コラム
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2011/10/7
901    感動ライブ

嬉しい意見をいただきました。小さなコメントですが、皆さんからの小さな声がとても嬉しいのです。「活動報告書を読みました。余り嬉しくてメールしました。簡単なことの話しはまさにその通り。私も共感するし、私の所にも男性の相談者にも朝の玄関掃除は基本と言います。素直な方は本当に実行して、大抵仕事もうまくいき出しているのですよ」。

活動報告に掲載したコラムを読んで感想を寄せてくれました。たったこれだけの感想に、どれだけ勇気づけられるか。嬉しい言葉は人に勇気を与え、元気にしてくれます。飾った言葉でなくて良いのです。あちらこちらから引用した言葉でなくて良いのです。偉人の言葉でなくて良いのです。自分の思いを簡単に伝えてくれるだけで、気持ちが伝わる言葉があります。

こんな意見を贈りました。「感動はその日の内に、言葉の中に封じ込めます。翌日になると感動の半分も書けません。だから懇親会のある日は大変です。その日感動した出来事を書くのが翌日になる場合がありますが、その場合、確実に駄作になります。自分で書きながら「感動したのは、こんな感じじゃないんだ。こんな表現では伝わらない」っていう感じです。記憶と感動は新鮮な時間内に言葉にしないと時間の経過と共に表現力が低下しますから、自分が納得できる表現ができなくなります」。

その日の感度は、その日の内に文章の中に閉じ込めないと感動力が低下します。感動を体験した時が100だとすれば、その日の内にその感動を自分の言葉で表現すると80くらいは表現できます。しかし翌日になって文章にすると、良くても20くらいの感動表現になります。そうするとその一日の感動ライブの経験が残せないのです。人は感動ライブをどれだけ経験し、そして自分のものにできるかが大事です。感動を自分の中に蓄積できる人は、確実に人生が豊かになります。そして相手に分け与えられる人になります。熱い感動でも、日が経つに連れて忘れてしまいます。強烈な経験は覚えていても、その熱さを蘇えらせることはできないのです。大きな感動でもそうですから、毎日訪れてくれている小さな感動体験は忘却の彼方に去ってしまうのが常です。

しかし感動ライブを文章にしても自分の言葉で残しておくと自分と共に永遠のモノになります。読み返すことで、何を感じたのか、何を得られたのかが分かり、その時の感動が蘇えります。ライブをCDやDVDに記録して、いつでも聴ける、見ることのできる状態で保っているようなものです。

そしてメールのやり取りは発展していきます。「感動や感激はきちんと言葉で表現するのはとても大切。なかなか出来ないですが、やると必ず人に伝わる 魔法の言葉です」という答えをいただきました。

会話は消えてしまいますが文章にしておくと残ります。新鮮な状態のまま閉じ込めた感動を、文章にして、自分の言葉にして残しておくことは財産になります。読み返すと、きっとあの頃よりも成長していることに気づきますし、いつでも過去の自分が現在の自分を励ましてくれます。