12月31日(月) 「大晦日」
 早いもので2007年も今日が最終日となります。午前中は来年の取り組みについて打ち合わせを行いました。既に実行すべき幾つかの企画がありますから、順位をつけて実現に向かわせたいと考えています。環境保全、エネルギー問題、医療の分野、そして企業へのアプローチなどへの取り組みが控えているのです。年が明けてから何を実行しようか思うことを考えると幸せなことです。来年もしっかりと活動しますので、どうかよろしくお願いいたします。
 2007年の主な活動を総括してみます。
1月 春の統一地方選を目指して後援会活動を開始しました。

2月 第二回紀州語り部コンテストを開催しました。これは紀州子ども語り部養成講座の最終工程となるものです。
後援会事務所開きを行いました。

3月 後援会決起集会を行いました。
和歌山県議会議員選挙が告示され、出陣式を執り行いました。10日間の選挙戦を戦いました。

4月 県議会議員選挙の結果、皆さんからの支援を得て初挑戦で初当選を果たすことが出来ました。
世界文化遺産の高野山での環境保全のための清掃活動に参加しました。
ライオンズクラブのアースディ行進に参加。環境保全を訴えました。

5月 和歌祭に時代装束姿で行進に参加しました。
県議会で新会派「真わかやま」を結成。議会活動を開始しました。
藤原紀香さんの披露宴にお招きを受け出席させていただきました。

6月 当選後初の県議会定例会が開会なりました。早速一般質問として「企業誘致について」「健康サービス産業の創出について」を行いました。
向陽高校OB総会に出席しました。

7月 第9回和歌山巴里祭がゲストに白鳥英美子さんをお招きして開催しました。

8月 に出席しました。首都圏と関西圏の子ども達の交流の機会を持つことが出来ました。
岩出市政懇談会に出席。県議会議員になって活動範囲が拡がっています。

9月 9月県議会定例会がありました。
世界中華大会「和の歌」が和歌山県を舞台に開催されました。全世界に和歌山県の文化と自然の素晴らしさを発信出来たイベントとなりました。
和歌山巴里祭の収益金の贈呈式を行いました。

10月 ゴールドライオンズクラブ結成5周年記念行事を開催しました。福祉施設への慰問活動を中心としたものに仕上げました。
経済産業委員会の視察として、島根県の地域振興施策の研修に参加しました。

11月 行政改革・長期計画等に関する特別委員会の視察として山梨県を訪問しました。
国連でも開催した藤原紀香さんの東ティモール写真展を開催しました。和歌山県での開催は、アフガニスタン写真展、カンボジア写真展に続いて三度目の開催となりました。

12月 野球のクラブチーム「紀州レンジャーズ」結成の記者発表を行いました。平成20年1月5日にセレクションを行う予定です。
和歌山市に「エフエム和歌山」の認可が下りました。和歌山市での民間コミュニティFM開局は初めてです。
12月県議会定例会が開催されました。一般質問で「和歌山県の防災対策について」を取り上げました。

 今年は統一地方選があった関係で、前半は後援会活動と選挙活動一色だった感があります。後半では県議会活動と、和歌山県を元気にする取り組みの成果がありました。
 今年一年ありがとうございました。新しい年が皆さんにとって素晴らしい年になることを祈念してお礼とさせていただきます。ありがとうございました。
12月30日(日) 「エフエム和歌山」
【エフエム和歌山】
 社会は平穏な雰囲気が漂っています。昼間、エフエム和歌山理事長と懇談しました。いよいよ年明けから、番組作りやスポンサーへの協力依頼など本格的な活動が始まります。
 県内外からエフエム和歌山に関する問い合わせが数多くあることから、和歌山市での民間FMの開局が期待されていることを感じることが出来ます。和歌山県では余り明るいニュースがなかったとされていますが、エフエム和歌山の開局に向けた取り組みや、クラブ野球チーム「紀州レンジャーズ」発足などは地域として明るい話題だと聞きますし、そう思っています。

 今まで和歌山県や和歌山市になかったものが新しく誕生すること。期待感がある、それだけで気持ちは明るくなります。来年も明るい話題を提供出来るように頑張ります。
 ところでエフエム局をNPO法人が経営、運営することを勘違いしている人もいるようです。エフエム局の運営には資金が必要です。地域に役立つための活動をするため経営主体をNPO法人としていますが、初期の資金や運転資金は当然必要です。エフエム和歌山はゼロからのスタートですから、準備段階からここに蓄積されている資源やノウハウは、会員理事が持ち寄ったものばかりです。会員理事が和歌山市にエフエム局を開局させたいと思って、惜しげもなく提供したものが今のエフエム和歌山の財産なのです。形のあるものでは放送機器、CDやDVDなど、形の無いものでは社会での経験や知識、技術、人のつながりなどがあります。これらのものを集めることは容易ではありません。仮にお金を積まれたとしても、想いのある事業でないとこれらのものを集めることは出来ないのです。

 和歌山市にない民間のコミュニティエフエムを立ち上げたいとの会員理事の熱い想いが経営資源として集められているのです。当然、これらの資源を外で活用することや公開するには相当の対価が必要だと考えています。
 ところが、NPO法人が運営しているから、無償でこれらのものを使わせてくれるものだと思って資源の提供依頼もあるのです。エフエム和歌山にあるCDを貸して欲しい。CDを編集して提供して欲しい、などの依頼がありますが、これは実現することは出来ないものです。放送局ですから音楽を使用するに当たっては著作権協会に申請いたしますし、当然のことながら著作権の問題がありますから、エフエム和歌山という法人から個人に貸与することは出来ません。そしてノウハウや編集技術などを会員理事の同意の範囲を超えた目的外で提供することは困難なのです。

 恐らく、現実に活動している全てのNPO法人は資金の裏付けがある筈です。活動資金がゼロで具体的な活動を行っている団体はないと思います。NPO法人も経営感覚が必要ですし、毎年、県に対して収支報告を行っていますから、ある意味経営を行っているのです。
 つまり会社などの法人に対して、経営資源を無償で提供して欲しいと依頼を行ったとしても、同意されるものではないことと同じなのです。NPOでの活動、イコール、ボランティアと思っている人がいますが、活動をしている限りそうではないのです。勿論、ボランティア精神を持っているからNPO法人としての地域貢献活動を行っているのですが、殆んどの場合、職業など別の収入源を持っていて、NPOでの活動は無償で行っているケースではないでしょうか。
 参考までにエフエム和歌山の理事は、ここでの活動は全員とも無償となっています。無償のうえ、各自の経験や知識、そして機材は無償で提供していることを知って欲しいと思います。

【懇談】
 堺市ではシャープが新しい液晶工場を建設中ですし、姫路市では松下電器産業が液晶の工場を建設すると報道されています。松下電器産業は既に尼崎にプラズマテレビの工場を持っていますから、大阪湾には新しい電器機器の工場が立地することになります。ここに和歌山県も仲間入りしたいところですが苦戦を強いられています。
 何とか和歌山市に基幹産業を誘致したいと懇談を行いました。国内や外資系も含めた選択肢を出し合い、来年は可能性を追求しようと話し合いました。

 現在、大企業になっている企業の当時の経営者達は大きな決断をしてきました。松下電器産業、トヨタソニー、京セラなどは、事業に賭ける想いをもったトップの決断があったと伺いました。海外にも生産拠点を持っている企業にとって、半島という比較的立地条件に恵まれていない和歌山県へ進出することは大きな決断になると思います。それでも万全を持って迎えたいと考えています。扉を叩かないと扉は開けてくれません。和歌山県に来てもらうための扉を叩くことだけが、この先何かが起こる最初になります。来年の活動への期待を強い気持ちを込めて話し合いを終えました。
 冷たい強い風が吹いていました。フォローの風と感じています。

【仕事の能力】
 人の能力を表す方程式は、経営者やコンサルタントによって何種類も紹介されています。
 鍵となる言葉に、情熱、時間、才能、方向性などがあります。今日、仕事の能力の方程式を伺いました。結論からすると、仕事の能力に才能は関係ないとするものです。
 方程式は、性格×経験=仕事の能力。です。ここには才能は出てきません。性格が基本となっているところに注目です。性格の良し悪しの区分は難しいのですが、仕事の基本となる性格は善悪様々ですから、ひとつではないとするのが妥当です。

 「素直さ」「勤勉さ」「粘り強さ」「活発」などがプラス要因。逆に「諦めが早い」「出過ぎる」「協調性がない」などがマイナス要因です。性格はひとつで構成されているものではありませんから、これらの複数の性質を組み合わせたものが性格です。
 少し変換すると((プラスの性格)+n―(マイナスの性格)+n)×経験となるのでしょうか。性格の良い人が経験を重ねていくと仕事の能力は伸びて生きます。しかし役付きや地位が性格を歪めると、その基本部分が大きくなっている分マイナス作用も大きくなりますから要注意です。なるほど、実るほど頭を垂れる必要があるのです。
12月29日(土) 「南龍会」
 昨日と雰囲気が違って穏やかな土曜日となりました。冷たい風が吹き一気に年末ムードに入りました。数人の訪問があり打ち合わせを行いました。そして夜は南龍会の会合に出席しました。南龍会は毎年年末に開催している定例会で、名前の由来は紀州徳川家初代藩主の徳川頼宣公が南龍公と呼ばれていたことから、同じ紀州の人の会ということで南龍会と名付けられ、会員増加させながら現在に至っています。

 南龍会会長からは「この会が発足した当時は、懇親会的なものだったのですが、現在では大阪連合の川口清一会長や片桐和歌山県議会議員も会員から誕生させるなど、発足当時からは予想もしていなかった素晴らしい会となりました。益々勢いを高められるような会に発展させたいものです」と挨拶がありました。
 私も会員の一人として今年最後の懇親会をゆったりとした気持ちで楽しむことが出来ました。また冒頭に挨拶の機会をいただきました。

 皆さん方のお陰を持ちまして、今春、和歌山県議会に送り出していただき、以降、期待に応えられるような活動を行うことを心掛けています。紀州徳川家の初代藩主から命名された素晴らしいもので、この会に参加させてもらっていることに感謝するばかりです。
 県議会や地域活性化のための活動は市議会に初めて送ってもらってから変わらない気持ちで続けられていると思っています。本日、会長の挨拶を聞いていると昨年の会合で県議会への挑戦を支援していただいたことを思い出しましたし、初心の大切さも改めて感じているところです。

 さて先ほど会長から、数多くの人が積み重ねてきた歴史を大切にしたいと示唆に富んだ話をいただきましたが、過去、諸先輩から聞かせてもらった人生訓などは自分の中で消化する必要があり、決してその精神を風化させてはならないと考えています。ところで議会活動を皆さんに伝える、そして活動内容を公開するためにホームページを開設していますが、その中でコラムも掲載しています。コラムでは皆さんとの話し合いや経験から学んだ事柄を私なりの解釈を加えて文章にしているものがあります。実は南龍会会員の皆さんから学んだ事柄もコラムに掲載しています。ホテル経営者の視点からのもので、赤字を抱えたホテル事業をどのようにして黒字転換させたのか、などの実践事例を伝えてもらった後輩の教訓として形に残しています。言葉は消えてなくなりますが、形に残すことで自分でも再確認することが可能ですし、より多くの人に伝えることが出来るものです。これも歴史を積み重ねるひとつだと考えています。

 今日の会合でも是非とも教訓をいただき、その教えを後に伝えられる形として残したいと思っています。最後になりますが、議会活動は議員一人で為し得るものではありません。本会議での一般質問や委員会での提案などは、議員の思いつきではなくて皆さんからの意見に基づく必要があります。民意の裏付けがあるものが議論すべきものだからです。平成20年も皆さんとの意見交換を基本として、民意を議会に反映させるような活動を行うことを申し上げます。今年一年、本当にお世話になりました。来年も引き続きましてよろしくお願いいたします。
 話が尽きることなく、会は日が変わるまで続きました。皆さんのホッとした表情が全てを表してくれています。
12月28日(金) 「仕事納め」
【仕事納め】
 本日で官公庁や製造業などの企業は仕事納めとなりました。一年間のお仕事、本当にお疲れ様でした。今年最後の朝礼の場面もありましたし、会社の車を清掃している光景にも出会いました。それらは年末独特の光景です。

 今日も多くの皆さんとお会いし意見交換を行いました。その中で話題になっているのが、和歌山市中心市街地の今後についてです。今まで話題にならなかった中心市街地が、平成19年年末では話題になっています。このことは関心がこちらに向いていることを意味していますから好ましいことです。注目が集まっているこの機会に、フォルテワジマは全館開店に向けて次の企画に着手していますから期待が高まっています。
 ただフォルテワジマだけがまちづくりや投資をするのではなく、それに続く取り組みが欲しいと思っています。中心市街地への行政支援は、折角の機会ですから現状を観察してフォルテワジマに続く投資を呼び込むことにあります。傍観者立場にいてはいけません。投資をするのが民間の役割だとしても、まちづくりを描くのは行政機関の役割ですし、まちの方向性を決めているのですから、それを和歌山市のブランドとして売り出す企画を持って、県外の事業者に売り込むことも支援だと考えます。特定の企業だけを孤軍奮闘させるようでは支援とは言いません。

 フォルテワジマに続く民間企業が来てくれない。中心市街地活性化基本計画に基づいたまちづくりをただ実行するだけでは成果は得られにくいと考えます。社会は人で構成していますから生きています。生きていることは動いているのです。中心市街地活性化基本計画は素晴らしいものだとしても、残念ながらその時の状況の断面を切り取ったものですから、それ以降の実情や社会情勢、フォルテワジマの一部が開店したことによる中心市街地の変化などに応じて直ぐにでも見直しを図る必要があるのです。大々的な見直しではなく、梃入れすることも支援です。見ているだけ、任せているだけではいけません。関与していく姿勢を望みたいところですが、それを感じることは今のところ出来ていません。
 年末年始、まちづくりについて考えたいところです。

【御礼】
 平成19年のコラムで「魔法の言葉」について書いています。「魔法の言葉を信じて実践したことで、仕事の夢が一つ実現しました」と、そして感謝していますと報告をいただきました。嬉しい報告ですから、「読んでくれて感謝しています」と答えました。世の中の発展につながる善のことであれば、それを素直に信じることで願いは実現します。
 何人かの方から意見を頂戴していますが、ホームページを読んで、「その通りだと思います」「素敵な言葉をいただきました」、また今日のように「コラムに書いてあることを実践しました。そして実現しました」などの報告をいただくと本当に嬉しいものです。それらの意見が次の活動に確実につながるのです。
「私の好きな言葉は、感謝しますとありがとう、です。」と話してくれたのですが、魔法の言葉とは、この「感謝します」と「ありがとう」のふたつの言葉なのです。
 言葉の威力は私達の想像を超えているのです。

【懇親会】
 夜は自治会役員の皆さんと今年一年を感謝する懇親会を行いました。毎年恒例となっていますが、ここでは地域に関する意見交換が交わされます。子どもの安全対策、通学路の安全対策。道路の問題や違法駐車への取り組み。犯罪抑制のための方策。ゴミ問題など、多岐に及んでいます。地域を変えるためには、市民から和歌山市のために何とかしようとする盛り上がりが必要ですが、今はその盛り上がりがありません。財政問題は確かに重要ですが、それと同じくらい将来のあるべき姿を示すことも重要です。どんな地域になるのか、ここで暮らしている人が誰も描けない地域に魅力があるでしょうか。首長にはそれを示す責務があります。
12月27日(木) 「飲食関係者との懇談」
【意見交換活動】
 明日で製造業や官公庁はお休みに入るところが多いので、皆さんのところを廻り県政の諸課題に関する意見交換を行ってきました。現状を捉え改善につなげるためには、やはり現場が第一です。現場とは生活している場所、仕事をしている場所を指しますが、現場の空気は行って見ないと感じ取れませんし、現場の意見は行かないと分かりません。統計や報告では分からないものを受け取ることが出来ます。行政機関は数多くの統計や報告からこれからを考える役割を担っていますし、不足している現場の意見を吸い上げるのが県民の皆さんから選ばれた県会議員の役割だと認識しています。

 現役世代からは堺市のシャープ工場新設や姫路市の松下電器産業の新工場建設などに関しての意見が多く、「これらの地域は羨ましい限りですし、現在の現役世代にとっても子ども達にとっても明るい地域になるので、これから発展する期待感がある」と感想を話してくれました。コスモパーク加太を初めとする県内の工業用地に何としても基幹産業を誘致して欲しいと強い要望を受けています。
 雇用、経済活性化、地域の活性化を望んでいる皆さんが多いことは、和歌山県にはこれらの点が不足していることを顕著に表しています。最重要課題であると言えますから、引き続いてこの点に取り組みます。

【飲食関係者との懇談】
 夜は飲食関係の役員の皆さんと懇談する機会を持ちました。今年も一年、役員を初め関係者の皆さんとご一緒する機会が多く学ぶ点がありました。本日はそれらの総括をする意味で懇談会を開催しました。
 話し合いの中から幾つかの点に関して記述します。

お金はモノに投資するのではなく、人に投資すべきものです。モノはお金を生み出してくれません。人がモノや企画力によってお金を生み出すのです。最近は、その人が資産価値を有している場合に融資してくれる場合が多いのですが、人の将来性や事業の企画内容に対しては投資してくれにくいのです。それでは人の能力を活かしているとは言えません。
 地域にあっては、その地域の将来は人にかかっています。飛び出す可能性のある人とその企画に対して投資するだけの余力のある地域になって欲しいところです。人は財産ですから人を活かすことで地域の明日が見えてきます。

トップの器は、部下の面倒を見ることとお金をケチらないことに尽きます。部下の成果を自分のものにしたり、飲食費を毎回、割り勘をするようなトップがいる組織は早晩社会から退場する運命にあります。
 次を担う人を育てるべきですし、お金離れが良い人がトップなのです。人を育てることで、いつか自分を支えてくれることを知っていますし、良いお金の使い方をすれば、そのお金はお金をつれて再び自分のところに返ってきます。人とお金を良い方向で大切にしたいものです。

個人事業主は人生の目標を立てています。ある経営者は60歳で引退して後輩に道を譲ると決めた人生設計を立てていました。その間、5年刻みで目標を立て実現させてきました。そして現在63歳、目標どおりに次の世代に社長を譲り、自らは会長として大所から店舗を眺めています。5年後との目標を立て、ひとつずつ確実に実現させていくこと。それがより良い人生を過ごす秘訣です。
 個人事業主は目指すものがあるため目標が明確ですが、会社員は経営責任を持っていない分だけその点は不明確です。経営に替わる何か目標を見つけて、節目で達成する取り組みを行いたいところです。

上司や偉い人に対する言葉遣いと、部下や目下の人に対する言葉遣いが違う人は信頼出来ない人です。できる人は誰に対してでも親切、丁寧な応対をするものです。そんな人が将来大成しします。誰に対しても親切、丁寧、気持ちの良いものです。

商売人は一ヶ月で100万円を儲けることが出来ます。100万円の現金を見ることに慣れているのです。ところが会社員は給料ですし金融機関への振込みの場合があり、100万円の単位に慣れていません。そのため経営や投資には向かないのです。世の中を、特に地域を動かしているのはそれらの単位のお金を実際に動かしている人なのです。商売人は100万円を儲けたら、従業員に支払いますし、商品の仕入れや次の投資にお金を振り向けます。だからお金の循環が起きるのです。従業員の給料の場合、貯金か個人消費ですから、少ない人の単位では大きな経済活動になりません。勿論、国単位では個人消費がGDPに大きく影響するのは明白ですが。地方都市では消費も大切ですが、次々に投資を促す必要があるのです。
12月26日(水) 「年末の風景」
【会合】
 地域活性化のための会合を持ちました。和歌山県内にいると分からない、そして伝わってこない素晴らしい企画が全国には潜んでいます。幾つかの企画案の意見交換を行いましたが、このうち一つでも和歌山県発として全国に発進したいと考えています。意見交換した分野はエネルギー、環境、医療、そして健康など多岐に亘っています。平成20年がもう楽しみになってきました。

【年末の風景】
 いつもと同じ年末の風景が広がっています。道路は混雑していますし、道行く人も何故か慌しさを感じる素振りです。今年も終わりに近づいて来たことを実感します。
 新しい職場に移った人は、「まだ慣れなくて、仕事も覚えなければならないので大変です」と言いながらも元気一杯でした。
 デザイン会社社長は、「来年は過去に関わった地域のまちづくりに参画したと思っています。今から企画があるので楽しみです。」と抱負を語ってくれました。
 高齢者福祉施設の事務長は、「年末は関係ないですよ。クリスマスが終わると新年の準備がありますから。」と遣り甲斐を見せてくれました。
 福祉施設の管理者は、「皆さんに楽しんでもらえる企画を策定しています。毎年同じことでも違った味付けをしたいですね。」と、気持ちは早くも来年に向かっています。
 それぞれの新年に向かっている風景があります。それに触れ、意欲を感じられることは良いものです。皆さん、素敵な新年をお迎え下さい。

【Tさんのこと】
 平成19年12月に目の手術をして退院したばかりのTさん。自宅に戻って療養しています。夏頃にも活動報告で紹介したのですが、今夏、左目の裏側に癌の腫瘍が発見されたため放射線で治療しました。もう治っていたと思っていたところ、手術後の秋の定期健診で再発していることが発見されました。秋から現在まで、仕事を中断して治療に当たっていたのです。
 良くないことに左目の裏の癌腫瘍は広がりを見せ、右目の視神経の1mm手前まで迫っていたのです。和歌山市内の病院では、これ以上の治療は困難だと判断されたため、兵庫県や東京都の病院に相談に行きました。

 まず兵庫県の癌専門の病院では、「癌細胞を抹消するためには左右両方に放射線を照射するため両方目が見えなくなる。それ以外は治療の方法はない」と言われました。真っ暗になる程の衝撃を受け、まだまだ仕事を続けたいので光を失うことはしたくないと判断し、次への期待を持って東京に向かいました。Tさんは昭和36年生まれ46歳、実に働き盛りです。

 東京の癌病院での診断は衝撃的でした。「目の裏の難しいところに癌細胞があるため、手術は出来ません。残念ながら治療方法はありません」との診断でした。治療をしないと癌細胞は右目の視神経に到達し、右目も失明の危機に陥ります。手術も出来ない危機的な状態に絶望したのです。治療を継続していることから発病後、お酒は控えていたのですが、都内のホテルに宿泊し、都内の居酒屋で奥さんと一緒に悲しみのお酒を飲んだのです。「やけ酒はしないので今日は飲みたい気分。」とTさんが奥さんに話して、二人で涙しながらお酒を飲んだのです。失明か生命かの選択は出来っこありません。これ程涙を流しながらお酒を飲んだことはないそうです。

 東京の癌病院で診断を受けた翌日、微かな希望を持って同病院が紹介してくれた都内の病院に向かいました。診てくれたのは癌では日本有数の先生です。緊急のことなので、癌病院から連絡を入れてくれたため直ぐに診てくれることになったのです。この先生の診断では「手術は出来ないこともないけれど、結果がついて来るかどうかは保障出来ない状態です。左目の裏の癌腫瘍ですから、手術するためには頭皮をめくり、左目を取り除いてから癌細胞を除去する方法があるだけです。手術後には相当の痛みと辛さがあり、しかも成功するかどうか分かりませんからお勧めは出来ません」との診断でした。

 またしても絶望的な結果が示されましたが、先生から「手術はお勧めできませんが、横浜にレーザーによる癌治療の日本一の先生がいます。紹介するので、帰る時間を延ばして今すぐに行って下さい」と調整してくれたのです。

 Tさんは直ぐに横浜の病院に向かいました。
 2時間の検診の結果、「難しい場所に癌細胞がある珍しい事例ですが治療は可能です。取り除くことは出来ます」と判断してくれました。絶望からの帰還です。和歌山県に戻り、手術のため、日を改めて横浜に向かいました。
 大手術を予想していたのですが手術はわずか三日間。そして大成功でした。先生からは「手術は成功です。私の経験から取り除けたと確信しています。」との言葉。和歌山市内での夏場の治療には数ヶ月の放射線治療を要したのですが、短期間で、しかも成功させてくれました。

 それでも左目に二度、放射線を当てているので将来の視力は保証出来ないと言われていますが、右目は助かったのです。その差はわずか1mmです。1mmの奇跡なのです。躊躇したか、もう少し治療が遅れていたら右目も危なかったところです。
 左目を落とす覚悟で決断した結果、生命も失明も回避することが出来ました。ただ体力は落ちていますから、直ぐ仕事に復帰するのは難しいところですが、人生の先は長いのです。ゆっくりと治療、療養すれば良いのです。

 無理を言って自宅に隣接している事務所を見せてもらいました。どうしても、夢を果たすために独立したTさんの事務所を見ておきたかったからです。小さいけれども若い頃からの思い出の写真と資格試験の受験勉強の教材、そして事務面関係する本が並べられていました。傍にはコピー機とパソコンとファックスが設置されていました。実は、自分の事務所にコピー機を置いた瞬間の嬉しさは忘れられないものなのです。コピー機のリース料金は高額ですし、リース期間は約5年もありますから、5年先の成功を目標に走り出す意欲が沸いてくるのです。

 素敵にまとまった事務所から独立したTさん。「まだまだ仕事をしたいので5年は生きたいなぁ」とつぶやきました。「何を言っているの。5年先にはこの事務所がビルに変わっているよ」と返事をしました。私は本当にそう思っています。人生で最も深い絶望の体験を乗り越えた人間が、5年でこの世を去る筈はありません。絶望の体験はこれからのステップの前段としての縮みの体験だったのは間違いありません。神様はTさんを試してくれたのです。ですから絶対に大丈夫です。5年後は50歳ですが、必ず素晴らしい50歳を迎えます。

 手術が成功した後の今も、耐えられないような頭痛が走ると言います。辛い気持ちが伝わってきますが、絶対に負けたら駄目です。
 勤めをしながら資格取得の勉強を行い、合格して離職、見習い期間を経て独立、事務所の開設、これからと言う矢先の疾病発見。手術、仕事の再開、そして再発と再手術。次は事態が好転するだけです。

 こんな辛い状態だったのに、平成19年12月和歌山県議会定例での一般質問のテレビ中継を見てくれていたのです。「頑張っているなぁ。姿を見ると勇気付けられるよ。無理をしているようだけど身体には気をつけて下さいね。」心に染み入ります。
 誰かの支えになっていることに感激しますし、これからがあるTさんの生命を支えなければなりません。出来る限りの全てのことはするつもりです。5年後の成功している姿がここ見えています。一緒に、今度は人生で一番嬉しいお酒を飲みたいと思っています。そしてそれは必ず実現します。

 事務所の机に貼られていたTさんと私が写った若い日の写真。今も大切にしてくれていることに応えなければなりません。仕事に全力。人に優しく。そして大切な周囲の全ての人と一緒に最も高く昇って行きます。思いの中では既に実現していますが、希望が見える段階はそこまで来ています。

【ライオンズクラブ例会】
 早いもので今年最後のライオンズクラブ例会は家族例会として開催、夕方から出席しました。新会員も二名加入するなど益々賑わいを増してきました。約3時間の例会は出し物が多く、幹事さんのお陰で楽しく盛り上がりました。皆さん、本当に一年間お疲れ様でした。
12月25日(火) 「景観条例」
【きのくに屋本舗役員会】
 今年も一週間を残すばかり。きのくに屋本舗の役員会を開催しました。きのくに屋本舗が運営しているのは、熊野本宮大社の鳥居前の観光拠点施設「癒し処からす屋」。大斎原への進入路ですから、観光に来ていただいたお客さんの情報拠点として、観光案内所として、そして語り部との交流拠点として活動しています。また地元の飲食と物販販売、足湯で疲れた身体を癒してもらえる処となっています。決算状況と収支見通し、次年度の体制などについて議論しました。

【中心市街地について】
 クリスマスの時期、和歌山市の中心市街地も活気付いたと聞いています。和歌山市の経済状況は改善されていないと言われていますが、この時期は別格で人出があり買い物客で賑わっていました。
 ある人は「ぶらくり丁の向こう側が見通せないくらいに人が出ていた」と言いますが、別の人は「人通りは以前と変わっていないですね」と言います。どちらも現在の中心地の姿を現していると思います。今なお人によって感じ方が違っていますから、早く誰に聞いても中心地に賑わいが戻ったと答えが返ってくるようにしたいところです。
 それでも中心地の動向がまちの話題になり、これからに期待している人が多いことは事実ですから、平成20年春、フォルテワジマの全館開店に期待しています。

【景観条例】
 和歌山県が策定中の景観条例に関する打ち合わせを実施。世界文化遺産を有する和歌山県ですから、景観法に基づく景観条例を策定するのは当然のことです。自然環境を後世に伝えるために景観条例を策定して景観保護の意識付けを行う、或いは罰則規定を設けることで乱開発を防止する意味があります。ただ考える必要があるのは、景観も大切ですが和歌山県にとって経済対策も重要だと言うことです。ふたつの大切な価値観がある場合、どちらかに重きを置く選択は厳しいものがあります。どちらを選択したとしても評価はありますし批判もあるからです。経過保護と経済対策は相反するものですが、どちらも大切な価値観です。
 守るべきものとこれから構築すべきもの。どちらに重点を持ってくるのか県政の方向性を占えます。丁度、和歌山県新長期総合計画も策定中で、ここにも両方の価値観が盛り込まれています。どちらも達成する方向になる筈ですから達成度合いに注目です。

 本日は事業者からの意見を伺いました。経済活動を歯止めするような景観条例は好ましくないとするものです。経済対策を志向している者にとって、意見は勿論、納得するものです。今の景観を保護し後世に伝えることと経済対策を講じること、和歌山県で取り組み、両者を達成することで評価がなされます。和歌山県の景観条例に注目して欲しいと思います。

【河川の浄化】
 和歌山市内を流れる河川も汚れが目立っています。水は全ての生命の源であり、守るべき大切なものです。和歌山県こそが水資源を大切にする必要がありますし、河川を清らかにする取り組みを行い、この分野で全国の最先端を走りたいものです。清らかな河川に改善し維持することもまちの景観保護の大切な項目です。

 和歌山市内にある池を浄化させる取り組み成功していることから、次は河川を浄化したいと考え、関係者が集まって来年の取り組み方法について協議しました。ここは和歌山県のために、条から成功した池に講じたのと同じ施策を実行しようと決定しました。
 ここで教えられることがありました。Aさんからから、いろいろな知識を授けてもらったのですが、そのことに関して全員が真剣に聞きました。Aさんは、「真剣に聞いてくれたことに感謝しています。人の話を熱心に聞いてくれる人はそれ程多くありません。私も人に話しをするのですから、この件に関しては相当な時間をかけて調査、研究、勉強しているのです。人に話をするためには何百時間も、そして何年もかけて勉強しているのです。話をする時間は30分程度かも知れませんが、その知識の裏には何年と言う歳月が隠されていることを知って欲しいと思います。そう思うと、人の話を聞き流すことは出来ないと思います」と話してくれました。

 正にその通りです。人に専門的な話しをするためには一夜漬けでは無理なのです。専門家と勉強する機会を設けている、また専門誌を研究している、そして現場で実践した経験があるなど、取り組みに関して自信を持つことが出来て初めて、人にその成果を話せるのです。人の話を聞くことの大切さを実感することになりました。
 和歌山県の河川をきれいにして全国に発信する。その取り組みを開始させることになりました。平成20年の明るい取り組みの一つになります。

【懇親会】
 わざわざ年末のお忙しい時間を割いて、有志の皆さんによる励ます会を開催していただきました。日時が今日に決定したのは一昨日のことです。幹事が皆さんに連絡を取ってくれて集めてくれたものです。会費を出してまで、人のために集まることは簡単なようで難しいものです。本当に少しの時間でしたが、楽しい会話を楽しめました。中には通訳の人もいて、何でも協力するからと話してくれました。通訳できるのは、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、そしてロシア語などです。素晴らしい支援をいだけることになりました。
 引き続いて某会合に出席。この場所では今年一年の総括と、来年に向けての決起集会となりました。
12月24日(月) 「秋休」
 大阪を拠点として活動している男性デュオ「秋休」。本日は和歌山近鉄百貨店二階会場からのクリスマスライブのため和歌山市に来てくれました。彼らは、夕刻からのライブのためお昼にお会いし、懇談しました。「秋休」は河本知樹さんと平松契帥さんのふたりで、結成は6年前のこと。現在は路上ライブを中心の活動をしていて、既にアルバムもリリースしています。

 名前の由来は、二人が出会った季節が秋だったこと、学校には秋休みがないことから、自分達の音楽を聴いて心身を休めて欲しいとの願いを込めたものです。「安直につけたかなぁ」と笑っていましたが、名前は実力がつくと光る名前になりますから心配はありません。
 勿論、作詞と作曲は二人で行っていて、全曲ともオリジナルで勝負しています。
 和歌山県でのライブは今回で4回目。会場は人で埋まっていたのですが、実は彼らには熱心な「追っかけ」がいるのです。今日も大阪は勿論、三重や名古屋からもファンが和歌山市に来てくれていました。

 事前にCDを預かっていたので聴いていましたが、彼らのライブは初めてです。クリスマスらしい曲を選んでいたのですが、かよわくて力強い歌声が乾いた空気をしっとりとさせました。立ち止まる人も出て駅前は人集りとなったのです。
 彼らがストリートを始めたのは「無名の僕達の演奏に立ち止まって聴いてくれる人がいることに感動を覚えた」からです。自分達の歌で人を幸せにさせられる。歌の力を知った彼らが、歌で幸せを伝えようとしているのです。

 実は昨日の日曜日、ある国会議員と懇談する機会がありました。そこで打ち解けた話になって、議員の9年前の出来事を話してくれたのです。和歌山県の海南市駅前に商店街があります。当選間もないことから、当時無名のこの国会議員は街頭演説をしていたのです。そこで議員は聴こえてくる歌声に気付きました。海南駅前で二人の男性デュオが演奏していたのです。しかし聴く人は少なく、立ち止まる人もいませんでした。議員は二人に近寄り、「お互い頑張ろうな」と声を掛けて、二人のインディーズのCDを買ったのです。

 どちらも無名の二人です。一人は国政にその身を賭けようとしていました。ふたりは音楽の世界で駆け上ろうとしていました。まだ世に出て間もない政治家と、まだ世に出ていない男性デュオの若い日の二組の人間でした。
 最後に、その国会議員が買ったCDを見せてくれました。CDのケースには小渕健太郎と黒田俊介のサインがありました。そう、今をときめくコブクロの二人です。コブクロの二人が無名時代に海南駅前でストリートを行っていた時の出来事でした。

 時は流れて2007年、あれから9年が経過しています。二組の無名の人間達は世に飛び出し、どちらも今ではその世界で欠かせない存在になっています。実に9年の歳月を要しました。自分に実力があると信じていても、世の中の人にそれを知ってもらうためには年月が必要なのです。
 夢と希望だけを頼りに自分の可能性だけを信じて飛び立とうとしていた二組。今尚、更に高い空に向かって、羽を休めることなく羽ばたこうとしています。
 「秋休」も、そうしたこれから飛び立とうとしている二人です。クリスマスイブの空高く、「俺達のことを覚えてくれ」との祈りを込めた歌声は間違いなく天に届いています。今から9年後、「秋休」が芸能シーンを駆け巡っているかも知れません。私も彼らに負けないように昇りたいと思っています。

【洋菓子店】
 落ち着いた頃、知り合いの洋菓子店を訪問しました。ケーキが飛ぶように出た後で、少しホッとして表情がありました。本当にお疲れ様でした。家庭にケーキを届ける仕事は、正に年に一度のサンタクロースのような仕事です。家庭の幸せはひとつのケーキから生まれます。今日も幸せな家庭が数多く築かれていることを祈っています。
12月23日(日) 「ジャズライブ」
【ジャズライブ】
 この季節、まちには音楽が良く似合います。本日はJR和歌山駅前地下広場のステージで、中学高校生によるジャズライブがあり参加してきました。それに伴いボランティア活動の一環として、JR和歌山駅前でNHKによる歳末助け合い運動にも協力してきました。高校生達の大声で歩いている人達も立ち止まり、募金への協力をしてくれました。街頭募金では大きな声を出すことと募金の集まる額は比例すると聞きました。高校生達は最初、照れもありましたが、直ぐに慣れて大きな声で募金活動をしてくれました。寒い季節ですが、暖かさを感じ取れた瞬間でした。

 さてボランティアを終えた後、地下広場に移動してジャズライブです。中学生のジャズクラブは県内でも珍しいのですが、担当の先生と一緒に元気良くスタンダードナンバーを演奏してくれました。そして気がつくと会場は観衆で埋まっていました。学生時代に人前で演奏する機会が得られることは大きな財産になります。このイベントを企画したジャズ演奏家の瀧さんがいたから実現出来たものです。

 先日も慰問活動に行った際にハーモニカの演奏者から聞いたのですが、どれだけ練習を行っても実践に勝る練習はないそうです。一度の実践は目的のない練習に勝ります。実践の機会が設定されていると、それを目指して練習にも熱がこもります。同じ練習でも目前に目的があるのと、上達したら実践の機会を与えてくれると約束されているのとでは、練習の濃度が違います。初心者でも出来るだけ実践の場数を踏むことが上達の秘訣なのです。

 そう言えば、60歳を超えてピアノを習い始めたある人は、習い始めて直ぐに発表会に出演したそうです。正確に言うと出演させられたのですが・・。ピアノの先生に理由を聞くと「本番を経験しないと上達しないからです」と言われたそうです。初心者でも上達目指すのであれば実践を経験することが必要なことが分かります。
 中学、高校時代に人前で演奏する機会を得たことで、彼(彼女)らのジャズ演奏のこれからが開けています。
 学生達がクリスマスの季節に演奏するジャズはまちを活気付けてくれました。

【エフエム和歌山】
 エフエム和歌山、周波数87.7MHzの開局を来春に控え、理事長以下で某事務所に説明に伺いました。この方はFM局開局に理解を示してくれている有識者で、話の中から開局を心から歓迎してくれていることが伺えました。逆に番組作りの企画案を提供してくれるなど、既に放送が始まっているかのような雰囲気になりました。
 まちが動く予感がある。それだけでも気分も地域も明るくなります。

【福祉施設開所】
 和歌山市内に新しい福祉施設が開所しました。夕刻から理事長が施設を案内してくれました。まちの中心地に位置していて利便性が良いのが特徴です。最近、高齢者福祉施設やシルバーマンションの開設が多く、福祉のまち和歌山市になっていることを感じます。高齢者の比率が高い地域ですから、全国のモデルになるような福祉先進県でいて欲しいものです。

【懇談会】
 今日の最後は地域づくりのための懇談会。今年も色々な活動をさせていただきました。実現に向かって走り出している企画や、年越しになった企画、また来年予定している企画など、本当に良い企画が次々に現われて、卵から雛に、そして形になっていることを実感しています。でも和歌山県を元気にするための取り組みはこれからです。
12月22日(土) 「まちの環境」
 仕事の能力に関して話し合いました。企業が求めるのは人材で、企業立地をすすめる条件の一つに求める人材がいる地域であることが挙げられます。企業にとって従業員は、大切な家族であり経営資源です。そして大切な従業員が働く地域は安心、安全、子どもの教育に熱心、そして人に優しい地域であって欲しいと考えています。インフラ整備も大切ですが、そんな地域であることが企業に来てもらうための大切な条件です。

 ある企業の都心部の事業所が地方都市へ移転することがあったそうです。地方都市へ行くことを拒否した何人かの従業員が辞めたそうです。辞めた人は都会で他で能力を往かせる仕事を見つけられたこともありますが、都会と比較して生活環境が極端に落ちる地域での生活を嫌ったようなのです。
 企業誘致とは地域に魅力があることが絶対条件です。地域の魅力とはインフラ整備だけなく、住む人が優しくて、人らしい生活が可能な地域であることに強く関係しています。
 和歌山市はそんな地域であり得るのか。他府県から和歌山市に転勤している人達が、和歌山市の実態を示す事例を挙げてくれました。

コンビニに若い人達が地面に座しているので、お客さんを入りにくい環境にしている。こんな地域は珍しい。
おばあさんが歩道を歩いていました。そこに、前から三人の高校生が自転車で並んで走ってきました。当然おばあさんを見つけて避けると思っていたのですが、そうではなくて、高校生は直前まで避けようとはしなかったので、おばあさんが立ち竦んでしまったのです。こんな光景は初めて見ましたと話してくれました。
行政に対しての不平、不満が多い。自分達のまちのことなのに、自分達が動かないで全て行政に訴えてくる。仕事の大半をこのような対応で費やしているので、本来取り組むべき仕事が夕方以降になってしまうこともあります。

 意見は様々ですが、残念なことは余り良い印象がなかったことです。でもこれが、ある程度真実の姿なのかもしれません。他の複数の都市で暮らした経験のある皆さんが、自身の体験からまちを比較しての感想だからです。本当なら、「○○市は安心できなかったけれど、和歌山市は人が親切なので安心して暮らせる」だとか、「△△市では行政の不満が多かったけれど、和歌山市の皆さんは建設的な意見をくれるので、まちづくりの中に取り入れられます」などの感想が欲しかったところです。

 また若い人達はテレビなどで放送される映像に影響されます。都会でもコンビニの前で座っている人達はいると思いますが、それが全てではないことに気付いていないのです。特定の部分の報道であっても、経験が少ない若い人は、その報道された事柄が全てであるように思ってしまうのです。都会の高校生はコンビニで座っておしゃべりするのが流行らしい、それが格好良いと思ってしまい、真似をしているだけなのです。実際は報道されていることはクローズアップされていることがあり、部分的に事実であっても全体では事実ではないのです。地方都市にいるとそれが分からないので、真似なくて良い部分を真似てしまっているのです。教育環境が如何に大切であるかが伺えます。

 人に優しくないまちに企業が来てくれることはありません。企業はそんなところを見ているのです。21世紀の価値観である「他人に優しく」。それを実現しているまちを和歌山県や和歌山市は目指して欲しいものです。働く人も観光客も、そんなまちに集まってきます。

【子どもとの時間】
 PTAの役員でバレーボールなどの活動も行っている方の長男が来春から自宅に戻ってきます。現在、大学3年生で、最後の学年は自宅から通学するそうです。子どもと一緒に暮らすのは3年ぶりのことになります。「気がついた時には子どもが大学生になっていて、親元を離れてしまった。子どもが小さい時代は意外と短いので、一緒に居てあげる時間が大切です」と話してくれました。確かに、大学生になった子どもが自宅に戻って来ても、一緒に過ごす時間は少ないかも知れません。
 子どもとの思い出の時間は親にとっても子供にとっても大切なものになります。過ぎ去ってから取り戻すことの出来ないもののひとつです。子どもが一緒に来てくれる時代が今あることに感謝したい気持ちになりました。
 
【仕事】
 年末の土曜日ですが、ある電気店では夜も仕事です。駆け込みの仕事の依頼が多くて、休めないそうです。個人宅へのサービスの仕事は人が休んでいる時に発生しますから、小さい工事や修理をしてくれるお店が、地域の暮らしの安心を支えてくれていることが伺えます。まちは小さな維持機能の集まりによって生きているのです。
12月21日(金) 「教育問題」
【教育問題】
 本日皆さんのところをお邪魔しましたが、先週の日曜日、和歌山大学観光学部の開設記念シンポジウムの反響があります。元少子化担当大臣の猪口氏やJTBの佐々木社長の意見は世界を駆け巡った経験とビジネスなどで培った経験を合わせた内容で素晴らしいものでした。

 共通していることは、英語を道具として活用出来る人材が求められていると言うことです。英語教育が必要か不必要かの次元ではなく、英語を道具として持っていることが世界のビジネスシーンで戦うための必須アイテムとなっていることを正しく認識する必要があります。未だに小学校からの英語教育の導入について検討している、或いは、必要性は少ないなどの議論もありますが、世界レベルを知らない極めてドメスティックなものです。現在の子ども達が大きくなった時の活躍の舞台は世界です。決して日本国内ではないのです。現に今の若い人達は世界を相手に戦いを挑んでいます。かつての目標は日本一でしたが、今では世界を相手に戦うことが目標になっているのです。そのため英語力は最低限身につけておく必要があります。外国人とコミュニケーションを図ること、対等に話し合えること、同じ資料に基づいて議論が出来ること、などが言うまでもなく第一歩で、その土台を教育で築いてあげることが大切です。

 東アジアでも自国語と英語は出来て当たり前で、その上に中国語や韓国語なども操れるようになっています。西洋諸国だけではなくアジアも二ヶ国語を道具として扱える時代になっています。自国語だけで世界を相手にすることは、極めて困難な時代に入っているのです。
 日本が経済大国の地位を保っている内は相手が求めてくれますから自国語だけでも良いとしても、東アジアの製品が世界を駆け巡っている時代ですから、これらに勝つためには攻めの姿勢から更に強い攻め姿勢へと変化しています。既に日本国内においては、インターナショナルスクールや中国語専門の学校などに生徒が集まっていると聞きました。世界を相手にしている大人達が、語学力を重要視していること、そして子ども達に語学という武器を与えようとしていることが分かります。地方都市にいると、その辺りの感覚が良く分かりません。第一線で活躍している国際人をお招きして、その体験と意見に触れることで、世界レベル感覚を理解する能力と採り入れる能力を持った地域であれば、飛躍する可能性は充分あります。

 最悪なのは、世界レベルの現実を理解しない、また受け入れようとしない指導者がいることです。地域としての教育レベルが子ども達の人生を大きく左右します。英語教育を望んでいる保護者はとても多いのです。ですから公教育では満足感が無いので自費で英語教育を施しているのです。私学や私塾で学べる子ども達の前には、世界という舞台の可能性が開けています。問題は公教育を信じて任せている家庭です。英語力は学習時間と学習を始めた時期によっても身につき方が違いますから、全てではありませんが、早くから学習を始めている人が優位に立ちます。

 無理をしなくても自然に英語の学習に入っている。そんな環境を公教育で作ってほしいのですが。こんな自然で簡単なことが為されていない現状がここにあります。働く場所がないまちや子ども達の教育を任せられないまちに魅力はありません。
 和歌山大学観光学部の開設記念シンポジウムが和歌山市に起こしてくれた世界レベルの波があります。拡がることを期待しています。

【その他の活動】
 新エネルギーに関する打ち合わせ。全国大会誘致に関する打ち合わせ。和歌山市の企業動向についての打ち合わせ。和歌山市の中心地と郊外地域との共存に関する打ち合わせ、などを行い、夜は懇親会に出席いたしました。今日の人の出は多かったようです。そう、間もなくクリスマスです。
12月20日(木) 「東京」
【東京】
 昨夜遅く、急遽、打ち合わせの連絡があり、朝5時に起床して関西空港から東京に向かいました。朝7時5分の羽田行きの飛行機に乗り、午後1時55分の羽田から関西空港行きの飛行機で帰ってきました。慌しい行程でしたが、非常に有意義な研修会となりました。本日ご一緒してもらった皆さんに感謝申し上げます。

 さてサブプライムローンの話です。世界中を駆け巡っているサブプライムローンの問題により世界経済が失速する流れが起きています。特にヨーロッパやアメリカが打撃を受けているようですが、幸いわが国の被害は西洋諸国と比較してまだ健全だと言えそうです。
 しかしアメリカが打撃を受けているために、自国防衛のために日本から資金を引き上げていて東京の地価が下落傾向にあります。日本が比較的ましだとしても、世界経済が失速傾向にある中、わが国だけが良かったとしても持ち直している世界経済を維持しないことには日本経済を維持出来ません。そのため世界経済の中心に位置している日本としては放置出来ない問題で、支援し収束させることが結果としてわが国の経済を安定させることになるのです。

 サブプライムローンの損失に関してはマスコミ報道により周知の事実となっています。繰り返しになりますが、損失額を記載すると、スイスのUBSが約1兆3000億円の損失となりかきなり厳しい状況となっています。そのためUBSでは、財務上の補填をするためシンガポール政府投資公社から1兆1000億円、中東、恐らくドバイのオイルマネーから2,000億円の強制転換社債による増資を受けることになっています。

 また国内では、三井住友フィナンシャルグループの平成19年9月中間連結決算では、サブプライムローンに関連した損失が320億円に膨らんだことでから、最終利益は前年同期比30%減少の1,705億円の減益となっています。その他、わが国の金融機関のサブプライムローン損失額では、みずほフィナンシャルグループが約1,700億円、野村ホールディングスが1,460億円で、三井住友フィナンシャルグループはその次になります。同社の北山禎介社長は業績への影響について、損失は債券取引など市場部門の収益で吸収できるとしているように、日本経済への影響は少ないと考えられます。

 そして報道されていた三井住友フィナンシャルグループのサブプライムローンへの対応として、アメリカ大手銀行が設立を目指している共同基金への協力要請に応じないことになっています。これはこの基金が国際金融市場の安定化に向けた効果が薄いと判断したためで、三菱UFJファイナンシャルグループとみずほフィナンシャルグループのメガバンクも同調する予定です。

 このアメリカの共同基金は、サブプライム関連証券への投資で経営難に陥った傘下の投資目的会社を救済するため、シティグループなどアメリカの銀行大手3行が設立準備を進めているもので、米大手銀行3行が各100億ドルを負担。残りを他の金融機関から集める計画となっていて、日本の三大メガバンクにも各行50億ドルの融資枠設定を求めて来ているものです。これに対してメガバンクの方針が示されています。わが国金融機関のサブプライムローン関連の損失は極めて限定的であり、アメリカの銀行傘下のSIV救済に多額の資金を投じるとしたら株主利益に反する恐れが発生します。また、三井住友ファイナンシャルグループは、この基金は金融不安の抜本的な沈静化にはつながらないと考えているため、融資枠を減額して協力しても意味がないと判断しています。このことからアメリカの要請に応じないことにしているのです。
 以上、本日の研修では、サブプライムローンのわが国の解決方策について話し合いました。滅多に一緒に話し合えることがないため、極めて有意義な話し合いの場に参加させてもらったことに感謝しています。

【報告会】
 夜は県議会報告会を行いました。報告内容は、早速サブプライムローンの見通しについて、また県政の課題の一つである地域活性化、企業誘致などに関して報告いたしました。お蔭様で分かり易かったと意見をいただけました。
12月19日(水) 「県議会最終日」
【県議会最終日】
 平成19年12月県議会定例会の最終日を迎えました。春から年末まで本当に早いものです。早朝からクラブ総会を開催し、議案と意見書の賛否の最終意思決定に関して議論を交わしました。

 採決については以下の通りです。
 提案された全ての議案に対して賛成を行いました。議会でも全議案が可決されました。
 意見書に関しては全ての意見書が賛成決議となりました。提出されたい意見書は次の通り12件です。
「地方議会議員の位置付けの明確化に関する意見書」
「新テロ対策特別措置法の早期制定を求める意見書」
「道路特定財源の暫定税率の維持と道路財源の確保を求める意見書」
「いじめ・不登校対策のための施策を求める意見書」
「地域安全・安心まちづくりの推進法の早期制定を求める意見書」
「水質汚濁防止法による排水基準を定める省令の対象業種から旅館業を取り除くよう求める意見書」
「防災対策の強化を求める意見書」
「漁業用燃料価格の高騰に対する緊急対策を求める意見書」
「偏在する地方財源の格差是正を求める意見書」
「割賦販売法の抜本的改正に関する意見書」
「国民皆保険制度等に関する意見書」
「改正健康保険法の施行の円滑化を求める意見書」

 この中で特に議論となったのは「道路特定財源の暫定税率の維持と道路財源の確保を求める意見書」に関してのものです。道路特定財源の暫定税率が廃止されると、高速道路を初めとする道路網が整備されていない和歌山県の道路行政が止まってしまう恐れがあります。折角「道路の中期計画素案」が示され今後10年間の取り組む課題が明確になり、また特に、紀伊半島を一周する高速道路網の開通が10年後に決定したことから、和歌山県にとって道路建設費用は必要不可欠なものとなっています。紀伊半島を高速道路でつなぐことは県民の皆さんの悲願であり、このことは決して譲れないものです。計画が示され、いよいよ完成に向かって動き出そうとしている時期に、道路特定財源の暫定税率が廃止されることになると、道路特定財源の一般予算化と合わせて、和歌山県と市町村を合わせて約170億円の減収となり、道路の整備や老朽化した橋梁の維持も困難になる恐れがあります。

 そのため中央の動きとは捻れますが、和歌山県固有の事情を考えた上、道路特定財源の暫定税率の維持と道路財源の確保は必要と判断して賛成しました。
 以上が県議会最終日の報告です。今年の県議会の日程は全て終了しました。
 議会終了後、新エネルギーとニューアグリに関する打ち合わせを行い、また夜には某団体の年次総会の幹事会に出席しました。
12月18日(火) 「県議会」
【県議会】
 明日の最終日を控えて県議会では、議案への賛否と提出される予定の意見書などに関して打ち合わせを行いました。意見書とは大まかに言うと、地方議会で議論しても進展しないような問題を、国に対して和歌山県議会からの意見として申し入れをするものです。意見書は議会で賛成多数で可決され、可決されると県議会から担当大臣宛に提出されることになります。
 議会終了後、クラブ総会を開催しこれらの問題に関して議論を交わしました。クラブの「真わかやま」では基本的に議員の自由な活動を保障していますから、政党と違って意見を束縛するようなことはありません。ただ和歌山県として一致して解決すべきような大きな課題に関しては、クラブとしてまとまりたいと考えています。議案に関しては一致しましていますが、意見書に関しては態度が分かれたところです。明日の朝から最終のクラブ総会を開催し賛否を図ることにしました。

【予算特別委員会】
 平成20年度の和歌山県当初予算案は来年2月県議会で提案されることになりますが、審査量が大きいため特別委員会を設置して、委員会で集中して議論されることになります。私も予算特別委員に就任させてもらっていますが、本日、予算特別委員会が開催され、委員会の進め方について打ち合わせがなされました。

 予算案の審議は一般質問と異なり一問一答式で行われます。一般質問では議員からの質問や提案など一括して発表した後、当局側が回答する形式ですが、一問一答式とは議員が質問した事柄に対して都度、当局側が回答する形のことで、予算特別委員会ではこの方式を採用しています。
 議論の経過が明確になり、ポイントを絞った形で質疑がより深く進められる点が利点だと思います。予算特別委員会は平成20年2月議会が召集された後に開催されることになります。

【スポーツ議連】
 和歌山県スポーツ振興議員連盟の第二回総会が開催されました。今回は和歌山県スポーツ振興基本計画についての説明を当局から受け、議員連盟として承認されました。
本基本計画は(1)スポーツ社会の実現に向けた、地域におけるスポーツ環境の整備充実。(2)本県の競技力向上。(3)スポーツ振興を通じた子どもの体力の向上。(4)体育、スポーツ施設の整備充実。(5)第70回国民体育大会の開催、の5つの柱から成り立っています。

(1) 生涯スポーツ社会の実現については、平成22年度までに各市町村で少なくとも一つの「総合型地域スポーツクラブ」を育成すること。平成28年度までに70箇所の「総合型地域スポーツクラブ」を育成することなどを目指すことにしています。
(2) 競技力の向上では、ゴールデンキッズ発掘プロジェクトをはじめ競技力向上施策の構築による「競技者の発掘、育成、強化」を目指します。また「一貫性指導体制の確立」と指導者の養成と確保を図ります。また競技力向上を組織的、総合的に支援するために「スポーツ医・科学推進体制の充実」を目指すことにしています。
(3) 子どもの体力向上では、学校を核とした体力づくりや、地域スポーツクラブなどを活用した学校、家庭、地域、行政が連携した運動機会の提供を目指します。
(4) 体育・スポーツ施設の充実では、国体を見据えた公共スポーツ施設や学校体育施設の整備と充実を図ります。また「ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点」の誘致を図ることにしています。
(5) 国体開催に向けた取り組みに関しては、既存施設の有効活用などの工夫を凝らした県民総参加による「和歌山を元気にする国体」の開催を目指し、国体終了後も継続したスポーツ振興が図れるように工夫するための「国体を契機としたスポーツの振興」を図ることを目的としています。
 以上の計画に基づいた諸施策について、平成19年度から取り組みが開始されます。
12月17日(月) 「特別委員会」
【特別委員会】
 行政改革・基本計画等に関する特別委員会が開催されました。委員の一人として出席いたしました。現在、平成20年度から向こう10年間の和歌山県の将来像を県民の皆さんに示し、それを目指した県政とするために新長期総合計画が策定されています。本委員会には素案が示されました。素案ですから索引のようなもので具体的な案は示されませんでしたが、考え方に関しての質疑が交わされました。今後の策定については、平成20年1月の早い段階で具体案が示されることになります。それを受けて本特別委員会委員が検討を行い、同年1月23日に知事に出席をいただきこの特別委員会が開催される予定になっています。ここで知事の考え方や新長期総合計画における知事のカラーが出されると思います。

 本日の委員会での私からの提言は次の通りです。
 平成11年に和歌山県で開催した南紀熊野体験博のテーマとなった「癒し」が流行語大賞を受賞しました。和歌山県に来ていただいたお客さんの心と身体を健康にして蘇ってもらうための博覧会でした。今回の新長期総合計画の観光の項目では、この「癒し」の言葉を使っています。観光の振興のテーマは「癒しと感動を与える誇れる郷土和歌山」となっているように、自然体験などで感動を与える施策に関しては文面で触れていますが、心身の健康に関しての項目はありません。癒しを具体的に体験してもらうためには、観光客に心と身体の健康を提供することが必要です。この点に関しての言及をお願いします。

 この点に関しては、和歌山県では和歌山県立医科大学が癒しの科学センターを設立し、観光と医学、観光と健康をテーマとした活動と観光医療ツアーを実施しているように、既に先進的な事例があります。また昨日の和歌山大学観光学部開設記念イベントでは和歌山大学観光学部から観光業界で活躍できる人材を輩出することの期待がありました。大学では、観光施策に通じ、おもてなしの精神を持った人材を和歌山県に輩出してくれることになると思います。ですから和歌山県立医科大学が取り組んでいる観光医学、観光医療の分野と和歌山大学観光学部が取り組もうとしている人材の育成については、実施していること、実施が確実な事例ですからこの計画に書き込むことは可能ですし、記さないとそれらの活動が計画に反映されないことになれます。
 民間においても観光施策で先進的な取り組みがあります。それらの民間での取り組みや県立医科大学や和歌山大学の取り組みなどを観光施策として取り入れるべきです。長期計画は全て県が企画として実戦すべきものを書き込むものではありません。民間などが実施している和歌山県らしい、そして他地域には無い先進的な観光施策を取り込んでいくことが必要です。

 施設整備やサービス施策に関しては民間などの活動分野であり、県行政がすべきことは、地域の総合的な整備と地域ブランドの形成と開発なのです。民間と同じような発想と取り組みをすべきではなく、役割分担を行うものです。民間の取り組みも取り入れないと全ての項目に県が責任を持つことになりますし、計画に記載されないと民間は力が入りません。 
 県行政は和歌山県のブランディングを行い、また民間などが実施している、実施しようとしている活動項目を新長期総合計画に取り入れて、仕上げて欲しいと要望します。

【クラブ総会】
 議会最終日の議案などへの賛否についてクラブ総会で議論しました。また策定中の防災条例についての議論も行いました。和歌山県で防災条例を策定することについての異論はないと考えています。東南海・南海地震や中央構造線による地震が予想されている中、私達県民の日頃からの心構えを明確にし、防災対策の必要性と災害発生時の避難方法などに関して役割を定め皆さんに事前に周知することは意義があるからです。
 条文に関しては、パブリックコメントを求めるために近々公開されると思いますが、私からは、防災対策は室内対策が不可欠であることから、家庭、事業所、公共施設への室内対策を明記すること。災害時の情報交換に関しては報道機関とインフラを支える企業との連携を図ること。難しいことですが、行政機関と地域とが連携した災害時用援護者への配慮について。そして、事業者の設備を避難所として提供することについて記載されていることに関して、事業者も被災者であり、事業所の復興と従業員の生命確保の問題があるため過度の負荷をかけないように配慮が必要なこと、などを意見として提言しました。

【水の浄化】
 和歌山市内の名跡の池の水が濁っていることに関して、浄化のための取り組みを実施していますが、透明感が出ていることなど効果が出ていることから地方紙に掲載されました。
 今後は内川の浄化などにも対象を拡げたいと考え、関係者が集まり来年の活動方針を打ち合わせしました。今までも、これからも、水の大切さは言うまでもありませんが、和歌山県は海に囲まれていますし和歌山市には紀ノ川があるなど水資源の豊富な地域ですから、水の提言を県として行いたいと思っています。

【交通安全】
 市道の交通安全対策に関して関係者と協議を行いました。和歌山市の道路の中に通学路と車道の区切りが無い不安全な道路があります。交通事故が発生してからでは遅いので、事前対策について話し合い、そして現地調査を行い改善する方向でまとまりました。比較的早く改善することが出来そうです。

【企業誘致】
 和歌山県への企業誘致活動に関して打ち合わせを実施。和歌山市を中心に和歌山県の北部での企業誘致には明るい兆しがあります。企業誘致に関係している方と和歌山市への企業進出に関して情報交換を行いました。企業に来てもらうための条件は、単に道路やインフラ、利便性などの整備だけでは事はなりません。県民性や地域としての文化度、教育の熱心さなどの要素も重要な要因として考えられます。企業は従業員とその家族の幸せのためにも存在していますから、文化的な生活を過ごせない地域や教育熱心ではない地域には進出を見合わせることになります。

 企業の担当部署は、進出を考えている行政地域の文化や歴史、住む人の人柄なども調査しています。企業進出する地域が、誇れる地域であって欲しいと思うのは住む人と同じ気持ちです。企業に進出してもらうために、まちづくりから始めることが肝要です。
 ですから企業誘致を成功させるためには、まちづくりから始めることが不可欠です。まちづくりを怠っている地域に企業が進出してくれることはありません。まちづくりとは、住みたいと思う地域、住んで良かったと思えるまちのことを指します。単に民間企業の進出計画を組み込んだ計画を策定して、その計画通りに、決して間違いの無いように進めるだけでは魅力は生じません。計画にはイレギュラーが付き物で、そのイレギュラーをどう処理するのか、まちの器が試されます。

 まちはトップの器以上の大きさには育ちません。ですから、基幹産業に来てもらうためには、企業のトップが進出と言う経営判断が出来るようなトップが存在していることや、まちづくりの理念がしっかりしていることが必要です。何百人、何千人の従業員を抱えた企業が未知の県に進出する判断をするのは、補助施策や立地条件だけではないことはお分かりいただけると思います。幸せな会社生活が送れるまちであるのか、家族と幸せに暮らせるまちなのか、などを吟味されるのです。従業員がつまらないと思うようなまちに工場を立地しても、社会に良い製品を贈れないのです。

 まちづくりの基本はシンプルです。自分の子どもがこのまちで育って、このまちで仕事をして、このまちで家庭を持ち、そして大人になった自分の子どもがこのまちで子どもを育てることを望むようなまちを創ることです。
 自分が住みたいと思うことは当然のこと、子どもにも住んでもらいたいと思えるまちを築くことが、まちづくりなのです。

 そんな大切なまちづくりをするのは、第一には当該地方自治体のトップです。第二に地元商店街などのトップです。第三が県庁などの行政なのです。まちづくり三法により平成19年11月末を以って、1万u以上の大型商業施設などの郊外への立地は規制されています。
 つまり本来守られるべき権利である、経済活動の自由を奪っている法律が施行されている訳です。本来、経済活動は自由が原則で、一部規制をかけるのが筋でした。しかし国がコンパクトシティを目指す方向に転換したことから経済活動は原則規制、例外規定を設けることに逆転しています。そのため従来にも増して、トップのまちづくりに賭ける思いが試されることになります。

 まちづくりに規制があるからトップは難しい判断をしなくても済む訳です。規定通りに粛々と仕事をすれば良いのです。しかし既に郊外への大型店舗の出店規制を受けて民間の動きは変化しています。東北地方の都市や山陰地方の都市では郊外からも大型店舗が撤退し始めたため、中心市街地は錆びれたままで、郊外からも大型店舗がいなくなる状況が生じているのです。基本的に郊外に立地している大型店舗の敷地は賃貸借契約ですから、撤退することは容易になっています。まちづくりに理念の無い地域では中心市街地が依然としてそのままで、郊外からも大型店舗が消え去る事態になっています。これらの都市の郊外に広がった住居への入居者は唖然とするばかりだそうです。

 結論です。まちづくりから始めて企業立地活動があります。魅力的なまち、住む人が礼儀正しく優しいまちに企業はやって来ます。企業が来てまちが栄えるのではなく、まちづくりが出来るような元気なまちに企業が来てくれるのです。私達がまず何をすべきか、分かります。

【発進会】
 平成20年4月和歌山市で開局予定の「エフエム和歌山」。今晩は理事と番組審議委員の皆さんが集まって、発足記念と来年の躍進を願って発進会を開催しました。理事と番組審議委員は初顔合わせでしたが、目標が同じであることから、早速打ち解けて懇談は進みました。和歌山市の歌手、ハンドベルの演奏会、ゲーム大会など、エンターテイメントに必要な要素を全て組み込んだ発進会となりました。
 既に、来年に向かって走り始めています。
12月16日(日) 「和歌山大学観光学部開設」
【和歌山県の振興】
 和歌山県の振興に関しての意見交換を図りました。今回は旧白浜空港の跡地利用に関してのものです。この金曜日の経済・警察委員会でも質疑があったのですが、この用地にバラ園を創設しようと言う提案です。旧白浜空港は和歌山県が2/3を所有し白浜町が1/3を保有しているのですが、供用廃止となって以降、利用計画がまとまっていません。
 そこで地元の意向もあり、工場誘致よりもサービス産業的なものとして活用出来ないものか検討中なのです。そのひとつの計画案としてバラ園があります。バラ園と言ってもバラの国として名高いブルガリアと連携して、世界最高のバラと言われているブルガリアローズの植栽により、観光地としての活用、観光客の誘致と、それに関わる商品開発などを含めますから特長のある地域振興策と言えるものです。地域として夢のある計画なので実現に向けて活動を開始したいと考えています。

【和歌山大学観光学部開設】
 和歌山大学観光学部開設を記念としてのイベントが和歌山東急インホテルで開催されたので参加してきました。和歌山県そして和歌山市にとってとても重要なテーマであり歓迎すべきことですから関心を持って参加してきました。内容から得ることが数多くありました。

○日本の観光政策について
 わが国の観光は江戸時代の参勤交代による街道や宿場の整備による伊勢参りから発展した歴史があるそうです。当時の人口の6人に1人が伊勢参詣を行っていた程で、世界でも稀な大交流だったのです。

 現在の観光についても伊勢参詣から学ぶことがあります。
道中記などが整備されていたこと。現在の案内板のことで、観光地としての情報を整備していることが大切だというものです。

旅人に応じた宿屋が設置されていたこと。観光地として全てのお客さんを歓迎出来るように様々なグレードのホテルがある地域でありたいところです。

御師がいたこと。御師とは、全国を巡って伊勢のPRをしていた人のことです。観光地の魅力を伝えることで、観光客がその土地を訪れる前から期待感を抱かせる役割を果たします。

講。現在の金融システムのことです。観光に関する資金調達や互助会的なものが整備されていることです。

お触れ。旅人に無礼をしてはいけない、落し物は追いかけて渡すことなど、幕府から通達が出されていたようです。現在でいうところのホスピタリティ、おもてなしの気持ちを持って観光客をお迎えすることです。

為替など。現在の宅急便のような制度。荷物や手紙などを配達してくれるしくみがあることも観光地としての要素です。

 以上のような施策が講じられていたのです。観光地が伊勢参詣から学ぶことが出来ます。

 そして現在の観光業界で求められる人材は、都市や地域マネジメントに関する知識があること。文化や歴史に関する知識は、誇張があっても良いので面白く伝えられること。語学に関して、英語は勿論のこと、中国語や韓国語も理解できること。だそうです。
 観光とは平和産業ですから、世界の中に日本が存在し、更に発展していくためには観光業が不可欠です。和歌山大学観光学部に求められている人材の姿がここにあります。

・観光業界の現状
 過去、観光事業者の方がお客さんよりも観光地や旅行に関する知識は豊富でしたが、現在は逆転しています。お客さんは旅行経験が豊かで知識も持ち合わせています。情報格差の逆転という表現がありましたが、観光事業者そして観光地としては、お客さんよりも文化や歴史の知識を持ち合わせておく必要があります。
 観光とは、お客さんの最も大切なもののひとつである時間を預けてもらっているものです。観光事業者は、お客さんの最も大切なものを扱っているという認識が必要です。物ではなく時間を扱っているのですから、失敗したら次はなく取り替えることが出来ないからです。

・イタリアの観光
 イタリアは観光大国の印象がありますが、そのイタリアですら更に観光施策に取り組んでいます。観光大国を上位から並べると、フランス、スペイン、アメリカ、中国、そしてイタリアとなります。イタリアは世界で五番目の観光大国なのです。

 2006年度のデータによるとイタリアのGDPの6%から10%は観光事業が占めているように基幹産業として位置づけられています。また毎年4,000万人が同国を訪れていて、黒字額は約120億ユーロです。そして労働人口の約10%が観光産業に従事しているから驚きです。国際収支や労働力から見ても、さすがは観光大国だと唸らされます。観光の先進国が、この上更に観光施策を強化しようとしているのです。ですから、ヨーロッパやアメリカと文化圏が異なること、域内交流が観光の主流となっていることからすると、わが国としての力の配分を考え直す必要性を感じます。

 イタリアの観光の特長面では、芸術や文化の観光を目的としている割合が約50%。ローマやベニスなどの大都市ではなく中規模の都市にも注目が集まっているようです。
 また最近の観光客の関心は健康。温泉施設への人気が高くなっているようです。そして赤丸上昇しているのがアグリツーリズム、これは農業体験のことです。農家で滞在して農業(もどきの)体験や乗馬を楽しんでいます。既にイタリアの農家1万戸以上が、この分野に進出しています。健康と体験がイタリアでも観光の一部を形成しようとしています。

 そして今後の課題です。ひとつは財政面のこと。地域としての観光施策に特長を持つために中央政府が1に対して地方が10の比率で観光予算を持っています。
 ふたつ目は行政と民間の距離の問題です。観光施設とサービスの充実は民間の役割ですが、地域の総合的な整備と地域ブランドの開発は行政機関の役割です。役割分担を行いながらも連携を図ることで観光大国の地位が保たれるのです。
 みっつ目は観光業界を支える人材の育成です。業界に人材が入ってくることで観光事業は活性化され、ここで働く人の所得が増加します。所得が増加することで、また優秀な人材が入ってくる。このような環境を作ることが重要です。所得を低く抑えられている業界には人材は集まらないのは、どの分野でもどの国でも言えることです。

 以上が講師の皆さんからの講演の概要です。素晴らしく充実したイベントでした。
12月15日(土) 「慰問活動」
【慰問活動】
 昨日に引き続いて福祉施設への慰問活動を行いました。本日ご一緒していただいたのも三名。バンドを組んで、サンタクロースの衣装でクリスマスソングを中心に演奏を行いました。この福祉施設のクリスマスパーティは、入居者のご家族も招待して皆さんと一緒に楽しい時間を過ごすことが特徴です。毎年クリスマスパーティにはご家族と子ども達、世代を超えた人が集います。それぞれ事情があるので福祉施設に預かってもらっているのですが、やはり家族と過ごすのが自然なのです。

 ここでも手拍子が起こり、そして知っている歌では入居者の方も一緒に歌ってくれました。施設にお聞きすると、普段からカラオケで鍛えているので歌は上手なのだそうです。昨年も来たのですが、生演奏を聴きたいと要望があり今年もお邪魔したものです。歌は世代に共通したものです。その世代の歌は、長年離れていたとしても演奏が始まると歌えるから不思議です。

 昔の歌は歌詞がシンプルで、長い時を超えて再び聴くと、当時分からなかった意味が分かることがあります。それに気付く時は、自分も社会経験を積み、そして年齢を重ねて来たことに気付きます。足跡の数と共に作者が歌に込めた意味も理解出来るようになるのです。歌は私達に夢と希望を与えてくれる歌詞を持っています。演奏が終わる頃、私達は作者や歌手から希望を受け取っています。

 しかしそれに気付いた今(とき)、決して再び、その時代に戻れないことを知ることになります。時代に、そして年代に張り付いた歌があるのです。思い出は歌と共に時々現われて、今の自分をいつも励ましてくれます。そして決して戻れないのだから、今までもそうだったように前に歩く勇気を与えてくれるのです。将来は夜明け前に似ています。これから広がる光景はまだ見えませんが、確実に自分の前に存在しています。昨日まで積み重ねてきたものが夜の内に形になって出現する時を待っているのです。そして夜が明ける頃、未来は今日という日にその姿を変えて現われてくれるのです。

 現われた今日は、自分が希望した通りにやって来ます。そして今日希望したことは、明日が今日に姿を変える時に現われてくれます。このように希望は永遠に続くのです。
 ここで問題がひとつあります。「時よ情熱の火を消さないで」という歌の歌詞にもありますが、時は情熱を燃え上がらせる役割と同時に、情熱を冷ます役割も担っています。
 希望に向かう情熱持ち続けることで明日は今日に変わりますが、情熱が消されそうになる頃、希望も消えそうになります。希望が消えた日のことを今日とは呼べないのです。
 今日を生きるとは、希望を持って生きていることに他なりません。希望を持った人だけが今日を生きているのです。今日を生きている私達は、誰一人の例外もなく、必ず希望を叶えてくれる明日に向かっているのです。

 繰り返しますが、希望は夜の暗闇の中に潜んでいて、姿を現すための今日を待っているのです。今日を迎えることが、即ち希望を実現させているのです。何故なら、考えて行動して昨日実現出来なかったことが今日、実現出来るからです。
 華やいだクリスマス、そして一年の終わりには、これから叶えられるべき希望が溢れています。皆さんと一緒にクリスマスケーキを食べて福祉施設を後にしました。

【意見交換活動】
 皆さんのところをお邪魔して、県政に関する意見交換を行いました。地域における安全対策、子どもを犯罪から守ることについて、まちの汚れなどの意見を伺いました。「和歌山市は財政難でイエローカードが出された状態だから何も出来ないと市役所から言われることが多いのですが、市役所が助かるために地域の意見を聞かないのは問題です。財政難を分かっていて、それを救うために、そして地域を発展させるために行政を担っているのであればその自覚を持った施策を講じて欲しい」と話を伺いました。
 財政難を理由に市民の意見を聞く姿勢を持たない現状に疑問の声がありました。

【演奏会】
 夜は友人達が開催しているクリスマスのジャズ演奏会に出席のため、会場となったアマレットへ。会場のアマレットは和歌山市の海と山の風が交わり、海の青の香りと山の緑の香りを感じることが出来る、本当に素敵な場所にあります。そして風が重なる場所でいるだけで清々しい気持ちになることが出来ます。と言っても冬はかなり寒いですが。

 さて今晩は、バンド「Fプロジェクト」が主体となった演奏会でしたが、途中から市内各地からバンドのリーダー連中が演奏に参加して、素晴らしいセッションを繰り広げてくれました。Fプロジェクトリーダーの言葉を借りれば「二度と実現しないセッション」なのでした。同じ曲を演奏しても演奏家の気持ちによって聴こえ方は違います。技術も大切ですが、楽譜に込めた気持ち、大袈裟ですが演奏家の今までの人生が現われるようです。多分、生きた過程によって音は違うと思います。音階の上ではドレミでも、その人だけが出せるドレミがあるのです。それぞれの人にその人だけの音があり、違った人生を生きた人の音が交じり合って、「人生は捨てたものじゃないぞ」と言ってくれているようです。
 言葉の力でも感じたことですが、言葉だけではなく演奏家が醸し出す音色は、言葉と同様に相手に伝わってきます。演奏家の気持ちが音色に乗り移って心に飛び込んできます。音楽に浸っていますから心は開放されているので、メッセージは直接心に響いてくるのです。

 和歌山市にいてもこの演奏を聴けることに感謝するばかりです。この場の感想を、この場にいなかった人に伝えるのは難しいのですが、「音楽っていいなぁ」。の一言です。
 お互いの気持ちを開放した場面では「誰もを幸せな気持ちにさせてくれます」。(他のことを考えない、気にならない。こんな良い意味での空白の時間を持つことは大切ですが、日常生活の中では意外と困難なのです)
 「全ての人の時間を解き放ってくれます」。(現実が何なのか分からなくなりますし、分かる必要もないと思います)
 「今が今であることに気付かせてくれます」。(私達は誰でも今の時間以外に生きられないのです)」
 そして「明日は必ず素晴らしい日になる予感が溢れています」(実際は嫌なことがあったとしても、そんな些細なことは何も関係ないのです。明日になれば、また新しい空気を吸い込むことが出来ます。そして明日はまた、昨日と違う今日という今日になって姿を現してくれます)
 この時期、音楽が私達の心を和ませてくれます。
12月14日(金) 「常任委員会」
【常任委員会】
 本日は所属している経済警察委員会が開催されました。私からの質疑に関しては次の通りです。
Q. 和歌山市の中心市街地に、平成19年11月29日にフォルテワジマがオープンしたことは好ましい限りです。ところで。この事業を核とした和歌山市中心市街地活性化基本計画に関して進められると思いますが、計画の大きな柱を形成する和歌山大学観光学部の中心地への進出を残念したと大学側が発表しています。早速、基本計画の柱が失われたことになりました。でもフォルテワジマに観光学部が入居すると聞いているのですが、その計画はまだ生きているのですか。
A. フォルテワジマにサテライト教室として入居する計画になっています。

Q. 分かりました。それでは、平成20年度から観光学部が中心市街地ら進出することは時間的に無理な話ですが、それ以降に中心市街地に進出することになった場合、基本計画に組み入れられキャンパスが設置されるとしたら、まちづくりに関する補助施策は適用されることになるのですか。基本計画の期間は5年で、毎年見直しを図ることになっていることから、可能性についてお答え下さい。
A. 和歌山市中心市街地活性化基本計画に組み入れられた場合、補助支出対象になると思います。

Q. 了解しました。期待しています。和歌山市の中心市街地がフォルテワジマを核として賑わいを創出してくれることを期待しているのですが、平成19年12月8日、和歌山市内の大型商業施設やスーパーマーケットのお客さんが極端に少なくなりました。理由として考えられるのは、同日、りんくうタウンにダイワハウスが手掛けた大型のアウトレットがオープンしたからです。和歌山市内のスーパーなどでは、年末の割引などの広告を掲載するなど迎え撃つ体制を整えていたのに功を奏しませんでした。
 どれだけ中心市街地を活性化させるための施策を講じたとしても、和歌山市の市場が県外の泉南地域まで拡がってしまっている現実を考えると、中心市街地に人を集めることは困難なことです。無論、民間事業のことですから、行政が手段を講じられる訳ではありませんが、これらに関しての対応策は考えていますか。
A. フォルテワジマの全館オープンは平成20年3月ですから、それ以降の人の動きを確認したいと考えています。またフォルテワジマの開店前後の人の動きを調査したデータがあります。フォルテワジマ周辺の人の通行料は、開店後は80%増加しているように効果はあると思います。

Q. そうですか。期待しています。次に平成19年9月、和歌山県内に香港のケーブルテレビのフェニックスTVがロケに入りました。全世界に和歌山県の観光地が放映されているのですが、このVTRを見ると素晴らしいものでした。放映された内容に関して観光施策として活用方法は考えていますか。
A. 先日もこのフェニックスTVのビデオに関して、関係者が知事のところに挨拶に来ていました。観光施策として映像の活用については検討したいと思います。また来年には和の歌コンテストで優勝した方が和歌山県に来て県内の観光地で撮影を行います。この機会を通じて和歌山県を世界中にPR出来ると考えています。

Q. この放映されたプロモーションビデオはDVDになっていますが、県は入手しているのですか。また著作権は県が保有しているのですか。
A. 県としての著作権は持っていません。多分、事務局である和の歌事務局が保有していると思います。

Q. 素晴らしい内容なので、連携して観光PRに活用が図れると良いですね。次に企業立地促進法に基づく基本計画を策定し、平成20年1月に国の認可を受ける予定になっていますが、国の認可を受けると、県が企業誘致活動を実施する際に利点のあるような何か支援措置は受けられるのですか。
A. 一つは法律に基づく各種支援施策が適用されます。不動産取得税の減免など税制上の利点もありますし、研修会への講師派遣や専門家の派遣などのソフト面での支援も受けることが可能となります。しかし県としての利点は、法律上の優遇措置が適用されることではありません。と言うよりもそこに期待していません。各府県が補助施策を講じて企業誘致をしようとしている中、和歌山県に進出してもらうためには、支援費よりも和歌山県としての統一コンセプトを形成すること、和歌山県のブランド作りにあります。この企業立地促進法に基づく基本計画では、和歌山県の紀北地域に、紀ノ川集積ベルト地帯として企業をお迎えする体制があることを県外の企業にアピールすることで錦の御旗が掲げられます。かつて他府県が○○バレイ構想などを打ち立てて関連する企業を誘致したように、企業に理解してもらいやすいコンセプト作りにつながるものと考えています。

Q. 紀ノ川筋の企業誘致活動に弾みをつけるものとして期待しています。それでは紀南地域の企業誘致活動に関しての取り組みはどうなっていますか。南の地域の皆さんが企業誘致に対する期待感は大きなものがあります。
A. この基本計画は紀ノ川筋にある和歌山市、岩出市、紀ノ川市、橋本市などの4市1町を対象にしたのもので、和歌山県南部地域は含めていません。実際、紀南地域への企業誘致活動は困難なのですが、工業系だけではなく地元が希望するようなサービス分野の企業誘致など、引き続いて訪問活動を継続させていきたいと考えています。

Q. わかやま中小企業元気ファンドについてお尋ねします。ファンド総額は80億円で運用益の年間見込み額の1億2,000万円を全て企業への融資として活用するのですか。その対象件数はどの程度を考えていますか。
A. 運用益は全て企業向けとして考えています。対象件数は、地域資源活用分野として上限300万円を10件程度、新産業育成分野は上限500万円で、10件程度の適用を考えています。

Q. 県が出資している2億円ですが、商品開発に成功した企業からのリターンはあるのですか。県費なのに寝かしているだけなのですか。
A. 県への見返りは求めていません。企業が新製品を開発してくれたら良いことにしています。

Q. 産業支援機関への融資として上限100万円もありますが、大学や研究機関と組むことが困難な中小規模の組織ではこちらへの応募が現実的だと思います。こちらの年間採用件数はどの程度ですか。また何に対して支援してくれるのか分かりにくいのでお示し下さい。
A. こちらも10件程度を考えています。新事業や新商品開発のために外部のビジネスパートナーの紹介やコーディネート事業を考えています。

【慰問活動】
 県議会終了後、福祉施設二箇所を順番に訪れ慰問活動を行いました。クリスマスが近づいて来ていることから福祉施設は華やいでいます。子どもが作ったサンタクロースの人形が玄関に飾られ、クリスマスツリーも配置されています。

 今回の慰問活動では、先輩である前田さんと加門さんにはハーモニカ、山本さんにはギター演奏で協力してもらいました。三名の方の演奏に合せて私達が歌を歌うことにしました。三名の方はそれぞれで活動していますが、三名で組むのは初めてのことだったので、即席バンドと名付け、事前に約1時間の音合せと歌合せを行い本番に向かいました。
 この慰問活動は大成功でした。入居者の方を初めとする、集まってくれた近隣の方の大半は一緒に歌ってくれて大きな輪となったからです。実は毎月のように慰問活動を行っている前田さんが、高齢者の皆さんに楽しんでもらえる曲を選曲してくれたのです。

 一曲目の「千の風になって」からスタートとした演奏から会場に一体感が生じました。皆さんの馴染みの歌とクリスマスソングでしたから自然と歌詞が出てきます。ラストから二曲目の「禁じられた遊び」になると、参加者が涙ぐんでいるのが分かりました。後で伺うと、「この曲には特別の思い出があり、久しぶりに聴いたので涙が止まりませんでした」と言うものでした。最後まで涙が止まらなかった、そんな気持ちにしてくれたことを喜んでくれました。

 アンコール曲は「瀬戸の花嫁」。この曲は、もう何十年ぶりに歌ったのでしょうか。歌っていると突然、小学校時代のことを思い出しました。昭和の何年頃に流行したのか忘れましたが、当時、ヒットしていて小学校のクラスの発表会で何人かと組んで歌ったと思います。何故か、それを詳細に思い出してしまいました。歌には記憶を呼び覚ます作用もあるようです。本当に懐かしく、皆さんと一緒に昭和の時代に戻った瞬間でした。

 終わった後の皆さんの温かい笑顔が何とも言えませんでした。冬に温かさを感じること、間違いなくこれは最高の気分のひとつです。
 「次も来て下さいね」、「待っていますから」。この言葉がただただ嬉しいですね。主となってくれた前田さんも「即興だったので恥ずかしいですよ」と汗だくになりながらも笑顔です。加門さんは「ホッとしました。ハーモニカを吹いて背中が痛くなりましたよ」。楽器演奏は姿勢を保ちますから、ハーモニカを1時間近く演奏することは体力的に大変なことなのです。山本さんは大阪から来てくれました。「次回も声を掛けて下さいよ。練習を何度も繰り返すよりも、実戦の方が技術を保てるのですよ」と笑顔でした。
 慰問を通じて皆さんと時間を共有する。この活動は続けていますが、何故か温かい気持ちになります。一緒に歌を歌うことで笑顔を共有できる、そして子どもも大人も歌によって同じような気持ちになれるのです。今年も温かい冬がやって来ました。感謝の気持ちを込めて、何時までも続きますように。

【懇親会】
 夜は懇親会に出席。話題は和歌山県に誕生する野球チーム「紀州レンジャーズ」のこと、和歌山市に誕生するコミュニティFM「エフエムわかやま」のこと。そして中心市街地の賑わいのこと。皆さん、本当に和歌山県のことが大好きなのです。 
 そして奈良県の玉置神社に行くことを話し合いました。今年は時間的に無理ですが、来年の春に玉置神社に行くことにしました。過ぎ行く年に感謝しながら、来年も更に飛躍するために。
12月13日(木) 「県議会」
【県議会】
 県議会定例会では一般質問の最終日を迎えました。本日も4人が登壇して一般質問を終えました。一般質問の合間となる昼間を利用して「議員定数等検討特別委員会」が開催されました。県議会では時間を大切にしているので、一般質問の合間に特別委員会などを開催することが多いのです。
「議員定数等検討特別委員会」の内容は次のようなものです。

 議員定数は法定上限数の範囲内で条例により定めることになっています。都道府県の人口に応じて法定定数は決まっています。100万人以上107万人未満の地方自治体では議員定数は46人、95万人以上100万人未満だと45人、90万人以上95万人未満では44人と定まっています。和歌山県の人口は約102万人ですから、法定定数は46人のため、現在は条例でも46名としています。

 また定数を決定するための基礎となる人口は直近の国勢調査の結果に基づきます。次回の国勢調査の結果が出るのは平成22年12月ですが、本特別委員会で結論を出すのが平成22年2月県議会までとしています。それは次回の統一地方選が平成23年3月の予定ですから、少なくとも1年前に定数を決定させておかないといけないためです。
 そこで悩ましいのが定数です。国勢調査の結果が平成22年12月ですから、その人口を基礎として定数を変更すれば問題はないのですが、そこで決定すると4ヵ月後には統一地方選を迎えますから、立候補を予定している人にとっては活動に支障をきたす恐れがあります。和歌山県の人口が減少していないとすれば、現在の人口を基にして定数を減らすなど、比較的議論は進めやすいのですが、実際は人口減少の一途ですから定数が1名減少を確定させるのかどうか微妙なところです。

 参考までに現時点での人口の推定は、2010年には和歌山県の人口は98万8,900人とされていますから、そうなると法律に基づいて自動的に県議会議員定数は45名となります。
 仮に、和歌山県の人口が98万8,900人に減少するとして、平成22年2月の県議会で議員定数を現行の46名で決定し、直後の統一地方選を行うことになると、その選挙は無効となります。人口減少の激しい当該選挙区の選挙が無効になるのではなく、その選挙全てが無効となるのですからやり直しになります。

 そのため人口予測をしっかりと行ってから議員定数問題に取り掛かる必要があります。国勢調査の結果が出る前に次回の統一地方選の県議会議員定数を定めるとすれば、人口問題研究所の人口見通しや住民基本台帳の人口から推計して定数を割り出す作業が必要となります。
 またこの委員会は特別委員会ですから、ここで議論されて多数決で決定した議員定数案は、議案として提出することが可能になりますから、本特別委員会の持つ意味が強くなっています。今後とも深い議論を行う予定です。

 他に「和歌山県スポーツ振興基本計画」について当局と話し合いを行いました。これは国のスポーツ振興法に基づいて和歌山県版を策定するもので、目的は平成6年2月に策定した「21世紀を展望した本県のスポーツ振興方策について」から13年が経過していることから、新しい時代に相応しいスポーツ振興策を講じる必要性があるからです。
 検討の視点は(1)スポーツ社会の実現に向けた、地域におけるスポーツ環境の整備充実。(2)本県の競技力向上。(3)スポーツ振興を通じた子どもの体力の向上。(4)体育、スポーツ施設の整備充実。(5)第70回国民体育大会の開催。となっています。

 検討の視点などを伺うと、策定に当たってのキックは和歌山県にとって二順目国体が大きな要因になっているかも知れません。
 その他、会派として、策定に向けて検討中の環境条例や防災条例についても議論を行いました。
12月12日(水) 「一般質問」
【一般質問】
 本日、午前二人目として一般質問で登壇しました。質問内容は「和歌山県の防災対策について」です。知事他、関係部長への質問項目は次の通りです。答弁を含めた全文はまとめた上で、一般質問内容として掲載いたします。
知事に対しての質問は次の通りです。
(1) 内閣府地震防災対策強化地域判定会会長の溝上教授は、家屋密集地帯の火災対策や工場地帯の火災など都市が持つ共通した課題を指摘した上で、中央構造線による地震への対応は決して進んでいるとは言えないとしています。
 このように、和歌山県下で和歌山市が県内で一番地盤が弱いとの指摘もあります。東南海・南海地震に関しての見解は良く聞きますが、和歌山市を中心とした中央構想線による地震に関しての知事の認識と、その防災対策の考え方についてお聞かせ下さい。

(2) 愛知県や豊田市の防災の目的と同様の考え方で、「防災とは未然に災いを防ぐこと」であり、被害を低減する、いわゆる「減災」効果の生じる事前の対策でなければなりません。災害が発生してから対応する災害後の処置、対策では減災にならず、人的被害を低減できません。和歌山県でも事前の対策による防災対策を実行する必要性があると思いますが、どう考えますか。

(3) 限られた予算と手段をどう組み合わせて減災するのか大切ですが、そのための防災会計の経済的観念の中で、どの順序でどこへ投入しているのでしょうか。平成20年度の防災予算の考え方についてお示し下さい。

危機管理監への質問は次の通りです。
(1) 平成18年9月県議会において危機管理監は公共施設の室内対策の質問に対して、「耐震化だけではなく、備品等の転倒防止が欠かせず」と答弁しています。その現状と今後の取り組みについてお示し下さい。

(2) 「公助」を行う側の行政機関の職場環境も、いざという時の備えを平素から万全にして欲しいところです。「公助」を施す方々が被災に遭い、活動に支障をきたすようでは「公」の存在は無くなってしまいます。
私たちと同様に、「公助」を行う立場の皆様の職場環境を整備することは、公務員の方にとっての「自助」です。県民の皆さんよりも前に規範を示しておくべきではないでしょうか。県庁を初めとする庁舎での事前対策についてお答え下さい。

(3) 室内対策は物品を買うのと意味が違いますから、高い安い、の問題ではなくて、安全と県民の皆さんの生命を守るために実施するものです。ですから、安全であると言う実証データのある工法や物品などを事前対策として活用すべきだと考えますが、如何でしょうか。

(4) 県では平成16年に「県地震防災対策アクションプログラム」を策定、その後、平成19年3月に改訂しています。
 このアクションプログラムでは死者数ゼロを目指していて、平成27年度末までに最大想定死者数5,000人を半減させるという減災目標と、その目標を達成するための具体的な対策を定めています。
 その中で、住宅の主要な部分の家具固定率については、平成27年度末までに平成16年度の24%から51%に引き上げることを目標に定めていますが、県民の皆さんへの周知方法と具体的支援について現状をお示し下さい。

(5) 神戸市では「家具の固定促進事業」として高齢者や子ども、障害者のいる世帯を対象に、家具固定などの室内対策で要した費用の二分の一、但し上限は1万円ですが、を補助する制度を設けています。
 和歌山県として、国の指摘もあり被災市が実施している室内対策への支援施策を導入する考えはありますか。

福祉保健部長への質問は次の通りです。
(1) この点について福祉保健部長は「災害拠点病院や医師会、病院協会を中心に構成する災害医療対策会議等において具体的な転倒防止策について研究するとともに、災害拠点病院に対しても、適切な措置を講じるよう指導する」と以前、議会答弁されていますが、県内の8施設の災害拠点病院の耐震補強と室内対策の現状についてお示し下さい。

(2) 愛知県や静岡県と比べた和歌山県の災害医療にかかわる予算配分の比較についてお答え下さい。

(3) また県立医科大学付属病院の室内対策に万全を喫すべきだと考えますが、如何でしょうか。

(4) 最大の優先課題として災害拠点病院の室内対策は勿論、69の民間病院に対しても対策を講じるよう働きかけて欲しいところですが如何ですか。

(5) 行政が認可した法人として、その施設に入園、入院されている幼児や高齢者、そして患者さんの危機対策・安全対策としても、平素からの事前対策は必須であると考えますが県の認可された施設の現況についてお答え下さい。

教育長への質問です。
(1) 県立中学校、県立高等学校における室内対策は実施されているのでしょうか。実施しているのであればどの点について実施しているのか、実施していないのでしたら今後の対応について、また何時までに市町村を含めて事前対策が講じられるのでしょうか。

商工観光労働部長への質問です。
(1) このような事例が少しでも減災されるように、県内企業の有志の皆さんに、行政指導とは言わなくとも、BCPの根本的な意味と重要性を把握し、早期に事前対策を実施するように、一層より強く働きかけるべきではないでしょうか。
平成19年11月17日付けの朝日新聞で「巨大地震会社にいたら」として記事掲載があります。東京消防庁では、日本家具オフィス協会の協力を得て、オフィスでの転倒・落下防止に関する指針を作成して、企業への呼び掛けをしているようです。

【郷土について】
 宅建協会会員の方と懇談しました。和歌山市内の土地価格は低迷していますが、更に来年は下落すると予測しているようです。理由は経済の低迷と少子化にあります。直接的には経済の低迷が原因ですが、間接的に将来の展望が拓けないのは少子化が原因です。子どもの数が少ないことで今後とも土地需要の予測は少なく、数年後も低迷するだろうと話しています。

 打開策として子どもへの郷土教育があります。直接つながらないので理由を確認すると、小学校時代に和歌山県の偉人や郷土への誇りの教育を実施することで、将来に亘って和歌山県に愛着を持ってくれることになり、この地域に住みたいと思うようになるとのことでした。今から子どもへの郷土教育をすることで、20年後の和歌山県の活力維持を目指すべきなのです。和歌山県で生まれた子ども達が学校を卒業した途端に県外に出て行ってしまい郷土に帰って来なくなるのと、子ども達が再び郷土に戻って来たいと思うのとでは将来の人口と地域の姿は大きな違いがあります。
 現状を一気に変えることは困難ですが、20年先を見据えて今から子ども達への郷土教育を行うことは郷土への愛着と誇りを持つことになり、将来の和歌山県のために意味のあることです。

 将来の土地価格を維持するためには(勿論、土地価格維持が本来の目的ではなく、目的は地域経済維持と地域の活力にあります)、人が住みたいと思う地域である必要があります。そのためには和歌山県生まれの子ども達がここで暮らしたいと思ってくれること、そして県外の人が移り住みたいと思うような地域にしなければなりません。和歌山県でいることに誇りを持てること、これが目指すべき姿のひとつです。

【懇親会】
 夜はある団体の会合への参加、そして懇親会に出席しました。この時期、まちは活気があり、皆さんの気分も高揚しているようです。今年一年の頑張りを振り返ることと、来年への期待が気分を盛り上げているような気がします。更に飛躍出来るような雰囲気に包まれています。
12月11日(火) 「県議会一般質問二日目」
【県議会一般質問二日目】
 一般質問が続けられています。定例会における一般質問は大切な場です。議員がそれぞれの地域の課題を拾い上げて地方自治体に対して問題提起をする最大の場面であり、和歌山県の今後を変えられることが出来る機会でもあるからです。議会制民主主義であり、また情報公開の時代でもありますから、地域の課題は今まで以上に議場で取り上げて当局と議論して改善させることが正当な方法です。今日も熱心な議論が繰り広げられました。

 明日の午前二人目は私の一般質問です。
 今回の質問内容は「和歌山県の防災対策について」で通告しています。その質問項目は次の通りです。

(1)中央構造線による地震への対応について
(2)和歌山県の事前対策について
(3)平成20年度防災予算の考え方について
   以上の答弁は知事。

(4)公共施設の事前対策について
(5)自助・公助への支援対策について
   以上の答弁は危機管理監。

(6)病院への耐震補強と室内対策について
   福祉保健部長の答弁。

(7)学校への事前対策について
   教育長の答弁。

(8)災害時要援護者救済への支援について
福祉保健部長の答弁。

(9)企業への事業継続計画の普及について
   商工観光労働部長の答弁。
以上を考えています。

【議会報告会】
 夕方から県議会報告会を行いました。お仕事でお疲れのところ大勢の皆さんに集まっていただきましたこと感謝申し上げます。
 本日は、和歌山県の元気の素となっている「紀州レンジャーズ」と「エフエム和歌山」の二点と、明日の一般質問項目である「和歌山県の防災対策」に関して報告させていただきました。
 野球チームの「紀州レンジャーズ」は関西で発足が予定されている独立リーグ参入を目指したプロ野球チームです。四国の独立リーグなどとの連携も模索して来ましたが、現状は関西での活動を目指した取り組みにしています。平成20年1月5日に選手選考会を開催してチーム作りを図ります。1年間のチーム作りと練習により、独立リーグへの参画は平成21年度を目指します。県民の皆さんに支えられる県民球団を目指した活動を志向することから運営主体はNPO法人が担います。

 運営を担うのは、「和歌山野球振興協会・夢クラブ」、「はまゆうグループ」、「和歌山観光医療産業創造ネットワーク」で、これらのNPO法人は各分野で既に活動実績があります。このNPO法人を主体として、県内有識者の方々にも協力を依頼して新しいNPO法人を設立しチームを運営していくことにしています。
 目的は、野球を通じて和歌山県を活性化すること。野球の試合開催以外にも、各地での野球教室や指導者講習会、球場で和歌山県の名産品の販売などを行う他、社会福祉活動やボランティア活動にも参加する計画にしています。
 運営費として年間約1億円を計画していますが、県民サポーターからの支援は1年目に個人(年間2,000円)1万口、法人(年間3万円)150口を目標にしています。

 また「エフエム和歌山」は、NPO法人エフエム和歌山が運営するもので、和歌山市エリアのコミュニティー放送局です。平成19年12月3日、エフエム和歌山は、総務省近畿総合通信局から試験電波が発射出来る予備免許の交付を受けました。周波数は87.7MHzと決定しました。来年の春の試験電波での放送を行った後、平成19年4月1日から本放送を予定しています。
12月10日(月) 「県議会一般質問初日」
【県議会一般質問初日】
 本日から県議会定例会一般質問が始まりました。本日の登壇議員は4人、私はあさって水曜日の午前11時頃から登壇を予定しています。今回の質問内容は「和歌山県の防災対策について」です。また午前の一般質問を終えた昼間、県立医科大学の副理事長に来ていただき、県立医科大学で起きた大学教授による女子学生へのセクハラ事件に伴う懲戒解雇についての説明を受けました。事件の重大性と県立医科大学の信頼のため、極めて厳しい処分を行っています。

 午後からの一般質問終了後、和歌山県立医科大学の南條学長から「和歌山県地域医療と県立医科大学の役割」について議員研修会として講演をしていただきました。和歌山県の医師不足の現状認識と、それを解決するための大学の取り組みについて説明してくれました。
 医師不足は勤務医が減少し、開業医が増加していること、県立医科大学の女子学生の割合が50%近くになっていることから、大学病院などで勤務してくれる医者が不足していること。また新研修医制度が導入されて以降、研修医の2年間を大都会の大学病院で研修する学生が多くなり、地方の大学病院を希望する学生が減少していることなども要因として説明してくれました。それらに対して対策を講じていますが、県立ですから県の予算的措置を含めて更なる支援の必要性を感じました。

【学習塾問題】
 平成19年12月9日付けの毎日新聞全国版に掲載されていた、和歌山市内の私塾の進学相談会に公立高校の副校長などが出席していたことが市内で話題になっています。それは特定の私塾の相談会に公立高校の先生が参加して、アドバイスをすることが正当なのかを疑問視する意見を多数伺っています。主な意見としては、「公立高校への進学について和歌山県教育委員会は公平な情報提供をしてくれていると思っていたのに、特定の私塾で相談に対応しているようではその塾で学んでいない生徒が不利益を被っている」。また「私塾の相談会に公立の先生が来てくれるのであれば、私の子どもが習っている塾にも来てくれるのか」と言うものです。

 その問題となっている新聞記事は以下の通りです。
「進学相談会:県立高教諭が個別面談 受験生、成績を持参−−和歌山・進学塾◇公→塾 県教委「誤解招く」中止指導

 和歌山県の複数の県立高校の入試担当教諭らが昨年12月、和歌山市内で開かれた大手進学塾主催の進学相談会に参加し、受験を控えた中学生やその保護者との個別面談に応じていたことが分かった。生徒側は通知表の成績を記入した用紙を持参し、一部の面談はそれを見ながら実施。今年度は9日に相談会があるが、高校側の「指導」ともとられかねない行為で、県教委は「誤解を与える」として個別面談の中止を参加各校に指導した。県教委は合否判定への影響はありえないとするが、入試の公平性や公立校と私塾の関係のあり方が問われそうだ。

 昨年12月10日、同市内の公共施設を借りて開催。県内と大阪府内の私立高に加え、同市内などの県立6校が参加し、県立高からは教頭や入試担当教諭らが出席した。中学生は、主催する進学塾に通う生徒などが対象。通知表の成績を記入した用紙を持参するよう塾側から指導され、氏名、中学校名も明記していた。

 会場は学校ごとに間仕切りがあり、3〜4人の教諭が対応。希望する高校のブースに生徒・保護者が並び、各教諭が生徒・保護者1組と順番に面談した。成績を見て「上位に入る可能性が高いのでは」などと、合格の可能性に触れるような発言もあったという。

 塾側から教諭らに、謝礼は渡されなかったという。県立高の参加は5〜6年前からとみられる。

 ある保護者は通知表の成績を見せて面談したとして、「『大丈夫では』といったようなことを言われた。高校の先生からそう言われれば親としては安心するし、子どもも自信になったと思う」と振り返った。

 参加した高校の校長は「(和歌山県では)学区撤廃などの動きの中、特色ある学校づくりの機運が高まった。意欲のある生徒を集めようと、説明会で中学校へ出向くことも増え、その流れのなかで参加したと思うが、塾側のペースに乗せられた反省もある」と語った。

 9日の相談会は、グループ形式の面談に変えるという。県教委の板橋孝志・学校教育局長は「公立校としては行き過ぎ。個別面談までするのは誤解を招く行為だ」と述べた。進学塾を経営する教育関連会社代表は、毎日新聞の取材に「生徒や保護者さんに多くの情報を提供できればと参加を呼びかけた。面談内容には各校任せで関与していないが、県立高には成績に基づく相談はできないと事前に説明している」と話している。

 ◇公平性から逸脱−−教育評論家の小宮山博仁さんの話
 塾の相談会への公立校関係者の参加はあるが、個別面談は聞いたことがない。公立高校の入試は、機会が平等で誰でも受けられるのが大原則。塾に行って一般的な説明をするのはいいが、個別に会い、かつ成績に基づいた話をすることは公平性から逸脱している。」

 以上のような内容です。相談会に公立高校の先生が出席していたことは事実です。数年前から参加しているのは、那賀高校、向陽高校、桐蔭高校、県立和歌山商業高校、星林高校、平成18年から参加しているのは橋本高校、海南高校、日高高校、そして平成19年から参加しているのは、伊都高校、笠田高校、粉河高校です。記事掲載した新聞社に問い合わせたところ全国版に掲載されていることから、全国の読者や官公庁でも認識してくれている筈とのことでした。中学三年生にとっては進路を決定する大切な時期です。県教育委員会では、今後は私塾が開催する進路相談会や説明会への出席は行わないとの方針を固めているようですが、公平な受験となるよう県教育委員会には求めたいところです。
12月9日(日) 「優秀な社員を辞めさせない方法」
【医療講習会】
 最近の医療動向に関する講習会のお誘いを受けて参加してきました。国の予算約80兆円、その内、福祉や医療関係が約32兆円と高額になっていることから、今後は平均寿命よりも健康寿命を目的として予防医療に向かうだろうと話してくれました。つまり寿命のある限り健康な生活を営めるように健康体でいることを目的とした医療改革を国では志向しているようです。わが国では平均寿命が80歳を超えていますが、健康寿命は78歳だとか。それを平均寿命に近づけられると、より豊かな人生が待っていることになります。和歌山県から健康寿命のための提言をする、それが出来る地域だと思います。

【意見交換活動】
 新しい和歌山県の名産作りについての意見をいただきました。和歌山県が持っている清らかな水や木々などを活用して地域からの故郷発信の企画です。『和歌山県を元気に』の機運が高まっています。
 またエネルギー問題や新燃料を活用した自動車の計画など、未来の私達の生活を予感させてくれる構想にも触れました。未来に出現するであろう技術は現代社会からは夢のようなものですが、エネルギーや環境問題も、そして資源の問題も一挙に解決するようなものです。既に思い描いたものがあり、それは実現に向かって走り始めています。時間軸を別にすればもう完成したようなものですから、後は時間の経過を待つばかりです。

【優秀な社員を辞めさせない方法】
 企業の不祥事が多発していますが、真偽は兎も角として、その多くは内部告発によるものだと聞くことがあります。お客さんばかりを大切にして、従業員を大切に思わない会社は従業員から、そし社会からお返しが来るのです。何故なら従業員は立場を変えると大切なお客さんなのです。それも最も会社の市場に近い大切なお客さんなのです。優秀な従業員ほど会社に貢献してくれますが、会社が正当に評価しないと、現代社会においては社会から会社が評価されなくなります。

 そこで友人が優秀な社員を辞めさせない方法を教えてくれました。参考までに引用しますから、楽しんでください。

1. 企業文化を正しく伝える
文化に合わない人を雇っても辞めてしまいます。入社してから実情に気が付いた従業員は辞めます。現状を正しく伝えたうえで、将来はどうなりたいかや、面接を行っている相手がその目標に対してどのように貢献できるかなどを語りましょう。
2. 規律の範囲内で自由を与える
チャレンジングな課題を与えたり、仕事に直接的に関係がない教育を受ける事を許可するのも良いかも知れません。
3. 多様性を大事にする
画一的な人材ばかりでは活気のある職場は作れません。多様性は活気や新しいアイディアを産み出します。多様性を保つにはリーダーが様々な意見に耳を傾けられるように努力をしなければいけません。
4. 良き企業市民であること(コーポレートシティズンシップ)
昔は利益をあげることが全てでしたが、最近は社会の一員としての企業の責任/義務を考慮する必要があります。環境保全活動などをする社員を表彰するなどの方法があります。
5. 正しく褒める
誰かが凄い成果を出したら、その事を本人に伝え、周辺の人々にも伝えましょう。さらに、顧客にも伝えましょう。
6. 福利厚生で工夫
どこでもあるような福利厚生ではなく、従業員が喜ぶものを考える。 Qualcommでは社員の夜食を提供してくれる。コインランドリーサービスや、週に一度の昼食サービス、エキスパートによる教育を受けれるようにするなどもあり得る。
7. 従業員のニーズは変化する
子供が生まれたら変わる。歳を取ると親の面倒をみなければならなくなるかもしれない。仕事以外の部分の負担を軽減すれば、仕事に集中できる時間が増える。
8. 偉大な従業員は偉大なリーダーの下に集う
従業員は仕事を辞めるのではなく、リーダーに対して辞める。
9. 定期的な面接
従業員は自分が会社にどうやって貢献できているかを知るのが好きなので、面接の時間を使ってそれを伝えるようにする。
10. 最も仕事がしやすい環境を整える
各自のアイディアを発揮できるようにする。 Googleでは20%の時間を使って各自が好きなことを出来る。使うツールを十分そろえてあげるのも重要。
11. 仕事/プライベートのバランス
最近の若い人は、親がひたすら仕事に身を捧げてやりたい事を全く出来ずに55歳を迎え、突如として解雇されて再就職先が無いような状況を見たりしています。そのため、「私はそうはならない」と思っています。
12. 休暇をとるようにしつこく迫る
良く休暇をとる従業員の方が健康であり続けます。また、燃え尽きる事も少なくなります。
13. 雇用主と従業員の間に信頼関係を
リーダーを信頼できるとき、従業員は良く働きます。また、従業員は自分達が信頼されているとわかる必要もあります。例えば、Best Buyでは9時から5時という時間が適応されず、自分で時間を管理できる従業員制度によって効率を上昇させました。
14. 雑草を排除する
効率が著しく低かったり、ネガティブな従業員は良い従業員に悪影響を与えます。
15. 新人発掘
インターンや社内指導教育プログラムを利用して新しい才能を発掘しましょう。
16. 季節毎に大切に思っている事を伝える
夏は金曜日を半日にしたり、季節の果物をオフィスに贈ったり、季節毎に「大事に思ってるよ」と伝えましょう。

 以上です。思っていることと逆のこともありますが、今の社会を反映していると思います。

【FM理事会】
 夜はエフエムわかやまの理事会が開かれました。既に平成19年12月3日に総務省からFM開局の認可が下り、周波数も87.7MHzに決定しています。記者発表や関係箇所への報告などがあり、認可を受けてから初めての理事会開催でした。来春の開局に向けて活動が更に加速されています。
12月8日(土) 「防災についてご意見」
【意見交換活動】
 皆さんとの意見交換のため市内に出向きました。飲食店Hではお忙しい時間帯にも関わらず歓迎してくれました。ここでは家庭的な料理をいただけますから、時折立ち寄っています。ある地区の自治会長を訪問、仕事を休めてお相手してくれました。会長からは「いろいろな政治家と懇談する機会があるけれども、話をすると勉強しているか、勉強をしていないかは直ぐに分かる。勉強のしていない政治家が多いので和歌山は大変だと思っています。

 先日、ある政治家に「公会計勉強しているか」と尋ねたところ、「難しいので困難です」と答えがありました。「難しいと理解しているのは良いことです。それだけ勉強していることの証拠ですから」と話しました。このように少しでも勉強しようとする政治家を私達県民は望んでいるのですよ」とのことでした。また「政治家も高校野球、プロ野球、メジャー級などのレベルがあります。話すと良く分かるのですが、和歌山レベルの人が多いことが課題だと思っています。メジャー級の政治家が登場してくると和歌山は変わるのですがね」とも話してくれました。その世界が変わる時は、突然レベルの違う人が登場する場合です。ゆるやかに変わる時もありますが、その兆しの中から突然変異が起きると社会は変化するものです。和歌山県もゆるやかな活性化の兆しを感じていますが、後は突然変異が起きるか否かです。

【防災についてご意見】
 来週、防災対策について一般質問を行いますが、皆さんからも真剣なご意見をいただいています。先日来、皆さん宅をお伺いして直接意見聞く活動を行っていますし、電話やメールでも意見交換を図っています。以下のようなご意見もいただきましてので、ご紹介して、防災対策については今後とも皆さんと一緒に考えたいと思います。

 県議会で防災対策について質問をされるようですが期待しています。我々の自治会でも 防災講習会などをやっていますが、どうしても 救助 救援の器具の説明会のようになりがちです。いざという時に 頼りになるのが 隣近所の助け合いだというのが神戸の震災からの教訓だと言う事で自治会も努力をしていますが、折角の近所の助け合いも 短期間は機能しても、長期になると自治体との連携が必要です。

 なのに、自治体と住民の架け橋としての自治会組織が大事な時に機能するのかどうか あまり自信がありません。時間帯によっては高齢者と女性と子どもしか居ない場所で、居住地に残っている自治会役員が自治体のどの部署にどんな連絡や働きかけをしていけるのか分かっていないのが実情です。

 市議会レベルの問題かと思いますが、自治会組織などを通じた地域住民と自治体との 連携の訓練なども、もっと必要だと思われます。私達の連合自治会が毎年やっている防災訓練も、消防ポンプの操作やバケツリレー、炊き出し訓練などが中心で、意識喚起にはなっていますが、各単位自治会や連合自治会の役割分担などもあまり明確になっていません。
 県のレベルでは、各地方自治体や大企業との連携が大切だと思いますし、国との連携をどうとっていくのかが大きな課題だと思われます。

 救援には自衛隊が想像以上に頼りになる事を過去の経験が物語っているのも事実です。防災拠点が県庁近くに整備された事は評価に値するとおもいますが、要はそれを使いこなせるノウハウと職員の熱意ある運営が大切だと期待しています。
 『災害は忘れた頃にやってくる』 と言われています。県民の代表として、県民のいのちとくらしを守るために、県民はいざと言う時にどうすべきかの指針のようなものを徹底していただけると有り難いと思います。
12月7日(金) 「すり合わせ」
【すり合わせ】
 県当局との一般質問のすり合わせを実施。すり合わせとは、一般質問を行う際に、質問者の質問の主旨を当局に伝え、当局の考え方を示してもらうこと、そして更に実施の可否や改善すべき項目を検討してもらう打ち合わせのことです。これによってお互いの考え方が理解し合えますし、他府県の取り組みや先進事例なども知ることが出来ますから、そこから和歌山県の施策を見直し、または改めて評価することも出来ます。

 一般質問を実施するのは本会議ですから真剣勝負の場です。その真剣勝負の前にすり合わせを行うことは、事前に全て根回しが終了するので真剣勝負にならないとの意見もあります。この点に関して私の意見を述べます。
 一般質問の内容を当局に知らせないで議場で初めて質問した場合、当局側に充分な資料やデータがないため正確で責任のある回答をすることが出来ませんから、答弁は「その点に関してましては検討いたます」となります。また、当局と知事の当該施策の考え方に相違があった場合、知事と担当部長とで答弁が異なるような場合も予想され、今後の進め方に関して混乱することになります。

 つまり折角、皆さんの意見を踏まえ、事例を研究して一般質問を行っても、当局に質問の主旨が正確に伝わらないこともあり、期待する答弁が帰ってこないことになります。それでは一般質問の効果が少なくなります。勿論、事前にすり合わせを実施したとしても全て期待した答弁にはなりませんが、今後の施策の進め方の中で質問者の主旨を踏まえてくれることにつながりますから、効果はより大きくなると考えています。

 また視点を変えると、一般的に不意打ちでは充分な議論が出来ないのです。例えば裁判の場合、検察側は証拠書類を整え事前に裁判所に提出します。また弁護士も依頼者と充分な意見交換を行ったうえで裁判に挑むことになります。裁判所は事前に資料を確認した上で、両者の言い分を法廷で聞くことになります。つまり判決を下すのに際して、事前に資料を読み、場合によっては現場に赴いて(裁判官は忙しいので実際は少ないようです)、正確に判断する姿勢を整えているのです。勿論、裁判では白紙の状態で望みますが、全く何もない状態からスタートするものではないのです。
 また審議が続く中で、今までの筋道と全く違った証拠提出は不意打ちと言われ、証拠書類して採用されない場合もある程です。

 またスポーツの試合でも事前に相手の研究を行い、長所や短所を把握しています。全くゼロの状態で試合開始するものではありません。戦争の場合もそうで、事前に何からの話し合いを行った結果、意見の対立が収まらないで、選択肢が他にない場合、宣戦布告を行い戦闘開始となるのです。ここでも不意打ちは卑怯なやり方であり認められるものではありません。
 このように不意打ちは決して得策ではありませんし、真剣勝負の場合でも事前に調査、研究が必要なのです。議会での一般質問も当局に対して事前に質問者がその主旨を説明しないで不意打ちを喰らわすことは、ルールはありませんが、社会通念上、好ましいとは思いません。議員と当局が考え方とお互いの資料を示し、そこで議論を交わす、そしてより良い方向に施策なりを組み立てていく、これが正当な姿であると考えます。
 
【意見交換活動】
 皆さんとの意見交換活動を実施しました。リサイクル経営者、文化活動を行っている方、医療関係者、保険代理店の方などに活動の報告を行い、意見もお聞かせいただきました。
 また夜は懇親会に参加。最初はSさんとKさんとの懇親会です。Sさんは熊野古道の語り部とパソコン教室の先生です。パソコン教室の先生になったのは、和歌山県の機関に申し込みに行った際、募集期間が経過していたので受け付けてもらえませんでした。そこで「締め切りとは何の締め切りなのか。和歌山県どこへでも出掛けて講師をする熱意を話しているのに、募集期間が終了したと言う理由で受け付けないとは、何のために講師を募集しているのか分からない。県民の皆さんにパソコンを教えることが目的でしょう。私以上に熱意を持って応募してきた人はいますか」と熱意を持って話したそうです。

 その結果、技能試験と面接を突破して、現在、県内各地を講師として走り回っています。受講者からの評判も良く、今では県の機関の信頼は厚くて欠かせない人物となっています。状況にもよりますが、紋切り型の対応では折角の人材を失うことになります。熱意、やる気、これらを持ち合わせている人物の登場を阻止するようなら発展はありません。
 引き続いて次の懇親会に出席。話が尽きない中、更に夜は更けていきました。
12月6日(木) 「意見交換活動」
【慰問打ち合わせ】
 平成19年12月中に実施を計画している福祉施設への慰問活動。朝一番で訪問先の福祉施設を訪問して、当日の進行の打ち合わせと会場の下見を行いました。慰問に際しての式典を行った後、演奏会を行い、入居されている皆さんと一緒にクリスマス気分に浸ろうと考えています。曲目は10曲程度で、全て皆さんが知っている曲を選定しています。準備が整いましたから、後は本番を待つばかりになりました。

【意見交換活動】
 その後、皆さんとの意見交換活動を実施。最初に訪れたのはKさんの事務所。机の上に新聞折込の広告紙を活用したペーパーのゴミ箱が置かれていました。お聞きすると、紙をそのまま捨てるのは勿体ないのでゴミ箱にして活用しているとのことでした。冬はミカンの美味しい季節ですからコタツに入ってミカンを食する機会がありますが、その際にミカンの皮の処分に困る場合もあります。そんな時、このゴミ箱があれば、ここに皮を溜めておくと素材は紙ですから、そのまま本当のゴミ箱に捨てることが出来ます。

 ポリ袋の減量が環境問題から問題になっていますが、この紙のゴミ箱を活用すればポリ袋の減量に直接結びつきます。Kさんの事務所では、お客さんのコーヒーを出した時でも、フレッシュや砂糖の容器や包み紙などをこの紙のゴミ箱に入れてもらっているのです。お客さんには事務所として環境問題に取り組んでいることが分かりますし、環境保全の意識を伝えることも出来ます。そしてゴミの減量にも役立つ訳です。

 早速、作成方法を学んできました。折り紙の要領で広告紙を織り込んでいきます。自分で6個作成しましたから織り方を覚えました。子どもにも織り方を教えたいと思いますし、高齢者施設で伝えることも良いと考えています。
 私も子どもの頃は、広告紙を無駄にしないために印刷されていない面に絵を書いたり、算数の計算問題を解くのに使いました。しかし最近では広告紙を利用する機会は少なくなっています。勿体ないことですから、早速、今日は自宅でも紙のゴミ箱を作って利用しています。

 引き続いてOさん事務所を訪問しました。年末の慌しい雰囲気かありましたが、快く迎えてくれました。話題はフォルテワジマになりました。開店以来、注目しているし、地域の人に親しまれているのか心配している様子でした。和歌山市の中心市街地の活性化の第一歩ですから、何としても成功してもらいたいと思っています。地元の企業が立ち上がってくれたこともあり、市全体として開店後こそ盛り上がりを図りたいものです。

 また今年お亡くなりになったアシックス創業者の鬼塚会長の話になりました。かつて和歌山市に講演のために来てくれたことがあったそうです。Oさんが会場でお迎えしていたところ、思っていたのと違う方向から会場入りされたそうです。鬼塚会長に理由を尋ねると、「創業間もない頃から、和歌山市で商品のスポーツシューズを取り扱ってくれているスポーツ店に挨拶を言うために立ち寄りました」と言う返答でした。創業時は大手のスポーツ店からはアシックスのシューズは相手にされなかったようです。海のものとも山のものとも言えない時代に店頭にシューズを並べてくれたスポーツ店を、会社が大きくなった後も忘れることなく記憶していて、講演会よりも少し早い目に和歌山市に入って挨拶に伺う姿勢に触れたOさんは、感銘を受けたそうです。

 会社が大きくなっても謙虚な姿勢で、そして苦しい時代に受けたご恩を忘れていないことに対してです。これは誰にでも該当する不変の法則です。謙虚な姿勢が大柄な姿勢に変わると危険信号です。ご恩を忘れて自分ひとりで大きくなったと思い始めたら、これも危険信号です。いつまでも謙虚に、そして皆さんからのご恩を忘れないで感謝の気持ちを持ち続けること、これが繁栄の秘訣です。
 また鬼塚会長はまだ会社が小さい頃、中学生や高校生の競技大会に良く出掛けていたそうです。バスケットやバレー、野球やサッカーなどの競技を、自分で学生の動きを観察して靴の変化や体重の掛かっている状態を確かめていたのです。そして試供品を生徒や選手に提供し使ってもらい、履き心地や改善点などを聞いていたのです。その意見を基に改善を図り再び競技大会に出掛ける、その繰り返しを行っていたのです。現場に出掛けること、現場の意見を聞くこと、それが会社経営だけではなくリーダーとしてのあるべき姿です。

 議員の活動も全く同じです。その気になれば資料は豊富に集められますから、現場に行かなくても、現場の意見を聞かなくても、ある程度裏づけされた考えは出来ますし、受け答えも可能となります。しかし実際に現場を知っているのと、現場に行ったことがないのとでは、その迫力は全く違います。
 資料で知っている範囲で話し合うと、手持ち資料の範囲以上の受け答えは出来ませんしから、資料を作った人を超えた議論は出来ないのです。つまり資料を作成した人の考えの中で議論は収まることになります。もし私達はリーダーの立場であれば、担当者が作成した範囲内で判断する以外に方法はありません。何故なら、担当者は資料作成のために現場を踏んでいますが、リーダーが現場の実態も本音の意見も知らないので判断する材料がないからです。仮に現場を知らないのに判断することを繰り返すとしたら、その企画は成功しないことになりますし、会社自体が危うくなります。
 リーダーは自ら現場に出掛けて体験してみること、現場と意見交換を図ること、これが適切な判断をするために最も大事なことです。鬼塚会長は最後まで現場を重視してシューズに改良を加える、そんな人だったに違いありません。

 その後も皆さんの意見を伺いに周りました。議会中ですが、皆さんからの意見を受け取ることだけが行政当局に対向する手段です。何故なら、行政法の解釈や規則や規律の適用に関しては行政職員さんには敵わないからです。それなら、県民の皆さんの意見を聞くこと、質問する項目に関心のある人の意見を聞くこと、専門家のアドバイスをいただくこと、これらの意見の補強をして質問を組み立てないことには、到底太刀打ち出来ないからです。 
 しかし皆さん方の意見が背景にあると、当局に対しての質問に厚みが出ますし、県民の意見の後押しが最も真実に近くて力強い応援になります。これらの後押しが当局に対向する力になりますし、規則の壁を乗り越える力にもなるのです。
12月5日(水) 「FMわかやま」
【シャンソン】
 平成20年の和歌山シャンソンフェスティバルについて打ち合わせを行いました。来年夏に開催する同フェスティバルは、和歌山市で開催を始めてから10周年を迎えることになります。そのため会員の皆さんは今から盛り上がっていて、ゲストの選定やチケットの準備、来春のシャンソンタイムスの発刊などに向かっています。年末ですが、もう夏前のような雰囲気も感じられました。
 「早く10周年を皆さんと一緒に迎えたい」と話してくれた副代表の言葉と表情。本当に輝きに満ちたものでした。無意識の内にこの顔になりたい、それが10年間もチャリティ活動に取り組んで来られた秘密です。地域に貢献したいと願っての活動は、結果として自分のためになるのです。

【FMわかやま】
 FMわかやまが総務省から認可を受けています。週末の日曜日には認可を受けて初めてのNPO法人エフエムわかやまの理事会を開催する予定ですが、これから開局に向けての活動に向かいます。既にホームページのアクセスや問い合わせが予想以上に多数あり、反響と期待感があることが分かります。

 周波数は87.7KHZ。愛称は「FMだいすき」としています。今回応募のあった人と一緒に仕事をする機会もあると思いますが、和歌山市を好きだと言う人が多いこと、そして地元にFM局を待っていたと言う人の多いこと、これだけでも地域の財産を見つけたような気がしています。これからもっと、地域の宝を発見することになりますし、新しい宝がこれからの和歌山市を支える力になるかも知れません。期待が膨らみます。
 報道内容からも和歌山市初の期待があることが伺えます。

朝日新聞(2007.12.4)
「来春FM放送開始/和歌山市内初
和歌山市内を対象としたコミュニティー(地域)FM局の開局を目指しているNPO法人「エフエム和歌山」が3日、総務省近畿総合通信局から予備免許を交付された。08年3月1日から試験電波を流し、4月1日に本放送を開始するという。地域FM局としては、同市内では初めてで、県内では3局目。周波数は87.7メガヘルツ。
 エフエム和歌山によると、音楽番組を中心に、地域密着情報や災害情報などを放送する予定。市内全世帯の90%程度で聴取できる見込みという。
 山口昭昌理事長(56)は「地域に密着した情報を流すとともに、音楽文化の発展にも役立ちたい」と話している。
 放送局は山口理事長が社長を務める音声録音・機器製造会社「日本メディテックス」(同市塩屋5丁目)のスタジオを利用する。アンテナは同市七番丁のダイワロイネットホテル和歌山の屋上に設置する予定。
 また、制作スタッフ、パーソナリティーを計5人程度、募集するという。」

毎日新聞(2007.12.4)
「エフエム和歌山:来年4月に開局へ 総務省が許可、予備免許状交付
 和歌山市内を主な放送エリアとするコミュニティーFM局の開設を目指すNPO「エフエム和歌山」(山口昭昌理事長)は3日、総務省近畿総合通信局から開局を許可され、予備免許状の交付を受けた。周波数は87.7メガヘルツ。来年3月に試験電波の発信を始め、4月1日に開局する予定。
 スタジオは、山口理事長が社長を務める和歌山市塩屋5の音響機器などの製造会社に置く。24時間放送で、音楽を中心に、生活情報や観光情報など地域密着型の番組制作を進める。
 コミュニティーFM局は県内3局目。山口理事長は「都道府県庁所在地では最後のFM局の開設となったが、リスナーとの対話を重視し、公益にかなう放送を目指したい」と話した。スタッフやパーソナリティーを募集している。」

産経新聞(2007.12.4)
「和歌山のエフエム局に予備免許 来年4月開局
和歌山市でコミュニティーFM局の開局を目指し、総務省に免許申請を行っていたNPO法人「エフエム和歌山」は3日、総務省の許可を受けたと発表した。周波数は87.7メガヘルツで、来年3月1日から試験を始め、不備がなければ本免許が交付される。開局は4月1日の予定。
 サービスエリアは和歌山市と岩出市の一部。災害時の緊急放送にも対応するため、24時間放送を予定している。音楽番組をメーンとし、市民団体などと協力しながら町の情報を発信していくという。同法人の山口昭昌理事長は「市民との対話を重視し、NPO法人として公益性のあるFM局を作っていきたい」と話している。」

【一般質問打ち合せ】
 平成19年12月県議定例会の一般質問に関して当局と打ち合わせを行いました。質問項目は和歌山県の防災対策についてとしていますから、主に防災担当箇所と現状と今後の取り組み方に関して意見交換を行いました。今日の議論も参考にしながら質問内容を作成していく予定です。
12月4日(火) 「紀州レンジャーズ」
【紀州レンジャーズ】
 昨日記者発表した独立リーグ参画を目指す野球チームの紀州レンジャーズ。反響を呼んでいます。概要やセレクションについての問い合わせを多数いただいています。ありがとうございます。以下にセレクションの概要と報道記事を掲載し紹介させていただきます。

・紀州レンジャーズセレクションの概要について。
開催日時 2008年1月5日(土)12時〜17時(終了時間は予定です)
※雨天予備日:1月6日(日) 8時〜
開催場所 和歌山県営紀三井寺球場
和歌山市紀三井寺毛見200 TEL.073(444)7565
応募要項 下記いずれかの方法でエントリー用紙を入手して下さい。
@ インターネットで入手
下記インターネットホームページからエントリー用紙をダウンロード
(ワード形式/PDF形式)
◎こちらからエントリー用紙をダウンロードしていただけます。
A 郵送で入手
紀州レンジャーズ設立準備委員会まで、返信用封筒を添えてエントリー用紙をご請求下さい(返信用封筒には返送先を記入の上、80円切手をお貼り下さい)。
◎紀州レンジャーズ設立準備委員会
〒641-0014 和歌山市紀三井寺毛見200 TEL.073(444)7565
※郵送にてエントリー用紙申込みの受付期間は
  12月3日(月)〜12月20 日(木)

エントリー用紙送付方法
@ メールにて送付する場合(必ずエントリー用紙を添付して下さい)
送信先メールアドレス ⇒ selection@kimiidera-park.com
A 郵送にて送付する場合。
郵送先 ⇒ 紀州レンジャーズ設立準備委員会
〒641-0014 和歌山市紀三井寺毛見200 TEL.073(444)7565

送付いただくもの
エントリー用紙
自分野球経歴および実績(打率・勝率・防御率等のデータ等)を証明する新聞記事などがありましたら同封下さい。
応募資格 セレクション受験資格は、下記の項目全てに該当する必要があります。
野球またはソフトボール経験者 ※軟式・硬式を問わず
15歳以上の男女 ※中学生の場合は2008年3月卒業見込み
であること
和歌山のプロ野球チームの一員として自覚をもって行動できる方
NPBやアイランドリーグ、ベースボールチャレンジリーグに所属していた経験のある場合は、所属していたチームの退団証明書を持参できる方
平日10時〜14時の練習に参加できる方
募集人数 22名(女性枠2名含む)※今回のセレクションの実で全22名を決定させるものではありません。
セレクション内容 @50m走
Aキャッチボール
Bバッティング
C実技審査
D個人面談
 以上がセレクションの概要です。

 また主な報道内容は以下の通りです。

朝日新聞(2007.12.4)
 和歌山にプロ野球チームが誕生するか――。NPO法人「和歌山野球振興協会・夢クラブ」など県内の3団体が協力して、独立リーグへの参入を目指すプロ野球チーム「紀州レンジャーズ」の結成へ動き出した。選手は女性2人を含む22人を予定。08年春にも発足させたいとしている。県民らの支援で運営し、県密着型のプロ野球チームとして、地域活性化、スポーツ振興などに取り組んでいくという。
「夢クラブ」「はまゆうグループ」「和歌山観光医療産業創造ネットワーク」の三つのNPO法人でつくった「紀州レンジャーズ設立準備委員会」が3日、和歌山市毛見の紀三井寺公園陸上競技場で会見した。
 プロ野球チームの構想は、3年前ごろから始まったという。同委員会の委員長には箕島高校のエースとして活躍した木村竹志・夢クラブ理事長が就任。「四国や北信越には独立リーグがある。関西圏で独立リーグができた時に参入する『県民球団』をつくりたかった」と説明した。
 08年初めにも、チームをNPO法人として県に申請する。チームの運営費は、県民や企業から「サポーター」を募り、その会費や寄付などでまかない、年間1億円弱の予算を見込んでいる。
 選手を選抜する「第1回セレクション」は08年1月5日正午〜午後5時、和歌山市毛見の紀三井寺球場で。コーチを務める和歌山市出身で広島カープで活躍した井上紘一さん(30)は「野球が好きでやる気がある人に来て欲しい」と話す。
 応募資格は、男女15歳以上の野球またはソフトボール経験者で、平日午前10時〜午後2時の練習に参加できる人。

読売新聞(2007.12.4)
 2009年に野球の独立リーグ参入を目指す「紀州レンジャーズ」が来春、和歌山市を本拠地に誕生することになった。元箕島高エースで設立準備委員会委員長の木村竹志(旧名・石井毅)さん(46)らが3日、同市毛見の紀三井寺公園陸上競技場役員室で記者会見して発表した。県民や企業からサポーターを募り、地域の活性化につなげる「県民球団」として活動を始める。
 準備委員会は、木村さんが理事長を務める「和歌山野球振興協会・夢クラブ」、「はまゆうグループ」(中公之理事長)、「和歌山観光医療産業創造ネットワーク」(田村友二理事長)の3NPO法人で発足。有識者らを加えて新たなNPO法人を設立し、チームを運営していく。
 チームは「野球を通じての地域活性化」を基本理念として、野球教室や指導者講習会、球場での名産品の販売などを行い、社会福祉活動やボランティア活動にも参加する。
 運営費は年間1億円弱を見込み、サポーターからの支援は、1年目に個人(年間2,000円)1万口、法人(年間3万円)150口を目標にしている。
 選手は、来年1月5日に紀三井寺球場でセレクションを行って募集。野球、ソフトボールの経験がある15歳以上の男女が対象で、22人のうち2人は女性枠とする。来季は準備期間として同球場で練習を重ねるなどして、関西などでの独立リーグ参加は09年からの予定。
 木村さんは「独立リーグ設立の動きは全国にあり、和歌山も加わりたいと思っていた。野球を通じて和歌山を元気にしたい」と話した。
 <球児の新たな受け皿に>
 プロ野球チーム「紀州レンジャーズ」の設立構想は、降ってわいたような話ではない。四国アイランドリーグや北信越BCリーグなど、各地で独立リーグがスタートするなか、木村さんは「約3年前から構想を持っていた」という。
 背景には、有望な高校球児が卒業後は県外の大学や企業へ流出していくという状況がある。都市対抗野球で1度、日本選手権で7度優勝した住友金属(和歌山市)が1999年に廃部となってからは、県内に企業チームはない。クラブチームの和歌山箕島球友会が、社会人野球の唯一のチームとして活動しているだけだ。野球関係者からは「球児の新たな受け皿があれば」という切実な声を何度も聞かされた。
 木村さんは「古里に戻って野球を続けたいという人たちの願いをかなえたいし、プロ野球を目指す少年たちに夢を与えたい」と趣旨を説明。「四国に独立リーグができてから、参入したい思いがずっとあった」とも打ち明けた。
 もちろん、軌道に乗るまでの課題は多い。年間1億円弱と見込む運営費を、果たして確保できるのか。入場料を取って見せる以上、それ相応のプレーが求められ、そのためにはレベルの高い選手の獲得も欠かせない。ハードルは高いが、せっかく芽生えた地域活性化への動きを摘み取ることなく、応援したい。」

毎日新聞(2007.12.4)
 県内3NPO法人でつくる「紀州レンジャーズ設立準備委員会」(木村竹志委員長=旧姓名・石井毅)が3日発表した、野球の独立リーグ参入を目指す新球団。和歌山市内で記者会見した、NPO法人和歌山野球振興協会・夢クラブの理事長でもある木村委員長は「強いチーム作りはもちろん、県の活性化にもつなげたい」と抱負を述べた。
 球団名「紀州レンジャーズ」は、県のマスコットキャラクター「紀ノ國戦隊紀州レンジャー」に由来。知名度もあり、地域活性化を図る球団のイメージにも合うと考えた。県営紀三井寺球場(和歌山市毛見)をホームグラウンドとし、県内各地で少年野球教室の開催なども行う。
 運営主体として、NPO法人を来春にも新設する予定。サポーター組織を作り、必要な運営費はすべて、市民や地元企業からの会費で賄うなど、地域密着型の「県民球団」を目標とする。
 すでに関西圏を中心に独立リーグの構想が進んでいるといい、09年度の参入を目指す。08年度は木村委員長が監督を務め、コーチは市和歌山商高出身で元広島カープの井上紘一さん(30)ら。来年1月5日正午から、同球場で選手の入団のテストを開く。応募資格は、野球またはソフトボール経験者で15歳以上の男女。

【懇談会】
 夜は三箇所の懇談会に出席いたしまた。主催者の皆様方にはお招きいただき、また挨拶の機会も提供してもらい、ありがとうございました。また小・中学校の同窓会にも参加しました。小・中学校の同窓会は卒業以来、初めての開催ですが、中学校を卒業してから30年が経過していることに驚きます。

 参加者は約60人ですから驚きです。幹事役を買って出てくれた皆さんに感謝いたします。30年間も連絡が途絶えていた同級生の連絡先がよく分かったものです。面白いことに顔を見て直ぐに思い出せる人と面影がなく名前が思い出せない人がいるのです。
 中学校を卒業して以来ですから、大人になって今までそれぞれの全く違った人生があったことを知ることが出来ます。自営業を引き継いだ人、医者になった人、公務員になった人、飲食店を経営している人、会社員の人など、子どもの頃の理想と現実は合致しているのか、それとも違ったものになっているのか人それぞれですが、ただ言えることは、全て自分が選択して来た道だと言うことです。全ての交差点でどちらの方向に行くかを決めたのは自分以外にありません。中には他人に背中を押されたという人がいるかも知れませんが、例え背中を押されたとしても、交差点を超えて直ぐなら引き返す選択肢もあったのです。その道を選んだのは紛れもない自分なのです。

 その中で一つ印象深い話がありました。
「中学生の頃、司馬遼太郎氏の「竜馬が行く」を読んで憧れたことがあります。自分も大人になった時には世界を駆け巡って、人のため世のために尽くしたいと思いました。また商社を作って世界を股に駆けたいと思ったものです。そのためには商社に行くか、貿易の仕事をしたいと考えました。ところが今では和歌山市内で商売をしているのです。これで人生良いのかなぁと考えることがありますが、年齢を考えると他の道に方向を変えることは難しいのです。かなり思ったのと違った人生になっています」。これは個人特有の問題ではなくて、多くの人が年齢を重ねた時に思うことです。

 引き返すことが出来ないのが人生、それに気付いた時に、夢と現実を比較して自分の人生はこんなもものではなかった筈と思うのです。しかしそれは夢ではなく現実のもので、気がついたら数十年が経過しているものです。
 でも考えて見れば、商社ではないのですが、結果として商売を職業としているのは、思い描いたことが実現しているのです。世界を相手にしている訳ではありませんが、商品の流通を通じて社会に貢献していることに変わりはないのです。思い描いたとおりに現実はなっているのですが、真の到達地点を世界だと強く思わなかったのかも知れません。到達地点を生活基盤のある域内を心で具体化させたことで、域内で商売することになったような気がします。

 でも30年が経過して今があるのではなくて、その時、その時の積み重ねが今と言う時ですから、確かに今から世界に舵を切るのは厳しいかも知れませんが、これもやってみないことには結果は分かりません。幾つものコースを走り選択肢を抱えた生き方をしていると、複線レールのように途中からでも切り替えることも可能ですから、今の活動の領域を少し拡げることもこれらからの手段として有効です。
 夢と現実にズレがあるのは仕方のないことですが、その差を少なくする努力は何時までも必要なことです。点線で書かれた夢の折れ線グラフに、現実の実線を合せて行く生き方をしたいものです。
12月3日(月) 「県議会開会」
【県議会開会】
 本日から今年最後の県議会が開会しました。本日開会した後、今週は議案審議のための休会に入り、来週から一般質問に入ります。12月14日と17日は常任委員会が入り、12月19日は最終日で、採決そして閉会となります。

 今議会で提案された主な議案は次の通りです。
 補正予算は一般会計の約2億9,800万円で、すべて市町村への交付金として扱われるものです。
 条例では、平成19年10月12日の和歌山県人事委員会勧告に基づく給与改定の実施について、課長級以下の職員に関しては、人事院勧告通りに0.05月分の引き上げ、部長、局長級の職員については県の財政状況を考慮して引き上げを見送ることにしています。また知事、副知事、教育長、常勤監査委員の期末手当の引き上げも見送ることにしています。

 総括すると期末手当に関しては、課長級以下の職員は4.50月分、部長、局長級については据え置きで4.45月分、知事、副知事などについても据え置きで3.35月分となりました。
 また平成20年度も、引き続いて全職員の給料カットを実施することになりました。管理職は2%、その他の職員は1%のカットにより年間削減額は約11億円となります。なお、知事以下の特別職と県議会議員の給料は6%カットを実施しています。

 議案第161号は、公立大学法人和歌山県立医科大学の地域医療枠入学生に対する修学資金についての返還に関わる債務免除のための改正です。
 議案164号は、県立串本高校古座高校の統合に伴う名称等の改正、議案第165号は、和歌山県立特別支援学校の校名を改正するものです。議案第167号は、県立高校、県立高等看護学院県立なぎ看護学校県立農業大学校の授業料を改正するものです。
 以上のようになっています。

 これを受けて会派会合を開きました。期末手当に関して議員分の取り扱いに関しては、私達の会派としては、人事院勧告があるものの、厳しい県財政状況を勘案し、知事等と同じくして引き上げを見送ることで一致しました。また政務調査費の取り決めに関する意見交換も行いました。

【情報交換】
 県議会で知事から、企業誘致に関しての報告がありました。住友金属和歌山製鉄所に新たに新第2高炉が建設されることになったこと、そして松下電池産業が紀ノ川市にある和歌山工場に新工場を建設し、携帯電話やパソコン向けのリチウムイオン電池の生産強化を行うことに触れたものです。これらの新設に伴い雇用の増加と関連産業の誘致など、県経済への波及が見込まれることになります。和歌山県が企業立地に適している場所であることを産業界に知ってもらうためにも、引き続いて県と地元の協力体制を敷き、活動を行うことと締めくくりましたが、和歌山県内の民間でも企業誘致への関心は高く、情報交換会を開催しました。
 少しずつですが動きが見られるようになり、受け入れる側としても元気付いていますから、更に活動を強化したいと考えています。

【紀州レンジャーズ】
 野球クラブチーム「紀州レンジャーズ」設立の記者発表がありました。独立リーグへの参画を目指して和歌山県内の3つのNPO法人が協力してチーム結成を行うものです。
 紀州レンジャーズで設立準備委員会を立ち上げ、和歌山県から独立リーグ構想への参画を目指すことになります。他府県では会社組織でチーム運営に当たるようですが、和歌山県は地域と一体となった活動を志向しているためNPO法人として運営することにしています。
12月2日(日) 「信用の連鎖」
【事務所整理】
 年末が近づいて来ました。午前中は事務所の整理を行いました。議会活動のために活用している事務所ですが、資料が多くなり、また活動が輻輳しているため事務所に居る時間が少ないので、散らかっていたのですがこれからの更なる活動に備えて拠点の整備を図りました。

【信用の連鎖】
 今年ほど、偽装や企業や組織の不祥事が多かった年はなかったと思うほどです。企業や集団に対する不信感は高まっていますが、良い方向に向かっているものではありません。不信は不信を招きますから、連鎖としては好ましくありません。批判は批判を呼びますが、愛情は愛情を招きます。良い連鎖は良い連鎖を招きますが、その逆も同じです。

 信用に関して本質を突いていると思っている時評があるので紹介します。筆者は関根泰次氏で、平成19年8月20日のものです。
「たとえば専門家Aという人が専門外のことを判断する場合、Aはそのことについて別の信用できる専門家Bの判断によるのが普通である。しかしその専門家Bもある部分については別の信用すべき専門家Cの判断によらざるを得ない。
 別の言葉で言えば信用は小さな信用の連鎖の上に成り立っているわけで、どこかで判断が狂えばその影響は連鎖的に広がり、不信の連鎖反応ともなりかねない。部分的な判断の誤りはその判断を基にしているすべての人々に対する不信という形で現れる。マスコミからの情報をほとんど唯一の情報源とする一般の人にその連鎖の仕組みについて理解を求めることは容易ではない」

 私達は、事件の本質を知ることは出来ません。間接的に知ることが殆んどで、それもマスコミからの報道によるものが一般的です。マスコミが報道するのは独自の取材によるものもありますが、記者発表を受けて質疑した内容も含めて記事にする場合もあります。つまり当事者や主催者からが用意した内容のものを聞いて、私達に分かりやすく解説する形で記事にしてくれているのです。情報にはフィルターが掛かっていますから、マスコミであっても本質に迫ることは難しいのではないでしょうか。仮に運よく当事者に接触出来たとしても、取材に対してまたは初対面の相手に対して、当事者にとって不都合な事実を伝えることはしないのが常識的なことです。
 つまり当事者以外に事実を知る人はいないのです。そして当事者が伝える情報も一部は事実でしょうけれど全てが事実ではありませんから、その言葉は本質を現すものではありません。
 関根氏の時評にあるように、専門家の判断は信頼出来るものですが、専門化されている現代社会において全ての分野に専門知識を有している人は少ないと思います。ですから専門家と言っても専門外のことはその専門家に委ねていることがあり、そのつなぎ目などで判断違いがあると、報道される段階で、その判断の全てに対して不信感を招くことになります。そして一度不信感を持たれると、それを払拭するのは並大抵のことではありません。

 不信の連鎖を止めるのは、その本人が社会から退場するか、関心の対象が他に移るかなどの変化があった場合ですから、不信を発信した本人が直接的に阻止することが困難であることが問題です。長く使命感に燃えて社会的役割を担って来た人や組織を一瞬で抹消してしまう社会の怖さを感じます。良いところの評価も少しは必要かと考えます。

【懇親会】
 夜はある団体の懇親会に出席。春の開催に引き続いてお招きいただきました。最初にお招きしていただいて以来、事務局の方とも親しくおき付き合いをさせてもらい、和歌山県を良くするための情報交換を行っているところです。本日は少し早いのですが、今年の活動の振り返ると共に次年に向けてのお互いの発展を誓い合いました。

 また挨拶の機会をいただきました。主旨は次の通りです。
 本年も大変お世話になりました。前回の会合以来、皆さんとは親しくお付き合いをさせていただき感謝申し上げます。わが国を、そして和歌山県を想う皆さんの気持ちに触れさせていただき、同じ仲間として席をご一緒していることにも改めて感謝する次第です。
 さて皆さんとお会いした6月以降、ご縁あって伊勢の皇學館大學にもお邪魔させていただく機会を得ています。皆さんご存知の通り、神道の最高峰の学問を学べる大学で、触れさせてもらっています。大学の構内で気付いたことがあります。歴史ある大学で伝統を重んじる大学でもあるのに、新しい校舎が建築されているのです。通常であれば古いものを大切にして次の世代に伝えることが本意だと思ったので、大学側にお聞きしました。

 その答えは、伝統は守ることが大切なのは言うまでもありません。しかし守るだけでは守れないものがあります。それは技術で、伝統的な技術は伝えないと継承出来ないものです。伝えることは現場経験を踏むことに他なりません。ですから宮大工の技術を伝承するためにはどれだけ練習を重ねても無理なので実践の機会が必要となります。ひとりの宮大工が次の世代に実践経験を伝えるためには50年が限度です。そのため50年に一度は実践の機会を作るために新しい建築物を建てる訳です。

 伝統を守るためには、ただ単に建物を守るだけでは不足しているのです。次の世代に、そして将来に亘って伝統を継承させるためには、伝統的なものを作成する経験が必要なのです。つまり伝統を守るためには古きを壊してでも、新しい人が経験を積む機会を作ることが必要なのです。伝統を壊すことから伝統が生まれるのです。
 伝統を守ることは伝統を作ることでもあります。伝統を作るためには伝統的な技術を持った人から伝承してもらい、そこに今の時代の価値を埋め込むことです。壊すことは全てを破壊することではなくて、歴史をまとった新しい伝統を作ることなのです。
 歴史から学べることはたくさんあります。
12月1日(土) 「和歌山県への期待」
【告別式】
 12月最初の一日。福祉施設の開所やイベントが執り行われましたが、昼間、告別式に参列いたしました。いつもながら生命の儚さと尊さを感じます。生命ある内にやりとげるべきことは実現すること、その気持ちを強く念じました。そして感謝の気持ちを添えてお別れしました。
 それに先立って、今年最後の月ですからご祈祷を行ってきました。今まで神事は、依頼するのが本筋だと思っていましたが、実は本人とその家族で執り行うことが大切だと教えられました。人任せではなく自分に関することは自分で行うこと、それが一番です。何故なら、自分にまつわる過去からの経緯は他人には分かりませんし、分からない部分を他人に委ねても解決出来ないからです。お金を使って他人にお願いするよりも、気持ちを込めて自分でご祈祷することが本筋なのです。
 不思議なもので、お祈りとお清めをすると気持ち良くなるのが分かります。透き通ってくるようで、そして暖かくなってきます。感謝することは気持の良いことなのです。

【和歌山県への期待】
 最近の活動に関して懇談を行いました。相手の方も事業が順調で時間が取りにくい方なのですが、本日は事務所にいたので懇談の時間を持ちました。丁度、大阪府からお客さんが来ていて「和歌山県、元気ないですね。いけませんよ」と意見をいただきました。
 現状はその通りなのですが、私達の世代から強い力を発していることを伝えました。「大丈夫です。和歌山県はこれから」だと。確かな企画と行動的で力強い活動で大きな変化の兆しがあります。大阪や東京に向けても発信していますから、これを和歌山県のこれからだと感じ取ってくれる人は県外に多くいます。

 県外からすると和歌山県は動きのない県でした。経済規模などは全国の100分の1程度。ニュース性も100分の1と考えた方が良い位、情報の発信力は強くありません。それでも地域を越えて伝わる活動と情報発信が必要です。
 和歌山市にコミュニティFM局が開設する方向に向かっていること。期待を感じることが出来ます。全国で最後になりましたが、最後からの出発ですから、全国全ての局の良いところを吸収し、最新レベルの活動が可能な状態でいるのです。

 独立リーグに向けて和歌山県の野球チーム「紀州レンジャーズ」が発足。和歌山県に独立リーグの野球チームが出来るなんて、誰も信じていなかったと思います。しかし実現に向かっているのです。
 藤原紀香さんの写真展の感想も伺いました。「藤原さんが和歌山県に来てくれることだけでも素晴らしいのに、写真展開催と直接、平和へのメッセージを伝えてくれる活動をしてくれていることに感謝したい」との意見です。媒体を通じてや間接的ではなく、影響力のある人から直接話を聞くことに価値があるのです。毎年、その様な機会が和歌山県にあるということの価値を住んでいる人に気付いて欲しいところです。大阪府からすると羨ましい地域だと言うことです。
 そして観光医療の取り組み。参加した経験者の方からは「本当に癒される素晴らしい企画です」と話してくれました。単なる旅行ではなく健康や美容に資する最適な企画を和歌山県で体験出来ること、その企画力と実行力がある和歌山県は素晴らしい可能性を秘めていると感想を話してくれました。
 どうでしょうか。他地域には見られない企画が次々と登場している和歌山県です。支える力がある限り、この地域の将来は大丈夫です。

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