【防災公園打ち合わせ】
防災公園の機能強化に関しての打ち合わせ。通信設備や放送設備を備えたいところですが、話し合うと様々な制約があることが解りました。東南海・南海地震への備え、特に被災時における二次情報の提供が課題として残っていることから、個人宛ての情報発信手段の整備が早急に必要とされています。しかし地方自治体では予算面の制約があり、自前で放送設備を整えることは現実的ではありません。
そこで民間と地方自治体が協働した安全、安心への取り組みを欲しているところで、民間が事業主体となり地方自治体が支援する体制を整えたいところです。電波を発信することは全ての条件が整うことが必須で、これはピンポイントを通す程のタイミングを逃さない機敏さと判断が必要です。例えば防災に役立ちたいと考える和歌山市でのコミュニティFM局開設の機会を逃せば、二度と実現の可能性はなくなることも考えられます。それはまとまった額の初期投資が必要なことや、実施するための機運も必要だからです。
制約条件はありますが、和歌山市全体の防災対策を考えると、実施するための方法を検討する姿勢が必要です。実施しないための理由は簡単に付けられますから、安易な判断を下さないようにしたいところです。
【話し合い】
車両接触事故に伴う損害賠償問題の解決方法について話し合いました。事故が発生して車両の一部に損壊があり、修理費用の負担に関して相談がありました。被害者から地方裁判所に申し立てがあり、このまま放置しておくと問題は大きくなるため、話し合いの場を持ちました。争っても得することはないこと。裁判になった場合の精神的負担や仕事時間が制約されることを考えると、取り下げてもらうための条件を整えて依頼することが必要だと考えました。
訴えられた側の社会的信用や拘束される時間が無駄になることなど、話し合った結果、争わない方が得策であることを納得してくれました。早速、相手方代理人を訪問して、解決方法について依頼してきました。
先方が不在だったため午後3時に再度訪問し、こちらの条件を提示して依頼者の了解をいただき訴えを取り下げてもらいました。本日お聞きしたのですが、放置しておくと解決が長引くと思ったので直ぐに方針を話し合い、相手側を訪問したため一件落着となりました。当事者間では感情が入るので、二者間での解決は難しいのですが、第三者が入ることによって問題解決に向かうことがあります。日常生活においては極力、トラブルを避けたいところです。
【年末の防犯対策】
年末が迫ってきました。各地域では年末の防犯対策を検討し始めました。地域の自主的な取り組みですが、防犯対策は行政の取り組むべき課題でもありますから、連携を図っているところです。ところが市の財政問題から従来と同様の支援が難しくなっています。防犯対策は地域では重要な問題ですから自主的な取り組みを縮小しないように地域では頑張っていますが、行政の支援が縮小されていることで意欲低下も生じる場合もあります。
財政再建を図るために各施策の予算縮小は仕方ないことですが、市民参画意欲を減退させないために当局から充分な説明が必要です。予算を削減するけれど、その理由を説明をしないでは、関係する市民の皆さんから納得が得られません。
和歌山市の財政問題は今では誰でも知っていると思います。でも説明責任を果たさないと納得してくれませんから、当局には逃げない対応をお願いしたいところです。
本日は、防犯対策に関しての意見交換を行うと共に、自主的取組と行政との関わりについて説明を求めました。出来れば避けたいことでも、説明責任を果たすことで理解し合えることがあるものです。
【教育問題】
子どもの教育を考える方達が集まった会合があり、途中から参加させていただきました。教育の問題のひとつに考える力や発想力の低下が挙げられます。国語力の低下が問題視されていますが、従来と同じ教育方針で問題が解決出来るとは考えにくいところです。学力向上が図られている国々の事例を参考にしながら良いところは取り入れたいところです。国語を大切にすることは大前提として、考える力やコミュニケーション力を身に付けるための教育方法導入や国際語習得などにも視野を拡げたいと考えます。
また和歌山大学観光学部への期待感が高まっています。世界文化遺産を持つ県として、観光学を学ぶ研究機関があることは大きな財産です。県内の知識は勿論、全国そして世界の観光学との連携を図り、一気に全国レベルの観光学部を目指したいところです。
【健康と美容】
健康と美容に関して話し合う機会がありました。本日、和歌山県を元気にするための方策として健康と美容を地域に取り入れたいと考えている経営者と初めてお会いしました。
検討している具体的施策は割愛しますが、健康と美容に関する施策で和歌山県に県外から来てもらえる取り組みにするためには、全国で初めての、そして全国で最初に実施することが必要です。二番手では意味はありません。数年以内に健康と美容に関する施策を実現させなければ他府県で実現されることになります。
経済産業省から事業認定をされ、全国に発信出来る可能性のある「
観光医療立県和歌山」の取り組みを行っているところですが、同様の考え方を持って活動している経営者との出会いで領域が拡がりそうな予感がします。
【団塊の世代対策】
団塊の世代が社会の第一線から引退する時期が近づいてきました。でも現代社会で60歳と言えば、知識が豊富でまだまだ現役で活躍出来る年代でもあります。これらの皆さんが現役を引退した後には娯楽やレジャーを楽しむのではないかとの予測がありますが、全員がリタイアした後の生活を楽しむ訳ではありません。
本日夕方から経営者の方と懇談し、多くの方は企業などを定年した後も働きたいと思っていると伺いました。それはお金ではなく、生き甲斐や社会貢献したいとの理由からです。そのため再就職したい意向があるのですが、現役時代と全く違う分野に進むケースがあるので再就職支援策を施してくれる機関の存在も求められているようです。事実、首都圏や中部圏では、これらの支援策を講じてくれる組織も存在しています。勿論、これらの支援組織は和歌山県内にはありません。
また団塊の世代の方は学ぶ意欲が旺盛です。それを表す事例として、奈良大学では史学の通信教育を実施していますが、全国からたくさんの受講者が集まっているようです。特に首都圏からの受講者が多く、歴史に彩られた奈良市ならではの学問で世代を超えた学生を集めています。通信教育ですが単位取得のためにはスクーリングが必須で、スクーリングの度に全国から学生が奈良市に集まってきます。地域経済活性化にもなりますし、この期間はまちが活気に満ちることになります。
和歌山大学観光学部開設のことは関西圏でも知られています。世界文化遺産の高野・熊野を背景にして学問を学べる機関があることは、全国から様々な世代の学生を集められることになります。若い人は勿論、社会人で学ぶ人にとっても高野・熊野のある地域で生きた観光学を学ぶことは魅力です。
通常の学部ではない和歌山県の特性を活かした学部開設は、奈良大学で実施している史学講座のように全国で唯一のものだけに、大きな売り物になる可能性があります。観光学部が誕生する機会を大切にしたいところです。
さて様々な施策は、団塊の世代が大量に引退する時期になって施策を講じようとしても、時期的には遅いのです。辞めてから何をするのかを考えるのではなく、現役時代から引退後の生き甲斐について考え、備えておくことで良い再スタートが切れます。先進地域の取り組みを参考にしながら、この分野でも和歌山県が立ち遅れないようにしたいものです。
【健康談義】
夕方からも新しい出会いをいただきました。経営者の皆さんが集まった会合で、和歌山県の売り物は健康であることを確認し、健康に関心のある方によるサークルを結成することも話し合いました。その会で懇親会を実施することになり、早速その会にお誘いいただきました。ありがとうございます。
中心となってくれているこの会長は、私の話も熱心に聞いてくれますが、その内容を周囲の皆さんに伝えてくれていることを知りました。本日は、複数の方にも呼びかけてくれ紹介してもらいました。次の予定まで時間一杯、お付き合いをしてもらって懇談することが出来ました。
本日のいくつかの会合から、和歌山県活性化は健康が鍵を握っていることを実感しています。
【がんばろう会】
ある会社では、年末の忙しい時期を元気に乗り切ろうと社長が音頭を取り、従業員の皆さんと「がんばろう会」を開催しています。これによって団結を図り、年末商戦を乗り切るための結束を固めることにしています。有難いことに、この会への参加の呼び掛けをいただきました。この会社は若い組織で、若い従業員の皆さんが元気に働いています。社長は若い従業員を育てることに懸命で、お会いするといつも「若い人には早く技術を盗み独立する位に育って欲しい」と話しています。自らの体験と技術を次の世代に伝えることが、社長としても会社としても社会貢献になることを分かっているからです。
このような理念のしっかりとした、そして次の時代でも生き残るであろう会社の結束を確認する「がんばろう会」に招待していただいたことに感謝するばかりです。ありがとうございます。
【懇談】
夜には、和歌山県のスポーツレベルを向上させるために個人で体育館を建設する計画を検討している方と夜の懇談を実施。和歌山で育ててもらったこと、自らの社会人でのスポーツ体験を活かし、それらを地域に還元する考えを持っています。各分野で和歌山県を元気にするための動きが始まっています。本日の最後は嬉しい出来事で締めくくりました。