8/31(月)「一夜明けて」

【一夜明けて】
 政権交代が実現してから一夜明けました。普段と変わらないように思っていたのですが何となく空気が違いました。まち中の閉塞感がなくなり期待感に変わっているように感じました。既にまちの話題は民主党の政策の実現可能性に移っています。財源はどこに求めるのか、高速道路の無料化は実現するのかなど次の段階になっています。そのため自民党のことに触れている人は少なかったようです。時代が変わるとはこのようなものなのでしょうか。一気に明るくなるのではなくて、過去を振り返ることなくこれからのことへの期待が膨らむことが、新しい時代の到来を告げているようです。

 8月30日と31日の間は何もありませんが、違う日を生きているような気持ちがしています。恐らくは、江戸時代と明治時代の違いと同じように、自民党と民主党の時代が違うことを期待している空気があります。

 何気ないまちの会話の内容が変わっていることに気付きました。

【驚き】
 普段通り仕事に行っていたと思っていたIさん。会社に出社していないことを気にした両親から連絡をいただきました。気になったので会社に連絡をしたところ、連絡が取れないとのことでした。無断で会社に来ていないことからIさんの自宅を見に行ってくれました。そこで驚きの事実がありました。部屋が閉まっていたため管理人に鍵を開けてもらったのです。そこには座ったまま息をひきとっているIさんの姿がありました。連絡を受けた時は衝撃を受けました。身の周りにこんなことが起きるとは思ってもいないことでした。時代への期待が膨らんでいる最中、これからの時代を見ることができなかったIさんに哀悼の意を表します。

 子どもに先立たれた両親は目を真っ赤に腫らしていました。掛ける言葉もありません。自宅と葬儀場にお悔やみに伺ったところ感謝してくれたのですが、本当に悲しい気持ちでした。元気に仕事に行っていることが当たり前だと思いますが、そのことが幸せなのかも知れません。Iさんに心からお悔やみ申し上げます。

【意見交換】
 和歌山市を元気にするための意見交換を行いました。企業誘致と新エネルギーの供給体制を確立すべきというものです。具体的には工場とそこから発生するごみのリサイクル工場を誘致する、そのエネルギー源を県自前の新エネルギーで供給するしくみを作ることです。企業にとっては地球環境問題への取り組みが命題でもあり、その環境を提供してくれる企業用地や県としての受け皿を作ることで他地域との差異化が図れます。

 そんな企業誘致活動を展開していきたいと考えています。本気になれば具体化が図れることから実現に向かいたいと考えています。

【懇談会】
 夜は懇談会でした。世の中が明るくなったことから急遽、懇談会を催したものです。何故か参加した皆さんの顔は明るくて、週明けの月曜日ですが言葉に期待感がありました。夏休みは今日で終わりますが、秋に向けて助走することになります。

【言葉】
 皆さんから言葉をいただきました。

「この次はどんな展開が待っているのか期待しています。本当に期待感でいっぱいです。政権が交代したのですから地方の政治も変わるべきです。今の首長には何の期待感もありませんから、来年がどう動くのか楽しみです」。

「元気に行動していることを心強く思っています。国が変わったのですから地方も変わるべきです。地方が今のままでは和歌山県は今までと一緒で動きません。来年の地殻変動に期待しています。いつも活動を眺めています。いつまでも応援しています」。

「忙しい毎日でしたね。落ち着いたら事務所に来て下さいね。次はあなたの番ですね。今の体制に全く期待はしていませんから、期待できる人に登場してもらいたいと願っています」。

「政治は常に弱い立場の人の視点で考えて欲しいと思っています。強い立場の人が政治を担ってくれるのであれば、直接政治に参加できない弱者のことを考えて欲しいのです。弱い立場の人の意見を聞いてくれる。そんな初心を忘れない政治家で溢れて欲しいものです。もう民主党の躍進を自分の力だと勘違いしている人もいるようです。自分のことを知らない政治家は不要です。謙虚に頑張っている人に期待しています」。

 主な意見は以上のようなものでした。まだまだ寄せられていますが、都度報告させていただきます。

8/30(日)「政権交代」

【投票日】
 午前中に総選挙の投票を済ませました。既に投票に行った多くの方から連絡をいただきました。
 一番早い人は午前7時過ぎから投票所に行ってくれたようです。待ち時間が今までない程あったそうで、投票への関心の高さが伺えました。今まで選挙に行った中で最も多い人盛りだったと聞きました。

 うれしい意見はTさんからの「片桐君の顔を思い浮かべて、今回は(片桐と)違う候補者の名前を書いてきたよ。次に期待しています」というものでした。「これからが本番ですよ」と気合を入れてくれました。
 またAさんは「間違いなく投票してきました。お世話になっている分、少しでもお役に立てたらと思っています」と連絡してくれました。お世話になっているのはこちらの方です。ご丁寧に連絡をいただいたことに感謝しています。

【磯の浦】
 和歌山市には天然の砂浜が二箇所あります。加太と磯の浦海水浴場です。今日は磯の浦海水浴場でジャズコンサートイベントがありました。海水浴場としての二箇所を結ぶことと、南海電鉄加太線沿線を盛り上げようとするものです。
 海水浴のお客さんとジャズコンサートを楽しみたいお客さんがビーチを訪れました。心地良い風に乗って音楽が流れてきました。

 地元の歌手、藪下正人さんの他、粉河高校の吹奏楽部のメンバーがジャズのスタンダードナンバーの演奏を繰り広げてくれました。今回が初めての取り組みですが、最初の一歩を踏み出しました。地域を盛り上げるのは地元と連携する人たちです。加太線沿線を盛り上げようとする取り組みは、懐かしの昭和ジャズホールで継続してライブが開かれています。風に吹かれてのライブは心も洗われました。

【観光施策】
 ライブを聴きながら、和歌山市の観光施策に関して意見交換を行いました。観光協会に観光のプロの人材を投入して欲しいというものです。観光施策は形のないものですから、誰にでも仕事ができると思われています。ところが観光で地域に経済効果をもたらすためには素人では無理があります。旅行業界や観光業界で経験と知識を有する人の力が必要です。人を集めるのが観光施策ではなくて、人に来てもらって心からの満足感と充実感を提供する代わりに、お客さんから地元に対して経済効果を期待しています。和歌山市に満足してくれなければお金を使ってくれませんから、心からのサービスを提供して、その満足感に応じた消費をしてもらうことが、先に続く良い関係なのです。

 イベントではなくて和歌山市の観光とお客さんをつなぐ関係をコーディネートする観光のプロが観光協会に存在して欲しいものです。
 人が集まった夏の海水浴場。経済効果はどれだけあったのか、統計と分析結果に期待しています。

【政権交代】
 今夜、政権交代が起きました。歴史的な瞬間です。全てが判明していませんが、民主党が300議席を超えることは確実ですから、日本国憲法施行後で本格的な政権交代は初めてのことになります。極端なことを言うと明治維新以来の歴史的出来事です。

 今回は風が吹いたと言われていますが、これは風ではなく私達の価値感が変わっていることだと感じています。風だけで表現できない空気があります。どれだけ私達の意見を聞いてくれるか、同じ視線に立ってくれるかがポイントだと思います。
 不変だと思われたことがそうではなかったことが判明しました。これを成し遂げたのは継続する力です。政権を謳歌している間に、次を担おうとしている人が地道を歩いていたのです。継続する力だけが、大事を達成する唯一の方法であることを教えてくれました。

 現時点では、不安ではなくて期待が上回っている様子があります。不安に思っていても、勇気を出して飛び込めば不安はなくなることを私達は知っています。飛び込んでしまえば、着地する方法を見出そうとするものです。

 2009年夏、私達は政権交代を選択しました。但し、政権交代によって今までの全てがリセットされて新しい時代が到来するものではありません。恐らく明治維新後は、よちよち歩きだったと思いますが、歴史の評価がそれらを消し去ってくれているのです。明治維新も既存の組織の中からではなくて、新しい政権の中から人材が飛び出してきたのです。経験のない人材が見聞を広げ研鑽を経て、新しい国家を形成していったに違いないと思います。私達は新しい歴史を作った明治維新を見ることはできませんが、2009夏の維新をライブで見て、これから一緒に作り上げていくことができます。批判するのではなくて、一緒に作り上げていく感覚で接したいものです。

 民主党政権も暫くは頼りないと映ると思いますが、評価するまでの期間を持ちたいものです。早急な要求をするばかりでは、歴史的な仕事はできません。
 この日はゴールラインを切ったのではなくて、スタートラインに立ったばかりです。民意は次の一歩を期待しています。
 

8/29(土)「精霊流し」

【精霊流し】
 8月の終わり、和歌浦で開催されている精霊流し。平成21年夏で9回目を数えるまでになりました。何でも始めることのエネルギーは大変なもので、立ち上げてから9度目の夏を迎えています。
 今朝から和歌浦アートキューブ付近を初めとする会場に行ってお手伝いをさせていただきました。主催者は妹背山顕彰会で、同級生の松本恵昌さんが関わっていますから、大井さん、加藤さん、小上さん、浦さんの五人の同級生で応援に駆け付けた次第です。

 夕方から開催される精霊流しですが、準備は午前8時30分から着手しています。こうした裏方の支えが会ってイベントは実施されることを嬉しく感じました。表舞台の人だけがイベントもそうですが、社会を支えているのではないのです。イベントが始まるとその場に姿を現さない多くの人が、成功を支えているのです。
 蒸し暑い季節、妹背山への機材搬入、かがり火や灯篭などを設置場所へおいての取り付け作業、幟の組み立てと掲示など、背中に汗を伴う作業でした。しかし準備は順調に進んだと思います。

 ところで冒頭の主催者を代表しての松本さんの挨拶は衝撃的なものでした。私達同級生は言葉を失いました。この内容は伏せますが、今日の精霊流しはいつもよりも重い意味を持つものになります。全ての人のために、和歌浦の海で精霊流しを行うのですが、今日は松本さんの、大切な人のためへの祈りも加わっています。本当に、本当に、精霊流しの祈りが届いて欲しい。そう思わずにはいられません。

 今週水曜日から三日間、松本さんは寝ていません。愛する人のために、そして多くの人が待っている精霊流しのために。松本さんの涙と私達の汗が混ざった、純粋な魂のこもった今日の精霊流しです。そっと夏の終わりを告げる、去り行く夏や多くのものが永遠であって欲しいとの願いが叶うイベントであって欲しいと思います。
 熱い夏もあれば、そっとした夏もあります。それぞれの想いをここに残して、そして託して、過ぎ去ろうとしています。
 子どもの頃には良く見かけた赤とんぼを見かけなくなったように、同じ夏の日でも時は移り行きます。 来年の夏はどんな想いを持って過ごしているのでしょうか。
 精霊流しを今日終えると、審判の日まであと一日となります。いま起きているものに対して、私達の祈りに対して天はどのような答えを用意してくれているのか。今はそっと待ちたいと思っています。

【選挙戦最終日】
 40日間あった選挙戦が終わろうとしています。様々なドラマを演じて、この舞台を終えようとしています。夏の選挙は体力も精神力も大変です。責任力のある人が、候補者にこれだけの負荷を負わせているのは疑問が残るにしても、選挙戦が許されている最終日の夜12時まで候補者は主張を街頭で訴え続けました。素晴らしい戦いだったと思います。

 これだけの戦いを見せてくれたのですから、これからの国政は素晴らしい論戦を繰り広げてくれると信じています。これだけの戦いを行った候補者が、今までと同じである筈はありません。国が変わる、まちが変わる、そんなきっかけになった夏の戦いでした。
 明日の結末が出るまで、ここでも眠れない日が続きます。
 幸せなことは、わが国の歴史に残る瞬間を目撃することができることです。ライブは人を鼓動させてくれるものです。これが明日へのエネルギーになるのです。

【最終演説】
 選挙戦最終日の夜。選挙ムードが高まりました。先輩、同僚議員の演説を聴かせてもらいましたが、迫力がありそれぞれに感動を覚えました。政治は怠惰ではありません。政治はシナリオ通りではありません。その時々の課題を把握し、自分の言葉として訴える力が必要なのです。そしてその表情が良いのです。普段とは違って、切れのある表情をしています。身近なところにこれだけの政治家がいる。和歌山市は大丈夫だと思いました。

 午後7時。選挙戦は午後8時まで。私にとっても最後の応援でした。応援演説の要旨を記載します。
 8月29日、午後7時前。夜明け前です。もうすぐ太陽が昇ります。
 8月30日、和歌山市から私達が選んだ代表が国に向かいます。和歌山から日本へと舞台を変える時がやってきます。太陽が昇るのです。仲間、同士の皆さんと、その時を迎えたいと思います。如何でしょうか。
 明日の私達に与えられているのは一票です。ですがその一票の力はとてつもなく大きいのです。

 本日、病院に行った時の話です。命の限り生きている、でもあと少しで命が燃え尽きようとしている方の言葉です。「日本は大丈夫」。自らの命が消えようとしているのに、自分のことよりも、この国の行方を気にしているのです。
 残念ながら、彼女は明日の投票に行くことができません。この国を託す選挙なのに行きたくても行けないのです。
 彼女が行きたくて、行きたくてたまらない大切な選挙の機会。そんな大切な一票を私達が持っているのです。どうですか。一票の力を感じませんか。
 そんな大切な一票を、明日を託せる候補者に投票して下さい。私達は与えられた一票を行使することができるのです。大切にして下さい。

 長い長い選挙戦が終わろうとしています。厳しい戦いを戦い抜いた、そんな人間を私達の力で国政に送り出そうではありませんか。あと一日でパズルは完成します。そして完成させた明日がスタートです。
 一緒にスタートラインに立てる明日を期待して、候補者の言葉を聞きましょう。
 ありがとうございました。

 午後8時、祭りの後のような街角です。静かに幕を下ろした選挙戦に参加した全ての人に感謝しながら、明日を迎えたいと思います。
 

8/28(金)「個人演説会」

【ホテル運営】
 平成21年11月から和歌山東急インホテルの運営主体が変更となります。宴会やレストランなどの営業を停止して、宿泊と朝食提供のビジネスホテルとして生まれ変わることになります。和歌山市にとって和歌山東急インホテルは大切なホテルです。和歌山東急インが完成したのは35年程前のことだそうです。当時、和歌山市に都市型ホテルはなかったため、大変な賑わいがあったと聞いています。
 それ以降、JR和歌山駅前や和歌山城の北側にホテルが開業するなど状況の変化があり、とうとう今までの役割を終え宿泊型のホテルとして存続することになりました。

 残念な気持ちがありますが不変のものはありませんから、これも時代の流れかも知れません。今後のあり方に関しては知事と市長にも報告した上で進められることになります。
 ただ運営会社が変更なりますが、和歌山東急インホテルの名称は変わらないことは嬉しいことです。

【和歌山大学】
 和歌山大学の山本学長を訪問しました。8月から新学長として就任していますが、就任後初めての挨拶に伺う機会を得ました。大学は夏休み中ですが先生は研究や学校運営の仕事があり、ゆっくりしている間はないようです。
 山本学長から大学のあり方を伺うことが出来ました。和歌山大学は紀伊半島にある大学で、紀伊半島を代表する学問の府になることも目指すべき方向です。またペーパーテストの結果だけで学生を受け入れていますが、社会人として必要な現場経験や知識を付与したい考えももっています。
 修士過程を持っていない学部は学問の府といえないことから、観光学部の大学院に関し検討課題であるような気がしました。これからの和歌山大学にも期待しています。

【個人演説会】
 総選挙の投票日が8月30日、つまり今週末に迫って来ました。いよいよ夏の集大成の到来を告げる時が近づいてきました。今日を含めて選挙戦は三日間となりました。各候補者ともフラフラで、体力と気力が限界に近づいていることを感じます。夏の選挙戦は体力の消耗が激しく、それを補う気力も減退していきます。
 声も出なくなり、有権者の下に走ることも体力的に厳しくなっています。立っていることが精一杯な様子が伝わってきます。本当に候補者は大変な戦いを繰り広げていますが、の何としても戦い抜いて欲しいと願わずにいられません。全ての候補者が無事にゴールに辿り着いて欲しい、そんな気持ちになっています。
 今夜で個人演説会は最終を迎えました。最終会場に行ってきましたが、人の熱気に包まれていました。正にライブといえる素晴らしい光景でした。駆け付けた弁士の応援演説も素晴らしいいと感じました。聞く人に感動を与えられる演説は本当に素晴らしいものです。

 選挙が感動を与えるものだとは多くの人は思っていません。しかし本気の候補者の言動は人の心を揺り動かします。フラフラになっている姿を見て格好良いと思うのです。枯れてしまった声を聴いて素敵な声だと思うのです。本人が思っている程早くない走りに感動するのです。魂の絶唱を聞いて託そうと思うのです。
 個人演説会の会場がライブ会場であり、熱気に包まれているとは行っていない人には分からないと思います。政治は汚れたものではなくてきれいにものだと思うのです。保守二大政党の公認候補による政権選択を賭けたきれいな選挙戦は、政治を美しいものに仕上げてくれています。
 批判と中傷が飛び交った大昔の選挙戦ではなくて、切磋琢磨できる選挙戦へと進展しているのです。これは大きな進歩です。有権者が二大政党に切磋琢磨して、この国をまともな姿で飛躍させてくれることを望んでいるのです。有権者が候補者を選び代議士として私達の願いを託すのです。選挙啓蒙ポスターにあるように「私は選挙に行く」ことで、これからが変わるのです。

 歴史を刻んでいるのは今を生きている私達だけです。歴史を目撃するのではなくて、歴史を選択する力を持っているのが私達なのです。目撃者ではなくて当事者として、投票という責任を果たしたいものです。
 2009年8月30日のフィナーレが近づいてきました。しかしその日はスタート地点でもあります。私達はゴールが近づいてきたことを期待しているのではなくて、スタートを切れることに期待しているのです。スタートを切れる明日が存在していることは希望なのです。希望の明日を迎えたいと思っています。

【その他】
・電磁波による影響に関して打ち合わせ。電磁波を発生されると思われている構造物と、その前にある建築物との関係について調査することにしました。数値測定による影響はないと思っていますが、正しい理解を求めたいと考えています。
・期日前投票に行ってくれた人が多数います。感謝申し上げます。早く権利を行使したいと思う気持ちは分かります。明日のことを今の自分が決めたい。連絡をいただく度にそんな気持ちが伝わってきます。
・障害者施設の現状について確認させてもらいました。頑張っている施設を支援したいと思う気持ちはみんな同じだと思います。みんなの善意を形にしたいと思っています。
・きれいな選挙戦の終盤戦になって、和歌山市内の大規模団地の各家庭のポストに中傷ビラが投入されていることが分かりました。ある候補者の中傷ビラが入るということは、相手陣営が投入していると推測できます。もしそうだとしたら残念な出来事です。
 ただ今の時代は、中傷ビラを読んでその候補者を選択しないと思うのではなくて、その候補者を汚れた手段で批判する陣営に不利に働きます。この手法は通用しなくなっているようです。選挙戦は残りわずかです。最後はクリーンな戦いに戻ることを期待しています。
 

8/27(木)「農業」

【挨拶】
 皆さんのところに議会報告を兼ねて挨拶に出掛けました。暑さが和らいだとは言え、やはり残暑が厳しいものがありました。暑い中での訪問にも関わらず、皆さんが訪問を歓迎してくれました。
 話していると、話題はどうしても総選挙のことになります。「和歌山県何とかならないのですか」、「年金はどうなっているのですか」、「若い人の働くところがない地域になってしまいました。このままではいけません」など、今の状態を良いと思っている人は少なくて、これからに期待することばかりです。

 今までのことを棚卸して総決算する時期に入っている空気を感じました。現代用語を借りると世間にはスーパーKYの人もいるようですが、多くの方はこの夏に期待していることを感じました。挨拶を通じて本物の意思を感じ取れました。

【債権回収】
 債権を回収することは難しいことです。お金を貸すと返ってこないことは良くあります。
ある食品会社Mに7千万円の債権を有している経営者Aが債権回収の相談に来てくれました。専門家を交えて状況確認と対策に関して話し合いました。
 弁護士からの請求に基づいてMは、自らが7千万円の債務があることを認めています。

 しかし支払いの履行はされませんし、これからも支払う意思はありません。裁判を起こせば良いのですが7千万円の裁判だと印紙代だけでも27万円も費用が必要となるため、回収見込みを立ててからでないと思いきれません。資産がない相手に裁判をしても回収できるとは限らないからです。
 そのため現場に行って営業している様子を確認することにしました。そして商業登記をあげ経営者の登記を確認することにしました。会社の資産はないと想定していますから、後は代表者の個人資産の確認が必要となります。

 ところで最近税務署がMの会社を調査しています。多分、消費税を納めていないので時効を中断する措置を講じるためだと認識しています。つまり消費税の支払いを怠っているくらい会社は窮しているのです。
 会社が行き詰ると手を付けるのは決まっています。消費税の預かり金や社会保険料の預かり金を使い込むのです。本来であれば税務署と社会保険庁に支払うべきものですが、経営者はそれをしないで支払いに充てるのです。

 そこまで来ると会社は破綻寸前です。現在問題になっている年金未納の問題は、経営に行き詰った経営者が従業員から預かった年金の掛け金と会社負担の年金負担金を支払っていないことも要因だと思います。従業員は年金を支払っていると思っているのに社会保険庁には支払われていないのは、経営者が社会保険庁に支払っていないことが考えられるのです。

 つまり個人の言っていることも社会保険庁の言っていることも正しくて平行線を辿っていることがあると思います。預かったのに支払っていない経営者に問題があるのです。そして古い事例になると会社が存続していなかったり、経営者が亡くなってしまっている場合があり、今となっては分からないのです。
 今回の会社Mの消費税の支払い未納に関しても経営が行き詰っている証左ですから、会社Aの債権回収は極めて難しい状況だと言えます。訴訟をするかどうか検討することにしています。

【農業】
 若い人たちが始めた有機農業。最初の収穫が終わり県内の直売所に出荷したところ、1時間30分で完売したそうです。無農薬で有機肥料を使うこと、産地が明確になっていることが安心できることが消費者から支持されているからです。
 現場を見せてもらうと野菜を熱心に育てていることが分かります。土は二日間、乳酸菌を混ぜた水に浸します。これによって水の中で生きられない細菌を消滅させる訳です。二日後、土を引き上げ今度はおが屑の中において種を植えます。このことで水の中でだけ生きられる細菌が消滅するのです。限りなく細菌がない状態の土に種を植え育成します。

 新聞を被せて真っ暗にしたおが屑の中で三日間育成し、四日目からは日光の下で育成します。そして約一ヶ月で出荷できる大きさに育つのです。
 決め事は農薬を使わない、消毒はしないことです。最初の出荷は県内の直販所でしたが、今後はチェーン展開している飲食店に販売することを計画しています。名前を挙げたら知っているチェーン店の責任者が近々このビニールハウスを見に来るそうです。

 取引条件は消毒をしないこと、仮に消毒の必要性が生じた場合でも一度だけで、しかも出荷前の14日間は消毒しないことです。これが守られないと取引はできませんから、安全に拘っている姿勢が判ります。
 最初に収穫された野菜は好評で、新鮮で甘みがありこれからも食したいとの意見が寄せられています。

 和歌山県は第一次産業が盛んですから、販売先を確保した計画的な野菜づくりのしくみを作ることで計画的な生産をすることができます。これによって収益の確保が可能となり、若い人でも安心して農業に従事することができるのです。一か月で安定して収穫できることから一年間で12回収穫期を迎えることになります。少し間を空けて一年間で10期作の予定としています。
 素晴らしい取り組みが始まっています。生産体制を拡大するため新しい農地を確保して、シルバー層の方にも参画してもらえるように考えているところだそうです。
上が二日、三日目の苗
下が四日、五日目の苗です
一ヶ月が経過した苗です

【演説会】
 総選挙の演説会が活発になっています。候補者の演説を聞くことは勉強になります。何を訴えているのか直接入ってくるからです。ここでもライブ感覚は大切です。又聞きや書いたものを後で見るのとでは迫力が違います。
 話の内容、声のトーン、姿勢など身体全体で訴えていることがライブです。ここで感じることは歌手のコンサートと同じです。言葉だけを武器にして身体ひとつで聴衆に訴えるのです。

 政策や過去の実績、事例の引用などを取り入れながら演説は進みます。ここで訴える力があることはたったひとつです。自らが体験したことを自分の言葉として話をすることです。政策のオンパレードや新聞などからの事例の引用、他人の体験をどれだけ話も相手に響きません。これらを話の中に取り入れることも大切ですが、話の主体は自分の体験、自分の言葉です。これがないと演説に行った効果はありません。
 自分の言葉がどれだけ相手に訴える力があるのか。これが候補者の力量です。

 経験則からですが、私は次のことに気を付けて話しています。
センテンスを小さく区切って小さい単位の話を、メリハリを散りばめて話を構成します。大きなテーマと小さなテーマを織り交ぜます。大きなテーマ、つまり自分が訴えたいテーマの中にはキーワードとなる言葉をひとつ織り交ぜます。これが最も重要です。話を聞いてくれている人にお土産を持って帰ってもらいたいと思っていますが、それがキーワードです。話全体の内容は会場を出た瞬間に忘れられてしまいます。

 印象に残るのは話の一節や言葉だけです。
 例えば今回実施した演説の中では、「変わることは不安ではなくて期待と進歩」であることは訴えたいキーワードのひとつです。文中でここを強調することで訴求ポイントになります。
 また一体感を持ってもらうためには、呼びかけ言葉が大切です。「○○だと思いませんか」、「△△しようではありませんか」などの問いかけです。相手もそう思っている、共感してくれる内容であれば、相槌を打ってくれますし、ハマると拍手につながります。
 メリハリがなくてポイントがない演説は心に残らないと思います。ひとつのテーマを長々と話すのも考えものです。
 全文は感謝の言葉や今日の出来事の中からで感じたことを持ってきます。

 その次に準主題となるような話を持ってきます。
 そして話題を転換させて自分が体験した感動的な話を織り込みます。実話を紹介することは言うまでもありません。他人の体験の紹介や実話ではない話題は相応しくありません。
 その次は本日最も訴えたい主題を持ってきます。ここは言葉を選ぶことが大切です。何故変化が必要なのか、何故この人が必要なのか、何を変えたいのかなどの主題を丁寧に展開させます。印象に残るセンテンスや言葉を配置する必要があるのは当然です。

 最後は締め括りです。話の内容を簡単に繰り返す方法や、お願い、依頼したとことなどを話します。感謝の言葉を述べて締め括ったり、声を大きくして盛り上げて終わるなどします。
 人によって話の展開方法や考え方は違いますが、経験則から以上のような展開を念頭において話を構成しています。

【その他】
・資金繰りに関する打ち合わせを実施。個人の信用が乏しくて資産の少ない人は金融機関の審査に耐えられません。そんな場合に資金繰りをしたい時はどうすれば良いのか。方法を考えました。
・西本智実さんのコンサートチケットを入手しました。関係者の方に依頼していたものが届きました。クラシックは心を豊かにしてくれますから、時々聴きに行きますが、今回は9月末頃の開催予定となっています。元気をもらえそうです。
 

8/26(水)「訴える内容」

【打ち合わせ】
 平成21年9月に予定している「県政を語るつどい」に関しての打ち合わせを実施。総選挙から開催予定日までの期間が少ないため、少し期間を空けた方が良いとの考えから約一か月、開催月日を伸ばす方向で調整しています。今回の総選挙に関して関係者は全力で戦っていることから、その先のことは考えられない状況になっています。仕切り直しで実施したいと考えています。

【懇談】
 Hさんと懇談の機会を持ちました。日頃から何かとお世話になっている方です。ところが本業の仕事は芳しくないことから活動の領域を増やしています。仕事を拡大していかないと従業員さんを養えないそうなのです。資金繰りや営業の拡大などの課題を聞かせてもらいました。今までの中で最高に仕事がないのは今だそうです。これほど落ち込んでいる時期はなかったと伺いました。

 これで景気が回復しているとは言えないと感じているそうです。四半期のGDPの発表がされ、景気回復の兆しがあると報告されていますが、地方経済の実態はそんな数字ではないようです。ここでも政府発表と現場の実体が余りにも違うことから、不信感が募っています。現場の実態を見て回ることが、数字と現場のかい離を少なくするただ一つの方策だと思います。現場の実態を教えてくれたHさんに感謝申し上げます。

【献血活動】 
 和歌山ゴールドライオンズクラブの献血活動が実施されました。会員が当番を決めて献血の呼び掛けをしたものです。夏場は血液が不足していますから、ライオンズクラブのこの活動は社会的な意義があります。多くの方の協力を得て実施することができました。
 私も400mlの献血をさせていただきました。個人的なことですが、年に三回は400mlの献血を続けています。成人男子の場合400mlの献血は三回が限度になっているようです。
 個人でできる限りの最大限の活動を実施しているつもりです。

【訴える内容】
 総選挙まであと三日と迫って来ました。二大政党による選挙戦は激しさを増してきました。双方の論点を整理するとおもしろいことに気付きます。
 政府与党は、今までの実績と経済対策を訴えています。過去の政策は実施してきたものですから、なるほどと頷くものがあります。また経済対策は現場の実態は検証する必要があるとしても、一般的に効果を発揮し始めていると数字で表れている部分があります。

 経験は安心感を与えてくれるものですから、与党としての実績が示せることが最大の強みだといえます。
 一方野党は、これから実現させるべき政策を前面に打ち出しています。経歴よりも未来を訴えているものです。人はどちらかというと過去よりも未来に生きるものですから、安心できる未来を話してくれる方が訴える力があるように感じます。思っていてもまだ達成していないことが未来ですから、未開の地に挑戦する気概に満ちています。

 結論として、どちらも前向きな議論を戦わせている点が、今回の総選挙の素晴らしいところです。やれるかも知れない、変えられるかも知れないと思えるような二大政党からの訴えです。
 政策論争のゴールは8月30日のように思っていますが、8月30日がスタート地点なのです。政治を私達の手元に引き寄せること。これが政治不信を払拭するに当たって大切な視点です。

【懇談会】
 夜は懇談会の機会を持ちました。各府県、各地域の選挙情勢の現在の状況に関して意見交換を行いました。結局のところ新聞各社のデータの示すところは分かりません。アンケートの取り方やサンプル数、そしてどの層が購読しているのかによって、数字は変化を見せるからです。
 さて懇談会では、構造改革による経済的影響の本音の部分や、国語で学習する勉強の論点に関して協議しました。和歌山県でも経済界は動き始めています。

【その他】
・飲食店経営者のために許認可問題の中央保険所の考え方を確認しました。
・障害福祉の問題に関しての打ち合わせも実施しました。
・セラヴィ神前における竣工式などについて打ち合わせを実施。
・日々、新たな問題が発生していますが、皆さんの協力を得て何かと切り抜けています。今日も難問題を解決することができました。過去を出発した時に、また希望の明日が待っています。
 

8/25(火)「棄権防止」

【感想】
 皆さんから昨日の感想をいただきました。ありがとうございます。
「とても話が分かりやすくて理解できました。不安感が不要なものであること、勇気を持って変えたら良いことに期待が膨らんでいます。感動的な言葉がたくさん詰まったお話でした。感謝しています」。
「本当に良かった。感動しています。何を話してくれるのか集まった人は注目しています。歯切れ良くテンポ良く聴きやすかったです」。
「演説は言葉と雰囲気ですね。普段よりゆったり話していたので周囲の雰囲気と合っていました。言葉の中に言葉として示唆に富んだ得られるものがありました。応援演説であり人生のエールをもらったような気がしています」。

「今までも演説を聞いてきましたが、弁士の人柄が分かりますね。良くあるのが、一見、応援しているように見えて、実は自分の売り込みをしている人です。これは見苦しいですし好感が持てません。それから何を言っているのか分からない人。主張するポイントがないと聞いている人は退屈になります。その点、昨日の論点は良かったですよ。いま変化が必要なこと、不安を持つのは当然のこと、そして不安を打ち消す心構えなど、気持が伝わってきました。行って良かったと思っています」。
「候補者の話は上手くなっていますね。場を踏んでいるからですね。成長している姿を感じました」。
 主な意見は以上のようなものでした。いつも皆さんの温かいご意見に感謝しています。

【棄権防止】
 総選挙が近づいています。そこで最大の問題は投票を棄権することです。変革したい意思があっても、本気でなければ棄権をすることがあります。一人くらいは関係ないとの思いが危険なのです。棄権は危険なのです。
 今日も期日前投票に行って来たよと聞かせてくれました。期日前投票に行ったところ20分も待たされたそうです。これだけ待たされた期日前投票は初めてだったそうです。それだけ今回の総選挙は関心が高いということでしょう。
 棄権防止。これが残された関門です。

 もうひとつ。政党名に関しての意見を聞かせてもらいました。政党名を書き込もうとしたところ、政党名は社会民主党、自由民主党、民主党と掲げられていたそうです。一般的に社民党、自民党などの略称に慣れているので、全ての党に民主党が入っています。そのため高齢者の方にとって投票する党名に戸惑うと意見を聞かせてもらいました。
 名称からすると民主主義を基本にしていることが分かります。そこに社会主義的か自由主義的なのかの違いと、民主主義を最大の価値にしているのかの違いがあるものです。

【その他】
・農業に着手している若い人たちが自分達で育てたハウスから最初の出荷を行いました。農産物を扱っているお店に並べたところ、有機農法で新しいことから直ぐに売れてしまったそうです。安定した出荷を目指して新しい農業がスタートしています。
・おもしろい話があったと連絡をいただきました。ある議員が演説をしていたそうです。「全国は変わったとしても、和歌山県は変わってはいけないのです」との発言だったことに関して「もう言うことはないですね。もう交代すべきだと思いました」と意見を述べてくれました。お城に籠城して最後まで戦うイメージが沸き上がって笑えたそうです。「時代錯誤の人がいると、時代についていけなくなる」。感想でした。
 

8/24(月)「和歌山の産品」

【和歌山の産品】
 和歌山県が誇る産品は数多くあります。梅、みかん、桃、柿などを代表とする第一次産品は全国に誇れるものです。和歌山県内にいると価値が分かりにくいものですが、県外の方にとっては、その価値は計り知れないものがあります。
 インターネットで和歌山県の産品を販売している方と懇談したところ、予想をはるかに超えた売り上げがあったそうです。特に関東からの注文が多くて、今年はシーズン中においても商品としての梅の在庫がなくなってしまったようです。

 他にも都市圏のマンションに住んでいる方は頻繁に買い物に行くのではなくて、良い品物をインターネットで購入することが多いようです。思ってもいないところにお客さんは潜んでいたのです。和歌山県の第一次産品の可能性を垣間見た気がしました。
 和歌山県は大丈夫。まだまだこれからがあります。一所懸命になっていると、全国から評価を得ることができているのです。小さいけれど大きな取り組みです。

【魚】
 和歌山県は魚の水揚げも自慢の一つです。新鮮な魚を食べられる地域であることが誇りです。ところが魚に関して衝撃的な話を聞きました。
 水産加工場に勤めている人ですが、最近、奇形の魚が増えているようなのです。奇形の魚でも、切り身にすると全くその姿が分からないのです。奇形の魚を見て食べられる人は少ないと思います。でも切り身になっていると元の姿は分かりませんから、平気で食することができますが、それは本来の魚の姿ではありません。そんな捨てるべき魚でも買いに来る事業者がいるようです。

 ここで教訓を得ました。良いものは価値があります。三級品以下の品物は安価で提供されているのです。値段はプロが決めています。良いものは高い値段がつきますし、悪い品物はそれなりの価格になっているのです。
 同じような商品を選ぶ時には、良いものを選択したいものです。和歌山県の産品には価値のあるものが多く存在しているのです。

【防災対策】
 和歌山県内の地方自治体では、ようやく室内対策を講じることになりました。全国と比較して決して早いタイミングではありませんが、和歌山県内の地方自治体としては早い取り組みです。

 ある地方自治体の小中学校と幼稚園や保育園には今週から施工に入りますが、施工に際しての打ち合わせに参加する機会がありました。プロの仕事は違います。現場に入ると厳しさがあります。グランドピアノやアップライトピアノの室内対策を講じるのは容易ではありません。何百キロのピアノを固定するのは命がけの仕事です。そんな危険な仕事ができるのは、和歌山県の皆さんの生命を守りたいとする使命感があるからです。和歌山県内の防災対策は現段階では決して進んでいるとは言えませんが、その分伸びしろもある訳です。現場の実態と机上の計算では評価が全く違うことは多々あるものですが、現場を理想の状態に近づけられるような取り組みが始まっています。

【甲子園球場】
 夏の甲子園決勝選が今日でした。夏の甲子園は特別です。今日を境に夏から秋に移行するような季節だからです。8月8日に開幕なった夏の甲子園ですが、もう終わりの時を迎えたことは寂しい感じがします。
 ところで今日の決勝選は歴史に残る決勝戦になりました。新潟県の皆さんには申し訳ないのですが、中京大中京と戦うには分が悪いと思っていました。ところが決してそうではありませんでした。最終回の二死ランナーなしからの猛反撃、思わず新潟県を応援していました。新潟県の代表校日本文理高校は本当に素晴らしい姿を私達に焼き付けてくれました。感動のストーリーに感謝しています。

【演説】
 本日は依頼を受けて応援演説を行いました。約350人の支援の皆さんが駆け付けてくれていました。会場は熱気溢れる良い雰囲気だったと思います。本日の演説の主旨は次の通りです。
 お集まりいただきました皆さんに感謝しています。夜の外出しにくい時間帯にも関わりませず、これだけ大勢の方々にお越しいただき、そして応援演説する機会を作っていただいたこと心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

 候補者の人柄はこの後の演説でゆっくりと感じ取って欲しいと思います。素晴らしい人物であることは間違いありません。和歌山県から国政に送り出したい才能に溢れた人物です。この私達の財産を和歌山県においておくのは勿体ないことです。何としても国政で仕事をして欲しいと思いますし、私達の力で仕事ができる場所に送り出したいと思っています。

 さて夏の甲子園が終わりました。今日の決勝戦は素晴らしい戦いでした。印象的だったのは勝者が涙を流し、敗者が笑顔だったことです。両校の選手達は個人のために戦ったのではなかったと思います。チームのため、学校のため、郷土のために、純粋な気持ちで戦い抜いたことが涙と笑顔だったのです。それが私達の心を打つのです。候補者の活動も純粋に和歌山県を思う気持ちです。自分の損得や利益を考えていたら、毎日毎日、街中で演説を行ったり、訪問活動ができる筈はないのです。暑い日も寒い日もですよ。自分の才能を自分のために使うことは厳しくはないのですが、それを皆のために使おうとすると、皆に自分を分かってもらう必要があるので大変なのです。外からだけでは人の才能は分かりません。人柄や親しみやすさは接して初めて分かるものです。他の人に自分とはどんな人間かを分かってもらうまでには時間を要するものです。前回の総選挙から長い時間が経過しました。素晴らしい才能を国政に送り出す日がやってきたのです。

 それができるのは私達一人ひとりの一票の力だけです。他の誰でも送り出せるものではないのです。何も変わらないのではないかとの諦めの気持ちを持っていませんか。諦めからは何も生まれません。若い人も年齢を重ねた人も、自分の人生の中で一番若いのは今日の自分です。明日の自分から見ると今日の自分が最も若いのです。つまり今を生きている自分には無限の可能性がこの先にあるのです。変わることを恐れる理由は全くありません。

 また政権交代を不安に思う声も聞こえてきます。未知の領域に踏み出そうとしているのですが当然のことです。会社員であれば毎日出勤することに不安はありません。何の不安も迷いもなく明日も出勤できます。ところが会社を変えたり、違う環境のところに行くことになると不安な気持ちが生じます。人は環境の違ったものに不安を覚えるものです。しかし毎日同じことの繰り返しの中に希望は持つことは困難です。
 希望は環境を変える中から発生してくるものです。今回は自分一人で変えようとしなくても良いのです。候補者が先頭に立ってくれていますから、私達の不安を預けたら良いのです。一人で変えるには相当の勇気と力が必要ですが、今回は皆で不安を乗り越えて、その先の希望に進むことができるのです。この機会ですから勇気を持って一歩を踏み出して欲しいのです。

 年金記録漏れの問題に関してある人のことを話したいと思います。5年から6年くらい前のことだったと思います。ある人から年金の掛け金を支払っているのにもらえる年齢になっても支給されていないので社会保険庁に問い合わせたところ、「あなたは未納ですから」との回答があったのです。その相談を受けたのですが、当時、国や社会保険庁は信頼できるものだと信じていましたから、その人が支払い漏れだったのではないかと思っていました。ところがその後、社会保険庁の年金記録記載漏れが多数発覚したのは皆さんご存じの通りです。その人が言っていたことは真実だったのです。社会保険庁が信頼できない組織だったのです。本当に謝らなくてはいけないと思っています。信頼すべきは個人であり社会保険庁ではないのです。

 こんな人を信頼できないと思わせるような出来事を今後発生させてはいけないのです。政治家は政府機関をきっちりと統制しなければなりません。ずさんな管理を野放しにしているようでは私達が信頼を預けている政府とは言えません。年金問題に関しても記録を早期に是正しなければなりません。それができるのは交代があるからです。是非、私達の力で歴史的な仕事をやり遂げたいと思います。

 最後に、勉強でもスポーツでもウォーミングアップが必要です。今日のようにお話させてもらうにも発声のウォーミングアップが必要なのです。そのウォーミングアップの言葉で締めくくりたいと思います。がんばろう、和歌山、がんばろう、和歌山。ありがとうございました。

【懇談会】
 引き続いて地元自治会長をはじめとする皆さんと懇談会を行いました。地域も変わる必要があることや次に引き継ぐべきものに関して話し合いました。引き継ぐべきものがある限り、それを守るには時代に応じて自らが変わることなのです。変わることで守れるものがある、そんなことを感じました。
 

8/23(日)「挨拶」

【挨拶】
 ある会合での挨拶の中から得た教訓です。
・トップに求められるものは決断力です。トップの仕事はイエスかノーの決断を下すことにあります。これを避ける人はトップの資質を持ち合わせていません。そしてイエスかノーの決断を下す時はいつも孤独です。一人で決断をして責任を取らなければならないのです。

 そのトップとして重要な決断を下すために必要なことがあります。それは普段が大事だということです。その場で決断をしようと思っても、事が重大であればあるほど迷いが生じます。そこで課題が発生したらその時点で着地点を考えておく必要があるのです。どんな着地点を望むのか、そのためには誰と会って何の準備を進めておけば良いのか道筋を立てておきます。その準備が決断を下すために必要なことなのです。
 決断力は突然身につくものではありません。いくつかの場面を踏んで成功と失敗を繰り返した中から身につく資質です。次々に訪れてくる場面から逃げているようでは、決断力は身につかないものです。

・物事を成就させるためには次の次まで考えておくことが大切です。次の一手を考えることは誰にでもできますが、その次の動きまでを考えて、次の一手を打つてくる人は手強い人です。そして次の次を見通せる人は、そのことをやり遂げようとする気持ちが強い人です。
 思いつきであればその時、またはその次の一手を考えるのが精一杯ですが、望むべきものを描いていれば、次の次までの構想を持つことは容易です。次の次まで考えて行動に移した人に「現在」があるのです。ただし簡単なようですが実践している人は少数派です。
 
・ひとつの仕事を自分の利益を考えるのではなくて、全体の、或いはここにいる他人のことを考えて実践する人は、その場において誰も見ていないとしても必ず評価されます。これは絶対です。相手のことを思いやって、相手のためになることに対して行動できる人がリーダーとして相応しいのです。世に溢れているのが自分のことばかり主張する人、自分のことを前面に押し出す人です。このような人は評価されることはありません。人は必ず人物像を見抜きます。

 人はその肩書きを外した時に評価を受けることになります。経営者であれば、経営者を退任した時。議員であれば議員バッチを外した時。公務員であれば仕事用のスーツを脱いだ時。その後の周囲の態度で、その人の人物が評価されることになります。どれだけ他人のために尽くしたか、それが大切な評価の視点です。

・元の肩書きがついている人は、舞台の主役を現役に任せて何か支援が必要な時に経験に基づいたアドバイスをすれば良いのです。いつまでも主役を張っている元職が多すぎるようです。その立場を知り退いたら後輩の活躍を願って後ろから応援すること、それが現役とOBが連携を保てる秘訣です。
 会合などにおいて現役は、OBに楽しんでもらうためのストーリーを考えています。OBはそれを楽しむことが必要なのです。そこで現役の活動や対応を批判することは避けたいものです。
 

8/22(土)「コンサート」

【コンサート】
 セラヴィ神前、恒例のお昼のコンサート。本日は岡本さんのピアノ演奏とカンツォーネの組み合わせの素敵な演奏会でした。高いキーの歌声は優雅であり、懐かしさを感じさせてくれました。何となく過ぎゆく夏の終わりの寂しさを感じました。
 最初の演奏曲はサンタルジアです。イタリアの名曲ですが、この曲が発表されたのは実に150年前の1850年代のことです。150年前の新曲が21世紀の今も歌い継がれていることに驚きます。時代を超えて愛され続ける曲は、古を感じさせてくれる部分と古く感じさせない部分が同居しています。古さと新しさを併せ持つものが、時代を超えて生き残るように感じます。

 イタリア、ドイツ、アメリカの曲が続いたあと、コンサートは日本の曲で締めくくられました。「千の風になって」と「ふるさと」です。参加した人はこれらの曲に心を躍らせていました。志を果たしてふるさとに帰ること、誰もが夢を見ますが、現実は厳しいものがあります。それでもふるさとは迎え入れてくれる、そんな意味を自分の人生に照らし合わせているようでした。

 カンツォーネの歌声が響き渡ったセラヴィ神前の昼間。清々しい気持ちになって、再びまちに飛び出しました。音楽は清涼剤のようなものです。疲れた身体と気持ちを蘇らせてくれます。

【昨日のこと】
 昨日の勉強会に関して、参加した皆さんが良かったと言ってくれていることを知らせてくれました。実は政治や政治家に不信を持っている人が参加してくれていたことを今日、知りました。政治家は信用できないので政治参加はしないと考えている人達が、何かを感じ取ってくれたようです。これは何物にも代え難いものです。関心を持ってくれないことは、政治をより私達から遠ざけてしまいます。遠ざかった政治には私達の声は届きません。

 しかし理由を聞くと、政治家への不信は突然起きたものではないのです。過去の政治家が皆さんを政治不信へと導いたのです。もう過去からの体質の政治には終止符を打つべきだと思いました。
 応援しているのに平気で人を騙したり、応援しても気持ちが返ってこない政治家は数多くいたようです。そして偉そうで高い所に止まっている、そんな政治家のオンパレードが、政治不信を招いています。Kさんは「今までとは全く違うから来て見て・・」と声を掛けて来てくれた人がいました。恐らく不信感を持ちながらの参加だったと思いますが、最後まで熱心な意見交換をしてくれました。

 同じ感覚、同じ感性が必要なのです。遠い、高いところで止まっていると、地上の声は届きません。皆さんの言葉を借りると「腰巾着」、「何もない透明人間のような存在」、「弱いものに強くて、強い人に弱い」政治家が今も存在しているようです。
 こんな形容をされている政治家が今も政治を不信へと導いているのです。尊敬される筈はありません。民間企業でこのような形容をされるような従業員がいたら、職場を変えられるか、隅に追いやられるのが当然です。ところが政治家は、皆さんからの信託を受けている限り中央に居座ることができるのです。

 どの政治家がこのような形容をされているのか、接点を持たない多くの人は実態を知らないので分からないのです。このような次元で政治が見られていることを為政者は気付くべきです。
 そんな皆さんが「昨日の勉強会はとても良かった」と感想を持ってくれました。このことはとても嬉しいことです。政治参加をしていなかった人が関心を示してくれた。何かの一歩が始まったような気がしています。参加してくれた皆さんに感謝しています。

【懇談】
 その後、知人から紹介したいただいた方達と懇談の機会を得ました。話を聞くと、政治のことには関心があるのですが、従来の政治家は信頼できないと思っているので、これまで接点はなかったようです。そのため総選挙に入っていますが冷静に捉えています。

 政治家は政党ではなくて人柄で選ぶ時代に入っていることを感じました。皆さんとも、政治家は敷居が高くて話しができないというイメージを持っているようです。
 この責任は過去の政治家が持つべきです。このような先入観から入られると、スタートラインのゼロに持って行くだけでも大変なのです。ゼロからスタートできると三歩分理解を得られると三歩前に進んでいますが、マイナス5からスタートしていたとしたら、三歩前に進めてもマイナス2ですから、ゼロにも戻らないのです。
 不信と信頼は文字にすればそれほど変わらないように思いますが、不信と信頼の違いは矢印が別方向に向かっているほど大きいのです。せめて小さな数字であってもプラスに転じさせたいと、とても些細な小さな行動をしています。

 総選挙において、いくつかの感想が聞こえてきます。「あの議員の言っていることを聞くと、候補者ではなくて自分のことばかり売り出している。自分が得をするような言動ばかりで信頼できない」、「良いことを言っているようだけど、奥さん以外の女性とつきあっているので信頼できない」、「人の演説を会場に入らないで盗み聞きしている政治家がいました。会場に入ったらと声を掛けたら外に出ていきました」などの声です。声なき声のような声ですが、そんな政治家が応援演説をしても有権者の心に響かないことは確かです。
 時代は変わっています。有権者も変わっています。残念ながら政治家の一部は変わっていないようです。

【ご苦労様会】
 今月8月に退任した、前関西電力労働組合和歌山支店支部委員長前山さんのご苦労様会が開催されました。現在は16年間の長きに渡っての組合生活に別れを告げています。
 前山さんと思い出のある大勢の方が集まって、懇談の一時を過ごしました。
 私も挨拶の機会をいただきました。

 今日で夏の甲子園ではベスト4が出揃いました。トーナメントで残ったのはわずか4校になってしまいました。頂点を極める戦いへの期待感もありますが、同時に寂しい感じもあります。夏休み、毎年のことですが、夏の甲子園が始まった時には、ずっと夏休みが続くと思うのですが、ベスト4の頃になると一気に夏の終わりを感じます。永遠に続くと思っていた時間が永遠ではないことを思い知らされます。
 まぶしい季節でありながら寂しさを感じる季節が今であります。
 前山委員長との時間もずっと続くと思っていたのですが、人間前山さんとのつきあいは別として、今日の会で一応、委員長としての前山さんとはお別れとなります。本人はホッとしていると思いますが、寂しさも付きまといます。

 ただ終わってみたら限られた時間でしたが、充実した時間でもありました。一緒に活動できたことを心から誇りに思っています。私達は、これからも永遠に続く時間ではなくて、限られた時間を生きていきます。今日集まった私達が、いつまでも何かの時は集まれる仲間であることを確認して、挨拶とさせていただきます。
 前山さん、本当にありがとうございました。
 

8/21(金)「勉強会」

【防災対策】
 和歌山県内の地方自治体での防災対策に関する対応方針について聞くことができました。
 東南海・南海地震に備えての危機管理を進めようとする意識が目覚めたようです。今までは計画を立てているだけでしたが、計画を具体化させようとする試みがされそうです。計画が実行されることで初めて効果が検証されます。計画を実行しない計画があるとすれば、効果検証を避けているとも考えられます。効果検証を避けなければならないような計画は計画ではありません。
 ようやく進み始めようとしている計画への参画に関して確認を致しました。

【懇談】
 昼間はTさんと懇談の時間を持ちました。Tさんの所有しているテナントは退去が続き、現在は喫茶一店舗だけが継続して営業を行っている状態です。経済危機の波に飲み込まれている状況がここにあります。Tさんにとっても家賃収入が激減していますから、生活に響き始めています。
 テナントがこれほど退去したのは初めてのことだそうです。そして次に入居する見込みはありません。これが和歌山市の置かれた実態です。「店舗の入居が難しいのであれば、倉庫としてでも借りて欲しい」と切に話してくれました。

 こんな事態は今まで初めてだそうです。今が底との声もありますが、地面が安定している底ではないような気もします。「何とか持ちこたえたい」と話してくれましたが、この状態が続くとシャッターが閉められたテナントになる危険性もあります。
 何とか立て直す方策を考えたいと話してくれたことが救いです。

【太陽光発電】
 太陽光発電の導入について話し合いました。東京では大型ビルが環境対策を講じたビルが立ち並んでいますが、地方都市においては建設コストとの兼ね合いから環境対策を講じたビルになっていないところがあります。
 維持経費削減効果があることは理解するとしても、初期コストが嵩むので導入を検討している事業者があります。初期コストを抑えることを最優先にすることが事業者の考え方です。今の時代、経済が反転するまで初期コストを抑えようとするのが経営者です。

 地球環境問題への備えといっても経営が成り立つ範囲で備える考えですから、経済>環境の構図は変わっていません。和歌山県においてもこの考え方を採り入れられるようにしたいと考えています。

【Nさん】
 心臓の状態が悪化して一ヶ月も入院していたNさんが自宅に戻って来ました。自宅を訪ねたところ元気で玄関まで出て来てくれました。
Nさんは某病院に入院していたのですが、完治したと思い自宅に帰りました。ところが退院してから四ヶ月後に肺に水がたまっていることが判明しました。病院が完治したと告げてくれたので退院したのに、わずか四日後に緊急手術をすることになろうとは、その時は思ってもいなかったのです。

 素早く緊急自動車が来てくれたので一命を食い止めましたが、救急体制のぜい弱さについて意見を伺いました。
 それにしてもNさんの元気な生命に触れられて良かったと思っています。「まだやるべき仕事があるから戻ってきたよ」と優しく話し掛けてくれました。まだまだ次の世界に行くのは早いのです。

【依頼】
 世の中には考えられない考え方の人がいるものです。事業のために友人からお金を借りて投資したのに、上手く進展しなかったことから措置を講じたいとする依頼です。信じられませんが、貸したお金は金額にして約6,000万円。これだけの借金を返さないでいる経営者がいるのです。借りたものは返す。これが社会の常識です。非常識の人が多いことに驚いています。

【勉強会】
 今日の夜間は勉強会の時間です。以前からKさんと気軽な仲間の勉強会を実施したいと話していたのですが、その第一回目を本日実施することになりました。
会場は私の事務所にし、開始時間は午後8時からでしたが、遅い時間に集まっていただいた皆さんに感謝申し上げます。第一回目ですから会員相互の信頼を確かめ合う自己紹介の機会も設けました。
 そして初回ですから私から、「議会の役割、議会とは何をしているところ」について講演をさせていただきました。分かりやすいように簡素化して話を進めさせてもらいましたが、意見と要望が沢山あり、小さな勉強会の話易い特徴を認識することができました。

 主な意見は次のようなものです。
・介護現場を経験していない人が介護事業の発展に尽くすと言っても絵空事に近いものです。現場の実態を知って欲しいことやヘルパーさんの賃金を上げて欲しいとの要望がありました。今のままでは、特に男性は所帯を持てない低賃金に据え置かれているようです。25歳くらいまでは福祉職場で働けるのですが、これから結婚して所帯を持とうとすれば、転職も考えなければならないようです。右肩で賃金が上がれるしくみが必要ですが、福祉施設の経営に任せるだけでは厳しいので、国策としての検討課題です。

・教育の機会を提供するために、奨学金や入学金や授業料の銀行からの借入に関しての意見がありました。塾経営者からすると、学力があっても経済的理由から進学を諦める生徒もいるようです。塾に通うために自分でアルバイトをして、そのお金で塾の費用を支払っている生徒は珍しくはありません。保護者が生活に精一杯で塾の費用を捻出してくれないからです。ですから普段は英語と数学、そして国語の科目は学べても、夏期講習は参加できませんし理科や社会コースは費用面から参加することは困難になっています。受験のためには不利な条件です。
 そんな生徒が大勢いると聞きました。苦学している生徒たちに進学する道を開いて欲しいと要望を受けました。

・県庁組織は敷居が高いので中々建物に入っていけない。各分野にNPOサポートセンターのような中間支援団体の導入を図って欲しいなどの意見がありました。直接、県の職員さんに本音の部分は話出来ないことがあります。そんな場合、相談する場所があれば助かるというものです。
 NPOの場合も県庁に入ると話しにくいことが、民間の人にだったら打ち明け話もできるように、介護や教育の問題においても中間支援組織が存在していたら、行政機関と現場の接着剤的役割を果たしてくれるので、県民と県庁との間の風通しが良くなると考えています。

 県庁や市役所がどれだけ距離が離れているか分かる事例がありました。今の県知事と和歌山市長の名前を知らない方が多くいましたが、そんな皆さんから、県知事は木村さん、和歌山市長は旅田さんと答えてくれました。現在の地方政治への関心の低さと溶け込んでいない姿勢が伺えました。

・不妊治療で悩んでいる女性が数多くいるようです。ところが恥ずかしくて意見を言えないようです。不妊治療は周囲からのプレッシャーや自分との闘いでもあり、決して他人には言えない領域です。もっと言えば、夫や両親にも言えない深刻な悩みなのです。自分一人で病院に行く、不妊治療は費用も高額ですし、とても吐き気を感じるようですし辛い治療だそうです。

 そして少子化の名目での国や地方自治体の対応策は無神経だと怒りの声がありました。子どもを増やすために子供手当てを創設するだとか、三人目には更に加算するなどの方策がありますが、そんな施策を聞く度にプレッシャーを感じるそうです。子どもを授かれない悩みは本人にしか分かりません。手当てを創設したら子どもが出来るものではありません。周囲からの「子どもはまだ・・」の声が精神的に負担になっているようです。

 そこで不妊治療を国民健康保険の適用にすることや、補助金を支給する方策を検討して欲しいとの意見でした。子育て手当ても大切ですが、生むことの悩みと苦しさ、経済的理由を解消するために、不妊治療に関しての補助金が最初に必要なことだと認識しました。不妊治療は決して他の人に話せないものですから、この声なき声は大きな課題を提示してくれました。
 不妊治療は高額ですし人に言えないものですから、ここへの補助金の必要性を強く認識しました。隠れて悩んでいる人はとても多いそうです。女性専門医院に行くと、そのことが良く分かるそうです。少子化問題の本質に迫る、この問題にも関心を持ちたいと思いました。

 勉強会を終えたのは午後11時でした。遅くまでの熱心な議論、ありがとうございました。本当に良かったと感謝しています。
 

8/20(木)「ご意見」

【ご意見】
 昨日に引き続いてたくさんのご意見をいただきました。お礼申し上げます。代表的な意ご意見をいたします。
「暑い夏もがんばる素敵なお人柄です。世界陸上は進化、変わらないことが政治への関心を低くしていること、今こそ変化と進化を、の話は親しみやすくし分かりやすく大変良かったです。注目の選挙区が和歌山です。片桐さんはホームグラウンドで素敵に輝いて、伸び伸びとした表情と自然体に感動しました。感動の昨夜でした。お礼を伝えたいと連絡しました」。

「片桐さんからパワーをいただきました。お仲間に向ける笑顔が穏やかでいい雰囲気でした。お話のうまさとダブルであやかります。ありがとうございます」。

「今まで候補者の話を聞いたことがありませんでした。現地に行くと全く雰囲気が違うので驚きました。現場の雰囲気は凄いですね。これが選挙なのですね。昨日の興奮が残っているので今朝は職場の同僚に伝えました。同僚からは、「どうせ何も変わらないよ」と言われましたが、そうではないことを伝えました。今まで無関心だった私が熱心に政治の話をするとは思いませんでした。魔法にかかったような気がしています。誰が政治をしても同じではないことが判りました」。

「自民党と民主党の両方の候補者の話を聞けたことが有意義でした。どちらに投票するのかは、やはり話を聞いてみないと分からないものです。今までの考え方が変わりました。和歌山の一票も都会の一票も同じです。この価値あるものを大切にしたいと思いました。行って良かったと思っています」。

「来春から社会人になります。政治を選択する現場に入ったのは初めてでした。熱気ある体験に感謝しています。社会人になると政治との関係は切り離せないものになります。その手前で熱気に触れることができたことは有意義でした。分かりやすく噛み砕いた話を聞けたことに感動しています」。

「変化は不安ではなくて期待と進歩だとの話。感動しました。最近不安感を感じている人が多くなっているように思っていました。その不安感をなくすには変化の意味を知ることが大事だと思っていましたが、その答えは示されていませんでした。そのことを最初に訴えてくれたので、不安感を打ち消した人が多かったと思います。私の中の不安感は期待に変わりました。期待から進歩につながるように、そのことを期待しています」。

「これからおきる変化は未体験のゾーンに突入していました。変化は進歩だと聞かされ、納得しました。不安感を払拭してくれて余りあるものでした。あと10日に迫ってきた選挙、近づくにつれて期待と不安が入り混じっていましたが、今日の言葉で期待が勝りました。そして期待と進歩の言葉は素晴らしかったです。一言で不安感を打ち消したくれた言葉を発してくれたことで青空が広がりました。素晴らしい演説だった思います」。

 以上のようなものです。皆さんの感想を聞かせてもらって、こちらが感動しています。ありがとうございました。

【打ち合わせ】
 来月9月に開催予定の「県政を語る」つどいの打ち合わせを行いました。実施日時の確認、実施内容の詰めとゲストの依頼作業など、来月に向けて走り始めました。県政を皆さんに知ってもらうための演出を考えています。

【懇談会】
 夜は懇談会に参加しました。懐かしい顔との再会です。昔の仲間も仕事の分野が違ってしまうと、なかなか会う機会が少なくなります。電話での連絡は取り合っているのですが、顔を突き合わせての話し合いは、また密度が違います。明日からの力を得て、一日が終わりました。
 

8/19(水)「集会挨拶」

【シルバーユニオン】
昼食会を兼ねたシルバーユニオンの会合に参加しました。会員相互の懇親を図り、知識習得を図る目的での昼食会でした。本日のテーマは「40年目の卒業式」でした。学生運動の時代に卒業式を迎えた方は当時卒業式が中止となったため、式典に参加できなかったそうです。それから40年後の昨年、社会人として大学院を卒業した時に、卒業式を体験できた感動を語ってくれました。人は何歳になっても学ぶ必要があることを再認識しました。貴重な講和、ありがとうございました。

【集会挨拶】
 こんばんは。お忙しいところお集まりいただき、ありがとうございます。心より感謝申し上げます。ありがとうございます。昨日、総選挙が公示なりました。昨年は変化の夏でしたが、今年は交代の夏を目指した戦いが始まりました。
 ここにきて変化を不安視する声を聴くことがあります。しかし変化は不安ではありません。変化は期待なのです。変わらないことを求めて安心するよりも、こんな機会に恵まれたことの期待に胸を躍らせて欲しいと思います。

 ベルリンでは世界陸上が開催されています。テレビを見ていて寝不足の方も多いと思いますが、衝撃だったのは男子100m決勝でウサイン・ボルト選手が出した9秒58のタイムです。何が衝撃かというと日本人選手のタイムと比較した場合です。日本人選手の最高記録は1998年の伊東浩司選手の10秒フラットです。世界陸上界は毎年変化し、そのスピードは益々速まっています。それが日本人は10年前から時計が止まっているのです。

 政治の世界とよく似ていると思います。このように、私達は変化と進化に興奮しますしそこから次の舞台に期待します。ところが変わらないことには期待感はありません。世界陸上はテレビで見ても、失礼ながら、日本の陸上競技をテレビで夢中になって見る人は少ないのではないでしょうか。
 これまで変わらない政治を見せつけられてきた私達は政治への関心がなくなり、変化への期待もなくなっていたのです。今回の選挙は世界を震わせて変えた10秒58にも匹敵するほどの変化がここまで来ています。その変化の鍵を私達に託されているのです。

 変化と進歩の鍵を開けるのか。10年前どころではなく、60年前から続く道の鍵を選択するのか。不安に挑戦する私達の勇気が試されているのです。
 進歩と変化には勇気が必要です。歴史的な瞬間を体験することができるのは、この機会を逃すとこの先は何時になるか分かりません。どうか歴史を刻む一人になって下さい。

 今日の会場にたくさんの方に駆け付けていただきました。その中の一人を紹介させて欲しいと思います。
 国政のことに関心がありテレビで国会中継などをよく見ている方から、問い合わせをいただきました。どれだけ関心があっても、国政はテレビの世界ですから自分で体験することはできませんし、意見を届けることもできません。今までは遠い世界の出来事だと、国政への参加を諦めていたそうです。

 そして今日の誘いに対しての答えをいただきました。「私が行かせてもらっていいのですか」との言葉です。「是非、来てください。国政を目指す人の言葉を直接聞いて下さい」と私は答えました。
「是非行かせてもらいます。国会中継が好きな父も喜んでくれると思います」と娘さんから出席のお返事がありました。
 国政がこれほど遠い存在になっているのです。そして今日、この瞬間からは身近な存在に変化している筈です。まだ国会議員ではない、志を持った候補者の声を直接聞くことができるのですから。そして来月になると、私達の声を直接、国政の場に届けてくれるのですから。
 候補者の浪人生活の4年間、1,450日の苦労が、国政を私達の下に返してくれると信じています。

 世界は変化しています。日本はどうですか。世界は進歩しています。日本はどうですか。私達は日本の中の和歌山で暮らしています。和歌山のことだけを考えている時代ではありません。日本を変えなければ和歌山も変わらないのです。和歌山から声を上げると日本が変わるのです。まだまだ目指すべきものがある限り、変化を期待するよりも変化を作っていきたいと思います。

 歴史は突然作られるものではありません。先人達が築いてくれた土台の上に私達は立っているのです。今回こそ、この尊い土台に、形のある新しい政治を打ちたてようではありませんか。それが出来るのは、今を生きている私達だけなのです。

 私達の世界が変わるまで、あと11日です。私達の強い思いで交代の夏を演出したいと思います。最後は震いたつこの言葉で締めくくりたいと思います。がんばろう、和歌山。がんばろう、和歌山。ありがとうございました。

【ご意見】
 本日参加していただいた全ての皆さんに深く感謝申し上げます。皆さんが参加してくれたことが素晴らしい会になった最大の要因です。ありがとうございました。終了後、たくさんのご意見をいただきました。
「素晴らしい挨拶でした。感動しました」。

「熱気が私にも伝わってきました。これだけのことを仕上げられることに感動しています」。

「皆さんの挨拶はとても良かったです。暖かくて強くて、一票の大切さを認識しました」。

「とても分かりやすい例えをしてくれたので、誰にでも分かる内容でした。政治参加の必要性はシンプルで分かりやすかったです」。

「全く政治と違うところから入ったので関心が持てました。この挨拶はとても感動しました」。

「世界陸上の話は興味を惹きました。期日前投票に行くことにします」。

「日本を変えて下さい。和歌山を何とかして下さい。期待しています」。

「若い力で和歌山を変えて下さい。盛り上げて下さい。ありがとうございました」。

「本当に期待しています。本当に期待しています。今日会場に着て来て良かったと思っています」。

「声をかけたのですが、割合では10人いたら1/3は変わらないことを望んでいるようです。でも残りは今までと違った反応があります。それは投票には行きますという反応です。今まで行かなかった人達が今回は行動を起こしそうです」。

 頂戴した意見の中から主な意見を記させていただきました。皆さんに感謝しています。ありがとうございました。

【懇談会】
 集会を終えた後、二か所の懇談会に参加しました。本日の感想や期待を聞かせてもらえました。「絶対に応援しているから心配しないで下さい」、「大丈夫、私は信頼した人を裏切りませんから」などの意見をいただきました。
 続いての場所に到着したのは午後12時前でしたが、会場から帰らないで待っていてくれました。遅い時間でしたが、有意義な懇談会となりました。解散したのは午前2時30分過ぎでした。遅い時間まで本当にありがとうございました。心より感謝しています。
 

8/18(火)「デジタル化」

【デジタル化】
 2011年7月24日までにテレビのアナログ放送が終了しデジタル化されることになります。デジタル化する意味をよく知らなかったのですが、今日デジサポの方と話をしたところ解明されました。

 デジタル化する意味は次のようなものです。現在、使用されている電波は飽和状態にあり、これ以上新しい周波数を増やすことができないところまで来ています。アナログをデジタル化することで周波数は2/3程度に圧縮することが可能となり、周波数に1/3の余裕が生まれます。イメージとしてビデオテープがDVDに置き換え収納スペースに余裕が生じたようなもので、デジタル化することで使用できる周波数領域が増加するのです。

 現在の電波使用領域の空きが増えることで新しい使い方が可能となります。例えば、緊急防災無線に活用することで、救急車で患者さんを病院に移動している途中に患者さんの様子を映像で病院に送れますから、病院に到着するまでに救急車内で適切な措置が可能となります。病院到着前に医師の指示に基づいた措置を講じることで、後行程が容易になります。
 現在は電話や無線などで病院と連携を図っているため音声だけです。映像で確認するのと音声で確認するのとでは医師の指示が違ってきますから、生命の安全のために活用できるのです。

 この他にも電波の新しい活用方法が生まれそうです。このように電波を有効活用することで私達の生活の安全確保と利便性の向上につながることがデジタル化の真の目的です。勿論、テレビのデジタル放送によって双方性が生じますし、アナログとは違った鑑賞方法が生まれていますからテレビの楽しみ方も向上することになります。
 全国で7万回、和歌山県内では570回のデジタル放送の説明会が計画されています。これを10か月で仕上げようとしていますから、相当ピッチを上げているようです。

 一戸建て住宅の場合は問題が生じませんが、集合住宅や県営住宅、教育施設などでは課題があります。アナログの共同受信アンテナを採用しているところでは、デジタル対応の共同受信アンテナに建て替える必要があるのです。国からは半額補助が受けられますが、一機当たりの建て替え費用が1,000万円だとすると半分の500万円が地元負担となります。自治会負担なのか、誰が負担するのかが問題となります。
 テレビは生活に欠かせない娯楽ですから誰もがその楽しみを享受する権利があり、情報を受け取る権利もあると思われます。デジタル化に伴って個人で費用負担をしなければその権利を享受できない環境にあるとすれば、国として、または地方自治体として考えて欲しいところです。何しろ地上波デジタル化は国策として推進しているのですから。
 費用負担を伴わない家庭もあるし、デジタル受信用の共同アンテナを建設しなければならにない家庭もあることが問題です。国としてはデジタル化を推進する意味は理解出来ますが、国策なのに個人負担が必要な人が発生することは問題だと思います。

 噂レベルですが、県営住宅の共同アンテナのデジタル受信化が進展していないため、そこで生活している皆さんがデジタル対応のテレビに切り替えができないと困っていると聞きます。この時期に、テレビが故障するなどの原因でアナログ放送テレビを購入するのは二重投資になり家計の負担が増えます。本来であればデジタルテレビを購入したいところですが、県営住宅の部屋では見られないとなるとテレビを見る権利の観点から問題だと思います。

 総務省からのデジタルサポートの説明会は、平成20年9月から和歌山市に入ります。説明会を聞いても、デジタル化に対応できない県営住宅や費用負担が求められる地域の皆さんにとっては意味がありません。それまでに国や県が根本的問題を解決するための施策を講じて欲しいところです。

 県営住宅のデジタル受信用の共同アンテナの設置計画の有無や、計画がある場合の工事計画、そしてデジタルサポートとの連携に関して調査したいと思います。同様に公教育施設の共同アンテナの設置に関しても調査が必要です。国と県のスタンスが県民サービスの観点になっているのかどうかも含めて調べたいと考えています。
 また生活保護世帯であり、かつ、NHKの受信料金を免除されている家庭は、デジタルチューナーを無償で提供を受けられます。デジタルチューナーは約1万円ですから、必要な家庭は申請していただく必要があります。これは申請しなければ適用を受けられませんので注意が必要です。

 この経済危機の中、1万円の負担でも厳しい家庭が数多くあります。そんな声を国は聞いていません。デジタルの費用を国民である私達が、テレビを買い替えることで負担しなければならないことに怒りの声があります。この事実を知って欲しいと思っています。

【総選挙】
 いよいよ総選挙の公示がなりました。暑い夏がもっと熱くなりそうです。皆さんから候補者に対する意見を聞きました。
 「初心を忘れないでいつまでも謙虚でいて欲しい」、「選挙後は距離が遠くなってしまうので、いつまでも最初の距離感を保っていて欲しい」などが集約した意見です。政策の推進も大切ですが、支持してもらうためには候補者の人柄が大きな部分を占めています。いつしか人の意見を聞かなくなる、態度が偉そうになる、冷たくなることが多々あります。そうなるのは最初の志を失っている兆しです。

 今回の候補者のこれからに注目している人が多くいます。声なき声、というよりも、声が届かない声が本音の声です。これらの地の声にも注意を傾けたいところです。地の声は素直な気持ちを持っておかないと聴こえてこないものです。
 謙虚で身近な距離感でのつきあいを続けたいものです。

【その他】
・太陽光発電システムに関しての打ち合わせを実施。地球環境問題に対応する日本版グリーン・ニューディール施策の影響で伸びが好調です。この分野での活動も活発化していることが分かります。

・多数の皆さんから選挙に対する意見をいただきました。変化への期待感の高まりが感じられます。選挙結果は分かりませんが、12日間の戦いが始まったことへの関心は高いものがあります。意見と期待は数多く寄せられています。皆さんに感謝しています。

8/17(月)「鏡」

【鏡】
 先日、全国的に人気のある国会議員N議員が和歌山県にやってきました。各地で演説をした後、夜9時20分発の関西空港から羽田便に乗ることになりました。友人がN議員を車で関西空港までお送りしたのです。その時の話を聞きました。

 N議員は一人で和歌山県に入っていました。秘書は同行していなかったため、搭乗手続きは自分で行ったそうです。顔を見てN議員だと気付いた空港関係者が、部屋を用意して出発までの時間休憩できるように手配したのですが、N議員はそれを断って通常の待合室に向かったそうです。また関西空港までの車中でも気さくに話をしてくれたので、全く気を使うことはなかったそうです。

 友人は「国会議員とは思えなかった」と感想を話してくれました。友人が言ったように国会議員の現在のイメージは、近寄り難い、偉そう、秘書任せなど良いイメージは少ないようです。確かに出張時に空港の搭乗手続きを自分でしている議員は少ないと思いますし、秘書を伴わないで出張する国会議員も少ないと思います。
 友人は議員とは思えない姿勢に驚いて、忽ちファンになったようです。話を聞いた私も、それだけで好印象を持ちました。

 N議員は東京の選挙区から選出されています。その選挙区の有権者は転勤族が多くて、1年で10%の有権者が転勤して選挙区外に行ってしまいます。折角、支持者との関係を築けたのに次の選挙の時はいなくなっていることが多々あります。4年で40%の有権者が入れ替わるのですから、支持者を維持することは大変なことなのです。有権者が入れ替わっていることから、常に緊張感を持って支持者と接しているそうです。

 ですからN議員を支えている支持者の要望は、生活道路を舗装して欲しいとかやガードレールを設置して欲しいとなどはありません。国政で仕事をして私達の生活を豊かにして欲しい。そしてこの国を安全に発展させて欲しいといった、大きな課題を与えてくれるようです。
 つまり小さなことを依頼して活動の時間を制約するのではなくて、託した限りは自由に活動して国の行く末を見通しくれることを支持しているのです。

 このように支持者が候補者や議員の資質を決定しているといいます。小さな要求ばかりを依頼するようでは、政治家は育ちませんし大きくなりません。政治家が小さくなってしまうと、その地域も小さくまとまってしまいます。支持者が議員の資質を磨いていますから、支持者が地域や国の将来を決めてしまうのです。

 選挙も大切ですが、それ以上に当選してからの活動が重要ですから、支持者として候補者を活動の舞台に送り出した後は、その活動を見守って欲しいのです。活動できる環境を作ってくれることが嬉しいことなのです。
 発展している地域では、支持者が政治家に活動させる環境を持っている筈です。支持者の資質以上に政治家は大きくならないのです。
 「良い政治家の周囲には良い支持者がいるものです」とN議員が話していたそうです。

【フラメンコ協会臨時役員会】
 和歌山フラメンコ協会の臨時役員会が開かれました。議題は上半期の活動の経過報告と下半期の活動計画についての確認をしました。課題はフラメンコスタジオを知ってもらうためにスタジオライブを開くことに関してのものや、フォルテワジマのスタジオを借用した公演を行い、和歌山市中心市街地の活性化にも寄与したいとの思いをどう実現させるかなどでした。

 そしてもうひとつの議題は、和歌山フラメンコ協会の法人化に関してのものでした。現在、任意団体として活動していますが、森久美子先生個人力に頼る部分が多くなっているため、森先生の負担が重くなって来ています。本来はフラメンコの素晴らしさを和歌山県から全国に伝えるための活動は人材の育成を担ってもらうべきなのですが、現在のところ、営業や興業の準備など森先生に負担させています。これでは本来の使命を全うできないので、社会的信頼を得るために同協会を法人化することで、森先生の出番を少なくできないかを議論しました。

 森先生個人の任意団体ではなくて人格を持った和歌山フラメンコ協会にすることで、理事が窓口になって折衝や契約行為をすることが可能になります。協会の印鑑で仕事ができる環境に持って行くことでフラメンコ文化の普及を拡げることが可能になれると考え、議論を交わしました。役員会として法人化は賛成するものの、単に補助金を受けるためではなくて、和歌山フラメンコ協会が目指す目的を達成するために有効であれば法人化することとしました。

 和歌山県内の人にフラメンコを知ってもらいたい、そして好きになってもらいたいとの思いを法人化することで活動の領域を拡大したいとの考えは一致しています。そのための方法を議論して、社団法人を初めとする法人化の利点と不具合に関して、深く調査することにしました。

【懇談会】
 夜は経営者数人と懇談会を行いました。建築業界では依然として経営環境が厳しく、このままでは会社が持たないと悲鳴をあげています。請負金額の低コスト化と仕事量の少なさが重くのしかかってきているようです。仕事をしてもしなくても、会社を維持するだけで精一杯のところがあります。新しい分野に乗り出そうとしていますが、そこも建築会社にとっては未知の領域ですから危険が伴います。

 下期を迎えるに当たって、今後の経済の見通しに意見交換を行いました。本日、経済成長率に改善の兆しがあると報道されましたが、地方では全く改善の兆しがないことは本日会った経営者の話を聞くと明らかでした。地方の小さい会社が潰れても、国の経済成長率には影響を与えることはありませんから、地方の小規模の会社の置かれた実態は数字には現れにくいものです。国にとっては数字に表れないかも知れませんが、地方にとっては全て生活している人が存在している大切な会社です。経済成長率の数字からすると誤差の範囲なので、存在しても潰れても関係ないとは言えないのです。
 地方にとっては大切な会社です。何とかこの経済危機を乗り越えたいものです。

【その他】
・先輩から、和歌山市内の二人の会社経営者を紹介したいと連絡をいただきました。一人は昨年社長に就任したばかりでやる気があり、和歌山市を元気にしたいと意欲を持っている方です。もう一人は音楽関係の方ですが、総選挙明けに紹介してもらう方向で調整しています。

・以前から話のある、店舗改装に伴う資金融資に関しての相談です。お盆が明けたので金融機関も通常ですから、資金計画と事業者からの必要資金の見積もりを提出してもらいました。厳しい時代における挑戦を支援したいものです。

・明日公示の総選挙やそれ以降の選挙動向に関して、問い合わせや意見を多数いただきました。明日が変わることへの期待感が高まっていることを感じました。

8/16(日)「二流」

【公約】
 早いものでお盆の期間も終わりました。時間の経過を本当に早く感じています。明日から日常に戻りますし、一気に総選挙に向けた暑い夏に突入していきます。
 そんな中、公約の話を聞きました。民主党の公約には財源の裏付けがないと言われていますが、今までの自民党にそれがあったのかというものです。2009年、国の借金は約800兆円に膨れ上がっています。財源の裏付けのある政策を行ってきたのであれば、国の借金はここまで増えていなかったのではないかという意見です。

 つまり財源の裏付けのない政策を推進してきた自民党が、他の党の財源の裏付けを言うことは出来ないというものです。政治に関する話が今まで以上に街中を巡っています。それだけ政治への関心が高まっているのです。
 ただ政権交代の風は、東京では暴風だそうですが大阪では微風だそうです。和歌山に来るとそよ風に弱まっているようです。このことや首長連合の動きによって地方がどう動くかが鍵を握るようになってきました。これからの日本を動かす鍵が地方にやってきた感じがあります。

 2009年の総選挙の公示が8月18日、投票日は8月30日です。保守同士の政権選択選挙は歴史の転換を促すのでしょうか。私達は歴史の真っただ中に存在しています。歴史的出来事になるかも知れない日を生きているのです。いつの日か、私達は歴史の一ページを次の世代に話しているかも知れません。

【二流】
 今日、将棋の羽生善治さんの言葉をある人から聞きました。
「三流は他人のいうことを聞かない。二流は他人のいうことを聞く。一流は他人のいうことを聞いて行動する。超一流は人のいうことを聞いて工夫する」そうです。思い当たる節があります。自分が言うばかりで人の意見を聞かない人がいます。当初は頼もしいと思っていても、何度か話をしている内に進歩していないことに気付きます。他人の意見を聞かないので成長の速度が遅いからです。自分の言うことに間違いがないので人の言うことは聞かない姿勢では、成長度合いは緩くなりますし人はその場所から離れていきます。二流を通り越して三流の人だからです。

 自分の意見を言った後、相手の意見も良く聞くこと。素直に聞けばその中に必ず取り入れたい個所があります。それに気付かないのは最初から聞く気がないからです。人の言うことを受け入れ自分のものにする人が一流であり、超一流の人物につながっていくのです。

 せめて社会から疎外されていく運命の三流の人にはなりたくありませんから、最低限、一流に上れる要素のある二流の場所からスタートしたいものです。
 人の言うことを聞かない人は何年経っても人の言うことを聞かないものですから、いつまで経っても三流のままです。人の言うことを聞ける、それがスタートラインです。
 古くから良く聞く例えです。「口が一つで耳が二つ」、だから自分が言うことよりも相手の言うことを聞くことが大事なのです。社会で生きている人である限り、この例えが続くと思います。
 相手の言うことを聞ける人は一流への道を進める人なのです。

8/15(土)「リゾート地」

 今日はお盆休みをいただきました。一年の半ばで休日をとると、今までの流れから立ち止まれました。携帯電話から離れると最初は不安がありますが、一日経つと普通に戻ります。日常からも携帯からも離れると、不思議と新鮮な気持ちになります。
 ここで突然、観光地とリゾート地の違いを感じました。観光地は基本的に自然が作り出してくれたものですから、その多くは点在しています。和歌山県だと、白浜と勝浦、熊野に高野山といったものです。一ヵ所に滞在してその全てを見ることはできません。

 ところがリゾート地とは人がお金を投資して、そこにサービスを付け加えたものですから、そこにいるだけで自分が望む体験ができるものです。つまり一ヵ所に滞在していても暫くは飽きがこないのです。
 観光地は周遊しますから、満足感を得られる場合もありますし、期待外れの場合もあります。サービスレベルにもバラツキがあるものです。でも人が加工していない自然の織りなすドラマに感動させられることがあります。暗闇から燃えるような太陽が昇る瞬間や、一日を終えて静かに沈み行く太陽の影など、その時の気持ちにも依りますが、見る人によってそれぞれ違う気持ちにさせてくれます。

 リゾート地は一定水準以上のサービスを提供してくれますから、期待外れは少ないのです。ここに行くと間違いがない。お客さんはそんな気持ちを持っているので、何度でもリピーターとして訪れてくれます。
 リゾート地には何もなくてゆっくりできる場所だとの認識があのますが、サービスの提供があります。一流のサービスの提供がある場所がリゾート地と呼ばれるところです。何もなくても一流サービスがある場所だから人はそこに行くのです。勿論、日本のリゾート地はヨーロッパのバカンス地とは違いますから、そこに何もない筈はありません。訪れる人を楽しませてくれる仕掛けも食事もあります。

 そしてまちぐるみでおもてなしの応対をしてくれます。駅を降り立つとその気にさせてくれる。バスやタクシーは親切でホテルのサービスも行き届いている。そしてそれらはバラバラで存在しているのではなくて、まちとして統一されたレベルにあるのです。ホテルのサービスは良いけれど送迎バスの対応は良くないことはないのです。食事は美味しいけれどウエイターの応対は良くないこともないのです。全てが同じレベルで提供されている、しかも一流のレベルで揃えられている場所がリゾート地なのです。

 お客さんが駅から降りてタクシーに乗ったところ気分を害した。そんなまちはリゾート地とは言いませんし、観光地とも言い難いところです。タクシーも飲食店も、観光案内所もホテルも、全てのサービスレベルが整っていることがリゾート地を名乗れる条件なのです。

 全国からお客さんを呼び込んでいるリゾート地は、やはりまち全体のサービスレベルが違っています。一日滞在する人にだけ高いサービスを提供しているのではありません。毎日、高いレベルのサービスを提供し続けているのです。今日も明日も。一日でもサービス意識の低い日があると、その日に訪れたお客さんは失望することになります。プロは決してそんなことをしないのです。毎日、毎日、同じように高いレベルの仕事を繰り返しているのです。プロは奇跡を起こせる人のことではなくて、仕事に携わっている毎日において同じことを繰り返せる人のことを言います。

 他の観光地での二流のサービスに慣れてしまっている人が、一流のリゾート地を訪れるから感動するのです。一流のリゾート地では一年365日、同じようなサービスが繰り返されているのです。それが実力なのです。

8/14(金)「お盆」

 お盆休みに入っています。市内の自動車は少なくなりますが、高速道路は混雑し始めています。お盆は祝日ではありませんが、伝統的な意味合いのある日ですから製造業などでは連続した休みになっています。

 ただサービス業では人が出る時期ですから、一年で最も忙しい時期のひとつになっています。私も休みをいただきリゾート施設に出掛けたのですが、日本のサービスレベルは世界一だと思っています。店員はとても礼義正しいのです。お客さんである相手を見掛けると積極的にお手伝いのため近寄って声を掛けてくれます。

 「何かお手伝いできることはございませんか」と。声を掛けられると、仮に何か思っていたとしても、その一言で満足してしまいます。お客さんにとって、ここでいることを認識してくれていたら満足を得られます。存在を認識してくれない場合に不満が出るのです。

 例えば、ホテルに到着した時、先にホテルの人が先に他のお客さんの応対をしていて自分の相手をしてくれないと不満に思うのです。それは自分がここにいることを認識してくれていないとの思いから発生するものです。
 ところがリゾート地のサービスレベルは高くなっています。ホテル内で案内を担当している人、現在は日本においてもコンシェルジェとも呼ばれていますが、この係の人が待機していて必要な係に案内してくれるのです。一言だけ掛けてもらっただけで、お客さんはホテルに来たことを知ってくれていると安心するのです。

 最初の一言の声掛け。それが安心感と満足感を与えてくれるのです。サービスは人が作り出してくれるものです。どれだけ立派な施設であっても、そこに人が関与していないと満足は提供できません。サービスは人が作り出すもので、それは初対面の挨拶から始まるのです。
 お客さんに声を掛けるか、来訪を気付かないか。案内人のその一瞬の一言が、サービスレベルを決定づけます。

 ところで人は時には日常から離れた体験が必要です。それが人生の幅を広げてくれるからです。旅行、映画、絵画や音楽鑑賞などがそうです。年に旅行は数回、映画や絵画、音楽鑑賞もできたら二桁は行きたいところです。最近は中々時間を取れていませんでしたが、少し気分転換することができました。

 旅行は非日常の体験をさせてくれるのに最も適したものですし、リゾート地は何か所も回らなくても一ヵ所で素晴らしい体験をさせてくれる場所です。ゆったりとした時間の流れもあれば、瞬く間に過ぎ去る一瞬に凝縮された時間もあります。くつろげる場所とスピード感を感じられる場所を選択できるのが、サービスレベルの高いリゾート地です。

 一流の施設では一流のサービスも体験できますから、とても自分が磨かれます。二流のものばかりに慣れてしまうと、自分も二流になってしまいます、一流に触れて接して、そしてそれを取り入れて自分の言動に磨きがかかるのです。

 ところでサービスといってもマニュアルで画一されているので心に響かないとの意見があります。そう感じるのは感性の優れた人か一流のサービスを数多く経験している人、または心が不満で充満している人のどれかです。

 でもサービスでも最低限のルールがありますから、マニュアルで最低レベルを揃える必要があるのです。それ以上にサービスレベルを高めるのは、その人の資質と組織としてお客さんをお迎えしようとする姿勢にあります。「全てはお客さんのために」行動している組織のサービスレベルは必然的に高くなるのです。

8/13(木)「大人の授業」

【大人の授業】
 面白い企画をいただきました。「大人の授業」へのお誘いです。大人にとっては記憶の彼方にある国語、算数、理科、社会の授業を大人に受けてもらおうとする企画です。但し学校の先生からのものではありません。社会人が社会で身に付けた勉強法を、大人のための勉強法として伝授しようとするものです。

 授業は二日間。両日とも基礎講座を行った後、各科目の授業に入ります。
そして主催者のKさんから、社会の授業を担当して欲しいと依頼をいただきました。基礎講座はKさんが行いますが、四科目は県内在住の社会人に講師を依頼する予定で、有難いことに、その中の社会の講師に指名してくれたのです。
「大人の授業」は今年11月に計画されていますから、授業計画案が出来上がってから、授業内容を決めたいと考えています。

 この企画が生まれたのはKさんの発想によるものです。普段、Kさんは各方面の講座の講師を務めています。常に相手に知識を与えているので、新しい知識を吸収する機会が少ないのだそうです。講座を充実させたものにして参加する皆さんの満足感を高めると同時に、Kさんも新しい知識を吸収したいと思ってのものです。社会人の知識は、人から得るものが生きた知識として重要なのです。
 数ある社会人の中から、楽しい企画にお誘いいただいたことに感謝しています。

【デジタル放送】
 テレビの地上波デジタル放送は2011年から開始されます。アナログからデジタルへの切り替えが始まっていますが、対応できない地域があることが課題です。それ以外にデジタル放送を受信できる地域であって、デジタル放送対応テレビを購入しても放送を見られないところがあります。県営住宅がそれに該当します。県営住宅のテレビ放送は集合アンテナにより見ることができています。そのアンテナをデジタル対応のものに取り換えていないので、県営住宅内でテレビを変えても見ることができないのです。

 そんな県営住宅のデジタル対応の必要性に関して依頼がありました。併せて、市営住宅の実態はどうなっているのかも調査したいと考えています。
 デジタル化は国の決定事項ですから、地方自治体でもそれに対応して欲しいと思います。
テレビを見る環境を持つことは今や権利とも言えそうですから、早期対応して欲しいものです。

【懇親会】
 和歌山県紀の川市の知人を訪れました。各分野で活躍している皆さんと懇親を深めることができました。紀の川市はお隣の市で近いのですが、なかなか訪れる機会がありません。お盆でもあり時間をとって挨拶をさせていただきました。
 ある経営者が言いました。「お客さんの応対をする人はプロでなければならない。例え千円でもお金をいただく限りはプロの仕事が求められるのです。お客さんの応対をするのがアルバイトの学生だったとしても、その彼が千円程度の仕事だと思った対応をした場合、評判を落とすのは彼ではなくて、お客さん応対をさせたその会社なのです」。

 やはり経済危機の中においても売り上げ落としていない経営者は違います。やさしさの中に厳しさを持っていることが分かりました。笑顔で話していても、相手の応対とサービスレベルを見抜いてしまいます。半日ご一緒させてもらって学ぶことが多々ありました。

 そして夕方からはいつもお世話になっている皆さんとの懇親会に参加しました。日ごろからお世話になっているSさんの自宅でのガーデンパーティです。夏の暑さをぶっ飛ばそうと約30名の方が参加した賑やかな会となりました。

8/12(水)「お盆」

【期待】
 皆さんと話し合うと、新しい政権への期待が感じられます。Aさんも政権交代に期待している一人でした。「人は長い間続いてきたものを変えるのに不安があるものです。政権も長く続いているため、政権交代を期待しているものの不安感もあります。しかし不安から逃げていては何も変わりません。不安感を消し去るために一票を大切にしたいと思います」と話してくれました。

 現状維持のままでは地方分権も情報公開も進展しないことは明らかです。隠されている情報を開示させるためには政権交代が必要だというものです。外交やエネルギー、教育問題への不安があると聞きますが、これらの政策は保守系政党が政権を担当している限り急激に変化することはありません。ですからまだ見ぬ一歩を踏み出す覚悟を持ちたいと考えています。

 ところで農業政策などに関して、農家の意見を聞いてマニフェストを見直しすることに対してブレているとの指摘もあります。しかし有権者の意見を聞いてマニフェストを直すのは当然のことです。公示してから直すようではブレていると言われても仕方ありませんが、人の意見を聞いてより良い方向に修正するのは当然のことです。それをしない方が不適切なのです。

 そしてマニフェストを具体化する過程でも現実と照らし合わせて修正が伴います。抽象的なものを具体化させる過程でその作業が生じるのも当然のことです。
 何にしても、現在に至るまで政府は800兆円を超える負債を抱えるようになっているのです。財源が示されていないとの指摘に対しては、それでは今までは財源を示して政策を行ってきたのか確認したいところです。もしそうであればこれほどまでの巨額の負債の蓄積はなかった筈です。財源の担保がないのに政策を続けてきたのが現在までの日本なのです。それを変えようとするのですから摩擦が生じるのは当然のことです。抵抗を感じても前に進む勇気を持ちたいものです。

【政治参加】
 Oさんから連絡をいただきました。来週集会を計画していますが、この参加の呼び掛けに関して車椅子の父親を参加させたいとの依頼です。父親はテレビの政治関係のニュースに関心を持って見ているので、実際の集会に参加して政治論争を聞かせてあげたいとの思いからでした。勿論、参加は大歓迎です。歴史的な総選挙になりそうですから、ここで展開される論争を一人でも多くの人に聞いてもらいたいのです。車椅子が駄目だとの話は全くありませんから参加は歓迎です。
「是非とも聞きたい」。嬉しい連絡をいただきました。政治参加の意思表示をこれだけ聞くのは初めてのことです。

【お盆】
 お盆に入ります。今年亡くなった田村誠さんは初盆を迎えました。仏壇の写真はあの時と同じように微笑みかけてくれました。田村さんの家族で迎える筈だった今年のお盆は少し寂しい感じがしますが、それでも凛とした姿勢で応対してくれました。
 お盆の今日、田村さんはこの家に帰っていると思います。ここでは静かに時は流れていました。

 引き続いて関良規さんのお参りにも伺いました。早いもので二度目のお盆を迎えています。お供えの傍に私のホームページのコピーが飾られていました。関さんと田村さんに関するコラムのコピーを親戚の方が出力してくれていたのです。読み返してみるとその時の気持ちが思い起こします。その時の気持ちはその時でないと感じられないものですから、文字にしておかなければ、鮮明な出来事でも記憶が薄れていきます。まして自分の気持ちであっても思い出すことは難しくなります。

 そんな時でも文字で残しておくと、瞬時にその時にタイムスリップすることができます。
 いつまでも忘れないでおくには記録しておくこと。鮮やかに蘇らせるためには文字として残しておくことです。自分のコラムを読み返してみて、読んでくれている人がここにいること、そしてご家族の方に関さんとの思い出を伝えることができていることを嬉しく思いました。
 コラムに掲載していることに感謝されました。一人でも何かを感じ取ってくれる人がいるだけで、書き続けている値打ちがあると感じました。

【集会】
 夜は県民文化会館で開催された集会に出席しました。会場は満員となり多いに熱気を持った集会となりました。今回は舞台の上に席を設けてくれていました。県民文化会館の舞台からお客さんの席を見るとその迫力に圧倒されます。

 芸術家やここで公演する人の凄さを感じました。この舞台で何かを演じることやスピーチすることは並大抵のことではありません。普通であれば立ち竦んでしまいます。二階席を見上げると押し倒されそうな迫力で迫ってきます。
 ここで話をするだけでも凄いことですし、お客さんに感動を与えたり笑いを誘えるのはプロの業なのです。改めて俳優や歌手の凄さが分かりました。千人規模の人前で自分を表現することは易しくはないのです。これからは簡単に、舞台出演者の評論をすることはできなくなりました。

 舞台に上がってから、客席のお客さんのお顔が分かるようになるのは10分程度かかりました。慣れてくると不思議なもので、一人ひとり顔が分かるようになってきます。視線が集中する凄さを体験することができました。
 そんな中でお客さんを惹きつけた主役に拍手を贈ります。この舞台に相応しい素晴らしい演説でした。

8/11(火)「訪問活動」

【訪問活動】
 お盆が明日に迫っている今日、休みに入っている会社や施設が多くあります。ある保育園では今日、明日から夏休みに入るため、最後にプールで遊んでいました。保育士さんは衣服が濡れながらも子ども達の遊び相手をしている姿が印象的でした。子ども達はこのようにして大きくなります。大人になった時、当時の大人たちがどのような思いで見守ってくれていたかを知ることはありませんが、大人の視線で見ると、愛情一杯で育まれていたことが分かります。自分の子どもの頃にお世話になった先生のことは記憶になくても構いませんが、その分を次の世代の子ども達のために尽くしたいと思わざるを得ません。

 夏休み前の光景に接してそんなことを思いました。時代が変わろうとも、変わらない愛情があるのです。少し前に子どもだった大人が、しっかりとその役割を務めています。
 続いて、今年夫を亡くしたMさんを訪ねました。未だ一人になった事実を受け入れられない様子があります。しかし余りに悲しんでばかりいると、未練が残ってこの世を去ることができないのです。この世でもなく、次の世界でもない場所にいることは成仏できないことになると思います。安心して天井人になるために、思いを残しながらも悲しみに暮れていてはいけないのです。そんな励ましをしてきました。

【ランチ】
 先輩の子どもが経営している飲食店を訪ねました。平成21年3月末に開店したお店で、経営者はそれまでアメリカはロサンゼルスで暮らしていました。そのため和歌山市内に開店させたお店もアメリカ西海岸の香りが漂っています。雰囲気も味もアメリカンテイストです。店内にはオバマ大統領のシャツも揃えられていて、現在のアメリカを感じることができます。
 お盆が過ぎた頃に、和歌山市に誕生したロサンゼルスの香りがするお店を訪れたいと思っています。

【グリーン・ニューディール】
 公共施設、学校施設への環境対策が講じられようとしています。日本版グリーン・ニューディールともスクール・ニューディールとも言われている施策がそれに該当します。基本的に自然エネルギーや非化石燃料を使った熱源に転換しようとするものです。国を挙げて基本的な仕様を決定しようしていますが、地域事情によって化石燃料を使おうとする事例もあるようです。構想段階では自然エネルギーを活用する計画なのに、具体化させる段階で変更する姿勢があるようでは、今回のような予算措置の意味はなくなります。総論賛成で各論に入ると利害関係が絡む場合がある、そんな事態を阻止しなければならないのです。誰が見ても納得するようなグリーン・ニューディール政策を行いたいものです。

【議会報告会】
 夕方からは議会報告会に参加しました。今回は国政の変化に対応するための政策論議について学びました。時代は今までの延長線上にはありません。新しい息吹を感じられるものです。政治家は、政党というよりも人物で選ぶ時代に突入していることを感じます。
 政策よりも人柄が選択の基準となりそうです。人が政治をすることを第一に考え始めているようです。

【同窓会】
 中学校時代の同窓会に出席しました。参加したのは40名の元同級生でしたが、もう顔も名前も一致するようになりました。回を重ねていることから、大半の同級生が分かるようになっています。長い時間の空白があったのですが、それを取り戻して余りある程に交流機会を作っています。

 それぞれの分野で責任ある立場に立っている同級生と話していると、社会は自分達の前後の年代が動かさなければならないことを実感します。今の政治体制を良いと思っている人は少ないように感じました。自分達が現役時代でいる間に時代を変えたいと思う気持ちが伝わってきました。
 今まで積み上げてきたものの上に、新しい素材を積み上げたいと思っている人がほとんどです。今までのカーブからはみ出ようとする意思を持っている人の考えが反映されるのは間違いありません。そして歴史の流れに沿ったその意思は止めようがないのです。

 皆さんと一緒の時間はあっという間に過ぎ去りました。最終組が解散したのは午前2時のことでした。
 次の機会は秋になり、その次の機会は正月になります。

8/10(月)「情報交換」

【情報交換】
 和歌山県内に新しい物件の動きはありません。民間主導の建築物が動かないので、それに付随する仕事がなく、この分野の仕事は止まっています。ある会社では、平成20年度にマンションの付帯設備の工事を請け負ったのですが、当該デベロッパーの倒産により約10億円の不良債権を出してしまいました。そのため財閥系以外のマンション建設には関与しない方針を採っています。このように工事を請負い、代金未回収のリスクを避ける意味からも、優良物件以外は取り扱わないのです。

 和歌山県内で優良物件を見つけることは難しいと聞きました。複数の計画案件の現状について確認しましたが、進んで仕事を採りたい案件ではないとの回答でした。そんな視点でまちを眺めてみると、駅前通りや堀止など場所を問わず、今更ながらシャッター通りの多いことに気付きます。言うまでもなく民間の活力の再生が必要なのです。中国地方のデベロッパーの和歌山市内での動きが話題になりましたが、進展することを期待しています。

【意見交換】
 担当者の時代は個人の能力で仕事を進めているだけで良いのですが、組織内の地位が上がるにつれて組織をまとめる力が重要になります。チームとして機能する組織、構成員が補完しあえる組織に仕上げることがリーダーに求められる能力です。つまり個人の能力をそのまま加算するだけの組織力にするのか、個人の能力を乗じた組織力にするのかはリーダーの資質に依ります。

 組織はリーダーの果たす役割で違ったものになります。一時期の個人の成果を求める傾向よりも、チームの成果が大切だと考える時代になっています。

 そして仕事を進める上で最も大切なことは、相手に対する信頼です。相手が信頼できると思うからこそ、安心して仕事を進められるのです。相手に不信感があると、一緒に仕事を進めることはできません。信頼は仕事の拡がりを生み出しますが、不信感は仕事を縮小させてしまいます。

【会合】
 昼間、某会社を訪問しました。お昼休みを利用して集会の機会を提供してくれました。関心事は近づいている総選挙です。徐々にではありますが、まちの話題は総選挙に向いているように感じます。今までの状況を継続することを選ぶのか、違った方向性を選択するのか、個人の考えと意思表示によって動くのです。

 この国の将来を決めることができる、そんな権利を私たちは持っています。権利を行使することによってその権利は生きるのです。政治参画しないで不平を述べても、その声は届くことはありません。権利を行使して自分の意思表示をする人の思いだけが政治の場に届くのです。今の熱い時期にも関わらず、しらけた人の意見は届けられることはありません。冷めた思いよりも熱い思いが伝導するのは当然のことです。

【その他】
・今月和歌山東急インで開催する会についての打ち合わせを行いました。参加人数が決まったので、会の進行や内容に関して調整しました。

・シャンソンとバレエの共演に関して調整しました。文化の秋に和歌山市民会館でのシャンソンのリサイタルに登場してもらう企画を検討しています。お盆明けに再度打ち合わせをすることにしました。

・ハワイのケーブルテレビが和歌山県に入り県内を取材してくれる計画があります。那智勝浦や根来寺、和歌山城などを対象にしています。何か協力できると良いのですが、そんな思いで協議しました。

・福祉施設のあり方に関して話し合いました。和歌山県の高齢化進展に伴い、将来の安心を提供したいと考えている方がいます。県の計画との整合性を整える必要がありますから、今後調整したいと考えています。

8/9(日)「お墓参り」

【お墓参り】
 お盆が近づいてきました。この時期は眩しい夏の季節の中にありながら、寂しさを感じる時期でもあります。そして季節は眩しい暑さから、秋に向かう暑さに変化する地点でもあります。子ども達は夏休みが後半戦に入ったことを感じ取り宿題に向かいますし、大人達は実りの秋、つまり下期に向けての計画に着手する時期でもあります。

 そんな季節が私達に気づきを働かせてくれる時期に、ご先祖様に向かい合うことは内心と向き合うことでもあります。お墓参りによって、今ここに存在させてもらっていることに感謝する気持ちが生じますし、これまでの生き方とこれからの報告をさせてもらえる絶好の機会になります。

 月並みですが、自分がここにいるためには、人類誕生以来、先祖の一人でも欠けてはいけかなったのですから奇跡のような営みです。誰一人として欠けてもいけない、一人でも欠けていたら自分はここに存在していないのです。これを奇跡とも呼びますし必然ともいいます。お墓の前に立つと、ご先祖様は何かを期待して、私達をこの世に送り出してくれていることを実感します。

 その報告を欠かすことはできませんし、恐らく、これから先の結果も知っているのだと思います。現世以外の時はどんな流れになっているのか分かりませんが、この世のことを高い場所から眺めているので、これからの出来事は分かっていると思います。ご先祖様を大切に敬っている人には、そっと気づきを語り掛けてくれますし、道を指し示してくれるのだと思います。

 私達は誰一人例外なくご先祖様の子孫です。自分の子孫が可愛くない筈はありませんから、何かを残して、次の子孫につなげて欲しいと思っているのです。
 お墓参りは先祖供養と気付きの場です。お盆の時期、絶対に欠かせないものなのです。

【和歌山の良さ】
 和歌山県内にいると分からないことがあります。他の県に移り住んだ人からの感想を伺いました。「○○県に来て和歌山の良さが分かりました。食べ物の鮮度が違いますし、値段も違います。新鮮な魚は当たり前だと思っていたのですが、こちらでは和歌山市で暮らしていた時と同じ魚を食べようと思ったら、値段を張り込まなければならないのです。どれだけ食生活に恵まれていたかを知りました」というものです。

 毎日、鮮度の高い食材を食べていると、そのことが当たり前になっています。しかも産地ですから、比較的安価な値段で購入できるのです。首都圏での生活費は相当高いので、同じ水準の給与では同じ生活ができないようです。
「和歌山県は良いところですよ」と県外で暮らしている人からのメッセージです。住んでいると気付かないものなのです。

【同級生】
 同級生のK君とビールを飲み交わしました。来週8月11日に同級生40名が集まっての懇親会が計画されています。私も出席する予定ですが、手帳には間違って12日と書いていたため慌てて修正しています。地元だけではなく各地に散らばっている同級生達も戻ってくるので、どちらかというと県外組の方が盛り上がっている様子もあります。やはり地元の空気は良いものなのです。ここで暑気払いをしてもらって、再びお盆明けから各地で頑張りましょうか。

8/8(土)「新宮市」

【新宮市】
 昨日から新宮市に移動しています。今朝は関西電力新宮支部定時大会が開催されました。お招きを受け大会に出席してきました。普段は新宮市に来る機会が少ないものですから、久しぶりの皆さんとの顔合わせを楽しみにしていました。

 大会での挨拶の主旨は次のとおりです。
 おはようございます。本日の大会のご盛会誠におめでとうございます。また今大会にお招きをいただき挨拶させてもらいますこと、心からお礼申し上げます。
 皆さんとの話し合いの中から聞いています新宮市の課題は多岐に及んでいると思っています。子育ての問題、産婦人科の問題、高度医療の問題などがありますが、これらに関しては県外からお医者さんをこの地域に招いたり、ドクターヘリを運航させたりと課題解決に向けた取り組みが進展しています。

 そして毎回のように県議会でも議論されているのが道路の問題と雇用創出を初めとする地域経済の問題です。この大きな課題に県は立ち向かっているところです。
 高速道路、高規格道路の問題に関しては、三重県と和歌山県とで、紀伊半島を一周する高速道路を早期に建設するための協議会を設置して活動しています。先に総会が開催され、改めて和歌山県にとって紀伊半島一周の高速道路の必要性を確認していますし、計画されている高速道路に関しては早期に建設に着手したいと確認しているところです。例え政権がどうなろうとも、和歌山県にとって高速道路は生活の手段、交流機会の創造、観光の道として重要なもので政策から外せるものではありません。この点に関しては皆さんの意見を伺いながらこれからも進めていきたいと考えています。

 そして経済の問題です。平成21年度の県予算は5,411億円、平成21年6月県議会で決定した補正予算は471億円。この補正予算は県政史上最大のものですから、どれだけ経済対策に力を入れているかをお分かりいただけると思います。民間に力強さが戻っていないため県が財政出動させて地域経済を牽引していく考えです。

 補正予算の大半は公共投資に向けますから、秋以降の県経済に期待して欲しいところです。このように私達の生活を安全に安心できるような政策を講じているのが、現在の和歌山県です。経済は緊急事態ですから、公共投資による経済再生への政策転換を図っているのです。ですから皆さんの意見がより大切になってきています。これからも地域の課題を解決させるため一緒になった活動をしていきたいと考えています。何卒よろしくお願いいたします。
 
【セラヴィの夏祭り】
 以前から計画を進めていたセラヴィ神前の夏祭りが開催されました。地域からたくさんの方にお越しいただいた素晴らしい夏祭りになりました。今年から始まったこの夏祭りが、これから地域の皆さんに愛されるイベントに発展していくことを確信しました。


 この夏祭りには和歌山ゴールドライオンズクラブと和歌山レオクラブも計画から参画して本日も会員が準備から運営までのお手伝いをさせていただきました。会員相互の懇親も深まって、ライオンズクラブにとっても記念すべき夏祭りになりました。

 地域の夏祭りは良いものです。日頃道端で会っているのに通り過ぎている人同士が、ここでは立ち止まって自然に話をすることができます。地域の絆が深まっていくことを感じることができます。人の交流と夜店、そしてボランティアの広がりが地域づくりの原点です。暑い夏がふれあいの夏に変わる瞬間です。地元小学校の先生方、PTA会長、同級生、地域の皆さん、出演者の皆さん、エフエムワカヤマ、今日出会った全ての人に感謝しています。

 イベントの出演者にも感謝しています。腹話術と手品、紀州よさこい踊り、詩吟、南中ソーラン、ギターの弾き語りなど、観に来てくれた皆さんを楽しませてくれました。今宵の楽しい思い出がいつまでも続きますように。来年も企画を持ってこの場所に帰って来たいと思います。

8/7(金)「御坊市」」

【訪問活動】
飲食関係者、調理師会の皆さんと懇談の機会を持ちました。今まで和歌山市に拠点がなかったメーカーが進出してくれたため紹介させてもらったものです。良いものを必要とする人に紹介することは意義深いものです。双方にとって利点のあるものに関して普及を図りたいと考えています。

【御坊市】
 関西電力労働組合御坊支部定時大会が開催されました。この時期、和歌山市から御坊市に向かう高速道路は渋滞が起きます。今日は14.4kmもの渋滞になりました。今回もお招きを受け挨拶の機会をいただきました。

 支部大会での挨拶の主旨は次の通りです。
 こんにちは。御坊支部定時大会のご盛会、誠におめでとうございます。ここに来るまでの高速道路が大渋滞だったため、会場への到着が遅れましたことお詫び申し上げます。和歌山県にとって高速道路は交流機会、観光などでとても重要なものであり、田辺市から南への延伸、既存の道路の早期四車線化は大きな課題だと認識しています。既にすさみインターチェンジまでの延伸計画と海南市から田辺市までの高速道路の四車線化は決定事項ですから、何としても進めていきたいと考えています。

 さて和歌山県経済は、残念なことに依然として停滞から脱する空気がありません。これは民間が域内経済をリードしていく力強さが戻っていないためだと思いますが、その牽引力が不足している部分を地方自治体が補おうとしています。平成21年6月県議会では471億円の補正予算を計上しました。この金額は県政史上最大の補正予算ですから、如何に緊急経済対策に力を入れているかをお分かりいただけるかと思います。そのうち公共投資は約90%ですから、公共事業によって県経済を立て直そうとしています。国と同じように和歌山県にとって最大の課題は経済再生ですから、公共事業が発注される以降の県経済に注目して欲しいと思っています。

 この御坊日高地域は、花き栽培が盛んであり、全国でも相当のシェアを示していると伺っています。先日スターチス栽培のご苦労について聞く機会がありましたが、夏の暑さによって生育不良になっている事例もあるようです。ハウスでの低温化を図り、安定した出荷を目指している取り組みもあるように、創意工夫によって地域力を高めようとしているようです。また国立の薬草研究所があるのは、全国でこの御坊日高地域の一ヵ所だけですから、この取り組みも地域として全国に誇れるものであります。

 このように地域力を高めて経済力も高めていく。そんな取り組みもありますから、地域の特性に応じた取り組みと経済対策によって和歌山県を活性化させたいと考えています。

 これからも皆さんと一緒に活動させていただくことを楽しみにしています。

 さてこの大会を持ちまして殿水委員長が退任すると伺っています。既に大会を終えた橋本の中山委員長、田辺の畑谷委員長、支店の前山委員長が退任していますが、それぞれの大会での挨拶は素晴らしいもので心を打ちました。共通していることは、組合員さんの仕事でのやりがいと生活の幸せを第一に考えていることでした。組織として組合員さんを守ることが使命だと考えていたことが、挨拶の中から伝わってきました。殿水委員長も同じ考えで支部の活動を行ってきたことだと思います。本当にお疲れさまでした。

 そして今日の大会終了後から、新しい体制で支部の活動が始まります。新体制になっても活動の主旨は変わることはありませんから、引き続いて一緒に活動させてもらうことを楽しみにしています。
 本日の大会が活発な質疑によって実りあるものになることを心からお祈りして挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

【異文化体験】
 和歌山レオクラブの会員と一緒に異文化体験としてフラメンコの初歩を学びました。講師は和歌山フラメンコ協会の森久美子先生にお願いをして、先生のスタジオにお邪魔してきました。参加したのは7名でしたが、とても初心者とは思えない動きとリズム感があり、森先生と共に驚きました。

 暑い中でしたが、皆さんが初めてのフラメンコ体験を心から楽しんでくれたことを嬉しく思っています。初めての体験から何かを学び、自分の中に取り入れることで人は成長していきます。初めての体験を受け入れないようでは成長はありませんから、和歌山レオクラブの皆さんは貴重な経験を積み重ねていると思います。

 「本当に楽しかった」。この言葉が全てを表しています。楽しかったという言葉は真実を表しています。真実を体験する瞬間を多く持っている人が幸せな人です。嘘の世界に身を潜めていると、美しいものが分からなくなります。世の中には美しいものが溢れていますから、少しでも多く体験しないと勿体ないのです。異文化の体験とは、未知の体験とも言えます。未知の体験は一人では引っ込みがちになりますが、仲間と一緒だと気軽に参加することが可能です。やる気と受け入れが一致した夏の日の出来事でした。

 始めなければ始まらない。そんな感想を持ちました。

 フラメンコ、スペイン語での掛け声、太鼓の音、フラメンコスタジオに立っていること、全てが初めての体験でした。私もフラメンコダンスに合わせて太鼓を叩かせてもらいました。太鼓といってもアフリカ製の太鼓ですから、日本のものとは違っていました。リズムはフラメンコに合わせた軽快なもので、踊りと一緒に楽しむことが出来ました。慣れてくると肩の力が抜けて、手元と太鼓を見なくても叩けるようになってきます。そうなると楽しくなってきます。私にとっても初めての体験がありました。

 フラメンコ体験が終わった後の笑顔から、今日の体験が素晴らしいものであったことが分かるものでした。

【にきん会】
 毎月第二金曜日に交流の機会を持っているのが「にきん会」です。会員は約10名近くに及んでいる異業種交流会的な会ですが、もっと自由で、もっと気の使わない会であることが特徴です。お誘いをいただき、私も初めて参加させてもらいました。初めて出会う人が大半だったことから新鮮な体験でした。

 残念なことは、新宮市まで移動する必要があったため途中したことです。もっと交流を深めたかったと思いながら対席しましたが、次回からの参加を今から楽しみにしています。
 深夜、新宮市に到着し、明日に備えました。

8/6(木)「地域産品」

【地域産品】
 和歌山県の名産品を自分達で作りたいと考えている方達がいます。現在、新規に農業に着手しているところですが、第一次産業だけではなくて和歌山発の産品に加工して販路を開拓しようと先を見ています。収穫前ですが、全国大で活躍しているコーディネーターに現地入りしてもらい、無農薬農業の畑を視察してもらっています。採れた野菜類は、全国チェーンの飲食店との契約ら向かわせ、農業を安定させた産業に仕上げようとしています。そこからクッキーやその他の和歌山産品として加工し、その人が確立している販売ルートに乗せようとするものです。

 このように若い人達が農業に向かうと新しい動きになります。農業に関係のない分野の人が数人加わることによって販路や売り出し方が違ってくるのです。勿論、前提条件は無農薬の有機栽培であることですが、安全で健康に良い農産物であるなら、商品の差異化が図れますから、道は付けやすいそうです。最終形は雇用を生み出し、作業所の皆さんにも参画してもらえるような業態にしたいと考えています。農業による新しい挑戦は、地域にとっても歓迎すべきことです。
 関係者で現実から見た夢を話し合いました。食は和歌山県にあります。

【県政報告会】
 平成21年9月の県政報告会に関して事務局長と打ち合わせを行いました。しっかりとした組織を作り、みんなで応援してもらえる形にしたいと意見をいただきました。今は基盤を築いて、いかなる見通しにも対応できる姿にしておきたいと考えてくれています。
 総選挙が終わる頃には県政報告会の企画案を完成させたいと考えています。

【地域づくり協議】
地域づくりに関する講演会に関しての協議。企画ができていないので何とも言えませんが、JRの駅や市街地を核としたまちづくりについて考える機会を設けたいと提案を受けました。

【昨日の今日】
前山委員長退任の情報に関して、多数問い合わせをいただいています。前委員長の功績と人柄が良く現れています。皆さん共、「陰日なたなく本当に良くやってくれていた。活動の歴史に残る委員長でした」と意見をくれています。人はそその立場を離れた時や去った後に評価が確定します。人がその立場を離れることを不安視する理由は、自分の評価が確定するからです。自分に自信がある場合や、他人の評価を振り払うだけの理由を持っている人であれば恐れることはないのです。前山委員長の評価は、昨日までの委員長現役時代と今日からのそれは全く変わっていません。
 素の人間としての評価が本当の評価です。こけからも長く語り継がれることだと確信しています。

 何年か経過した後も、昨日の支部大会のことを思い出すでしょう。何かを仕上げることがどれだけ人に感動を与えるかを体験したからです。未完成のものは足りないところに視点がいくものです。人の社会では未完成のものが多いので、どうしても不足している部分に批判がいくことになります。不足しているものに批判を言うよりも完成に向かわせた進歩部分に視点を合わせたいものです。どれだけ世の中が前進しているのか、良くなっているのかが実感できます。

 昨日から進んだ一歩の大きさを感じられたら、今日が過去からの日の中で最高の一日であることが分かります。そう思えない自分がいたら、足りない部分に視点を合わせている証拠です。

 人は理想を目指して完成形を求め行動しています。しかし残念なことにその大半は未完成で終えるのです。社会に評価される仕事を一人で仕上げられた人は少ない歴史が、それを示しています。つまりずっと未完成のものを完成させようとして、毎日を生きているのです。ですから毎日は同じようなことの繰り返しなのです ただその毎日繰り返しが社会を前進させる唯一の方法ですし、同じことの繰り返しができる人が幸せを生きているのです。本人が仕事を通じて実現できていることを、他人のため、そして社会のために役立っていると実感しているなら、他よりも先を進んだ時を生きているのです。

 自分感覚として、一秒でも現在よりも先の時を生きられたら、より多くの仕事ができますし、他人に与えるものが増えていきます。そして生の充実感を感じられるのです。
 一秒リードすることの大変さと大切さを感じられるのは、思いを完成する姿を描いている人だけです。後ろに進んで行く時間の加速度との摩擦に抵抗して突き抜けられることは、ここに変化をもたらせてくれます。人を引っ張る人は、常に時間の加速度を超えるスピードで走り続けなければなりませんから、気持ちの緊張が必要です。

 ひとつの役割を負え通常の時間で生きるようになると、時間がゆったり流れるようにと感じられます。物理的時間が物足りないと感じるのは時間を越えるスピードで生きてきたからです。暫くはゆったりとしていただき、また走り出して欲しいものです。

8/5(水)「支部大会」

【能】
 日本の伝統文化である能。毎年、和歌浦では片男波公園で薪能を開催しています。和歌浦の地での薪能は良く似合います。このわが国固有の伝統文化を小中学校の生徒に見てもらいたいと企画している団体があります。聞くところによると、全国の小中学校では授業の一環として能の鑑賞が取り入れられているようです。唯一の例外は和歌山県だそうです。

 和歌山県の小中学校で能の鑑賞を行っているとは聞いたことがありません。勿論、文部科学省からの支援を受けて実施している小学校は数校あるようですが、定着したものにはなっていないと聞きました。

 日本人として日本の伝統芸能に小さい頃に触れておくことは大切なことです。和歌山県の生徒だけが経験できないのであれば問題だと思います。実体の調査をしたいと思いますが、取り組もうと意欲のある団体が存在していることは心強いものです。民間が主導して行政機関が支援する体制を整えられた場合、実践したいものです。

【支部大会】
 関西電力労働組合和歌山支店支部定時大会が開催されました。定時大会は昨年度の活動結果を総括すると共に新年度の活動方針を確立するための最高決議機関であり、職場からの代議員により議案が審議されます。今回の支店支部大会は心に残るものでした。

 16年に亘って委員長を務められた前山委員長が今大会をもって退任することもあり個人的にも感慨が深いものになりました。

 私も挨拶の機会をいただきましたが、挨拶の主旨は次のようなものです。
 こんにちは。大会への参加、本当にご苦労さまです。皆さんから県議会に送り出してもらってから二年が経過しました。その間、皆さんの期待に応えられるよう全力で活動させてもらっています。先日県議会報告会を行いましたので、時間の関係で活動の詳細報告は話ませんが、働く場所の確保、経済対策、学童保育など提言を受けたものについては改善を図る取り組みを行っています。勿論、全てが満足のいくものではないと思いますが、意見を言える立場に送り出してもらっていることで、少しでも私達の意見を地方議会で発言していきたいと考えていますので、引き続きご支援いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 国政選挙が間もなくですが、結果次第では私達の考えていることが、支部を通じて、県議会を通じて、直接、国につながることもあり得ます。そうなると支部の活動がもっと大切なものとなります。今まで諸先輩が築きあげてくれた土台があって今日があります。その土台を作ってくれた先輩諸氏のご苦労を思いながら、これからの新しい活動につなげたいと考えています。

 さて今大会で二人の執行委員の方が退任されます。上田さんですが、最近、ようやく笑顔で接してくれるようになっただけに、退任されることは寂しい思いがしています。会話も前向きで楽しいので、わずか一年間でしたが印象に残っています。

 もうお一人は前山委員長です。平成5年からですから16年間も長きに亘る執行委員の経歴です。その内、三役を15年間も行っているように支部活動に欠かせない方でした。特に、平成15年に初めて和歌山市議会議員選挙に出る際には大変ご苦労をお掛けしました。続いて平成19年の県議会議員選挙でもお世話を掛けましたが、そのことが委員長の在任期間を延ばしてしまったことになっているのかな、その責任の一端が私にあるのかなと思っています。このことが幸か不孝かは本人に聞いてみないと分からないのですが、兎に角、委員長がいてくれたことで、今の活動ができていると深く感謝しています。

 今日で執行部を去られることは大変寂しい思いがありますが、幸い、新執行部も前山委員長が育ててくれているので、新年度もしっかりと活動を展開してくれるものと思います。
 支部の活動体制は変わったとしても、委員長の志は私達が受け継いで支部を発展させていきたいと考えています。そしていつまでも形を変えても一緒に活動をさせてもらいたいと心から思っています。

 話は尽きませんが、後に控えている強力な議長団の下、活発な議論を交わしていただき、平成21年度の活動方針をしっかりと確立して欲しいと願っています。皆さんの力で今日の支部大会を素晴らしいものに仕上げていただくことを心から祈念しまして挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

【議会報告会】
 夕方からは電機連合の皆さんに対しての県議会報告を行いました。仕事を終えてから参加してくれた皆さんに心から感謝しています。20人の皆さんとの報告会と質疑応答は楽しい時間でした。
 私からは、国体に向けた県内道路網の整備計画と、和歌山県が行っている経済対策について、そして事前質問にあった項目としての定額給付金は経済効果があったのかどうかに関して説明させてもらいました。概要は次の通りです。

 国体に向けて幹線道路の整備計画が立てられています。平成27年度の国体開催までに京都から奈良を通って和歌山県にはいる道路、第二阪和自動車道の開通を目指しています。また南は、すさみインターチェンジまで開通させることに決定していますし、高速自動車道の四車線化も決定事項ですから、平成27年度までに相当の道路網が整備されると考えています。

 経済対策に関しては、現在の緊急経済対策による財政出動は必要なものだと考えています。民間投資が見込まれにくい状況ですから、公共投資による景気刺激を行わないと、わが国経済は深刻な事態に陥るとされています。勿論、即効性のものはありませんから、徐々に景気上昇の局面が描けたら良いと考えています。公共投資といっても無駄な事業にお金を使おうとするものではありません。例えば道路建設の場合、中期に計画している必要な道路については、緊急経済対策の視点もありますから、前倒しで実施しようとしているものです。次年度実施予定の道路整備計画を本年度実施することにするなど、公共事業として必要なものを前倒しすることで地域経済を刺激しようとしているのです。

 この秋以降、公共工事が増加すると思いますが、その時は経済対策促進を前提にして活動をしている人に頼ったら良いと思います。まず経済対策をしっかりとしてから、教育や福祉の問題解決に入れるのです。税収が増加しないのに新しい取り組みをしても実践できることはないのです。経済対策によって地域の人と土地の動きを作ります。人や土地が動いた分、関係する人の取得が増加することになりますから、和歌山県内での経済対策に十分な効果がると考えています。

 報告会終了後、熱心に質問を頂戴しました。即答が難しいため後日回答することにしたものもありますが、自分達の地域のことは自分達で考えるべきだという人が増えているように思います。政治のことが話題になっている今を大切にし、失望感だけは感じないようにしたいものです。

8/4(火)「集中講座」

【集中講座】
 富士政治大学校政策研究科の第一期集中講座が開講されました。受講生として出席いたしました。開講に当たって、政治家に必要なものは新鮮な時代感覚と強靭な哲学、志が必要だと伺いました。

 新鮮な時代感覚とは、肌で今の暮らしの感覚が分かることで欠かせないものです。これがないと政策につながりません。強靭な哲学とは、もっとしなやかに、もっと強い哲学を持つことです。志は政治的な夢を持つことです。夢がないと行動目標がなくなりますから、あっと言う間に三期、四期が過ぎ去り、居るだけの議員になってしまいます。議会での発言が、市民の皆さんものになっていくことを忘れないでおきたいものです。

 講義として遠藤浩一先生による「日本の政治の動向」について伺いました。政治に起きていることは戦後体制からの脱却だということです。戦後自民以外の政権に就いたのは、昭和22年の片山内閣と平成5年の細川内閣だけです。それも短期間で内閣を終えています。

 理由は共通したもので、どちらも内部矛盾を露呈しての崩壊です。片山内閣は与党側の予算委員長が当初予算案の反対に回るという事態があり自ら政権を失いました。細川内閣では、同内閣では日米安全保障を担保出来ないとアメリカから宣告され、辞任に追い込まれました。連立政権の内部には社会党から6人の大臣がいましたが、その時の総選挙では社会党は議席を半数に減らすなど、国民の支持を得られていなかったのに、与党の大臣の多くを占めたことから支持を得られなかったのです。

 今回の自民党も内部からの崩壊です。自民党が崩壊していることから民主党に期待が集まっている構図です。自民党への失望が民主党への期待となつていますが、民主党にしても反自民の小さな枠から脱出していないので、仮に政権与党となったとしても内部崩壊との闘いが待っています。どちらが政権を獲るにしても厳しい現実に対応しなければならないのです。

 特に重要なことは経済対策です。何よりも経済対策を講じないと日本は持ちません。麻生内閣は曲がりなりにも経済対策を行ってきました。批判はあるものの給付を伴う減税は、先進国は実施しているものですし、税金を再分配して民政を安定させることは正しい選択です。当面の景気対策は絶対に実施しなければならないものです。仮に政権与党が民主党になったとしても短期的な経済対策と中長期的な経済成長を具体化させる必要があります。経済成長を見込めない経済対策はあり得ないのです。経済成長とは全体のパイを大きくして税収を増加させ、再分配できる予算を増やすことです。現在の予算の内訳を組み替えて再分配をするだけでは何の効果も得られません。現在の経済事情からすると、経済対策のあり方を最重要視すべきものです。

 おさらいすると、短期的な経済対策、財政規律の回復、中長期的な経済成長戦略、この三点が欠かせなのです。

 政権交代が目的だとしても政権交代の後に何があるのかが肝心です。経済対策から経済成長戦略まで描くことがわが国の発展につながります。福祉も教育も経済成長が基本になることに変わりないのです。使命を終えオウンゴールを繰り返した自民党と、戦後最大の転換期の意味を理解していない民主党の総選挙を終えた後、内部崩壊があるようなら、政界再編もあり得るとのことでした。

 これらを初めとする政策研究について、静岡県御殿場市にある富士政治大学校で学んできました。今回が第一回で第二回は来年2月を予定しています。

8/3(月)「祭りの後」

【祭りの後】
 和歌山市の大きな祭りである紀州ぶんだら踊りと紀州よさこいが終わりました。今年は同時開催となり、例年以上に盛り上がったようです。関係者と話をすると、「今年の夏は良かった」と、夏が終わっても楽しかったことを思い出すような感想を述べてくれました。参加した皆さんの思いが伝わったようです。

 私は残念ながら二日間、和歌山市の外にいたため、ふたつの祭りに参加することが出来ませんでした。でも例年お手伝いをしている「わくわく広場」での思い出が作れましたし、来年に向けてのスタートを切れましたから、やはり今年の夏は良い夏だったと思っています。和歌山市では秋には竹灯篭のイベントが計画されていますし、暑い夏から秋に向けての姿を変えた祭りが控えています。祭りの後はまだまだ先のことになりそうです。

【文化】
 和歌山市は文化、芸術活動が盛んです。和歌山市のアートキューブを設計した横浜市在住の建築家は、和歌浦で文化施設を作るに当たって和歌山市の芸術家の意見を聞いて周ったそうです。

 その時に、和歌山市の芸術家や文化活動に携わっている人のレベルが高くて、地域の文化度が高いと感じたそうです。横浜市を拠点にして全国の施設の設計に関わっている方ですから、他の地域と比較して客観的な感想です。これは和歌山市にとって嬉しい感想なのですが、後に続きがあります。

 残念ながら、一つの集団になっていないので一体感がなく、一体感がないことから個々の活動に終始していることから全国レベルに至る手前にいるとのことでした。まとまったら、切磋琢磨をしながら、今以上の全国レベルに至れるのに勿体ない話です。

 ですから一人の芸術家と話をして感銘を受けたのに、次の芸術家と話をすると、前の人の思いを否定してしまうことが度々あったようです。お互い高めあえる関係でいたら、もっと素晴らしい芸術活動になるかと思うと残念な気持ちになりました。
 祭りの夏の後は文化の秋が訪れます。実りある秋にするためにも、文化レベルが全国レベルに至るよう全体として盛り上げて欲しいものです。

【秋の催し】
 秋の催しの後援について調整しました。舞台は夏ですが、既に計画は秋の行事に進んでいます。チャレンジする秋の催しとするため、団体からの後援もいただけるように依頼と説明を行いました。初めての催しのため説明して承諾を得るのに時間を要します。そこには理由があります。昨年、名義後援を受けた団体がその名義を利用して資金稼ぎをしていたことがあつたそうです。それが発覚したことから、名義後援であっても審査が慎重になっています。不届きな団体があり、そこで不祥事があると、他の団体にも影響を与えてしまいます。審査の厳格化や必要書類が増えることなど、真面目に活動をしている団体に迷惑を掛けてしまうのです。

 不祥事を起こした団体は、その影響は自分達の団体だけのことでなくなることを考えて欲しいものです。他の団体、他のイベントに影響を与え、結果として後援名義を受けることができなかったり、時間が掛ることから後援申請を見合わせることにもなります。
 ひとり、一団体の不祥事が、まちの元気を消し去る作用があるのです。

【スチューデント・ジャズ】
 今年も4月に開催したスチューデント・ジャズ・フェスティバルが好評でした。そのため既に平成22年の開催月日も決定しポスターも完成しています。平成22年の同イベントには、今まで参加してくれているジャズの名門校である高砂高校、甲南高校に加えて、帝京高校にも参加を呼び掛けようとしています。和歌浦の地に全国の名門校が訪れ演奏してくれることになれば、それに伴って観光のお客さんも和歌浦を訪れてくれます。

 和歌浦の屋外ステージでのジャズ演奏は、観ている人も演奏者も気持ちの良いものです。
5周年を迎える来年のスチューデント・ジャズは、過去の4回を超える内容に仕上げたいものですし、支援の輪を広げたいと考えています。

【その他】
・障害者自立支援法に関しての話し合いをしました。作業所の実態などをお話して支援をお願いしました。これらの理解を求めるためには直接対話以外にありません。社会貢献活動の一環として少しでも支援できたたら良いのですが。秋の支援対策に向けて検討しています。

・民間の建設工事の進展が遅いようです。総選挙も控えていることから、物件の動きが止まっていると聞きました。今年の夏は仕事が少ないと嘆きの声が聞こえています。

・家庭用太陽光発電の余剰電力の買い取りに関して協議。方針が確定したものではありませんが、現時点では家庭用の太陽光発電による余剰電力を電力会社が約48円で買い取る方向で動いています。政権によって余剰電力になるのか太陽光発電による全ての発生電力になるのか、今後の進み方が違ってきます。そのことに加えて規模の大きい事業用としての太陽光発電用の敷地の固定資産税を農地並み課税にして欲しいとの依頼がありました。国策でもあり税金に関しての変更は相当厳しいものですが、太陽光を事業用として進めたい方からの要望がありました。

8/2(日)「わくわく広場」

【わくわく広場】
 年月の経つのは本当に早いもので。今年も福崎空中広場での「わくわく広場」の季節になりました。本日、第9回わくわく広場が開催され、ボランティアスタッフとして参加してきました。当初は8月の炎天下での「わくわく広場」だったのですが、スタッフの一人の支援によって空中広場が完成した後は、この屋内で開催できていることに感謝しています。

 今回の催しは「ガールズ・コレクション」と題し、自分だけのオリジナルのTシャツを作って、それを着てファッションショーを実施したものです。参加した大人がキャットウォークなどの舞台を作り、子ども達が自分だけのTシャツを制作しました。子ども達はセンスが良くて、Tシャツにキラキラの装飾を次々に施していきます。6つのチームに分かれてそれぞれTシャツを作り、参加者の前で披露してくれました。

 恥ずかしがる子どももいましたが、堂々と自分のTシャツを着て歩いてくれました。大人の中でのファッションショーは、子ども達にとって緊張する大きな舞台です。夏の日の良い思い出になると思います。

 「わくわく広場」を終えた後、子ども達が帰る際に、バスの窓から顔を出した子どもが泣き出して別れが辛い時間がありました。私も何人かの子供たちと話をしたのですが、夏休みのイベントを心から楽しみにしていることが分かりました。7月29日から31日までが白浜での林間学校体験、8月1日と2日が「わくわく広場」イベント、明日が学校対抗の野球観戦だそうです。「6日も続いてイベントがある夏はとても嬉しい」と笑顔で話してくれた子どもがいます。

 参加した多くの子どもは、両親や肉親から虐待を受けた経験があり、今は保護者から離れて施設で暮らしているのです。三歳から高校生までの子どもが、この施設で共同生活をしています。私達スタッフは、この施設の子ども達を福崎にお招きして、毎年、夏の思い出を作る機会に携われていることを嬉しく思っているのです。
 施設で共同生活をしている子ども達にとって、夏休みにイベントがあることは心から楽しいことだと思います。そんな一時に関われているボランティアスタッフは心から一緒にいることを楽しみにしていますし、この時間に満足しています。

 賑やかなイベントの後は寂しさがあります。子ども達のバスが出発した後はスタッフが残り後片づけをしました。そこで代表者から挨拶がありましたが予期していないことでした。それは次のような言葉でした。
「先ほどの子どもの楽しそうな顔と別れる時の寂しそうな顔を見ると、来年もこ場所でこのイベントを続けたいと思っているのですが、そういかない事情があります。9年間も「わくわく広場」を行ってきましたが、来年はこの場所で開催できないかも知れません。今までは広場提供者のご厚意がありましたが、厳しい経済環境によって続けられなくなりそうなのです。来年は10回目ですから、何としてもやり遂げたいと思っていますし、例え場所を変えても生涯に亘って「わくわく広場」はやり続けたいと思っています。それが厳しいことは分かっていますが、今後とも皆さんからのご支援をお願いしたいと思っています。今日のお手伝い本当にありがとうございました」というものでした。

 毎年続けていた「わくわく広場」ですから、夏のこの時期に開催されることが当たり前のように思っていました。ところがそうとは言えなくなりました。毎年の子ども達との出会いの機会に危機が迫っていたのです。今回の経済危機は、地域のふれあいの機会までも壊そうとしていることに気付きました。子ども達には何の罪もありませんし、楽しみにしてくれているふれあいの機会がなくなることは避けたいと思うばかりです。

大人が原因で、子ども達の悲しい顔を見ることはしてはいけないことです。たった夏の一日かも知れませんが、それは一年に一度巡ってくる大切な一日なのです。平成22年の夏も「わくわく広場」が開催されることを心から願っています。

8/1(土)「挨拶」

【挨拶。午前】
 午前中は紀の川市粉河を訪れ、関西電力労働組合橋本支部定時大会に出席させていただきました。今回で56回目を迎えた歴史のある大会です。ただ残念なことに中山委員長が今大会をもって退任することになっています。橋本支部の歴史を支えてきた委員長に「ご苦労さま」と言いたいところです。

 さて大会挨拶は次のようなものです。
 おはようございます。第56回定時大会のご盛会誠におめでとうございます。皆さんのおかげで県議会に送り出してもらって二年が経過しました。その間の変わらぬご支援に対して心から感謝申し上げます。
 昨年度は橋本支部にお邪魔して、県議会の役割や私達と県議会との関係などについて説明させていただきました。それ以降、経済が失速していることから、県の対応について説明させてもらいます。

 この和歌山県経済の問題ですが、言うまでもなく和歌山県経済も厳しい状況が続いています。民間に投資の動きが少ないことから、県が公共投資で経済を支えようとしています。先の6月議会では過去最大の471億円の補正予算を組んでいます。補正予算が成立したことから夏以降に公共事業が活発化されますから、その経済効果に期待して欲しいと思います。経済効果とは公共事業によって仕事を創造し、資金を民間に回すことから生まれます。

 民間にお金が回ると、事業者は資金を金融機関に預けたり投資に回しますから、資金の循環が生まれます。従業員にとっては給与としてお金が入ります。今までよりも多くの給与を得ることができたら、その内の幾分かは消費に回されます。このように投資と消費を促すことによって地域経済を活性化させようとするものです。
 経済対策と雇用対策に関して、これからも皆さんと連携を図りながら取り組みたいと考えています。今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。

【挨拶。午後】
 午後は田辺市に移動しました。関西電力労働組合田辺支部の大会に出席するためです。この時期の南紀は観光客で満員となりますから、電車に乗り換えての移動となりました。 

 午後1時30分からの大会に出席し挨拶の機会をいただきました。
 こんにちは。第57回の定時大会のご盛会、おめでとうございます。今回もお招きいただきまして、心から感謝申し上げます。日頃からのご支援に対しまして、重ねて心から感謝申し上げます。 

 さて私達が暮らしている和歌山県の予算についてです。平成21年度当初予算が約5,229億円で、平成21年6月補正予算が471億円の予算規模で私達の和歌山県行政が成り立っています。この予算内で地方自治体の仕事が回っているのです。つまりこの予算内で、道路や教育、福祉などにどれだけ配分するのかを議会では議論しています。企業からの税収が増えるか今まで以上の県債を発行するなど、余程のことがない限り予算の増加は難しいことですから、どのように予算配分するのかで私達の生活に影響を与えることになります。例えば教育に熱心でないとすれば教育予算は減少しますから、基本的に教育水準は低下すると予想されます。逆に教育予算を増やすと教育水準は高くなると思われます。予算と仕事は一体のものですから、どの分野にどけだけの予算を掛けるかで将来のあり方が変わってきます。

 ですからこれからも皆さんの意見をお聞きしながら県議会に臨み、少しでも要望に応えられるように取り組みたいと考えています。引き続いて支部活動と連携を保って行きたいと考えています。今後ともよろしくご指導いただきますよう、お願い申し上げます。ありがとうございました。

 またこの大会で畑谷委員長が退任することになりました。委員長挨拶の中に委員長の考えが現れていました。要約すると、挨拶ができることに感謝することです。朝、家を出て会社に行く時の「いってきます」の挨拶。仕事を終えて家に帰った時の「ただいま」の挨拶。職場で現場に赴く時の相手に掛ける「ご安全に」の挨拶。現場から職場に帰ってきた時に掛ける「ご苦労様でした」の挨拶。日頃、何気なく交わされている挨拶ですが、とても大切なことなのです。昨年度の1年間に亡くなった組合員の方は27人います。朝家を出て帰ってこなかった人が27人いるのです。職場から現場に出掛けて帰ってこなかった人が27人もいるのです。
 「ただいま」の挨拶を言うことや「ご苦労様でした」の挨拶を聞くことができなかった人が27人もいる現実を知らなければなりません。当たり前の挨拶が今日もできていることに感謝すべきなのです。

 朝挨拶をして家を出て帰りの挨拶ができなかった場合のことや、職場から現場に行って帰って来られないことを考えると、今、挨拶ができていることに感謝したくなります。
 当たり前のように挨拶ができている今日に感謝しています。畑谷委員長の今までの活動に心から感謝しています。ありがとうございました。

【懇談会】
 夜は懇談会に参加しました。今日は和歌山市では紀州踊りが開催されていたのですが、お招きを受けていたので予定通り懇談会に参加させてもらいました。ここでは心から歓迎してくれました。お一人おひとりとの懇談は、これからの活動に役立つものになりましたし、和歌山市を何とかしたいと思っている皆さんの思いが伝わって来ました。今のままの政治にはNOを突き付けていることが分かりました。

 今日の懇談会を迎えるに当たって、昨日、会場に挨拶に伺ったのですが、その時も夏の熱い時期の一杯の冷たいお茶をいただきました。これには感謝するばかりです。少しの配慮が人の気持ちに響きます。あと少しを大切にすることを学ばせていただきました。

 みんな厳しい環境でも全力で生きています。誰も手抜きをしていないのです。そのことを知る必要があります。行政の長が、皆さんが集まるところに来ていないことが意思疎通を図れていない要因です。信頼感と不信感に分かれるのは、原点を大切にするかしないかです。
 厳しい和歌山市ですが、それでも期待をしてくれている皆さんがいることを心強く思っています。このまちを変える小さな動きが始まりました。


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