コラム
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2012/2/8
973    当たり前のこと

人間関係を良くするために必要なことの特集が、日経新聞(2012年1月7日付)に掲載されていました。平成23年12月に実施した生活モニターに対してのアンケート結果で、とても参考になります。上位にランクされたものを記載します。

1位。ありがとうとごめんなさいは必ず言う。
2位。笑顔明るく挨拶をする。
3位。了解した約束は守る。実行できない約束はしない。
4位。嘘を言わない。ごまかさない。
5位。自分がされて嫌なことはしない。
6位。必要な情報はしっかり共有する。
7位。相手の立場に立って考え対応する。
8位。話を聞くときは相手の顔を見る。
9位。本人がいないところで悪口や噂話をしない。
10位。親しき仲にも礼儀ありを徹底する。

こうして書き出して見ると、簡単に出来ると思うことばかりです。誰にでもできることばかりなのですが、これらが大切だと多くの人が思っているということは、案外出来ていない人が周囲に多くいることを表しています。

またこれらのことは人間関係を良くするだけではなく、仕事の場面や社会生活で守るべきことばかりです。簡単に書き直すと、ありがとう、挨拶、約束、正直という言葉となります。家庭や小学校でその教えを習ったことばかりです。人として身に付けておきたいことは、大人になって新たに習うものではなくて子どもの頃に学んでいることばかりなのです。勿論、会社で教えてもらうものでもなく、自然と身につけておくことばかりなのです。

簡単なことが人間関係を築きますし、社会からの信頼を得ることになります。ところがその簡単なことができていない。それが社会から温かさを消している原因です。

では自分はどうしたら良いのでしょうか。

朝起きたら家族でも挨拶を交わすこと。職場に入ったら挨拶すること。相手にしてもらったことに対して感謝の気持ちを感じたら「ありがとう」と心を伝え、悪いことをしたなと思ったら「ごめんなさい」と心を伝えること。自分がして欲しいと思うことを相手にすること。自分がして良くなったことを相手に伝えること。人との最初の出会いは笑顔から入ること。

以上のことは今日からでも直ぐにできることです。特段の苦労も嫌な思いもしないで自然にできる行為ばかりです。当たり前のことを当たり前にすることが、人として大事なことなのです。当たり前のことをしても褒められませんが、当たり前のことをしなければ信頼がなくなります。

実は、それを実践しても褒められることのない当たり前の行為が大切なことなのです。例え人がやっていなくても、自分はこれらの当たり前のことをしたいものです。