【関電労組地区大会】
平成20年度の活動方針を樹立するための第56回関電労組和歌山地区本部定時大会が開催され、お招きをいただき出席いたしました。また挨拶の機会をいただきました。挨拶の主旨は次の通りです。
(関電労組地区本部定時大会での挨拶。) |
第56回地区定時大会のご盛会、誠におめでとうございます。来賓のご挨拶をお聞きしていますと、改めて歴史と伝統の重みを感じました。先輩達が積み重ねてきた歴史を守り、発展させる必要があると実感しています。
さて和歌山県議会に送っていだたいてから丁度1年間が経過しました。その間、地域活性化のための活動に全力を尽くしてまいりました。 |
特に初年度は経済の活性化と雇用問題に着手したいと考え経済警察委員会に所属させていただき、これらの課題に取り組んで来ました。
この一年の間に、紀北筋への企業立地を促進するための「紀ノ川企業集積ベルト地帯構想」計画が策定され、国の認定を受け、それを元に平成20年6月議会で不動産取得税と三年間の固定資産税を免除する条例を制定しました。それらの制度を活用することで本年度もさらに企業立地を促進する体制が整いました。
参考までに、三年前の平成17年度の企業立地件数は4件、平成18年度は10件、平成19年度は17件と着実に伸びを示しています。本年度も昨年度と同等の企業立地が図れると予想していますから、経済活性化と雇用の確保につながるものと期待できるものです。
そして平成20年6月議会において、経済警察委員会から文教委員会に委員会を移りました。この一年間は経済活動を中心に取り組んで来ましたが、それに加えて子どもの教育問題にも取り組みたいと考えて委員会を変わったものです。本年は教育委員会に関する諸課題にも着手する予定ですので、引き続きましてご意見をいただきますようお願いいたします。
さて和歌山県でも例にもれず、原油高による燃料費と材料費の値上がりによる資金繰りが悪化しています。中小企業を中心に経営環境が厳しいことを受けて、県の施策として原油高に関する資金融資や、中小企業向けの運転資金の融資制度などを整えて対応しているところです。要望に応じて制度化しているのですが、この制度の効果についての反応はありません。
制度活用に関しては意識の問題だと思います。折角ある制度を活用し切れない最大の要因は「面倒くさい」という思いがあるからです。制度を活用したい旨の依頼をしたり、窓口の紹介などをするのですが、後が続かないことが多いように感じます。その理由は「面倒くさい」からです。人がやってくれるのであればやってもらいたいと思うのですが、実際に自分でやるとなるとやらないのです。繰り返しますがその理由は「面倒くさい」からです。書類を整えることや書類を作成することは確かに面倒な作業ですが、自分のことは自分でしなければならないのです。
ちょっとした意識の差が融資を受けられることになるのか、書類の申請もできないことになるのかの差となって現われるのです。「面倒くさい」と思うのか、融資の受けるために仕事をするのかの少しの差が、結果として大きな差になるのです。
ところで7月の洞爺湖サミットが終わったと思ったら、もう8月には北京オリンピックが始まります。夏のオリンピックで思い出すのは、馴染みの少ない競技なので皆さんは覚えていないと思いますが、400m走、金メダリストのマイケル・ジョンソンです。背中を反って走る特徴のある選手で、アンタッチャブルレコードと呼ばれる、今後とも破られる可能性の低い400m走の世界記録を持っている選手です。
この選手がオリンピックで金メダルを獲得した時の話が、深く記憶に残っていますので紹介いたします。それは次のようなものでした。
「金メダルを取るために頑張ってきたので、今その夢がかなって嬉しい」。金メダルを獲得した結果のこのコメントは、ここまではそれほど凄くないのです。しかしこの後が凄いのです。続けます。
「高校時代の記録は53秒でした。あれから10年が経過して49秒台の世界記録を達成しました。縮めたタイムは約4秒なのです。その4秒を縮めるために頑張ってきたのです」。凄い言葉だと思いますし驚きでもあります。高校生のタイムが53秒で、世界一のタイムが49秒なのです。その差はわずか4秒です。高校生レベルのタイムで終わるのか、世界一の400m走のランナーになるのかの違いは、わずか4秒だったのです。世界一と高校生のタイムの差は4秒、この事実に驚きませんか。ほんの少しの差が大きな違いとなっているのです。そして、そのわずか4秒のタイムを縮める努力を継続したことも素晴らしいことです。10年もの間、たった4秒縮めるために努力をしてきたのです。
世界一とそれ以外を分けたものは少しの差だったのです。
先ほどの「面倒くさい」と思うか思わないかの少しの差や、マイケル・ジョンソン選手の自分が縮めたタイムの差。運転資金を作ることや世界一になることと、そうならないことの間には、ほんの少しの違いがあるだけだったのです。
私達の活動も全く同じだと思います。しんどいけれどもあと少しだけ頑張れるか、面倒くさいので諦めるか、その少しの意識の差が、結果として大きな差となって現われるのです。結果で悔しい思いを味わいたくないとすれば、ほんの少しの頑張りをしたいものです。
今後とも、このような活動を皆さんと一緒に行いたいと思っていますので、引き続きましてご指導をお願いし、大会の挨拶とさせていただきます。本日はおめでとうございました。
【元気な会社】
経済環境の厳しい和歌山市内で業績を上げている会社があります。平成20年度四半期の売り上げが対前年比200%もあるのです。原油高や原材料調達コスト、エネルギーコストなど外部要因に左右されない強靭な経営体力があるのです。丁度、訪ねた時に社長が事務所にいたので、この優良企業の経営者と懇談しました。
業績好調の理由は複数ありますが、最大の要因は人材にあります。厳しい経営環境の中にあって、国内他社や諸外国企業との勝負を左右するのは、やはり人材です。
この会社の採用条件は厳しくて、残念ながら地元には条件に見合う人材は中々見当たりません。この会社に就業するための条件を記します。性別、国籍は問いませんが、年齢は37歳以下。母国語以外に英語と中国語、特に北京語の二か国語が話せ、しかも外国語でビジネスができること。ケミカルの知識を有していること。東アジアと欧米との人脈がありこれらの国の商慣行に精通していることです。
如何でしょうか。条件を満たしている人がいましたら、是非ご一報下さい。
これだけの条件を満たしている人材は少なくて、定期的な採用は難しいので、人材が見つかった都度、適宜試験と面接を行っています。最近二名採用していますが、一人は東京から、もう一人は地元からの採用となっています。これらの条件に適合した優秀な人材はいるものです。
このような人材が在籍していることが、この会社の強みです。参考までにこの会社の従業員は全員、英語でビジネスが可能です。事務所の電話では英語が飛び交っていますから、忙しい時間帯には外国の事務所に来たような感じがあります。
このように人材が揃っている会社は、会社内で解決が困難な外部要因に邪魔されない元気な会社が多いのです。
【川口清一氏をはげます会】
32年間、関西電力労働組合の活動を行い、その中でも25年間もの長きに亘って本部役員を行った川口清一さんが今年の本部大会をもって本部委員長を退任し、現在は連合大阪会長に就任しています。
退任されたことを受けて、今までの活動のご苦労を労いするための会合が開催されたのです。32年間は、実に会社生活の大部分を組合活動に捧げてきたことを物語っています。
川口会長。本当に長い間お疲れさまでした。これからのさらなるご活躍を期待しています。
【紀州よさこい】
今年も紀州よさこいの季節が巡って来ました。一年間が経過するのは本当に早いものです。来月の紀州よさこいの本番を控えて、本日はよさこいの連の合同練習が行われました。
練習会場は、踊りの練習によって凄まじい熱気で、心から楽しんでいることが分かる程でした。夏の暑さは熱さで吹き飛ばしていました。
よさこいは踊り子だけで成り立っているものではないのです。楽曲の提供者、練習会場を貸してくれる人、振り付けを指導する人、そして資金協力してくれる人などです。
どの役割の人が欠けても、紀州よさこいは成立しないのです。練習に入って踊ってみました。手を挙げることが気持ち良いのです。ステップを踏むことが気持ち良いのです。声を出すことで元気になれるのです。身体を動かしての汗は気持ち悪くないのです。これらの要素を兼ね備えた紀州よさこいが若い人を中心に受け入れられるのは当然のことです。和歌山市在住の人は、エネルギーを発揮する場所を求めているのです。
(よさこいの練習は熱気で溢れています。) |
(練習終了後、めんばーで記念撮影。) |
【デサフィナード】
和歌山市内にデサフィナードというカフェがあります。オーナーの木下晴夫さんは地元を初めとする音楽家の活動を支援しています。店内に一流の楽器を配置し、若手やストリートミュージャンのライブの支援をしているのです。和歌山市の人にとっては、生のライブの迫力を実感できる場所でもあり、木下さんにとっては音楽好きな人が交流できる場所を創造することにつながっています。 |
(デサフィナードオーナーの木下さんと。) |
このお店は和歌山県内よりも首都圏の音楽家に良く知られています。その理由は木下さんの広い交友関係もありますが、JASRACからの訴訟を受けて立っているからです。この業界のことは詳しくは知りませんが簡単に記すなら、ミュージシャンの活動支援するために店内でライブをしている行為に対して、JASRACが音楽著作物使用料を求めてきたようです。木下さんはボランティア的に若い音楽家の音楽活動を支援しているため、それらのライブでは利益は上がっていません。しかしJASRACは、お店が音楽によって利益を得る活動だとして音楽著作物使用料の支払いを求め訴訟を起こしたのです。
木下さんが自由な音楽活動を支援していることを知ったミュージシャンが、東京や大阪などからデサフィナードにライブ活動に来てくれているそうです。
現在もこれに関わる損害賠償請求は継続中となっています。和歌山市にあるのに和歌山県よりも県外の人が、このことをよく知っている状況は不思議な感がありました。無関心からは活性化につながることはありません。頑張っている人が報われる和歌山市であって欲しいものです。
【その他】
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ある飲食店Mさん。ある人がここを訪ねると、「片桐さんは良く来てくれるよ」と話してくれたそうです。第三者から聞こえてくる噂の真相部分は大切にしたいと考えています。 |
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ソフトテニス組織の副会長が他府県へのソフトテニス合宿の結果報告のため、訪ねて来てくれました。 |
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レオクラブの存在意義について、そして存在している意味について考えました。レオクラブが育った後の活動の拠点として各地域にはライオンズクラブがありますから、ライオンとレオの関係については考えてみたいテーマです。 |