コラム
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2011/9/21
890    あとひとつ

皆さんが好んでいる歌を聴いていて、自分を励ましてくれる歌が元気を与えてくれることに気づきました。ファンキーモンキーベイビーズの「あとひとつ」や、ミスターチルドレンの「HANABI」を聴いていると、あとひとつ、もう一回など、今よりもあと少し頑張ったら、もう一回だけやり遂げられたなら、今とは違う場所に行けることを教えてくれています。誰もができる限りの頑張りをしています。でもそれだけでは足りないのです。自分で出来る限りの張りは、極端なことをいうと誰でもやっていることなのです。

できる人とできない人との差は、ほんのわずかです。それは限界を感じた場所からあとひとつだけ頑張れる人と諦める人の差。練習や仕事などで、苦しいけれどもあと一回、あとひと踏ん張りできる人ができる人ができる人なのです。

恐らく、あとひとつ、あと一回やることとやらないことの差は、100の取り組みと101の取り組みの違い程度です。101やった人ができる人の道を進み、100までやった人はそれとは違う道を歩くことになります。目標がある人は、苦しくても99までは頑張ります。そして100を達成した瞬間に力を抜きます。

ところが誰でも目標としているものから1つだけ上回ろうと、そこから頑張る人がいるのです。100で終わらないで101までやる人です。毎日、それを続けると一ヶ月で30の違い、一年間で365の違いとなります。一つの差は余りたいしたことではありませんが、毎日積み重なった一つの差を縮めることは難しいのです。相手が止まっていてくれたら挽回は可能ですが、相手はずっと進み続けています。100頑張った人が101の仕事や勉強をしようと思った時、相手は102かそれ以上の仕事や勉強をしているからです。

101頑張れる人は何時までも101の場所で安定していません。その次は102を目指し、それを続けた後は103目指すのです。自分との戦いの中でずっと進化していける人が、できる人の道を歩いていけるのです。

とことん頑張った後の一歩を歩くのは、しんどいことです。でも100進むこともしんどいことなのです。しんどい100を進んで止まってしまうのと、しんどい101を進むことの違いは、それ程大きな差ではないことに気づくべきです。全く創意工夫のない仕事や勉強の姿勢である0と、前に進んでいる人の頑張りである101の違いは大きな違いですが、同じように前を向いて進んでいる人が100で止まるのか、101で止まるのかの違いはほんの少しの差なのです。

仕事や勉強をあと1ページだけやって今日を終えるのか。英語の単語を10個覚えてそこで止めるのか、それとも11個覚えるのか。トレーニング、例えば腹筋を目標とする回数よりあと1回だけ多くやって今日を終えるのか、そんな違いです。

頑張り度が0の人はここで論じることはしないとして、100頑張れる人は、あとひとつ、あと一回の頑張りを加えて、今日の仕上がり101を目指しましょう。このようにして、あとひとつとあと一回を続けていると、気がついた時には、頑張り度は200にも300にもなっています。少しの差が年月の経過と共に大きな差になります。