5月31日(金) 「癌と闘う」
【笑顔クラブ】
 市内のある地域の皆さんが、自分達の趣味や特技を活かしてお互いの親睦を深めるための活動を行うことを目的とした笑顔クラブがあります。このクラブでは毎月一回定例会を行っています。定例会では手品やゲーム大会などの趣向を凝らし、ある意味、参加することが会員の生き甲斐にも繋がっています。

 高齢化時代になって家庭に引きこもっているようでは、人生の後半戦を無駄に使うことになります。経験や技能を活かして他人のお役に立てることも生き甲斐のひとつですから、笑顔クラブのように無理をしないで自分のペースで参加出来る地域のクラブ活動があることは、地域を元気にしてくれるものです。
 私も毎月の催しを楽しみにしている一人です。

【癌と闘う】
 丁度1年前、何の体調変化もなかったのに健康診断を受けたYさん。健康診断の結果は予想もしなかったものでした。肺の近くに不信な影があったのです。直ぐに検査入院したころ、知らされた結果は肺癌とリンパ癌だったのです。健康で仕事をしていただけに全く予期しない事態となり、即日入院、抗癌治療、そして癌との闘いに突入したのです。入退院を繰り返し、気力を振り絞って闘い抜いたのです。そして検査したところ、癌細胞は小さくなるどころか逆に大きくなっていたのです。さすがにYさんの気力は萎えてしまいました。これだけ頑張ったのに、苦しい治療に立ち向かったのに、一向に良くならないことから、元気をなくしてしまいました。一人、入院ベッドでいると悪い考えだけが膨らんできます。

 そんな時、話し相手が必要です。昔からの友人のK医師は、神様は絶対に見放さないからと元気付けました。そしてこれまでも頑張ってきたのだから、これ以上頑張ってとは辛くて言えないと私に話してくれました。
 私はYさんに、「絶対に大丈夫です。皆が元気に退院してくる日を楽しみにしています。昔のように元気に騒いで楽しい時間を過ごしましょう。三ヵ月後の回復を信じているので、お店を予約しておきます」と話しました。
 もうこれ以上頑張れとは言えないけれど、それでも頑張って癌に打ち勝ってくれると信じています。絶対に、絶対にあきらめない気持ち。Yさんの境遇と比べたら、私はどれだけ恵まれた日常活動を行えているのでしょうか。私こそ、頑張らなくてはならないのです。

【高所、低所】
 夕方からは懇親会に参加しました。本日、ご一緒させてもらったのは、KさんとSさんです。お二人とも大変お忙しい中、時間を作ってくれたものです。
 議員の活動も会社経営と同じで、一人で出来るものではありませんから。経営者の皆さんとの意見交換は有意義です。仕事を遂行するためには、社長がいて役員がいる、部長がいて課長、係長があることで、役割分担ができ仕事が完結するのです。社長だけでも仕事は出来ませんし、従業員だけでも仕事は完成しないのです。

 地方議員の活動で難しいのは、一人で複数の役割を担う必要があることです。ある時は自らが判断する社長の役割、ある時は現場に赴き課題を見つけ出す従業員の役割など、一人で高所から低所から、違う視点を持たなければなりません。いつも同じ立場や同じ考え方では仕事は出来ないのです。

 そして最も大切な点は、現場感覚を持ち続けることです。時間に追われていると、どうしても現場を見ないで机上や基準だけで物事を進めることがあります。現場を知らないと進め方を誤ります。現場を見て基準に照らし合わせて物事を進める姿勢が大切です。
 相反する考え方、相反する行為を同時に達成させることで、誤りの少ない結論を自分の力で見つけ出すことが出来るのです。
5月30日(木) 「披露宴」
 本日は神戸市のホテルオークラ神戸で、女優、藤原紀香さんとタレントの陣内智則さんの結婚披露宴が行われました。光栄にも藤原紀香さんから招待を受け、披露宴に出席させて頂きました。全国から駆けつけた出席者は600人、その一人に選んでいただけたことに感謝するばかりです。
 披露宴の模様はテレビでも中継され瞬間視聴率40%を超えたように、ご覧になられた方も多いと思います。格差婚とも揶揄されていますが、良くお似合いの本当に素晴らしいお二人でした。

 中でも印象的だったのは、ふたりの現在までに至る人生の歩みを紹介したストーリーです。藤原紀香さんは、女優としての地位を確立していますが、決して順風な道のりではありませんでした。彼女は関西でモデルとして活動していたのですが1997年に発生した阪神淡路大震災を契機として、一度きりの人生だから悔いのないように生きたい、と思って東京に行くことを決意します。
 人生、一歩先は何が起きるか分かりません。特に自分が育った神戸市の震災後の状況から、やりたいことをしないで何が人生なのかを強く感じた筈です。何の確信もない状態で東京での活動に自らの人生の舞台を移したのです。この時、現在の成功も女優の地位も全く見通せるものではなく、あるのは不安だけだったようです。

 一方、同じ頃、陣内さんは、吉本興業に所属していたものの、売れてはいませんでした。それどころか、今日の表現を借りると「最も面白くない芸人」とも言われていたそうです。全く将来の見通しもなく、不安ばかりの時期がありました。
 丁度、二人にとって夜明け前の時期だったようです。振り返ると不安な時期を乗り越えて、一人は女優、ひとりは売れっ子のタレントとなっていますが、最初から将来が約束されたものではなかったのです。成功するかどうかは分からない、売れるかどうかも分からない状況を経験して、二人ともそれぞれの実力でその不安を乗り越えたのです。

 人に感動を与えるのは、挑戦する姿勢と、途中で襲ってくる不安を乗り越えた人生を経験していることです。最初から成功を約束された人生に対して人は拍手を送りません。
 私達は先の見えない状況に挑戦することなく、未然に出会うであろう不安達を予測してそれ避けてしまうことがあります。不安を避け安全と思われる道に舵を切ることがありますが、その道を安全に歩けたとしても、果たしてそれが自分の人生なのか疑問です。

 自分の人生は自分が選ぶべきものです。他人の判断や指揮下で自分の人生を決める人はいないと思います。しかし現実は他人に左右される場合が多いのです。上司の命令、世間体、友人のアドバイス、両親の薦め。人生には色々な関門が待ち受けています。しかも関門の数々は悪ではなく正義なのです。
 一般的に上司は、部下を路頭に迷わすような支持はしません。世間は道を外れないような防波堤の役割を果たしてくります。友人は自分のことを思ってアドバイスをくれます。両親に至っては子どものことを自分のことよりも大事に思っていますから、危険のない道を示唆してくれます。

 周囲の全ての人は自分のことを思ってアドバイスをしてくれるのです。しかしそれが却って関門となるのです。自分が決めたことをやり遂げようとすると不安がつきものです。その不安を解消するために信頼出来る人に相談をするのですが、その場合、不安を解消してくれるアドバイスをくれます。
 「そんな危険なことに挑戦しなくても良いのではないか」「誰もやっていないよ」「時期が来たら取り組めば良いのではないですか」「私なら安定した道を選びます」などのアドバイスです。
 全てのアドバイスは誤りではありません。むしろ不安をかき消してくれる言葉達です。しかしそれらの言葉は、自分の心次第で行く道を遮るものに変身します。「やっぱり、やめておこうかな」「時期が来たらやれば良いもので、今はその時期ではないようだ」「皆さんが言っていることだから正しいはず」。自分の気持ちにこのような思いが宿ると、一歩を踏み出す勇気は沸いてきません。自分の思いは永遠に封じ込められます。

 それに対して自分を主体して考え、アドバイスを進む方向に向かう方向に解釈すれば、その意味合いは違ったものになります。安定とは止まった状態を指すのではなく、常に動いている状態を指しますから、将来に向けた安定とは静止ではなく動作を志向すべきなのです。
 彼女と彼が将来に対する不安を抱えながらも、自分の未来を信じて、そして自分の可能性に掛けた仕事を見つけたことが現在に繋がっているのです。今だけを捉えて安定していると考えるのではなく、常に前進してきたことが現在の地位を築いたのです。
 その姿勢を持ち続けたことが今日の二人の披露宴に到達したのです。そんな素敵な披露宴に和歌山を代表してお招きを受けたことに感謝するばかりです。今日の二人と同じように、和歌山の未来を信じて動作を基本とした活動を行いたいと考えています。
5月29日(水) 「慰霊祭」
【官と民】
 民間の方が数年を要してノウハウを構築し、ようやく採算ベースの軌道に乗せた事業があります。事業化に至るまでには事業所改装費用、備品費用、指導方法の確立とテキスト作成、そして家族の協力などの課題を克服、ここに来て顧客も定着するようになっていました。そして新しいこの事業を確立するために、睡眠時間は毎日3時間程度だとうかがいました。3年間に及ぶ大変な努力の結果が、今に繋がっているのです。

 そんな折、地方自治体が出資している公社の平成19年度の新規事業として、この民間の方が創めた事業そっくりの事業を始めたのです。しかも無料で。全くこの民間の方が創めた事業の存在を知らなかったならば仕方ないとしても、実はこの新しい事業を知っていたばかりか、講座内容も知っていたのです。

 民間事業者は当然のことですが、提供しているサービスや講座は有料ですが、公社が実施する同様の事業は無料です。
 資金力のある公社が同一地区、そして無料で、スタートとしたばかりの民間事業者と同様のサービス提供をすることで、事業を圧迫していると言う申し入れがありました。新しいアイデアと運営ノウハウなどは、創った人は大変な時間と費用を掛けて実用化したものですが、近くに存在している二番手はお手本があるため比較的容易です。民間事業を真似て公社が同様の事業を行なうことに疑問を持って相談があったものです。地域内の小さな出来事かも知れませんが、小さな事業者がようやく軌道に乗り始めた時に起きた問題提起です。

 公共事業が民間事業の領域まで事業を拡大することで民間事業を圧迫する、つまりクラウディングアウトの小規模版のようなものですが、地方自治体と公社と民間の関係について考えさせられる問題です。
 この問題に関しては、引き続いて追いかけることにします。

【慰霊祭】
 平成19年度殉職警察職員、殉職消防職団員、警察・消防協力殉難者の慰霊祭が執り行われました。私は今年初めて出席し、献花をさせていただきました。
 和歌山県のために生命を掛けて尽くされた皆さんに心からお礼を申し上げたいと思います。皆さんが命を掛けてこの地域を守ってくれたお陰で、私達は安全で安心した生活を営むことが出来ているのです。厳粛なこの慰霊祭に出席させていただき、姿勢と精神が正されました。自由な活動と意思表示が出来るのは、地域の安全を守ってくれている方々の存在があるからです。志半ばで尊い命を落とされた殉職者の皆さんに心から敬意を表しますと共に、今生きていることの幸せを喜び、社会のため人のため、そして自分のために、手を抜くことなく全力で生きることが使命であることを気付かされました。

 私達には不平不満を言っている時間はありません。まして何時果てるとも分からない命ですから、今日のこの日を悔いなく生きる以外に選択肢はありません。
 この式典に参加させてもらえたことに感謝したいですし、目前に展開される景色を見ることが出来ることに感謝しています。木々の緑の美しさや野鳥のさえずりの美しさも心で感じることが出来ました。そして生きていることが素晴らしいことも強く意識させられました。
 安全はただではない、こんな当たり前のことに気付かされました。治安維持に必要な経費があります。平和に慣れ過ぎている現在日本の私達ですが、もう経費を掛けずして安全を守れない時代になっているのです。
 命を掛けて平和を守ってくれている人がいることを忘れずに、そして毎日、命を掛けて戦ってくれている人と比べたら、私の毎日などは楽なものです。ですから、まだまだ出来ることがある筈ですし、全力を尽くさないことには、皆さんに申し訳がありません。

【環境問題】
 来年度からの京都議定書発効を控えて、私達が出来る環境問題への取り組みについて協議しました。会議や委員会を設置して検討することはどこの地域でも行なっていることですが、具体的な取り組みは余りないように思います。環境家計簿の配布と作成、講習会などで意識啓発などは行なっているところもありますが、個人に行動を求めているケースは少ないようです。
 個人でも取り組めるものの代表的なものに家庭への太陽光発電の設置がありますが、ある程度まとまった初期投資が必要なため、誰でも取り組めるものではありません。
 そこで電動自転車とソーラーを融合させたソーラー自転車の実施試験について話し合いました。技術的には簡単ですが、開発するための費用と販売価格の低廉化、そしてデザインが問題となります。これらの問題を解決することが出来れば、ソーラー自転車も私達が関与可能な環境問題への取り組みとなります。
 日照時間の長い和歌山県からこの取り組みを発信したいと考えています。

【懇談会】
 夜は懇談会です。テーマは中心市街地の活性化、高齢者の生き甲斐と障害者自立の福祉に関する問題、そして団塊の世代が持つ知識と技術の継承の問題などです。いずれも解答を導くことが難しい問題ですが、地方自治体に頼るのではなく、自分達でも実施可能なアイデアを出し合いました。ひとつでも実現出来れば、このまちの姿も変わります。
5月28日(火) 「まちづくり」
【まちづくり】
 和歌山市内中心部の空きビル再生やマンション計画、和歌山大学観光学部設置に向けての校舎が中心部に設置される方向で進むなど、民間事業者を主体とした再生が進められています。具体的には、旧丸正ビルと十番丁の高層マンションは和島興産が、昭和倉庫跡地は日本レイトが再開発する計画です。また和歌山大学観光学部は旧丸正ビルと周辺ビルに教室が設置される予定です。
 最も早く再生されるのは旧丸正で、年内のオープンに向けて準備が整えられています。旧丸正ビルには、地下の温浴施設、1〜2階は商業施設、和歌山大学観光学部、ニット博物館、飲食施設などが計画されています。

 この再生計画に対しては、国と県、そして和歌山市から補助金を支出する予定で、総額6億円です。しかし不動産取得税や毎年支払うべき固定資産税によって数年でなくなる計算です。収支計算上では厳しい数字となりますが、地元事業者と地元の協力によって旧丸正が人の集まる施設として再生を図り、この商業地域に人が集まってくることを期待したいところです。
 旧丸正ビル再生は市長の公約であり、地元事業者が主体となっているだけに、市民の一人として再生に向けた取り組みに期待しています。
 今日の打ち合わせでは、中心部再生計画が進展するように協力することを確認しました。

【NPO打ち合わせ】
 所属しているNPO法人の今後の活動に関しての打ち合わせを行ないました。平成19年6月中に活動案を企画し、それ以降で準備を進めます。来年3月には人権をテーマとした創作劇を。同月にもうひとつ、天文学に関する劇と天文学講座を組み合わせた取り組みを考えました。また来年2月には芸術に関するイベントの実施についても検討しました。
 いずれも従来なかった取り組みに仕上げたいと考えています。

【企業誘致】
 尼崎市には松下電器が立地、また堺市にはシャープが液晶生産のための工場を建設すると言われています。関西地域に大規模工場が立地されることは喜ばしいことですが、和歌山県にも新規の企業立地が欲しいところです。和歌山市の大規模な企業用地は、コスモパーク加太、雑賀崎工業団地、西浜工業団地の三箇所です。企業用用地には給水、排水、電力などのインフラが整っていることが、企業進出してくれるための最低条件ですが、和歌山市の全ての用地がこれらの条件を満たしていないのが残念です。企業進出に当たっては当然のことですが、関係者は現地視察に訪れます。そこで整地されていなかったり、インフラが整っていないとすれば、進出以前の問題となれます。まず整地とインフラを整えておくことが企業を受け入れるために必要なことです。

 県には企業局がありますし、今年、和歌山市にも企業誘致の部署が設置されました。体制を整え、補助施策も含めて企業誘致を強力に図りたいところです。
 本日の打ち合わせでは、和歌山市内の企業用地確認と補助施策について協議させていただきました。
 補助施策は立地する工場の規模と雇用人数により違ってきますから一概には言えませんが、一時の補助金支出よりも数年に亘る固定資産税の軽減措置なども検討して欲しいところです。
 和歌山市は和歌山県経済をリードする役割を担っています。そのため市内への企業誘致は経済再生のための命題です。企業誘致で成果が得られるよう尽力します。
5月27日(月) 「独立リーグ」
【北信越BCリーグ】
 地域の活性化を狙いとした野球の独立リーグ。平成19年4月から独立系の野球リーグ、北信越BCリーグがスタートしています。独立リーグでは四国独立リーグに次いで二番目のリーグです。私の友人は、継続して両方のリーグ関係者と懇談する機会を持っています。野球王国和歌山ですから、和歌山県での独立リーグ系チーム発足の可能性を追求し、継続して連携を保っています。

 先日来、独立リーグに関する打ち合わせを行っていますので、北信越BCリーグの概要を紹介します。
 北信越BCリーグは、新潟県、長野県、石川県、富山県の4県に野球チームを創設しています。試合数は1チーム当たり年間72試合。球場は各県の県営、市営球場をホームグラウンドにしています。開催は金曜日から日曜日までの週末と祝日のナイトゲームを含めて集中的に試合を行ないます。1チームの所属は25人、監督とコーチ2名が現場を指揮します。

 さて運営に当たっては地域密着の観点から6つの柱があります。
1. ボールパーク計画。選手との交流やアトラクション、県内の名産を揃えた飲食など、試合を観戦するだけではなく一緒に野球を盛り上げ楽しむボールパークを目指しています。
2. 巡回型野球教室による普及活動。県内で巡回野球教室を開催しています。少年野球の指導に携わり、野球人口の底上げと地域活性化に努めています。
3. キャリアサポーター制度。各チームの選手はプロですが、地域で暮らす社会人でもあります。シーズンオフの就業を斡旋するキャリアサポーター制度を導入しています。シーズンオフの収入を得ながら、地域と共生するための交流の場を選手に提供しています。
4. 地域振興イベントやボランティア活動への参加。県内イベントやボランティア活動に選手が積極的に参加しています。県民球団としての認知度向上と地位の確立を図っています。
5. 地域後援会とサポーター組織の確立。地域に後援会を設立しています。これにより有料入場者の基盤を確立しています。
6. 地元マスコミとのコミュニケーション。地元マスコミと協調して情報を発信しています。そして将来の展望も確立されています。

 現在リーグとして発足しているのは四国と北信越のふたつの地域ですが、ここでビジネスモデルを確立し全国展開していきます。その後、南九州、東北、北関東に独立リーグを発足させ、リーグ間でプレイオフを行ないます。
 独立リーグの最終形は、全国22チームによる2部リーグ制を導入します。1部リーグベースボール。チャレンジリーグの6チーム。2部は九州、四国・中国、中部、関東・東北の4つの地域で各4チームが順位を競います。1部の最下位チームと2部の優勝チームは毎年入れ替え戦を行い、リーグ活性化を図ります。

 この形が出来上がると、自分達の県民球団が日本一をかけて戦う舞台が整いますから、地域がスポーツでひとつになる巣かだが描けます。プロスポーツで地域振興を図ること、地域にとって素晴らしいものになります。
 ただ残念なことにこの将来像には関西リーグが計画案に入っていません。それは関西リーグ構想が出来ていないためです。出来るならば、和歌山県にチームを創設し、関西の各府県と一緒に関西リーグまで発展させたいと考えています。

 各地域にある県民球団がそれぞれの地域リーグを勝ち抜いて、全国大会で日本一を争う
 ことになれば現在のプロ野球とは違った形で野球を楽しむことが可能となります。和歌山県にいる限り、現在の野球場の環境ではプロ野球公式戦を楽しむことが出来ないのですから、独立リーグに期待を掛けたい気持ちになります。
 研究を重ね、実現に向けた取り組みを行ないたいと思っています。

【その他】
 地球環境問題の取り組みとしてのソーラー自転車について。和歌山県への企業誘致活動についてそれぞれ協議を行いました。
5月26日(日) 「あがらの和歌山」
【ご縁】
 縁とは不思議なもので、今朝からお二人の方から連絡をいただきました。高野町のMさんと岩出市のKさんです。私はお二人と親しくお付き合いをさせてもらっていますが、まさかこのふたりから同時に連絡があるとは思いもしませんでした。
 岩出市在住のKさんは今年4月から橋本市の職場に勤務となり、高野町のMさんと知り合ったのです。仕事の関係もあり時々懇談する機会があるようですが、今朝から和歌山市にいる知人の話となり、どちらからも私の名前が出たので驚いたそうです。そこで連絡が入ったのです。
 二人とも素晴らしい活躍をされている方で、一人は飲食関係団体の理事長、もうひとりは医師です。
 早速、私達で会合を持つことになり、来月初旬、研修会を実施することに決定しました。

【写真展】
 市内のギャラリーでプロの写真家による写真展が開催されました。お誘いをいただきギャラリーを訪ねました。今回のテーマは人だったように感じます。登場人物の表情、生活感を感じさせる作品からは、強烈に人が漂ってきました。
 プロの写真家の皆さんは、毎回、写真展開催に当たってテーマを決めて作品を仕上げています。それぞれが全く違った作品を展示しているので、同じテーマでも個性的な作品に触れることが出来ます。
 毎回、楽しみに訪れています。

【文化の郷】
 和歌山市内で文化の郷とも呼べる教室が主宰されています。主宰しているのは、全国でも名前を響かせている舞踊家のK先生で、現在は生まれ故郷の和歌山市に戻っています。自分の伝と技術を次世代に伝え、活かしたいと思って故郷に戻ってきてくれたのです。そして長年の夢であった「学校をつくる」こととも連携し、ここの主宰地を会場として、提携している学校の生徒に来てもらって毎週火曜日に授業を行なっています。

 またK先生は、和歌山県在住の方に全国レベルの文化に触れて欲しいと願って、一流の先生を講師としてお招きして会合を開いています。本来、和歌山県から外へ出て行かないとお会いすることが出来ない方々が、今後とも和歌山のこの場所に来てくれます。和歌山県に全国レベルの文化を持ち込むこと、そして文化を楽しむ生活を広めるための挑戦が始まっています。今後の展開が非常に楽しみです。

【あがらの和歌山】
 夕方からは、「あがらの和歌山」出版を記念しての懇親会に参加させていただきました。「あがら」とは和歌山弁ですが、翻訳すると「私たち」となります。ですから「私たちの和歌山」の冊子が発刊されたので、発行されたことを広く知ってもらうための関係者と協力者が集まっての懇親会が開催されました。主催はNPO法人紀州文化の会で、代表のOさんとは、三年前に川柳のことでお会いさせてもらっています。今では300人近くを懇親会に集めるほどの会に発展していますから、数年間の活躍は素晴らしいものです。この間、川柳の冊子を2冊、そして今回は和歌山の歴史を綴った「あがらの和歌山」の発刊、和歌山の歴史と今の文化を切り取っています。

 この冊子は和歌山のことをもっと知ってもらえる媒体となります。今まで何の記録にも残っていなかったまちの記憶や人々の記憶が、記録としてひとつにまとめられました。今回は第一号ですが、多くの人が参画することで、更に分厚い冊子に変貌を遂げていく筈です。良い意味で未完成の和歌山の歴史を辿った冊子ですから、今後の変貌に期待したいところです。
 和歌山の文化の交差点。そんな懇親会となりました。
5月25日(土) 「和田議員をはげます会」
【議員団会議】
 関西議員団会議に出席しました。参加者は約20名、議題は統一地方選の結果報告と来るべき、今年7月の参議院選挙に向けての取り組みです。同じ議員団のメンバーには初当選の人もいますし、私も初当選ですから幾分顔ぶれが変わりました。一方、メンバーの方で勇退された議員も参加してくれました。
 一緒に活動してきた方が引退するのは寂しいことですが、新しい人が加入してくることは頼もしいものです。活動が停滞することは許されませんから、新体制で関西議員団活動を盛り上げたいと思っています。私は引き続き和歌山地区の幹事を引き受けさせてもらいました。

【和田議員をばけます会】
 5期20年、和歌山県議会議員を務めた和田正人議員の今までのご労苦を労い、これからの人生が実り多いことになることを願って、「はげます会」が有志の皆さんの主催で開催されたので出席させていただきました。

 ご意見番として20年間も議員を続けた実績は素晴らしいものです。自分の気持ちに正直な気持ちの入った迫力ある演説は、私たちの心に届きます。本人からは「悔いのない議員人生」との言葉も聞くことが出来たように、全力で駆け抜けた議員生活だったと思います。
 議員に初当選した時の心に残る思い出を壇上で話してくれました。それは、和歌山市内の施設の視察に向かった際、紀ノ川に差し掛かった時の次のような先輩議員とのやり取りです。

先輩議員 「この紀ノ川に掛かっている橋は私が造ったものだよ」
和田議員 「先輩がこの橋を紀ノ川に架けたのですか、凄いことですね。先輩は一体いくらお金を出したのですか」
先輩議員 「・・・」
和田議員 「先輩が1円でも支出しているのであれば、先輩がこの橋を造ったことを認めますが、そうでないのなら自分が造ったと言わない方が良いと思います。事実は、住民の皆さんの要望に応えて、議会などで県に紀ノ川のこの場所に橋が架かっていないのは問題なので、架けるように要望したのでしょう。あなたが造った訳ではなくて、造るように要望したのが事実ではないですか」
先輩議員 「・・・」
和田議員 「事実は正しく人に伝えるべきです」

 以上のようなエピソードを披露してくれました。そして「議員の中には日常活動において、次の選挙を睨んで、自分の実績を大きく伝える人がいます。私は選挙を考えた議員活動であるなら、そんなものは止めてしまえと言いたい。選挙だけを考える議員が如何に多いことか。そんな議員は必要ない」と強く話しているのが印象的でした。
 「議員人生に悔いなし。これからはゆっくりと人生を楽しみたい」との言葉。何かを成し遂げた人だけが発することが出来るものです。
 和田議員、本当に長い間、お疲れ様でした。

【懇談】
 夜には観光産業に関わっている方と懇談。ようやくサービス業が認められる時代になったと話してくれました。少し前まではサービスを提供しても無償であるとの認識を持っている人が多かったのですが、最近は良いサービスを求める代わりに、それを認めてくれるとサービスに対価を支払ってくれるようになったようです。


 対価が発生するようなサービスとは画一的なものではなくて、相手を尊重し、お客さんが望んでいる以上の気配りや対応を提供することです。プロはお客さんが想像出来る以上のサービスを提供してくれます。
 かつてキャピトル東急では、伝説のドアマンや名物の理髪店、靴磨き職人がいたそうです。それらのプロが提供するサービス、技術、仕上がりを求めて、大勢のお客さんが来ていたと聞きました。それからのサービス力が総合され、キャピトル東急に人が集まったようです。勿論、最初は当時としては珍しかった外資系ホテルであるヒルトンが運営をしていたことから、従来とは違ったサービス提供があったと思いますが、その中から予想以上プロが誕生し、ホテルは新しいサービス力を身につけていったのです。
 「サービス業とは人」。この点に尽きます。
5月24日(金) 「高層マンション」
【今日の活動】
 和歌山県の代表的な産品に梅があります。そこで和歌山県の梅の成育に関する話を伺いました。梅は和歌山県が誇る大切な産品ですから、他府県が競合して来たとしても打ち勝てるよう将来に亘っても大切に育みたいものです。

 その後、健康増進を目的にした会社経営者と懇談を行ないました。和歌山県には紀州備長炭や梅などに代表とされる健康に関係する産品が数多くあります。ここでは、それらの産品を集めて皆さんの健康増進を図りたいとの思いを持った会社に仕上げています。
 紀州備長炭や梅以外にも炭うどんの取り扱いも始めるなど、和歌山県を売り出すために力を尽くしてくれています。

 5月は税金の季節です。課税通知が送られてくる頃となっていますが、不動産を取得して初めて事業を開始した人にとっては、当該物件への課税は初めてのことですから、思ってもいないほどの課税額に驚くことがあります。一度、不動産の評価額が決定されると、形状の変化など不動産の価値に明らかな変化がない限り、税額に影響するような評価替えをされることは困難です。

 固定資産税額は事前に知らされることがありませんから、事業者にとって予想以上に多額の固定資産税を課せられることは事業の存続にも関わる問題です。課税のための資産評価は機械的に行なわれますから恣意的要素が入る余地はありませんが、相談に対して機械的な対応は止めて欲しいところです。一般的に、通常であれば余程の用件がない限り市役所に行くことはありません。市役所の皆さんには、市民の方が市役所に来るのは、かなり思い切って、相談のために訪れていることを読み取って欲しいものです。そう思って応対すると相談に訪れた市民の皆さんへの接客態度は違ってくる筈です。
 窓口に来られる方は市役所のお客さまであることを意識した接客を行って欲しいと願うばかりです。

 観光医療ツアーの打ち合わせ。県外から和歌山県へ観光に来てくれる皆さんに提供できる観光商品の一つに、楽しみながら健康増進につながる内容を組み込んだツアーを企画中です。昨年度、モデルツアーとしての観光医療ツアーを実施したところですが、全国的にも、今後は単なる観光ではなく、観光と健康、美容を組み入れた観光ツアーの動きもあります。
 和歌山県はその取り組みに関して先端を走っている県だと思っています。早期にお客さまを受け入れる体制を整えたいところです。本日は観光医療ツアーの行程について打ち合わせを行ないました。これからの主流となる期待がありますから、ツアー企画の最初が大切です。健康事業に関わっている方と行程や価格について協議しました。

 二週間前の日曜日、和歌山市では地域の溝などを清掃するための運動を行なっています。
 自治会や地域単位で公共用地の清掃を行なったのですが、高齢化が進展している地域では、清掃が困難な場所もあったようです。橋の下や鉄板で塞がれている道路の下の水路などの清掃はしたくても出来ません。これらの地域の方々から、責任感から来る相談がありました。きれいな地域を作るためには個人の意識と活動が基本ですが、それを支える行政機関の支援も不可欠です。協働しあってより良い地域を築きたいものです。

【高層マンション】
 従来、和歌山市内中心部には高層マンションが比較的少なかったのですが、最近は、目立って建設されています。建築基準法などに定められている条件をクリアすると、市役所は事業者に許可を与えます。法律に定められた基準内で所定の手続きを行っていれば、市は止めることが出来ないのです。

 建築基準法などに抵触していないとしても、生活の基盤となる家屋に関する日照権などの環境権、高層マンションから見下ろされる場合のプライバシー権などの新しい人権の問題が発生します。地域によっては、高層マンション建設に当たって当該物件の建設予定地の地元自治会に対しての地元説明会の開催を求めているところもあると聞いています。

 通常、施主は高層マンション建設予定地の地元の皆さんと揉め事がないように気を配るものですが、稀にそうならない事例も発生します。本日行なった市内の某地域高層マンション計画に関する打ち合わせでは、インターネットで高層マンションの揉め事を検索エンジンで検索すると数万件もヒットしてきたと伺いました。つまり全国的にトラブルが発生しているようです。

 和歌山市においても高層マンション建設を巡って、地元の皆さんに十分に説明責任を果たしていない事例が見受けられます。お互いに長く共生関係を図るべきですから、建設に当たって、お互いに納得するための話し合いを実施し、協定書を締結したいところですが、権利を巡っての価値観が相反する場合には長く平行線を辿ります。マンション事業者と地元の皆さんとの話し合いは民間同士ですから、行政は関わってくれません。
 そこに行政とそこに暮らす人達との間に溝が生じるのです。市民の皆さんが求めているのは環境権やプライバシー権といった権利で、現代社会ではこれらは大切な人権として認められています。

 地方自治体もこれらの権利は人権であることを十分認識して、事業者の指導を行って欲しいところです。常に日影となる家屋で生活をすること、常に高層階から見下ろされプライバシー侵害に怯えて生活をすること。これらが日常になってはいけません。
 弱者の立場の人を守って欲しい。私達は地方自治体にその役割を求めています。
5月23日(木) 「観光学部」
【観光学部】
 昨日、和歌山大学において小田学長の定例記者会見で、和歌山大学観光学科が来春、観光学部に昇格する可能性かあること。その場合には和歌山市の中心市街地である旧丸正ビルと周辺のホテルに学部を設置する計画であることを発表しました。
 県内で報道された概要は次のようなものです。

○テレビ和歌山(2007.5.22)
 和歌山大学は、来年春の開講を目指す観光学部の拠点施設を、旧丸正百貨店を含めた和歌山市の中心市街地に設置する方針を決め来月、文部科学省に申請します。和歌山大学で開かれた記者会見で小田章学長が明らかにしたものです。

 和歌山大学は、市内中心部の2ヵ所に分かれていたキャンパスを統合し、昭和62年までに現在の和歌山市栄谷のキャンパスに移転しました。しかし、旧丸正百貨店の閉鎖などの影響で、ぶらくり丁周辺の中心市街地が空洞化したため、地元経済界などが観光学部を開設する時には拠点施設を中心市街地に設置するよう和歌山大学に要望してきました。  

 これに対し和歌山大学も、来年4月の開設を目指す、観光学部の拠点施設を中心市街地に設置することを決め、来月、文部科学省に申請書します。旧丸正百貨店には学部の事務局とミニ図書館、世界遺産などを見ることができる映像システムを設ける予定です。また、学生の講義は、周辺のビルやホテルを活用する方向で現在、交渉を続けています。小田学長は「全国に先駆けて観光を通じた地域の再生モデルを示したい」と意欲を示した上で「大きな状況の変化がない限り要望は達成されるのでは」と見通しについて述べました。

 ところで、この観光学部設置に向けた地元支援を強化するとして、県や和歌山市、それに県経営者協会といった経済団体など25団体が、「和歌山大学観光学部設置促進期成同盟会」を結成することになりました。同盟会は、国への要望活動のほか、県内の観光拠点で公開講座を開くなどして気運を盛り上げ、学部設置の実現に尽くすとしていて、今月31日に結成総会を開くことにしています。 

○和歌山放送(2007.5.22)
 和歌山大学が来年春の設置を目指す観光学部は和歌山市の中心市街地に事務局を置き、講義も近くの遊休施設などを活用して行う方針を決め、来月末までに文部科学省に提出する学部設置のための申請書に盛り込むことになりました。これは和歌山大学の小田章学長が記者会見して明らかにしたものです。

 それによりますと、観光学部の拠点となる施設は和歌山市本町の旧丸正百貨店跡に整備される商業施設に観光学部の事務局を置き、事務局には観光に関するミニ図書館や世界遺産など観光関連の映像を上映するミニシアターも設けることにしています。また、講義などは周辺のビルやホテルなど2カ所ほどの遊休施設を利用することにしていて、現在交渉を進めています。これらは来月(6月)末が最終期限の文部科学省に提出する学部設置のための申請書に盛り込むことになっています。

 和歌山大学では今年の春、経済学部に観光学科を設置し来年春の観光学部新設を目指しており、1学年110人から130人を予定していて、一般教養をのぞくすべての講義を栄谷キャンパスから中心市街地へ移す計画です。和歌山大学の小田章学長は「文部科学省とも観光学部設置の方向で進んでいる。このまま行けば11月中旬から下旬には正式決定となるだろう。観光学部の設置で都市と地方の格差是正や地域の発展について観光を通じて考えていきたい」と話しました。

 ところで和歌山大学では6月2日、「観光を科学する」と題して、経済学部観光学科開設記念式典と観光学国際シンポジウムを開催します。開設記念式典で小田学長らが観光学部開設に向けての決意を新たにするとともに、シンポジウムでは、中国、アメリカ、オーストラリアから観光学で知られる5つの大学の研究者を招き、事例研究発表が行われる他、日本の観光政策などについて衆議院議員の二階俊博自民党国対委員長が特別講演します。

 以上のようなものです。
 空洞化に晒されている和歌山市中心地のぶらくり丁界隈。大型商業施設の進出が見られない状況の中、和歌山大学の観光学部が進出してくれることは朗報です。6年後には、約600人の学生や職員が中心地付近で勉学や仕事を行なうことになるからです。今のままで放置しておけば、街中の交流は一切生まれません。
 太田学長は以前から、和歌山市を再生するためには中心地に賑わいを取り戻すことが必要で、地元にお世話になっている和歌山市に対して大学がお役に立ちたいと話されていました。学問の府としての役割だけではなく、観光学部を擁して街中再生の役割も担う覚悟を持って、そのことを国に申請することになっています。

 和歌山市に暮らす一人として、観光学部の設置と和歌山大学の英断を嬉しく思っています。官民挙げて「和歌山大学観光学部設置促進期成同盟会」も設置されますが、歓迎の意思を持って取り組みたいと考えています。

【献血活動】
 ゴールドライオンズクラブの活動の一環として献血活動を実施しました。私達のクラブでは社会貢献活動のひとつとして毎年献血例会を実施しています。血液の不足する夏場での活動は恒例のものになっています。
 お昼休みの12時にクラブ員が集まり、道行く皆さんに献血を呼び掛けました。

【報告会】
 午後6時から議会報告を実施しました。統一地方選以降の活動状況について、先の5月臨時議会の結果についてなどを報告しました。和歌山県にとって、経済の活性化や雇用問題が関心事だと認識していますが、県議会ではその点に力を注ぎたいと考えて、経済警察委員会に所属しました。集まってくれた皆さんにも、質問や意見を寄せてもらえるよう依頼をしたところです。皆さんと一緒にこれらの問題を考え、少しでも良い方向に前進させたいものです。
5月22日(水) 「環境対策」
【デトックス】
 私達は体内に入るものを制御したり、健康のために注意したりしていますが、体外に排出することに関しての意識は、それと比較して低いように感じます。そこで和歌山県から発信するデトックスに関する打ち合わせを行ないました。拠点を設けて、ここを訪れる皆さんに、知らず知らずの内に体内に蓄積されたものを排出するデトックス効果を体験して欲しいと思います。

【環境対策】
 平成20年度から二酸化炭素排出に関する取り決めを行なった京都議定書が発効される予定です。日本企業も協定値を守るために二酸化炭素排出量を縮小させること、または抑えることが求められますから、今から対策を講じる必要に迫られています。

 企業や事業所から排出される不要物は燃焼させてゴミや資源として分別しています。確かに有効資源を取り出すこと、ゴミの排出量を削減する効果がありますが、それだけでは不足しています。何故なら、私達は石油を初めとする化石燃料を地下から取り出して燃焼させることでエネルギー得ています。そのため空気中の二酸化炭素排出量が増加しているのです。当たり前のことですが、既存のエネルギーを循環させるだけなら二酸化炭素排出量は増加しません。現在の日本社会では不要となった石油製品を廃棄するに当たっては、燃焼させて有効資源だけを取り出しています。しかしそれだけでは循環型社会を目指すには不足しています。

 そこで石油製品を燃焼させるのではなく、石油製品から有効資源と石油に分けて取り出すしくみについて検討しました。技術的には既に確立されているもので、海外にも技術移転をしている例もありますが、国内では浸透していないようです。
 少資源国の日本で生み出された技術ですから、国内から新しい環境技術を発信させたいものです。少し時代が進むと必ず導入される石油と資源を同時に取り出す技術ですが、認知されるまでには時間がかかりそうです。この導入までの時間の短縮を図るための取り組みを行なう予定です。

【和歌山市活性化の取り組み】
 和歌山市が持つ自然環境を活かして、観光客に来てもらうための方策について協議しました。大阪市からすると、岡山市は遠すぎるし、淡路島は海峡を挟んでいるのでアクセスに問題があるとして、自然に囲まれて週末を過ごすことや、自然体験を行なえることなどから、和歌山市が注目されています。
 大阪市や神戸市から見た魅力的な地域を選出し、具体的な企画案を実行に移したいと考えています。

【飲食組合総会】
 和歌山市飲食組合の総会が開催され招待を受け出席させていただきました。協会の活動は毎年、活発になっていると聞いていますが、本日出席してその感を強くしました。役員を初めとする会員の皆さんの積極姿勢が活性化を生み出しているのです。
 本日の挨拶の概要は次の通りです。

 本日、飲食組合の総会がこのように盛大に開催されましたこと、心からお祝い申し上げます。皆さんの活発な議論を通じて、この会が益々発展されますことをお祈りしています。
 さて和歌山県が誇る天然の素材を活かした和歌山の食のレベルの高さは言うまでもありません。このことはプロである皆さんのほうが認知していることなので触れることはしません。そうであるなら、別の方法で私達議員はその役割を果たさなければなりません。

 それは、直接飲食に関する提言をするのではなくて、和歌山県、和歌山市を訪れる人を増加させること、働く場所を創出し定住人口を増加させることにあります。つまり交流人口と定住人口を増加させるため施策を行なうことが、皆さんと協働した活動を行うために必要な取り組みであると考えています。

 人が和歌山県を訪れてくれるようになると、レベルの高い和歌山の食を提供する飲食店は必ず賑わうことになると確信しています。地方自治に関わる者としては、その役割を担いたいと考えています。

 今日もこの総会に来る直前まで、和歌山市を活性化するための打ち合わせを行っていました。和歌山県の自然環境を活かしながら、しかも人に来てもらうしくみ、住んでもらえるしくみの構築を図る必要性から、地域を定めて具体的な取り組みについて話し合ってきました。
 是非とも皆さんの業界と連携して、地域経済が潤うように仕向けたいと考えて活動しています。是非とも諸先輩からのご指導をいただきながら、一緒になって和歌山県が元気になる取り組みを行ないたいと考えています。本日は素晴らしい会合の場にお招きいただき、ありがとうございました。
 本日は総会のご盛会、誠におめでとうございます。
 
 本日の総会には大橋和歌山市長が最後まで出席してくれました。私も最後までご一緒させていただき、会員の皆さんと大変貴重な意見交換を図ることが出来ました。研修会、視察など、協働した取り組みを行なうことも確認しました。視察と言っても和歌山県内には先進的な企業があり、それらの会社を訪問して、新しい技術の意見交換をするだけでも意義があります。
 年内に、厨房設備に関する研修会の開催と、県内の視察研修会の計画を検討することにしました。

【懇親会】
 夜には懇親会に参加しました。参加者は8名でしたが、これからの活動の参考にもなる有意義な懇親会となりました。
 ストレスを抱えない方法についても言及。その日の内に出来ることは、その日の内に結果を導くことが大切です。課題を未処理のままで翌日に持ち越さないこと。それが仕事でも精神的にも負担が掛からない方法です。
5月21日(火) 「都市計画」
【都市計画】
 和歌山市では中心市街地活性化基本計画を策定中です。関係者の皆さんは中心市街地に活気を取り戻すための計画に取り組んでいます。計画の内で主なものは、旧丸正ビルの再生とJR和歌山駅前の昭和倉庫利用計画の二つです。

 どちらの計画に対しても和歌山市は、法律で定められた基準に基づいた補助金を支出しています。旧丸正ビルに対しては約6億円、昭和倉庫利用計画に対しては約2億円です。 
 如何に和歌山市が民間企業と連携して、中心市街地再生に力を注いでいるかをうかがい知ることが出来ます。どうしてもこれらの計画を成功させたいところですが、計画を実現させる過程で困難に直面しています。具体化するにつれて民間企業は詳細な採算計算を行ないますが、その過程で将来に亘って利益が上げられないとなると進出は難しくなります。机上と現場は違うのです。

 和歌山市では他にも紀ノ川の河川敷近くに位置する直川用地利用計画があります。市の所有地と民間用地があり、公共施設と民間商業施設の進出が計画されていますが、ここでも当初の予定通りに進んでいない部分があります。民間企業は付き合いやボランティアで進出する筈はありませんから、意思決定するに当たっては想定内外の要素を組み込みます。
 今回の利用計画では進出するには難しい条件があった模様です。和歌山市にとって、これらは大きな計画ですから上手く軌道に乗って欲しいところです。

【昼食】
 本日の昼食は和歌山県の観光振興策の一つとして、紀州語り部に関する打ち合わせを兼ねて行ないました。観光客を和歌山県の歴史と今に関する知識を持った語り部が、要望に応じて案内できる体制を整えておくことで受け入れ態勢が拡がります。
 和歌山県の観光をもっと元気にするために活動している人がいるのは心強い限りです。

【本日の活動から】
ペットを飼っている人のマナーの問題について保健所と協議。民間同士の常識的なペットに関する問題には行政が介入出来ないのです。お互いが話し合って解決方法を見出せたら良いのですが、特に近隣の場合、本音の話し合いは難しく、解決が長引くことがあります。少しでも解決をお手伝いする対策を考えました。

和歌山市における子どものスポーツに関して話し合いを実施。スポーツをする環境が整っていないと指摘がありました。試合やトーナメントのため県外チームに来てもらうと、施設が脆弱であることを思い知らされることになるそうです。相手チームからの指摘も去ることながら、事前に分かっているのに改善されないケースがあると恥ずかしい思いをすることになります。
 近く県外チームが来る大会がありますが、競技用備品の充実を図って欲しいところです。この競技に関しては、本年度中の改善も視野に入れた話し合いを行ないました。

自動車リサイクル法に関する打ち合わせを行ないました。この法律の施行は比較的新しいので、関係者によっては解釈が十分ではないところもあるようです。公平、公正な取り扱いを行なうためにも見解を求めることにしています。

【報告会】
 夕方からは、臨時議会を終えて県議会での活動の様を集まってくれた約約20人の皆さんに報告させていただきました。多くの方の関心毎は、雇用問題や企業誘致、まちの安全と安心などです。県の経済警察委員会では、このような問題に関する議論が交わされますから、意見を聞かせてもらえるよう依頼しました。皆さんと一緒に県議会に臨みたいと思っています。

【通夜式】
 通夜式に参列。突然にやって来る死の連絡は、本当に嫌なものです。どんな人生であっても、健康で元気に暮らせることに感謝したくなります。故人のご冥福をお祈りいたします。
5月20日(月) 「住宅関係総会」
【潮干狩り】
 家族レクリエーションの一環で、片男波で潮干狩りが行なわれました。大勢の皆さんと一緒に休日のひと時を過ごさせてもらいました。皆さんからご支援を頂戴したお陰で、県議会に送り出してもらっていますから、期待に応えたいと抱負を述べさせてもらいました。
 特に和歌山県の経済や企業立地問題や、家族と地域の安全と安心の問題に関わるために、県議会では経済警察委員会に所属したことを報告いたしました。

【告別式】
 昼間はお悔やみのため告別式に参列。故人へのお別れはいつもそうですが、寂しいものです。ご冥福をお祈りいたします。

【ガーデニング】
 和歌山市内でガーデニングを行っているあるサークルでは、本日、会員のご家庭を地域の皆さんに開放する日としています。午後からお邪魔してきました。ガーデニングは日常生活に清々しい風を吹き込んでくれますし、花と緑は訪れた人達の気持ちを爽やかにしてくれます。
 多くの皆さんが会場となった会員のご自宅を訪れていました。お庭で採取したばかりのハーブ茶をいただき、外からも中からも気分転換することが出来ました。

【福祉問題他】
 その後、福祉関係者の方と懇談。入所の問題、福祉施設に関する情報提供の問題などを話し合いました。介護を施す立場の人も介護サービスを受ける立場の人も、全ての出来事は現場で起きています。現場を知ることから問題提起をする必要があります。
 その後、子ども向けの教室を主宰している方を訪問、続いて少しの時間でしたが友人と歓談しました。

【住宅関係総会】
 全国に展開している住宅関係者で組織している協会の総会が開催されました。総会では次年度の活動方針が承認され、続いて懇談会も催されました。
 来賓として招待を受けたので、皆さんに挨拶をさせていただきました。挨拶の主旨は次の通りです。

 本日は第四回目となる総会のご盛会、誠におめでとうございます。益々のご発展を心よりご祈念申し上げます。
 さて私たちの暮らす和歌山市の経済は、実感としての回復感はありませんが、所々、改善されている感も見受けられます。企業は財政状況改善のために資産圧縮の取り組みをしているところもあり、寮や社宅などの資産を売却し、従業員のための福利厚生サービスとして専門の賃貸事業者のお力を借りようと、住環境施策の転換を図る動きもあります。業態によっては新規雇用も発生するなど、賃貸住宅の分野においてビジネスの機会は今後増大することも期待できる環境となっています。

 また本年4月から和歌山大学観光学科が発足していますが、平成20年4月からは観光学部への昇格が準備されているところであり、そうなると観光学部のキャンバスは、現在の和歌山大学のある栄谷から、和歌山市内中心部への移転が有力視されているところです。観光学部が発足した6年後には、和歌山市内の中心部に500人から600人の学生が、勉強の場として、また生活拠点として住居を構えることも予想されます。
 ここにも和歌山市にとって明るい将来が見えてくる訳です。状態の変化や人の交流機会が増えることは、新しい経済活動を生み出し、まちに活況を呈してくれます。この機会を好機と捉えて、皆さんの協会が益々飛躍することを心から期待しています。

 本日は、お招きいただき、また皆さんとご一緒する機会を提供していただきましたこと、併せて、皆さんのご支援のお陰で県議会議員初当選という結果をいただいたことに感謝申し上げ、挨拶とさせていただきます。本日はおめでとうございます。

 懇親会では、会員の皆さんと意見交換を図れた機会となりました。
 その後、雇用問題、健康サービスについて、それぞれ意見交換を図り、本日の活動を終えました。
5月19日(日) 「免許と車検」
【免許と車検】
 車の免許を所持している人なら誰でも知っていることですが、免許不携帯や車検を受けていない車で公道を走ることは違反となります。
 人の心は不思議なもので、免許不所持であっても気付かない場合は、平気で公道を車で運転することが出来ます。ところが免許を忘れたと気付いた場合、突然、状況は一変します。今まで普通に運転していたのに不安感が付きまとうことになります。

 車検も同じです。車検を受けた車に乗っていると思っていると平気で車の運転は出来るものですが、走っている途中で、車検の有効期限が切れていることに気が付くと、忽ち平常心で運転出来なくなります。
 免許の不所持、車検切れ、事実は同じでも、免許証を持っていると思って運転しているのと、所持していないと気付いた場合の精神状態は全く違います。同じく車検が有効だと思っているのと、車検切れだと分かった場合の精神状態も全く違います。極端に言えば、車検切れの車は恐くて運転が出来なくなってしまいます。

 事実は同じでも人の心の問題で行動が変わってしまうのです。全ての物事は、心の持ち方次第で行動が変わります。
 今日の出合った出来事から学ぶことがありました。

【懇親会】
 夜には昔から気心の知れた皆さんとの懇親会に出席。懐かしくもあり、楽しい時間と空間を共有しました。時々顔を合わせている人もいれば、数年ぶりの人も参加してくれたので、現在話と昔話が入り混じりました。

 話の中で簡単に「もう20年前」と言う言葉が飛び出したのですが、振り返る時間が大きくなりすぎて驚くばかりでした。20歳の時では20年前は0歳ですし、30歳の時でも20年前はわずか10歳です。その年代のことを昔話で振り返ることはしません。
 お互いが40歳代に突入したことから、20年前の20歳代のことを振り返って話せる訳ですから、当時は想像もしてなかった世界まで、本当に遠くへ来たものです。そして誰一人として同じ道を歩いたのではなく、別々の人生を歩んできたのですから、人生は不思議なものです。私達の暮らしが、同じ地域で同じような環境であったとしても、決して同じストーリーはありません。それぞれの生き方を自分で選択し、そしてこれからも自分で選択した人生を歩いていくのです。

 40歳の時に振り返った20年前、50歳の時に20年前を振り返ると、また違った思い出が蘇ることになります。そう思うと年齢を重ねていくのは楽しいことでもあります。出来ることなら、これから捲っていく頁は、どの頁を開いても同じような出来事で埋め尽くされるのではなく、ときめく様な一頁一頁を綴っていきたいものです。

 ある本の中に映画のことが触れられていました。要約すると次のようなことになります。
 殆どの映画のストーリーは、主人公が困難に遭遇しますが、それに逃げることなく立ち向かって解決する展開となります。困難は途中、何度も主人公を襲い掛かります。私たち観客は、主人公が様々な困難を突破してハッピーエンドを迎えるからこそ映画を観るのです。もしも映画の主人公が困難に見舞われることなく順調な人生を歩んでいるストーリーであれば、私達はそんな映画を観たいと思うでしょうか。全てが順調に経過しハッピーエンドを迎える映画があるとすれば、単調極まりなく、私達を感動させることはありませんし、主人公の生き方に拍手を贈ることはありません。
 主人公が困難に突き当たる都度、その壁を突破する行動を起こすことに私達は拍手を贈るのです。

 人生は全く同じです。私達は自分のところに困難は現れて欲しくないと思っています。出来ることなら順調で楽な人生を過ごしたいと願っています。しかし、そんな人生をストーリーにしたところで拍手は起きませんし、それ以前にストーリーを組み立てることも出来ません。
 観客(主人公が私達だとすれば、影響を受けるのは周囲の皆さんです)に感動を与えるためには、困難と成功が交互に繰り返してくる人生が必要なのです。次々と襲ってくる困難から逃げないで向かい合って突破する姿勢。その度に成長する姿を皆さんに見せたいところです。

 映画も人生も主人公一人では成り立ちません。観客や周囲の皆さんがいるから成り立つのです。そうであるなら、私達は人生に挑戦する姿が必要ですし、困難から逃げることは許されません。予めストーリーは作れませんし用意も出来ませんが、毎日のように沸き起こる出来事に挑戦し、解決するために行動する、その姿勢は持っておきたいものです。
 毎日が同じことの繰り返し。楽かもしれませんが、優れた演出家でもストーリー化は図れません。自分の人生には演出家は存在しません。自分でストーリーを描くのですから、納得する人生にしたいものです。
5月18日(土) 「臨時議会四日目」
【臨時議会】
 4日間に及んだ臨時議会は本日が最終日でした。今日の主な議事は次の通りでした。
 会派構成の変更に伴う議席の変更。
 常任委員会委員の選任。
 常任委員会委員長と副委員長の選任。
 特別委員会設置。
 特別委員会選任。などです。

 私は常任委員会では「経済警察委員会」に所属し、特別委員会では「行政改革・基本計画等に関する特別委員会」「予算特別委員会」に所属することになりました。
 経済警察委員会では、県内企業の活性化、地域商業の振興、観光振興、観光産業の強化、企業誘致の推進、若年者や障害者の雇用促進の5つの施策を柱としている県商工観光労働部の取り組みについて。そして和歌山県の特徴的な取り組みである、中小企業対策としての金融対策と経営革新、技術開発、販路開拓などに関する総合的な支援、企業の要望に応じた立地の推進。世界遺産である高野・熊野地域を初めとする観光資源を活かした観光地づくりなどに関する調査と審議。

 警察本部の活動である、治安維持と治安回復の持続性をより確実なものにし、犯罪と事故の抑止に努めの施策に関するものの調査と審議。
 そして労働委員会では、労働争議の調整、不当労働行為の審査、個別労働関係紛争に係る相談、あっせんについての取り組みと労使関係り迅速な解決による労使関係の安定に関する施策について、調査と審議をするものです。

 また、行政改革・基本計画等に関する特別委員会は、行政改革と県の基本計画策定などについて調査、審議をするため、予算委員会は和歌山県予算を総合的に審議するために設置されたものです。
 参考までに、和歌山県議会には6つの常任委員会があります。
「総務委員会」「福祉環境委員会」「経済警察委員会」「農林水産委員会」「建設委員会」「文教委員会」です。

 特別委員会は5つあります。
「人権・少子高齢化問題等対策特別委員会」「防災・環境問題等対策特別委員会」「行政改革・基本計画等に関する特別委員会」「半島振興・交通・産業振興対策特別委員会」「予算特別委員会」です。
 また県議会の議席は34番となりました。いよいよ所属する常任委員会、特別委員会そして議席も決定し、平成19年6月定例会に向かうことになりました。

【本日の活動】
 観光医療の取り組みを最初に具体化するための拠点作りに関するプレゼンテーションの実施。和歌山県を元気にするための政策の打ち合わせ。夜は今後の活動に関する打ち合わせと懇談会をそれぞれ実施しました。
 応援してくれた皆さんに直接的にご恩返しをすることは容易ではないため、議員活動の様子を伝えるためのホームページの継続、活動報告の作成、そして合間を見つけての各地訪問などを行うことを皆さんと確認しあいました。
5月17日(金) 「臨時議会三日目」
【臨時議会】
 臨時議会三日目で、本日は県議会議長と副議長の投票が行なわれました。結果、議長には中村議員、副議長は新島議員が選出されました。議長と副議長は、出席議員により無記名の単記記名方式で投票することになります。
 引き続いて議会運営委員会委員の選出もありました。議会運営委員会とは、議会運営をスムーズに行なうため各会派から数名の代表者を委員として選出(和歌山県議会の場合三人に一人を代表として選出しています)し、議会に関する取り決めを行なうものです。
 明日は各常任委員会委員を決定することになります。

【FM打ち合わせ】
 今秋、和歌山市をエリアして開局を予定しているコミュニティFM局に関して協議を行いました。音楽に関心のある皆さん、防災対策として期待してくれている皆さんから早期開局への期待が寄せられています。全国の都道府県の県庁所在地で民間のFM局が開設されていないのは和歌山県だけですから、何としても早期開局をしたいところです。
 文化のある地域は余力がある地域ですから、本流の経済活動も底力があると考えています。幹を力強くして周辺は文化の香りで彩る県になりたいものです。

【懇談】
 ある地域のG自治会長、博学で有言実行の人です。いつも生活に役立つ知識を提供してくれました。今日の話の中からひとつの逸話を記します。
 先日、G自治会長宅に一人のおばあさんが道を尋ねて来ました。地元の人ではなく、衣服は汚れていたので、歩きながら道行く人に相手にされなかったそうです。昨今犯罪が多発しているご時世ですから一瞬警戒する気持ちになりましたが、話を聞いてみると和歌山市西浜の知人宅に行きたいと言うものでした。夕方のため、自治会長の家から和歌山市西浜までは、おばあさんが歩いて日の明るい内に到着出来る距離ではありませんでした。

 そこで仕事の途中でしたが、中断しておばあさんを車で西浜まで送り届けたそうです。仕事を中断したことで、帰ってから普段より遅くまで仕事をすることになったのですが、自治会長の気持ちは満足していたのです。
 それは「普段、善行を説いている自分が誰も見ていないからと言って、困っているおばあさんを追い返すことは出来ない」との気持ちがあったからです。人を身なりや年齢で判断してはいけません。まして困っている人に尋ねられて自治会長自身で解決可能な問題であれば、お手伝いするのが普段の言動と一致することになりますから、実行した訳です。

 自治会長は「あのおばあさんが尋ねてきたのは、神様が私を試していたと思っています。言行が一致しているかどうか、神様が私の元に使わしたのです」と話してくれました。
 こんな心掛けをしているところに幸せが訪れます。自分の前に不幸な人が突然現れたとしたら、神様がその行動を試していると思うことで対処方法が変わります。
 もし尋ねてきたおばあさんの身なりが綺麗だったとしたら、道を尋ねられた人も丁寧に対応していたことでしょうし、この自治会長も躊躇することなく道を教えていた筈です。余談になりますが、人を外見で判断してはいけないと言うけれども、実は自分は周囲に合わせて外見に気をつけるべきですが、他人を外見で判断してはいけないことなのです。
 
 そして、金銭ではなく行動で解決出来るものであれば、自分がして欲しいと思う通りの行動を相手に施すことです。それが言行一致です。話していることと行動が違うとすれば人物ではありませんし、他人が判らないとしても自分が苦しむことになります。自分が苦しむことになると幸せにはなりません。幸せは自分の気持ちがもたらしてくれるものですから。

 良く似た逸話も紹介してくれました。
 昔、あるところで、破れた服装の身なりの汚いおばあさんが、順番に道沿いの家を訪ねて道を教えて下さいと歩いていたのです。しかしそれぞれの家の人はボロボロで汚れた服装を見て、誰もおばあさんを相手にしませんでした。
 そしてある家に来たところ、その家の人はおばあさんに対して親切に道を教えてあげたのです。その途端、そのおばあさんの姿は仏様に変化したのです。仏様がその地域の人の心を確かめるために姿を変えて、道を尋ねて歩いていたのです。
 人を見かけで判断してはいけないこと。自分の気持ちを素直に表現すると。自分がして欲しい行為を相手に施すこと。教訓が詰まっています。
5月16日(木) 「臨時議会二日目」
【臨時議会】
 和歌山県議会臨時議会二日目を迎えました。臨時議会では議会議長と副議長を決定することが主な目的です。本日は各会派代表による世話人会が行われましたが、議長と副議長決定まで至らず、結論を明日に持ち越しました。全会一致することの難しさを感じましたが、結論を導き出すまで十分な議論を尽くすことが大切だと感じました。
 明日も午前10時から臨時議会が開催される予定で、議長と副議長選挙などが行なわれる予定です。

【懇親会】
 夜は会派「真わかやま」の懇親会に出席しました。出席は8人、今日の経過や反省事項の確認を行ないました。人はそれぞれ微妙なところで意見が違うことがありますから、全てを一致させることは無理でもベクトル合わせは必要です。進む方向が違うとやがて大きな違いとなりますから、都度のベクトル修正が必要です。ベクトルの修正は直接顔を合わせて話し合うことが最も近道です。

 そこで、意見をぶつけ合うことは大切ですが、相手の考え方や主義を否定してはいけません。お互いの違いを認めた上で議論することが大切なのです。違いを批判したり否定すると、議論自体に意味が無くなります。何故なら、歩み寄りがないばかりか、今後の付き合いにも支障が生じるからです。
 相手を尊重した上で意見を述べ合うことが議論です。議論で相手を打ち負かすことだけが議論ではありません。お互いの良いところを認め合って成果をより高めることが議論の効果です。

 その意味では民主主義の考え方と同じだと言えます。民主主義では、議論を尽くすことが前提ですが、議論したうえで結論を得られなかった場合、多数決で意見を採択することになります。ここで間違い易いのが、民主主義とは多数決であると勘違いすることです。
 結果は多数決かも知れませんが、経過においては少数派の意見を聞いて尊重することが大切なのです。少数派の意見が結果に反映されていなくても、その精神を汲み取ることを欠いてはいけないのです。数の力を利用して、多数の力で押し切る姿は民主主義ではないのです。

 今日の県議会では、設置した世話人会で十分な話し合いが持たれました。全員で話し合うのが理想ですが、それでは短時間で意見がまとまりません。お互いが歩み寄る姿勢を持たせるために考え方が良く似た人達が会派を組んで集団となり、その代表者が集まって世話人会議を行なう。そこで議論を交わして、お互いがある程度納得の出来る結論を導くことは民主主義です。

 その意味で今日の県議会は意味があったと考えています。通常は臨時議会の二日目で議長と副議長の選挙が行なわれ選出されるそうですが、今日は結論が出なかったため議長と副議長の選挙は明日に持ち越しとなりました。しかしこれは、世話人会で少数派の意見も聞いてくれた上で、お互いにある程度納得する着地点を探ったからです。
 本日は議論を尽くしましたから、明日の議会では午前中に議長と副議長の選挙が行なわれる予定です。
5月15日(水) 「県臨時議会初日」
【県臨時議会初日】
 平成19年5月の和歌山県臨時議会が召集されました。今回の県議会は、改選直後のもので、議長と副議長などを決することなどを目的としています。本日は議場で各議員の紹介と理事者側の紹介などが行なわれました。仁坂和歌山県知事からは、平成27年の国体の開催地に和歌山県が内々定となったことの報告がありました。大変嬉しい報告ですが、国体の開催がほぼ決定的になったことで、青少年のスポーツの振興に更に力を注ぐ施策が求められます。スポーツ、音楽などを楽しめる地域は、まちとしてのゆとりを感じさせます。

 そう言えば、今年5月の大型連休に京都の美術館を訪れた人は、海外からの一流の絵画を鑑賞することが出来るなど、市として余裕が感じられたと話してくれたことがありました。遊び、余力のある地域には底力を感じます。そのゆとりを楽しめる人達もまた余裕があるのです。人にも地域にとっても、ゆとりは活力を生み出すために不可欠な要素です。
 地域経済の活性化を柱にして、ゆとりのある地域の魅力を加えた和歌山県にしたいところです。
 臨時会は平成19年5月18日まで継続することになっています。

【環境問題】
 和歌山県は自然に恵まれた地域であり、県内では環境保全を目的にした取り組みが活発です。午後から、県庁を訪ねてくれた方と環境問題への取り組みについて協議しました。和歌山県こそが、地球環境問題にいち早く取り組み、成果を出すことで存在意義が認められるのです。
 家庭用の太陽光発電設備などに関する先進的な取り組みを行なっている地域の調査などを行なうことにしました。また斬新的で格好の良い太陽光パネルを取り付けた自転車などのアイデアもあり、これらの構想を具体化させることで環境問題への提言を行うことを確認しました。
 またエネルギー問題に関する委員会に関する依頼も行うなど、平成20年度に予定されている京都議定書の発効に対する対応も行なっています。

【OB会理事会】
 夜には向陽高校内で、海草・向陽同窓会理事会が開催され出席しました。私も常任幹事としてOB会活動の一部に関わらせてもらっているからです。校長先生から、向陽高校は知性と教養、そして世界に通用するスケールの大きい地球市民を教育目標としている報告がありました。本年で開校から92年の歴史があり、8年後には開校100周年を迎えます。

 歴史と伝統のある高校に恥じない活動を心掛けたいと思っています。
 総会の意見交換では先輩方から、「社会参加を行なっている理事の人がいるなど、向陽OBであることに誇りを感じている」「海草、向陽の卒業生の活躍が噂されるようになっている。卒業生として嬉しい限りで、後輩にお礼を述べたい」などの意見が出されました。
 一人の先輩の発言をきっかけに「他地域では、今まで海草の方が有名で、向陽の名前は余り知られていなかったけれど、今では向陽の名前も高まっているようです。これから益々発展してくれる期待感を感じています」の発言があるなど、現役生徒とOBの活動への期待感が高まっています。

 海草中学で夏の甲子園で優勝したチーム、特に嶋精一投手の名前が紹介され、素晴らしい先輩を輩出していることに誇りを持とうと、呼びかけがありました。嶋精一投手の名前は、横浜高校(当時)の松坂大輔投手(現ボストン・レッドソックス)が夏の甲子園の決勝戦でノーヒットノーランを達成して優勝した時に蘇りました。
 先輩の持ってきた冊子の記録によると、昭和14年の夏の甲子園大会では、嶋精一投手は5試合を全て完封、特筆すべきは準決勝と決勝の二試合でノーヒットノーランを達成したことです。甲子園大会全試合の記録は、相手チームに与えた安打は8本、奪三振57個という素晴らしいものでした。

 海草中学22期生のN副会長は、嶋精一投手は一学年上の21期生であったこと、そして22期生が主体のチームでも、真田重蔵投手を擁して夏の甲子園に連覇を達成していることを後輩に伝えてくれました。
 伝説の投手を、当時、同じ学校で見ている人がいるのです。海草卒業の先輩が伝えてくれた伝説の投手の逸話は、後輩の励みとなるものです。
 海草、向陽の今までと、今後について激論が交わされることは期待の表れです。
5月14日(火) 「地域の課題」
 皆さんからのご依頼に基づく調査と、それらの解決方法に関する話し合いを行ないました。

 健康に関するもの。
 健康で元気な高齢時代を過ごすために日頃からの健康管理が必要となってきました。国でも健康指導に関する資格を認定する動きがあるなど、高齢化時代を迎えて、健康や予防医療は重要なテーマになっています。和歌山県は自然に恵まれていること、県としては人口規模が比較的小さいため、新しい取り組みを試すには絶好の位置にあります。和歌山県で暮らすことは健康でいられること、その様な地域を目指した動きもあることに注目して下さい。

 道路に関すること。
 生活道路の問題は私たちの日常的な暮らしに直結しているため、車の運転などの阻害要因があると、当事者にとって大きなストレスとなります。特に道路状況が当事者にとって良くない方向に変化する場合、気を揉むことになります。しかし道路の問題は、複数人や地域としての問題であることが多く、一方の利益になったとして、もう一方が多少なりとも不利益を被る場合もあり解決が難しい点もあります。

 当該道路を活用する地域全体で利便性が良くなれば問題ないのですが、解決策がバランスを取れていない場合、早期解決が図れない場合もあります。そうなれば話し合いの場を持つべきで、そんな時は第三者が仲介役に入ることが解決の鍵になります。

 スポーツ振興に関すること。
 和歌山県内で、平成19年4月、和歌山スポーツアカデミーが開校し全国から注目を集めています。全国配信の記事となり、全国の地方版でも和歌山スポーツアカデミーの取り組みが紹介されています。そのため、近畿圏以外にも広島県や北海道などからも生徒が集まったり、入校に関する問い合わせが来ています。
 スポーツで生計を立てたい、好きなスポーツに少しでも長く関わりたいと思う人達が和歌山県にやって来る、そんな動きも見受けるようになりました。次年度に向けて早くも活動が展開されています。

 以前から取り組みを行っている、和歌山県での野球のクラブチーム結成に関しても協議を行いました。発足して三年目の四国独立リーグや、今年発進した北信越リーグの取り組みが注目を集めています。プロ野球を目指すことと地域活性化を狙いとした四国独立リーグに対して、北信越リーグはより地域活性化を狙いとしているようです。これらの結果次第では、九州リーグや東北リーグなども話題になるだろうと聞いています。

 残念なことに関西リーグ構想と言うものを聞いたことがありませんが、野球王国和歌山県にクラブチームがあるとすれば、四国独立リーグや関西リーグ構想への展開も期待出来るものです。運営方法、予算確保の問題などがありますが、スポーツで地域活性化を図ることも視野に入れた取り組みを行ないたいところです。
 和歌山県に野球のクラブチームを設置。夢の第一歩です。

 事業に関すること。
 和歌山市で中小規模の会社経営をしている方は、口を揃えて景気回復の兆しが見えないし、全く感じないと言います。今日お話した方も例外ではなく、事業資金の捻出に苦慮しています。入札では以前のような入札率では落札出来ないばかりか、入札率を下げて、仮に落札したとしても利益確保は難しくなっています。またつなぎ資金の確保も難しくなっていて、中小規模の会社では死活問題となっています。
 本日は資金計画と会社運営について協議を行いました。元気な和歌山県は、元気な地域の会社が支えてくれるのです。真面目に経営している会社が健全な事業運営を行なえる地域になって欲しいと願っています。

【言葉】
 本日付の朝刊に、歌手の郷ひろみさんの言葉が紹介されていました。人生で大切なこととして、三つのことを挙げています。
「考えること、行動すること、継続すること(Thought action and continuation)」の三つです。私も度々目標として掲げてきたことと同じなので嬉しく思いました。特に「継続する」は平成17年を通じての目標に掲げたことがあります。考えて行動することはとても大切ですが、それらと比較して継続することを忘れがちです。でも物事を成すためには継続することが重要です。
 そろそろ年の初めの目標を忘れてくる頃です。年の途中でもう一度思い起こすと共に、この言葉も胸に刻んでおきたい言葉です。
5月13日(月) 「和歌祭」
 恒例の和歌祭開催です。この祭りは和歌山市和歌浦地域で毎年開催されている、紀州徳川家に縁のある歴史と伝統の和歌山市の祭りです。約400年の歴史を持つ祭りですが、一時期祭りは全く途絶えていました。近年になって和歌浦の若手を中心に伝統ある祭りを復興させようとの機運が高まり、見事に復活させたのです。

 最近は和歌浦だけではなく和歌山市全体、そして市外からも参加者や観光客が集まってくる程になっていますから、関係者の努力は相当なものがあることが伺えます。大橋和歌山市長も時代装束で参加するなど市にも認知されているように、折角、地域で復活させたこの祭りをこれからも継続させて欲しいところです。

 ところで和歌祭では最初に東照宮から神輿降ろしから始まりますが、今年初めて観覧しました。東照宮の急な階段を、神輿を担いだ若者達が急降下します。掛け声と共に神輿を左右に揺り動かし、迫力と共に駆け下ります。間近で観ると和歌祭の歴史に触れることが出来ます。

 さて雰囲気が高まったところで、和歌浦小学校体育館で着替えを行い、今年も武者姿で武者行列に参加しました。晴れ渡った空と青い海、そして万葉の歴史を感じさせる風景の中、時代行列に参加することは、和歌祭の伝統の一翼を担っている感覚があり、気持ちが良いものです。今回は行列の最中に刀を抜く演出を加えるなどしたところ、観客からの拍手もあり行列の雰囲気は良くなりました。丁度、同じ武者行に参加した一行は和歌山商工会議所青年部の皆さんで、一緒に楽しく行進することが出来ました。

 ただ甲冑と兜の重さは相当なもので、着替えてから約4時間、約3時間の行進は首と肩の痛みとの戦いでもありました。行進を終えて衣服を脱ぎ終わった時の素晴らしい解放感は、体験しないと分からないものです。
 祭り終了後、東照宮境内で知人が集まってしばらく懇談しました。参加した人達と話し合うと、和歌祭が地域でどれだけ愛されているかが分かります。この日のために一年を楽しみに過ごしている人達がいることは、新しい伝統が生まれようとしていることの証明です。全国的には岸和田市のだんじりが地域と密着していることで有名ですが、いつか和歌祭も地域が再誕生させた祭りとして全国レベルの祭りになって欲しいものです。
 参加者も観客も満足した5月の一日となりました。

 同時刻、仕事の傍ら熱心な社会支援活動を続けていた先日お亡くなりになった社長の社葬が執り行われました。東京からもNPO法人関係者の方が来てくれるなど、故人の人柄とその活動の様をうかがい知ることが出来るものです。私にとっても毎年夏の「わくわく広場」イベントでご一緒させてもらえるのが楽しみでしたが、今年の夏のイベントは寂しくなりそうです。

 そう言えば、福崎空中広場の二階には、故人となられた社長の寄贈した文庫が設置されています。まさかこのような形で文庫だけが残ることになるとは思いもしませんでしたから残念です。社長の分も、イベントに参加してくれる子ども達と一緒に楽しみたいと思っています。
 心からご冥福をお祈りしています。
5月12日(日) 「葵会総会」
 年に一度の葵会総会が開催されました。今年も招待していただきましたので、早いものでもう5回目の出席となりました。毎年、会員の皆さんとお話しするのが楽しみなのでお招きいただき感謝しています。そして今年の参加者は約150名、会場は満員となり熱気で溢れていました。
 本日の挨拶の概要は次の通りです。
 本日、葵会のご盛会、誠にありがとうございます。今年も盛大に開催されましたこと、そして今年もこの場に立たせていただいたこと、心から感謝申し上げます。
 今年の統一地方選においては、皆さんから多大な、そして力強いご支援をいただいたお陰で新しい県議会というスタートラインに立たせてもらうことが出来ました。本当にありがとうございました。

 後援会活動においても、選挙活動においても、事務所に来てもらったり、電話で励ましてもらったり、また遠方からも元気付けていただきました。皆さんからの言葉によって、どれだけ勇気付けられたことでしょうか。言葉では言い表せないのですが、深く感謝する次第です。
 皆さんからのご支援により今後4年間、県政に携わらせてもらえることになりましたが、当選直後の初心を忘れることなく活動に全力を尽くしたいと思っています。是非、引き続いてのご支援をお願いいたします。本日はありがとうございました。

 その後の懇親会では、多くの方から激励をいただきました。
「ここからがスタートですから将来を見据えて頑張って下さい。ずっと応援していますから期待しています」

「Sさんは、いつも片桐君のことを話してくれます。今まで多くの人と仕事をしたけれど、最も印象に残っています。将来性に期待していましたが、県会議員になってくれて本当に嬉しく思っています」

「初対面ですが、挨拶を聞かさせもらったので人柄が良く分かりました。そして顔を合わせると更に一段と人物が良く分かります。顔を見ると大体のことは分かりますから、あなたの顔を見ると信頼出来ると思います。活躍を期待しています」

「ホームページを拝見しています。毎日頑張っている様子が伺えますが、無理をしないで下さい。健康が一番ですから、十分注意した活動を心掛けて下さい」

「勇気を持っての挑戦に心から敬意を表します。相当な勇気がいったことだと思いますが、誰でも出来る決断ではないことを承知しています。当選した限りは、選挙戦と同様に結果を恐れないで活躍を期待しています」

「舞台が大きくなり、益々活躍が期待出来るので支援者として心強く思っています。会うといつも元気な姿なので、接して元気をもらえるので嬉しく思っています。染まることなく自分のスタイルで活動を継続して下さい」

 皆さんからのご意見や励まし、大変嬉しく、そして感謝しています。これからも叱咤激励をよろしくお願いいたします。
5月11日(土) 「研修会」
【報告会】
 朝一番で最近の活動に関する報告会を行いました。午前9時に集まってくれた約20人の皆さんに活動報告を行なったところ皆さんから大変な励ましをいただき、皆さんから期待されていることが改めて分かりました。

 和歌山市の課題は何と言っても企業立地と就業機会の創造です。多くの方が日々の生活の安定を求めています。県議会では産業政策を柱として扱って欲しいと依頼を受けました。和歌山県にとって働く場所の拡大を初めとする経済問題が何よりも重要です。関西の他府県と経済的な差は拡がるばかりで、このままでは益々存在感が薄くなるとの不安を感じます。

 言うまでもなく和歌山県は紀伊半島に位置していますから人々の通過点になり得ず、何かの目的を持って迂回してもらう取り組みが必要ですから、国土軸の府県と比較すると劣位にあります。どの産業が和歌山県の気候や風土、狙いに合致しているのかを分析して、狙いを定めて企業誘致を初めとする産業政策を行ないたいところです。何でも良いから誘致する姿勢では焦点が定まりませんから、和歌山県に来てもらえません。和歌山県の知里歴史からすると、どの産業が適しているのか把握した上で有効な取り組みを行ないたいところです。
 声援を送ってくれている皆さん、朝からご一緒していただき本当にありがとうございました。

【ライオンズクラブ研修会】
 平成19年度、つまり次年度のライオンズクラブの新三役予定者を対象とした新三役研修会に出席してきました。会長と会計候補者と三人で国際会議場に向かいました。研修会には約800名の会員が集まり、次年度に向けて盛り上がりを見せました。

 クラブは社会奉仕を活動の基本としていますから活動方針は明確です。会則のないところ自由はないことから、会員が守るべき会則を遵守しながら、クラブ毎に自由な取り組みを行なっています。会則は大切ですが、いつの時代も常に変化していますから時代に合わせて活動も変化を求めるべきです。先人の活動を基本としながらも、新しい役員は挑戦を続けたいと考えています。通常の活動と異なるのは、まず自身の活動の質を高めることによって拡がりを求めたいと考えています。

 さて、社会奉仕活動を目的とするクラブ会員ですから意思疎通が図れている筈ですが、それでも活動の中で行き違いがあります。キャビネット(各ライオンズクラブの代表者で構成する組織の役員。本日は大阪、和歌山のライオンズクラブのキャビネットが主催しています)から、その解決方法について問題提起があったので考えて見ました。

 相手の意見が自分の意見と違って立腹するのは、自分が発した言葉に対して、このように返事が返ってくるだろうとのイメージと合致しないことから来るものです。つまり予想している返事と実際が異なることで気分を害しているのです。

 自分が求めている返事が返ってこないので相手の返事は失礼だと思うのは、自分の身勝手です。同じ事象に遭遇してもそれぞれ思うことは違うのです。相手の返事が自分の意見に合致させようとするのは、自分の思うように相手を誘導しようとしていることに他なりません。相手の意見を受け入れて、自分の意見と調整するところにリーダーの役割があります。その器量かあるリーダーのいる組織は元気で発展的な活動を続けられるのです。

 相手の返事が自分の予想と違うので相手の意見を受け入れないのでは、明らかにリーダーとして失格です。全ての人の意見は違って当たり前であることを認識して、寛容の精神で包み込みたいものです。
5月10日(金) 「産業政策」
【人権啓発】
 人権啓発の企画提案に関しての打ち合わせを行ないました。人権問題に関して、有志で何か貢献出来ないかを協議しました。企画案がまとまったので、今月末を目途に県に案を提案することにしています。

【産業政策】
 和歌山県の最大の課題について論議を交わしました。和歌山県の人口減少や商業地の衰退など課題は山積していますが、最大の課題で、かつ取り組むべきものは産業政策に尽きます。多くの方が望んでいるのは生活の安定です。生活に不安を抱えていては仕事や趣味などの自由の活動は到底出来ません。生活基盤が安定しているからこそ、安心して日常生活を過ごせるのです。

 中でも和歌山市は和歌山県の米びつですから、和歌山市が産業政策を講じる必要があります。雇用を増加させることで納税額は増加するので、それによって財政を安定させることが出来ます。富を生み出す源泉は、どうしても和歌山市に欲しいところです。

 ところで産業政策には三つの手段があります。
 ひとつ。県外から和歌山県への企業誘致です。他府県との競争が激しい空中戦ですが、企業誘致が図れたら即効力が期待出来ます。

 ふたつ。今ある企業に力をつけてもらうことがあります。新しいビジネスを育成することや地場産品の販売力を強化すること、そのためには国や県の支援施策を講じて研究開発や販売ルート開拓の支援をすることが必要です。

 みっつ。基幹産業の裾野を広くすることです。豊田市のおけるトヨタ自動車のように、本体があって部品などの製造会社が周囲に存在している状況を生み出すことです。例えば、和歌山市内には三菱電機手平工場があり、空調や冷熱機器の製造を行っていますが、部品製造から製品の完成までに至る工程の自社製造比率は約75%と高い数値になっています。全て自社で賄うことは他社に頼らないことから、ある意味素晴らしいことですが、地域の基幹産業としての広がりがありませんから、飛躍的に発展することは難しいのです。

 過去、地域内で部品製造など受け入れてくれる企業を募ったことがあるそうですが、裾野の広がりまでは実現していません。

 本来、地域内でアウトソーシングや安定した外注体制を整えて、基幹産業を中心とした雇用を生み出し税金を納めてもらうしくみが必要なのです。富を生み出す産業政策は和歌山県和歌山市の最大の重要課題です。第一次産業や域内の市場を守ることは勿論大切ですが、和歌山市の役割は和歌山県全体をリードすることにあります。産業政策を強化し、上記三つの政策を実現させるような取り組みをしたいところです。

 一例として、和歌山市にはある地域には化学会社が約20社集積しています。このように狭い地域に化学会社が集積している地域は全国でも類を見ないようです。しかも約20社とも黒字経営だと伺いました。
 あるT会社は、携帯電話のつなぎ目などを強化するための新規施策である特殊な樹脂を開発し携帯電話の製造工程の一端を担っている和歌山県は、デュポン社の約40%のシェアを持っているのです。

 また紀中に位置としているT社は、健康ドリンクを製造していますが、これらの飲料にはタウリンが含まれています。タウリンが不足している私たちですが。会員以外の皆さんへの情報提供と関係強化が必要です。

 このように和歌山県下には優良企業がたくさん存在していますが、行政機関、そして県庁が産業政策の役割をきっちりと果たしたら、組織力は更に増大すると思っています。
 漕ぎ手が多いのに船頭がいない、老けた町などの比喩がありますが、和歌山県に住んでいる、或いは暮らしいている全ての皆さんにお礼を言う機会が欲しいところです。

【会派打ち合わせ】
 県議会の会派が決定したため、本日は「真わかやま」会派所属の約8人でチームを構成することになります。本日会派に合流したのは紀ノ川市選挙区からの1名で、会派は合計8名に変更となりました。
 また議会の中の常任委員会と特別委員会の所属に関しても、打ち合わせを行ないました。

【懇談会】
 夜7時からは懇談会に出席、統一地方選の総括と今後の活動について意見交換を図りました。良い友人に囲まれた貴重な時間となりました。
5月9日(木) 「一水会」
【ライオンズクラブ】
 ライオンズクラブ会合に出席しました。春の叙勲を受けた会員がいたため喜び溢れる会合となり、参加者一同で喜び合いました。同じクラブから叙勲の会員が誕生することは大きな喜びです。社会奉仕団体としての存在価値が増す出来事でした。
 また会合の後、クラブ結成5周年のチャーターナイト実行委員会が開かれ、役割分担に基づく活動方針を確認しあいました。今秋には2箇所の福祉施設への慰問活動、来春は式典を実施する計画としています。

【お見舞い】
 知人の会社経営者が手術のため入院しています。術後の経過が順調で病室から外へ出ることも許可されるまでに回復したため、お見舞いに訪れました。経営者Yさんは、一代で会社を興し、その規模を大きくしてきました。今では和歌山市に欠かせない企業として業績を上げています。

 この会社を訪れて感心することは、従業員の年齢構成が若くてしかも礼儀正しいことです。Y社長は従業員に対して礼儀作法の訓練を厳しくしています。その成果が表れ皆さん礼儀正しく、会社内には新鮮な空気が漂っています。仕事もオフも充実させるために、昨年度は沖縄県への研修会を開催するなど、良い職場環境を構築するための投資もしています。従業員への投資は、やがて会社の成果として跳ね返ってきます。

 Y社長からは、若い従業員に県政や地域の活性化に関する報告会も開催して下さい、と依頼を受けました。勿論、報告会と共に意見交換の機会を持つことによって、市内で意欲的に働く若い人達の考え方を行政の場に届けたいと考えています。
 もうほぼ回復している様子ですが、しっかり治して健康な姿で、会社でお会いしたいものです。その時を楽しみにしています。

【懇談】
 ずっと以前から本当にお世話になっているI社長と会いました。I社長も一代で会社を興し大きく飛躍させています。成功の秘訣である、人を大切にする姿勢は見習うべきところです。それは会社の姿勢にも反映されていて、ビジネス上の付き合いだけではなく常にお客さんを大切にしています。
 これからもずっと元気に、人を大切にする姿勢で経営してくれることだと思います。

【一水会】
 夜は一水会の会合参加いたしました。この会合は年四回、開催しているもので、会長は元国会議員のAさんが務めています。本日の懇親テーマは、統一地方選の結果と今夏の参議院選挙についてでした。統一地方選では、全国的に新しい力が台頭した結果となっていますが、和歌山県では依然として保守的な体質になっているとの指摘がありました。全国と比較した場合、この意識の差はまちの活力にも影響してくるのではないかとの危惧もありました。

 世界的には新しい力が台頭しているのと同時に保守化に向かう傾向があり、何が受け入れられるのか不透明な時代に入っています。無党派層による風も起こりにくい空気があり、風を受けて人気が高まることも期待薄です。特に参議院選挙の比例区では、個人の力だけで有権者の皆さんに名前を書いてもらえることは稀で、どれだけ支援者がその周囲の方に支持を訴えることが出来るかで結果が左右されそうです。個人よりもチーム力が試されるのです。一度も接点のない方にどう訴え理解してもらうのか、今に始まったことではありませんが難しい課題です。
 ただ課題から逃げるのではなく、課題と向き合うことで次の展開が開けてきます。
5月8日(水) 「和歌山市の課題」
【懇談】
 土地問題について懇談を行いました。和歌山県の個人所得の平均は分かりませんが、世間で言われているように年間で約300万円位だとすると、住宅購入が難しくなって来ています。土地の動きが鈍いのは個人所得の低迷と将来の賃上げの要素に乏しいことも原因です。たとえ現在の所得が伸びていないとしても、近い将来に賃上げの含みがあれば投資に資金が向かいますが、現状では厳しい状況です。

 専門家の方からは土地価格に関して、取引価格が低迷すると住宅地域の治安も不安定になると伺いました。土地価格の下落に伴って、一定の秩序が保たれていた地域の秩序が乱れる場合も指摘してくれました。全国的に見ると、魅力のある地域は土地価格が反転していますが、和歌山県はそうなっていません。地域の過疎化、層の変化は不安定をもたらすことになります。考えておきたい問題の一つです。
 
 また新しい課題も発見しました。例えば、狭隘な生活道路を拡大するために協力してくれる地主さんがいたとします。車の対向が窮屈な道路では1m幅を拡げるだけでも対向が容易になれます。道路脇に土地を所有している地主さんが、地域の皆さんのために1m幅×道路の長さ部分を市に寄贈する意向を示しても、市が寄贈を受ける条件として、測量や分筆の費用は地主さんが負担することを求めています。土地の広さにもよりますが、数百万円の費用負担をした上、土地を無償で提供することに対して地主さんは拒絶反応を示すのです。これは当然のことです。現在ところ市が負担する制度はなく、道路拡張のために土地を市に寄贈する場合、その費用は全て地主さんの負担になる現状では、土地の提供者がいないのは当然のことです。短期的には改善出来ない問題ですが、課題として当局に認識してもらいたいものです。この件に関しては、早速、当局に改善要望を行ないました。直ぐには解決を図るのは難しい問題ですが善処したいと考えています。

【昼食会】
 応援してくれている皆さんと昼食会を行いました。昼食場所のご主人さん達も応援してくれていて和歌山県和歌山市の課題について懇談しました。私が恵まれているのは、特定の人や地域の利益を考えるのではなく、大局的な視点でこの県のことを考える皆さんに囲まれていることです。今日の懇談でも、経済問題から企業誘致まで話は及びました。

 ある大手企業の関連会社が和歌山市内に工場進出を検討した際、説明内容の曖昧さと諸手続きに関する問い合わせの返答が遅延するばかりだったので、結局、進出を取りやめ他県に企業立地をした案件を伺いました。和歌山市への進出を断念した要因はこのように諸手続きに関する些細なことでした。地域として企業を受け入れる姿勢を望みたいところです。

 企業立地の効果は今さら話す必要もないことですが、好事例として滋賀県や福井県、大分県での企業立地について話が出されました。冬場は雪が積もるなど、決して環境に恵まれているとは言えない地域にも企業は進出しています。それに対して冬場も温暖で積雪の少ない和歌山県は比較優位にあると思うのですが、何故か新規企業立地の状況は芳しくありません。道路環境なのか、税金の優遇制度の問題なのか、熱意なのか、支援制度なのか、進出を躊躇させている要因は分かりませんが、何かの理由がある筈です。

 また大分県では港湾を活かして自動車産業が進出しています。以前は広大な空き地だったのが、現在は工場に変貌を遂げていたそうです。和歌山県は長い海岸線があり、物流の拠点と成り得る条件があります。勿論、和歌山港は水深が浅いなど大型船が出入り出来ないなどの材料がありますが、それでも海のない地域よりは優位性があります。

 このように一年を通じて働く条件が良くて港湾が近く物流に適している地域ですから、企業立地に関して何か方法があると思うのですが・・。和歌山県の起業家精神の事例として、いつまでも江戸時代の紀伊国屋文左衛門を引用して、和歌山県は起業家精神に富んだ地域だと話していますが、それ以降の人物の名前が出てこないのは寂しい限りです。松下幸之助翁も和歌山県出身ですが和歌山県で起業していませんから、ここから飛躍したとは言い難い部分があります。
 平成の時代に、和歌山県から後世に語り継がれる起業家が誕生して欲しいものです。

【わくわく写真展他】 
 市内で開催されたわくわく写真展講習会に出席させていただきました。写真教室の先生とも、和歌山県の文化活動の向上のために一緒に活動することについて話しました。音楽、スポーツ、文化活動など、皆さんが望んでいる案件についても話し合いの輪を拡げたいものです。

 続いて、下水道の問題、高層マンションの問題、生活道路改善の問題、コミュニティFMなどについて協議を行いました。
 夜には今後活動の拠点とする事務所環境を整えました。手伝ってくれた期待の若手は、6月から大阪市内に転勤となります。和歌山市で活動する仲間としては残念なことですが、彼の将来のためには大いなるプラスです。仕事のやり方、人脈構築など、新しい技能を身につけて、やがて和歌山市に帰ってきて欲しいものです。遅くまでお手伝いをいただきありがとうございました。
5月7日(月) 「連休明け」
【抵抗力】
 連休明けの本日、まちは一斉に働き出しました。とは言っても社会基盤を支える会社の皆さんやサービス業の皆さんにとって休みは関係ありませんでしたから、本当にご苦労様でした。久し振りに顔を合わせた皆さんと意見交換をさせていただきました。

 ある業種の方は、和歌山県は保守的な地域と言われていることから、新しい取り組みをするのは大変だと話してくれました。
 ある一人が新しい取り組みを実行しようとすると、必ず抵抗勢力が立ち塞がります。一人が行動を起こすと、それに抵抗する人は倍数に二乗、三乗になると考える位が丁度良いそうです。つまり一人が波紋を投げかけるような行動を起こすと、抵抗する人は2人の二乗の場合は4人、三乗の場合は8人となります。二人で行動を起こそうとすると抵抗する人は4人の二乗で16人、三乗すると64人になります。抵抗勢力の実数は本人が思っている以上に多いことに気付きます。

 繰り返しますが二人で何か新しい行動を起こした場合、現状を保持しようとする64人の勢力が立ち塞がる訳です。如何に現状を改善、改革することが大変なことか伺える数字です。新しい活動をしようとする人が増えるほど抵抗力は大きくなるので、現状を突破することは容易ではなくなる訳です。一人の人より複数の人が現状打破を思った場合、波紋は大きくなりますから抵抗力が大きくなるのは当然のことです。

 それでも一人より二人、二人より三人のチームで行動を起こすべきです。抵抗力に対向していくためには志を同じくするチームの力が絶対必要です。役割分担をした上で、壁を突破する方が一人で立ち向かうよりも可能性はありそうです。人は仲間で話し合うこと、聞いてもらうことだけでも立ち向かえる力が沸いて来るからです。

 200人の組織をリードする人が時代に応じて舵取りをしようとしても、すんなりとは舵を切れません。納得してもらう、賛同してもらう説明に時間を要し、時には見切り発車する場合も生じますから、全ての人を引っ張ることは大変な力を必要とします。
 もし一桁多くなるともっと大変です。2,000人の人数をリードしようとしても全ての人と直接対話するのは難しいことですから、会わなくても納得させられるだけの力が必要となってきます。百人を引っ張るのと千人を引っ張るのとでは、リードするために違う力が必要となります。会って納得してもらう方法と、会わなくても納得してもらう方法、そのふたつを達成することがリーダーに求められます。

 会わずに相手に納得してもらう方法は難しいものです。媒体の活用、ホームページやメールの活用などがありますが、最大の力となるのはリーダーの思いを伝えてくれる人が存在していることです。思いを伝えてくれる人が複数人いれば、組織の力はもっと強くなります。
 挑戦は不安、孤独と言った自分の心との戦いでもあります。相手に勝つためには、まず自分に打ち勝つ必要があります。その前提を作ることが出来て初めて、チームとして新しい行動を起こせるのです。

 ただこちらのチーム力が増せば増すほど、それに抵抗する力も強くなります。行動して壁を突破するには思った以上に時間を要しますが、それでも最初の一歩を踏み出すことで風穴を空けることが可能となります。
 立ち塞がる抵抗力は自分が思う以上に大きいことを認識した上で、チーム力で立ち向かいたいものです。その結果は表れるものだと信じています。

【医療ロールプレイ】
 和歌山県立医科大学で、学生による医療に関するロールプレイの公開授業がありました。
 医師を志す学生達のロールプレイですから、テーマは生命を扱ったものになります。医師の立場でいる学生達が、患者の立場になって医療考えると全く違った思いを持つことになります。
 医師の立場からすると医療は患者を助ける手段ですが、患者の立場では心ある人間として扱って欲しいと思っています。立場による小さな違いが、大切な場面では大きな違いとなって表面化することがあります。
 そんな時浮かぶのは「貢献」と言う言葉です。健全な人であれば、医師も患者も社会への貢献を願って行動しています。順風の時でも逆風の時でも同じであって欲しいところですが、逆風の時は気持ちの整理がつかないものです。それでもその気持ちを乗り超えることが貢献なのです。

 社会への貢献、地域への貢献、相手への貢献、家族への貢献、貢献する気持ちを大切にすることで社会も自分の周囲も、そして自分も幸せに向かいます。医療をテーマにした学生達によるロールプレイで、生命、そして貢献について考えさせられました。

【その他の活動】
 主なものとして、水路に関する確認と打ち合わせ、JR和歌山駅前での格差問題是正の啓発活動、和歌山巴里祭に関する打ち合わせなど行ないました。
5月6日(日) 「大型連休最終日」
 早いもので大型連休最終日を迎えました。連休に入る前は、あれもこれもと欲張っていましたが、終わってみると計画通りでしたが直ぐに過ぎ去った感があります。明日からはペースを戻して日常活動に戻ります。

 さて本日はSさんの告別式のお手伝いを行いました。Sさんは一昨日、63歳の若さで突然お亡くなりになりました。少し体調を崩していたと聞いていましたが、先般、救急車で運ばれてそのまま病院でお亡くなりになったのです。少し前にお会いしたばかりなのに信じられない感じがあります。幼馴染を失くした有家自治会長は、お悔やみの言葉がありませんでした。余りにも身近に人が突然に永久の旅路につくと混乱してしまいます。

 人の死に遭遇するといつも無常を味わいます。世の中は常に一定のものはあり得ないことを感じます。昨日まで元気に活動したり、充実した生活を過ごしていたのに、突然、その人にとっての時が止まるのです。それでも周囲の人の時は正確に秒を刻みますから、死の瞬間からその差は拡がるばかりです。共有していた時間を共有出来なくなる、当たり前のことがそうではなくなるのです。

 私たちにとって最も大切なものである時間、それは命のことなのかも知れません。例えば63歳の命イコール63年間の時間の積み重ねなのです。時間は何よりも大切だと言うのは、時間は限られた命と同義語だからです。
 昔から未来に向かって永遠に時を刻む時間の旅の途中、私達は命を乗車券として時間の旅に合流します。下車するまでの間、旅の演出をするのは命ある私たちです。私たちの行動力によって旅の形は都度変わります。窓から同じ景色を見ながら安定した旅を行う人、景色も見ないで超特急で駆け抜ける人、乗り合わせた人達との会話を楽しみながら充実した旅をする人、そして列車の運転を行い自分の好きな道を走らせる人、など人によって様々です。

 どんな時間を過ごしてもその人限りのものです。他人の旅ではないのです。たった一度限りの旅ですから、途中下車は旅の終わりを意味します。二度目はありませんから、旅の途中で目的を見つけなければなりません。生きている限り時間の旅の主役は自分ですから、行程は自由自在になります。乗り込んだ直後は基本通りで良いとしても、早いか遅いかは別にして、途中で自分だけの旅に切り替える必要があります。最後に、良い時間旅行だったと言って下車したいものです。

 命のある限り、一番大切なものは時間であることが分かります。しかし持ち時間は分からないからやっかいです。この旅で必要なものは行動力と勇気、そして物事をやり遂げるためのお金です。それを揃えて楽しい充実した自分だけの作品に仕上げたいものです。
 さて時間は命と同じですから、それが最も大切であることが分かります。では物品はどうでしょうか。物品は主役である人がいなくなると、その価値は無くなります。主人公である人がいるから、その人が所有していた物品に価値があったのです。主人公がなくなった後に残された物品は、所有者がないものになってしまいます。命ある限り物品は大切ですが、どんな物品であっても永遠に価値のあるものにはなりません。

 それよりも生きている今の時間を大切にする方に価値があるのです。さぁ、私に残された時間も1日分減少しました。今と、残された、そして限られた時を何よりも大切に使いたいものです。
 本日は予定していた潮干狩りが雨のため中止。そして新しい事務所を開設するための準備を行いました。
5月5日(土) 「こどもの日」
 祝日の今日、久し振りに子どもと一緒に過ごしました。歩き回りましたが気持ちは軽やかになりました。そこで子ども達に語りたい言葉を記します。
 横浜高校野球部、渡辺元智監督の著書「ひたむきに」(2007.4.5)から引用させていただきます。
○目標の大切さについて
 「十里の旅の第一歩
 百里の旅の第一歩
 同じ一歩でも覚悟が違う
 三笠山に登る一歩
 富士山に登る一歩
 同じ一歩でも覚悟がちがう
 どこまで行くつもりか
 どこまで登るつもりか
 目標が
 その日その日を支配する」
 
 この詩は、大正時代の思想家、後藤静香氏の詩「第一歩」です。目標が私たちの毎日を支配しています。何も目標を掲げないでも一日は過ぎ去りますし、目標を掲げた一日も直ぐに過ぎ去ります。やはり目標を持ってその日に臨みたいものです。そして同じ目標を掲げるにしても、高い目標を掲げる方が、より高いところまで行くことが出来ます。第一歩の覚悟が違うからです。踏み出す一歩の強さが違うと後行程も違ってくるのです。

 私達は目標を決めるに当たって、高いものは届かないし、低いものは簡単に達成できるため、その中間となる、努力すれば達成できるレベルの目標を設定することを教えられています。しかし夢を求めるのであれば、自分の欲する高いところに目標を設定すべきなのです。そして目標を設定した後は、覚悟を持って毎日を過ごすようにしたいものです。
 どうせ目標を掲げるのであれば、自分だけの富士山を見つけて、自分で思う最も高い位置を目指したいものです。「晴れてよし 曇りてもよし 富士の山」と言われるように、高い目標を追いかける限り、迷うことはありません。

○成功する人物の条件
・感謝の気持ちをもてる人間であるかどうか
・仲間を大切にできるかどうか

 渡辺監督はその著書で、成功する人物の素質は上記のふたつを挙げています。少し以外な感じがしますが、決して強いだけでは人を引っ張ることは出来ないのです。
 同著では「自己中心的で虚栄をはるような選手は、やがて力を落としていく」と記していますが、自分ひとりだけでは何事も出来ないもので、多くの人の支援があって物事を達成することが可能です。そのことを分かっていれば、周囲への感謝の気持ちと仲間を大切にする気持ちが芽生えるのは自然です。
 普段は、謙虚にそして人よりは目立つことなく、周囲に溶け込むような自然な存在でありたいものです。いざという時のために力を蓄えておけば良いのです。
5月4日(金) 「発明と人生」
 和歌山県にも素晴らしい発明家がいます。お話し合いをさせていただきましたが、発想が実にユニークです。お話を伺うと発明と人生は良く似ていることに気付きます。

○発想は常に簡単に行なうこと。
 人は世の中の問題を難しく考えていますが、難しく考えると、解けるものでも解答を見つけられなくなります。全ては簡単に、シンプルに発想し考えるべきです。複雑な問題でも解決する方法は、くっつけるか離すか、加えるか引くかなど、逆方向のものを組み合わせることにあります。社会で起きる事象は人の営みから来るものですから、人の発想以上のものや自然の法則外のことは起こらないのです。物事は簡単に考えること、簡単に実践することです。

○奇数は安定しない。
 奇数は不安定ですから、何かとくっつけて偶数にした方が安定します。人は一人では何も出来ないのは、一人は当然、奇数ですから、一人だけが何を述べたとしても、それだけでは周囲から評価されないのです。社会的評価を得ている学者や芸術家の発言は、一人だけのものでも評価されることがありますが、一般人はそうはいきません。
 一人で何かを発表するのではなく仲間の賛同を得て、複数の人からの意見として発表した方が評価されるのです。

 議会でも同じことが言えます。数は力と言いますが、一人の意見よりも複数人の意見の方が採択されるのです。民主主義の社会では、採択された案を正しいと信じて、現実社会で実現する方向に向かわせることになります。多数の意見が間違っているので一人でも、自分の道を行く方法もありますが、それでは誰も付いて来てくれません。また一人で生きていくのであれば問題はありませんが、資産家かその世界で認められた実力者以外の人は、現代社会ではそれは馴染まないのです。
 一人よりも二人。複数でチームを構成し、そこから意見を発信することが大切です。奇数は安定しないので偶数、つまり複数の人から成るチーム力が重要です。

○縦糸、横糸
 社会では応用力が大切だと言われますが、応用の前の基本はもっと大切です。縦糸がなければ横糸はありません。以心伝心も、以心がないと伝心はありません。原因がなければ結果はありません。このように様々な事象は組み合わさって世に存在していますが、最初のものがあるから存在しているのです。

 基本線があって次があります。基本が存在することで応用し活用出来るのです。情報化社会においては、結果だけを早く知ることが出来ます。結果を知って物事が分かったつもりになりますが、実は基本がないと本質が理解出来ないのです。

 原理原則に戻って、物事を考える習慣を身に着けたいものです。社会や歴史は行き過ぎると必ず最初に戻ろうとします。アメリカでは若い大統領候補者が登場しているのは、もう一度基本に返ろうとしているものです。南北が対立した時のリンカーン。米ソが対立した時のケネディ。時代の節目には、歴史は基本に戻って人物を登場させます。
 織物を仕上げるためには最初の縦糸が大切なのです。
5月3日(木) 「ジャズ・フェスティバル」
【ジャズ・フェスティバル】
 片男波公園野外ステージで「ジャズ・フェスティバル・イン片男波」が開催され、招待を受け参加して来ました。この取り組みは和歌山県内の中・高校生のジャズバンドの皆さんが1年間の練習の成果を発揮する場です、昨年から開催されていますから今年は2年目となります。

 和歌山県内の学生ジャズバンドやクラブの皆さんが、演奏会を行なう機会はそれ程多くありません。ジャズ奏者の瀧益生さんが、学生達に成果を発揮する機会を提供したい、そしてこの舞台から飛躍する生徒が誕生して欲しいと願って企画したものです。そのため手作り感のあり、企画会社に依頼するよりもはるかに低予算で開催できているのです。低予算と言っても相当な金額ですから、瀧さんを初めとする関係者の皆さんの努力と熱意は素晴らしいものがあります。

 さてジャズ・フェスティバルの参加校は8校、昨年の大会よりも1校増えています。若くて将来性の感じられる演奏は、晴れ渡った片男波海岸と良く似て、海も空もどこまでも続いていくかのようです。スタンダードな曲が多かったのですが、ダンスを取り入れているチームもあり観衆に魅せる演出もありました。

 このイベントの特徴は、保護者もジャズに触れられる点にあります。何人かの保護者の方とお話をしたところ、普段はジャズを聴くことは余りないようです。しかし自分の子どもがジャズを演奏するとなると、音楽のジャンルとしては別格となり、手を叩いて応援することになります。保護者にとっては、名奏者よりも子どもの演奏の方が心に、そして記憶に残るものです。ここからジャズを初めとする音楽文化が深みを増し、発信することが出来たら素晴らしいことです。

 この大会が和歌山県から音楽文化を発信する機会となるように期待しています。
 さて本イベントにおける私の挨拶の主旨は次のようなものです。
 本日。ご参加の皆さん。晴れ渡った片男波の屋外ステージでのジャズ演奏、心から楽しんで欲しいと思います。そしてご来場の皆さん、ようこそ和歌山県、和歌山市にお越しいただきました。心から歓迎しています。和歌山県の地から学生達によるジャズを発信出来ることを心から喜んでいます。

 さて先日、久し振りにライブハウスに行ってきました。和歌山市内にあるのですが、ここでは多くの若い人達が音楽を演奏し、訪れた人達と一緒になって楽しんでいました。和歌山市内にも心行くまで音楽を堪能できる空間と時間があることを楽しみました。只でさえ、和歌山県では音楽文化が乏しいと言われていますが、実は音楽を楽しんでいるバンドやファンがいるのです。

 会場で若い人達と交流をしましたが、そこでの意見は「和歌山県には音楽を楽しむ会場が少ない」「若い人が音楽を発表する場や機会が少ない」「音楽を文化として考えていない大人が多いので、音楽活動家が生まれないし活動の支援がないので長続きしない」などの意見がありました。
 音楽を愛する人達は屋内外を問わず、音楽活動の場、そしてお客さんを前にした発表の機会を望んでいるのです。

 今日は学生達が日頃の成果を発表する場であり、ここから飛び出す場でもあります。第二回目を迎えたジャズ・フェスティバルは、これからも回数を重ねることだと思いますが、ここから演奏家が誕生するほどの盛り上がりを期待しています。和歌山県はジャズが盛んだと言われる位に、参加者の皆さんでこの大会を発展させて欲しいと思います。

 和歌山県には学生達のジャズがある。今日の大会の成果を楽しみにしていますし、皆さん力で盛り上げて欲しいと願っています。またご来場の皆さん、和歌山県発のジャズと自然に囲まれた会場での演奏を心から楽しんでいただきたいと思います。
 本日の大会開催、本当におめでとうございます。

【交流会など】
 その後、市内の某所での交流会に参加。和歌山県の歴史の話などで盛り上がりました。そして皆さんとの意見交換活動を夜まで行いました。
5月2日(水) 「自治会総会」
【和歌祭】
 平成19年5月13日の日曜日に、和歌浦地域で和歌祭が開催される予定(雨天は和歌の浦アート・キューブにて種目別演舞会)になっています。今年も大鎧を纏って隊列に参加することになっています。地元の皆さんの熱意で復活させたこの時代行列を待ち望んでいる人も少なくありません。何人かに見学のお誘いをしたところ、未だ観たことがない人も多くて、皆さん喜んで来てくれることになりました。伝統ある地元の祭です。大いに盛り上げたいものです。
 また本番に先立つ5月6日の日曜日、和歌山県立近代美術館・博物館の広場で子ども達による和歌祭イベントが開催されます。博物館の協力を得て実現しているものですが、可愛い子ども達の演技も観に来ていただけたら幸いです。

【その他の活動】
 道路の安全点検した中で危険箇所へのカーブミラー設置について、イベントの反省について、FM局開設に向けた準備、和歌浦振興などについて懇談を行ないました。難しいのは、全ての人が、これで良いと言えるような施策を生み出すことです。一部の人が異論を唱えることで全体の空気が佇むことがありますが、大きな観点で良い施策と企画を実現させていきたいものです。

【自治会総会】
 夜は自治会総会に出席しました。出席は会長、副会長、会計、そして区長と班長の皆さんです。執行部から昨年度の決算報告と本年度の活動計画を提案し、全て承認されました。
 自治会組織は地域活動の基本となる組織体です。助け合い活動、通学路の安全と防犯活動、防災活動などを行っていますが、会員の親睦を深めるための懇親会や研修会も開催しているところです。私も副会長として活動に参画させてもらっていますが、当然のこと、自治会活動は全てボランティアとなります。

 特に有家自治会会長は、小中学生の安全確保と犯罪の未然防止の観点から、もう5年以上も毎朝と毎夕、通学途上の道路に立って子ども達を見守っています。朝夕それぞれ約1時間30分立ち続けていますが、これは誰でも出来ることではありません。宮地区でも子どもを狙った不審者の出没も報告されていますが、犯罪を未然に防止するためにも地域の大人の監視が必要です。

 会長は、朝夕、子ども達への挨拶だけではなく通行する大人にも挨拶をしています。これは地域の皆さんとのコミュニケーションの他、余り見かけない人の顔を見て話しかけることだけでも安全確保と安心感の醸成があるからです。
 昨日も、通学路で立っている会長の元へ、この活動を知った地元小学校から校長先生がやって来たそうです。地域で子どもを見守ること、安全とで安心できる地域づくりにつながります。
 そしてすぐ隣の津秦自治会でも見守り隊の自転車が活躍しています。私たちの知らないところで、自治会やPTAの皆さんの活動のお陰で安全が守られていることに感謝しています。
 自治会総会終了後、新年度の予算と活動計画が承認されたことを受けて、三役で今後の活動方針について話し合いました。話し合いは11時近くまで及び、公平公正な自治会運営を約束しました。また自治会活動への参画を呼び込むための親睦会や役員構成、班構成などについても建設的な意見交換が図れました。
5月1日(火) 「初登庁」
 連休の合間の今日は和歌山県議会への初登庁です。朝9時30分に集合し、写真撮影や事務局からの説明を受けた後、11時から議場で県議会に関する説明を受けました。初めての県議会は市議会とは異なる雰囲気と慣例があり戸惑いもありました。
 例えば、議場の席は未だ決まっていないので本日は自由席になっていました。ただ先輩議員には慣れ親しんだ議席がある筈なので気をつける必要があります。全国の例は分からないのですが、議場では期数の多い議員か後ろの席に座り、新人議員は前の席に座るのが通常です。
 他に感じたことについては、準じ紹介していきます。
 またマスコミからの取材や簡単なインタビューもありました。

Q. 初登庁の感想は。
A. 気が引き締まる思いです。(一般的ですが、この言葉以外には見当たりませんでした)
Q. 県議会議員としの抱負は。
A. 和歌山県で暮らす皆さんの意見を伺い県政に活かすことに重点を置きたいと思っています。市議会議員の時と同じく、皆さんとの対話の中から課題を見いたし、県議会で提言して行きたいと考えています。(議員活動の基本は皆さんとの意見交換から思いを汲み取り、行政の場に反映させることにあります。市議会も県議会も有権者を含む皆さんの思いを行政に届けることが基本だと考えています)

 さて会派構成届けを本日提出しました。会派とは議員の中で考え方や政策が良く似た人でチームを組み、議会活動の効率を高めるものだと認識しています。

会派の名前は「真わかやま」で、7名で会派構成をしました。
 会派の主旨は、新しい時代の潮流にふさわしい風を吹き込む政策集団とし、有権者(県民の皆さん)のニーズに的確に速やかに応える県政の実現を目指します。また会派内で議案や課題に対して十分な議論は行なうものの、議員個々人の考え方を尊重することから、会派として最終的拘束はしないことを確認しています。
会派としての目標は次の通りです。
1.議員提案条例の促進
2.議会活性化への積極的な取り組み
3.県議会議員改革。情報公開の推進や議員定数削減の実現など。
4.NPO、ボランティアなどの市民活動との連携。
5.県内外各級議員、首長との連携。
6.人権確立のための政策実現。女性の声を県政に届ける、同和問題の解決、
 高齢者・障害者施策の推進、青少年に関わる諸問題への取り組み。
7.環境問題への取り組み。

 会派構成員の一致で、以上の項目を推進することを掲げました。午後1時から和歌山県政記者クラブにおいて会派構成と主旨、目的などの発表を行ないました。
 また臨時議会の日程は、5月15日から5月18日までの4日間と決定しました。主に、議長や副議長、委員会構成などが決定される予定です。

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