コラム
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2022/3/2
1871    卒業生に贈る言葉
卒業生に贈る言葉

和歌山県立向陽高校の卒業式が挙行されました。同窓会長として卒業式に出席させていただきました。卒業式は多くの人にとって人生のスタートとなりますし、思い出が詰まった3年間に別れを告げる旅立ちの日です。未来には素晴らしい人生が待っていますが、たくさんのことが詰まった3年間は格別の時間です。特別な時間を刻む卒業式に際して「お祝いの言葉」を届けました。

卒業生の皆さんへ お祝いの言葉

海草・向陽同窓会 会長 片桐 章浩

令和4年3月1日、卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心から「おめでとう」の言葉を伝えます。

コロナ禍の影響で、高校生活はこれまでと違ったものになったと思います。リモート授業や同級生と過ごす時間が限られたことなど、理想と違った高校生活になったかもしれません。辛くて寂しい日もあったと思いますが、それらの全てを乗り切って立派に卒業の日を迎えられたことを心から祝福いたします。

今、皆さんが向陽高校から羽ばたいてこれから躍動する姿を想像すると、とても嬉しく思います。卒業する皆さんに、向陽高校で得たものは決して小さくないことを伝えたいと思います。

憧れの向陽高校の高校生として入学した時のことを覚えていますか。高校生活の三年間で笑顔になったこと、辛かったことを覚えていますか。それらは時間の経過と共に、全てが人生の宝物に変化していきます。向陽高校での3年間の思い出は、決して他では得られない大切な宝物です。慣れ親しんだ教室や校庭、先生や同級生と共に過ごした時間を、いつまでも心の中で大切にして欲しいと思います。

僕がとても印象に残っている向陽高校の一人の先生の言葉です。

「私も向陽高校の卒業生です。教師となって母校に赴任してきた時、とても懐かしく思いました。校舎の間から切り取ったように見える青い空、教室から眺める風景、懐かしい向陽高校の空気と香り。その全てを懐かしく感じました」

卒業生に贈る言葉

これが私達、皆さんの母校、向陽高校なのです。高校三年間の当たり前の時間を、明日からは迎えることができなくなりますが、向陽高校はいつまでも緑に映ゆる日前に存在し、卒業生の皆さんと共にあります。間違いなく皆さんが青春の三年間を過ごした日々がここに存在し、思い出は学校いっぱいに詰まっています。もし卒業後に、過ごしたクラスの教室を訪れる機会があるなら、直ぐに高校生に戻れるでしょう。いつまでも青春の思い出を感じられるのが向陽高校です。

私も卒業生の一人として、もう一度、皆さんにお祝いの言葉を贈ります。

卒業式。皆さんが人生の宝物を受け取る日が今日です。卒業おめでとう。

いつまでも、向陽 向陽 吾等が向陽