コラム
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2010/2/19
808 信仰心
素晴らしい成果を収めている経営者の方は信仰心が強いことを感じています。日頃から大変お世話になっているFさんの信仰は素晴らしいものでした。 どんな時でも毎朝1時間は必ずお祈りを捧げています。その1時間は、今まで訪れた神社への参拝をシミュレーションすることから始まるそうです。伊勢神宮や出雲大社など、表参道から境内に入る場面をシミュレーションして、信仰心を呼び起こしています。全国の神社を訪れているので、次第に朝のお祈りの時間が長くなってきたといいます。
そしてその中での思いは素晴らしいものでした。「世界で一番幸せな人生を与えて下さいまして、ありがとうございます」と心に呼びかけているのです。如何ですか。「世界で一番幸せな人生を自分が生きている」と思えるでしょうか。こんな気持ちを持てる人は、世界で一番素敵な人生を生きているのです。
毎朝1時間もお祈りをささげている人の、「何と言ったって、人生は一度限りだからね」との言葉は重みがあります。一度限りの人生を世界の誰よりも幸せに過ごしている自信が人生の成功につながっているのです。
外国にビジネスに訪問した時でも、お正月であっても、毎朝のお祈りは欠かさないそうです。感謝する気持ちが人格を形成して、その人格が自らを幸せにして、周囲の人にも幸せを分け与えています。幸せを分けてもらっている人は、それを自分の周囲に伝播させていって欲しいものです。
そしてもうひとつ心掛けていることがあります。それは「妬まず、羨まず、僻まず」の気持ちを持つことです。人は自分が持っていないものを持っている誰かを妬み、羨むことがあります。そして僻んでしまいます。その気持ちを持つことは、自分の人生をその程度のものにしてしまいます。人と自分を比べても何の意味もありませんし、そこから妬みや羨みの気持ちを持っても何の解決にもなりません。むしろ、自分の人生を楽しくないものにするだけです。性格も育ってきた環境も能力も違う私達同士を比較しても、意味がないのです。
それよりも、「感謝と信仰心と挨拶」を心に抱いて人生を歩くべきです。自らの心を高めることに時間を割いて、そこに心配りをする方が幸せな人生になります。
そしてたった一度の人生です。決して次はありません。今は予行練習で、次は本番の人生だということは絶対にありません。今日が予行練習で明日が本番ということもありません。人生は毎日が、この時が本番なのです。本番の人生にすることがないのであれば、1時間、感謝の気持ちを持って自分と対話すれば良いのです。Fさんが「お祈りをし始めてから確かに変わってきたよね」と話してくれたように、人生が切り拓けてきます。
たった一度の人生を、幸せに生きていることに感謝することが大切です。奇跡のような自分という人生を生きられていることに感謝したいものです。感謝の気持ちを持てば、自らの行動から奇跡のように結果も伴いそうです。
朝から感謝の気持ちをもつとその日の最後に感謝の気持ちになるよりも、一日分、自分が得をすることになります。一日の得が積み重なると人生の徳となって自分の性格が培われていきます。どうせなら得と徳のある人生を過ごしたいと思います。