「高い志を揚げて当選した片桐県議には最高当選以上の価値がある」
県議選和歌山市選挙区。定数16に19人が立ち、その中で16番目の最下位で当選した片桐章浩氏=無所属新人=がマンネリ県議会に光彩を放っている。
片桐県議は(4月)8日の投開票で、一番早い段階に「当確」を打たれ、陣営を興奮の渦に巻き込んだが、最終的に6,671票で16番目、つまり最下位当選した。
彼は昔から知っている。関電和歌山支店の広報マンだった。和歌山市議を一期を経て県議会に打って出た。今も昔も、穏やかな人柄は一つも変わらない。
だが政治的信念は固い。それは、好きな人物が行動力の坂本龍馬であり、好きな本が蛮勇哲人中村天風の「運命を拓く」ということをみてもわかる。
彼はこれまで、経済、経営、知的財産などを大学や大学院で勉強した学問の人である。
「それを生かし、政治、法律で和歌山を良くしたい」。片桐県議は自身のホームページでそう述べているが、これは信じるに足る言葉だ。
議員に政治家と政治屋があるとすれば、片桐県議は政治家である。高い志を掲げて当選した片桐県議の最下位当選には最高当選以上の価値がある。
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