7月31日(火) 「高志会」
【コミュニティFM】
 コミュニティFM開局に向けて、今後の活動方針について協議を行いました。新潟県では、震災への対応にコミュニティFMが役立っているとも聞いています。災害はないに越したことはありませんが、可能な限り備えをしておくことは大切です。和歌山市での開局が待たれます。

【和楽】
 和楽の夏場以降の活動について協議を実施。以前から和歌山市で和楽を楽しむための活動を継続していますが、更に音楽文化を拡大するために演奏会を計画することにしています。

【参議院】
 参議院選挙結果についても話題になっています。小泉前総理の時に施行された衆議院郵政解散選挙の結果も凄まじかったのですが、今回の参議院選挙結果も同様に凄まじいものでした。世論の力を思い知らされました。私達の思いが世論を形成し、それに基づいた行動が世論となり社会を動かします。政権は強固なものであるかのように思っていますが、
私達の意思の力で変えることが可能だと気付いた人も多いのです。
 それ程一票の力は強いのですから、今後は候補者の資質を評価しての行為も大切です。
常に「世論>候補者の資質・経験」となるようでは、本当に役割を担ってくれる人を議会に送ることは出来なくなる恐れがあります。本来の評価は候補者の資質と政策であるべきですから、上手くバランスをとりたいところです。
 
【ライオンズクラブ】
 来月からの入会希望を二人の方からいただきました。お一人は社会奉仕に関心があり、今までも地域や神社の清掃活動になどを行っていますが、社会的責任を担いたいとの意思を持っていることから入会してくれることになりました。自らが代表を務めている事業も新しい企画を展開中で大変な時期ですが、地域で商売をさせてもらっている限りは、お世話になっているご恩を地域に還元することが大切だと考えておられます。
 もうお一人は和歌山県外から仕事の関係で和歌山市内に移り住んでいます。人的、地理的な不安がある中、苦労しながらも着実に歩んでいます。更に人間として幅を広げたいと考えてクラブに加入してくれることになりました。
新会員の承認は理事会の決定が必要ですから、次回の理事会で議案として取り上げてもらうことにしました。
 
【高志会】
 富士社会教育センター政治専科の卒業生で構成している高志会。事務局は東京にありますが、会は全国から参加した地方議員で構成していることから人的ネットワークを構築しています。宮崎県に関することで依頼された用件があり事務局と相談しました。今年は統一地方選があったことから連絡するのは久しぶりだったのですが、気持ち良く応対してくれました。会報にも統一地方選での当選についての記事を掲載してくれるなど、会員の動向を卒業後も追い続けてくれています。
 今年7月東京都内で同窓会が開催されましたが、私は不参加で皆さんと会えなかったのが残念ですが、それでもいざと言う時には助かります。同センターの政治専科は本年度も開講していて新しい地方議員が学んでいます。新しく御坊市議会議員に当選した方も入学しているように今後の会の活動が楽しみです。

【中国】
 日本と中国との関係について関係者と打ち合わせを行いました。お隣の大国とは民間同士では交流を深めています。ビジネスとしての両国は、もう疎遠になれない程の関係を築いている部分もあります。ただ中国の法律はわが国と相当異なるため、細心の注意が必要なのは当然のことですから、中国との友好関係構築に関しては引き続き協議を続けていくことを確認しました。
7月30日(月) 「お別れパーティ」
【反響】
 昨日の参議院選挙。凄まじいエネルギーでした。多くの方からこの国の行く末への期待感を伺いました。それはバランスを取れること。責任を担える権限は複数にしておいた方が危機管理に資すること、安全弁になることから、望ましいとの意見が大多数を占めました。日本に政権を担える政党が複数あることは、政策の良し悪しに応じて民意の受け皿となり権力に歯止めをかけることにつながるため、好ましいことだと考えます。
 
【トラブル】
 不運にもトラブルに遭遇した方がいます。私達の日常生活は何事もないように過ぎて行きますが、トラブルに遭遇すると生活は一変します。相手があれば尚更で、示談に至るまでの交渉、補償問題、公的機関への届出、社会的制裁など、通常であれば襲ってくることのない事象が毎日のように訪れます。大抵の人にとって初めてのことでもあり精神的負担は大きく、仕事に影響を及ぼすこともあります。
 そして孤独感。全ての人が自分を注目しているような気持ちになり、孤独感を味わうのです。そんな時に救ってくれるのは会話です。話を聞いてもらえる相手がいることは、何よりも嬉しくて頼りになるものです。
 幸いにもこの方が遭遇したトラブルは、あと少しの時間があれば解決出来そうです。もう山場を越えましたから、気持ちをしっかりと持って心からの笑顔を見たいものです。

【ライオンズ】
 社会奉仕に関心のある方と懇談、以前から関心を持ってくれていたライオンズクラブへの参加を決意してくれました。事業が軌道に乗ってきたこと、その得た果実を社会貢献で活用したいことなどが理由です。自分のことだけではなく地域社会に、そして世界のために貢献しようとする気持ちにライオンズクラブは応えてくれます。
 私達はチームの輪が拡がることを喜んでいます。

【苦労】
 苦労を苦労と思わないで、12年間頑張り続けたKさん。12年間のサクセスストーリーを描きました。今度は豊かさを皆さんに分け与え、世界の全ての人が豊かな暮らしが出来るように活動したいと豊富を語ってくれました。
 12年間の成果は地域の皆さんに還元するため、事務所を地域活動に開放しています。例えば社交ダンスのスタジオとして、祭りの情報拠点として、リラックスルームとして、そして研修場所として、地域の皆さんが利用している光景に出会いました。果実を仲間と地域の皆さんとで分かち合う、素晴らしい取り組みです。

 そして案内していただいた自宅。その姿に驚きました。家の中を案内してもらって、到達すべき具体的なイメージが沸きました。夢を具体化させた場所を訪れることで、そのエネルギーと夢の描き方、そしてイメージが定着します。次に続く者として学ぶべきところがあります。目標に到達するまでの期間。具体的な数字。チームでの企画の共有と具体的な活動方法。そして偶像の中に身を置いてイメージすること。夢の実現にはこれらが必要です。
 私達は誰でも現状に満足しないで、常に先を見据えた日常生活を送りたいものです。明日になると目標はまた一日分、確実に近づいてきます。到達地点を明確にすることで、毎日カウントダウンすることが出来るのです。
 到達までの活動期間が少なくなっていくと心は躍ります。そんな毎日が充実したものだと言えますし、躍動感に満ちた日々を過ごすことにつながるのです。

【お別れパーティ】
 イタリアからの留学生を受け入れていたKさん。明日の帰国を控えてKさん宅で関係者が集まってのお別れパーティにお招きいただき参加してきました。約一ヶ月、日本に滞在していたのですが、いよいよ最後の夜を迎えました。ホストファミリーに囲まれて「まいどおおきに。日本はとても好きな国です」と話してくれました。
 小さいけれども民間人同士の国際交流活動。言葉の壁はあっても、気持ちが通じ合うことが分かりました。
 今宵Kさん宅には東京からプロのカンツォーネ歌手をお招きして、パーティを盛り上げてくれました。明日帰国の途に着きますが、気持ちはイタリアを思い出すようにとの配慮からです。参加した約30人の私達も、魂の歌声に心を打たれました。
 イタリアに帰っても2007年、日本の夏を忘れないで下さい。19歳のイタリア人学生が大人になって再び日本に来る頃、日伊の架け橋がつながっている筈です。
7月29日(日) 「参議院投票日」
【参議院投票日】
 参議院議員選挙の投票日を迎えました。暑い夏の一日、変化が起きそうな予感もあります。それは、投票所に行ったのは午後2時20分頃でしたが、今まで最も多くの人が投票所に来ていたように感じたからです。しかし期日前投票は前回を上回っていたようですが、午後4時現在の投票率は前回を下回ったとも聞きました。一体、どのような結末になるのか予測はつきませんでしたが、夜になると事態は一変したようです。既存の壁のブロックが崩れるように音を立てて元の形がなくなったような感覚がありました。時代の節目とは、このようにダイナミックなこともあるのでしょうか。

 今回の選挙の争点は何点かありました。年金記録不整備の問題、恒久減税とも言われた定率減税の廃止、閣僚の不適切な発言による大臣や任命権者の資質に疑問を感じる問題、地方と都会の格差問題などが主なものです。
 いずれも私達に身近な問題ですが、そこに問題が噴出している現状に対して、今、声を上げなければ何時声を上げるのかとも言うべき事態だと思います。給与所得者にとって、平成19年6月の給料明細を見た瞬間のこと、或いは銀行へ行って生活費を引き出そうとした時の振込み額を見た瞬間のことは忘れられないのではないでしょうか。

 事前には地方への税源移譲のために市民税が上がりますが、その分所得税減税があるので、税額は変わらないと聞いていたのですが、実際の受取額や感覚は違うものでした。実際の差し引き額は、私は他の人の分を検証していないので分かりませんが、定率減税の廃止による税負担感は相当なものがあったと推測出来ます。100人の給与所得者がいれば100人全員が不満感、不信感を持ったのではないかと思います。また年金で生計を立てている人にとっては年金制度への不信感、つまり政府に対する不信感は相当なものですから、現役世代も年金世代にも不満が渦巻いていたように感じていました。

 つまりこの国で生活をしている多くの人が現在の政策に不満を感じているとすれば、それは是正する必要があると考えるべきです。今月、その意思表示の機会が与えられたのですから、現在の税制や年金制度のあり方を良しとしない方向に力が働くのは自然なことです。一票に力がないと思っていた私達ですが、今回のように不満から来る怒り、そして怒りから来た将来のあり方を考える機会、そして投票行為への流れ。自分の投票した結果が国全体のものとして示された感覚を有権者得ました。前回の総選挙、当時の小泉総理による郵政民営化を問う劇場型選挙での民意の反映と併せて、一票の力がこの国を動かすことを体感した有権者は、この感覚を忘れることはないでしょう。

 一票では何も動かないので投票に行っても無駄だと思っていた有権者は、実はそうではなかったことを実感している筈です。権力者にとっては、有権者に眠っていてもらいたいものでしょうが、この国の将来を自分達で決めた候補者に担ってもらうことが民主主義の姿であることを知った私達は、この後も決して後戻りすることはないでしょう。自分達の一票で国を動かせることを体感し、多くの人がその感覚を身に着けたのですから、これから日本の民主主義は欧米型に近づいていくような気がします。

 民意を感じることを忘れると、必ずその仕返しがあることが改めて知らされました。権力者は常に謙虚であること、それを忘れるようなら退場です。
 さて日本は中央集権国家として戦後発展してきましたから、官僚の力と能力は最高レベルにあります。さらに公務員には思想的に中立であり、無色透明が求められていますから、政権を誰が担うことになったとしても事務的に混乱することはありません。問題はリーダーです。同じ流れが続くと澱むこともありますから、流れを変えることは必要です。

【年金】
 社会保険労務士の方と懇談。和歌山市内でも社会保険庁だけでは皆さんからの問い合わせに対応しきれないため、社会保険労務士の皆さんが休日も応対するために相談所に詰め掛けています。そして相談所に来られない社会保険労務士の方は、自らの事務所に「無料相談」の張り紙を掲示して、皆さんからの問い合わせに応対しています。

 実際に応対している先生の話しを伺うと、年金受給者の皆さんの怒りは相当なもので、その憤りは収まっていないのです。相談の最初の30分は社会保険庁や政府の無責任さに対する怒りばかりで、自分の年金の相談はその後になっています。それ程の怒りに対して、正直に応えていない態度に不信感があり、そのことが支持出来ない理由につながっています。国の対応の悪さが、短期間で信頼回復不能な程の不信感になっているのです。

 社会保険労務士の皆さんは親切に話を聞いて、年金受給者の方が安心出来るようにアドバイスしていますが、国の機関に相談に行くと不親切で不満は残るそうで、その違いは一体何なのだろうと思います。本来、国の機関は年金への疑問に対しては親切、丁寧に応対すべきなのですが、有料での相談が基本の民間人が親切、丁寧な応対をしている現状があります。サービスレベルは民間が上で公的機関が下にあることを露呈しています。

【書道展】
 和歌山県書道会館で、学生の書道展が開催されています。優秀賞に入った生徒の作品が展示されていますが、熱心に仕上げた作品ばかりで微笑みたくなりました。小学生から高校生まで、年代に応じて上手になっているのが分かります。子どもは成長していくものだと、つくづく実感しました。大人も負けられないと思わせてくれました。まだまだ成長します。
7月28日(土) 「大会」
【大会】
 きんでん労働組合和歌山支部の定期大会が開催されました。代議員の皆さんは土曜日にも関らず全員出席で大会が成立しました。大会は今年で61回目ですから長い歴史が刻まれています。歴史を作ってきた先輩の皆さんの活動に心から敬意を表したいと思います。これからも新たな歴史を刻んでいくことだと思いますが、その歴史の中のページを与えてもらっていることに感謝する次第です。

 さて、今年も来賓として招いてもらって挨拶の機会をいただきました。挨拶の要旨は次のとおりです。

 おはようございます。本日は第61回定期大会のご盛会、真におめでとうございます。お休みにも関わりませずお集まりいただきました皆さん、本当にご苦労様です。また今年春の統一地方選におきましたは、皆さんからのご支援とご支持をいただき初当選させていただきましたこと、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 早速、初議会となった平成19年6月県議会においては、和歌山県にとって最も大きな課題のひとつである企業誘致の問題と産業創造についての二点を取り上げ、一般質問を行いました。雇用の創出と県内産業を創造することは、既に社会で働いている私達にとっても大きな問題です。雇用が増大し新しい産業が登場することで地域は活性化し、公益性の高い業態にも波及効果は多大なものがあります。

 和歌山県は他府県と比較して経済の回復状況は立ち遅れていると言われていますが、ここに来て明るい状況が現れ始めています。企業誘致用の県の工業団地には企業からの引き合いがあり、具体的に進出を検討してくれている企業もあるのです。年内には新しい動きがあり得るかも知れません。
 また和歌山市内にあるまとまった空き地やビルには複数の買いが入っています。少し前までは殆んど引き合いがなかったことを考えると、市内の経済状況は変化していることが分かります。サービス業や小売業などが空き地や空きビルに入ってくれることで、地域は元気になることは必至です。

 何も計画がない地域よりも開発計画や土地取引などの動きがある地域の方が、このまちで暮らす人や働く私達にとって魅力的なのは言うまでもありません。格差社会と言われ、また地域間格差や経営者層と労働者層の格差も拡大している中、和歌山県に企業や事業所が進出してくれることは、雇用創出や域内経済の活発化などの観点からは好ましいことであり、何としても企業誘致を成功させたいと思っています。これらの取り組みが私達の暮らしの安定と、安定した地域につながるものだと確信しています。

 新しく企業が進出してくれることや新しい雇用確保は、既に県内にある企業や組織にとっても利点がありますから、一緒に情報を共有しながら活動したいと思っています。
 今後とも、皆さんと一緒になって地域を元気にする活動を行えることを楽しみにしています。本日の大会が実りあるものになることをお祈りして、また今後の議会活動と地域活動においてご一緒させていただけることを心から感謝申し上げ、挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました。

【参議院選挙最終日】
 明日投票日となっている参議院選挙の選挙活動の最終日が今日です。JR和歌山駅前に行ってある候補者の最後の街頭演説を応援してきました。暑い中ですが、17日間の選挙戦を戦い抜いた候補者に拍手を贈りたいと思います。本当にお疲れ様でした。今回の選挙はまじめに暮らしをしている私達にとって、考えるべき問題点はたくさんありました。疑問点を解決する第一歩が投票行為です。不満があったり疑問があったりしても、投票につながらないと問題の解決には結びつきません。具体的な行為がないと現実は何も変わりませんから、行為がなかったのと同じです。

 一票でも多く獲得した人が当選し、私達の代表として議会で発言する権利が付与されます。一票差でも負けは負けですから、議会で発言する権利は与えられないのです。残念ながら負けた候補者に投票した人の思いは、議論の場である議会に伝わらないのです。一人の権利に意味がない訳がないのです。一人ひとりの権利には意味がありますから、その思いが積み重ねられると成果として形になります。思いが形になった時、確実に私達の未来は変わります。その時期は何時なのか、神のみぞ知るのではなくて、私達の意思こそが知っています。
7月27日(金) 「土地取引」
【土地取引】
 人口減少や土地供給の増加、和歌山市の将来への不安感などに伴い土地価格は低迷を続けていますが、一部の商業地では土地取引が活発化しています。今までは立地条件が良くても余り動きがなかったのですが、最近、動きが出始めています。

 土地取引の活発化は和歌山市のためには良いことだと認識していますが、問題もあります。バブル期の後遺症として、破綻した企業が所有していた土地に金融機関の抵当権が設定されているため、動きしにくいのです。つまり土地を処分した代金は債権者への返済に充当するなどの問題から賃貸契約は難しく、土地所有者が売買契約を希望する場合があります。まとまった土地を購入するための投資額は相当必要となりますが、サービス業や小売業の場合、出店も早い代わりに採算の見込みがないと分かった場合には撤退も素早く土地を購入することは稀で、売買契約に応じる可能性は低いのです。

 そのため土地取引が活発化していると言っても、広大地を動かすことは意外と難しいのです。和歌山市にとって有益なサービス業や小売業の進出に関して、進出してもらうための土地の手当てが問題となりそうです。
 
【私学助成金】
 高等学校の私学助成金に関して意見交換を行いました。私学助成金に関しては賛否があると思いますが、和歌山県内でも私立高校への進学を希望する生徒が増加していることから、今一度考えてみる必要があります。この問題に関して意見をいただく機会が増えています。和歌山県教育委員会では公立高校を所管していますが、私立高校は教育委員会ではなく所管する県の課があります。ここで私学助成金の施策を施しています。

 和歌山県の場合は次のようなものです。
 平成19年度に高校3年生の生徒を対象とした施策は、平成19年度の市町村税の課税の基礎となる課税総所得金額が400万円以下である家庭となります。課税総所得と総所得は異なり、課税総所得金額が年間400万円となるのは、会社員の場合約840万円となります。この対象となる家庭の子どもが私立高校に進学した場合で、申請を行い認定されると最大年間20,000円の授業料が軽減されます。

 また平成19年度に高校1年生と2年生の生徒の場合、平成19年度の市町村民税、県民税の所得割が非課税世帯の家庭が対象となります。
 この対象となる家庭の子どもが私立高校に進学した場合で、申請を行い認定されると最大年間110,000円の授業料が軽減されます。
 このように私立高校に進学した生徒に対して授業料を軽減するための補助制度が和歌山県にはあります。

 また平成19年度から国の施策も適用されています。生活保護世帯が対象ですが、私立高校の授業料の補助金額と同額を県がマッチングさせる制度です。最大の補助金額は30万円となっていますが、その場合私立高校の補助金画15万円、県が15万円を補助することになります。和歌山県内には私立高校が7校存在していますが、その全てが補助制度の対象校となります。

 このように対象となる世帯の幅は狭められていますが、平成19年度から対象となる家庭に対しての補助金は増加させています。上述のとおり補助金は、前年度までの20,000円から平成19年度は110,000万円に増加していますし、国の補助制度も成立し、県が窓口となって運用させています。

 方向性としては良い方向に向いていると考えています。私立高校に進学したいけれども家庭事情により断念することがないように、私立高校進学希望者への助成措置があるのです。入り口の平等化を図るためには必要な制度であると考えます。但し、和歌山県の場合、私立高校が設立されてからの期間は比較的日が浅いので、私立高校の歴史が長い府県と比較した場合の制度について調査を行いたいと考えています。

【告別式】
 昼間は告別式に参列させていただきました。昨夜遅くに訃報の連絡を受け驚きましたが、都合をつけ参列しました。知人の肉親の葬儀に参列するのは寂しいものです。いつも元気な姿に接していたいと思うのですが、世の宿命、生ある限り全力を尽くしたいと思うばかりです。心からご冥福をお祈りいたします。

【営業力】
 和歌山市内でもサービス業の比率が高まっていることから、商品を売り出すための営業力の強化が企業や事業所の課題となっています。ところが、営業力は画一的なものではなく、個人の性格により営業のやり方は様々で決まった形式はありません。そこが難しいのですが、基本は営業力のある先輩から実践を通じて学ぶことが近道です。優れた先輩であれば後輩を一緒の車に乗せて営業に連れて行ってくれます。それは方法を盗まれても、自分のスタイルを確立しているため問題はないからです。優れた後輩は先輩の営業スタイルを全て真似るのではなく、先輩のスタイルの中から自分に合ったものを取り入れ、自分オリジナルのスタイルを確立していくことになります。

 最初の試練は三ヶ月です。このスタート期間が大切で、学びと実践を通じて自分スタイルを確立させていきます。一気にAクラスに上り詰めて実績を上げていく、その繰り返しとなります。
 今日の成果と明日の情報。営業力を高めるための秘訣です。成果を挙げるのと同時に次の成果に結びつく情報を、今日のうちに仕入れておくことの重要性を謳ったものです。営業経験1年の人に対して厳しくも示唆に富んだ指導も行っていました。
7月26日(木) 「農業電化」
【農業電化】
 農業電化協会近畿支部主催の「農業電化コンクール」受賞者の表彰伝達式があり出席いたしました。この中で農林水産省局長表彰を受けたのが、和歌山県の農事組合法人「アリス」さんです。アリスは平成7年に兼業農家の女性7名で起業した法人で、主にレタスの水耕栽培を行っています。過日、私も施設見学を行いましたが、農業と言うよりは生産工場と言ったほうがピッタリです。野菜工場的な施設は和歌山県で第一号となったもので、現在も見学者が後を立ちません。来週も姫路から見学者を受け入れする予定があるなど、今も先端的な農業電化と水耕栽培を行っています。出荷の中心は95%がレタスで、大半が契約栽培となっていて経営の安定につながっています。栽培したレタスはすべて納品先が決まっていることから安心して生産出来ることから、品質を重視して安全、安心のレタスを直接、ホテルや有飲食店、スーパーなどに出荷しています。経営の安定と地産池消の推進にも貢献しています。

 農業と言うよりもアグリと表現した方が適切な感じがする農業法人の経営を元気な女性たちが行っています。他府県の素晴らしい候補者もいる中で、表彰を受けたアリスの小林さんからは自信が感じられました。
 和歌山県にとっても嬉しい表彰伝達式になりました。

【企業誘致】
 時間を見つけて企業誘致活動を行っています。何とか成果を出したいと現在の主力活動として位置付け和歌山市内での活動は元より、大阪府下にも協議のため出向いています。本日は大阪市内で協議を行いました。

 企業が進出するため絶対条件は、まとまった敷地は当然として、工場予定地と幹線道路を結ぶアクセス道路と工業用水の問題があります。迎える側の府県としてはこれらのハードの条件を整えるのは当然のこととして、ソフト面の充実も条件としては不可欠です。

 例えば教育問題。工場予定地の近くに公立、私立の小学校と中学校があること、そして公立、私立の高等学校も近接していることは大切な問題です。子供の教育は保護者にとって重要な問題で、教育内容、教育レベルなどが本音レベルでの関心事です。それを示す一例を示すと、小学校入学前の子どもがいる家庭であれば、家族帯同で地方都市であっても赴任しますが、小学校の子どもがいる家庭では夫は単身赴任となります。ですから子どもは入学した小学校に通学を続け奥さんが家庭を守る選択を行います。それ程、子どもの教育は大切なのです。

 そう言えば、有名小学校や中学校、高校の通学圏内にある土地は比較的坪単価が高くなっています。教育環境が土地価格にも影響していることは現在の家庭が教育を重視していることが分かります。企業にとって従業員は財産ですから、従業員が望む家庭環境を築くこと、そして働きやすい住環境を築くことを重視しています。そのため、地方都市に工場を立地する場合は、周辺の教育環境や病院施設などを重視することになります。府県の教育レベルもカウントされるのは言うまでもありません。

 また一度都会で就職した若い人たちの中で、地方都市への転勤を拒否する人も現れています。企業にとっては従業員の要求は無視出来ないものですから、移転先のまちがどこになるのか、とても重要な問題です。ですから企業は、そのまちの教育レベル、医療レベル、文化度などの調査して最終的に結論を出すことになります。

 ソフト面でも誘致する県のレベルを計られますから、まちにとって教育や文化、医療機関の充実などがどれだけ大切なことかが分かります。併せて教育水準が高いまちに工場移転を行うと従業員確保も容易となることから優位性を保てます。
 企業誘致ではハード面とソフト面でまちの実力が試されますから、現在の首長の熱意、そして今までどれだけ熱心にまちづくりを行ってきたかが勝負の鍵を握ります。

 さて和歌山県の実力はどの程度なのか、今までの活動において各企業からの評価をたくさん伺っています。ここで公表することはしませんが、まだまだ、まちとして力をつける必要がありそうです。

【講評】
 先に行った県政報告会について、参加してくれた方から意見をいただいています。今日もお二人から意見を伺いました。「和歌山県の課題を分かりやすく説明してくれたので、理解しやすかった」また「議員からの報告は初めて聞きました。今まで選挙の時以外に報告会を実施してくれる人はいませんでした」などの意見を聞かせてくれました。「是非とも第二回を実施して下さいね」と話を締めてくれました。有り難いご意見です。今後とも皆さんとの接点を持ちたいと考えています。

【ライオンズ例会】
 毎年夏の恒例行事となっているライオンズクラブの家族例会が開催されました。会員の家族を招いての例会は夏と年末の年二回ですから、会員相互の親睦を図る上で大切な機会です。私も家族で参加して皆さんと一緒の時間を楽しみました。
7月25日(水) 「中心市街地活性化基本計画」
【中心市街地活性化基本計画】
 中心市街地活性化基本計画に関して進捗状況を確認しました。この計画は既に完成し、国に対して提出していますが、内容が精査されていて認定を受けるまでもう少し時間を要する見込みです。ただ大筋了承を受けているようなので、夏の終わりには何とかなりそうです。

 さてこの基本計画の認定を受けた後は、5年を目途に実現させる推進力を持たせることになります。そして認定を受けてから5年は毎年進捗状況の管理を行うと共に、新しい計画があれば計画に組み入れるなどの見直しを図っていきます。この計画が進展すれば、この地域に参画する民間企業も出てくることも予想されます。

 私も市議会時代に中心市街地活性化基本計画に関する一般質問を行っています。中心市街地を活性化させるための計画を立て、国の施策に基づく支援方策は積極的に取り入れてテコ入れを図ることが大切で、市にはその役割を果たして欲しいと提案しています。何故なら、この計画を策定するためには実行力のある民間企業の参画が不可欠で、最初に事業計画の名乗りを挙げた勇気ある企業に対して国の施策に基づく支援を行うことで、続く民間投資を呼び込めるからです。

 そのため最初に名乗りを挙げてくれた企業が孤立しないように、市は支援体制と続く企業の進出について積極的に働きかけるべきだとも提言しました。仮に先発した民間企業を孤立させる、或いは批判の対象になる様な事態になれば、後に企業は続いてくれないからです。この警告も発したのですが、現状を見ると危惧した通りになっている感があります。

 基本計画の認定を受けられたなら、補助金に関する批判は消えると思いますが、何とも後味が悪いところです。きれいにスムーズに計画のスタートを切りたいところですが、少し推進力が低下しているような状態です。残念ですが、今後の進展に期待しています。

【活性化打ち合わせ】
 和歌山市を活性化させるための打ち合わせを行いました。商業施設の誘致や観光客のインバウンドについて、そして健康産業の進展を図る取り組みなど、打ち合わせは多岐に亘りました。活力溢れる企画と話し合いでは、暑くても元気が溢れ出させてくれる力があります。全ての第一段階の目標を2年以内と定めて取り組みを始めています。

【企業誘致】
 何としても和歌山県に基幹産業となり得る企業を誘致したいと考え、議会終了後も活動を強化しているところです。本日も県外からお客さんを迎えて企業誘致に関する条件整備などの打ち合わせを行いました。
 和歌山県が企業誘致で不利な点は、一般的ですが都市部と連結している道路事情の悪さ、工業用地の水の問題などが挙げられます。利点は広大な用地の確保が比較的容易であること、港湾があること、そして関西の商圏が近いことなどがあります。

 後は県の姿勢の問題です。本気で来て欲しいと考えているのか、そのために県が道路やインフラの整備に着手する姿勢があるのかなどが、その指標となります。企業が進出する、または移転するのは命懸けですから、受け入れる側も全力で応えるべきで、本気度が測られています。
 熱は相手に伝導することを再認識させられました。

【シャンソン】
 和歌山巴里祭に関する懇談。今年の公演も無事終えましたが、福祉団体などに寄贈するための資金を捻出する方策について話し合いが続けられています。チャリティですが、収益に応じて寄付するのではなく、社会貢献の一環としてマッチングさせることも検討中です。それにしても会員の皆さんの頑張りには頭が下がります。

【集会】
 夜は集会に出席。何とも熱の入った会に仕上がっています。格差社会、希望のない社会などの形容がある現代ですが、その社会に夢を与えるのが政治です。政治は社会をリードするだけではなく、社会に希望を持たせる役割も担っています。正規雇用が難しい社会や働いても収入が増えない社会には希望が見えませんから、若い世代のためにも改善を図る必要を感じています。また安心して暮らせるよう高齢世帯にも安全な社会保障を供与する必要があります。

 これらに不足を感じている人がいるのも事実です。一人が思うことは数人も思っています。そして社会も感じている筈です。その思いを実現させるための行動が求められています。新しい扉を開くのは冒険が始まる時代を切り拓けるタイプの人です。
7月24日(火) 「報告会」
【友愛会議】
 友愛会議の幹事会があり、私からは平成19年6月県議会の結果報告を行いました。初めての県議会での感想や大滝ダムの負担金追加などの重要事項について報告を実施。次回の会合と総会についての日程調整も合わせて行いました。

【防災活動】
 和歌山県内の民間でヘリコプターによる救援活動を実施している団体があります。かつては阪神淡路大震災への救助や物資搬送などで活躍しました。和歌山県は東南海・南海地震の危険性が指摘されているだけに、民間の救助団体の存在は心強い限りです。ヘリコプターは二年前に物資搬送も可能なように大型のものに取替え、現在は新しいヘリポートを探しているところです。今後の活動を見守りたいところです。

【報告会】 
 約20人の皆さんに県議会報告会を行いました。皆さんに熱心に聞いていただき、今後とも情報の連携を図りながら共に活動を行いたいと思います。
 報告会の主旨は次のとおりです。

 皆さんのお陰で県議会に送り出していただきましたこと深く感謝いたします。先の6月、初めての県議会では早速、登壇させていただき一般質問を行いました。取り上げたのは企業誘致と産業創出の問題です。この二つは当選させていただいて以降、皆さんからお聞きした中で重要と思われる課題です。議会以降、企業誘致活動に関しては継続して取り組みを続けているところです。

 さて現在、参議院選挙が行われていますが、何となく関心が低く、政治や選挙は私達の生活に関係がないように思っているのではないでしょうか。ところが政治も選挙も私達の生活、そして将来の生活に直結しているのです。地方議会も同じで、私達の生活と全く関係のないところで議論されているのではなく、私達の生活そのものを議論しているのです。

 今日のように、皆さんに議会報告をさせていただき新たに意見を頂戴します。皆さんとの意見交換の中から、新しい課題を発見、認識し、次の議会につなげていくのです。
 つまり皆さんとからいただく意見や疑問、課題などを議員は自分の中で消化し、時には他都市の事例やデータと結びつけてまとめます。問題の大きさに応じて、一般質問で取り上げるのか委員会で質すのか、あるいは事務局との調整で済ませるのか、仕分けることになります。
 このように議員だけの思いつきや好みだけで議会に臨むのではないのです。もしそのような状態で議会に臨むとすると、薄っぺら論調になり、そして私達の生活の問題の裏付けがないことになりますから、結果も導くことは出来なくなります。
 堂々と県議会で発言出来るのは、皆さんからの問題提起と言う裏付けがあるからなのです。有権者の皆さんを初めとする地域社会の皆さんが不満足に感じていること、地域のことで疑問に思っていることなどを言葉にして表現し、議会と言う公式に議論をする場に持ち込むことが議員の役割です。

 このように議員の活動は皆さんの意見そして生活と直結しているもので、表現を変えれば結びついていなければ議会活動を行うことは難しいのです。ですから私は皆さんへの報告会、そして意見交換の機会を大切にしたいと考えています。
 今日の機会も大切な場ですから、大切な初議会の報告をさせてもらっています。今回は和歌山県の根幹に関わる質疑について説明をさせてもらいましたが、今後は福祉や教育問題などに関しても皆さんからの意見を頂戴したいと思います。それらを基にして議会活動に臨みますので、そう認識していただけたら幸いです。

 このように議会とは議員活動とは、別世界で議論される場でもなく、何も堅苦しいものではないのです。身近な問題を皆さんの代弁者として議会に持ち込むことが議員の役割のひとつです。

 地方の行政機関の役割は、地域の皆さんに対して法律や地域の取り決めを公平、公正に適用することで地域の秩序を守り、健全に地域を発展させることです。そのため基本的には、法律の範囲内の大きな枠組みを実務レベルに落とし込み、大きな流れを維持しながら粛々と進めていくことにあります。個別の案件を都度、拾い上げる余地は少ないのが現状です。それは公平、公正の観点から、そして地域の仕組みを維持していくためには当然のことであり、仕方ないことなのです。それが行政機関に対する信頼につながるものですし、崩してはいけない基本線です。議員の活動は、行政機関が拾い上げられない声を届け、決められた枠組みの枠を少しでも広げることにあります。枠組みの中だけで議論していても発展性はありませんから、法律や現在の運行を解釈することで、皆さんの考えや現実の生活に即したものに近づけるようにします。それが大切な役割だと考えています。

 もしこのような枠に収まらない案件が数多くなると、地域の枠組みを変える必要が生じます。つまり積み重なる事例は新しいスタンダードとなり、地方の場合は条例として、国レベルの場合は法律として制定、または改正されていきます。
 地方の場合は、実態に即して適用の解釈を広げることが多いと思いますが、それも皆さんとの交流があるからこそ、意見を頂戴し新しい解釈に結びつくことになる訳です。

 引き続きまして、議会活動を基本として地域活動に取り組んで生きますので、ご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。本日は皆さんから貴重な時間をいただき、
 本当にありがとうございました。

【意見交換】
 Nさんと意見交換会を実施。先の藤原議員との交流会に参加してくれた時、県議会のことを聞きたいと依頼があり、今日に設定していたものです。話の内容は先の6月県議会のこと、そして現在の活動について説明を加えました。実は先の6月県議会の一般質問も傍聴してくれたのですが、議会に行ったのは初めての経験だったと伺いました。議会活動や地方の政治に関心を持ってくれることは大切なことだと嬉しく思っています。今後とも集会の機会があれば誘って下さいと意見をいただき、意見交換を終えました。

 ここでも要望を受けたのは、和歌山県内のリフォーム市場は冷え込んでいるので、経済対策を講じて欲しいと言うものでした。経済対策、頑張ります。

【展開】
 健康と豊かさを皆さんに提供することを目的とした活動を行っている方がいます。懇談の機会を得ましたが、とても躍動感があり元気付けられます。新しい事業展開をするために新しい事務所に移り、現在整備中でした。
 本日は次の展開に向けた取り組みについて意見交換を行いました。人が健康になる、そして地域が元気になる取り組みには参画していく所存です。ここの社長の言葉です。「50歳までは人に夢を与えることに尽くしてきました。50歳を超えたので、今後は家族と人に健康を与えたるために尽くしたいと思っています」。
7月23日(月) 「福祉施策」
【挨拶】
 午前8時から研修会に出発する皆さんを見送りのため、出発地に出掛けました。地域活性化と安全対策の勉強をするために集まった皆さんに対して、挨拶をさせていただきました。挨拶の要旨は、皆さんとの懇談の中で出された意見を元に、先の県議会では企業誘致と産業創出に関する一般質問を行ったところです。若い人と社会経験の豊かな人の働く場所を作り出すことが和歌山県にとって最も大きな課題のひとつです。経済的豊かさがあってこそ余裕が生まれ、福祉や教育、そして文化活動につながるからです。

 これからも皆さんとの意見交換を行いながら議会活動、地域活動を行いたいと考えています。引き続いて皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。

【選挙について】
 全国的には景気回復から企業活動が活発で、それに呼応して所得の上昇もある状況だと聞くことがあります。しかし和歌山県においては、まず経済活動の基盤を強化することから全ては始まります。それは和歌山県内の県民年間取得は約260万円とされています。全国の所得水準と比較すると、残念ながら低位に位置しています。ですから豊かさを実感していない方が本当に多いと感じています。

 今年6月の給与明細を見て驚いたり、手取額を確認した人で、受取額が格段に低くなった人は、怒りを感じる人がとても多く、それ以上になると怒りを通り越して諦めの心境になっているようです。それは経済的なゆとりが少ないところに、税金を初めとする差し引き額が増大し、政府に対してもはや信頼をなくしていることが諦めにつながっているようです。怒りは投票に反映されますが、諦めは投票に反映されないのです。

 またしても真の国民の意見が反映されない投票率になりそうな雲行きです。果たしてこのような世論形成で良いのか疑問を感じるところです。国民を諦めさせない、出来れば怒りか賛同かの民意を問うような選挙戦になって欲しいのですが・・。

 経済基盤が脆弱である地域の弱さが、選挙戦が盛り上がらない理由のひとつだと感じています。厳しい状況下において人は、選挙よりもまず生活基盤を確立させることを優先させるのは当然のことです。投票率を上げるためのスタートラインにも立てない状況があるとすれば、まず生活の安定、教育環境、子どもの働く場所の確保、そして福祉施策へと続く道筋の最初のところから始めるべきです。

 鶏が先か卵が先か。和歌山県の場合、次の次世を担う卵を産むために今、食べられる状況を作るべきですから、絶対的に鶏が先なのです。卵はまだ存在しないのです。

【福祉施策】
 経済施策の記述が多いのですが、高齢化社会に突入しているわが県においては福祉施策の重要性は言うまでもありません。福祉に行くための前段として経済対策の必要性を述べているのです。
 市において福祉について話し合いを行いました。今日は難病と戦っている方についての支援方法について協議しました。介護や障害者対策は、不足しているとは言え国策はありますが、難病の人に対する支援策で病状に合致した支援策は少ないのです。難病で内疾患の人は症状が表に現れないので病状を固定出来ないため、どうしても軽く思われる傾向にあるような気がします。

 しかし内疾患の方で歩けない程、勿論、外出できない程に苦しんでいる方がいますが、上肢下肢不自由との認定を受けるのは厳しいものがあるようです。障害者手帳を受けられるとしても障害者手当ての支給にまで至らない場合もあり、難病の人は勿論、それを支える家族の生活にも影響を及ぼしている事例もあります。
 制度の狭間とも言える空間にいる難病の方の支援について考えさせられました。市にとっても難病の人の支援について、考えてくれる機会になったと思っています。

【飲食関係者】
 飲食関係協会の皆さんと意見交換会。県内の飲食関係者の方々に、何か利点をもたらすようなしくみが出来ないものか協議しました。県内の飲食関係協会への加入者は、最盛期には約5,000人以上いたのですか、現在は約1,500人にまで落ち込んでいます。要因は明らかではありませんが、廃業している方が大勢いること、協会に加入しても情報や利点が少ないことなどが考えられます。県内の方が経営している飲食店は、地元の素材を活用した料理をお客さんに提供してくれますから、後継者も含めて長く継続して欲しいと思います。ただ今のままでは、収益の向上を見込みにくいことや後継者がいないことなどから、次第に先細りとなりそうです。
 中小の飲食店を支えている協会ですから、更に業界をリードして欲しいところで、そのための施策構築に関しては最大限の支援を行いたいと考えています。

【挨拶】
 お世話になっている会社、団体への挨拶を行いました。お会いした皆さんは夏の暑さにも負けないで、大いに元気で活動していました。そして全ての皆さんが歓迎してくれたことに深く感謝しています。
7月22日(日) 「草むしり」
【草むしり】
 季節は夏。知らないうちに雑草が背の高さよりも高く茂っていました。2mもあるような雑草群落はもう壮観と言う言葉が当てはまる位で、このままどこまで伸びるのか見てみたい気もしたのですが、余りにも見通しが悪くなってしまい刈り取りました。
 草むしりは実は重労働で、全身汗だくになります。ここでの発見はありました。まだ小さいバッタやコオロギ、てんとう虫や蜘蛛などがたくさん見られました。知らぬ間に寸分の違いもなく小さい命が誕生していたのです。いつの夏も変わることなく繰り返されている命の営みです。生命の息吹が感じられる季節。人もまた躍動する季節です。

【夢をつかむ言葉】
  2007年シーズンも好調なシアトル・マリナーズのイチロー選手。冊子「夢をつかむ言葉」は親子で読み解くイチロー選手の言葉を紹介してくれています。

「僕は僕の能力を知っていますから、いくらでも先はあるんですよ。人の数字を目標としているときというのは、自分の限界より遥か手前を目指している可能性がありますけど、自分の数字を目指すというのは、常に限界への挑戦です」

 確かに、自分の目標を他人の記したものにすると明確なものになる反面、そこが到達地点になる恐れがあります。実力がつくまでは先行する他人を目標にしたら、目指すべきところが明らかになりますが、一定のところまで来ると、人生で勝負する相手は他人ではなく自分の限界に変更すべきです。

 何処までたどり着けるのか、どこまで行けるのか、それを楽しみにしているのは自分なのですから、壁を作らないで限界を目指したいものです。限界を目差す旅は、それだけで幸せとも言えます。限界を目指す旅、それは目指すべき目標があることを意味していますから、自分で見つけた目標があればそれを追い続けたいものです。
 
「自分にとって、満足できるための基準は少なくともだれかに勝ったときではない。自分が定めたものを達成したときに出てくるものです」

 他人の言葉や評価は気になりますし、それによって行動を左右される場合や制約を受ける場合も少なくありません。
 控え目にしていると、「もっと前に出ないと駄目だ」と言われますし、少し前に出ると「あいつは目立つことが好きで良くない。もっと控えるべきだ」と言われます。
 或いは県の発展を考えて議会活動をしたり関係者との協議や企画を行っていると「挨拶に来ないのは問題だ」と言われますし、挨拶回りをしていると「議会活動を疎かにしている」と言われます。

 人が何かの行動をすると、それに対して表と裏の捉え方があります。そして行動を評価してくれる人と批判する人が現れます。そして何故か、批判の声はきつく伝わってくるものです。
 周囲の評判や批判を気にしないで行動をしたいところですが、中々気持ちはそうなりません。しかし、自分の決めたものにだけ全力を傾注したいところです。必要以上に他人の言葉を気にしないで。自分が達成したい目標に向けて挑戦を続けたいものです。
 この難しいことに挑戦するための秘訣を、ここでは次のように紹介してくれています。

・無駄だと思えることに気持ちを込めて持続させる。
・成果の見えないことを黙々とこなす。
・自分が決めた目標をひたすら実行し続ける。

 自分が満足するための取り組みは、派手なものではなくてすべて地味な事柄です。結果を出すためには地味なことを継続すること以外に方法がないのです。例え華やかに見えるような結果の裏にも、地道な努力の継続と目標を見失わない気持ちが大切なのです。
7月21日(土) 「退院」
【タネダミキオ】
 あるマスコミ関係者から本をお借りしました。「タネダミキオでございます」と言う選挙に関するもので、実在する若手市議会議員が登場しています。
 一人が友田景柏原市議会議員で、出馬した理由を「自分の街に投票したい人がいなかったから」で、「議員は国民の代表なんて真っ赤なウソです。選挙に行った人たちの代表です。だから選挙に行かない人は議員から無視されてしまっています」と話しています。

 これは直接無視されているのではなくて、施策で無視されていることを意味しています。投票に行かなかった人は政治に関心がないか、諦めているのか分かりませんが、投票に行くような政治に関心があり関わりを持っている人の意見が議員を通じて、議会で話し合われるからです。投票に行かない政治に関心のない人の意見が無視されるのは、間接民主主義では仕方のないことです。議員にならないと直接議会で意見を述べる機会を持つことが出来ない訳ですから、投票行為で関わりを持って欲しいところです。つまり有権者が政治に関心を持つことで確実にそのまちは変わります。何故なら、従来、投票に行ったことがない人が自分の意思で投票し、その選んだ候補者が当選することで、今までの議員を押し出すことが可能となるからです。

 直接その議員を知らなくても、政策ではなく、例え姿かたちや直感に基づいたとしても自分が選んだ議員ですから何か相通じるものがあると思います。まったく知らない政治家に任せるのではなく、自分の投票で自分が思う人を選ぶこと、それを何人、何十人と現れることでまちは変わるのです。
 議員は投票してくれた結果で選ばれるものですから、私達の意思に基づく投票により選ばれた議員が多くなれば、まちに変化が起きるのは当然のことなのです。投票率が低いまちは変化が乏しく、従来のものを踏襲するような気がします。結果を気にして私達のまちを動かしたいものです。

 もう一人登場するのが今村岳司西宮市議会議員です。立候補の覚悟に関して、「自分の人生を政治にささげるつもりがあるか。まちの未来を背負うつもりがあるか。ということです」そして議員の仕事は、「政治とまちの歴史に対して役割を担うという、とても誇らしいことに自分の人生を使うことができるからです」としています。
 これらの都市では覚悟を持った若い人が政治家として登場しています。言えることは、これらのまちはこれから変わることは確実だと言うことです。

【退院】
 左目奥で腫瘍が見つかり、その治療のため今年5月から入院していた友人が退院しました。本当にうれしい出来事です。
 目の奥の腫瘍を治すための抗癌治療は本当に苦しいものだったようです。鼻に管を通して目の奥にまで届かせます。放射線を浴びるため、鼻毛がなくなってしまうのです。鼻毛の役割などを意識することはありませんが、それがなくなると埃を吸い込むなどして鼻の内側が爛れてくるのです。また鼻水が垂れてくるなど、あった時には気づかなかった有り難さを感じるようです。
 人は皆、健康な時は健康の有り難さに気づかないものです。失いかけた時にその存在に気が付きます。失う前であれば何度でも取り返しがつきますから、その度に立ち上がりたいものです。

【動物園】
 和歌山市内で仕事をしている北海道出身の方が言いました。出身が旭川なので旭山動物園に行くことがありますが、「最近、旭山動物園で和歌山市在住の方と会うことが多い」と話してくれました。勿論、旭山動物園が有名なのは今では誰でも知っているのですが、和歌山市からも見学に行っている人が数多くいることを初めて聞きました。

 その方が言うには「和歌山県にも良い動物園がありますよ。白浜のアドベンチャーワールドには、パンダとコアラがいますし、うまくアピールすれば全国からもっと人を集められると思いますよ」とのこと。確かに、パンダとコアラがいる動物園は、あまり聞いたことがありません。

 それと和歌山城にある動物園。お城の中にある動物園も珍しいと思います。小学校や近くの幼稚園の子ども達は遠足などで訪れていますが、それほど集客出来ていないようなのは残念です。街中にある小さな動物園、これも売り物です。

 県外から来た人が言うからには魅力がある筈、早速現地に行ってきました。小さいながらも、子どもと一緒、または家族連れであれば、ゆったりと楽しめる空間であると認識出来ました。以外と家族連れが多く、動物たちを写生している人もいました。

 駐車場から動物園に入ると、熊が出迎えてくれ鳥類や猿などに会うことが出来ます。今日は孔雀が羽を広げて見学者を楽しませてくれました。
 街中にある動物園。言葉通りに、子どもに帰れるようなゆったりと流れる空間でした。
7月20日(金) 「研修会」
【研修会】
 三菱重工神戸造船所の見学研修会を行いました。言うまでもなく同工場は、造船を初め原子力発電関連、宇宙機器などの製品を製造しています。原子力技術は地球環境問題の鍵を握っていますし、新潟地震での原子力発電所の安全性に関する議論を深めるためにも有効な視察になったと自負しています。

 研修会にはエネルギー問題に関心の高い30人の方が参加してくれ、一緒にわが国の原子力技術とエネルギー問題、環境問題そして安全性に関して学びました。
 神戸造船所では現在、原子力発電所の蒸気発生器の製作が行われていました。と言っても、国内向けではなく外国への輸出用です。国内での原子力発電所立地は進展していないため、もっぱら海外向けの関連製品を製造しています。特にヨーロッパからの受注が多いのは、蒸気発生器の取替えによるものです。電力需要に対応するため大容量のものに取替えているようで、自国だけではなく地球環境問題を考えた時、原子力発電の有効性の見直しが図られていると聞きました。

 巨大技術の技術力を維持、向上させるためには、技術者の出番が必要です。常に開発や製造に接していないと、忽ち技術力は低下してしまいます。日本の技術水準は、世界有数のもので誇れるものですから、海外向けの取り扱いをしていることは心強いものです。

 それを示すものとして、同工場の平成17年度の生産高比率は、原子力58%、船舶・海洋20%、機械・宇宙22%と、既に原子力技術が主力事業となっています。
 東京電力の今夏の供給予備率は約200万kWで算定していたと聞いています。そして柏崎刈羽原子力発電所の発電出力は1号機から7号機までの合計が約800万kWですから、今夏停止することから、差し引きするとマイナスとなります。800万kWを全て稼動するとは見込んでいない筈ですが、それでも半分を稼動する計画として計上しているとしても、マイナス200万kWになります。

 参考までに、電力の供給予備率とは、供給量に対する供給と需要の差の割合を意味するもので、真夏で最も電気が使用されると予想される日(数字)の供給予備率を保ち夏場の電力需要に備えています。電力使用がピークに達する時に合わせて発電所の稼動を計画しているのです。

 さて今夏は猛暑が予想されている中、供給予備率が低下しますから、確実に東京電力管内の夏の電力需給は逼迫すると言えます。他電力からの融通で賄うことになりますが、関東の周波数50ヘルツと関西の周波数60ヘルツと周波数が異なりますから、大容量の融通電力は難しいところです。周波数の変換施設では100万kWまでが処理出来ますが、それ以上は難しく、西日本から関東への融通電力は100万kWが限界となります。周波数の同じ東北電力などに頼ることになりますが、それだけに関東の夏の電力需給が心配です。

 東京電力管内では、夏場は気温が1度変動するだけで約160万kWも使用量が変動すると予測されています。暑い夏になれば東京電力の今夏の供給予備率は簡単に吹っ飛びますから、首都圏停電の可能性もなくはありません。勿論、この事態を避けるための手段を東京電力では講じていると思いますが、他電力からの支援も最大限行われる筈です。非常時には、競争だけではなく協調が必要なことが分かる事例です。

 さて、今では原子力発電の電気の比率は40%程度だと思います。原子力発電は、大容量発電が可能で、ウラン燃料の確保が安定していること、地球環境保全の観点からも、ベース電源として欠かせないものです。
 そのベース部分が戦力として見込めないとなると電力供給は危機的状況を迎えることになります。供給予備率を保ち安定した供給を行うためには、他電力からの融通と、例えば遊休火力を運転することなどで対応することになると思いますが、地球環境問題の視点からすると化石燃料を今以上に燃焼させることは好ましくありません。

 原子力問題がクローズアップされている中、エネルギー問題と地球環境問題を合わせて、私達の暮らしと経済活動について考えてみたいところです。
 研修会を終え、帰路、和歌山市の現状について皆さんに説明させて頂きました。特に今話題となっている「旧丸正ビル再生への6億円の補助金について」「和歌山市はつぶれるのかつぶれないのか」の二つのテーマについて説明させていただきました。

 聞いてくれた方から「とても分かり易い説明でした。重要なテーマを簡単にやさしい言葉で話してくれたので、とても理解が出来ました」「有権者が地方自治を選んでいることに気づきました。文句を言う前に行動ですね。ただ一度選択してしまうと、4年間、次に選択する機会は4年間ないのですね。それだけに今の機会が大切であることに気付かせてくれる話でした」などの意見をいただきました。
 皆さんの関心ごとを取り上げて説明することで、少しでも政治への関心を高めて欲しいと思います。

【懇談会】
 夜は懇談会を実施しました。和歌山市でコミュニティFM局を立ち上げるために全力を掲げている方。そして大手企業の技術を陰で支えている会社の経営者。そして賃貸ビジネスの経営者の皆さんとご一緒しました。
 これからの和歌山県の姿を話し合いました。事業者との将来の話は、単なる空想話ではなく実現可能な話になります。このような話し合いの時間が楽しいのは、やれば実現する可能性があるからです。既にこの時点で物事は動き始めていることに気づきます。
7月19日(木) 「参議院」
【研修会打ち合わせ】
 明日開催予定の研修会に関する打ち合わせを行いました。行程の確認の他、協力してくれる団体にも挨拶に赴き、懇談いたしました。和歌山県を元気にするために活動しているこの団体は、現在、地域活性化のために夏のキャンペーンを展開中です。可能であれば県内を盛り上げるために協力したいと思います。
 また研修会に協力してくれている方とこの後も数箇所を訪問しました。

【土地問題】
 和歌山市の財政危機は土地取引にも心理的な影響を与えています。もし市が財政再生団体になるとすると、固定資産税や市民税などの負担が増大することも考えられるので、和歌山市で土地を獲得して、このまちで将来に備えようとする人が減少するのではないかとの予測です。土地取引が不活発になれば価格も低迷するので、経済的基盤が揺れ始めます。依然として金融機関は、事業活動への融資には担保を求めてきますから、土地の担保価値が減少すると運転資金に窮する事業所も出てきます。

 ある金融機関では「貸し渋りを防止します」との壁紙を貼っていますが、窓口に相談に行った人に対して、金融機関の担当者は渋い顔をして応対してくれたそうです。勿論、融資に対しては渋かったそうです。

【さをり】
 障害者や高齢者が生き甲斐を持って日々の生活を過ごすことに有効な手段のひとつに、さをり織りがあります。和歌山市でも活動をしてくれていて、今夏指導者養成コースも市内でスタートさせてくれます。また福祉施設に対しても織り方の出張サービスを行っていて、高齢者の皆さんに楽しんでもらっています。
 益々活動が活性化し、障害者や高齢者の皆さんが元気になることを期待しています。

【学校にて】
 ある学校で遠足や社会見学などに関する打ち合わせ。ここでは、遠足も社会見学も学生が自ら学ぶ姿勢を持って臨んで欲しいことから、お客さん扱いをするのではなく体験や海外で苦労させる取り組みをしています。生徒に関わる全てを学校の責任にしている親がいますが、教育やしつけは家庭生活が基本で、学校と家庭が一緒になって行うものです。親にも学校教育を理解して欲しいと熱意のある学校関係者は言います。

【参議院】
 参議院の投票日が近づいて来ましたが、和歌山市内にいると何故か盛り上がりが感じられません。紀伊半島に位置する和歌山県の面積が広いことも影響しているのかも知れません。それでも関心のある皆さんの意見を拾い集めると次のようなものがあります。

 現役世代は、絶対的に税金や介護保険料などの増加に怒りを見せています。税金に関しては所得税が減少し市民税などを増加させているので、合計の負担額は変わらないとされていますが、現役世代の気持ちはそれで納得していません。

 ここに定率減税の廃止があったため、給与所得者の可処分所得は減少していると思います。怒りの持っていくところは投票行為ですが、そこに結びつくかどうかは、現時点では分かりません。怒りか諦めか、期待なのか諦めなのか、給与所得者がどのような行動に出るのか全く不明です。

 高齢者は、やや争点としては疲れが見え始めている年金問題が関心事です。今日懇談した人は年金の支給額が月7万円、生活のために商売をしていますが、その家賃が4万円。差し引かれる分を除いても、本人曰く「殆ど利益の上がらない商売」のため、生活費は月3万円となります。貯蓄が100万円あるためそれを取り崩して生活をしていますが、やがて貯蓄が底を見せ始めると、毎日の生活が成立しなくなります。

 商売を辞めたら家賃負担がなくなるので生活は楽になるとしながらも、人間は生き甲斐が必要ですから、商売を辞めて家で何もしない生活は好ましくありません。年金で生活している皆さんにとっては、やはり年金問題を問題視しています。 この思いに関しては今回、投票行為に結びつくのではないかな、と言う気がします。
7月18日(水) 「和歌山巴里祭」
【和歌山巴里祭】
 和歌山巴里祭に関する打ち合わせを行いました。
 多くの皆さんに支えられて和歌山巴里祭は年々評価を得ています。評価さてれている理由は簡単で、スタッフによる手作りのイベントであること、収益金は全て福祉関係者に贈呈していること、そして今年で9年間継続していることから、和歌山市に根付いた行事であるとの認識があり、市民の皆さんの信頼を得ていることなどが挙げられます。

 それにしても、毎年のことですが和歌山巴里祭を成功させるのは大変なご苦労が伴っています。関係者の熱意、そして和歌山の音楽文化を理解してくれるゲストがあってこそ、この行事を成功に導けるのです。
 私の知る限りですが今年の評価も上々で、さらに来年が楽しみになったとの意見も頂戴しています。市民の皆さんの協力を得て、来年も盛大に開催したいと話し合いました。来年は和歌山巴里祭10周年の節目の年を迎えることになります。会員は今年以上の行事にする覚悟を持っていますから、音楽文化理解のための支援体制を整えたいと考えています。

【懇談会】
 昼間は懇談会の機会を持ちました。極論するなら、中小規模の会社が多い和歌山県内の経済環境は決して良くありません。県内の情報の伝達速度が遅いことは、流行やセンスが全国の都市と比較して数年遅れていると言わざるを得ません。情報の伝達速度が遅い、或いは情報の鮮度が落ちていると、その価値は小さくなります。和歌山県内で流れている全国レベルの情報は、余程、能動的に取りに行かないと鮮度が低いものになります。

 私達が思う以上に全国は変わっています。和歌山県には独自のやり方があるからと言って従来通りの考え方のままでは、全国との差は縮まりません。この情報の壁に挑戦している方々がいることは頼もしい限りです。新しいことに挑戦する。何時聞いても、どこで聞いてもワクワクする響きです。
 
【同級生】
「(同級生の)くっさんとは久しぶりで懐かしかったです」「(同級生の)松ちゃんの噂をしていました」などの同級生に関する声が聞こえて来ました。
 松ちゃんこと、報恩寺の松本さんには、同級生としても、そして和歌山県をリードする立場の人として、これからも私達、そして後に続く人たちを指導していただきたいと思っています。
 1960年代初頭に生まれた者は、そろそろ社会に自分達の意見を発信することが求められています。幸いにも、各持ち場で頑張っている人が多いことを嬉しく思いますが、分野を超えた連携を図りたいと話し合いました。

【地方発の情報】
 地方都市においては、身近な情報を発信してくれる機関や機会が少ないのが問題です。今回の新潟地震のような災害はいつ起きるとも限りませんから、防災意識も去ることながら、に正確な情報を素早く提供する枠組みが必要です。情報をきっちりと把握して伝えてくれる機関の必要性を感じている方がたくさんいます。メディアの役割に関して理解を深めました。

【報道機関】
 和歌山市内では世界陸上フランス代表チームの受け入れ体制が整っています。英語通訳のボランティア人員は整いましたし、溢れた通訳希望者はケータリングや接待の部門に回ってもらうことになっています。

【理事会】
 夜はゴールドライオンズクラブの理事会と引き続いて情報交換会に参加しました。
 新体制に変わって最初の理事会では、来週の家族例会に関する調整を行いました。また今秋からスタートさせるクラブ結成5周年記念行事に関しても、新体制を確立し進めていくことを確認しあいました。
7月17日(火) 「地域開発動向」
【地域開発動向】
 県内の開発動向に関する打ち合わせ。和歌山市内を中心に企業の投資が盛んになっていますが、今ひとつ飛び抜けられないような感じがあります。
 長い時間をかけて検討が続けられていた橋本市内での大型商業施設の計画は白紙に戻りました。国道への進入路の問題が解決出来なかったことが要因ですが、開発計画を残念したことは残念です。
 また直川地域での大型商業施設の進出計画もありましたが、既に撤退しています。
 JR和歌山駅前付近の、ホテルとマンションを中心にした施設計画も進展しています。地元の健康産業の入居が見込まれ、前向きに動きそうな気配があります。
 中心市街地でも複数の施設が動き出す計画があり、今後の進展が楽しみです。

【作業所】
 作業所で作られている作品について関係者と協議をしました。作業所の皆さんが懸命に手作りで仕上げた作品の数々を活かす機会を持てないものか検討しました。お互いが納得する形で協力関係を持たないと長続きするものではありませんから、最初の段階での刷り合わせが肝心です。作品を商品にするために、今しばらく協議を続けます。

【迷い】
 30歳代中盤から40歳代は、これからの人生に迷える時期です。本日その年代の方と話し合う機会を持ちましたが、いつまでも体力や気力が充実している訳ではなく、同時に守るものが多くなってくることから冒険も難しくなってきます。
 ただ30歳代の仕事のやり方がいつまでも続くものではなく、いつか勇気を出して冒険の旅に踏み出さなければなりません。この時期に迷い踏み出すか否かで、その後の歩く道は変わってきます。変わると言う表現は適切ではないかも知れません。実は変わるか変わらないかです。

 これまでと変わらない方が生き方としては楽なのですが、人生の前半と後半が同じなのは少し寂しい感じがします。大きく広く続く一本道なら良いのですが、王道を進める人はそれ程多くありません。誰もが曲がりくねり、そして見通しが良くない先が見えない道を歩いています。このまま進むべきか、進路を変えるべきか、悩める時期がこの年代なのです。
 このまま進むと道が大きく広がっているのか、それとも先になる程、狭まっているのか分かりません。進路を変えた場合も一緒です。進路を変えて道が大きくなるのか、狭まるのかも不明ですから不安です。

 どちらかの決断をする時期が誰にでも訪れます。迷って出した結論を正しい進路だと信じることです。方向転換しても現状維持であっても、自分で決めなければ年齢を重ねても迷うばかりです。迷っていく道を決める経験をこの年代にすることが、それ以降の人生を少しでも悔いのないようにしてくれます。

【楽しみ】
 自転車で転倒して骨折をした方が退院して元気になっています。ただ天候の悪い日は腰周りが重くて辛いそうです。夫婦がお互いに年齢を重ねると、楽しいことが増えて来るようです。台風が来ても体と家が無事だったこと。孫からのメール。怪我から回復し健康に感謝出来るようになったこと。まだまだあり過ぎて書ききれませんが、小さな幸せがある家庭と家族は、本当は大きな幸せに包まれているのです。
 どんな出来事にも対応出来るだけの感謝の気持ちを持って生活をすること、幸せの秘訣です。そうしている内に結婚生活が50年を超えたそうです。周囲の方からお祝いのメールがあり嬉しそうでした。本当におめでとうございます。
7月16日(月) 「応援」
【応援】
 台風一過。和歌山市には青空が広がりました。7月史上最大の台風との触れ込みでしたが、幸い被害は少なくホッとしています。昨日もいくつかのイベントが台風に影響されることなく開催できたのは、無事でいられたからです。いかに平穏が大切なことであるのかを改めて知らされます。

 さて本日は参議院議員の藤原正司議員が和歌山県を訪れてくれました。今春の統一地方選においても私の事務所を激励に訪れてくれたように、普段から面倒を見てもらっています。今回7月29日の参議院選挙では、改選を迎えるので全国を走り回っています。
 藤原候補は比例区のため、本来であれば都市部を中心に支持を訴えたいところだと思いますが、日程の取れない中、わざわざ和歌山県に入ってくれたのです。

 午前10時から会場となる和歌山市内のプラザホープに行き、会場の下見を行ない迎え入れる体制を整えました。参加者は400人。予定は11時30分から12時までの半時間でしたが、終わりは12時30分となり、約1時間滞在してくれました。
 本人も現在国会がおかれた大変な状況を危惧して懸命の訴えがあり、最も大切な国への信頼が失われたことが最も大きな損失であることを示しました。例えば年金記録の不整備は単なる手続きの不備ではなく、国民が働いて捻出し預けた大切な年金の掛け金を、ないがしろにしたもので、システムの信頼が失われたのではなく国への信頼が失われたのです。

 つまり年金基金を管理、運用している団体を改革するのは当然のこと、管理監督者も変えなければ将来も安心して積み立てが出来ないのです。
 これから年金を掛ける若い人達は誰も、信頼して国に任せられないと思っているのではないでしょうか。強制でなければ年金に入りたくないという声も最近では和歌山市においても聞かれます。

 年金制度は何十年にも亘って私達の生活を支えてくれるために継続するものですから、何よりも安全と信頼が求められます。そしてこの制度の将来(例えば50年先)を、私は見ることが出来ませんから今から出来るだけきっちりと設計してくれる人に託したいと考えています。ですから将来の国の姿を思う時、応援にも力が入ります。

 弁士としての応援演説の主旨は次のようなものです。
 ご苦労様です。本日は連休の最終日にも関わりませず、たくさんの皆さんにお集まりいただきましたことお礼申し上げます。また今春の統一地方選では、皆さんから多大のご支持、ご支援をいただき、県議会に送り出していただいたこと、重ねて感謝申し上げます。ありがとうございました。
 本日は藤原正司候補が和歌山市に来ていただきましたので、地方から候補を応援するメッセージを送りたいと思っています。

 平成19年6月の県議会では早速登壇させていただき、和歌山県で最も重要な課題である、若い皆さん、そして経験の持った皆さんの雇用を拡大する取り組みについて提言いたしました。そして和歌山県が持つ地域資源を活かした産業作りについても一般質問を行ないました。どちらも雇用を生みだし地域に活力を与えることにつながるもので、一般質問を終えた後も当局や関係者との協議を毎週のように継続させています。
 このように、地方や地方議会で議論することで解決を図れるもの、解決の糸口を見つけ出せるものに関しては、皆さんの意見や声を直接聞かせていただくことが出来る地方議員が存在すれば問題はありません。地方議員が議会の場でしっかりと問題提起をする、そして議論をすることで、皆さんの意見を公式の場に持ち込むことが出来、少しでも前進させることが可能となります。

 しかし国の問題になると、地方からの意見は通りませんし、地方議員では解決が図れないのが現実です。先の月県議会の最終日、私達の会派から、定率減税の撤廃の見直しを求めると共に年金制度改革を求める意見書案を提案しました。
 どちらも現在生活をする者にとって重要な問題です。現役世代では実質所得が減少し、生活が厳しくなっていますし、年金世帯でも手取額が減少し、こちらもまた生活が厳しくなっています。

 このように地方で生活する人達が厳しい状況を分かり、県議会から国に対して改善意見を上げようとしても、和歌山県議会の場合、数の力でこの意見書は否決されてしまいました。残念ながら、私達は生活者の声を国に届けることが出来なかったのです。
 そこで藤原議員の存在は大変心強いものです。私達と同じ働く者の心や痛みが分かってくれる方です。ただ実行力がある藤原候補であっても、私達の意見が全て通るとは限りません。少数派でいる限り、私達の思いは消されてしまうことがあります。

 しかし考えてください。私達の意見を反映してくれる人がいないと公式の場で意見を反映する機会は0(ゼロ)ですが、代表者がいると例え1(いち)であっても意見を述べる機械を得ることになります。この違いはとてつもなく大きいのです。0と1の違いは、実際は0と100くらいの違いがあるのです。
 藤原候補は0を1にしてくれる候補者なのです。ですから和歌山県の皆さんの力を今一度結集していただいて、和歌山県から藤原候補を代表として送り出す気持ちを持って、応援したいと思います。

 実は昨日、活動の最終となる夜9時頃。年金受給者の方と話し合いました。本当に心が痛みました。年金受給者の方で従来、非課税世帯であっても課税されている方が多くなっています。非課税から課税になることは、税金だけではなく介護保険を初めとする全ての公的なものの支払い金額が増加することを意味しています。
 手取額が大幅に減額となり、「もう生活が出来ないので何とかして欲しい」という訴えがありました。今まで社会を支え頑張ってきた方々が、高齢時代になって生活に苦しまなければならないことに関して本当に心が痛みました。これが普通であって良い筈はありません。
 「明日、藤原さんという議員さんが来ますから、しっかりと話しておきますよ」と答えたのです。現在、参議院選挙では華々しく空中戦が繰り広げられています。大きな方針を決める議論は勿論、大切なことですが、それだけでは不十分です。

 現在、社会を支えている人、今までまじめに社会を支えてきた人達の生活が安定したものにするために、これらの皆さんの意見を聞き、議論の場に持ち込んでくれる人の存在が求められています。藤原候補は生活者の意見をしっかりと汲み取り、心で分かってくれる人です。
 現役世代そして年金世代の皆さんが安心して、将来ともこの町で暮らせるためにも、藤原候補を応援したいと思います。是非とも皆さんの思いを託して下さい。和歌山から藤原候補に応援のメッセージをお贈りいたします。本日はありがとうございました。

【応援2】
 午後からは場所を移して、再び藤原参議院議員の集会を持ちました。お休みの中でしたが、支持してくれている皆さんに集まっていただき、集会を持つことが出来ました。参加していただきました全ての皆さんに感謝申し上げます。
 午後、集まってくれたのは和歌山市内でまじめに生活をしている方ばかりです。皆さんの思いを地方議会で反映させること、国政に持って帰っていただくことが、今出来ることです。皆さんの思いは、しっかりと受け取らせていただきました。
 雨が続いて暫く仕事がないある人は、働かないと所得が入ってきません。それでも希望を持って参加してくれました。
 体調が悪く入院中のある方は、抜け出して参加してくれました。いつまで生きられるか分からないけれども、生命よりも大切なものを残したいと願って、本日、私に思いを伝えてくれました。

 年金受給者の皆さんも大勢参加してくれました。年金問題は現役世代が思っている以上に生活に直結した問題で、切実な問題です。この問題を放置しておいたことはそれだけで罪ですし、解決出来る問題だから逆風は収まってきたなどの声も聞こえてきますが、年金問題は制度設計の問題ではないことに気づかされました。年金問題とは生活そのものです。
 ですから、不備があってはならないのです。1年程度で解決が図れる問題なので収束していると考えるのは、年金を貰おうが、貰わないでおこうが関係のない人達の言い分です。現在、年金を貰っている人達は生活をしています。しかも年金が頼りの人がいます。空白は許されませんし、年金に関わっている国の機関には、制度の不備を補う誠実な応対が求められます。

 制度は不備、応対は不親切では話になりません。話にならなくて困るのは年金を支えにしている皆さんです。小さくて、か細く、消えそうな声ですが、これらの声を大切にしないで何を大切にするのでしょうか。生活者を大切にしない国を、誰も大切に思わないことでしょう。
 参議院選挙が終わってから、厚生年金の掛け金の問題や消費税の問題が国で議論されると聞きます。今回の選挙の争点になっていないこれらの問題も頭に入れて、私達は適切な判断が求められています。
 消えそうな声を聞かないことは簡単ですが、消さないようにしなければ、明日を支える人はいなくなってしまいます。

 確かに一票では変わりませんが、変えられるのは一票が積み重なった時です。思いが積み重なった時、自然と明日は変えられます。今日の延長線はレールに乗っかっている訳ではありません。決まったものがないのが現在の社会の姿です。明日が決まったかのように錯覚しているだけです。
 私達が自分の思いを言葉にして言えるようになる時、無理をしなくても自然に時代と明日は変わるのです。そしてそれはもう、そこまで来ています。
7月15日(日) 「文化講演会」
【発表会】
 和歌山市民会館において「卯月流恋華の会」舞踊発表会の案内をいただいたので、行ってきました。この舞踊会の主宰は家元の卯月恋華さんで、後援会がお手伝いを行なって開催しているものです。和歌山県で舞踊を楽しんでいる方が多いのに驚かされました。会場の市民会館は満員で席が見当たらない程でした。
 家元の舞踊や会員の皆さんの踊りを楽しませていただきました。また途中、恋華の会後援会長と懇談する時間をいただき、これからも和歌山県で根付いたこの文化を、発表の機会を得て実施していくことで、文化活動の拡大につながることを確認しあいました。

【文化講演会】
 「地形からみた和歌の浦の名所」と題した講演会に行ってきました。場所は和歌浦にある県公館です。講師の小林護先生は、万葉の時代から現代に至る和歌浦の歴史をたっぷりと話してくれました。また同時に経石の展示会も催され、和歌浦の歴史と共に解説してくれました。
 古代、和歌浦を訪れた人はこの海岸を訪れることで癒され、海から力をいただき蘇ったようです。見る風景がこの地にあったのです。それが江戸時代になると、人工的な建造物も立ち並ぶ見られる光景となり、景勝地と生活の場としての風景が出現しました。見る風景から見られる風景へと変化していったのです。

 昭和になると、従来の和歌浦から山にトンネルが抜かれた新和歌浦に旅館が立ち並び、観光の地として注目を集めました。松島や天橋立、巌島と並ぶ、日本でも有数の名勝として観光の拠点となりました。見に行く風景がここに出現したのです。
 そして現代、新和歌浦の旅館は廃墟となったところがあり、しかし新しいマンションも建設されるなど、観光地としての役割は新旧交代の時期を迎えています。このまま廃れるのか、新しい観光地として生まれ変わるのか正念場となのです。

 見に行く風景から体験する場所へと変化を遂げる時期に差し掛かっています。同じ和歌浦であっても時代と共に変化を伴っています。景観を保つことは大切なことですが、それに加えて、その時代の人々が欲するものを提供する地域であることで、皆さんが訪れてくれる場所となり得ます。
 困難であったとしても和歌浦再生に立ち向かう姿勢を主催者は持っています。
 松本会長からは「困難に直面し泣いていると、最初は気の毒に思って誰かが助けてくれます。しかし何時までも泣いてばかりであれば、その誰かは、次第に励ますことを止めてしまいます。
 困難に遭遇して倒されて泣いたとしても立ち上がり、そしてまた倒れても立ち上がる姿勢を見せることで、周囲の誰かを感動させます。何度でも諦めないで立ち上がることで、展望は開かれてきます」。との話もありました。

 確かに、何度倒れても何度でも立ち上がる姿は素敵です。それは誰でも行なえるものではないからです。人は倒され続けると立ち上がる気力が萎えてきます。一度や二度なら平気ですが、困難が何度も、そして次々と襲ってくると、寝ていた方が楽だからです。目標を諦めることは一番楽な方法です。物事を諦めると、傷つかないままでいられること。もう起きなくても良いこと。立ち上がらなければ困難に直面することはないからです。

 人は楽な道を指向すれば、それ以降、分かれ道に差し掛かるとその道を選択することになります。
 楽な道を選択することは決して悪いことではありませんし、その方向で楽しめる場合もあります。しかし困難を克服して壁を乗り越えると、今までと違った風景に出会うことがあります。これは楽な道を選択し続けても決して見ることが出来ない光景です。

 自らの経験上、見たことのない風景や出会ったことのない人、そして味わったことのない経験が待っています。嵐の中を突き抜けた飛行機から、突然、青い空が見えるのと同じような瞬間です。青い空を見た人は、再びうつむいて、地面だけを見るようなことはしません。
 青い空の向こうに何があるのかは分かりませんが、希望があるのは確実です。何故なら、到達地点に希望があるからではなく、そこに向かう過程に希望があるからです。困難に立ち向かうことは、心の中に希望が生まれている証拠です。希望の彼方に青い空が見え始めます。
 つまり気持ちの持ち方次第で見える風景は違いますし、青空の彼方に希望を持って旅をすることが出来るのです。

 泣いて立ち止まったとしても、自分の心に打ち勝って再び立ち上がり、立ち向かうことで、人生は希望を持って青空の彼方まで旅することが可能となります。
 人生には泣いている時間も、立ち止まって震えている時間も十分にあります。でも一歩を踏み出さないと、その場に立ち尽くしたままでは本来見られる筈の素敵な風景を見ることは適いません。
 明日の風景を違ったものにするために、目指しているものに何度でも挑戦しましょう。

【ジャズストリート】
 今夏もぶらくり丁では、ジャズストリートイベントが開催されました。和歌山市をジャズで元気なまちにしようとする試みで、会場は中心市街地のぶらくり丁です。旧丸正前やぶらくり丁内、各飲食店の演奏会場で、市内のバンドが演奏で私達を迎えてくれました。
 その中で、交友関係にあるグループFのライブに参加して来ました。このグループのライブは、オーソドックスな曲を誰にでも親しめるテンポにして聞かせてくれます。そして「和歌山県にいてもやれば出来る」と励ましてくれているようです。そのメッセージを伝えるために、まちづくりに積極的に関わろうと毎年のジャズストリートにも参加しているのです。

 以前も活動報告で書きましたが、グループFのFとは、ファイト、フレンド、フレッシュなどを冠にしたもので、私達が日常生活で忘れないで持ち続けたい言葉を表し、それに即した演奏曲を聞かせてくれています。
 夏のひと時、Fのスイングで涼しくなりました。

【帰路】
 今日、各種イベントにお付き合いをいただいたのがTさんです。日頃からお世話になっていますが、今日は短時間で市内を駆け巡りました。和歌浦の文化講座、経石の展示会場、中心市街地でのジャズなど、文化と景勝、そして音楽と中心地の取り組みに触れることが出来ました。和歌山市でも一日を有意義に過ごすことが出来ることをTさんと話し合いながら帰路に着きました。

【通夜式】
 ある地域の自治会長のお子さんがお亡くなりになりました。突然のご不幸ごとでその原因は肺炎でした。子供に先立たれる程、悲しいことはないと聞きます。この世に姓を受けたその順番を守ることが大切ですが、時と場合によってこれが狂うことがあります。その心中、想像することも出来ません。今はただご冥福をお祈りいたします。

【年金】
 初心忘れることなかれ。簡単なようで簡単ではありません。しかし、たまには初心を忘れない環境に戻ることで、気持ちを再認識することが可能です。今日は心が痛みました。
 和歌山県は関西では最も高齢化が進んだ県であり、全国でもトップクラスに位置しています。ですから高齢化世帯が安心して過ごせる地域でありたいと思いますし、そんなまちづくりを目指したいところです。

 ところが年金で生活している世帯の生活は大変な状態です。昨年もそうでしたが、年金で生活をしている人にとって少しでも差し引かれる金額が増加すると、忽ち死活問題になります。
「毎月の資金繰りが大変で毎日の生活も困り始めています。誰にでも話せることではありませんから余計に苦しいのです」。多分、誰にも相談できない年金世帯が多いと思います。

 月々1万円捻出することが如何に大変なことか。この痛みを分かる人間でなくてはなりません。年金から差し引きされる金額が増加すれば、他に収入がないだけに支出を押さえる以外に生活を維持する手段はありません。現役世代なら能動的に収入を得る方法もありますが、年金世代はそのことが難しいのです。

 働ける年代や環境ではない方が収入を減額されたら、日々の生活を切り詰める他ありません。只でさえ年金で贅沢な暮らしはしていませんから、切り詰めた生活を更に、切り詰めることは容易ではありません。
 誰にも相談できずに、そして夫にも内緒で生活費を切り詰めて、何事もないように普段通りの生活を過ごす。このことは精神的苦痛を伴うものです。生活の厳しさと精神的苦痛と共に暮らしを営むことの厳しさを、年金制度設計を行っている人の内、どれだけの人が分かっているのでしょうか。

 私も現在の生活を見詰め直すことから始めたいと思います。社会に出た頃の初心に返って、支えてくれる人がいたからこそ、現在があることに感謝する気持ちを忘れないでいます。アルバイトで、月に2〜3万円のお金を稼ぐことが大変だった時代を忘れてはならないのです。1万円札を見るのはお年玉だけだった時代から、自分で稼いだ1万円札が2〜3枚も手元に出来た時の喜びを思い出したいものです。

 現在の年金や税制の問題は、単に税の公平な負担を求め、世代間の平均化を図る問題ではないような気がします。思うのですが、高度成長期のわが国を支えた現在の高齢者の皆さんは、この国の将来の発展を夢見て、その時の生活と家族との時間を犠牲にしてまで懸命に働いてきたのです。その結果が現在の日本を創っているのです。
 日本の未来を信じて懸命に働き、現在の素晴らしい日本を築いてくれた皆さんに対して、その21世紀という未来が冷たい仕打ちをするようでは、もう次の未来はありません。尊敬すべき年長者を敬う、そんな基本的な教えを守れないようでは、この国を支える力は残っていません。

 再び日本が登り始めるためにも、高度成長を支えた経験者である年金生活者の皆さんを大切に思う気持ちを持つべきです。もう悲しみに満ちた横顔を二度と見たくありません。地方で生活する人の気持ちや痛みを分かる人が政治に携わるべきです。中央で制度設計するだけの人に全てを任せるのではなく、私達の生活の声をしっかりと受け止め、議論の場に反映させることは現役世代に課せられた重要な使命です。
 因果は巡ります。尊敬すべき先輩を敬わないでいると、やがてその立場になった時、次の世代は前の世代に対して、同じような仕打ちをすることでしょう。

 私達は良い生活循環を作り、将来に希望を持てるためにも、高齢の方が悲しむことなく楽しく生活出来るような社会にする責務があります。現在の高齢者の方は、年金を貰ったからと言って、そのお金を自分のためだけに使ってしまう人は殆んどいません。子どもや次の世代のためにお金を使ってくれる方々です。そんな気持ちを持った方達にお金を循環させない方がおかしいのです。
 笑顔で生活する高齢者家族をいつまでも見ていたいものです。初心を忘れない。そんな気持ちを取り戻させてくれたことに感謝しました。
7月14日(土) 「夏の台風」
【夏の台風】
 夏の台風が近づいています。私の子どものころ台風と言えば、9月から10月にやって来る、秋の風物詩だったような気がします。秋に台風がやってきて停電が当たり前だった時代です。ところが最近では、台風は夏にやって来ることが多いような気がします。原因は分かりませんが、気候変動とも関わりあるのかも知れません。

 ただ地球環境は地球の歴史からも常に変化するものですから、変化に対応出来るしくみを求めたいところです。地球にとって気候が安定している時代が現代で、気候がこれ程長期的に安定している時代は珍しいとも聞いたことがあります。
 勿論、地球環境問題への対応は必須で、これ以上放置できる問題ではありませんが、短期的に解決が難しい問題ですから、現状に対応出来る体制などが必要です。まちづくりでは夏の台風に備えた防災体制、まちとして自然エネルギーの利用促進することなどのしくみも考えたいところです。

 インフラを担っている企業では、台風の上陸が予想される昨日に情報連絡体制を整え、非常時に備えて待機しています。設備点検と人員が待機を行なうことで、被害を最小限に抑えようとしています。台風が来ても昔ほど不便さを感じないのは、インフラの整備とそれを支える組織と人の存在があります。ハードにソフトがオンされて初めて、その期待される効果が生まれます。
 欲を言えばきりはありませんが、私達の期待値以上に、今の社会は本当に利便性が高まっていると思います。

【要求】
 お客さんや市民の皆さんが要望する事案は、大抵、規定や枠組みから少し範囲を広げたものです。ですから、全く対応出来ないような非現実的な要望は少ないような気がします。
 極論すれば、なるべく拡大解釈をして対応出来るように考えるのが民間の仕事で、規定に基づいた仕事をするのが公務員の仕事です。これはどちらが良いとか悪いとかの問題ではなく、公務員は基準に即した仕事をすることで信頼があり、秩序を維持しているのですから問題はありません。

 ただ法律とは、時代から少し遅れるもので、不具合が発生するようになると改正され時代に追いついてきます。これは法の精神からすると仕方のないことですから、現在の公務員には法律の範囲で規定の枠外に該当するような事案については、少し解釈を拡大した仕事を求められていることも事実です。それだけ社会の要請が、予想を上回り多岐に亘っていると言えます。

 時代に即した対応を全くしないと、そこから組織やしくみの後退が始まります。時代の要請に追いつけるような仕事をしたいものですが、実際は難しいものです。少しでも違いを見せると批判はつき物ですし、陰口を言われることも出てきます。正直、これには参ります。言葉の威力は凄まじいもので、活動にブレーキを掛けてくれますし、活動意欲を減退させてくれる効果があります。

 自分のことですから、他人の言葉に影響を受けないように精神力を強化すべきなのですが、強い精神を持つことは中々容易ではありません。
 他人が誰かを批判することは簡単ですが、言われた人がそれを克服することは難しいものです。ですから活動家に対しての陰口は慎みたいものです。社会を良くしようとするための活動にブレーキを掛けるような批判からは何も生まれないからです。
7月13日(金) 「30年会」
【打ち合わせ】
 朝からの打ち合わせは県議会のあり方に関するものでした。次回の統一地方選の定数は削減するのは当然のこととして有権者の皆さんは認識しています。県議会定数は削減、和歌山市議会の定数も削減が当然だとしています。県や市の財政問題や人口減少に伴う議員定数の見直しは必至で、県議会では定数問題を検討するための特別委員会を平成19年6月県議会で設置しました。これから本格的な議論に入ることになりますが、有権者の皆さんの注目を集めていることが分かる話し合いとなりました。

【まちづくり】
 和歌山市のまちづくりに関して経営者の方と話し合いました。経営者の皆さんは、和歌山市は人口減少と高齢化の問題、そして働く場所が少ないことなどから将来の希望を見出せない状況との認識を持っています。そのため、和歌山大学観光学部設置や中心市街地活性化のための計画に期待を寄せています。中心市街地活性化基本計画が認定を受ける目処は立っているようですが、問題は今後、計画を実行に移すことです。

 計画を策定したものの、全てを民間事業者に任せるようでは計画を進捗させることは難しいのです。民間事業者と行政機関が計画を進めるため連携を図る必要性は当然のこととして、トップは勿論のこと、実務者クラスにおいても連携を蜜にする必要があります。
 補助金を支出してまでの中心市街地活性化基本計画ですから、失敗は許されません。地方自治体のリーダーシップによる推進力に期待が寄せられています。

【30年会】
 本日の昼食は30年振りのものでした。私は30年前、市立東和中学校を卒業したのですが、今春の県議会に挑戦した結果、中学校の同級生から連絡をいただきました。実に30年振りのことでした。

 連絡の内容は「同級生が県議会に挑戦したことを初めて知りました。そして当選してくれたことは誇りであり、これから是非、応援したいと思っています。そしてこれを契機に卒業して以来、別々になっている当時の同級生が再び集まり交流を深められたらと思っています」と言う内容でした。

 早速、交流するためのホームページを立ち上げてくれて、少しずつですが書き込みが始まっています。
 今日集まったのは、中華料理店を経営している大井君のお店でした。会うのは卒業して以来ですから30年振りのことでした。しかしお店に入った途端、直ぐに彼が大井君だと認識出来ました。勿論、容姿は変わっていますが面影は残っています。

 今週火曜日に同級生の何人かが集まって、30年振りの同窓会の計画を立ててくれていました。個人レベルの情報と交流では、消息が分からなくなっている人が多いのですが、各自2人〜3人位なら、同級生が今何処で何をしているのか知っています。その情報を集められたら同窓会を開くことは可能です。そして当時の柔道部の先生が、現在、東和中学校の校長先生をしているのです。先生とも卒業以来会っていませんから、会うことが出来たとすれば30年振りです。一度会いに行って見たいと思っています。

 しかし知らない内に30年という長い年月が流れていることに驚かされます。既に自分達の子どもが中学生になっている年代なのです。
 同級生の名前を出すと、ニックネームまでも思い出されるのが不思議です。当時、同じ教室で学んだ同級生ですが、今までの生き方や職業は全く違っています。それは当たり前のことなのですが、不思議な感じがします。それぞれ全力で生き抜いてきたことに気付かされると、ここまで辿り着いたことに感謝したくなります。それはもう数人の同級生がこの世からいなくなっているからです。

 中学校を卒業してから30年、長いようで短い時間でした。何人が地元に留まっているのか分かりませんが、再び会える日が来るのが楽しみです。人は常に変わっていくべき存在ですが、忘れてはいけない思い出もあります。人生を頑張ってきた同級生達との再会が楽しみです。

【NPO法人打ち合わせ】
 所属しているNPO法人の打ち合わせを行ないました。この法人の会計年度は8月から翌年の7月ですから、総会を控えて次年度の活動方針の骨子を固めました。皆さんから問い合わせの多い紀州子ども語り部育成事業は、活動の柱とすることに決定しました。
 NPO法人の年度から勘案して、来年、平成20年4月から6月にかけて行うことにしました。

【懇談会】
 夜は懇談会に出席し、和歌山県の置かれた状況に関しての意見交換を図ることが出来ました。
 法律や基準に照らし合わせて、その枠内で仕事をすることは誰にでも出来ることです。ただそれだけでは発展性はありません。個人や組織の実力は、どれだけ拡大解釈をして、お客さんや相手のために資することが出来るかで評価されます。決められた枠よりも小さく解釈するのか、枠を少し超えて大きく解釈するのかで、活動できる領域は違ってきますし、それ以降の展開も違ってきます。

 そして責任者とは、腹を括れる人を指します。結果に責任を負うのが責任者ですが、規定内で責任を負うことは誰にでも出来ることですが、相手の立場に立って解釈の下で仕事をした結果責任を負えるのが真の責任者です。
 解釈に迷った時、責任ある人が即座に判断できる組織は実力のある組織で、責任者が一旦態度を保留する組織は責任を回避する組織です。
7月12日(木) 「ゲートゴルフ」
【ゲートゴルフ】
 ゲートゴルフと言うスポーツがあります。最近脚光を浴びてきて、高齢者の皆さんの間で盛んに競技や大会が開かれています。今朝も8頃時から市内の公園でゲートゴルフ大会が開催されました。参加者は約150人、市内各地から集まって来ました。県内にも公式の競技用コートや芝のコートがある地方自治体も登場しています。ところが競技人口が多いと思われる和歌山市には専用のコートがありませんから、公園や民間の施設を利用して大会を開いています。

 専用のコートがあれば更に競技も盛んになりますし、公園利用に関して他の競技者とも共存出来るため、設置して欲しいとの思いがあるようですが、和歌山市の財政事情を勘案すると実現への道は厳しいところです。そこで市に確認すると、ゲートボール用のコートは数面あるようですから、現地を確認したいと思います。

【告別式】
 元気だったある地区の元自治会長の告別式に参列しました。死因は心筋梗塞でしたから、突然のご不幸でした。本人にとって死は全く予期出来ないことですし家族にとっても同じことですから、全く言葉を失います。
 今は只、ご冥福をお祈りいたします。

【元気】
 毎日、元気に活動しているKさん。会うだけで、その表情と態度から仕事が充実している様子をうかがい知ることが出来ます。Kさんは、今から3年後の2010年に年収を五倍にする目標を掲げ事業計画を打ち立てています。そのため国内だけではなく海外にも視点は向いています。
 ただ直接儲けることを考えるのではなく、得を相手に与えることから仕事を始めているのが特徴です。相手に施したことは、いつか返ってくると信じているからです。得を与えると何倍にもなって戻ってきますし、逆に相手を不幸にすると、これも何倍にもなって跳ね返ってきます。
 相手に嫌な思いをさせることがあると、それは30倍になって返ってきます。つまり向かい合っている人は一人であっても、実はその一人には30人が一緒にいると思って応対する姿勢が必要なのです。

 一人を相手にすることではなく30人を相手にしていると思うと、応対の仕方が違ってきます。丁寧に、そして相手に得を与えるような仕事を心掛けたいものです。
 その一環として海外から学生のホームステイを毎年受け入れています。今年もイタリアから学生を自宅に迎え入れ、日本の良さと日本人の思いやりを分け与えています。国内だけで物事を完結させるのではなく、世界を相手にしようとしています。イタリアの学生は未だ19歳ですが、仕事の打ち合わせや企画会議にも同席させ、社会体験以外にも仕事の緊迫感を体験させています。この経験が本国に戻っても生きると考えているからです。それはKさんもかつて、アメリカ人からビジネスの手解きを受けたことを今でも忘れていないばかりか、その時の感激を持って仕事をしているからです。実体験から外国人と仕事で触れ合うことで考え方に変化があることを知っています。

【懇談】
 夜は懇談の機会を得ました。話題の中心はスカイタウンつつじが丘の販売の問題です。
 和歌山市が財政再生団体に転落するのではないかとの心配が、現実のものになる可能性があり、これを回避する手段に話し合いました。ただ処方箋はありませんから、民間の知恵を導入することも方法の一つです。もう先送りではなく、赤字が残っても事業を完結させる方向で進めるべきです。
7月11日(水) 「ライオンズクラブ」
【ライオンズクラブ】
 ゴールドライオンズクラブの理事会と例会に出席しました。理事会では、平成18年度の決算と平成19年度予算案の報告と承認を得ました。会計を担当していたため決算報告を行い承認も受け、新担当に引き継ぐことが出来ました。
 例会でも同報告を行い、旧三役から新三役に役割は引き継がれました。また新体制となって初めての例会では、新会員6名が出席してくれました。新しい会員が加入してくれることで例会には活気が満ち溢れ、恐らく過去最高の出席で出席率は90%を超えました。団体や組織は人が増えることや変わることで活力を維持することが出来ます。同じ枠組であっても新陳代謝を図ることで組織の維持が可能ですから、積極的に人員構成の変化と拡大を図りたいところです。
 
【つつじが丘】
 和歌山市の土地造成事業の代表的な場所はスカイタウンつつじが丘です。和歌山市にとつて大きな課題となっている特別会計の赤字の要因のひとつです。担当箇所と現状と今後について懇談しました。既に一部の区画では販売価格を半額に根下げていますが、思うように販売が進んでいません。市では早期に販売を図り、この事業を終了させたいと意欲的です。
 市の内部ではこの土地造成事業は早くから問題視していましたが、地方自治体は連結決算で財務力を図られることに法改正され、私達にとっても大きな問題としてクローズアップされています。市のあちらこちらで、この造成地の今後に関心が集まっています。

【懇親会】
 夜は懇親会に参加して来ました。ご一緒したのは、日頃からお世話になっている和歌山市内在住のお二人です。話題は和歌山市の財政状況、特殊消防自動車の談合問題、教育長の人選についてなどです。
 特に本日は和歌山市議会の最終日で採決が行なわれています。教育長の人選について派議会の承認事項であるため、議員による投票がありました。その結果を聞くと、賛成22人、反対17人だったのです。反対票がこれほど多かったのは珍しいことだと思います。私が市議会で経験した中では、反対の意思を示す場合、退席か白票が多かったのですが、今回の教育長人事の反対票は、本気で反対する意思を示すものだと推測出来ます。

 反対理由は投票者の意思ですから本当のところは分かりませんが、聞くところによると、現在の空教育長が平成19年6月市議会で突然辞任の意思を示しましたが、任期期間1年半を残しての辞任理由が分からないのです。任期を務めることにも意欲があったと聞いていますから、辞任理由は今も謎に包まれたままです。
 また教育長から辞任を願い出たと言いながらも、平成19年6月議会前に大橋市長が空教育長の自宅を訪ねています。その時自宅に教育長はいませんでしたが、二人の電話の会話において、教育長は「(この時期に市長が訪ねてきたと言うことは)辞めろと言うことですね」と話したそうです。

 しかしこの時、辞めなければならない理由を聞かなかったので、外に出ているのは後進に道を譲る、とされていますが、辞めなければならない理由を知っているのは市長だけだとなります。
 このような背景の中で空教育長から、まだ未だ期間を残している任期を残して、そして不自然な辞職願いが出されたことから、不透明な人事案件となり反対が多かったと聞いています。
 教育長の人事案件は可決されましたが、市民の皆さんにとっても、この謎の辞職には関心があるようです。

 また特殊消防自動車の談合問題とは、市議会に提案されていた特殊消防自動車の購入についての議案を市長が取り下げたことから、談合の疑いがあると言われています。これも実態は分かりませんが、聞くところによると落札した事業者から市当局が見積もりを取り、この価格の値下げ交渉をしたそうです。事業者が値下げに応じ、特殊消防自動車の購入価格を決定し、それを今回の予算にしたのです。そのため、予算額と入札金額がほぼ合致した形になりました。

 市の交渉により価格を下げることができ、市民のために益を出したと見るべきか、事業者には事前に価格を知らせていたので談合と見るべきか、当局と市議会の見解が分かれたようです。そこで今回の議案の取り下げとなったようです。
 最近、和歌山市に関して皆さんから良く意見をいただきます。それだけ市政運営への関心が高まっていると感じています。
7月10日(火) 「道路問題」
【道路問題】
 和歌山県の道路事情は他府県と比較して25年も遅れているとのデータが示されました。和歌山県の道路問題を議論する「和歌山県道路懇談会」の資料に基づいて県当局から説明を受けました。

 その中で注目することはありますが、自動車への依存度は高いのに自動車専用道路延長や道路改良率が全国平均を大きく下回っているのです。乗用車保有率は平成17年度国勢調査によると1.29台で、全国平均1.15台を上回っていますが、国道と県道の道路改良率(道路の二車線化)を見ると2004年度実績では50.6%と、全国平均の73.4%を大きく下回っています。
 実に全国平均では50%台だったのは、1980年度でしたから、25年前の全国の都市の道路事情が現在の和歌山県の姿なのです。道路事情が悪いと言った声や、道路が混雑していると言う声の裏づけが示されています。しかもこの道路改良率50.6%は全国でワースト2位となっています。

 道路は経済活動や観光、食生活を支えるものであり、快適で安全、安心な暮らしの拠点になりますから、現在においても整備を継続することが必要です。
 また平成17年度都市計画年報によると、和歌山県の都市計画道路整備率は33%で、全国平均の55%を大きく下回り、全国最下位になっています。都市計画道路のあり方も検討しなおす必要が生じています。

 更に高速道路整備と、工業立地と人口の増減には相関関係が見られ、高速道路の空白箇所では経済的、社会的な停滞があり、健全な地域保持が難しい状況にあることもデータが示しています。平成12年度から平成17年度の都道府県別の人口増加率を見ると、秋田県がワースト1位、和歌山県がワースト2位を初め、下位に低迷しているのは鳥取県、高知県などで、いずれも高速道路の整備が遅れている地域です。道路と人口増減が密接に関係していることが示されていますから、無視出来ないものだと思えます。

 私からの要望は、企業誘致を進めるに当たって高速道路と企業用地の連結が必ずしも良いとは言えない状態なのでアクセスを改善して欲しいこと、そして幹線道路の整備を図るのは好ましいことですが、生活道路との接続地点で安全確保を図って欲しいことを求めました。

 全般的には、和歌山県の北部は経済の中心地として企業誘致を図るため高速道路と企業用地とのアクセスを良くすること、南の地域は観光地として位置づけるため、海外からの観光客への満足度を高める施策を講じる必要があることを依頼しました。海外、即ち和歌山県の観光客の場合は東南アジアからのお客さんが多いため、関西空港から熊野までの道路を快適に移動出来るように整備することも依頼しました。中国では道路事情が良いこともあり、それに劣ると二度と和歌山県に来てくれなくなります。東南アジアの発展を勘案すると、安くても良いパック旅行ではなく、日本国内向けの旅行と同品質の快適な旅行を提供することが求められる時代になっています。その視点で観光施策と観光用の道路整備を行なうべきなのです。

 25年も道路整備が遅れている和歌山県。県内事情と予算を考えると追いつくことは困難ですが、企業立地や観光施策、災害への備えを考えると、一時も早く全国との差を縮めたいものです。

【企業立地】
 企業立地を図るための打ち合わせを行ないました。最近はほぼ連日、この問題に関する協議を行っています。人口減少や経済活動、そして将来の雇用確保と地域活性化を図るためにも一刻も早い企業誘致を成功させることが必要です。しかも単発の工場立地ではなく基幹産業となるような企業立地が必要なのです。既に視点はこの方向に向けて活動を続けています。
 本日の協議の中で、和歌山市に関わる更に基礎的な資料を求め検討を図ることにしました。今週末と来週も、引き続いてこの問題に取り組みます。

【雇用問題】
 和歌山県内の雇用情勢が改善されていると聞きますが、実際、現場はそうなっていないようです。企業が人材に求める資質は向上していますから、人材の需要と供給のバランスはとれていません。和歌山県内では、企業が求める人材は比較的少ないので人手不足の状態が続いています。仕事の専門家が進み、企業では誰でも良いから人が欲しいという状況ではなくなっています。

 企業サイドでは、この分野でこのような能力を持った人材が欲しいとの要求がありますから、採用に至るまでの道筋は厳しいものがあります。能力、報酬、そして雇用期間などの問題があり、経済活動が活発化しているからと言っても、簡単に雇用情勢が改善されているとは言えない状態にあります。
 引き続いて雇用問題にも取り組んで行きます。

【懇親会】
 夜は懇親会に出席しました。和歌山県から県外に転出される方もいて、県外に行っても和歌山県の良さをPRしてくれることをお願いしました。温暖な気候や食生活の良さは誇れるものですから、この地で暮らした体験を元に和歌山県の良さをアピールして欲しいところです。
7月9日(月) 「水耕栽培」
【水耕栽培】
 野菜の生産は今では水耕栽培が主流です。和歌山県内には、もう13年も前から農業法人を設立してレタスの水耕栽培をしている団体があります。しかも女性だけで法人を設立して現在に至るまで活動していますから、先駆的役割を果たしています。それを証明するように、先に東京で地域における農業法人の先駆けとして表彰を受けています。

 ここではレタスを、年間を通じて生産しています。まとまった数の生産が出来るのは、ホテルやレストランと直接契約が出来ているからです。生産者にとって生産量を引き取ってくれるのは生産活動を安定させることに資しています。またホテルやレストランにとっては安定して納品されるので、毎日納品されそして品質も良いことから、オーナーとしては自信を持ってメニューを提供することが可能となります。

 レタスの生産は夏場では35日から40日、冬場は50日程度必要となります。毎日、種付けしていますから、契約しているホテルやレストランには毎日、安定したレタスを出荷することが可能となっています。年間20回以上、生産が可能となっているのは、水耕栽培と温室のお陰です。
 和歌山県の紀ノ川地域は、元々レタスの生産が盛んではありませんでしたが、今ではデパートや高級料亭からも直接出荷の依頼があるなど、和歌山県産のレタスも和歌山県を代表する農産物になろうとしています。

【FM局】
 和歌山市を拠点としたコミュニティFM局開設に向けた取り組みを行なっています。地方都市で新しい取り組みを行なうことの難しさを感じています。何かと外野からの注文が多く、真面目にFM局を開局しようとする人にとっては厄介な問題です。今まで何の接触もなかった人が、関わろうとして意見具申があります。関わってくれることは歓迎なのですが、批判や否定から入ってくる姿勢には賛同出来ません。

 今日も突然の来客があったようですが、何を目的としているのか分からないのです。当初から参画しているメンバーのことを批判するような発言をする人がいましたが、一体何を目的としているのか分かりません。
 設立メンバーのことを批判しても、何も変わることはありません。また情報公開の時代ですから、横槍が入ったとしても直ぐに関係箇所に情報が流れます。開局に向けた取り組みに関して、情報が漏れているかも知れませんが、知らない内に情報の連携が図られている場合もあります。
 もう和歌山県だけで通用する価値観でいられないのです。

【懇談会】
 いつもお世話になっている会社を訪問し意見交換を行いました。この会社の所長は毎日、慌しく過ごしていますが、地域社会を良くするために、そして活力あるものにするためにも、地球にとっても動員は好ましいものです。
 地球環境に優しい取り組みについ意見交換を行いました。

【福祉の問題】
 福祉の問題は次から次へと表面化しています。今の問題は人材の確保の問題です。
 景気回復の兆しが見えていることから、最近、福祉の業界へ飛び込んでくる人材が不足しています。その理由はすごく簡単で、福祉業界の賃金が低いからです。どれだけ福祉に燃えていたとしても、賃金が低く抑えられていると若い人はやってきません。やってこないどころか、福祉で仕事をしている人材が他の部門に流失している程です。これでは福祉の職場に明日はありません。

 そして福祉分野の弱みは比較的新しい分野のため、現状を裏付ける証拠がないことが挙げられます。学問として今だに確立出来ていないのが弱点ですが、これを解決するには現場の状態に学問か追いつくまでの時間が必要です。もしかしたら、学問として成り立つことが安定した賃金を獲得するために必要なことかも知れません。

【懇親会】
 夜は県議会会派の懇親会に出席。ただ今、県議会は休会中ですが、情報交換の機会を持ち、お互いの意識を共通のものにしました。会派として意識レベルを高め共通のものにしておくことは大切なことだと考えています。
7月8日(日) 「和歌山巴里祭」
 恒例の「和歌山市民文化まつり参加」和歌山巴里祭、チャリティー・シャンソン・フェスティバルが開催されました。午後2時から約2時間、会場に詰め掛けた皆さんと共に、素敵な時間を過ごせることが出来ました。

 プログラムは、実行委員長である橋本佳代さんの歌を中心として、タップダンスを取り入れた今までとは少し趣の異なった舞台演出が感じられました。そして本日のゲストは白鳥英美子さんでした。白鳥英美子さんはトワエモアでデビューし38年間の芸能生活を続け、現在はソロ活動とグループでの活動を両立させています。

 白鳥さんの歌声に合わせて「誰もいない海」を会場で歌い上げ、きれいな歌声で包まれました。白鳥さんからも「とても素敵です」との言葉があったように、和歌山県の皆さんが持つ音楽の感性と音楽文化が根付いていることを示すものでした。
 そして世代を超えて愛し続けられている「虹と雪のバラード」の歌声は、本当に素敵でした。

 この歌がテーマソングだった冬季オリンピック、札幌オリンピックが開催されたのは1972年(昭和47年)2月のことでした。団塊の世代が若手として社会を担おうとする、正に日本がこれからの伸びしろを持った若い時代でした。当時25歳の若手だった人が現在は60歳になっているように、実に35年の歳月が流れていることに驚かされます。

 私も、スキーのジャンプ競技では日本選手団がメダルを独占したことを今でも覚えている程です。フィギアスケートでは妖精と呼ばれたジャネット・リンがアイドル的存在でした。そこで流れていた「虹と雪のバラード」は、当時10歳であった私でさえ口ずさめるのですから、世代を超えた歌の一つだと思います。
 まだまだ成長を続けている日本の躍動の印として、そして札幌を世界の都市に名乗りを挙げさせたオリンピックで、その象徴がテーマソングでした。

 躍動と哀愁を感じさせるこの曲は、白鳥さんの今日の言葉を借りると「皆さんも大好きな曲」で、多分、札幌オリンピックの最初には希望を感じさせ、最後には哀愁を感じさせたことだと思います。今も変わらない透き通った声は、一気に時代を超えさせてくれました。歌にはそんな力があるようです。

 もうひとつ。歌はその瞬間、気持ちをその場から解放してくれます。つかの間かもしれませんが、その歌の世界に浸っている数分は心配や悩はなくなっています。瞬間でも心配から心が解き放たれると、その後の力は全く違ってきます。心を解放してくれる歌を持っていることは幸せなことです。
 夜は実行委員会の皆さんとの懇親会。ゲストの白鳥英美子さんも参加してくれた会合となりました。

 私からの和歌山巴里祭に際してのメッセージは次の通りです。
 第28回市民文化まつり参加、和歌山巴里祭チャリティー シャンソンフェスティバルが今年も盛大に開催されます。和歌山市シャンソン協会では、和歌山市にシャンソンを通じて音楽文化の香りを拡げたいと思う気持ちを持って、この日のために継続的な活動を行っています。皆様のご支援のお陰をもって、本日の開催に結びつけることが出来ましたこと、心から深く感謝申し上げます。

 シャンソンを愛する皆様から、この日を心待ちにしているとお聞かせいただく事が多くなりました。それは、このフェスティバルが今年で9回目の開催を迎えたことから、和歌山市の皆様に広く受け入れられていることを実感しています。
 本日は、白鳥英美子さんをゲストにお迎えして、橋本佳代先生を初めとする和歌山シャンソン協会会員とゲストの皆さんとで素敵なコンサートに仕上げました。白鳥さんの透き通った歌声と、出演者の皆さんの練習の成果をお楽しみいただきたいと思います。

 そして皆さんと共に、ここ和歌山市において素晴らしいシャンソンを聴くことが出来る喜びを分かち合いたいと願っています。
 どうか皆様にとっても、いつまでも心に残るフェスティバルになりますように。皆さんに感謝の気持ちを込めて。「ありがとうございます」
7月7日(土) 「世界遺産週間」
【FMわかやま】
 今年中の開局を目指している「FMわかやま」。朝から関係者が集まり懇談の機会を持ちました。活動報告でも何度か触れていますが、全国の県庁所在地で民間のFM局がないのは和歌山県だけなのです。
 本日、中央から来てくれた方も、和歌山県内には湯浅町と白浜町にコミュニティFM局があるものの、和歌山市に民間のFM局がないことに気付いていたことを前提として、音楽文化の発信手段として、特定の地域の情報に特化する意味からも、コミュニケーションの手段の多様化が求められている時代の要請があることから、和歌山市で開局することは喜ばしいとの見解がありました。

 東京で(東京でなくても同じですが)、和歌山県に関する歌を聴こうとすると、「和歌山ブルース」か「和歌山ラブソング」がある位で、他府県出身者と比較すると肩身が狭い思いをする時もあるそうです。和歌山発の音楽が少ないのは、地元密着のコミュニティ局の存在と、地元のミュージシャンが発信する機会が乏しいからです。是非ともコミュニティFM局の開局を早めて欲しいとの話もあり、関係者一同自信を持つことが出来ました。

【世界遺産週間】
 平成16年7月に世界文化遺産に認定された熊野古道。そのため7月の第一週を熊野古道ウイークとして本宮ではイベントが開催されています。本日は熊野古道のイメージを綴った「祈り」を昨年リリースした和歌山県出身のシンガー佐野安佳里さんのライブも行なわれました。

 このライブのために活動拠点の東京から和歌山県に帰り、本日は本宮で滞在しています。
 佐野さんは3歳の時からエレクトーンを始めて以来、音楽に親しんで来ました。途中、音楽から離れたこともありましたが、やっぱり自分がやりたいのは音楽だと思い、再び音楽に挑戦、今は夢の実現を目指して東京で音楽活動に励んでいます。上京して1年の間にファーストCD「祈り」をリリースした他、ライブ活動、そして今年5月には大阪城ホールでのライブにも出演しています。

 勿論、シンガーソングライターですから、作詞作曲は全て自身で行っています。本日のライブの後、会って話しましたが、その時に持っていた作詞をしたペーパーを拝見しました。アイデアを書き出し、言葉を形としてまとめて行きます。そして書き直すこと数十回、文字に思いと命が吹き込まれ詞となっていきます。文字を消した跡や書き直した跡、順番を変更したりと、曲が仕上がるまでの苦労が偲ばれます。
 和歌山から東京に活動拠点を移して活動のスケールが大きくなっていますが、今日のライブを聴くと、これからまだまだ大きくなってくれると思います。

【からす屋】
 熊野本宮大社前にある「癒し処からす屋」。足湯と飲食、そして熊野にちなんだ物品販売のサービス提供を行なっています。本日は長時間の運転だったので足湯に浸かり、気分転換とのフレッシュ。足湯の湯は日本最古の温泉と言われている渡瀬温泉の湯を使用しているので、肌がすべすべになりました。
 そして食事は備長炭ラーメン。微粉末の備長炭を練り込んだラーメンは健康作りとダイエット効果があるそうです。ここでも食べられますがお土産品もありますから、どこにいても熊野の味を楽しむことが出来ます。
 熊野で心身とも健康に。熊野ではそれを実現する環境が整い始めています。
7月6日(金) 「観光学」
【個人事務所】
 和歌山市内の個人レベルの事業家の方との懇談。毎月の所得は不安定で安定していないため、景気回復の兆しを実感出来る状態ではないようです。最近は、特に個人または小規模の事務所が閉められる場合が多いようです。まだまだ縮小するのではないかとの心配から、生活の安定を第一に求めています。

【懇談】
 昼食時には県政や市政に関する意見交換を行いました。心ある皆さんは和歌山市の行く先を心配しています。財政再生団体への転落は心配しなくて大丈夫なのか。仮に財政再生団体になった場合、市民税や固定資産税などが上昇しないのかの問題が気になるそうです。
 赤字解消の明確な方針が不明確なため、トップには説明責任を果たして欲しいとの意見がありました。

【熊野】
 ある団体が和歌山県熊野地域を訪れたいと希望し、時期や行程に関しての打ち合わせを行ないました。毎年、各地の美しいところを訪問しているのですが、来年は和歌山県を訪れたい希望をいただきました。早速、世界文化遺産熊野を中心とした和歌山県の見所を話し合いました。白浜や勝浦、そして熊野本宮、季節の祭りや地域の芸能などを挙げて、開催時期などの打ち合わせを行ないました。来年の話なので時間はありますから、詳細は今後詰めていくことにしました。
 
【観光学】
 英国に語学留学をしているK君。1年以上留学していましたが、9月からは英国内の大学院に入学することに決定し、夏休みに入り、一旦、和歌山市に帰国しました。同大学院では観光学を学び、順調に行けば来年12月に卒業する予定です。
 来年から和歌山大学に観光学部が開設される予定ですから、何としても和歌山県に英国の観光学を持って帰って欲しいところです。偶然ですが和歌山大学と同大学は観光学で姉妹提携も視野に入れている様子もあり、しっかりと学んで来て欲しいものです。難関は論文を英文で仕上げる必要があることです。数万字にも及ぶ大学院の研究論文を母国語以外で仕上げることは学力と忍耐力が求められそうです。
 厳しいこともあるでしょうが、観光学を習得して帰国してくれると思います。夏休みには英語を活かしたボランティアの予定もあり、人間的にも行く前より更に成長していることは嬉しいことです。

【環境問題】
 新エネルギー利用に関する打ち合わせを実施。地球環境問題は世界が解決すべき課題ですが、日本の環境保全技術は世界をリードしていけると確信しています。日本で研究していることが実証段階を経て実用化され世界に技術展開されと、環境問題を解決出来る日が来る筈です。繊細で緻密そしてソフトな発想力を持つ日本人が、エネルギーや環境保全の面で世界を引っ張りたいものです。
 現在開発中の新技術で、その可能性は十分あります。世界を救うのは日本、その心意気と自信を持って挑戦し続けたいものです。

【入院】
 人生のそして高校の大先輩が本日、入院されました。連絡を受けた夜、早速会いに行ってきました。夏場の暑さから来る疲労が原因で、幸い体には何の異常はありませんでした。
 暫く疲れが取れるまで入院して体を休める予定ですから安心しました。それでも元気なものですから、ベッドの上から携帯電話であちらこちらに連絡をつけていました。本当に熱心な先輩です。
7月5日(木) 「企業誘致のために」
【会計監査】
 ゴールドライオンズクラブの会計監査が行なわれました。当ライオンズクラブの会計年度は7月から翌年6月までで、私は平成18年度の会計を担当しているため会計監査に立ち会いました。運営費、事業費、会食費の三項目に亘って会計監査を受け、正しく処理されていることを確認し無事に終了しました。
 7月からは新年度で新しい三役体制に変わります。

【企業誘致のために】
 和歌山県の大きな課題は企業誘致にあります。県内に企業団地が幾つかありますが、企業誘致に結びついている事例は現時点では少なく、県企業立地課では全力で誘致活動を展開しています。

 今日は企業誘致に関する現時点の立地条件と、エネルギー問題そしてエネルギーコストに関して、新技術の開発者と関係者を交えて懇談を行ないました。和歌山県では企業誘致を進めていますが、何でも、どこの企業でも良い訳ではありません。雇用が発生する、環境に優しい、そして地域に適合してくれる企業を望んでいます。

 雇用面では、優秀な人材確保が出来ることで優位性を保つことが可能です。
 環境面では、循環型社会に適合するシステムの構築やエネルギー問題があり、地域として環境と安価なエネルギーを用意することが出来たら優位性があります。
 地域に適合するためには、企業が地域に定着するために従業員への住環境の提供、地域は暖かく迎え入れる姿勢を持つことが大切です。

 開発者は新しい技術に関して現在、世界特許を申請中で、近く認可される見込みです。和歌山県としては企業を迎え入れる体勢を整えるために、特に環境面で他地域よりも優位に立ちたいところです。世界の価値観を変える新技術に関しては実証実験中で進捗率は30%、年内には実用性の目処が立ちそうな段階です。

 他にはない地域特性を持つことで企業立地に弾みをつけたいところです。
 ある方の言葉を借りると「池の中に鯛がいるかも知れない。今は、(鯛が)少しだけ跳ねた後の水しぶきが見えただけで鯛は見えていない状態です。今日で鯛を吊り上げるための素晴らしい釣竿もあることが分かったところ」なのです。鯛がいるのかいないのか、これからの見極めが勝負です。

【県政報告会】
 平成19年6月県議会定例会を終えたので、約20人の皆さんに集まっていただき夕方から県政報告会を行いました。議題は「企業誘致活動の現状について」「観光医療産業の取り組みについて」としました。
 企業誘致は和歌山県にとって最大の課題です。雇用発生や経済波及効果、税収の増加、そして人口減少への歯止めなどの効果が期待出来るからです。また県内の地域資源を活かし産業を創出することで、県内事業者の活性化を図ることが出来ます。内外両面からの施策を講じることで一気に活性化を実現させたいと考えています。
 しっかりと根幹に関わる問題を解決することが最も重要ですから、この問題を最優先に取り組みます。 

【意見交換会】
 夜には意見交換会を開催。こうしている内にも世の中は動いています。和歌山県が域内の利益調整ばかりに明け暮れ、安閑としていては取り残されます。他府県からの新しい取り組みを確認することで刺激を受けられます。
 新しい波は、そこまで来ています。
7月4日(水) 「闘う」
【式典】
 和歌山県飲食業生活衛生同業組合結成40周年記念式典のお手伝いと、式典へ参加をさせてもらいました。午前中は会場内でPR活動のお手伝い。会員の皆さんに来てもらって交流を深めることが出来ました。
 また午後2時からは式典開催、そして交流会へと続きました。約160人の参加者の皆さんと楽しく有意義な交流をさせていただきました。
「飲食業界としては研修を充実させてお互いの知識と技術の向上を図りたい」
「元気がない和歌山県だと言われていますが、自然素材に恵まれた飲食界から元気な和歌山県を発信したい」
「会の発展のため関係する企業、団体と協力して発展をしていきたい」などの意見です。

 現状に留まるのではなく常に先を見る姿勢を感じました。理事長を先頭に益々の発展をお祈りしています。

【闘う】
 知らない内に闘病のため入院生活をしている友人を見舞いました。入院していることを全く知らなかったため、お見舞いが今日になりました。
 平成19年5月1日に入院、翌週の7日には手術を行ないました。手術までの経緯は、4月27日、突然、左目がかすみ、疲れているのかなと思ったそうです。疲れただけだと思っていたのですが、翌日も左目がかすんだままだったのです。それでも仕事を継続し5月1日、人間ドッグに入りました。左目の異常を訴えたところ、医師は直ぐに異常を察し、総合病院に紹介状を書いてくれました。5月1日、当日、総合病院に行ったところ直ぐに入院が確定。手術へと向かいました。

 左目の異常の原因は、左目の奥に発生していた腫瘍でした。眼球の奥と脳間の空間に腫瘍が大きくなり、眼球の視神経を圧迫していたのです。そのため目がかすんでいたのですが、問題はその腫瘍が悪性だったことです。つまりは目の奥の癌です。

 目の奥の癌。発生件数が非常に少ない珍しい症状なのですが、本人にとっては現実でした。医師から告げられた時は、目の前が真っ暗となりバランスを崩し、その場に倒れこんでしまったそうです。友人は私と同じ年の45歳。まだまだ病気には罹らないと思っている年代ですし仕事も充実している時ですから、自らの体に癌が潜伏しているなど予想も出来ないことです。そして、この年になって自分の人生を切り拓いている生を実感していると、死の影は姿を消しています。その影が影でなくなり目の当たりになったのです。

 癌を宣告された時の気持ちは想像出来ませんが、一気に死が現実のものとして実感することになります。そして生はいつまでも続くものではないことも、実感することになります。生と死がクロスする瞬間。全ての価値観が変わってしまいそうです。

 向上心や働き甲斐などの精神的欲求、モノやお金などの物質的欲求の価値から、生の要求に価値が移ります。今まで輝いていたものが輝きを失い、今まで感じていなかったものを感じるようになります。ただ生きていることだけが尊いことに気付かされるのです。
 価値観の転換。それは何よりも大きな変化です。明治憲法から現憲法に変わったような、大きな価値観の変化がある筈です。それまで自分が培ってきた価値観が全く通用しないことに気付いた時、人は何を思うのでしょうか。

 新しい希望なのか、絶望なのか、それは人により様々ですが、今までの生きている価値を超えた新しい希望を感じることが出来た時、生まれるかのような生の実感を得ながら、人は再び生きることを選択します。
 それは子どもが大きくなる時のような溌剌としたものではなく、厳しい現実と向かい合いながらの生となります。抗がん治療による傷みと倦怠感、涙が出るような痛みだそうです。左目の奥への抗がん治療は、鼻を通しながらのものとなります。鼻の中は火傷のように焼き爛れた状態になり、痛くてたまらないそうです。

 それでも4人部屋のベッドの上で、痛みと戦いながに某大学の通信教育の論文を書いています。5月1日から本日までの約二ヶ月間で三本の論文を書き上げています。そして8月から始まる予定の東京本校でのスクーリングにもエントリーしていますから、凄まじいまでの精神力です。年齢を重ねて再び勉学の必要性を感じ、大学の通信教育を始めて現在は3年目です。順調に単位を積み重ねていますから、苦しいでしょうが何としても大学も、病気からもあきらめないで卒業して欲しいものです。

 卒業。希望と切なさを感じる言葉ですが、卒業した後の違った人生の感激を再び味わうためにもしっかり治して卒業して下さい。
 そして嬉しいことをひとつ紹介させて下さい。本当に厳しい抗がん治療で励みにしているのは私の県議会議員としての活動だと聞きました。市議会から県議会へ、安定を求めるのではなく活動することの選択と、現在の活動を励みにしてくれているのです。そして6月定例会が終わったことも知っていて、「一般質問を聞きに行きたかったのに行けなくて残念だった」と話してくれました。一緒に闘えることは私にとっても喜びですし、厳しい世界ですが共に勝ち残る覚悟です。生きるための励みにしてくれていることに感謝しながら、その期待に応えていくことを改めて誓いました。

 それにしても、自分の闘病生活だけでも心身とも大変な状態なのに、同じ年である私の体のことも心配してくれました。
「無理をしないで少しは休んで、体を大切にして欲しい」
 次は病室ではなく、気を使わない居酒屋で会いたいものです。
7月3日(火) 「ドイツの音楽事情」
【ドイツの音楽事情】
 今年5月、和歌山市内にある子ども達の合唱団がドイツに演奏会に出掛けていました。この指揮者の先生が音楽の歴史の深さを感じる出来事を披露してくれました。ドイツのまちはそれぞれ音楽ホールを持ち、子どもの頃から音楽に親しんでいます。子どもの頃から音楽に親しむ子ども達は、生涯を通じて音楽を楽しむ人生を過ごすことになります。仕事に音楽を加えた人生は、どれだけ充実したものなることでしょうか。それが子どもや次の世代に引き継がれ新たな歴史を彩っていくことになります。

 まちの音楽ホールには責任者がいて、まちの公務員よりも少しだけ高い給与を貰っていると伺いました。つまり音楽の普及と次の世代への伝承を価値のある仕事だと認めていることの現われです。価値のある仕事はより多くの給与を取れることは当然のことです。音楽を普及する仕事が価値のあるものであることから、このポストを目指す人が続きますし、仕事に誇りを持つことになります。

 お金が全てではありませんが、生活をするのに十分なお金を得られる仕事に就くことで誇りが生まれます。どれだけ素晴らしい仕事だと言われたとしても、社会が価値を認めてくれないと誇りは持つことは難しいのです。何故なら価値のある仕事は社会が評価し、高額の収入を得ることが出来るからです。

 和歌山市の場合、音楽活動をしている方がいますが、子ども達への音楽指導、音楽の普及活動だけでは生活をする上で十分な収入にはつながらないのが現実です。ドイツと比較すると音楽文化の層の薄さが分かります。
 これは和歌山市だけに限ったものではなく、地方都市では子ども達への音楽指導だけで生計を営むことは厳しいのです。文化の差は感性の差となり仕事の差となります。仕事の差はまちの品格の差となり、それが積み重なると更に文化の差となります。こり文化レベルの連鎖は簡単には縮まりません。

 解消する方法はひとつ。文化活動により一定水準以上の収入を得られることです。音楽やスポーツなどを生業として、他に仕事を持たなくても生活できることは勿論、価値のある仕事だと地域で認められることが必要です。
 「子ども達の音楽隊の指導をしているの?素晴らしい仕事ですね。ヨーロッパへの遠征をするための活動資金が得られるのは当たり前ですね」「少年野球のコーチをしているの?子ども達にとっても地域にとっても素晴らしいことですね。収入を得られて当然のことですね」などの会話が交わされるようになれば、それらの文化が地域に定着していると言えるのです。今時点では考えられないことですが、そうなるまでに時間を要することも理解出来ると思います。

【企業誘致】
 県外からの企業誘致に関して意見交換活動を行いました。県外から和歌山県に企業に来てもらうことは容易ではありません。短期間でそして慎重に進めることが求められます。
 ところが企業から見た和歌山県の評判は良くありません。和歌山県に進出を検討する企業にとって最終的な判断が出来ないのは、和歌山県の評判の悪さです。過去の事例をうかがいました。進出しようとすると突然、どこからともなく仲介人が現れて金銭を要求すること。和歌山県の態度も、是非来ていただきたいと言うものではなく、来たかったら来ても良いから自分で地元交渉してくださいね、などの対応もあったと聞きました。和歌山県に進出しようとする企業は、当然先行事例や進出が挫折した事例を徹底的に調べ上げますから、固有の県民性も浮かび上がってきます。
 阻害要因として、これらの問題が潜んでいるようです。

【懇親会】
 夜は懇親会に出席。常に有権者から意識が離れない活動も必要だと伺いました。有権者は、応援している議員には身近な存在であって欲しいとの意見です。話したい時、何か相談したい時に近くにいないと、その存在は薄くなってしまいます。日々、何かと慌しくしていますが、少し立ち止まって気をつけたいものです。
7月2日(月) 「団塊の世代の雇用」
【団塊の世代の雇用】
 団塊の世代が所属していた企業や役所、組織から地域社会に戻ってきています。地域にとっては、この世代が持つ知識と経験を活かしたいところですが、上手くマッチし難いようです。この世代と地元企業などとの窓口がないことや、個人が有する知識、技術を知らせるしくみが少ないからです。

 一般的な制度としてはシルバー人材センターや人材登録バンクなどがありますが、拡がりはどの程度なのか良く分かりません。先の経済警察委員会でも質疑を行ないましたが、団塊の世代がその経験を活かして社会で再び活躍出来る場面を作って欲しいところです。人材が埋もれるのは地域にとっても社会にとっても、勿論、本人にとっても大きな損失ですから、雇用と受け入れをマッチさせるしくみが欲しいところです。
 今日、この世代の方との懇談で思った次第です。

【懇談その1】
 本日、現役の和歌山市議会議員が被告となり争っている事件で、控訴審となる裁判高等裁判所の判決が出されたようです。それによると被告の控訴が棄却されたと聞きました。
 市民にとって市民の代表である市議会議員が被告として裁判中である事実は、誠に残念だと意見を伺いました。議員は正義であって欲しいと、市民を代表する存在であることを自覚して欲しいとの希望もいただきました。また、清潔、溌剌、躍動する感じがする地方政治家の登場を待っているよ、との意見も頂戴しました。
 その通りで、これ以上市民の皆さんに失望感を感じさせることは避けたいものです。

【懇談その2】
 引き続いて、市内で約10人の集まりに参加させていただき、この場で県議会報告を行ないました。先の議会での一般質問の内容を中心に報告したところ、たくさんの質問と意見をいただきました。
○旧丸正への6億円の補助金問題とは何ですか。
 国、和歌山県、和歌山市が「暮らし・にぎわい再生事業」を活用して、旧丸正ビル再生に取り組んでいる事業者へ6億円の補助金を支出したことです。

 旧丸正ビル再生事業費は査定をした結果、総額9億円。事業者負担は3億円、国の負担は3億円、和歌山市の負担は2億円、県の負担は1億円となっています。既に支出されていますが、これは法律に定められた通りのものですから問題はありません。

 ただ、和歌山市が国に対して提出している中心市街地活性化基本計画が事業認定を受けることを前提としたものですから、早期に基本計画の認定を受けたいところです。仮に、この基本計画が、国から認定を受けられなかったとしても、支出済みの補助金に関しては事業者の返還義務はありません。それだけに是非とも事業を完成して欲しいところですし、行政機関については、年内の開店に向けての全面的支援を行なって欲しいところです。
 少なくとも、補助金を支出するだけ支援が行政機関の役割だと思わないで、事業が開始されるまで、そしてこの施設を核として中心地の再生が図れるよう、私達も見続けたいも
のです。

○中心市街地は再生を図れるのですか。
 旧丸正の再生と絡んでいますが、現在中心市街地活性化基本計画案を策定して再生に向けた取り組みを行っています。再生を図るためには従来と同じ商業施設だけの誘致では難しいと言わざるを得ません。それは現状では、核施設となるような大手サービス業の進出は難しいからです。そこで定住人口を増やすためのマンション建設や、和歌山大学観光学部の開設などによる交流人口の増加を図りたいところです。

 既にマンション建設は民間事業者が着手していますし、この後に続く計画もあります。また芝居小屋も人気がありますし、この地域に投資を巡る動きもあります。あと少しの時間が必要ですが、良い方向に進んでいることは確かです。期待を持って見守って欲しいと思います。

○JR和歌山駅西口前商店街の活性化対策はありますか。
 中心市街地活性化基本計画の範囲は、JR和歌山駅から南海和歌山市駅までの範囲と定義されています。そのためJR和歌山駅西口は対象地域となりますから、既に昭和倉庫でのマンションと商業施設の建設計画に関して和歌山市から補助金の支出が決定しています。

 この補助金は「暮らし・にぎわい再生事業」を活用するもので、旧丸正ビル再生事業者に対する補助金と同じものです。
 このように、国の施策を上手く活用して活性化を図るための民間事業者への支援と基本計画の整備を進めていますから、この地域の活性かも期待出来
るものだと思います。

【打ち合わせ】
 県の某部署と打ち合わせを実施。県では、県の取り組みへの理解を県民の皆さんに深く知ってもらうため、直接事業と間接事業として、民間団体やNPO法人の活動を支援する施策がたくさんあります。

 先日、ある事業施策に応募した民間団体がプレゼンする機会がありました。県の施策に応募する位ですから、応募者は皆さん熱心で本気のプレゼンを行なっています。これを審査する審査員は県庁職員と民間から選定されていて、当に顔合わせをしていることから事前に調整する時間もなく、公平な審査をしていることに間違いはありません。
 ところがプレゼンも審査も非公開で行なわれたため、見る人によっては誤解を与えることも考えられます。公平な審査をしているのに、そう思われると残念なことになりますから、当局に何点か提案しました。

 まず、プレゼンには応募した全団体を一堂に寄せてプレゼンを行い、お互いの事業内容を相互理解出来るようにすること。これによりお互いに納得性が生じますし、お互いのプレゼン能力が向上することになります。また公開することで県民の皆さんもプレゼンの様子を観ることが出来ますから、より公平になります。
 そして審査の過程を公開することです。密室ではなく公の場で審査を行なうことで、変な誤解を与えなくてすみます。

 もうひとつ、審査した結果を通知するに当たっては、審査結果と点数などを通知することです。これにより応募した団体は、何が評価され、どの点が評価されなかったのかを知ることが出来ます。単に通知するだけでは次年度への応募意欲が減退しますから、意欲のある団体を冷めさせないようにしたいところです。
 これらの情報公開をするだけでも、別のところの意図が介入する余地はなくなりますし、公平な結果が期待出来ます。次年度、この事業があるかどうか分かりませんが、ある場合は改善して欲しいところです。
7月1日(日) 「美容について」
【告別式】
 知人の身内の方にご不幸ごとがあり、告別式に参列いたしました。いつも思うことですが、身内に不幸ごとがあった時のご家族の心中は察して余りあります。その表情や言葉からは、無念さが溢れています。かける言葉はありませんが、ただただご冥福をお祈りするばかりです。

【美容について】
 本日、JR和歌山駅東口付近に新しくエステテックサロンが開店しました。従来とは違う技法も取り入れ、全ての女性がよりきれいに、そして健康的な体と心を作るお手伝いをすることを目的にしています。本日は関係者とお客さんが集まって開店を祝う会が執り行われ、出席させていただきました。

 ここでの挨拶の主旨は次の通りです。
 サロン・ド・ドナリスの開店、誠におめでとうございます。オーナーを初めスタッフの皆さんとは開店前から何度もお話をさせてもらっていますが、和歌山市に暮らす女性の美容と健康を考え、健康的なお店作りを考えられてこられました。今日、ここに開店した訳ですが、快い空間と安らぎの空間に仕上がっています。
 私も平成19年6月、皆さんに送り出してもらった最初の県議会で、和歌山県の恵まれた自然を活かして、観光と健康と美容のサービスを組み合わせた産業を創造する取り組みがあり、県としても和歌山県の新産業の機運を盛り上げて欲しいことを提案しました。これは和歌山市議会の時代から追い続けてきたテーマであり、和歌山県が健康と美容の先進地になることを願っています。
 ここ和歌山県の玄関口とも言えるJR和歌山駅付近にエステが開店したことは喜ばしいことであり、美容を発信する拠点としての役割を担って欲しいと思います。
 是非とも一緒になって、ここから情報発信を行ないたいと思います。皆さんと一緒に誇れる和歌山県を創りたいと思います。本日は、開店おめでとうございます。

【見方の違い】
 例えばプロの劇団が、人権の大切を表現するために劇を行なおうとしました。シナリオ作成から配役決定、道具を揃え、公演に備えることは、難しいことではありません。私達が専門の仕事を遂行出来るように、初めてのテーマであっても実現可能性は高いのです。
 ところが審査する立場の人にミュージカル関係者がいないと、その実現した姿を想像できないため、実現可能性は低いと判断する場合があります。
 つまりその道のプロなら簡単に達成できることでも、専門外の人からすると達成は困難だと判断して取り上げることを止めてしまいます。実現する機会が失われるのは非常に勿体ないことです。

 プロの劇団などのプロ集団が、営業を離れて地域を元気にするための分野に進出してくれることは滅多にありませんから、文化やスポーツが地域に及ぼす影響の大きさを分かって欲しいところです。文化やスポーツに理解のある地域は、懐が深くて住み易い地域なのです。既存のものに新しい文化的要素を組み込んだ仕掛けをプロが考え、地域での取り組みを始めるに当たって、実現可能性が低いなどの理由で却下するのは、地域文化向上のためには勿体ないことだと思います。

 それにしてみプロの仕事の質とスピードは凄いものです。専門外の人が取り組むと数年を要しても仕上がらないような質のものを短時間で仕上げてしまいます。余りにも簡単に仕事をやってのけるので、周囲で拝見すると信じられない思いがあります。プロの仕事を審査する専門外の人も多分、実現性に疑問符を付ける筈です。プロなら比較的問題なく実現してしまうことも、それ以外の人にとってはその実現は難しいと思えるのです。

 和歌山県に必要なものは、一般的な仕事人ではなく、今この場所にいないプロや専門家と活動できる機会です。その場面が与えられなかった場合、プロの皆さんはこの場所にいる必要はありませんから、他府県で機会を実現させてしまいます。日本全体から見ると何の問題もありませんが、和歌山県からすると勿体ない話となります。
 プロが少ないと、新しい取り組みを見出すことは難しいことかも知れません。これも課題のひとつです。

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