7月31日(月) 「市長選後」
【市長選後】
 午前中、市長選の結果に関する懇談を行いました。昨日市長選の結果が出たのですが、現職の大橋市長が二位以下の候補者に大差をつけて再選を果たしました。この結果は順当なのか予想外なのか、判断が難しいところですが、現職の圧勝と言う結果が示されました。
 結果からすると、地方自治体の運営に安定を求める人が多いことが考えられます。例えば、夕張市が累積赤字のため自主再建を残念し財政再建団体へ転落しています。和歌山市の財政状況からすると市の放漫経営を行うとたちまち財政再建団体に転落する危険性があるため、堅実で財政再建の取り組みに実績を残して来た大橋市長の政策を評価したとも考えられます。

 堅実な市政運営を求める方が多かったのが一つの理由だと考えられます。
 他に考えられる理由として、大きな争点がなかったことがあります。現在の和歌山市にも問題点はありますが、市の命運を左右するような大きな争点がありませんでした。そのため、新人候補は争点を明確にすることが難しく、違いを訴えられなかったことが考えられます。全員が行財政改革を訴えたことから、現職市長として実績を残して来た大橋市長が評価されたようです。
候補者はそれぞれの政策を訴えましたが、違いを出すまでには至らなかったようです。

 他にも懇談の中で出されたものがあります。
 現職候補者の陣営には女性がたくさん詰め掛けていました。女性の強力な応援があったことも強みでした。今回投票に行った方を性別で見ると、女性の方が数ポイント男性よりも投票に行った人が多かったのです。投票率が44.42%と戦後最低の率だっただけに、数ポイント女性票が動いたのが大きかったようです。

 興味深いのは、ある企業に有力と言われた3人の候補者が挨拶に訪れた時の様子です。有力と見られたある候補者は、職場で話を聞いていた80人の従業員の中に一人も顔見知りがいなかったそうです。その様子を観察していた方は、20年近くも議員をしていたのに地域の有力企業に一人も知り合いがいないこと自体が不思議なことで、県議の応援者に拡がりがないことを感じたそうです。20年も議員をしているならば、有力企業の従業員の内数人程度は知っているのが普通だそうです。市長を目指すのであれば、支持者の拡大が不可欠ですが、日常活動の中でそれを怠っていたことを表す光景でした。
 これらの複合要因が絡み合って大差になったと思われます。

【鑑定】
 土曜日の集会でお世話になった社長に挨拶を行いました。どんどん舞台を変えて脱皮して行って欲しいと励ましてくれました。一流の視点を身につけるためには、一流のものに接することが重要なのかを話してくれました。

 例えば刀の鑑定。刀はその出来栄えによって価値が全く異なります。鑑定するための指標として品質、風格、色合い、デザインなどがあるようですが、ある程度の価値の枠内に入っていると、経験を積むことで目利きが可能となるそうです。仮に、金額で示すと数百万円から数千万円の範囲の刀であれば目利きが可能だとしておきます。ところが数億円の刀を鑑定するのは難しいのです。理由は簡単です。鑑定するためには実際に刀を手にとって、重さや色合いを自分の目で確かめる経験を重ねること以外にありません。ところが数億円の刀になると、国宝級、重要文化財に指定されているため、実際に触れることは出来ません。大半がケースに入れられたり展示されているためです。そのため触れる機会がなく、価値を確かめられないのです。数億円の刀には触れる経験がないため価値を評価することが難しくなります。

 物の価値を図るためには触れる経験を積み重ねる以外にありません。人も同じで、たくさんの人と会う経験が信頼出来る人を見抜くことが可能となります。市長選でも実際に会う機会が少なく候補者の人柄が分からなかったため、判断する指標がなかったことから積極的に投票に行かなかった人が多かったのではないかと推測してくれました。候補者に差を感じられなかったことから、誰でも同じだと判断して投票を棄権したことも理由の一つかも知れません。
 本物に触れることの大切さが分かります。

【懇談】
 市長選が終わるまで止まっていた事業の再開について協議しました。主なものは、今秋から実施する第2回紀州子ども語り部育成事業について、青少年の教育関係のNPO法人の総会についてなどです。盆に入ってから詳細を詰めることにしています。

【懇親会】
 夜は日頃からお世話になっている社長と皆さんとの懇親会に参加しました。もう市長選は終わったことなので、統一地方選に向けての活動に切り替えて欲しいと要望を受けました。市議会も見に行ったことがあるし次の挑戦が楽しみだと期待してくれていること、有難く感謝しています。
 他にも、教育問題や道徳、安全、国防などの問題に関して意見交換を行っている内に、時間は経過していきました。
7月30日(日) 「紀州レンジャー登場」
【電話機リース】
 電話機のリースに関する話し合いをしました。関西一円で被害が発生していますが、和歌山市では被害が届けられていないようです。電話の被害とは、通信分野のデジタル化に伴い従来の電話機では対応出来なくなるため買い替えが必要になり、リースの方が安価で済むと巧みに勧誘しているものです。知識のない方は電話が通じなくなると大変だと思い、即座に契約してしまいます。特に自営業の方を狙い、クーリングオフが利かない法人として契約させている事例もあります。
 一度契約行為があると、時間の経過と共に解約することは極めて難しくなります。和歌山市には情報が少ないのか、騙されたことに気付いていないのか分かりませんが、訪問販売や電話での勧誘には気をつけて欲しいものです。
 和歌山市にも被害の届出をしていない事例があり事後処理に対応中ですが、被害事例が少なく対応に苦慮しています。今しばらく、行政機関や法律家の方々とも協議を続けて行くことにしています。

【市長選】
 本日は和歌山市長選投票日です。6人が立候補した激しい選挙戦が繰り広げられました。懇談を終えた後、午後に投票所に行ってきました。和歌山市の4年間を担うリーダーが本日決定することになります。

【紀州レンジャー出動】
 和歌山大学付属養護学校に紀州レンジャーと訪問してきました。本日は同校の夏祭りで、小・中学校と高校の生徒と保護者の皆さんが集っての賑やかな祭りとなりました。先生方からは、今まで最高の参加者があったと聞きました。

 紀州レンジャーがボランティア出動したのは、同校生徒や保護者に紀州レンジャーの熱心なファンがいたことから、子ども達を勇気付けるために、子ども達の紀州レンジャーに会いたいと言う夢を適えるために5人のレンジャーを登場させたものです。

(紀州レンジャーがイベントに登場)
 夏祭りの案内に紀州レンジャーが紹介されていたこともあり、待ちに待った5人のレンジャーの登場で会場の子ども達は大いに沸きました。入場の時の歓声は今までの中でも最大級のものでした。ステージでリーダー格のウメレンジャーがダンスの踊り方を教えると、子ども達が前に出てきて一緒にダンスを踊りました。本当に楽しそうな表情が印象的でした。
 ダンスの後はウメレンジャーとのジャンケンゲームです。ウメレンジャーにジャンケンで勝った子どもが勝ち残りとなり、勝ち残った子
ども達にはカンバッチやステッカーのプレゼントがありました。夏祭り会場のステージは紀州レンジャーの登場で一体感が感じられるものとなりました。

 その後、夏祭りは中庭の屋台に舞台を移しました。ここでは保護者や先生方、卒業生の保護者達が屋台を出展するなどの協力をしています。私達のNPOでも紀州レンジャーコーナーを設けて参加者の皆さんと一緒に楽しみました。
 ある生徒と保護者の方と話をしたところ、子どもが熱心な紀州レンジャーのファンで是非会いたいと今日の夏祭りを楽しみにしてくれていたそうです。握手をしたり一緒に写真撮影したりと、忘れられない夏の一日になったと話してくれました。
 実は、以前から各地で開催しているイベントで紀州レンジャーを遠くから見ていたのですが、中々接近出来なかったのです。そこで保護者から和歌山県に無理だと思いながら、紀州レンジャーに夏祭りに来てもらえることは可能なのかを問い合わせたそうです。その後、県からNPO事務局に連絡が入り、子ども達の夢を適えたいと思う気持ちから紀州レンジャー全員の参加を決定したのです。
 保護者の方から、心からの感謝の気持ちを伝えていただきました。保護者の方と話している横で子どもはウメレンジャーと写真撮影をしていました。聞くところによると、一番好きなのはウメレンジャーだからです。
 子ども達の夏に夢を運んでくれる紀州レンジャー達。今までに和歌山県で子ども達が待ち望む、そして夢を提供出来るキャラクターはありませんでした。紀州レンジャーは和歌山県が誇る夢の使者のような存在になりたいと思っています。
 和歌山大学付属養護学校の皆さん、ありがとうございました。
7月29日(土) 「挨拶」
【挨拶】
 本日の午前は関西電力労組和歌山支部の大会に参加し挨拶をさせていただきました。挨拶の要旨は次の通りです。
 皆さん方にご支援いただき和歌山市議会に送り出してもらったのが平成15年ですから、もう3年が経過しました。その間、いただいたご意見などに調査を加えて議会での提案など議会活動を行ってきました。お陰さまで毎回の議会活動は出来てきたものと思っています。

 さて昨日の活動から、和歌山の動向に関して気がついたことをお話させていただきます。
ISOという世界標準規格があります。世界の市場や行政機関を相手に仕事をするためには取得が欠かせないものになっています。和歌山県内の製造業ではISOを取得する取り組みを開始しています。その理由は取引先のメーカーからの部品などの製造依頼があったのですが、取引条件にISOを取得していることがあったのです。ISOを取得していないため折角の取り引きは成立しなかったのですが、今後の市場拡大のためにもISOを取得する方向で会社経営の舵取りが行われました。
 ここで注目すべきことは、全国規模のメーカーから和歌山県内の企業に対して注文の依頼が来ていることです。この企業の技術力と営業力が優れていることは勿論のことですが、全国的に景気回復の兆しが見られていることを示すものです。消費が落ち込んでいたことからメーカーの製造量は低下していました。供給量が小さくなるとメーカー直営で対応が可能となる程でした。ところがメーカーの生産体制を超える需要が見込まれているため、和歌山県内の企業にも依頼が来ていることに注目すべきです。

 また同時に昨日はHACCPとISO22000に関する問い合わせがあり話し合いを行いました。どちらも食品衛生に関する製造体制に関わるものですが、違いは自社工場の内部で完結する衛生管理は自社のライン変更や生産体制の変更で対応出来るのですが、ISO22000は自前の衛生管理だけで対処出来ないものです。加工する食品の生産地の明示、つまり○○県の△△市で取れた野菜であるとか、どこの漁港で水揚げされた魚であるなどの生産地から流通経路を全て把握して、食品の安全性を確保する必要があるのです。
 この違いはあるものの、和歌山県内の食品を扱っている会社などが、HACCPの考え方を取り入れようとしている動きがあることに注目です。ISOやHACCPを取り入れようとする県内企業が現れていることは、全国的な景気回復を推測するものですし、和歌山県内企業が全国レベルの活動をしていることの証拠となるものです。私達が地域との関わりを強固にするためには、経済環境の改善と、競争力の確保が図られていることを知った活動をすべきです。

 従来と変わっていないと思っていると間違いを起こします。既に景気回復のための土壌は築かれているのです。このことは地域活性化とビジネスチャンスの拡大を意味しているもので、和歌山県で何をしても駄目だと思うのは明らかに間違いであることに気付くべきです。
 時を同じくして、和歌山県では観光医学と統合医療に関する動きがあります。既に報道されていることから知っている方もいると思いますが、和歌山県が持つありのままの資源を活用して、観光と健康を鍵とした新産業を創造する取り組みを開始しています。
 これは和歌山県が飛躍する最後の機会だと認識しています。観光医療の取り組みに関しては、和歌山県が全国でもトップレベルに位置していると思っていますが、それを基にしてここ1年から2年の内に土台を築きます。この新産業創造が和歌山県発展の命運を握っていると思っています。
 これらの動きに注目していただき、地域活性化にも参画していただけるなら幸いです。
 最後に私事ですが、皆さんから送り出してもらっている和歌山市での活動から、和歌山県での活動に軸足を移させていただきたいと思っています。来春に迫った統一地方選に向けての取り組みに是非ともご理解をお願いして挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

【打ち合わせ】
 和歌山県の観光の可能性調査の調査日程の調整と観光医学講座についての打ち合わせ、子守唄イベントと「熊野古道」がヒット中の水森かおりさんのイベントに関しての打ち合わせ、そしてシンガーの佐野安佳里さんのライブに関しての打ち合わせを行いました。
 いずれも和歌山県にとっては大きな企画ばかりです。全てを成功させ、次につながる道筋を確保するための行動を開始しています。

【懇談会】
 日頃から大変お世話になっている経営者と従業員の皆さんが集っての会合に招待していだたきました。経営者の言葉を借りると「私の友人」となりますが、友人扱いしてくれていることに感謝しています。懇談会は、夜8時30分に開始し終了したのは夜の12時でした。
 元気で明るい従業員の皆さんと一緒にいると元気をいただけます。社長からは「会社が地域で存在しているのは、社長ではなく従業員の皆さんがいることが最大の要因です。引き続き盛り立てて下さい」と挨拶がありました。
 私も皆さんの前で挨拶させてもいました。心遣いをいだたきありがとうございます。
 懇談会では貴重な意見を聞かせてもらいました。
 子どもの安全と安心が一番の課題だと考えて、地域で子どもの安全を守る活動に対してに行政機関から補助金がありました。ところが平成18年度からわずかばかりの補助金が削除されゼロになっているのです。
 補助金の額は一人当たり年間800円、聞き違いかと思って聞き返した程でした。日当ではなく1年間の活動に対する報酬が800円となっているのです。大人一人に対して年間800円ですが、子どもの安全と安心のための補助を継続して欲しいと行政機関に依頼をしても対応してくれなかったそうです。自分達が行ってきた子どもの安全を確保する取り組みが否定されたような気持ちになったそうです。
 お金がないと言う問題ではありません。子どもの安全を地域で守ることは最大の防御です。地域で子どもを守るための活動をするためには多少の補助金が励みになるものです。子どもの安全を確保するための見回り活動に関して、年間1人あたり800円の補助ですから、財政的にそれほどの負担にはなりません。
 財政難は分かっていますが、一人800円の活動資金を削減するのは財政危機を乗り切るとではなく、政治的センスが欠如していると考えます。他にも削減できる項目がたくさんある中、弱いところや補助金を切り易いところを狙うのはおかしいものです。
 地域としての投資や人材を育成する考え方は少ないように思います。
 この点に関して子どもの安全を守る会から資料を提供してもらって、調査する予定にしています。
 それにしても日付が変わるまで熱心に懇親会を催してくれた社長と皆さんに感謝いたします。ありがとうございます。
7月28日(金) 「ISO」
【評判】
 いよいよ市長選までの最後のウィークディとなりました。まちの評判は様々ですが、人によって見方が違うのには驚きます。まちの評判が全体の民意となるのかどうか、結果は日曜日に出されます。

【懇談】
 中心地のシンボル的存在であった旧丸正ビルが再生されることが決定しているので、周辺の期待は大きいものがあります。温泉や商業などの中心地として再び栄えて欲しいと、和歌山市に暮らしている人なら思う人が多いのではないでしょうか。
 本日の懇談では、中心地辺りで事務所進出を検討している会社があるので、その打ち合わせを行いました。中心地と言ってもJR和歌山駅前と比較して家賃が安いので、条件面では進出し易いのです。考えて見ると、和歌山市内の地価はJR和歌山駅前の方が、中心地とされるぶらくり丁よりも高いので、事務所などの家賃は中心地の方が安価なのは当然のことです。
 交通機関の利便性の享受を受けられる場所の価値は高く、商業の中心地であっても鉄道の主要駅から離れているとそれよりも安いのが地方都市です。もし地価が駅前の価格よりも逆転するようになれば、中心地の再生が図れたことの目安になるのかも知れません。

【ISO】
京都からISOコンサルタンとの方に来ていただきました。この方は京都を拠点として全国各地にISOコンサル活動を展開しています。和歌山市にも時々来てくれていますが、本日も来和していただきISO取得を希望する会社に対して説明をしてもらいました。
 ISOとは、国際標準化機構が定める環境や品質管理の規格のことです。ISO9001とは品質管理や品質保証のための国際標準で、ISO14001とは環境マネジメント規格のことを言います。
 これらの規格は世界のどの地域であっても通用する規格とされているため、世界を相手に仕事をする企業ではISOを取得しているところが多く、日本国内でもISOを取得していることが取引の基準になっている分野も多くなっています。

 さらに食品製造基準であるISO22000も登場しているなど、世界市場で戦うためには、世界に通用する規格を備える必要が生じています。
 ただISOを取得すれば良いと言うものではなく、仕事とは安全と品質、環境と利潤は一体のものですから、細切れにISOを順次取得していくのではなく、工程全体の規格づくりのために環境規格と品質規格を合わせて取得することが好ましいのです。仕事は環境に気をつけるだけで製造しているものではなく、品質だけを気にしている訳でもないからです。
 会社としての費用が掛かったとしても、品質確保と環境への貢献による会社への信頼獲得はお金に変えられない価値となります。
 ISO取得を考えているこの会社でコンサルタントからの説明を受けたことで、世界標準レベルが国際競争を繰り広げている企業にとって最低ラインであることが分かりました。
 要はISOを取得することを目的とするのではなく、安全と品質そして環境対策を兼ね備えたしくみを持つ企業だからこそ評価され、利潤を生み出すことが可能となるのです。利潤を得るためのひとつの方策がISOなのです。

【HACCP】
 食品業界や飲食業界ではHACCPに基づいた調理や加工現場の環境を整えています。食の安全性を保つことが市場から要求されていることから関心が高まっています。製造工程における品質管理がHACCPだとすればISO22000は工場内だけで食の安全を確保するのではなく、工程の周辺部分までを含めた食品の製造基準と考えられています。つまり産地の明確化なども含めた工程管理に基づいて、食の安全確保を要求するのがISO22000なのです。信頼を得るためにはお金が掛かるものです。
 本日は、厨房メーカーの方とHACCP研修会の効果的な実施方法や研修場所の選定などの打ち合わせを行いました。
 
【転勤】
 嬉しいような残念なような、本日付で知人が大阪に転勤となりました。和歌山市内に新築に取り掛かろうとしている時期で、子どもも小さいため単身赴任となります。何故か家を新築しようとすると転勤になることが多いのですが、本日あった突然の転勤には驚きました。暫く和歌山市を離れることになりますが、体に気をつけて頑張って来て下さい。

【訪問】
 知人から紹介してもらった飲食店舗を訪ねました。この店舗は気さくな経営者がいて、懇談しながら食してきました。店舗に入って数分後、紹介してくれた知人から携帯電話に連が入ったので、店に入る所を見られたのかと思いましたが偶然でした。
 また知人と共にここを訪れます。
7月27日(木) 「来春に向けて」
【来春に向けて】
 来春の統一地方選に向けて打ち合わせを行いました。全体のイメージをどう構成するのかを来週会合を持って進めることにしました。今回作成する物は、政策チラシ、ポスターを数種類、名刺、後援会カードなどがあります。活動の成果については、現在に至るまでの活動の積み重ねの中から選択すれば良く、政策については概ね作成しているのですが、短い文章に編集し直作業に取り掛かります。
 スローガンは前回と同じ「視点を変える、社会が変わる」で統一したいと考えています。
 また、平成18年8月4日で計画している集会に間に合うように、暫定的なポスターの製作に取り掛かることにしました。

【教育委員会打ち合わせ】
 教育委員会との打ち合わせ。学校教育現場における職員さんの車両運転による人身加害事故の取り扱いについて報告を受けました。問題になっているのは、学校の事務仕事のため学校から外出する際に私有車で出掛けたところ運転を誤り、人身加害事故を起こした事件です。当初、私有車で加入している任意保険で示談金を支出する方向で進めていたのですが、和歌山市の内規により職員さんの勤務時間中の車両事故に関しては、示談金と車の修理費用は市として面倒を見ることになっているのです。
 総務部門からの通達もあり、職員さんの車両事故の内規に則り示談を進める方向に転換させたため議会に図る前に報告を受けたものです。

 問題点を整理すると次のようなことになります。
事故発生は平成17年11月でしたが、報告時期が平成18年7月になっていること。
示談金の支出は労使間で決定した事項に基づく内規があるため、これに則した取り扱いをすることに異論はありませんが、私有車で起きた事故までも市の予算で解決を図って良いものかどうかの問題。
職員さんの私有車も傷ついていますから、その修理費用も市の予算で面倒を見ても良いのかどうかの問題。
過失割合は100対0で職員さんに非がある事件ですが、一方的加害者であっても内規通り処理することが妥当かどうか。
事故を起こした職員さんと管理監督者責任をどうするのかの問題。

 以上のような検討すべき問題があります。
 報告が遅れたことに関しては、当初、職員さんが加入している任意保険を適用することにしていました。そうすると市の予算が伴わないので議会承認が不必要となることから、報告不要の事件として考えていたものが、市の予算出動を伴う事件に変更なったため議会への報告が必要となり、事故発生から報告時期までの期間が長くなったのです。
 公務上の私有車による事故に関しても、内規では市の予算で示談金と修理費を支払うことに定められています。また過失割合に応じた減額をすることが記載されていますが、今回の事件では100%職員さんに非があるため100%市が予算負担をすることになります。不思議な感じがしますが組織で決定している内規ですから、それに則した業務処理をすることになります。
 人事に関する処分についてはこれから決定することになります。
 以上のように市の予算出動は内規の通りですから、異論を唱えましたが覆す程の根拠付けは難しいところです。

【ジャズバンド】
 平成18年8月4日に開催を計画している集会に関して、ジャズバンドによる演奏をお願いしています。本日は、進行と演出に関して打ち合わせを行いました。開会時に集会を盛り上げるために、3曲オープニングを飾るに相応しい演奏を依頼しました。その後式典となりますのでジャズは休憩となり、約40分の式典終了後、再びBGMとしてジャズバンドの皆さんに登場してもらいます。この曲演奏は終了時期までとし、バラード系の音楽を奏でてもらいます。
 バンド代表者の方との打ち合わせを終え、集会に向けた演出が出揃いました。

【懇談】
 学校給食に関する懇談を実施。子どもの給食は何でも良い訳ではありません。食材と調理方法が大切な要素で、生徒達に対して良い食材を提供し美味しく食べてもらうことが学校生活を豊かにしてくれます。
 給食は学校での楽しみの一つです。子ども達が安全で安心出来る会社に委託して欲しいものです。

【懇親会】
 夜は最初に、アバローム紀の国で懇親会を実施。続いてお世話になった皆さんに呼んでいただき懇談会に参加いたしました。話題は市長選や県議会のことになりますが、市長選に関しては議論が分かれています。選挙時期の問題、マニフェストが行き渡っていないことなどにより低調で推移していると言うものです。
 ただ、どの候補者も全力を尽くしています。私達も有権者としての義務を果たしたいものです。数パーセント投票率が前後すると状況は変化するものです。

【立ち上げ会合】
 夜、平成18年9月に開催を計画しているシンガーの佐野安佳里さんのコンサートに関する打ち合わせを行いました。野外のイベントのため天候が最も心配ですが、降らないことを信じて実施することで決定しました。
 また東京のスタジオで録音したばかりで、製作前のCDやスタジオ収録風景を映しているDVDの上映などを行いました。同じ曲でもピアノ演奏にしたものと、オーケストラを入れたものとでは全く印象が違います。歌だけではなく演奏を聴かせることになるので飽きずに聴いてもらえる仕上がりとなっています。上京してからわずか1年でここまで辿り着いたのは実力と幸運があったからです。またライブに併せてファンクラブを発足させ会員を募ることに決定しました。
 地元から盛り上がりを図らないと全国で火がつくことはありません。和歌山市から火をつけ東京まで影響を及ぼしたいと思っています。和歌山市でのライブは幻想的な屋外会場で奥熊野太鼓と連携を図ったものにする予定で、協働した活動が今から楽しみです。
7月26日(水) 「退職後」
【退職後】
 朝から、団塊の世代が退職した後の仕事について意見交換を実施。団塊の世代の皆さんは会社を退職した後も、出向や転籍などの形で現役を続ける人がいます。まだまだ若いこと、年金支給までの期間があるなど理由は様々ですが働く意欲は旺盛です。
 企業にとっても経験と技術力を持った人材は欲するところで、条件が一致すれば上手くマッチング出来ることが多いようです。一時期、製造拠点の海外移転などにより技術職の方は冷遇されていたのですが、全国レベルで少し経済が好転している現在、技術を持った方は重宝されています。当時、技術職場の縮小により事務系への配置転換が図られたため、技術を持っている方が不足していることから需要は増大しています。
 ほんの数年前までとは様変わりです。経済情勢や人生は、少し先のことでさえ分からないものです。状況は変わろうとも自分を信じることだけは変えない気持ちを持つことの大切さが理解出来ます。

【打ち合わせ】
 飲食関係の協会に対して、食品衛生に関する研修会開催と「フードテック2006」イベント参加の案内を行いました。この協会では前回のフードテックが開催された時に研修会を行ったことを知らされました。食品関係の会社にとって新技術の導入や新機種の調査は欠かせないものだからです。和歌山市における市場は拡大していないため、資金回収のリスクを考えると極力初期投資は抑えたいところですが、必要なものには投資をしないと発展もありません。
 協会長の会社では無借金経営をしているため健全な発展を続けていますが、逆に捉えると投資を抑えているため飛躍的な発展までは至っていないことを、当然のことですが社長は認識しています。安定的な経営を基本としているため、設備への投資よりも職員の研修など人材に対して投資しているのです。
 ただ飲食業界の市場は、既に県外資本との闘いに突入しています。和歌山市の限られた、そして現時点では飛躍的な発展が見込めない状況の中、市内間競争から対外資本との競争を強いられていることから、設備投資や店頭改装などの投資も以前よりも増しているようです。お客さんのために商品の小売価格は据え置いていますから、月並みな表現ですが経営努力を行っています。
 真面目な経営のお手伝いを少しでもさせていただきます。
 また協会では会員への情報と研修機会の提供を大切な活動と位置づけています。この点に関しても協働していきます。

【地域医療】
 地域医療、そして和歌山県のあり方について懇談をしました。和歌山県では高齢化が進展しているのに反して、山間部などの過疎地で医師が不足している状況にあります。マーケット規模を考えると高齢化が進んだ山間部で開業をするのは厳しい決断となります。現在のマーケット規模が最大と考えるのが自然で、将来的には人口がさらに減少すると予想出来るため、例え医師と言ってもボランティア精神だけで開業は出来ません。
 地域医療を考えると、地方自治体が支援策を講じてでも医師を呼びたいところではないでしょうか。
 和歌山県内の地域医療に関しての意見交換は実に有意義なものでした。
 引き続いて和歌山市の状況に関しての意見交換を交わしました。中核市でありながら元気がない、この状況を変えるための活動を行うことが必要だとお互いに認識し合いました。

【経営者の姿】
 ある食堂で昼食をとり打ち合わせを行っていました。食後に何気なく厨房を見ると、経営者である社長が、お客さんが食べた後のお皿を洗っているのです。これには驚きました。この食堂は社長が経営しているホテルの一部門だからです。本体の社長が一部門の食堂で、しかも皿洗いしている姿があったのです。
 率先垂範、部下はこの姿を見ることで、手を抜かないのは当然のこと、自分達の仕事に誇りを持つことが出来ます。利益を上げるために時間があると社長でも現場に立つ姿勢は部下を奮い立たせるのに十分な行動です。

【枚方市から】
 大阪府枚方市から、いつも議員勉強会で顔を合わせている伏見市議会議員が来てくれました。伏見議員は枚方市が誇る若手議員で、枚方市と同じ規模である和歌山市の状況調査のために訪れてくれたのです。枚方市は人口では中核市の要件を満たしているものの、面積が不足しているため中核市になっていないのです。
 今後、条件緩和などにより中核市を目指す動きがあると聞いています。人口規模が同じなら予算規模も同程度ですから、まちづくりに関しての情報交換は有効です。今後とも情報交換を継続して行きます。

【打ち合わせ】
 体育館と高齢者マンションの建設を計画しているオーナーと施設運営者達と進め方について協議。計画は出来ていることから後は資金繰りだけの所まで来ています。銀行から立ち上げ資金の融資を受ける準備を進めていますが、銀行からの融資のためには担保価値のある物件を示す必要があります。今回の借り入れ希望金額は相当大きく、既存のマンションや自宅を合わせた価値よりも大きいため、満額借り入れられるよう交渉を継続しています。
 経営は順調でも運転資金の融資が途絶えたため事業が行き詰ることがありますが、事業が好調のため同型施設の二号店舗を計画しても、今回の場合、銀行は資金融資を渋っています。資金が民間事業者に回らないと地域の活性化は図れません。地域における地方銀行の役割は非常に大きいのです。
 
【住宅事業について】
 住宅関係の経営者と懇談。住宅業界の市場は拡大していないため、住宅事業に付加価値をつけてサービスを拡大することで利益を上げられるしくみを検討しています。オーナーの利益を確保するためのサービス提供や新規事業を次々と打ち出していますが、新しい事業であっても、直ぐに同業者が真似をするため長期的なアドバンテージを得ることが難しい時代になっています。
 小さい和歌山市だけの市場を考えるのではなく、全国レベルの事業展開とサービス提供を行うための枠組みを形成しています。ユーザーとオーナーの満足のための施策を打ち出していますがオーナーの満足度を高めるのは容易ではありません。
 少しでも不満があったり、要求に対して直ぐに対応してくれなかったりすると、忽ち同業他所に乗り換えられます。気持ちは分からないでもないのですが、同じ市場で同じ時代ですから、一社だけ突出したサービスや画期的な取り組みをしている会社は多くないのではないでしょうか。ある会社が新規サービスで少し突き抜けたとしても、直ぐに他社は同様の取り組みを開始しますから優位性は長く続きません。
 短期的利益だけを思ってパートナーを変えるよりも、信頼を大切にしたつきあいが長期的な利益を生み出すことを知っておきたいものです。

【ライオンズクラブ例会】
 和歌山市のアバローム紀の国で、ゴールドライオンズクラブの家族例会が行われたので出席しました。話し合いはパキスタンで貧困にある子ども達の支援を行う体制を検討することや、発足5周年記念行事の実行委員会の立ち上げと特別積み立てを行うことなどを確認しました。

【会合】
 例会終了後、和歌山市雑賀崎の七洋園で会合を持ちました。本日は和歌山市で「港まつり花火大会」が実施されていたため、旅館の窓から花火を眺めながらの会合となりました。会合では、市議会での活動と、来春に迫ってきた統一地方選での新たな挑戦について報告させていただきました。全員から協力と励ましをいただくことが出来ました。本日は遅くまで、本当にありがとうございました。特に、私のことを気に掛けてくれて、本日のメンバーを集めていただいたUさんには心から感謝しています。
 来年の港まつりの時にも、本日のメンバーが元気で集りたいと確認し合いました。
7月25日(火) 「固定電話に関して」
【打ち合わせ】
 平成18年9月の飲食関係者による研修会の打ち合わせ。飲食業界の流行の変化は激しく、またHACCPなどの衛生管理の重要性が増していることから、常に先を行く業態の変革と投資が必要となっています。常に最新の情報に触れられる環境に身を置くことが将来への可能性を拓きます。
 また8月初旬、秋からの実施を計画しているHACCP研修会の開催概要の打ち合わせを行うことにしました。飲食店経営を継続させるためには、最新の設備を導入するかどうかではなく、「お客さんのために」と言う意識をどう保つかに掛かっています。

【固定電話に関して】
 固定電話がデジタル化になるから機種を変更しないと使用出来ないと言う営業で、各地を周っている事業者がいるのですが、騙された人からの苦情や申し入れが多く営業停止になる事態に発展しました。新しい技術に対して知識の乏しい私達は、誰でもマルチ的な営業に引っ掛かる危険性が潜んでいます。
 固定電話を高い価格でリース契約を交わした方があれば、消費者センターに相談をお願いします。和歌山市内でも固定電話のリース契約だと言って、高い価格で営業をしている実績があります。しかし和歌山市の消費者センターには苦情が寄せられていないのですが、これは泣き寝入りをしているか、騙されていることを知らないひとが要因だと思います。
 本日付の朝日新聞で掲載された記事がありますので、騙されないように注意をお願いします。

 朝日新聞1面に記事掲載されました。(2006年07月25日)
「悪質リース被害多発 黒電話 使えなくなる」
 高齢の個人事業者らを狙って「黒電話はもうすぐ使えなくなる」などとうその説明をして電話機の高額なリース契約を結ばせるのは特定商取引法違反(不実告知など)にあたるとして、経済産業省は近く契約の勧誘をしていた業者を業務停止処分にする方針を固めた。電話機リースをめぐる悪質商法では昨年度、全国の消費生活センターに苦情・相談が8647件も寄せられ、急増している。社会問題化した悪質リフォームをしのぐ可能性もあり、同省は初めての行政処分に踏み切る。
 処分するのは訪問販売業者のメディアサポート(大阪市中央区)。電話機リースは複数の業者が存在するとされるが、同社は苦情件数が多い業者の一つだという。訪問販売の業務を数カ月、停止するよう命令する見通しだ。
 契約では、メディア社がリース会社に電話機を販売し、リース会社はその電話機を顧客に貸し出す。メディア社はリース会社と業務協定を結び、リース会社にかわって顧客を探して勧誘し、契約手続きを代行する。
 メディア社と提携していたリース会社は12社にのぼり、大手も含まれているという。
 関係者によると、メディア社の営業マンは零細な自営業者やすでに廃業して年金生活を送っている事業主などを訪問。「デジタル化されるので今の電話は使えなくなる」「電話会社から言われ、入れ替え工事をしないといけない」「電話料が安くなる」などとうそをつき、電話機のリース契約を結ばせたという。

 高齢者の多くが通信技術の知識に乏しいことに目をつけたとみられ、多くの人が電話機を個人用にしか使わないのに、ビジネス用で様々な機能がついた高額な機種を押しつけられたという。リース期間は7年ほどで、リース料は約50万円から300万円以上と様々。複数の契約を結ばされた例もあったという。
 国民生活センターのまとめによると、全国の消費生活センターに寄せられた電話機リースをめぐる苦情・相談は00年度は2600件余りだったのが、昨年度は8647件に急増し、今年度も前年を上回る勢いだ。社会問題化した悪質リフォームをしのぐ可能性もあるという。
 被害者は実際には法人としての営業をやめていることも多かったが、電話機リース業者の営業マンは契約書に個人名ではなく、法人名を書くように求めたという。事業者同士の取引は、契約が無条件解約できる「クーリングオフ」の対象にならないためとみられている。
 このため経産省は昨年12月、特定商取引法に基づく通達を改正。事業者名の契約でも、主に個人用に使用する場合にはクーリングオフできるようにした。
 また、電話機リース商法のように複数の業者が絡んでも、同法に基づく行政処分ができるようにした。
 今回の行政処分は、こうした対策に続く同省が繰り出す「二の矢」ともいえる。

【懇談】
 久しぶりに会った方。変わらずに元気にしていたのですが、昨年、その方の父親が心筋梗塞となり手術をして回復していると聞きました。現在は元気に自営業を行っているのですが、少しペースダウンしている様子です。健康が第一です、無理をしないで遣り甲斐を感じる程度で経営を行ってもらいたいと願っています。年齢を重ねるか、大病を患うかのどちらかの経験をすると、何よりも健康が大切なことを理解します。
 子どもにとって、その様な事態になって初めて、両親の有難さを知ることになります。是非、大切にしてあげて下さいとの言葉が自然に出てきました。

【会合】
 和歌山市長選が盛り上がってきません。原因は様々ですが、その中で面白い意見がありました。それは和歌山市において公的交通機関の整備が弱いため、通勤には自家用車を利用している方が多いことも要因だと言うものです。当然のことですが、和歌山市内には地下鉄や路面電車はありませんし、市内の主要地をつなぐ私鉄もありません。
 選挙戦が告示されると、主要な鉄道駅では候補者による街頭演説がチラシの配布が行われますが、通勤で駅を経由しない人にとっては接点がありません。自宅から自家用車で職場に向かい、帰りも職場から自家用車で自宅にも戻る人にとって、外部から情報が入ってくることは少ないのです。
 公的な場所にいかない人にとって見ると、候補者の意見を聞く機会はありませんし、人柄が分かる機会も少ないのです。候補者を知らないことから市長選への関心が低くなります。
 本来、和歌山市にとって戦後最大6人の市長候補者が登場している状況ですから、選択肢が増している訳です。関心が高まるのは当然のことなのですが、どうもそんな雰囲気はありません。候補者との接点が少ないことも低調な雰囲気の原因なのかも知れません。

【懇談会】
 夜は懇談会です。本日は、日頃からお世話になりっ放しの大切な方達との懇談会でした。当然のことですが、会話が弾む懇談会になりました。中でも印象に残る内容がありました。
 市議会議員や町議会議員を作るのは、周囲の支えがあれば何とかなるものですが、県議会議員となるとそうはいかないものです。県議会以上になると周囲の方と一緒に夢とロマンを感じることが欠かせないものです。皆さんが夢とロマンを感じることが、候補者を舞台に送り出せる大きな要因になっています。
 決めた限りは迷わないで突き進むこと。この気持ちを貫き通すことが大切です。
7月24日(月) 「関西電力総連大会」
【関西電力総連大会】
 本日は、関西電力総連定時大会が和歌山市で開催されました。今年で26回を迎える大会ですが、長い歴史の中でも和歌山県内で開催されるのは3回目のことです。全国から電力関係者が集まっての大会のため意見交換は刺激的でした。
 小林正夫参議院議員から国政報告を聞かせていただきました。少し面白い観点の話でしたので要旨を記します。

 国会と言うと私達のために新しい法案の提案と審議を行っているように思っているかも知れませんが、必ずしもそうではありません。実は、生活とかけ離れた法案を審議しているのではなく、国政は生

(関西総連大会での
小林正夫参議院議員の挨拶)
活と密着しているのです。その理由として、国会で審議される法案の内約70%以上のものが法案の改正なのです。法案を改正することは、即ち、私達との生活を取り巻く環境が変化していることを示しています。

 法律とは大雑把に言うと、1億2,000万人もいる日本人が社会生活を過ごしている中で、日常的に衝突することを避けるためにルールを決めているのです。個人間の揉め事を都度、解決していたのでは時間と費用がかかりすぎますから、事前に生活のルールを決めておき、お互いが共通認識に基づいた行動をすることで衝突が避けられるのです。
 そのための法律ですが、法律を制定した時点と社会環境や生活の変化があれば、当然実態にそぐわなくなります。私達が何も感じないのであれば、法律を変える必要はありませんが、何か不具合を感じ出したら法律を実態に合うように変更することが必要です。国民から今の法律は実態と乖離している、生活に支障が出ているなどの意見が出されることから国で法律の改正作業に取り掛かります。何も国民の要望がないのに法律の改正は基本的にあり得ないのです。

 私達は何も国会に対して意見具申していないと思っていますが、実は国会議員を通じて意見を国政に反映させているのです。「そんなことはない。私は国に要望してない」と思っていても、誰かが生活上の問題に関する意見提議を行っているのです。
 国会議員であっても、国民からの意見がないのに自分の思いつきで法律を変えようとしないと考えるのが、現在の日本社会においては自然です。新しい法律を制定するよりも、法律の改正の方が数多く審議されていることを認識しておくことで、国会と私達の生活は身近なものであることが理解出来ます。
 国政は私達と乖離している、何も関係がないと思っていたら、特定の団体などの意向が国民の意向として反映されてしまう恐れがあります。国会議員の活動を是非、注意深く見守って欲しいものです。
 今あるものを変えようとするのが国会議員の仕事のひとつです。変化があるのに現状を変えようとしない国会議員であれば、生活者である国民から感覚がずれていると思われます。選挙は人気投票ではなく人物本位で選択すべきものです。


(関西総連大会での挨拶)
また僭越ながら地元議員ということで、関西地方議員団を代表して挨拶をさせていただきました。挨拶の要旨は次の通りです。
 関西電力総連の皆さん方には、日常活動においてのご支援、また各種ご意見や要望をいただきまして誠にありがとうございます。私達、関西地方議員団としては、皆さんからいただきましたご意見につきましては議会活動や行政との連携の場において意見提議し、地域の意見に基づいて改善が必要なものに対して取り組んでいるところです。
 皆さん方のご支援を受けて議会に送り出してもらっているからには、しっかりとした議会活動は勿論のこと、私達の意見を行政の場に反映させるための活動、そして地域を良くするための活動を行っているところです。
 規制緩和や市場主義が進展する中で、格差社会と言う社会構造を反映した新しい意味を持った言葉が誕生しています。私達の地域における生活を守ってくれる砦とも言うべき行政機関がその役割を縮小させることは、行政と組織、行政と市民をつなぐ関係が曖昧になっていることを意味しています。生活や暮らしの安全と安心を図るためには、地方議員との連携を図りながら、お互いが共通に認識している課題に関して今まで以上に発信することが重要になっています。

 格差社会に対応する安全と安心を図るためには、地方議会の存在は重要性を増しているのです。
 このことから来春の統一地方選を控えている地域にとって、誰を選択するのか、誰を代表して送り出すのかが、思っている以上に重要になっています。地方議員は地域で生活している私達の代表ですから、市民の立場で役割を果たしてくれる人を選択したいものです。
 来年は参議院選挙も控えています。その前に予定されている統一地方選の候補者が再び、代表として活動出来ますよう、皆さんからのご支持をよろしくお願いいたします。

(応援していただいている皆さん、
そして藤原参議院議員と一緒に)
そして藤原正司議員を再び私達全員の力で送り出すことをお誓い申し上げて挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございした。

【写真展】
 和歌山市カルチャーセンターで「木国写友会展」の案内をいただき、鑑賞に行って来ました。今回で71回目を数えていますが、先日、写友会員の方から直接案内をいただきました。
会場では作品の説明もしてくれ、一枚の写真撮影に潜んでいる思いや構図の意味も少しは理解出来ました。写真は作者の心も写し出すものですから、作品を通じて自分を表現しているようです。
7月23日(日) 「宮フェスタ」
【宮フェスタ】

(宮フェスタにて)
 朝から続く雨の中、宮小学校の夏休みイベント「宮フェスタ」が開催されました。このフェスタは保護者が企画、運営する夏祭りで、催しは「おばけ屋敷」「的あてゲーム」「さいころころがし」「金魚すくい」「ヨーヨーすくい」などがあり、子ども達が楽しみにしています。雨でも大勢の子ども達が参加するイベントになりましたが、ひとつだけ残念なことは夜の花火大会が中止になったことです。
 子ども達が楽しみにする夏休み最初のイベントが終了しました。
さあ、夏はこれからです。
【交錯】
 人が生きる社会、どこで暮らそうともどんな人生であろうとも、そこには様々な思いが交錯しています。過去と現在、人は成長するにしたがって考え方や感じ方は変化しますから、同じ延長線上の人生を生きることは出来ません。どこかの地点で飛躍したり、少しずれが生じたりするものです。お金で生活の安定を図れませんし、仕事だけでも家庭の安定を図れません。
 ましてお金、仕事、家庭などの不確定要素が入り混じった人生ですから、安定を図るためには前向きに進む以外に手段はありません。自分と家庭、自分と仕事、自分と周囲の皆さんなど、二輪を安定させるためには両輪のバランスが大切です。それを生涯継続させる必要があるのですから生きることは大変です。

 人生の安定を継続させるために欠かせないものは経験と思い出です。
 積み重ねてきた経験と、人生を振り返った時に見ることが出来る道筋は、これからの人生の幹となりますから、この幹を真っ直ぐに太く育てたいものです。
 また幹の途中に見ることが出来る思い出という節も、幹を強くするために欠かせないものです。節となる思い出とは、自分で行動して結果残っているものを指します。海外経験、資格取得で苦労した経験、仲間とのサマーキャンプ、成功させた企画などが該当します。また小さい頃に育ったまちを訪れた時に感じる独特の香りは、純真な気持ちを取り戻させてくれます。

 卒業した小学校を訪れた時に思い出す担任の先生の顔と教えは、大人になった自分の基礎を作ってくれていることを感じさせてくれます。
 卒業した高校を訪れた時に感じる懐かしさは、困難に直面した状況から脱出させてくれた上、人生のスタートラインに再び立たせてくれます。
 経験と思い出が人生で欠かすことの出来ない、そして大切にすべき二大要素です。
 そしてその中で生まれるものは信頼出来る人との出会いです。何十年も会っていないのに、声を聴いた瞬間に思い出して昔に戻る経験があります。何か問題に直面した時には、かつての同僚や先輩などに相談することで問題が解決に向かうことがあります。

 それは気持ちを過去の輝いていた時点まで引き戻してくれることや、精神上で時計の針を戻してくれることによって、現在の生活環境から逃がしてくれる作用があるからです。一時的なものだとの意見がありますが、問題に立ち向かうためには、泣きたい気持ちでいるよりも笑顔を持って向かう方が良い結果が期待出来るのは確実です。
 困難に立ち向かう勇気を与えてくれる人が、今までの人生の中で存在していることは、何事にも変えがたい大きな財産です。
 人生という過去から未来に伸びる線に交差する数え切れない点があります。交差するのは一瞬だけかも知れませんがその形跡は残ります。そして、その一瞬だけ交わった点であってもその相手の人生もまた線ですから、いつか再び出会うことがあるのです。
 出会った人もまた大切な友人です。
7月22日(土) 「まちの姿」
【まちの姿】
 懇談のために京都から和歌山市にある方が来てくれました。この方のグループは毎月のように京都市内で研修会を主宰しているのですが、地方自治体の議員や大学生が参加して国政や地方自治に関する勉強を重ねています。テキストとなるのは毎月発行している報告書です。改革派と言われている自治体首長や国会議員、北川前三重県知事などが寄稿しているため、研修会に参加しなくても役立つテキストになっています。

 このように、京都において若い人達が志を持って学ぶ私塾的な環境を提供していますし、東京においても毎月研修会を開催しているなど活動を行っています。私にも毎月の研修会への参加を呼びかけてくれていますが、中々京都や東京に行く時間が取れなくて最近は行っていないのが残念です。今日は和歌山市に来てくれて地方自治に関する情報交換を行いました。

 和歌山県や和歌山市は、全国から見ると保守的な地域と捉えられています。改革の動きが鈍いと言われている要因は一般的なものは言えても、真の要因は何なのか良く分からないと言います。
 一般的に考えられるのは、他地域との交流が少ないこと。改革派の首長や議員が少ないこと。地場産業が主力であること。全国的な企業が少ないため人の交流が少ないこと。若い人が少ないこと。大学の数が少ないこと。サービス産業の比率が低いこと。半島に位置していること。レジャー産業やファッション系の店舗が少ないこと。色々な味を楽しめる飲食店舗が少ないこと、などです。

 ですからこれらの要因をひっくり返すと保守的な地域から変化を起こせるのですが、容易ではありません。要因を逆にしてみると、他地域との交流が活発であること。改革派の首長や議員が次々と当選する環境にあること。全国的な企業が進出してくれること。半島であっても交通機関が整備され時間距離が短縮されること。大学が進出し学生が増加すること。サービス産業の比率が高いこと。レジャー産業が定着し、マリンスポーツやアウトドアが盛んで、ファッションセンス溢れる店舗が立ち並ぶこと。日々違う味の選択肢や世界の味が楽しめる飲食店があること。如何でしょうか、要因を逆にすると達成が困難なことを私達は活性化のために和歌山市に求めていることが理解出来ます。

 そしてこれらを達成させるには資金力が必要となることばかりですが、地元資本だけでは困難ですし、和歌山市を改革するために投資してくれる県外企業を探すのも困難です。
 そこでいまある地域資源を活かしたまちづくりに転換することが求められます。関西圏、首都圏からでも人が来てくれるソフトをまちに装着する方法を考えることが他地域との差異化が図れることになります。
 近時点で達成困難なものを求めるよりも地域にあるもの、つまり賦遜資源を活かす施策の検討が和歌山市に必要なことです。

【懇談】
 ある地域の自治会長と懇談。来春の統一地方選の状況報告や市長選の問題などを話し合いました。普段から地域活動や行政の支援活動などで忙しい時間を過ごしています。
 さて、今回の市長選に関しては低調だと認識しているようです。明日告示ですからもう終盤戦です。この一週間の闘いで結果が示されます。

【回復】
 悩み苦しんでいた方が元気を取り戻しています。来週から8月一杯まで介護の資格を習得するための講習会に参加する予定です。今までの生活から抜け出し、再び自分の好きな道を目指すことになったことで生活にも精神的にも張りが出ています。もう最悪期を脱していますから、後は自分の可能性を信じて行動あるのみです。目標を達する最後まで応援しています。
7月21日(金) 「まちの再生」
【補欠選挙】
 本日、和歌山県議会の補欠選挙が告示されました。雨の中、各候補者が一斉にまちに飛び出しました。県議会の補欠選挙と日曜日に告示される市長選挙、ふたつの選択の機会が私達に与えられています。将来を決定する一週間になりそうです。

【中心地再生】
 和歌山市の中心地再生のための動きがあります。ふたつのビルを購入しビルをリニューアルしての活用計画をお聞きすると、長く沈んでいる地域を再生させたいと願う気持ちが強く感じられました。中心地に人の賑わいを取り戻すことが和歌山市の拠点を築くことになると信じて、再生計画を進めてくれています。民間企業である和島興産によるこの地域への投資は本当にありがたいことです。
 さて癒しと交流の拠点とするために、ビルの地下から温泉を掘削することも再生計画入っています。掘って見ないと温泉の性質が分からないものですが、挑戦する気迫が伝わってきます。きっと癒しの効能がある源泉となる予感がしています。

 また高層マンションに関しては、最上階にマンションに入居される皆さんのための開放スペースを設置する計画があります。ホームパーティや催しに活用できる場所から、和歌山城や街並みが見渡せることになると景観がご馳走となりますから、入居される方にとって最高のパブリックスペースとなります。
 中心地の活用に関して色々論議されてきましたが、議論よりも実行力が勝っていることを証明してくれた感があります。平成19年から平成20年にかけたまちづくりによる活性化が今から楽しみです。

【意見交換】
 市長選に関して意見交換を行いました。人によって見方は様々ですが、根拠が何かとなると曖昧なものがあり実態は良く分かりません。意見交換の中で相手の方に一般的な見方を伝えると「そんなに簡単な構図ではないよ」とした上で考え方を示してくれました。価値観が多様化している中において、和歌山市の現状を実感している人達にとっては、同じ基準で候補者を選択することはないと推測しているようです。
 和歌山市の明日は誰が握るのでしょうか。

【会合】
 和歌山市の状況に関して情報交換を行いました。出された意見の中で、今必要なものは何かと言う問いに対しては次のようなキーワードが挙げられました。
 活気、若者、リーダーシップ、再生、和歌浦、賑わい、観光、おしゃれ、自然の活用、癒しの空間、女性、温泉(療法)、エステ、文化、企業立地などです。何となく欠けているものが見えてきそうです。企業立地などを除くとソフトに期待していることが判ります。開発よりも今あるものを活用して欲しい気持ちの表れです。「みんなの意見は案外正しい」と言う本がありますが、市民の皆さんの感覚は正しいと思います。

【会合】
 和歌山市について考える会合、内容は働く女性の皆さんが参加してくれた会合です。ここで和歌山市の置かれた状況を報告させてもらい懇談を行いました。その中で、和歌山市が誇れるものは何だと思いますかの問いに対して、首をかしげる人、何もないと回答する人、みかんと回答する人がありました。積極的な回答がないことは和歌山市の現実を顕著に表しています。長年に亘っての地盤沈下が、私達の心の中でまちへの誇りや自信喪失につながっているのです。

 和歌山市が誇るべきものは、都市機能を備えたまちであって自然と隣接していることです。都市機能として、一般的な生活圏の中に病院、公共機関、スーパー、銀行などが存在していて、その円内から車で10分程度の距離に海や山が存在しているのです。しかも中心部には和歌山城と公園があり、そこが憩いの場になっていること、これは金銭では計れない貴重なものなのです。
 貴重な原資を授かっているのが和歌山市です。活用し切れていないのは、まちに誇りと自信がないことが原因です。私達が和歌山市に自信を持つことで、まちの再生は可能なのです。気持ちで他のまちに勝つことから和歌山市の再生は始まります。

【懇談】
 高齢化社会に対応した取り組みとスポーツ振興への取り組みを同時に行っている経営者の方達と懇談しました。企画力、実行力は素晴らしいものがあり、先日も和歌山市で初めての高齢者福祉に関する取り組みをスタートさせたばかりです。そして次の企画を実行に移そうとしています。
 お金は活動する人に付いてくるものだと考えて企画は実行に移しています。勿論、他都市での取り組み状況を見ながら和歌山市に取り入れているものですから、無計画なものではありません。民間の方が元気に和歌山市で投資してくれていることで経済活動は活発化します。締めるだけでは資金は循環しませんから停滞に拍車がかかるばかりです。ある程度の投資がまちの活性化には不可欠です。

【英語学習】
 英語の普及活動に努めている素敵な組織があります。全員が留学経験を持ち、その素晴らしさを伝えるための活動を行っています。英語教育に関して全国レベルの活動を和歌山市内で行っていることは誇らしいものです。
 本日はお邪魔したのですが、時間が限られていたため十分な懇談が出来なかったことが残念です。日本人には英語力が必要であると信じて自分たちが定めた方針に基づき志を持った活動をしていますから、地域の中で飛びぬけるのは間もなくです。先駆者的な活動を行っている組織、団体は地域に活力を与えてくれるものです。民間で飛びぬけようとしている団体や人を大切にすることが地域社会にとって重要なことで、それをする地域とそうでない地域とではその差は大きく現れます。

【懇親会】
 夜は気心の知れた仲間と懇親の機会を持ちました。一時期は共通の仕事をしていたのですが、年月を重ねている内に全員がそれぞれの道を歩んでいます。経験を重ねた分、成長しているように感じます。同じ時期に苦労した仲間は、地域や仕事が離れていてもお互いに助け合える関係でいることが出来ます。今も変わらないですし、これからも変わらずにつきあいをしていけたら最高です。
 支え支えてもらって人は社会で活動することが可能となるのです。謙虚でそしてお互いの関係を変えることなく支えあって行くことを確認し合いました。楽しい夜は更けていきました。
7月20日(木) 「安全作業」
【安全作業】
 朝一番で打ち合わせ。最初に安全意識に関しての意見交換を実施、雨と暑い日が続いていますが、安全作業の原点は気持ちを引き締めること、そのためには作業に従事する服装も大切な要素です。ある日、この方が作業現場に差し掛かったところ、実際に作業を行う若い人達が作業着にヘルメットを着用していたのに対して、安全管理者である作業責任者の一人は作業着ではなくワイシャツを着用し、ヘルメットではなく帽子を着用していました。もう一人の作業責任者に至ってはワイシャツ姿で帽子の着用もない格好で、若手技術者の作業を見守っていたようです。

 この現場を見て、安全意識が欠けた信じられない光景だと思うのと同時に、実際の作業に従事している若手は腹立たしくて作業どころではないと思っていた筈だと話してくれました。それどころか安全管理者の服装が作業現場に相応しくないことは現場を軽視しているもので、著しく作業の安全性を損なう態度ですから、このような安全管理者は不必要だと感想を漏らしてくれました。

 この方も安全管理者の経験があることから、直接作業に携わらない人は作業を行っている人以上に気持ちを引き締める必要があることが分かっています。責任者やトップが仕事に対する意識が欠落しているとチーム力は低下するのです。
 リーダーの心構えの大切さが学べる事例です。
 続いて、地域医療に関しての打ち合わせを行いました。和歌山県の山間部では医者が不足していると聞くことがあります。高齢化が進む地域では、より充実した医療機関が必要なのですが現実はそうではないところがあります。医療関係者を取り巻く環境や経済的な問題、設備の問題などにより来てくれないことがあります。解決のためには、行政機関の支援と熱意が必要だとも言えます。

【報告書と議案書】
 先に終えた会合の報告書と8月に開催予定の会合の議案書を確認しました。議案書や報告書は構成や写真の配置などのセンスが以前より進化しているので、随分と見やすくなっています。レポートや論文以外は、写真や挿絵を活用することで見やすくなるものです。
 
【会合】
 パソコンはハードとシステムが揃って活用出来るツールです。ところがパソコン販売店と光ファイバーシステムを扱っている企業は別々の営業を行っているため、ユーザーが不便を感じている場合があります。
 ハードもシステムも高度化、専門化が進展しているので、ユーザーが理解出来ない部分が多く、どちらも補完しあえる体制を取ってくれたら便利ではないかと思い、本日両者で話し合いの場を持ち体制を築きました。和歌山県のインターネット普及率は全国でも下位に位置していると聞いたことがあります。半島であることから不利を被っているのかも知れませんが、ハードは安価で光ファイバーシステムと共に提供出来る体制も整える必要があると感じていました。
 サービス体制が整えられることで、インターネットの普及を期待しています。

【懇談】
 和歌山市長選の状況確認や統一地方選に関して懇談を行いました。旅田さんが市長選に出馬することはテレビや新聞の関西版で報道されたため、市長選が行われることを知った人や、現在の和歌山市長は誰なのか知らないという人も結構いるようです。
 各候補者は朝の通勤時間帯に政策ビラを配布しているようですが、それに関しての反応を聞きました。
ある候補者は無言でチラシを渡しているのに対して、別の候補者は元気良く「おはようございます」と挨拶をして渡していたようです。無言でチラシを配布して来た候補者のチラシは受け取らなかったそうです。朝から不機嫌な顔でチラシを渡しに来たものを、受け取る必要はないと話してくれました。
 トップの条件は、元気で明るいことを挙げてくれました。これはトップではなくても気をつけておきたい条件です。
 しかしマニフェストどころか資質の論争をしていることは、和歌山市にとって如何なものかと疑問を呈してくれました。

【懇談2】
 ある方の自宅に懇談と意見交換のためお邪魔しました。テーマはいくつかありますが、学校を卒業した人の就職先が不足していること、企業立地が進んでいないこと、トップの条件についてなどです。
 和歌山市出身の若い人達が学校を卒業して和歌山市に戻りたいと希望しても、就職の受け入れが少ないので戻れない場合が数多くあると聞きました。親にとっては子どもが近くにいてくれると心強いものですし、子どもも自分を育ててくれた地域に貢献することを希望していますから和歌山市で働けたら良いのですが現実はそうなっていません。
 何よりも若い人が増えないことには人口の増加は見込めませんし、少子化に歯止めはかかりません。少子化対策は子どもが誕生したことに対する祝い金制度創設するよりも、働く場所を確保することが先決です。
 企業立地に関しては固定資産税の控除や誘致施策の創設などが考えられますが、和歌山県では最大100億円の補助金制度がありますから、県の今後に期待出来ます。
 トップに求めるものはリーダーシップと先見性、実行力などが挙げられました。和歌山市が現状維持で良いとする人はなく、地域の遅れを取り戻せる実行力がある人を望む声が聞かれました。

【懇談3】
 働き場所と道路問題に関しての懇談を行いました。昨日、今日の雨で、水が溜まっている道路を多く見掛けます。道路がでこぼこなので雨水が低いところに流れ込み、歩行者にとって歩きにくい道路状態になっています。道路補修予算が乏しいため、道路が傷んでいても放置されている箇所があります。道路の傷みや、通学路なのにでこぼこで子どもの歩行に関する安全性に問題があると指摘している道路であっても、放置され続けているところがあるのです。雨が溜まって子ども達が歩けないような道路を見ると、末期症状のような感覚さえ覚えます。
 安全性を軽視したり道路の痛みを放置している地域になることは、治安の不安を煽ります。正に壊れた窓の理論で、地域の環境が悪化すると犯罪が惹起する危険性は増すことになります。引き続いて対応策を講じることを求めますが、既に地域の皆さんは悲しい思いを感じています。
7月19日(水) 「声を掛けること」
【懇談】
 和歌山市内で起きているある問題に関して相談があり話し合いました。顕在化していないので直ぐの対応は難しいのですが、強い力で押し切る姿勢に対しては少数派の意見も留保してもらえるような行政裁きも期待したいところです。

【声を掛けること】
 引き続いて音楽家の方と懇談を実施。声を掛けることの重要性が認識出来ました。
 音楽を演奏する際、特に観衆の前では気合が入り過ぎて「やってやろう」と思うものですが、それでは良い演奏にならないそうです。演奏は一人の力ではなくメンバーや楽器と一緒に築き上げていくものですから、演奏前にメンバーに「頑張ろう」など一声を掛けることが良い演奏をするためには大切です。

 そして大切なことは、楽器にもやさしく「頑張ってね」と声を掛けることです。ピアノなどに声を掛けることで自分一人ではなくピアノと同化するような感覚になれば、素晴らしい音が弾けるそうです。ピアノに引っ張られるように演奏が進み出すと良い演奏会に仕上がります。
 ピアノなどの楽器に声を掛けることで自分の生命を宿らせ、同化することで気持ちも良くなるそうです。
 車の運転が大好きなこの音楽家の方によると、車の運転でも同じことが言えるそうです。車は単なる走る道具として扱うのではなく、一緒に道を走ってくれるパートナーとして捉えると、車にも声を掛けたくなります。雨の日だったら「雨で大変だけど、高速道路は気をつけて走りましょう」。遠出する場合なら「少し疲れるけれど一緒に行こうね」と声を掛けることによって、疲れないで気持ちよく運転することができ、目的地に着くことが出来ます。

 そして子どもです。子どもに声を掛けることの重要性は言うまでもありません。
学校に行くため家を送り出す時は「気をつけていってらっしゃい」。帰ってきた時は「ご苦労さん。今日の学校楽しかった」など声を掛けることが子どもを育てる上で大切なことです。親子の適切な関係を築くことにも、子どもが元気に学校で過ごせるためにもなります。 朝、家を出る時に嫌な思いをしていては、学校での勉強や、大人だったら仕事に対して気持ちが乗らなくなります。
 例えば、朝から母親が子どもに対して「宿題やってないのにそんな態度で学校へ行くつもり」など言って送り出したら、子どもはその言葉に腹を立てて授業に集中出来なくなります。それどころか通学でもその一言が気になって交通安全上でも問題となります。 

 宿題を忘れて大変なのは、母親に言われなくても当の子どもが一番分かっています。悩んでいる時に追い討ちをかけられるような言葉を聞かされると、腹を立てている対象が自分に対してから母親に対してのものに変化します。そんな事態が何度も起きると母親への信頼関係が崩れていくのです。
 同じように、朝仕事に出かける人にとっても家から出る時の一言は大切です。「早く帰ってきて下さい」「仕事頑張って下さい」などの言葉を掛けられると、今日も頑張ろうと言う気持ちになりますが、「早く帰って子どもの勉強を見て貰わないと成績が落ちているわよ。子どもの面倒を見て貰わないと」などの言葉を浴びせられると、精神的にも車の運転をする人にとっては安全面でも問題です。
 一緒に活動する人や物に対して、声を掛けることの大切さが分かります。

【障害者施策】
 障害者自立支援法に関する意見があります。昨日の和歌山シャンソン協会の会合でも話題になったのですが、小規模施設の中には運営に苦慮しているところもあると聞きます。この法律の特徴は応能負担から定率負担に変わり、サービス費用を皆んなで支えあうことを原則にしています。しかし障害を抱えている方の権利を擁護し、自立と社会参加を支援することが地方自治体の責任ですから、就労移行支援や就労継続支援事業を行うことによって就労の機会確保と就労の提供を行ってもらえるよう協議を続けていきます。

【懇談】
 午後からはいつも熱心にご意見を聞かせてもらっている方と懇談を実施。巴里から帰ってきた方との懇談の日程調整と交流の機会を設定してくれました。紹介したい人を書き出してくれていて、それぞれの方とのつきあいの度合いを話してくれるなど、後援会活動の必要性を説いてくれました。結論として、全ては日頃からのつきあいによる人間関係を築いておくことが最も重要なのです。人間関係は難しいものですが、枝葉の部分は捨象して全体として調和させることが上手く行くコツです。核心で同じ思いがあれば、周辺部分のわずかな違いがあっても調和させることです。雨の中、熱心なお話をいただきありがとうございます。

【児童教育】
 小学生への英語教育に関して打ち合わせを実施。最近、英語教育に関する議論が交わされています。それ程、小学生が家庭内にいる方にとっては直ぐに行動を起こして欲しいと願っている切実な問題なのです。これからの国際社会を生きることを余儀なくされている子どもの将来を考えると早く英語教育は実現させて欲しいし施策のひとつです。国語との対比が言われることがありますが、英語教育以前の状態で国語力が低下している状況であり、道徳観や秩序も乱れています。

 一例として、年長者を敬うことや両親を大切にすること、食べ物や道具を大切にする精神が希薄になっています。また性の商品化や家庭内暴力など、和歌山市においても無視できない問題となっています。
 教育のあり方を考える必要を感じている大人は多いと思いますが、その目的は考える力を身につけることにあります。きれいな言葉を使用する国語力や読解力の向上などは基本中の基本で、更に理解力とコミュニケーション力を身につけるために英語力の強化も必要です。英語力の向上が国語力低下に直結しているのか否か、調査不足かも知れませんが、本日(平成18年7月19日)の時点で検証した結果を見たことはありません。

 教育関係者との懇談においても、児童の生活の乱れの指摘がありました。かつては自分で責任が取れる大人になってから行ったような行為を、今では未成年が平気で行っていることがあります。問題を起こしても未青年だから社会的な責任を問われない場合がありますが、責任も取れないのに行為だけを行うことは決して認められるものではありません。
 本人の自覚、大人の無責任、教育のあり方など全てに問題が潜んでいます。
 小学生時代から、読解力と考える力を身につけるなどの基礎を固める教育が必要ですし、中学生と高校生には、正しい社会人として生きていくだけの学力と国際社会への対応力が必要です。考える力の基礎は国語力であり、国際社会への対応には英語力という言語教育が必要なのです。
 人は言葉で考えるのです。言葉が乱れると考えも乱れるのは必然です。
 
【ライオンズクラブ理事会】
 夜は所属するライオンズクラブの理事会に出席。本日の決定事項は、学生の海外派遣と海外からの児童の受け入れについて、平和ポスターコンクールの対応について、クラブ発足5周年に向けた委員会設置と特別会計の開設について、などです。熱心な議論が交わされ課題の解決と今後の取り組みへの対応を行いました。

【相談】
 夜に一件相談がありました。話を聞いていると、人生は予期で出来ないものだと思わざるを得ません。人知れず悩むことは誰にでもあります。ただ一人で抱えていてはいつまで経っても解決しません。少し勇気を出して相談することで、気持ちは晴れ解決に向かうことがあります。大きな問題でも深刻なものになるか解決に向かうか、違いは時期的なもの、そしてほんの少しの勇気です。
 悩み続けた末の相談であることは話していると良く理解出来ました。頑張って乗り切りましょう。
7月18日(火) 「打ち合わせの数々」
【打ち合わせ】
 海の日の会合に関して連絡をいただきました。海の日に夜空を眺めながら懇会合する機会を調整してくれたのです。会合は今後の活動に関する体制づくりと交流の輪を拡げることを目的としたもので、会場設定とメンバーを集めてくれました。

【打ち合わせ2】
 飲食に関わる人にとって食品衛生は避けられない問題です。そこで食品取り扱い者に対する研修会の呼び掛けと計画的な講習会開催について協議しました。研修会は9月、講習会はそれ以降に実施することを決定し、詳細については来月詰めていきます。

【打ち合わせ3】
昼間も打ち合わせです。ある方から、「和歌山市長選が盛り上がりに欠けているが、それ自体がまちに活力がないことを示しているものだから意見を聞いて欲しい」と意見があったためです。予想では前回の市長選の投票率48%を下回るとされていることから、支援活動を行っている層の意向が結果に表れる風向きがあります。市長選が低調な理由は様々な要因が考えられますが、皆さんからの意見は次のようなものがあります。

誰が市長になっても変わらないと言う気持ちがあること。
税制改革、介護保険の負担増により政治への無関心が高まっていることが、地方自治にも影響している。
争点がないこと。医療用産業廃棄物処理場の建設は争点になり得る問題ですが、市長に裁量がないため建設を中止するのか実行するのかが争点にならないこと。
経済的環境の厳しさがある中、とても市長選まで関心が届かないこと。

 などがあります。7月23日告示ですから早くも終盤戦に突入していますが、告示日以降に盛り上がりを図らないと、極めて低調のまま推移する珍しい形になってしまいます。市民参加、民意の反映などの言葉が陳腐化してしまう恐れがあり、自分なりの意思表示を行いたいものです。

【打ち合わせ4】
 来客があり引き続いて打ち合わせを実施。和歌山市長選の情報収集のため大阪市内から来てくれました。旅田前市長が立候補を表明したことは各新聞の社会面に掲載されていたため、動きがあったのですかと訪ねてくれました。良いか悪いかは別にして、旅田さんが登場したことで関心が高まるのではないですかと予測してくれました。長い間、和歌山市政は旅田さんを中心に回って来たのは事実です。
 理由はどうあれ市長選への関心が高まる要因が増えたことは事実です。大阪市の人からも保守的な和歌山市がどの様な判断を下すのか関心を持っていると伝えてくれました。しかし他都市からも注目を集める知名度は凄いですね。

【打ち合わせ5】
 日頃からお世話になっているある社長と懇談しました。旧丸正の再生や中心地へのマンション建設計画などがあることから、期待感が高まっていると話してくれています。中心地の再生を考えて投資してくれた地元企業に感謝をすると共に、これが最後の好機だと捉えて官民挙げて協力体制を敷くことが不可欠であると認識しています。
 他にも関係者を交えてまちづくりに関する意見交換を行うこととし、早速メンバーに連絡して日時を調整しました。中心地の再生に加えて、和歌山県全体の活性化のための活動を期待していると激励を受けました。

【和歌山巴里祭反省会】
 和歌山シャンソン協会の関係者が集り、7月2日に開催した和歌山巴里祭の反省会と精算を行いました。今年も大勢の方にご来場いただけたので、従来通り収益金は全額社会福祉のために活用することにしています。最終的に収益を確定する迄には至りませんでしたが、社会貢献活動を行っている10団体程度に寄贈することが出来そうです。
 その選定のための協議では、社会背景を基にした良い意見が出されました。障害者自立支援法施行に伴い何かの変化があった所や、犯罪の被害にあった方々への支援、そして盲ろう者支援や盲導犬育成などの活動を地道に行っている団体を候補に挙げました。
 シャンソンを通じて社会貢献活動を行っている和歌山シャンソン協会の会員の皆さんは社会情勢にも関心が強く、社会動向に敏感な意思表示をしています。文化活動、社会貢献活動を通じて、今後とも和歌山市活性化のための活動を継続していく予定です。

【和歌山市の評価】
 今年、和歌山市から神戸市へ転勤になった方から連絡をいただきました。先月、神戸市から大阪市に出た後、南海電車に乗って和歌山市に来たそうです。紀ノ川の鉄橋を渡った時と南海電鉄和歌山市駅を降りた瞬間、感動したそうです。感動の理由は、まちは何も変わっていないで自分を迎えてくれたことにあります。 都会では毎年、毎月のように景観は変化しますから少し離れると違うまちの様相を呈します。ところが和歌山市はいつも変わらないで暖かく迎えてくれるのです。開発が遅れたとも言われることかある南海電鉄和歌山市駅前の景観を見て、和歌山市に帰って来たと感じられるのですから、和歌山市に暮らす私達もその感覚に学ぶことがあります。それは、変わらないことが嬉しいと感じることもまちの魅力だと言うことです。
 参考までに、この方の同僚達もたまに和歌山市に遊びに来ることがあるのですが、まちと海や山などの自然が隣接関係にある上きれいなので、神戸市よりも環境は良いと評価が高いようです。まちづくりとは難しいものですが、和歌山市に暮らす私達にとって神戸市からの嬉しい評価です。

【会合】
 夕方からは会合に参加しました。雨のため会場への到着が遅れたのですが、時間を少し拝借して議会活動報告をさせていただきました。和歌山市議会での活動やまちづくりに関しての活動報告を行った後、庭に出てバーベキューを一緒に楽しみました。

【かつらぎ町にて】
 本日、最終の活動です。和歌山県伊都郡かつらぎ町議会選挙が本日告示だったため、お世話になっている現職候補の激励に訪れようとしたのですが、体調不良から本日になって不出馬を決意して届出を出さなかったのです。数年前に体調を崩し入院されたので、お見舞いにも訪れたのですか、まさか現在まで尾をひいているとは思いもしませんでした。周囲からは是非出て欲しいとギリギリまで要望があったのですが、健康が最も大切であることから引退したのです。私にとっては残念な結果ですが、まず健康を取り戻すことが第一です。労いの後には私のことも気遣ってくれて、来春の方針は風の噂で聞いているので、党派を超えて応援するからと励ましてくれました。大変な決断の一日だったのに気遣いをしていただき、本当にありがとうございます。
 今はゆっくりと休んで下さい。
7月17日(月) 「励ましの声」
【励ましの声】
 いつも本当に熱心に応援してくれている方が、ある依頼に対して事態が進展していることの報告を受けました。そして知り合いから是非紹介して欲しいと言われているので時間を空けて欲しいと依頼を受けました。本当に有難いことで感謝する次第です。励ましの意見をいただくことほど、活力につながるものはありません。色々な意見がありますが、最終的には「激励や応援の声>批判や中傷」となっていれば、前に向かう原動力が内部から発生します。
 励ましの力は心が元気になる源で精神衛生上、非常に大きいのです。
 ひとつ気付いたことがあります。肯定的な言葉や単語を活字にすると問題はないのですが、否定的な言葉を活字にすると自分でも嫌な思いがします。否定的な言葉を自分で活字にすると気分が悪くなるのです。書いてみたりまたはワードでタッチしてブログに掲載し公にして見るとその気持ちが分かってくれると思います。
 会話の中においては、否定的な言葉や汚い言葉を発しても、自分では余り気付かないものですが(それでも相手は気づいていると思いますが)、活字にすると汚い言葉を記すと不愉快になるのは確実です。
 ですから会話においても出来るだけきれいな言葉を使うようにしないと、発する言葉によって自分が汚されてしまいます。汚い言葉や否定的な言葉を頻繁に使用する人は、人格を疑われるだけ損をします。優しい言葉、暖かい言葉、きれいな言葉、丁寧な言葉を使う人は、心が優しくてきれいな人に違いありません。
 言葉は人格を的確に表してくれます。

 もう誰もが知っていることですが、FIFAワールドカップ決勝戦のフランス対イタリア戦において、フランスのジダン選手がイタリア選手に対して頭突きを行いました。この行為の是非については様々な意見がありますが、考えるべきなのはジダン選手が語った「時に言葉は暴力よりも人を傷つけるものだ」という意味合いの言葉です。
 ジダン選手は誰もが認める世界のスーパースターです。本人は周囲の評価を意識している筈ですから、日常においては勿論のこと、サッカーの試合においてラフプレーやマナーに関しては最大の注意を払っている筈です。自分の行動が世間に与える影響の大きさを知っているからです。
 その注目の中心にいる選手がワールドカップの決勝で、何もないのに頭突きをする訳はありません。きっと暴力行為以上に耐えがたい汚い言葉を浴びせられた筈です。
 このように汚い言葉は人を傷つけますし、相手の評価も落としてしまう危険性があるのです。故意的に相手を陥れる目的を持って汚い言葉を発する卑劣な人がいるかも知れませんが、その挑発には乗らないことです。
 汚い言葉に対してはきれいな言葉で受け止める。卑劣な行為に対しては正々堂々とした態度で対応することです。瞬時には耐え難い事態であったとしても、長い視点で捉えると誰が清らかな人であったのか周囲が評価してくれると信じたいものです。
7月16日(日) 「一票の重み」
【一票の重み】
 朝から訪ねてくれた方があり政策談義を行いました。この方は全国の地方自治体の情勢に詳しく、市長選の動向にも関心を持ち和歌山市に来てくれたものです。来て驚いたことは市長選が低調であると言うことです。タクシーや飲食店で市長選の話題を出しても誰も関心がなく、投票日さえ知らない人が多いことからそう感じたようです。
 先に行われた滋賀県知事選と比較すると争点がないことが明らかだそうです。滋賀県では、栗東に新幹線の新駅を設置することが最大の争点でしたが、他にも産業廃棄物処理場などの争点がありました。それらの是非が争点となっていたため盛り上がりがあったのですが、和歌山市の場合、巨額の予算が伴う課題もなく、市民の皆さんの過半数が関心のある争点もありません。この点が盛り上がりを欠く要因です。
 ただ注意すべきなのは、これから4年間和歌山市政の舵取りを任せるトップの選択に関心がなく、投票行為を棄権することは極めて危険なことです。投票率を下げることは、投票に行く人の一票の重みが増すことにつながります。

 もし有権者の人が全員投票に行くと100%となりますから、一人が行使する一票は一票の重みとなります。ところが有権者の二人に一人が投票に行った場合、投票に行った人の重みは二票分の重みが出ます。何故なら投票とは意思表示に他なりませんから、意思表示を行った人が少なくなればなる程、投票した人の意思が政治に反映されるのです。ですから投票に行かないで投票率を下げる行為は自分の意思表示をしないことですから、結果として投票に行った人の意思を尊重したことになります。

 例で示します。有権者30万人、投票率50%、その内60%の得票を得た候補者が当選するとします。投票した人は15万人、当選者の得票は9万票となりますから、投票結果からすると堂々とした当選です。
 しかし全体からすると30万人の内の9万人に信任されたことですから、市民全体の内、支持した人の割合は30%となります。有権者の内わずか30%の人が信任しただけなのに、市民のトップになってしまうのです。棄権した人が半数もいたことで30%の人達の意思が全体の意思表示として決定されますから、投票した一人の一票の価値は3倍になっていることが分かります。

 自分が棄権したことにより、見たこともない投票を行った人の一票の価値を増してあげることになっているのです。つまり支持基盤のしっかりした候補者に有利に働くため、投票率が低ければ保守的に作用し、まちを変えることは難しくなることを意味します。まちを変える力は普段関心の低い人達が行動を起こすこと以外に有り得ないことが分かります。
 プロスポーツでは、勝率50%を超えて初めて優勝を目指せる位置にいると言えます。勝率30%台で優勝することは有り得ないどころか最下位に近い数字なのです。プロスポーツと比較するのは土俵が違いますから一概には言えないことを承知しながら、それでも分かり易く比較するために数字を引用しましたが、30%の得票率で私達のまちの行く先を託すことが果たして適切なのか否か、問題とは言えませんが少し引っかかります。

 勿論、投票の棄権は自らの権利を放棄するもので意思表示した人に非はありませんから、棄権した人を救済する必要はありません。ですから最低限、何らかの意思表示をしたいものです。
 投票を棄権することは、様々な不利益を受けることに気付いて下さい。
 意思表示の機会を放棄すること。投票した人の一票の価値を高めていること。一般的に危険な行為である白紙委任に等しいこと。次の意思表示の機会まで4年間も待たなくてはならないこと、などです。貴重な個人の権利が失われることは避けたいものです。

【マニフェスト】
 マニフェストは権限者が示すもので、議員が示しても予算編成の権限や執行権がありませんから意味がないとの意見があります。ですが、金額が未掲載のマニフェスト(と呼べるかどうか分かりませんが)は公約として示すことが望ましいとされています。それは、お願い型の選挙から約束型の選挙に変えていくために必要なものだからです。
 ただどちらも判断するに当たっての要素ですから、マニフェストを示してお願いする姿勢が大切です。候補者が何も示さないでお願いだけする活動では、まちを変えることは出来ません。
 都市型の選挙では、既にマニフェストを示して有権者に判断を委ねていると聞きました。ここでも民意度が試されているような気がしました。
7月15日(土) 「市長選公開討論会」
【英語学習】
 和歌山市内でも児童の英語学習は盛んです。ある日本人と外国人が英会話を教えているところには大勢の小学生が学びに来ています。本日訪ねて何年前から英会話を教えているのか尋ねたところ、日本人の先生は「4年位かな」と答えてくれましたが、外国人の先生は「6年から7年」が経過していると答えてくれました。
 随分以前から教室を開催しているようですから、それだけ英会話を学びたい児童からの需要があるのです。つい最近もある小学校へ、総合学習の時間を活用して英会話の授業を行っています。先にその小学校を訪ねて来たのですが生徒には好評で、普段は手を挙げない生徒も挙手するなど活発な授業になっていました。

 恥ずかしがらないで英語に馴染むことが大切で、その小学校では英会話の授業をこれからも取り入れたいとしています。子ども達の将来を考えると絶対小さい頃に英語に親しめる環境を作りたいと話しているように、教育現場では英語教育に熱意が感じられるところがあります。
 大人の都合で教育の機会を提供しないケースがあれば、それは納得の行かないところです。子ども達が英会話を学んでいる時の元気な声と明るい笑顔を見るとつくづくそう感じます。
 それどころか公立の教育で英語を学習させないでいると、私学との英語教育格差の問題の他、自費で子どもに英語を学習させている家庭とそうでない家庭との教育の差も拡大しています。和歌山市だけが公立小学校で英語を締め出したとしても、英語学習意欲のある家庭や生徒はそれぞれで対応しているのが現実です。ですから、所得格差が英語教育格差につながらないよう願うばかりです。
 子どもには、全国レベルの英語学習教育の機会を提供して欲しいばかりです。和歌山市の公教育を受けた子どもは英語が苦手、などの声が上がらないように教育関係者には真剣に考えてもらいたいものです。

【虐待問題】
 虐待に関する活動をしている方達がいて、和歌山市内において子どもを虐待から守るための大人のワークショップが開催される計画があります。本日は、その会発足に先駆けて和歌山市内における虐待の実情について懇談する機会がありました。
 虐待が起きるのは、大人(両親)と子どもの不適切な関係があるからです。子どもが大人に近づけない、心を開けない状況を作り出していることが不適切な関係で、虐待や非行につながっています。子どもが家に帰りたくない状況を作り出しているのは大人ですから、虐待や非行問題は大人の側に問題が潜んでいます。

 不適切な関係を示す例としてカナダの実例があります。カナダでは両親が共稼ぎなどのため子どもに鍵を持たせて家を不在にするだけで、大人と子どもの不適切な関係だと認識されている程です。
 不適切な関係で育った子どもは、他人に悪さをしたり悪口を言ったりします。それは大人がその子どもに対して、殴る蹴るなどの虐待や悪口を言っていることが原因で、大人から受けた行為はそのまま子どもの性質に関係しています。これらの子どもの行為に対しては叱るのではなく、聴いてあげることが大切です。しっかりと聴いてあげることは無条件に受け入れていることを示すものですから、安心感を与えることになります。そこからが人格形成のスタートになります。

 子どもを守るためには大人や家庭環境にまで踏み込む必要があるので、解決が難しいのです。
 また性的被害の現実も知ることが出来ました。性的被害の85%の被害者は本人の知っている人から受けているそうです。また女性の3人から4人に一人は性的被害を受けた経験があり、男性でも5人から6人に一人の割合で性的被害を受けて経験があるそうです。表面化しないのは、加害者から「誰にも話してはいけない」と脅されていることが原因で、子ども達は性的被害に関して言えない精神状態に追い込まれているのです。

 子ども達に対しては、決して被害者は悪いのではなく秘密にする必要はないことを丁寧に話して分かってもらうまでには時間がかかりますし、性的被害を受けた傷は障害心の隅に残されます。
 加害者が子どもを狙う原因は、自分の力を誇示したい、社会に認めさせたいとする願望があるからで、大人には相手にされていないことに起因しています。
 虐待問題は家庭環境や精神的なものが入り組んでいるため、全て事情が異なり解決が難しいものですが、被害を受けた子どもにとっては一生の問題ですから、放置しておけないものです。民間の活動を強力に支援する行政体制も必要な課題です。

【市長選公開討論会】
 和歌山市長選が7月30日に迫ってきました。NPO法人わかやま市民自治ネットワーク主催の和歌山市長選公開討論会が開催されたので会場に行ってきました。参加したのは市長候補者の五人。それぞれの公約と目指すべき和歌山市に関しての議論が約2時間あり、人柄が良く現れた討論会となっていました。
 財政難、まちづくりの挫折、将来への展望、行政改革など、それにしても出された課題は多く、解決には時間がかかるものばかりです。何故、こんな問題を抱えながら今まで放置され続けて来たのか不思議です。

(市長選公開討論会の様子)

 市長に何を託すのかではなく、自分が素直にどう思うのか、もう少しだけまちの行方を真剣に思うことが大切なことです。今日集った数百人の方の意思が市長選の方向を左右するくらいに影響を与えられたら、それは公開討論会の大きな成果です。公開討論会が告示前の最後の山場になるような存在になって欲しいものです。
7月14日(金) 「雄湊小学校プール竣工式」
【雄湊小学校プール竣工式】
 和歌山市立雄湊小学校に新しいプールが完成し、本日竣工式が挙行されました。教育民生委員として式典に参加させていただきました。古いプールは水漏れがあったり、一箇所のプールだけだったため深さの高学年と低学年の生徒ら応じた深さの調整が必要であったりと生徒が水泳を楽しむために十分な環境ではありませんでした。
 そこで新しいプールが完成したのですが、水泳の授業にも効果があるのと同時にステンレス製のプールのため防災機能も兼ね備えたものになっています。将来への備えも考えた新しいプール。現役の生徒の皆さん、そして将来の生徒の皆さんでいつまでも活用して欲しいものです。

【懐かしさ】
 午前中挙行された雄湊小学校のプール竣工式において、和歌山市立伏虎中学校の下店教頭先生にお会いしました。実は私が東和中学生の時に、大学を卒業して赴任したのが下店先生だったのです。先生にとっては最初の赴任地であり、最初に授業を受けたのが私達の年代だったのです。卒業以来一度もお会いしていなかったのですが、顔と名前が一致したので直ぐに先生であることが分かりました。時間にして30年ぶり位でしょうか、本当に長い時間が経過していることに驚きました。

 下店先生は英語の先生で、当時の若手教師でしたから印象に残っています。友人達と先生の自宅にもお邪魔したことを思い出しましたし、学校までダックスと言う単車で通っていたことも思い出しました。遠いとおい記憶なのですが、頭の中のどこかの引き出しに入っていたようで、会話している中で突然思い出しました。本日会わなかったら思い出すことがなかった記憶だったかも知れないのに記憶とは不思議なものです。
 下店先生は教頭先生になりすっかり貫禄が増していました。当時新卒で赴任して来た恩師が今ではもう教頭先生になっていることに驚くばかりでした。人生は先を見ると長いように思いますが、後を振り返ると本当に早く過ぎ去っているものです。

 二日前、60歳代のある方から伺いました。20歳の時は早く会社の中心で活躍出来る30歳代になりたいと思っていました。30歳代になると貫禄のある40歳代に早くなりたいと思っていました。しかし40歳代に到達するとロケットのような速さで60歳代になってしまいました。この年代の20年間、本当に時間の経過は早く感じるものだそうです。
 私もこれからの年代の過ぎ去る速さを、楽しみながら体験していきます。

【懇談】
 医薬品会社の方と懇談する機会を得ました。予防医療や観光と健康サービス産業に関する相談をしたところご意見を伺うことが出来ました。高齢化社会の今、予防医療に向かっているのは間違いなく、これらの取り組みには注目しているとのことです。
 閑話休題
 かつて和歌山市内のある地域にある大学医学部を卒業した開業医がいたそうです。当然ですが患者さんの立場で診療しているのですが、自分が疑問に思ったことは徹底的に原因を追究する性格だったため、完治までの時間が長かったそうです。そこである患者さんは、その先生の卒業した大学病院に出掛けて診察を受けた時の話です。大学病院の先生から「和歌山市だったら○○先生がいらっしゃるでしょう。診てもらえるように依頼しましょうか」と言われたのです。
 そこで患者さんは「その○○先生に診てもらっているのですが診察が遅いので、中々治らないため大学病院にお邪魔したのです」と答えました。
 そうすると「何を言っているのですが、あの先生は私達の大学の誇りです。今でも私達は困ったことがあると○○先生に相談しているのですよ。信頼して下さい」と注意されたそうです。
 急ぐことが決して正しいことではありませんし、規模が小さくても不安感を持つことは決してありません。信頼出来る相手かどうか見抜くことです。

【懇談】
 大先輩が励ましのために訪問して来てくれました。これからの活動の方針を示してくれ、また活動に関して自身の経験から来るアドバイスをいただきました。
 本道を歩く活動が基本で、勝つためだけための活動は絶対に駄目だと提言をいただきました。正しい活動は理解される筈ですし、仮に理解されないような地域であれば仕方ないと言うものです。
 明暗、清濁とも半々だと思っておくことで気分は楽になります。全ての人に理解を求めるのは至難の業ですから、仮に正しいと思っている意見を聞き入れてもらえないとしても悩む必要はないのです。逆に支持してくれる人もいる筈ですから、人の世を信じて、正しい道を歩くことを迷ってはいけません。
 これから様々な障害が襲ってくるであろうし困難に遭遇する筈ですが、そんな時には周囲で支えてくれている人達がいることを忘れないように、そして皆んなが支持して決めた道ですから、何も迷う必要はなく突き進んで下さい、と話してくれました。
 未だ見ぬ困難に対しては、恐れる必要も不安に思う気持ちも必要ありません。立ち向かう勇気だけが必要なのです。

【報告会】
 夕方から統一地方選の意思決定に関しての報告会を行いました。今回の決断に至った背景と今までの取り組みの概要をお話しました。報告の主旨の掲載は重複を避けるために割愛しますが、この場所で伝えたことだけを記します。
 お集まりいただきありがとうございます。金曜日の夕刻、仕事でお疲れにも関わりませず大勢の皆さんに集まっていただき感謝するばかりです。さて市議会での活動は配布している資料の通りですし、活動の詳細はホームページに掲載しているので、是非ともご覧いただけたら幸いです。議員活動の基本線は、皆さんの期待に応えられる活動を心掛けて公式の場所で提言して行くことです。この活動をやり遂げることで次の展開があるのです。
 さて皆さん方の代弁者として来春、活動出来る場に今一度送り出していただけたら、活動領域が拡がることで今まで以上に、皆さん
方の思いや意見を行政や地域づくりにおいて反映させることが可能となります。
 今日報告を行っているこの場所は、4年前の年末である12月27日、一番最初に市議会への挑戦を伝えさせてもらった場所です。当時の初心を忘れることなく議会活動を続けてきたつもりです。任期は1年を切りましたが、最後のまで初心を忘れることのないように活動を継続していきますし、来春に挑むに関しても4年前の最初に抱いた思いを持ったままで挑戦します。
 困難があろうとも挑戦する覚悟ですから、最初に発声した場所から皆さん方のご支持をお願い申し上げます。
7月13日(木) 「夢の実現」
【訪問活動】
 午前中、新規に土地家屋調査士事務所を開くTさんと行動を共にしました。どこに行っても、会社を辞して独立することに関して驚きの声がありました。安定した地位を擲って独立することの重みを感じての発言だと思います。それだけの決断をする背景には、やはり自分の夢を実現させたいと思う気持ちがあるからです。夢を夢のままにしておくことは短い人生において出来るものではありません。思いを形にすることが私達それぞれに与えられた課題ですから、いつか実現するための行動をすべきです。取り掛かる時期は早いか遅いかは別にして、志ある人だったら誰でも決断に迫られる時期がきます。

 その時に備えて会社業務を通じて実力を養っておく、夢を目指して資格を習得するなどの下地を作っておくことが大切です。準備をしておくことで夢を実現させるための機会が巡って来るのです。
 本日訪問したのは一代で起業した創業者や、元会社役員でしたが途中で独立した方など、独立経験のある先輩方ばかりでした。不安に押しつぶされそうになったことや、世間が自分を信頼してくれているのか不安になった経験がある方ばかりです。それでもその不安に打ち勝って今の立場にいますから、夢の力が持っている推進力を信じるばかりです。
 最初は不安感ばかりでしょうが、行動することによって不安が自信に変わっていく筈です。「絶対に成功する」と発言しているように、強い気持ちがあれば夢は実現する筈です。
 
【会合】
 飲食関係者の会合が和歌山マリーナシティ内であり出席、和歌山市で起業している飲食関係者の講演と交流会の機会を得ました。
 有限会社中心屋の斉藤忠孝社長からは元気をもらえる話を伺えました。
 和歌山市内にある居酒屋の中心屋は平成14年7月に創業していますから、丁度4年が経過しています。社長は飲食業界一筋で生きてきた方で、20歳の頃から必ず独立すると誓っていたそうです。独立する夢を適えたのは、志とハングリー精神を持っていたことが要因です。経営で最も大切にしているのは人だそうです。従業員は会社にとっての宝物ですから、仕事を通じて人を育てることを第一に考えています。会社を大きくするのも、店舗展開をするのにも人材が必要です。店舗の規模が小さい時は社長が陣頭指揮を執っても結構ですが、それではいつまで立っても規模を拡大することは出来ません。
 社長が現場に立たなくても任せられる人材を育成することが、店舗や会社を大きくするためには絶対必要なことです。中心屋が人材育成のために取り組んでいることは、特殊なことではなく開店前の朝礼でした。但し通常思い描くような朝礼ではありません。元気が爆発するような毎日の朝礼の風景を再現してくれました。

 会社で誇れるものは朝礼だと言い切っているように、この朝礼にはそれだけの価値があります。大きな声での挨拶と発生訓練は当然のこと、それぞれの従業員が自分の夢を大きな声で語ります。人前で自分の夢を語ることは意外と照れるものですが、毎日続けることで自信を持って皆さん方は夢を語っています。
 「独立して自分の店を持つこと」「健康で働けるのは両親がいるからこそであって、早く一人前になって自分を育ててくれた両親を喜ばせたいこと」「お客さんの満足は自分の満足になるのでお客さんに喜んでもらえる接遇をすること」などの夢を話してくれました。

(朝礼の光景)

 不思議なもので、大きな声でそして人前で夢を話すことで実現しそうな気になります。聴いている方がそう感じるのですから、話している方はもっと強く夢の実現が心に定着している筈です。
 人に夢を話すことは、自分に対しても夢を実現させることを語りかけているのです。願えば適う、声に出せばもっと早く適うのです。夢を持つこと、そしてその夢は明確に描くことが実現させるために重要なことです。
 もうひとつ注意するべきことがあります。独立することを夢の終着点にしてはいけません。夢とは、例えば独立して店舗を構える、そしてお客さんに満足してもらう、そしてお客さんに満足していだたける店作りを継続させることまでを含めて夢と呼べるのです。夢は実現させておしまいではなく、継続させた後に次の夢を描ける状態にすべきものです。
 一瞬見る夢は夢で終わりますが、夢を継続させることで夢の世界は現実の世界になります。
7月12日(水) 「伝統文化」
【ライオンズクラブ例会】
 本日から平成18年度体制となったゴールドライオンズクラブの初例会。新三役会計として平成18年度予算案の提案をいたしました。全員の賛同を得て予算案は承認されたので、新体制での取り組みがスタートしました。
 またPR・IT委員会の報告として、小学校に対する平和に関する絵画の募集に関して説明しました。既に各小学校には夏休みの課題として作品の募集案内をしていますから当面の作業はないのですが、作品が集まり優秀賞の表彰の際にはクラブからも会長以下役員が小学校に出向いて、表彰と感謝を述べてはどうかと提案しています。この件に関しては部会で協議をすることにしています。

【伝統文化】
 和歌山市に日本の伝統文化の根を定着させようと取り組んでいる方々と懇談しました。音楽や能の師匠との懇談では、日頃知ることの出来ない芸術家の苦悩と遣り甲斐を感じ取ることが出来ました。芸術は生涯をかけて完成させるものですが、その域に達するのは至難の業です。特に日本の伝統芸能は長い歴史が育んだ無形のものがありますから、一生で習得するのは困難だそうです。それでも完成に向けて自分と技術を磨いています。

 しかしどれだけ練習を重ねても発表の舞台では緊張するそうです。手順を間違えたり楽譜を飛ばしたり間違うこともあり、しまったと思うと次の手順にも狂いが生じます。舞台が終了したら反省の繰り返しで、次の舞台に向けた活動を行っています。
 さて舞台や発表の場で緊張しない方法はたったひとつだけです。それは練習を重ねることです。緊張しないためには練習を繰り返し、手順を考えなくても体が覚えるようになること。そして人一倍の練習を行って来た自信だけが余裕を生み出してくれます。どれだけ上達しても練習を繰り返すことだけが次のステップに到達する手段なのです。

 和歌山市ではその分野の師匠であっても東京の家元に行くと、上達のための階段は何十段もあるそうです。それを駆け上るために和歌山市から上京し練習を重ね、地元和歌山市に技術と日本古典芸能の精神を持ち帰っています。それをお弟子さんや地域の子ども達に伝えているのです。
 家元から直接学んできた技術など伝える費用は東京を始めとする大都市であれば高額になるのですが、和歌山市の場合、月謝が高くなると学び続ける環境を確保出来ないこともあり、お弟子さんが集まらないので、比較的一般的な月謝に設定している場合があります。家元からは「そんな月謝で教えては駄目ですよ」と言われているそうですが、家元ではそれだけ伝統文化に誇りを持ち伝統を継承することを大切にしているのです。
 和歌山市で伝統文化を愛してくれる土壌を築き、いつか家元に来てもらいたいと人生の抱負も話してくれました。これから何年かかるかも知れませんが、行動のあるところに人は集まり力も結集して来ます。更なる活動の展開に期待しています。

【植樹ボランティアからの要望】
 毎週第三水曜日、JR和歌山駅前のロータリー広場の花に水をあげ、季節の花を植えたりしている団体があります。本日も大変蒸し暑い中、ボランティア活動をしてくれました。活動を継続するに当たっての要望も伺いましたので、実施可能か否かについて調整しています。

【和歌山巴里祭】
 和歌山巴里祭は先日終了していますが、本年度事業としては継続中です。皆さん方からお預かりした入場料などは、例年通り社会貢献活動に取り組んでいる団体や組織に還元していく予定ですから、精算と今後の方針を決定する必要があります。来週関係者が集まって協議することになりました。

【組織について】
 飲食関係団体を訪問し、今秋に開催予定のイベント案内や食品衛生管理に関しての意見交換を行いました。飲食関係者は和歌山県全体では1万軒以上ありますから、情報の伝達や連携を図るのは大変なことです。講習会を実施しても参加者は限定されますし、会報を送付しても見てくれているかどうか分かりません。組織が大きくなると組織力を保つための施策が必要ですが、決して容易なことではありません。会社でも組合でも協議会でも、時間の経過と共に組織が拡大し力は増大していきますが、後は内部の統制をしっかりと確立させる必要が生じます。崩壊は内部からとも言われることがありますから、情報の共有と意思の疎通を図ることが大切なことです。

【打ち合わせ】
 障害者自立支援法に関して打ち合わせを行ないました。障害者自立支援法に関して関係者の意見は様々ですから見解を統一するのは難しい問題です。国と地方自治体と作業所の思いは異なりますから、方針を固めるのは大変であることが分かりました。
7月11日(火) 「地区大会」
【統合医療研究会】
 和歌山統合医療研究会の発足準備を進めています。会員用の口座開設や協力依頼などの打ち合わせを行いました。今月中旬に支部設立大会への参加の案内と研究論文掲載依頼などを行い平成18年8月に締め切り、設立大会に備える予定です。

【地区大会】

(地区大会での挨拶)
 関西電力労働組合地区本部定時大会が、和歌山市内の華月殿で開催され出席いたしました。平成18年度の活動方針の樹立決議をする大会で、来春に予定されている統一地方選についての議案が審議されました。
 さて私の挨拶の主旨については次の通りです。
 早いもので皆さま方から和歌山市議会に送り出してもらってから3年が経過しました。その間、寄せられた期待に応えるための活動を心掛け実践して来たと思っています。この定時大会も回を重ねて54回を迎え活動の歴史を積み重ねて来たように、活動の歴史と実
績は確実に積み重ねられるものです。その積み重ねられた結果があって今日があります。
 さて昨日、17年程前に和歌山で一緒に仕事をした人が訪ねてくれて、久しぶりに和歌山市に帰って来たことを知らせてくれました。長い期間離れていたのですが、人の出会いは巡るものです。活動した結果は積み重なり、出会った人は巡り合うものだと改めて感じる次第です。人が生きていると不思議なことに出会います。

 さて皆さんから信託を受けて活動させてもらっていることに関して、気をつけていることがあります。それは和歌山市の活力の低下を認識し、それを打開するための活動を主としていることです。和歌山県の県経済成長率は全国で最低の数字となっていますから、地域に活力がない最大の要因はお金と人の循環がないことにあることが分かります。この活力のなさを打破する施策が地域に必要です。
 幸い和歌山県内にも新しい動きが見られます。海南市周辺の開発計画や女性専科のカレッジの開設、日高川町での和歌山スポーツアカデミーの開設。これは全国でも珍しいプロスポーツ選手やプロのスポーツトレーナーを養成する学校です。田辺市本宮では、健康ウォーキングなど医療の視点を持って熊野の癒しを追求する「熊野で健康ラボ」の設立や、観光交流の拠点、そして足湯などの癒しの施設でもある「からす屋」の設立など、地域活性化の動きがあります。そして和歌山市においても、観光医療産業の創造や世界で初めてとなる観光医学講座の開設など、和歌山県内の地域に新しい息吹が感じられるようになって来ました。これらの取り組みがこれから地域の活力の核となっていくのです。

 和歌山県内で動き始めた今までとは明らかに異なる新しい取り組み。これらの成長を見守り育成するためにも、皆さんからのご支援と励ましを是非とも賜りたいとお願いいします。地域が活力を取り戻すことが、私達の生活を向上させることにつながるものと信じています。
 仕掛けた取り組みを完成に向かわせるためにも、来春の統一地方選での一層のご支持、ご支援を心からお願いして、また大会ご盛会をお祝いし挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました。

【懇談】
 ブリーダーの取り扱いに関してブリーダーの方と市職員さんと懇談を行いました。結果として収入を得るための生業としない限りにおいては、和歌山市に登録する必要はないと結論が出されました。登録が必要となるのはブリーダーを商売としている人や組織に関してとなります。基本的に社会貢献のための犬や猫を繁殖させることや知人や友人に譲ることを目的にしている場合は、生業とは判断されずに登録する必要はありません。以上の見解を得ました。

【お見舞い】
 日頃からお世話になっている方のお見舞いに昼休みを利用して済生会病院に行ってきました。ベッドに横になっていましたが、顔色が良くて体調は良いとのことでした。一日も早い回復をお祈りしています。

【統合医療研究会】
 具体的な諸手続きのために郵便局を訪問しました。統合医療研究会は全国的な活動となりますから、統一の口座を設け管理する必要があります。運営方法に関して説明を受け、統合医療研究会設立の準備が整っています。

【再び地区大会】
 関西電力労働組合地区大会の議案審議が終了し、来春の統一地方選に向けた取り組みに関して推薦決議をいただいたので、夕方から地区大会会場に戻り挨拶をさせていただきました。
 挨拶の概要は次の通りです。

 本日は議案審議お疲れ様でした。ただ今、平成19年春に予定されている統一地方選に関して和歌山県議会への挑戦に関して推薦決議をいただきましたこと、心から感謝申し上げます。皆さんから和歌山市議
会に送り出してもらった限り、頂戴したご意見をまちづくりに関して、それらを反映させるための取り組みを行うことが使命です。今までと違う舞台になると、和歌山市議会での取り組み以上に情報連携を図り、また従来と異なった活動となりますから、更に幅広く皆さんからの意見や提言を取り入れていけるものと考えています。県議会となるとハードルは高く、ご支持をいただくことは決して簡単なものではないことは十分承知しています。厳しい闘いとなることを覚悟しながらも、より高いレベルの活動を展開していくことを皆さんにお約束し、引き続いてのご支持とご支援をお願い申し上げます。
 本日は推薦決議をいただきましてありがとうございました。

(推薦決議を受けて、
がんばろうコール。)

 私が頂戴した統一地方選挙必勝決議に関しては次の通りです。
「我が国は今、5年間に亘る小泉政権による構造改革の中で、特に市場の競争原理を重視する政策によって、所得や資産の格差拡大、貧困率の増加といった格差社会を生むとともに、幼児、児童など弱者を標的とした凶悪犯罪の増加や、年間の自殺者が8年連続で3万人を超えるという異常な社会となっている。
 また急速に進展する少子高齢社会の中で、年金保険料の引き上げや定率減税の廃止などによって公的負担が重く圧し掛かってきており、将来への生活不安は益々高まってきている。
 我が国が、これまでのような活力ある経済や社会を維持していくためには、労働力確保や社会保障制度、エネルギー・地球環境問題への対応など、極めて難しい多くの課題を解決していかなければならないが、そのためには先ず政治の流れを変え、市場原理中心の社会から、今一度、日本の良き文化や精神をベースとした、新しい国のかたちを創造していくことが急務である。

 来年夏に施行される第21回参議院議員通常選挙は、我が国がどのような未来の道を選択するのかが問われる極めて重要な選挙であり、そのためにも国民一人ひとりが積極的に政治に参画し、自らがその責任を果たす必要がある。
 また、統一地方選においては、地域社会の活性化、さらには和歌山県経済の発展、そして電力産業の発展を目指し、働く者が豊かで安心できる地域社会の実現に向け、県都和歌山市選挙区からこのたび初の県議会への出馬を目指す片桐章浩必勝に向けた取り組みを展開する。
 和歌山県議会議員「片桐章浩」いずれの選挙も大変厳しく険しい道のりではあるが、和歌山地区本部1,302名、全組合員の総力を結集した闘いにより夢とロマンを求めて、最後の最後まで全力で闘い抜くことをここに決議する。
 平成18年7月11日  関西電力労働組合  第54回和歌山地区本部定時大会」

【懇親会】
 地区大会終了後、先輩の皆さん方との懇親会に参加させていただきました。来春は統一地方選と参議院選が予定されています。それらの準備に関しての話し合いをする機会となりました。和歌山市長選も終盤戦に差し掛かっています。これが終了すると早くも次の視点が向かうことになります。

【通夜式】
 日頃から励ましてもらっている先輩の父親が召されたので通夜式に参列いたしました。通夜式場は和歌山県湯浅町で車を走らせました。
7月10日(月) 「教育談義」
【熊野古道】
 熊野古道に関する打ち合わせ。今秋、和歌山市内で水森かおりさんによる「熊野古道」カラオケイベントが開催される予定です。それに参加を希望される団体との打ち合わせを行ないました。ご当地ソングの「熊野古道」を通じて地域を盛り上げようとする企画です。
 和歌山県全体で盛り上げを図りたいものです。

【打ち合わせ】
 午前中の懇談から。最近、和歌山市役所に大勢のお客さんが訪れています。今日も市税の窓口や介護保険の相談窓口、そして生活保護の係が一杯でした。市役所は全ての方々の生活に密着している最大のサービス業ですが、考えてみるとお客さんに来てもらわない方が良いのです。市民の皆さんの生活を自然に後押ししてくれている姿が理想で、問題があるからとか、相談があるからと言って市役所を訪れる人がいるのは余り良くないことかもしれません。普段は空気のような存在で、いざと言う場合に役立つサービス組織であって欲しいのですが、最近は税制改正や福祉施策の面で前面に出ています。

 何もなければお客さんが来ないのですから市役所が流行っているのが問題です。本日、他都市から転宅して来た方と話したのですが、その感覚から恐らく、受けている行政サービスと比較して納税額や保険料が高いと感じていることが要因ではないかと推測できます。
 納税額と比較してよい行政サービスが受けられているなら、市役所に相談に来ないのではないでしょうか。納得出来ないものがあるから市役所に聞きに来ているのです。サービス業の基本はお客さんに満足を感じてもらうことですから、せめて納得のいく説明をして皆さんに気持ち良く帰って欲しいと願っています。
 本日、お客さんに紹介した市役所職員さんの応対は気持ちの良いものでした。しかし長蛇の列だったのです。来ていただいてから用件が済むまで3時間要しました。お疲れさまでした。

【打ち合わせ】
 ある地域での地域開発について、ブリーダーとしての活動に関する市の方針について、民間事業者間の出来事で行政が指導出来る事項の確認について、などの打ち合わせを行いました。いずれも解決までの時間を要する問題となりそうです。

【お礼】
 環境に優しい企業そして環境学習に熱心な企業である松田商店を、土曜日のお礼を兼ねて訪問しました。ここではいつも気持ちの良い応対をしてくれます。家庭や企業から回収した資源を活用してリサイクル商品として蘇らせています。参考までに土曜日に運んでいただいた資源は約10トンありました。捨てたらゴミですが、松田商店に任せると資源として活用されることになります。

【訪問】
 福祉施設を二箇所訪問しました。一箇所は近づいてきた夏祭りに関してのもの、もう一箇所も夏祭りの計画とスタッフの交流会についての話し合いでした。梅雨でじっとりとした気候ですが、スタッフの皆さんは元気に明るく活躍していました。笑顔が溢れている職場はそれだけで活力を生み出しています。夏の暑さに負けないで涼しい秋を迎えましょう。

【教育問題懇談】
 和歌山市内の公立小学校をお邪魔しました。放課後の時間を少しお借りして小学校教育に関する懇談をさせていただきました。懇談テーマは「考える力」の養成についてです。最近、国語教育と英語教育の問題が議論されています。国語力が低下しているのは小学校から英語教育を導入しているからだとか、外国人の補助教員を入れて英語教育を実施しているから英語教育はこれで大丈夫などの意見があります。
 和歌山市内においても極端な議論があります。それは国語力が低下しているのは英語教育に原因があると言うものです。どちらも語学ですから、究極は他人を理解することと読解力と考える力を養成することが目的です。国語で考えて議論する、英語で考えて議論する力はどちらも大切です。両方の語学教育は成立するものですから、英語教育を導入しても、もう一方をないがしろにするものではありません。

 繰り返しますが語学教育は読解力と考え力の養成、そして会話を通じて他人を理解することを学ぶことです。国語であろうとも英語であろうとも、それらの脳力を開発する手段なのです。子どもの教育に携わるにはバランス感覚が大切です。平成18年現在において、英語教育は国を滅ぼすことにつながるから、英語教育を全く取り入れない小学校教育は考えられないことです。既に世界の時間的距離は近くなっていますし、誰であろうともツールが整っていれば情報の交信は瞬時です。
 益々時間距離はなくなる方向に進み、国境を越えて双方性の情報交換が進むと予想出来ます。和歌山市の公教育を受けた子どもは英語が出来ないという事態は絶対に避けるべきです。国語で考える力を身につけている、同様に国語で考えたことを英語でも操れるような教育が必要です。
 そのためには授業のあり方を議論する必要がありそうです。社会や国語でも対話型授業を取り入れようとしている学校があります。生徒に先生が一方的に教えて教科を通り過ぎるのではなく、学んだことを意見交換する時間を設けようとしています。この授業は、ある事象に関して賛成派と反対派に分かれて議論する方式です。

 例えば「米を作るのは井戸水が適しているか用水路の水を活用するのかどちらが良いと考えるのか」「織田信長と豊臣秀吉、そして徳川家康の誰がリーダーとして優れているのか」「防災公園は子どもにとって役に立つか立たないか」などのテーマで小学生同士が議論します。社会でも国語でも得た知識を活用して議論することで考える力が身につきそうです。
 さて「考える力」とは何かを考えてみると、一般的には学力、生きる力などとされていますが、私的には夢を見る能力を開発することと訳してみます。人は考えて何をするのか、それは将来の可能性を拡げ夢を見るのです。

 食べること、職業を見つけること、家族を持つことなど生きていく上には必要な要素は様々ですが、最も大切な要素は夢を見ることです。夢を見るためには自分が何をしたいのか選択し得るだけの考える力が必要です。また夢を実現させるための筋道を立てるにも考える力は必要です。
 何よりも小学校時代に夢を見ないで、夢を描かないで他に何を学ぶのでしょうか。大人になると夢の範囲は狭くなりますから、子ども時代に人生の夢を描くべきです。教師はその夢を見るためのお手伝いをしてあげて欲しいのです。

 ゆとり教育、中学受験など相反する教育方針が入り乱れていますが、目先のゆとりを与えることは将来の苦労を意味しますし、小さい頃から中学受験を目指した勉強ばかりしていると夢を見る時間はなくなります。ここでも大切なのは、大人がバランス感覚を持ち子どもに接することです。
 そう考えると国語力を高めることで考え力を身につけ、英語を学ぶことで夢の可能性を拡げられるとなりそうです。それだけで勉強がわくわくしてきます。このわくわく感が生きる時間を有意義なものにしてくれます。
 はい、この教育談義も有意義な時間でした。

【報告会】
 夕方からは市政と決意に関する報告会を実施しました。お仕事でお疲れのところ参加していただいた皆さん本当にありがとうございます。報告会の主旨は次の通りです。
 本当に早いもので皆さんから和歌山市議会に送り出していただいてから3年が経過しました。もう来年は統一地方選の年となりました。
 市議会での活動を元気に遂行させてもらっていますが、当選させてもらって以来守り続けていることがあります。それは皆さんから信
託された限り、皆さんからの意見や要望に基づき、所属する委員会や本会議の場で意見提議、問題提起をさせてもらっていることです。これは議員として基本となる活動でありそして最大の活動でもあります。公式な議会での活動の基本であり最大の活動を継続して行っていること、そして残りの与えられた任期においても、初心を忘れないで皆さんからの意見を聞く姿勢を持ち、議会で提言していきます。

 しかし問題点があります。市議会で活動し初めて直ぐに気付いたことですが、ご多分に漏れず和歌山市も財政難なのです。一般会計と言って私達の行政サービスに活用出来る予算は年間1,200億円もありますが、新しい企画や活性化対策に使える予算は思う以上に限られています。原因は明らかで、人件費と公共施設の維持費と管理費、そして福祉に関する扶助費によるものです。
 これらの要因は削ることも減少させることも難しい問題ですから、財政問題を解決しない限り長期的課題となる提言を実行させるのは難しいと言わざるを得ません。

 そこで今の時代の議員に必要なものは、議会活動以外に地域活動により他の機関との連携を図ることです。市だけの活動に留まるのではなく、市で実現出来ないものであっても地域で実現すべきものは、必要に応じて県や国にも施策を問いかける必要があります。
 自治体の枠を超えた活動か出来るか否かが、今の議員に求められている素養です。
 地域の賦存資源を見出し、それを活かすための施策を提言していくことも重要な活動です。そして賦存資源を見つけても埋もれさせていてはどの方向にも発展しませんから、地域の可能性を信じて、思い切って賦存資源の活用方策を世に問うことが大切です。白浜や勝浦は観光地としての地位を確立していますから別格として、和歌山県内には和歌浦や加太、熊野など可能性のある地域はあります
から、そこに健康サービスを付加するだけでも県外からお客さんに来てもらうことが可能になりますし、宿泊を伴うものに仕上げる企画も出来るのです。

 新産業と呼べるためには、経済効果の発生と雇用の創出、人の交流が図れること、そして地域の人の満足感が得られることが絶対条件です。和歌山県の賦存資源には人を呼び込める可能性があります。その役割を担わせてもらえることで、和歌山県の活性化につなげられると思っています。
 再び皆さん方には多大なご迷惑をお掛けすることになるかも知れませんが、挑戦する気持ちと決意を汲み取っていただきご支援賜りますようお願い申し上げます。週初めの月曜日なのに、お集まりいただきましてありがとうございます。

 報告会終了後、質問をいただきました。
Q. 日頃の活動に接しているとより大きな舞台で活動してくれることに賛成です。ところで和歌山市議会から県議会に舞台を変えると一体何が変わるのか教えて下さい。その中での主となる活動は何ですか。
A. 和歌山県で胎動を始めた観光と医療、医学を組み合わせた新産業は日本でも初の取り組みです。そして県立医大の言葉を借りると、観光医学の取り組みは世界で初めてのものなのです。
 世界で初めての取り組みを行おうとしていること自体、和歌山県の誇りです。何でも先駆者、パイオニアと呼ばれるものはそれだけで取り組んでみる価値があります。折角、和歌山県で誕生しようとしている新産業に関わっていますから、何か軌道に乗せビジネスとして成熟するまで見届けたいと言う気持ちがあります。しかも苦い時間を掛けて取り組めば成功する性質のものではなく、他府県が取り掛からない短期間の内に仕上げる覚悟が必要です。
 今すぐ道筋をつけ成功モデルを確立させるためには、和歌山市に留まっているのではなく、新産業の育成は和歌山市から熊野に掛けての地域をフィールドにしたいと考えているため、これらの地域を包括できる県での活動が適していると考えました。
 地域に新産業を育成し他府県から観光客を呼び込むことは直接的、間接的に経済効果や雇用が増加することにつながり和歌山県の活性化に資するものと確信しています。そのことが和歌山県で暮らす私達の生活向上につながります。

Q. いつもホームページや市政報告会に参加していますから、活動の様子は良く分かっています。これだけ積み上げてきたのですから新たな決断を支援したいと思いますし、違う舞台に立っても期待に応えてくれるものだと信じています。頑張って下さい。
A. ありがとうございます。ホームページの原稿をプリントアウトすると、A4サイズで70cmにも積み重なっています。3年間の活動の積み重ねの重さを感じているところです。お陰さまでホームページを見てくれている方からも意見をいただくことがあります。珍しいのは一人の人間が、会社勤めをしていてNPO活動をしていて市議会での活動をしていることだと思います。それぞれの立場で見方は異なりますから、その視点によるものの見方の違いが文章になっていることが興味深いのかも知れません。
 結果が文章になっていることで活動結果として残っています。結果を残せる活動は目指すべきものですから、これからも継続していきます。ご支援をお願いいたします。
7月 9日(日) 「場慣れ」
【停止線】
 和歌山市内の大規模な交差点の停止線は、二輪車は前、四輪者はその後に白線があります。これは四輪者が左折する際に二輪車が前に止まっていると確認出来るので、二輪車を巻きこまないようにするためだと思います。
 二輪車にしても、四輪者の死角に入っていないことが分かるので安心出来ます。この二輪車と四輪者の停止位置を変えた停止線は、和歌山市だけのものだと聞きました。本当かどうか調査していないのですが、もしそうなら安全・安心のまち和歌山市を誇れるものです。見慣れている停止線ですが、他府県から来た人は自分達のまちとは違うので不思議だと気付くものです。
 視点を変えることの大切さを実感しました。

【場慣れ】
 高校スポーツの監督さん達と懇談する中で、国際試合や国内での試合における試合開催地によるコンディション維持の難しさが認識出来ました。国内での試合の場合、和歌山県代表であれば気候や食事で困ることは少ないようですが、それでも場所によってコンディション維持に気を使っています。高校総体の開催地が北海道や沖縄の場合は特に選手の体調管理が大変だそうです。

 沖縄代表の選手が初めて北海道で試合をする場合、気温が低いため半袖のシャツだけを持参していることから体調不良を起こし試合にならない場合や、逆に沖縄での大会に北海道の選手が参加すると朝からの暑さで体調を壊してしまいベストの試合が出来ない場合もあるようです。
 更に海外遠征の場合は、時差、文化の違い、食事、移動などの条件が国内とは異なりますから、万全の状態で試合に挑むのさえ大変な場合があると聞きました。高校生の場合、クラブ活動の予算が限られていますから、試合前日夜の移動で現地入りし、翌朝直ぐに試合をすることもあったそうです。現地入りして数時間で開催国と試合をしても勝負になりません。そして夜の食事、初めての国であれば食材や香辛料によっては口に合わない場合があり、帰国後3kgも体重が減った選手もいたそうです。

 また文化の違いもあります。日本ではスポーツは礼から始まり礼に終わることや、グラウンドやコートは神聖な場所だと教わります。ところが国によっては単なる試合をする場所、或いは普通の公共場所のような感覚がある国があります。バレーの試合中、相手選手が平気でコートにつばを吐くことがあるようで、これには日本選手は耐えられないそうです。コートは神聖な場所だと思っていますから、それを汚されているような気持ちになること、つばを吐く行為が気になって試合に集中出来ないことなど実力を発揮出来ずに終わる場合もあるようです。

 これらの条件と文化の違いから、日本代表がベストの体調と精神状態を持って海外で試合をすることは本当に難しい問題だと言います。
 本日サッカーワールドカップの決勝が行われます。日本代表チームは予選で敗退しましたが、これらの話を伺うと単に表面上の問題だけでは評価しきれない問題が潜んでいるようです。
 これらの監督さんから伺うと、海外での試合に普段の精神力で挑むための一番の処方箋は慣れることだそうです。海外でプレイする機会を多く経験すること、海外のクラブに所属することなどの経験が最も大切なことです。日本人が海外での国際試合で実力を発揮できないで敗退する場合がありますが、これは精神力の弱さではなく経験の少なさから来る不慣れが原因であることも考えられます。ヨーロッパのプロサッカーチームは国境を越えた選手の移籍や試合をすることは日常です。これらと比較すると多くの日本選手が場慣れしていないことも事実ですから、国際試合で戦うためには、この点を解消する必要性も感じます。

 この場慣れの問題は、スポーツだけではなく私達の仕事も同様なことがあります。人前で発表すること、重要なプレゼンテーションをする場合など慣れていないと上手く進まないことがあります。どれだけ自然に予行練習をしようとも実戦には適いません。場に出て経験を重ねることが初めから、場所と相手に呑まれない秘訣です。
7月 8日(土) 「旭学園問題」
【旭学園問題】
 先の市議会教育民生委員会でも取り上げましたが、和歌山市冬野にある旭学園における職員からの児童虐待事件に関して弁護士と懇談を行いました。
 この虐待事件の概要は次のようなものです。旭学園において過去20年間以上に亘って職員による入所児童への体罰が繰り返されていたことが判明したものです。この問題を指摘したのは和歌山弁護士会。同会ではこの事件を人権侵害と認定、平成18年6月22日に旭学園を運営する社会福祉法人和歌山社会事業協会に対しての警告と、県と和歌山市に勧告を出し再発防止や監督強化などを求めたものです。

 警告書によると、平成16年6月末に園長が交代するまでの間、複数の職員が子どもの頭を殴るなどした他、児童のいじめや暴行などにも適正な対応をせず放置されていたものです。さらに前園長はほとんど出勤せず職員に対する指導監督もなかったことから、和歌山弁護士会は重大な人権侵害と指摘しています。
 それに対して県と和歌山市と運営主体は、状況は改善され子どもたちへの処遇も適正に行われていると発表していますが、体罰をしていた職員を解雇するなどの抜本的改善がなされていないと弁護士会では指摘している状況です。

 和歌山市は先の平成18年6月の教育民生委員会において、理事長の変更と職員への処罰により体制は改善されたと答えてくれていますが、本日の懇談から察するところ状況は異なるようです。
 例えば新理事長の大森啓充理事長は大阪府内で医師をしていますが、教育民生委員会の答弁では「社会福祉の経験も豊富で理事長に適している」とありましたが、弁護士会の調査結果によると、社会福祉法人運営の経験はそれ程長くないとのことです。この点は確認します。また虐待に関しては調査報告書が上がっていて、それによると数件の虐待ではなく理事長を変更し職員がそのままで解決出来るようなものではなく、もっと根深いものであることも分かりました。

 例え話ですが、同会から直接児童に接していた虐待行為のあった職員の配置換えを提案したところ、理事側からは、配置換えをすると職員が自信を失い仕事に取り組む意欲が減退するから今の職責のままにしておくと回答があったようです。
 役所でも企業でも、例えばある部署で看過出来ないような問題行為がありマスコミで取り上げられた事件に直接関係のある職員を、職員が自信を失くしたら可愛そうだからそのままの仕事を与えることは考えられないことです。少なくとも組織として処分し、適正でなかった人事配置を変更する対応をするのが当然のことです。

 しかし、依然として旭学園には和歌山市から年間2億円の運営委託費が支出されていることに疑問の声が聞こえてきます。
 さらに片男波保育所の運営も、和歌山市から同社会福祉法人に運営委託をする予定があります。この点も疑問視される問題であり、和歌山市の姿勢がこれで良いのか調査が必要だと考えています。
 和歌山弁護士会でも人権問題と捉えて継続した調査を行っていくと聞きました。和歌山市が言うように、体制を一新して本当に問題がないのかどうか弁護士会と連携を図り確認を続けます。
 
【事後作業】
 裁判所で調停が成立したので最終の行程として現場作業がありました。動産に関して所有者が確定したので、仕分けをして運び出す作業に立ち会いました。生憎の雨でしたから、びしょ濡れになりながら、朝から作業を開始し午後4時過ぎに完了しました。
 大量のものを運搬したこと、廃棄物は分類して処分するため、今回は和歌山市内にある松田商店さんに大変お世話になりました。各種作業用運搬車を現場に派遣してくれたため、比較的短時間に終了できたこと感謝しています。
 弁護士の立会い、作業終了後の証拠写真撮影などを行い無事終了しました。これで問題は全て解決です。

【懇談会】
 夜は約14名の懇談会に参加したところ、日頃お世話になっている皆さんから励ましてもらいました。和歌山市は中核市でありながら保守的な要素を持つまちであるため、急激な変化は嫌うような空気があります。活動の中においては壁にぶち当たったり頭を押し付けられたりしますが、それは少しずつ既存の壁を突いている証拠です。今日のように分かってくれている人達と懇談し行動を確認することで、間違っていないか確認することが出来ます。

【和歌山市の印象】
 和歌山県外から来た方から聞いた和歌山市の印象。「ウメとミカン」「遠い(約2〜3時間かかると思っています)」「どこにあるのか分からなかった」「どうやって行けば良いのか分からなかった」などです。
 実際に来てもらった上で確認すると「京都市に行くのとそれ程変わらない時間で来られるので便利ですね」「関西空港から近く思っていた以上に移動の時間は少なくて済みますね」「鱧や果物(桃やヤマモモ)がおいしいですね。驚きました」
 一度来てもらうだけで新しい発見がたくさんありました。来て体感してもらうことが大切です。
7月 7日(金) 「観光医療に関する懇談」
【観光医療に関する懇談】
 和歌山県内の地方自治体から観光医療の取り組みについて教えて欲しいと依頼があり、3名の方が和歌山市を訪れてくれたため懇談しました。和歌山市を舞台として過去4年間に亘り取り組んで来た内容を伝え、今後のビジネスモデルへの展開を視野に入れた方針について報告いたしました。

 どの地方自治体でも賦存資源を活かした観光施策を展開しようとしていますが、既存の、言い換えれば使い古した観光資源が今の時代通用するものではなくなっています。昭和の時代であれば団体旅行やパックツアーでも要求を満たしていたかも知れませんが、平成も数えて18年経過している中で、レトロなものをそのまま提供しても集客は難しいところです。

 しかし財政難と自然保護に関心が高まっている時代ですから、地域にそぐわない開発や地域のレジャー化は地方自治体そのものを破綻させる恐れがありますから、自治体が主体となる地域開発は無理と言っても過言ではありません。
 地域の活性化は、地域に暮らす人達の中から現状の危機感そして明るい将来展望を描ける個人や団体が出てこないと、絶対的に無理だと言えます。あくまでも地域に暮らす人が行動しなくてはなりません。コンサルタント会社が提案して来た内容をそのまま実践しても、地域が主体であっても他者に委託したものであれは、全国の都市で一般的に通用する程度の、地域の賦存資源を活用出来ない仕上がりになります。それではビジネスモデルにはならないので、支援や補助が終わった時点でその企画は終了し、決して地域に定着しません。

 「私達のまちでも観光医療産業への取り組みは出来ますか」との問いに対しては、やる気がある人達が集まれば出来るかも知れませんし、でも出来ないかも知れません。まず自分達の地域の賦存資源を洗い出し、何を活用するのかを選定し絞り込んだ上で施策を講じるべきです。
 その結果、健康サービス産業であるかもしれないし、地場食材を活かした飲食の提供や祭りであるかも知れません。基本的なモデルはあるとしても、地域に応じた活用方策に応用を図る必要があります。

 地域づくりの主体はそのまちに暮らす人、行政機関と企業の支援そして大学との連携を図ることが基本になります。そして不可欠なものは外部からの視点です。東京や大阪から見た地域のあり方について助言を受ける、県外の大学、それも第一線の教授から助言を受けることが重要です。地域に暮らす私達が見慣れているものでも、ビジネスモデルになり得る素材が転がっているかも知れません。逆に地域のこの特長は全国で通用すると思って企画を立てても、東京では数年も前に取り組み廃れているものであるかも知れません。

 外部から助言を受けられる体制とそれを受け入れられる心の容量、そして自分の視点を変える勇気が必要なのです。またが退化していく姿を見て誰かの責任にして、まだ他人に任せる態度であれば地域は更に退化します。長年に亘って地盤沈下してきた地域は簡単には再生出来ません。その現状を受け入れた上で自分の世代で出来るところまで引っ張り上げる、そして見通せる範囲で将来に至る絵を描き次の世代に託すことが長期的視点のまちづくりです。
 私達の観光立県和歌山の構想は、以上のような思いと見通しを立て取り組んでいます。

【中心市街地活性化】
 和歌山市の中心地は和歌山城の北側に位置する本町界隈です。今年になって動きがありました。かつての中心地の核施設であった丸正百貨店ビルと旧さくら銀行ビルを、地元の和島興産が購入してくれ、中心地の再生に強い意志で取り組んでくれています。
 丸正ビルは中心地のシンボル的空間となるよう、癒しと健康の拠点として計画を立てています。エステや文化教室、飲食や観光に関する展示などを含めた集客交流施設を目指したプランが立てられています。高齢者から子どもまで世代を超えて交流できる計画案も伺いました。

 また旧さくら銀行ビルは1階から5階まではテナントとして活用、6階以上はマンションとして活用する計画になっています。しかも最上階にはマンションで生活される方々の交流場所として、お客さまを歓待出来るスペースになっています。この場所は和歌山城の北側なので、最上階からは和歌山城を一望出来る最高の景観が最高のおもてなしを提供してくれます。
 ふたつのビルが活用されることになったことは、中心地が活気を取り戻すことに直結しています。地元企業である和島興産の素晴らしい決断と地域への愛着を感じるものです。この機を逃すようでは中心地の再生はありませんから、損得感情や利害関係ではなく和歌山市民として協力を行いたいものです。それが何億円もの投資をしてくれた地元企業に対する支援意思表示です。これらの物件の竣工は2年以内という短期間になる予定です。民間企業の計画に対する是非を問う前に支援することが先決です。
 本日は和島興産を訪問しこれからの全面的な支援をお約束して来ました。

【紀州レンジャーカード】
 和歌山県を盛り上げるため、そして地域に貢献するためにイオンクレジットサービス株式会社と連携して紀州レンジャーカードを発行しています。紀州レンジャーカードを所有することで、紀州レンジャーの活動趣旨に賛同いただいている企業や団体からの特典サービスが受けられます。またカード利用を通じて和歌山県の観光・物産の振興を推進することが出来、カード売上の一部は「世界遺産の森林を守ろう基金」へ寄付され、熊野地域の森林保全活動に充てられるなど和歌山県にとって利点があります。
 本日は住宅会社を訪問し活動の主旨の説明と協力をお願いしました。住宅会社にカードを提示して特典があるのは珍しいことだと思います。この住宅会社で住宅を購入された方で紀州レンジャーカードを所有している方に対して、驚くような特典が付加されるかも知れません。
 利用者も参画企業も、知らない間に和歌山県の活性化に役立っているのが紀州レンジャーカードなのです。
 地域貢献、社会貢献、自然保護活動への参画など、自らが行動しようとすると腰が重くなりますが、何も全員が同じ貢献活動をする必要はありません。人には役割分担がありますから、特典を付ける企業や参画してくれる企業、そしてカードを利用して熊野の森林を守ろうとする人がいて初めて大きな地域貢献になるのです。
 和歌山県で生まれた紀州レンジャーカードですから、地域で活用の範囲と可能性を拡げて欲しいものです。

【英語教育】
 英語教育に関して和歌山市教育長と意見交換を行いました。和歌山市の小学校での英語教育の現状を話すことは難しいものがあります。そしは他都市と比較して特長的なものがないからです。あえて挙げるとすれば、公立小学校3校でイングリッシュ・パワー・アップ教育を行っていることから英語の授業に約60時間をかけていることです。この施策にしても県の事業ですから、和歌山市独自のものですとは胸を張れるものではありません。

 ただ成果はあがっているようで、この3校の卒業生の中学校における英語の成績は上位になっています。しかし、平成19年度は県の施策から外れる予定のため、和歌山市がこの英語に関する施策を継続するか否かが焦点になっています。成果が見られる施策を予算がないからと言って打ち切ることが妥当なのか、教育予算に重きを置くことが妥当なのか市教育委員会に委ねられることになります。英語教育の方向性を示す意味からも市教育委員会の考え方は極めて重要です。
 ここに来て小学生に対する英語教育の弊害が言われるようになって来ました。英語よりも日本語が大切。日本語で考えられる能力が大切。日本語が乱れているのできれいな日本語教育が必要、などの意見です。

 なるほど、全て尤もな意見です。日本人だけではなく全ての国の人は母国語で考えますから、母国語の語彙が少なくなったり、単語の意味が分からないようでは英語教育どころではありません。
 また言葉の乱れは、お会いする方への礼儀を欠き、自らの行動態度の乱れにも直結する問題ですから、正す必要があることは言うまでもありません。
 これらの問題の元凶は果たして英語教育にあるのでしょうか。私は検証していませんし、検証結果も拝見していませんから裏付けさけたものはありませんが、英語教育によって日本語力が落ちているとは考えません。

 もし2006年、今の時点において日本人が英語を話せたり読めたりしているのであれば、英語力を身に付けた代償として日本語力が低下したと考えられるかも知れません。しかし多くの日本人の英語力が向上したいはどうしても思えない状況です。十分な英語教育もなされていないのに、ましてこれから話せる英語教育を実践しようとしているのに、実施する前から弊害を唱えるのは如何なものかと考えます。韓国やフィンランドなどの国は学習到達度が高いレベルにありますが(2003年経済協力開発機構が実施する学習到達度調査)国勢は高くなっています。むしろ国際競争力が向上しているのです。

 これは英語力があることから、ビジネスチャンスが拡がっていることや優秀な学生が海外に出て行き活動しているのにつながっているかも知れません。そしてそれ以上に、英語を学習することで、考える力を育むことや他人とのコミュニケーション力を高めることなど、生きるために必要な考える力を身につけている要因であるように思います。
 フィンランドでは英語の学習を通じて読解力やコミュニケーション力が向上しているとする考え方があることも聞きました。

 国語も英語も語学ですから、考える力を身に付けることにおいては同じです。考える力を身に付けることで語学力は高まります。単なる会話能力ではなく、読解力やコミュニケーション力において、国語が駄目で英語だけ上達することは考えにくいものです。母国語による読解力を高めることが英語力を高めることにつながると考えますから、小学生の内にディベート訓練などを行うことで国語による考える力が高まり、国語力が強化されると英語学習にも活かされます。
 このような本当に読解力を身につける教育が実施されるようになれば、言語力も向上すると考えています。

 現在のような日本語の乱れや語彙の不足、そして感動語による表現方法などは、国語教育のあり方に問題があると思っています。まして2006年度中にも学習指導要領が改定され、小学校で英語教育が必修になろうとしている時代です。この背景には国際化時代に対応し活躍出来る人材を輩出しようとする狙いがある筈ですから、国際交流の機会が少ない地域の判断で英語教育の機会が奪われるのであれば益々地域力は削がれます。
 子どもの将来を考えるなら、地域の中に閉じ込めるような教育方針は示さない筈です。既に和歌山市と同じ中核市の金沢市では、英語特区となり小学校1年生から英語教育を取り入れています。成果が出るのは英語特区になった生徒が卒業し社会で活躍するようになってからですが、英語教育をそれ程施していない和歌山市と金沢市で差が出ているようなら、一体誰が数年後に大人になる子ども達に対して責任を持つのでしょうか。仮にその時点で、教育方針が間違っていたので遅ればせながら英語教育に取り組みますと方針を出してもその時点がスタートですから、現在の小学生に対する責任は誰も取れないし、取っても仕方のないことです。
 国際化時代の語学力は現在の延長線にありませんから、将来を見通した子どもへの教育を行って欲しいものです。

【報告会】
 夕方には各機関の役員の皆さんを前に来春の統一地方選に関する報告を行いました。皆さんからの支援をいただき和歌山市議会に当選させてもらってから3年が経過しました。
 この間、皆さんから託された議員としての活動が行うことが出来ていると自負を持っています。この度、平成19年春の統一地方選では活動の舞台を変える方向で決定させていただく予定です。和歌山市だけではなく県全体を活動領域に広げることは、必ず皆さんの役に立てるものだと信じています。
 皆さんの期待に応えられるよう全力を尽くしますので、ご支援方よろしくお願いいたします。
 その後、報告会を2件実施して本日の活動は終了しました。
7月 6日(木) 「問題発生」
【志】
 和歌山市から他県の大学に進学した方が、卒業後、地元和歌山市のために尽くしたいと思って、和歌山市で働くことを希望してくれています。和歌山市の就職事情は厳しいものがありますが、お会いしたところ優秀な方なので是非難関を突破して戻ってきて欲しいものです。優秀な人材が集るまちは活気がありますし、将来的にも活性化に向かいます。間もなく試験日ですが、最善を尽くして和歌山市に戻って来て欲しいと願っています。

【会長との会話】
 いつも頼ってばかりの会長と懇談させていただきました。気苦労ばかりお掛けして申し訳ないのですが、来春再び大変なご苦労をお掛けすることになりそうです。もう少し頼らせていただきますが、最後までご指導をお願いいたします。

【会談】
 和歌山市出身で一部上場の証券会社に勤めていた方が和歌山市に戻って来て会社を経営しています。誰でも知っているコマーシャルを仕掛けた実績もあり、黙っていても企業で出世したであろう方ですが、経済的に低迷する和歌山市を何とかしたいと考えて戻ってきてくれたのです。
 東京から戻って数年が経過し経営者として実績を重ねていますが、存在感が出始めると立ち塞がる壁が出てきました。和歌山市の業界においてある意味調和を保っていたところに、新進気鋭の経営者がお客さん本位の経営を始めたので、それに対する抵抗が発生しています。

 新進気鋭の方策の一例として、季節に応じた商品の提供、休日であってもお客さんの要望があれば体制を整えて営業をする、従来にない店舗とするため内装にお金を掛けてリニューアルするなどの方策を講じています。前例がない取り組みをすることは、前例を踏襲している人にとっては迷惑な話なのです。
 話を伺うと寝る間もない程、大変なご苦労をされています。既存の事業者は和歌山市と言う比較的小さな市場での立場を確保するために、締め付けや明らかに不当と思われる要求が毎日のように来ています。
「 」は不当な要求の例。( )は私の感想。

「迷惑を掛けたのだから詫び状を書け」
(別に正当な競争をしているのだから、民間事業者間で詫び状を提出する必要はないのですが・・)
「営業停止にしてやるぞ」
(民間事業者が民間事業者を営業停止出来る訳がないのですが・・)
ある人の披露宴に際して、式典のためのディッシュなど機材を借りよう(大量の需要が発生した場合借り受ける契約をしています)とお願いしたところ、「二日前に依頼されても対応出来ないので無理。自分のところで揃えて下さい」
(会社間の問題を、一生に一度の晴れ舞台を迎える新郎新婦の式典に影響を及ぼす行為はすべきではありませんし、心のない行為は信義則に反するような気がします)

 まだまだありますが、言葉の暴力を浴びせています。この経営者は冷静に対処しようと心に決めて浴びせられる汚れた言葉に耐えていますが、和歌山市内で起きている悲しい出来事です。
 優れた人材が和歌山市に戻ってきて地域活性化のために頑張ってくれているのに、それを快く思わない人達がいることが地域の活力を奪っているのです。この事実を知った限りは、地域として新進気鋭の経営者を守り支えていく必要があると思っています。若い人が正当な道を歩いて社会で活動しているのに、それを潰そうとする行為は許されるものではありません。通常であれば、正当な道を歩いている若い人がいるとそれを支える力が働くものですし、仮に妨害する行為があるとすれば、地域社会から妨害者に対して自制させるような力が働くものです。そうなっていない構造が和歌山市の問題だと改めて感じます。

 常に若い力が出て来てくることにより地域の活性化が図れます。後を任すことが出来る地域としての後継者が誕生することは喜ばしいことですから、守り育てられる地域であって欲しいものです。
 一人では立ち向かえないことでも、複数の人が支えることによって巨大な相手にも向かうことが出来ます。正義を貫いている経営者ですから支援の輪が拡がる筈です。和歌山市の壁に打ち勝って下さい。

【問題発生】
 和歌山市で起きている問題。私人間の問題ですが、放置しておくと大きくなっていきます。監督官庁である和歌山市にも調査して欲しい部分がありますから、今一度問題の出所を掴んでおきます。
 現時点では本事例の具体的事項の掲載は伏せますが、私人間契約であっても公共の福祉に著しく反する行為があれば、行政機関の関与や調査が必要だと考えています。まして市民を惑わすような行為があるとすれば、企業間だけの問題ではなくなります。

 私人間契約に違反する営業妨害行為に関しては、民法第709条の不法行為として訴えます。偽名を使用して市民や消費者を欺く行為に関しては、他の商人と誤認させる名称等の使用の禁止、即ち商法第12条違反により訴えるものとします。
 適正な契約に戻すとともに、相手方に対して損害賠償金の請求を行うこととしています。
 契約者間では話し合いを続けてきましたが、契約違反が是正されないばかりか、話し合いを無視されているため、公のものとして司法と世論の審判を仰ぐことになりました。
 契約が履行されない場合、不利益を被るのは常に立場の弱い方です。立場の弱い人を守るのが行政機関の役割でもあり、地域の存在意義でもあります。
 知って知らない行為をするのは、行政機関としての信頼を失墜させるものですから、何とかして指導官庁としての役割を認識して正当な行動を期待したいところです。

【懇親会】
 夜は約80名の懇親会に出席。和歌山市を去る人、和歌山市にやってくる人など形態は様々ですが、折角の縁です。一緒に活性化を図るように取り組みをしたいと願っています。

【その他の活動】
 小学校6年生にまで引き上げられた児童手当に関しての相談。ある依頼者が先日、無事離婚が成立したことを受けて今後の方針についての打ち合わせ。障害をお持ちの方に対する和歌山城の音声案内装置の設置に関しての要望を受けました。
7月 5日(水) 「キックオフ」
【最後の日】
 出向が決定しているMさんの、今日が会社生活最後の一日となりました。出向職員説明会に出席したため、少し顔を出して最後の出社となったのです。いつもと同じ朝を迎えたのですが、何か少し違うような雰囲気がありました。会社の机は主人公がいなくなって、佇まいを変化させています。いなくなった主人公を呼んでいるのか、次の主人公を待っているのか、寂しさを感じさせる机でした。もうMさんがここに座ることがないのだなぁと思うと時間の流れが変化したようです。
 激しい風と雨の中、また元の時間の経過に戻りました。

【先輩の一言】
 Mさんを送り出した後、ある先輩と一緒になりました。若い頃から良く知っている方ですが、最近は顔を合わせる度に励ましてくれます。「8月の土曜日、一日空けておいてくれよ」の一言は嬉しいものでした。激励会を開いてくれることを言わなくてもその主旨は分かるからです。
 またご迷惑をお掛けすることになりますがよろしくお願いします。

【退任】
 突然の連絡。仕事に行政への提言活動にいつも張り切っていたYさんが突然、現在の職位を退任する意志を固め後進に道を譲ることになりました。この連絡には、本当に驚きました。後輩が育ってきているため自らは退任し、組織の活性化の道を選んだのです。これから実を刈り取る時期なのに早すぎるような気がしますが、覚悟を決めての退任であることは想像出来ます。
 次々と現職を去る人を見送るのは辛いものです。

【キックオフ】
 平成18年度サービス産業創出支援事業(観光・集客交流サービス分野)に選定された観光立県和歌山のキックオフミーティングを開催しました。場所は和歌山県立医科大学、参加者は経済産業省からのアドバイザーを含む関係者21名です。
 この事業の考え方は、和歌山県が持つ賦存資源を最大限に活かして、観光に訪れてくれるお客さんに観光医療サービスを提供しようとするものです。背景には、和歌山県の賦存資源が未活用であることと分散的活動になっていることから、医療サービスを核とした一体的な観光事業を創出することから来ています。

(観光県和歌山キックオフ
ミーティング)

 本事業を実施するに当たってお客さんに提供する価値は次のようなものを念頭においています。
@ 安心・安全な観光医療サービスの体験。
観光医療分野に特化した専門性を提供します。そして医療知識を有した観光医療指導士による観光活動は安全と安心、そして健康サービスを提供することになります。
A 健康力を楽しみながら習得してもらいます。
観光しながら自然な形で心身状況を知り健康づくりと医療に関する知識を学び、健康を謳歌する環境を自らが創造出来る健康力を身につけてもらいます。
B 中長期滞在が可能な観光医療サービス地域を提供します。
癒しやリラクゼーション、ストレス軽減と個人に合致した健康づくりは、中期滞在から楽しめる環境から生まれます。和歌山県で癒しを提供出来る地域と施設を結び「癒し、美味し、楽し和歌山」を楽しんでいただきます。
C 弱者に優しい観光活動環境を提供します。
観光を円滑にする交通システムや地域とのふれあいを促進する活動を提供します。易しい交通手段を提供するケア・フット和歌山、交流を図ることを目指したケア・ハンズ和歌山のつくみを構築します。

 一方和歌山県立医科大学が観光医療を研究する体制として、健康増進癒しの科学センターを設置します。ここでは次の項目の研究とサービス提供を図ります。

@ 癒し効果を科学的に実証します。どんな観光施策に効果があるのかをモニタリングします。観光手段である交通での移動による疲労度も検証し、どんな移動手段が疲労を軽減するのか検証し、癒しの方法を提案します。
A 観光療養の指導が出来る人材を養成します。観光案内する人が医療的に対応出来る知識を付与し、観光案内に努める体制を整えます。研修の実施とテキスト作成を行います。
B 関西空港に最も近い医科大学の特徴を活かします。旅行業と連携し、感染症への対策を講じます。
C 医療サービスを付加したサービスを提案します。医療的にハンディがある人に観光や旅行を楽しんでもらうサービスを提供します。将来医療人になる学生に関わってもらうことにより、医学だけでなくケア体験の重要性を理解してもらいます。

 大学を挙げて観光医療分野に貢献する意思を示してくれています。
 これから当面の課題は、実施体制の確立と事業実施の主体者の確定、双方の企画をまとめて実現に運ぶことです。

 この事業は今までは本格的に誰もやったことがないものですから、私達がパイオニアとなります。成果を挙げて地域の皆さんに歓迎される事業を目指します。また大学が主体となる観光医学講座は世界で初めてのものですから、強い意思を持って取り組むことにしています。
 そして2年から3年後にはビジネス展開可能なモデルの確立を目指しています。この国の皆さんに役立つ事業に仕上げることで利益を生み出し、継続的を図れる新産業にまで持ち込むことが本事業の使命だと考えています。
 経費を使う限りは、本事業はどの様な効果があり、それがどんな価値を生み出すのかまで考える必要があります。メンバーは使命の共有化を図り、最終的には日本の医療費を軽減させる効果を挙げることも目指すことにしています。
 ドライビング・フォース。前に進もうとする力は周囲を巻き込みうねりとなりますから、事業展開に当たってはその力を生み出したいと考えています。

【報告会】

(来春に向けての報告会)
 夜は20名の方に集っていただき市議会議員としての活動の経過と今後の取り組みに関する報告会を開催しました。以下主旨を掲載します。
 議員として最大の活動は、支援をいただいている皆さんの意見や要望を議会活動に反映させることです。これは市議会本会議で発言することを意味します。つまり一般質問や委員会で正当性に裏付けされた意見を述べたり提案することです。
 公式な場で提言していくことが議員としての最大の使命です。提言することで速度の速さは違いますが、質問と答弁に沿って実現に向
けて動き始めます。皆さんの豊かな生活の実現に向けて原動力となる議会での提案が議員としての生命です。

 一人の方から要望があるのであれば、市役所当局との折衝や意見交換で課題を解決出来る場合があります。
 複数の方から同じような意見があれば、その課題を調査する必要が生じます。ケースが違っても根本が同じ要因であれば、ルールやしくみを現状に合うように変更するような提案が必要となります。委員会でこれらの問題を正し提案するために取り上げる嗅覚が必要です。
 そしてもっと大きな課題が横たわっていたり実現を図りたい要望があれば、一般質問で当局と応酬する必要があります。巨大な行政機関を動かす原動力は、皆さんからの意見であり、一人ひとりが生活上の利益を守る必要性です。

 これらの議会活動は生命線ですが、議員としての活動はこれだけでは不足しています。それは地方自治体に施策を実現させるために十分な資金の余裕がないことが挙げられます。
 和歌山市も例外ではなく財政難の状態が続いています。一般財源の規模は約1,200億円ですが、実際に活用可能なお金は本当に限られたものです。経常収支比率と言う地方自治体の財政の弾力性を計る指標があります。この指標は一般的に財政健全の目安は80%程度が適正と言われています。ところが和歌山市の場合、指標の数値は約98%と高くなっていますから、財政が限りなく硬直化していることが問題です。
 つまり見かけのお金は1,200億円ありますが、人件費と施設の維持管理費などの固定的運営費コスト、そして福祉に掛ける扶助費の三項目は現状レベルの行政サービスを維持するためには削れないものなので、時代の要求がある新しい施策に掛ける費用を捻出出来ないのです。

 ところでこれらの三項目について、費用削減は簡単なようで難しい問題です。肥大化する行政需要を滞りなく進めるために公務員を削減することは現実的ではありませんし、法律で身分保障が定められていることから、現時点での過激な対応は不可能です。
 また一度建設した施設は廃止したり維持費を縮小することも難しい問題です。しかも設備を維持するために職員さんを雇用していますから、設備を廃止すれば問題が解決する次元のものではなくなっています。

 それに扶助費です。生活保護世帯は増加していますし最低限の生活保障は憲法上の要請ですから、この費用を削減することも厳しいのです。
 支出を削ることの難しさがあることは理解していただけると思います。
 そこで地方自治体の域を超えた活動が必要になっているのです。市の財政が厳しければ県や国と連携して必要な施策を講じられるように仕向ける必要があります。枠内に留まっている限りは地域の活性化は図れません。議員は従来のように固定されたポジションで活動すれば良い存在ではなく、サッカーのポジションのように状況に応じて攻める位置、守る位置を変化させる存在にならなくては生きた社会の中で活動は出来ません。

 地方自治体に無理難題を押し付けるだけの存在では体をなさないのです。幸い、時代は進化してNPOという存在が認められています。目的があれば基礎に縛られないで活動出来る枠がありますから、NPOによる活動と行政での活動を兼ね備えたものにすることで活動領域は飛躍的に拡がることに気付きました。

 現在は、地方自治体の枠内で活動とそれを越えた活動を達成する能力が議員に求められています。
 またこの2年から3年間の間で達成しなくてはならない課題が和歌山県にはあります。経済が停滞し産業がない、賦存資源が十分に活用されていない状況から脱出するために、観光医療産業を短期間の内にビジネスモデルにまで仕上げる必要があるのです。
 和歌山県の自然を活かした観光産業と、癒しを医学的根拠に裏打ちされた医療サービスを提供することは新しい産業を生み出すことになります。県内外の人の交流は利益を生み出しますし活性化につなげることが出来ます。交流と活性化は利益を発生させますから、産業としての可能性があります。

 世界でも先端の取り組みである観光医療分野のモデルを和歌山県で仕上げることが、現在における最大の課題だと捉えています。数年間の内に達成したいものですから、出来るものであれば、和歌山県全体を活動領域となる県で活動させてもらえるよう、理解をお願いしたいと思っています。
 早いもので平成19年春の統一地方選が迫っています。和歌山市から和歌山県に舞台を変えて、和歌山県が世界で最先端を行く観光医療分野の取り組みに関わって行きたいと考えています。地域が活性化すると、間接的になりますが私達の生活に跳ね返ってくるのです。地域としての活力を生み出すことは、私達の生活を安定させることにつながりますから、現状維持を良しとするのではなく挑戦する姿勢を大切にしたいと考えています。挑戦する姿勢が躍動感を生み、それがまちや地域の活性化につながります。これまでの活動を発展させるため来春は和歌山県を舞台にさせてもらえるよう挑戦する覚悟です。
 何卒、ご理解のうえご支援をお願い出来たら幸いです。

報告会後の質疑です。
Q. 県議会と市議会は何が違うのですか。 
A. 一般的には市政は身近なものであり、県政は県全体の行く先を構築することが目的ですから、身近な感じがしないかも知れません。ただ県を経験していないので表現は難しいのですが明確な線引きはないと思います。
 会社に例えるのであれば、県議会は本社で市議会は支店のようなものだと考えています。
違いは権限と予算規模です。ですから何を提案するのか、或いは志によって活躍出来る場面が違ってきます。何もやりたいことがないのに県議会に行っても、権限を十分に活用出来ませんから意味を成さないと思います。県の発展や活性化を目指しているのであれば、県議会で提言することで、市議会では実現出来なかったことが達成出来る可能性はあります。
 県で実現させたい目的があり、それを達成させようとする意識があれば県議会に挑戦すべきですが、延長線上の活動で良いと考えているのであれば、県議会は適していないと考えています。県議会と市議会の違いは、本人の自覚にあると思っています。
Q. 名刺に今までの活動を印刷するとか、来春に向けたキャッチコピーを印刷するなど仕掛けをしては如何ですか。
A. その通りだと思っています。名刺に仕掛けをしたり来春に向けたキャッチコピーの製作に取り掛かる予定です。貴重なご意見ありがとうございます。
7月 4日(火) 「まちづくり会合」
【まちづくり会合】
 和歌山市の南隣に位置する海南市。ここでも活き活きとした活性化の動きがあります。若い経営者達が海南市を元気にしようと企画したのが、会員制女性専用カレッジ「セル・ブラッシュカレッジ」。セル・ブラッシュとは、自分自身(Self)で外見と内面、突き詰めると細胞(Cell)まで磨いて(Brush)個性(Selfhood)を引き出すことを指しています。カレッジの理念を名前にしています。
 女性が輝くことで元気な地域をつくること、そして目標は和歌山から世界へ、そして世界から和歌山に向かってもらうことです。

 カレッジでは自分探しコースから起業コースまで用意されています。そして4つの柱として、ビジュアル部門、マインド&ヘルス部門、教育部門、町おこし事業部から成っています。
 ビジュアル部門は、立ち振る舞いやメイクアップ、カラーコーディネート。マインド&ヘルス部門は、アロマ、東洋医学論、ヒーリングなど。教育部門は、児童英語講師養成講座、キャリアアップ留学、ファイナンシャル・プランナー講座。町おこし事業部は、カレッジ卒業生と一緒に元気和歌山を目指した活動を行うことにしています。

 本日はカレッジの事業主と教育部門の責任者と会合を持ちました。事業主は2年前に海南市に戻ってきて驚いたそうです。人がいない、まちに元気がない、商店街に活気がないなど全体が沈んでいる空気を感じたと言います。そこで海南市を元気にするためには、住んでいる女性達に輝いてもらいたいと考え、女性専用で心身とも磨いて自立出来るカレッジを開校することになりました。体制と講師の確保、そして教室とカリキュラムの構築など短期間でやり遂げ開校出来ることになりました。短期間で今まで地域になかったものを提供する体制を整えた行動力と人脈は驚くばかりです。
 今後は、行政機関やまちづくり株式会社などと連携しながらまち全体の活性化につなげていきたいものです。
 
【英語教育】
 児童の英語教育に関しての会合も行いました。児童への英語教育に関しては賛否がありますが、少なくとも韓国や中国の児童は自国語と英語を習得している現状があることから、間違いなく児童と国家は将来の国際競争力を身につけています。日本は経済大国であるし歴史があるから、英語の読み書きが出来なくても日本は特別の国であるし、世界が日本を求めていると考えるのは疑問です。
 個人的にも、インターネットの時代において必要な文献などは入手する環境があるにも関わらず、英語の論文を読めない現状に悔しい思いをしています。翻訳するためには経費がかかりますし、日本語本として出版されるのを待つと時期を逸してしまいます。また英語を英語で理解するのと誰かが翻訳したのを読むのとでは作者が訴えたいニュアンスが微妙に異なります。

 情報化の恩恵を受けられないのが英語力の不足している日本人なのです。これから益々情報は世界を駆け巡ります。現在の児童が大人になる頃に、現在の大人である私達と同じ苦労と英語が出来たらなぁと思わせないためにも英語力を身につけるための教育が必要です。
 当然のことですが、日本の経済力や技術力は全て人が所有しているものです。国家や企業が保有しているものではありません。勿論、知的財産で保護されるものがありますが、技術や頭脳は人についているものですから、競争力を維持、または高めるためには国際化に応じた人材作りが最大の課題です。そのためには日本語を大切にしながら、英語で考え交渉出来る能力も身につけることが必須です。

 何も英語だけが出来たら良いと極論はしていません。何事もバランスが大切ですから、日本語も英語も学ぶことで、ふたつの言語の特徴を活かしてより広い論理力と交渉力などが身につく筈です。
 他の国の人が出来ているのに、日本人だけが英語で考えると国を滅ぼすと考えるのは極端ではないでしょうか。児童の時期から英語を学ぶことは日本の文化を失うことにつながり、日本語が乱れると言う意見があります。しかし現在の児童が使っている日本語は乱れていないと言えるのでしょうか。英語も出来ない、そして日本語も乱れている状態になっているような気がします。
 大切な日本語の教育ですら、全体の一部かも知れませんが日本語の乱れを鑑みると怪しいと思わざるを得ません。

 敬語、尊敬語が姿を消しているような状況や意味不明な短縮語の乱製造、年長者に対しての不適切な言葉遣いなど、日本語力自体が低下している中で児童に対する英語教育は更に日本語力を低下させるとは言えないような気がしています。
 問題は英語教育のあり方です。日本国内において何年英語を勉強しても身につかない教育方法が間違っているのです。各国には自国語を大切にしながら英語を身につけるための教育メソッドがありますから、参考にする、そして導入することが求められます。
 国際化社会において、今までどおり英語が出来ない人を養成することが正しいのか、教育に携わっている指導者には考えて欲しいものです。

【トイレの美化】
 昼には自治会長と懇談。指定管理者制度の現状や海水浴の問題、地域での不審者対策の問題などを話し合いましたが、ここではトイレの問題を紹介させていただきます。
 この自治会では市立公園の公衆トイレの清掃を、毎日自治会の会員が交代で行っています。1年365日1日も欠かさないで毎日清掃活動を行っています。年末も正月も関係なしに何年も継続しています。そしてトイレ清掃日誌を毎日付けていて、この日誌は貴重な記録となっています。

 日誌には、きれいに保たれている日は○印、ややきれいな状態にある日は△印、汚れている日は×印を付しています。
 トイレを清掃すると色々な効果が見られています。謙虚になること、良く気付く人になること、感謝の気持ちを感じることなどです。
 面白いことに公衆トイレが設置された当初は汚されたり悪戯されたりしていたのですが、汚れたまま放置しておくのは良くないと考え自治会で清掃活動を行うようになって以降、徐々にトイレに悪戯される割合が低下しました。公衆トイレは毎日清掃しないと汚れが付着すると、どれだけ強く擦っても取れなくなってしまいますから、管理が難しくなってしまいます。面倒でも毎日の清掃が基本だそうです。

 更に、信じられない出来事を聞きました。男性用トイレが割られていたこと。トイレに空き缶を流して配管を詰まらせられていたこと。何度トイレットペーパーを設置しても翌日には全て持ち去られていたこと。清掃用の長靴が盗まれたこと。落書きや注射針などが放置されていたこともあったようです。
 一つひとつ対策を講じて皆んなが使用出来るトイレにしていきました。割れた窓ガラス理論が言われているように、ゴミが放置されたままなどの場所や地域は、管理されていないと思われるため更に汚されていくことになります。
 公共のものは誰かが管理してくれると思っていると、誰も管理してくれません。行政機関に任せると経費が発生しますから、実は市民全体で負担することになっているのです。
 行政が公共物を管理するのは当たり前だとか、行政サービスはただと考えるようでは、市税の負担が増加するばかりです。高コスト自治体に向かうと本当に必要な行政サービスが受けられなく日が来るかも知れません。

 隅々まで行き渡る行政サービスを求めるのであれば市税負担が大きくなりますし、市税負担の削減を求めるのであれば、行政サービスをカットしたり見直して廃止することも必要な時代に突入しています。
 言えることは、お金を出して公共施設の管理を他者に任せるとそれを大切にしなくなります。自分達で管理することで公共施設を大切にする気持ちと地域のまとまり感が出てきます。どちらを選択するのかは当該自治体に暮らす人の判断となりますが、個人や地域の選択が積み重なると、それが地域としての結果を導き出すことになります。
 全ては小さな判断の積み重ね。全ては皆さんの意見の総和です。地域のあり方を言った覚えがない人でも地域で何かの結果が出たとしたら、それは知らない間に権限者に白紙委任をしているのです。個人の力は決して小さくありません。

【懇談】
 同じく昼間。格差社会に関する意見交換を行いました。身近なところで税負担や介護保険負担などが増加しているため生活が厳しくなっていると言う意見が、頻繁に聞かれるようになりました。
数人の問い合わせであれば特異な場合なので仕方ないとも思われますが、毎日何十人もの方が市役所に行って負担増の説明を求める光景は異常です。地方自治体として是正出来ないものか意見をいただきました。

【和歌山大学にて】
 和歌山大学で大学の野球部監督と懇談しました。残念ながら和歌山大学の硬式野球チームは今春、所属するリーグで二部リーグに転落してしまいました。3シーズン1部リーグに留まっていただけに、今秋直ぐに復帰する意欲を見せています。監督は結果を結果として受け止め前進する意思を示しています。
 転落を機として、今秋で1部リーグ復帰、来年のリーグ戦では1部リーグでの優勝を新しい目標にして練習を続けています。
 
【相談】
 ペットのブリーダーに関する法改正に伴う改正点の確認の相談を受けました。同じブリーダーでも商業用としている方と友人、知人に提供する方とでは法解釈が異なりますから、調整しています。
 
【懇親会】
 夜は懇親会です。議会活動や定数問題、和歌山市の課題について、市長選に関する意見交換などを行いました。
7月 3日(月) 「収録」
【ライオンズ引継ぎ】
 今月から新体制に変更しているため、所属するライオンズクラブの前職IT・PR委員長を後任に引き継ぎました。この部門の概要と小学校訪問など現状の取り組みについて説明しました。今月の例会からは新体制で運営することになります。新体制では三役の会計を担当します。

【市の意識】
 昨日の日曜日、和歌山市内の海水浴場でスイム駅伝イベントが開催される予定でしたが、朝からの強い雨風のためイベントが中止となりました。選手と観客の皆さんの安全性を確保するため中止は仕方ないとしても、中止の決定が遅れたこと、その中止決定の過程において市は責任回避をするような態度であってと聞きました。
 あいまいな態度をされると困るのは、選手と応援に来てくれた皆さんです。京阪神からの参加者も多かったのですが、中止の連絡がなかったので高速道路や海水浴場の駐車場料金などを支払っただけに終わった人もいたようです。この対応に関して和歌山市の印象が悪くなったと感じているようです。
 和歌山市の海水浴場は夏の売り物のひとつですから、海開きをした直後に海に対する印象を悪くするのは得策ではありません。皆さんへの対応が悪かった要因は、民間と行政機関との情報連携の悪さと、イベントに対する熱意に温度差があったことです。関係者に意識の差があるとイベントは成功させることは難しくなりますし、やっただけに終わってしまいます。
 複数の個人や団体が同じ目的を達成するためには、熱意の共同化と情報の連携が必要です。

【独立】
 会社勤めを終え独立した友人と事務所で必要なものについて協議しました。業務対応のパソコンを確認するため、昼間は知り合いの店舗を訪ねアドバイスを受けました。
 この店舗の社長から、もっと名前が知られるように思い切った活動をして下さいと励まされました。いつもありがとうございます。

【収録】

(佐野安佳里さんの
収録のための演奏)
 佐野安佳里さんが東京から戻ってきて和歌山市内の某スタジオで「祈り」の曲の収録を行ったのですが、その瞬間に立ち会いました。佐野さんの「祈り」は熊野古道を歩き体験した中から浮かんできたメロディに詞をつけたものです。曲作成から詞が完成するまで約半年要したと聞きます。
 本日のスタジオ録音は、平成18年10月公開予定の映画「幸福のスイッチ」に併せて和歌山県のプロモーションフィルムを上映することになっていますが、その映像に併せて流れる曲に「祈り」が採用されたことから映画用に収録したものです。
 何度も繰り返されるリハーサルと本番。佐野さんも本日関わってくれたディレクターも真剣勝負です。のどが温まるまで歌い込み続けます。聴いた感じでは大丈夫だと思っても、佐野さんは納得するまで歌い演奏し続けます。

 スタジオの研ぎ澄まされた空気の静寂を歌声とピアノの音が、その空気を切り裂くような感覚があります。佐野さんからは収録の様子は見えないのですが、周囲の気は伝わります。私達が緩んでいると本人にも伝染しますから良い作品には仕上がりません。関わっている人が緊張感を持って収録に立ち会うと、良い
ものに仕上がりますから不思議です。場の空気は本当に大切であることが分かります。
 プロのシンガーの仕事とはこれ程の真剣勝負であることを知りました。大袈裟に言えば、佐野安佳里というシンガーがこれから全国に羽ばたこうとする瞬間に立ち会えたような気がします。この「祈り」を初めとする数曲が映画を契機としたデビュー作品となるかも知れないからです。佐野さんの曲はリズム&ブルースが基本ですから、実は「祈り」と言う曲は彼女からすると少し異端な作品に位置づけられます。ですからこの曲が佐野さんの本来のものではないのですが、佐野さんの可能性を感じさせる名曲です。

(佐野さんの収録風景)

 私はこの曲から生命と躍動感を感じています。この曲のイメージは熊野古道から与えられたかも知れませんが、実は全ての人が心に抱えている神々しいものに対する祈る気持ちが表現されています。祈りの対象は自然であったり、現実であったり、未来に対してであったりと様々ですが、人は壁にぶち当たった時や将来への不安を感じた時には何者かに対して祈ります。「神様、仏様」と何気なく言葉を発した経験がある方もいると思いますが、祈りの対象は偶像ではなく、自然や宇宙などの畏怖を感じるものが対象になっているのではないでしょうか。
 これら私達が感じる共通した神々しいものへの畏怖の念を表現したのが「祈り」ですから、全ての人が聴ける曲として存在するものだと感じています。
 プロの仕事とは、真剣勝負であること、妥協点を見出さないこと、周囲も巻き込む力を持っていることだと今日の空気で感じ取りました。ただ強い気持ちを継続させることは難しいものですから、普段は緩く本番では強くが基本になります。

 会社員や公務員がプロと呼ばれない場合が多いのは、恒常的に成すべきことが中心であり平均的なペース配分で仕事を遂行する必要があるため、短時間で集中して何かを突破する場面が少ないからです。必要な時には緊張感を持って仕事をすれば、誰でもプロと呼ばれるようになるような気がします。
 佐野さんはこれから大きく羽ばたくことでしょうが、記念すべき第一歩を踏み出しました。その原点となる現場に立ち会えプロ意識に接したことは、活動する分野は異なっても応用出来る貴重な財産になりました。

【県某団体総会】
 和歌山市内にある第二富士ホテルで、県のある団体の平成18年度総会があり招待を受けました。総会ではこの1年間成果を収めた皆さんの表彰や、この分野の世界大会で優秀な成績を収めたプロの職人からの卓話も聞くことが出来ました。
 今後とも本団体と協力関係を持ち、出来る限り活動で連携していくことを確認しました。
 総会に引き続いて懇親会にも出席させていただき交流を深めることが出来ました。
7月 2日(日) 「和歌山巴里祭」
【和歌山巴里祭】

(和歌山巴里祭懇親会)
 1年に一度の和歌山巴里祭が開催されました。和歌山市民会館大ホールで行われたものですが、来場者は今までで最も多かったような気がします。全席が埋まってしまいました。
 今回は昭和という時代を振り返る曲構成になっていました。第一部では「時代」で幕開けをして「白いブランコ」や「恋のバカンス」「恋のフーガ」など昭和を代表する曲を披露してくれました。第二部ではゲストの雪村いづみさんのステージとなりました。雪村さんの歌を聴くのは初めてでしたが、昭和12年生まれとは思えないような豊かな声量で約1時間、観衆を魅了しました。

 ステージで話していたのですが、何故雪村いづみさんが54年間も芸能生活を過ごせたのか、それには理由があります。歌声やルックスなど様々な理由があるでしょうが、最大の理由は三人娘として活躍出来たことです。江利チエミさん、美空ひばりさんと並んで昭和の時代に三人娘として認められたことが、現在に至るまで雪村いづみさんが芸能界で活躍出来ていると話してくれました。
 本人の実力は当然必要ですが、一緒にパートナーとして活躍出来る仲間やライバルの存在が長く認められ続けるためには不可欠なことが分かります。一人でヒット曲を出したとしても歴史に留まることは難しいのです。時代が求めたスターであることが長く人の心に残る要因です。

 雪村さんは三人娘に名を連ねられたことを感謝して、いつもステージではほかの二人の歌を歌っているそうです。本日は「テネシー・ワルツ」と「悲しき口笛」を歌ってくれました。そして最後は自分の人生を重ね合わせるように「マイ・ウェイ」で締めくくってくれました。CDよりもライブ、DVDよりもライブが心を響かせることが分かります。ステージの迫力は映像で再現出来ないのです。
 本日はチャリティコンサートであることから雪村さんには、和歌山市までお越しいただいたこと深く感謝申し上げます。

 私の挨拶は次の通りです。
「第27回市民文化まつり参加、和歌山巴里祭、第8回チャリティー・シャンソン・フェスティバルが皆様のご協力のお陰で今年も盛大に開催されます。早いもので昨年のあの熱気と感動に包まれたフェスティバルから1年が経過しました。早く来年の巴里祭が来て欲しいとの期待と、その直後から今年の和歌山巴里祭に向けた練習と皆様からの協力を得て、今年も感動の舞台の準備が整いました。
 また、皆様が入場していただいたことによる収益金は、社会福祉に貢献している団体に贈呈させていただくなど、シャンソン協会では文化活動の向上と社会貢献活動に取り組んでいます。和歌山巴里祭を通じて、和歌山市で暮らす方々が交流出来る素晴らしい機会となっていることを実感しています。
 出演者が心を込めたシャンソンステージは、皆様にとってシャンソンを楽しんでいただける機会になると確信しています。ご来場いただいた皆様方とステージが一体となった素晴らしいフェスティバルになり、どうか皆様の心に残るフェスティバルになりますように。本日はご鑑賞いただきましてありがとうございます」
 盛大のうちに和歌山巴里祭は終了することが出来ました。

 夕方からは関係者による懇親会に参加、雪村いづみさんも出席してくれた華やかな懇親会となりました。
 私の挨拶の概要は次の通りです。
「本日の和歌山巴里祭。本当に素晴らしい出演者と素晴らしいお客さんでした。その結果、大成功のコンサートとなりました。会場は超満員になったのを見た時には、私も感激しました。
 それには理由があります。ステージに登場している人だけがコンサートを形成しているのではなく、本日のステージを支えている人がいたからこそ成功させることが出来たからです。1年間和歌山巴里祭に向けて練習をしてきた皆さんもいれば、本日会場で配布したプログラムの企画と編集、校正をしてくれたともいます。そして和歌山巴里祭に協力してもらえるよう団体や企業を周ってくれた人もいます。そんな皆さんがいたからこそ本日の感動のステージがあったのです。
 このような皆さんが和歌山市において文化活動を行っている限り、和歌山市のこれからは大丈夫だと思っています。和歌山巴里祭が、そして和歌山シャンソン協会が中心となって和歌山市の文化を支えていけるものと確信しています。この感動を来年に引き渡せるよう明日から私達の活動が開始されます。皆さんと共にシャンソンを通じたまちづくりを行いたいと思います。本日は本当にありがとうございました」

【シンガー】
 懇親会終了後、和歌山市出身のシンガーが世に飛び出すための打ち合わせ会議に出席しました。和歌山市から全国に歌声を届けるためには、地元と東京が一体となった戦略と情報連携が必要です。その顔合わせと今後の進め方に関しての意見交換と場となりました。
 芸能界では何がヒットするのか誰にも分からないそうです。それでも受け入れられると思って作品を作るのは、シンガーと自分達を信じること以外に理由はありません。拠り所のないところから何かをスタートさせる原動力は信じることです。

 地元で1万枚、東京で1万枚、ライブに来てくれた人も対象になるからライブを10回開催して一回50枚売れると見込んで500枚などの根拠付けは無意味です。気休めにはなっても現実ではないからです。自分たちの力を信じて世にメッセージを発信することで、何かの化学変化が起きることを期待する訳です。
 根拠を求めていては、何時まで経っても世に自分を問うことは不可能です。誰にも結果が分からない、だから挑戦するのです。もしも良い結果が出ると分かっていたら、人は努力をしないでしょう。もしも悪い結果が出ると分かっていたら、誰も挑戦しないでしょう。 結果が分からないから恐れないで挑戦出来るのですから、挑戦権を得られるだけでも感謝すべきことなのです。

 若い人が挑戦する姿勢を持っているなら、そして周囲の人が支援する姿勢があれば、誰もそれを止めることは出来ません。自分がいてそして周囲に人が集れば、何か生まれることは必然です。
 今日の話し合いで分かったことがあります。一人が世に飛び出すためには因数は決まっていませんが何らかの公式があることです。
 それは「本人の意思×周囲の熱意×戦略チームの存在」というものです。
 本人に何か求めているものに対する強い意思があることが全ての前提となります。本人は何も感じていないのに、何かを社会に発信しようとしても決して社会で認められることはありません。

 また、何かを発信しようとする限りにおいて、本人は意思も情熱も持ち合わせているのは確実ですが、周囲の方々も同様の熱い思いを持っていることは欠かせない条件です。本人だけが熱くて周囲は冷めているようなら物事は進展しません。
 そして一歩離れたポジションにいる戦略検討チームが存在することも不可欠です。全員が熱くなっては真っ直ぐな道を歩けませんから、軌道を修正してくれるチームの存在が必要です。
 これらの条件がひとつでも欠けると物事を進めることすら出来ませんから、まず条件整備をすることです。これらの条件を整えることが出来た時がそれを開始する時期です。

 ただし意思と熱意は時間と共に変化するものですし、社会の変化に伴い戦略も刻々と変化するものです。全ての因数は変化する性質のものですから、最初に議論を重ねて決定したから、後は順調に推移するものではないことを知っておくべきです。状況変化に対応出来る竹のようなしなやかさが人には必要です。
 本当に必要なものは、相手の議論を弾き飛ばす力ではなくて、相手の考え方を取り入れることと、それを自分の消化し言葉に置き換えてアウトプットするだけの柔軟性を持っていることです。
 さてこのシンガーの今後の予定ですが、今年9月末にCD発売と野外ライブ、そしてファンクラブ結成を検討しています。和歌山市での支援体制を整え、全国で一番熱い応援を行うことが全国に飛び出すための条件です。和歌山市では期待の星が世に飛び出すのを待っていますから、夢がまた拡がっています。
7月 1日(土) 「さくらビル」
【加太海岸】
 加太で迎えた朝は雨でした。参加者8名と友が島にでも立ち寄ろうかと話していたのですが、雨などの事情により朝で解散しました。昨夜は結構遅くまで懇談していたので、今朝は眠い眼差しの人が多かったのですが楽しい一日となりました。同じメンバーで加太に宿泊するとこは二度とないと思いますから、当たり前のような日が特別な日であったことに気付きます。
 朝から仕事に向かった人もいるように、株主総会を6月に開催した企業では7月が人事異動の月になっているところもありますから、新しい体制で7月を迎えることになります。
同じ様な日でも一日足りとも同じ日は巡って来ません。

【さくらビル】
 さくらビルの竣工式にお招きをいただき式典に出席させてもらいました。高齢化社会を迎えている和歌山市にとって、高齢時代を健康で元気に、そして安心に暮らせる場所の設置は不可欠な状況です。本日竣工したさくらビルはそんな高齢者の要望に応えるために登場した施設です。挨拶に立ったオーナーの話から、地域で育ててもらったので地域に貢献したいと思って所有地を活用し、さくらビルを設立したことが伺えました。この施設は地上3階建、定員41名となっています。

 この施設の特長は6つあります。
入居一時金は一切不要。本人や家族の家計の負担にならない低料金を実現させています。
介護保険の取り扱いにより、月額料金は低料金に設定されています。
部屋は段差のないバリアフリー仕様。緊急呼び出し装置や車椅子のままで入浴が可能な設備が設けられています。
全室個室でプライバシーが守られています。
介護サービス専門スタッフが常駐しているため安心出来ます。
医療機関との提携により必要に応じて定期健康診断による健康維持や緊急時の対応も可能となっています。

 オーナーの方には普段からおつきあいをさせてもらっていますが、今回の施設建設に関しての企画や資金繰りは大変なご苦労がありました。困難を乗り越えて竣工出来たことは何事も貫いたら出来ることを教えてくれるようです。
 余談ですが、本日の竣工式では皆さんから来春に向けて励ましをいただきました。またオーナーから、もう来春の統一地方選に関して皆さんに話しても良いですかと確認があったので、了承したところ来賓の皆さん方も紹介していただきました。いただいた主なご意見は次の通りです。自分にとっても励みになりますので掲載させていただきます。

お世話になっているペット用品を開発している経営者。「それは喜ばしいことですね。全面的に支援させてもらいます。いつでも会社に来て下さい」
お世話になっている某スポーツ協会理事長。「高齢化しているので新しい人が出てくることは良いことです。協会の総会は来年1月にありますから招待させてもらいます。それまでにも関係者を紹介します。また協会として、国体やオリンピックを目指した取り組みをしているところですが、今年は全国でもトップクラスのコーチを招いてジュニアを指導します。スポーツ文化にも協力して下さい」
一緒に活動している社会奉仕団体の役員。「周囲の人にも話をします。志を持って飛び出して下さい」
お世話になっている不動産会社社長。「舞台を変えることは嬉しいことです。普段の取り組みに接していると違うステージに行った方が良いと思っていました。是非応援させてもいます」
女性デザイナー。「高い目標に向かって歩み出されていますね、こちらも刺激になります。何でも手伝いますので注文をつけて下さい。応援します」
女性文化人。「7月に入ったら仲間を紹介しますので時間を空けて下さい。文化活動の関心を高めて欲しいと思います」
オーナーの親戚。「私の知人に堺市議会議員がいて、来年が改選期になっていますから同じ時期ですね。彼の名前は△△と言います」
 私「△△議員は良く知っていますよ。熱心な方なので、いつも勉強会でお会いさせてもらっています。神戸や沖縄での研修会も一緒だったのですよ」
 オーナーの親戚「世の中狭いですね。私達は和歌山市に住んでいますから応援させてもらいます」

 たくさんの励ましの言葉ありがとうございます。私にとっては励ましてくれたり勇気付けてくれる言葉の数々は全て宝物です。忘れないように、そして困難に直面した時のために大切に心に刻んでおきます。

【カーズ】
 ディズニーとピクサーの不思議な世界「カーズ」。このストーリーは次のようなものです。アメリカのルート66号線沿いのまちラジエーター・スプリングス。かつては栄えたのですが、近くに自動車道が出来たことで地図からも消えてしまったまちになっています。このまちに迷い
込んだ主人公のライトニング・マックィーンは人を信頼しないわがままな人気レーサーです。
 早く走ることだけを信じていた彼が、ラジエーター・スプリングスの仲間と接する内に大切なものを発見します。それは信頼出来る友人がそばにいることなのです。
 人に勝つことだけを目指すことや栄光を称えるトロフィーには、生きている中においては何の価値もないことを教えられます。トロフィーをどれだけ部屋に並べても、どんな立派な肩書きがあったとしても、人格や品格には全く関係のないものです。生きるのに必要なものは人格と品格を持ち信頼出来る友人達がそばにいることです。
 それに気付いた時、自分の周囲に変化が起こります。それを奇跡と呼びますが、当人達にとっては奇跡ではなく心の変化があった結果なのです。奇跡を起こすのは心の持ち方、心の持ち方を変えることは誰にでも出来ますから、気付きのある数人が集れば奇跡を起こすことは可能です。私達はややもすると主人公のライトニング・マックィーンのように、自分だけを信じて突っ走りますがそれでは人が集らないのです。周囲と協調する姿勢が物事を成し遂げる秘訣です。
「カーズ」これは空想の世界の出来事ではなく、現実の世界で実際に起こるべき奇跡なのです。

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