平成16年 9月16日(木)和歌山新報

大橋市長、貴志川線問題で議会答弁

 南海電鉄が来年秋にも撤退することを表明している問題で、和歌山市の大橋健一市長は15日「南海には貴志川線の経営を続ける意思がない」との認識を示し、同市、貴志川町、県の三者に現在、近畿運輸局、南海電鉄も加えた五者で、今後の方向性について詳細に踏み入った議論を行っていることを明らかにした。片桐章浩議員の一般質問に答えた。
 大橋市長によると、最も基礎的な部分である収支問題について現在検討を進め、同時に何回や近畿運輸局の持つ情報や事例をもとに、ほかの地方鉄道の収支状況についても調査しているという。今後は、それらの結果をもとに新たな運営形態の検討を行うもよう。
 大橋市長は同線を存続させるには「将来にわたる負担を誰が補うのか、県、市、町および南海電鉄や住民それぞれの役割分担を協議し、その理解を得られるか議論する必要がある」と述べ、それぞれの負担は避けられないとの認識を示した。

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