【英語教育】
英語教育に関する意見交換を行いました。日本人のための英語力を身につけるための教育メソッドを導入しようと考えています。昨日の活動報告にも記載していますが、外国人が日本人に英語を教えても、国によって文化の違いがあるため言葉が理解できないことがあります。言葉は文化ですから、文化の違いがあると、英語頭に作り替えて英語で理解しようとしても日本人には難しいのです。日本人に英語を教えるためには、日本語力をある程度身に付けていて、日本文化と英語圏文化の違いもある程度分かっている、そして英語力を身に付けている日本人が理想なのです。
オーストラリアから日本人向けメソッドを導入するために、今月、日本人向けの英語教育の必要性を訴えている牧野さんは渡豪します。実はオーストラリアで日本人向けの英語教育を行っている方を知っているので、この成果には大きな期待を寄せています。秋から和歌山県の英語界の変化が楽しみです。
【和楽会】
和歌山県の音楽文化を楽しむ会である和楽会が解散することに決定しました。長く活動を行ってきたので寂しい感じがしますが、音楽文化の底辺拡大が図れているとの感触を得ているため、この度、発展的解消をすることになりました。会長との懇談の中で、一からスタートさせた和楽会は会員も増え、毎年の演奏活動により会員が日本古来の音楽文化を感じ取る土壌ができたと思うので、その役割を終えましたと話してくれました。
これからは自由に音楽を楽しむ長唄の会に後継活動を譲ることにしています。
【支部大会】
関電労組和歌山支店支部の定時大会が開催されました。一年間の活動方針を決定する重要な大会ですが、お招きを受け挨拶の機会もいただきました。私からの挨拶の概要は次の通りです。
本日は支部定時大会のご盛会、誠におめでとうございます。組織活動はなくてはならない活動であり、日頃から、私達のための活動に全力を掲げてくれていることに感謝申し上げます。昨今、外国の方から頻繁に聞く答えがあります。最も必要だと思うものは何ですかとの問いに対して、一様に「エネルギー」だと答えてくれます。エネルギーとは環境負荷の少ない電気エネルギーのことで、韓国や中国、アメリカやアラブ諸国でもクリーンな電力を欲しているのです。世界が認めている日本の電力ですから、エネルギー産業に携われていることに誇りを持ちたいものです。
さて昨年から今年6月まで、県議会の経済警察委員会に所属させていただき、主に地域経済活性化と雇用の確保の問題に取り組んで来ました。決して元気とは言えない状況の和歌山県ですが、数年前と比較して企業立地件数は増加しています。二年前は年間4件でしたが、平成19年度は17件と大幅に県内に来てくれる企業の数は増えています。単に補助金制度を設けているだけでは来てくれる筈はありませんから、受け入れ地としての仕掛けが功を奏していると考えています。
和歌山県だけではなく全国どこの府県でも地域経済活性化のために企業誘致に力を注いでいますから、この分野の活動は激戦となっています。和歌山県で立地件数が増えたのは、和歌山市から橋本市までの紀ノ川流域地域に企業誘致するための計画を策定し、国の認可を受けたことに起因しています。錦の御旗を打ち立てたことから、県独自の施策も導入することが出来ています。税制面にまで踏み込み、不動産取得税の減免と固定資産税を三年間免除する条例も制定しています。これによって本年度も昨年度と同等の企業立地を見込んでいます。
このように経済活動と雇用問題を何とかして活路を見出したいと考えて経済警察委員会で活動してきましたが、先の6月議会を以って文教委員会に所属を変更いたしました。初年度は、経済問題に取り組みたいと考えましたが、次の大きな課題として将来の和歌山県を支えてくれる子ども達への教育問題があり、この分野を発展させたいと思って委員会を変更しました。
教育問題は直ぐに成果を見ることのできない息の長い活動となりますが、教育改革の行われている今が取り組むべき時期だと考えたこと、それから現役世代にとって子どもの教育は正に自分達で解決を図るべき課題であることから、この一年間は教育問題に取り組む所存です。
早速、昨日は和歌山大学の先生方、今日の午前中は市内で英語教育に携わっている先生と懇談して来ました。教育問題の進むべき方向を見出すことができました。
それは国語力、日本語力とも言いますが、それを基にした日本文化を理解する能力の開発、そして日本語圏以外の国とビジネスするための外国語の習得、つまり英語教育が必要だと考えました。英語教育と言っても単なる英会話や文法の演習ではありません。外国人と理解し合える関係を築くコミュニケーション力を高めるための英語教育を目指そうとしています。
日本語、日本文化、英語力を身に付けてもらうための教育先進県になることを目標として掲げたいと考えています。これが教育に関係する立場からの私の考え方ですので、皆さんからのご意見をいただき、寄せられた意見を踏まえて修正したいと考えています。
さてこの大会を持ちまして尾山副委員長と由良書記長が退任されます。支部の役員は直接、皆さんからの意見を聞く場が活動の舞台でありますから、やりがいと苦労の両方が用意されています。どちらのウエイトが大きかったかは分かりませんが、仕事における二倍の密度の時間は、これからに活きてくると確信しています。本当にお疲れさまでした。私としては、尾山副委員長の笑い声と由良書記長のガンバローの声が心に響いているような気がしています。これから活動を通じて恩返しを行いたいと思っていますので、引き続いて見守っていただきたいと思っています。あれがとうございました。
最後になりますが、代議員の皆さんの活発な討議により、立派な活動方針が樹立することを心から祈念して挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。ありがとうございました。
【慰労会】
長く和歌山県飲食業界のために尽くされた、和歌山県飲食業衛生同業組合の前理事長、牧野健氏の慰労会が開催されました。お招きを受け出席させていただきましたこと、感謝申し上げます。
牧野前理事長は高野山を拠点としていますから、理事長職を務めるために毎週二回程度、和歌山市に来ていました。高野山と和歌山市を自動車で往復するだけでも大変なことですが、そこに理事長の重責を担ってくれていたのです。そして組織の重責を担う役職に就くということは、本業以上に組合組織の仕事と組合員のための仕事が付加されることになりますから、本業をしっかりと確立させた上でないと理事長職は務まりません。高野山にあるお店の経営と、和歌山市 |
(飲食業組合の牧野前理事長と。
お疲れ様でした。) |
内での組合理事長職の両立は大変なご苦労があったことと思います。
私が牧野前理事長と知り合ってからの期間、県内の飲食業界は激変しています。
県内飲食店への来客者が減少していること、食品への信頼が低下していることへの対応、地産地消への対応、レジオネラ菌などによる食中毒への対応、新しい技術や製品の導入と研修会の実施など山積する課題に強いリーダーシップをもって対応していました。
依然として県内飲食業界の厳しい状況は続いていますが、今後も組合の顧問として活躍してくれることになっています。
牧野前理事長、本当にお疲れさまでした。今後ともご指導いただくことを心からお願いしています。
【県政報告会】
夜は県政報告会です。和歌山市内にある三菱電機さんにお邪魔して県政報告会を実施いたしました。報告の主旨を簡略化して記載いしたします。
(三菱電機さんでの県政報告会) |
和歌山県の置かれた状況は大変厳しいものがありますが、少し明るい材料も出てきています。県内への企業立地に関しては、平成19年度だけで17件あります。中には東証一部上場企業もあり地元雇用をしてくれていますし、それぞれの会社が地元雇用を図ってくれているので地域の雇用が増えています。企業が来てくれることは和歌山県内の経済の振興と雇用拡大につながるものですから、本年度も引き続いて成果を
出すための活動を展開していく予定で、昨年度と同等の企業立地を目指しています。
現在のところ、和歌山市から橋本市にかけての紀ノ川筋への企業立地を推し進めるための計画を国に承認して |
いただき、ここに県が指定する企業用地に企業が来てくれると不動産取得税の免除と固定資産税を三年間減免する条例も成立させています。
加えて雇用確保と地域振興の視点からも、紀南から紀南地域にかけても企業に来てもらう施策も必要ですから、この地域に企業立地を推進するための計画を策定中で、これも先の計画と同じように国の認定を受け、立地に際しての優遇制度まで持って行きたいと考えているところです。
ただし自然環境が豊かなこの地域に製造業は似合わないものですから、紀ノ川筋の誘致目的である集積型産業を初めとする製造業に対して、紀中と紀南地域は観光産業や第一次産業の産品を加工する工場などを誘致することが好ましいと考えています。
まず地域活性化と経済振興を図るためにはその前提となる雇用創造が第一で、県内全域に拡げることが重点取り組みであると考えています。ただ成果が出ているものの、あえて課題を挙げるとすれば、関西の中の和歌山県は、投資家の視点からすると、一般的に投資を呼び込める地域ではありませんから、更に迎え入れるための施策を講じることを考える必要があると言うことです。
和歌山県に進出してくれている企業は、和歌山県に縁がある関係者がいるだとか、和歌山県出身の経営者が故郷のことを思って進出してくれている場合があります。これらの決断は本当にありがたいものですが、今後は和歌山県と今までご縁がなかったとしても、和歌山県自体に魅力を感じて、投資または進出してくれる企業を作ることです。これからも地域振興のための重点施策として企業誘致活動は停止することはありませんから、 |
(三菱電機での県政報告会の後の交流会。) |
引き続き取り組みを継続いたしますので、よろしくお願いいたします。
報告の後に皆さんから寄せられた質問は以下の通りです。
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関西空港の今後のあり方について教えてください。 |
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学童保育の基準は何かありますか。和歌山市内で残り約10校が学童保育を導入していないのですが、どうすれば導入してくれるのですか。 |
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第二阪和国道の開通見通しはありますか。 |
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阪和自動車道の海南市から吉備町までの間は慢性的な交通渋滞が発生していますが、道路改修予定はあるのですか。 |
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人口が増加している地域があるとすれば、小学校を増設してくれるのですか。私の住んでいる地ところは岩出市ですが、人口増加がある場所なので増設して欲しいのですが如何でしょうか。 |
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ドクターヘリの活用について。 |
【懇親会】
報告会終了後、関電労組和歌山支店支部定時大会の反省会に参加しました。退任する尾山副委員長と由良書記長も出席していただき交流を温めました。二人とも今日で退任した後は明日から書記局に来なくなるとは思えません。今は、明日も普段通りの笑顔で会いそうな気がしています。
寂しい気持ちがありますが、皆さんのために尽くす組織役員の経験は、何事にも変えられない貴重な経験ですから将来必ず生きてきます。これからもご支援をお願いし、今日はゆっくり休んでもらいたいと思っています。