【全員協議会】
和歌山県議会全員協議会が開催されました。今日の案件は、和歌山県の御坊と田辺市を結ぶ高速道路の四車線化の予算が凍結されたことを受け、和歌山県として凍結前の補正予算を認めることを要請しようとするものです。この要望書は、参加議員、全員一致で可決されました。今後は、国の関係省庁に対して要請書を提出をすることになります。
さて紀伊半島の高速道路開通と、現在の二車線道路を四車線化することは和歌山県にとっての悲願です。ようやく750億円の補正予算が計上され、いよいよ平成27年度の完成に向けて事業化が始まったと思っていたのですが、一気に凍結されることになりました予算を凍結するということは、政府にとって紀伊半島の高速道路の四車線化は無駄な事業と判断してのことです。いまここで「言うとおりで仕方ないですね」となってしまうと、和歌山県議会も、四車線化は無駄な事業であることを追認する形になります。県および皆さんの代表である県議会としては、四車線化は必要な事業であることだと考えています。
勿論、必要だという人はいますが、必要でないという人もいます。ただ県民の皆さんの多くは四車線化が必要だと考えていると判断しています。それは紀南地域から選出されている県議会議員の方はいつも必要性を訴えていることを知っていますし、補正予算を組めた時の悲願達成のうれしい表情からも分かることです。
その表情が紀南地域を中心とする県民の皆さんの思いを代表していると考えています。国にとっては紀伊半島の高速道路などは不必要と考えているのでしょぅが、生活者にとっては必要な道路だと認識しています。政府には、せめて和歌山県で暮らしている私達の意見を聞いてから判断を下して欲しいと思っています。
全ての人の意見を聞くことはできませんし、決定事項であれば地元の意見を聞く必要もないと考えているのかも知れません。しかし現地の意見は大切な意見の宝庫です。無駄を削った結果の平成22年度当初予算案の増額であれば、何の無駄を省いているのか私達には分かりません。分かるように説明することが説明責任だと考えています。分からない国民の皆様が理解力不足だというような態度では駄目だと思います。理解しようとする人が分かるような説明をして欲しいものです。
今のところ、紀伊半島の高速道路の四車線化予算凍結に関しての説明を聞いたことがありません。
本日の是印協議会で可決した要請文は次の内容です。
「近畿自動車道紀勢線(御坊〜南紀田辺間)4車線化事業の着手を求める要請(緊急決議)」
近畿自動車道紀勢線御坊〜南紀田辺間の4車線化事業が、平成21年度補正予算の見直しにより、地方の意見を聞くこと無く執行停止されたことは、4車線化の早期実現を待望してきた和歌山県にとって、憤りを禁じ得ないものがある。
半島地域に位置し、幹線道路ネットワークの整備が著しく立ち遅れた和歌山県にとって、近畿自動車道紀勢線の紀伊半島一周や4車線化の早期実現は、県民の長年の悲願ともいうべきものであり、県土の防災対策とともに企業立地や観光振興、農林水産業の振興など県民の将来のチャンスを保障するものとして不可欠である。
しかしながら、これまで幹線道路ネットワークは、効率性、採算性の観点から都市部が優先的に整備されてきた結果、本県においては、未だ高速道路が繋がっておらず、このことが発展を阻害する要因となっている。
そうした状況の下、近畿自動車道紀勢線御坊〜南紀田辺間をはじめとする本県で供用済みの高速道路の大部分は暫定2車線であり、年々増加する交通量への対応や、対面通行による衝突死亡事故の発生など重大な交通事故への対応のためには、早期の4車線化が必要不可欠である。
このため、我々県議会としても、これまで4車線化の早期事業化を国に対し強く働きかけてきたところであり、その結果、平成21年度補正予算において予算化がなされた。
これを受け、県議会としては、本事業の必要性、緊急性及び地元の期待の大きさに鑑み、6月定例県議会において県負担分の補正予算を全会一致で可決し、すでに、地元自治体等において着工に向けた準備が着々と進められている。
よって、近畿自動車道紀勢線御坊〜南紀田辺間の現状や地元の期待、事業化に至る経緯に鑑み、4車線化が早期に整備されるよう、下記について強く要請する。
記
近畿自動車道紀勢線御坊〜南紀田辺間の4車線化事業を速やかに事業着手すること。
平成21年10月20日
和 歌 山 県 議 会
(提出先)
内閣総理大臣、 財務大臣、 国土交通大臣、 内閣府特命担当大臣(行政刷新)
【贈呈式】
和歌山シャンソン協会による和歌山パリ祭の収益金を福祉団体へ寄付する贈呈式を行いました。皆さんに挨拶をさせていただきました。
今回で11回目の贈呈式ですが、今年も作業所を初めとする障害者施設の皆さんに協会として寄付できることを嬉しく思っていますし、皆さんと顔を合わせる機会を持てたことを心から嬉しく思っています。一年に一度、この機会にお会いできる人もいますし、活動の中でご一緒させてもらっている方もいます。また今年初めてお会いさせていただいた方や団体もいますが、何かのご縁を賜ったことですから、今後の付き合いを大切にしたいと考えています。
今回の贈呈式は和歌山シャンソン協会の理事の皆さんが、全員一致でお集まりの皆さんに寄付することを賛成してくれたものです。この寄付金は、第11回和歌山パリ祭に来ていたお客さんと広告を掲載してくれた皆さんの協力の賜物です。皆さんからお預かりさせてもらった収益金を全額、皆さんのところにお渡ししているものです。私達和歌山シャンソン協会の、そして和歌山市役所の皆さんの、県民、市民の皆さんの気持ちの詰まったお金ですから、どうぞ、皆さんの活動資金としてご活用いただきたいと思います。
そして来年の和歌山パリ祭にもお越しいただいて、一緒になった活動をしていきたいと思っています。皆さんとお会いできたことを心から嬉しく思っていますし、これからもご縁があることを心から願っています。ありがとうございました。
【フラメンコ】
和歌山フラメンコ協会も応援した、フラメンコライブが和歌山市民会館で開催されました。森久美子先生の舞踊団も参加したライブでした。世界のツアーの中に森先生の舞踊団が同じ舞台に立っていることは和歌山県に暮らす私達にとっては誇りです。世界と同じ舞台に立てる機会や団体はそれほど多くないと思います。そんな凄いことを簡単にやって見せるところが貫禄です。
簡単といっても毎日の練習の積み重ねです。昨日の練習を終えた時の感想が、「明日は舞台のための練習から開放される」というものだったそうです。世界を相手にしての舞台は、簡単ではないことを物語っています。
しかし簡単ではないことを簡単に思わせるところがプロなのです。和歌山県で活動してくれている森先生と舞踊団の皆さんが存在してくれていることで、平日の夜にフラメンコのライブを楽しめるのです。
岸和田市から来ていた幼稚園経営者の方は「和歌山県の文化レベルは高いですよ。羨ましく思っています」と話してくれました。この方は大阪府内や兵庫県内のフラメンコ教室を訪問した経緯があります。その理由は、幼稚園の卒園式で卒園する園児達にフラメンコを踊って欲しい。そして送る側もフラメンコで楽しく送り出したいと思って企画したことがきっかけです。各地を巡っても本物のフラメンコに出会えなかったそうです。
そしてとうとう、本物を求めて和歌山市にある森先生のスタジオを訪ねてきたのです。森先生のスタジオとレッスンを体験して、このフラメンコは本物であることを感じ、昨年は森先生がレッスンに出掛けていそうです。
そのことがあって「和歌山県の文化は凄い」の発言になったのです。
平成21年度の卒園式は無事に終わり、そのご縁があって今日のフラメンコライブに来てくれたのです。岸和田市から呼び込む力は凄いものです。今日の舞台を与えてくれた森先生に感謝しています。ありがとうございました。
【その他】
- 風営法適用の業種に関して必要な駐車場確保の問題ついて協議しました。住居地域が入っていると問題はややこしくなります。何とか解決する方法を検討しています。
- 大阪府は橋下知事の講演会と交流会に関しての打ち合わせ。週末に開催予定の橋下知事の講演会に行くことにしています。
- 新エネルギーや原子力施策に関して話し合いました。どちらも地球環境問題に関係するキーワードです。このふたつに関して日本の技術は世界一ですから、開発途上国向けに技術を輸出することも国際貢献ですし、日本の役割であると認識しています。電気エネルギーを必要としている国はたくさんありますから、必要としている国と結び付けられたら日本の存在価値は高まります。環境保全技術と原子力発電の技術は日本が世界一を誇っていますから、世界で活用すべきです。
- お世話になっているHさん。お邪魔したところ友人のYさんが訪問していました。Yさんの息子さんのことは良く知っているのですが、まさかYさんの母親がHさんと友人だとは知りませんでした。今日会えたことを「ついている」と表現してくれましたが、偶然の機会を驚きました。
Yさんの息子さんが来月、11月1日にお店をオープンするようです。