4/30(木)「外国進出」

【電柱広告物】
 電柱広告物に関する打ち合わせを実施。和歌山県道に沿った電柱への広告物掲示は条例で禁止となっています。しかし過去の経緯から広告看板を掲出している事例があり、広告主から「今まで良かったのになぜ急に駄目になったのか」との問い合わせもあります。元々禁止している地域への広告物掲出であり、景観価値が言われるようになってきたことから、条例に基づいたまちづくりを徹底するための措置であることを答えていますが、問題は「今まで」と「今」の違いを認識していただけないことです。

 条例改正による禁止なら理解できるが、何も改正していないのに、今までが良くて、今からだめなのは納得できないと言うものです。つまり、この点に関しては条例に基づいた行政ではなかったと言わざるを得ませんが、対応に苦慮するところもあります。

【信】
 お昼を兼ねた懇談会に参加しました。この場所に来て主宰の先生と話をさせてもらうと、
本当に勉強になります。如何に私達が歴史の真実を知らないことかを痛感しています。実はローマ帝国の時代から、国を治める方法はあまり変わっていないようです。人は歴史から学ぶべきで、これら先に新しいものが突如出現することはあり得ないのです。人類が長い年月をかけて築いてきたものの大きさを知ることができます。

 歴史から学ぶ国に必要なものは三つです。食料が一番、軍隊が二番、三番目が信頼だそうです。食料、国防、為政者への信頼が国に必要な三原則なのです。歴史に名を残す指導者はこの中でも信頼を大切にしています。国民からの信頼を得られることで国は成り立ちますし、信頼を失えば国は滅びて次の指導者が現れます。平和な時代ですから、国が滅びて体制が変わることは夢にも思っていませんが、現代日本と言えども、歴史上に登場した国ですから例外ではありませんから、私達は歴史から学ぶべきです。

 ところで信頼を現代風に置き換えるとお金とも読み替えることが可能です。通貨システムが国の経済の根幹であり、そのシステムが信そのものです。国への信頼がなければ通貨は流通することはないからです。
 信こそ指導者が大切にすべきものであり、私達も大切に守りたいものです。

【外国進出】
 和歌山県の企業が外国への事業進出を検討しています。何とかお役に立てるように、今後の進め方について話し合いを行いました。本業を通じてある国で働いている日本人にも本国と同じようなサービスを受けられるようにしたいとの経営者の強い思いから話が進展しているものです。
 これは夢と情熱に支えられた事業展開の企画です。全ての日本人にサービスを運びたいとする考えに共感しています。五月の連休明けから計画は始動させることにしていますが、当該国の法律解釈や現地事情を調査した上で、計画が進展できたら素晴らしいと思います。

 進め方はシンプルです。法律に則ってルールを遵守しながら進出を図ることです。もし国の法律で日本発のこの産業の進出が困難だと判断されたら、この事業計画は中止となりますが、法律に基づいて問題はなければトップの決断で進められることになります。
 最終権限者が社長ですから進出の是非の判断は早くなります。時間を掛けて調査している内に時機を逸することがありますから、市場調査と法律面の問題を正攻法で解決できたら、一気に展開できると思います。
 素晴らしい経営者の気持ちと、それを支える幹部の皆さんの熱意が事業計画を後押ししているようです。うまく展開できることを心から応援しています。

【政務調査費】
 平成20年度の政務調査費の精算を行い事務局に提出しました。政務調査費とは議員活動を実施するに当たり活動費として必要なものへの支出が認められている経費のことです。
 議会活動報告や調査のための出張、議会報告会開催に伴う費用、図書や新聞購入費、事務所費用などが該当します。事務局と精算に関しての打ち合わせを行った後、政務調査費の精算結果をホームページでお知らせする予定です。

【懇談会】
 夜は組合役員の懇談会に出席しました。現委員長から次の役員候補に対して役員の心構えなどが伝えられました。組織の形は同じようでも、構成する人は常に入れ替わって行きます。無情の感がありますが、人や組織の活力を維持するためには必要なことかも知れません。賑やかな空気の中にも静寂感がある清涼剤のような懇談会となりました。

【その他】
 連休の合間、本当に時間が詰まっていました。
道路と溝の問題に関する相談への対応。連休明け、某会社への訪問に関しての打ち合わせ。教育関係者の仕事の問題への対応。飲食関係者との打ち合わせ。小学校の英語教育のこれからに関しての意見交換などが主なものでした。

4/29(水)「なんくま会」

【なんくま会】
 1999年に和歌山県で開催されたのがジャパンエキスポ南紀熊野体験博でした。私も実行委員会に参加し博覧会広報の仕事に携わっていました。時の経つのは早いもので、あれから10年が経過しました。10年前の4月29日に南紀熊野体験博の開会式を迎えました。最後の追い込み作業を行った前日のことや、開会式当日の緊張感を思い出します。そして4月29日から144日間に亘る博覧会への期待と不安を感じる開会式当日でした。

 そして10年後の今日、会場となった田辺市において博覧会メンバーで構成している「なんくま会」が企画され出席してきました。あれから10年が経過していますが、打ち上げを行った会場の「あしべ」も皆さんも変わっていないことを嬉しく思いました。
 ただ変わっていないと言っても、変わっている人がありました。当時の担当だった皆さんがそれぞれ立場を変えて、課長、副課長、班長へと昇進していることです。今では県行政を支えているのが博覧会出身の皆さん達です。そして観光行政を携わる観光課長のポストは、ここ三代は博覧会出身者が占めています。偶然かもしれませんが、熊野古道を初めとする和歌山県観光を全国に売り出した実績が評価されているのかも知れません。それは大きな成果なのです。

 そして当時の上役に意見提言していた人が今では課長職に就き、本人の言葉を借りれば「責任のあるポストに就くと、文句は言えなくなってしまった」そうなのです。若い頃は理想像を追及し、組織に対して意見を述べていても、時が人に地位を授けてくれます。そうなると組織の一員として組み込まれ、個人よりも組織を優先せざるを得なくなるのです。それは仕事の幅を広げる役割を果たしているものですから、悪くはないことなのです。

 時が過ぎ人は変わっていきますが、その本質は変わりません。何らかの形で熊野に関わった人にとって、精神的には日本人にとっての聖地熊野が宿っているひとも要因です。
 熊博の最高責任者であったミスター・ポジティブこと垣平局長は県庁を退職し、平成21年5月を持って現在の住居から本州最南端の串本市に転居することになっています。和歌山市から遠く寂しい思いがしますが、強いリーダーシップと論客振りは今でも目指すところです。
 平成21年3月末をもって県立医科大学付属病院副理事長を退職した嶋田さんは、現在、悠々自適の生活を送っています。和歌山市にいながらも熊野と同じような精神を持っています。本日、嶋田さんの文章を基本とした10周年記念冊子「後考記」が参加者に配られました。思いの詰まった記念すべき一冊です。

 誰でも心に持っている「あの頃」。社会人として毎年過ごしていると、「あの頃」と
呼べる仕事に関われる機会はそれほど多くないことに気づきます。昨年のメインの仕事は何だったのだろう、ここ10年で誇るべき仕事はあるのだろうかと、自問しても答えは返ってこない場合が多いのです。1999年のメインの仕事は南紀熊野体験博だったと言えることは誇りです。
 参考までに、それまで世に知られていなかった熊野古道は、南紀熊野体験記博を経て、世界文化遺産に指定され、和歌山県が誇る地域として、観光地として、しかも往時の姿を今に留めてくれています。

 大きな仕事を成し遂げたメンバーが10年ぶりに集まれたことを心から感謝したいと思います。そしてこの機会を作ってくれた幹事役の三栖さんが、突然メキシコで発生した豚インフルエンザ対応の所管のため欠席したことは残念です。嶋田さんの言葉で表現すると、三栖さんはトンだことになったとのことです。お蔭様で楽しいひと時を過ごすことができました。感謝しています。

ところで、10周年記念冊子「後考記」に寄せた私の文章は次の通りです。
・新後考記に寄せて
 年月の経つのは本当に早いものです。2009年の今、南紀熊野体験博が開催された1999年から10年が経過しています。世紀末に発信した癒しと蘇りのテーマは、新しい世紀にとっても尚、私達が追及し続けているテーマとなっています。
 癒され心身とも蘇らせてくれる環境は未だ周囲の環境にはなく、時に熊野本宮へ向かうことがあります。特にあの時には感じなかった熊野本宮大社旧社地の大斉原の霊験な雰囲気には圧倒されます。和歌山県出身の歌手のその地でのライブやイベントにも訪れました。 

 それも素晴らしいのですが、何もない静寂の空間が、空気と一体化させてくれるような気持ちにさせてくれて素晴らしいのです。これは多分、体験博を体験していなければ感じなかった感覚です。10年前のイベントとは違った魅力を感じる熊野本宮が、ひっそりとそして存在感を保ったまま姿を変えずに存在してくれていることを嬉しく思います。

 ただ人は移り変わっていることを寂しく感じます。垣平局長が県庁を退職され、嶋田副局長が県立医科大学付属病院に移られ、直属の上司であった増井部長も、平成21年3月に人事委員会事務局長を最後に退職されました。当時、実行委員会の部長級の皆さんの所属が変わっていることに10年の歳月を感じます。
 御幸記から後考記に、そして今回の新後考記へと物語は進みました。熊野は変わらず人は常に移り行きます。移り変わる人が変らぬ原点を求めて熊野を訪れてくれているのは、南紀熊野体験博の最大の成果だったのではないでしょうか。
 この物語が次の世代でも変わらずに語られていることを願いながら、次に続く2009年の物語を今の私達が創りたいと思っています。

4/28(火)「アスベスト」

【アスベスト】
 アスベストの話題は最近聴かなくなりました。しかし問題が解決している訳ではありません。主要な施設のアスベスト除去作業は終えているところが多いのですが、今まで隠されていた部分のアスベスト対策の必要性はあるのです。例えばエレベータの天井や屋根裏のアスベストは、作業が困難だったため除去作業は困難でした。ところが本年国土交通省がエレベータの天井のアスベスト対策として封じ込め作業の入札を行いました。官公庁としては初めてのことだと思います。今まで作業が困難だったことから取れる方策は乏しかったのですが、適正価格で作業が出来ることが可能になったため、封じ込め対策に踏み切ったのです。

 わが国の全ての施設にアスベスト対策を実施しようとすれば、金額にして約50兆円が必要だとの推測があります。一見、アスベスト対策は終えているようですが、実際はまだまだ対策が必要なのです。平穏時は問題ないかも知れませんが、大災害発生時には天井裏などのアスベストがむき出しになり、被害を被ることも考えられます。事実、阪神・淡路大震災のボランティに行った人が崩れ落ちた建物のアスベストが噴出したことから疾病に苦しんでいる人もいるのです。善意の人がアスベスト被害に遭うようなこと事態は避けなければならないのです。

 各府県では対応策を講じようとしていますが、予算と優先順位の関係から後回しになっている場合があります。今は問題が表面化していませんが、問題になってから対応しても遅いことから早期対応が必要だと考えています。その打ち合わせを行いました。

【諸課題の打ち合わせ】
 最近の諸課題の抽出とその対応策に関する打ち合わせを行いました。課題があっても課題が出てくる人にとって、それは乗り越えられるものです。ですから課題を先送りするのではなく、向かっていく姿勢を持って立ち向かいたいものです。役割分担を行いながら対応していくことにしています。

【ふるさと雇用】
 緊急雇用対策として、民間企業やNPO法人による雇用確保支援のための提案が受け付けられています。県として正規雇用が図れる仕事であれば、向こう三年間人件費などを補助して雇用拡大を図ろうとする施策です。三年間は補助金を受けながら、四年目以降は自立したビジネスモデルを確立させ、補助金がなくても正規雇用が成立するしくみを構築できたものに対して補助金を支出しようとしています。
 和歌山県の物産販売促進を行うことと、それに伴う雇用創出に関する提案に関する意見交換を行いました。小さな仕事であっても、一人でも雇用につながるような対策を実施したいと考えています。

【懇談会】
 夜は懇談会を実施しました。懐かしい話やこれから先の話などの話題で盛り上がりました。会場となったお店「花咲か」では、おもてなしの心を持った女将さんにお世話になりました。今日の食事のためにちゃんこ鍋のダシを懸命に仕込んでくれていたことが、気配りから分かりました。心をこめて作ってくれたことが、おもてなしの心そのものなのです。
 飲食店は食事を提供してもらう場所の機能以外にお客さん同士が出会える場であり、コミュニケーションを図れる役割があることが分かりました。

 飲食店ではお客さんの行動が良く分かるそうです。素敵なお客さんは、代金の支払いの時に分かるそうです。心ある人は、お札に気持ちを込めて差し出します。財布からゆったりと気持ちを込めてお札を出して丁寧に支払ってくれますから、そこには気持ちがこもっています。お金を大切にしない人は、財布から出したお金を投げるように扱います。

 お釣りのある時も、「ごちそうさまでした」と言葉を添えて受け取る人と、何も言わないで当然との態度で受け取る人がいます。そこには人格が現れています。
 会社の上司や立場のある人に対しては丁寧に対応している人でも、飲食店での対応は全く違っている人がいます。相対する人の立場によって態度を変える人は大した人ではありません。誰に対しても丁寧な人こそ人格が伴った人なのです。食事の態度や支払い時の態度で人格が図れるのです。
 それにしても女将さんには親切なおもてなしをしていただきました。楽しいひと時をありがとうございました。

【その他】
 外国へのビジネス展開に関しての打ち合わせ。女性の集いに関しての事後の話し合い。緊急雇用対策への対応について。和歌山市における文化活動の必要性に関する打ち合わせなどを実施しました。5月の連休前ですから、時間確保が厳しいものがありました。

4/27(月)「いのちの電話」

【打ち合わせ】
 朝から情報交換会を実施しました。新春でもあり新年度に入って最初の月でもあり、安全面の目標を設定しました。新入生や新入社員がまちに出ているため、周囲に気を付けて安全確保に努めることを目標としました。そして安全コンテストに参画することになり、5月から8月までは最低限、交通違反は絶対にしないことを定めた安全対策を実施することにしました。

【企業移転】
 和歌山市内に企業を移転させたいと考えている経営者がいます。一万平米の用地を必要としていますが市内に適地は少ないのです。用地はあるにしても、工業用水の確保は難しいので企業を移転させることは困難な状態です。工業用水は和歌山市の施策ですが、お金がないの一点張りで企業立地は進展していません。工業用水のない工業団地には、商品価値はありません。使用できる水がないのに企業誘致活動をしていること事体、他府県に劣っていると言わざるを得ません。お金がないで解決する問題ばかりだと首長も楽なのですが、現実の活動はそうではありません。

 お金がないと言い張って行動を起こさないことは最も楽な逃げ道なのです。懇談した方が言いました。出来の良くない首長のいい訳はお金がないが口癖だそうです。尤も首長で、できが良い人は少ないのが現実だそうです。

【いのちの電話】
 今年11月にいのちの電話の全国大会が和歌山市で開催されることになっています。この問題に関心を持った年に全国大会が和歌山市で開催されることの巡り合わせの不思議に驚いています。和歌山市でいのちの電話の活動をしている理事長と懇談する機会を得ました。理事長は本当に忙しい方で、2時間も時間をいただけたことは幸運でした。懇談している間にも電話が頻繁に入った他、来客もあり、懇談することに十分な時間をいただいたことに感謝するばかりでした。いのちの電話の活動、児童合唱団に関する活動、文化活動、そして公教育の重要性に関する活動など重要な意見交換を実施することが出来ました。

 理事長は朝8時から活動していますから、空いている時間はお昼休みだけなのです。今日も電話でアポの依頼が入っていましたが、もう5月以降でないと時間がとれない状態です。それでも次回、お会いする機会もいただけたことに感謝しています。

【懇談会】
 事務所に一部上場企業の代表者が来てくれました。先週も事務所を訪ねてくれたのですが、東京出張のためお会いできなかったのです。今日も訪ねてくれたので、急遽、事務所に向かったところ、支店長と次長のお二人が事務所で待ってくれていました。そこで、最近の経済状況と和歌山市の動向に関して話し合いました。

 和歌山市の土地価格は依然として下落しているため、土地の取引は不活発な状況です。土地を担保とした金融機関からの貸付は厳しい状態ですから、土地を活用する動きは消極的です。お金が動かないことには地域活性化はあり得ないようです。
 引き続いて繊維会社社長との懇談を行いました。一時期のように中国の脅威はなくなっているようです。その理由は中国の人件費が上昇しているからです。人件費が上昇したことによって技術力に勝る日本製品の価値は上昇しているようです。

 同時にTさんも訪ねてくれました。Tさんは、いつも私のことを気にして事務所に立ち寄ってくれています。4月29日の祝日にもイベントがあり参加してくれる人を捜しているのです。何とか、数人の確保ができました。

【法律相談】
 家庭内の問題に関する法律相談を受けました。困った問題の相談に対応するには、絶対に直接対応することが必要です。間接的に話を聞いても事実と異なることが多いから、問題解決にはつながらないこと多々あります。今日の問題も直接話を聞くと若干ニュアンスが違いました。
 間接的な話や電話では本音を聞くことはできません。直接話し合い、懇談する相手に安心感を持ってもらうことで本音を聞くことができました。本音から本質的な対策を講じることができるのです。

【室内対策】
 ホテルの室内対策に関して打ち合わせを行いました。和歌山県は東南海・南海地震の発生可能性があるため、地方自治体を筆頭として事前対策を講じています。その中で観光事業者への防災対策の必要性を述べている組織や団体は少ないのです。でも安全で安心して観光に訪れられる観光地であるためには、ホテルに室内対策が講じられていることが挙げられます。室内対策は見えない部分を補強するものであり、積極的な広報活動の展開も難しいことから、どうしても後回しになっています。

 ただ万が一の時の保険だと考えると案外安い投資なのです。人の生命と室内対策を比較すると、金銭面で雲泥の差があることからそれは明らかです。経済的に厳しい時代ですが、何とか観光地への室内対策を講じたいところです。

【懇談会】
 夜は和歌山県内の経営者の皆さんと懇談会を実施しました。六人の会でしたが本当に楽しくて充実した懇談会となりました。和歌山県では各分野において厚かましい人が多いことから、政治家と付き合いたくないと思っている経営者は多いのです。何かの依頼をしたら、その見返りも必要な場合があるからです。もうそんな時代は過ぎ去っています。民間の経営者からすると、体質を一新することが和歌山県再生の鍵を握っているようです。

 滅多に懇談会に参加しない経営者ですが、今日は楽しくて仕方ないと話してくれ、日付が変わるまでお付き合いをしてくれました。普段は9時頃には自宅に帰っているようですから、年に一度あるかないかの付き合いをしてくれました。このことに深く感謝しています。

4/26(日)「ライオンズクラブ年次大会」

【スクール・ジャズフェスティバル】
 和歌山市片男波でスクール・ジャズフェスティバルか開催されました。今年で四回目の開催ですから、春のジャズフェスティバルとして定着した感があります。主宰するジャズドラマーの瀧さんが一から立ち上げたもので、高校生と中学生によるジャズフェスティバルとして無くてはならないフェスタになっています。今年は前年に引き続いて高砂高校が参加してくれましたし、新たにジャズの名門校である甲南高校も参加してくれました。ジャズの名門二校が和歌山市まで遠征してくれることに、このフェスタの値打ちが感じられます。来年は県外からの参加校も増えるようですし、高砂高校は来年も出場してくれることも約束してくれているようです。このように毎年のように参加校が増え続け、学校のジャズクラブにとっては目指すべき大会として定着しているようです。

 2010年は5周年を迎えますから、和歌山市の春の演奏会としてさらに発展を遂げて欲しいものです。
 片男浪の強い春風に乗ったジャズが心地よく響き渡りました。

【地鎮祭】
 和歌山市神前にある高齢者施設のセラヴィ神前。現在ある建物の横に新しい施設を増設するため、本日地鎮祭が執り行われました。お招きをいただき参加してきました。厳かな雰囲気の中、日前宮宮司さんによる式典が進められました。

 強い風の吹く中、セラヴイ村をここに築きたいと考えるオーナーの意気込みが感じられる式典でした。第二棟を築くことに加え、デイサービス施設、地元の皆さんに活用してもらえるイベント施設、そして芝生広場を作る計画です。さらに防災拠点施設としての機能も備え、地域に利点をもたらしてくれる施設になります。
 
【ライオンズクラブ年次大会】
 第55回ライオンズクラブ年次大会が大阪国際会議場で開催されました。今回、代議員として出席させていただきました。大阪南部と和歌山県が所属するライオンズクラブ地区は、6,000人以上の会員を擁する世界最大のクラブ会員がいる地域ですが、それに相応しい式典でした。平松大阪市長も来賓としての参加があり、ライオンズクラブへの期待の言葉がありました。皆さんへの社会貢献活動に期待していますが、そのためには地方自治体職員が地域の先頭に立って走りたいと抱負を述べてくれました。

 また和歌山県からも曽根知事公室長が来賓として挨拶してくれたことは和歌山県のライオンとして嬉しいことでした。曽根室長からは「熊野古道が世界遺産に登録された時にライオンズクラブから1,000万円の寄贈」があったことのお礼かありました。世界文化遺産の熊野古道とライオンズクラブにご縁があったことを初めて知りました。

 それにしても55年の歴史の積み重ねと未来につながる空気が感じられる式典でした。これは社会奉仕活動を積み上げている組織の誇りと、厳しい時代にあっても自分のことだけではなく社会全体に貢献しようとする会員の気持ちが、明るい未来を指しているからです。
 一人の力は小さくても、約6,000人の会員で組織するライオンズクラブとしての力は大きなものです。それを束ねる新年度の新しいライオンズガバナー(会長)が誕生しました。歴代ガバナーも参加していましたが、それぞれの皆さんは強いリーダーシップを持って世界最大の社会奉仕団体を引っ張ってくれました。その55年の積み重ねが、現在のライオンズクラブを創っているのです。

 56年目は新しいガバナーの下で私達が築いていくことになります。既に歴史になっているものに積み上げていく作業は大変でもあり楽しいものです。
 そう言えば、昨日、中学校の同級生から「仕事の中に楽しみを見つけているようですね」と言葉をもらいましたが、例え苦しい仕事でも心は楽しく持っていると楽しい仕事になるものです。
 歴代ライオンが積み上げてくれたものを基礎として、未来に向かった社会貢献活動はこれからも続きます。

4/25(土)「関西議員団会議二日目」

【関西議員団会議二日目】
 議員団会議の二日目。雨の降る中、横須賀に向かいました。横須賀には軍港があります。横須賀港にはアメリカ海軍横須賀海軍施設があり、ここには世界最強の第七艦隊が存在しています。施設には11隻の艦船があり、約3万人のアメリカ人が暮らしていています。横須賀本港は日米安全保障条約に基づく制限水域に指定されていますから、船舶の航行は禁止されています。

 今日、見ることができたのはイージス艦と原子力空母のジョージワシントンなどでした。ジョージワシントンは圧倒的な迫力でした。全長333mは東京タワーと同じ長さです。海面下に沈んでいる船体の長さは約17m、船体の最も高い部分は約70mとなっています。そして空母の製作費用は約1兆5,000億円、それだけでもこの空母の凄さが分かります。横須賀軍港は初めて見ましたが、日本には米軍の存在は思っていたよりも大きいものであると思いました。

 米軍が日本の安全を担ってくれている事実は無視できるものではありません。空母ジョージワシントン一隻の製作費用は約1兆5,000億円、イージス艦も相当な製作費だと思いますから、米軍がいなければわが国の防衛費は膨らんでいた筈です。わが国の経済発展の背景には防衛費への投資が少なかったことで遂げられたと言う人もありますが、それは紛れもない歴史的事実です。

 1853年、横須賀にペリーが来航して以来、日本とアメリカとのつきあいが始まっています。この丘から黒船を見た150年前の横須賀の人の気持ちはどんなものだったのでしょうか。新しい時代の到来を最初に感じた人と場所が横須賀だったのです。
 その横須賀には日本最初の造船所が造られ、そして海軍港として発展してきた歴然たる事実があります。日本の海ではない日本の海が存在しているのですが、それは事実として横須賀に溶け込んでいるようです。横須賀の人が軍港をどう思っているのか伺う時間はなかったのですが、直接見る軍港の姿は脳裏に焼きつきました。アメリカと日本との関係や軍備について考えなければならないと感じました。安全はただではなく国家間での取り決めに基づいて維持されているものなのです。必要か不必要なのかの議論の前に、現代日本の社会に存在している事実であることを前提にしなければならないと思います。

 ところで横須賀いうと、かなり古いのですが、「横須賀ストーリー」や「港のヨーコ・ヨコハマヨコスカ」が浮かびます。何となく陰鬱を含んだ街のイメージがありますが、これは軍港として発展してきた歴史によるものかも知れません。
 やはり、ここは海の見える横須賀だったのです。

 さて一緒に活動させていただいた能勢町の久保議員が今年9月、32年間の議員生活を終えることになりました。実に8期32年もの長い間、能勢町発展のために尽くしてきたのです。久保議員の議会報告書をもらったことがありますが、何年経っても初心を忘れないで議活動をしていることが分かるものでした。

 いつも関西議員団会議で顔を合わせているので、今日そのことを聞いて寂しい感がありました。本当に長い間お疲れさまでした。これからも引き続いてのご指導をお願いいたします。

4/24(金)「関西議員団会議」

【関西議員団会議】
 参議院会館でお二人の国会議員と懇談しました。最初は藤原正司参議院議員、続いて小林正夫参議院議員です。藤原議員とは新エネルギー問題とものづくりの重要性、経済問題をテーマに懇談しました。

 誰も二酸化炭素を排出したいと思って生活しているものではありません。快敵な生活を過ごすためにエネルギーが必要であり、より良い製品を作るためにエネルギーが必要なのですが、エネルギーを作り出す過程で二酸化炭素が排出されるのです。つまり経済活動にエネルギーが必要であり、極端に言うと経済活動をなくせば、二酸化炭素排出量は相当減少させることができます。しかし奈良時代のような生活に戻すことはできませんし、山奥で生活することもできません。人間の活動にはエネルギーが必要であり、エネルギーを作り出すことが二酸化炭素も作り出しているのです。

 二酸化炭素が排出されると半分は自然界に吸収されますが半分は大気に残ります。その大気に残った二酸化炭素が温室効果ガスとなっているのです。COP3で二酸化炭素の排出量を抑制しようと話し合われましたが、現在のところ1兆円も出して排出権を買っているのは日本だけです。アメリカもカナダも削減目標があるのに、日本の取り組みと比較して動きは鈍いようです。

 二酸化炭素削減は必要なことですが、国際的にみて、真面目にお金出して排出権を購入しているのは日本だけだとすると、真面目な者が馬鹿を見ているような感があります。COP3での遵守事項を各国が実行していかないことには、地球環境問題は解決しません。地球はひとつですから、二酸化炭素削減の取り組みの失敗は許されないのです。

 二酸化炭素排出量を抑えるには、エネルギーの使用を削減するか、エネルギーを出さない生活に転換するかのどちらかです。現在の経済活動を維持しながら二酸化炭素削減を目指すことが必要なのです。

 続いて経済問題について。日本のGDPは500兆円。世界のGDPはその10倍の5,000兆円です。これが実体経済の規模です。ところが金融経済はその10倍にもなっていました。
 5,000兆円の10倍というと5京になりますから、そのシステムが破綻したことが実体経済に影響を及ぼしたのです。ですから実業でその規模の被害を元に戻すのは難しいことなのです。500兆円規模の実体経済で5京規模の金融経済の破綻を立て直そうとしていますから、長い時間が必要と考えられているのです。

 続いて小林正夫議員との懇談です。生活体験から法律を直していくことを活動の基本としています。2008年の国会審議で審議された法律の内、一部改正が71%で100件、新しい法律が29%で40件となっています。わが国の法律は2,047件ありますが、既に改正した法律は85%にあたる1,750件、そのまま継続しているのが15%の297件となっています。法律は時代と共に、そして生活と共に改正しているのです。
 ですから議員は生活者の視点を持って活動すべきもので、生活と密着した活動をすべきものなのです。現在開催中の参議院では、高校の授業料を無料にする法律が通過しています。経済事情の悪化に伴い高校で学べない生徒が増えているからです。学ぶ機会を与えるために必要な法律改正案が参議院で可決されています。但し衆議院で可決されるとは限りませんから、立法なるかどうかは分かりません。

 これからは社会保障制度を充実させるために税金を使用する必要があります。小林議員は、私達の税金を社会保障に充てることで公平公正な社会を実現させるための活動を行っています。

 続いて参議院の見学も行いました。国会を見学するのは中学校の修学旅行依以来でした。
勿論、当時と視点が違いますから見る光景が新鮮でした。

 その後、来夏の参議院選挙への対応について議員団として協議しました。小林正夫参議院議員の二期目を支援することで一致しました。

4/23(木)「作家」

【打ち合わせ】
 経済問題に関しての打ち合わせを実施。元官僚も参加した打ち合わせとなりましたが、実務経験に乏しい感があり実社会に適用するには問題があるような気がしました。仕事は言葉から始まるものですから、例え官僚であっても言葉を大切にして欲しいものです。しかも元職で、今は現役ではないのですから。

【作家】
 経済小説家の長岡哲生さんと懇談する機会を得ました。長岡さんは元ダイヤモンド社編集長などを務めた方で、2009年に講談社から作家デビューしています。知人の元ダイヤモンド社のTさんに紹介していただき今回の懇談に至ったものです。経済小説はある程度事実に基づいて構成するようです。ノンフィクションをベースとしてフィクションを組み込みます。その比率はそれぞれによって違いますが、全くフィクションにしてしまうとリアル感がないので、つまらない小説になってしまうそうです。ストーリーを構成する段階で、テーマに関係する人に会って取材します。小説を書き始める時には着地点の構想がある場合と決まっていない場合があります。

 ただ結果を決めていた場合であっても取材を行っている中で興味深い事実があれば、ストーリーを変更することもあるようです。ある程度の事実を積み重ねていくことで、リアリティが出てくるからです。
 経済小説の場合、取材した事実を大きく膨らませてしまうと空想物語になってしまいますし、小さくすると現実的になり迫力に欠けることがあります。そのストーリー展開は作者のさじ加減次第ですが、いずれにしてもノンフィクションがベースになって経済小説は作られています。

 以前、映画のことを書きましたが、映画の中の出来事も全く空想ではなくて、ある程度、事実に基づいたストーリーになっています。人は全く白紙の状態から何かを生み出すことは天才でもない限り困難な作業ですから、何かに基づいて物語を組み立てます。
 どれだけの証人に会えるか、どれだけテーマに沿った証言を得られるのかが、経済小説にとって重要なことのようです。

 このことは政治家にも当てはまります。自分の頭の中で組み立てるだけでは、事実からかけ離れた一般質問や、自分の理想だけを訴える一般質問になってしまいます。一般質問の場合は、そのテーマに該当する関係者と会ったり現場を訪れます。どれだけ多くの証言を得られるか、現場の実態を把握できるかによって、訴求ポイントが違ってくるのです。

 議員は、事実を積み上げて議会に持ち込む質問を考えます。ですから今日も現場を駆け巡っているのです。
 長岡さんは今夏に講談社から次の作品を発表する予定です。内容は伏せますが、世界を変えるような新しい技術を巡る争いをテーマにしています。発明者を巡る企業活動や産業スパイも暗躍するなど、経済界の内面の凄みを感じます。この小説に関しても相当の取材を行っているようです。アイデアを取材で固めて原稿が完成したようです。長岡さんの作品に期待しています。

【マイ・カウンセラー】
 いのちの電話のメール版とも言える活動を行っているのがTさんです。「マイ・カウンセラー」がそれで、悩みの相談をメールで行っています。20歳代以下の若い世代はメール世代です。言葉のキャッチボ―ルよりもメールの言葉の方が得意な世代なのです。電話で話をするよりもメールで応対する方が素直に相談できる場合がありますから、その分野で人助けを行っています。

 勿論、相談者は厳選していますから、誰でも相談者になれる訳ではありません。電話相談と対面でのカウンセリングに加えてメールでの相談体制があることで、どんな場合にも対応できるようになっています。東京から命の大切さを訴える新しい取り組みが始まっています。

4/22(水)「スポーツ振興」

【命について】
 命の大切さを訴え続けている画家夢ら丘さん。和歌山県との連携を模索してくれていることを嬉しく思っています。読売新聞の取材を受けたようですが、和歌山県の取り組みに関しても話したこと、心から感謝申し上げます。東京都と和歌山県で同じことで連携できることだけでも感謝すべきことですが、地域や家庭で命の大切さを訴える活動は同じことですから、情報も共有しながら活動を進めたいと考えています。

【教育】
 教育関係者との教育談義。最近のことですが、公教育を話している相手が揃いも揃って子どもを私立学校に入学させているようです。自分の立場を安全な場所におきながら、公教育を語っても何も教育改革につながらないと真剣に怒っていました。私立学校を敵だと言っているのではなく、公教育に熱意や理念を持っている教育委員会や議員であれば、自らの子弟を公教育に預ける筈で、それをしないのは公教育が駄目だと思っているからです。それ以外の理由があれば教えて欲しいくらいです。公教育を語らない人だったら問題はないのですが、公教育のあり方を議論する相手が公教育を否定するような行為をしていては、議論を交わすだけ時間の無駄です。

 教育委員会の職員や議員の子どもがどれだけ私立学校に通学しているのか、調べたて公表したら誰が公教育を真剣に考えているのか分かる筈だと指摘をいただきました。言っていることと行動が伴わない人が公教育を議論している限りは、和歌山県の教育は良くならないと意見をいただきました。来週、続きを議論することにしています。

【スポーツ振興】
 スポーツで地域振興を図ろうとの議論を交わしました。和歌山県に紀州レンジャーズが誕生したことの意味は大きいと考えています。不可能と思われていた和歌山県でのプロ野球球団が誕生したからです。この事実の存在は口先だけの行為とは明らかに異なります。やればできることを証明しているのです。ですからスポーツを通じて和歌山県を振興させ、世界で認められるスポーツ振興地域を目指すことも可能なことです。関西空港に近くて温暖な環境はスポーツのメッカになる資源です。他府県から「和歌山県に何ができるのか」と言われることがありますし、道州制の議論がある中で、関西における和歌山県の存在意義を示すことが必要なのです。

 プロ選手のキャンプ地でありトレーニングに最適な環境を和歌山県が持っていることを示したら、世界のアスリートがトレーニング場所として怪我の治療を行う場所としてこの場所を訪れてくれる筈です。

 今はそれをしようとしていないから、実現不可能だと思っているだけです。明日を担う人材を育成しないことには、この国は成り立ちません。和歌山県がスポーツ界を担う人材を輩出する県であることを訴えることで、構想が実現に向かって動き出すこともあります。

 アスリートの世界は特別なものだと思っていますが、特別なものではないのです。「たまたま知り得る環境があった、たまたまスポーツに親しむ環境があった」ことがきっかけになっていることもあるのです。「たまたまの環境」がある和歌山県であることが不可能を可能に近づけるのです。

【室内対策】
ホテル経営者と防災対策としての室内対策に関する打ち合わせを行いました。このホテルの系列の神戸のホテルでは、阪神・淡路大震災の時に建物は大丈夫だったのですが、部屋のドアが歪んで開かなくなりお客さんが室内から外に出られない状況が一部あったそうです。お客さんの生命に関わることですから室内対策を進める必要性は分かっています。

 問題は経済危機に伴う資金需要です。元来、その価値観から、生命とお金は切り離すべきものですが、昨今の実情から同列に扱われている感もあります。そのため中々改修工事に着手できないのです。
 ただ万一、大災害が発生した時には、災害対策の重要性を認識することになるのですが、その時では遅いのです。投資項目には優先順位がありますが、見えないところにお金を掛ける災害対策の順位は低いようです。この価値観を何とかしたいところですが、これが難しいのです。

【コーチング】
 飲食関係者の集まりでコーチング研修会が開催されました。ここに参加してきましたが、気づくことが多くありました。コーチとは能力を引き出す人のことで、今から前に進むためにはどうすれば良いかを気づかせてくれる人のことです。ですから「ああしろ、こうしろ」ではなくて、本人の中にある答えを導き出してくれる人のことなのです。本人はその問題を解決できる能力を秘めていますから、それを引き出せることをするのがコーチなのです。コーチの語源からそのことが分かります。コーチとは馬車のことで、大切な人をその人の望む場所まで送り届けることを示しています。

 そしてコーチは選手よりも優れた実績がある必要はありません。コーチングはその人の選手時代の実績とは関係ないものなのです。例えばイチロー選手でもスランプ状態に陥ることがあります。普通に考えると世界一の打者ですから、イチロー選手をコーチできる人は存在しない筈です。それでもイチロー選手にコーチができる人は存在しています。コーチの役割は、横から見て感じたことを選手に伝える役割を担っているのです。名コーチとは選手に自分の意見を押し付けるものではなくて、やりたいことをやらせてあげて、選手が気づかないところのアドバイスをする人なのです。

 同様にビジネスの世界でも昔の技術が通用しないことがあります。銀行の場合、昔はお客さんのところに行って、定期預金のお願いをして入れば良かったかも知れません。ところが現在の営業では定期預金だけではなく、投資信託や融資相談などの知識も必要です。

 現在の銀行幹部は若い頃に投資信託を扱った経験がないので、お客さんの反応を直接分かっていないのです。そんな幹部が営業の第一線で投資信託を扱っている部下に、お客さんが望んでいるような指示を下すことはできないのです。自分が投資信託を売った経験がないからです。

 それでも幹部ですから指示をする必要がありますが、未経験のことを指示することは難しいことです。そんな時は、お客さんが望んでいるものを一緒に考え、お客さんが成長する方法も一緒に考える姿勢を持ちたいものです。それが上司の役割であり、組織の中でのコーチとしての役割なのです。怒る、命令するばかりでは、人は、組織は動きません。
 指示ではなくて相手に興味を持っていることを示す、私があなたに関心があることを分かってもらうことがコーチングなのかも知れません。

【懇談会】
 夕方からは懇談会に出席しました。議題は世界経済の回復に関するもの、和歌山県の政治に関するものなどでした。世界経済が100年に1度の危機と言われていますが、実は世界経済が破たんしたのではなくて、アメリカの市場経済が破たんしただけで日本経済は不健全ではないのです。100年に一度の1経済危機は日本にとっては100年に1度のチャンスであり、日本経済を見直すチャンスでもあるのです。日本は遷都しながら経済、政治、文化を維持してきた世界でも稀な国家です。そこには実態とかけ離れた経済はなかった筈です。ですから諸国とは違って、歴史の中で生き残ってきた日本型のしくみを取り戻せば良いのです。経済をお金、つまり数字で図るのではなくて、生活の満足度で生活を図ることです。

 そのためには自給できるしくみ、それは食料も水もエネルギーも自国で生産できるしくみを確立することです。日本の歴史の中では、これらのものは自給自足してきた歴史があるのです。経済危機は日本の歴史を振り返る中にヒントがありそうです。
 そして私達が不安感を持っていることが未来を感じなくさせているのです。不安からは未来は見つかりません。未来があるのは安心感があるからです。今の安心感が未来を創るのです。つまり未来は今の自分が創り出すものなのです。

 政治家の役割は皆さんに安心を提供することにあります。そして皆さんに安心を提供できる要素があります。話し方、容姿、背格好、態度、輝きなどが該当します。それらを総称してオーラとも言えます。安心感はビジョンや頭の良さから感じ取れるものではありません。ですからリーダーにはオーラが不可欠とも言えます。

 ところでオーラの感じない政治家も存在しているようです。何故オーラの出していない政治家が存在しているのか分からないと思っていた方がいました。オーラの出していない政治家の役割があることが分かったのです。それは、リーダーを誕生させる役割を果たす役割を担っているのではないかとの見解です。未来への扉を開く鍵の役割を担っているので、その役割は重要です。籠に乗る人担ぐ人、そのまた草鞋を作る人、全ての人が歴史の中で役割を担っているのです。

 そしてもうひとつ。歴史には大きな流れがありますから、流れに沿った役割を担わなければなりません。歴史は激流ですから、それに逆らっても力がいるだけで実ことはありません。流れに沿うと1/10の力で進めることでも、流れに逆らうと10倍の力を入れても成果はありません。しかし歴史の流れとは自分が創り出せるものではなくて、流れの中で自分の位置が見えてくるものです。但し、機を逸したら歴史の中において、その役割は消えてしまいます。

 未来は今が創るものであり、今は歴史が創りだしたものです。そして全ては意思の力が動いた結果です。

4/21(火)「ハンギングバスケット」

【小売店】
 新規参入する小売店は後発だけに苦労があります。価格では大手小売店にも負けない価格を打ち出していますし、サービスも既存店に負けないものを出しています。しかしお客さんの反応は厳しいのです。このお店の店長と懇談したところ後発の厳しさが分かりました。

 ひとつは、お客さんから信頼を得るのは容易ではないことです。少し価格が高くても、お客さんは、従来から付き合いのある小売店か全国的に名前が通った大手小売店を信頼するのです。

 ふたつ。初めての店舗には入りにくいところがありますし、店舗面積で十分な広さを確保していないと、入った途端に店員さんと顔を合わせることになので入りくいのです。

 みっつ。ゼロからのスタートのため顧客情報がないため、お客さんとの接点がないのです。周辺地域に大量のチラシを配布しても、それだけではお客さんを呼び込むまでには至りません。よほどの低価格か他にはないものを用意しないと呼び込むことは難しいのです。

 このように、後発部隊が先発に勝つためには揃えるべき条件があるのです。
 信頼感を得ること。そして顧客名簿を持つことです。
 初めて地域で信頼感を得るには、損得を抜きにしたイベントを打ち出すことです。イベントは信頼のある団体と組んで行うことで、その信頼をお借りできます。家族連れで来てもらえるイベントを打ち出すなど、まずはお客さんに店内に入ってもらうことです。

 そこから顧客名簿を作成して訪問することです。飛び込み営業は効果が少ないと思います。紹介やイベント来店者へのお礼訪問は時間がかかりますが効果が期待できます。営業に王道がないことが分かります。

【トラブル】
 事務所も自宅もパソコンの調子がよくないので、知人に来てもらいました。事務所パソコンはプリントできなくなったため、原因を調査してもらいました。接続はできているしプログラム問題はなく原因が判らなかったのですが、数時間後、理由が解明できました。

 新規にインターネットに接続したため、プリンターの設定を変更し直す必要が生じたのです。そして自宅のパソコンはインターネットへの接続ができなくなっていました。この原因はウイルス対策ソフトが悪さをしていたと思われますが解決しました。システム化したものにトラブルが発生すると自力では原因が分からないので解決できないのです。

 便利な周辺機器に囲まれていますがそれはブラックボックスなのです。何か分からないけれど利便性を高めてくれています。普段はそれでよいのですが、トラブル発生時にはどうしようもなくなる、これが現代社会です。

【ハンギングバスケット】
 和歌山市にハンギングバスケットの先生がいます。イギリスで誕生したハンギングバスケットですが、世界に広がり街中を鮮やかに彩ってくれています。和歌山市にもハンギングバスケットが見られますが、今日はその教室が開催されました。二ヶ月に一度開催しているもので、教室に参加してきました。

 ここでの意見です。和歌山市から花が消えて久しくなります。今ではJR和歌山駅前のロータリークラブが植えてくれている花壇や公園の一部に見られる程度になりました。その原因は和歌山市が姿勢として花に関心を示さなくなったからです。個人宅を除いて、公共道路や公立公園に花は以前よりも少なくなっているようです。

 特に、花を愛する人たちの間では、和歌山市役所はおばけ屋敷と呼ばれている程に、花がありません。花も華もないところに人は集まらないと言います。ただ今は定額給付金で市役所が賑わっているようですが、花のないまちは確かに華がありません。
 私の事務所の玄関の花壇には花を植えて管理していますが、それだけで事務所の雰囲気は変わりました。殺風景から華やかな風景に変わると、人の心も変わります。灰色のまちにはなりたくないものです。

【女性団体】
 和歌山市内で国際貢献活動を目指した活動を行っている女性団体があります。週末に総会を開催する予定があり、お招きを受けていたのですが研修会参加のため出席が適いません。そのため代表者にお詫びと総会のお祝いメッセージを届けました。
 訪問を歓迎していただき、国際社会における女性問題に関しても意見交換ができました。会の事業として母親教室を開催していることもあり、教育問題に関して参加させてもらうことになりました。

【セラヴィ神前】
 和歌山市神前にある高齢者施設「セラヴィ神前」。いつも親切にしてくれていますから、訪問するのが気持ちの良い場所です。現在、敷地内にデイサービスとイベントルームの新設を行っていて、来月ね5月7日に完成する予定になっています。その後の6月に既存の施設の真横に第二棟の建設に着手することになっています。庭には芝生広場を併設し、防災拠点としての機能も持たせようとしています。

 地域から消えた夏祭りもこの芝生広場で今夏から開催する計画があり、地域にセラヴィ神前があって良かったと思える施設として発展しています。計画を伺い現場を拝見させていただきましたが、オーナーの熱意と意欲が伝わってきました。
 地域の全ての人のためにお役に立ちたいと考えているオーナーがいます。一緒に発展していきたいと考えています。

【作業所】
 本当に久しぶりにAさんから電話がありました。見慣れない電話番号でしたが、元気な声でAさんだと分かりました。長い時間が経過しているため、Aさんは電話をすることに躊躇したそうです。何度か電話をかけようとして止めたりしたのですが、思い切って今日、かけてくれたようです。Aさんは本業以外に、小規模な作業所の活動を支援していることが分かりました。障害を抱えている方達を応援していますが、お聞きしたところ、資金難で運営が厳しい状態だそうです。そのため事業所から出される古紙やダンボール回収で資金を集めているようです。一週間に一度でも回収させてくれるところを探しているのですが、中々見つからなくて相談があったものです。

 どこかと折衝するにしても、一度作業所を見ておかないと事情は相手に伝えられませんから、来週にでも現場を訪れることにしました。

【その他】
 地域活性化の活動支援について。アスベスト除去工法に関しての打ち合わせ。室内対策に関する協議などを行いました。

4/20(月)「生活保護」

【生活保護】
 経済環境が厳しい和歌山市。失業者の数は現実には依然として高止まりで、仕事をしたくてもできない人が増えているように感じます。特に世帯を持っている方が一度職を失うと、次の仕事が見つけられないばかりか、もし運よく次の仕事があったとしても、給与は世帯を維持するまでには至らないのです。家庭を持っている方にとって一から始めるには厳しい環境です。

 夫婦共稼ぎの家庭が増えているのは、それをしないと家庭を維持できないからです。今日相談を受けたご夫婦は、ご主人が失業し奥さんがパートで働きに出ているのですが、パート収入だけでは家庭か成り立たないのです。懸命に働いているのに、生活保護を受けている所帯よりも所得水準は低くなっています。ですからパートを辞めて生活保護を受ける方が、収入は増加するという捻じれになっています。何となく矛盾を感じるところです。

 でも働かなければならないと思ってぎりぎりの生活を続けているのですが、限界が近づきつつあります。ご主人が病気になり、治療費だけでも毎月3万円超が必要になったからです。生活が厳しくても治療費を削る訳にはいきません。お金よりも健康が大切なのは言うまでないからです。

 パートで働いても生活費、治療費、子供の学費で収入は飛んでしまいます。それ以上の生活は厳しいのです。社会の矛盾を感じざるを得ません。

【室内対策】
 大災害に備えた室内対策に関しての懇談を行いました。静岡県などと比較して和歌山県の防災対策は進んでいるとは言えません。防災対策の歴史や災害への備えの背景が違いますから、和歌山県が劣っているとは一概には言えませんが、東南海・南海地震への備えが言われている中において、予算面の都合つかないから防災対策が遅れているとは絶対に言えないのです。

 防災対策とは、文字の通り災害を未然に防ぐことです。災害が発生してから対応するものではありません。ですから防災とは自分で自分の命を守ることであり、行政機関においては県民、市民の皆さん生命を守るために、まず職員さんの生命を守れる対策を講じる必要があります。ですから庁舎内や職員住宅などの防災対策は最も重要な対策の一つです。職員さんの生命を守ることは県民、市民の皆さんの生命を守ることです。

 防災対策に関する技術や考え方は進歩していて、以前よりも安価で効果の高い施工方法も登場しています。和歌山県にいると情報が遅いのですが、今日は先進県の取り組みを紹介してもらいました。水平展開の必要性を感じています。

【農業法人】
 和歌山県では農業生産者の増加対策に力を注いでいます。農業生産に従事したいと考える人が増えています。知人にもいますし、今日の相談者も会社経営をしながら農業にも従事したいと考えている方でした。農業生産者以外の人が農業に従事するにはハードルが高いのですが、何通りかの方法を検討しています。

 元より、地元で農業生産者が増えることは、雇用の創出や食の安全確保、そして地産地消に直結するものであり、地域にとって歓迎すべきことでする
 農業にも新しい技術が登場し、経験のない人でも参画できるようになっていると伺いました。まだその方法を見ていないので何とも言えませんが、農業生産者になって地域を支えたいと意欲のある人達が登場していることは明るい話題です。

【フラメンコ】
 今年の五月の連休から、和歌山市にレベルの高いフラメンコの舞台が続けて登場します。フラメンコの世界で最も有名な先生である小松原庸子先生が和歌山市に来てくれます、フラメンコの羅甲斐で小松原先生が地方で演じてくれることは信じられないことで、和歌山市で実現することになりました。

 最初は5月4日。和歌山市でフラメンコと言えば森久美子先生ですが、森先生のスタジオ「フラメンコアカデミア・ラ・ダンサアンダルシア」でのスタジオライブ。5月27日、同じくフラメンコアカデミア・ラ・ダンサアンダルシア」でのワークショップ。ここに小松原庸子先生が登場します。最後は5月28日、和歌山県民文化会館での「フラメンコ その情熱と神秘」と題した催しです。ここくには小松原庸子先生の舞踊団と森久美子先生の舞踊団の共演がありますから、フラメンコファンは必見です。

 そんなフラメンコに関する打ち合わせを森先生と行いました。スタジオでは公演に向けた踊りと演奏のリハーサルが行われていました。沸き出る情熱を感じながら、どうすれば多くの人が同じように情熱を感じてくれるのか考えました。二度とない機会かも知れませんから、何としても成功させたいと思っています。

【懇談会】
 夜は懇談会に参加しました。事務所の体制や次に向けての取り組み方など意見を頂戴しました。親身になって、これからのことを考えてくれていることが分かるものでした。
 楽しい懇談の内に時間は経過していきました。

【その他】
・週明け、大勢の皆さんが事務所に駆け付けてくれました。お客さん同士の初対面があったり、同席したりしましたが、お互いが知りあうことによって活動領域が拡がることを期待しています。

・緊急雇用対策に関する打ち合わせを行いました。和歌山県では5月20日締切で民間団体から雇用創出に関しての募集を行っています。雇用が不足している和歌山市から今応募しなければ、雇用に関する意見を述べることはできません。行政機関だけに任せるのではなく自らが考えることが地域力確保のため大切なことです。

・樹秀会会長との打ち合わせを行いました。今後の活動を活発化させるための方策について協議しました。役員体制や活動の頻度の見直しなど、会員へのアンケート調査によって意向確認することにしました。アンケートの制作に取り掛かります。

4/19(日)「シャンソン発表会」

【シャンソン発表会】
 恒例の春のシャンソン発表会が和歌山市民会館で開催されました。これは橋本佳代先生のシャンソン教室の生徒さんの発表の舞台です。和歌山市にはシャンソンに接する機会が数多くあります。春のシャンソン発表会、夏の和歌山巴里祭、秋は着物を着てシャンソンを楽しむ着物でシャンソン、そして冬はクリスマス会でのシャンソン歌謡など、四季を通じてシャンソンを楽しむ機会があるのです。15年前に橋本佳代先生が和歌山市でシャンソン教室を開いてくれて以来、和歌山市にとってシャンソンは欠かせない文化になっています。

 そして今日は32人の方が舞台でシャンソンを披露してくれました。参加者はこの日のために選曲を行い、練習を重ねてきています。選曲にはそれぞれの思いが込められているようです。

 パリに行った時に聴いた歌や、自分の人生を重ね合わせた歌、感動した映画の主題歌、シャンソンを習い始めた時に覚えた歌など、歌は人生であることを感じさせてくれる内容の発表会となりました。

 最後は参加者全員で「オー・シャンゼリゼ」の合唱です。明るくて緊張の舞台をやり終えた安堵感さえ感じられるもので、舞台の全員が主役の発表会でした。
 それにしても発表会があることで、練習は実のあるものになることが分かります。練習のための練習ではなくて、発表会のため練習であることを意識することで上達が早くなります。しかも毎年開催されますし、舞台が和歌山市民会館ですから、春のこの発表会は大きな目標になっています。

 目標があるから頑張れる、そして目標があるから楽しめるのです。そのうえ素晴らしいのは順位を競うものではなく、全員で舞台を創り上げることを目指していることです。ここでは競争社会ではなく共生社会を実現させているのです。みんなが歌い終えること、みんなが楽しく歌い終えることが成功なのです。他人よりも上手に歌おうとするものではありませんから、昨年よりも今年の方が全員、上手になっています。みんなで上達を目指しているシャンソンですから、何時までも絶えることなく、シャンソンの歌声が和歌山市で響いて欲しいものです。

 そして今日の発表会の様子は、バナナエフエムで放送されることになっています。和歌山市民会館でバナナエフエムの山口理事長にお会いしたところ、発表会の様子を収録してくれていました。これも参加者にとって励みになるものです。自分の歌を市民会館で歌えること、そしてその舞台がエフエムで放送されることは、夢のような話です。

 自分の歌声がエフエムラジオで放送されるなんて、プロの歌手でない限り実現は困難なことですが、和歌山市にバナナエフエムが誕生してくれて以降は、夢が夢でなくなりました。自分の活動を頑張れば、夢が届くところまで降りてきてくれたようです。

 これからも歌の大好きな人たちとバナナエフエムの協働の場面が、あちらこちらで見られることだと思います。ゆっくりと和歌山市を眺めてみると、活動の舞台は整い始めています。エフエムと組む。この選択肢があるだけでも音楽活動や文化活動は、今までと違った展開が可能になります。

 和歌山市の春の一日を飾ってくれたみなさんに感謝申し上げます。

4/18(土)「高野山清掃」

【高野山清掃】
 恒例の高野山清掃ボランティアを行いました。和歌山市からの有志会を結成し、早朝の高野山まで、約60名が参加する清掃活動となりました。昨年の高野山清掃は冬のように寒かったのですが、今回は夏の日差しで暖かく清掃を行えました。

 ボランティア参加者は高野龍神スカイラインの道路脇を歩いてごみを拾って行きます。自動車からのポイ捨てや休憩地点のガード下にごみが散乱しています。ガード下にジュースなどの缶を捨てられると、急斜面のため下まで落ち込んでいますから、拾うのが困難なのです。滑らないように枝葉を握りながら急斜面を降りて行くのですが、結構、大変な作業なのです。捨てるのは簡単でも拾うのはひとつの缶だけでも困難ですから、ドライバーにはマナーを持って欲しいと強く感じました。特にこの地は世界文化遺産の高野山です。世界文化遺産での肩書きを外しても、霊験の聖地高野山ですから、人類の至宝の場所なのです。そんな場所に空き缶をポイ捨てする精神は理解することができません。神聖な場所を冒涜する人の人生の先行きが見えるようです。

 高野龍神スカイラインは勾配がありますから、歩きながら空き缶を拾って回るだけでも時間と労力がかかるのです。
 地元の人と会った際に、「私達もごみ拾いをしているのですが、なかなか減らないので困っています。和歌山市から来てくれたことに感謝しています」と話してくれました。

 暖かい日差しを浴びながらの清掃活動は、終えた後清々しい気持ちになりました。ごみをひとつ捨てる人とごみをひとつ拾う人の人生に差が出て当然だと思いました。
 終了後、地元高野山の中谷さんの自宅庭で懇親会を行いました。中谷さんの自宅は高野山大滝という場所にあり、熊野古道小辺路が
通っています。懇親会の最中に熊野古道ウォークの団体がやってきました。早速、中谷さんが語り部として活躍してくれました。中谷さんは、熊野古道小辺路の語り部なのです。

 熊野古道小辺路を簡単に紹介すると、この道は修験道だったことから、元々道があったのではなくて、修行に訪れた人の歩いた場所が道になっているのです。そのため道幅が狭くて忘れられた道になっていました。ところが高野熊野が世界文化遺産に登録されたことで、忘れられた道が再び脚光を浴びることになったのです。ここを訪れる人が増え始めました。中谷さんによると、多い日には100人の方が、この休憩場所を訪れてくれているようです。

 熊野古道小辺路の大滝から、熊野本宮までの道のりは約70km、山道ですから歩いていけば3泊4日が必要になります。ただ残念なことに、行程のうち40km程度が舗装されているので、古の熊野古道小辺路の雰囲気を味わえる道は、残りの30kmということになります。現在、大滝地域に住んでいる人は12名、家屋は7軒だそうです。最盛期には100人が暮らしていた集落ですから、人口が大きく減少しています。
 おいしい空気とおいしい湧き水をいただきながら、清掃活動と懇親会の時間は過ぎていきました。また来年、ここに帰ってきます。

【丸万食堂】
高野山を訪れたら必ず立ち寄るのが、丸万食堂です。和歌山県生活衛生同業組合の前理事長の牧野健さんが店主だからです。理事長時代には高野山から組合本部のある和歌山市までよく来てくれていたのですが、退任し相談役になってから、和歌山市へは月に一回程度訪れるだけになっています。なかなか会う機会がないので残念なのですが、変わりなく元気にお店を切り回していました。
 高野山にはヨーロッパからのお客さんが多く、丸万食堂の店内も外国に行ったかのように異国情緒で賑わっていました。

 約1時間近況報告をしましたが、立ち寄ってくれたことを喜んでくれました。役職を離れると、今まで付き合っていた人と会う機会が極端になくなるようです。相談役ですから理事会に出席できる立場ですが、現役の執行部が頑張っているのですから、「見守る立場でいます」と話してくれました。親心のような温かさを感じました。訪問して本当に良かったと思っています。

【懇親会】
 夕方からは懇親会に参加しました。本日はIさんの自宅でのバーベキューパーティです。

 行政関係者も参加していたことから県政や市政の話題もありました。私のホームページも見てくれていて嬉しい意見をいただきました。話を伺うと、熱心な行政関係者は議員のホームページをチェックしていているようです。そして行政機関の幹部職員さんからの意見です。「議場において今までたくさんの議員さんの一般質問を聞いてきましたが、中でも二人の議員の一般質問には感心していました。一人は片桐さんで、もうひとりは旅田さんです。凄いと思ったのはこの二人ですね」。一般質問を評価してくれていることに感謝しています。議員にとって一般質問は最大の仕事のひとつですから、その時の地域や行政課題に全力を尽くして質問を作成します。議員にとって政策提言や意見を提言することは大切な仕事なのです。その仕事を評価してくれることは嬉しいことなのです。

 日差しが傾く頃に会を始めて、終わる頃には周囲はすっかり暗くなっていました。遅くまで対応してくれたIさん家族に感謝しています。楽しい時間を提供していただき、ありがとうございました。

 ところで参加者の中に、今の市政は全く良くないと立ち上がろうとしている人がいました。今のままでは和歌山市は沈むばかりだとの危機感を感じての決断です。上手く機能していれば市政を任せられるのですが、そう思えないので自ら参画して少しでも現状を変えたいと思いを伝えてくれました。志を大切にして頑張って欲しいと思っています。

4/17(金)「行政への要望」

【法律相談】
 民事で揉めている案件があり法律家と元を伺いました。絡み合った案件ですが糸を解くように分かりやすく分解していきます。ですから複雑な案件を複数の塊にわけ、この部分は請求しても無理な事案、この部分は裁判にかけましょうと分けていきます。膨大な資料があるのですが、必要な案件に応じた資料だけ残すことになりますから、すっきりしました。後は民事手続きに向かうだけです。

【行政への要望】
 サービス業の経営陣との懇談。近頃の地方自治体の応対には呆れていると、いくつか事例を話してくれました。なるほどと言うものばかりでした。

・首長の秘書課から電話があった事例。秘書からの電話を受けたK氏は、面談の目的は何か聞いたところ、「首長からアポを入れてと言われたから」との返答。目的を把握しないで忙しい役員の時間を拘束しようとする行為がおかしいしのです。民間企業はTime is moneyですから、目的のない懇談をしている時間は大いなる無駄なのです。首長が会いたいとする目的を把握しないで電話をしてくる秘書に呆れています。

・この企業と地方自治体との間で意見の衝突があり、問題が解決していない事例があります。再び地方自治体の首長秘書からアポ目的の電話がありました。
「電話をしてくるけれど、いまあなたの役所と私の企業で解決すべき問題があることを知って電話しているのか」と答えたところ、秘書はその案件を知りませんでした。相手との関係も知らないで、平然とアポを申し入れる態度に呆れています。

・その後、電話が秘書課長に変わりました。流石に秘書課長ですから、両者間の揉め事を知っています。「秘書課長はこのことを知っているのだったら、どう対応してくれるのか」との問いに対して、「それはそれとして、行政への協力のお願いがありまして・・・」との回答。問題が横たわっているのに、それを放置して別の協力依頼をしてくる態度に呆れています。

 このように自分本位の考え方で民間企業に求めてくる地方自治体の態度は考えられないものです。相手の立場を重んじて話し合いをするべきなのですが、官が民よりも上だという感覚があるようです。

 民間の感覚を持っていたら行政の施策に協力するのに、お役所の考え方を押し付けてくるだけであれば、今後の協力はできないとの考えでした。民間企業が和歌山県から退出してしまうと地方自治体は成り立ちませんから、当然のことです。その当たり前の前提を忘れるようでは困るのです。
 
【期待】
 ある経営者から期待の言葉をいただきました。「自分が、自分がという政治家が多い中、自然に周囲からの評価が上昇している珍しいタイプの政治家ですね。周囲からあなたに関しての声を最近よく聞いています。自分が、と前に出てくる政治家よりも、周囲が持ち上げてくれる人を望んでいます。自然に評価が上がることは難しいことですから、大切なことですよ」。

 貴重なご意見、ありがとうございました。まだまだ多くの意見と期待を聞かせてもらえたのですが、ここで記すことは割愛します。しかし有難いお話を聞かせていただきました。
 
【昼食】
 某運送会社の社長と専務と一緒に昼食をいただきました。地域のリーダーに期待しているのは、明るくて清潔なことだそうです。社長からは、「暗くて人の心を考えない人はリーダーではないのです。財政が厳しいと言って暗い顔をして、お金がないことを強調している人には誰も期待していませんし、もう信頼感はありません」との意見。民間企業が厳しい状況ですから、地方自治体のトップのリーダーシップに期待が集まりますが、その期待に応えられていないリーダー達がいるようです。

 「もはや今の人に期待するものはないので、交代することに期待しています」と話してくれました。

【懇談】
 アメリカの有識者層で常識であることでも、私達が聞くと夢物語のような事実があるようです。木を見て森を見ずの格言のように、周囲のことだけに関心を示すだけだったり、自分のことを中心に考えてばかりいると、大きな視点を見失ってしまいます。結局、小さな筒の中の争いをしていると、大きな利益を逃してしまうのです。エゴや自分本位の行動をしている人や地域の発展はありません。

 経済が収縮している今、ゼロサムの考え方に戻っているような気がしますが、実はプラスサムの考え方で行動することが競争している両者にとっても益があるのです。永久に経済が収縮しているような気分がありますが、世界的に財政出動をしていますから決してそんなことはありません。財政出動をしていることで今よりも資金が市場に出回りますから、経済規模は拡大するのは明らかです。せめて自分から、プラスサムの考え方に基づく行動を起こしたいものです。

【雇用】
 今日も雇用に関する相談を受けました。頻繁に雇用問題に応対していると、人にとって働く場所があることがどれだけ大切でストレスの溜まらないものかが分かります。働いている時は休みが欲しいと不平も言うことがありますが、仕事がなくなった自分の姿を想像すると不平を言うことはありません。雇用問題に対応し雇用問題を考えると、働くことに関しての意識は今までとは違ってきます。
働くことは社会での居場所があることです。人は社会的生き物ですから、社会と接点のない生き方はできないのです。失業とは社会との接点を一時的に失うことですからストレスが溜まるのです。働くことによるストレスよりも、働くことのできないストレスの方が遥かに大きいのです。

 働いている人は休みが待ち遠しいと思いますし、働く場所のない人は働きたいと思っています。ですから働くこととは、社会の中で生きていることを実感できることなのです。

【資金繰り】
 飲食業の経営者が資金繰りに奔走しています。売り上げが落ちていますが、店内改装などの費用がかさみ収支バランスがとれなくなっています。金融機関と相談して資金繰りを進めていますが、小さな飲食店でも経営計画と無理のない返済計画を立てる必要があります。しかし料理人にとっては慣れない仕事なので進展が遅れています。厳しい状況が続いていますが、乗り越えて欲しいと思います。励ましの話をいたしました。

【その他】
・和歌山市のごみ収集に関しての意見を受けました。家庭用ごみを民間委託して回収時間が速くなった地域があるようです。直ぐに全ての地域でとはいかないとしても、民間移行を進めて欲しいとの意見でした。民間でごみ収集をさせてもらえば、午後からも仕事をするので今の半分以下の期間で仕事が可能との意見もありました。

・政治家の資質に関しての意見交換。政治家の価値が低下していて、期待値は小さくなっていると聞きました。政治とお金の問題、接する時の態度の大きさ、動きが分からないことなどが不信感を決定づけている原因です。政治家は社会のリーダーですから高い資質が求められます。

4/16(木)「エネルギー」

【エネルギー】
 エネルギーの地産地消を目指した取り組みが始まっています。太陽光発電や風力発電、そしてバイオ燃料など、低炭素社会の実現を目指して新エネルギー技術が次々に登場しています。裾野が広くなれば頂も高くなりますから歓迎すべきことです。環境問題に関わっている大手企業では、「新しい技術が登場してくることで何が勝ち残るのかの見極めが難しくなっています。以前は新エネルギーと言えばそれだけでパートナーを組んでいたのですが、最近は見極めの時期に入っています」と話してくれたように、次の時代のエネルギーの覇権を争っている状況です。

 今朝は東京からバイオコークの上杉さんに新エネルギーを地域に導入することについて話を伺いました。山の資源としてのバイオチップ、海の資源としてのマグネシウムなどを活用することで、エネルギーの地元生産と利用を図り、余剰分を商品化して流通させることも可能な時代になってきたようです。
 和歌山県は海と山に囲まれていますから、新エネルギーを導入するに際して条件的には優位性を持っています。環境と共に新エネルギーでも先進県でありたいものです。

 ところで時代は低炭素社会に向かっていますが、元素記号で示すとその傾向が分かりやすくなります。大昔は木が文明の拠点でした。ヨーロッパに森林があったことから、木をエネルギーとして活用し文明が栄えましたが、森林が消失したことによって、カルタゴなどの古代国家が消滅しています。産業革命以降のエネルギーは石炭、石油、天然ガス、そして水素へと向かっています。元素記号で示すと、C(石炭)から、CH2(石油)、CH4(天然ガス)、H2(水素)となります。Cが徐々に消えてHが増加しています。C即ち炭素をなくす方向に向かっていることが、時代が低炭素社会に向かっていることを示しています。

 ここでも課題は立ち上げ時の資金です。技術が良いのは分かっていても、実用化に仕向けるためにはその事業が採算ベースに乗る必要があります。研究段階であれば、良い技術であれば国や関係機関からの補助金によって実証を続けられるのですが、そこから実用化させ普及に至るまでには、補助金に頼らない資金作りが必要となります。資金を提供する人はリスクを被る訳ですから、当然リターンを求めます。それは事業がどれくらいの期間で採算を取れるのか、そして利益を生み出してくれるのかが、資金提供の判断材料となります。コストとベネフィットが事業化のための鍵なのです。事業に関しての損益分岐点を数字で明確にさせることが事業化の第一歩なのです。

 技術開発の労力も大変ですが、世に出すためのしくみもそれ以上に大変です。どれだけ優れた技術であっても、売り出すための戦略を立てられるコーディネーターの役割を果たしてくれる人の存在が不可欠です。資金提供者が現れた技術はパートナーを組める事業なのです。
 上杉さん、ありがとうございました。

【ライオンズクラブ】
 和歌山ゴールドライオンズクラブの研修会の行程と日程調整を行いました。今年6月、新エネルギーと地震対策の研修を兼ねて関西電力御坊発電所と御坊新エネルギーパーク、そして稲村の灯の展示館を訪ねることを計画しています。計画委員長と共に打ち合わせを行いました。

【エアエム】
  和歌山市で開局一周年を迎えたバナナエフエムのスタジオを訪ねました。ここのスタジオはいつも活気に満ちています。活気の理由は、頑張った分に応じた明日があるからです。
 公共電波を発信していますから、社会的使命は大きく、リスナーの反応も瞬時ですから、気を抜く場面がなく真剣勝負の時間を過ごしています。間違いは許されませんから緊張感がありますが、それが素晴らしい明日を呼び込んでくれるのです。

 既に一日も休むことなく開局一周年から二年目に走り始めています。ここでは全て自主制作番組ですし、24時間放送なのです。コミュニティエフエム局は数多くありますが、全て自主制作番組で放送しているのはバナナエフエムだけではないでしょうか。
 それだけに地域に密着した放送を続けてくれています。

【懇談】
 和歌山市内の経営者を訪ねました。いつものことですが、トップ自らが走り回っている姿勢に感動しています。次々に訪ねてくるお客さんに対して、笑顔で応対してくれます。
仕事が忙しいのは明らかですが、お客さんにはそんな素振りは全く感じさせません。部下に負荷をかけない程度に職場に残っているようです。「和歌山の明日を担ってくれるように頑張って下さい」と励ましていただきました。

【会合】
 会合に参加。衆議院の解散の可能性は低くなっているように感じます。衆議院は任期満了まで行くような気がしますが、私達の生活に直結している衆議院が今のままで良いと思っている人は少ないと思います。一時期ほどの不満は感じなくなっているのか、現在の経済状況に慣れてしまったのかも諦めているのか判りませんが、清司への無関心が高まっているようなのです。「自民党も民主党も」と思う人は投票に行かなくなってしまうのですが、これが一番社会に良くないのです。無関心と意思表示をしないことは歓迎できるものではありません。白紙委任や権利の放棄だけは避けて欲しいところです。

【就職】
 新卒者にとって厳しい就職戦線が続いています。雇用枠が狭まっている中、就職に辿りつくことは容易ではない環境です。一時期ほど就職が将来を決めるとは言えなくなっていますが、それでも社会で第一歩の踏み出し方は大切です。最初に就職の門を閉ざさせれてしまうと後工程につながりませんから、第一歩は大きな山なのです。

 今日は一人の若者が就職活動で内定を受けました。厳しい時代ですから本当に良かったと思っています。社会人としては一番下からのスタートになりますが、謙虚に、人間関係を大切にして実社会で頑張って欲しいとエールを贈りました。おめでとうございます。

【懇談会】
 夜はかつての同僚が集まっての懇談会に参加しました。昔の仲間が集まると、過去と現在をつないでくれるようです。時間は継続していること、そして人はその延長戦上生きていることが分かります。突然、立派になるだとか、突然、人格が変わることはありませんから、久しぶりであっても和める時間となるのです。
 和める時間を持てることは幸せなことです。

4/15(水)「偉い人」

【偉い人】
 和歌山市内のある会社経営者と懇談しました。経営者ですから各分野の経営者と会って話をする機会が多くあります。その中でも特に深く印象に残っている方がいたそうです。
 その相手は大企業の事業所のトップでしたが、地元の会社相手でも目線を低くして丁寧に話をしてくれたようです。過去、上場企業の本社から派遣されている和歌山の事業所のトップは、いかにも「偉い人」という態度でしたが、そのトップは違ったのです。

 しかし本当に偉い人とは相手に偉いと思わせない人なのです。物腰が低くて親切な人だけれども、分からないところで相手の要望を叶えるために動いています。それが実現しても本人には分からないことがあります。それは本当に偉い人は決して「自分が動いたから」とは言わないからです。一つひとつのことを自分の手柄にして誇示するような人は、所詮小物です。「自分が、自分が」の人が多いように思いますが、あくまでも謙虚に、丁寧な人が実は本物なのです。

 人物であれば、相手が謙虚であっても本当に偉い人かどうかは分かるものです。
 参考までに、この経営者が事業化をする際に判断材料としているのは、世間の皆さんの手助けをすることにつながるかどうか。そしてもうひとつは、例え儲からなくてもメインの事業がより発展することになればゴーサインとなるようです。事業ですから利益を上げることが前提ですが、経営の価値観は利益追求ばかりではありません。会社と従業員、そして株主に必要な利益をあげられたら、後はお世話になっている地域社会に還元する姿勢を持っています。話し合っていて素敵な経営理念に触れることができました。

【トップ】
 ある組織のトップは、部長が意見すると煙たがるようです。トップに向かって意見をしてくる部長を買うのではなく、従順な部長を取り立てています。そのため周囲にはイエスマンが揃い始めていますから、組織としては危険信号が灯っています。本人が気づいていないのは次第に意見を言う人がいなくなったからです。それでも組織ですから、組織人としてはトップの資質が無いことが分かっても仕事には全力を尽くすものです。表向きにはうまく回っているようでも、内部では裸の王様だと言うことです。
 元職員の方から以上のようなことを伺いました。似たような事例が多いので、日本型組織の何が原因なのかを考えさせられます。

【雇用】
 ある組織の元幹部社員のUさん。現役時代は多くの職員さんの雇用調整を行ってきました。その時は組織を守るために必要な措置だったと信じて、心を鬼にして人員削減を行ったそうです。しかし退職した現在、ハローワークの状況や厳しい就職事情を知り、一番大切なものは雇用だと気づいたと話してくれました。「地域にとって雇用が一番大事なことなのに、人員削減をしていたことが悔やまれます」と語ってくれました。
 働く場所があることがどれだけ恵まれていることか、働ける職場があることの有り難さを退職した後に改めて気づいたそうです。

 組織は人を守ることが大前提です。お金は勿論大切です。しかし一緒に仕事をしてくれている人も大切なのです。信頼関係で結ばれた人を守れるのが良い組織だと思います。
 地域にとって雇用が一番大切だと放してくれたUさん。現場を知って真実に突き当たりました。その大切なもののために頑張りたいと決意を示してくれました。

【議会報告】
 平成21年3月県議会の報告を行いました。短時間でしたが、皆さん熱心に聞いてくれたことに感謝しています。今夜、通夜式への参列があり、時間変更と時間短縮をして報告させていただきました。十分ではなかったかも知れませんが、皆さんにお礼申し上げます。ありがとうございます。

  報告は経済対策と雇用問題を中心に行いました。仕事がないことから仕事を作り出すこと、それも無駄な仕事ではなく必要な仕事を前倒しして発注することで県内経済を立て直そうとするものです。雇用に関しても三年間の正規雇用を生み出せるような必要な仕事があれば、人件費を補助する制度を作っています。これにより最も重要な経済と雇用対策の両方を解決するための糸口を探りたいとしています。

【通夜式】
 通夜式に参列させていただきました。市議会議員選挙の時に街宣車の運転をしてくれたYさんがお亡くなりになりました。早いものであれから6年が経過しています。市内の道路を知り尽くしたYさんでしたから、市議会議員への初めての挑戦に際して本当に心強く思いました。先週から体調が急変し、突然、帰らぬ人になってしまいました。信じられない思いをしていますが、心から感謝するばかりです。時間の経過と共に振り返りたいと思いますが、今はただご冥福をお祈りするばかりです。本当にありがとうございました。

【懇談会】
 夜はバイオコークの上杉さんが東京から和歌山市に来てくれたため、懇談会の時間をとっていただきました。上杉さんが和歌山市に来てくれたのは初めてのことです。バイオチップやマグネシウムを利用した新エネルギーの開発を成功させていて、全国各地、最近では外国からも技術の引き合いが来ています。そんなお忙しい中を縫って和歌山県に来てくれました。

 上杉さんが環境と新エネルギーに興味を持ったのが52歳の時で、それ以降研究を続けていました。そして60歳になって起業し、研究の成果を実現させ始めています。今ではバイオマスや水素エネルギーの研究をリードしている研究者となりました。それにしても60歳で起業したことに驚きました。上杉さんの話を聞いていると、物事に集中する力が強くて疑問に思ったことはやり抜く強い精神力を持っています。そしてアイデアや閃きは直ぐにメモ書きして忘れないように工夫しています。寝る時には枕元にメモ帳をおき、夢の中で閃いたアイデアは、その場で起きて記録します。ただ過去に二度、記録することを忘れてしまい、そのアイデアは今も何だったか分からなくなっています。その失敗を繰り返さないように、今ではパソコンを枕元において、閃いた時はどれだけ眠くても飛び起きて、約30分パソコン画面に向かってアイデアを記録するようにしているそうです。

  この集中力が新しい技術開発につながり、成果を変えるかも知れないエネルギー研究に向かわせているのです。52歳からの研究、60歳を超えての起業、枕元にメモを置きいつでもアイデアを書き残せる態勢をとっている。この姿勢は見習うべきものです。
 そんな会話が続きました。明日、研究成果の報告を受けることになっています。

4/14(火)「お別れ」

【お別れ】
朝一番で訃報が飛び込んで来ました。昨夜8時にお亡くなりになったのがYさんです。謹んでお悔やみ申し上げます。Yさんには市議会選挙の時に街宣車の運転をしてもらいました。それからお付き合いほしてもらっていたのですが、肺がんを患い、ついに帰らぬ人となりました。先週末から容態が急変し、思いもよらない事態になりました。
 最後の最後まで「次の選挙の応援をするから」と話してくれていただけに残念な結果となりました。体力のある人だっただけに、痩せてしまった姿を見たくはありませんでした。
 今はご冥福をお祈りするばかりです。生前のご厚情、本当にありがとうございました。

【ボランティア】
 ボランティア活動を一緒にさせてもらっているNさん。話あっている中で、紀州レンジャーズの応援の話をしたところ、気持ち良く応じてくれました。Nさんの音楽バンドは福祉施設などへの慰問活動を続けていますが、紀州レンジャーズの活動を紹介したところ、紀三井寺球場の試合へトランペットの応援を含めて、バンドメンバーと協議すると約束してくれました。実現してもしなくても、その気持ちをいただいただけで有り難いことです。
 次回は5月2日の紀三井寺球場での紀州レンジャーズの試合に来てくれることになりました。球場の雰囲気を体験してもらってから、話を詰めていきたいと考えています。

【太陽光発電】
 平成22年度から、政府は家庭用の太陽光発電による余剰電力を電力会社が買い取ることになっています。枠組みを政府内で詰めているところですが、政府が方針を打ち出したことで民間事業者の参入の動きが活発化しています。
 勿論、家庭用の太陽光発電が買い取り対象ですから、事業用は基本的に対象外ですが、採算はトントンだとしても地球環境保全に役立てるのであれば協力したいと考えている人が多いのです。
 この件に関しての話し合いを行いました。方向性としては賛成ですが課題もあります。

 広く薄く国民の皆さんが電気料金で負担してくれるかどうかの問題。もうひとつが、国内産業において雇用を生み出すことを目的としていますから、単価の安い外国製品を輸入して事業参画することが果たして適切なのかどうか検討していることです。
 地球環境問題への対応が目的ですが、国内企業を浮揚させることも新エネルギー導入の大きな目的です。これら協議を進めることになりますが、皆さんからのコンセンサスが得られるような結論を導いて欲しいと考えています。

【懇談会】 
 夜は懇談会で教育関係者4名と話し合う機会を得ました。教育関係の話題が中心となりましたが、これからの和歌山県のあり方に関しても話題は及びました。現在の和歌山県の姿が良いと思っている人はそれほど多くありませんから、次の時代に向けた取り組みに期待したいところです。但し、次の世代が活動しやすいように地ならしをすることが私達、現役世代の課題です。
 お互いに数年後の目標を宣言し、5年後にそれぞれの立場を変えて再び話し合いたいとしました。目標を掲げることで今から未来につなげられるのです。

【その他】
・Yさん宅にお悔やみに伺いました。驚くことにYさんがお亡くなりになったその日に、養子縁組の手続きを行っていたそうです。第二の人生を歩み出すその日に、この世を去ることになったのです。本当にありがとうございました。

・日本経済を振興させるための取り組みに関して話し合いました。経済が収縮していますが、100年に1度のピンチと思うのか、100年に1度のチャンスと捉えるのかで次の展開が違ってきます。私達で出来ることもあると思いますから、積極的に関与したいと考えています。

・関西独立リーグに参画している紀州レンジャーズですが、開幕二連敗のあと二連勝し、対戦成績を五分の星に戻しました。県民球団としてまだまだ盛り上げを図りたいと考えています。

4/13(月)「江戸村」

【情報交換】
 月曜日のミーティングでは、地域動向に関しての情報交換を行いました。和歌山県内の物件の動きは少ないので停滞感が漂います。人、資金、物件が動くことで経済は上向きますから、これらの交流機会が何としても欲しいところです。各都市と比較して和歌山市は駅前を初めとする中心市街地に動きが少ないように感じます。駅前を初めとする動向に関しての確認も行いました。

【NPO活動】
 福祉と農業に関する活動を開始する意思がある皆さんとの会合に参加しました。和歌山県の高齢化への対応に貢献することを目指した福祉に関するNPO法人設立と、和歌山県の農業振興に関するNPO法人設立について話し合いました。

 農業に関して現在は素人でも、数か月農法を学ぶことで自立した農業を行えるようになるそうです。事実、年初から数か月農業を学んだ人が農業を開始できる状態になっています。この農法の師匠は農業の仙人と呼ばれている方で、何も知らない素人の方が先入観や疑惑を持たないで学びに来るので知識と技術の習得は早いようです。中途半端に農業の知識を持っていると仙人先生の言うことを信用しないので、自立するまでに至らないそうです。素人は信用する以外に農業を習得する方法はありませんから、真剣に学ぶことから早期に自立していくのです。

 食糧問題はこれから更に大きな問題になってくる筈です。産地が特定でき安全な農法で生産される農業技術を習得した方が和歌山県内で農業に従事してくれることは地域にとっての明るい話題です。
 どちらのNPO法人も設立に向けて取り組みを開始することになりました。

【打ち合わせ】
 Kさんとの打ち合わせ。新年度に入っていますが依然として経済環境は厳しいようです。売上は前年度比20%程度落ち込んでいることから、経費節減と個人消費を抑える生活をしています。自力でできる防衛策を講じて今の状況を耐えています。ただそれぞれの会社が20%の節減に入ると消費は伸びませんから、経済は低迷を続けることになります。
 ですから内需拡大は簡単ではありません。

【江戸村】
 海南市に芝居小屋「スワン江戸村」があります。海南市の知人で熱心な支援者Gさんがいて、以前から「一度でいいから江戸村来て芝居を見て欲しい」と依頼されていたことから、友人3人、私とGさんを含めて総勢6名と一緒に夜の公演を鑑賞してきました。

 和歌山市のお隣の海南市に芝居小屋があるとは思いませんでした。芝居観劇は初めてでしたが、笑いと涙のある大衆娯楽として良い出来栄えの芝居でした。オーナーによる手作りの小さな観客席ですから、一番前の座敷で観ることができたこともあり、息遣いや汗が飛び散る姿が飛び込んで来ました。これがライブでお客さんを感動させてくれます。

 特に凄いと感じたのは役者の目です。目力とも言うべき力が宿っています。涼しい目、厳しい目、優しい目、驚きの目、驚きの目など、セリフがなくても、目がその場面での心情を訴えてくれます。この目力は力のあるもので、是非とも身につけたいもののひとつです。役者の目線が変わると、一瞬で場面の展開が変わってしまい
ます。主演の役者からも、若い役者からも目力を感じましたから凄いものです。
 月曜日の夜の公演だったことからお客さんの数は少なかったのですが、私達を前に役者さんは全力で演じ切ってくれました。Gさんは「観てもらうと良さが判りますから」と誘ってくれたのですが、確かに観て良さが判りました。小さな舞台であっても全力を尽くすこと、人に訴えかけるためには目力が大切なことなどです。

 仕事以外のどんな場面からでも、真剣になれば学べるものがあります。それは相手が真剣勝負をしてくれているからで、相手方である私達が真剣に応じた時に、そのメッセージを受け取ることができるのです。

  大きな舞台だけが人生ではないのです。小さな舞台でも真剣に今を演じることが生きていることであり、周囲に訴える力を持つことになります。置かれた環境において全力を尽くすことの素晴らしさがあります。置かれた環境で全力を尽くすことで、次の舞台が用意されるのです。小さな舞台が務まらない人に大きな舞台が務まる筈はありません。人生の小さな舞台で全力を尽くして結果を出すこと、周囲の人に影響を与えることで、人生の次の舞台に進むことができるのです。今の場面を演じ切ること、それだけが次の場面に進める方法です。

4/12(日)「海南市議会補欠選挙」

【海南市議会補欠選挙】
 本日、海南市議会議員補欠選挙が告示されました。定数1人に対して2人が立候補しましたが、その内の一人が友人の矢本おさむさんです。このため出陣式に激励に行ってきました。事務所には望月有田市長が応援に駆け付けていました。

 私から矢本さんへの激励は次の通りでした。
 矢本さんと最初にお会いしたのは今から7年か8年前のことでした。大阪で実施された勉強会で当時、海南市議会議員であった矢本さんとお会いしたのです。熱意のある目をしている矢本さんでした。その時、海南市をこのような人が支えているのだなぁと思いました。それ以降意見交換などを行いながら活動をしていたのですが、前回の統一地方選挙では不出馬となったことに驚きました。当然、海南市議会の三期目か、もしかしたら県議会に出てくると思っていたからです。それだけに残念に思っていました。

 しかし市議会議員の立場を離れた後も、県政や市政に関して現場の声、現場で見つけた課題を連絡してくれていました。現役で活動をさせてもらっている私達が、議会の場で意見を反映できるようにしてきました。矢本さんは、議会を離れた後も、このように民意を吸い上げる活動を間接的に行ってくれていたのです。
 そして今回の補欠選挙に出馬です。少し前に聞いたのですが、再び市議会に戻ってきてくれる決意をしてくれたことを心強く思っています。

 勿論、期間が短いこともあり厳しい戦いになります。しかし市議の経験があり、現場で働いていた経験も加えて戻ってきてくれますから、何としても私達の力で押し上げなければなりません。私達の力で市議会に送り出したいと強く思っています。
 今日の青空のように、今日がスタートの最初の日となります。矢本さんは、今回の補欠選挙で再び市議会議員として活動をすることになると思います。そして次も、その次もそうなります。今日が最初の日なのです。

 再び歩き始める矢本さんにとって、私達にとっていい日が今日なのです。いい日に集まった私達の力でこの選挙を戦い抜きましょう。しっかりと応援します。一緒に頑張りましょう。ありがとうございました。
 以上が激励の言葉です。今日から一週間の選挙戦が始まりました。夏のような日差しの中、全力で勝ち抜いて下さい。

【アマレット】
 和歌山市の西風と東風がぶつかる尾根に立っているのがアマレットです。山頂の涼しい風が吹く中をオーナーと山中を歩きました。ここから見渡せる和歌山市中心地と和歌浦などの景観を眺め、そして自然を感じること、人が手を加えて木々が枯れている光景も見て回りました。急な山道で、結構歩くのがきつかったのですが、心地良く流れる汗と涼しい風を浴びてアマレットに戻りました。ここで文化活動や地域動向に関しての話し合いを行いました。

 最近見たことのないものを見かけました。ドングリ蜂、栗の木、山桃の木などです。子どもの頃はまちの自然な風景でしたが、今では開発されていない地域に行かないと見ることはできません。そして今の子ども達が大人になる頃には、ここでも見られなくなっているかも知れません。自然と人が共に暮らすこと、自分の視点で捉える、つまり行動する視点に置き換えると、以外と難しい課題です。

【話し合い】
 日本の歴史、特に近代の歴史について個人授業を受けました。欧米では常識なのに日本人が知らないこともありますし、日米関係、二大政党制の是非など興味は尽きない内容でした。定期的にお邪魔をして勉強を続けたいと考えています。

4/11(土)「葵会総会」

【葵会総会】
 平成21年度葵会総会が開催されました。お招きを受け出席させていただきました。
参加者は160名の会員の皆さんで、招待者を含めて200人近い総会となり意見交換をさせてもらいました。開会での挨拶は次の通りです。


 本日は葵会総会にお招きをいただきありがとうございます。そして今回も挨拶の機会も与えていただきましたこと深く感謝申し上げます。
 先ほどの挨拶にもありますように、和歌山県経済を取り巻く環境は厳しいものがあります。ですから和歌山県の最大の課題は何といっても経済と雇用です。いくつかの会社や現場を訪ねていますが、そこから数字で現れている以上の厳しい実態を感じ取っています。経済対策と雇用確保の重要性は身に沁みて感じ取っているところです。

 そこで平成21年3月県議会では、雇用問題に関しての一般質問を行いました。何とかして雇用拡大に努める方策を身のあるものにしたいと考えて当局と質疑を交わしました。経済対策としては平成20年度の補正も実施していますし、平成21年度当初予算では約1,500億円を計上して、経済対策を始めているところです。民間需要が減少した分を公共投資で補おうとする考え方で、地方自治体として現状を打破するためには、即効性のある公共投資に頼らざるを得ません。計画にある公共工事で前倒しできるものは前倒しで実施しようとするものです。これが経済対策です。

 雇用に関しては、緊急雇用対策を実施する計画になっています。半年の短期の雇用を図ろうとする方策と、三年間の正規雇用を確保し、三年目以降も自立した仕事として雇用確保が図れる方策についての議論を交わしたところです。正規雇用を増やすための方策を提言するなどしていますが、これが雇用対策の一端です。
 このように現状の課題に即した対策を講じているところです。

 大きな県での取り組みに加えてスポーツで地域を元気にしようとする取り組みが関西独立リーグへの和歌山県民球団、紀州レンジャーズです。先月末に開幕戦を行い、現在まで二試合して二連敗のスタートを切っています。練習試合も含めると三連敗ですが、お客さんは初戦約1,200人、二戦面は約1,400人でしたてから、お客さんと地域との一体感を感じてもらえる地域スポーツとしての取り組みになってきています。
 年間72試合を予定していて、和歌山県内での開催はその内36試合です。そして小学生以下と65歳以上の無料で観戦できますから、何卒、観戦し応援してもらえるようにお願いいたします。皆さんからの声援が地域活性化になり、紀州レンジャーズを地域につなげてくれると考えています。

 最後に、片桐事務所を和歌山市南島で開設しております。月曜日から金曜日までですが、お気軽にお来しいだきますよう、お願い申し上げます。
 最後になりますが、本日の第48回葵会総会のご盛会を心からむお祝い申し上げ、挨拶とさせていただきます。おめでとうございます。ありがとうございました。


 開会式に引き続いての意見交換では、会員の皆さんから様々な思いを伝えてくれました。

・紀州レンジャーズの開幕戦を観戦に行きました。和歌山県にプロ野球チームが発足したと聞いて、歴史的な試合を是非とも見に行かなければならないと思ったからです。試合は惜しかったけれども、結果よりも和歌山県に球団があることを喜びたいのです。和歌山県にプロ野球チームが出来るなんて夢に出てきませんでしたから、夢のような気持ちです。
 地域と共に発展していくことしを期待しています。Kさん。

・太陽光発電設備を導入しようと思っています。低炭素社会実現に向けて何か行動をしなければならないと思ったからです。幸い敷地が広いものですから、相当規模の設備が可能だと思います。関西電力の助けも貸してください。Oさん。

・貴志川線を支援するための活動を継続しています。毎月二回の定期的な会合を開いて貴志川線のあり方を協議しています。イベント前にはもっと会合の頻度を高めています。お蔭様で全国的に人気をいただき始めたので、各地からお客さんに来てもらっています。いつまでも存在させたいと思って活動しています。Iさん。

・知事に文句を言いたいことがあります。県職員さんが事業者とゴルフをすることを認めたとの報道がありました。それが癒着の原因だったのに、もう解除するのは如何なものかと怒っています。先日も秘書課に電話しましたが、「たくさんの意見をいただいています」との対応でした。癒着の危険性のあるものは予め排除しておきましょうというのが、事業者とのゴルフ取り止めだった筈です。県民を馬鹿にしたような考えは支持できません。職員同士や仲間同士でゴルフに行っても誰も文句は言いません。利害関係者とのゴルフはやはり禁じなければならないのです。声なき声を馬鹿にしていると、県政への協力する人はいなくなりますよ。Tさん他多数。

【相談】
 緊急の相談事があると言うので現地に走りました。社会では知らない間に物事が進行していることがあります。そして表面化した時には、もう止めようがなくなっている場合もあります。特に大切なことは水面下での根回しや潜航していることが多く、表面化した時には一気に難航していたことが進展することもあります。そんな事例が起こっていました。

 相談者は疲労困憊で、ここ数日間、問題を回避するために走り回っていたことが分かる程でした。誰かが利益を得ると誰かが不利益を被ることがあります。この場合の利益と不利益とは、金銭ばかりではなく精神的なものもあります。精神的負担は自分以外に分かってくれる人は少ないものですから、静かで孤独な感があります。

 しかし温かい言葉を交わすことで解凍してくれます。温かい言葉を交わせる友人はかけがえのない存在です。春の影響なのか、暖かい風が吹き抜けたような気がしました。少しだけ相談者の気持ちがほぐれたような気がしました。

4/10(金)「防災対策」

【運転資金】
 会社の経営環境の厳しさは改善されていません。今日も金融機関への相談に行ってきました。問題なのは、経営は出来ているのですが、仕事をした分の入金が遅いため資金繰りに行き詰っていることです。手形での支払いは最近、少なくなっていますが、それでも現金がない場合手形による決済もあり得ます。ある会社は手形の不渡りを数え切れないほど掴まされています。手形の額面はそれほど大きくありませんが、数え切れない枚数がありますから数千万円に及んでいます。

 このように仕事をしてもお金が入ってこないのです。そのため従業員への給与支払いや取引先への支払いの現金が不足している状況、所謂、運転資金に困ることになるのです。

 今日の経営者も同じような壁に突き当たっています。経営が成り立っているのに現金が不足したため倒産する危険性を秘めています。ですから金融機関で手持ち資金を調達して余裕を持たせたいと考えるのが経営者です。このような相談を約1時間行い、解決方針を導きました。

【お花見】
 和歌山城の桜は散り始めています。お昼休みに和歌山城にて福祉施設のお花見が開催され、お招きをいただき参加しました。桜の花びらが舞い散るお昼で、本当にきれいな季節であることを感じます。お弁当に桜の花びらが舞い込みますが、舞い込むことは縁起が良いのです。福を舞い込ませてくれるような桜の花びらでした。

【防災対策】
 静岡県から防災対策のプロ、岩瀧さんに和歌山県へお越しいただきました。防災対策の先進県の静岡県で取り組んでいる施策の一端を伺うことができました。
 既に防災対策の先進県では、地方自治体だけではなく民間企業も防災対策、所謂、事前対策や室内対策に取り組んでいます。原子力発電所を有している東京電力では、柏崎刈羽原子力発電所の地震発生時の教訓を活かして、室内対策に積極的に取り組んでいます。

 原子力発電所の室内対策をはじめ。都内の事業所へ室内対策を講じています。また中国電力では、社員寮への室内対策を行いました。これは従業員の生命を守ることが企業としての社会的責任だと考えてのことです。従業員が健康で安心して働ける環境を作ることが企業の生産性を維持向上させ、危機発生時に企業を守ってくれることになるのです。
 中部電力では、従業員への防災セミナーを開催していますし、個人で室内対策を行った従業員には、その工事費への補助金を支出する制度も確立させているようです。

 このような室内対策の重要性を考えている企業はリスク管理がきっちりと出来ているのに違いありません。

 さらに進んだ事例として、福島県の金融機関では金融部門の危機管理システムの講演会も実施しています。大災害発生時でも経済活動が止まるものではありませから、金融機関の社会的責任として大災害発生時もお金の流れを止めない方法を検討しているようです。そして金融機関自身が大災害発生時の危機を回避するために、取引先の企業へのBCPの考え方を導入してもらうような取り組みも始めているようです。企業が大災害に遭遇して生産ラインが止まったり家屋が倒壊することになると、企業収益が落ちるのは間違いありません。生産活動が落ちることで金融機関への返済が滞ることにつながり、結果として金融機関が不利益を被ることになります。

 ですから大災害発生時でも企業活動への被害を最小限に留めるために金融機関がBCP活動を支援しているのです。間接部門での取り組みも始まっているように、危機管理の意識が高い部門や地域では、室内対策に着手しています。

【英語教育】
 2011年度から小学校に英語教育が導入されることになっています。もう直ぐにスタートする感覚がありますから、今のうちに先生への英語教育実践方法の教育機会や研修機会が必要です。始まる直前から取り組み始めても遅いのです。
 母国語教育と同じように早期英語教育を肯定する立場として、指導体制と教育の質の確保が可能なのかどうか気にしているところです。英語教育を考えるNPO法人があるように、小学校への英語教育導入は教育関係者の関心事ですが、具体的な動きは把握していません。 

 そこで小学校への英語教育のある意味主役である先生への英語の教育方法や正確な発音などの教育機会が必要です。不足している部分への支援活動を英語教育に関わるNPO法人として実践したいと考え打ち合わせを行いました。
 
【国際交流】
 和歌山市の人口の1%が外国人です。随分と多くなりました。国際交流活動を実施している団体を訪問して意見交換を図ったところ、ここで開催している日本語教室の生徒に変化が現れているようです。一番多いのが日本人と結婚して和歌山市で生活している元外国人の方。二番目が留学生の順になっています。少し前までは留学生が最も多かったのですが、変化が現れています。日本人と結婚して日本で暮らしている人が多くなっていることは、外国から日本に仕事でやって来ている人が多くなっていることを示しています。

 単に国籍が変わるだけではなくて、文化の融合が生まれ始めているのです。わずか1%ですから、文化が変わろうとしている兆しは感じませんが、ある水準を越えると一気に外国文化が日本に侵入していることが分かる筈です。
 つまり語学とは、コミュニティの手段としての役割と文化交流の役割を果たしてくれているのです。言葉を通じて相手を理解することは人間関係の基礎です。外国人との関係も全く同じで、国際交流活動や語学研修の機会は、もっともっと重要性を増すものです。

 語学とは文化である、そう言いたいと思います。わが国の文化を学ぶことと外国の文化を学ぶことで国際感が広がります。外国人と外国語で話そうとすると、日本の歴史や文化を十分知識として知っておくべきです。

【BCP】
静岡県から防災対策のプロ、岩瀧さんと再びお会いして、懇談会の機会を持ちました。防災とは起きた後のことではなくて、事前対策のことです。しかし災害発生後の体制や訓練は進んでいますが、事前対策への理解が浅く、対策を講じようとしている企業も少ないのが実態です。

 防災対策とは、事前対策以外にはないのです。ですから防災対策の目的は、人の生命のリスクを引き下げることにあります。人的リスクを軽減させることが事前対策としての唯一の方法なのです。企業活動を大災害発生時でも停滞させることのないような地方自治体の支援体制を確立させて欲しいと考えています。

 参考ですが、京都銀行や滋賀銀行では、BCPを実践しようとしている企業を支援するために、BCP特別融資生制度があるようです。これは経済的には厳しいものがありますが、見方を変えると、地域の安全レベルを引き上げることが地域力なのです。地元銀行でもBCP支援方策を打ち出して欲しいものです。

【お見舞い】
 昨日に引き続いてYさんのお見舞いに行ってきました。お世話になった方ですから、悔いの残さないようにお見舞いに行っておきたいと考えています。元気な時の姿はそこにはなく、弱々しい姿が存在しているのが事実としてあります。人は誰でも一度は生死の境を彷徨い、やがてこの世を去りますが、知っている人にそんな時が訪れようとしていることは受け入れ難いものがあります。

 勿論、親族の気持ちと比較すると適わないものがありますが、それでも知り合ったことに感謝していますから、最後の最後まで見届けたいと考えています。このご夫婦にお会いできて良かった。心からそう思っています。

【送別会】
 平成21年3月末で退職したNさん。付き合いのあった数人が集まって、ささやかな送別会を開催しました。Nさん、長い間ありがとうございました。とは言え、退職後直ぐに次の職場で働いています。犯罪被害者支援センターが新しい職場ですから、今までの経験を活かした仕事になっています。

 経験値の少ない新しい分野の仕事ですから、Nさんの経験則が活きてくる筈です。これからも変わらないお付き合いをお願いして、後輩からの送別会となりました。ありがとうございました。

4/9(木)「入学式」

【入学式】
 桜の季節の代名詞のひとつ、入学式。地元市立宮小学校で入学式が挙行されました。お招きを受け出席させていただきました。初々しい新入生が体育館に入場してきました。今年の新入学生は姿勢が良く、ざわつき感が全くありませんでした。そのうえ「君が代」の歌を大きな声で歌っている生徒もいて、最近の子どもは本当にしっかりしていると思いました。

 ところで校庭で見かけた、すっかりお兄さん、お姉さんになっている新六年生ですが、そんな皆さんにも新入生としての入学式があったのです。
 いまから6年前の宮小学校の入学式にも出席させていただいた経験があります。小さくて少し頼りない姿を見せてくれた当事の新一年生。六年生に手をつないでもらって体育館に入場したのが昨日のことのようです。心から祝福しながら、通学の安全や新しい友達が早くできるか心配した記憶があります。

 ところが六年が経過して、頼りないと思っていた六年前の新入生が、今日は最高学年の六年生として学校にいました。すっかりお兄さんとお姉さんです。時は人を成長させてくれます。体力も知力も当時とは比べ物にならないほどに成長しています。本当に頼もしく感じました。そんな生徒の成長を見て取れる入学式に出席させていただくことは励みになります。

 もし六年後も今日と同じように入学式に出席しているとしたら、今日の新入生の姿を思い出すと思います。その時、今日の新六年生たちは高校三年生に成長しています。一体どんな高校生になっているのでしょうか。彼ら、彼女たちが高校三年生になる頃、この社会とこの国が、今よりも素晴らしくなっていると思います。
 生徒は時間と共に確実に成長を遂げるように、大人である私たちも確実な成長をしたいものです。同じ成長曲線を描けることがこの社会を素晴らしいものにしてくれるからです。大人が成長しなければ社会の成長は止まってしまうのです。

 「いまの子どもは」の言葉は使ってはいけません。子どもは大人と社会を映してくれる鏡だからです。次の世代を批判することは、自分たちが作っている社会を批判しているようなものです。次の世代が素直に伸びられる社会を築き、次を託すことが現役世代の役割なのです。

 大人になると季節感が鈍くなります。社会人になると、季節ごとの行事や式典の機会が減少するからです。小学生には、入学式、始業式、遠足、夏休み、新学期、運動会、冬休み、三学期、卒業式と終業式などがあります。最も季節を感じられる年代なのです。
 季節を感じられることは心が豊かになることです。桜を見て綺麗だと感動できる心。夏の輝きに負けない輝きを見せる子どもたち。一生の思い出を残せる遠足や修学旅行。一所懸命に頑張れる運動会。そして桜の季節なのにお別れする卒業式。全ての行事が感性を磨き高めてくれるものです。
 季節を感じられる人生の季節が小学生時代です。本日入学した生徒も入学生を迎えた六年生も、この先も素直に逞しく成長してくれることを心から祈っています。
 平成21年、桜満開の春の入学式でした。

【お見舞い】
 突然の知らせが入りました。何が何でも今日はお見舞いに行かなければならなかったのです。新しく完成した労災病院に相応しくない重病の手当てを受けているYさん。とっても元気だっただけに、お見舞いに訪れた病室での姿は信じられないものでした。

 苦しそうな姿と、話したくても話せないもどかしさを感じました。奥さんは「こんなことは信じられない」と泣き崩れてしまいました。この四日間でYさんの容態は急変したのです。かなり深刻な事態に成すすべもありませんでした。大病の前に人の無力さを知ることになります。何度も遭遇している場面ですが、ベッドで横になっている姿を見ると心が痛みます。

 できることは、最後の最後まであきらめないでと願うことだけです。「頑張って、大丈夫だから」と声を掛けますが、本人は十分過ぎるほど苦しんでいます。励ましになっているかどうか分かりませんが、諦めたら終わりです。最後の瞬間まで人は諦めないからこそ、生命は尊いのです。今日も懸命に生きて欲しいと願うばかりです。

【打ち合わせ】
 会社の運転資金に関する打ち合わせ、そして経済情勢に関する打ち合わせを行いました。本当に厳しい話ばかりで効果的な対応策が求められています。和歌山県としては平成21年度に大型公共投資による需要喚起を行っていますから、必ず効果が生じると信じています。平成21年度上期は経済的に厳しい状況となりますが、何としても多くの会社に今を乗り越えてもらって、全力疾走の後の爽快感を味わいたいものです。

【懇談会】
 夕方からは懇談会に出席しました。懇談会では最近の議会活動を報告させていただきました。報告は和歌山県の経済状況と雇用状況について。数字で表れている以上の厳しい環境になっていることを報告しました。運転資金の融資がなく雇用も生じない経済環境は、普通ではありません。ただ言えることは、民間需要が弱いのであれば、公共投資による需要喚起を図る以外に対応策はありません。無駄な公共投資を行うのではなくて、必要な公共投資を前倒しで実施することにしています。

 この一年間、そして県議会議員としての二年間は瞬く間に過ぎています。充実しているからなのか、仕事に追われているのか判りませんが、一週間、一ヶ月の過ぎる速さに驚いています。そして今日も瞬く間に過ぎ去って行きました。過ぎ去っていく今日が明日の糧になっていることを確信して、活動を終えたいと思います。

4/8(水)「会社の使命」

【健康診断】
 朝一番から血液検査と血圧測定などの簡易な健康診断を受けました。なかなか人間ドッグを受診する機会がなく、と言うよりも作り出せないので健康診断を受けました。結果は後日の通知となりますが、健康を心配して声を掛けてくれる人が多いため、健康には気をつけた活動を行いたいと思っています。

【来客】
 事務所にお客さんが来てくれました。一度事務所を訪ねたいと話してくれていたKさんが訪問してくれました。最近の活動情勢や地域動向、文化支援に関しての意見交換を行いました。「場所が分かったので、また来ます」と元気な姿で声を掛けてくれました。

【ライオンズクラブ】
 和歌山ゴールドライオンズクラブ例会に出席いたしました。早いもので新年度の役員を決める指名例会となりました。ライオンズクラブの新年度は7月からとなりますから、もう三ヶ月で新体制に移行することになります。一年が経過するのは本当に早いものです。

 私は本年度レオ委員と顧問を兼任しているため、新年度は役員から外れることになります。残りの期間をしっかりと活動したいと考えています。
 今日の例会では、地区行事のレオ運動会とレオ協議会の報告をさせていただきました。レオ運動会ではライオンズクラブ会員の皆さんの声援を受け大成功に終わりました。運動会は参加者だけでも楽しいものですが、観客がいると盛り上がり方が違います。選手は見てくれている人がいるとやる気が違ってきますから、応援参加だけでも運動会成功に関して大きな意味があるのです。来年度の運動会でも参加してくれることを依頼して報告としました。

 またレオ協議会については、5月のレオ年次大会についての参加依頼と新年度の役員体制に関して報告しました。新年度は地区役員が回ってくると年になりますから、今年度以上に役員は大変になります。ライオンズからの支援をお願いして報告としました。

【会社の使命】
 和歌山県内の素晴らしい経営者にお会いしました。知り合いの社長に紹介してもらったのですが、熱い時間を過ごせました。この会社は、日経MJ紙によると平成20年度の全国のサービス業界全体の納税額で、全国で20番台になっています。例えばセコムやイオンクレジットなどの名だたる企業を押しのけて上位にランクインしています。和歌山県にとって欠かせない優良企業なのです。今年も利益が上がっているので、きっちりと税金を支払うと話してくれました。

 社長の経営方針は、地域でお世話になって企業活動をしているのだから地域に恩返しをするのは当然の事だというものです。社長の言う地域への恩返しとは、寄付や行政との協働ではありません。本業通じて利益を上げさせていただく。その利益を正当な算出方法に基づいて正しく税金を支払うことです。その結果、サービス業界では全国で有数の、和歌山県ではトップクラスの納税額になっています。本業を通じて税金を支払うことで直接的に地域に貢献する姿勢を創業以来貫いています。

 もうひとつは雇用確保です。この会社で働いている人は約900人。「雇用はそれほど多くないのですが、もっと店舗拡大をして雇用を増やしたい」が社長の談話です。
 約900人の雇用は決して少なくありません。もし地域にこの会社が存在していなければ、約900人の地元雇用は発生していなかったのです。雇用機会の拡大と、その方たちの賃金が発生していますから、地元地域での消費拡大につながっています。

 つまり企業の社会責任とは、利益を上げて税金を支払うこと、そして雇用を確保することの二点なのです。この二点を守ることを目標として掲げて企業活動を行っています。本業を発展させていますから、行政との付き合いも全く必要なかったのです。ですから財界活動もしていませんし、行政機関とのつきあいもありませんでした。それほどの納税と雇用確保をしてくれている優良企業なのです。

 しかし最後に社長が言いました。「和歌山県が好きなので本社を県外に移転させる気はなかった」のです。過去形になっている点に注目しました。
 今年になって和歌山県の動きで立腹することが発生したのです。真面目に、そして真剣に経済危機が言われている中でも本業を守り、業績を上げ今年も多額の税金を支払おうとしている会社に対して、根拠の乏しい案件を突きつけたのです。「本社移転も考えたい」と話すほどです。和歌山県内に本社を持ち、将来にわたって地域貢献をしたいと考えている会社に対して、不満を抱かせてしまった地方自治体とは一体何なのでしょうか。地方自治体が民間企業よりも偉いと思っているかのようです。

 私はその不満の理由をしっかりと把握しましたから、今後の取組方針を社長に提示しました。社長の怒りを私が一旦預からせていただき、社長に登場してもらえる最高の場面がやってきた時に登場してもらうことにしました。しかし、出来れば社長が登場しないことが一番望ましい解決方法ですから、上手く解決に導きたいと考えて行動することにしました。情報連携を密にしながら、この会社には末永く和歌山県にいて発展していただきたいと考えています。
 経営者との懇談の機会は本当に勉強になります。

【その他】
 飲食店舗に関する資金調達に関する打ち合わせ。売り上げの推移と将来計画を金融機関に説明しました。

 就職に関する打ち合わせ。昨年度末で会社が消えてしまった方の就職希望があります。新年度に入った直後なので早期就労は困難な時期ですが、何社かにお願いをしていますから、何とか雇用機会を見つけたいと思っています。

 講演会、紀州レンジャー、熊野本宮における取り組みなどの打ち合わせを行いました。

4/7(火)「都をどり」

 京都に春がやってきて、都をどりが始まっています。今年も和歌山市市内から都をどりツアーを行いました。約40人を乗せたバスが京都祇園まで運んでくれました。桜が満開で、春の素晴らしさを感じることになりました。日本に春の季節があること、そして満開の桜が日本の素晴らしさを感じさせてくれること、この風景は日本人にとつて必要なものなのです。

 そしてお馴染みの「都をどりは、えーいやさー」で始まりました。舞台ではいくつかの場面が展開されますが、季節は桜の春から始まり、夏、秋、冬、そして再び春が巡ってきて幕を閉じます。一年の移り変わりを音楽と舞踊で表現してくれています。
物事の始まりは春が相応しいのです。春は旅立ちの春であり希望の春、そして華やいだ春ですから、元気を出して物事を始めるのに最も適した季節です。例え、同じ仕事の繰り返してであっても、日本に春があることで毎年、新しい気持ちで仕事に向かわせてくれるのです。

 桜を素晴らしいと思うのは見る人の気持ちによります。桜を素晴らしいと思える人の心は健康状態にあります。都をどりの第一幕と最終幕は桜の咲き誇る春が舞台となります。

 人は冒険の春に旅立ち、厳しい季節と試練に遭遇し、それを乗り越えて、再び春の季節を迎えます。日本人が桜を愛しているのは、厳しい冬を耐えて咲かせる花の命の輝きがあるからだと思います。わずか数週間、咲き誇るために一年間、それに備えている姿が良いのです。どれだけ厳しくても、季節は必ず春の訪れを告げてくれます。都をどりは、厳しい人生が、実は素晴らしいものであることを気付かせてくれます。

 芸子が舞台に立つまでには長い修行の年月があります。絶えてきた人だけが都をどりの舞台に立つことができるのです。才能や容姿ではなく耐えてきた人だけが、自分だけの華やかな春の季節を持てるのです。若い女性が、自分よりも人生経験の長い人を含む全ての年代層の人に人生の厳しさと喜怒哀楽を伝えるためには、それまでの短い人生だけでは不十分です。私たちが体験していないような厳しい稽古と修行に耐えているのは間違いありません。そうでないと、若いだけで深みのない人間が人生の荒波を生きている人達にメッセージを贈ることは不可能だからです。

 彼女達は間違いなく、私たち観客にメッセージを伝えてくれています。そのメッセージは心の持ち方、年齢などによって受け取り方が違います。何度か、都をどりについての活動報告を記していますが、今年も過去のものとは違う掲載内容になっている筈です。同じである筈はないのです。一年、年齢を重ねていますし、今までと背負っている荷物も違うからです。また来年は違う感想を持つと思います。

 都をどりの舞台や演出は同じだとしても、私たちの感じ方が違いますからメッセージ性は何時までもあり続けてくれます。苦しい時には励ましを、充実している時には華やかさを、何も思っていない時には旅立つきっかけを与えてくれます。

 2009年の都をどりは、桜の華やかさと、季節が移り変わるからこそ人生に深みがでることを諭してくれたと考えています。
 春爛漫、何をするにも最適な季節です。経済環境の厳しい時ですから、現状からの旅立ちという言葉が似合います。

4/6(月)「今日の活動」

【情報交換】
 新年度最初の地域開発計画などの情報交換会を実施しました。和歌山県下の開発計画の動きが少ないため新しい情報はそれほどありませんでした。参考までに和歌山県の土地価格は18年連続下落していることから、土地の流動性が少ないことを示しています。土地取引が少ないと土地価格は下落するのは当然のことです。新年度に新しい動きを期待したいところです。

【雇用情勢】
 新年度に入りました。各企業では新入社員が躍動し始めています。そのため今、就職を希望している皆さんの就職事情は最も厳しいところです。雇用が埋まっていますから欠員があるまで、または欠員があっても工場が動かない限り欠員補充も募集しないのです。希望の春ですが、4月の雇用情勢は厳しいものがあります。

【金融事情】
 新年度。年度末を乗り切った企業も新しい年度が動き始めています。ただ新年度に入ったからと言って経済情勢は劇的に変化している訳ではありませんから、厳しい状況が継続しています。資金繰りのため金融機関への借り受けを希望している企業がありますが、事情によっては借り受けが難しくなっています。例えば必要以上に企業が不動産を抱えている場合、金融機関からは事業計画が甘いと評価されます。企業からすると資産を保有しているから借り受けに有利だと思っていますが、金融機関からすると利用もしない不動産を保有していること自体、経営計画が甘いと評価しています。そのため借り受けを考える前に不動産の処分をして資金を作り出すことを指摘しています。

 ただ企業からすると購入時と比較して大抵の場合、不動産価格は下落していますから、損切りをする必要があります。経営者としては、そこまで追い込まれていると思いたくないのでそこを躊躇する訳です。
 この考え方の差が金融事情を厳しいものにしている原因のひとつなのです。

【雇用問題】
 経営者側から見た雇用問題。雇う側からすると、優秀で賃金の安い労働力を求めています。ですから何か秀でた資格や能力を有している人の中から誰を採用するか決めることになります。ある企業の幹部と意見交換したところ、一人を採用するのに、履歴書の中から資格や経歴などから5名程度に絞り込み面接に入ります。採用試験に応募しても面接に至らない人も数多くいるのです。応募する側からすると、面接に辿り着くだけでも大変なことであること認識する必要があります。

 絞り込まれた中から採用されるのは一人ですから、かなり厳しく審査されます。最終的に決め込むのは企業事情や求める人材像によって違いますが、一般的に、明るくて誰とでも自然に合わせられる人が考えられます。能力が高くても組織の中で協働できる人でなければ採用に至ることはありません。

 採用する側から考えてみると雇用問題は違って見えるものです。つまり賃金を支払っても雇用したいと思える人材に絞り込んで採用したいと考える筈です。設備を導入することよりも、人を雇用するということは大変大きな問題なのです。

【事務所】
 夕刻、事務所にて懇談の機会を持ちました。支援してくれている五人の方が集まってくれて、事務所運営や活用方法に関して話し合いました。折角の事務所ですから皆さんに来てもらえるように活用すべきで、セミナーや講習会などを定期的に開催することを考えています。

【打ち合わせ】
 その後の夜遅くに、新たに五人が集まって地域活性化対策に関する打ち合わせを行いました。環境に適した交通手段としての鉄道の活用。地域資源を活かした企業などの誘致活動について。和歌山市の玄関口としてふさわしい市のあり方について、などがテーマとなりました。実施スケジュールと納期を決めて動き出すことにしています。

【その他】
 エフエムわかやまが誕生一周年を迎えたことから、理事長と二年目に向けた話し合いを実施。県と民間放送関係者との防災協定の在り方に関しての話し合い。前回の議会で少しだけ案件となった和歌山県のパチンコ税に関しての話し合い。派遣労働の問題点に関しての話し合い、などを行いました。
見事の他、形容のしようがない桜です

4/5(日)「レオ協議会」

【レオ協議会】
 ライオンズクラブに関してのレオ協議会が開催され、地区委員として参加しました。場所は岸和田市内の波切ホール。ライオンズクラブの新年度まで残り三か月となりましたから、地区委員としての仕事も終盤を迎えています。本年度のレオ会員は熱心な活動を行ってくれていますから、地区委員としても楽しく一緒に活動させてもらっています。

 私からは、先の地区大での行事だった、こばと学園の運動会についての講評と来週日曜日のバザーについての告知を行いました。来年度の地区役員の人選も終えているようで、一気に年度末の風景となりました。
 ところで波切ホールには和歌山大学のサテライトキャンパスが設置されていました。和歌山大学と岸和田市が生涯学習に関する提携を結んでいたと聞いていましたが、このホールにあったことを知りました。和歌山大学が持つ知識が県を越えて活かさせていることをうれしく思いました。

【50回忌】
 祖父と祖母の50回忌が、和歌山市和歌浦の毘沙門寺で執り行われました。仕上げとなる法要です。親族が集まって約1時間の法要を執り行いました。祖父の命日は昭和36年12月4日、祖母の命日は昭和35年4月6日だと知りました。近い先祖の命日を知らなかったことを深く反省しています。そして先祖を大切にと、事あるごとに聞くことが多いのですが、そんな折に50回忌が執り行われたことは必然のような気がしています。いまの年になって先祖の有り難さは身に沁みて分かっていますから、祖父と祖母を敬い、そしてお送りする法要に参加できたことで清らかな気持ちになりました。何か大切なことを学んだような気がしています。

 法要において先祖への感謝とこれまでの生き方などを深く考えたことは、初めてだったかも知れません。これも祖父と祖母が私をこの場所に導いてくれたお陰だと感謝しています。法要の約1時間、仏様顔をしっかりと見据えると、とても優しいお顔をしていることに気づきました。この世を旅立った人はみんな仏様のような表情をしていると強く感じました。現世から旅立った人は、争いのない世界に存在していますから、穏やかな顔になる筈です。祖父と祖母が仏様の姿を借りて語り掛けくれたような気がしています。その直後に二人の優しいお顔が天に戻っていったように感じました。子どもである父親に見守られた50回忌で安心して天に戻られたようです。この日にここでいられた幸せに感謝するばかりです。

 僧侶は最初に祖父の、次は祖母への念仏を丁寧に唱えていただき、心静まる気持ちにさせてくれました。二度の焼香で三つのことに感謝させていただきました。
 ひとつは私の今の報告です。ご先祖様のお陰で元気に和歌山県政に関わる活動をさせてもらっていることへの感謝と活動報告をいたしました。
 ふたつ目は、最も近い先祖である両親への感謝の気持ちと健康で長生きに感謝いたしました。
 最後は、混乱している社会を何とか次の時代に向けた回復させる力を与えていただきたいとお願い申し上げました。自分もそうですが、先祖の健康、社会の反映の三つが反映するための活動を見守っていただきたいと感謝の気持ちを述べさせていただきました。

 祖父と祖母が旅立った時から50年が経過しています。私の生まれたのが昭和36年10月ですから、その時には祖母はこの世にいなかったこと、そして祖父はわすが二ヵ月後に旅立っているのです。ですから物心ついた時にはお二人はこの世にいませんでした。そのため私の記憶にはありませんが、お二人が存在して厳しい昭和の時代を生き抜いてくれたことで私がいまここに存在しているのです。もしその時代にお二人に何か事件があったとしたら、私は存在し得なかったのです。ここにいられることの奇跡と活動の場を与えてもらっていることへの感謝の気持ちは忘れることはありません。

 それにしても、わすが50年前に祖父と祖母がこの場所にいたのです。もう50年も経過すると、お二人の孫である私もこの場所には存在しなくなっています。誰かが意思を引き継いでくれていることと思いますが、この世で直接感謝の言葉を伝えられなかったお二人に、その場所で感謝の言葉を伝えることができるように、人生の後半戦を生き抜きたいと思います。

 先祖から脈々と受け継がれているものの大きさを感じ、そして受け取ることが出来ました。受け取ったものはこの世で預かっておいて、何時の日にか、この世に託す人のために残していくのです。預かったものは大きく成長させてから創造主にお返しするのが当然ですから、今まで使用させてもらっている天の貯金を増やす活動を行いたいと考えています。

  不思議なものです。50回忌を超えた時に、精神状態は一段違ったような気がします。優しい仏様のお顔が背中にあるような気がします。争いや無関心という言葉が消え去るのです。この世に来たのは争いや無関心を広げるためではありません。争いや無関心をなくし幸福を増やすために来ているのです。幸福を作り出すこと、分け与えること、笑顔が耐えない社会にすること、やっと気づいたのです。
 仏様の眉間には第三の目がありました。心眼。人間にも備わっています。見えないものが本当に大切なものなのです。暖かさ、思いやり、他人への関心などを大切な価値としながら、微笑を絶やさない生き方をしたいものです。

4/4(土)「記念式典」

【記念式典】
 地元和歌山放送が誕生してから今年で50周年を迎えました。50周年を記念して和歌山放送開局50周年記念式典が開催され、お招きをいただき出席させていただきました。知事、和歌山市長を初め多くの方が祝福に訪れていました。

 第一部の記念講演会では政治ジャーナリストの岩見隆夫のお話を伺いました。話しでは、政局が混乱していますが麻生総理と民主党の小沢代表に代わる人材がいないので、混乱が続いているとのことです。政界では人材が不足しているため、二人に代わる人材が思い当たりません。人材不足が混乱を収束させることができない理由なのです。

 乱では展望が開けないので変が求められているとのことです。乱とは大塩平八郎の乱に代表されるように、一時の混乱で大局を変えるまでには至りません。ところが本能寺の変に代表される変は、世の中を一気に変えてしまう動きとなります。今年の政局は間違いなく変が起きるので、総選挙後に政界再編成があると考えられています。

 政界再編成が起きなければ日本は持ちません。人には老荘青の時期があるように政党にも同じような時期があります。自民党は老政党で将来の展望は少なく、民主党は青年党でやや不安感があります。日本には壮年時代に相当する政党はなく、二つの政党による再編が最も変に近いものです。今年は変が起きる。期待感が拡がります。

 続いて開かれた交流会では、和歌山放送の誕生から現在までを写真で紹介してくれました。50年と一口に言っても長い時間のつながりです。人が50歳を迎えると壮年時代です。

 和歌山放送に勤続50年を迎えている二人の方の表彰もありました。50年も放送局に勤務した経験は財産で、放送業界のことは隅々まで知っているのです。
 組織も壮年時代に入ります。まだまだこれからの和歌山県を担ってくれる放送局であり続けてくれると思います。

 今の状況を打破するには乱では駄目で、変が必要だということです。変が起きるのは歴史の転換期ですから、現代日本が転換期に突入している時期であることは間違いありません。また変が起きなければ日本の未来は開けません。

【留学支援】
 留学支援サポートセンターのジールス。これから日本を支える若い人達の留学を支援する活動を行っています。多くの留学生を送り出していますが、経済危機の影響を受けて留学を希望する人が減少しているようです。また円高にも関わらず外国旅行者も減少しているようなのです。外国に行く経験だけで視野は広がります。留学する経験は人生を変えてしまうものになります。人の人生に関わる仕事をしているジールスの存在は、地域にとって素晴らしいことです。和歌山がジールスを通じて世界に広がっているのですから。

 英語教育や外国の都市の紹介など、外国留学以外にも世界に視野を向けるための活動を行ってくれています。
 今の時代、若い人達は日本一の言葉よりも世界を目指す、世界で戦うことが目標になっています。スポーツの世界ではこのことが顕著で、一流選手は世界に飛び出して活躍しています。ビジネスの世界でも同じです。ビジネスで世界で戦うには語学力が必要ですから、留学経験は戦う武器を持たせてくれるものです。

【式典】
 引き続いて某組織の発足式ありました。異業種交流会とも言える会が本日発足しました。
参加者は約40人だったと思います。様々な会社の経営者が参加していて、意見交換を図りました。本日参加したのは幹事役の皆さんでしたから、全会員約200人が集まる会合は今年6月に開催する予定となっています。
 
【その他】
 雇用問題、就職に関する問い合わせがあり対応しました。食の安全と衛生管理に関しての意見交換を行いました。

4/3(金)「雇用問題」

【法律相談】
 依頼者Hさん。親族間でのお金の貸し借りの問題が発生しています。裁判に発展していることから、これ以上関わっても問題は解決しないと考え、法律家のところに赴きました。

 複雑に絡み合っていた案件をひとつずつ話し合って行くと、大きく三つに整理できました。Hさんご夫婦も、複雑だと思っていた案件ですが、実は簡単な事案が三つ重なり合っていたことで、今後の進め方が明確になりました。専門家は問題の核心部分だけを抜き出して、その証拠書類だけを参考します。多くの書類を次々に読んでいき、この問題に関係しない書類の数々は封筒に入れて除外していきますから、残った資料は簡単になっていきます。必要な資料が少なくなることは、それに伴って問題は簡単に整理されていくのです。

 約1時間40分。話の道筋は整理できたので、後は具体的に手続きに入るだけとなりました。親族間で何年も話し合っていたことが、今日、解決の道筋が示されました。

 問題の整理方法と考え方、その裏づけとなる法的根拠。全て揃うと民事の出来事は意外と簡単に整理できるものです。この法律家の先生は以前、依頼者から話を聞いた段階でほとんど結果は見通せますと話していましたが、その通りの進め方でした。
 詳細は割愛しますが、リーガル的な考え方は参考になりました。

【昼食】
 同級生が経営する海星楼で食事をしました。先週、同級生が集まって花見をしたのですが、私は別の懇親会が入っていたため参加できませんでした。夜遅くまで盛り上がったようで、同級生の中から次々と楽しい企画が飛び出しています。そんな楽しい昼食でした。

【雇用問題】
 雇用問題は深刻化しています。和歌山県の有効求人倍率は、数字の上では近畿で最も良い数字になっていますが、実態は決してそうではありません。尤も和歌山県の有効求人倍率の数字にしても、和歌山県が改善されているものではなくて、他の府県の数字が低下していることから、落ち込み度合いの少ない和歌山県の数字が浮かび上がっているだけですから、雇用情勢は改善されていないと見るのが自然です。

 雇用問題は重要な問題ですから、雇用問題に詳しい方と約2時間話し合いました。話し合った結果を照合したところ、昨年の同時期と比較して企業の採用は大幅に落ち込んでいます。特に正社員の雇用はないのです。

 先日、ある製造業の経営者と話したことがあります。「メーカーからの受注がなく工場を休ませているのに、技術者と言えども採用は出来る状況ではありません」と話していたことを思い出しました。昨年の今頃だったら、「技術者が不足しているし、現場で働きたい人は採用したい」と話していたのに雲泥の差です。
 雇用どころか企業の存続に関わっています。工場が動かないことで物流も減少、結果として警備の仕事も減少しています。求人票の職種を見ても、そのことが端的になっています。いままで求人していた職種がなくなり、一定の資格を持っている専門職の求人が増加しています。ですから求人があるといっても専門職ですから、所謂、希望が多い一般事務の職種での採用は皆無に等しいのです。

 そして会社側から希望が多いのは営業のプロですが、仕事を探している人の中で営業を希望する人は少ないのです。対人関係を苦手にしている人が多いのか、営業と言うと「無理です」と即答です。適正がありますし希望していないのに、無理に営業の仕事に就いても長続きしませんから仕方ありませんが、事務職を希望しても仕事が巡ってくることは、余程の幸運に恵まれない限り困難です。

 企業の状況と雇用状況などの話しから、昨年よりも現在の雇用情勢は極めて厳しくなっていることが実感できました。併せて、いま解決すべき最も重要な課題であることも再認識できました。

【コーチング】
 コーチングの指導者との懇談の時間をいただきました。コーチングとは上司が部下を指導する時に活用される手法のように思っていますが、本当は経営者が判断する際に活用すると効果的だそうです。経営者は最終決裁者ですから孤独な決断を強いられます。内部で相談しても安全策の方向に向きますし、社長の権限が強力であればあるほど、周囲は意見を言えなくなるからです。

 そんな時、コーチングのコーチが側にいると、方向性を気づかせてくれることがあります。最終的に決めるのはトップ自身ですが、話を聞いたうえで自分の中にある迷いを消し、欲している方向性を示してくれるのがコーチだと思います。
スポーツ選手の場合が判りやすいのですが、元マラソン選手の高橋尚子選手には名伯楽の小出監督の存在がありましたし、水泳の北島康介選手には平井コーチがついています。
 選手の能力は勿論ですが、コーチがその能力を最大限に引き出しているので、世界レベルの素晴らしい結果が導き出されているのです。

 ビジネスの世界では個人の存在が目立つことは少ないのですが、コーチングを活用することはコーチが側にいてくれることを意味しています。いまを把握して考え方や決断を引き出してくれるコーチはビジネスの世界でも必要なのです。

【その他】
 ライオンズクラブ関係者の方の親族の告別式と、夜はお世話になっている方の身内の通夜式に参列されていただきました。ご冥福をお祈りしています。通夜式後、知人たちの懇親会に参加し、参加したみなさんと交流を深めました。

 お二人の方から就職に関しての相談を受けました。また起業するための資金調達に関しての相談もありました。昨年秋以降、就職と資金調達に関する案件が非常に多くなっています。

4/2(木)「地域活性化」

【地域活性化】
 金融機関の管理職の方と話し合いの機会を持ちました。金融機関の人事異動は原則三年以内になっているようで、知り合ったと思ったら転勤していることが多々あります。本日懇談したSさんも、平成20年10月に異動となっていたため、お会いしたのは半年振りのことでした。Sさんが見つけてくれて声を掛けてくれたのです。

 和歌山県を元気にする活動について話し合いました。開幕した関西独立リーグの紀州レンジャーズの存在が和歌山県を元気にしてくれていること。開幕戦は約1,200人のお客さんが、阪神タイガース二軍との練習試合には約1,400人のお客さんが、紀三井寺球場に応援に駆けつけてくれています。これは和歌山県に紀州レンジャーズが存在していなければ、これだけの人の交流がなかった訳です。試合のない紀三井寺球場にお客さんは来ませんから、これははっきりしています。確実に二日間で約2,600人のお客さんの移動が発生しているのです。

 人が動くことに伴ってお金も動きます。人とお金が行きかうことで地域の活力を生み、経済効果が見られるのです。プロスポーツで和歌山県を元気にする取り組みは好スタートを切っています。後は継続させることに重点を置かなければなりません。勝って強いチームと認知されることと、地域の取り組みを巻き込むこと。この二点に尽きます。

 Sさんの子どもは少年サッカーを習っています。ところが芝生のサッカー練習場は紀伊半島の中間地域にはないようです。県大会などの大きな試合は新宮市や和歌山市が会場になることか多く、地元地域での開催は設備がないため不可能なのです。子ども達にも気の毒な話ですし、地域にとっても人の交流の機会がないことはプラスではありません。
 設備にお金を掛けられる時代ではありませんが、少年スポーツとスポーツによる地域振興の目的がありますから、全く駄目なものではないとお思います。

 そして新エネルギーと環境保全による和歌山県の実力を高める方策についてです。和歌山県は自然に恵まれていますが、地域に存在している自然環境を維持するだけでは環境先進県とは言えません。能動的に環境問題に挑戦する姿勢と新エネルギーに関与する姿勢が望まれます。世界がグリーン施策に取り組もうとしている中、これが和歌山県を売り出す絶好の機会なのです。

 地方自治体だけでは出来るものではありませんから、民間企業との連携を図って能動的な取り組みが欲しいところです。口を開けて待っていても、県としての姿勢を打ち出さない限り進展はありません。新エネルギーによる地域振興と経済対策に挑戦したいところです。

【海南市議会議員補欠選挙】
 今月12日に告示となる海南市議会選挙補欠選挙に、友人の矢本渉さんが出馬することになりました。突然のことで準備期間は短いのですが、挑戦することに決定したようです。矢本さんは元海南市議会議員でしたが、体調を崩したため一度は引退していました。民間企業に勤めていますが、今回、補欠選挙の機会が到来し、また体調も戻ったため、再び市議会に挑戦することになったのです。友人として喜ばしい限りですが、現在も仕事を続けていて退職は今週末の土曜日の予定ですから、活動の期間は少ないのが懸念材料です。

 しかし元職ですから、全く一からの挑戦とは違います。短期間で実効性のある活動をして欲しいと願っています。本人から挑戦の話を伺い、挑戦の春の訪れを感じました。そう、春は行動の季節なのです。

【懇談】
 Sさんとの昼食を採りました。バザー用品をたくさん持ってきていただき、折角の機会ですから食事を共にしたものです。社会奉仕団体の役員をしているのですが、見えないところでの根回しとご苦労が多いようです。続いてKさんとの懇談。事務所を訪ねてくれたことから最近の活動について意見をいただきました。いつも元気になるように励ましてくれています。後ろ向きの話と前向きの話では受け止め方が全く違いますから、実はKさんの話を楽しみにしているのです。

 朝から姫路市まで仕事に行って戻って来たHさん。休み時間もなく仕事をしています。商業施設や物流倉庫についての話し合いを行いました。

 自己破産に関しての相談。収入が減少しているのに生活を切り詰めるのは限界があり、収入よりも支出が増えている方が増加しているようです。資金を借りたものの返せる目途がないので自己破産手続きに入った人がいます。今の苦しみから逃れるために、限界を通り過ぎたようなので仕方ないと思いました。幸い、ある法律の専門家が、手続きをしてくれることになり、しかも金銭的なものに配慮してくれることになりました。弱者の味方は意外と少ないため嬉しい話でした。

【打ち合わせ】
 夜は和歌山県にあって欲しいものを、どう実現させるかの打ち合わせを実施しました。欲しいものを実現させるためには自らの行動以外にありません。自分は動かないで誰かに頼るばかりだったり、アイデアを話すものの、具体化するための方策がなかったりすると、前を向いて進みません。思いながら、考えながら行動することで、実現させたいものを世に送り出すことが可能となります。
 今日だけでも、五つ以上のあって欲しいものが具体化に向けて動き始めました。
 県庁にも桜が咲き誇っています

4/1(水)「新年度」

【新年度】
 新年度が始まりました。寒さが戻っていますが、一気に春が咲き誇った感があります。新入社員が今日から出社しているように、社会に明るさが差し込んでいます。
 今日から福祉関係の仕事に行き始めた方からも連絡をいただきました。福祉職場で働くのは初めてなので不安でいっぱいな様子でしたが初日を迎えました。慣れない仕事で疲れがあるようですが、体力面よりも問題があります。それは賃金が少ないことです。過去の仕事経験の中でも最も賃金が低いようなのです。これでは将来的に生活ができないかも知れないとの不安感があるようです。福祉職場で働く人の低賃金解消は大きな課題です。

【森林】
 二酸化炭素を吸収してくれる森林に関して打ち合わせを行いました。地球温暖化の原因の一つとされている二酸化炭素を森林が吸収してくれています。ところが森林を維持管理しないでおくと、吸収効果はそれほどないようです。ですから森林の手入れが必要で、間伐材の伐採や太陽の光が土壌まで届くような管理も必要なのです。全国各地の森林の状況の資料を持って来てくれたHさんは、そのことを心配しています。誰かがしっかりと管理してくれないと森林は駄目になってしまうと話してくれたのです。

 産業としての林業で収益を保つのは厳しいと聞きますから、どうしても森林の管理までは及びません。地域で林業が成り立つしくみと県の施策、そして森林管理をしてくれるところが管理するような森林の流動性も考えるべきかも知れません。
 地球温暖化防止のカギを握っているのは森林、海、土壌などがありますから、上手く維持管理させたいものです。

【関西議員団会議】
 関西議員団会議幹事会に和歌山県の幹事として会議に出席いたしました。議題は来年の参議院選挙に向けた取り組みと、平成21年度の議員団研修会についてでした。今年は総選挙が控えていますから、現時点で参議院選挙は話題にも上りません。ところが平成22年の政権はどうなっているか分かりませんから、政権のあり方次第で参議院選挙はとても大切な選挙になります。

 来年も自民党が政権政党であるとすれば、参議院選挙は民主党にとって参議院の与党を守り二大政党制を目指すために、絶対勝利しなければならない選挙として位置付けられます。もし民主党が政権政党となっていたら、政権与党から野党に転落した自民党にとって、参議院で勝つことは政権奪還のために不可欠なことです。ここでも勝利できないとすれば政党の存在意義を問われることになりますから、極めて大事な参議院選挙となります。

 このようにどちらが政権政党になるとしても、総選挙の翌年の参議院選挙は政局を占う大事な選挙になるのです。総選挙の次の参議院選挙への備えも今から始まっています。特に比例区は全国区ですから、もう始動させる時期なのです。私達議員団としての支援者を決定し支援方法とスケジュールなどを確認しました。

 また議員団研修会は4月24日と25日の二日間、国会に行き、支持する藤原正司議員と意見交換をすることに決定しました。今回の懇談テーマは、国のエネルギー政策や太陽光発電の位置づけなどになる予定です。

 その他意見交換として、次回の幹事会では各自治体の特徴ある施策を紹介しあい、良い施策を持ち帰ることや、各議員の活動を紹介する媒体の紙面構成についても協議しました。

 新年度の初日。一年の計を立て、気持ちも新たにスタートを切りました。

【その他】
・夕方、年度末で会社が倒産してしまい仕事がなくなったと連絡が入りました。事前に知らされていなかったので突然のことで呆然としていました。ただ意欲までは衰えていないので、次の仕事を探したい気持ちを切り替えているのが救いでした。新年度厳しいスタートとなった方がいます。近く会うことにしました。

・バイオ燃料に関しての打ち合わせ。今月、和歌山県に東京から専門家に来ていただく予定ですが、その懇談内容について調整しました。

・道路問題の相談。私道の通行に関してのものですが、近隣間のトラブルが原因です。近隣であるがために法廷に持ち込むことは避けたいところです。言い分が対立しているので、お互いに譲歩し、歩み寄りがない限り話し合いでの解決は難しい感がありました。

・離婚問題に関しての相談。これもお互いの意見と利害が対立していますから難しい問題です。どちらも主張も譲りませんから、両者の思いは対峙しています。離婚問題の主な争点は、親権、慰謝料、養育費です。話し合いで済めば問題はないのですが、法廷闘争になると時間も費用もかかりますから、自分の活動時間が制約されますし費用もかかりますから、経済力とストレスに耐えなければなりません。前向きな問題へは対処すべきですが、後ろ向きの問題への対応は極力避けたいと考えています。

・着物文化を通じて地域活性化を図っている団体があります。和歌山電鉄貴志川線とも協働した取り組みを月一回行っていますし、和歌山市以外での活動も展開しようと考えています。この地域活性化の取り組みに関して協議しました。


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