コラム
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2010/2/19
809 心に響く
Kさんからは心に響くお話を聞かせてもらいました。和歌山市は思いやりがあって、やさしくて幸せなまちになって欲しいとの意見です。信心法則に基づいて、人を信じることによって地域コミュニティが成り立つまちは幸せです。隣の人と会話がある、地域の人信じられるまちは幸せなまちなのです。朝日が昇ってから夕日が落ちるまでの間に何をなすべきか。そんなことを考えて一日を過ごせるとしたら、一日は充実したものになります。充実した一日の積み重ねが一生涯です。人生において特別なことは滅多に起こりませんし、特別な日はそれほど巡ってこないものです。しかしそれは良いことなのです。幸せだと気づかない日々が実は幸せな毎日なのです。特別な日が毎日続くと精神的に疲れるのは必至です。

手帳を見て「今週はすべきことが多いなぁ」だとか「毎日、初対面の違う人に会う日程が続くなぁ。どんな人だろう」と思うことがありますが、こんなタイトな日が一ヶ月も続くとしたら、精神的にきつくなります。特別な日は特別な日であるから嬉しいものであって、毎日あまりにも変化にと富んだ日が続くと相当な精神力の持ち主でないと身体が持ちません。
それが存在している間は幸せを感じないものです。無くすことによって幸せがここに存在していたことを知るのです。何もない日々を過ごしている私達は、実は幸せに囲まれて生きているのです。太陽が昇り、生きていることに感謝すべきこと以外に何をするのでしょうか。小さな毎日への感謝を続けられることが幸せなのです。
今日の私は幸せですと、多くの人が言える筈です。

ところで午とは太陽をあらわす単語だと伺いました。12時のことを正午といいますが、それは太陽が真上に来る時間であることに由来しているそうです。正午は中居間ともいい、この時刻から日が沈む時刻までが人間が活動すべき時間になります。それでは、日が昇ってから正午までの時間は神様に感謝する時間だそうです。太陽が昇って一日が始まることに感謝し、太陽が頭の上に来る午の時刻から人間としての活動を行う。そして日が沈む頃には心と身体を休ませる。これが自然界のサイクルです。この生活を続けていると身体も精神状態も快調になります。
朝に感謝をしないで、昼は力を抜いて夜の活動に備える、そして夜更かしをしているようでは自然界に背くものですから、健康と幸せを維持できないのです。
自然に従って、水の流れに従うように生きていれば苦しいことは少なくなります。水の流れに従うと日々の活動や人間関係は楽になります。人は自然の中に生かされています。そのことを知って営みを行いたいものです。
自然の流れに抵抗していると、不必要な力ばかり必要となり、それと比較して成果は小さいことを知っておきたいものです。