主は、大阪出身の人材を呼び寄せることを思ったようです。地元の人でないことへの不安があったのですが、信頼できる人からのアドバイスを聞いて決めたのです。
 それは「地元の人から信頼のない地元出身の人よりも、人柄がよく地元の方に好かれ信頼できる人材を社長に据える方が会社として絶対に正しいことだ」というものです。社会や組織は信頼で動きますから、多くの人からの信頼があることが何よりも必要な素質です。その信頼とは長年の積み重ねにより築いているものですから、簡単に他の人が取って代わることができないものです。
 トップに立つには信頼と運が必要だということです。次期社長はそうして内定したようですが、それは本人の知らないところで決められたものです。これが運と人からの信頼の力なのです。

【評判】

身近なところの最近の民主党の評判です。 「事業仕分けによって国の財政の様子がよく分かります。今まで無駄なことが多く私達に知らされていなかったのですね。政権交代して良かったと思っています」。
「先日の北川元三重県知事の講演会で、自民党一党が続いてきた日本は、世界の中の社会主義国と言われていたと聞きました。やっと民意の反映できるしくみになったことを感じています」。
「民主党もどうかと思いますが、それ以上に自民党のだらしなさを実感しています。政権与党から野党になった途端、情報発信力がなくなったので何をしているのか分からなくなりました。自民党が良かったのではなくて、政権与党であることに力があったことが分かりました」。
「人材の層が違いますね。民主党には若くて時代を担える人材がいますが、自民党にはそれが感じられません。自民党内部の政権交代を望んでいます」。
「暫定税率廃止と引き換えの環境税や扶養控除廃止など、私達が望んだことと違う政策を打ち出していますね。裏切られた感じがあります」。
「地方の道路予算が縮小されています。このことで地元の期待が失われていますし、地域経済も破壊させようとしています。地元経済事情を聞いてから判断してくれないと支持できませんね」。
 良い声とそうでない声があります。ただ以前よりも政治が身近になっていることを感じています。

12/5(土)「スティールパン」

【朝会】

厳しい経済状況の中における地域振興策や、円高の影響などに関しての朝会を行いました。少しでも地域経済を向上させたいと考えている皆さんがいます。これは和歌山県だけではなくて他の県でも同じことです。全ての地域が現状を越えようとしている中、和歌山県が今のままで良い筈はありません。和歌山県も頑張っていますが、他の地域も頑張っているのです。今を越えようとする意識を持って、協力し合うことから始めたいところです。
 土曜日の朝、清々しさが残りました。

【スティールパン】

スティールパンにチャレンジしました和歌山県にスティールパンが初登場です。大阪で活動中の「PANPLE」がやって来ました。初めて生で聞くスティールパンは予想以上にきれいな音色でリズミカルでした。演奏を聴くと簡単な楽器のように思いますが、自分で演奏してみると難しいことが体感できます。「PANPLE」によるスティールパン演奏は、前半はワークショップ、後半はライブの構成でした。
 さてスティールパンとは、カリブ海の島国であるトリニザード・トバゴ共和国で誕生した打楽器のことです。トリニザード・トバゴ共和国は石油が豊富に採れる国のため、列強の国がやってきたそうです。そのため支配者層は娯楽である音楽を禁止したのですが、石油を入れるドラム缶を叩いて音楽を楽しんでいました。そんな中、ドラム缶を叩くとデコボコの窪みの違いによって音の高さが違うことに気付いた人達は、たくさんの窪みを作って演奏ができるように工夫しました。それが楽器になったのがスティールパンなのです。
 それが始まりで、いろいろな種類のスティールパンが作られ、国中で演奏活動が行われました。同国では現在も続く「パノラマ」というコンテストもあり、演奏を楽しんでいるようです。
 さてワークショップに参加して挑戦した曲は「ロコモーション」です。私が担当したのはスティールパンのギターです。これは二つのスティールパンを叩くことによって音色を発生させるもので、力強い音がでるのが特徴です。
 左側にはドレミがあり、右側にはファソラシがありますから、ステッィクは左右に動くことになります。スティールパンはやさしく叩くのが基本です。そして背筋を伸ばして伸び伸びと叩くことと、声に出して歌いながら演奏することが約束事です。自分で歌いながら叩くとリズミカルになります。音符だけを追い掛けようとすると、きれいな音色になりませんしリズム感が失われます。楽しく叩くことが基本です。
 歌うことが演奏することだと教えてもらいましたが、歌いながら楽しく演奏することによって身体でリズムがとれます。
スティールパンとはこんな形です 約1時間のワークショップで「ロコモーション」を練習し、ライブでは舞台で披露する機会がありました。緊張する瞬間でしたが、「さぁ楽しんで演奏しましょう」の言葉によって、楽しみながら演奏することができました。緊張すると肩に力が入りますから、思ったようにスティックを叩くことができません。それよりも間違っても良いので、楽しみながら演奏することを心掛けた方が上手く演奏できるのです。 初めてのスティールバン体験でしたが、楽しい時間となりました。
 「PANPLE」のリーダーはもう10年間も演奏活動を行っているそうです。そして毎年、一年のうち二か月はトリニザード・トバゴ共和国に行って練習をしてくるそうです。二か月も発祥の地で学び、それを日本に持ち帰ってくれているのです。日本人としてコンテストの「パノラマ」にも出場するなど、先駆者的な役割を果たしているのです。このような人がいるからこそ、私達は未知の打楽器を楽しむことができるのです。
 それにしてもライブは迫力がありました。音の凄さと清らかさに驚きます。手で叩くのではなくて全身でスティックを叩くような感じです。演奏曲は「ブラジル」、「手紙」などもあり、初めて聴く楽器ですが親しみやすいライブとなりました。
 苦しんで練習するよりも楽しんで練習した方が、体験により成果が上がることが分かりました。まず本人が楽しいこと、その結果聴く人も楽しめるのです。
 考えてみれば、プロの歌手が楽しんでいなかったら、お客さんが楽しい筈がないのです。演奏家が楽しむ、そしてお客さんが楽しむ。そんな簡単な図式を感じました。勿論、プロの演奏家の練習量はケタ違いですから、練習もしないで楽しむのではなくて、練習をして身につけた成果を自分で確認することを楽しむ余裕が必要です。楽しめないのは練習量が少なくて自信が乏しいからです。楽しむためには自信を持てるだけの練習が必要なのです。
 やってみないと楽しさが分からない。正にスティールパンは、そんな楽器です。

【南龍会】

年末恒例の南龍会を開催しました。徳川吉宗公の愛称から命名した南龍会は、過去より先輩から現役世代へと引き継がれています。人が歴史を刻み、そして伝統を引き継いでいるのです。
 連合大阪の川口会長もこの会の会員ですから、公務で大変お忙しい中を縫って参加してくれました。大先輩にあたるHさんも、いつまでも南龍会が続いていることに感謝してくれていました。
 直接話をすることによって、世代を超えて学べることがあります。先輩の言葉を身体に取り入れることによって、現役世代の私達は成長することができます。成長する余地があるとは、他からの意見を受け入れる余地があることです。
 今日も学びを得ることができました。何かを得ることは楽しいことです。

12/4(金)「一般質問刷り合わせ二日目」

【一般質問刷り合わせ二日目】

来週から始まる一般質問の打ち合わせを行いました。質問は四項目を予定していたのですが、宇宙教育に関しては文教委員会で質問することにしました。その他の地球環境問題、和歌山市中心市街地住宅供給促進事業について、そして雇用問題の三項目にしました。
 刷り合わせでは、各質問項目に関して当局と議論を深めることができます。地球環境問題に関して、新エネルギーや環境産業が雇用を生み出さないという意見もありますが、決してそうではないことを話しました。確かに、ソーラーエネルギーだけでは直接的な雇用は少ないかも知れませんが、そこに付随する企業の進出が期待できます。今回、事例として挙げている宮崎県や新潟県では新エネルギーを県の計画として全国に発信していることから企業進出が図られています。このように新エネルギーへの取り組みが熱心な県には、関連する産業が来てくれる可能性が出てきます。雇用が少ないという理由で何もその分野での行動を起こさないことには、現状以上のものにはなりません。まずグリーン雇用の可能性を検討することも必要です。
 新エネルギーや環境関連産業によって、雇用を生み出すことや地域振興につながることを検討したいと思います。
 また雇用問題に関してですが、高校生の就職問題を重点的に取り上げたいと考えています。平成22年3月に高校を卒業する予定の三年生で就職が決まっていない生徒のことが心配です。在校中は学校が守ってくれますから不安感は少ないと思いますが、卒業した後は不安が充満しそうです。組織に所属していない不安感は相当なものだと想像できます。年が超えると就労は益々厳しくなると予想できますから、例年にない支援策の必要性を感じています。そのため卒業する3月以降も就職が決まるまで就労の支援をして欲しいところです。
 勿論、教育委員会と労働政策課では、毎日のように高校生の就職問題について話し合ってくれていることを知りました。そして各学校でも生徒の就職支援に力を入れてくれています。それでも現在は就職することが難しいのです。
 そして、高校を卒業して就職を初めとする進路が決定するまでが教育だという話を聞きました。この教育委員会の言葉は信頼感のあるものでした。全ての生徒を進路が決定するまで守り抜く意思がある限り、生徒のこれからは大丈夫だと思えます。
 ただ大人が生徒を守るためには、何としても和歌山県での仕事を増やすことが必要です。それは企業を誘致することや県内の経済状況を好転させることです。残念ながら現状では企業誘致の県内経済振興策も、これと言ったものはありません。質疑を行っても即効性があり将来性もある新しいものはありませんでしたから議場での議論は止めておきますが、それでもずっと追及すべき課題です。経済事情を好転させない限り、これからも高校生の就職事情は改善させることは困難ですから、同じ問題が繰り返されることになります。
 今回の雇用問題に関する一般質問は入口論に過ぎませんから、この先も追及し続けたいと考えています。

【その他】

  • 平成22年1月から4月にかけての研修計画について話し合いました。若い人たちが情熱を持てる講演、時間管理の講演などを実施することにしました。
  • フラメンコの森先生の祝賀会に関して連絡を取り合いました。平成22年2月のことですが、年末年始を挟みますから今から準備が必要です。発起人を決めて森先生を支援している皆さんに出席依頼することになりそうです。
  • 平成22年1月に予定している慰問活動に関して打ち合わせをしました。皆さんが望んでいるものは色鉛筆や絵本なのです。子ども達にとって図書館で絵本を読むことが楽しみの時間であり、その時間が大好きだと聞きました。でも絵本の楽しみは、図書館に返す瞬間までです。ですから返さなくても良い自分達の絵本を望んでいるのです。返さなくて良い絵本が欲しい、来年、その夢を叶えたいと思います。

12/3(木)「県議会一般質問刷り合わせ」

【懇談】

南海和歌山市駅前にビルを構えているオーナーと懇談しました。いつも応援してくれていることに感謝の言葉を述べに伺ったところ在宅していたので、ご夫婦と話し合うことができました。朝からの雨のため、一旦出掛けてから戻られたところにお邪魔したことになり、会えたことに関して雨天に感謝しています。
 お二人とも歓迎してくれて、最近の和歌山市の動きについて懇談しました。主な話題はJR和歌山駅前の再開発が動き始めること、そして南海和歌山市駅前の再開発の可能性にまで及びました。
 再開発に伴ってその場所の価値は高まりますから、事業を考えている人にとっては歓迎すべきことです。まだ鼓動を感じるまでの高まりはありませんが、長い時間を要して実現までに漕ぎつけたことは喜ばしいことです。

【新しい価値】

社会が進展しているため、今以上の価値を社会にもたらすことは困難なように思うことがあります。しかし世に出ていない新しい価値はまだまだ多く潜んでいます。発明などの社会に役立つ種子が実って、社会で実用化されるまでには長い年月が必要です。その間に邪魔が入ったり、騙されたりして、結局社会で実現しないものも数え切れないほどあるのです。世に問うタイミングと人の出会いがそれらを実現させることへと結びついていきます。
 優れたものが社会から評価されるとは限らない点で目利きは難しいのです。今日は、ある方々が発明品を説明するために、わざわざ栃木県から自動車で和歌山市まで来てくれました。高速道路を利用して約9時間も走って来てくれたことに感謝しています。話を伺うと、皆さんが待ち望んでいるような発明品でした。栃木県から9時間もかけて来てくれた熱意と、この発明を何とかして世に問いたいという熱意を感じました。
 発明品の内容を記載することはできませんが、地球が必要とするものであることは間違いありません。今日の出会いのご縁に感謝し、物事がうまく進展することを祈っています。
 今までの経験から、発明者は人に騙されることが多いため人を信頼しなくなる傾向があります。そのため滅多に人と話をしない発明者だそうですが、今日は生い立ちを含めて話をしてくれました。非常に珍しいことだそうです。発明品を世に出して皆さんの役に立ちたいと願う発明者と、その思いを成就させたいと願って一緒に行動している経営者の熱伝導がありました。

【県議会一般質問刷り合わせ】

県議会定例会の一般質問の順序が決まりました。私の一般質問は平成21年12月9日、水曜日の四番目ですから、午後2時からの一般質問開始となります。  質問内容を作成しているところですが、現在のところは次の項目を考えています。

第一点目。地球環境問題について。

  • メガソーラーに関しての知事の考え方について。以前も一般質問を行いましたが、全国的に動きがあります。新潟県や宮崎県の動向を踏まえて、和歌山県での立地の可能性について質問します。
  • 和歌山県の森林資源を活かしたカーボン・オフセット制度のしくみづくりに関して質問行います。
  • 環境税導入について厳しい経済状況を勘案した知事の考え方を確認します。

第二点目。和歌山市中心市街地住宅供給促進事業について。

  • この再開発事業が遅延していた理由と、今回、独立行政法人都市再生機構(UR)が参画する経過について質問します。
  • 都市再開発は和歌山県では初めてのことです。この事業に関して、県としての考え方と協力体制はどのように考えているのか質問します。
  • 独立行政法人都市再生機構(UR)の役割について、マンションとホテル事業者について質問します。
  • 今後のスケジュールと事業の完成時期について。および補助金は当初予算に計上される予定も質問します。

三点目。雇用問題。

  • 経済対策の目的である、和歌山県内の雇用を増やすことと所得を増やすことに関する政策の成果、実感はどのようなものがあるのかを質問します。
  • 介護職員さんに関しては賃金が低水準のため募集しても集まらないという状況がある限り、資格者を養成しても雇用増にはつながりにくいと思います。介護職員さんの給与水準など処遇の向上と、それを含めて将来に希望が持てる職業のあり方も検討すべき課題ですが、この点についても質問します。
  • 「ふるさと雇用再生特別基金活用事業」によって雇用が生まれた267人に関しては、三年後も雇用が成り立っているのか、検証しているのかどうか。また緊急雇用創出事業臨時特例基金活用事業」による雇用状況について質問します。
  • 来年3月卒業予定で就職が決まっていない生徒のための就職支援策についても質問をします。

四点目。宇宙教育について。

  • 他府県が気づいていない宇宙が英語力と観光振興につながる価値を教育委員会が理解をして、和歌山大学と共同で宇宙教育の開発に着手して欲しいことに関して質問します。

以上が一般質問の予定です。あくまでも今日現在のものですから、内容は大きく変わることがありますのでご了承下さい。また意見がありましたら、お寄せいただけると幸いです。

12/2(水)「和歌山県文化奨励賞」

【打ち合わせ】

原油動向や不動産の動向に関して現状を話し合いました。商業ビルの動きが止まっているようです。JR和歌山駅前の再開発には期待がありますが、テナントを集められるかどうかに注目されているようです。
 また南海和歌山市駅の企画に建設されているマンションのサーパスに関しては、市駅前の物件として、どのような賑わい効果があるのかが注目されているようです。
 また昼間はランチタイムミーティングとして、今後の活動予定に関して話し合いました。議会活動の中に、政治、経済、そして環境問題の勉強会を持つことで、皆さんの関心が高まるとの意見がありました。来年度の活動計画について策定することにしています。

【和歌山県文化奨励賞】

和歌山フラメンコ協会の会合に出席しました。平成21年12月7日、会長の森久美子先生が、和歌山県の文化奨励賞を受賞されることに決定しています。このお祝いのための発起人会の構成について、そしてワカヤマフラメンコ協会がNPO法人格を取得することに関しての協議を行いました。
 和歌山フラメンコ協会は、今までも、優れたフラメンコ舞踊家を輩出させている皆さんの露出機会を創造し、和歌山県内にフラメンコ文化を広める役割を目指してきました。そして素晴らしい芸術であり文化活動であるフラメンコを和歌山県から全国に発信させたいとの思いを持って活動しています。
 この度の森久美子先生の和歌山県の文化奨励賞受賞を契機として、先生の活動を強力に支援していくために、NPO法人を目指すことで、さらに活動が活発化することを目指そうというものです。勿論、今日の場面は森先生の活動を応援している仲間内の話し合いですから、NPO法人として発足させるためには、正式に和歌山フラメンコ協会の役員会に諮る必要がありますから、今後の方向性を議論したものです。
 この問題に関しては、役員会での提案と承認をいただいた上で、取り組みたいと考えています。
 また森久美子先生の和歌山県の文化奨励賞に関して、お祝いする会を平成22年2月28日の日曜日に開催することを協議しました。これから祝賀会の内容を協議すると共に発起人を募りたいと考えています。
 今回の森先生がこの賞を受賞したことは関係者にとっては喜ばしいことであり、和歌山県のフラメンコが県に認められたことは既に全国に伝わっています。東京からもお祝いに駆けつけてくれる関係者がいるように、森先生の活躍の舞台は全国レベルとなっています。
 受賞を契機として、より一段高いレベルでの活動を展開してくれるものと心から応援しています。
 森久美子先生が文化奨励賞を受賞した理由は次のようなものです。
 森久美子氏は、1995年にフラメンコ舞踊団を結成して以降、和歌山県を中心に全国に向けて和歌山県から「和のフラメンコ」を発信しています。既に活動歴は14年を迎えていますし、その間、高いレベルの文化活動を展開しています。
 活動の主なものとして、ジャパンエキスポ1999南紀熊野体験博への出演、ニューヨーク クィーンズ大学学園祭に「フラメンコと尺八のコラボレーション作品」で出演、イタリア、シチリア島ポリテアーマ劇場でのジャパンフェスティバルで「フラメンコ〜高野・熊野を駆ける〜」を公演、東京、岐阜にて「ファンタスティコ・フラメンコ・オペラ座の怪人」を公演、和歌山県主催で「ドラマティコ・フラメンコ〜炎の道成寺・清姫伝説〜」を公演。そして本年、アンダルシア州政府派遣芸術家、男性舞踊家 エル・フンコを始め日本フラメンコ界の第一人者小松原庸子スペイン舞踊団の「フラメンコその神秘と情熱」に出演しています。
 フラメンコはスペインアンダル地方発祥で、今ではスペインを代表する芸術文化ですが、その文化を日本に導入し、和の精神を付加させた独自の「和のフラメンコ」は、既に和歌山県が誇る日本的フラメンコとして、本国からも日本フラメンコ界の巨匠、小松原庸子氏からも評価されています。和歌山県が全国に誇るべき文化活動を行ってくれています。
 一方、人材育成面では「フラメンコスタジオ・ラ・オラシオン・スタジオ」を設立、同時に「森久美子モデルノフラメンコ舞踊団」による公演活動によって、次代のフラメンコ舞踊家を輩出させています。また毎年のように芸術家育成のためスペインへの研修会を継続しています。このことはフラメンコの日本の第一人者である小松原庸子氏からも評価されており、日本のフラメンコといえば「東京と和歌山」と言われていることは関係者の知るところです。
 さらに和歌山フラメンコ協会を設立。フラメンコ愛好者の底辺拡大にも努めているところです。和歌山県にいながら全国トップレベルのフラメンコを鑑賞できる機会があることや、常に創造的な和のフラメンコに接する機会があること、加えてスタジオにおいて毎日のように生徒の練習の情熱に触れる機会を持っていることは、文化活動家として素晴らしいものです。
 和歌山県に森久美子氏が存在していることで、本物のフラメンコに触れることができることは和歌山県の文化レベルを確実に高めてくれているものです。仮に森久美子氏の活動拠点が和歌山県になかったとしたら、和歌山県のフラメンコ文化は随分寂しいものになります。
 今後の活動としては、和歌山県のフラメンコを東京へ、そして本場スペイン公演へと活動の舞台を拡大しようとしています。和歌山県から世界を目指す芸術家を和歌山県として是非とも支援していただきたいと願っています。
 以上のように、14年に及ぶ活動期間、全国的な活動歴、次世代の人材育成、文化的裾野の拡大、そして今後の活動の発展性に至るまで、文化表彰に相応しい人物だと評価できるものと確信できるものです。
 先生の素晴らしい功績に拍手を贈ります。本当におめでとうございます。

【勉強会】

定期的に開催している勉強会を事務所で行いました。今年は今日が最後の勉強会となります。テーマとして経済問題、教育問題、流通業の現状などを取り上げて議論を交わしました。議論は夜11時過ぎまで及ぶ活発なものでした。ただ終わった後は心地良い感覚が残り、早く次の勉強会に参加したいとの意見から、次回の開催を年明けの1月に実施することとなりました。
 流通業、コンビニエンスストアは、地域経済の危機と競争激化で大変な状況に陥っています。スーパーを抜き一人勝ちと言われていたコンビニですが、ここでも経済危機が直撃しています。新規に出店しても勝ち抜くことは容易ではなく、既存店舗でも駐車場面積の狭い店舗は撤退を余儀なくされていることや、15年以上経過した店舗は改修の必要性があり維持できず撤退するなどの時期に差し掛かっています。
 ですから勝ち抜いている店舗のオーナーが二店舗目の経営に向かうような状況もあるようです。
 さてコンビニから経済も見えてきます。あるコンビニでは、売上が最も多かったのは、店舗前の道路の拡幅工事の最中だったそうです。ここに経済のしくみが凝縮されています。
 道路工事により現場で仕事をする人が増えることから、最寄りのコンビニにお客さんとして立ち寄るのです。缶コーヒーや弁当などが主となりますが、人がいる地域になると売り上げが増加します。人がいる地域とは仕事がある地域のことを指します。つまり仕事があり人が増えると最寄りの店舗の売上は増加するのです。
 今の時代、他の店舗にはない魅力的な品揃えをすることは容易ではありません。ですから遠くからお客さんを惹きつける店舗づくりは至難の業です。やはり購買層が近くにいることが流行る店舗のために必要な条件です。
 仕事があって働く人が増えるとお客さんが増える。仕事がないとお客さんは減少する。まさに絵に描いたような経済理論です。
 和歌山県では就労を希望する人に対して仕事が絶対的に不足していますから、働きたくても働けない状況です。経済対策とは失業者対策に他なりません。民間で雇用しきれない人は、公共事業を増加させることによって仕事を創出することが経済対策なのです。民間の仕事と公共事業の合計が完全雇用になることが理想の姿です。ただし完全雇用となると、賃金が上昇することになり企業会計を圧迫する結果、賃下げや人員整理などに向かいますから、若干の失業率が存在することが良いのですが・・。
 つまり「民間雇用 プラス 公共事業<完全雇用 マイナス 雇用を維持するために必要な失業率(者)」が理想の姿だと言えます。和歌山県がこの状態に近づけるためには、民間に設備投資や雇用増大の力強さはありませんから、不足する分を公共事業で補う必要があります。県政がすべきことは、民間で不足している雇用を賄うだけの仕事量を補うだけの公共事業を実施することです。従って、平成21年度は当初予算と6月県議会と9月県議会での補正予算による公共事業の上積みを図りましたが、平成22年度もこの予算規模を継続させることです。和歌山県が仕事を創り出して雇用を増やすことをしないことには経済再生はあり得ません。
 現在行われている賃金の抑制や賃下げは、地域の消費を縮小させる効果があります。和歌山県では職員さんの年末賞与が減額されることに決定しました。民間が厳しい状況ですからやむを得ない措置ですが、これも地域経済だけを考えると是非は難しい問題です。
 仮に今までの賞与が100万円支給されていたとします。それが平成21年12月は80万円に減額されたとします。100万円の時は30万円を貯蓄に回し残りの70万円を消費に充てていたとします。今年の支給額が80万円になった時、貯蓄を10万に留めて従来と同じ70万円を消費に回すでしょうか。答えはノーです。恐らく貯蓄は30万円、若しくは将来への備えのため増額する可能性が高いと思います。そうすると消費に回すお金は50万円となりますから、確実に地域の消費は落ち込みます。小売店の売上も娯楽施設の売り上げも低下しますから、経済活動はマイナスの方向に向かうことになります。
 縮小している経済に合わせ所得を減額させることは、更に経済規模を縮小させていくのです。これでは経済は上向くことはありません。 
 和歌山県の置かれた状況はこのようなものであることを知って来年に備えること、そして政府が経済対策を行うよう意見提起することです。経済対策とは財政政策と金融政策ですから、地方公共団体が担える分野ではないのです。政府が、特に地方経済のことを考えると公共投資が必要です。和歌山県のような構造改革を終えていない地域に対してのいきなりの経済対策の転換は、病気で弱っている身体なのに治療を止めてしまうようなものです。国債発行の額も考えるべきですが、現在のままでも将来返済できる目処は立っていません。将来、国債を返還可能な方向に向かわせるためには、経済をインフレ基調に仕向ける必要があります。緩やかなインフレ基調に持っていくためには、公共投資は不可欠なのです。今をこれ以上縮小させてしまっては、経済規模は今よりは良くならないのです。
 将来への希望とは、仕事があること、生活と将来に安心できるだけの所得があることから生まれます。仕事がない、所得が減少する経済環境から脱する経済対策を講じなければ、政治が役割を果たしていないと言えます。

12/1(火)「年末の月」

【年末の月】

年末が近づいてくると工事の規制が入ったり工事のために道路を使えない状況が発生します。またどの業界でもそうだと思いますが、12月の仕事の工程はもう順番が決定していて途中での差し込みは厳しい状況になっています。これはその分野の仕事をしている人なら誰でも分かることですが、申し込みをした人にとっては12月も、その他の月と同じ感覚を持っていますから、12月は「何故、工事の進展が遅いのか」と思うことがあります。
 これは専門家とお客さんの認識の違いですから説明しても埋めようがありません。問題は、その工程が厳しい12月の作業日程に、組み込むべき理由のある工事が発生した場合の対処の仕方です。分かってもらいにくいのですが、これは本当に難しいのです。
 依頼人にとっては簡単に思っての依頼が、実は多くの作業関係者の仕事に支障をもたらす場合があります。この工事が急ぐべき理由と、他の仕事に優先させるべき正当性を説明しなければ工程変更は困難です。
 それ以上に大切なことがあります。それは信頼関係です。依頼人は残念ながら工事担当箇所の人と信頼関係がありません。依頼を受けた人が日頃からの付き合いと信頼関係に基づいて工事担当箇所の人と協議をすることになります。つまり信頼関係に基づいて工程変更の可能性が生じるのです。
 依頼人は気付きませんが、信頼関係に基づく仕事は、長年の信頼関係の積み重ねの結果ですから、簡単に思えても実は簡単ではないのです。簡単にやり終える仕事の裏には、数年以上の信頼関係があるのです。
 仕事を簡単に終わらす人には、このような秘密があるのです。一か月の時間が必要な仕事を数十分で終わらせる秘密は信頼関係以外に見つけることは困難です。年末の慌ただしい時期の仕事において感じたことです。

【西宮市】

兵庫県西宮市から、元兵庫県議会議員の今西えいじさんが訪ねてくれました。私に会うために、忙しい時間を割いてわざわざ和歌山市まで来てくれたのです。そのことに感謝しています。今西さんとは、これからの関西のあり方や、同じ中核市である西宮市、和歌山市の課題について協議しました。勿論、伊丹空港の存在の要否の問題に関しても議論しました。関西空港を活用しなければ関西の国際的地位はあり得ないことから、一本化することが好ましいのですが、地域事情によって意思統一ができないことにオール関西としての弱さがあります。またアメリカとの関係についても興味深い話し合いができました。
 西宮市からの大切なお客さんと、これからの関西を考える契機となる話し合いができました。関西のことを考えるために、次に会う機会を確認しあって、それぞれの活動の舞台に別れました。

【緊急事態】

大変な相談事がありました。「もう死にたいと毎日思っています」との連絡があり、即座に対応致しました。家族が病気で倒れたことから生活は一変しています。今までは当たり前だと思っていた生活設計は簡単に崩れ去るのです。仕事、生活、健康の調和がとれなくなると、誰でも精神的に参ってしまいます。とにかく対応できたことで一安心です。
 この後もしっかりフォローすることにしています。

【懇談会】

夜は懇談会に参加しました。日頃顔を合わせている人ばかりですが、一同に会って懇談会を実施したのは初めてのことです。冒頭、県議会報告をさせてもらったところ、大いに関心を持ってくれました。質問も多数、発言してくれたので、意味のある報告会になりました。政権交代によって政治への関心が高まっていますが、地方政治にも関心が向いています。県議会での質問内容や、政府と県行政の関係やあり方についても関心が高いと感じています。
 「何としても和歌山県を良くして欲しい。生きている間に改革を図ってくれないといけないと思います」や、「生まれてから今まで、細川政権があったとしてもずっと自民党政権だったことを後悔しています。今の政権の仕事を見ていると、何と知らなかったことが多かったのかを知らされています」などの意見をいただきました。
 皆さんが多く期待を寄せてくれていることを認識できた会となりました。思いを持った人が集まることが自分達の力を感じることになるのです。



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