平成16年12月 8日(水)産経新聞

独立リーグ構想、長期計画へ反映
「一つの選択肢」和歌山市検討も


 和歌山市議会12月定例会の一般質問が7日、行われ、プロ野球独立リーグ構想が四国など各地で動き始めていることについて、同市の木村哲文企画部長は「平成19年度中に次期計画を完成させる長期計画に、リーグ構想やスポーツ施設の誘致を一つの選択肢として盛り込めるよう検討したい」という意向を示した。
 片桐章浩(民主クラブ)の質問に答えた。独立リーグは四国四県に各一球団を置く四国独立リーグが来春の開幕を予定しているほか、東北などでも設立の動きがある。和歌山は高校野球が盛んで「野球王国」と言われていることもあり、独立リーグなどへの参画の可能性について質疑が行われた。
 大橋建一市長は、プロスポーツの地域活性化について「観客動員などの直接的な経済効果や、住民の一体感の醸成など、うまくいけば地域活性化につながる」とした。
 一方で「独立リーグは海のものとも山のものともつなかい状況で、住民の盛り上がりの面などを考えても本市が主体という立場でリーグ参画を希望するのは時期尚早。慎重に考えたい。もし市にチームの運営主体となる組織が現れれば相応の支援を考える」と述べるにとどまった。

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