平成16年 3月 9日(火)読売新聞より抜粋

「南海貴志川線、和歌山市長存続へ意欲。
市議会で表明、会社側の姿勢に疑問」


 南海電鉄が貴志川線の廃線を検討している問題で、和歌山市の大橋建一市長は8日、市議会一般質問で「利用者の利便性を考慮しない、公共性、公益性を放棄したかのような態度は誠に理解しがたい」と述べ、「何が何でも守っていく姿勢で取り組んでいきたい」と存続への強い意気込みを表明した。
 利用促進案としては企画部は、電車内への自転車持ち込みや、駅までバイクや自転車で行き電車に乗り換えるサイクルアンドライドなどを推進することや、片桐章浩議員が提案した「お買い物回数券」「シルバー定期券」などについても南海に提案していきたい、とした。
 大橋市長は同線は年間約200万人が利用している通勤、通学、通院になくてはならない路線であることを強調し「南海がどうしてもやめたいという場合は、他社への売却ということも視野に入れ検討しなければならないだろう」と言及、さらに「経営努力、集客増の取り組みをあまりせず、赤字だからり一点張りで廃線しか頭にないような南海の姿勢には大変がっかりしている」とした。

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