7月31日(日) 「和楽会」
【和楽会】
 早いものでもう7月最後の一日です。和歌山市で文化を楽しむ会である和楽会会合に出席しました。本日は三味線と長唄の会でした。参加した約80名は、和歌山市で伝統文化に親しめることに感銘を受けたことは間違いありません。それは奏者の杵屋栄七珠先生が一人で演奏と長唄を披露してくれたからです。
 お弟子さんとの演奏もあったように、杵屋先生は若いお弟子さんから高齢者まで幅広く指導しています。それは文化の継承者を育成することと、三味線の良さを理解してくれる層を拡大するためです。和歌山に住む一人でも多くの方が文化に親しめる環境を築くことで、民度が高くなると信じているからです。三味線文化を通じて自分が育った和歌山市を元気で文化に溢れたまちにするための活動を行っています。福祉施設や小学校にも演奏に出掛けているのはその証拠です。活動が更に拡がるお手伝いをしていきます。
(三味線演奏会)

 本日の出席者の中には谷本衆議院議員もいて、郵政民営化に関する国会の混乱の様子を話してくれました。この一週間が山場ですから郵政民営化法案の動きに注目です。
 会合の参加者は現在の和歌山市において様々な分野で活動しています。福祉関係の仕事をしている方は、理想と現場の状況に悩みながらも自分のやっていることを信じた活動を行っています。美容関係の仕事をしている方は、自宅の一部を改装して活動を行っています。個人で業務を拡大していくのは大変な苦労が伴いますが、合間を見つけて文化に親しむ機会を積極的に持っています。仕事にメリハリをつけ気分爽快になるために文化に投資することは大切なことです。

【リーダー】
 ある経営者と懇談、議題はリーダーの資質についてです。リーダーの定義は様々で言われていますが、決まった型はありません。人の性格やおかれた環境に同じものはありませんから、全ての環境で通じるリーダーのタイプはありません。ただし最低限の原則はありますから、それを逸脱した人がリーダーとして迎え入れられることはありません。
 資質として必要な要素のひとつは素直であることです。師となる人がいる間は、道に迷った時や判断に迷う時には教えを乞いそれに従うことがあります。しかしトップに立つと意見を述べてくれる人を疎ましく感じ、遠ざけてしまうことがあります。素直な気持ちを持ち続けるとこのような誤った判断をすることはありませんが、自分を過信すると素直さがなくなります。
 人の意見を聞かないと自分の意見ばかり主張することになりますが、どれだけ賢明な人でもいつも正しい判断が出来るとは限りません。道を示してくれる人の存在、適切な判断を導いてくれる人が近くに存在することがリーダーになる人にとって絶対条件です。
 特に無名時代から支えてくれた人を大切にすることを忘れてはなりません。全て自分だけの判断でスムーズに物事が進むようになったなら既に危険信号です。

 ふたつ目は必要以上に敵を作らないことです。二人以上集まると場合によっては意見が対立することがあります。少しの意見が対立する程度でパートナーを解消するようでは、大きな仕事が出来ません。お互いの小さな意見の違い程度ならそれを乗り越えて、大きな方向を導くため一緒に行動してこそ成果が見られます。歩き出して間もないのに、或いは歩き出す手前で、意見が少し食い違ったからと行動を共にしない態度では信頼を得られません。敵とは言えないまでも大切な味方を失うことになります。一だったのがマイナス一になるのでは、上下で大きな違いです。
 大きな目標や志があれば、大河の流れだけを見つめて行動したいものです。成果が見える状態になると、最初の段階での小さな意見対立などはたいしたことがないことに気づきます。

 もうひとつ挙げるとそれはタイミングです。時代や社会が適したリーダーを求めている時に登場することが大切です。これはタイミングと言って良く、自分では及ばないところで働く力です。自分ではどうしようもありませんが、志を持って実現するための行動を行っている人のところには、このタイミングが絶妙の時期に巡ってくるようです。早すぎないで遅すぎないで巡ってくるタイミングに身を投じることが出来ることがリーダーの資質でも大きなものです。
 タイミングとはチャンスとも置き換えることが出来ますが、突然巡ってくるタイミングに賭ける勇気と度胸が必要です。慎重に考える、結論を先送りすると再び巡ってくることはレアケースです。気持ちの中ではどれだけ飛び出す準備をしていても、タイミングは突然ですから決断することは以外と難しいのです。怖いけれども飛び出す勇気を持っていることがタイミングを捕まえます。
 自分の知らないところで動き出したタイミングに、乗れる勇気を持つこともリーダーの資質です。
7月30日(土) 「大会での挨拶」
【きんでん大会】
 きんでんの大会にお招きいただき活動報告をさせていただきました。要旨は次の通りです。
 本日はお招きいただきまして、また本会が盛大に開催されましたことお喜び申し上げます。
 企業は一時期からの低迷期を脱しつつありますが、少し先に問題になるべきことがあります。それは2007年問題です。この2007年問題とは、企業や組織内で知識と技術を持った従業員の方々が一斉に定年の時期を迎える時期で、貴重な知見が定年退職と共に企業から失われることを意味するものです。この世代が日本を支えてきた通称団塊の世代ですが、既に東南アジア系の企業からスカウトに来ている事例があり転進されている方もいます。
 少し前までは企業が生き残るためにリストラを断行し、主に50歳以上の経験豊富な従業員をリリースしてきたのですが、その方達が貴重な戦力だったことに気がついています。企業が生き残るために人材を手放したのですが、企業そのものには知識や技術が少なく、企業が欲しているものの多くは、従業員個人が所有している知識や経験、技能やノウハウなのです。外資系企業はそれらの技能を有している人を簡単に入手しています。日本企業が長年を要して育ててきた人材を、それらの企業はお金も時間もかけないで戦力として活用し、日本企業の脅威になるところも出現しています。製造業の分野では人件費が安くて豊富な東南アジアの企業に太刀打ち出来ないため、知識集約産業でリードしようとしているのに、その人材が海外に去っている現状をどう判断すれば良いのでしょうか。
 人脈や仕事を通じて養われたノウハウは企業や組織の財産です。かつて私も仕事上で、個人が持ちそれら無形のものを企業共通の財産にしようとしたのですが、有形のものに置き換えることは難しいことが分かっています。人と共に付き合う企業や部署は違ってきますし、仕事に関するマニュアルがあっても同じ成果が現れない場合が多いのです。
 まさに企業や組織は人なりだと言うことが分かります。今になって人材こそ財産であることが分かりつつあります。人材を大切にしない企業は名前が残っても中身がないものになります。
 私達はひとつの企業内でいると特定の業種だけでしか通用しなくなることを恐れていますが、実は仕事を通じてノウハウと技能、人脈を形成出来ているのですから、自信を持って今の仕事を行うべきなのです。自分の中に溜め込んだこれらのものは、誰にも盗られることはありませんし、多くの企業や求めるノウハウとなり得ます。
 2007年問題でスカウトされる人材があるように、知的財産を所有している人材は得がたい存在になります。仕事を通じて自分を磨き高めることが人材への早道です。ますます組織力が個人の力となることを理解して欲しいものです。

 もうひとつ、和歌山市に暮らす私達にとって地域活性化も大きな課題です。地域が活性化しないことには個人も組織の発展も有り得ません。しかし行政に頼っているだけのまちづくりの時代ではありません。何しろ行政には政策的に使用出来るお金がないのですから。
 そこで民間である私達と行政が協調した活性化への取り組みを行う必要があります。8月6日と7日には女優の藤原紀香さんが和歌山市に来てくれることになっています。アフガニスタンとカンボジアでの写真展開催に伴ってのものです。つらくても貧しくても未来を見つめる目を持っているその国の子ども達について話してくれる予定で、話を聞き写真を見ると世界観や平和感も変わる筈です。
 これもNPO法人による活動ですが、私達のためになる良い企画を和歌山市で実現する取り組みをすれば行政も支援してくれる例と言えます。そして写真展は地域活性化にも十分資するものになります。沢山の入場者が来てくれること、和歌山市の企業が協力してくれることで元気な和歌山を大いに情報発信することになります。ノーリツ鋼機さん、西本カメラさんが製作してくれたカンボジアのパネルは、今後全国の写真展会場に掲示されますから、大きなPR効果があります。島精機さんが作った衣装を藤原紀香さんが着てくれることは私達の自信になります。
 和歌山市にある世界企業と一緒に仕事が出来るだけでも、NPO法人にとっては有り難いことです。成功に向けた取り組みをしている自信が地域活性化につながっていきます。
 これらの取り組みは決して特殊なものではありません。誰でも実施しようとアイデアを出し行動すれば出来ることです。行政頼みから脱却することが和歌山市を活性化させることですし、個人の能力と自信を高めることになります。
 現状から一歩踏み出すことを約束毎にしたいと思います。
 本日の大会が実りあるものに成ることを心より祈念して挨拶とさせていただきます。

【懇談】
 企業の代表者の方と懇談する機会がありました。話題の中心は平成18年夏の和歌山市長選です。合併に伴う新田辺市には40歳代の市長が誕生し、近く予定されている印南町長選に出馬する予定の30歳代の候補者の人気が高いと聞いています。和歌山県内にもようやく新しい息吹が感じられるようになったのに対して、和歌山市長選で名前が出ている候補者には新しさを感じる人がないというものです。本来、和歌山市が他の市町村を引っ張っていくべきなのに、今まで一度は聞いたことがある候補者ばかりでは如何なものかと指摘をいただきました。
 一緒にいたもう一人の方が、和歌山市にはまだその雰囲気は感じられないと述べたところ、そのような雰囲気を待っていたら100年経っても変わらないと話してくれました。和歌山市での人材待望論です。

【懇談2】
 和歌山市に転勤してきたある企業幹部の方、和歌山市は初めてなので6月に赴任以来、休日を活用して市内を巡っています。存続が決定している貴志川線にも和歌山市から終点の貴志まで乗車し、沿線を歩いています。既に沿線の三つの神社も訪問し、和歌山市に在住している私よりも豊富な知識を得ています。
 それ以外にも、松下幸之助さんに縁のある紀伊風土記の丘や主要施設を訪れているように現地主義に徹しています。市場を知るためには生活を知り文化を知ること、そして歩くことが重要です。
 住んでいるだけでこの地域の文化に関心がないと民意は高くなりません。話をしていて反省すべきことを感じました。
7月29日(金) 「紀州和歌山子ども語り部」
【裁判所】
 調停立会のため和歌山地方裁判所へ。調停は利害関係者の考え方が対立しているため解決するまでに時間がかかります。お互いに歩み寄るべきものを見出すのが難しいため、どうして譲歩していくのか法曹と相談しながら少しでも解決に向けて話し合いを進める以外にありません。本日の調停終了後、裁判所前に出るとテレビカメラの列に出くわしました。旅田市議の公判の日のため取材陣で溢れていました。

【写真展】
 協力していただいている企業を訪問し各種データを受領しました。ある企業は今日からのファッションショー開催のために本社は大忙しの様子で、構内では観光バスとイタリアからのお客さんが訪れていました。続いて訪問した所は、明日臨時休業にしてショーの応援に出向きます。和歌山市で数千人の来訪者があるイベントですから、主催される方の気持ちを大切にしたいものです。故郷を大切に思う気持ちが大掛かりなショー開催に向かわせているようです。
 昼間も協力していただいている企業のデータを受領しました。約束日通りに用意してくれているのは有り難いことです。

【教育委員会】
 写真展に関して教育委員会と打ち合わせを実施。紀香スクールの集合時間、オリエンテーション、実施内容について懇談しました。来週月曜日の登校日で情報連絡をしていただきます。参加生徒と保護者人数がある程度確定出来てきました。
 単に興味本位ではなく世界レベルの価値観を学んでいただくことと、日本が出来る国際貢献活動について感心を高めていただけたら幸いです。和歌山市で全国から注目を集める行事が開催されることは多くはありません。
 大切な行事に仕上げたいものです。
 藤原紀香さんのアフガニスタン写真展は開催したことがありますが、今回カンボジアの写真と併設した展示は初めてのことです。そのため慎重に作品の著作権を保護する方向で進めています。

【首長】
 平成17年11月には、市町村合併により和歌山市の隣に大きな市となる紀の川市が誕生します。合併する予定の貴志川町長と粉河町長の一騎打ちの公算が強く、国政レベルや県レベル、市町村レベルの打ち合わせが続けられているようです。
 来年夏には和歌山市長選挙が予定されています。現職市長が有利なのは間違いありませんが、科学的に説明が難しい情や人間関係によって結果は左右されます。どんな時代になろうとも人間社会では人間関係が基本であることは間違いありませんから、選択するのは難しいものです。この二件についての話し合いを実施しましたが、来週更に話し合いを深める予定です。
 
【紀州語り部】
 紀州和歌山子ども語り部についての進め方について懇談を行いました。夏休み中に計画を立てて二学期から募集開始を行います。子ども達に紀州徳川家の歴史と万葉時代から続いている文化を継承させることが現在の大人の役割です。
 語も語り部事業をNPO法人が開催していることに対して驚きの声が上がり、マスコミが会合の様子に関して写真を撮りに来てくれました。実施内容が良いと評価してくれて、8月に入ったら紙面で掲載してくれます。
 二学期からの事業開始に向けて好スタートが切れました。

【指定管理者制度】
 白崎海岸青少年の家の指定管理者制度導入に関する説明会がありました。公募するためには本日の説明会に代表者が集まる必要があります。この白崎青少年の家施設への公募参加に17社になり、成果が期待出来ます。参加したのは施設管理会社が多いのですが、食品会社や教育関係者も公募予定企業として参加していました。県外の企業もありますしNPO法人もの参加も一箇所だけありました。選定されるのは17社の内1社ですから厳しい競争となります。
 白崎青少年の自然の家がこれだけ人気を博しているは、この場所を拠点として自然と文化を活かした観光施策が行えるのですからです。これだけ多くの民間事業者が参加の意思表示を行っていることから、県による指定管理者制度を活用した公募は正解です。どこが公募を受けようとも、経済的、行政サービス面での効果が期待出来ます。お互いに業種の違う民間事業者が参加しているため競争に勝つだけでも大変ですし、恣意的要素が入り込む余地はありません。
 県下どの施設の募集案内に対しても、説明会に集まった民間企業の数は多いと聞くように、今が地域活性化の前段階にあります。この施設は使い勝手が良いため上手く運営すれば採算が取れると期待されています。

【懇談】
 夜はある企業の社長と懇談会を実施。平成18年夏の和歌山市長選挙を巡る動きに関しての情報交換を行いました。既に候補者の名前は何人か取り出されていますが、決定しているものはありません。出典が分からないため噂レベルなのか本当なのか不確定要素が強いのです。市長の選択はあと一年後になります。
7月28日(木) 「知的財産権」
【知的財産権】
 早稲田大学で「知的財産経営・管理実務プログラム」を受講してきました。本日の講義は「国際的な知的財産保護戦略、中国における侵害品対策」で、講師は弁護士のロイド・パーカー氏です。
 日本製品の侵害品原産国の47%は中国ですから、知的財産侵害の問題拠点は中国となっています。産業別に見ても、電子・電気製品、一般機械、雑貨を初めとする全業種にまたがっていますから安全な産業はありません。模造品が出回っているのを見つけて処置をしていますが、もぐらたたき状態で国際的な戦略を講じないと効果はありません。部品製造工場を発見しても複数の工場で部品を作っているため意味はなく、侵害者の首謀者、首謀組織を叩く必要があります。価値のあるターゲットを狙うことで再発を防げますが、証拠を固めておく必要があります。それは、部品を見つけても模造品で使用するのかどうか分からないからです。部品だけでは模造品と見做すことは難しく、組立工程で偽のブランドマークが刻印されて初めて模倣品だと分かりますが、この時点では手遅れになる場合があります。
 模造品が出回る前に押さえるためには、工場よりも首謀組織のコンピュータのハードディスクなどを見つけることで、これらは重要な証拠品となります。

 知的権は国内外で登録しておかないとハイジャックされる危険性があります。ハイジャックとは第三者が商標などを登録することで、権利者の商標を強奪することです。第三者は、製品のリバースエンジニアリング(製品を分析し構造や製法技術情報などを探知すること)により登録するため、権利者は商品が市場に出る前に出願するなど対応策を講じるべきです。知的権をハイジャックされると、権利者が主張出来ないばかりか、ハイジャックされた登録を買い戻すために高額の費用がかかることになります。自分の知的財産を使用するのに権利を買い戻さないと使用出来ないのがハイジャックの怖いところです。
 中国で知的財産がハイジャックされた実際の事例を挙げてみます。スターバックスは中国で侵害される恐れがあり考え得る45の商標登録を行いました。ところが中国読みでの社名「XING BAKE」の登録が漏れていました。この名称を中国企業が商標登録を行い、中国でコーヒーのチェーン店を展開しています。スターバックスがこの中国企業を相手取り提訴していますが時間がかかっています。

(早稲田大学の講義)
 他の事例として、韓国の自動車メーカーの「XYUNDAI」が中国語読みの「XIANDAI」の商標が中国企業に先行登録されていました。そのため知的権の権利を買い戻すのに480万USドルも要しました。名称に480万USドルを支払ったのですが、中国読みの社名にそれだけの価値があるのかは疑問です。先に商標登録しておけば発生しなかった費用だからです。
 もうひとつ、自動車の事例です。アメリカのGMがSparkという車を発売しています。ところが中国企業のCheryがQQという車を発売していて、このデザインも部品も全てSparkと同一なのです。
 殆ど同じなのに同時に中国市場に出回っています。GMは提訴していますが、未だ結果は出ていませんから注目です。

 これらのハイジャック事例から予防が大切だと分かります。予防手段としてはまず先手を取ることで、必要以上の権利登録、官報のチェックなどを行うべきです。ハイジャックされたら登録の買戻しをする必要がありますが、これは高額を要求される可能性があります。またハイジャックされた知的財産の取り消し訴訟は困難が伴い費用がかさむこと、対応を早急に講じる必要があるため困難な面があります。これらを防止するために知的財産保護のために危機管理計画を立てておく必要があります。
 危機管理として侵害品の法的措置は、輸出先を発見しその国の税関で処分させること、行政措置を行うこと、民事訴訟、刑事訴訟の4つの方法があります。ただいずれの場合も簡単にはいきません。

 税関における押収で必要なことは人間関係です。押収を中国政府に依頼するのに、申請を出して税関局の職員に親切丁寧に説明することが大切な要素です。税関局の職員は良い仕事をしたいと思っていますが、人が少ないことと扱う量が多いことから仕事が嫌になっている場合があります。そのため人間関係を築いて丁寧な応対と依頼をすることで動いてくれます。どの世界でも人間慣例は重要なことが分かります。
 但し通常は、知的財産の権利所有者は行政措置を講じることを選択します。理由としては迅速で費用効率が高いこと、行政機関の権限が限られているため懲罰の度合いは他の手段よりも低いことが挙げられます。中国の場合でも侵害品が発見されたら立ち入り検査(レイド)要請も可能となりますが、身の周辺に気をつける必要があります。場合によっては、身体と生命が危険にさらされることも考えた行動をとる覚悟も必要です。

【写真展】
 藤原紀香さんのマネージャーと写真展の打ち合わせを実施。いよいよ来週に迫って来たため詳細の詰めを行いました。和歌山市での行程と時間配分、そして写真展目的である困難に直面した子ども達のことを考える契機とすることの意思統一を図ることなどが課題です。スタッフもいよいよ気合が乗ってきました。

【佐野安佳里さん】
 久しぶりに和歌山市出身の歌手佐野安佳里さんと会いました。東京に行ってからもう二ヶ月が経過していますが、とても元気に活動していました。音楽関係者との懇談やレッスン、曲作りなど不安感もなく期待感だけが前に広がっています。いくつかの企画が持ち上がっている中、10月には和歌山市に戻ってライブを計画しています。自信を持って東京で成功して欲しいものです。
7月27日(水) 「献血大会報告」
【防災看板】
 防災看板設置について打ち合わせを実施。行政と企業そして自治会が同じ目的を掲げることで地域防災に資することが可能です。役割分担を決めたら目的達成を目指して課題が出現しても前向きに取り組むことです。それが地域で初めてとなる対策につながり、他地域に誇るべき成果となります。

【文化事業】
 県民文化会館では県民である私達が文化に親しめる機会を提供してくれています。ただ今までは、県民文化会館前でのポスター掲示やチラシ配布をしてくれていたのですが、情報が行き届いていませんでした。本日は職員さんと話し合いを持ち、コンサートや映画会などの開催情報を提供してくれることになり、希望があれば入場券の手配まで行ってくれます。
 多くの方が文化に触れる機会を提供するのが県民文化会館がある意味ですから、全ての舞台が受け入れられる企画ではありませんが、個別のお客さんに来ていただくために情報提供する姿勢を持ち始めたことは良いことです。

【ライオンズクラブ】
 昼間はライオンズクラブの例会に参加。先の7月13日に那智勝浦町で皇太子をお迎えして開催された献血運動全国大会への参加報告を受けました。私の参加しているライオンズクラブも献血による社会貢献活動が評価され県知事表彰を受けています。
 この全国大会で献血の体験発表が行われ、その中から感動的な話を伝達してくれました。
 もう30年程前の出来事です。御坊ライオンズクラブの会員の三女である幸美さんが小児性癌のため3年3ヶ月の短い人生を終えました。生きている間に三回も大手術を繰り返すことになり他人からの献血を受けたのです。献血のため全国からお越しいただいくこともあったそうです。幸美さんが亡くなった後、献血を受けたご恩をどのようにして社会に還元すべきか、当時の和歌山県知事に相談したところ、献血輸送車を贈呈することになりました。当時の和歌山県知事はその車に「幸美号」と名前をつけてくれたのです。平成17年の現在、4代目となった「幸美号」は今も田辺血液センターで活躍しています。娘さんは亡くなりましたが、ご恩を受けた気持ちを携えた車が現役で走っているのです。
 この報告をしてくれた方は、時々まちで「幸美号」と遭遇することがあります。その度に「お父さん元気で頑張って」と語りかけてくれるような気になるそうです。献血で助けてくれようとした皆さんに対する感謝の気持ちを忘れることなく、ライオンズクラブでは献血担当委員として活躍しています。
 献血に関する感動的な話でした。

【写真展】
 和歌山市教育委員会から教育長の挨拶文と写真を受領、また紀香スクールについての打ち合わせを行いました。このように関係する方達からパンフレット掲載原稿を集めています。

【指定管理者制度】
 指定管理者制度についての会合を持ちました。平成17年6月議会が終わった後、指定管理者制度を導入し公募する施設に関して動きが見られます。聞くところによると、一施設で20社が応募を検討している施設もあるようです。多ければ良いものではありませんが、公の施設の運営に対して民間から多数の応募意向があり、無風地帯に競争原理が働くことは好ましいことです。
 和歌山県内の施設に対して他府県、首都圏からも関心を示してくれています。誰が請け負うのかは分かりませんが、最低限行政サービスの向上と運営する人の意識変化は見られそうです。

【写真展】
 ご協力をいただいている企業について、お礼の準備と会の案内など方向性を確認しました。講演会の入場券は好調で既に売り切れている販売窓口もあります。アフガニスタンの写真パネルと写真集やTシャツなどの関連品が届き、写真展開催の雰囲気が漂ってきました。
7月26日(火) 「写真展、紀州子ども語り部」
【写真展】
 写真展の打ち合わせ、原稿の準備と紀香スクールの準備事項を確認しました。続いて、ある企業経営者と面談し講演会への参加について話し合い、その後も経営者の方々と写真展について説明を実施し参加してくれることになりました。

【電柱】
 電柱移設についての説明を実施。移設に関しては個人的には悲しい出来事としながらも、地域の利便性向上ために移設を了承してくれました。表情から本当に厳しい選択であったことが理解出来ます。社会か個かを選択する機会は誰にでも訪れる時がありますが、現代社会は個を尊重する社会を全体としながらも、時と場合によっては社会を優先するような選択をしなくてはならない場合があります。
 明治時代以前の社会であれば個の存在はなく、全ては組織や体制があるだけでしたから社会と個について悩むことはなかった訳です。明治時代以降に生きる私達は、人権として個があることが最も尊重されていますから、どちらを優先すべきか葛藤に苦しむ場合があるのです。
 何事もない日常で人権を思うことはありませんが、困難に突き当たると考えさせられます。ただ課題に突き当たり考える機会を持つことは、考え方を進歩させてくれます。今回の事例を勉強の機会と捉えて、まだまだ人生勉強だと気づいてくれたことは嬉しいことです。事例から何かを学ぶこと、気づきがあることで前進することが可能となります。目の前に現れた事例に打ちひしがれるのではなく、勉強の機会を与えてくれたと感じられる気持ちは大切です。

【イベント】
 平成17年10月のビッグホエールでのイベントと、11月のイベントについて二つの会合に参加。イベントにかける予算が厳しくなる中、限られた予算で来場者に満足を提供する内容を検討しています。11月の飲食関係のイベントについては、本部で全ての内容を決定するのではなく和歌山県下の支部が持ち回って企画を練り、支部が実施主体となることで少ない予算を活かす工夫をすることに決定しました。本年度は和歌山市ではなく海南市を会場にすることで調整することになりました。

【再び写真展】
 写真展に協力してくれる二つの企業を訪問しました。一箇所は地域活性化のための取り組みなので協力すると経営判断をしてくれました。担当者レベルでは厳しかったのですが、幹部の方が社会的意義を感じ取って全面的に協力してくれたのです。お礼とデータの確認にお伺いしました。続いての企業も社長が写真展の主旨に賛同してくれました。この企業では従来から媒体を発行していますが、今月から新しい広報誌を発刊しているように媒体を活用することの重要性を理解してくれています。
 和歌山市では二度とはないような主旨の写真展なので、広報価値があることと社会貢献の価値を認めてくれました。新進の経営者から嬉しい配慮をいただきました。

【紀州子ども語り部打ち合わせ】
 紀州子ども語り部事業についての打ち合わせを実施しました。紀州語り部の方と意見交換を行い、実際に語り部活動を行っている方用のテキストをいただき、子ども向けに書き直すに当たって監修してくれることになりました。また子どもへの語り部研修の講師も引き受けてくれるなど全面的に協力してくれることになりました。
 和歌山市の文化と歴史を継承していくためには、語り部に関わっている立場にある者として、子どもへの研修機会が必要だと思ってくれていたようです。今回の紀州子ども語り部事業の計画については報道で知り一緒にやりたいと思ってくれていました。和歌山市の観光施策と語り部を継承することについて意見交換が図れました。
 観光都市和歌山市を実現するための現場の課題はたくさんあります。子どもへの語り部研修を実施することで、次の世代が和歌山市に誇りを持つことの一助となります。5回程度の研修会を終えた後は、実際の観光客に対して語り部活動を行うことで本物の知識として身につくことから、仕上げに実践することも良いとアドバイスをいただきました。
 最初は和歌山城を知ることから始まり、和歌浦や友が島まで知識領域を拡大していけたらと思いを共有することが出来ました。

【紀州レンジャー】
 和歌山大学地域共同研究センター主催のジョイナスセミナーで、紀州レンジャーについての講演が行われました。紀州レンジャーとは和歌山県の物産品を統一イメージで全国にPRするために誕生した和歌山県のイメージキャラクターです。デザイナーの馬場さんとNPO法人和歌山観光医療産業創造ネットワーク代表の田村さんにより、経営者の皆さんを対象として開発の経緯と今後の戦略が伝えられました。
 待望の紀州レンジャーグッズは7月23日から販売開始されました。販売場所は、和歌山マリーナシティ内のロイヤルパインズホテル、

(田村社長と馬場さんの講演会)
わかやま館、7月23日からは県立近代美術館、県立博物館、JTB中紀バス観光社、8月1日からはわかやま喜集館が予定されています。アイテムはエコバッグ、Tシャツ、ポロシャツ、タオル、ミニハンカチ、帽子、缶バッジ、ステッカーなどです。
 和歌山県を売り出すためのキャラクターとして今後の活躍が期待出来ます。

【紀州子ども語り部】
 夜も紀州子ども語り部事業について会合を持ちました。全体の会合は今週金曜日の夜に行いますが、準備としてテキストの元本の確認と研修会実施方法について協議しました。紀州子ども語り部事業に関心を示してくれた新聞があり、本事業について取材を受けることも決定しました。
7月25日(月) 「相撲打ち合わせ」
【盲導犬について】
 午前中来客がありました。一人とは盲導犬育成に関する秋のイベントについての打ち合わせを実施、もうひと方とは写真展に関する打ち合わせです。盲導犬協会では、盲導犬育成のためにイベントに参加する際にカップやTシャツなどの販売を行って、売上金を育成費用に当てています。秋に参加するイベント数を確認したうえで必要個数を割り出しました。イベント計画をしていると季節は既に秋を感じます。

【相撲打ち合わせ】
 全国実業団相撲選手権の打ち合わせを行いました。参加は連盟会長と楽団長とその長と4人です。本年9月18日に全国大会が和歌山市県営相撲場で開催されることが決定しているため、開会式の進行と表彰内容についての確認を行いました。
 和歌山市では全国大会誘致に力を注いでいますから、実業団相撲選手権が来てくれるのは大変ありがたいことです。元来和歌山県庁は相撲が強くて、過去連覇を果たした実績があります。相撲の盛んな和歌山で相撲の全国大会が開催されるとまちが盛り上がりますし、凡そ30チームの選手約150人と応援団を含めると、約500人の皆さんが和歌山市に来てくれたうえ宿泊してくれます。経済効果も期待できるものです。
 事務局を司っている関係者の皆さんと会長は、大会成功のために関係箇所を回っています。一つの事業を成功させるための取り組みは苦労の連続で、成功して当たり前、今後も継続するためには成功に加えて満足度を高める必要があります。この満足度を高めるためには、おもてなしの気持ちを持ってお迎えする以外にありません。相撲関係者以外の方は側面から支援を行いたいものです。

【写真展打ち合わせ】
 藤原紀香さんの写真展についての打ち合わせを行いました。東京からアフガニスタンの写真搬送計画について、藤原紀香さん来和における対応など調整しました。この写真展も成功させて当たり前で、参加していただいた方と藤原紀香さん達の満足度を高めるお迎えを心掛けています。是非とも和歌山市を気に入ってもらって何度でも来て頂きたいものです。その一つとして、8月6日の土曜日は和歌山市の夏のイベントである紀州踊りが開催されますが、取材対応については二班に分かれていただいて両方の取材をしてもらえることになりました。
 続いて先日、写真展パンフレットへ協力をしていただいた方から紹介があり、新しくお一人から協力をしていただけることになりました。この活動に対してPRしてくれるだけでも感謝すべきなのに、それ以上のご好意をいただきました。今日の出来事には本当に感激しています。これまでも沢山の皆さまから協力をいただいていますが、最後の段階になって私達が苦労しているだろうと思ってお声を掛けてくれています。他人のことなのに自分のことのように行動してくれている姿に深く感謝しています。ありがとうございます、心から感謝しています。
 続いてある企業の支店長から協力の連絡をいただき、ある企業の経営者からも嬉しい連絡をいだきました。観光関係者からの連絡、別の経営者からも連絡を頂戴しました。嬉しい拡がりがあることで活性化に向けて弾みがついています。

【津波対策】
 東南海・南海地震に伴う津波対策について関係者と打ち合わせを行いました。先週はこの企業が看板設置予定の場所にある自治会と話し合いを進めてくれているため、今後の進め方について協議を図りました。和歌山市の危機管理のために協力する意味からも、率先して避難誘導看板を設置する気持ちを持ってくれています。自治会、企業、そして行政が連携して津波からの避難対策を前向きに進めたいものです。
 出来れば今秋にも、第一号の新しい形の避難誘導看板を設置していきたいものです。採算を度外視した取り組みですから、この対策が進まないと後は続きません。

【指定管理者制度】
 和歌山県では指定管理者制度で公募を行う施設について、条件をホームページ上でも公開を始めています。これを見た方々から公募についての意見交換が盛んになっています。民間団体が公の施設を運営することを通じて、公の仕事に関わって地域活性化の一翼を担いたいとする姿勢は頼もしいものです。NPO法人や県内外の企業が公募に参加する動きもあり、指定管理者制度導入による公募に向けた第一歩が踏み出されています。
 このような動きを身近な所で見ていると地域が変わろうとする息吹が感じられます。この制度改正に応じた動きを見せることで、和歌山市に住む人にとっては行政改革に向けた流れを感じます。参画を検討しているNPO法人や企業、現在県から委託を受けている外郭団体を含めて、如何に期待通りに施設運営していくのかを考える契機になっています。非公募にしたとするならば、外郭団体の内部で民間と競い合おうとする動きはなかったと確信しています。三者とも意識改革が図れているように、和歌山県が原則公募を打ち出した選択は正解です。
 内部からの変革は対象者にとって大変な精神力が必要ですが、外部要因で変化を余儀なくされるのは若干楽です。高いところからプールに飛び込むのは勇気が要りますが、第三者から背中を押されると躊躇する間もなく飛び出すことになります。飛んでしまったら覚悟を決めますから、不安感を感じるよりもどうして安全に着水するのかを第一に考えるように内面での変化が起きます。
 このように、変化をするためには押してくれる方が精神的に楽ですから、指定管理者制度で原則公募を打ち出した県知事の判断は、和歌山県に暮らす私達の考え方に変革を求めていることが分かります。

【変革】
 もうひとつ変革についての打ち合わせを行いました。この方は今までも政治に関わっていますが、今ほど政治改革が必要な時期はないと強く感じているようです。政治家を輩出するだけでも地域は変わると思って仕事以外の活動をしていましたが、結局、知っているから応援する姿勢では何も変わらないことに気づいたと言います。候補者を知っているだけではなく、活動している姿勢を見て判断すべきであると話してくれました。
 このままでは和歌山の未来はないばかりか、日本の未来も危ぶまれると言います。知っているから応援するのではなく、赤字基調にある乏しい行政予算から予算をとってくるから応援するのではなく、地域全体を考え立つ活動をしている候補者を選択することが地域を築くことにつながることを訴えてくれています。
 従業員から経営者に変化した社会人生活を数十年過ごしてきて気づいたことです。ひとりの権力者が言う方向を、大多数の人が向くのは危険なことです。考え方は違って良いのですから、右向け右ではいけません。
 お世話になったからではなく、託すことが出来るか出来ないかで決めることを考える時期になっています。
7月24日(日) 「宮フェスタ」
【写真展】
 藤原紀香さんのホームページに和歌山市でのアフガニスタン&カンボジア写真展の告示があります。是非、ご覧下さい。

『アフガニスタン写真展〜アフガニスタンで感じたこと、カンボジアで考えたこと〜』
和歌山県、開催決定!!! 8/6(土)〜11(木) 和歌山市「アバローム紀の国・2階ギャラリー竜門にて」
 お待たせしました、という感じですね。今回の開催地は、“紀の国”。なんだか感慨深いじゃありません?夏休みとって、旅行がてら行ってみてはいかがでしょうか。
“皆様、どうぞお越しくださいませ(#^.^#)”とのことです。よろしくお願いします^^

【宮フェスタ】
 宮小学校で夏恒例の宮フェスタが開催されました。これは育成会が主体となって実施しているもので保護者が子ども達のために模擬店やバザーを出展しています。私は図書室を改装したお化け屋敷のお化け担当として参加しました。
 お化け屋敷は子ども達に人気のある出し物のひとつで、低学年の子ども達もお兄さんやお姉さんと一緒に怖くても思い切って参加してくれます。私は骸骨のマスクをかぶって、破れた障子の陰に潜み、浴衣を着せた人形を抱えて出口付近を持ち場としました。
 多くの子ども達が図書室の前に並んで参加してくれました。通路から叫び声が聞こえてきたり、「怖くないよ」など言いながら怖さを隠して歩いてくる子どももいます。言動から個性が感じられ微笑ましいものます。

(フェスタでのお化け屋敷)
 お化けになった経験のある保護者からは「一度やると病み付きになるよ」と聞いていたとおり楽しい経験でした。お化けになる役と参加する側とでは感じ方が違います。お化けになって隠れていると子ども達の姿が見えるのに対して、子ども達からはこちらの姿が見えませんから、恐る恐る近づいてくる姿は可愛いものです。びっくりさせるために、驚かすような声を発するのか、最初に障子を揺らせるのか、人形の影をちらつかせるのか、などタイミングを計り相手によってパターンを変えます。 集団で来られると余裕を持っているのであまり驚きませんが、二〜三人で来る集団は反応が良く驚かし甲斐があります。
勿論、泣いてやって来る子どもには驚かすことなく「もう出口だよ」と優しく声を掛けます。やって来る子ども達の反応を感じるだけでも楽しい経験でした。
 今日のために何日も時間を掛けて準備をしてきた準備委員の皆さん、大変お疲れ様でした。子ども達も保護者も満足するイベントに仕上がりました。

【通夜式】
 お世話になった方の通夜式に参列、場所はお隣の貴志川町で、80歳の人生を終えられた場所に立ち会いました。兄弟の皆さんは、次々とこの世界からいなくなる現実に寂しそうでした。兄弟が多いと生きていく上では心強いのですが、欠けた場合のその寂しさは計り知れません。兄弟の中には現役の社長もいますが、子ども達の世代にバトンタッチしている方が大半です。
 生涯現役も良いのですが、自分という文化を残しながら自分の事業を託すことが出来る後継者を育てて、バトンを渡していることの方が幸せなのかも知れません。
 一代で事業を成すのは素晴らしいことですが、それと同じくらい自分が育んだ文化を次の世代に残すこともまた素晴らしいことです。
 名前は残さなくても脈々と生き続ける文化を残せる人は幸せです。
7月23日(土) 「勉強方法」
 教育関係者と3時間に亘って懇談する機会を得ました。子どもの教育だけの問題ではなく大人にも役立つ懇談内容となりました。

 勉強は緊張感を持つことが大切ですから緊張感のある環境を作ることです。取り組んだ成果が見えるように、テキストに日付とチェックを付することが大切です。チェックは全く理解出来ない箇所に「レ」を飛ばし、考えて分かった箇所には「○」を付けるなど区別しておくと、後で見返えす時に役立ちます。
 社会でも緊張感を持つことが成長につながります。同じ環境の中にいると安定してしまい、現状維持から抜け出せなくなり改革意識もなくなります。職場環境を変える、今までと異なった仕事に取り組むことで緊張感のある仕事に立ち向かえます。自分の仕事には形を残しておかないと何も残りません。仕事の記録や参考資料、発想段階からの書類などを残しておくと次の仕事に役立つのは間違いありませんし、新しい分野に立ち向かう場合には精神的な拠り所になります。
 特に自分の中で一番と思えるような体験があると、チャンスが到来した時に立ち向かう気持ちが生じます。何かで一流だと思える自負心を持つことにより巡ってくるチャンスがつかめます。自分が駄目だと思っているようならチャンスは巡ってこないし、つかむことは出来ません。学生ならテストで100点を取る、クラスで一番になった経験は、自分が一流であるとの自信となります。
 日本で一番でなくても、クラスで一番や組織で一番なら目指せますし、それを達成することで自信を得られます。自信があると課題に挑戦する姿勢が芽生えます。そして課題に挑戦している最中は弱音を吐かないことです。例え疲れていても「疲れた」と、寝不足でも「眠たい」と、夏の暑い最中でも「暑い」などの言葉は絶対に使用してはいけません。不満を言葉で表しても何も解決することは叶いません。弱音を吐く前に行動することが問題解決の近道です。
 
 子どもに残すべきものは文化度です。お金や資産を残しても、上手く運用していかないとやがてそれらはなくなります。文化度とは礼儀、敬語、マナー、挨拶などで、これらを身につけておくと子ども、孫にも伝わります。文化度は後の世代に受け継いで行くべきものです。礼儀が正しいだけで社会的なランクが上がります。挨拶と笑顔で対応することが相手にも良い印象を与えますし、逆に言葉一つで人格を落とす場合もあります。普段は正しい言葉で話していても、「あのおばはんがねぇ」など公式な場所で話そうものなら、一気に品位を落とします。あくまでも丁寧な言葉使いを心掛けたいものです。
 仕事を任せられるのは知識や学歴に対してではありません。例えば東京大学卒業という肩書きに対して重要な仕事を任せる人はいません。礼儀正しいか、目上の人に対しての言葉遣いが出来ているかなどが判断材料となります。
 文化度を高めるためには、単語での会話は絶対にいけません。単語での会話とは、「夕食は」「風呂は」「請求書!」などの言葉の応酬です。文章で話せば国語力も向上しますし人間関系も潤滑になります。そして文化度は、親から受け継がれるものですし人が生涯持ち得るセンスのひとつです。

 モノが周囲に豊富にあると感激がなくなります。モノを大切にしないのはもったいないことですし、人生をもったいないものにしてしまいます。何より感激がなくなりますが、感激を味わえない人生こそもったいないものです。
 
 行動させて責任を持たせることが人を育てます。行動をしないと失敗はありませんが、その分何もありません。行動した結果に対しては責任を持つべきです。成功したら報酬と栄誉が与えられますし、結果が出せないと責任を取るべきです。行動の結果に責任を持つことが教えるべきことです。出来る人は出来るやり方を取り入れています。

 消しゴムは使用しないこと。解答を間違ったからと言って消しゴムで式と解答を消し去ってはいけません。解答が消えると思考の過程は分かりませんし、何故間違ったのかを教えることも出来ません。消える勉強方法は絶対に駄目です。間違いを残さないで消し去ったら、自分の人生を消すことにつながります。
 現実社会において行った自分の行為は消し去ることは出来ません。ミスが残りますが、どこが悪かったのか、どう対処すべきだったのか検証するために記録を残しておくべきです。ミスの原因を検証しないで前進することは出来ません。人生は消しゴムのように簡単に消せるものではありませんから、日々の中からミスを消し去る習慣は遠ざけたいものです。

 出来る人は複数の仕事を同時に進めています。ひとつの仕事ならダラダラ実施しても達成出来ますが、複数を同時進行するためには、全体と少し先のことを考える必要がありますから絶えず先を考えて行動します。次の段階を見据えた行動とその場しのぎの行動とでは、行動の質が異なります。複数の物事に取り組むと、時間がもったいないので最適な組み合わせと共通する事項を集約する考えを持ち行動します。
 ひとつの事をきちんと仕上げるまで次の仕事に取り掛からない姿勢よりも、次々と課題に挑戦する方が良い結果を導きます。社会には勉強のように絶対正解だという回答はありませんから、どれだけ慎重に進めても結果は百人百通りです。それなら自分だけが導ける回答を出せば、少なくても誰かが同じことに取り組まない限りそれが正解なのです。

 今日の会話は疲れを感じない楽しいものでした。
7月22日(金) 「バリアフリー」
【バリアフリー】
 障害者に優しい和歌山市を目指した取り組みがなされています。最近の建築物はバリアフリー施設が採用されていますが、古い建物は当時のままのものがあります。所有者の思いとしてはバリアフリー施設に改修したいのですが、費用がかかるため思うように改修出来ません。一例としてトイレを障害者も使用できるように改修するには400万円を超える費用が必要です。車椅子の方向けの改修だけではなく、乳幼児にも対応するようにするのは大変です。本日は公共施設のオーナーと一緒にこの問題を考えました。
 和歌山市では施主さんの負担を軽減するための諸施策がありますが、和歌山市自体も赤字基調にあるため全ての施主さんの要望に応えられないのが現状です。福祉のまちづくりに協力するために改修計画を立てている方もいるのですが、現実問題としては難しい問題が立ちはだかっています。
 昨今、障害者施設の経営者は、どんどん障害を持っている方を社会に進出させようとしています。むしろ壁を作るのが不思議に思う程で、だれもが一緒に社会生活を遅れる社会が本当の人間社会です。でも障害者が公的施設やホテルなどで活動するためにはトイレの問題に直面します。介添え人がいなくても自分で用を足せるための施設は、和歌山市においてはまだまだ十分ではありません。それを解消するための取り組みを行っていますが、一箇所の改修を行うだけでも大変な労力を伴います。
 毎年一箇所でも良いので、公共的性質を持つ施設のトイレ改修が行えるような取り組みを行っていきます。

【写真運搬】
 藤原紀香さんの写真展に伴い、東京の事務所に保管しているアフガニスタンの写真場パネルを運送する計画を立てました。知り合いの運送会社の社長に依頼して来週火曜日に東京から和歌山市まで運搬していただけることになりました。
 大切な写真パネルを運搬するために、先週から入念な運搬計画を立ててくれています。と言うのも、この運送会社の社長は今年5月連休にパキスタンに行った経験があるからです。パキスタンで難民の子ども達に出会ったそうですが、その子ども達はパキスタン人ではなくアフガニスタン人だったのです。内戦から逃れて国境を越えてパキスタンに入ったため、住居はなくジプシー生活を余儀なくされています。それでも生きる希望を失わないで懸命に暮らしている姿が印象に残っているのです。
 ボロボロのビリヤード台を持ってきて、一緒にビリヤードをしたそうです。日本では有り得ないようなビリヤード台でしたが、楽しくプレイ出来た思い出を話してくれました。そのような経験があるからこそ、アフガニスタンの写真展に関して全面的に協力してくれるのです。自分で海外視察に行けない場所なので、実際にアフガニスタンで活動をした藤原紀香さんの写真展を成功させたいと強く思ってくれています。
 この思いから東京にある写真パネルを運搬する仕事を引き受けてくれました。多くの人の思いが詰まった藤原紀香さんの写真展、和歌山市から熱くて冷静な平和のメッセージを投げ掛けます。

【再び写真展】
 多くの人に支えられて藤原紀香さんの写真展の準備を進めています。開催までの時間が少ない中、朝から夜までぎりぎりの活動を展開しています。昼食を取れない日が続いていますが、開催の目処を立てるために走り回っています。そんな時、応援してくれる方達がいることは心のオアシスになります。
和歌山市の活性化や平和のメッセージを発信する活動、そして世界に向けた社会貢献活動に関心を示してくれない方がいる中で、主旨を理解して応援してくれる方が次々に出現してくれるのは、一般的な感謝の言葉では表せない位に感謝の気持ちを表したい思いを持っています。
 本日は写真展を成功させて欲しいとの願いを込めた支援をしていただきました。さて感謝の気持ちをどう表現すべきなのか今は思いつきませんが、写真展成功に向けた活動と今後の活動で恩返しを行います。

(真展パネル作成打ち合わせ)
 いくつもの思いが込められた写真展、和歌山市で開催出来ることは奇跡のようなものですが、応援してくれる皆さんがいるから実現しました。開催まであと二週間、全力でゴールに向かうだけです。

【会合】
 東京からお客さんを向かえて中央政局に関する研修会に参加しました。実際に中央の動きを見ている方の話を伺うと、この国が変革期であることを感じさせてくれます。
 そして元和歌山市議会議員の方から貴重なアドバイスをいただきました。それは市議会で大変な思いをしていると感じていても、市民の皆さんは全く知ることはない程度のことだと言うものです。
 全国紙で市議会が取り上げられるのは、通常なら市議会開会の時と閉会時の二回だけです。その記事も関心のない方は気づかない大きさの記事に過ぎません。だから市議会の前例だとか慣習などは壁があっても、打ち破らないと新しい議員存在する意義はないので思い切って活動して欲しいとのにことです。
 市議会議員を辞して初めて分かったことで、在職中に活動をしたかったと思いを語ってくれました。市議会で揉め事があったとしても、世間にとってはコップどころか猪口の中での出来事に過ぎないのです。市議会議員が嵐だと思っていても、世間では風も吹いかない晴天だと思っているのが現実です。
 平成17年6月議会の最終日が、会期を延長して翌日の午前3時に終了したことも、和歌山市民の90%以上の方は知らないことです。だから思い切った活動をして欲しいと依頼を受けました。今出来ることは思い切ってやることだけです。
7月21日(木) 「社会貢献」
【解散風】
 ある企業を訪問。参議院で郵政民営化法案が可決されたら衆議院の解散もあり得るとして、政党からの報告会に関わるチケットが出始めているそうです。梅雨が明けたばかりなのに暑いのか涼しいのか分からない解散風が吹いています。各方面から或いは各政党からの依頼に対応するのが大変な様子です。

【社会貢献】
 企業に社会貢献活動が求められて久しくなります。但し経済状況が悪化している和歌山市においては利益を出すのが厳しい状態で、社会貢献活動に向かっている企業は少ないような気がします。しかし社会貢献の姿勢を持つ企業は、従業員の皆さんの対応や製品の考え方で分かりますから好感が持てます。何が何でも社会貢献活動と言うつもりはありませんが、良い企画であっても感心を示さない姿勢には疑問を感じる場合があります。
 本日お伺いさせていただいたのは全国レベル、世界レベルの企業で、非常に丁寧な応対をしていただきました。本当にありがとうございます。共通しているのは、お客さんとして迎えてくれたこと、社会貢献活動が企業にとって大切であることの理念を持っていること、判断が素早いことなどです。そして実施すると決めたなら、どうすれば企業を知ってもらえるのか筋道を立てて考えていますし、最大限の協力体制をとってくれます。一人のお客さまを大切に迎える姿勢には驚かされます。
 曰く、ひとつの会社、ひとりの人が振り向いてくれることが会社に関心を持ってくれることにつながり、販路開拓にもつながることを忘れてはいけない。どれだけ企業規模が大きくなっても、小さい個人と個性を大切に思う姿勢が永続的な繁栄を感じさせます。
 人間にも品格があるように、法人にも品格があります。法人の品格は経営陣と従業員が築くもので、その姿勢は会社の方針や社訓にも現れます。当該企業のだれと話しても一本筋が通った同じ感覚を感じ取れるのが優れた企業の条件のひとつです。
 訪問したある企業では、目の前で次に訪問を予定している企業の役員に電話をして協力依頼を呼び掛けてくれる姿勢にはただただ感激です。しかも忙しいにも関わらず、社屋を案内してくれるなど心遣いに感謝する次第です。

 続いて訪問した企業でも、素早い決裁取ってくれていました。本来企業規模が大きくなると初めての依頼に対して短期間で決裁するのは大変なのですが、素早い社内手続きによりお返事をいただきました。このことがどれだけ大変なのかは十分理解しています。ありがとうございます。

 最後に和歌山市を代表する企業を訪問。懇親会への参加と協力体制について話をさせていただきました。トップの資質は状況認識と判断力、そして人間関係をどれだけ大切に考えるかにあると感じました。最後は自分で判断する、この姿勢を間近で見られたことは大いに勉強になりました。

 夕方からは、写真展のパネル製作についての打ち合わせを実施。開催月日は8月6日に決定しているので製作日程は非常にタイトです。一日も無駄に出来ないので、これからが大変です。やるからには良いものに仕上げたいと意気込みを語ってくれたこと、利益を二の次にして品質を重視したプロとしての自負を感じることが出来ます。プロ意識の持った方々との仕事は楽しいものです。

【プロジェクトM】
 新しいプロジェクトを4人で開始しました。仮称プロジェクトMとして和歌山市に役立つ取り組みについて初会合を持ちました。全国初の取り組みをするには、私達の情熱と市を挙げて歓迎する姿勢が必要です。最初は夢を描くことになるかも知れませんが、まず企画を作成し相手に投げ掛けて目処が立てられたら輪を広げた取り組みに展開させていきます。
 一緒にチームを組むメンバーは全員会社経営者、しかも全国レベルの仕事をしている方たちです。和歌山市の仕事は殆ど行っていないと話してくれたので、その理由聞くと簡単なものでした。和歌山市には仕事がないとのことです。
 寂しい話ですが、和歌山市の外で利益を上げて、和歌山市民税と固定資産税で支払ってくれています。全国どこで仕事をしても通用するのに、和歌山市に拠点を残してくれているのは有り難いことです。
 仕事の成果を拝見したところ、東北、東京を始めとする首都圏、北陸、関西、九州など、本当に和歌山県以外の地域を網羅しています。これだけの技術があるのに地元で活かしていないのはもったいないことです。
 その力を和歌山市のために活かすためにプロジェクトMが始動しました。利益を考えるのではなく、こんな事業が実現したら楽しいだろうなというもので、10年程度かけて少しずつ完成に向けた取り組みを企画していきます。
7月20日(水) 「写真展開催発表」
【懇談】
 カンボジアに行ったことがある社長と懇談、今も地雷が埋められている地域があり、足のない子どもの姿があったそうです。痛ましい姿を見ると涙が出そうになったと言います。日本の平和と繁栄が当たり前ではなく、世界の中では稀であることを理解しておく必要があります。和歌山市の子ども達にカンボジアの現状を伝える機会を提供してくれることは好ましいとして参画してくれることになりました。
 世界を知ることで自分達が置かれているのが恵まれた環境であることを認識して、世界が日本と同じような環境になるよう、平和な社会を築いた日本人が先導すべきです。実際に現地へ行った経験がある方から話を伺うことは絶好の勉強の機会です。

【地区大会】
 関西電力労働組合和歌山地区本部定時大会に出席いたしました。大会での挨拶の概要は次のとおりです。
 冒頭、大会議長からは、自信と元気のなくしているようだけれども下を向く時期は終わりました。一歩踏み出せば道になると、強く印象に残る挨拶がありました。和歌山市では企業も組織も行政も厳しいばかりですが、気持ちが後ろ向きであればそれだけで地域は停滞します。厳しいけれども出来ることから始めることで道は切り開けます。
 和歌山県は停滞していると言われますが、停滞している中でNPO法人などと行政との連携をした取り組みは全国の中でも進んでいます。行政に予算がないのであれば、NPO法人がアイデアを出して行政と連携して地域活性化の取り組みを始める、これからの形が現れ始めています。民間が主催している夏祭りもそうですが他にもまだまだあります。
 明後日発表する予定の紀州レンジャープロジェクトもそのひとつです。和歌山県の産品は沢山ありますが統一的なブランドイメージがないため、他府県では和歌山産であることが認識されていない場合があります。そこで和歌山産のものを統一的なキャラクターを用いてPRしようとして誕生したのが紀州レンジャーです。
 皆さんご存知のとおり、○○レンジャーというのは東映に著作権があります。全国各地において東映以外で製作された○○レンジャーが活動していますが、和歌山県では全国で初めて東映から使用権が認められた紀州レンジャーを、県のキャラクターとして活用することに決定しています。
 和歌山県とNPO法人が協働した和歌山県を売り出すための取り組みですが、この官民一体となったPR作戦は事例のないものです。まして自治体発のレンジャーに使用権認めてくれたのは初めてのことでそれだけでも注目ですが、キャラクター使用による統一イメージの形成と、堂々とキャラクター商品開発も可能になっています。
 これからの紀州レンジャーの活動に注目して下さい。

 続いて本日マスコミに資料提供を行ったのが、藤原紀香さんの写真展開催です。藤原紀香さんの写真展に加えて本人が和歌山市に来てくれて、講演会や子ども向けのスクールをしていただきます。和歌山から平和のメッセージを発信しようとする官民一体となった取り組みです。NPO法人と行政が協働すれば和歌山市で開催することが不可能とされていたことも実現するのです。
 私達の活動も、組織や個人として実現したいことがあれば不満を言うのではなく、実現したい企画を行政に持ち込み協働するとこで走り始めることがあります。このような新しい活動の形を参考にして道を切り開きたいものです。

【花火大会】

(港祭り花火大会)
 本日は海の日で、和歌山市では港まつり花火大会が開催されました。いつもお世話になっている方が船を出してくれたので一緒に同船させていただき、海から花火鑑賞を行いました。出航は午後7時30分、海上から見る花火は迫力があり幻想的でした。海面を走る船に注ぐ心地よい潮風は花火の音、夏のひと時を感じ取ることが出来ました。

【写真展記者発表】
 藤原紀香さんの写真展について発表を行いました。発表文は次のとおりです。

記者発表文
「Smile Please!〜アフガニスタンで感じたこと、カンボジアで考えたこと〜
撮影:藤原紀香」開催について


                        <ご挨拶>

 和歌山市において「Smile Please!〜アフガニスタンで感じたこと、カンボジアで考えたこと〜撮影:藤原紀香」写真展を開催します。
 藤原紀香さんは、干ばつや貧困、そして20年以上も続く戦争と軍事行動に苦しむアフガニスタンに行き、平和の尊さと祈りを私達に伝えるための写真展を全国各地で開催しています。写真展では自らの思いと支援を呼びかけ、アフガニスタンの子ども達の未来、つまり生きるうえで必要な教育、国の未来を支えるための教育を受けられる仕組みづくりに援助しています。

 そして2004年、彼女はカンボジアを訪れ、笑顔いっぱいの子どもたちの様子を中心に、現地の状況を私達に伝える写真を撮影しました。現在「セーブ・ザ・チルドレン藤原紀香アフガン基金」を通じて建設されたバーミヤン・アンダー村女子小学校に引き続き、カンボジアの子ども達を支援するための基金たち上げを準備中です。

 戦争の世紀を超えて21世紀に生きる私達がすべきことは、単に自然生態系を残すことが目的とするのではなく、歴史と文化と自然、それらを愛する私達人類が共存することで、これからの人類のテーマである「平和」を達成させるための礎を築くことです。和歌山県には、今すぐ世界に向けてメッセージを発信するための環境が既に存在しています。今世界は、戦争や災害など悲劇に満ち溢れていますが、私達は今、歴史と文化と自然に癒される環境、すなわち心の豊かさと明るさを求めています。

 藤原紀香さんが活動の中から見つけたかけがえのない世界観、阪神・淡路大震災を体験した中から生じた平和への感動を和歌山県から全国に発信出来る機会を持てる幸運は言葉では表せないものです。和歌山県にとってどれだけの未来が開けるでしょうか。

 今後とも藤原紀香さんの平和への祈りの拠点として、和歌山県で、アフガニスタンとカンボジア写真展を常設することも視野に入れています。
藤原紀香さんがアフガニスタンやカンボジアで感じたことを、いつでも共有できる場所「和歌山県」でありたいと願っています。世界平和へのメッセージを発信する場所として、和歌山県がその役割を担いたいと思っています。
            

Smile Please!〜アフガニスタンで感じたこと、カンボジアで考えたこと〜
                    開 催 概 要

【日時・時間】2005年8月6日(土)〜11日(木)10時〜18時(最終日15時終了)
【場   所】アバローム紀の国  和歌山市湊通丁北2-1-2
【イベント等】別紙開催スケジュール参照
※ 8月6日(土)9時〜9時30分
藤原紀香さんによる本写真展に関する記者発表を実施

【入場料】
◇写真展:一般・大高校生500円、中学生以下は無料
◇藤原紀香講演〜アフガニスタンで感じたこと、カンボジアで考えたこと〜
 一般・大高校生1,500円、中学生以下は無料。※中学生以下は整理券が必要
 (先着100名 お一人2枚まで)         

 (上記入場券・整理券取扱場所)
・カフェ・ド・シーソー 和歌山市和歌浦3丁目10-1和歌の浦アートキューブ゙2F
・カメラの西本車庫前本店  和歌山市西高松1-3-1
・アバローム紀の国 和歌山市湊通丁北2-1-2   
・留学支援サポートセンター・ジールズ 和歌山市友田町4-89赤井不動産ビルル4F
 ・ギャラリー竜門(写真展のみ)

【主催者】アフガニスタン・カンボジア写真展in和歌山実行委員会
【協 力】NPO法人和歌山観光医療産業創造ネットワーク、有限会社ファティマ
【後 援】和歌山県、和歌山県教育委員会、和歌山市、和歌山市教育委員会

【その他】
本展の収益、寄付は全てセーブ・ザ・チルドレン及びJHP・学校をつくる会を通じて、アフガニスタンとカンボジアの教育支援事業、医療支援事業に充てられます。
 ◆Save the Children Japan(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)は、子どものための民間の海外
  支援団体(NGO)です。「素敵な笑顔に会いたい」を合言葉に、Save the Childrenの世
  界的ネットワークのもとで、現在アフガニスタンおよび世界各国で子ども達への支援
  を続けています。

 ◆JHP・学校をつくる会は、主な活動対象国をカンボジアとして学校建設、音楽、美術な
  どの教育支援と孤児院運営に加えて、顔の見える日本人を目指し、大学生を活動の
  中心とした現地ボランティア派遣を行っているNGOです。

【問い合わせ先】
アフガニスタン・カンボジア写真展in和歌山実行委員会
 所在地 和歌山県和歌山市八番丁9県信ビル411 
 電 話050-3431-3331 FAX 073-484-2098
7月19日(火) 「写真展準備」
【写真展ボランティア】
 8月に開催する写真展のボランティアについての打ち合わせを行いました。若い人達が中心となって写真展の受付や会場係としてお手伝いをしていただけることになりました。快くボランティア活動に参加してくれる方々がいることに感謝しています。この方達は日頃から仕事や学生生活の合間を縫ってボランティア活動を続けていることから、社会貢献活動を目的とした写真展の主旨を説明すると直ぐに理解してくれて仲間に声を掛けてくれました。
 ボランティア活動は日頃から行っている方なら大体の見当がつきますから参加してくれるのです。でもあまりボランティアに関心がない方達に依頼すると、当初は乗り気でも計画が具体化してくると役割が見えてきますから辞退するケースが多いのです。時期的に迫ってきて欠員が出ると運営予定が狂いますから後が大変です。何事もその事柄に関して慣れた方に依頼するのが間違いのないことです。
 写真展に関して協力していただける何ヶ所かの企業を訪問し、御礼と資料提供を行いました。個人として一日に訪問させていただける企業は限られているため、未だ御礼に伺えていない所には心からお詫びいたします。企業にとって休憩時間に当たる昼の12時から1時にかけてご迷惑だと思いながらも訪問させていただいているのですが、それでも協力をお願いした後の再訪問が一巡出来ていないのが現状です。
 お叱りを受けた所もありますが、明日からも順次訪問させていただきますのでご容赦をお願いいたします。

 本日、昼休みの時間にお伺いした企業は、和歌山市活性化のために企業広報に力を入れています。今回の写真展を通じて和歌山市が少しでも活性化するように協力をしてくれています。ここでは自社製品に世界文化遺産の熊野古道の図面を印字して熊野来訪を呼び掛けたり「和歌山の皆様に感謝」と広告文を記載したノベルティを配布しています。経費を掛けて和歌山をPRする広報をすることは直接的には売り上げ増加につながらないかも知れませんが、この取り組みを知った方はこの企業のファンになります。間接的には口コミ効果があるのは間違いありません。

 写真展のチラシが完成しました。土曜日から海の日となる月曜日のまでの三連休も関係なくデザインをしてくれた方、印刷作業を行ってくれた方がいて完成しました。仕上がりはとても良いので明日の記者発表が楽しみです。
 引き続いて和歌山県を訪問し協力依頼を行いました。この写真展は世界に目を向けることと、自分達で出来る世界に向けての社会貢献活動への参画を目指していますが、和歌山市の活性化にもつながるものと信じています。何もしないと波風は立ちませんが、良いと信じて取り組めば社会貢献につながるものであれば、期待を持ってくれる方もいる筈です。
 明日記者発表です、段取りは整いました。

【イベント準備】
 夕方からは秋のイベントについての打ち合わせ会議を実施。和歌山ビッグホエールで二日間かけて大掛かりなイベントを開催しますが、そのメインステージでの催しについて意見交換を行いました。来週に再度打ち合わせを実施しますが、夏を迎える前にもう秋の準備に入っています。

【写真展】
 写真展についての協力依頼と実施内容の説明を行いました。和歌山市にとって世界を感じるために必要なイベントであること、平和を守る意識を高めることにつながること、平和を享受しているのが普通ではなく日本は恵まれた環境にあること、自分だけではなく世界に視野を向けた生活と行動を心掛けることが若い人達に必要で、そのためのきっかけとなることなどの主旨を説明しました。考え方は同じで協働して行動してくれることを約束してくれたことに感激です。写真展に関して暖かい協力をいただけるのは、日頃から善意を持った行動をしているからに他なりません。
 暖かい気持ちは相手の心を豊かにしますし、そんな気持ちを与えてくれた方に対しては、いつまでも感謝の気持ちを抱き続けます。思いやりのある気持ちに触れるのは嬉しいことです。
7月18日(月) 「電柱」
【わかやまの底力提案事業】
 わかやまの底力提案事業で採択された事業について、実施主体に対して和歌山市企画部から補助金等交付決定通知書が届いています。交付金を受けた事業は7月から8月の事業スケジュールと決算報告書を提出する必要があります。市民提案事業が民間の力により動き始めています。和歌山市が民間団体に対して事業提案を募集し、交付金支出の形で後押しをするのは初めてのことです。
 基本的にNPO法人や地域活性化の活動を行っている方々にとっては大歓迎で、一過性のものにするのではなく継続した取り組みにつなげて欲しいものです。

【電柱】
 まちにある電柱はあまり歓迎されているものではありません。狭い道路に電柱が建っていると車が通行する際に支障になる、対抗する場合交わすのが大変、住環境とマッチしないなどの理由があります。
 この電柱を大切に思ってくれている方がいます。家の北西門に電柱が建っているのは吉層であると信じて朝夕、家の繁栄を願っています。元々この方の敷地内に電柱が建っていたのですが、道路拡張に協力した際、和歌山市に用地提供したので現在は市有地となったところに建っていることになります。その時に北西の壁の内部、つまり敷地内に祠を建てて電柱と共に感謝の念を送っています。
 電柱があることが精神的支えとなり、家はささやかな幸せを築いてきました。ところが近隣地の宅地造成により電柱を移転する必要が生じました。社会通念上は市有地であること、移設するのに支障はないことなどから工事は進むことになのますが、この電柱を吉層であると思ってくれている方にとっては悲しい出来事です。

 一般的には吉層であるとの根拠は乏しいものですが、本人は大切なものだと信じていることを他人が侵害することは如何なものでしょうか。内心何を思っても自由であることは絶対的に保護されます。根拠のない心の支えであっても他人がその精神を犯すことは出来ません。信仰心でも何でも、内心にとどまる限りはこの国においては自由が保障されています。
 土地と道路を有効活用することは、その土地の社会的価値を高めますからこれも阻害することは避けるべきですから、双方の思いが違う点を衡量する必要があります。比較衡量すると、土地の利用価値を高めることで経済的価値は高められますし、地元の方にとっては角地の電柱移転により道路幅が広がるため移転は有効と考えられます。

 一方家の外、北西にある電柱を移転することを避けたいと思っても、個人だけの価値に留まり、電柱の所有権、建柱場所の土地所有者でもないことから、個人の都合だけで移転しないで欲しいとの主張は弱いと考えられます。
 電柱移設の理由は、競売で落とした土地を整地し宅地として分譲することが目的ですから、所有者である商人の経済的自由は尊重されるべきです。一方電柱を移転しないで欲しいと願っている個人にとってそれが生きるうえでの人権とは言えませんから、経済的自由権を保護するのが結論だと思われます。よって結論として、電柱の移転を阻止する理由はないと判断するのが妥当です。

 一般的に考えるとこのような結論になりますが、電柱が家屋の北西にあることをありがたく思ってくれている人にとっては悲しいことです。個人の思いなどは社会の利益の前では吹き飛んでしまいます。電柱があったから病気にならないで健康でいられること、大病を患っても直ったと信じていることも、家庭が平和で楽しく暮らせているのもこの電柱があるからと言っても、それが社会から受け入れられることはありません。
 結論からすると電柱の移転は認められるべきですが、個人の思いも大切にしてあげて欲しいものです。いつも立場の弱い個人は譲歩することを余儀なくされますが、立場の強い人はそれらの思いを聞いてあげて心に留めて欲しいものです。
7月17日(日) 「和歌山巴里祭」
 第26回市民文化まつり和歌山巴里祭に出席しました。巴里祭に寄せた公式プログラムの挨拶は次のとおりです。

ごあいさつ   和歌山シャンソン協会顧問 片桐章浩
 第26回市民文化まつり参加、第7回和歌山巴里祭が皆様のご協力のお陰で今年も盛大に開催されます。巴里祭は多くの人の支えと、舞台には上らないけれども心からシャンソンを愛してその気持ちを伝えている方達の支えで開催されています。シャンソンを通じて、和歌山市で暮らす方々が交流出来る素晴らしい機会となっていることを実感しています。
 そして、私達の期待を背負って出演者の皆さんが1年間の練習の成果を披露いたします。登場する時間はわずかかも知れませんが、シャンソンの歌詞とそこに刻まれる文化を読み込んで謳っていただきます。シャンソンをモノにするのに要した時間の積み重ねを感じていただき、心から楽しめる時間を共有したいと願っています。どうか皆様の心に残るフェスティバルになりますように。
 本日はご鑑賞いただきましてありがとうございます。
 和歌山巴里祭のゲストはさとう宗幸さんでした。さとう宗幸が青葉城恋唄でデビューしたのは昭和53年ですからもう27年前になります。今日も当時と変わらない歌声を披露してくれました。
 さとう宗幸さんの歌を生で聞いたのは初めてでしたが、その歌声を表現すると心に染み入る声と歌詞でした。青葉城恋唄、マイクを通さないでの熱唱は勿論、森茂久弥さんが作詞した「うたかたの恋」は、若い日本人が忘れかけている日本語の美しさと季節を繊細に感じられる歌でした。

 続いて歌った「はるなつあきふゆ」は永六輔さんの作詞です。この歌が出来たのは、最終ホスピスの患者さんが永六輔さんに対して、私たちが簡単に口ずさめるような毎日、希望の持てる歌を作って欲しいと要望があったことがきっかけです。永六輔さんは仕事が忙しく長い間作詞活動を休止していたため、しばらくこの依頼実現に向けた取り組みをしていませんでした。そのうち、永六輔さんに依頼した最終ホスピスの患者さんが亡くなったのです。この知らせを聞いた永六輔さんは、取り返しのつかないことをしてしまったと感じ、20数年ぶりに作詞したのが「はるなつあきふゆ」です。

 当たり前のように生きて季節の移ろいを感じている私達ですが、人生において過ぎ行く季節を毎年健康で感じられることは、かけがえのない瞬間です。また訪れた暑い夏に対して、早く暑さが過ぎ去って欲しいと願うばかりですが、来年の夏を元気で迎えられるという保障はどこにもありません。夏の次は秋が来る、季節は巡りますが今年の秋を元気に迎えられることは誰にも分かりません。それほど不安定な人生を歩んでいるのですが、健康なうちはそのことに気づきません。

(和歌山巴里祭で活躍の橋本さん)
 人生の王道を歩んでも、季節を感じられるのは100回あるかどうかです。多くの人は人生において二桁の夏を迎えるだけですから、文句を言わずに訪れる季節を楽しみ、過ぎ行く季節を感謝して見送りたいものです。そして次に訪れる季節を感じられる日常を送りたいものです。
 季節を感じられるとは自然の中で人生を過ごしていることです。自然と一体となる時に感謝しないで、暑いとか寒いとか嘆くのは止めたいものです。

 最後に歌ってくれた「二度とない人生だから」は、人生は一度きりであることを改めて知らせてくれました。毎日、日は昇り日が沈んでいることに何も感じませんが、誰の人生も二度目はないのです。今の人生を後悔のないように過ごすべきです。
 私にとっても今まで生きた時間よりも、残りの人生の方がもう少なくなっています。永遠に続くように感じる時間の中を生きていますが、出会う人から、大地から、暮らしているまちからエネルギーをもらって生きています。人生の後半はエネルギーを与え成長させてくれたこれらの人達にお返しをしたうえ、出来ればプラスに転じるエネルギーを残したいものです。
 歌は人生を表していることを感じることが出来ました。

 夜は主催者による懇親会です。涙と感動があった巴里祭でしたから、参加者一同満足感を感じての会合となりました。既に来年のゲストも決定し終了した瞬間から来年に向けた活動が開始されます。協力をいただいた全ての皆さんに感謝しています。ありがとうございました。
7月16日(土) 「救急医療フォーラム」
【昨夜】
 昨日の市議会最終日の終了は午前3時と日が変わってしまいました。済州市への議員派遣が妥当かどうかの議論が交わされたため日付が変わりましたが、最終的には派遣することを可決しました。家に帰ったのは午前3時30分頃になりました。

【懇談会】
 本日は告別式に参列、その後知人と懇談の機会を持ちました。最近の私の活動について、市政の方向性が良く分からないことについて、NPO法人の活動について、紀の国戦隊紀州レンジャーなどがテーマとなりました。

【写真展】
 続いて写真展の運営についての会合を持ちました。収支見込と開会式を含む初日の運営体制についてなどを確認、事業収支は厳しいため週明けから協力依頼を続けます。初日の夜には、写真展の主旨を理解してくれ協力をいただいた皆さんに集まっていただき懇親会を考えています。
 写真展のチラシは19日に仕上がるため、直ぐに小中学校まで配布し終業式に生徒に渡せるようにします。記者発表は7月20日の9時からとなります。記者発表用の資料が完成し100部整えました。

【救急医療フォーラム】

(救急医療フォーラム)
 昼からは救急医療フォーラムがあり出席しました。議題は「内科領域での救急医療の取り組み」についてです。阪神・淡路大震災を体験した兵庫県は救急医療の取り組みが進んでいるため、兵庫県医師会常任理事であり芦屋市医師会会長の鈴木先生から「兵庫県医師会における心配蘇生法普及の取り組み」について話を伺いしました。突然の心停止の場合には初期対応の時間が明暗を分けます。心停止後5分以内に早期除作動を行うと約半数の人を救うことが可能です。心停止後除作動が1分遅れる毎に究救命が10%も低下します。
そこで心配蘇生法を習得しておくことが役に立ちます。和歌山市では医師会が中心となり心配蘇生法を自治会や小学校で講習を行ってくれています。
 初期動作として心配蘇生法が必要ですが、一歩踏み込んで自動体外式除作動器(以下AED)を使用する心肺蘇生法があります。AEDは医学知識がなくても簡単に操作出来る心肺蘇生法です。救助者が行うのは、電源を入れる、電極パッドを患者の胸に貼る、自動解析ボタンを押す、除作動ボタンを押す操作だけです。米国心臓協会では、心肺蘇生法の国際ガイドライン2000を設けて通常の心肺蘇生法にAEDを組み込んだ救急蘇生法を普及啓発しています。
 ただ文化性の違いがあり、倒れている人を発見した非医療従事者が救助者になる場合、仮に救助に失敗したとしても緊急を有し善意であれば行為の是非は問われません。ところが日本人は緊急時でも救急行為をためらうことがあります。それは非医療従事者が善意であっても救助に失敗した場合、非難される恐れがあるからです。非難だけならまだ良いのですが、過失責任を問われるケースがあると救助に消極的になります。
 心肺蘇生法が難しいのであればAEDを設置する施設を増やし、操作する人を養成するだけでも救命出来る確率を高くすることが出来ます。価値観としては、自分が患者になったとして救助者に何をして欲しいのかを考え、その行為をするのであれば失敗しても非難しないことです。
 救急行為にはAEDの配置と活用出来る人材の養成、そして必要な行為をした人を肯定する考え方を持つことです。市役所からも幹部が来ていました。緊急時に備えようとする市の意欲が伺えます。
7月15日(金) 「市議会最終日」
市議会定例会の最終日は委員会報告、討論と採決です。平成17年6月定例会の提出議
案と可否については次の通りです。         
・承認案件の5件は全て可決です。
承第1号 市長専決処分事項の承認を求めるについて
承第2号 市長専決処分事項の承認を求めるについて
承第3号 市長専決処分事項の承認を求めるについて
承第4号 市長専決処分事項の承認を求めるについて
承第5号 市長専決処分事項の承認を求めるについて

・議案関係の22件は全て可決です。
議案第1号 平成17年度和歌山市一般会計補正予算(第2号)
議案第2号 平成17年度和歌山市土地造成事業特別会計補正予算(第1号)
議案第3号 平成17年度和歌山市老人保健特別会計補正予算(第2号)
議案第4号 平成17年度和歌山市下水道事業特別会計補正予算(第1号)
議案第5号 平成17年度和歌山市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
議案第6号 平成17年度和歌山市水道事業会計補正予算(第1号)
議案第7号 和歌山市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について
議案第8号 和歌山市非常勤の職員の報酬等に関する条例の一部を改正する
条例の制定について
議案第9号 和歌山市立学校等の児童,生徒等の災害共済給付に係る共済掛金
徴収条例の一部を改正する条例の制定について
議案第10号 和歌山市知的障害者福祉法に係る費用徴収条例の一部を改正する
条例の制定について
議案第11号 和歌山市児童福祉法に係る費用に関する条例の一部を改正する
条例の制定について
議案第12号 和歌山市障害児放課後等支援事業に関する条例の制定について
議案第13号 和歌山市営自転車等駐車場条例の一部を改正する条例の制定
について
議案第14号 和歌山市農業及び漁業集落排水処理施設条例の一部を改正する
条例の制定について
議案第15号 和歌山市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の
一部を改正する条例の制定について
議案第16号 市道路線認定について
議案第17号 土地処分について
議案第18号 損害賠償請求事件の和解について
議案第19号 工事請負契約の締結について
議案第20号 工事請負契約の締結について
議案第21号 工事請負契約の締結について
議案第22号 工事請負契約の締結について

・追加人事案件の3件は可決されました。
議案第25号 固定資産評価審査委員会委員の選任について(田中繁夫氏)
議案第26号 固定資産評価員の選任について(武田範房氏)
諮第1号 人権擁護委員候補者の推薦について(岩田譲氏)

・発議関係は6件です。
発議第2号 地方六団体改革案の早期実現に関する意見書案 →可決
発議第3号 地方議会制度の充実強化に関する意見書案 →可決
発議第4号 地域経済活性化を進めるため公共サービスの格差拡大の反対を
求める意見書案 →否決
発議第5号 「障害者自立支援法」の検討を求める意見書案 →可決
発議第6号 日韓両国領土問題の解決のため、国際司法裁判所への提訴を求める
意見書案 →否決
発議第7号 政府・税制調査会の報告書に関する意見書案 →否決
発議第8号 和歌山市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について 
→可決

・その他の1件は可決されました。
  済州市市制施行50周年祝賀行事への議員派遣の件について
7月14日(木) 「知的財産」
【打ち合わせ】
 東京に赴いて、8月に開催予定の福崎ワクワク広場と写真展の打ち合わせを行いました。毎年首都圏の子ども達を福崎わくわく広場イベントに招待をしていますが、今年の夏は和歌山市で開催する写真展にも招待したいと考えています。東京からの招待者についての意見交換も行い体制は固まってきました。また関西活性化策の意見交換、宮崎ワールド構想についても意見を交わしました。
 赤坂にあるイギリス大使館ではロンドンテロ以降、正面だけではなく周囲に警備員を配置するなど警戒態勢を強化していました。近隣で話を伺うと、雰囲気は普段と変わらないけれども、警備員が増員されているので緊張感があるとのことです。

【知的財産】
 早稲田大学の日中知的財産経営・管理実務プログラムを受講してきました。本日の講義は「知的財産推進計画の方向性と課題」で日本の知的財産基本法に基づいた方向性について学べました。
 知的財産は日本技術の海外移転により流出しているのが現状で、無形のモノを日本に残すしくみが必要なため早急にしくみが整備されています。その基本は知的財産の創造、保護そして活用を図ることです。知的財産推進計画の柱は創造、保護、活用、コンテンツビジネス、そして人材の育成です。
 中国では人材の育成にもっとも力を注いでいて、上海と北京では国よりも先行している状態です。

(早稲田大学での講義)
中国では模倣品が多く製造されているため知的財産の概念が希薄であるように言われていますが、それは誤りで、中国の中より上位の企業は日本よりも地域財産保護の重要性を理解しています。模倣品を製造したり取り扱っているのは、中国における優良企業群ではありません。むしろ上位に位置する中国企業は、アメリカ留学経験者が中心となっているため賃金水準もアメリカ並みとなっています。
 知的財産立国を目指すには、ものづくりと情報づくりが大切で、技術、デザイン、ブランドや音楽、映画など価値のある無形資産の創造を産業の基礎に据えることで、国の経済活動活性化を図ることです。結局、企業買収はブランドを買うことに他ならないのであって、中国は日本よりもブランドを買収する意識を強く持っています。

 現在、問題となっている職務発明についての意識は日米と中国とでは大きく異なっています。日米において発明は個人の権利であると考えで、企業や組織に帰属させるためには企業が対価や報奨金を支払うなどして買い取る必要があります。
 それに対して中国では、発明は単位(企業や組織、大学)に帰属するのが当然で、例外として権利の売買により個人の権利に帰属させることも可能となります。職務発明の取り扱いは日米で考え方が異なるため、中国との契約においては注意が必要です。
 数年後、大きな問題となるのが確実なのはオーバー2007年問題です。団塊の世代が企業定年となる2007年は、言い換えるとノウハウを持った人材が企業から自由になることを意味します。組織内だけで活用できた人材の能力は市場に溢れ出ますから、スカウトすれば誰でもどこの国でも自由に活用することが可能です。コスト低減のために日本企業は優秀な人材でも年齢で区切って出向や画一的な定年制度を設けていますから、中国はスカウトにより人材の確保を図ろうとしています。企業経験者は約40年間、企業内教育を受け実践の場で専門知識を習得し人脈を築いています。組織に帰属している間はそれらを他で活用することはありませんが、組織を離れると個人の能力をどこで活かしても自由です。中国にすれば、人材を育てるのには長い時間を要しますが、経験者を採用すれば一気に時間を短縮させることが可能です。更に人脈を持てば一気に市場を拡大することも夢ではありません。40年のキャリアを買うことで企業の無形の資産は価値を増します。
 確かに日本企業は人材の大切さを疎かにしている一面を感じることがあります。55歳を超えると出向、60歳で線を引き定年など、人件費が若い従業員と比較して高いから、簡単に企業から離れることを認めています。オーバー2007年問題、静かですが知的財産の面からは大きな問題に発展しそうです。能力の流失は人の移動に依るからです。

【写真展打ち合わせ】
 麻布十番にある芸能プロダクションサムデイを訪問、取締役以下と懇談を行い写真展の協力要請を実施。続いて写真展の企画について、マネージャーと具体的内容の詰めを9時まで行い、羽田から関西空港へは最終便で帰りました。
7月13日(水) 「留学支援」
【写真展】
 朝一番で写真展についての協力依頼のためある企業を訪問、大変お世話になっている方と懇談の機会を得ました。和歌山市を活性化するための取り組みなので最大限に協力をいただけることになりました。併せて有力者の方を紹介していただきました。その後直ぐに続けて訪問し協力のお願いをしました。和歌山市に元気がないことを企業経営者の皆さんは良く分かっているので、何かの取り組みをしないことには現状を打破出来ないことも理解しています。
 ただそれ以上に経済情勢が悪いため、7月末から始まるよさこい祭り、紀州踊りとたて続けてのイベントへの協力があり、夏場にこれ以上の負担は避けたい思いがあることも事実です。
 続けて写真展の会場のひとつとなるホテルを訪問し今回の経緯を説明しました。主会場は一箇所だけなので心苦しいところがありますが、和歌山市の象徴である和歌山城が見える部屋は絶景なので、対談についてはお城の見える部屋を予定しています。

【ライオンズクラブ】
 昼間はライオンズクラブ会合に出席、先に出席したレオクラブとPR委員会の報告を行いました。レオクラブは会員増強について、PR委員会は夏休みの小学生による絵画作品の提出依頼が課題となっています。ライオンズクラブは年度が替わり新会長の下での運営となっています。功績のあった前会長以下に対して感謝状が贈られました。1年間クラブを運営するのは大変な苦労を伴いますから、そのご苦労に対して感謝の意を表します。

【留学支援の気持ち】
 午後、若い人たちの留学を支援している代表者の下を訪問。今夏語学留学を希望している方と一緒に懇談を行いました。留学希望地はイギリスなので、先般のテロ行為について不安感があるところです。その点を受けて留学支援センターの代表は、二日前にイギリスで留学生のお世話をしている日本人の方と面談してくれた上、ロンドンの現状をまとめて安全な施設を取りまとめてくれていました。最近の睡眠時間を3時間に削って調査してくれていたのです。その気持ちに触れることが出来たのは、私にとって大きな財産です。他人のことなのに、まるで自分のことのように不安感を抱かせないように調査してくれるなんて、中々出来ることではありません。実際に現地の事情を知らないと人のお世話は出来ないと話してくれましたが、分かっていても実践は難しいことです。
 その行為を知っただけで信頼できる人であると確信出来ますし、これからの仕事が拡がることが期待出来ます。留学をお世話することは、現地に行こうとしている方の不安を取り除いて安全を確保することとも言えます。そして出発前の不安と現地に行っての不安は異なることを自身の留学体験から分かっていることなので、その点を解消するため信頼出来る仲間と現地オフィスの提携を行いサポート体制も敷いています。信頼出来るか否かは、現地オフィスに出掛けて実際に会って判断しています。イギリスの留学希望者の話をしていたところ、体制が未確立だったので短期間で支援体制を確立してくれました。たった一人のために時間を割いてくれていることに心から感謝しています。
 この方が将来若い人たちのために留学を支援する仕事をしたいと考えたのは20歳の時です。若くして目標を描いて海外体験を積み、いま夢が実現しています。次の目標は若い人たちが可能性を求めて夢を実現するための支援をすることです。代表と話をしていると、留学支援をすることは夢を実現することのお手伝いをすることと同義語に思えます。夢を実現させた方だけが取り組める事業です。
 本日はこの留学支援を行っている代表者の取材もありました。社会のために全力を尽くしている方が注目されるのは当然のことです。

【写真展】
 夕方から写真展の依頼活動の続きです。大手企業を訪問し主旨を説明、賛同の意を得ました。本当にありがたいことです。大手企業は利潤追求以外に社会貢献活動に熱心なことが分かります。利益の一部を社会全体で共有する姿勢を持っていることが、企業発展のために必要な要素です。そのような企業の製品を選択し、またそのような企業で商品を購入したいと思います。直接的な営業や宣伝活動の他に、一見無駄なことに思える社会貢献活動の姿勢が、実は大きな宣伝効果を生み出すことが写真展の協力依頼を通じて理解出来ています。
 続いて写真展に協力したいと電話をいただいたので、早速訪問し説明を行いました。説明を行った二つの企業は即決で協力してくれる判断をしてくれました。心から感謝するとともに写真展は絶対成功させる必要があると思っています。
 夜は懇談会に参加、懇親を深め毎月定期的に意見交換会を行うことを確認しました。
7月12日(火) 「環境保全対策特別委員会」
【打ち合わせ】
 朝9時から市政に関する打ち合わせを実施、志ある方との対話はワクワクするものです。私のいくつかの活動を見ていてくれて、陰ながら応援してくれています。本日の懇談内容は和歌山市のあり方について、かなり突っ込んだものとなりました。全国的に地方に住む方の意識は変わってきているので、和歌山市も変わらないとこれからの社会変化に対応出来ないことを危惧しています。魚が水の中にいると外は台風でも嵐であってもその変化に気づきませんが、気候変化は起きているのです。人の交流が少ない地域にいると変化は感じ取りにくいものですから、言うだけではなく変化を感じさせる取り組みが必要です。和歌山市ではNPO法人による活動も盛んですし、指定管理者制度に応募して今までにない運営を考えている団体、市民提案事業に応募している元気のある団体が次々に現れています。近々、新しい動きがありそうです。

【環境保全対策特別委員会】
 本日の委員会では、和歌山市が取り組んだ環境月間事業実施結果についてと、住友金属和歌山製鉄所老朽設備の更新計画についての報告を受けました。環境月間は6月1日から30日までの一ヶ月間で街頭での啓発活動や、紀ノ川の干拓地に住む生物を観察した親子生き物観察教室の開催などが主な活動です。
 住友金属和歌山製鉄所は約1,500億円をかけて高炉の設備更新を行います。設備更新により、環境改善効果が期待でき、鋼材需要に応じて現状よりも10%程度の生産能力が向上します。環境影響調査は平成17年5月から12月まで行われ、その結果を和歌山市に届け出て環境対策に問題がなければ更新計画を承認、和歌山市と住友金属の間で協定書を交わす予定となっています。大手企業が経済を引っ張ってくれますから、和歌山市にとって明るい話題です。

【諸活動】
 和歌山市議会議長と副議長が関西電力和歌山支店長と和歌山営業所長を訪問するので出迎えました。和歌山支店では支店長と所長が人事異動で変わり若返った新体制となっています。経済情勢が停滞する和歌山市においてけん引役としての電力会社への期待は大きいものがあります。
 続いて、地元金融機関、車販売会社、電機会社、地元銀行、地元製造企業を訪問し、和歌山市活性化のために開催する写真展の説明を行いました。引き続いて和歌山市消防本部を訪れ、9月の全国実業団相撲選手権大会に関して説明と協力を依頼、和歌山市では全国大会を誘致していることから、協力体制を敷いてくれることになりました。ご配慮ありがとうございます。
 ある健康保険組合の方と懇談。健康保険事業は構成員を対象としているため一般のお客さんと直接応対することは少ないのですが、構成員への丁寧な説明とサービスに努めています。構成員の皆さんがお客さまであるとの意識を持って仕事を行っています。日本人の意識は謙譲型から主張型に変化しているため、分からないことは調べて質問してきますから、応対のレベルも上げておかないと対応出来なくなっています。質問が高度化することにより職員の意識と知識レベルか高くなります。お客さまが職員を育てると言われますが、お互い競い合うことでレベルの向上が図れます。
 同様に、市民レベルが地方自治体と地方議員のレベルを決定するとも言われます。お互いが両輪ですから、一方だけがレベルが高くてもう一方が低いことは考えにくいものです。
 全ての業界はお客さんを持っていますから切磋琢磨している。地方自治体も市民の皆さんと競い合って行政サービスの向上を図って欲しいと要望をいただきました。

 夜はお世話になった方の通夜式に参列。春にお話した時に少し体調を崩していると聞いていたのですが、このような結果になるとは予想出来ませんでした。ご冥福をお祈りいたします。
7月11日(月) 「紀州語り部会合」
【写真展打ち合わせ】
 議会開始前にある団体を訪問し8月開催予定の写真展の説明を実施。ここでも世界から貧困をなくすための活動を開始しようとしているタイミングでしたから、協働した活動を行えそうです。世界では飢えと病気のために毎日58,000人の生命が失われています。そして世界中で5人に1人が1日1ドル未満で生活を営んでいる現実があります。日本国内にいては決して知ることのない現実を知らされた時、私達はどのような行動をすべきなのか考えさせられます。写真展から世界中で起きている現実の生活を感じ取って欲しいと願っています。

 議会の教育民生委員会最終日は採決の日で、提出された議案は全て可決されました。委員会終了後、教育委員会で写真展に関わる人選依頼を行い、夏休み前に決定することになりました。同写真展について、広報公聴課でプレスリリースの日程調整も併せて行いました。

【日本学術学会】
 午後、日本学術学会が和歌山市内で開催されたため出席、「21世紀における地域再生の戦略」に関する講演が行われました。和歌山市内で日本学術学界が開催されるのは初めてのことで、今後も開催される機会は殆どないもので、科学者のオリンピックと呼ばれているそうです。
「であること」と「をすること」は良く似た言葉ですが、似て非なるものだと紹介がありました。「であること」は机上で決定する事を指しますが、「をすること」は実際に行動を開始することを表します。現代を生きる私達に求められているのは「をすること」です。あと少し時代が進行すれば、世界中において水の需要が供給量を上回ることが予想されていますし、農作物不足も現実のものになると予想されています。地球規模の課題が迫っていますが、どうしても身近な課題や日常生活の中だけを考える傾向にあり、世界を眺めることは稀です。地域社会で暮らしていても世界を眺め渡して自らの気持ちに警鐘を鳴らしておきたいものです。

【紀州語り部会合】
 紀州語り部事業に関する会合を開きました。主体となるNPO法人の主要メンバーが集まり約2時間事業計画と課題を洗い出し、それぞれの担当を設けました。第一に和歌山市と和歌山城に詳しい方々に講師依頼を行い、子どもが理解できるテキストの作成に取り掛かります。カリキュラムの決定次第チラシを作成し、夏休み終了後の平成17年9月から小中学生に募集を開始、10月に第一回講習会を開きます。講習会は全部で5回実施し、全て終了後の2月下旬か3月上旬に子ども語り部コンテストを開催する計画です。
 課題は、講師依頼とテキストに基づく子ども向けの書き直し作業。講習会場の決定、後援依頼とマスコミへの資料提供の準備、学校への周知方法の検討、子ども語り部コンテストの予算編成と実施方法の検討などです。次回の会合は7月末として計画を進める予定です。
 後の事業計画として、平成17年9月16日の12時からTOEIC推進協議会を開催することに決定しました。英語力の向上を目指して毎年TOEIC関係者が集まっての協議会を開催しているところです。和歌山市の企業も国際化に対応しているところが多くなりTOEIC受験者も年々増加傾向にあります。その環境を整えるための活動を行っていきます。
 
【がんばろう、日本!】
 がんばろう、日本!国民協議会の戸田代表他のメンバーが和歌山市を訪れてくれました。戸田代表とお会いするのは久しぶりですが、1時間30分の意見交換は貴重なものでした。本部のある首都圏では改革のスピードは激しく、それに対応出来ない地方議員は淘汰されているようです。
 対応するためには政策立案能力と行動力が必要で、首都圏の地方議員はそれらを身につけようと切磋琢磨しているのに比例して、赤字財政の地方自治体の公共事業にべったり密着している議員は少なくなっています。首都圏から西へ行く程改革の速度は減速していて、昔ながらの議員に出会う機会が多いそうです。
 代表は全国を回っているため地方の事情にも精通しています。和歌山県では木村知事の名前が飛び抜けて高く、和歌山県下市町村の首長についてはあまり知られていません。合併によって誕生した新田辺市の真砂市長は改革派として名前が挙がった位です。
 
【会合】
 夜、忙しく県内を駆け巡っている方が珍しく時間が空いたので連絡をいただき懇談を行いました。ミュージカル支援、音楽イベントへの参加、写真展、秋の懇親会についての打ち合わせを続けて行い、協力の方向性と日程などを決定しました。忙しい人は空いた時間を有効に活用し、優先順位をつけて計画を立てていきます。話し合いの中から先に計画を進める順番を決めることが出来ました。
7月10日(日) 「コンサート打ち合わせ」
【写真展】
 写真展についての依頼を行い、開催主旨について賛同を得ました。和歌山市から平和のメッセージを発信することは好ましいことですし、今迄、和歌山市にない企画なので新しい挑戦に期待しているとのことです。出来る限りの支援を約束してくれましたが、和歌山市の過去からの特性からすると、余り突出すると反対のベクトルが働くことがあるので慎重に進めた方が良いとアドバイスをいただきました。この方も業界で常に新しい取り組みに挑戦している経営者ですから貴重なご意見と受け止めています。
 和歌山市の活性化。誰でも好んで使う言葉ですが、意見を述べるだけだったり実施内容に批判を加えることは簡単で実践は難しいものです。実践するには自らが主体となるべきなので、ある程度本業の時間を削ってでも実践しようとするメンバーが集まることが必要です。
 ボランティアやNPOの活動に参画するのは決して容易ではありません。資金力、後ろ立てなどが弱いため、自主的な事業を実践するには大変な労力を要します。それでも目的を持って実践に向かっている姿を見られる地域こそが活性化しているのです。和歌山市内でその姿はあちらこちらで見られるようになって来ました。

【コンサート打ち合わせ】
 和歌山市出身の演歌歌手金田まりさんが、デビューから1年を迎えるのを記念して10月22日に1周年記念コンサート開催する計画を立てています。本日は金田まり後援会の主要メンバー10人が集まりコンサートについての打ち合わせを行いました。大規模なコンサートにするため大阪後援会からも役員が来てくれました。
 決定したのは、開催日時を平成17年10月22日の午後6時30分から2時間とすること。会場は和歌山市内のアバローム紀の国とし、会場の収容規模から入場者を180名にすること。コース料理を用意してのディナーショーすることなどを決定した後、周知用のチラシと入場券の様式と印刷についての打ち合わせまで行いました。案内するのは後援会員を中心としますが、対象を拡げてより多くの皆さんに知っていただきたいので地元紙を通じての案内も行うことにしました。
 先月大阪市内でもコンサートを行っているので、そこに参加した方々に対しても大阪後援会から案内状を発送することになりました。会場費と飲食費は入場券で収支が合うのですが、音響と照明機材を本格的なものにすると費用が膨らみます。どのレベルで折り合いを持たせるのかが本日の課題として残りました。
 金田さんの演歌は有線放送でも流れていますし有線カラオケでも流されています。デビュー曲の刈萱は、和歌山県の高野山を舞台とした物語を歌ったもので、和歌山の魅力を歌で私達に伝えてくれています。和歌山市出身の歌手ですから、頑張って欲しいと声援を送っているところです。デビュー曲の画材は高野山ですから、昨年のデビューの舞台は高野山の青葉祭りでした。その後、私達の所属するライオンズクラブの年末例会にも来て歌っていただいたことがあります。金田さんは日本舞踊、詩吟、演歌を自在に操りますから、それらを組み合わせた舞台は見応えがあります。
 一人の歌手が舞台に登場するまでには多くの人の支えがあります。会場関係者の協力、デビュー前から支援していて本日の打ち合わせ会場も提供してくれた幼馴染の方など集まって企画をしていると雰囲気は盛り上がってきます。
 休日にも関わらず和歌山市内、大阪市から関係者が集まっての会合となりました。残り三ヶ月ですから都度企画会議を持ちながら進めていきます。
7月 9日(土) 「自治会活動」
【自治会活動】
 午前中は自治会長と地域内の諸課題について意見交換を行いました。大きな問題は地域内の防犯対策です。自治会内には小学生の通学路があるため、自治会長は通学時間帯となる朝と夕方の二回、毎日通学路に立って監視と安全対策に貢献してくれています。この活動が評価され、先般和歌山市自治体功労者表彰を受賞しています。地域内には6月下旬に自転車に乗った変質者が現れたため、警察が来たことがありました。今まで安全が当たり前だと認識していたのですが、地域全体として防犯対策の必要性が生じています。
 子ども達の安全を守るために監視体制を強化したいのですが、深追いしすぎると見守りする方が危険な状況に陥ることもありますから、警察による防犯との境界が難しいところです。
 また水道工事で掘り起こした道路の問題、自治会内にある破産した方の用地が競売に掛けられた後の問題などを話し合いました。

【教育問題】
 教育問題について研修を受けました。教育を受ける側に求めたいのはやる気を持つことです。教師が熱心に指導しても生徒にやる気を持ってもらわないと効果はありません。やる気を持つことが学力を向上させるための必要条件です。また理解度を確認するために先生が質問を行った場合、周囲を気にして手を挙げない生徒がいますが、手を挙げないと考えようとしない場合が多いようです。そのため手を挙げない生徒を指名するなど緊張感を与えて考えてもらう機会を作るなど、授業を工夫している先生もいます。
 正解が分からない場合に手を挙げるのは勇気がいることです。小学校時代は周囲と違う解答をしたら間違っていると思われるなど周囲を気にしすぎるため、自信がないと手を挙げることに気後れします。他の生徒と解答が違っても当たり前、正解がひとつの場合でも、習ったばかりのことは間違っても当たり前だと考えることで多少は気が軽くなりますが、性格にも依りますから一概には言えないところに指導の難しさがあります。
 教育内容を一人ひとりに合わせることは容易ではありません。

【写真展打ち合わせ】
 8月上旬に和歌山市内で写真展を行います。そのための打ち合わせと現場視察を行いました。東京からも写真展に協力してくれている方が、大変お忙しい中日帰りで和歌山市に来てくれました。到着が午後で帰りの飛行機が9時台、貴重な時間を提供していただいたことに感謝する次第です。
 写真会場の下見と写真パネル製作についての打ち合わせを行い、事務所で写真展の進行と広報活動について詳細の詰めを行いました。写真展のタイトル、チラシのデザイン、公式パンフレットの構成、記者発表の段取りなど、課題の抽出と今後の主担当、作業内容と日程の確認を行い進めていきます。

(写真展の打ち合わせ)
 平和の尊さを感じることと生きるために未来を見つめるスマイルが、今回の写真展のメインテーマです。周囲の状況が悪くても、未来を信じて笑顔で生きていくことが大切なことを、今回出展予定の写真は教えてくれます。学校で勉強する、病気になったら病院へ行って治すことを当たり前のように思っていますが、世界から見ると日本人は恵まれた環境にあることが分かります。
 平和の尊さを感じることと生きるために未来を見つめるスマイルが、今回の写真展のメインテーマです。周囲の状況が悪くても、未来を信じて笑顔で生きていくことが大切なことを、今回出展予定の写真は教えてくれます。
学校で勉強する、病気になったら病院へ行って治すことを当たり前のように思っていますが、世界から見ると日本人は恵まれた環境にあることが分かります。
 平和の中からいると平和の意味を実感出来なくなることもあります。世界を巡ることによって日本の平和の素晴らしさが分かる、写真展を通じてそんな体験を和歌山市の皆さんと理解し合いたいと願っての企画です。
7月 8日(金) 「教育民生委員会二日目」
 議会前の朝一番、ある企業の方達と懇談を実施。8月に開催する写真展についての説明と協力依頼を行いました。「和歌山市内でこのようなイベントが開催出来るなんて思っても見なかった」との表現で訪問を歓迎してくれました。

 10時から教育民生委員会があり、本日の審議は教育委員会の案件です。
 議案にある中で問題となったのは、湊御殿移築事業と木の本にある古墳復元事業についてです。
 古墳復元事業は平成14年度から平成18年度までの五カ年計画で、発見された前方後円墳を復元して、地域の皆さんが集える公園設備にしようとする計画です。今までに要した経費は土地購入など約9億2,455万円で、当初予算でも約1億円を土地購入費用として計上していたにも関わらず、本6月議会で突然計画を凍結する意向を示したものです。

 その理由は財政悪化に伴うものと説明しています。
 しかし木の本の古墳復元事業は、大橋市長が市長に就任して以降の平成15年3月に策定した和歌山市長期総合計画に明確に事業推進が掲げられているもので、市の事業の根幹を成す総合計画にあるものを簡単に止めるのは説得性がありません。しかも財政危機は市長就任当時から明確に分かっていたもので、そのために事業計画を洗い出して必要なものと不必要なものに分けて行財政改革を進めている訳です。
 その中で木の本の古墳復元事業は文化財の保護と地域発展のために必要なものと位置づけ、約9億円もかけて計画を推進していたのです。それが今頃になって財政難のため凍結しますでは、計画を策定した委員の皆さんや期待している市民の皆さんは勿論、和歌山市の総合計画なんて所詮その程度のものと思ってしまいます。委員会で審議され決定された総合計画が事務局の都合で簡単に計画変更出来るものなら、目指すべき長期的な和歌山市のあり方も崩れますし、計画と財政の両方を計って真剣に論議されたマスタープランであったのかさえ疑問に感じます。

 木の本の古墳復元事業完成に要する総額は約14億円と見込んでいますから、残り4億6千万円程度で完成する事業です。後少しのところまで来ているのに、今回は約1億円の予算を投じて古墳を埋め戻そうと計画しているのです。そして景気が回復して財政の目処がついた時点で復元計画を再開する考えを持っています。つまり凍結と言いながらも再開の目処が立たない極めて中止に近い見解を示しているのです。
 復元と保全の言葉の違いはごくわずかですが、今後の計画を進めるのか中止にするのか決定するほど大きな違いがあります。
 市の事業としての計画性のなさと長期総合計画の意味を含めて指摘しています。事業が凍結、縮小、中止となっている全ての理由は財政難です。まるで倒産寸前の企業のドラマを近くで見ているようです。

 続いて湊御殿移築事業についてです。これは和歌山市にとって価値がある湊御殿を所有者から和歌山市が寄贈を受け解体し、皆さんに公開出来るように文化財の管理などの点でふさわしいと考えて養水園に移転しています。和歌山市と養水園の間では、年間の土地借り上げ料金を555万円と定めて契約することで合意に至ったのですが、契約方法で見解の相違があり養水園から調停の申し立てが出されました。4月以降、和歌山簡易裁判所で2回の審尋が行われているところですが見解が対立しています。
 契約方法の双方の主張を整理します。
 和歌山市は、土地賃貸借契約を主張しています。この契約だと期間は30年から50年の長期契約となるうえ地上権が発生します。建築物の性質上、何度も移転出来るものではありませんから長期的に安定させる必要があるためです。

 一方養水園は、事業用定期借地権契約を主張しています。これなら契約期間は20年以下で、契約満了時には更地で返還する必要が生じます。また地上権は発生しませんから、双方の合意が得られなければ和歌山市は更地にして返還する必要があります。この契約方法は主に店舗の賃貸借契約で見られるものです。
契約金額は合意していますが、契約方法に関してお互いの利害が対立しているため、今までの土地借り上げ料は支払われていません。そのため湊御殿の移築は完了していますが、公開出来ない状態が続いています。
 参考までに湊御殿移築に伴う経費は、今までに3億1,861万円を要し、お金を使いながらも効果が見られない事業になっています。以上の点についての確認と質疑を行いました。

 終了後、8つの大手企業を訪問し和歌山市活性化のための懇談を行いました。和歌山市を元気にする写真展の説明を実施し、協力体制を敷いてくれるよう依頼しました。いずれの企業も感心を持ってくれたことから、良い企画を実現すればその議題で懇談をするだけで精神的に元気になることが改めて分かりました。暗い話と違って前向きな話はお互いの気持ちを元気にしてくれます。
 先週の一般質問の傍聴に来ていただいた方と偶然お会いし、7月末までに懇談会を行う約束をしました。

 夜7時から9時まで、WCANの交通システム分科会に出席し、貴志川線の半永久的な存続のしくみと利用者増加を考えることをテーマに報告と議論を交わしました。事業主体である岡山電気軌道鉄道や国土交通省近畿運輸局、そして大学の先生と公共交通専門の先生、シンクタンクの方々の出席もあり、各方面の考え方が確認出来る内容になりました。
私からは岡山電気軌道鉄道本社を訪問した時の懇談内容と和歌山市としての支援の見通しについて報告を行いました。

(公共交通に関する会合に参加)
 
7月 7日(木) 「教育民生委員会」
【教育民生委員会】
 早朝から8月開催の行事に関する打ち合わせと防災時の避難対策についての打ち合わせを実施。終了後、市議会に向かい委員会に出席、平成17年6月議会から私は教育民生委員会に所属しています。
 議案審査では一点だけ確認を行いました。
 平成17年4月1日から知的障害者と児童に関する法改正に伴い「行動援護」へのサポート体制が取られています。行動援護とは、激しき自傷行為やモノを壊す行動を取る方が外出する場合に、介添人が一緒に行動しサポートする行為を指します。このサポートを受けるために費用がかかるため、和歌山市として負担額の頭打ちを決めようとするものです。サポートを受けようとする個人の負担額は所得に応じて異なりますが、一日の利用時間が4時間30分を超過する場合には、負担する金額の10倍した額で頭打ちにしようとするものです。
 具体例を示します。和歌山市の場合居宅介護を受けると30分当たりのサービス金額を定めています。当該年度市町村民税が非課税の方が居宅介護サービスを30分間受けると50円の個人負担が生じます。1時間なら100円というように加算されていきます。4時間30分だと450円、5時間なら500円となります。そうすると6時間なら600円となるところですが、負担を軽減するために一日500円が最高の負担額にしようするものです。つまりこの条例が可決されると6時間でも500円、10時間でも500円の負担となります。
 本条例の施行は公布日以降、年間の利用者は20人と推定しています。ただ行動援助支援サービスを受けるには、一定の基準を満たした和歌山市が認定する事業者に限定されていて、その条件を満たしているのは現在1事業者だけとなっています。
 行動援助を受けるための頭打ち金額の水準は、全国の都市と比較しても遜色はありませんから和歌山市在住の方が不利益を被ることはありません。
 行動援助サービスを受けられる方はご注意下さい。

【打ち合わせ】
 8月に実施する行事についての打ち合わせを実施、依頼文やツールが完成したので来週から協力要請と告知に周ります。続いて打ち合わせを一件行い、和歌山東急インを訪問してメディアの方々と一緒に8月に予定している対談と懇談会会場の下見を行いました。和歌山城を背景に良い映像となりそうです。

【全国大会】
 9月に全日本実業団相撲大会が和歌山市内で開催されることが決定したので、会長を初め関係者と共に大橋和歌山市長に報告と協力要請を行いました。競技成績優秀選手に対して市長賞を授与してくれるなど支援体制も確立出来ました。
 和歌山市では全国大会を誘致するために、和歌山市内で全国大会を開催する団体に対して優遇措置を設けています。和歌山県外から全国大会に参加または応援に訪れ宿泊してくれる方に対して補助金を支出する制度があります。この大会は歴史あるもので運営体制が確立出来ている上、自主自立を前提にしているので支援制度の有無に関係なく和歌山市で開催してくれることに決定してくれました。
 和歌山市での開催を決定してくれた会長初め関係者の皆様に深く感謝いたします。
7月 6日(水) 「和歌浦再生」
【和歌浦再生】
 朝8時から和歌浦振興に関する打ち合わせを実施しました。平成16年度都市再生モデル調査事業としてNPO法人和歌山観光医療産業創造ネットワークで取り組んだ和歌浦再生計画に基づいて具体化を図ろうと活動しているところですが、今朝はある企業経営者の方々にその事業説明と協力を求めたものです。和歌浦再生に関する調査報告書は今までに提案されたものが山ほどありますから、過去からの歴史の変遷や課題はある程度抽出されています。今、和歌浦再生に必要なものは事業主体の決定と実践にあります。
 地域再生には投資を呼び込む必要がありますから、複数の事業主体が連携して同じ目的を持ち実践することが不可欠です。単にハコモノを管理しているだけでは振興を図れませんから、活性化のためには事業主体が管理から運営する視点に変更することが国からも求められています。地方自治法の改正による指定管理者制度導入がそれを証明しています。
 和歌浦は万葉の歴史と紀州徳川家の文化が売り物ですが、万葉の時代は21世紀に暮らす私達にとってイメージが湧きにくい遠い存在でもあります。現代の和歌山市は和歌山城を中心とした城下町から発展しているものですから、文化的には紀州徳川家の文化を継承していると考えた方が身近なものになります。歴史を万葉の時代から紀州徳川家の時代に針を進めるだけで、和歌浦の文化はぐっと身近な存在になります。
 その流れを和歌浦地域振興の柱に据えることで、地方自治体も事業者もテーマは同一となりますから地域振興策の方向性は一致させることが可能です。片男波公演内には万葉館が設置されていますが、例え風光明媚な和歌浦であっても、万葉の時代を感じさせる自然があるのかどうか分からない部分があります。突き詰めると、今の片男波公園辺りは海の中であったとの話を伺ったことがあります。万葉の歌人が詠んだ位置と今の公園の位置にはズレがあるとも思われます。

 ところが紀州徳川時代になると今の地形と似ていますから、生活圏、文化圏は現代とのズレは少なくなっています。和歌浦を和歌山市内における文化の拠点と捉えるなら、それを基にした考え方を地域に持っていく必要があると考えます。万葉館よりは紀州徳川館として歴史的な物品や文献を展示する方が、地域振興を目指す感覚と合うように感じます。
 話し合いによってその点の認識は共通のものに成り得たと思います。何かを新規に取り組もうとすると調査が必要となりますが、出来るだけ早く取り掛かることで他の地域との違いを浮き彫りにすることが出来ます。国に提言出来た程のレベルにある計画に基づいて、スピードの経済力を求めている事業者が組めることで計画は一気に進展します。ただ新しいことに着手すると、それに立ち塞がる障害が出現することも社会における化学変化のひとつです。化学変化が起きるのも分かった上で、和歌浦再生は実践の時期に差し掛かっています。地域再生は完成した国レベルの計画の良し悪しを議論するのではなく、やるかやらないかの二者択一です。先送りの選択肢はあり得ませんし、先送りすることは資金をかけて策定した現在ある計画を台無しにするものです。時間の経過と共に、また他都市の取り組みと共に和歌浦でやるべきことは当然に変わってくるからです。
 全国に問いかけても恥ずかしくない再生のための計画書があれば、後の問題はやるかやらないかだけです。

【市議会】
 一般質問最終日は二人が登壇しました。また昼間には、第二阪和国道・京阪和自動車道建設促進議員連盟と紀淡連絡道路建設促進議員連盟の総会が開催されました。
 一般質問終了後、愛・地球博会場で夏休み期間中にミュージカルを行う予定のミュージカル劇団の方と懇談、続いて通信教育で文部科学大臣表彰を受けた方と和歌山市内での文化活動についての懇談を実施し、夜は転勤になった方々の送別会に参加しました。
7月 5日(火) 「行事打ち合わせ」
 自治体功労者表彰式がありました。本年度の表彰対象から市役所職員さんが外れ自治会長経験者など民間の方で行政への貢献があった方だけが対象になっています。自治会会長はボランティア活動の象徴的な仕事で、長年に亘って無償で市役所関係の仕事に貢献してきたので価値のあるものです。

 8月に予定している行事について、実施主体のNPO法人和歌山観光医療産業創造ネットワークとして作業を進めました。行事の流れと各界への協力依頼文面、役割分担などについて確認を行い、引き続いてある企業に赴き開催日までと行事内容の流れについて打ち合わせを実施しました。私達の社会では病院や学校などは当たり前のように存在していますが、身近なところにそれらの施設がない国や地域があります。社会貢献活動への意欲に溢れた方々からの盛り上がりにより行事を成功に導きそれらの支援を行いたいと願っています。

 但し、世の中現状から抜けようとすると精神的な苦労が伴うことがあります。現状に馴染むことで居心地が良くなりますが、気づきがあり良識と正義感を持ち合わせていると、行動を起こさざるを得なくなることがあります。ここで葛藤が生じ、気づいた自分が悩むことになります。ひとりでは苦しいことでも、複数人で話し合うことで少しでも現状を打破出来ます。

 午後から同行事に関する打ち合わせのため協力していただける企業を訪問、社長と総括ディレクターとの協議により先に進める確認を行いました。和歌山市から平和のメッセージを発信していくことに異論はなく、実施内容や将来構想についての賛同を得ました。まちを元気にする企画を民間では待ち望んでいる筈で、一社でも多く協力を呼びかけていく予定です。
 この企業の製品の品質は世界レベルですから、行事で使用する作品の仕上がりは自信を持てるものです。むしろ品質が飛躍的に良いため、過去の作品と比較すると突出する恐れがある点を気にするほどです。平和のメッセージを和歌山から世界に発信するための準備が整いつつあります。
 続けて和歌山商工会議所へ、この行事内容の説明と和歌山市活性化のための協力依頼を行いました。元気になる企画をどんどん発信していきます。今週中にも商工会議所会頭にも挨拶に赴く予定です。
 
 続いて夏祭りについて、自治体功労者表彰について懇談を実施、夜は通夜式に参列いたしました。やや雨の降る中での通夜式は沈痛な思いに誘われます。死に向き合うことは生きる意味を考えることにつながります。

 久しぶりにお会いした方がいます。およそ1年ぶりでしょうか、元気な姿で背筋の伸びたりりしさは変わらないままでした。私が市議会に当選した最初の議会から一般質問を聞いてくれていたことから、感想を話してくれました。正面から当局に向かっていく姿勢に対して内心手を叩いていたよと話してくれました。一般質問を熱心に聞いてくれている方がいることに対して感謝しています。先日8回目の一般質問を行いましたが、今も変わらない姿勢で議会に臨んでいます。
7月 4日(月) 「PR委員長会議」
【東京都議選結果】
 朝一番で東京都議選の結果を確認。同じ高志会会員で、渋谷区から立候補していた大津都議の当選が確認出来ホッとしました。和歌山市議会会期中のため応援に行けなかったのが申し訳なかったのですが、日頃から活動していたため大丈夫だと思っていました。高志会事務局からも当選の連絡をいただき、激戦の渋谷区をトップで制したことを嬉しく思います。

【市議会】
 和歌山市議会は一般質問5日目。行財政改革や観光施策への課題が多く、本日も一般質問で取り上げられました。昼間には森林・林業・林産業活性化促進議員連盟、全国大会誘致議員連盟、日中友好議員連盟の総会があり出席し、平成17年度活動方針案を議決しました。日中友好に関して和歌山市と姉妹提携している済南市が、日中関係についてどう感じているのか連絡がついていないため意向の確認を行うことにしました。反日感情が激しくなっていることに関して折角、日中友好議員連盟を設けているのだから、国レベルはともかく有効都市との間で有効な活動が必要であることを確認しました。

【PR委員長会議】
 夕方にはライオンズクラブのPR委員長会議に出席し、本年度の国際平和ポスター募集についての確認を行いました。ポスターのテーマは「平和は国境を越えて」で、絵画で平和を表現することを前提とするため、言葉は一切使ってはいけないことになっています。
 募集は和歌山市内の小学校5年と6年生が対象、夏休み期間中にポスター用の絵画を書いて小学校を通じてライオンズクラブに提出してもらいます。ライオンズクラブの締め切りは10月1日で、最優秀作品はニューヨークにて表彰されます。但し世界中から作品が集められるため和歌山市で選ばれた後、関西地区で推薦、日本代表作品として推薦され、世界中の子供たちの作品と競合することになります。高いハードルですが平和へのメッセージをポスターに託して参加を呼びかけます。来週辺りから各ライオンズクラブが和歌山市内の小学校を回る予定にしています。私も市内の公立小学校3校を回ってポスター募集の依頼行う予定です。
 なお、和歌山市内から提出した方の優秀作品は和歌山市内の近鉄百貨店にて、平成17年12月から翌年1月中旬までの間展覧されます。

【その他の活動】
 PR委員長会議終了後、二箇所打ち合わせのため訪問。その他、紀州語り部事業についての打ち合わせを来週に実施すること、秋に和歌山市内で開催するある全国大会実施要領が完成したので、市長へ説明が可能となったため日程を調整することを確認しました。
 続いて障害者福祉に関しての確認を行いました。高校野球和歌山県予選の組み合わせが決定し応援についての確認、また留学に関する話し合いを行い、今週末目途で再確認することにしました。
 また明日朝からは自治体功労者表彰を受賞する方を訪問し、午前中は8月に実施予定の行事に関しての会合を持つことになりました。和歌山市を元気にする企画ですからご期待下さい。
 明日の夜は友人の父親の通夜式に参列する予定です。
7月 3日(日) 「学習」
【学習】
 公立学校ではゆとり学習が取り入れられていますが、受験のための教育はそれと逆行しています。それは私学への進学希望者が多くなっていることが挙げられます。私学の受験のレベルは決して低下していないため、合格するためには相応の学習が求められるからです。公立学校でゆとり教育を取り入れても、受験のために不足分は学習塾や進学塾などで補完しておかないと受験に対応出来ません。
 学力のレベルは天性の能力によるものよりも練習量により左右されます。学習して理解出来る範囲内で量をこなすことで学力は伸びますから、1日に数時間は当たり前のように机に向かうことが必要です。学力は反復練習をしている量により向上します。
 ところが家庭での学習は困難を伴います。一人で机に向かうことは忍耐力が必要ですし、学習を継続するためには強い精神力が求められるからです。学習を継続するためにはどうしても刺激がいりますから、他人と一緒に学習出来る環境が必要です。受験テクニックだけではなく効果的な学習をするための場として、塾など一定の意欲がある人達が集まれる教育機関が必要なのです。
 一見すると他人との競争のように写りますが、他人と比較しないと自分の立場が分からないのです。一人で学習して解答しても他人との比較がないと、どのレベルに位置しているのか分からないため意欲の維持をすることが難しいのです。目標を持ったうえで市内全体での学力レベルや全国での位置が分かると学力向上への意欲が沸いてきます。
 他人と比較すること自体にはそれほど意味はありませんが、自分の立ち位置が分かることは将来伸びていくために意味があります。成長するためには、継続することと練習量が必要なことが身を持って分かるからです。
 伸びるための条件があります。
 一番大切なのは素直さです。知識を習得する段階においては、教えられることを疑わないで受け入れる気持ちを持っていることです。まず基本を身につけないと応用はあり得ません。基礎力は繰り返すことだけで身につけられますし、モノにするためには練習量が必要です。
 続いて丁寧さも必要です。10個の漢字を覚えるために繰り返した後、それで終わりにしないで、仕上げに覚えているか確認のためにもう一度10個書いてみる姿勢を持っていることが伸びる要素です。そこで1個でも間違えたら、その時点で覚えようとする丁寧さを持ちたいものです。
 そして意欲。何とか分かりたいとする思いの強さを持つことです。意欲を持つことは学習するための最低条件で、意欲があるから継続することが出来ます。何かをしていて意欲がなくなった途端に止めてしまった経験を持っている方も多いと思います。あきらめない意欲を持ち続けたいものです。
 教える立場にある人が気をつけておきたいことがあります。それは叱るよりも褒めることです。叱るのは悪いことをしているのを止めさせる時には有効ですが、学習してくれているのに点数などの結果を見て叱っても逆効果です。頑張っている姿に触れた時は叱らないで褒めることです。褒めることがなかったとしても、褒める機会を見つけ出してでも褒めることです。そして励ましてあげることも忘れてはならないことです。指導する立場になった場合、相手を褒めること、励ますことを心掛けたいものです。
 
【訃報】
 7月1日に掲載した友人の父親が、本日午前1時15分に死亡いたしました。長い闘病生活の末元気になってくれることを心から願っていたのですが、残念な結果になりました。
 死は現世と別の世界に壁を作るひとつの区切りとなってしまいます。つい先ほどまで話をして食べていたことでも、それ以降は出来なくなってしまいます。法的にも権利の主体にはなれなくなります。死を境に生者と存在する場所が違ってしまいます。
 それでも語りつぐ人達がいる限り絆と思い出だけは永遠に残ります。永遠の旅立ちに際して、心からご冥福をお祈りいたします。
7月 2日(土) 「出向」
 企業にいると、ある年齢になると出向の話が舞い込みます。かつて出向というと60歳で定年となり、その後を過ごす場所として関係会社があったような気がするのですが、現在の出向事情は違っています。55歳前後で出向の話が来ることは珍しくありません。企業内で経験を積み仕事の総仕上げをすべき年齢で出向する気持ちはどの様なものでしょうか。

 ある方の話が印象的です。いつかは来るものだと思っていても出向の意向打診があった時には真っ暗になったと聞きます。何十年もひとつの企業にいて、企業の発展と利益追求をしてきた経験もその瞬間になると意味を無くしてしまいます。一般的な企業に勤めて来た人の例として、企業の目的を自分の目的として月曜日から土曜日まで、しかも9時から5時までの何でも出来る貴重な時間を費やした時間とは、一体何だったのかと思うのが企業を離れる時です。
 年齢を重ねて責任ある地位に就き決裁権限が付与され、やっと仕事上の思いを達成可能な環境になった時、既に終わりの影が近づいています。執行役員にならない限り、3年から5年で責任者の立場から去ることになります。長い下積みの後に訪れる自己実現のための時間は余りにも短いものです。

 現役生活の総仕上げの時期として訪れる黄金の50歳代なのに、現在の日本企業における現実は寂しいものです。知識、経験、キャリア、スキル、忠誠心、超過勤務、役職位、組織内で通用した全てのものが、出向した時から無関係になってしまいます。その時の思いと無念さは想像しようがありません。
 しかも出向が気楽な時代は遥か彼方に過ぎ去っています。本体の仕事に頼っていた関係会社はコスト削減と自立を求められていますから、出向してもより厳しい成果主義に追いかけられます。ひとつの企業で勤め上げようとしても、最後を入社した場所で迎えられる幸せな人は少なくなっています。

 本体は50歳未満、関係会社は50歳以上の構成になりつつありますから、それを前提に生き方を考え直す時代になっています。つまり企業人として常識であった60歳定年で出向、65歳まで関係会社で過ごして65歳で退職し年金生活するパターンは完全に崩れ去っています。
 今までが良かったと思うよりも、企業内においては早い目に自己実現を目指す仕事を心掛けたいものです。上司の言う通りだけの仕事や、批判を避けるために目立たない企画をする循環に陥らないようにしたいものです。仕事は月単位、四半期単位、あるいは期単位で繰り返しますから、季節感を感じることは少ないため知らない間に年月は過ぎ去ります。漫然と同じようなことを繰り返すサイクルから脱出することで、企業内外において自分の位置を見つけることが出来ます。
 後悔しない仕事、生き方をするのは簡単ではありませんから、目的を少し手前に引き寄せて早い目に取り組むことです。仮に上手くいかなくても、やり直す時間は十分に残されます。
7月 1日(金) 「生命」
 一般質問4日目、本日も三名が登壇いたしました。ある先輩議員は議場での質疑を議員にとっての戦場と表現しています。一般質問は市政の課題を解決するために全力でぶつかる当局との真剣勝負の場面です。議員に与えられたこの場面を活用することで、様々な課題は前向きに進展します。

【生命】
 本日は議会前にお二人の方を訪問。その経営者の方は、一代で築き上げたものを今でも攻める姿勢で成長させ続けています。いつまでも守りに入らないで、前を見続けることで生まれるものがあります。ライバルを見つけて、良い意味で負けないために企画で勝負している姿からだけでも学べるものがあります。

 もう一人はホームページを開設しています。その方のホームページは毎日開いて読んでいるのですが、入院中にあるその方の父親の動向を毎日ハラハラしながら拝見しています。誰にとっても父親は人生の師匠であり、特に友人の父親ですから何とか生き延びて欲しい、助かって欲しいと願わずにはいられません。早朝に何か出来ることはないものかと訪問したのですが、既に病院に向かった後でした。もう一度、父親と酒を酌み交わし語り合いたいと願う子の願いが天に届きますように、心から願っています。
 私達にとって中々思うように進まない人生ですが、生命があることほど尊いことはありません。いつものように家を出て仕事場に向かう、いつものように何気ない会話をすることがどれだけ貴重な瞬間なのか、毎日繰り返していると気づかないものです。しかし平凡な日々の繰り返しが貴重なものであることに気づく時があります。病気をした時、身内や知り合いが苦しんでいる時など、当たり前の日々こそが輝く日々であることが分かります。

 人は生を輝かせるために自己実現を目指しますが、完成に向かうほどに残り時間が少なくなります。無から有を生み出すために全力で行動し、そして再び無に帰すのは自然の中でだけ生きられる人間の定めです。一人の人間が社会で実現したことでも、死した後も現世に何かを残せるものは少ないのです。多くは跡形もなく消え去ってしまいます。
 だから何もしなくても良いとは考えません。自分はたった一度だけこの時代、この国、この社会にだけ存在しています。それ以外に生きる選択肢は与えられていないのです。どの時代でもなく平成の時代に生きている。アメリカでも中国でもなくて日本に生きている。
日本の中でも和歌山市で生活し活動しているのは唯一の存在です。限られた環境の中で生かされているのですから、その中で出来る役割は当然にある筈です。
 しかも「今」は未だ歴史になっていないのです。歴史は誰が作るのでもなく、その時代に存在する私達が日々作っているものです。しかし2005年に私達が確かに存在したということも、歴史から見るとやがて埋もれてしまうものです。10年後、生きていれば自分が証明出来ます。50年後、ひょっとしたらまだ覚えている人がいる可能性はあります。100年後、余程の功績を残さない限り存在したことを覚えている人はいないでしょうし、存在したことを証明するものは残っていないかも知れません。

 跡形もなく消え去るのが生命ですが、それでも生命は尊いものです。生命は連鎖しないと存在出来ませんから、今の自分がいないとなると次の生命は絶対に存在しません。そして後の世代にまで生命を残せるのは、死の瞬間まで生きることを貫いた強い生命力を持つ人だけです。そう思うだけでも、最後まで強く生きることに価値があることが分かります。
 生命を与えられている私達は、誰でもそんな強い生命力を引き継いでいます。それを自分の意思で更に強くして申し継ぐことが永遠の第一歩です。自分だけのものなら何をしても個人の自由ですが、生命は自分だけのものではないのです。祖先から預かったもので、やがて次に伝えるために返すものですから、少しでも生命の価値を高めてお返ししたいものです。
 生きる意味を分かるまでには至りませんが、無に帰るからそのままで良いのではなく、無になる前に自分だけの価値を見出したいものです。

【来客】
 昼休憩の間、神戸から谷川さんが訪ねてくれました。谷川さんは神戸市にある防災センターで語り部をしていて、以前勉強会で神戸を訪問した時に担当してくれた方です。谷川さんも阪神淡路大震災の被災体験を持ち、その体験を語り継ぐために阪神淡路大震災を契機に建てられた防災センターで語り部として活動しています。
 本日は、関西電気保安協会職員さんの研修会講師として来和してくれ、研修会終了後、覚えてくれていて訪ねてくれたのですから嬉しさも倍増します。被災体験のある谷川さんからの経験談は、東南海・南海地震への備えが必要な和歌山市民にとって貴重なものになります。貴重な寄り道をしていただきありがとうございました。

【タウン誌】
 和歌山市内で平成17年7月末に発刊が予定されているタウン誌に関する打ち合わせを実施。タウン誌は先行しているものと同じでは駄目なので、特定の層にターゲットを絞ったものになる予定です。今ではタウン誌は無料配布のものが多くなっていますから、情報の受け取り手としては有難いことです。但し掲載する方は、掲載費用の負担と特典をつける必要がありますから、特長のある店舗であることが最低条件になります。
 和歌山市は経済環境が良いとは言えない状況なので新規広告の難しさが伺えます。

【観光行政】
 旅行会社で懇談の途中、城フェスタで行われた将棋の名人戦の話をしたところ、開催したことも全く知りませんでした。周知されていなかった様子で、羽生四冠が和歌山市に来たのに勿体ないと嘆いていました。只でさえ厳しい環境にある和歌山市の観光業界ですから、行政が観光に投資するのであれば民間事業者の要望を取り入れ反映させて欲しいものです。そして観光施策が決定したら情報提供が絶対的に必要です。意見を聞くことと情報提供を行うことが観光行政の基本で、基本がないと次へ進むことができません。反省材料はあちらこちらにあります。

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