【イベント】
明日のイベント準備を行いました。料理に関するイベントで主催団体と最終調整と機材の搬入のお手伝いをしました。今回のように、食で和歌山県を元気にする取り組みは今年が初めてだとか。成功して次回に結びつくことを期待しています。
【環境問題】
二酸化炭素削減に関して問い合わせをいただきました。電源別の二酸化炭素排出量を知った上で、啓蒙活動を行いたいとする依頼でした。発電方法によって二酸化炭素排出量は異なりますから、この結果を地球温暖化防止の推進活動に活かしてくれると伺いました。
参考までに電源別の二酸化炭素排出量は次の通りです。出典は「資源エネルギー庁資料 2005」からのものです。(単位はg-CO2/kWh。数値は送電端)
・石炭火力。発電燃料燃焼887、設備・運用88、合計975g/kWh
・石油火力。発電燃料燃焼704、設備・運用38、合計742 g/kWh
・LNG火力。発電燃料燃焼478、設備・運用130、合計608 g/kWh
・LNG火力(複合)。発電燃料燃焼408、設備・運用111、合計519 g/kWh
・太陽光。発電燃料燃焼ゼロ、設備・運用53 g/kWh
・風 力。発電燃料燃焼ゼロ、設備・運用29 g/kWh
・原子力。発電燃料燃焼ゼロ、設備・運用22 g/kWh
・地 熱。発電燃料燃焼ゼロ、設備・運用15 g/kWh
・中小水力。発電燃料燃焼ゼロ、設備・運用11 g/kWh
(注)
1.発電燃料の燃焼に加え、原料の採掘から発電設備等の建設・燃料輸送・情報・運用・保守等のために消費される全てのエネルギーを対象としてCO2排出量を算出。
2.原子力については、現在計画中の使用燃料国内再処理・プルサーマル利用(1回リサイクルを前提)・高レベル放射性廃棄物処理等を含めて算出。
【説明】
原子力発電、太陽光発電、風力発電などは、発電過程で二酸化炭素を排出しません。
化石エネルギーによる二酸化炭素排出量(燃焼時)は、石炭、石油、天然ガスの順に小さくなります。
発電について見ると、各種発電方式の建設、燃料の採掘、輸送、精製、運転、保守などの全てに対して二酸化炭素排出量を考慮した、各種電源別の二酸化炭素排出量(LCA評価)は、電力中央研究所の試算によると以下の様になります。
火力発電は、石炭・石油・天然ガスといった化石燃料を燃焼させるので、二酸化炭素の排出量が他方式に比べ大きな発電方式といえます。
火力発電の中では液化天然ガスを燃料とするLNG火力発電は比較的排出量が少ない発電方式です。
LCA評価でも原子力発電や再生可能エネルギーの水力発電、風力発電などは、非常に少ない排出量となっています。
【来週の準備】
来週には二つの記者発表を控えていますから、担当を決めて和歌山市内の関係箇所への説明に伺いました。ひとつは独立リーグに参加する予定の野球チーム「紀州レンジャーズ」発足についてで、もうひとつは「
コミュニティFMわかやま」の認可に関してのものです。「紀州レンジャーズ」の記者発表は平成19年12月3日。「コミュニティFMわかやま」の認可予定日も偶然一緒で平成19年12月3日となっています。
関係箇所を周っている最終地点で合流し、打ち合わせを今後の活動に関して兼ねて話し合いました。和歌山県も動きが出始めたので可能性を感じられるようになってきました。
昨日のフォルテワジマのプレオープンを初め「紀州レンジャーズ」と「コミュニティFMわかやま」など、やはり動きがあることで気持ちは高まり、確実に活性化に向かっている感覚と手応えがあります。しかしまだまだ仕掛けはありますから、和歌山県の明日は明るいものです。
紀州レンジャーズについては、平成19年12月3日、記者発表、来春に選手セレクション、一年間の練習を経て、平成21年4月発足の独立リーグに参画を目指します。
コミュニティFMわかやまについては、平成19年12月3日、総務省の認可。来年3月1日から試験放送開始、同年4月1日から本格放送を開始する予定です。
和歌山県での新しい動きによって楽しみが増えてきました。
【翔の会】
夜は和歌山東急インホテルにおいて「翔の会」が開催されたので参加してきました。この会は日本文化を楽しむ人達が集まる会で、能楽師の松井彬さん、俊介さんの親子を励ます会なのです。私も今年で5回目の参加となりますが、能を楽しめるようになってきました。松井彬さんによると、能を理解出来なくても大丈夫、理解することよりも感性で楽しむことが大切だと話してくれました。日本の文化ですから、この風土から日本人が楽しめない筈はありません。
そして能は伝統を大切にしながらも、新しい時代の空気を取り入れて改善させる必要があるとのことです。単に古いだけでは受け入れられませんから、時代に応じて変化させることで新たな伝統を生み出して行くのです。伝統とは継続されて来た古いものを基礎として、時代の要請に応じた新しい価値観を付加することだと考えます。「古い価値観を理解しろ」と言う考えがあるとすれば、その伝統を受け継ぐ人はいたとしても、受け取る人がいませんからやがて廃れてしまいます。文化を発信する人がいて、文化を楽しむ人がいて伝統は時代を超えて受け継がれていくのです。
芸能を鑑賞する人、楽しんでくれる人の存在が伝統を守ってくれます。