コラム
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2012/1/20
962    調和

明治時代から大正時代にかけての日本の発展は世界に類を見ない成功を収めている歴史があります。今から約100年の前の時代のことですが、混迷した時代においては歴史から学ぶことも大切です。

大正11年にアインシュタイン博士は伊勢神宮を訪れています。科学者であるアインシュタイン博士が伊勢神宮を訪れたことに興味がありますが、この時のことを教えてもらいました。太陽と地球は宇宙の法則によって調和が取られています。少しでもバランスが崩れると人類は存在していませんし、地球に生物が繁栄することもありません。人は宇宙の調和の中から生み出された存在ですから、この法則に則って生きることが理に適っています。

そして太陽と地球が調和しているように、人と自然との調和の象徴が伊勢神宮であると聞きました。そんな宇宙の法則に則った伊勢神宮が科学的だと理解していたアインシュタインが、この場所を訪れたのは当然のことだと聞かせてもらいました。出典は不明ですが、その時の博士の言葉は次のようなものだったそうです。

「近代日本の発達ほど世界を驚かしたものはない。その驚異的発展には他の国と違ったなにものかがなくてはならない。果たせるかなこの国の歴史がそれである。この長い歴史を通じて一系の天皇を戴いて来たという国体を持っていることが、それこそ今日の日本をあらしめたのである。
私はいつもこの広い世界のどこかに、一ヶ所ぐらいはこのように尊い国がなくてはならないと考えてきた。なぜならば、世界は進むだけ進んでその間幾度も戦争を繰り返してきたが、最後には闘争に疲れる時が来るだろう。このとき人類は必ず真の平和を求めて世界の盟主を挙げなければならない時が来るに違いない。
その世界の盟主こそは武力や金の力ではなく、あらゆる国の歴史を超越した、世界で最も古くかつ尊い家柄でなくてはならない。世界の文化はアジアに始まってアジアに帰る。それはアジアの高峰日本に立ち戻らねばならない。我々は神に感謝する。神が我々人類に日本という国を作って置いてくれたことである。」

人は宇宙の調和、それは自然との調和に沿って生きることを指向すべきであり、運はその法則にあわせることで訪れてくれるものです。決して調和を乱そうとする人の下に運が訪れることはありません。

伊勢神宮は平成25年に遷宮を行いますが、そこには世界の注目が集まっています。天才科学者が神に感謝した伊勢神宮の調和が20年振りに現代人の魂と新しい技術が込められるからです。

人は人間がルールを作り地球を支配していると思っています。しかし宇宙の法則の中で活動していることに過ぎないことを学べば、行き過ぎた欲得は生じない筈です。日本という国は世界の高峰であり、世界の調和を図っている存在なのです。世界が乱れた時に同じように心を乱すことなく、世界の安定を図るような行動をしたいのです。人は太陽と地球の調和から生み出された存在ですから、原点に戻り、調和の取れる行動をすべきものです。