11月28日(金) 「シャンソン」
【エフエムワカヤマ】
 一昨日、和歌山ハーモニカクラブの第一回演奏会が開催されました。コンサートの模様はエフエムワカヤマが収録してくれていて、12月に放送される予定です。感謝の言葉を届けてくれましたし、放送日を楽しみにしていると話してくれました。地域に根差したエフエム局が存在していることを嬉しく思った瞬間でした。
 今までであれば放送局から中々取り上げてくれなかったコンサートでも、コミュニティエフエムだからこそ取り上げてくれることがあります。全国最後発のコミュニティエフエムが和歌山市に誕生したことを改めて誇りに感じています。

【土地利用】
 土地利用に関して打ち合わせを実施しました。各地で開発計画が中止、または延期されています。しかし中心地などで商業施設や事務所棟になる大きさの適当な土地は少ないのが現状です。そのため有効利用を考えても話は進展していきません。
 土地利用に関して協議しましたが、事業規模に見合った用地を見つけるまでには至りませんでした。

【懇談】
 シャンソンディナーショーまでの時間、年末の風景について話し合いました。今年の年末は厳しくて冷たい風が吹き荒れています。リーマンブラザーズ破たん以降、鉄の価格は大幅に下落している上に、最近では価格がつかなくて取り引きが成立しなくなっている程だそうです。港の倉庫にはスクラップが保管されている倉庫もあるようです。古紙の価格も下落する一方で生計が成り立たないとの意見も伺いました。その上、デジタル機器の低価格化によって、そこに使われている素材の価格も下落しています。多くの職種が厳しい冬を迎えています。経済対策は緊急の課題であることが良く分かります。
 緊急経済対策と言っても、地方において年度内で完結できるものは道路工事や橋梁工事などに限られてきます。道路工事を前倒し発注して景気対策とする地方自治体は多いと思います。それ以外には見当たらないのが現状です。
 金融対策としての中小企業向けのセーフティネット貸付枠拡大でも、審査が厳しくて地方の中小企業に十分な資金は回っていない様子もあります。ですから地方においては公共投資に頼らざるを得ないのです。
 大きな政府ならぬ大きな地方自治体が地方の経済を支えている側面もあります。小さな政府が良いのかどうか、100年に一度と言われている経済危機に直面して判断は難しいところです。
 
【シャンソン】
 和歌山シャンソン協会の橋本佳代先生のディナーショーに参加して来ました。今回のディナーショーは15回目になります。始まった時の気持ちを忘れないで、今回も歌い、そしてこれからも歌いたいと話してくれました。

 橋本先生が15年前に和歌山市でシャンソンを教え始めてくれてから、シャンソンが和歌山市の文化として定着し始めました。15回目になるシャンソンが似合う季節のディナーショーは、シャンソンを愛する人達にとってすっかり年末の風物詩となっています。続けることの難しさを知る人にとって、15年目を迎えたシャンソンディナーショーの凄さが分かっています。
 いつもと変わらない橋本先生のユーモアのあるトークと今の季節のシャンソンの歌声を楽しませていただきました。ありがとうございました。
11月27日(木) 「講演会」
【懇談会】
 朝一番から懇談会を実施しました。前向きに事業計画を立てている経営者でも、地方においての資金繰りは困難な状態です。地元での資金調達は困難なため、先日、東京に赴いたそうです。和歌山県発の事業計画をきちんと説明したところ支援してくれることになったのです。一地方の課題ではなく、どこの地域発であっても全国に好影響を及ぼす事業であれば支援体制を整えてくれる東京の懐の深さに感心しました。
 和歌山県下の経済環境は良くありませんが、今日、懇談した経営者は事業を進めることのできる体制が整い明るさが見受けられました。

【議会前】
 平成20年12月県議会定例会を控えて、皆さんのところをお邪魔して意見交換をさせていただきました。今日の訪問活動は本当に「良かったなぁ」と実感できるものでした。やはり議会活動の基本は皆さんとの意見交換にあると確信しました。お忙しい中、突然の訪問にも関わりませず、応対していただいた皆様方に心から感謝しています。

 Tさん。活動報告書を持参させていただきました。先月10月、Tさんから皆さんに活動内容を伝えたいので議会報告書を持って来て下さいと依頼を受けていたのですが、忙しさを理由に今日まで訪ねていなかったのです。一か月も期間が空いたのですが、訪問を歓迎してくれていることが分かりました。一緒に活動することを楽しみにしてくれていた気持ちも知らないで、本当に申し訳ないことをしたと思っています。是非とも連携を図って地域が元気になる活動を実施することを話し合いました。

 Kさん。ご挨拶にお伺いしたところ驚くべき結末が待っていました。今朝、転倒してお亡くなりになっていたのです。信じられない思いでいっぱいです。いつも訪問した時には、歓迎してくれて政治論議をさせていただいていました。今日もそのつもりで伺ったのですが、全く違った再会になってしまい後悔しています。もう少し頻繁に訪問していたら、最後に一度だけでもお話が出来たのにと思っています。
 ただ今日、訪問しなければお亡くなりになったことを知らないまま過ぎていたかもしれませんから、Kさんは天国から「一度訪ねて来いよ」と導いてくれていたような気がしています。再び、議論を交わすことはありませんが、より良い和歌山市作りのため天国から力を貸して欲しいと願っています。

 Oさん。県の緊急経済対策について説明させていただきました。緊急経済対策として約30億円の補正予算が平成20年12月県議会に提案される予定です。和歌山県が元気になるためには公共事業は必要なので、大歓迎であることを話してくれました。締めるばかりではなく必要な公共投資はすべきです。ケインジアンの考え方を今の時代、復活させるべきだと思っています。

 Tさん。津秦天満宮の宮司さんには大変お忙しい中、応対していただき感謝申し上げます。貴志川線の課題、地元病院のあり方について、そして和歌山市の文化支援についてなどの話し合いを行いました。珍しい牛の石造やニレの木、小梅日記の作者の作品なども拝見いたしました。
 そして有難いことに新年の絵馬もいただきました。来年は丑年ですから、私にとって縁起が良いものだと思っています。宮司さんの話から、来年は飛躍の予感を感じています。
 皆さんの下を訪ねさせていただいき懇談の機会を得られたことに心から感謝しています。ありがとうございました。

【公共施設】
 県が保有している公共施設のあり方について話し合いました。収益性や集客が見込まれない施設、所謂箱モノは廃止して、民間に払い下げることが行財政改革に資することを話し合いました。
 ところが総論賛成なのですが、実務レベルになって行くと簡単に物事は進まないものなのです。私達の前に横たわっている壁の高さを感じますが、そこを突破することでこの先の姿が見え始めます。
 行政財産の見直しは損や得ではなく、地域にとって、ここに暮らし社会活動を行っている私達にとって好ましいことか否かが判断材料となります。

【訪問】
 市内のF先生を訪ねました。先日、大規模な講演会を実施した後でしたから、大変お忙しくされていました。先般の約一時間の講演に際しても、その話すネタを集めるためには、講演をする時間の数倍以上の時間と労力を費やしているのです。それは誰にとっても同じことだと思います。講演会では自分が実践していないことを話しても、聞きに来てくれた人の心に響くことはありません。自らの正義感に基づいた体験や行動を話しすることが、良い講演になるのです。ですから仕事や社会貢献活動の中の出来事の話をすると良いと思います。それは間違いなく一人だけの体験であり、他人が体験していない出来事に違いないからです。仮に朝、新聞で報道されている内容を夜の講演会で話したとしても、又聞きに過ぎませんから感動を呼ぶことはできません。
 自分の考えと体験を話すからこそ講演は素晴らしいのです。F先生と話していて、そんなことを思いました。

【訪問その2】
 お世話になっている市内の美容室を訪ねました。ところがいつもと様子が違いました。それは普段はお客さんで賑わっているのに、今日はお客さんがいなくて美容品の営業の方がいただけだったからです。何度も訪問していますが、お客さんがいないのは初めてのことでした。

 経営者は「今の経済状況は今でと全く違う」と話してくれました。お客さんが減少していても、お客さんが他の店に移っている感覚はないと言います。恐らく、美容室に行く回数を減らしていると思います。バブルの時代もクリアしてきた経験を持ちますが、バブルの後遺症の時代よりも、今の方が経済環境は格段に良くないそうです。「得体の知れないものが存在している」ような感じがあり、社会に閉塞感が漂っているそうです。

 このような状態が発生したのは、今年の9月位からだそうです。丁度、リーマンブラザーズが破綻して世界経済の失速が現実のものになった頃からなのです。何度も書いていますが、和歌山県の経済であっても世界経済と直結していることを思い知らされる結果です。
 私達の行動は世界に直結していることを実感します。

 ところで経営者として今の閉塞感の漂う経済環境の脱出する予感は、「今のところ全くない」そうです。
 数字や調査結果と違って、これが和歌山市内の事業所達の現実だと思います。経済活動や消費活動は現場で行われているものです。直接意見を伺う機会はやはり大切です。それは数字や調査結果を第三者に話しても机上の感覚から脱するものではありませんが、現場の方との意見交換は、話し相手として自分の体験として消化できます。今度は自分の言葉として誰かに伝えることができるから迫力が違うのです。

 霞が関の考え方と地方経済は違うと言われることがあります。地方都市に置き換えると県庁や市役所で思っていることと事業所現場で起きていることは違うのです。管理部門に上がってくる数字から政策を判断しては現実への対応となりません。現場の皆さんの意見を聞いて、そこに対応するような施策構築の必要性を感じました。

【訪問その3】
 市内の某自治会長を訪ねました。もう政府や地方自治体には期待していないと話してくれました。いまや政府に対しての不信感が極まっているようです。長年この国で生きていて、人生の集大成の時期にこのような仕返しをされるとは思ってもいなかったと話してくれました。
 しかしこれらの言葉は笑顔で話してくれたように元気いっぱいです。早寝早起きで健康を維持していますし、日々これ感謝、一日一生を心掛けて仕事をしています。会長のところを何時訪問しても歓迎してくれますし、いつも教えられることが多いので楽しみにしています。

【議会報告会】
 夕方から議会報告会を実施しました。お仕事でお疲れの中、約40人が参加してくれました。ありがとうございます。内容を簡単に掲載します。
 平成20年12月県議会定例会が来週から始まります。今回は経済対策議会とも言えるもので、補正予算30億円の提案が予定されています。年度内予算ですから即効性があり年度内で仕上げられる公共工事は道路工事になります。和歌山県内の経済事情を考えると補正予算によって公共事業を拡大し、資金を地域に回す必要があります。小さな政府からの転換の姿になりますが、現在、公共事業は絶対に必要です。現状を打破しなければ、地域は壊滅状態になってしまい、その後に行財政改革で地方自治体が立ち直ったとしても、民間の力が絶えていたら地域力はなくなるからです。

 先のお金も大切ですし、将来のお金も大切です。その価値を天秤で量り今を乗り切ることがより将来につながると考えたら、今の投資を惜しむべきではありません。
 また今月29日に紀州レンジャーズの監督を発表します。新監督は和歌山市出身の藤田平さんに決定しました。プロ野球で2,000本安打を放ち、阪神タイガースの監督経験もある郷土の誇りです。プロ野球監督経験者に紀州レンジャーズの監督に就任していただくとで、活動に弾みがつくものと考えています。スポーツで和歌山県の盛り上げを図りたいので、地元から盛り上げて欲しいと思います。ありがとうございました。

【松本恵昌さん】

(講演していただいた松本恵昌さんと)
 夕方から勉強会として報恩時の松本恵昌さんに来ていただき「現在を生きる」をテーマに約1時間、話をしていただきました。宝石のような教えが散りばめられていた時間をいただきました。濃い内容でしたから全てを記すことはできませんが、以下、いくつかの点について私の感想を述べることにします。いずれも私見ですから、考え方におかしな点があったとしても全て私の責任です。
・信じる心
 童子は疑いを知らないで信じる心を持っているのに大人になると、疑いの心で物事を見るようになってしまうことがあります。松本さんの子どもが幼い頃、近くにあった養鶏場で鶏の卵をいただいたそうです。ある日養鶏場のおばさんが「温めるとひよこが生まれるよ」と言ったそうです。自宅に戻って直ぐにコタツに入り、それから三日間卵を胸に抱えて温めていたそうです。この事例は、疑いのない素晴らしい行動だと思います。
 大人になってから、人の言うことを信じて本気で行動を起こすことはどれ程あるのでしょうか。大人になって失うものがありますが、「信じる心」もそのひとつかも知れません。
 でも人を信じることで何かが生まれることもあります。私達は信じることで次の行動に移せますが、疑っていると怖くて次の行動を起こすことはできません。不信感は行動につながりませんが、信じることが次の行動につながります。

 見えないものを信じることの大切さを信じられないのであれば、幼い頃の出来事を思い出すと良いのです。そこでは何も疑わないで、一心に遊んでいた自分に出会う筈です。小さい頃の自分が信じて行動していたのですから、信じることをもう一度取り戻すことができる筈です。何故なら、大人になった自分は、あの頃よりも賢くなっているに違いないからです。

・この時間
 松本さんの講演は時間にしてわずか一時間でした。人生の中の一時間ですから一瞬です。しかも初対面の人が大半で、講演会が終わった後に会うことのない人も大半だと思います。
 そう思うとたいした時間ではないと思えます。しかし、人と人とのご縁はそんなものではありません。人生における2008年11月27日の午後6時から7時までの松本さんのお話を聞くことのできる一時間は、たった一度きりのものです。後にも先にもありませんから、とても貴重な一時間なのです。

 そして三世の考え方を持って講演会に挑むと、心構えは違ったものになります。三世とは過去、現在、未来の三つの世界を指し、三つの世界はつながっていて何かの縁で結ばれていると言うものです。この一時間を大切にすることが未来に影響を与えてくれます。時間を大切にするとは、一時間の話の中で何か自分の糧になるものを掴もうとする気持ちを持つことです。今まで自分の中になかった考え方や価値観を持ち得たなら、それはこの一時間を大切にしたことになり、未来の自分の考え方と行動に変化をもたらしてくれます。

 過去も同じです。過去の出来事は変えることはできませんが、自分の考え方が変わることでその出来事の意味は違ったものになります。過去のある時点に不幸な出来事かあったとして、それを後悔して一歩を踏み出せなった人が、不幸な出来事を克服したことに対して自信を持つことで、その出来事があつたから今があると思えるようになります。出来事の意味を変えたら今も、これから先も変わっていくのです。
 この時間は一瞬かも知れませんが、三世と関わっていると思うと真剣味と心構えは違ってきます。

・食べること
 私達は食べることで人としての身体を維持しています。食べるとは人間以外の動植物の生命をいただいていることです。魚やお肉、野菜や果物は全て生きていたもの達です。
 そんな大切な生命の塊である食べ物ですが、その生命を犠牲にしてはいけせん。生命を犠牲にするとは、食べた私達のその後の行いが正しくないことに向かうことを指します。人の道を外れた行いをするようでは、何のために私達のために動植物が生命を差し出してくれたのか分かりません。
 動植物たちは私達が正義の道を歩くことを願って、大切な生命を食として差し出してくれているのです。
 私が明日、社会的正義になるような行動を起こしたら、動植物の生命を供養することになります。もしそうでなければ、動植物の生命は犠牲になってしまうのです。同じ食する行為でも人の行動によって供養と犠牲に分かれます。食の結果を犠牲にしてはならないのです。生命を供養する気持ちで食事の後に行動したいものです。

・反省
 反省とは自分の姿を鏡に映しだすようにして見ることを言います。結果を以ってあれこれ言うことが反省ではありません。現実のものとなった結果は他人責任ではなくて全て自分にあるのです。ですから反省とは自分の姿を見つめ直す行為なのです。
 そして鏡に映した自分に悩むことがあった場合、そこから前に一歩踏み出すことが大切です。反省して一歩踏み出すことが結果から学ぶことになります。

・寸心
 人は大いなる展望と向上心を持つ必要があります。なれないと思うとそこに到達できませんし、なれると思うと少なくとも今よりはその位置に近づくことが出来ます。展望を持つと現状とのかい離に心を悩ませることがあります。展望を持たなければ悩みはありませんから、悩むことは向上心の現れなのです。全ての人は悩みを抱えていると思いますから、それは全ての人が向上心を持っているとも言えます。ただ克服する方法が分からないだけです。
 そんな時は心を少し開いてみると困難を乗り越えられる道が開きます。困難は人に相談することは出来ても、誰も肩代わりしてくれません。自分で乗り越える以外に困難から逃れる方法はないのです。祈りの継続は願いに昇華してくれます。

・神様、仏様
 困った時には神様、仏様とお祈りすることがあります。普段は神仏を信仰していなくても神様、仏様になりますから心とは不思議なものです。ところが困った時の神頼みは通用しないのです。
 困った時に神様、仏様に助けてもらうためには、普段の人としての努力が必要です。試験を受けた時に解答が分からない場合、「神様、仏様」にお願いしても解答は頭に浮かんでこないのです。何故なら、全く勉強していない分野の問題に解答しようとしても、思い出す知識は何もないからです。
 神様、仏様が助けてくれるのは、勉強して覚えたけれども試験の時に忘れてしまっている場合です。記憶していたものが忘れていた場合、「神様、仏様」にお願いすると思いだすことがあるのです。これは努力をして一度は覚えていた知識なので思い出させてくれるのです。

 まず努力して知識を頭に入れておく。そして困った時に忘れている知識を思い出させてくれるようにお願いするのが正しいお願いのやり方です。努力している人の下に神様、仏様は訪れてくれます。

【懇談会】
 夜は飲食団体の懇談会に参加しました。理事長は就任して以来、延べ一週間をかけて新宮や田辺、橋本などの支部を巡回してきたそうです。これも直接の現場を訪問し組織構成員の方と意見交換したことで現場が抱えている問題点の本質が分かったと言います。
 そしてお互いの顔を知らない状態で電話によって情報交換するよりも、一度は顔を合わせておいた方が後の仕事が容易になります。理事長は現場を大切にすることを方針に掲げています。やはり現場第一主義。現場を訪ねることから活動の全てが始まります。
11月26日(水) 「献血」
【献血】
 ライオンズクラブの社会奉仕活動の一環として献血活動を実施しました。場所は和歌山市内のスーパーイズミヤ。会員で献血の呼び込みと献血活動を行い、私も400mlの献血を行いました。献血例会の都度、献血を行っているので三か月に一度は献血を行っていることになります。日本赤十字によると現在血液は大幅に不足していて、民間病院を初め全く足らない状態が続いているそうです。ですから日本赤十字としては献血活動ほど有難いものはなく、ライオンズクラブの活動に感謝の気持ちを述べてくれました。

 イズミヤに来てくれたお客さんは協力的で、たくさんの人が献血に協力してくれました。
 血液の比重が軽くて献血できない人も、「無理なら成分献血などを行いたい」と話してくれるなど、社会に貢献したいと思っている人が多いことに驚きました。
 献血活動は、自分が体験できる最も身近な社会貢献活動のひとつです。血液の提供で社会に貢献できていることを実感できますから、一度体験した人は何度も献血している人が多いようです。
 和歌山ゴールドライオンズクラブでは年間4回の献血例会を実施して、社会に役立っていることを実感しています。これからもより一層の取り組みを行いたいと話し合いました。

【器量】
 ある団体の会長と懇談しました。会を運営していると毎日のように問題が発生するもので、それらへの対応に追われていると言います。対応の仕方は様々ですから一様には行きません。問題を解決するためには度量を大きく持つことが大切です。自分の立場を守ることを前提としたり、自分の主張を押し通そうとする態度では解決は図れません。
 「一升枡には一升の酒しか入らない」と話してくれましたが、自分の器量以上の対応はできないのです。器量の大きな人はどんなも問題にも対応できますが、器量のない人は問題を解決させることは難しいのです。
 相手の意見を聞いて尊重し思いを受け止めるだけの器量があれば、解決困難な問題でも「あの人が相手だったら仕方ない」と思うものです。誰が関わるかによって結果は違って来ます。

【難しさ】
 ある問題を前向きに進めようとすれば、現代社会において一人や二人で解決出来る問題は少ないことから、どうしても複数人の協力を得ることになります。最初はAとXの二人で仕事を初めたとして、AのパートナーBが加わり、その先にいるCも関係し始めることがあります。一方Xも友人Yを連れてきて、その先にいるZも引き込むことがあります。

 このような場合、AとXは信頼関係がありますが、先に行くに連れて信頼関係は薄くなって行きます。AがZを信頼する根拠はAがXを信頼していることにあります。AとZが直接的に信頼関係にあるのではないのです。ここがチームで仕事をしていく上で難しいのです。仕事を進めるためには複数人が関与する場合があり、しかし人数が増えるにつれて信頼感は希薄になって行くのです。信頼は中心核から離れていくほど小さくなり、そしてその円周の先は見通せなくなります。先の見通せない不安と相手を信頼しようとする気持ちの葛藤から抜け出すのは容易ではありません。
 難しいのは石橋を叩くだけなら良いのですが、叩きすぎて石橋を壊してしまい、それを見て渡らなくて良かったと思うのは間違いだということです。石橋を叩たかなかったら、その橋を渡れていたのですから、見える光景辿り着く場所も達がったものになっている筈です。信頼している相手のその先の人も信頼できる器の大きさも時には必要です。

【その他】
信用保証協会の審査について。政府が融資に関してセーフティネット枠を設けていますが、審査を通過させるのはそれほど簡単なものではありません。本当に困っているところにお金が行き渡らないような気もしています。
県立医大に入院していた方が本日退院しました。お見舞いに行ったことに深く感謝してくれました。「私には子どもがいないので自分の子どものように思っています」と嬉しい話をいただきました。こちらこそ嬉しい言葉を頂戴したことに感謝しています。
11月25日(火) 「良い循環」
【懇談】
 平成21年2月、60歳で会社定年を迎える先輩と懇談しました。長く務められたことに心から敬意を表します。長い期間の会社勤めの中には耐え忍ぶことが多々あったようです。
 組織においては個人の意見を取り入れてくれる機会はそれほど多くないので、苦労したこともあったようですが、健康と安全に関しては見事に仕上げてくれています。

 長年の経験から言うと、最近の社会の傾向としてコミュニケーションが希薄になっていると伺いました。情や思いやりよりも成果と実績を重視していることから、同僚や事業所間の関係が表面化していると感じているようです。仕事だけの関係だとそれ以上に発展することは稀です。ところが仕事を契機に個人的な付き合いに発展すると、それ以上に仕事が拡がる可能性の芽がでてきます。それはミーティングであったりコーヒーブレイクであったりしますが、一見、無駄に思える時間が次につながる何かを生み出してくれます。無駄の少ない仕事は、その仕事の成果は挙げられるかも知れませんが、次の仕事につながらない場合があります。それは成果を挙げられても人間関係を構築できていないからです。仕事の過程が楽しいものであることが、次も一緒にやろうという気持ちになります。
 また一人昔を知る人が会社を去ることになりました。

【告別式】
 知人の皆さんの告別式が執り行われました。友人の父親が癌との闘病の末、お亡くなりになりました。最近体調が優れないと聞いていたのですが、これほど急に容態が変化するとは思いませんでした。まだ69歳、これからの時だっただけに残念です。元同僚の皆さんの寂しそうな顔が心に残りました。

 Aさんの訃報は突然でした。元気だったことから何か急変があったと思います。今も信じられない思いがしています。そしてYさんの訃報。Yさんも癌闘病だったのですが、長い闘いの末、今日の時を迎えました。誠に残念です。4件のご不幸事が重なりましたが、皆様方のご冥福を心からお祈りいたします。本当にありがとうございました。

【良い循環】
 行いの良い人とつきあっていると良いことが起きると言われます。しかしそれらの人とつきあおうと思うと、自分の行いを良くすることが第一です。自らの行いを正しくすると楽しいことが周囲で起こり始めます。皆さんからそれらの言葉を聞くことはとても楽しみです。良い循環が次々に起きることが楽しみですし、自分の周囲で良い循環が起きていることを感じられることは、自分の行為が間違っていないことを確認することになります。
 もし不都合な事態ばかりに遭遇すると感じたら、それは社会や接する相手の責任ではなく、自分に非があると思った方が良いのです。周囲の出来事を他人の責任だと思っていると、その不都合な循環から逃げることはできません。しかし自分の心と行動を変えることで良い循環を呼び込むことができますから、もし良いことが起きていないとしたら、今直ぐ行動を正したいと思います。

 「ご案内いただいたシャンソンコンサート、五人で行ってきました。ユーモアたっぷりでとても面白かったです」
 これは麻薬患者を社会復帰させるために、ゴールの見えない息の長い活動をしている方からいただいた言葉です。活動をサポートしてくれている方達と一緒にコンサートに行ってくれたのですが、日常生活の中では味わえない音楽を楽しんでくれました。

 「イベントに行ってきました。皆さんの喜んでいただき笑顔を間近で見たら、やはり私の生きる道はここだと分かりました。人に何かを伝える、言葉の仕事をしたいと強く思いました。言葉の力、声の力、話すことの大切さを全国の皆さんに聞いていただきたいです。子どもから大人まで、これだけ乱れた世の中を立て直すのは言葉の力が絶対に必要です。言葉イコール生き方ですもんね」

 超一流のスポーツ選手や芸術家など特別な人は別として、私達は言葉で相手に思いを伝えることができます。言葉を通じて温かさを感じたり、優しさや強さを感じたりします。
 しかし言葉の力は、その言葉の中に自分の体験が宿っていなければなりません。自分が体験していないこと、例えば自分にボランティア体験がないのに、ボランティアの素晴らしさを伝えても、ボランティアが地域を変えると訴えても、決してその言葉は相手に響きません。

 言葉を相手に伝えるためには、自らの行動体験という裏付けが必要です。行動体験があって初めて言葉に力が宿るのです。自分が困ったり悩んだり苦しんだりした経験。多くの人と接した経験、多くの人の悩みの相談を受けた経験。これらの体験全てが自分の言葉になって現れるのです。
 友人は「言葉の力、イコール生きる力」だと定義づけてくれましたが、生きる力とは自分が歩いてきた人生そのものです。それを伝える手段が言葉なのです。真剣に人生を歩いてきた人の言葉には力が宿っています。

 スポーツ選手や音楽家が、その才能を持って、観ている相手に生き方や感動を伝えるように、私達の言葉も、時には相手に何かを伝えることができます。
 まだまだありますが、周囲に嬉しい出来事が起きていることは、今が間違っていないことだと認識しています。良い循環をこれからも大切にしたい。嬉しい言葉からお互いに生きている意思が伝わってきます。

【懇談会】
 夜は懇談会を実施しました。テーマは和歌山県の将来について、世界遺産の活かし方、仕事で大切なものなどでした。
 仕事は人が行うものですから、機械的に進むものではありません。まして効率性や結果だけを評価するものではありません。人は組んだ相手と、これからも一緒に仕事を行えるか否かを評価します。次につながる仕事とは信頼関係を構築できる仕事を言います。その要素は、最後まで責任を持って仕上げること、パートナーを裏切らないこと、金銭面でのトラブルを起こさないこと、などです。これらを仕上げられる仕事が次につながるのです。
 小さな人物は成果を自分の手柄にしようとする余り、チームよりも個を重視する傾向が強いようです。

 本当に仕事をした人は自分が主張しなくても周囲が分かっています。「私がやりました」と言う人よりも、「仲間に助けられて結果が得られました」と言った方が実は信頼を得られます。そんなセリフを発しても、仲間がやった仕事だからその人は能力が足りなかったなんて思いはしないものです。周囲を立てることで周囲と一緒に自分の評価も上昇するものです。
11月24日(月) 「Tさん」
【Tさん】
 寒さが厳しくなってきました。癌と闘っているTさんの自宅を訪ねました。先週初めに病院を退院して自宅治療を行っていますから様子をうかがって来ました。
 抗がん治療で辛そうに見えました。体調の良い日とすぐれない日があるようで、今日は比較的話が聞ける体調だったようです。病院で治療を継続する道もあるのですが、本人の「自宅に戻りたい」との強い希望で自宅に戻って治療を続けることになったのです。入院先の県立那賀病院では地域医療に力を注いでいるため自宅に戻っても入院と変わらない治療体制と本人とご家族に安心を提供してくれています。24時間、患者さんからの相談に対応する体制を整えてくれているので安心感があります。

 Tさんが自宅に戻って治療を継続することが可能になったのは、本人の意思、食欲があり自宅でも栄養を摂取できること、そして地域医療の観点による病院の支援体制が整っていることからです。
 奥さんは看病を続けていますし、現在は名古屋から長男が帰って来ています。家族が温かく見守ってくれていることは心強いものがあります。
 詳しく繰り返すことはしませんが、Tさんは目の奥に癌細胞が発生し、それと闘っています。頭痛の酷い状態が続くことから精神を集中することが困難で、闘病生活で大切な気力の充実が心配です。ゴールの見えない闘いですから気力を保つことは難しいのですが、それでも病気に負けない気力を持ち続けて欲しいと願わざるを得ません。
 もう一度、大好きな仕事をしたいと思っているTさんですから、その願いは神様が聞き届けてくれることと信じています。
 見えないところで、みんなTさんのことを応援しています。

 Mさんは「最近音信がないのは元気になったからだと思っていました」と強く心配してくれています。Nさんは「自宅にお見舞いに伺いたいと思っています」と遠い地から心配の声を届けてくれました。Yさんは「家族と同じように近いTさんが癌と闘っていることに心が痛みます。近くにいるのに会えないのは辛いです」と無念な気持ちを届けてくれています。
 Tさんを思う全ての人の気持ちは直接Tさん届いていませんが、心の通信手段で温かい気持ちが伝わっていると思います。医療知識のない私達は何も助ける術はありませんが、気持ちで支えているつもりです。大丈夫だと願う強い気持ちは必ず伝わると信じています。

 今日の話でも、Tさんは聴こえていますが反応は少なかったのです。それは抗がん剤の辛さから話をするだけの力がなかったようです。それでも別れ際に握手をした時に「エネルギーをもらったよ」との声を聞くことができました。私は「きっと大丈夫。大丈夫」と同じ言葉を繰り返すだけでしたが、一緒にいる時間が何故か懐かしく、そして嬉しい声でした。
 季節を感じられるように今日、ボジョレーヌーボーを届けました。飲めるかどうか不安でしたが「夜、楽しみに飲みます」と喜んでくれました。「来年も再来年も、その年のボジョレーヌーボーを届けられますように」。この思いが雨模様の天に届いていることを確信しています。

【懇談】
 オバマ民主党のアメリカ経済について意見交換を行いました。経済は実態も大切ですが、気持ちの部分も大切です。弱含みの発言や態度では経済は上向きませんが、リーダーが強い意思を持って経済対策に立ち向かうとすれば事態は好転する可能性があります。経済対策にシフトした人事の動きがありますから、国民も通貨自体も国がどこに向かうか注目して反応することになります。

【その他】
和歌山市を音楽で元気にしたいと願って活動しているOさん。今日も元気に走り回っていました。今年も12月にクリスマス演奏会を実施すると話してくれました。12月14日の日曜日の夜に、今年も素敵な歌声が夜空に響くことになります。
お寺の住職であるMさん。「最近も、元気にしているのかなぁと家内で話していたのですよ」と訪問を喜んでくれました。「和歌山大学に観光学部ができたし、協力して地域を元気にしてもらいたいね。和歌山市には温かくて強いリーダーが必要だね」と期待を寄せてくれました。

【通夜式】
 通夜式に参列いたしました。癌治療のため闘病生活を送っていたのですが、力が尽きたのが残念です。本当に癌は恐ろしい病気です。この病気から開放される時代が来て欲しいと思います。安らかにお眠り下さい。
11月23日(日) 「交渉」
【交渉】
 人の世の不思議があります。同じ物事を進めるのでも、誰が実施主体となるのか、誰が交渉窓口になるのかによって結果は違ってくるのです。そんな事例を目の当たりにしました。ある事業を実施するに当たって発起人の一人Aさんがある会社Bを訪ね協力を求めました。Aさんが会社Bを担当したのは、Aさんが「会社Bを良く知っているから」と事業所内でAさんの発言があったからです。事業所ではAさんの言葉を信用して会社Bとの交渉を任せたのですが、会社Bが取引の断りを入れてきました。結果として交渉は上手くいきませんでした。それには理由があったのです。

 確かにAさんは会社Bを知っていたのですが、会社BはAさんのことを信用していなかったのです。それは以前、会社Bに対してAさんがトラブルを押し付けたことがあったのです。仕掛け人であるAさんはそのことを忘れていたのですが、被害者の会社Bはそのことを忘れていないのです。何事も、被害を受けた人は加害者のことを忘れることはありません。この事業所ではAさんの話を信頼して会社Bとの交渉を任せたのですが、過去の調査をしなかったばかりに交渉に失敗したのです。
 しかも会社Bは有力者であり、ここを押さえておくことが次の段階に進める大切な相手先だったのです。

 誰が担当するのかがその後の展開に関して、如何に大切であるかを知ることができる事例です。メールやインターネットという手段はありますが、重要な案件の仕事や交渉は人と人が会って行うのが基本です。重要な案件が飛び込み営業で成立することはまずありません。飛び込み営業ではキーマンとなるような重要人物に会うことは難しいのは言うまでもありません。
 重要人物に接触するためには、その人と信頼関係のある人に紹介してもらう以外に方法はありません。ですから接触を図りたい相手を誰から紹介してもらうのかがポイントになります。

 優れた新技術、素晴らしい商品は世の中にたくさんあります。しかし世に出ることは少ないのです。それはポイントとなる人物につながらないことや、開発資金と比較して営業や宣伝費用にお金をかけないことが原因です。画期的な技術や素晴らしい商品が完成しても、それだけでは世の中が認めてくれないのです。お客さんに使ってもらって初めて価値のあるものに変化し、開発者に収益が生まれるのです。開発者は自信がありますから、良いものであれば世の中の全ての人がその良さを分かってくれて、購入してくれると思っています。そんな筈はありません。お客さんに届けることは新しい技術開発と同じくらい困難なのです。

 紹介するだけ、つなぐだけの行為を簡単に考える人が多いのですが、それが新しい商品が社会に認められるか認められないかの分岐点になりますから、とても重要なポイントなのです。優れた人脈を持っている人や、営業力とサービス業の力を持っている人は引く手数多です。会社が求めている人材で良く聞くのが「営業ができる人材」または「一流の接客ができる人材」を求める声なのです。ひとつの分野の中で秀でることの強さが分かりますし、同時に、ひとつの分野を極めることの難しさも分かります。

【その他】
中小企業対策としての融資施策に関しての打ち合わせ。
闘病中のTさんと久しぶりに話しました。
就職問題に関して就労支援に携わっている方と話をしました。雇用情勢は改善の見込みが立っていない状況にあるようです。本来、年末に向けて華やかな季節に向かうのですが、今年はやや雰囲気が違うようです。
11月22日(土) 「チャーターナイト」
【朝会】
 朝に会合を行い、金融や経済について議論を交わしました。経営者は月末や年末の支払に向けた資金繰りを行っています。支払が遅延することは信用をなくすことを知っているので、一日でも遅れないように事前対策を行っています。懇談において、どこの会社でも資金繰りには苦慮していることをうかがい知ることができました。増資、担保の確保、借り換えなどの方策を検討していますが、いずれも金融機関の審査が厳しくて上手くいっていない様子があります。如何に金融が重要なのか、改めて知ることになりました。
 
【チャーターナイト】
 岩出市で活動を行っている岩出ライオンズクラブの結成20周年記念式典、所謂チャーターナイトにお招きをいただき出席しました。20年もの間、岩出市を中心とした奉仕活動に励んできたことに心から敬意を表します。素晴らしい快挙です。結成20周年というと結成時期は昭和63年ですから時代の流れを感じます。昭和最後の年に誕生した岩出ライオンズクラブが平成の時代の岩出市を駆け抜けています。

 今年のライオンズクラブ国際協会のテーマは「奉仕で奇跡を」です。様々な困難が立ち塞がる奉仕活動を継続させること自体が奇跡ですから、ライオンズクラブが存在している地域が奇跡のまちだと思います。
 特に感動したのは岩出ライオンズクラブの角会員の快挙です。結成した時からのメンバーで、結成してからの20年間、例会に一度も欠席したことがないのです。本日は皆勤で表彰を受けていましたが、角会員の20年間の皆勤賞はその上を行く奇跡のような活動です。

 チャーターナイトとはライオンズクラブの活動の節目に開く式典で、一般的に5年刻みで開催されます。そんな5年に一度の節目の式典に参加させていただき、一緒にお祝いさせていただくことも奇跡のようなものです。
 和歌山県内各地の経済状況は良いとは言えないため、本業以外に奉仕活動を続けるには厳しい環境になっています。個人がそれぞれの会社が地域社会にお世話になっていると強く思っていないことには、とても活動を継続させることはできません。会員の皆さんは奉仕活動こそが地域社会と世界に必要なものであり、そのことが長期的に会社を発展させることを知っているのです。

 話はそれますが、鍵山秀一郎さんの精神を受け次いでいる経営者の皆さんが、今朝7時から和歌山市内の高校のトイレ掃除に出掛けています。参加費500円を支払って、寒い中トイレ掃除活動を行っています。損得を考えると、子どもが通ってもいない高校のトイレ掃除を行えるものではありません。トイレ掃除から感謝の気持ちや子ども達の笑顔が浮かぶから、それを楽しみに実施しているのです。感謝の気持ちを持った日常生活を過ごしていると、頼まなくてもいずれ自分のところに帰って来るのです。

 ライオンズクラブの活動も同じです。金銭の持ち出しばかりですし、例会や奉仕活動に貴重な時間を割くことになります。利益を求めるのであれば本業だけに力を注ぐと良いのですが、それだけでは学べないものを奉仕活動から受け取ることが出来るのです。
 岩出ライオンズクラブの活動は30年、40年とこれからも続いて行きますが、現会員から奉仕の精神を受け継ぐ後輩会員が増えて欲しいと思っています。岩出市は町から昇格して3年が経過しています。市に相応しいライオンズクラブの精神を持ち、活動を継続させています。結成20年、誠におめでとうございます。

【懇談】
 健康と疾病予防に関して懇談しました。健康を保っていると病気を防ぐことにつながりますし、病気にならないように疾病予防に心掛けておくことが大切です。最近の生命保険はメタボリック症候群であれば加入できないなど、成人病の怖さが認識され始めています。
 メタボ予防や疾病予防のための取り組みを始めている人がいます。地域から病気で悩んでいる人を少なくなれば、健康で明るい地域になりそうです。
11月21日(金) 「写真展」
【写真展】
 カメラの西本ギャラリーで写真同好会による写真展が開催されています。有難いことにご案内をいただいていたことから会場を訪問しました。毎月一回撮影会を行っているように熱心な活動を行っている同会ですから、作品も素敵なものでした。作品を見ると色彩と構図から撮影者の感性が溢れていることが分かる程でした。今日は作者の皆さんが自分の作品の案内してくれました。

 写真は絶好のタイミングと、そのタイミングを逃さない感性の為せる業だと実感しました。時間の一瞬を切り取るのが写真です。二度と訪れない瞬間を自分の感性を持って鋭く切り取ったのが写真作品です。全く同じ作品はあり得ないように、同じ撮影会であっても全ての作品はそれぞれ違った訴えをしてくれています。見る人の感性によって解釈が違うように、一瞬の芸術である写真は受け取り方が違います。そこが楽しいのだと思います。
 展示された作品に関して自分の意見を述べられますし、正解はありませんから自由な解釈ができるのです。そこから会話が拡がり、作者も気付かないような意味合いを持たせてくれることがあります。評価する人によって作品の価値が変わることから奥行きが深い趣味が写真なのです。
 本日ご案内していただきました皆様に感謝申し上げます。

【懇談】
 引き続いて歩いて某企業をお邪魔しました。丁度社長が打ち合わせをしていて、その仲間に加えていただきました。それによると昨今の経済情勢の悪化から、総売り上げは低下しているようです。今まで通りの仕事をしていても仕事の受注は減少し、しかも受注を受けるためには価格を下げる必要があり利益も減少しているようです。
「会社を興して今までの中で一番厳しい時代を迎えています」と話してくれた様に、今日を乗り切ること、年末を乗り切ることが大事な状態です。
 年末にかけて東証一部上場企業のいくつかは倒産すると聞いていますが、年内を乗り切ることが企業の命題です。従来あった事業の大きな柱だけではなくて、今の時代が求めている事業の柱が必要です。そしてやがて従来の仕事よりも、今取り組み始めている仕事のウエイトが大きく育つような経営をしたいと話してくれました。
 和歌山県内の経済情勢を見ると簡単には上昇しないと言わざるを得ない状態です。

【エフエムわかやま】
 平成20年4月に開局したエフエムわかやま。早いもので半年が経過しています。全国の県庁所在地の市として最後発となったコミュニティエフエムですが、和歌山市のリスナーに認知され始めています。運転中にはバナナエフエムを聞いているという人も増えているように、今では地域にとってなくてはならない存在になっています。
 バナナスタジオを訪れた今日、生放送と収録をしている場面に遭遇しました。活き活きとした生放送と、じっくりと味わえる収録番組。地域の元気は各自の取り組みの積み重ねが支えていると感じました。

【SL祭り】
 明日、岩出市で懐かしの蒸気機関車の展示会があります。岩出市の職員さんが、明日のイベントの準備を行っていました。このイベントは鉄道を守り地域活性化のお役に立つための活動ですが、役割を与えられないと能動的な活動になって行きません。民間からの盛り上がりを見せるような活動を展開したいものです。

【懇談会】
 夜は懇談会の機会を設けました。県内の経済情勢と県庁の役割について話し合いました。経済の立て直しを図るための処方箋はありませんが、地域経済活性化のために、まず公共投資で需要を喚起し持続させるしくみを確立させたいところです。
 充実した時間はあっと言う間に経過していきました。
11月20日(木) 「食育勉強会」
【議会運営委員会】
 平成20年12月県議会定例会を控えて議会運営委員会が開催されました。提案される議案や補正予算案の説明を受けました。議会は12月1日に開会し同月17日が閉会です。
 補正予算案は国の「安心実現のための緊急総合対策」に関する補正があり、その額は約30億円となっています。国の補正予算を受けて実施する事業は、健康危機管理対策として約5,567万円。乾燥紀州材原油高騰対策施設設備費用として約1,910万円。緊急輸送道路との整備や橋りょうの耐震補強工事などを前倒しするなどの公共事業の追加費用として、約29億円。施設園芸省エネ栽培支援費用として約1,479万円となっています。
 公共事業によって地域経済を立ち直すことは最優先課題だと考えています。今回の12月定例会で補正予算を承認して、緊急経済対策に資することが大切だと認識しています。

【打ち合わせ】
 新年のつどいの日程調整などを行いました。出演していただく予定の先生のスタジオをお邪魔して進め方について協議しました。華やかな信念には華やかな舞台が似合いますから、参加してくれる皆さんが華やぐ演出を考えています。

【食育勉強会】
 食育に関する勉強会に参加しました。市内の婦人会が勉強会としてシリーズで実施しているもので今回が最終回になります。講師として和歌山市の中華料理店「詩仙」のオーナーシェフの堀内令司さんをお迎えして「薬膳料理と食育」と題して話を伺いました。

 食に関して知らないことが多く、食育や健康を考える上で参考になるものでした。

(食育研修会を実施。講師の堀内さんと
婦人会の津田会長と)
 身体の弱いところを治すためには、同じ部位の食材で補うのが良いのです。例えば肝臓が弱っていると思うと、食材として肝臓の部分を料理して食べたら良いのです。目が疲れていると思えば目の部分を食べる、胃が悪ければ胃を食材とすると効果があると言われています。
 これを似脳補脳(にのうほのう)といいます。
 同じように部位や形状が良く似ているものを食すると身体に良いと言われています。例えば、心臓が弱っていると感じたら、くるみを食すると効果があるといったように人の臓器と形が似ている食材は、その部位の機能を改善することに効果を発揮すると言われています。これを似類補類(にるいほるい)と言います。

 もうひとつ、イメージによって効果を及ぼす食材があります。例えばフカヒレスープです。フカは生命力がありますから、これを食したら人も元気になるのではないかと昔の人は想像してヒレを食べてみようと思ったかも知れません。そうすると身体が元気になったことから、フカヒレスープが生まれたのです。現在ではフカヒレには豊富なコラーゲンが含まれていることから健康に良いとされていますが、昔はコラーゲンという言葉がなかったのですから、昔の人の知恵とイメージ力は素晴らしいものがあります。
 内蔵が弱っていると感じたら、その部分やその内臓に似ている食材などを食したら元気になると思われます。但し、単発では効果が少ないものですから一定期間継続する粘り強さが必要です。

 スポーツ選手が肉の赤身を食べることは筋肉を増強するために効果があり、鳥の皮を食べるとコラーゲンが含まれていますから肌がつるつるになります。良くしたい、或いは美しくしたい部分の食材を食することで効果が得られるのです。
 野菜について。生野菜はビタミンの20%が流出してしまいますが、温野菜では80%を吸収することができますから、ビタミンを摂取するためには温野菜が適しているようです。但し、温野菜で注意すべきは、温めている最中にビタミンが水中に流れ出てしまうことです。そのため野菜は熱い湯にさっと浸けるだけで食べることが最も効果的です。

 そして大切なこととして、食べ物で注意しておきたいことは中庸を保つことです。最近の若い人を中心に体温が低い人が多くなっています。体温が低くなると病気に掛かりやすくなると言われています。体温低下や冷え症は病気のもとですから、体温を上げるような食べ物を摂取することが健康に資することになます。但し行き過ぎは駄目ですから体温を冷やす食べ物も接取が必要で、このバランスを取ることが中庸なのです。温冷の両方の食材を組み合わせた食生活を心掛けたいものです。組み合わせを考えると混乱しますが、中庸の食事となる一番良い方法は、伝統的な組み合わせの通りの食事を摂ることです。

 さしみとわさび、焼きナスと生姜などの組み合わせは健康に適しているのです。茄子は身体を冷やす食材のため単独で食べると体温を低下させる作用があります。そこで生姜を付けて身体を温めるように補完しているのです。わさびや生姜は毒消しの作用がありますから単にメインの食べ物の飾りではなく、足らないところを補完する意味がある組み合わせなのです。
 つまり伝統的料理には味付けだけではなく健康を保つための要素が組み込まれているのです。昔の人の知恵の素晴らしさが分かります。ですから伝統的料理を極めることが現代人を健康にするために適した料理方法かも知れません。

 参考までに食材の中で、身体を温める効果があるものと身体を冷やす効果があるものを列挙します。

身体を温める食材。
牛肉、羊肉、鶏肉、鯛、いか、海老、セリ、菜の花、南瓜、セロリ、山椒、シソ、黒豆、栗、みかん、パイナップル、コーヒー、砂糖、酢、胡椒などです。

身体を冷やす食材。
豚肉、スッポン、鱧、蟹、瓜類、柿、ほうれん草、茄子、ハトムギ、夏ミカン、柚子、メロン、バナナ、豆乳、豆腐、小麦などです。

 身体を冷やすと病気に掛かりやすくなりますから極力身体は温める方が良く、両方を組み合わせて身体に良い食生活を心掛けたいものです。

(糖尿病に効果があったと話のあった八宝菜)
 病気と食生活に関する事例を挙げてくれました。糖尿病の人が病気を治すためには毎食野菜を食べるように医者から言われたそうです。そこでその糖尿病患者が詩仙にやってきて朝昼晩の三食とも八宝菜を食べ続けたそうです。食べ続けて一ヶ月半後、糖尿病が治ったそうです。その人から「お陰さまで糖尿病が治りました」と感謝されたそうですから、食材の威力は凄いものがあります。

 考えてみると身体の細胞を構成しているのは食べ物によって左右されます。細胞を構成する栄養素は食事で摂取する以外にありませんから、食べ物によって健康状態は違ってくるのです。毎日三食インスタント食品を食べ続けると、身体に良くないと言われています。偏った食生活として肉ばかり毎日食べ続けると体調を崩す恐れがあるそうです。
 お肉と野菜、温と冷などを組み合わせた中庸の食生活で健康的な生活を過ごしたいものです。食とは「人を良く」するものなのです。

【その他の活動】
緊急経済対策に関しての意見交換。中小規模の会社では運転資金の確保が難しく投資どころではない状況だそうです。資金繰りに関する相談が毎日のようにやってきますから、深刻な事態であることと受け止めています。
平成20年12月県議会定例会の議案の説明を関係者に行いました。皆さんは補正予算による経済対策に関心があることが分かります。
水利用に関すること。農業政策に関すること。土地利用に関すること。ライオンズクラブ新会員に関すること。理学療法に関すること。紀州レンジャーズの新体制と日程調整に関すること。以上の活動を実施しました。
11月19日(水) 「和歌山大学」
【和歌山大学】
 和歌山大学を訪問しました。国立大学で初めて観光学部を設立した和歌山大学は全国的に注目されています。月刊誌や経済誌などでも取り上げられているように、地元での期待は大きなものがあります。

 初年度の入学生は来年には三年生になりますから、早いもので就職活動が始まります。一期生がどこに就職するのかが観光学部の将来を左右します。観光学部では将来の人材となる学生を集めていますが、無事テイクオフしたこの先が大切です。観光学部の新校舎は紀州材を活用したものになりそうです。平成21年春に着工し、平成22年春から供用開始する計画になっています。ですから初年度に観光学部に入学した生徒が新校舎に入れることになります。

 ところで和歌山市中心市街地に予定していた観光学部の新校舎ですが、既に撤退を発表しています。和歌山大学のある栄谷に建設する予定ですから、もう中心市街地に進出することはありません。和歌山市中心市街地活性化基本化計画の核事業になっていた事業ですから残念なことです。しかし起きた結果には必ずそうなった原因があります。和歌山大学観光学部の中心市街地からの撤退にも勿論原因があります。今は詳しく記すことはしませんが、地域として全力を挙げなければ、このような大きな事業が成功することはありません。

 以前も書きましたが、国立大学に観光学部ができたとこは奇跡に近い出来事なのです。和歌山大学の熱意と文部科学省との粘り強い交渉の末、設立を勝ち取ったものです。観光学部設置は和歌山大学だけの財産ではなく地域としての財産なのです。大学が誕生させた観光学部を地域として大切に育てていく責務があります。地元の和歌山市はその責任を担っています。中心市街地活性化基本計画を策定し認可を得ている地方自治体として、この計画通りに計画を進展させることが国との約束です。もし計画の不履行になると誰が責任を取るのでしょうか。現時点では見えてきません。

 本来、大学は学問の府ですから、先生は研究と人材育成を行っていれば良いのですが、地域と密着した大学を目指していることから、中心市街地に進出してくれる意向を示してくれていたのです。本来大学の役割ではありませんが、観光学部を携えて中市街地の活性化を目指していたのですから、地方自治体としてそれを支援することも役割だと思います。
 口先だけで「支援する」というのは誰にでも言えることです。実効性のある施策を講じてくれることや、話し合い、情報交換などの意思疎通を図りことも大切です。それらが成されないまま時間が経過し、中心市街地から観光学部が撤退することになったのは一市民として残念なことです。

 全国から注目されている観光学部と中心市街地との関係が破綻したことで、中心市街地活性化基本計画の練り直しが必要となって来ました。国からの理由説明も受けているようですが、計画が頓挫した真の理由を知っている人は少ないと思います。やがて闇の中に消えていくことになると思いますが、まちづくりの責任者は、本当にまちの将来の姿を描いて真剣に取り組みをして欲しいものです。その時々の意見達に流されるようでは、まちづくりに携わっている人が責任を果たしているとは言えません。
 大きな挫折を味わっていますが、この関を感じている人はいるのでしょうか疑問です。もし、いないのではあれば、これからも同じ挫折を繰り返すことは必至です。歯止めをかけるためにも真剣に和歌山市の将来について話し合いました。
 山も谷も襲ってくると思いますが、一筋の希望が見えています。

【イベント】
 和歌山市で実施されているイベントについて話し合いを行いました。イベントにお金をつぎ込んでいるけれど効果があるのかどうか不明だとの提言です。経済効果の公表はありませんし、近くや知人でそれらのイベントに参加した人は全くいないと説明してくれました。経済効果や市民参加のないイベントであれば実施する意味はありませんから、再検討が必要です。飲食店や宿泊施設、そして公共交通機関の利用客が増え、経済効果がないとイベントの価値は少ないのです。賑わいを創出しようとする姿勢は良いのですが、人を集められる内容に仕上げることが大切です。
 例えばNHK大河ドラマ篤姫に登場した徳川家茂将軍は紀州藩出身だそうです。紀州藩出身の徳川幕府の将軍は吉宗公と家茂公だけだと聞きましたから、城フェスタで取り上げても良かったのではないでしょうか、と意見をいただきました。

【同級生】
 昼食は小・中学校の同級生が経営している海星楼に行きました。ご夫婦で経営している温かいお店です。お客さんでいっぱいでしたから、一言二言話せただけでしたが、会話と食事から気持ちが伝わって来ました。普段、中々会う機会がないのですが、元気に活躍している姿に接すると、自然に微笑みが零れてきます。
 いつまでも笑顔が絶えないお店が流行り続ける和歌山市でありたいと願っています。

【植樹】
 北風が吹く本当に寒い一日でした。和歌山市内のむつみ保育園を訪れてつつじ30本の植樹を行ってきました。園児もお手伝いをしてくれて一緒に作業を行いました。穴掘りと肥料やり、そして値切りと植栽、水やりまでの作業を実施したのですが、園児達は経験がないので楽しみながら手伝ってくれました。

 来年5月頃にはつつじの花が咲くと思います。みんなの願いが詰まったつつじですから、大きな夢の花を咲かせてくれることになります。

(むつみ保育園の皆さんと
植樹をしました)
【資金融資】
 中堅企業の運転資金の融資に関しての協議を行いました。厳しい経済情勢の中、運転資金に苦慮している地方の会社は数多くあります。国や地方自治体では緊急経済対策を講じていますが、苦しいところが資金調達を行うのは容易ではありません。書類審査と面接など高いハードルがそこあります。
 例え業績が良くても、担保価値を有する不動産や資産がないと貸付してくれるところはありません。ある中堅企業は業績不振の子会社を清算しました。その結果、経常利益が減少しましたが、この後業績は伸びると予想出来ます。しかし業績が悪化し株価は低迷しているため、金融機関からの資金調達は難しい状況です。多くの特許や優良な取引先を有しているのですが、それだけでは融資は受けられません。運転資金の調達が大きな課題として企業の間に横たわっています。

【屋外広告物】
 和歌山市には屋外広告物条例があります。まちの景観を保つために看板や広告塔の設置に関して大きさや高さ制限を設けているものです。制限は建築物に隣接しているのか、空き地に設置するのかなどによって規制のあり方は違っています。規制を違反している屋外広告物が多いように感じます。条例に違反している看板などの数量を把握はしていませんが、余りに行き過ぎたものは問題だと思います。しかし既に設置している看板で少し条例の範囲を超えているものなどアドバンテージ的なものに関しては、早急の撤去は混乱を招くことになります。恐らく条例違反の看板を全て調査すると相当数に及び、撤去費用の負担や屋外広告物を扱っている事業者の業績悪化につながります。緩やかな取り扱いも必要かも知れないと感じています。
 協議に応じてくれた関係者の皆さんに感謝しています。

【懇親会】
 夜は懇親会に出席しました。お招きを受け参加したものですが、交友を温めることが出来ました。挨拶では経済情勢の厳しさと中小企業向けのセーフティネットなどの融資制度を設けていることと、必要な場合は活用してくれるようにお話をしました。
11月18日(火) 「水利用」
【雇用問題】
 和歌山市内のハローワークの中は求人を探す人いっぱいです。前の駐車場も溢れている状況です。事情をよく知った人よると夏場の7月から8月頃は、そうでもなかったようですが、リーマンブラザーズが破綻して以降、急激に職を求める人が増加しているようです。雇用問題に関して協議を行いましたが、雇用を求める人に対して雇用を考えている企業や事業所は少なくて、需給のバランスが崩れています。

 中でも40歳を超える男性の就職は困難化していて、仮に見つかったとして月収15万円程度から始めなければなりませんから、家庭を持っている人にとっては厳しい状となっています。何とか打開策を見出したいところですが、一旦離職すると同じ条件の職場を探すのは困難なのが現実です。一時期、転職する方が給料も条件も良くなる場合も見受けられましたが、今は前職場と同程度の給料を確保することは難しいのです。

 仕事を見つけるためには必死で職場を探すこと、人脈のある人にお願いすること、信用できる派遣サービスに登録しておくことなどが考えられますが、その大前提は本人に熱意があることです。人を頼ってばかりでは希望する職に辿り着けないのです。熱意とやる気、そして素直さと幸運が全てそろった時に光が見えてきそうです。

 上手くいった事例としては、兎に角、三ヶ月は頑張って慣れない仕事を熱心に取り組んでいたところ、上司に認められて社内からの資格取得の支援や給料アップなどにつながった人がいること。やる気を見せてどんな仕事でも引き受けて会社から信用され、数か月で月給25万円以上に昇給した人などがいます。逆に上手くいかなかった事例は山ほどありますが、全て本人のやる気に関係しています。
 見ている人は必ず見ていますから、熱意を持って仕事に従事することです。

【NPOと企業】
 和歌山市にある花王和歌山工場の従業員さんが資金を出し合って地域でボランティアやNPO活動に取り組んでいる団体を資金面で支援する制度があります。わかやまNPOセンターが花王と組んで募集しているものです。企業がNPOと組んで支援体制を敷いている先進的な事例が和歌山県にあります。
 この支援体制を知った人から問い合わせがあります。10年以上前から福祉施設への慰問活動を行っている人に応募用紙を持って行ったところ、早速応募すると話していました。地域で地道にボランティア活動を行っている人にとって企業からの支援は、感謝してもしきれないものです。
 和歌山県にこのような取り組みが生まれ、その支援活動に応募できるだけで感謝しているボランティア人がいることを誇りに思います。誰も知らないところでひっそりとボランティア活動をしている人にスポットが当たることを祈っています。

【懇談】
 心筋梗塞で倒れて手術したHさん。既に退院して再び以前と同じように日常生活を過ごしています。ただ煙草を止めていますし、無理をしないように心掛けているのが変化していることです。その分、子どもが仕事に精を出していて、家族の絆が深まっているように感じしています。昼間、時間をとって話し合いました。聞くと心筋梗塞は突然襲って来たものではなくて、心臓付近が痛くなったり体調がすぐれなかったりと前兆があったようです。
 それでも仕事を優先する余り診断を受けていなかったため、突然倒れることになったのです。健康があって生を楽しめますから、今では健康を最優先の日常生活に切り替えています。無理をしないように挨拶をして昼の時間は過ぎて行きました。

【水利用】
 全国水利用設備環境衛生協会の大熊会長が東京から和歌山市にやってきてくれました。首都圏を中心に大変お忙しい中、お越しいただき懇談の時間を作ってくれました。
 同団体は平成19年10月に厚生労働省から公益法人として認可された社団法人で、水を利用する設備機器の衛生思想の普及と衛生管理を図っています。発足後十分な時間が経過していないことから、首都圏と比較して和歌山県での認知度は高くないことから和歌山県庁を訪問して協会の活動について説明いたしました。

 最悪の場合、死亡に至ることのあるレジオネラ菌の発生件数は年々増加の一途を辿っています。マンションの飲料水からレジオネラ菌が見つかった事例も報道されているように、水利用に関する安全対策の必要性は高まっています。
 しかし国内におけるレジオネラ菌の発見は比較的最近であることや見えないことから、人は十分な注意を払っていません。全国水利用設備環境衛生協会の思想に基づいて和歌山県内では熱心な人達が普及活動に取り組んでいますが、思うほど成果が挙げられていないのが現状です。良いことの普及活動をしているのに人々から認知されないことへの焦りも感じ始めているようです。

 世の中、良いことが全て正しいことだと認識されるものではありませんから、広報、普及活動は難しいのです。次の世代が水利用に関して憂いなく安心して利用できるためのしくみを構築しようとしていますが、和歌山県内でのレジオネラ菌被害の発生事例がないため、全体的に危機感は薄いのです。ただ発生してからでは遅いので、発生する前からの予防対策が必要なのですが、残念ながら危機に接しないと私達は動くことをしない特性をもっています。
 東京から全国水利用設備環境衛生協会員の皆さんに来ていただき県や保健所に対して普及のための説明を行いました。打つべき手段を講じて危機に備えたいものです。

【紀州レンジャーズ】
 紀州レンジャーズの新体制が整いました。新体制における選手は20名。平成21年の開幕を控え高まり感があります。選手全員が寮に入って共同生活を送ることになりますから、その寮契約の話や今後の準備事項について紀州レンジャーズ社長と監督とで話し合いました。
 紀州レンジャーズには、和歌山大学の太田選手がドラフトで指名されています。地元県立桐蔭高校出身で地元大学からのドラフト指名ですから、地域代表として頑張って欲しいと願っています。紀州レンジャーズはリーグ制覇と地域に密着した地域活性化を目的としていますから、両方の目標達成のため活動をスタートさせようとしています。そのためには地域の皆さんの熱い応援が不可欠です。紀州レンジャーズへの皆さんの応援をお願いいたします。

【その他】
 本日は、早朝から夜まで、電話に出ることもメールに返事を返す時間もありませんでした。最終的にまとめてお返事をさせていただきましたが、本日、連絡をいただいた皆様に大変連絡が遅れましたことをお詫び申し上げます。

闘病生活を送っているTさん。本日入院していた病院から自宅に戻り、自宅療養に切り替えます。辛いと思いますが、絶対に病気に打ち勝って下さい。どんなことがあっても気持を切らさないようにして下さい。それが切なる願いです。

18年前の古い新聞記事の検索。何とか見つけることが出来ました。保管しているところがなくて見つからないと思っていただけに、見つかったことに感謝しています。依頼者の安心した様子が印象的でした。

和歌山市雑賀崎工業団地への工場移転の話がでてきました。実現性に関してはこれからですが、協議を続けることにしています。

ライオンズ新会員に関しての打ち合わせ。入会するに当たっては奉仕活動をやり遂げる心意気を持つ必要があり、真剣に考えれば考えるほど慎重になってしまいます。覚悟を決めた一人が平成21年1月から入会してくれることになりました。入会を仲間として心から歓迎しています。個人でできない事でも、会として実現できることがあります。世界最大の奉仕団体ですからその規模のエネルギーを利用したいと思っています。

新規事業に関しての支援についての話し合い。この件にいては前に向いて進みそうになってきました。これから裾野が拡がりますから今後の展開が楽しみです。

ノーベル平和賞を受賞したクリントン元大統領時代のゴア元副大統領が日本に来ています。慶応大学日吉キャンパスでの講演に際して最前列の席を用意してくれていたのですが、今日の日程が余りにも詰まっていたため出席が叶いませんでした。環境問題で時代をリードしているゴア元副大統領に会いたかったのですが、今回の来日ではご縁がなかったことを残念に思っています。今日の2時間の講演会は無事終了したと報告をいただきました。今後、何かのご縁を持てる含みの言葉をいただいたことに感謝しています。

和歌山市内の街中の看板設置に関しての相談がありました。違法物である指摘を受けているようですが、和歌山市の屋外広告物条例に照らすと、既に設置されている多くの広告物は基準に適合していないようです。一体誰が責任を持って管理しているのか、そして違法広告物の撤去を求める場合と求めない場合の判断基準が分かりませんでした。確認していきたいと考えています。

和歌山県NPOサポートセンターの仕事内容について協議。県直轄で運営している時よりも指定管理者制度導入以降の方が運営面でも人を呼び込む工夫においても充実した活動になっていると評価している第三者がいます。懇談の時間を持ちましたが、県が行ったこれらの施設廃止の発表は唐突で、県民の皆さんの理解を得られないばかりか不信感を招いていると感想を伺いました。関係者を交えて議論した上で方針を公開し、パブリックコメントを求める方法もあったと思います。時期的にも議論の方法の観点からも、結論の導き方が難しい局面に入っています。
和歌山県NPOサポートセンターの廃止案に関しては100件以上の意見が和歌山県に寄せられていますが、廃止することに賛成するは1件で、残りの意見は存続させるべきだというものです。
11月17日(月) 「紀州レンジャーズ」
【依頼】
 和歌山市内の経済環境の悪化は周知の事実です。年末を控え心配する意見が数多く寄せられています。建設業や製造業の業績悪化に伴いサービス業も同じような状況を控えています。サービス業は都市型構造を支える主力産業になっていますが、裏を返せば必需品を扱っている訳ではありません。そのため支出を減らすために縮減し易いところになっています。同じサービスの提供を受けるのであれば、より安価なところに依頼する場合が増えているように感じます。

 そこで日頃からお世話になっているサービス業の方と一緒に需要開拓のための依頼に行ってきました。今までであれば料金よりもサービスレベルを評価してくれていた会社でも、今では会社経費の削減によってサービスよりも費用軽減を重視するようになっています。長期契約で割引があるのであればその適用を求める会社もあり、サービス業のあり方も考え直す時期になっているような気がしました。地方都市においては、良いサービスを提供してもそれに見合った収入を得られなくなっているような感じがしています。サービスが付加価値を呼び込んでいる空気でしたが、経費を落とすことが可能であればサービスレベルは問わなくなっているようです。
 会社におけるコスト意識は、サービス業経営者が思うよりも相当厳しくなっています。年末はまだ現在の延長線上でいられますが、新年からは締め付けが一段と厳しくなりそうな気がしています。

【紀州レンジャーズ】
 関西独立リーグのドラフト会議も無事終わり、紀州レンジャーズも新しい陣容で関西リーグに備えることになりました。選手を大幅に入れ替えて平成21年4月開幕の関西独立リーグを目指しています。そこで市内の有力企業に現状説明を行って来ました。和歌山県、特に和歌山市には元気が必要ですから、スポーツを通じた地域振興は有効な手段だと考えています。企業にとっても自前で広報戦略を練るよりも、既存の関西独立リーグまたは県民球団である紀州レンジャーズと一体となった広報活動や営業活動を行った方が経費削減につながり、パブリシティ効果があると思っています。

 紀州レンジャーズの選手が企業名を付けたユニホームや帽子を着用することで、企業の広告効果と好印象の付与が見込まれます。和歌山県内の企業は経費削減の方向性が顕著です。しかし削減だけでは域内経済は更に縮小すますから消費を喚起できません。広報費の投資を行うと、当面の収益は下がるとしても中長期的視点では地域の盛り上げを図る方が全体のパイは増加すると思います。

 折角、誕生させた県民球団の紀州レンジャーズですから地域全体として盛り上げて欲しいと願っています。何の行動も起こさなければ、和歌山県が関西での取り組みの間に入れてもらえる枠は多くありません。全国から注目を集めている関西独立リーグへの参画が決定している和歌山県の紀州レンジャーズですから失敗は許されません。やるからには地域として取り組みたい課題です。

【NPOセンター】
 紛らわしいのですが、和歌山市美園町にNPOセンターがあります。和歌山県の施設であるNPOサポートセンターとは違った組織です。ここでの活動も将来のNPO活動を見据えた新展開を見せています。企業と協働したNPO支援活動です。例えば花王が取り組んでいるNPO法人やボランティアへの支援活動の窓口をNPOセンターが依頼を受け、広報と取りまとめを行っています。どの企業でも、どの地域でどんなNPO活動が実施されているのか把握している訳ではありません。

 まして企業の社会的責任の一端としてNPO活動を支援したいと思っても、広報手段や接点がありませんから、実質、何も行動を起こせない訳です。ところが地域に存在するNPO中間支援団体であるNPOセンターは、NPO活動家と企業を結び付ける役割を果たして入れています。花王がNPO活動の支援を行うに際して、その窓口をNPOセンターに依頼した理由はNPO活動をした経験のある人であれば良く分かります。
 美園町のNPOセンターを訪問し意見交換をする中で新しい取り組みを認識することができました。行政機関が思っている以上に新しい展開がなされています。

【まちの元気】
 まちを元気にするための方策について数人の皆さんと意見交換を行いました。ある計画を実行しようとすれば、反対する人達は登場します。どんな事業であっても反対派は声を上げるのです。地域が一つにまとまることは極めて稀で、賛成対反対に意見が分かれた場合、話し合いを実施した後、より地域が発展する方向を見いだせれば、賛成や反対の意見を乗り越えてまとめあげなければなりません。
 まちの元気は反対するための反対派に負けることなく、反対派の意見も統合してでも計画を構築し直すくらいの度量が必要です。

【福祉施策】
 夜には老人福祉施設設立に関しての打ち合わせ。新規に特別養護老人ホームを設立することは難しくなっていますから、社会福祉法人ではなく民間事業者による有料老人ホームの有効性も考えられています。現在は初期コストをどれだけ抑えられるかが投資の基準であり、採算性を無視した計画は成り立たなくなっています。
 そして初期コストの危険回避または費用負担の問題が、事業者にとって重要な問題となっています。初期コストを抑えて持続性のある事業計画を検討し実行する方向に向かっています。

【懇談会】
 さらに夜、ライオンズクラブに関する懇談会を実施ました。社会奉仕活動に関心のある経営者の方々と意見交換する機会を持ちました。人は社会的役割を負うことで社会の一員として認められたという満足感を得ることがあります。人のお役に立っていると感じる気持ちが次のやる気につながります。ライオンズクラブは世界最大の奉仕団体で、その規模をもって地域社会にも貢献しているところです。

 新しい会員をお迎えするに当たってライオンズクラブの説明をしたところ、初心に立ち返ることができました。設立したばかりだと思っていたのですが、もう次の世代の会員が入会するようになってきました。経済環境が厳しい中において社会奉仕活動に参画してくれる意欲のある皆さんに感謝しています。
 参加しないよりも参加した方が人生において遥かにお得になることを約束して、新たな気持ちで社会貢献活動に取り組みたいと感じました。
11月16日(日) 「教育問題」
【理学療法士養成校】
 平成20年4月、和歌山県として初めて、そして全国で最後となった理学療法士養成校が誕生しています。この学校は全国で最後発の養成校です。高齢化社会に突入している和歌山県にとって理学療法士の養成は緊急の課題で、県自前で養成することは大きな意味があるものです。理学療法士の人材を輸入しているようでは高齢化社会に対応出来ません。何故なら、どの府県でも高齢化社会に向かっていることから人材不足が確実に見通せるからです。

 この学校は「和歌山国際厚生学院」で、和歌山県知事認可校であり、厚生労働大臣指定校となっている4年生の学校となっています。場所は和歌山市北野で、JR阪和線紀伊駅から徒歩約7分の所にあります。
 国や県の支援を受けて誕生した理学療法士の養成校です。立ち上げ段階から運営段階に入っているところです。運営面の状況は分かりませんが、学生は35人で学費が運営費として取り扱いをされている他の収益は分かりませんから、運営面の厳しさも予想されるところです。和歌山県として必要に学校ですから今後に注目しています。

【教育問題】
 教育問題について教育関係者と論議を交わしました。全国学力試験などの学力の評価についてです。全国的に学力の低下は問題になっていますが、和歌山県も全国学力試験の結果は平均値以下になっていますから問題視すべきものです。

 私の意見として、平均値を求めていては学力向上につながらないためトップランナー方式を採り、身近な所に目指すべき目標を設定することが必要だと提言しました。つまり県立中学校などを地域に設立し、そこを目指す環境を作ることで学力の向上を図ろうとするものです。私立学校は学費の問題などから全てにお勧めできるものではありませんが、県立中学校は市立と同等ですから、全ての方に平等な競争を提供することになります。そして格地域で身近な高校に併設する中学校が設立されることは馴染みがあり、保護者としては安心感を持って子どもを送り出すことができます。

 人は目指すべき目標があるとそれに向って努力します。具体的に目標となるものが近くにないと努力を怠ります。自分で身近な所に具体的な目標の設定が難しい子ども達に、教育者と地域が目標となる環境を提供することはトップランナーを排出するために必要な手段だと考えています。

 ところでお相手の教育者の見解は違っていました。学力を向上させることはそれ程難しくないという意見です。小、中学校で重要なポイントは教育者であれば理解しているため、全国学力試験の傾向を把握することは難しい作業ではありません。例えば試験の前に、重要個所に絞って小テストを実施すればテスト結果は上向きます。

 それに日常から良いと言われている取り組みを授業や指導などで採用すれば、学力向上につながります。朝ごはんを食べること、百ます計算を取り入れること、朝の読書時間を設けることなどが対策ですが、導入できない原因もあります。それは家庭の経済環境の違いです。各家庭で新たな教材費用負担や朝ごはんを作ることの負担が発生します。全ての家庭で簡単に同意を得られるものではなく、学校がこれらの施策への対応を求めると、保護者の反発が起こり、何かあると学校への不満や苦情につながっていきます。モンスターペアレンツと言われる社会現象は、学力偏重が行き過ぎた世の中が作り出したモンスターかも知れません。

 学校はモンスターを創り出す場所でもなければ、学力格差を発生させる場所でもありません。全ての生徒がそれぞれに応じて自然に学力を身に付けてもらうことが使命です。ですから一部の生徒を突出させるよりも全員のレベルを引き上げることが教育現場の使命なのです。
 このことが教育の原点です。これを忘れないように教えていただきました。

 そしてもうひとつ大切なことがあります。学力向上の問題、不登校やいじめの問題は教師にあることです。教師や管理職である校長先生が優秀であれば、全ての問題は発生しません。重要なので繰り返しますが、校長先生や教師の能力が高ければ学力向上は図れ、不登校やいじめの問題は学校で起きないのです。評判の良い先生がいる学校は良い学校の筈です。先生が変わると学校が変わることは良く見られる現象です。

 不平不満とボヤくばかりの校長がいる学校の学力が向上することはありませんし、いじめの問題も発生し続けます。子ども達と接することが楽しくて仕方ないと思っている校長先生のいる学校の学力は向上し、その他の問題は発生しません。

 では優秀な先生はどのようにして作られるのでしょうか。それは良い教育現場を見ることから始まります。技術者は現場を見て成長します。営業員は現場に出て成長します。先生は教育現場を見て学ぶのです。評判の良い先生の授業を体験することや評価の高い学校に行って授業を見てくることがとても重要です。かつてそれらは実践されていました。ところが予算カットの煽りを受けて教育出張予算が削られてしまったのです。

 つまり新任の先生達が素晴らしい教育現場を見ることができなくなっているのです。現在の学校は、先生達が優れた先生に学ぶことが出来ない環境になっています。教育予算がカットされたことに伴って、先生の能力は低下しているとの指摘がありました。
 経験の少ない先生は多くの先輩の先生の授業を見て学ぶことが出来ます。同じ学校の、しかも身近な少数の先生から指導を受けても一定以上の実力はつかないと思われます。
 良い授業から学ぶこと、良い先生の授業や考え方から吸収することが若い先生にとっては大切なことなのです。それは現場から学ぶことに他なりません。現場から学ぶことを放棄することは直面する予算危機から逃れることは可能ですが、長期的に見た人材育成の視点からすると大いなる愚策だといえます。

 教育の基本は教師の能力を高めることにあります。優れた校長先生と教師がいることが教育の質を高めることであり学力向上につながることです。迷ったら原点に立ち返ることです。
11月15日(土) 「チャーターナイト」
【策謀】
 朝一番で打ち合わせを実施。策謀が渦巻く世の中の恐ろしさを実感する出来事を聞き、権力を争う社会の実態の一部を垣間見る思いでした。
 実力者を陥れようとする策謀家の共通する考え方にも触れました。自分が権力を握ろうとするものは時の実力者を周囲の情報から隔離する方法を採ります。そして周囲に対しては、実力者の実態と違う誤った噂を流布します。それが奥深く進められると何時しか、権力者は周囲から孤立しているのです。

 情報の中心にいる人物が情報を操作できるのですが、不思議なことに、その先にいる人同士が直接話し合うことは出来なくなってしまうのです。不思議な空気がそれぞれの人物の間の空気を支配します。

 例えばふたりの権力者XとYがいます。その間に立ち、権力者Xに近い人物Aは、最初に両者に対して信頼を得る動きをします。時間をかけてXとYの両方から信頼を獲得したAは、ある日を境に策略に着手します。Xには、その計画がうまく進んでいるように報告を行い、Yに対してはXが妨害しているような意味のことを報告します。それを繰り返していくとYは、それを事実だと思いこみXに対して不信感を抱くことになります。不信感を抱いた相手とは、それまでとは違った思いを持ちますから、YとXの関係は遠くなっていくのです。直接話をすることはなくなり、全てAを仲介させた話し合いになります。こうなるとAの思う壺です。計画通り物事が進行していると思っているXと、計画が進んでいないと思い込み、それはXの無能さ故にと思い始めているYの関係はおかしくなってしまいます。

 やがて計画を進めるためにYとAが手を組むことになり権限を持っているXを追い出そうとすることになります。恐ろしい計画が水面下で進行していることを知らないのはXだけで、Y以下の周囲はやがてXを追い出すことに成功します。新しい権力者を迎える組織はXを追い出した功労者のAをここでも重要視することになります。

 権力者が変わっても組織内ではAが情報を支配する立場に立ちます。「ブルータスよ。お前もか」のシェイクスピアの作品の中のセリフにあるように、遠い昔から権力者を取り巻く周囲においては同じことが繰り返され歴史は作られてきました。
 現代社会の中の組織においても、人間がやっていることは変わっていないのです。権力者Xからすると、気がつくと四面楚歌になっていて、状況は取り返しのつかないことになっているのです。

 闇に潜んでいて情報を操作できる人物には要注意です。噂があれば、それを直接本人に確かめることが大切です。何事も直接確かめることを忘れてはいけません。噂の元になっている本人に会うことや、孫引きではなくオリジナルに戻って確かめることが真実を確かめる唯一の方法です。
 そして情報に騙されないためには行動を軽やかにすることです。ある地位に就くと人は自ら行動を起こさなくなります。それが真実を見失うことにつながりますから注意が必要です。直接本人と会って真意を確かめることと、自らの動きを鈍らせないこと。これが策謀渦巻く社会から身を守るために必要なことです。

【打ち合わせ】
 シルバー世代のための活動を行っているのがSさん。自らが60歳以上の人が楽しむ場を創造するために会員制の組織を作り毎月のように行事を実施しています。熊野古道ウォークや社会見学の実施、パソコン教室なども行っています。会員は数百人に及び、各行事の募集定員を上回るようになってきました。会社勤めを引退した人や仲間との楽しみを求めている人達はここに集い始めています。Sさんとのこれからの打ち合わせは楽しい時間でした。

【チャーターナイト】
 和歌山中央ライオンズクラブ結成30周年記念式典が挙行されました。レオ委員として招待をいただき出席いたしました。中央ライオンズクラブは私の所属する和歌山ゴールドライオンズクラブの親クラブで、事務所も共有させていただいてもらっています。30年間も奉仕活動を継続していることは素晴らしいことで、本当にうれしい記念式典となりました。
 記念アクティビティは夜回り先生でお馴染みの水谷先生による講演会と和歌山盲学校と紀北支援学校、そして赤十字血液センターへの支援など、ライオンズ活動の原点とも言える福祉施設への奉仕活動を実施しています。

 さらに県警察と協力した薬物防止キャンペーンにも力を注いでいて、その一環としてダルク和歌山への寄付金アクトも実施しています。大きな社会問題に対して会員ができる支援を行っている姿勢に感銘を受けました。先輩ライオンの皆さんの社会奉仕の姿勢に学ばせてもらいました。
 仲間の信頼感に基づいて正義が支配する社会を目指しています。手と手をつなぐことで心と気持ちの温かさが相手に伝わりますから、手を携えることを忘れないことによって、いつまでも信頼関係を保ったままの活動を展開しているのです。

 隣の人を信頼できないのであれば仕事はできません。才能よりも信頼できることが大切で、それが守られているからこそ一緒に仕事ができるのです。和歌山中央ライオンズクラブの会員は30年間も信頼の絆を守り続けています。人が変わってもその伝統を守り続けていることが尊いのです。

(和歌山中央ライオンズクラブ30周年記念式典)
 記念式典と祝宴に参加させていただきましたが、最後に県警音楽隊による演奏も実施されました。県警察と長年連携した活動をしていることから協力をしてくれたものだと思っています。県警察音楽隊は「ライオンズの歌」や「また会う日まで」などのライオンズの歌の演奏を行ってくれ、信頼で結ばれていることをうかがい知ることができました。
 本日の式典の成功、誠におめでとうございます。
11月14日(金) 「農業現場視察」
【農業現場視察】
 福井県美浜町に今年8月竣工したフェアリーエンジェル福井工場と滋賀県竜王町の杉本バラ園の二か所の視察を行いました。フェアリーエンジェルは最新鋭の水耕栽培設備を導入している会社で、京都府北山と千葉県野田市に続く最新工場です。以前、京都北山の本社を訪ねたことがあり、今回の視察に訪れたものです。
 設備と取り組み内容は京都工場と同じでしたが、専門の学者先生と一緒でしたので専門的な意見が出されました。

(福井県のフェアリーエンジェル新工場)

 同じものであれば二酸化炭素を吸収した野菜の方が味は良くなるので、二酸化炭素を吸収するシステムを導入してはどうか。
 水耕栽培のプレートは上から9段あるため上と下の温度に差が生じている筈ですから、室内の温度管理を一定にするため各段にダクトを設置してはどうか。
 植物の生育には風が必要です。風量を出すシステムを導入する方が野菜の味は良くなると思います。
 などの専門的な意見がありました。最新の設備を導入しているのですが、専門家からすると、より良い工場にするためには方策があるようです。


(滋賀県の杉本バラ園温室)
 続いて滋賀県竜王町の杉本バラ園に移動して温室内の視察を行いました。花卉栽培は肥料の高騰、エネルギーコストの上昇、そして原油高により経営が困難化しています。コスト削減が最大の課題ですが、エネルギーコストに関しては省エネルギーメーカーなどの協力者がいるためコスト削減が図れていますが、肥料に関しては園単独では手段が見つからないようです。

バラ作り40年の杉本さんの話はバラ作りに賭ける思いが詰っていました。話の一端を列挙します。
オランダのバラ栽培と比較すると日本のバラ作りは遅れています。まともに勝負しては立ち打ちできませんが、日本人が好む繊細な品種を作り出して日本のバラを普及させたいと思っています。
経済情勢が悪化していることからバラの売れ行きは落ち込んでいます。想像以上に売れないので価格が低下しています。バラ栽培だけでは経営は難しくなっています。それでもコスト削減を図ってバラ栽培事業が成り立つようなしくみを構築して子どもの代に引き継ぎたいと考えています。日本のバラ栽培を絶やしてはいけないと思っています。
仕事を終えて家に戻った時、食卓に夕食と一輪のバラが傍にあったとしたら、明るくておいしい食事になると思います。そんな心の余裕がなくなっている時代です。生活の中で精神的な余裕を感じてもらえるのが花であり生産者の願いです。
バラは嗜好品なので経費削減の対象になっています。食べることは削ることはできませんから、嗜好品から家計を削って行くのは仕方のないことです。しかしバラは嗜好品ではなく心の豊かさを感じてもらえる商品だと思っています。花は生活の中にあってもなくても良いものですが、ある方が安らぎとゆとりを感じることができます。
バラ栽培は希望と夢、そして男のロマンが詰っています。現実は簡単ではありませんが、ロマンを追い求めたいと思っていますし、子ども達にもロマンのある仕事を伝えたいと思っています。
オリジナルのバラを創りたいと思っています。簡単ではありませんがここだけのオリジナルのバラを作りたいですね。新品種は偶然に左右されますが、続けていると出来ると思っています。

 バラ作りに賭ける思いが伝わってきます。そしてこれが仕事に携わる人の心得になります。「バラ」を「自分の仕事」に置き換えても通用する教訓です。
 花卉栽培は決して伸びゆく産業ではないと思いますが、この商品には夢と希望があります。家庭がバラで溢れていると暖かさを感じます。プレゼントの王様はやはりバラの花です。バラのない花屋は寂しく感じます。これからも欠かせないアイテムの一つです。
 フェアリーエンジェル福井工場さんと杉本バラ園さん、お忙しい中対応していただきありがとうございました。
 
【その他】
消えた年金記録に関しての問い合わせ。社会保険庁から調査結果の通知が来たけれども納得出来ないというものです。政府与党は信頼できないので何とかならないものかと怒りの問い合わせでした。
野球殿堂入りした嶋清一投手の祝賀会に関しての打ち合わせを実施。和歌山県の誇りですから祝賀会の今月、11月30日が楽しみです。
和歌山市内で活動している写真同好会による写真展が開催されました。作品の案内などをいただきました。
11月13日(木) 「福祉と防災施策」
【福祉と防災施策】
 和歌山市では65歳以上の方と身体に障害がある方に対して、防災対策として揺れによってガスコンロの火が消える機器取り付けへの補助金を支出しています。海南市でも補助施策が始まっていますが、県内ではこの二つの市が実施しているだけです。

 何故か防災対策は災害が起きてからの補助や支援に重点が置かれていて、地方自治体は未然防止に関して消極的です。ある市では火災が発生した場合の対策、つまり消火器の購入に関しては補助施策があるのですが、未然防止のための機器取り付けに関しての補助施策はないのです。某議員からその市の見解を聞いてもとても不思議に思いました。

 例えば厨房から火が発生した場合、初期対応として家の人による消火活動は必要だから消化器購入に対する補助金は支出します。しかし地震などの揺れによってガスコンロの火が消える機器に関しては、具体的な災害が発生していないため補助対象にならないというものです。社会的影響や経済的観点からも、地震発生時に火災が拡大する場合と火災が防げる場合とを比較すると、火災が発生しない方が損失は少ないのですが、その事前対策に関しての取り組みには地方自治体からの補助金は支出されないのです。全く理解できませんでした。

 特に今日、議題となった65歳以上の高齢者と身体に障害の抱えている方にとっては、火災が発生した後の消火活動は困難が予想できますが、揺れを察知して自動的に火が消える方が安全で安心できるのは確かです。
「私は火災が起きてから消火活動をした方が良い」という人は恐らく少数派だと思います。
できれば、経済的余裕があれば事前対策を講じておきたいと思う人が圧倒的だと推測できます。全額補助は無理だとしても予算の10%でその機器を購入できるのであれば、取り付けしようと思う人がいると思います。災害発生時は自助が第一段階の原則ですから、自助を支援する事前対策があっても良いと考えます。
 市町村としては、県が半額補助、市町村が40%補助、本人が10%負担という形が適しているとの意見でした。さて県の判断は如何なものでしょうか。提案してみたいと考えています。

【スポーツ支援】
 和歌山県内のある市では地域でサッカークラブの活動を行っています。ここを視察に訪れた国の関係者が、その様子を見てスポーツ振興を通じて地域が元気になると判断したので、補助施策の適用を考えてくれました。その結果、補助施策の適用が可能と回答をいただき、当該市と和歌山県に対して補助申請を行いました。ところが当該市の判断は信じられないことにノーでした。国が補助のための予算を検討してくれた結果、市と県を通じて申請してくれたらそれに応えると言ってくれているのに、市が印を押してくれない状態が続いています。

 県としては市から申請が上がって来ないことには動きようがありませんか、待ちの状態になっています。そのため当該市の方が和歌山市に来てくれてその辺りの事情を伺いました。市が認めない理由は極めて簡単で信じられないものでした。そこだけが良い思いをすると市内の他に地域にとって都合が悪いというものまでした。つまり地域振興のための活動を行っていない底辺の活動に合わせようとするものです。地域で頑張っている人に補助施策を適用することで地域のバランスが崩れるという判断であり、到底信じられない判断です。

 地方自治体の支援を頑張っている人や団体にしないで、底辺に合わせることは地域のやる気をなくさせ地域の実力を益々低下させることになります。やる気のある人達は地域を良くしたいと思う意欲が薄れていきます。その市から外に出て生活を行おうとする考えもあるため、地域活動をしようとしている人達が市から出ていく状況も出てきそうです。
 和歌山県と大阪府との県境に住んでいる親戚の二人がいます。和歌山県側の行政サービスと情報提供と大阪府のそれらの取り組みを比較すると明らかに違うと伺いました。大阪府の方が行政サービスも行政からの情報提供も優れているそうです。「この違いは何故なのでしょうか」との問い掛けもある程、地域間格差が発生しているようです。

 今回のスポーツ振興に関するこのような市の姿勢がある限り、地域間格差は拡大せざるを得ないと感じました。公平性と平等を考えることが行政施策の基本であっても、まちづくりに関しては意欲のある人を支援する方向に転換しないと、まちが衰退することは明らかです。この事例をもう少し追い掛けますが、あまりに酷い状態が続くと、残念ですが打ち切ることになります。

【ビジネスホテルにて】
 先輩のIさんと市内ビジネスホテルで懇談を行いました。まちづくりにおけるホテルの役割や企業活動と宿泊者との関係などついて話し合いました。企業活動が停滞している中、ホテル需要は減少しています。和歌山市内では、昨年まではビジネスホテル建設の動きがありましたが、ここに来て多くの建設計画は止まっています。事業主体の資金繰りの困難化と宿泊者の減少を見込んでいることが原因だと思われますが、経済活動の停滞の状況を感じさせる出来事です。

【運転資金】
 中小企業向けの運転資金調達に関して協議しました。最初は銀行出身者との懇談で、続いて県信用保証協会にて話し合いを行いました。政府の緊急経済対策として中小企業向けに8,000万円の追加融資枠が設けられたように報じられていますが、実態は少し違っていました。平成20年4月から、中小企業向けのセーフティネット貸付8,000万円枠が設定されていることから、新規に枠が設けられたものではありません。つまり既に貸付を受けている対象事業者に新規融資の枠は設けられていないのです。

 県信用保証協会では新聞で報じられたから問い合わせが相次いでいますが、新規枠を設けたのではないことの対応をしているようです。
 それにしても運転資金の調達が中小企業にとって最大の課題になっていることが分かります。年内を乗り切ることと年度末を乗り切ることが中小企業にとって直面する問題です。
 もし地域の企業が乗り切れないとすれば、只でさえ衰退している地域が更に元気をなくしてしまいます。地方自治体も自治体経営難ですが、地方自治体が残っても企業活動が衰退すれば何のための行政改革なのか分かりません。企業が赤字決算することによる地方自治体の予算減は大きな影響を与えるものですが、今回の経済危機で地方自治体はそのことに改めて気付いている筈です。

 つまり地域と共存している企業や団体を支えて初めて、地方自治体は存在する意味があるのです。企業の資金調達に関しても極力支援体制を整えて欲しいと切に願っています。
 ただ難しいのは過去の事例に基づく教訓に学ぶ視点があることです。前回の小渕内閣の緊急経済対策の時にも無担保での新規枠を設けての貸付があったのですが、経済対策として審査を通過させ貸し付けした途端に、倒産して、または倒産させて会社が消滅した事例があることです。悪質な経営者に貸し付けすることは歓迎すべきことではありません。
11月12日(水) 「良い話」
【朝一番】
 早朝から雇用問題に関する打ち合わせ。ハローワークの情報も聞きながら応対いたしました。和歌山市内の雇用情勢は芳しくなく、求人数は減少していることや非正規雇用者の行き先も先細りしていること、年齢による制約などもあり厳しさを増しています。ハローワークを訪問したところ、仕事を探している方が数多く事務所内にいました。真剣にパソコンの求人画面に向かいあっていました。ハローワークに閑古鳥が鳴くようになる状況を作り出さなければならないと思いました。和歌山市の雇用状況の改善は最優先課題です。

【良い話】
 朝からもうひとつ。ちょっと良い話を聞きました。
 仮にHさんとします。Hさんのご子息さんは約15年前に20歳代の若さでお亡くなりになりました。H君の同級生の父親であり、同じ時期にPTAの役員を務めていたIさんは、Hさん宅に毎月、命日と同じ日に訪問し、欠かさないで高野薪をお供えしていたそうです。毎月、欠かさないで来てくれるIさんに対してHさんは感謝の気持ちを忘れたことがないと話してくれました。

 暫くしてIさんの息子さんは引っ越し、長い月日が経過しました。HさんとIさんが会う機会は少なくなってしまいました。
 ある日、Hさんが某友人と話をしていたところ、Iさんの良くない噂を聞きました。Hさんに対して「Iさんと付き合わない方が良いと思いますよ」とのことです。
 しかしHさんはIさんの優しい心を知っていたので、その友人に向かってIさんの行動の真実を伝えました。「Iさんは信頼できて心の優しい人だから、その噂話は真実ではありません」ときっぱりと答えたそうです。

 私はIさんのことをよく知っていますが、二人の関係を初めて知りました。良くない噂話は、尾ひれをつけて街中をあっと言う間に駆け抜けます。直接本人を知らない人までも、面白がって第三者に伝えますから噂話は拡大して伝わります。不思議なもので、良くない噂話は光の速さで伝わりますが良い話は伝わりにくいのです。少し悪い行いをしたらそのことが大きくなって伝わりますが、良い行いをしてもなかなか伝わりません。もし良い噂話が伝わってきたとしたら、相当、良い行いを継続していると思った方が良いのです。
 Iさんの高野薪の話は小さな感動話でした。
 Hさんは「Iさんと付き合うことに賛成ですよ」と笑って話してくれました。朝に嬉しい話に出会うと一日の気分は良くなります。それは良い行いは、早速、誰かに伝えたいと思うからです。ただこの話は第三者に伝えるよりも先に、Iさんの携帯に電話をしてお互いの気持ちを共有したいと思いました。二人とも嬉しい気持ちになりました。

【ライオンズクラブ】
 お昼はライオンズクラブ例会に出席しました。今月の献血例会の予定と役割分担などを確認し合いました。例会の最後に締めの講和の役割を担っているテールツイスターからは「健康に良いものは6個食べると効果がある」と話してくれました。銀杏や大蒜、らっきょなどの粒は6個食べるとより効果があるというものです。
 何事も一定量に達すると効果がでますし、繰り返すことも効果的です。最初の段階では質よりも量が大切ですし、単発よりも継続する方が効果的なのです。

【観光施策】
 国を挙げてビジットジャパンの取り組みを行っています。和歌山大学観光学部でも行動する観光学の取り組みを行っています。本日は和歌山大学観光学部の生徒が県庁を訪ねてくれました。和歌山県の観光キャンペーンをイギリスにおいて学生で取り組みたいとする提案でした。県の観光施策として何か支援できないか協議しました。これから詳細を詰めていきますが、平成21年3月の春休みにロンドンに向かう予定です。

 学生が自主的に観光施策を提案してくれたことに意味があると思います。企画やアイデアがあっても、そのことを相手に知らせないとゼロに過ぎないのです。まして学問と実社会では考え方が違う場合がありますし、学問と生活もまた違います。私達は実生活の中で生きていますから、学んだことを相手に知らせることが大切なのです。
 和歌山県の存在はイギリスではあまり知られていないと聞きました。学生達が行動を起こしてもコンマ以下の成果に終わるかもしれません。しかしゼロと小数点以下の数字では全く持つ意味が違います。ゼロはどれだけ先に行ってもゼロ。小さな数字でもそれを基にして大きな数字に変化させることができるからです。
 和歌山大学観光学部は設立して二年目ですが、学んだことを実践したり知らせたりする行動へと動き始めています。地域として歓迎すべき動きです。

【その他】
全国大での病院の置かれた状況についての話し合い。
ライオンズクラブ新会員の拡大に関しての打ち合わせ。
癌治療に関しての意見交換。癌と戦っている人とその家族や友人との関係についての話し合いを行いました。
市内保育園への苗木寄贈の日程について調整を行いました。約30本のツツジを園児達と一緒に植樹することにしました。
11月11日(火) 「公共交通機関」
【公共交通機関】
 和歌山市にはJR和歌山駅と南海電鉄和歌山市駅の、鉄道ではふたつの玄関口があります。
 今日は南海和歌山市駅で大阪府に通勤している方と懇談しました。通勤の行き道は和歌山市駅からで問題はないのですが、帰りが問題だと指摘がありました。帰りが遅くなると関西空港行の特急ラピートに乗り、途中、和歌山市行きに乗り換えをして和歌山市駅に戻るそうです。南海電鉄が難波から関西空港の区間に重点を置いているため、和歌山市駅行きのダイヤは不都合を感じることがあるようです。

 ひとつは帰宅が遅い場合に直行の特急電車がなくなること。そして和歌山市駅に到着した後、路線バスとの接続が上手く行っていないことです。夜8時台のJR和歌山駅行きのバスは8時50分の一本だけあるだけで夜の9時台にはありません。夜、8時台に到着の電車は8時50分を過ぎた頃に到着するためバスに乗れない状態だそうです。タクシーを利用する他、公共交通機関はないため通勤費用の出費が多くなっています。
 せめて利用者のことを考えて、南海電車と和歌山バスのダイヤの連携を図って欲しいと意見をいただきました。バスにとっても、通勤客を公共交通機関で取り込むことは利点があるものです。

 ふたつの駅の間の交通手段が限られていることが和歌山市の発展を阻害している要因の一つかも知れません。「市内巡回バスを走らせてくれると相当違ったまちづくりが出来るのに」と話してくれました。
 地方都市にとって公共交通機関の役割は重要です。これがないから自動車を利用する場合があるからです。大阪府に通勤していると和歌山市が疲弊しているように感じるそうです。ここ数年間の象徴的な出来事はなく、まちづくりの失敗とまではいかないまでも、成功とは言えないと話してくれました。これが外から見た和歌山市のまちづくりの評価だと思います。何とか回復を図る必要を痛感しています。
 
【意見交換】
 数名が集まって関西地域活性化の取り組みに関しての意見交換を行いました。和歌山県内で自営業を営んでいる本日意見をいただいた方の場合、仕事は和歌山市に来るよりも大阪府下に来ることが多くなっています。紀ノ川市や岩出市で居住している人にとって、和歌山市に行くよりも大阪に出た方がむしろ便利で仕事量も多いそうです。以前のように和歌山市に仕事に行くことがなくなったと話してくれました。週に4日は大阪に赴き、週に1日、案件があれば和歌山市に行く程度だそうです。
 周辺市町から仕事や買い物で呼び込めるだけの力がなくなっているのが現実です。和歌山市の中心地を活性化させるための条件は以前とは異なっています。周辺市町からの人員の入りと出る人数を図り、商業施設の立地やまちづくりを再び考える必要がありそうです。

【懇談会】
 関西電力本店で森社長以下と議員団他との懇談会があり出席して来ました。関西地域のインフラを支える電力経営陣と地方議員が課題を話し合え意見交換をする貴重な機会だと考えています。何度か掲載しているように平成20年度関西電力の決算見込みは約1,200億円の赤字と見込んでいます。そのため地方法人税がゼロになり、地方自治体の予算案はその分落ち込むことになります。地域と共生している電力会社と地方自治体の会計が深く密着していることが分かります。企業は利益を生み出すことが社会的責任を果たすことだと改めて認識しています。
 そして地域において企業が存在していることの価値は計り知れないものがあるのです。雇用と法人税などの有形の利益と、従業員が地域に暮らしていることによる消費促進などの効果もあるのです。企業に選択される地域であるための方策を考える必要性を再認識しています。
11月10日(月) 「雇用情勢確認」
【懇談】
 朝から予定通りHさんが訪ねてくれました。懇談のテーマは雇用に関してのものでした。市内の雇用情勢は改善の余地はなく更に厳しさを増しているようです。ある専門的な職種1名の募集に対して20名を超えるなど、一般職以外でも競争は激しくなっています。正に狭き門です。和歌山市内で働きたい人がいても職が見当たらないのです。若い人や中堅層に定住してもらうことが活性化の大きな要素ですが、そのための雇用改善を図ることが行政的課題であることを改めて痛感しました。

【雇用情勢確認】
 某企業をお邪魔して雇用状況に関して意見交換をさせていただきました。大変お忙しい中でしたが気持良く話に応じてくれました。感謝申し上げます。
 次年度に向けて採用に関しては事務職の募集は殆どなく、専門職を若干名予定しているだけです。専門性を有すると言ってもハードルは高くなっています。相当の大手以外の企業にとって余裕があるくらいの人員確保をすることは稀ですから、専門職でもレベルの高い人材を求めています。例えば経理担当者と言っても会計処理だけではなく、財務諸表の作成とそれに基づいて金融調達などの仕事も求められますし、幅を拡げて法務の仕事が可能な人材を欲している場合もあります。経理と金融と法務、一人三役をこなせる人材が求められますが、企業の要望に適合する人材はなかなか見当たりません。野球で言うと、サードと外野とキャッチャーのポジションを守れるような人材を求められているのです。

 専門性の高いポジションをみっつも有する人材は稀有ですが、企業ではそのような人材が現れるのを待っています。企業にとっては買い手市場ですから、焦る必要は全くないのです。ですから履歴書を見るだけで面接もしないことは日常的です。そのような競争を勝ち抜くのは大変であることが分かります。
 少しでも就職状況を改善するための取り組みの必要性を痛感しています。これが最重要課題のひとつです。

【食育】
 今月開催予定の食育研修会の講師を、和歌山市内の詩仙の堀内オーナーシェフにお願いをして実施内容について懇談しました。地元食材を活用した調理と健康に資する調理方法と知識付与などをテーマとすることにしています。
 食育研修会は1時間と時間配分をしていますから、受講者が寝るようなことのないような研修会にすることを双方で確認しました。それは厳しさを前面に打ち出すのではなく、楽しい話題を提供して眠れないようにしたいと思っています。

【防災対策】
 紀伊半島の防災対策は各市町村で対応しているところです。中でも防災対策として日常の情報提供と災害発生時の二次災害防止のための情報提供は重要な項目です。現時点で、和歌山県内にはコミュニティFM局が三か所あります。和歌山市と湯浅市、そして白浜町です。平成21年1月からは田辺市にもエフエムTANABEが開局なると伺っています。
 そこで県内のFM局が県防災のために協力体制を敷けないかの打ち合わせを実施しました。コミュニティFM局の電波が届く範囲は限られていますが、連携体制を採用することで県内の70%近くの地域をカバーできるとの試算もなされています。このしくみを活用しない方法はありません。折角、地域にコミュニティFMがあるのですから、行政機関と連携することで、双方のコスト削減と県民の皆さんの欲する防災施策を提供することが可能となります。
 ハードルは出現すると思いますが、大きな視点で捉えて県内コミュニティFM局の連携により防災対策に少しでもお役にたてるようにしたいと考えています。

【懇親会】
 和歌山ゴールドライオンズクラブ会員が飲食店を出店したため、お祝いのため会員の有志で食して来ました。会員同士で話は弾み気がつくと日付が変わっている程でした。
 通りに人は少なくても関係ないと話してくれました。お店として多くの人との信頼関係を構築しておくことで、外は人が歩いていなくても店内にはお客さんが来てもらえる空間を作りたいと意欲的でした。一人の力ではなく、みんなの力を少しお借りして楽しいお店を作りたいと抱負も話してくれました。
11月9日(日) 「一万人大清掃」
【一万人大掃除】
 本日は和歌山市の一万人大清掃のため自治会で清掃活動に参加しました。会長以下、役員で宮街道沿いの歩道の清掃を行ったところ、最も多く捨てられていたのは煙草の吸殻でした。「マナーも一緒に携帯しましょう」のコピーが過りました。捨てられた煙草は誰かが掃除しなければ、ゴミのまま街中に存在することになります。煙草を吸う人はそんな簡単なことを分かって欲しいと思います。自治会の方が誰かが捨てた煙草の吸殻を拾っているのです。

(一万人大清掃に参加)
 11月中旬の小雨がチラつく寒い午前でしたが、多くの自治会の人が参加したため比較的短時間で終えることができました。但し、市役所職員さんが活動に加わっていなかったとの声が上がりました。市役所支所の職員さんは受け付けの手伝いのため早朝から出てくれていましたが、それ以外に姿がなかったのは寂しい限りです。
 ただ清掃した後の歩道はきれいになったので、気持ちが良かったのは確かです。清掃をすることは人の気持ちをきれいにすると言われますが、見えるところをきれいにすることで、見えない心もきれいにしてくれます。

【健康】
 終わってから自治会の皆さんと懇談の時間をいただきました。健康に気を付けている方が多くいらっしゃいます。皆さんと話していると「自分が倒れるとは思わなかった」という声があるように、誰でも自分が病気になるとは思わないものです。まして入院することになるとは思ってもいませんが、普段から気を付けておかないと何時どうなるのか分かりません。ストレスやコレステロールなどが健康の大敵で、気持ちをゆっくりと落ちつけて、そして予防のために毎年の健康診断が大切です。

【オバマ大統領効果】
 今日はオバマ大統領の話題をあちらこちらで聞くことが出来ました。全てが新大統領に肯定的な意見で、確実に期待感がそれ以外の感覚を上回りました。

アメリカの自己改革力と治癒力の素晴らしさと比較して、日本の国政のあり方は疑問があり期待感がないこと。
思いを託したアメリカの政治と比較して、政権の担い手を選択することもできない日本の政治のあり方への疑問。
大統領が格好良いと思えるアメリカと、格好悪いと思われている日本の首相の違い。それが自国への誇りのあり方に直結しているという意見。
大統領当選の演説では言葉に力があると感じたのに対して、定額給付金など経済対策の発言で迷走する首相の言葉には力がないこと。この違いは何なのかという意見。
土砂降りの中に希望の光が見えたアメリカと、泥沼にはまって脱出できないような日本の差。結果が見えない状態は同じでも、光の方向に歩く勇気をもたらせてくれるアメリカと、曇り空でいつ雨が降るのか分からないため、自分のいる軒下から一歩も踏み出せないでいる日本。
期待感の違いが国の空気の違いになっています。自分達の国の進む道は自分達で決めたいと思っている人が増えています。衆議院の解散の気配はありませんが、先送りしていると閉塞感は増すばかりです。
政権Changeと政権の持ち回りの差がこれほど大きいとは、現実を見るまでは実感しなかった人でも、このことを自分の心で感じています。感じていることが行動につながると、社会が変わることは確実です。
日本という国に誇りを持つべきだと思っていますが、こんな状態を見せつけられては誇りを持つどころではありません。誇りの持てる国とは主権者が首相を格好良いと思える国のことです。自分達の国の首相には格好良くあって欲しいものです。

 たくさんの意見がありますが、アメリカが変わろうとする歴史は、アメリカ国民の意思に基づくものだという事実を見て羨ましく思う気持ちが強いようです。日本の国政はアメリカよりも向こうに吹っ飛んでいます。主権者の意思が不在の国政では輝きを取り戻すことはできません。自分達の意思の集合体があるから国は輝くのです。
11月8日(土) 「葵会での挨拶」
【葵会での挨拶】
 葵会和歌山市支部総会にお招きをいただきました。挨拶の機会をいただきましたこと感謝申し上げます。挨拶の要旨は次の通りです。
 おはようございます。本日の総会開催、誠におめでとうございます。また本年もお招きいただきましたこと、挨拶の機会をいただきましたことを心より感謝申し上げます。
 葵会の皆さんの活躍ぶりは普段から拝見させてもらっています。各方面でお会いできる機会が多くなっていることに感謝しながら、そして知っているお顔に会えるとホッとするような暖かいものを感じます。

 昨日、県立医科大学付属病院の受付で案内してくれた方、車イスダンスの支援を行っている方、地球環境保全を図るために自ら行動し、その結果を報告し啓蒙活動している方、和歌山市で初めてハーモニカだけの演奏会を計画している方、福祉施設への慰問活動を行っている方、カルチャーセンターで新しいことにチャレンジしている方、和歌山市内で多くの先輩の活躍している場面に出会っていることを嬉しく思っています。
 その度にお話をさせてもらっていますし、一緒に地域を元気にするための活動をしなければならないと思っているところです。

 その他にもあります。昨日、30歳代前半の方達と、このまちのあり方について話し合いを行いました。葵会会員のご子息さんでした。葵会の皆さん、そしてご子息さんが社会で活躍する時代になっていることは、世代を超えて私達の仲間が地域社会で活躍していることを表しています。本当にうれしいことです。毎日の風景の中で皆さんとお会いする機会があることはちょっとした嬉しい瞬間になっています。

 ところで、企業決算が赤字になるところが多く、税収が減少する見込みになっています。企業が赤字決算をすると法人税の納税額は基本的にゼロになります。税収減少と言っても関係ないと思うかも知れませんが、県税や市町村税が落ち込むことを意味しています。来年度予算が減少することは、イコール県や市町村の行政サービスが低下せざるを得ないことを示しています。勿論、行財政改革や決算した中から無駄を省くための指摘などを特別委員会を通じて行っているところですが、法人税の減少は地方自治体の予算編成が厳しくなることですから、次年度も楽観できない状況となる見込みです。皆さんの意見を反映させることでこの場所で生活している私達の声を行政の中に取り入れたいと考えていますので、引き続きましてご指導いただきますようお願い申し上げます。
 本日のご盛会、誠におめでとうございます。

 総会に引き続いての懇親会では皆さんと意見交換の時間がありました。
 岩出市内での建設に関して協力してくれた当時の職員さんが現在、県議会議員になっているエビソートを披露してくれたNさん。
 和歌山市中心市街地活性化について真剣に話してくれたTさん。和歌山市の将来を心配してくれています。
 地球環境保全のために南向きの斜面のある敷地を活用して大規模な太陽光発電を導入し、和歌山県を環境先進県にしたいと夢を語ったくれたIさん。
 ここ二か月の雇用情勢は前月比で約20%も減少していて和歌山市の経済情勢は失速していることや、これから年度末に向かって約30%近くも求人が減少すると話してくれたYさん。Yさんは雇用機会創出の仕事に携わっています。

【Y先生の秘密】
 そして最後に紹介するのは素敵な話です。
 私が宮前小学校1年と2年生の時の担任だったY先生の親戚の方がいました。初めての小学校の担任の先生で、しかも二年連続して担任をしてくれたY先生は今も忘れない恩人です。でも確か、私が小学校を卒業する前に退職してしまったことを覚えています。
 理由が分かりませんでしたが、今になってその理由を初めて知りました。

 それはY先生が自動車免許を取得して家族とともにドライブに出掛けた時のことです。自動車が河川敷に差し掛かったところ、左側の窓が開いていたので先生は運転しながら窓を閉めようと左手を助手席に伸ばしたのです。今のように自動で閉まる窓であれば問題はなかったと思いますが、当時はノブを回して閉めるタイプだったため左手を伸ばすようなスタイルになったと想像できます。
 運転に慣れていなかったためバランスを崩し、自動車は河川敷に転落したのだそうです。
 助手席に乗っていたご主人さんが大怪我をし、その結果、身体が不自由になってしまいました。先生はご主人さんの介護のために学校の先生を辞められたのです。

 それ以来、先生は自動車に乗ることを止め、移動する手段は自転車に変わったのです。Y先生と会う時は何時も自転車だったことを思い出しました。自転車に乗っている理由には、そんな深い理由があったのです。自分が運転して事故を起こしたため、ご主人さんを生涯不自由な身体にしてしまった自戒の念があったのかも知れません。

 教育熱心な先生だったのに、教育者としての志半ばで辞めなければならなかった苦しさが今頃分かったような気がします。その先生の現役時代に二年連続して教えてもらった奇跡のようなタイミングに感謝しなければなりません。先生は学校の中だけではなく、自宅にも度々迎えてくれました。勉強以外の話も聞かせてくれましたし、虫の飼育を通じて生命の大切さを教えてくれました。当時、先生は鈴虫を飼って孵化させていたのです。子どもだった私は鈴虫を飼育しましたが、翌年に卵を孵化させることはできませんでした。ですから翌年も孵化した鈴虫をもらいにいったのです。
 先生が小学校を退職した後も、継続して先生の自宅にお邪魔して鈴虫をもらって大切に飼育していた頃を思い出しました。小学校時代の時間は瞬く間に過ぎ去ります。小学校を卒業して中学校になってからは、先生の自宅を伺うことはなくなりました。やがて私の家から「リーンリーン」の鳴き声は消え去りました。 

 秋になると毎年聴こえていた鈴虫の鳴き声が消えたのです。それは少年から大人になる過程で自然の内に失われた音だったのです。もしかしたらY先生は、教え子だった少年がいつかまた、鈴虫をもらいに来てくれると思って待ってくれていたのではないでしょうか。
 何となく、今でも鈴虫を飼っているような気がしています。
 当時の少年も今ではY先生の現役時代の年齢を超えてしまいました。信じられないのですが少年は大人になって、そこからも長い時間が経過しています。

 突然、小学校から去ったY先生。その去らなければならなかった理由が分かりました。Y先生が介護を続けていたご主人さんは5年前にこの世を去りました。最後まで献身的だったようです。生涯消えていないと思えるような運転の傷痕。もう開放されていて欲しいと思います。小学生だった私には、当時、そのことを知っても先生の気持ちは分からなかったと思います。しかし大人になった今では、先生の後悔の念とそれを埋めるために費やした長い時間の重みが分かります。

 生徒に正しいことを教える立場の人間が人を傷つけてはいけないと、自らの信念を持って小学校を去ったのだと思います。私達が人を傷つけるような悪いことをした時には、真剣に叱られたものです。そして正しいことを是とした先生の教えは、潜在的に私の心に植えつけられているのだと思います。
 生涯持ち続けることになる人格を形成してくれたY先生に贈る感謝の言葉は見つかりません。Y先生が磨いてくれた人格は宝物になっています。もう一度、少年時代のように鈴虫を飼ってみたいなぁと思うようになりました。

【懇談会】
 葵会終了後、市内で懇談の機会を持ちました。厳しい時代の仕事のあり方について話し合いました。こんな時代にはコストも大切ですが、それよりも信頼関係に基づいた取引のの継続がもっと大切だということです。コスト削減は最重要課題ですが、信頼関係の構築している取引先と縁を切るよりも、今までのご縁を大切にする姿勢が将来の発展につながるのです。信頼関係を大切にする姿勢は相手に伝わり、そして将来の信頼関係を約束してくれるものです。目先の利益だけを追う姿勢からは信頼を築くことはできません。
 仕事は利益よりも誰と組んで取り組むかの方が重要なのです。

【クレオパトラ】
 和歌山市で活動している劇団ZERO。もう20年も活動を継続していて、今秋、和歌山市から文化功労の表彰を受けました。文化活動に乏しい和歌山市で20年も劇団を維持し、公園を継続してきたことは、それだけでも表彰ものです。
 今日は2時間40分にも及ぶ大作「クレオパトラ」の公演でした。和歌山市民会館は満員で、和歌山市在住の素敵な仲間の演技を十分楽しみました。

(劇団ZEROによるクレオパトラ)

ミュージカルは二部構成で、前半はシーザー編、後半はアントニーとクレオパトラです。シェイクスピアの作品をオリジナルのシナリオで仕上げていました。

 争いの中からでしか平和を築けないのは今の時代も同じです。平和は黙っていて訪れるものではなく、意見や信条の相違、考え方や思想の違いを乗り越えて初めて訪れるものです。神様が人間の内心を試しているようです。愛を持ってしても争いに終止符を打つことが出来なかったことを歴史は教えてくれています。
 和歌山市にいるとミュージカル文化を楽しむ機会は少ないのです。休憩時間を挟んで3時間の公演は秋の一時を楽しませてくれるものでした。心に栄養を与えてくれるのが文化です。もしかしたら劇団ZEROの発展が和歌山市の文化度を向上させてくれ、和歌山市の活力を生み出してくれる基になるかも知れません。

(劇団ZEROによるクレオパトラ)
 劇団がまちにあることとないことの違いの大きさを、私達は知らなくてはなりません。
 あっても大したことがないと思う人は、一度鑑賞してみたら良いと思います。ないことは無を表しますから、この分野では暗闇が続くばかりです。誰かが立ちあげない限りにおいては。
 公演終了後、市民会館出口付近では出演者が迎えてくれました。出演者と鑑賞者との交流の風景は、ブロードウェイであろうとも劇団四季であろうとも同じです。終了後の一体感は格別です。
11月7日(金) 「ワイン」
【お見舞い】
 先週、イベントの最中に心筋梗塞で倒れて、和歌山県の所有するドクターヘリで県立医科大学付属病院に運ばれた知人のお見舞いに伺いました。今日から個室に入り手術は成功し回復していました。
 話を伺うと、ドクターヘリに乗ってから県立医科大学附病院に到着するまでの時間はわずか5分。もし救急車で運ばれていたとしたら、何倍もの時間を要していたと思われますから間にあったかどうか分からないものでした。心筋梗塞の手術は時間との戦いです。
 一分でも早く病院に到着することで命は助かります。今日は、元気に話ができて本当に良かったと感じました。神様がくれた休息の時間ですから、ゆっくりと療養して欲しいと思っています。

【ワイン】
 和歌山市内にあるワインショップ。ここのマネージャーと話し合う機会を持ちました。このお店はフランスのワインの他、イタリアやスペインのワインの取り扱いをしています。マネージャー曰く「ワインに力がある」とのことです。その意味はこれらの国はフランスよりも南に位置しているため太陽エネルギーを一杯に受けています。ここで採れたブドウを醸造しているため、太陽エネルギーの力を含んだワインであると言えるのです。太陽エネルギーは人間にとって生命の源です。太陽光が地球上に降り注がないと人類は絶えてしまいますし、全ての生き物は絶滅するのではないでしょうか。

 化石燃料は太古に降り注いだ太陽エネルギーが姿を変えて存在しているもの。食物は太陽エネルギーによって生み出されているものです。ワインも同じで、太陽の力が漲っているのは太陽エネルギーを受けた時間の長い地域のものは、より多くのエネルギーが詰っているようなのです。
 力強いワイン、生命感が感じられる言葉です。

 ところでマネージャーは30歳代ですが、ワインを商いとしながら和歌山県の将来についても考えてくれています。地方都市において二代目などの後継者を除いて、30歳代で頭角を現すことは容易ではありません。30歳代の彼らが描く夢を現実のものにするためには、相当長い時間を要すると考えるのが一般的です。同じ年代、同じグループの集団でいる限りは、夢を現実にするのに20年はかかると思います。アイデアを温めていても孵化させるまでの道のりは長いのです。

 20年という時間は上の世代が引退しその後に座るまでの時間ですから、そんなに待っていられる筈はありません。20年も潜伏を余儀なくされるような時間は、30歳代の彼らから感性と情熱を奪い取ります。ですから長くて5年以内に夢を現実のものにすることが不可欠です。
 そのためには言葉で協力者に話すこと。自ら行動すること。立ち上げるためのお金を得ることが必要です。話すことは夢を持っている人であれば大抵の人はできますが、自ら行動することと資金を獲得することは容易ではありません。言葉を紙に書いて他人に分かるようにしなければなりません。他人が理解した上で、その他人にも動いてもらえなければなりません。そして資金を得るためには、さらにその先のまだ見ぬ人を捜し、その人を説得する必要があるのです。

 ここまでをクリアして初めてスタートラインに立つことができるのです。一人でやっていたら20年はかかります。チームで取り組むと1年以内で達成することも不可能ではありません。地域の夢を実現させるためには、個々の資質はあることを当然のこととして、チームとしての資質が必要なのです。

 一人の力が1だとすると、自分の意見を押し通すような人がいるチームは1.2程度。どれだけ人数が増えても力指数は変わりません。ところが相手の意見を聞くことができ、受け入れられる度量のあるメンバーがいるチーム力指数は、10にも100にも拡大するものです。
 個人からその周辺、学校、地域と活動範囲が拡大するにつれて、チーム力の総力戦になります。小学校時代は自分の思うようになったことやクラスでは思い通りになった経験があっても、学年全体や学校全体の取り組みになると自分の思い通りにならなかった経験を持っている人がいると思います。それはコミュニティが拡大すると、一人の力で全体を支配することなど通用しないからです。

 対立して50%と50%の勢力を保つよりも、より多くの人との協力関係を築き80%の勢力を保つ方が得策ですし、自分達の思いを実現させることが速くなります。そして半数の人が期待している政策を推し進める地域よりも、80%の人が期待する地域を目指す方が地域力は身につくのです。
 和歌山市の場合、地域に宿る力が分散しているようです。決してパワーがないのではありません。ベクトルが違う方向を指しているだけのように感じます。当然のことですが、同じ力の矢印が反対方向を指しているとその力はゼロになります。そして同じ方向を目指すと倍の力になります。和歌山市の力は他の都市と比較して個々人の力に差はないと思います。ところが目指すべき方向が定まっていないことが要因で、ベクトルが同じ方向に向かっていないのです。ほんの少しの差なのです。この差を縮めるためには30歳代以下の人の突き上げるような地域力が必要です。

【履歴書】
 ある会社が人員を募集する広告を求人誌に出しました。大阪市内で勤務していた和歌山市出身の人が履歴書を出しました。理由は故郷和歌山市に帰り大阪での経験を生かしたいからです。ところが一週間後、その会社から封書が届きました。「不採用」。
 そのまた一週間後、同じ求人誌に人員募集の広告が掲載されました。その彼は、まだ募集を継続しているのであれば、何故、面接もしないで履歴書だけを見て不採用としたのか、疑問が湧いたそうです。

 そこで再び履歴書を送ったのですが、そこに一文を書きたしました。「面接もしないで不採用とするのは失礼だと思います。応募しているのですから面接をすべきだと思います」。
 今度はその会社から面接に来て欲しいと電話がきて、和歌山市内にある本社で面接が実施されました。そして見事「採用」となりました。
 不条理を感じた時には、言うべきことは言うことが大切だと分かる事例です。

【その他】
福祉施策に関しての打ち合わせを実施。
経済対策のあり方についての話し合い。
癌治療に関しての話し合いを実施。患者側には医療の情報が少ないため、セカンドオピニオンでカバーすることと患者同士の情報交換が自衛策だと思われます。
運送業界の現状に関して打ち合わせを実施。
地方の中小企業向けの資金繰り対策に関しての打ち合わせを実施。
11月6日(木) 「来年のイベント」
【紙芝居】
 週末、広瀬小学校では学校開放があります。地元地域のKさんが紙芝居のボランティアで参加することを報告に来てくれました。紙芝居だけではなく竹トンボやコマなどの昔ながらの遊びを子ども達に伝える課外授業を行うことになっています。
 以前、Kさんから竹トンボをいただいたことがあり、それ以来、付き合いをしています。
 小学校から招待を受けたことの喜びと後継者も育っている喜びを直接伝えてくれました。地域の明るさを感じた秋の一時でした。

【休息時間】
 Mさんとは少しご無沙汰になっていました。「元気にしている」と電話をいただいた時に、丁度、Mさんの事務所の近くにいたため、移動の途中でしたが会うことにしました。時間にして約15分、元気を与えてくれました。
「ホームページを見ていますから、忙しいことが分かっていたので連絡をしていなかったのですが、今日は少し休む時間を取ったら良いのにと思って電話をしたのです」と束の間の休息時間をいただきました。「息を抜く時間も必要ですよ」とゆったりとした時間を楽しみました。Mさんは休息時間を運んできてくれました。近くにこんな貴重な時間を配達してくれる人がいることに感謝しています。

【就職】
 経済情勢が厳しくなり、和歌山市では雇用に明るさが戻りかけていたのに逆もどりしています。就職することが更に厳しくなっています。
 最近まで、正職員の採用を増加させていた企業は仕事の減少に伴い、派遣社員の契約を打ち切って人員調整を始めているようです。ここでも正社員と派遣社員の格差が生じています。昼間に関係者と懇談しましたが、就職希望者が就職できない厳しさを実感しました。
 一人の職員募集に対して十数人も面接を受けにくるなど、仕事に就くのは極めて狭い門になっています。雇用を考えている会社では希望する人材を確保できるため、人事担当者にとって良い循環になっていますが、就職を考えている人にとっては厳しい状況に晒されています。賃金や職種の希望を言えるような状況ではないことは確かです。

【来年のイベント】
 来春の開催予定の各種新年のつどいのゲストについて話し合いました。新春らしく華やかに、そして一瞬で盛り上げられる内容のものを候補としています。早速、相手様に依頼し快諾をいただきました。依頼した先生は本日、東京に出張していたため詳細の打ち合わせはできませんでしたが、イベントの開催が今から楽しみです。
 また平成21年7月5日に第11回和歌山巴里祭を開催する予定ですが、ゲストに高石ともやさんに来ていただくことに決定しました。和歌山シャンソン協会に高石さんの知人がいたため出演を承諾してくれたものです。人を知っていることと知らないのでは、イベントの進め具合に天地ほどの差があることを実感しています。
 このように、早くも来年のイベントが埋まり始めています。

【食育研修会】
 今月、某婦人会では食育研修会を開催する計画にしています。地元食材を使った新鮮で栄養があり、健康でいられる食育についての講義を地元飲食店のオーナーシェフが行ってくれることになっています。内容と講師への講演依頼について会長と調整しました。シリーズで開催してきたこの婦人会の食育研修会も、いよいよ最終回を迎えることになりました。

【嶋清一投手】
 海草中学時代、夏の甲子園大会で全国制覇した嶋清一投手が平成20年に野球殿堂入りしたことを受けて、海草中学校・向陽高校、明治大学OB会が中心となって「嶋清一野球殿堂入り記念祝賀会」を開催することになりました。母校の先輩の記念すべき祝賀会にご案内をいただき、出席させていただこうと思っています。
 言うまでもなく和歌山県が生んだ野球選手の嶋清一投手は、戦争で散って帰らぬ人となっています。プロ野球人ではなかった嶋投手ですが、戦後60年を経て野球殿堂入りしたことでその功績が認められたことを心から嬉しく思っています。
 心から郷土の誇りと思える大人物です。

【オバマ大統領就任演説】
 皆さんもオバマ大統領誕生の歴史的瞬間に興奮したのではないでしょうか。聞く人を魅了したオバマ大統領の歴史的演説。少し長いのですが全文をご覧下さい。勇気と希望がここには詰まっています。

「シカゴのみなさん、こんばんは。アメリカは、あらゆることが可能な国です。それを未だに疑う人がいるなら、今夜がその人たちへの答えです。

(オバマ大統領誕生を伝える各紙)
建国の父たちの夢がこの時代にまだ生き続けているかを疑い、この国の民主主義の力を未だに疑う人がいるなら、今晩こそがその人たちへの答えです。

 この国が見たこともないほどの大行列が今日、あちこちの学校や教会の周りに伸びていました。並んだ人たちは3時間も4時間も待っていた。人によっては生まれて初めての経験でした。今度こそは違うと信じたから、今度こそ自分たちの声が違う結果を作り出せると信じたから、だからみんな並んだのです。そしてそうやって並んだ人たちが今夜、疑り深い人たちに答えを示したのです。

 老いも若きも、金持ちも貧乏人も、そろって答えました。民主党員も共和党員も、黒人も白人も、ヒスパニックもアジア人もアメリカ先住民も、ゲイもストレートも、障害者も障害のない人たちも。アメリカ人はみんなして、答えを出しました。アメリカは今夜、世界中にメッセージを発したのです。私たちはただ単に個人がバラバラに集まっている国だったこともなければ、単なる赤い州と青い州の集まりだったこともないと。私たちは今までずっと、そしてこれから先もずっと、すべての州が一致団結したアメリカ合衆国(United States of America)だったのです。

 私たちは今まであまりにも長いこと、あれはできないこれはできないと言われてきました。可能性を疑うよう、シニカルに恐れを抱いて疑うように言われ続けてきました。けれども私たちは今夜、アメリカに答えをもらったおかげで、手を伸ばすことができたのです。歴史を自分たちの手に握るため。より良い日々への希望に向けて、自分たちの手で歴史を変えるために。
 ここまで来るのに、ずいぶん長くかかりました。しかし今日と言うこの日、この夜、この決定的な瞬間に私たちが成し遂げたことのおかげで、アメリカに変化がやってきたのです。

 先ほど少し前に、マケイン上院議員から実に丁重な電話をいただきました。マケイン議員はこの選挙戦を長く、激しく戦ってきた。しかし議員はそのずっと前から、愛するこの国のために、もっと長くもっと激しく戦った人です。マケイン氏がこの国のために払ったすさまじい犠牲のほどを、私たちのほとんどは想像すらできない。勇敢で、わが身を忘れて国に献身するジョン・マケインというリーダーがこれまで国のために尽くし、働いてくれたおかげで、私たちの世界はより良いところになりました。
 私はマケイン議員を称えます。そしてペイリン知事を称えます。マケイン議員たちが成し遂げてきたことを称えます。そしてこれから、この国の約束を再生させるため、マケイン氏たちと共に働くのを楽しみにしています。

 これまでのこの旅路を共にしてくれたパートナーに感謝したい。彼は心を尽くして戦い、(ペンシルベニア州)スクラントンの街で一緒に育った人たちのために語ってきた。デラウェアの自宅に電車で帰る際、一緒に乗り合わせる人たちのために戦ってきた。アメリカの次期副大統領ジョー・バイデンに、私は感謝したい。
 そしてこの国の次のファーストレディ、ミシェル・オバマ。彼女が絶え間なく私を支えてくれなければ、16年前からずっと最高の親友でいてくれた彼女が、礎となって家族を支えてくれた彼女が、私にとって最愛の彼女がいなければ、私は今夜ここに立っていません。
 サーシャとマリーヤ。君たちにはちょっと想像もつかないほど、お父さんは君たちを愛しているよ。君たちふたりもがんばったから、約束した通り、ホワイトハウスには、新しく飼う子犬を一緒に連れて行けるよ。

 祖母はもうこの世にはいませんが、いま見守ってくれているはずです。私という人間を作り上げてくれたほかの家族と一緒に、祖母は見守ってくれています。今夜ここに家族のみんながいたらいいのに。それは少し寂しい。両親や祖父母が私に与えてくれたものは、あまりに計り知れない。妹のマヤ、姉のアルマ、そして兄弟や姉妹全員に。これまで支えてくれて本当にありがとう。みんなに感謝します。

 選対責任者のデビッド・プラフに。この選挙戦の縁の下の英雄。アメリカの歴史でおそらく最高の選挙運動を設計したデビッド・プラフに、感謝したい。
 そして戦略責任者のデビッド・アクセルロッドに。最初からいついかなるときもずっと一緒に歩いてくれた彼に、感謝したい。
 このために集められた、政治史上最高のチームに。この結果はみなさんのおかげです。この結果を生み出すために、みなさんはたくさんのことを犠牲にしてきた。私はみなさんにいつまでも感謝し続けます。

 けれどもほかの何を差し置いても、今夜のこの勝利が真に誰のものなのか、私は決して忘れません。この勝利は、みなさんのものです。みなさんのものなのです。
 大統領の職を目指した人たちの中で、私は常に決して有力候補ではなかった。最初からたくさんの資金があったわけでもなければ、大勢の後援を受けていたわけでもありません。私たちの選挙戦はワシントンの広間で始まったわけではない。この選挙戦は(アイオワ州)デモインの裏庭で始まった。(ニューハンプシャー州)コンコードの居間で始まった。(サウスカロライナ州)チャールストンの玄関ポーチで始まったのです。この選挙戦は働く人たちがなけなしの貯金をはたいて、5ドルや10ドル、20ドルを提供して、そうやって築き上げていったものです。

 若者は無気力だという神話を拒絶した若者たちが、給料の少ない、そして睡眠時間のもっと少ない仕事に自分を捧げるため、家と家族から離れて参加してくれた。だからこの選挙戦はますます力をつけたのです。
 あるいはそれほど若くない人たちから。凍てつく寒さと焼け付く暑さにもひるまず、家から家へと赤の他人のドアをノックしてくれた人たちから力を得ました。ボランティアとなって組織を作って活動した、何百万人というアメリカ人から力を得ました。建国から200年以上たった今でも、人民の人民による人民のための政府はこの地上から消え去ってはいないのだと証明してくれた、そういう人たちから力を得たのです。
 これはみなさんの勝利です。
 それに、みなさんがこの選挙に参加したのは、ただ勝つためではないと分かっています。ただ私のために参加したわけでもないことも、分かっています。今晩みんなでこうやって祝いながらも、私たちは承知しているからです。明日から私たちは、この時代最大の課題に、次々と取り組まなくてはならない。ふたつの戦争。危機にさらされる惑星。100年来で最悪の金融危機。

 今夜ここにこうして立つ今も、私たちは知っています。イラクの砂漠でいま目覚めようとする勇敢なアメリカ人たちがいることを。アフガニスタンの山岳で目覚めるアメリカ人たちがいることを。彼らが、私たちのために命を危険にさらしていることを。
 子供たちが眠ったあと、自分たちはまんじりともせず、どうやって住宅ローンを払ったらいいのか、病院の請求書をどう払ったらいいのか、子供の大学進学費をどうやって貯めたらいいのか、眠れずに途方にくれている母親や父親があちこちにたくさんいることを。

 私たちは、新しいエネルギーを活用しなくてはならない。新しい仕事を創り出さなくてはならない。新しい学校を造り、脅威に立ち向かい、同盟関係を修復しなくてはならない。
 私たちの前には、長い道のりが待ち受けています。目の前の斜面は急です。目指すところに、1年ではたどりつかないかもしれない。大統領として1期を丸ごと使っても無理かもしれない。 しかしアメリカよ、私たちは絶対にたどり着きます。今夜ほどその期待を強くしたことはありません。

 みなさんに約束します。私たちは、ひとつの国民として、必ずたどり着きます。
 これから先、挫折もあればフライングもあるでしょう。私がこれから大統領として下す全ての決定やすべての政策に賛成できない人は、たくさんいるでしょう。そして政府がすべての問題を解決できるわけではないと、私たちは承知しています。
 けれども私たちがどういう挑戦に直面しているのか、私はいつも必ずみなさんに正直に話します。私は必ず、皆さんの声に耳を傾けます。意見が食い違うときは、特にじっくりと。そして何よりも私は皆さんに、この国の再建に参加するようお願いします。国を建て直すとき、アメリカでは過去221年間、いつも必ず同じようにやってきた。ささくれたタコだらけの手で、ブロックを一枚一枚積み上げ、レンガを一枚一枚積み上げてきたのです。

 21カ月前、真冬の最中に始まったものを、この秋の夜に終らせるわけにはいかない。私たちが求めていた変化は、ただこの勝利だけではありません。この勝利はただ、求めていた変化を実現させるための、そのチャンスを得たに過ぎないのです。そして以前と同じようなやり方に戻ってしまったら、変化の実現などあり得ない。
 みなさんなしでは、変化は実現しない。社会に奉仕するという新しい意欲がなくては、自分を捧げるという新しいスピリットがなくては、変化は実現しないのです。だからこそ私たちは今、新しい愛国心を呼び覚ましましょう。新しい責任感を呼び覚ましましょう。私たち一人ひとりがもっと参加して、もっと一生懸命努力して、自分だけの面倒を見るのではなく、お互いの面倒を見るように。

 今回の金融危機から得たほかでもない教訓というのは、メーン・ストリート(普通の町の中央通り)が苦しんでいるのにウォール・ストリートだけ栄えるなど、そんなことがあってはならないということ。それを忘れずにいましょう。
 この国の私たちは、ひとつの国として、ひとつの国民として、共に栄え、共に苦しむのです。この国の政治をあまりにも長いこと毒で満たしてきた、相変わらずの党派対立やく らない諍いや未熟さに再び落ちてしまわないよう、その誘惑と戦いましょう。

 共和党の旗を掲げて初めてホワイトハウス入りしたのは、この州の人でした。そのことを思い出しましょう。共和党とは、自助自立に個人の自由、そして国の統一という価値観を掲げて作られた政党です。そうした価値は、私たち全員が共有するものです。そして民主党は確かに今夜、大きな勝利を獲得しましたが、私たちはいささか謙虚に、そして決意を持って、この国の前進を阻んでいた分断を癒すつもりです。
 かつて、今よりもはるかに分断されていた国民にリンカーンが語ったように、私たちは敵ではなく友人なのです。感情はもつれたかもしれないが、だからといってお互いを大事に思う親密な絆を断ち切ってはなりません。

 そして私がまだ支持を得られていない皆さんにも申し上げたい。今夜は皆さんの票を得られなかったかもしれませんが、私には、皆さんの声も聞こえています。私は、皆さんの助けが必要なのです。私はみなさんの大統領にも、なるつもりです
 この国から遠く離れたところで今夜を見つめているみなさん。外国の議会や宮殿で見ているみなさん、忘れ去られた世界の片隅でひとつのラジオの周りに身を寄せ合っているみなさん、私たちの物語はそれぞれ異なります。けれども私たちはみな、ひとつの運命を共有しているのです。アメリカのリーダーシップはもうすぐ、新たな夜明けを迎えます。

 この世界を破壊しようとする者たちに告げる。われわれはお前たちを打ち破る。
 平和と安全を求める人たちにお伝えします。私たちはみなさんを支援します。そしてアメリカと言う希望の灯はかつてのように輝いているのかと、それを疑っていたすべての人たちに告げます。私たちは今夜この夜、再び証明しました。この国の力とは、もてる武器の威力からくるのでもなく、もてる富の巨大さからくるのでもない。この国の力とは、民主主義、自由、機会、そして不屈の希望という私たちの理想がおのずと内包する、その揺るぎない力を源にしているのだと。

 それこそが、アメリカと言う国の素晴らしさです。アメリカは変われるという、まさにそれこそが。私たちのこの連邦は、まだまださらに完璧に近づくことができる。私たちがこれまで達成してきたことを見れば、これから先さらに何ができるか、何をしなくてはならないかについて、希望を抱くことができるのです。

 今回の選挙には色々な「史上初」があり、これから何世代にもわたって語り継がれるいろいろな物語がありました。けれども私が今夜なによりも思い出すのは、アトランタで投票したひとりの女性の物語です。彼女はほかの何百万というたちと同様に、この選挙に自分の声を反映させようと行列に並びました。ただ1つだけ、ほかの人と違うことがあります。アン・ニクソン・クーパーさんは106歳なのです。
 奴隷制が終ってから一世代後に、彼女は生まれました。道路を走る自動車もなければ、空を飛ぶ飛行機もなかった時代です。その時代、彼女のような人はふたつの理由から投票できなかった。女性だから。そして皮膚の色ゆえに。

 さらに私は今晩、アメリカで生きた100年以上の間にクーパーさんが目にした、ありとあらゆる出来事を思っています。心を破られるほどの悲しみ、そして希望。困難と、そして進歩。そんなことはできないと言われ続けたこと。にもかかわらず、ひたむきに前進し続けた人たちのこと。あのいかにもアメリカ的な信条を掲げて。Yes we can。私たちにはできる、と。
 女性は沈黙させられ、女性の希望は否定されていた時代にあって、クーパーさんは生き続け、女性が立ち上がり、声を上げ、そしてついに投票権に手を伸ばすのを目撃したのです。Yes we can。私たちにはできるのです。

 アメリカの大草原に絶望が吹き荒れ、大恐慌が国を覆ったとき、クーパーさんは「新しい契約(ニュー・ディール)」と新しい仕事と新しく共有する目的意識によって、国全体が恐怖そのものを克服する様を目撃しました。Yes we can。私たちにはできるのです。
 この国の湾に爆弾が落下し、独裁が世界を支配しようとしたとき、時の国民が立ち上がり、偉業を達成し、そして民主主義を救うのをクーパーさんは見ていました。Yes we can。私たちにはできるのです。

 クーパーさんは(人種隔離政策が行われていたアラバマ州)モンゴメリでバスが黒人を差別するのを知り、(同州)バーミングハムで警官が消火ホースの水でもって黒人を抑圧するのを知り、(流血のデモ行進が行われた同州)セルマの橋を知り、そしてアトランタからやってきた牧師と時代を共有しました。アトランタからやってきたその牧師は人々に「We shall overcome(私たちは克服する)」と語った。Yes we can。私たちにはできるのです。

 人が月面に着陸し、ベルリンでは壁が崩壊し、われわれの科学と想像力によって世界はつながりました。
 そして今年、この選挙で、彼女は指でスクリーンに触れ、そして投票したのです。なぜならアメリカで106年生きてきて、幸せな時代も暗い暗い時代もこのアメリカでずっと生きてきて、クーパーさんは知っているからです。このアメリカと言う国が、どれほど変われる国なのか。
 Yes we can。
 アメリカよ、私たちはこんなにも遠くまで歩んできました。こんなにもたくさんのことを見てきました。しかしまだまだ、やらなくてはならないことはたくさんあります。だから今夜この夜、改めて自分に問いかけましょう。もしも自分の子供たちが次の世紀を目にするまで生きられたとしたら。もしも私の娘たちが幸運にも、アン・ニクソン・クーパーさんと同じくらい長く生きられたとしたら。娘たちは何を見るのでしょう? 私たちはそれまでにどれだけ進歩できるのでしょうか?
 その問いかけに答えるチャンスを今、私たちは手にしました。今この時こそが、私たちの瞬間です。

 今この時にこそ、私たちは人々がまた仕事につけるようにしなくてはなりません。子供たちのために、チャンスの扉を開かなくてはなりません。繁栄を取り戻し、平和を推進しなくてはなりません。今この時にこそ、アメリカの夢を取り戻し、基本的な真理を再確認しなくてはなりません。大勢の中にあって、私たちはひとつなのだと。息をし続ける限り、私たちは希望をもち続けるのだと。そして疑り深く悲観し否定する声に対しては、そんなことできないという人たちに対しては、ひとつ国民の魂を端的に象徴するあの不朽の信条でもって、必ずやこう答えましょう。
 Yes we can。
 ありがとう。神様の祝福を。そして神様がアメリカ合衆国を祝福しますように。」

 今の歴史を感じ学べる演説です。そして何十年か先には歴史を変えた一ページの演説としていつまでも記憶にも記録にも残るものです。これから刻む歴史の最初の瞬間に生を受けていることに感謝しながら。Yes we canの響きを噛み締めたいものです。
11月5日(水) 「行政改革特別委員会」
【行政改革特別委員会】
 行政改革・基本計画に関する特別委員会が開催されました。公の施設と外郭団体、そして補助金の見直しに関する議論を交わしました。
 前提認識として、今回示されている行財政改革案は行政経営改革推進室としての事務局案であり、県庁としての廃止、見直し案ではないということです。あくまでも事務局案ですから、所管部との意思疎通を図っているものではありませんし、所管課の意見が含まれているものではありません。

 分かりやすい事例で話を進めると、県NPOサポートセンターに関しては、行政経営改革推進室としては廃止、所管課の見解としては存続であり、意見が対立している状態にあるということです。つまり所管課や現場の意見、県民の皆さんからの意見は、平成20年9月に記者発表されて新行政改革推進プランには含まれていません。ですから県民の皆さんや所管課の意見、議会の意見を聞きながら存続か否かについて結論が導かれていくことになります。議論は今後とも進められることになり、結論が出されるのは平成21年2月か3月頃になるとの見解が当局から示されました。

 ただ問題は平成21年度の予算策定作業が現在も進められていることです。所管課と行政経営改革推進室及び財政課との見解が対立している中においても、所管課では新年度の予算策定が進められています。恐らく、先ほどの県NPOサポートセンターに関しては所管課としては存続を前提として予算作業が進められていると思われますし、今後財政課における査定段階において、どのような査定が加えられるのかは不明です。

 本日の答弁によれば、予算策定作業と施設の廃止などの見直しの検討は同時に進めていくものですから、この作業の過程で意思疎通を図るため問題はないとのことでした。そして新年度の予算編成は平成21年1月頃には方針が出される筈ですから、行財政改革についても同時期に結論が導かれるものと思います。

 もうひとつ大切なことは、誰がどのタイミングで廃止か規模縮小か、果たして存続なのかを決定するのかです。今日の答弁では、副知事をヘッドに各部長が委員を務めている行財政改革推進本部で議論され、新行政改革推進プランの内容について結論が出されることになります。ここでは行政経営改革推進室長と所管部長の直接対決の場面となりますから、現場を知っている所管部の意見が通るのか、行財政改革を推進する観点に立っている推進室の理屈が通るのか決められることになります。
 この結論を導くためには県民の皆さんからの意見が重要となります。今年9月に新行政改革推進プランが発表されて以降、10月末現在、県庁に寄せられている意見の数は次の通りです。
県NPOサポートセンターに関するもの101件。
青少年活動センターに関するもの17件。
青少年の家に関するもの5件。
福祉施設に関するもの1件。
県立医科大学に関するもの1件。
青少年連絡協議会に関するもの3件。
農業会議に関するもの1件。
合併浄化槽に関するもの1件。
医療費の助成に関するもの1件。
その他の補助金に関するもの2件。
行財政改革全般に関するもの4件。
以上になっています。

 意外なほど反応がないことに驚いています。極論ですが、行政経営改革推進室としては何としても県財政を健全なものとして次の時代にも耐えられるように、この新行政改革推進プランを押し進めたい筈ですから、廃止や削減案に反応のない施設や補助金は事務局案に基づいて粛々と見直し作業を進めたら良いと考えます。県民の皆さんや利用者から反応がないことは必要性に乏しいからです。絶対に残して欲しい、或いは活動のために今後とも必要だと思っている団体や皆さんであれば、メールや電話、訪問など何らかの形で意思を伝えに来る筈です。何も意見が寄せられていないという事実は行財政改革を進めたいとする行政経営改革推進室にとって、廃止や縮小について所管課を説得するための強いバックグラウンドになります。ユーザーであり、県行政サービスの提供を受けている人から何の意見も要望もないことは、当該施設や補助金の不必要性を裏付ける証拠になります。

 本特別委員会の委員は全施設の現地視察に行く時間がありませんし、全ての施設や補助金の必要性を裏付けるだけの言語データや資料はありません。関係する一部について、その現場の事実を知っているだけです。
 ですからプランで示されている全ての施設や補助金を精査することはできませんから、存続の意見など反応のあるものに関してはその必要性に関して委員会として議論する。しかし反応のないものは行政経営改革推進室が所管課に対して廃止などを強く主張すると仕分けしたら良いと考えます。

 県NPOサポートセンターを廃止する和歌山県の案を大阪市在住の人と話あったところ、「今の時代にセンスがないですね」と笑われました。県民の皆さんからの反応は必要なものと不必要なものを仕分ける強力なバックグラウンドになります。
 もうひとつの視点があります。道州制の議論です。県知事は道州制賛成派だと認識していますし、関西の座長を務めていると思います。先日、これも廃止対象施設になつている社会経済研究所の講演会で江口克彦さんの話を伺いました。

 2018年の道州制実現を目指して議論を重ね政府にも提言する予定があると聞きました。道州制が導入されると、外交や防衛などを除いて国が担っている役割を道州政府が担うことになり、市町村が県の役割を担います。現在の市町村の役割の一部を地域のNPO法人などが担うことになるのです。
 つまり県としては県内のNPO法人を育成する大切な役割があるのです。道州制が導入された後はNPO法人が地域の役割を担ってくれることになるからです。その大切なNPO活動の拠点である県NPOサポートセンターを廃止することは、時代と逆行することになると考えます。育てる役割を担う時に活動拠点を廃止することは、県の役割からして明らかにおかしいと考えます。

 NPO活動の経験がある人であれば、県NPOサポートセンターが担っている役割を知っています。活動に欠かせない施設であることも認識しています。単なる箱モノではないのです。
 指定管理者制度を導入した時の業務仕様書には次のように書かれています。
 行政とNPOが対等な関係で連携協働する拠点。自立する県民を育てる拠点。そして全国的な活動と連携しつつ、センターを県下のネットワークの中核として位置づけ活動を活性化させる拠点を目指す役割を担っているのです。

 単に施設管理を指定管理しているのではないのです。施設の清掃や管理の役割を担っているものではなくてソフトを担っているのが県NPOサポートセンターなのです。ハード管理が主目的ではないことが業務仕様書から明らかです。
 そして平成14年に開設した同センター設立目的は、NPO活動関係者や一般県民が自由に訪れ、活用してもらえる施設を提供することにより、本県NPO活動の活性化を図ることとあります。県としての認識は変わっていないかについて確認をしたところ、その役割は変わっていないと答弁をいただきました。
 つまり県NPOサポートセンターが設置された時の意義は失われていないし、業務はソフト管理にあるのです。
 以上、特別委員会での私の質疑を要約したものを掲載いたします。

【教育関係者表彰式】
 特別委員会終了後、教育関係者で多大の功績があった皆さんの表彰式典があり出席させていただきました。25年以上にも及ぶ活動実績を積み重ねられた受賞者の皆さんの素晴らしさは言い表すことができませんが、和歌山県に教育に命を捧げている先生方がいらっしゃることは誇りです。
 ご一緒させていただいたことに感謝しています。本日の受賞、誠におめでとうございます。

【懇親会】
 夜は懇親会を行いました。県政と国政のあり方について議論しました。保守系の人であっても、現政権にはもう限界を感じていることが分かります。丁度、アメリカ大統領に民主党バラック・オバマ氏が当選したことに関して、日本との違いが浮き彫りになりました。
 若くても白人でなくても国民の多くの方が、変革が必要だと思うと変えることができる国が羨ましいとの意見をいただきました。ダイナミックな変革を期待している保守層の人が現れています。

 アメリカにとって希望の日である今日は、日本にとってもターニングポイントになる日かも知れません。アメリカ発のものは世界に伝播します。悪い事例ではサブプライムローンの問題がありますが、オバマ次期大統領の誕生は世界に期待をもたらすものです。日本にも変革の波が押し寄せていることを感じさせてくれる一日でした。
 投票日前日のオバマ候補の演説を以下に記します。この内容に希望が溢れる感じる人が数多くいてくれることを望んでいます。

【投票日前のオバマ候補演説要旨】
 米国を変えるまであと1日となった。明日、みなさんは中流階級のために投資する政策、新しい仕事を生み出す政策、経済成長をもたらす政策を選ぶことができる。
 明日、みなさんは選挙に勝つためだけに国を分断するような政治の終わりを告げることができる。
 明日、歴史の決定的な瞬間において、みなさん一人一人が、この国が必要としている変化をもたらすことができる。

 2年近く前の冬のまっただ中、イリノイ州スプリングフィールドの旧州議会議事堂で、この旅を始めた。資金も支持も多くはなかったが、米国民が新しい指導者、新しい政治に飢えていると確信した。
 いまこそ変化のときだ。私が大統領選に立候補しているのはそのためだ。
 マケイン上院議員はこの国のために立派に尽くしてきた。しかし、この選挙の中心的課題である経済をめぐって、マケイン氏はブッシュ大統領をあらゆる面で支持してきたのは明白だ。3回の討論会でも、マケイン氏は経済問題では、ブッシュ大統領との違いを示すことはできなかった。

 私は日々働いている米国民の95%に減税したい。年収25万ドル(約2500万円)以下なら、一銭も税金が上がることはない。
 毎月イラクで100億ドルを使うのをやめるときだ。大統領として、この戦争を終わらせる。ウサマ・ビンラーディン容疑者と国際テロ組織アルカーイダとの戦いを終わらせる。私はこの国を防衛するのに躊躇することはしない。
 私はそれらが簡単であるかのように見せかけはしない。意見の違いを調整し、結束していく必要がある。われわれは1つの国家なのだ。みなが誇りを持っており、愛国者だ。戦闘任務についている者たちは、赤の米国、青の米国のために尽くしているのではない。彼らは米国のために尽くしているのだ。

 冷笑的になる人もいれば、政治にうんざりする人もいるだろう。しかし、変化をもたらす私の能力を信じるだけでなく、あなた自身を信じてほしい。ともに変化をもたらそうではないか。
11月4日(火) 「マスターズリーグ」
【マスターズリーグ】
 プロ野球OB選手が公式戦を行うマスターズリーグ。今年12月6日、和歌山市の紀三井寺球場にやってきます。大阪と札幌のチームが対戦する往年の名選手の公式戦です。二年越しで紀三井寺球場において公式戦を開催して欲しいとプロ野球OB会に働き掛けを行い、今年の開催が実現したものです。
 主催者の訪問を受け説明を伺ったところ、和歌山県出身の選手では島本耕平選手や石井毅選手などが登場するそうです。試合は午後からですが、午前中は地元の少年野球チームの指導を行ってくれるようです。
 刷り上がったばかりのチラシとチケットには、主催者の夢と想いが詰まっているように感じました。

【改修計画】
 知人の飲食店で昼食をとりながら懇談しました。設備改修やお客さんの迎え入れなどに関して話は及びました。現在の経済環境の下では設備投資は慎重になります。お客さんの動向が把握できないためです。この時期、積極的な投資を行い景気回復の時に備えるのか、それとも辛抱するのか経営者の判断が重要です。
 今日の話し合いにおいては、ある程度、集客を図れる方法を取り入れながら改修計画も進めることで一致しました。

【懇談】
 午後からは某会会長との懇談を実施しました。ひとつの時代を創ってきた世代の責任は、次の時代のこの地域を任せられる人材を育成することだと伺いました。もう20年もこの地位にいる訳はないので、次を託せる人材の輩出を見届けたいと話してくれました。いつの時代でも、どの世代においても経験者から見ると年下は頼りなく感じるものです。頼りないから任せることをしないのでは、次の世代は何時まで経って頼りない状況を脱することはできません。下の世代が頼りないからと、世代交代を先送りしている地域において飛躍の可能性は閉ざされます。世代交代とはリーダーがその経験を次のリーダーに伝えることですから、決して後退ではないのです。むしろ先輩の経験を受け取った後輩が、それを基にして新しい経験を積み重ねることになりますから、スムーズな世代交代は必ず前進することになります。
 新しいリーダーが登場している地域や業界においては、閉塞感の漂う時代でも期待感がそれを上回っていると思います。

【懇談2】
 リーダーとは。人の意見を聞きいれ、逆に反対意見の人も包み込むだけの度量がある人のことです。自分の言い分だけを主張し相手の意見を聞き入れない人は、真のリーダーではありません。感覚で言うなら「大きさ」が適切な表現で、自分がリーダーだと思っている人は「狭い」のです。経験者が自称リーダー達と話をするとその感覚は直ぐに分かると言います。
 数字で表すと10対0で勝ったと思っている人はリーダーではなく、正論としては10対0の議論であっても、相手のことを優しさで包み込み8対2位で結論を導ける人がリーダーだそうです。強い人がリーダーではなく、優しい人が強さを兼ね備えた時に真のリーダーに脱皮するのだそうです。

【懇談3】
 地域活性化について、カジノエンターテイメントに関する懇談を実施しました。地域活性化とは人とお金が循環することです。人が動かないとお金も商品もサービスも動きませんから活性化することはありません。そして投資した額よりも消費される額の方が大きいことが、地域が元気になることの条件です。残念ながら地方自治体がまちづくりを行うと投資と比較して消費が少ないような気がします。地方自治体の地域行事は効果を検証した上で清算していない場合があり、投資対効果が分からないように思います。

 民間は投資するに当たって市場規模や県民性など調査します。決して投資よりも小さい消費が見込める地域に投資することはありません。地方自治体は消費が見込めない場合でも地域から撤退することはできませんから、そのイベントが赤字と予測できても実施する場合があります。地域の気分を盛り上げる意味もあると思いますから否定するものではありませんが、イベントでのまち興しに加えて、やはり根本には数年後を見据えた都市計画があって欲しいものです。

【集会】
 夜は市内での集会に出席しました。寒い季節に入っていますが、ここでは心が温かくなるような盛り上がりがありました。今日、アメリカ大統領選挙の投票日です。世界のリーダーの国のトップが入れ替わる一日になります。結果は分かりませんが、同じ時代を生きている私達は時代のチェンジの目撃者になる可能性が高いと思います。主役が変わると時代の空気が変わります。新しい風が吹いている時に、古い衣服に身を包んでいる理由はありません。誰でも季節に応じて衣服をチェンジするものです。
11月3日(月) 「室内対策」
【室内対策】
 大災害に備えて和歌山市にある「かんどり保育園」では室内対策を実施しています。11月1日から本日3日までの三日間で施工を行っています。本日は現場にお邪魔して園長先生と懇談してきました。保育園の室内対策を実施しているところは現時点ではそれほど多くありません。理由は施工に必要な費用の捻出が難しいからです。そうかと言って、L字金具などで留めるだけの簡易な施工を行っても効果がないことを各園では知っているため、本格的な施工を施さないと意味がないと考えているからです。

 ところが行政機関からの室内対策の補助金を申請するに当たっての制約条件がきつくて、条件を満たす園が少ないので補助金が受けられないのです。例えば、4月時点で0歳児を3人受け入れているなどの条件を満たさないと耐震補強、室内対策に関する補助金は受けられません。しかし少子化の時代ですから、園にとってこの人数を集めることは容易ではないのです。例え人数が足りなくても、園では0歳児を受け入れるための教室や設備を持っていますから、受け入れるだけの設備を持っている園に対しては補助金の支出対象にして欲しいと思うところです。


(固定作業を拝見しました)
 今回は民間団体の補助金適用を受け、自主財源とそのお金を活用して室内対策を施工しています。園長先生は「遊具や見えるものに投資をしたいところですが、本来、児童を預かっている立場にある者としては安全対策を最優先すべきです。安全対策とは児童の生命を守ること、保護者が安心して預けられる施設の環境を作ることにあると思います」と話してくれました。
 全くその通りです。見えない所にお金を投じる
判断をするのは難しいことです。どうしても見栄えの良くて新しい遊具も揃っている環境を作りたいところですが、大切なことは安全を確保した施設の上に学習や遊びが成りっていることです。それは地味かも知れませんが、今日施している見えない室内対策が大災害から児童の生命を守ってくれるのです。

 施工者に話を伺うと「施設によって全て構造が違いますし、管理者からの要求レベルも違うため施工にはかなりの時間が掛かります」とのことでした。園長先生に施工現場を案内してもらいました。確かに、全ての部屋の器具の配置や部屋の使用目的に応じて室内対策の実施方法が違っていました。
 移動を伴うエレクトーンやテレビは安全に固定しながらも、先生が容易に取り外しできる脱着型の器具で固定していました。動かす必要なないものは壁にしっかりと固定していました。同じエレクトーンでも、エレクトーンの裏面の形状によって固定する金具も違いました。固定式の金具を使用しているエレクトーンもあれば、ジェルマットを敷きつめて固定しているエレクトーンもありました。

 そして和歌山県では初めての施工例となったグランドピアノがありました。グランドピアノの下に三点式の留め金具で床にしっかりと留めていました。この金具があるためグランドピアノは全く動きませんが、ポールを緩め、次にねじを緩めるとピアノを動かすことが可能となるのです。この場合、床に少し穴を開けることになるため建物の価値を考えると躊躇するものです。しかし建物の財産的価値と児童の安全を比較すると、どちらを優先すべきかは明らかです。
(かんどり保育園のグランドピアノ、
しっかりと固定されています。
和歌山県内では初めての固定方法です)
 このような施工現場と施工例を見ると、どれだけしっかりとした室内対策の施工が重要なのかが良く理解できます。壁に固定する場合でも、一番強い柱などを探して固定しますから相当時間がかかっていました。施工経験のある人、専門技術、そして専門的な金具の利用など、耐震補強は事務機器メーカーや運送業が保有している技術で対応できるものではなくて、極めて専門的な分野であることが理由できました。

 愛知県や静岡県には室内対策の専門事業者がいますから、病院や公共施設には専門的な施工方法が採られ始めています。和歌山県はずっと以前から東海地震対策に取り組んできた愛知県や静岡県と比較すると室内対策では後発県になりますから、室内対策の専門的技術を軽く見ているように感じます。
 本物の技術には多少のお金がかかりますが、災害時にはその施設内での生命の安全を約束してくれるものです。

【新クラブ誕生】
 和歌山県に新しいライオンズクラブが誕生しました。その名は和歌山くろしおライオンズクラブです。本日は和歌山マリーナシティ内で認証式典があり参加しました。同じ地区に所属している全ライオンズクラブ会長と幹事が出席する中、認証式が執り行われました。
 厳しい経済環境の中、会社や組織規模の縮小や廃止、合併などが後を絶ちませんが、ライオンズクラブに新しいクラブが誕生したことは朗報です。どうしても社会貢献活動を行いたいと考えて新クラブを結成してくれたのです。一人よりも複数人で、そして世界最大の社会奉仕団体であるライオンズクラブ組織で活動したいと思っての参画です。
 これからの活動に期待しています。
11月2日(日) 「医療問題」
【医療問題】
 癌に関する相談を受けました。10月は乳がん撲滅を訴える月間ですし、ピンクリボン運動は癌撲滅を啓蒙する活動です。相談は次のようなものでした。

 平成17年、ある方の母親が肩にしこりを感じたので、某病院に診てもらったところ癌だと告げられました。医師からは「癌細胞は小さくなっていますよ」と話しがありましたので、その医師を信頼して治療を継続していたのです。良くなると信じて。ところが全身にだるさを感じ始めたので念のためPET検査を受けたのです。その医師からは「問題はありません。肩に癌細胞があるだけです」と結果が告げられ安心していました。
 ですが一向に良くならないばかりか足と腰にも痛みが拡がり、痛みから屈めない状態になってしまいました。看護している子どもが素人目にも「癌細胞が全身に回っているのではないだろうか」と思うようになりました。

 そこで平成20年7月、県立医科大学付属病院に診てもらったところ、肝臓と肺、足の骨にも癌細胞が転移し末期癌の状態であることを告げられました。県立医大の医師からは「何故、こんな状態になるまで放置しておいたの」と言われたのですが返す言葉は見つからなかったそうです。3年間も信頼している専門医に診てもらって治療を続けていたのに、肩以外は見過ごされていたのです。と言うよりもPET検査をしていますし、足の骨のレントゲンも撮影しているのですから、分かっていて治療行為をしていなかったと言うべきかも知れません。現段階では何とも分かりませんが。

 しかし事実であれば、かなり恐ろしい医療の問題です。相談に来られた方のお母さんはかなり弱ってきているそうですが、何とか助けたいとの強い思いがあります。それは3年間もその医者に任せてきたことを後悔しているような感じもありました。医療の専門家でない限り、癌治療の実態や治療方法が適切かどうか分かりません。病院のランキングもありませんから、治療方法や医師の実力を分からないまま治療を受けるだけです。

 ところで相談を受けた人が診てもらっていた病院名を聞いて驚きました。何度か癌治療の相談を受けていますが、その中で「あの病院の診断はどうもおかしい」と聞いている病院だったからです。「またあの病院??」と思いました。私が聞いた中では、「あそこに行くと助からない」、「行ってはいけない病院」、「治療に失敗されて泣き寝入りしている人が多い」などの意見があります。事実を確かめる手段はありませんが、今回の相談者は「これ 以上、このような扱いを受ける患者さんが増えることを放置しておくことはできません。何とかなりませんか」と愛する母親への誤った治療とも言える扱いへの怒りを感じました。
 事実であればこれは何とかしなければいけない。こう思っています。

【ご縁】
 面白い話がありました。
 あるイベントに関してあるところで、誰が学生達の講師をするのか話し合ったのですが、誰も引き受ける人がなかったのでそのままになっていたのです。もう開催まで一週間という時期になって依頼を受けた人がある人(その人は神主の資格を持っている人です)に対して、「誰か講師が見つかるように神様にお祈りしておいて下さい」と言ったそうです。その後、その神主さんの資格を持つ人は公務で外国に出張してしまいました。帰国後の今日、私に「久しぶり」と連絡をくれました。

 話をしていて途中、そのイベントの話になったのです。「そのイベントだったら私が講師を引き受けましたよ」と言うと、大笑いしてこの経過を振り返ってくれました。
 神様に近い人が神様にお祈りしたところ、友人の私にお鉢が回って来ていたのです。不思議なご縁というか面白い経過です。人と人はご縁でつながっていることを感じました。
11月1日(土) 「一歩」
【一歩】
 昨日の活動報告の感想を伺いました。
 「いつも分かりやすい内容に噛み砕いて話してくれるのでテーマが良く理解できます」、「これを機会に若手で研鑚を重ねたいと思っています」などでした。執行部には若い人が多くなっています。若い人が活動の領域を増やすための研修会を行うのであれば、行かせていただくと約束しました。仕事と自分の組織以外の話題を聞くことや人と接することは生涯の財産になります。勿論、人脈を継続するためにはメンテナンスが必要ですが、それでもきっかけになりますからそこからスタートを切れます。

 行動しないと何も変わらないのです。行動しない人に対して誰も手を差し伸べてくれません。「困っているので相談に行く」これも行動です。「アイデアがあるのだけれど聞いてくれない」と相談する、これも行動です。学校で嫌なことがあったので不登校になった。でも何とかしたいと思って相談に行く、これも一歩を踏み出すための行動です。
 相談に乗って欲しいと思い、自ら動くことが行動することなのです。自分が動きもしないで相手が接してくれることは、まずないと思った方が良いのです。最初の一歩は自分で踏み出すことを心掛けたいものです。

【弔電】
 弔電について。本日告別式がありましたが、開始時間が早かったため弔電の電報を打つ手も開始時間に間に合わない状況でした。そこで間に合わないのであれば弔電を打っても喪主さんに伝わらないかなと思いました。

 そんな時、電話の横からアドバイスをいただきました。「弔電を打つ目的を考えると時間の遅れは関係ないと思うよ。弔電の目的はお世話になった方に想いを伝えるものですから、告別式で読んでもらうことは目的ではないですよね。もし告別式に間に合わないとしても告別式後に遺族の方は式場に戻ってくるので、その時まで式場に弔電が届いていたら喪主さんの元に届きますから、目的は達するのではないでしょうか」というものでした。

 その通りで、弔電の目的はお亡くなりになった方を偲ぶ私の気持ちを、ご遺族の方に伝えるものです。ですから弔電の到着が、告別式の時間に間に合うかどうかは目的からすると関係ないことなのです。枝葉を見ていては本来の目的を見失ってしまいます。

 今日は弔電を打つのが遅くなったため迷いましたが、適切なアドバイスのお陰で目的を達することができました。弔電の言葉に気持ちを込めて発信したのは言うまでもありません。物事は本質を捉えておく必要があります。

【ふとした出来事】
 本屋さんで書物を探していた時のことです。通路が狭かったため本棚の前に立っている私の前を、学生二人が横切ろうとしているのが見えました。そのまま通り過ぎると思っていたのですが、二人とも「すみません」と挨拶をして通り過ぎたのです。彼らは私の邪魔になったかも知れないと思って言葉を残してくれたのです。挨拶をしない人がいる中、学生がきちんと挨拶をしてくれたことに新鮮さを感じました。

 「すみません」と言ってくれると、こちらからも「大丈夫ですよ」と挨拶を交わします。お互いにたった一言ですが気持ちの良いものです。挨拶は他人の気持ちを優しくする道具になります。親しい同士の挨拶は、より親しみを感じさせてくれる道具になります。いつも明るい挨拶のし合える関係にあると争いは少なくなります。
 地域が挨拶のし合える関係を築くことができたら、その地域は心が優しく明るい地域に生まれ変わります。挨拶で始まり挨拶で終わる地域の元気。難解な問題であっても簡単なことから始めるとゴールは近くなります。

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