6/30(火)「県議会閉会」

【県議会閉会】
 本日は県議会定例会の最終日で、議案採決や議長などの選出がありました。提案された議案は以下の通りで、全ての案件が賛成多数により可決されました。私も全ての議案に賛成しています。

議案第108号平成21年度和歌山県一般会計補正予算
議案第109号和歌山県税条例の一部を改正する条例
議案第110号和歌山県NPOサポートセンター設置及び管理条例の一部を改正する条例
議案第111号和歌山県青少年活動センター設置及び管理条例の一部を改正する条例
議案第112号和歌山県社会福祉施設等耐震化等臨時特例基金の設置、管理及び処分に関する条例
議案113第号和歌山県軽費老人ホーム設置及び管理条例を廃止する条例
議案第114号和歌山県介護職員処遇改善等臨時特例基金の設置、管理及び処分に関する条例
議案第115号和歌山県介護基盤緊急整備等臨時特例基金の設置、管理及び処分に関する条例
議案第116号和歌山県自殺対策緊急強化基金の設置、管理及び処分に関する条例
議案第117号和歌山県森林整備加速化・林業再生基金の設置、管理及び処分に関する条例
議案第118号和歌山県警察本部の部設置に関する条例の一部を改正する条例
議案第119号警察署の名称、位置及び管轄区域に関する条例の一部を改正する条例
議案第120号和歌山県使用料及び手数料条例の一部を改正する条例
議案第121号訴訟の提起について
議案第122号和歌山県NPOサポートセンターの指定管理者の指定について
議案第123号和歌山県立紀北青少年の家の指定管理者の指定について
議案第124号和歌山県立白崎青少年の家の指定管理者の指定について
議案第125号和歌山県立潮岬青少年の家の指定管理者の指定について
議案第126号日高港塩屋緑地の指定管理者の指定について
議案第127号工事請負変更契約の締結について

 意見書として提出されている「飲食店営業等に調理師の配置を義務付ける制度及び再講習制度の制定に関する意見書の提出を求める意見書」、「肝炎対策のための基本法の制定を求める意見書」、「国直轄事業負担に係る意見書」についても全会一致で採択されました。
 以上です。大型の補正予算も可決されましたが、これから公共工事による経済対策に進むことになります。

 議長と副議長選挙も行われ、議長に富安議員、副議長に坂本議員がそれぞれ選出されました。また常任委員会の委員選定も行われました。私は引き続いて文教委員会に所属することになり、また特別委員会も「行政改革・基本計画等に関する特別委員会」と「予算特別委員会」、そして議会運営委員会に所属することになりました。
 以上のような審議があったため、終了時間は午後8時過ぎとなりました。

【レオ育成協議会】
 和歌山レオクラブ育成協議会が開催されました。レオクラブもライオンズクラブと同じで6月末が年度末になり、7月から新年度に入ります。本年度の最終協議会となる今日は、各ライオンズクラブから新旧のレオ委員長に集まっていただきました。レオ委員も石橋会長と次年度の南新会長も出席して、活動報告と決算、新年度活動方針と予算案を提案してくれました。

 冒頭、私からも挨拶をさせていただきました。
 一年間、皆さんにご支援をいただきましたこと、先ずもってお礼申し上げます。お陰さまで一年間を通じて熱心な活動をすることができたと感謝しています。石橋会長は経験をテーマに掲げていたように、活動を通じて経験を積み随分成長してくれたと思っています。そして年度末まで決して手を緩めないで、先週もエネルギー問題の研修会と清掃活動を実施してくれるなど、最後まで熱心な活動で締めくくってくれました。皆さんの期待に応えられる活動だったと報告させていただきます。

 さして昨年のこの協議会の席でご指摘いただきました、レオ会員の名簿のことや予決算に関しても改善を図っていますし、この後、石橋会長から報告させていただく活動報告に関してもお配りしている活動報告書をご覧いただくと、一年間を通じて熱心な活動であったことを感じていただけると思っています。

 本日の協議会をもちまして一年間の活動を終えることになりますが、明日からは新年度に入り活動は途切れることなく継続することになります。また新年度は和歌山レオクラブの活動に加えて、上位機関である335B地区の役員も和歌山レオクラブが引き受けることになっています。つまり役員は3人と3人の合計6人で、地区と和歌山レオクラブを運営していくことになります。6人の役員が誕生して、これからレオクラブを支えてくれることになる訳です。和歌山レオクラブが地区の役員に就任するのは初めてのことではないかと思っていますが、是非とも新体制も皆さんで支えていただきたいと思います。

 皆さんには大変お世話になり、ありがとうございました。引き続いてレオクラブの活動への支援をお願いして挨拶とさせていただきます。
 その後、石橋会長も三輪会計を初め和歌山レオクラブ役員から報告があり、出席者から意見をいただきました。ライオンズクラブのある会員からは、「活動が見える姿になった一年で大変良かったと思っています。昨年に指摘を受けたことにも対応してくれていますし、これからの活動に期待しています」と温かい意見もいただきました。これは年間を通じて活動してきた者にとっては嬉しいことです。
 活動を支援していただきました全ての皆さんに感謝申し上げます。

6/29(月)「県議会」

【県議会】
 県議会定例会が開催され、本日は追加議案が提案されました。人事委員会委員長の再任を求める議案など二件ですが、両議案とも全会一致で可決されました。いずれも現職の委員が再任されることになりました。
 他の議案は明日の最終日に採決される予定になっています。また請願として、和歌山県調理士会から「飲食店営業等に調理師の配置を義務付ける制度及び再講習制度の制定に関する意見書の提出を求める請願」が提出されていますが、委員会で可決されているため、本会議最終日に諮られることになっています。

 また行政改革・基本計画等に関する特別委員会の中間報告についても案がまとまりました。特別委員会の任期は二年となっていることから委員会の改選期に入るため、これまでの二年間の活動報告を明日の本会議場で委員長から報告することになっています。行政改革では一定の成果が挙げられたと思いますし、県の中長期計画では、特別委員会として積極的に意見提議などに関与したことから、行政当局と議会が両輪となって計画策定まで導けたものと考えています。

【太陽光発電】
 太陽光発電の導入量が2020年までに現在の目標値10倍から20倍に増加させることを、麻生首相は前提にしているようです。大きな数字ですが温室効果ガス削減量を15%減少させるために必要なことだと思います。この中期目標を達成するためには太陽光発電の導入が不可欠になりました。ところか太陽光発電設備を設置するにはある程度の広さの敷地が必要となりますから、大型ビルや公共施設、学校の屋上などに取り付けすることになりそうです。ですから目標値通りに導入量を増やすことは容易ではないのです。

 飛躍的に普及させるためには、現在の形から変えた製品にする必要があります。日本は環境対策技術の先進国ですから、既に進化系の太陽光発電断熱ガラスが開発されています。窓ガラスにソーラーシートを貼り付けるだけで、太陽熱を遮断する効果があり、同時に太陽光で発電する装置を組み込んでいることから空調の負荷軽減にもつながるものです。太陽光断熱効果は85%もありますから、うまく活用を図れたら環境対策になりそうです。ただ、新築または大規模改修の際に取り付けが可能ですが、既存の建物への取り付けができないことだけが難点です。

 現在、後付できるように改良中と聞いていますから、そうなると普及に弾みがつきそうです。温室効果ガス削減量を15%減少と決めたことから、社会のあり方も変化と対応が求められています。
 この太陽光シートに関しての打ち合わせなどを行いました。

【風洞発電】
 新しい新エネルギーとして風洞発電があります。開発者の先生から新しい資料をいただきました。本社敷地内には実際の1/10の大きさの風洞発電モデルが設置されていて、現在、近くの敷地に実証実験棟の建造に備えています。この発電方式も温室効果ガス削減量に寄与するものであり、知る人からは全国的に注目されていますから、間もなく新しい技術として必ず登場すると思っています。

【懇親会】
 夜は懇親会に参加しました。この時期は上場企業にとっては株主総会の時期です。それに伴う人事異動もあります。新しい環境に移る人も多々あると思いますが、別れは寂しいものであり出会いは新鮮なものです。周囲が変わるとこちらも気分が新しくなりますから、四月の新春のような感覚になります。

6/28(日)「興奮」

【興奮】
 和歌山県の小学生の語学教育を高めたいと考えて活動している方がMさんです。今までになかった新しい分野に挑戦するので人材が欲しいとの依頼がありKさんを紹介し、二人に会っていただきました。私も立ち会っての話し合いでしたが、熱気の感じられる顔合わせとなりました。Kさんは一ヶ月ほど前にアメリカから帰国したばかりで、外国文化を知り子どもを教えた経験があることから今回の顔合わせになったのですが、良い出会いが演出できたと感じています。Kさんは5年間、アメリカのフリースクールで生徒を教えていました。日本には馴染みのないフリースクールですが、ここ和歌山県内にもありますから何かのご縁を感じるところです。語学教育を通じて国際社会で通用する人材を輩出したいと願う気持ちがひとつになったように思います。

 小学校からの英語教育導入は2011年からと決まっていますから、今さら反対しても消極的であっても、問題は解決されることにはなりません。導入される限り、全力で準備を整え実践してみることが大切です。少なくてもインターネットの時代が突然消え去ることはありませんから、英語力を身につけることはプラスになることはあってもマイナスにはなりません。インターネットの大多数のサイトは英語で運営されていますから、その情報量は日本語の比ではないからです。英語を武器にすることは国際社会で仕事をするために不可欠なことになっています。このことを否定しても何にもなりません。ドメスティックで活動する考えの人は英語を学ばなくても良いと思いますが、それを子どもにとっても不必要だと決め付けることは、その子どもの将来の可能性を奪うことになりますから、止めて欲しいところです。

 和歌山県の小学校での英語教育が遅れたとしたら、学力と実務力で他府県の子ども達に後れを取ることは確実です。それだけは避けたいと思います。和歌山県で義務教育を受けた子どもの英語力が劣っているとは言われたくありません。企業は甘くありませんから、将来、採用の場面などでも影響を受けることもあり得ます。
 ところでKさんからメッセージをいただきました。

 Mさんは、おっしゃっていた通り多才な方で感激しました。あの後も夜まで興奮が冷めず、眠る直前まで色々と考えていました。私事ではございますが、急に和歌山に帰ることになり、慌しくフロリダから帰ってきたものの、どのように和歌山で暮らしていけば分からず、路頭に迷っていました。果たしてこのような環境に子どもをおいてもいいのだろうかと、私の生活の全てに失望していました。でも活気的な空気で、かなり息を吹き返しました。どんどん人生を切り開いていただき、何とお礼を申してよいのか分かりませんが、こうしてご縁に出会えたことを嬉しく思っています。

 一部割愛していますが、気持ちを感じる文面になっています。和歌山県のおかれた環境は外部から見ると、子育てや教育、就業に至るまで、恵まれた環境とは言えないことを現実として捉えなければなりません。現実を見て改善を図ることです。決して、今は全国で平均的だから、ここから積み上げていけば良いとはならないのです。

 和歌山県の良いところは自然環境と温暖な気候です。生活しやすい場所ですが、活気的なことに欠けているのです。でも心配はいらないと思います。以前ボストンに行ったときのことです。「ボストンはエンターテイメントに欠けているからおもしろい街ではない」と現地の人から聞きました。アメリカの中でのボストンの存在は、歴史と研究の街ですし、世界レベルからしても、ハーバード大学、MITなど頭脳が結集されている街です。それでも他からすると活気ではないと評価されているのです。勿論、ボストンの比較対象都市はニューヨークですから、エンターテイメント性を言われるとどこの都市でも適いませんが、ボストンと同様に和歌山県も他府県と比較して活気的ではないことは確かです。ボストンには歴史と文化があることで異彩を放っているように、和歌山県も既にある歴史に加えて、文化的、学問的要素を付加したまちになりたいものです。エンターテイメント性に欠けても語学力は勝っている地域と言えるなど輝きを放ちたいものです。

 何もしないことは、何かしたくてもできない地域になってしまいます。何もしないことはゼロではなくてマイナスだと思うと、何か行動しなければという気持ちになります。

【たま駅長】
 懇談の中での話題です。九州出身でアメリカに住んでいた方が帰国しました。その方から和歌山市在住の友人に電話がありました。用件は「和歌山県に猫のたま駅長っているの。見に行きたいから連れて行って」とのことでした。和歌山市在住の方は貴志川線のたま駅長がそこまで有名だとは知らなかったようです。何でもアメリカの新聞にも掲載されていて、日本で有名なのが和歌山県のたま駅長なのです。
 アメリカメディアでも取り上げられているたま駅長に会いに全国からお客さんが訪ねてくれる理由が分かります。広くメディアに取り上げられているからです。

 この方は、九州から和歌山県に来てくれることになりました。それもアメリカ人からの紹介ですから、何とも楽しい話題です。和歌山県に貴志川線があり、たま駅長がいて全国からお客さんが来てくれていること。今更ですが、地域にとって明るくて元気になる話題です。

6/27(土)「四川地震」

【四川地震】
 2008年5月12日に発生した中国四川地震。和歌山県から現地に飛んだ防災と消防職員さんがいました。その報告会があり参加して来ました。現地入りした体験談を聞ける機会はそれほどあるものではありませんから、被災現場の貴重な話を伺えました。

 凄さを知ることができる数字があります。死者7万人、行方不明者17,000人、けが人は36万人、被災者1千万人、経済損失は1兆円、被害を受けた企業は16,000社に及びます。日本と比較すると、中国四川地震の被害はとてつもない数字であることが分かります。
 この頃、中国では防災意識は薄く、建築物や行政の防災対策は体制が整っていなかったようです。そのため道路は塞がれていたため、被災現場に入ることとはできなかったようですが、避難所生活の現場などを巡回した意見を聞けたようです。
 写真と映像で現地の状況を知ることが出来ましたが、伝えきれないのは悪臭だそうです。被災現場の悪臭は言葉では表せない程のものだったようです。

 印象的なことは、四川省の首都成都の約1,200台の内、約1,000台のタクシーが被災地に物資を運ぶ動きをしたことです。行きは支援物資を運び、帰りは被災者を成都に運び込むボランティアを行ったようです。そのため成都のタクシーの評価は一気に上昇し、模範的なタクシーだとの評価を得ているようです。
 和歌山県の防災担当箇所から現地入りした職員さんの勇気ある行動を心強く思いますし、この経験を活かした防災対策を推進してくれることを期待しています。

【電磁波】
 電磁波に関しての相談がありました。電磁波過敏症という症状がありますが、これは一定以上の電磁波を受け続けた場合に見られる症状だそうです。医師に聞きましたから間違いないものと思いますが、この場合、一般的には何にも感じない電磁波による心身への影響を受けるようです。頭が痛くなる、気分が勝れなくなるなど、本人以外には分かり辛い症状が現れます。この方は住んでいる住居の近くに携帯電話の中継基地が出来たことから、電磁波過敏症になりました。転居した先でも近くに電線があり、身体が優れない状態が続いています。「このままでは生活できない」との思いから行動に移されたようです。
 改善のための要望書を受け取りました。対応したいと考えています。

【勉強会】
 歴史に関する勉強会を行いました。今回は鉄砲伝来から始まって明治維新から、明治新政府までの時代について学びました。1543種子島に鉄砲が伝来したことは誰でも知っていることです。ところが本当に鉄砲がわが国に伝わったのはその一年前の1542年だったそうです。いきなり種子島に流れ着いた渡来人が鉄砲を伝えたのではなくて、その前年に伝えられていたことは流れを聞くと自然です。渡来人が無料、ボランティアで最新の武器を異国に伝える筈はないのです。当時、欧米は鉄砲、弾薬、そして生糸を武器に世界に進出し、富を得ようとしていました。日本を相手にするのも同じ目的だったのです。日本は世界第一の銀の産地で、最盛期には世界の銀の内40%は日本産だったほどです。当時の日本の権力者は鉄砲の技術を教えてもらう代わりに銀を対価として支払っていました。

 シルクロードはヨーロッパから大陸を渡って日本に来た道ですが、日本からの帰り道のことをシルバーロードと呼んでいたそうです。その名のとおり銀を生糸や弾薬の対価としての銀を運ぶ道だったからです。堺、近江から丹波、薩摩などがその拠点となったのです。明治維新の動向を見ると、これらの地域が役割を果たしていたことが分かります。

 銀と並ぶ対価が労働力だったことも伺いました。労働力は人が動くことに他ならず、それはエネルギーとも言えるものですから、どの国も欲するものです。銀が底をついて以降は労働力を輸出していたようです。労働力とは何か深くは述べませんが、外国の労働力とは何かを知ると答が導かれます。日本だけが歴史上、特殊な地域であり得た筈はありませんから、歴史に学ぶことは大切なことです。
 桜田門の変に関しても、事件の発端は金と銀の交換レートの変更が背景だったようです。交換レートを変更することは、得をする人と損をする人があると言うことです。いつの事態も事件のきっかけは金銭に伴う場合が多いのです。正義や大義よりも金銭が発端になっていることが歴史から学べます。

【懇親会】
 夜は懇親会に参加しました。Uさんの自宅にお邪魔して庭でのバーベキューで交流しました。防災対策や地域力のことなどが話題となりました。地域力に関しては、大阪府は橋下知事のエネルギーで財政赤字であっても元気を感じますが、和歌山市に元気がないのはリーダーから元気が感じられないからです。しかし今の市長の少し前の時代はそうでもなかったと伺いました。市の財政は赤字でしたがまちが動いている感覚を感じることができたそうです。曲がりなりにもそれで市は元気を保てていたような気がしていたと話してくれました。市が元気になる秘訣は元気力にありそうです。

【トイレ】
 片男波自治会会長との懇談。八の字公園内の公衆トイレのきれいさは日本一だと思います。その理由は一年365日、一日も欠かさないで清掃を続けているからです。清掃の方法にも秘密が隠されています。自治会、地元幼稚園、そして小学校の保護者会が分担して清掃を行っているのです。ですから、仮にトイレが汚れていたとしても、最長24時間以内できれいになるのです。  
八の字公園内の日本一きれいな公衆トイレ

 自治会内ではトイレ日記が回覧されています。その日のトイレの状態や清掃の様子を担当の人が記載して翌日の担当に回覧していきます。トイレ掃除を開始してから一日も欠かさないで記録が付けられています。 
 そしてトイレをきれいに保つことは地域力を示すことにつながります。公衆トイレが汚い地域は、例えば犯罪を起こそうとする人にとっては地域力が弱いと判断されますから、防犯上からも不安感が残ります。公衆トイレがきれいな地域からは地域の結束力が分かりますから抑止力につながります。
 地域の公衆トイレは地域力を図るバロメーターとも言えます。トイレを見学に来る人がいる。そんなトイレは全国でも数少ないと思います。今夜も数人で八の字公園のトイレ見学を行いました。

6/26(金)「浜口梧陵」

【議会】
 都市計画道路の進捗に関して現状確認を行いました。都市計画道路の計画があっても予定通りに進まないのが現実です。道路予定地域の土地の買収金額に大きな隔たりがあることが大きな要因があります。株でも何でもそうですが、持ち主はその価格が最も高かった時のイメージを持っていますから、なるべくそこに近づけようとします。対して買う側は現在の下落した土地価格を基準として前後に幅を持たせています。そのため価格に乖離が生じているのです。

 当事者間における交渉でまとまらない場合に第三者が介入する場合もありますが、それでも状況を劇的に変化させることは難しいことです。どちらかが一方的に損をする交渉はまとまりませんから、どの時点で折り合いをつけるかの交渉となります。
 現在計画を進めている高速道路の拡幅に関する交渉も同様です。二車線から四車線化を進めていますが、土地収用と地元の同意などで時間を要することがあります。一ヶ月でも早く工事を完成させたいというのが今議会での議論でしたが、現場は議論の場とは状況が異なっています。地元との交渉の積み重ねが必要で、現在もそれを進めています。

 和歌山県民が期待する高速道路の四車線化という大きな事業でも、地元にとっては地元利益を優先させることがあります。地元にとっては大きな問題の場合がありますから、地元エゴとは言えないのです。大きな課題と分かっていても進まないのは価値観に差があるからです。利用者にとっての価値は早期完成と供用開始ですが、地元にとっての価値は地元の生活道路の快適性や安全性確保です。その意識の差を埋めるには、立場の強い側が地元に降りていく必要があると考えています。
 都市計画道路の問題と高速道路四車線化の問題は、どちらにも共通した意識を感じます。
人の意識の問題で正解はありませんから、話し合いが長期化しています。

【御坊発電所】

 日高新エネルギーパーク内のソーラパネル
 県内にある御坊発電所は御坊市の海上に位置しています。昭和59年に完成した火力発電所で、運転開始してから、もう25年が経過しています。火力、原子力の時代から、新エネルギーがそこに絡んでいる状況になっています。地球環境問題が言われている最中ですから、石油を燃焼させる火力発電所の地位は低くなっていますが、私達の快適な生活を支えるために欠かせない発電方式なのです。 
 現代、ベース電源は原子力発電ですが、変動制を持たせているのが火力発電です。電気の使用量が増える昼間や夏場のピーク対応に100分程度で立ち上がる火力発電が威力を発揮しているのです。新エネルギーが進展しても、能力の高いバッテリーの開発が行われないと火力発電所は絶対に必要なものなのです。新エネルギーの不安定さを補完するのが既存の発電方式なのです。

 新エネルギーを考える上で欠かせない現代の火力発電について学んできました。
 引き続いて日高港新エネルギーパークの見学を行いました。御坊発電所の隣に位置するEEパーク。全国で初めて和歌山県御坊市に立地されています。ここでは現在実用化が図れると可能性があると考えられている新エネルギー発電方式が揃えられています。太陽光、風力、バイオマスなど発電方式を見て学ぶことができる施設です。全国の府県に設置する構想もあり、全国から御坊市にあるこの施設を見学に訪れています。
 初めての見学でしたが、新エネルギーのサンプル版のような感じで、具体的イメージをするきっかけになりました。

【浜口梧陵】
 広川町にある「稲むらの火の館」の見学に行ってきました。この施設を見るのは初めてでしたが、防災よりも大きな理念を感じ取ることができました。「稲むらの火の館」の場所は浜口梧陵の自宅となっています。自宅が「浜口梧陵記念館」となり、自宅の庭が「稲むらの火の館」となっています。
 浜口梧陵についての功績は各種資料に掲載されているので記載することは避けます。ここで記載しておきたいことは、晩年は優れた人物を見出しその人物に投資する今で言うスポンサーであったことです。スポンサーになった人物は、驚いたことに勝海舟だったのです。幕末の巨人勝海舟を次の日本を背負う人物だと見定め、投資して育てていきます。人を育てるために耐久高校の前身を設立したのも浜口梧陵なのです。耐久高校は現在もこの地域を代表する名門校として光を放っています。

 1854年、安政の地震による津波から広村を救った人物との認識でしたが、それだけでは語れない大きな人物だったのです。和歌山県議会初代議長であり、ヤマサ醤油の事業を手掛ける実業家でもあり、優れた才能を見出して投資し、人材育成のために教育機関を設立した人でもありました。
 そして防災に関しては稲むらの火が有名なため、他の実績が語られていないのですが、その後の対応も素晴らしいのです。100年後に再び広村を襲ってくると考え防潮堤防を建設しているのです。私財を投じて、安政の津波から三か月後に防潮堤防の建設を始めたのです。この建設事業は津波で仕事を失った地元の人を雇用する目的を含んでいました。仕事をなくし津波の危険性のある広村ですから、何とか立て直さない故郷を後にする人が出てくることも考えられていたのです。つまり防潮堤防とは、防災対策と雇用確保を目指した事業だったのです。1854年当時、ニューディール政策と同じような発想をしていたことに驚きます。

 浜口梧陵が築いた堤防は長さ650m、高さは海面から5mもあります。現在もこの堤防を見ることが出来ますが、その大きさに接すると偉大さが実感できます。四年の年月を掛けてこの堤防が完成していますし、後にこの堤防が90年後に発生した昭和南海地震による津波から広川町を救ってくれたのです。将来必要な仕事を前倒しで実施した先見性のある堤防建設だったのです。

 この広村堤防は今も広川町を守ってくれています。後世に残る事業とはこのことです。そして生命を守るためには即座に必要な対応することや必要なお金を投資することなど、防災の教訓を今も私達に伝え続けてくれています。



 仕事を通じてだけではなく、仕事以外でも社会のために尽くすことが浜口家の教えだったようです。その精神が故郷を救い、自らを高めていった大きな要因かも知れません。
 
【ライオンズクラブ】
 夜は和歌山ゴールドライオンズクラブの6周年記念の例会でした。本年度の最後の例会となると同時に現役員体制での最後の例会となりました。来月7月からは新年度に入り、新体制の下で活動を続けることになります。私は地区委員を外れ理事からも離れることになるので、新年度の社会奉仕活動は自前のクラブ活動に専念できることになります。

 例会では地区レオ委員の任務を全うしたことによる表彰をしていただきました。これは会員の皆さんと和歌山レオクラブの皆さんに支えていただいたお陰です。現役員は一同にホッとした表情であり、新役員は責務を理解した表情で新年度に臨む強い気持ちが表れていました。一年間の仕事をし終え、開放感を味わいながら夜は更けていきました。

6/25(木)「文教委員会」

【文教委員会】
 一般質問に引き続いて文教委員会が開催されました。現在の常任委員会構成から一年が過ぎ、早いもので今議会が現メンバーとして最終の文教委員会になりました。一年間を振り返ると、高校に入試制度の改善や国体への準備など文教委員会としては変化に富んだ一年となりました。言うまでもなく教育問題は、これからの日本、そして和歌山県を担う人材を育成するために大切な問題です。子ども達がこの国を愛し、そしてこの国を支えるための教育が必要です。その方向に教育を向かわせることが将来のためです。自分が生まれた国を誇りに思えないような教育はするべきではありません。まして自虐的な教育は絶対に実施してはいけないものです。
 文教委員会としては和歌山県の教育が素直に伸びてくれることを祈念して議論を深められたと思います。

 平成21年9月定例会からは委員会構成は新しい体制に移りますが、引き続いて諸課題に正面から向かい合える委員会であって欲しいと思っています。
 ところで、意見交換会を実施したところ、トップの資質に関しての話題になりました。トップは孤独なものですから、相談できる人の存在が不可欠です。権限者は一人で意思決定をすべきものですし、基本的に誤りは許されません。歴史の評価に耐えるだけの結果を見せる必要があるのです。歴史の評価に耐えられるかどうかは、判断した時点では誰にも分かりません。自分でも評価が分からない判断を下す必要があるところが厳しいところです。

 今回の文教委員会を例にすれば、高校入試制度の改革が挙げられます。早急な高校入試制度の改革だと言われましたが、平成21年度の高校入試の結果に関しては、概ね好評だったと認識しています。前後期制の弊害は、前期入試で70%の受験生が入試に失敗することにあれました。これから伸び行く15歳の春に挫折を体験させてはいけないのです。高校入試での失敗は大人になっても一生付き纏います。そんな体験をするのは一人でも少ない方が良いのです。

 ですから一年前倒しで高校入試制度を改革したことは、当時、早急すぎるだとか教育現場が対応できないなどの意見がありましたが、結果を見ればこの改革を評価をしてくれています。これが歴史に耐えられる取り組みだと思います。
 賛否がありましたが、誤りの政策は一年でも早く改善すべきものでした。再来年から変えても問題ないとしていたら、平成21年の受験生で挫折を味わった生徒をたくさん輩出していたのは間違いありません。

 文教委員会にとって激動の一年でしたが、それに伴う成果も収められたと考えています。委員の皆さん、教育委員会の皆さん、一年間ありがとうございました。

【懇談会】
 午後からの懇談会においては、組織のあり方が議題となりました。組織のトップにあるべき立場の人は、構成員の面倒見が良くなくてはならないのです。組織構成員から信頼されていない人が組織を代表できる筈はないのです。単なる肩書きではなくて、本当にこの人にトップになってもらいたいと思ってくれる人がトップになるべきです。一人に権限が集中するような長期政権は避けるべきですが、持ち回りで順番がきたら誰でも良いというのは問題です。
 協調性、人格や人柄を備えた人がトップになるべきです。「自分が、自分が」の人は周囲からは受け入れられないのです。

【英語教育】
 小学校からの英語教育開始が間近に迫っています。のんびりとした和歌山県ですが、英語教育に対応するだけの時間的余裕がありません。和歌山市内において、8月から小学校の英語教育に対応するための教師への指導方法に関して必要な準備事項の話し合いを行いました。留学経験のある、または外国で生活して現地の教育に携わった皆さんとの話し合いは貴重なものでした。小学校への英語教育が導入されても何とかなると思っているほど甘くはありません。外国では母国語と英語は当然のことで、第三国語を習得することが不可欠な時代に入っているのです。このことは外国で教育に携わった経験のある人でないと分からないものです。

 小学校時代からの英語教育の是非を議論している場合ではないのです。英語は必修で、それ以外の外国語を学ぶべきか否かの議論をすべき時期に入っているのですが、英語教育に関しては未だ交差点で迷っているような状態です。
 和歌山県からそれを打破するための取り組みをしたいと考えています。和歌山県内の英語教育に関する人材は豊富です。そんな皆さんが活躍できる土壌を作ることが、私達に課せられた使命だと考えています。


【懇親会】
 夜は文教委員会を締めくくる意味での懇親会を実施しました。高校入試や国体への備えなどの課題があった一年でしたが、文教委員会として議論を尽くせたと認識しています。新しい委員会構成になっても教育委員界との連携を保ちながら自由な意見交換ができる委員会であって欲しいと願いながら、現メンバーとして最後の委員会を終えました。
 

6/24(水)「一般質問最終日」

【一般質問最終日】
 県議会の平成21年6月定例会の一般質問も最終日を迎えました。今回は、緊急経済対策の補正予算案の中で道路に関する質問が多かったように感じます。やはり750億円の県内高速道路予算が決定したことを受け、和歌山県南部への高速道路延伸への期待が大きいことを実感しています。紀南にとって紀伊半島を一周する高速道路は悲願であり、かつては移動に半日近く要していたものが数時間で通じることになれば、その実感は想像以上のものがあると思います。

 やはり大型の補正予算案が組まれると、周囲が元気になってきたように感じます。人の気持ちは経済によって左右されますし、逆に人の気持ちの持ち方で経済も動きます。どちらが先か分かりませんが、言えることは状況に明らかな変化がないと人の気持ちは動きませんから、実体経済を動かすような予算措置が先だと思います。お金が地域内で動いて、そして働く人の下に帰ってくる。そうして初めて経済が回復していることを実感し、元気になるのです。お金が先か気持ちが先かの問いには、多くの場合はお金が先に来ると思います。

 一部の会派が大型の公共投資に反対の意見がありましたが、他は経済対策として友好的な意見が多数を占めていました。採決は最終日となる6月30日となります。

【懇談】
 議会報告会に関して打ち合わせを行いました。その中で、昨日の宮崎県知事への衆議院選挙への出馬依頼と総裁候補要請の記事を読んだ方から意見をたくさんいただきました。かなり政治不信に拍車をかけています。
「もう政治もおしまいですね。誰でも良いのでしょう」。
「政党の人気取りのために、人気の高い宮崎県知事に出馬要請するのは如何なものでしょうか。発想が幼稚でおかしいですね」。
「もう政権交代は決定的ですね。何でも良いような行動を国民は決して見逃さないですよ。宮崎県知事に出馬依頼した人も落選するのではないでしょうか」。
「いくら何でもひどいよね。自分達で何でも決められると思っているのではないですか。有権者を馬鹿にしているよね」。

 政治不信を払拭するような報告をして欲しいと依頼がありました。多くの人は、単なる人気取りではなくて身近な諸課題と対応策についての意見交換の場が欲しいと思っているのです。末期症状や延命策などの言葉が飛び交いましたが、前向きな言葉で政治が表現されるように変革しなければならないと感じています。

【健康談議】
 大阪からお客さんが訪ねてくれました。和歌山市内にある別荘の権利関係の調査をすることが目的ですが、健康に関しての意見交換を行いました。水は身体を構成しているものでとても大切であること。細胞に行き渡るように水の粒が小さい水を飲料水として用いていることなどを話してくれました。自分の健康は自分で守ろうと考えている人が多くなっています。飲料水やサプリメントを自分で選択している人も、自然に見掛けるようになりました。
 「本当に和歌山の別荘に暮らしているのが一番健康なのですがね」と話してくれましたが、現役時代は仕事ができる場所で勝負したいと考えているようです。

6/23(火)「経済問題」

【県議会】
 県議会では一般質問が続いています。本日は道路問題に関する質疑が交わされました。
 現在海南市から南に向かって近畿自動車道の四車線化が進められています。平成27年度を目途に田辺市までを四車線化する計画となっています。また和歌山市内から阪南市までを結ぶ第二阪和道も全長20kmのうち一部が供用開始されていますが、平成27年度のまでに全線開通を目指している計画であることも示されました。

 このように高速道路の田辺市までの四車線化、第二阪和道の開通、そして京奈和自動車道などは全て平成27年度の供用開始を目指していることになります。これは平成27年度に和歌山県で開催される予定の二順目国体までに完成させることを目指しているものだからです。

 高速道路は生命の道、観光の道、防災の道などに例えられていますが、県土が広い和歌山県にとって県内の道路網完成は悲願でもあります。緊急経済対策で計画の前倒しによって早期完成が図れ、経済効果が期待できる環境にあることは歓迎すべきことです。

【会派会合】
 請願と次の議会からの常任委員会の所属の割り当て、そして議員定数問題に関する議論のために会派会合が開かれました。請願は大規模飲食店への食品衛生管理者としての調理師の配置に関するもの、常任委員会は各議員の希望を確認し、そして議員定数問題では会派としての意見をまとめました。

【議員定数特別委員会】
 議員定数問題に関する特別委員会が開催されました。本日は県内の合併の状況、他府県の議員定数削減の状況を確認した後、各会派から次回の統一地方選挙での定数削減の考え方について意見交換を行いました。「真わかやま」としては、各選挙区の人口を基本としながら削減させる方向性を志向しつつ、面積や都市部とそれ以外の地域の特性を勘案した上で各選挙区の定数を決めたいと意見を述べました。その観点から、和歌山市の場合は中核市であることから行政の分担を県と市できっちりと仕分けし、その上で県議会議員と市議会議員の役割をある程度明確にさせてから定数を考えたいと提案しています。議員の仕事に応じて定数も考えるべきなのです。

【セラヴィ神前】
 和歌山市内にある高齢者施設セラヴィ神前。地域の皆さんの交流の機会として、今年8月8日にセラヴィの夏祭りを開催することに決定しています。何人かで集まって夏祭りの企画会議を行いました。開催時間は午後5時から8時までとし、よさこいや南中ソーラン、バルーンアートなどをイベントとして実施することにしました。勿論、夜店も出店して盛り上げを図ります。夜店の配置やスデ―ジの位置なども確定させ、時間割とイベントチラシ案も完成させました。

【経済問題】
・夜は経済問題に関する打ち合わせに入りました。堺市からも会社経営者が参加してくれました。堺市ではシャープなどの湾岸部の仕事が一段落しているため、それを中心に請け負っていた地元会社の仕事量は極端に落ち込んでいるようです。和歌山から見た感覚では堺市は全国一経済が活性化している地域だと思っていたのですが、決してそうでもないようです。堺市以外での仕事も捜すようになっていると聞きました。

 実態経済は今も尚、回復しているとは言い難いようです。「偽りの夜明け」という言葉もあるように、回復の実感のない経済回復は本物ではありません。その地域で生活している人が普段通りに安心で安全な日常生活を過ごせることが、経済的に安定していると言える状態です。恐らく全国のほとんどのまちでは、景気回復を実感していないと話し合いました。その実感と同じ程度、このままでは良くないと思っている人がいますから、現状から変化させるべきだと思っている人が大半だと思います。

 経済が安定している、政治に信頼感がある、そんな状況があれば現状維持で良いと思いますが、逆の場合は変化を求めるのが自然です。そんな空気を実感しました。

・引き続いて和歌山市から堺市に通勤している人との打ち合わせがありました。偶然、堺市に通勤している人と話したことから堺市の状況が、先程の話と同じことだと認識しました。この方はサービス業に従事しているのですが、お客さんが減少しているため接客の仕事が激減していると聞きました。それに伴って給与も減少しているため、和歌山市から堺市に通勤する意味は薄くなっているようです。通勤時間と給与から家族のことを考えると、和歌山市内で働きたいと思い始めているようです。但し、和歌山市のサービス業の状況も良くありませんから仕事があるとは限りません。地元に戻りたいけれども戻れない状況に困っているようです。直ぐに解決が図れない厳しい相談です。

6/22(月)「県議会」

【県議会】
 県議会定例会一般質問が再開しました。今日も四人が登壇し、国の直轄事業負担金や新型インフルエンザ対策などに関する議論を交わしました。
 その合間に会派「真わかやま」の会合を実施しました。議題は県議会議員の定数問題に関するものでした。次回の統一地方選挙は平成23年4月で県議会議員も改選されることになります。現在46人の県議会議員定数をどれだけ削減するのか会派内で議論を交わしました。結果、現在の46人から39人に削減する意見でまとまり、明日開催予定の、議員定数問題特別委員会に会派の意見として提案することになりました。

 7人の定数削減はなかなか受け入れられないと思いますが、和歌山県の場合、人口減少が大きな問題となっていることから、それに呼応した定数に改正すべきものです。会派の案としては和歌山市選挙区16人を14人に削減することになりました。これから各選挙区の人口動向や選挙区事情などによって様々な議論が起きると思います。
 その他、請願に関する意見交換も行いました。

【議員連盟】
 和歌山県議会スポーツ振興議員連盟の総会が開催されました。総会では平成20年度の経過報告と決算報告、そして平成21年度の事業計画と予算案の報告があり、併せて、平成27年度和歌山県で開催予定の二順目国体の準備状況などの報告を受けました。競技レベル、施設の建設、支援体制の確立など、これからの課題が数多くありますが、議論を尽くして解決に導く方向に向かうと思っています。

【特別委員会】
 行政改革・基本計画等に関する特別委員会が開催されました。特別委員会の任期は2年ですから、現メンバーでの委員会は今回で最後になります。平成22年度に向けた長期計画と行政改革の推進案などを確認しながら、以降の議論は新体制に委ねることになりました。

【反響】
 開催した大阪府橋下知事の講演会に関しての意見をたくさん伺いました。全ての意見が肯定的で「和歌山県も元気をもらえた」と感じている人が多い様子があります。
 「県内のある首長は、財政難のことを口癖のように言うばかりで、市の将来に夢も希望もないので市民して恥ずかしく思っています。橋下知事のような夢を話せる首長の誕生を期待しています」。
 「和歌山県の観光大使になったよ。橋下知事に和歌浦の海水浴場の素晴らしさを伝えることができました。和歌山県を身近に感じてもらえたら和歌山市にとっても嬉しいことです。素晴らしい機会を作ってくれたことに感謝しています」。
 「夢の力を感じました。トップに夢があることでその地域は元気になるのですね。和歌山県の元気のなさは経済的理由だけではないと思いました。トップの明るさと夢、これが必要ですね。新しい人の登場に期待しています」。
 「元気があって明るいですね。トップにはそれが必要です。見苦しい人や暑苦しい人、それに貧相な人はトップにはなり得ません。新しいリーダーが地域に必要なことが分かりました」。

【その他】
・県道に植えられている桜の木が、その前の飲食店営業の邪魔になっていると意見がありました。桜並木を作るのであれば理解できますが、なぜか一本だけ植えられているのです。以前、県が植えに来ました。その後、枝葉が伸びても毛虫が発生しても、管理をしてくれないので困っています。公園に植えたら良いと思うのですが、なぜこんな場所に一本だけ植えているのか分かりません、というものです。経緯の調査を行っています。

・セラヴィ神前での夏祭りと、ライオンズクラブによる見学会について関する打ち合わせを行いました。夏に向かってイベントが増えてきそうです。

6/21(日)「橋下知事後援会」

【橋下知事講演会】
 大阪府橋下知事が和歌山県にやってきてくれました。橋下知事が大阪府知事になって以降、全国で初めての大阪府以外での講演会を、私達の地元和歌山市で行ってくれました。感謝するばかりです。
 橋下知事にきてもらったのは、和歌山県に元気を分け与えてもらうこと、関西はひとつの円の中に和歌山県も仲間に入れてもらおうとするものでした。当初の目的は十分に達成できたと思っています。関西全体で物事を考えること、関西全体が発展するようにスクラムを組むことへの契機となりました。橋下知事には大変お忙しい中、貴重な時間割いて和歌山市にきてくれたことに対して心から感謝申し上げます。

   さて私も聞かせてもらったパネルディスカッションは興味深い内容でした。コーディネーターは東京から瓜生弁護士にお越しいただき、パネラーに橋下大阪府知事、仁坂和歌山県知事、元三洋電機の井植社長の三人に登場してもらいました。
 シンポジウムに出席した瓜生弁護士と井植さんと一緒に  

 テーマは「大阪湾パネルベイ構想について〜和歌山県の役割〜」でした。関西は液晶や各種電池、太陽光パネルなどの技術が集積している地域で、既に大いなる財産を所有しています。中でも太陽光セルを製造しているのは関西が全てといって良いほど集積していることが分かりました。パネルディスカスを拝聴した結果、以下に私見を述べます。

 電池技術に関するキーデバイスは全て関西に存在していて、これらを活用することが地域にとって必要なことなのです。世界一の技術を持っている関西なのに、その技術が存在していることの恩恵を感じている生活者の方はほとんどいないと思います。何故なら、パナソニックやシャープ、そして三洋電機などの工場が立地しているのに関西人にとって生活が変わったと実感できないからです。太陽光発電システムは環境問題を解決する切り札として最近注目を集めていますが、この技術に着手したのは今から45年も前のことで、突然、太陽光パネルが登場した訳ではないのです。今までは見向きもされなかった技術を地道に開発してきた結果が今なのです。それを新しい技術なので採用できないだとか採算面で回収できないので取り組みは困難だと言うのはおかいしことです。
 経済合理性で世の中は動いてものではありません。地球環境問題とは経済問題と両立させるべきものであり、経済合理性の観点からだけ考えると地球環境問題は解決できるものではありません。

 関西地域にはこれらの技術が存在していますが、現状はこれを活かせていないので、単なる部材製品が存在しているだけになっています。ですからこれらの産業からの恩恵を感じられないのです。これからは地域で活用を図ること、折角存在している技術の付加価値を生み出すことが大切なのです。部材を供給するだけではなくて、例えば太陽光を敷きつめて新エネルギーの先進県を誕生させることなどは地域としての付加価値を生み出し、地域に誇りと産業を生み出すようなものです。

 例えば、和歌山県の面積の1.3倍の面積に太陽光セルを敷きつめると、和歌山県での消費電力を全て賄えるのです。初期投資は1兆円必要ですが、一年間、和歌山県全体で支払っている電気料金は1,000億円ですから、場所さえ確保できたら実現可能性はありますし、挑戦することもできるのです。

 最初から経済効率や実現不可能であることを前提とした話を展開させても、新エネルギー先進県は実現することはありません。既に民間企業が関西に有効資源ともいうべき設備を持っているのですから、首長が新エネルギーと環境問題に取り組むので協力して欲しいと宣言すれば物事は動きだすのです。回収年が80年もかかるというのは取り組まないことを前提にすれば簡単な理由です。でも技術力は伸びていきますしコストも低下していきます。コスト減になった時にはどこでも取り組もうとしますし、コスト減になった時には、関西が部材製品を供給するだけの地域から脱していなければ、製品を生み出してもその市場価値は低下し、大阪湾パネルベイもそれまでです。他を技術的にリードしている今だからこそ、地域としての付加価値を高める取り組みが必要なのです。

 大阪府が関西の大明主になってもらって関西はひとつ、そして和歌山県も計画に加えて欲しいと思います。大阪湾沿いにはパネルベイは既に存在していますから、地域にとって大きな資源となっているのです。民間企業は世界を相手に勝ちに行っているのです。関西に大きな利益を運んでくれているのです。地域がそれらの企業を支援しないでどうするのでしょうか。価値に行っている地域の企業を、地域で付加価値を高める取り組みとして支援をしないでは萎んでいくだけです。関西で、そして和歌山県で新産業を集積させる取り組みを期待しています。

 橋下知事は将来の可能性として電気自動車を挙げていました。一点が動くと動かないと思っていたことが大きく動くこともあります。関西の府県では電気自動車が常時走っている、それが環境都市としての先導役を務めることになります。企業には導入してもらうことも方法です。それに呼応して、和歌山県も大阪府の電気自動車普及策に一緒になって協力することも話し合われました。
 そして橋下知事をして、行政経験のある府庁の職員さんには知識では敵わないと聞きました。それを上回るのが創造力とやる気になることです。実務は職員さんが実行してくれますから、細かなことは言わないで、自分のイマジネーションを信用してやるべき方向性を示すことが大切なのです。

 大阪湾パネルベイ構想の中における和歌山県の役割は具体化されませんでしたが、創造力とやる気があれば何とかなるような気がしました。経済効率だけを重点にしてコストが下がるまで様子を見守るだけでは、関西地域にある現在の資源を失うことになります。
 パネルベイから生み出される価値を関西地域で活用することで環境先進県になること。これを目指したいものです。皆さんありがとうございました。

 さて今日の講演会の準備に数か月要し、そして12時に会場のアバローム紀の国に集合して打ち合わせを行い、内容の深い講演会になりました。スタッフは裏方で講演内容を聴くことができませんでしたが、講演会に関わることで、何よりも橋下知事から元気を受取れたと考えています。

 橋下知事は公務でお忙しい中でしたが、笑顔で皆さんと接してくれました。和歌山県にとっても橋下知事との交流は大きな財産となりました。橋下知事と撮影した一枚の写真が、その人にとって明日の自信に結びつくと信じています。
 
 橋下大阪府知事とご一緒しました

6/20(土)「時代」

【時代】
 金曜日で関西電力労働組合本部定時大会が終わっています。関西一円から執行委員や代議員の皆さんが白浜町に集まって来ました。白浜町にとっても大きな大会ですから経済効果が見込まれたと思います。

 さて姫路から松井委員長が来てくれています。今年の大会を以って委員長を退任することになっています。長きに亘って執行委員として活躍してきただけに寂しい思いがしています。松井さんとは随分以前に、本部青年部リーダー会で一緒に活動していました。当時、松井さんは23歳くらいの年少の本部リーダーとして入ってきたのです。その後、青年部から組合役員に就任し、期待されて将来の役員候補として関労学校に入校しています。その後、姫路で委員長に就任し現在に至っています。
 私の印象としては、最年少として青年部本部リーダーに入ってきた松井さんのままですから、若いのにもう委員長を退任すると思っていたのですが、もう40歳代に突入していることに驚きます。これで私が本部リーダーでいた時代の青年達が全て執行委員を退任することになりますから、時代の移り変わりを感じます。

 私は役員になりませんでしたが、多くの本部リーダーメンバーは、その後各地域で役員や委員長を務めていました。ひとつの時代を築いたように思っていますが、その時代も終えようとしています。人は誰でもそうですが、若手から中堅に、そしてトップへと進み、後輩に立場を譲っていきます。組織はそれで活性化を保っているのですから仕方ないことですが、心情としては寂しいものです。
 今後は後の活動をサポートする立場に変わりますから、現役時代とその役割は違ったものになります。選手からコーチや監督へと立場を変えるようなものです。また違った苦労を味わうことになりそうですが、若い頃と余り変わっていない姿と行動力で若手を引っ張ってくれると思います。

    今日は松井さんと同期入社の臼杵さんと関労学校で同期入学した川端さんと四人でゴルフを楽しみました。場所は白浜町からは北に位置し、和歌山市からは南に移動した地点のラ・グーレスゴルフクラブです。途中、雨も降りましたが心地よくプレイすることができました。三ホールでパーを取れたのは気持ちの良いことでした。 
 右から、松井さん、私、川端さんです

 夜は今までの感謝の気持ちを込めて和歌山市内で送別会を行いました。松井さんと懇親の機会を持ったのは、本部リーダーの時代以来ですから約20年ぶりです。20歳代の人間が40歳代になって当時と同じように懇親を深める。20歳代の時には思いもしなかったことです。勿論、自分が40歳代になるとは想像もしていなかったのですが・・。

 あの頃と現在、そしてこれからを話し合えるのですから、あの頃がある40歳代も良いものかも知れません。これから10年後が訪れたとしたら、現在の40歳代があの頃になっているのですから、それこそどうなっているのか想像できません。当然、全員がいまと同じ立場でいることはありませんが、違った立場であったとしても気持ちは何も変わらないでいたいと思います。

 今までと変わらない輝ける10年間を迎えられるように、退任した後も社会人としては現役時代ですから、今のこの現在を駆け抜けたいものです。
 確かに時代を駆け抜けている、その感覚を見失わないでいたいものです。

 ところで松井さんが今日の懇親会で「その立場が、居心地が良いと思うようになったらその場所を離れたほうが良い」と話したのは印象的でした。長くいると最初は緊張感を持っていたものでも、次第にその立場が居心地の良いものに変化することがあります。そうなると危険信号です。自分で辞することは思わなくなりますし、周囲が若返ってしまい意見を進言する人も少なくなっていきます。自制心のある間に律し方を考えること。これが大切なことなのです。

6/19(金)「パチンコ税」

【朝会】
 議会前に朝の会の時間を持ちました。あるお店のオーナーはずっと地方議員を見てきたようですが、最近の議員活動は大変だと思っているようです。時代がおおらかだった時は、少しくらい無茶をしても知られることはなかったのですが、最近は品行方正にしなければならないので活動が制限されるのではないでしょうか、と意見をくれました。
「これから議会に行ってきます」と声を掛けてお店を後にしました。

【一般質問】
 本日から県議会の一般質問が始まりました。冒頭、大型の補正予算案に関しての一般質問がありました。補正予算を組むとそれに伴う財源が必要となります。答弁によると歳出が増加しても、行財政改革を進めているので県の財源増にならないということでした。つまり国の負担金をもらい受けて、そこに県の歳費を加えて大型事業を予定しています。

 また介護職員さんの給与増加は、緊急経済対策として取り扱う性質のものではないとの議論もありました。給与増加は法律を改正すべきもので、三年間と時限を決めた経済対策ではないように思います。平成24年度以降の取り扱いに関しては、その時点で検討することになっていますが、三年後に介護職員さんの給与が下がるとしたらおかしなことです。
 確かに、経済対策ではないような気がしています。

【議員連盟総会】
 県政の課題を考えるために県議会議員で構成している組織が議員連盟です。高速道路や半島振興などの課題を考えるための四つの議員連盟の年度総会が開催されました。平成20年度の活動報告と決算報告、そして平成21年度の活動計画と予算案の報告があり、全員一致で議案が可決されました。議員連盟も次年度の活動が開始されています。

【パチンコ税】
「パチンコ・パチスロ税の創設を考える会」の第一回勉強会が開催されたので参加しました。本日は講師として溝口敦氏をお迎えしてお話を伺いました。
 パチンコ業界の規模は2007年度で約22兆9,800万円あります。市場規模からすると医療産業、自動車産業に次いで日本で三番目の市場となっています。これほどの巨大産業であることを知っている人は多くはないようです。パチンコホールは約12,000店、パチンコ産業で働いている人は約30万人、周辺産業を含めると約50万人にも及んでいます。またパチンコのプレイ人口は1,450万人となっているように、パチンコはわが国を代表する娯楽産業です。最近は大型チェーン化らよる寡占化が進み、地方のパチンコ店は淘汰される傾向にあります。

 「パチンコ・パチスロ税の創設を考える会」では、県内のパチンコ台一台当たり月500円を課税しようと考えています。年間に2億4,000万円の税収を図ろうと検討しているようです。
 本日は第一回目の勉強会でしたから、知識を深めることや検討に入るのは、これからということになりそうです。

【懇談会】
 夕方からはふたつの懇談会に参加しました。偶然、どちらの会場も和歌山東急インだったため続けて参加することができました。最初の会でお会いした二人はとても印象が良く、
懇談会を持った甲斐がありました。人は素直さが一番です。人を信用しないことや最初から斜めに物事を見る人は幸せではありません。初対面の人に対して、最初は正面から入ってみる、そこから始まります。最初から他人を寄せ付けないバリアを張っているようでは、話は進展しません。今日の二人は好印象でしたから、これからのお付き合いが楽しみです。

 続けて約100人の異業種交流会があり出席しました。お招きいただいた上、挨拶の機会もいただき主宰者Kさんと参加した皆さんに感謝しています。県外からお越しの人も多くて、東京都、群馬県、静岡県、愛知県などからも企業家が参加していました。ここで新しい製品や技術の説明をいただきましたから、和歌山県に存在していない技術、存在していても高値で支配されている技術などを、全国レベルでしかも安価なものに変更することも可能です。市場が閉鎖的だと他からのものを受け入れることをしませんから、共通性がなく高いシステムになる場合があります。

 例えば、全国の市役所が定額給付金の支給のためのプログラムを導入していますが、関東のある市役所ではプログラム製作費用は約200万円だったと聞きました。他の市役所のシステム導入単価は知りませんが、約200万円は、相当安価に仕上がっていると思いました。知ると知らないのとでは、このようにコストに大きな違いがでてきます。市の人口規模によってもコストは違いますが、和歌山市役所はどの程度で制作したのか関心のあるところです。

【通夜式】
 小・中学校時代の同級生のおばあさんがお亡くなりになったため、通夜式に参列させていただきました。聞くと2年間闘病生活を過ごしていたようですが、帰らぬ人となりました。心からご冥福をお祈りすると共に、今までのことに感謝しています。ありがとうございました。

6/18(木)「本部大会」

【本部大会】
 関西電力労働組合本部定時大会が白浜町で開催されました。今回で第60回目の大会となる歴史あるものです。大会に出席するため白浜町に移動して壇上で紹介を受けました。会場内で来賓の皆さんの挨拶を聴かせていただきましたが、他人の挨拶を聴くことは勉強になります。訴えるポイントや具体的な事例の引用など学ぶべきことが多くありました。

 さて本部岸本委員長の挨拶は印象的でした。組織のリーダーとして力強く自らの考えを約30分に亘って話していました。自らの姿勢を示すことがリーダーの大きな役割です。岸本委員長の挨拶から学んだことは次のようなものです。

 社会的責任。今では当たり前のように使われている単語ですが、関西電力労働組合が社会的責任という言葉を使ったのは、日本が公害問題で騒がれている時代だったようです。当時、この言葉は現在のような意味を持った単語ではなく、一般的に使われていない時代でしたが、最も早い段階で社会的責任という単語を公式に使用したのが同労組だと思います。公害問題はそれを発生させている企業の責任である、そんな議論が横行していた時代において、この問題は企業と組合、つまり労使の共通の問題として捉えて解決に導かなければならないことであり、企業の商品を活用している私達消費者の問題でもあるとしたものです。企業の責任でありそこで働く人の問題であり、消費者の問題でもある。社会に影響を与える行為は全ての人の責任であり、それを解決するために力を合わせることが必要であるとしていたのです。

 社会的責任とは、社会を構成する人が、私達が暮らす社会に対して責任を負うことなのです。現在の地球環境問題も全く同じだと思います。二酸化炭素を排出しているのは企業の責任だと言うのは正しくありません。先般、政府が二酸化炭素排出量の削減目標を15%に決定していますが、これを企業の努力目標のように思っている人がいると感じています。

 でも企業だけが責任を負うものではないのです。私達の暮らしが変わるということを認識すべきなのです。企業に義務を負わせて自分は何もしないのは無責任であり、それでは個人が社会的責任を負うことにならないのです。エネルギーの排出量を削減するということは、私達の快適な生活をエネルギーの使用量が今よりも少なかった一昔前に戻す行動を起こすということなのです。夏場のクーラーや冬場の暖房の使用を抑えること、自動車に乗る時間を減らすことなど、今の快適性を犠牲にした生活を志向することが15%という大きな排出量削減目標を達成するために必要なことなのです。

 企業が社会的責任を果たすけれど個人は関与しないのでは、社会的責任を果たしていないことになります。それでは社会での共同生活ができませんし、嫌なことは企業に押しつけるエゴになります。企業がお金を使って省エネルギーを実行するのであれば、個人は生活様式を改める必要があります。むしろ二酸化炭素排出量の伸びは、家庭用が産業用を上回っているのです。この事実を知り、地球環境問題については個人として社会的責任を果たすべきです。
 そんな価値観を何十年も前の大会議案書で確立していたのですから、誇るべきものだと思います。

 他にも良い挨拶がたくさんありました。
 例えば、人生で最も幸せなことは次の四つだということのお話です。
 人から愛されること。人から褒められること。人のためのお役に立っていること。そして人から必要とされていること。この四つが究極の幸せだというのです。思い返すと他の人から感謝されることが幸せを感じる瞬間であり、感謝されるのは相手のために何かを行ったからです。自らの大切な時間を相手に差し出すことで感謝されるのです。最も大切な時間を相手のために使うのですから感謝される筈です。
 そして究極の幸せとは、良く見ると、実は働くことによって得られることばかりです。働くことで褒められる、働くことで他人のお役に立っていることを実感する、働くことで誰かから必要とされる、そして働くことによってお客さんから愛されるのです。

 幸せとは遠くにあるものではなくて、探し求めるものでもなくて、働くことで心に感じられるものであり、得られるものなのです。働く機会があるとこは幸せをつかむ機会を与えられているようなものなのです。働くことは幸せを感じること、そして幸せを感じられることは生きていることなのです。働くことイコール生きることだと言えるのです。

 幸せとは探し求めて彷徨い歩くものではなくて、今ここにあるものなのです。今の働いている、そして生活している瞬間を大切にすることが幸せなのです。恐らく、働ける環境がはく奪され、今の生活もはく奪されるとしたら、今の生きている瞬間がどれだけ幸せであったかを知ることになるのでしょう。
 そんな幸せな瞬間に不平不満が満ちているとしたら、幸せは永遠に訪れません。今、感謝の気持ちを持ち他人に尽くせる環境があるとしたら、気付きにくいかも知れませんが、それが幸せなのです。

 今が幸せでなかったら、心構えを変えない限り幸せは訪れません。今が幸せと思っていなかったら、心構えを変えると幸せが訪れます。不平と不満ではなく感謝と希望の心構えになるだけで幸せになります。
 そんなことはないという人がいると思います。それは二日や三日、感謝と希望の気持ちを持ったつもりになっているだけです。何も変わらないと思うので、三日目からは不平と不満に満ちた日に戻るのです。二日や三日では何も変わりません。毎日、感謝と希望を思うことが必要なのです。

 英語のフレーズを覚えるのに2〜3回音読しただけで覚えたつもりになっている、或いは、2〜3回、音読しただけなのに覚えられないと諦めてしまうのと同じです。英語のフレーズを覚えるためには最低50回音読すること、80回音読して初めて自分のものとして感じられるのです。

 幸せを感じるためには、感謝と希望の気持ちを80日間持ち続けることです。やっとそこから始まりです。心構えを変えてその気持ちを持ち続けることで、同じ生活環境であっても幸せを感じられるのです。
 以上のような学びがありました。心に残る白浜町での第60回大会でした。

【講演会】
 6月21日に開催する大阪府橋下知事の講演会に関する打ち合わせとして、当日の進行予定表とシンポジウムの構成などの確認を行いました。全国で初めての講演会ですから、何しろ楽しみです。マスコミの注目度も高く、これだけでも和歌山県が元気になるような気がしています。元気な企画をすると元気になるから不思議です。元気な人がリーダーになることが地域を活性化させる秘訣のようです。

【夜店】
 和歌山市神前の高齢者施設セラヴィ神前。地域の皆さんと交流を図るために、今夕、夜店を実施しました。近所の方が大勢集まり、交流の場となっていました。この光景は地域に絶対必要なものです。地域の中に付き合いのない個々人が存在しているのではなくて、地域の中に社会的存在としての人が暮らしている。それが地域形成のために必要なものです。それを実現させようとしているセラヴィ神前の夜店を訪ねて、皆さんと一緒に一時を楽しみました。来月は7月14日、その次は8月8日に夜店が開催される予定になっています。この催しが地域に定着する頃、今も素敵ですが、もっと素敵な地域として発展するような気がしています。

6/17(水)「レオ協議会打ち合わせ」

【農業問題】
 新たに農業に参画したいと思っている方と懇談の機会を持ちました。新規就農は和歌山県にとって大きな課題です。特に若い人たちが就農しようと考えてくれていることは素直に歓迎したいと思います。

 就農希望の方との話し合いは有意義でした。既に現場で農業によって汗を流している方の話は迫力がありました。有機農業によって安全なお米や野菜を地元を中心に出荷し、和歌山県の農作物は安心できることを皆さんと協力しながら発信していきたいと抱負を語ってくれました。若い人が第一次産業に参画してくれていますが、それを支援する先生もいますから県内の農業の層の厚さを感じます。当面は個人での就農ですが将来的には法人化も検討していて、生産は個人、販売は法人によって機能を高めようとしています。

【婚カツ】
 婚カツが流行になっています。確かに未婚の方が多くなっているような気がします。和歌山県の特徴として適齢期の男性が極端に少ないことが挙げられます。これは企業が少ないことから働き盛りの男性がそれに伴って少ないと思われます。

 結婚を希望する男性と女性に出会いを提供するお手伝いをしているYさんと話し合いました。本当に結婚はタイミングと相性がありますから難しいと話してくれました。でもこのままでは和歌山県の人口が減少する一方ですし、結婚と働く場所の双方を考えていくことが必要です。Yさんはもっと婚カツを支援したいと、これからも基本的にはボランティアに励もうとしています。事業所の減少や派遣労働などによる期間限定などの条件から、確かに出会いの機会は減少しているように思います。若い人たちが結婚に踏み切れるようなお手伝いが必要だと考えています。

【訪問】
 Kさんが事務所を訪ねてくれました。そこで和歌山市の活性に関しての意見交換を行いました。いつも文化活動を応援してくれていて、7月の和歌山巴里祭も支援してくれていますし、6月21日の橋下知事の講演会にも「参加するよ」と話してくれました。時々、訪問してくれるのですが、なかなか会える機会がなかったので今日の偶然に感謝しています。
 先にYさん達と話題になった就農や婚カツにまで話は及びました。

【丸田屋】
 和歌山ラーメンは和歌山県を代表する食べ物になっています。一時期のブームからステップアップし和歌山ラーメンは定着しているようです。そんな中、若い人たちが頑張っているお店が丸田屋です。お伺いしたところ平均年齢は20歳ですから、若い職場であることが分かります。岩出市に一号店を開いた後に和歌山市内に二号店を出店しています。活き活きとした活気が感じられるお店ですから、その味も作り手の元気が含まれて活き活きとしているように感じます。
 少しの時間でしたが、楽しい会話が和歌山ラーメンの味を引き立ててくれました。丸田屋さん、頑張って下さい。

【レオ協議会打ち合わせ】
 和歌山レオクラブの活動も年度末を迎えています。平成21年6月30日が年度の最終日ですが、この日にレオ協議会を計画しています。レオ協議会とは、同クラブを支援している市内の各ライオンズクラブのレオ委員長に集まっていただき、本年度の活動報告と新年度の活動計画や予算案をお示しするものです。

 この一年間は毎月、何かの行動を起こしてきました。レオクラブではアクトと呼んでいますが、たくさんのアクトを経験してきましたから、今回の報告会は自信を持って臨めることになります。和歌山レオクラブの石橋会長と進行に関して打ち合わせを行いましたが、計画以上のアクトを実施できた達成感を私と二人で確かめ合いました。かなり多くのアクトをじっししたので、石橋会長の負担は大変だったと思います。しかし一年前に出会った時と比較して、会長は大きく成長したと感じています。経験と人を引っ張っていく活動が成長につながったと思います。人は経験を積むことで別人になることがあります。良い経験は苦労を伴っているとしても、引き受けることの大事さを実感しました。

 それにしても過ぎてしまうと一年間は早いものです。まだまだ一緒にアクトを実施したいような気がしますが、新年度の役員につなげたいと話し合いを行いました。
 新年度のレオクラブの活動には国際交流の概念を取り入れたいと考えているようです。交換留学生の受け入れとレオクラブからの外国への留学など、視野を世界に拡げた取り組みを取り入れる予定です。そのためには英語力の強化も課題ですから、英語の研修会などもアクトに取り入れることも検討しました。
 本年度最後のレオ協議会の準備が整いましたから、しっかりと最後まで活動を続けたいと考えています。

 追伸。新年度は和歌山レオクラブの運営だけではなくて、和歌山と大阪にある三つのレオクラブを統括する335B地区レオクラブの三役を和歌山レオクラブのメンバーが担うことになりました。和歌山レオクラブと335B地区レオクラブの会長、幹事、会計の役割を担うことになりました。 
 上位組織の三役を担う経験は、和歌山レオクラブにとって初めてのことだと思います。大役を担おうという気になってくれた和歌山レオクラブの皆さんです。本年度の活動を通じて成長してくれたと実感する出来事です。地区レオ委員として、これはかなり嬉しい出来事なのです。一年間担当した甲斐がありました。

6/16(火)「議会報告会」

【お客さん】
 近くの工事現場からHさんが事務所に立ち寄ってくれました。現場の仕事が終わり事務所の前を通りかかったところ「いる気配がしたので立ち寄りました」と笑顔で話してくれました。Hさんは私のことをいつも気に掛けてくれているので、来訪は有難く思っています。

 さて知人の子どもさんが高校で硬式野球をやっているのですが野球部ではないので、紀州レンジャーズの入団テストを受けられないかとの問いがありました。木村代表と話をしたところ「ユースチームの結成を考えている」とのことでした。条件は高校を卒業することですから基本的に在学中のチーム参加は難しいのですが、卒業後、または通信高校に在学するなどの条件を満たせば、ユースチームへの参加もあり得るとのことでした。

 事情があって高校野球を残念した生徒の受け皿としての役割も独立リーグは果たそうとしています。そのため才能ある選手のユースチーム参加は大歓迎です。基本的に紀三井寺球場での練習日に参加できるのであればテストも可能です。
 この生徒の今後はどうなるか分かりませんが、高校卒業資格を得て、野球を続けられ環境を整えてあげたいと考えています。

【防災対策】
 大地震に備えての防災対策に関して打ち合わせを行いました。不動産業界の方に直近の大地震直後の現場の様子を写した写真を見ていただき、学校や市役所の被災直後の現場がどれだけの惨状になっているのかを実感してもらいました。大震災への備えとして室内対策の重要性は話しても全て話切れるものではありません。

 その証拠に、和歌山市の小学校になるピアノの固定方式を可動式にすることが入札条件になっていることが挙げられます。これは阪神・淡路大震災直後に採られていた方式で、現在では古い方式として地震対策先進県である静岡県では採用されていない方式です。ピアノが可動してもよい方式では防災対策にならないことから、静岡県では固定式を採用しているように防災器具も進歩しています。最新の実証結果が得られた固定器具を採用すべきなのですが、和歌山市の場合、予算の問題なのか古い方式でも効果があると思っているのか分かりませんが、どちらにしても地震対策先進県にまで施行方法が聞こえていますし、その不可解な行動を疑問視する声を聞きました。

 このように命を守ることを予算面で安価に仕上げようとすると、結果として何の効果も得られないことになります。防災対策は大地震が発生しないことにはその効果が検証できないため、このような古い方式を採用することになるのです。問題点として指摘しておきます。

【不動産の相談】
 不動産の評価と固定資産税に関する相談を受けていたので、今日訪問して対応いたしました。不動産価値は下落傾向を示していますから、現時点の評価を基に取引価格を設定する必要があります。不動産の価値は恐らく年度初めよりも下落していることから、当事者の思惑と違った金額が示されることもあります。関係者が納得てきる結果を導きたいと考えています。結論を出すまでに約一週間を予定しています。

【打ち合わせ】
 Kさんは三件の課題について打ち合わせを行いました。ひとつは関西空港の二期工事の状況について。関西空港の役割の低下が言われていますが、そのため二期工事が遅延しています。関西とすれば早期完成を期待していますが、国の反応は鈍いようです。和歌山県にとっては二期工事が完成し、航空便の増発と利便性向上を期待していますから、何とか動いて欲しいと思っています。

 児童ポルノ禁止の署名活動に関しての中間報告。国会提出用の署名を集めていますが、専念できないことからなかなか集まりません。それでも今まで集めた分をお渡して意見交換を行いました。
 そして7月のビッグ愛での講演会に関して進め方について話し合いました。いずれも地域にとって大切な課題だと認識しています。

【議会報告会】
 夕方からは県議会報告会を実施しました。仕事でお疲れの中ですが約30人の皆さんの参加の下、今月12日開会した県議会定例会の中で、補正予算の概要紹介と説明を行いました。
 和歌山県の緊急経済対策として過去最大級の大型の補正予算を組んでいます。過去最大規模の予算とは471億円の補正予算です。これは国の経済危機対策の補正予算が成立したことを受けて、県でも補正予算を編成したものです。

 内訳は公共事業として240億円。公共事業の追加実施による雇用機会を拡大すること、社会資本整備の設備促進を図ることを目的にしています。公共事業以外の追加補正事業として222億円があります。緊急的な経済危機対策関連事業の実施に220億円。内訳は、雇用対策として45億円、低炭素社会革命に9億円、健康長寿、子育て支援に114億円、安全、安しん対策に28億円、県立学校のICT推進などに7億円、その他16億円となっています。また新型インフルエンザ対策に2.4億円が計上されています。

 この補正予算が成立すると当初予算5,228億8,100万円に471億5,100万円が加わり、総額5,699億3,200億円となります。
 公共事業の追加対策は、県土発展のために必要な公共事業を前倒して実施するものです。主なものは、近畿自動車道紀勢線、御坊から田辺間の四車線化に745億円、その内県費負担金は102億4,375万円。近畿自動車道紀勢線、田辺からすさみ間の事業費は60億円、その内県費負担金は8億2,500万円。国道、県道橋りょう補修が20億200万円。国道災害防除事業として3億8,000万円。国道、県道改築に32億4,000万円となっています。

 雇用対策として、非正規労働者や中高年齢者の失業者に対して、短期の雇用、就労機会を創出、提供する事業として11億円があります。
 そして新型シンフルエンザ対策として約8,000万円があります。オーストラリアでは新型インフルエンザが流行していると聞いています。それは秋から冬の季節に入り、空気が乾燥していることでウイルスが拡散しているようです。日本でも秋から冬での流行やサーズなどに備えて、マスクや消毒液などの必要物品の備蓄や、医療検査体制の充実と強化を図ることにしています。

 以上、経済危機対策補正予算を活用して総額471億円の補正予算が計上されています。必要な公共事業の前倒しにより、県内経済活性化を図るための対策を推進したいと考えています。公共工事の有効性に関しては賛否がありますが、この異常な経済情勢の下ですから、公共工事を実施して活性化を図ることを第一としています。批判はそのあとのことになると考えています。
 また、議決は閉会日の6月30日ですから、予算案が決議された後に補正予算が執行されることになります。

 意見として、補正予算は良いのですが、県債を発行して対応するのであれば、借金を残すことになるので問題が残ると指摘をいただきました。勿論、借金の先送りは極力避けるべきですから、行財政改革を実施しながら経済対策予算を補正することを狙いとしています。

【英会話教室】
 留学サポートセンタージールスの牧野さんにお越しいただき、基礎からの英会話教室の講義をしていただきました。私達の視点は日常生活の中では凝り固まっていますから、その視点を拡大する意味からも英会話の講座を持ったものです。

 英語の歴史と日本語の歴史から説明してもらえたので、何故日本人が英語か苦手なのかを前提として英会話の講義は進んで行きました。狩猟民族であるヨーロッパ人と農耕民族である日本人では文章の組み立て方が違います。英語では誰が何をすることを先に持って来るのは、狩りの時に自分の意思を相手に伝えないと獲物を逃がすからです。獲物を獲得できないと即生命に直結しますから一大事です。ですから主語と動詞が先に来るのです。

 ところが農耕民族は種をまいて苗木を育てます。半年以上かけて作物を育てて収穫しますから、即効性のある言葉ではなくて協働性のある言葉となります。ですら動詞は文章の最後にくることになります。
英語は絶対に主語プラス動詞から始まります。「誰が」が重要ですから命令形以外は主語を省くことはできません。まず誰が何をしたいのかを組み立てます。その後、表現したい単語を付け加えていくそうです。
 この感覚に慣れることから始めて、一つの構文を最低でも50回繰り返して覚え込む位にしたいものです。2〜3回繰り返しただけで構文を覚えたように思うことがありますが、それだけでは絶対に身についていません。繰り返して慣れることが大切なのです。

 そして日常生活で使用しない英単語は覚えることは困難です。普段の行為を英語で表現することと、それを繰り返すことが大切なのです。
 長い間、離れている英語ですから、講義では緊張感がありました。単語と並べ方が浮かばなくなっています。発声練習をすることで口が開くようになりましたが、訓練してないと口はなかなか開かないのです。日頃からの訓練が大切なことが分かりました。
 今日を最初のステージにして、ステップを上って欲しいと要望がありました。

【打ち合わせ】
 英会話の講義を終えた後に、本日最終の打ち合わせを行いました。経済対策に関してのものでした。経済対策の必要性は中小規模の会社の現状を聞く度に強く感じます。まず経済を立て直さないと何を言っても始まらないと思います。経営者が夜遅く打ち合わせに来てくれたことからその深刻さが分かります。

6/15(月)「いちご」

【高速道路】
 和歌山県内の近畿自動車道紀勢線、御坊から田辺間の四車線化の予算745億円が決定しました。現在四車線化を進めている区域と合わせて、工事が急ピッチで進むことを期待しています。工事期間を遅延させないための四車線化地域への電力供給に関して打ち合わせを行っています。舞台裏を支える大切な仕事が公共工事をついているのです。何事も表の仕事があれば影になっている仕事もあります。どちらが欠けても世の中、上手くいかないものですから、しっかりと支えたいと考えています。

【文教委員会】
 平成21年6月県議会での文教委員会に関して打ち合わせを行いました。日程は来週6月25日、現在の委員構成での最終委員会となります。進行方法や委員会の内容に関して委員長と話し合いました。

【講演会打ち合わせ】
 平成21年6月21日、和歌山市内のアバローム紀の国で開催する大阪府橋下知事の講演会に関する打ち合わせを行いました。時間割は決定していますから、後は当日の行動予定パネラーの動きなどに関する詰めを行いました。3時から橋下知事の講演会、休憩を挟んで4時過ぎからシンポジウムを予定しています。橋下知事の講演会は知事に就任して以来、大阪府以外で実施するのは初めてのことです。全国で初めて和歌山県和歌山市で開催できることを歓迎しています。

 先週、大阪市内で開催された橋下知事の講演会に行ってきましたが、明快で歯切れの良い内容でしたから有権者は満足のするものでした。府政を託すことができる知事の印象を持ちました。和歌山県が橋下知事から元気を受け取りたいと思っています。

【資金繰り】
 金融機関から運転資金の貸付を希望している会社の経営者と話し合いました。運転資金には困っていないのですが、手持ち資金を持っておきたいとの考えから融資を希望しています。今までと少し違った内容の金融相談です。借り受けるための目的物がないので、理由付けが難しいところです。新規事業や事業拡大、或いは事業に必要な不動産取得に伴う資金需要などの明確な理由があれば、そこから絵を書けるのですが、何も動きがないところでの資金繰りですから動きがとれないのです。決算書と照合しながら意見交換を図りました。中期的な取り組みとなりそうです。

【いちご】
 いちごの草や茎を活用した製品の商品化と地域振興策に関する打ち合わせを行いました。いちごの草や茎は現在、捨てられていますが、これを活用して石鹸や化粧品を開発しようとするものです。いちごの草や茎には美肌効果があることが確認されていると伺いました。そのためこれらの財利用を活用して商品化することで、私達の健康と美容をサポートしてくれることになります。しかし単に商品化するだけを目的にしていません。商品化するだけならいちごを栽培しているどの地域でも可能なのですが、開発者はそれだけを考えていません。

 地域として取り組みを行い、地域ブランドとしての取り扱いをすることによって地域活性化につなげて欲しいとの強い希望があります。地域から発信することが、この商品を開発することの意味があると考えているのです。いちごの草や茎を回収するだけなら環境問題に資することは評価できますが、農家の収益増大につながりません。加工し商品化することで付加価値を発生させることが可能となるのです。

 和歌山県が適している理由は、県内には和歌山電鉄貴志川線のいちご電車が走っていますし、旧貴志川町はいちごの産地ですから、この辺りを核として地域振興策を講じられたら和歌山県発の特産品になるからです。
 提案をいただいたので関係者と協議し、検討に入ることにしています。

6/14(日)「地球交響曲」

【山林の問題】
 事務所において鳥獣の捕獲と飼育と山林の価値に関する打ち合わせを行いました。和歌山県内には個人所有の山林がありますが、山林面積が広すぎるため十分な管理ができていないところがあります。山林は二酸化炭素を吸収してくれるものですが、間伐や下草刈りを怠ると森林としての機能を発揮しないようです。太陽の光が地面に到達することで健全な森林になると聞きましたが、そこまでの手入れをすることは容易ではありません。ヒノキなどが植林されている山林以外では、現在のところ山林が経済的価値を生み出してくれるとは言えませんから、管理費用を捻出することが困難なのです。そこで何らかの対応策が必要ですし、地球環境保全のためにも行き届いた管理が必要なのです。問題を提起したいと考えています。
 
【地球交響曲】
 和歌山市内のビッグ愛において地球交響曲第六章の上映会が開催されました。主催者はNPO法人Fプロジェクトです。同NPO法人は音楽を通じての地域貢献活動を主体とした活動を続けています。福祉施設への慰問演奏会や地域でのジャズ演奏会など、市内の音楽シーンには欠かせないNPO法人です。そして今回、地球交響曲第六章は音楽に関係する人物を追い駆けた映像になっていることから、地球環境と音楽との関係を知らせたいと願い、のそして収益金をジャパンプラットホームに寄付して開発途上国での学校建設に貢献したいと考えての取り組みとなりました。

 事前に和歌山ゴールドライオンズクラブにも相談があり、理事会において地域貢献につながると判断し、支援する決定をしています。そのため瀬川ゾーンチェアパーソンも会場に駆け付けていました。

 Fプロジェクトの岡本代表からの挨拶で、「この場所でこの時間を皆さんと一緒に過ごせたことは幸せです」とあったように、Fプロジェクトのイベントはいつも一期一会の精神が宿っています。人との出会いとつながりを大切にしていることを感じます。今日も地球交響曲を通じての再会や出会いが会場内でありました。
 
【写真展】
 昨日まで和歌山市役所一階ロビーにおいて「岩手・宮城内陸地震写真展」が開催されていました。主催者はNPO法人震災から命を守る会和歌山県支部でした。
 この写真展は、岩手・宮城内陸地震が発生した直後に現地入りした和歌山市在住の地震室内対策の専門家が撮影してきた貴重な写真を展覧したものです。報道陣でさえ報道規制のため学校や役場の現場に入れなかったため、今回の衝撃的な写真を見るのは初めての人ばかりだったと思います。この方は救援のために素早く現地入りしたため報道規制が入る前に役場や学校に入ることができたのです。この行動力と勇気を称えるべきですし、和歌山市内に地震室内対策の専門家が存在していることは地域の力になります。地域が専門家の体験や技術と連携して、東南海・南海地震への備えを安全な今のうちに行っておきたいところです。

 さて、学校内でグランドピアノが倒壊している写真や棚が転倒している写真などは、大地震のエネルギーと怖さを感じるものでした。日常では考えられないことが起きるのが大地震を含む大災害なのです。
 現在は常識になっていますが、大災害時には建物倒壊による死傷者よりも室内の家具などの下敷きになって死傷する人が圧倒的に多いのです。ところが一般的には阪神淡路大震災の時の建物倒壊の映像や写真の迫力が圧倒的で鮮明だったため、建物倒壊で死傷するものと思い込んでいます。ところが死傷した原因は室内での家屋などの倒壊によるものが大半でした。

 そんな大事なことが当時、何故報道されなかったのでしょうか。理由は簡単です。室内に入り込んで撮影することが殆どできなかったからです。その後発生した岩手・宮城内陸地震の時も室内家具などが倒れている報道写真を見た人は少ないと思います。それほど現場内部に入ることは危険で困難なことなのです。

 室内の危険性を伝える写真は少ないため、どうしても建物倒壊によって死傷者が発生していると思い込むのです。今回の写真展は、室内家具を固定していないことの危険性を指摘してくれるものですし、見ることのできない大地震直後の室内の状況を確認できるものでした。
 大災害対策としての室内対策を考えさせられる写真展でした。

6/13(土)「ライオンズ諮問委員会」

【ライオンズ諮問委員会】
 ライオンズクラブ335B地区2ゾーンガバナー諮問委員会が橋本商工会議所で開催されました。2ゾーンとは伊都高野山、那賀、紀の川、岩出、海南、下津、有田地区のライオンズクラブを指します。第四回目となる今日の諮問委員会は、2008年度で最後の委員会です。従って、私が地区委員として出席する最後の委員会となりました。一年間、同じ地区委員として活動してきた皆さんと一同に会うのは今回が最後です。地区委員化の皆さんとは一年間も一緒に活動してきただけに、最後になるのは寂しい感じがあります。

 私からはレオクラブの一年間の活動を総括して報告いたしました。和歌山レオクラブは、経験をテーマにした活動を行ってくれ、会員にとっても思い出に残る一年の活動になったと考えています。彼らと同じように活動した私も同じ経験をさせてもらいました。彼らの成長分と比較するとほんの少しですが、成長させてもらったような気がしています。私にとっても心に残るライオンズライフだったと思っています。地区委員の皆さんと話をしても、就任直後は長い一年だと思っていた様ですが、過ぎ去ってしまうと本当に早いものです。丁度、一年前のガバナー諮問委員会では新旧地区員の引き継ぎを兼ねた顔合わせをしたのですが、それから一年後の今日、新旧地区委員の引き継ぎの場では旧委員として出席することになりました。

 本年度の活動も残り二週間余りとなりました。私達地区委員は残り二週間の任期ですから、最後まで任務を全うしたいと考えています。レオ委員としての最後の仕事は、6月30日に開催する予定のレオ委員会です。ここには各ライオンズクラブのレオ委員と和歌山レオクラブの三役が出席することになっています。ここで一年間の総括報告を行い、本年度の活動を終えることになります。

 後任の地区レオ委員には、本年度のレオ副委員の岩橋さんが就任してくれますから、安心して引き継げることができます。
 その7月から始まる来年度のレオクラブですが、335B地区の上位組織である335複合地区の役員を引き受けることで調整しています。つまり335複合地区の役員の中で、和歌山レオクラブから三役の会計を受けることになっています。現在のところ、和歌山レオクラブの会計を担当してくれている三輪さんが複合地区会計に就任する予定ですから、次年度も是非とも活躍して欲しいと思っています。三輪さんは和歌山レオクラブの石橋会長の活動を間近で見ていますから大丈夫です。石橋会長に引き続いてYCEの交換留学を希望していますから、活動で名前を挙げて冬季交換留学試験に合格して欲しいと願っています。

 諮問委員会に引き続いて懇親会へと会場が移りました。旧の委員は安心感が滲み出ていましたし、新委員からは大役を引き受ける心構えを感じました。何事も善意で始めることは、始まる前は精神的に大変ですが、体験してみると引き受けて良かったと思えるようになります。今回の地区委員の体験に心から感謝しながら、そして同じ地区委員の皆さんにも深く感謝しながら役割を終えたいと考えています。

 ところで懐かしい方に会いました。紀ノ川サンビューティライオンズクラブの時期幹事の今木さんです。もう何十年振りのことになるのでしょうか。黒部ダムや福井県に見学会に行ったことを思い出しました。当時から那賀地域のリーダーとして活動していましたが、今でも地域貢献活動を実践してくれていることを嬉しく思いました。当時の話しに花が咲きました。

 また伊都高野山ライオンズクラブ会長からは、九度山町在住の阪口増蔵さんの話を伺いました。阪口さんの主治医をしていることから、阪口さんは今も元気にしている様子を聞くことができました。「何時も私のことを自慢に話してくれていますよ」と話してくれましたが、何十年経っても誇りに思ってくれていることに感謝しています。

 そして地区委員の加藤さんからは嬉しい言葉をいただきました。「一年間一緒に活動できたことに感謝しています。一緒に席を並べて一年間も活動できたことは忘れません。いつも家内に話しているのですよ。これほど人柄の良い方と会ったことはないので応援していますと。もっともっと、次のステージに向かって下さいね。もっと昇って行ってくれることを心から期待しています。地区委員として一緒の活動は最後ですが、これからも一緒です。いつでも何でも頼みに来て下さい」。心から感謝しています。
 地区委員の楠さんにも感謝しています。「経験を生かしてまちづくりに参画しています。これからも会うことがあると思います。いつでも応援しています」。太田さんからも「次は応援しますから、どんなことでも言って来て下さいね。無理を頼んできて下さい」と言葉をいただきました。

 地区委員の皆さんに、そして地区委員として送り出してくれた和歌山ゴールドライオンズクラブの皆さんに感謝しています。ありがとうございました。
 追伸、地区委員としての役割を終える7月、地区委員の皆さんと慰労会を予定しています。心から楽しめると思っています。
 
【その他】
・教育問題に関しての話し合い。日本から世界へと視点を変えるための活動に発展すれば良いと考えています。

・作日の大阪府橋下知事の講演会に関して意見をいただきました。大方の意見です。元気をもらえることになりました。大阪の元気が周囲に広がると良いですね。和歌山も隣の県ですから一緒に頑張りたいものです。そんな意見に励まされています。

6/12(金)「県議会開会」

【県議会開会】
 平成21年6月県議会定例会が始まりました。本日が開会で6月30日までの会期です。今回は大型の補正予算が提案されています。過去最大規模の471億円の補正予算が組まれています。これは国の経済危機対策の補正予算が成立したことを受けて、県でも補正予算を編成したものです。

 内訳は公共事業として240億円。公共事業の追加実施による雇用機会を拡大すること、社会資本整備の設備促進を図ることを目的にしています。公共事業以外の追加補正事業として222億円があります。緊急的な経済危機対策関連事業の実施に220億円。内訳は、雇用対策として45億円、低炭素社会革命に9億円、健康長寿、子育て支援に114億円、安全、安心対策に28億円、県立学校のICT推進などに7億円、その他16億円となっています。また新型インフルエンザ対策に2.4億円が計上されています。

 この補正予算が成立すると当初予算5,228億8,100万円に471億5,100万円が加わり、総額5,699億3,200億円となります。
 公共事業の追加対策は、県土発展のために必要な公共事業を前倒して実施するものです。主なものは、近畿自動車道紀勢線、御坊から田辺間の四車線化に745億円、その内県費負担金は102億4,375万円。近畿自動車道紀勢線、田辺からすさみ間の事業費は60億円、その内県費負担金は8億2,500万円。国道、県道橋りょう補修が20億200万円。国道災害防除事業として3億8,000万円。国道、県道改築に32億4,000万円となっています。

 雇用対策として、非正規労働者や中高年齢者の失業者に対して、短期の雇用、就労機会を創出、提供する事業として11億円があります。

 低炭素社革命事業として、県有施設の省エネ改修と耐震改修の促進対策として2億8,900万円が計上されています。環境衛生研究センター改修に9,000万円、農業試験場、林業試験場改修に1億5,100万円、植物公園緑化センターに4,800万円。これらの施設に太陽光パネルの設置と耐震改修を行います。

 エコスクール整備として5億9,114万円。県立高校10校と特別支援学校7校に太陽光発電を導入するものです。県立高校に対して3億4,773万円、特別支援学校に対して2億4,341万円が予定されています。

 健康長寿、子育て対策の内、介護職員処遇改善対策として10億4,607万円があります。これは、介護職員さんの雇用の定着を図るため介護職員の賃金等改善計画を提出した事業者に対して、職員一人当たり一か月約1万5,000円の賃金アップを図るための資金を交付するものです。但し、平成23年度までの時限措置となっています。

 安全、安心対策は、地震対策の強化として、県施設への緊急地震速報を導入する計画を65施設で前倒して導入します。予算案は、2,803万円となっています。命のセーフティネットワーク対策として3,000万円があります。自殺対策の推進のため市町村と民間団体と協力として、ネットワーク作りなど人材養成事業や普及啓発、電話相談支援、パトロール強化などの事業を行う予定です。

 県立学校のICT環境整備に1億9,149億円。県立学校への電子黒板の導入や新学習指導要領に対応した理科教育設備を重点的に整備、また特別支援教育の充実を図るため、教育用パソコンの整備や教育用デジタル化を実施するものです。併せて県立学校校務用コンピュータ整備として5億1,530万円があり、成績処理や学籍管理、出席管理、証明書発行などの校務事務用のパソコン配布を前倒しで実施する計画です。

 新型シンフルエンザ対策として、マスクや消毒液などの必要物品の備蓄や、医療検査体制の充実と強化を図ります。
 以上、経済危機対策補正予算を活用して総額471億円の補正予算が計上されています。必要な公共事業の前倒しにより、県内経済活性化を図るための対策を推進したいと考えています。

【橋下知事】
 大阪府橋下知事と宮崎県東国原知事の講演会があり参加してきました。お二人の改革にかける意気込みは本気であり凄い熱意の感じるものでした。会場にはマスコミが大勢入っていましたがフルオープンが大阪方式なのです。マスコミが入っても何事も隠すことなく二人の会話は進んでいきました。 
 現状によると東京霞が関では大阪や関西の匂いは全く感じられないので、地方への権限移譲は進むことはないようです。地方から改革の狼煙をあげないことには地方分権も道州制も進まないことは明らかで、地方から地方分権の意見を発言する必要があります。
   横浜市中田市長とご一緒しました

 現状によると東京霞が関では大阪や関西の匂いは全く感じられないので、地方への権限移譲は進むことはないようです。地方から改革の狼煙をあげないことには地方分権も道州制も進まないことは明らかで、地方から地方分権の意見を発言する必要があります。

 今の状態のままの日本が10年も続けば、日本になんか住んでいられないという発言もありました。霞が関にいると地方の生活を見ることができないので、権限は生活者の近く、つまり府県にあるべきですし、府県では小さいというのであれば道州制を導入し、そこに権限を移譲すべきなのです。勿論、外交、防衛、安全保障、通貨管理などの国として必要なものは国が権限と予算を持つべきですが、生活関連予算は地方自治体に移すべきです。国は国策を議論して国益につながることを実行すべきであり、地方自治体のことにまで口を挟むようなことをすべきではないのです。
 国の事業に対して地方自治体から予算を出しなさい。そうしなければ他の交付金を削りますなどの国からの条件提示は明らかに地方自治体を制限するものであり、生活者のためにならないものです。

 現在の官僚支配のシステムは古いシステムになっています。パソコン機能が新しくなっているのにハードを入れ替えていないため、新しいソフトに対応できていないようなものです。どれだけソフトを開発してもバージョンアップしてもハードが古いと導入する意味はありません。ですからまずは化量システムのハードを入れ替えることが大事なのです。

 大阪府の場合、人事院の外部団体への補助金を打ち切りました。その後、どうなことが起きたかというと、公務員採用試験の問題が配布されなくなったのです。北海道から沖縄まで、人事院が作成した公務員採用試験の問題が配布されていますが、大阪府には配布されなくなりました。このやり方は姑息なものですが、そんなことは全く困った事ではありません。大阪府で公務員採用試験問題を作成すれば良いからで、現在、独自の試験問題を作る作業に取り掛かっています。

 戦わなければ勝利することはありません。戦うことです。戦うために必要なものは皆さんからの応援なのです。気と熱があるところには胎動と期待感があります。これらの言葉が飛び交う地域であることが活気のある地域なのです。経済危機で元気がない、将来が不安と感じるのは地域に元気な気がないからです。首長が改革派の立場に立って生活者を引っ張っていく。そんな熱意のあるところがこれからの日本を創っていくのです。
 政治とは日本を創っていることなのです。大きな視点に立って地方から改革を始めたいものです。新しいうねりを感じ取りました。
 

6/11(木)「自己変革」

【打ち合わせ】
 午前中の打ち合わせです。送別会に関するもの、JR和歌山駅前の開発計画に関するもの、講演会に関するもの、和歌山県の農産物に関することなどです。政治資金パーティに関するものでは、既存の政治家の多くは上場企業にパーティ券の購入を求めていますが、ある改革派の政治家は企業にチケット購入を求めていません。既存の政治家と同じことをしているようでは、改革を成し得ないからです。政治家のパーティは直接有権者に話し掛ける機会を持つことを前提にする姿勢を持っています。
 この姿勢について企業の方が感心していました。今までにないタイプであることが皆さん分かっています。

【自己変革】
 昼食を兼ねて政策懇談会を行いました。今日は大阪府からKさんをお迎えしてのものでした。話しているとKさんは、最近の大阪府政を評価していることが分かりました。橋下知事の情報公開と府民の立場での発言は今までの知事にないもので、例えば、国の直轄事業なのに地元の地方自治体に負担を求めることの不条理を訴えていますが、過去、これほど強く国に訴えた首長はいなかったことが挙げられます。首長が地元負担に関し言わなかったことと情報公開をしていなかったことから、府民はこの問題を知らなかったのです。結局のところ結果が同じだとしても、知らないことと知ることは違います。知らないと権力者が認めるまで事態は変わりませんが、知ることでそれに対応する動きが発生しますから変化につながります。知らないことが現状維持なら、知ることは変化への第一歩です。

 大阪府では変化への第一歩を歩み始めています。それと比較して隣にある和歌山県の動きが見えないと問題提起してくれました。大阪府でも変わろうとしているのに、経済的にも停滞している和歌山県に動きがないのは、もはや地域を諦めているとしか思えないというものです。動きが感じられない地域が発展することはありません。地域の動きとは、人の動きであり、経済活動の動き、そして首長の交代などです、それらの動きが全くないことを不思議と思っているようです。

 和歌山県が東京都のように現状維持で発展できる状態であったり、変わる必要がない程に民間を中心に激しい変化があればそのままで良いのですが、停滞しているのにそのままと言うのは、もはや諦めの境地に達していると思えるようです。悟りの境地と諦めの境地は全く別物です。
 動きがある川と、動きのない池の違いがあります。川の流れは絶えませんが、池は雨や川など外部からの侵入がないと動きはありません。自己変革できる地方自治体と、他己変革に頼らざるを得ない地方自治体の行く末の違いは明らかです。
 自己変革できる地方自治体になるために、私達が他府県にも分かるような動きを見せたいものです。

 ところでKさんが和歌山県に仕事で来るようになって久しいのですが、最近、今までと違う感覚を得ていると言ってくれました。これから変わろうとする息吹を感じていると話しています。和歌山県の印象は硬直化とグレイだったのが、今では柔軟性やホワイトの印象を持ってくれています。きれいに変わっていける、そんな期待を感じています。

【加太線】
 南海電鉄に加太線という路線があります。南海和歌山市駅から加太駅までを結ぶ海岸沿いを走る路線です。この線路沿いを盛り上げようと考えている方がいます。最初に、加太線沿いにあるライブハウスから、昭和の時代を感じてもらえるライブで盛り上げたいとしています。開店しているのは金曜日と土曜日の夕方から夜にかけての時間だけですが、これから企画を考えているようです。熱心な盛り上げ案の説明を伺いました。
 一人の熱意から何かが始まることがありますから、決して小さな動きではないと思っています。

【高速道路】
 和歌山県から南下する高速道路の四車線化の拡幅工事が始まっています。全国でも有数の渋滞道路ですから、利用者として拡幅の必要性を感じています。ただし計画に伴う地元との意見の食い違いがあり、計画通りに進展しないことが多々あります。

 利用者は多少の犠牲があっても早く開通して欲しいと思いますし、生活している人は観光客や流通事業者のために地元が犠牲になるのは御免だと思っています。接点を見つけて歩み寄る姿勢があれば良いのですが、一方がエゴを貫き通そうとするとその地域の計画を後回しに成らざるを得ません。公よりも個人の意見を言い通すことは社会に役立っているのか、考える必要性を感じました。

【その他】
・山林の価値が見直されています。二酸化炭素吸収の価値や木材の不足の顕在化なども考えられるためです。和歌山県の山林の価値について考えさせられました。

・高校時代の同級生から連絡をいただきました。少し久し振りでしたが元気な様子でした。農産物を活用したブランドづくりを志向していますが、その産地を地元和歌山県に求めたいとして、現在の活動拠点である大阪から来てくれることになりました。

・鳥獣捕獲と飼育に関する許認可に関して相談を受けました。余りなじみのない分野ですから対応を調べています。

・通夜式に参列させていただきました。人が亡くなることに接する機会が多いのですが、都度、人生を考えさせられます。死を意識することが生を意識することになります。生を意識することが生の意味を考える契機になっています。
 

6/10(水)「かつての政策」

【かつての政策】
 朝一番に元県議会議員、元某地方自治体の首長の先生から連絡をいただきました。時々、和歌山市に来てくれて政策の話をしてくれる方で、いつも気に掛けてくれています。先週お会いした時には著書をいただき、早速読ませていただきました。もう数十年前の著書ですが、今でも十分通用する施策が書き込まれていました。先生は「バブル以前からバブル期の時代背景を基にした政策なので、ベースが違うので的が外れたかな」と話していますが、決してそんなことはありません。現在の和歌山県人にとって必要な精神と政策が描かれています。高野山が文化的、観光的に価値がある理由、熊野古道がその後世界文化遺産になりますが、その当時として観光資源としての活用方法などが書かれていますから、今を見通しているようで驚きです。

 和歌山県が生んだ文化人にもスポットを当てていますし、日本人としての精神的価値を和歌山県に求めているところが感じられます。議会でも一般質問を頻繁に行っていましたし、当時の他の議員の一般質問の指導もしていたことから、政策の勉強材料として最適です。
 和歌山県の元気のなさと不安定な財政力からすると、決して将来は明るいとは言えないと話しているように、本気で何とかしなければならない時期です。引き合いに出すまでもなく、宮崎県や大阪府の元気の良さと情報発信力は素晴らしいものがありますから、そこで暮らしている人は多少の差はあっても活力を感じられていると思います。

 先生からはいつも、「和歌山県を何とかしてくれ」との激励をもらっています。民間の力を活用して地域に元気を与えることも検討し始めています。困難な問題が横たわっていますが、始めることから始めることが必要なのです。始めることをしないで諦めたり文句を言う人が多いと、これ以上に進まないのです。
 文句を言う前に行動する人達がいる環境がありますから、まだまだこれからに期待しています。体力と気力のある時期に、託してもらえるものがあることは幸せなことです。

【エネルギー研修会】
 大阪市内のインテックス大阪でエネルギーと環境のイベントが今日から開催されています。そこで建築士の皆さん方とインテックス大阪を訪れ研修の機会を得ました。会場では、低炭素社会実現のために実施すべきことを学ぶことができました。家庭でも産業用の分野でも低炭素社会に対応する生活やエネルギー対策が必要ですが、何から着手したら良いのか分からない人が多いと思います。 
 知ることから始めることの大切さを感じ取りました。地球環境問題は大きなことを知り、身近なことから始めることが基本です。大きな視点を得ることができました。

【講演会】
 今週末の6月12日、大阪市内で橋下大阪府知事の講演会があります。和歌山県からも応援に駆け付けたいと思っている人が多く、約30名の皆さんが集まりました。今朝、駆け付けてくれたKさんは、多くの人に声を掛けて回ってくれました。その行動力と意気込みには深く感謝しています。
今回の講演会に行く全ての人は、橋下知事のような政治を望んでいることが分かります。橋下知事の考え方に触れて和歌山県に持ち込んでくれる人がいることを嬉しく思っています。「もう古い体質では何も始まらない」と思っている皆さんがここにいることに感謝しています。

 この講演会には宮崎県の東国原知事もやってきますから、豪華顔合わせとなります。その空気に触れるだけでも、今までと違った空気を纏うことができます。纏う空気が違ってくるとその周囲にも伝播しますから、橋下知事や東国原知事の活力を和歌山県に持ち込みたいと考えています。

6/9(火)「植樹」

【講演会打ち合わせ】
 午前8時から、今月21日に開催予定の講演会の打ち合わせを行いました。会場のアバローム紀の国の収容人員を考えて、最大限、多くの人に聴いてもらえるように調整しています。シンポジウムの進め方や時間割りなども含めて協議しました。

【資金融資】
 会社経営に当たっては金融機関とのつきあいは欠かせません。中でも経営内容や信頼関係に基づく資金融資の問題は大きなものです。継続して金融機関とつきあうための秘訣などを教えていただきました。経営状況や担保価値、将来性などの尺度がありますが、最終的には経営者の人格によって判断する場合が多いようです。また会社の決算状況は向こう三期分が必要ですが、この決算書の内訳の推移を見ると財務内容が分かります。これらの数字は資金融資を行う際に大切になります。貸す側と借りる側の感覚はどうしても違いますから、貸す側の観点を捉えながら話し合うことが大切なようです。
 
【告別式】
 お昼は若くしてお亡くなりになった方の告別式に参列いたしました。突然のご不孝事に接し言葉はありません。今年2月、自宅を訪問した際には元気な姿で歓迎してくれましたから、信じられない思いがあります。聞くところによると今春以降、以前治療していた乳癌が転移したことから治療を行っていたようです。

 悔いることは、その時に「良かったら家にあがってお茶でも飲んで行って下さい」と声を掛けてくれたのに、「時間がありませんから、この次にあがらせてもらいますね」と遠慮したことです。少しの時間なのに、どうしてお招きに応えなかったのか、このような結果に接したことから悔しい気持ちがあります。「この次」が二度と到来しなくなってしまったのです。来年があると思っていたのですが、この次がなくなってしまったのです。
 これからの日や時間は、いつでも自分が望んだ時に到来すると思っていますが、それは妄想に過ぎません。時間の流れの中では、自分の意思通りに相手と接することはできないのです。今果たせる約束は、少しの時間を割いて果たしておくべきなのです。

 私達は毎日、慌ただしい日々を過ごしています。今の次はこの案件、この案件の次は、また違う案件と、立て続けに仕事は迫ってきます。その合間に携帯電話や携帯メールが入りますから、余裕のある時間配分はできなくなります。
 私も気をつけたいけれど、出来ていないことがあります。時間割りを比較的立て続けて予定を入れてしまっています。例えば10時から11時までの会合の後に、13時からの予定をいれます。13時からの案件は30分位と予想して13時30分から次の予定を入れます。そのようにして30分刻みや1時間刻みで予定をスケジューリングしていき、割り振る時間がなくなると、最後は12時からの打ち合わせを予定に入れます。気が付くと一日中、余裕のない日程になっているのです。

 しかも30分や1時間の予定は、大抵の場合、遅延することになります。10分ずれ込むと、次は20分、そして30分遅れとなり、後の方に迷惑を掛けることが多々あり、この点に関しては申し訳なく思っています。
 移動時間や遅れることを想定して次の予定を入れたら良いのですが、性格上、どうしても詰め込んでしまいます。
「そんなに余裕がないのですか」や「天皇陛下に会うよりも難しいのですね」、「携帯電話に出たことがないですね」など言われることが数多くあります。相手からすると、そんなに日程が溢れている訳がないと思っての発言ですが、突発的な案件に対応するために人と会う時間は取れない状態なのです。信じてくれないのですが本当のことです。

 信じてくれない人には時々、手帳を見てもらうのですが、詰まった日程を見ると納得してくれます。最近は大体、今日のアポに対しては、一週間後の空いた日に予定を入れる感じです。明日や明後日というのは結構キツイのです。
 また人と会っている時は、基本的に携帯電話には応じないことにしています。緊急だと分かっている場合や、こちらからお願いしている時の返答の場合には、応対しているお客さんに前置きして電話に出る場合がありますが、それ以外は、後の空き時間に返答することにしています。ほとんどの場合は次の予定の場所に行くためや、次の方が来られるまでの空き時間に電話を入れますから入れ違いになる場合があります。申し訳なく思っているのですが、そんな状況が続いていることをご了承ください。

 日常の慌ただしさに溺れて、お茶を飲む時間を欠いたことが悔やまれます。眠りについた後に後悔はしたくありませんから、今はただ、ご冥福をお祈りしています。

【植樹】
 地球環境問題を考える契機にしてもらおうと、二か所の保育園を訪問してサツキツツジの植樹を行いました。最初の園は10本の苗木を、次の園は20本の苗木を植えさせてもらいました。どちらの園も歓迎してくれて、園児と一緒に楽しく地球環境問題を考える契機となり、そしてサツキツツジを育てる喜びを感じてもらえることになりました。今回植えたサツキツツジは平成22年の5月に花が咲くことになります。園児達の楽しみに待っている笑顔が印象的でした。

【企業立地】
 和歌山市内への企業立地に関しての打ち合わせを行いました。市内への工場移転の案件ですが、工業用水の問題などで計画が遅延しています。和歌山市内には工場用のまとまった空き地が少なくて条件に沿った用地がないので、工場移転に関しては以外と苦戦しているのです。今日の話し合いは前向きなものがありましたから、これからの進展に期待しています。

【和歌山市の姿】
 今のままでは和歌山市の将来像が見えないばかりか見通すこともできないので、何とかならないのかと相談をいただきました。財政が厳しい、政策がない、組織として機能していないなどの意見をいただいていますが、これだけの相談があるということは、今後の和歌山市に期待してくれているからです。

 大阪府の橋下知事、宮崎県の東国原知事、横浜市の中田市長など、全国級の首長を待望している人が多くいます。既に市長選や知事選に登場した人ではなくて、新しい候補者が名乗りを上げることに期待しているようです。
 皆さんの期待は、次の時代を担える人物の登場を待っているようです。

【打ち合わせ】
 本日最終の打ち合わせを行いました。和歌山市内の不動産取引の事情、都市開発などについて話し合いました。信頼関係に基づく打ち合わせから物事が動くことがあります。待っていても和歌山市は動きませんから、仕掛けることが大切だと感じました。

6/8(月)「大阪府庁」

【大阪府庁】
 午前中は関係者と話し合うため大阪府庁を訪ねました。大阪府は橋下知事が改革を進めていて全国から注目を集めていますから、改革の速度は速いことを感じました。
 民間企業よりも大阪府の意思決定速度は速いと伺いました。課題があって結論を出すまでに一週間ということも珍しくなく、このことは官公庁としては相当の速度です。そんな速度感を持って仕事をしていますから、改革の速度はそれらに伴って早まって行くのは間違いありません。

 橋下知事の改革に関して貴重な意見を聞くことができました。橋下知事は課題発見能力に優れていて、そこに行動力が伴いますから、課題は多面体になります。多面体になると問題の個所を発見しやすくなるのです。平面体であれば裏側に何が潜んでいるか分かりませんが、多面体になると回り込むと裏側にあるものが明確になります。明確になると正しい方向で解決に向かわせることができるのです。課題は多面体で捉えることが的確に解決させる秘訣です。

 それと大事なことは情報公開です。情報公開使い古された言葉ですが、大阪府の情報公開のレベルは違います。複数の幹部職員に送信した携帯電話のメールは公開対象です。隠せる範囲が極端に狭められているため、多くの仕事は情報公開を前提にして進められています。最初は戸惑った職員さんも、今では情報公開が当たり前と意識になっているため、問題はなくなっています。大阪府が主催する会議は原則公開。会議が公開されることを知って出席を見合わせた委員もいるようですから、その公開度合の激しさが分かります。

 情報公開とは、関係者にとっての情報共有に他なりません。情報を共有することで関係者が課題を認識でき、同じ方向に向かって進むことができるのです。結局、隠し事をしていると一部の人にしわ寄せが行きますし、裏面の仕事が増えると表向きの議論ができなくなるのです。情報公開は仕事をスムーズに進めるために必要なものなのです。

 併せてマスコミへの情報公開も進んでいます。マスコミは権力者を叩く存在ではなくて、マスコミも府民ですから情報を知りたいのです。マスコミは知った情報を伝えますが、隠された情報はどちらかというと悪意に、公開してくれた情報は比較的好意的に捉えてくれます。マスコミを府民だと思うと、府民目線で言うなら府民への情報公開になりますから、進んで公開すべきことになります。

 橋下知事が府庁に出勤すると毎朝15分間の立ちレクを行っています。立ちレクとは、知事室に入る前に府庁の玄関で立ったままマスコミの取材を受けることです。これを毎朝続けていますから、情報公開の量は半端ではありません。しかも単に府政に関する取材だけではなく、国政の問題からオバマ大統領の言動、そして北朝鮮のミサイル発射まで取材されているようです。府政だけのインタビューではありませんから、他の府県と情報の発信力は違います。情報公開を進めようとしている知事の情報発信力の強さを示しているようです。府政改革の推進力は情報公開が担っています。

 人や組織はいくつかの「ものさし」で評価されます。関係者によると橋下知事の凄いところは、姿勢が崩れないことだそうです。何時間座って応対していても、取材を受けていても背筋が伸びて姿勢が崩れないようです。一緒にいる若い人の方が先に背筋が曲ってくることもあるようです。これは優れた体力を持っていることを示しています。
 今日の話を伺って「府政は楽しい」と感じました。仕事が楽しいと感じる組織は発展することになります。大切なお仕事の最中の貴重な時間をとっていただいた大阪府関係者の皆さんに感謝しています

【ガバナー諮問委員会】
 和歌山市内にあるアバローム紀の国において、ライオンズクラブガバナー諮問委員会が開催されました。各委員会からの報告事項各クラブ会長から活動報告を受け、今年一年の活動を総括しました。今月はライオンズクラブの年度末ですから、ほぼ活動は終了してきています。ライオンズクラブの良さは人と知り合えることです。普段は会うことが出来ない人にでも、同じライオンズクラブ会員だというだけで接点が生まれますから、この関係は財産です。地区委員をすると横の関係が生まれますから、役割を終えた後は余計に懐かしい関係に発展します。

 本日の委員会では現地区委員と会長と幹事、次年度の地区役員、各クラブの会長と幹事候補が集まりました。引き継ぎのような意味合いの委員会になりましたが、引き継がれるのは消してはいけない伝統だったのです。
 新しい地区役員と会えたことを嬉しく思っています。

【議会報告会】
 夕方には議会報告会を行いました。今月12日から開催される県議会定例会の関心事について説明を実施しました。現在、国では緊急経済対策予算が審議されていますが、それを受けて県でも補正予算の必要性が生じます。和歌山県議会は6月開催ですが、大阪府議会は6月の定例会を見合わせて来月7月に臨時議会を開催する予定になっていると聞きました。国の補正予算成立を受けて即座に対応しようとする姿勢は見習うべきことです。補正予算が成立していない時期の議会で補正予算を決定することはできませんから、大阪府の臨時議会は効率的だと言えます。ここでも橋下知事のしなやかさと対応性が感じられます。

 先週末、和歌山県から国に対して平成22年度の政府要望と緊急経済対策に伴う予算措置の要望活動を行っています。どこまで実現できるか分かりませんが、いずれにしても6月定例会は緊急経済対策のあり方が論点になると思います。

 その後、懇談会の機会を持ち意見交換を図りました。ここでは紀州レンジャーズに関する意見がありました。最近、良くない話題が先行している関西独立リーグですが、良い話を伺いました。紀州レンジャーズの選手が入居している寮での出来事です。最近、遼の近隣で首を切られた鳥や首を切られた猫の死骸があったそうです。その死骸の始末を、紀州レンジャーズの選手が行っていたそうなのです。嫌な仕事の分担を行ってくれていることに感謝しています。このことによって、紀州レンジャーズの選手と地域との関係が深まることを期待しています。

6/7(日)「地引網イベント」

【地引網イベント】
 和歌山市和歌浦の海岸で開催された地引網イベントにお招きを受け参加しました。海岸の風が吹き渡り家族連れで楽しめるイベントで、子ども達は捕獲できた魚を喜んで掴んでいました。早速、地元漁師さんたちが魚をさばいてくれてバーベキューパーティとなりました。
 ただ地元の漁師さんに聞くと、新型インフルエンザの影響で地引網のキャンセルが相次ぎ、約2,000人分の地引網が中止になったそうです。多大な影響があっ田ことから表情は冴えていませんでした。そのこともあって、今日の家族連れによる地引網イベントは大歓迎してくれました。初夏を感じることのできる和歌浦の午前でした。

【写真展】
 和歌山市内のスタジオで開催中の写真展を訪問しました。毎年プロの写真家の有志が開催しているもので、それぞれの写真家がテーマをもって撮影した作品を展示しています。
 プロ写真家のMさんが訪れた人に写真の説明をしていたように、写真を趣味としている人達にアドバイスを行うなど交流の機会となっています。

【訪問】
 市内在住の氏家さん。今年96歳ですが、お元気でシャンソンイベントの和歌山巴里祭や同窓会活動などで活動中です。和歌山巴里祭のチラシが欲しいと依頼を受け、自宅を訪問してきました。丁度、和歌山県橋本市から親戚の皆さんが来て懇談の最中でしたが、仲間に入れてもらいました。親戚筋の方も年齢を重ねていることや地理的に遠いことから、今までのように氏家さん宅を訪問する機会はなくなっています。そのため氏家さんの生活を心配している様子がありましたが、「心配はいりませんよ」とお答えしました。

 氏家さんは面倒見が良いので多くの友人に囲まれています。そんな友人の皆さんは氏家さんのことが大好きで、趣味の会や懇親会などの機会を持って交流しているので、決して一人になることはありません。まだ96歳ですから最低でも120歳までは健康でいられると思います、と話しました。
 氏家さんのきれいな心と私利私欲のないことは相手に伝わります。そこに集まってくるのは同じような心の持ち主だけですから、これからも心配いらないと思います。時々、元気にしているかどうか、気になって電話を入れるかここを訪ねていますが、いつも元気な声を聞いています。ただし、これから夏に入りますから、暑さによる体力消耗には気をつけたいと考えています。

【懇親会】
 夜はM会長が主宰する懇親会に出席いたしました。今回で24回目を数える歴史のある会です。毎回お招きいただいていることに感謝しています。今回は東京から歌手の石川進先生をお迎えして、素晴らしい歌声を聴かせてもらいました。石川先生は本格的な歌も有名ですが、アニメソングでも名前が通っています。代表的なものは「ど根性ガエル」や「おばけのQ太郎」の曲があり、今日はその二曲を歌ってくれたので会場は拍手で埋まりました。その石川先生は平成21年で芸能生活60周年を迎えています。60年も芸能界で活躍していることは素晴らしいことですし、石川先生が東京から和歌山市に来てくれたことは歓迎すべきことです。

 この会では、日本人の心を次の時代に継承するための活動を行っています。和歌山県にいながら東京の動きに連動した活動を行えているのはM会長のお陰です。会長が敷いてくれたレールを途絶えさせることなく、私達が継承しなければなりません。この会が続く限り日本人の心を確認し合えることができますが、それ以降は私達の責任でつなげる必要があります。この会で、そんな大切な心を受け取りたいと思っています。

 この会場には「さざれ石」が飾られていました。「さざれ石」とは、国家「君が代」で歌われている「さざれ石」です。その名前を知っていても見たことがある人は少ないのではないでしょうか。そんな日本国の象徴的な石に触れることができるのも、この会が日本人が持つべき心を覚醒させて欲しいと願っているからです。

6/6(土)「一周忌」

【キックベースボール】
 和歌山市内のグラウンドでキックベースボール大会が開催されました。参加者は276人で昨年の大会よりも100人近く増えています。キックベースボールは家族で楽しめる競技ですから、子ども連れの家族が多かったように思います。
 冒頭挨拶の機会をいだきました。来週12日から6月県議会定例会が始まります。緊急経済対策による経済対策の議論が中心になると思います。このように和歌山県内は経済的に厳しい状況が続いていますが、今日はグラウンドで楽しめる大会になると思います。キックベースボールで汗を流し、楽しい一日になることを期待しています。
 グラウンドの外では、スペアリブや焼き鳥、フランクフルトなどのお店が並び、家族で楽しめる内容のキックベースボール大会になりました。

【一周忌】
 平成20年6月6日に亡くなったのが向陽高校の同級生の関良規君です。つい先頃のことのように思えるのですが、あれから一年が経ったのですね。月日の経過は本当に早いものです。命日となる今日、同級生四人で関君の自宅を訪れました。ご家族が訪問を歓迎してくれました。
 田辺市で開業していたアルル動物病院は平成20年12月末で閉鎖しました。関君が亡くなってから半年近く開業していたことになります。病院の患者さんのために直ぐに閉鎖するのではなくて、アフターケアのために半年間も継続させていたのです。ただ、先生のいない病院をこれ以上継続させることは困難ですから、患者さんには別の病院に変わっていただき閉鎖した訳です。

 関君の母親が昨年のことを思い出して話してくれました。自宅で療養している時も病院からの電話に応対し、看護婦さんに指示を出していたそうです。なんと亡くなる二日前まで患者さんのことを考えて、電話で治療の指示をしていたといいますから、自分の仕事を愛していたことが分かります。仕事ができることが如何に素晴らしいことなのかを分からせてくれます。亡くなる直前まで「仕事」を気にしていたように、仕事をしたくてもできない状況になることは想像以上に苦しいことなのです。ですから、仕事ができる喜びを感じるべきなのです。

 お供えを見ると、一周忌の前日の夜に同級生達が訪問していたことが分かります。母親は「一年経っても同級生がこのように来てくれることは幸せなことです」と話していましたが、その存在は生きている時と変わりません。そして「親類の兄さんが、片桐君が良規のことをホームページに丁寧に書いてくれていたよとコピーをくれました。読ませてもらいましたが、とても感謝しています」と喜んでくれました。
 あれから一年。世界的な経済危機が起こり厳しい生活環境に変化しました。ですが、この時代を生きていることに感謝すべきかも知れません。

 仏壇の関君と会話していると、何も変らないような佇まいがありました。自分は何も変わらないでいることが、変化に対応する秘訣のような気になりました。変化に変化で対応していても振り回されるだけです。変化すべきものなのか流行で終えるものなのか、自分の軸を安定させていると見極められます。最近の事例でも顕著です。新型インフルエンザへの備えとして必要以上にマスクや消毒に振り回されたように、世間に振り回されることが多いのです。常に動くだけではなくて、時には止まって自分の中心軸を確認したいものです。故人との対話は時を止まらせてくれたり過去に遡らせてくれますから、今を冷静に見ることができます。本日は、原点に返ることができる環境に身を置くことができました。

 その後、お墓参りに訪れました。平成17年に関君が関君の父親のために建立したお墓に、そのわずか3年後、自身が眠ることになったのです。真新しいお墓はとても悲しいものです。
 これからも立ち止まるべき時には時々ここを訪れて、関君と会話をしたいと思っています。

 ところで今日お参りした同級生の進んだ道はそれぞれ違っています。塾の経営者、銀行員、公務員ですが、立場は違っても今日の思いは同じだと思っています。
私のホームページも時々読んでくれているようで、「関君のことも書いていたので読みました」、「コラムは良いことを書いているね。感動して読んでいます」などの感想を寄せてくれました。

 厳しい時代に立ち向かう私達を、関君は立場を変えて応援してくれている、何故か私達のために姿を変えてくれたような気がしました。今日の日に感謝しています。

6/5(金)「開発計画」

【賞与】
 毎年6月は賞与の時期です。ところが平成21年は事情が違います。公務員の賞与水準も減額で決定していますし、賞与が減額される会社が多いように感じています。会社の業績が良くないところでは支給されない場合もあるように聞いていますから、本当に厳しい状況にあります。今では賞与は成果見合いの要素ではなくて生活給の一部を形成しています。

 ですから住宅ローンの返済などに当て込んでいる場合もあり、これが支給されないとなると生活レベル維持に支障がでる場合もあるようです。人は低きに合わせたがる傾向もありますが、低いところにレベルを合わせて事情が良くなることはありません。合わせる場合はトップランナー、つまりより高い水準に合わせるべきだと考えています。低い所に合わせると誰も向上しようとは思わなくなるのです。その観点からも賞与レベルが低下する傾向を好ましいとは思いません。

【建設会社】
 久しぶりに知人の建設会社社長と会いました。「ご無沙汰」とアポをいれてくれていたので楽しみにしていました。暫くぶりでしたが元気な姿で安心しました。建設業界の厳しさは変わりなく、県発注工事は今の段階では少なくて当てに出来ないと伺いました。何のために平成20年度の補正予算と平成21年度の積極予算を組んだのか分からなくなります。

 「これ以上、和歌山県の今の状態が続くと、廃業するか働く人がいなくなってしまいます」と話してくれましたが、それほど深刻なのです。
 以前にも増して仕事の単価が落ちている様子があり、請け負っても厳しいですし、仕事が無くても厳しい状態にあります。あと3年この状態が続くと和歌山県の建設業界は無くなってしまうと思っているようです。県が事業者の意見を採れ入れてくれることを望んでいます。

【開発計画】
 和歌山市では中心市街地活性化基本計画に基づく開発計画があります。中心市街地とJR和歌山駅前の再開発などが代表的な事例です。ところが総論賛成で各論に入ると反対する人が多いのです。しかも直接的な利害関係者ではなく間接的に関係するかもしれない人が反対しているのです。JR和歌山駅前の再開発も現状は上手く進展していません。このことを危惧する方が何とか再開発に漕ぎつけたいといくつかの案を提案してくれました。

 勿論、再開発計画を進めるには地元同意が必要なのですが、地元同意を取るのは結構難しいのです。買収金額や誰が関係しているかなどによって賛否の態度が変わってくるからです。そして和歌山市の場合であれば和歌山市長の意向も注目されています。現在あるのは中心市街地でのミニボートピアの問題があります。地元からは賛成と反対の意見が出されていて、その最終決定は市長なのですが、今なお、意思決定できていないのです。そのため進展している気配が感じられないので、市全体としての活気が失われているのです。

 このミニボートピアの動きは注目されています。これによって今後のまちづくりの基本が変わってくると思います。これが失敗すると後に続く構想は無くなりますし、成功すると続いての計画が予定されています。民間事業者が計画に着手する限りは遊びではないのです。東京からもらってきた地方活性化のための計画案を和歌山市内で実現させたいと考えています。

【農業】
 個人で新規就農するのと法人を立ち上げて農業に参入するのか迷っている方がいます。
全国的な動きですが、できたら地元から候補者を擁立しているそうです。法的に解決すべき問題もありますが、当の本人がその価値に気付いていないのです。

【報告会】
 夕方からは県議会報告会をさせていただきました。丁度、平成21年6月議会を控えていることから、6月議会で議論されると思われる項目の説明、平成21年度当初予算の考え方、平成27年度の国体開催までに至る道筋と予算の考え方について話し合いました。


 緊急経済対策が議論されていますが、地方自治体としては補正予算で組んでいる予算案を地方自治体に伝えて欲しいというものがありました。
 皆さんのご協力、本当にありがとうございました。


【懇談会】
 夜は懇談会に参加しました。日頃からお世話になっている皆さんと懇談の機会を持つことになりました。市内で勤務していても、普段は顔を合わせないため今日のように集まる機会が得られることは稀なのです。和歌山県経済の見通しについて話し合いました。

6/4(木)「レオ委員会」

【工事請負】
 工務店の方と懇談を実施。平成21年度に入ってから仕事は増加する気配がなく、毎日が暇だと伺いました。「県の公共工事はどんな感じですか」と尋ねると、「二つ入札に参加していますが、それほどでもない」と聞きました。公共工事の前倒しを予定している筈ですが効果は表れていないようです。

 また請負金額は、少し前と比較して厳しくなっているようです。少し前は、仕事をしても赤字にならない程度だったのが、今では仕事を請け負っても赤字だそうで、「請け負わない方がまし」だといいます。公共工事が浸透していくのに、まだ時間がかかりそうです。

【解散】
 解散、総選挙の話題になりました。どうやら8月解散ではないかと聞こえてきました。そのため政権の行方を見定めるため、ある業界では仕事の発注や付き合い方に変化が見られます。現在必要な仕事は7月までに終えることにして、それ以降の仕事を先送りにしている様子もあります。政権次第で有利不利が出てくることも考えられますから、8月の発注は避けているような感がありました。
 政権とアメリカとの関係など、結果によっては変化がありそうな予感もあります。

【飲食】
 平成21年6月24日と25日の二日間、和歌山市の和歌山ビッグホエールで飲食業界のイベントがあります。主にスイーツに関するものですが、これだけの規模のスイーツイベントが和歌山市で開催されるのは初めてのことです。勉強熱心な飲食業界の皆さんや飲食業組合の皆さんに伝えに周りました。熱心な皆さんはイベント開催を歓迎している様子で、何からでも吸収しようとする姿勢が感じられました。飲食が元気だとまちが元気になる、そんな言葉が頭を過りました。

【レオ委員会】
 ライオンズクラブ335B地区レオ委員会が開催されました。第三回目の今日は、本年度の最終会合です。和歌山レオクラブの一年間の活動を報告し新年度への課題を説明させてもらいました。
 和歌山レオクラブでは、一年間を通じて経験をテーマにした取り組みを行い、目的を達成できたと考えています。毎月一度のアクトと社会との接点を持ったこと、ホームページを開設したり、各ライオンズクラブへの活動報告を行ったことなど、見える形の活動になったと評価しています。当初、和歌山レオクラブへの活動費支援に関しては賛否がありました。それは同クラブの活動が母体であるライオンズクラブに見えないとの理由からでした。そのため活動を通じて経験を重ね、その経験を見える形にすることを目指しました。

 石橋会長を始めクラブ会員は、一年を通じて大きく成長をしたと実感しています。次年度につながる活動が達成できたと考えています。今月末に和歌山地区のレオ協議会を計画していますが、そこで最終報告をする予定です。石橋会長達三役が退任し新体制に移行します。本当にお疲れさまでした。皆さんのお陰で楽しい地区委員を体験させていただきました。私も地区委員でなければ出来なかった新しい経験をさせてもらえました。

 レオ委員会の最後に、中村地区ガバナーから社会貢献への功績を称える表彰状をいただきました。一年間活動を行ってきて良かったと思うと共に、皆さんに心から感謝しています。ありがとうございました。
 ところで日本全体のライオンズクラブが、本年度一年間で社会奉仕に費やした金額は約50億円です。50億円もの金額を社会奉仕に使っている団体は、それほど多くないと思います。この規模を知るとライオンズクラブの凄さが分かります。会員の思いが伝わってくるような感覚があります。お金が全てではありませんが、善意の尺度はお金で図れることも事実です。経済危機にあっても社会奉仕の灯を消さないライオンズクラブの存在は光っています。

 社会奉仕の百貨店がライオンズクラブで、専門店がNPO法人のようです。どちらも社会を支えています。
 本年度のライオンズクラブ活動期間も残すところあと一か月となりました。良い体験をさせていただきました。

6/3(水)「議会報告会その2」

【和歌山巴里祭】
 平成21年の和歌山巴里祭が来月に迫ってきました。一年間の準備期間を経て、もう開催が来月になりました。チケット発売も行っていますし、いよいよという感じです。パンフレット広告や知事の挨拶原稿などに関して打ち合わせを行いました。私もパンフレット用の挨拶原稿を仕上げました。

【太陽光発電ガラス】
 技術の進歩は凄まじいものがあります。太陽光発電ガラスという製品があります。窓ガラスに特殊遮熱断熱幕とソーラーモジュールを貼り付け、太陽の光を遮断するため室内温度が下がり、同時に窓ガラスで発電するため電気を発生させます。課題はコスト削減ですが、普及と共に単価を下げられると見ています。

 特殊遮熱断熱幕自体は、新幹線のぞみ号の窓ガラスや東京を代表するビルに施工されているなどの実績があります。そこに太陽光発電を取り入れる訳です。友人から話を聞いていますが、これから展開に入ることになっています。地球環境問題解決の鍵を握っているような気がしています。

【いのちの電話】
 全国で活動を続けているいのちの電話。全国大会が平成21年11月21日から23日までの三日間、和歌山市県民文化会館で開催される予定です。今春、東京でいのちの電話の関係者と会って話を交わしたご縁がありましたが、その年に全国大会が和歌山県で開催されるのは不思議な出来事です。今日も東京都内で関係者が会って今後の展開について話し合いを行っています。その概要を連絡してくれました。東京から和歌山県に来たいとの声をいただいています。

 これからの取り組みとして、いのちの電話の指導員が学校現場に入り、社会的ひきこもりやうつ状態の生徒への相談員としての活動の是非も、和歌山県の全国大会などで検討して欲しいと依頼を受けました。
 和歌山県の取り組みが東京につながっていることは嬉しいことです。

【議会報告会】
 昨日に引き続いて県議会報告会を行いました。今日の会場は紀ノ川市粉河町でした。目前に粉河寺が見える景色の中で、手作りの食事も用意してくれての議会報告会となりました。参加してくれたのは子育て最中のお母さん方です。敬意を表して子育て最中のお母さん方と表現させていただきました。子育てをしているお母さん方は活き活きとしていて本当に素敵です。自分を生きている、そして周囲を活かしているそんな感じがします。

 もっと早くに報告会を行いたかったのですが、日程調整が上手くいかなくて今日になりました。議会報告会の機会は今までなかったとお聞きしましたので、私達と議員。議員と地方自治体との関係について話しを進めました。
 議会での議論は、私達の生活とまったく関係のない、かけ離れたような議論を交わしていると思っている方が多くいます。しかし実は密着しているのです。私達一人ひとりは自分の生活を充実させるために働き家族で自己実現の場を持とうとしています。ですから公共のことはその後のことになってしまいます。これは当然のことで、自分の生活が成り立たないのに困っている人の面倒を見て欲しいと依頼されても、快く思う人は少ないと思います。ですが公共は大切ですから、私達の変わりに誰かに公共の仕事を担ってもらう必要があるのです。ただで誰も仕事をしてくれませんから、私達がお金を出し合って、それを税金と言いますが、税金で公共の仕事を専門にする人を雇っているのです。それが行政機関なのです。身近なところの県庁や市役所がこれに該当し、公務員は私達の代わりに公共の仕事をしてくれているのです。

 具体的事例で説明します。今日の私達の前には食事が用意されています。これは皆さん方が作って持ち寄ってくれているもので、材料費や光熱費を自分達で出し合って食事を採らせてもらっているのです。
 もし食事で困っている人かがいたとします。その人のために私達がお金を出し合って食事を用意することは可能です。でも人数が増えて行くと限界がありますし、私達は自分の生活がありますから、いつも困っている人のお世話をする訳にはいかないのです。

 そこで私達に代わって、その日の生活に困っている人を助けてもらうしくみを作っています。国が生活保護制度をつくり、市役所が窓口になって運用しているのです。私達ができない部分を市役所が仕事として困っている人を助けてくれているのです。このように公共の仕事を公務員の皆さんが担ってくれています。私達が公共の仕事をする時間がないので税金を負担して、公務員さんに公共の仕事を任せているのです。

 ですから本来は税金の使い道は私達が言うべきなのですが、口々に要望しても、地域社会にとってどれが本質的に必要なものなのか分からなくなりますし、要望が多すぎると精査して着手することさえ困難になります。そこで私達の代表者としての議員を選んで、私達の意見や思いを役所に伝えてもらっているのです。議員は自分の思っていることや自分の思いつきだけのことを議会で発言しているのではありません。今日のような議会報告会と意見交換を通じて皆さんの意見を伺い、これは地域の課題だと認識したものを一般質問や委員会で取り上げるのです。

 議員にとって何を欲しているのかを感じ取る感性が必要となります。今日の意見交換でも、昨日の議会報告でも同じような意見が出されているのに、それを結び付けて考えられないようでは議員失格です。今までなかったような意見が出だしたと感じることで、地域の課題は浮かび上がってくることになります。多くの皆さんから同じような意見が出されると、それは公共のものとして解決する方向に舵を切らなければなりません。その場が本会議なのです。

 要望を当局に質す、説得する、予算化する、事業として進展するステップを踏むことになります。私達の意見は議員の公式な発言を通じて、意見や要望が公共のものとして実現して行くのです。意見が届きやすい地域は、行政機関と私達の生活のずれが少ない地域です。ずれを少なくするために皆さんと議員と連携が必要なのです。
 地方自治体と私達の生活が関係していることが少し分かっていただけたと思います。一票の重みとは単に投票したことを言うのではありません。私達の意見や思いを託すべき人を議会に送り出すことが重みなのです。私達の思いを理解してくれる議員が議会にいれば、私達が公共に望むことをと実現させることが可能となるのです。それが一票の重みなのです。ですから議員を選ぶ時は、人柄や性格を自分で確かめて、この人なら大丈夫と思った人にして欲しいところです。

 私達の思いを議会で質問している人議員、議会報告会に来てくれる議員。それに対して議場で質問しない議員、他の議員の批判をする議員、議会報告会など実施していない議員。
 どちらが格好良いと思いますか。議員として格好の良い人を選択して欲しいと要望しておきます。ありがとうございます。

【懇談会】
 夜は懇談会に参加しました。和歌山大学小田学長を初め教育関係者の皆さんと意見交換を行いました。平成21年7月末日をもって、小田学長は二期7年間務めてきた学長を退任することになっています。残念なことですが、和歌山大学の学長は二期が限度となっていますから仕方のないことです。小田学長の残した功績は計り知れないものがあります。主なものとして、独立学校法人に移行した時に大学の経営改革に着手したことや国立大学として初の観光学部を創設したこと、大学を地域の身近な存在にしてくれたことなどが挙げられます。
 退任後は二か月ほど充電期間をとり、その後徐々に仕事に取り組みたいと話してくれました。現在も社会経済研究所理事長などの公職があり、簡単には社会が離してくれないようです。

 また和歌山大学と和歌山市の協定も契約を解消していることが分かりました。大橋市長もこの件に関して簡単に同意したようです。和歌山大学が立地している和歌山市なのに、協定を解消する事態になったことは残念なことですが、大学が協定を締結している他の市と比較しても日頃から交流はありませんし、観光学部を中心市街地に立地しようとした際の和歌山市の協力姿勢にも疑問があったことから、協力関係の協定を解消するのも無理のない話です。

 和歌山市の中心市街地に和歌山大学観光学部が立地する絶好の機会を逸しています。和歌山市中心市が地活性の最大のチャンスだっただけに惜しいことをしたと感じています。和歌山市中心市街地活性化基本計画では、和歌山大学観光学部の進出が計画成功の大きな柱になっていただけに今更ながら残念なことです。
 教育関係者からすると、現在の和歌山市政は活気がなく無力感を感じているようです。その他にも、大阪府立大学と大阪市立大学の統合などに関しての話も伺いました。

6/2(火)「議会報告会」」

【雇用問題】
 雇用に関しての打ち合わせを行いました。求人情報機関から出されている企業からの求人シートは段々と薄くなっています。しかも技術的な資格を有するか、営業部門に携われる人材など、かなり限定された求人となっています。昨年の同時期と比較しても厳しさははるかに増しています。希望職種を選択している余裕は全くありません。

 そんな中ですが、何人かでも雇用につなげられるよう関係者と話し合いました。これから求人がありそうな会社を抽出し、必要とされる人材かどうかも協議しました。条件を合致させるのは難しいことですが、雇用問題は重大な課題と認識して取り組んでいます。

【みかん】
 和歌山県の名産といえばみかんがあります。ただハウスみかんの収穫は年々減少しているようで、その理由は耕作面積の減少と関係がありそうです。ハウスみかんの市場価格は
平均で800円と安定はしているようですが、経費がかさむので純益を確保することか難しい状況です。和歌山県のハウスみかんがこれからも優れた名産であり続けて欲しいと思っています。現状について協議しました。

【夏祭り】
 和歌山市神前にあるシルバーマンションのセラヴィ神前。この庭の部分で今年8月8日の夕方から夏祭りを企画しています。初めての夏祭り企画のため企画者会議を開催しました。オーナーの知人と関係者が集まり時間設定、会場のイメージ、イベント内容、役割分担など話し合いました。この後は集客目標を定めてから予算立てをすることにしています。
 地域社会への貢献活動として和歌山ゴールドライオンズクラブのアクトとしても取り上げたいと考えています。

【議会報告会】
 議会報告会を開催しました。参加してくれたのは25人の皆さんで、お忙しい中にも関わらず、会場にきていただきました。参加してくれた皆様方に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 議会報告では、平成21年度県予算の考え方について、公共工事による地域経済振興の必要性について、道路行政についてなどを中心に説明いたしました。平成21年度予算は6年ぶりの積極予算であること、公共事業によって資金を民間に回し、消費を促すことによって域内経済を活性化させること、そのためには即効性の高いとされる道路事業を優先させていることに触れました。道路といっても不必要な道路工事を実施するのではなくて、計画道路を前倒しさせて着手することですから、経済効果はあると考えています。

 変動相場制でありグローバル化の世界のため、以前ほど公共事業の効果はないとの評価もありますが、何もしないと和歌山県経済はさらに沈み込みます。民間の地力が落ちている中、現状を打破するためには積極予算と公共工事が必要だと考えています。民間の仕事が落ち込んでいる穴埋めを公共事業で支えて行くべきです。
 公共事業への財政出動に関してはつけを先送りするだけとの反対意見もあると思いますが、今を立て直さないで地方自治体が生き残って民間企業が絶えてしまうような事態を招いてはいけないと考えています。将来は大切ですが、現在を生き残ることはもっと大事なことです。行財政改革を進めながら絞った分、積極予算を組んで活用することは的確だと考えています。和歌山県の疲弊した状況を知っている人なら、公共事業以外に期待できるエース級の打開策はないことを知っています。地方自治体が県を引っ張る時期だと考えています。

 主な経済対策への予算措置は次の通りです。
○最大の課題である経済対策については、緊急対策として県内企業への資金繰り対策、景気対策や地域活性化に資する施策、緊急的な雇用対策で、公共投資の大幅拡大と前倒しを行います。平成21年度当初予算案は5,229億円、平成20年度2月の景気対策分としての補正予算案は144億円、平成20年度12月の景気対策分としての補正予算案は30億円で、公共投資予算は1,153億円、対前年度比75億円増加で7.0%増となっています。

○平成20年度予算と比較すると、平成21年度予算は2.3%増加の積極予算となっています。公共投資としての平成20年度12月と平成20年度2月補正予算を含めると5.7%増加となり、公共投資による経済対策を講じる姿勢を打ち出しています。
○県内企業の資金繰り対策としての融資枠900億円。資金繰り安定資金と経営支援資金の融資枠を確保し、借り換え資金を再借り換え可能にする取り組みを含んでいます。

○景気対策や地域活性化に資する施策として1,153億円があります。これは道路や橋梁の整備、県立学校施設の改修などの社会資本の整備推進、民間建設投資の促進として住宅新築時の合併浄化槽設置への支援があります。

○そして社会資本整備関連事業の早期発注を行います。このうち地域活性化・生活対策臨時交付金は58億円ですが、この予算は次のものに活用されます。
 国体関連として、紀三井寺運動公園と県立室内プール、県立総合体育館などの整備。防災対策として、健全度の低い橋梁124橋の長寿命化を行います。基盤整備として、高等学校の校舎、体育館の改修や県有施設への太陽光発電導入、ケーブルテレビに係る市町村補助などを行う予定です。

○緊急的な雇用対策としての60億円があります。「和歌山で働きませんかプロジェクト」「和歌山で農業しませんかプロジェクト」「和歌山で福祉・医療の仕事をしませんかプロェクト」を推進する計画です。

○道路に関しては、高速道路ネットワーク整備に129億600万円の予算化案となっています。近畿自動車道紀勢線の紀伊半島一周の早期実現を図るため、田辺からすさみ間を新直轄事業として促進します。また海南と有田間の早期4車線化を促進し、那智勝浦道路の事業を促進します。京奈和自動車道に関しては、平成27年の県内全線完成を目標に整備推進を図ります。

【行動する】
 行動することに関して意見交換を行いました。人には絶対に受け止めてもらえる場所や人が必要です。社会や会社で行き詰ったり悩んだ時に、相談できて安らげる存在が必要なのです。それは家庭であり先輩であり、人生の師匠達です。そんな場所になることを目指している方がいます。現在、心理学やカウンセリングに関して勉強中ですが、話を聞いていると各分野の知識が身についていることが判ります。既に市内のある企業の従業員カウンセリングも担当しているのですが、スキル向上によって自らを高め、今より以上に相談相手に役立つ人材になることを目指しています。

 自分はオリンピック選手になれませんが、自分がメンタルトレーニングをした選手がオリンピック選手になれることを目標に掲げています。これは素晴らしいことです。目標は高いところにおくべきだからです。
 高い目標を掲げると、そこに至るまでの工程が今までと変わります。高い山に登るのと近所の山に登るのとでは、準備するものや心構え、精神力や資金など、山登りに必要な全ての条件が変わります。人生の目標もそれと同じです。慣れ親しんだ生き方の延長線上にあるものを目標に掲げているのであれば、現在の心構えと現状レベルの武装で人生を戦えると思います。
 ところが頂上が高く掲げると、心構えや準備物、精神力の鍛え方、資金力などは、今までの延長線上では到底適いません。全て高い目標に合わせて切り替えなければならないのです。一歩の距離も違いますし、強い精神力と明るさも求められます。目標を高く掲げると行く道が違ってくるのです。  

 目の前の道が限りなく広がっている。到達地点は見えなくても広がった台地の先がその場所であることを心は実感しています。そんな気持ちを持てると未来は青空のように広がっていることを体感することかできます。青い空に白い雲のイメージがある中には、雨雲や立ちふさがる岩石はそこになく、まるで芝生のきれいなゴルフ場が続いているような光景が感じられます。どこまでも遠くまで歩いていける、人生が広がるようなイメージを持てたら、多少脇道にそれたとしても自分でコースを修正することが可能です。歩いてこそ道ですし、自分で歩いてこそ人生です。青空は限りなく広がっています。

 さて、未知の道を歩くには、知識と体験を身につけることです。他人からの批判や野次が耳に届くことがあります。しかし根拠のない批判は通り過ぎてしまい残ることはありません。調査も体験もしていない単なる批判は、自己をしっかりと持った私達を突き抜くことはできません。受け止める価値もないものですから、聞き流してしまうと良いのです。このことに関しては、自分が一番調べているし知っていると思うと発言したことの自信は揺るぎません。大抵の場合、批判は表面の言葉に対応するだけのものであって、本質への反論にはなり得ていません。気にすることは何もないのです。気にするだけ他人の自分の時間を割かれてしまいますし、自分の価値を下げる必要もないと考えます。
 素敵な言葉を教えてもらいました。「I Love You Because You are You」です。これは天が私を見て、私は私のままでいる私が素敵なのです、と言ってくれているような言葉です。
 自分がここにいることに感謝して行動しましょう。

【懇親会】
 夜は懇親会を行いました。わずか一週間前に出会った人ですが、意気投合して懇親の機会を持ちました。これからも良い付き合いをしたいと考えています。

6/1(月)「キャビネット会議」

【農業】
 Yさんを初め、新たに農業を始めようとしている方々がいます。食の安全の問題や将来的な食糧危機に備えることが役割だと考えて新規に取り組みを始めました。自分達の食糧は自分達で作り、生産地と生産者が見える安全な農作物を提供したいと考えてのことです。勿論、本業は全く違う分野で農業体験は初めてのことです。素人が農業を行っても無理だと思うものですが、仙人と呼ばれる農業の師匠に従事しています。仙人先生が言うには、素人の方が耕法を知らないので、教えを素直に実践するので呑み込みが早いそうです。ですから経験者の弟子はとっていないのです。やる気と安全な食を提供したいと考える若い人たちに限って技術指導を行っています。
 農作物の生産を指導するだけではなくて販売ルートも確保してくれていますから、安心して農業に従事することができるのです。無農薬で土を改良した栄養たっぷりの農産物を生産する予定です。
 Yさん達は夢を語ってくれました。「当初の生産高は少ないのですが、慣れてくると徐々に耕作量を増やしていきたいと思っています」。その先の夢も広がっています。食糧危機を回避させてくれるのは、新しく農業を始めている若い人たちかも知れません。そして若い人たちを指導している仙人先生が、和歌山県に居を構えてくれていることにも感謝しています。

【お菓子】
 和歌山県北山村の名産といえばジャバラですが、ジャバラのもなかの指導をした方が広島県にいます。各地の名産を活かしたお菓子作りを指導している先生ですが、6月に和歌山市のビッグホエールで開催予定のお菓子の展覧会の案内をいたしました。和歌山県内の名産を使ったお菓子のヒントをいただけるかも知れないと期待しています。偶然の出会いから何かが生まれるかも知れません。

【キャビネット会議】
 ライオンズクラブの第四回キャビネット会議が開催されました。キャビネット会議とは、当該地区の意思伝達の最高の会議体です。地区委員以上の役員が一堂に会して議事が進展していきます。大阪府と和歌山県が335B地区と呼ばれる地区を構成していますが、この地区の会員数は日本だけではなくて世界最大規模なのです。世界で最大規模を誇る335B地区のキャビネット会議ですから、参加した役員は世界最大の奉仕団体としての誇りを胸に掲げています。

 本年度の社会奉仕に使った金額は平成20年7月から平成21年4月までの累計で3億9,500万円、本年度の残り二か月の予定分を加えると約5億円に上ります。これだけの社会奉仕を行っていますし、私達ライオンズクラブ会員もその一端を担っている自負がありますから、気持ちの乗った会議となりました。
 報告事項を確認していると、如何に社会貢献活動をしているのかが良く分かります。視力回復の支援、青少年育成のための交換留学活動、薬物禁止のための活動や平和ポスターコンクールなど、各分野で活動を行っています。

 一人ひとりの力は小さなものですが重なり合うと大きな力となります。ライオンズクラブの事業年度は7月から翌年6月までですから、新年度のガバナーや地区役員の選出も終わっています。次期ガバナーを初めとする役員も参加しての会議となりましたが、これは今までの活動を新年度に継続させようとする表れです。
 年度末ですが、もう新しい年度が始まったような気分になりました。

【挨拶】
 毎月の初めに挨拶メールを下さる方がいます。簡単な内容ですが、とても気持ちが良い文章なのです。今日のメールは「6月の最初の日が、週のスタートの月曜日なのはとても気持ちの良いものですね」。月曜日が気持ちの良いものだと感じると、とても気分の良い一週間になりそうです。そして梅雨の6月が気持ちの良いスタートを切れるのも気分の良いものです。ひと言のメッセージが相手を気持ち良くさせることがあります。即座にメッセージを伝えられるメールの効用です。

【その他】
・企業立地に関する打ち合わせ。複数人が関係すると、それに伴って話の内容は複雑化します。関係者を絞って話し合うことが解決の糸口になりますから、糸を解いていきたいと考えています。

・太陽光発電に関する新しい技術があります。世界トップクラスの性能を持っている技術ですから採用箇所が広がっています。国内だけではなくて外国への進展も検討され始まりました。

・大阪府橋下知事による講演会に関する打ち合わせを行いました。橋下知事が府知事に就任して以来、大阪府以外で講演会を行うのは、今回の和歌山市での講演会が最初のことですから、打ち合わせ事項が多々あります。折角、忙しい合間を縫って来てくれるのですから、実のある講演会に仕上げたいと考えています。


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