コラム
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2021/7/15
1807    消えてなくなることはない

何度も書いていますがドラマ「JIN-仁-」は神ドラマです。コロナ禍にあって再三観ていますが、人の心はなんて美しいのだろう。美しい心の人が見る景色は違うきれいな景色を見ているのだろうと思います。

そして大勢の人がもがき、苦しみ、悲しんでつないできた歴史の延長線上に令和の時代があり、この時代を生きる私達がいます。歴史はつながっていますし、人が生きた証もつながっています。どちらも見ることも感じることもできないのですが、きっと人の心の中にそんな思いは秘められていると信じています。
何度か見て気づいたのですが「JIN-仁-」はそんな見えない大切なものを、私達に信じさせてくれるドラマだと思うのです。
「今の日本があるのは、昔、必死に生きた人々のおかげなんだ」。この台詞の通りです。その時代に必死に生きて命をつないでくれた人達。苦しくても死にたくても諦めることなく生きてくれた人達。そして次の時代を託して子どもを教育してくれた人達。前の時代を引き継いで、それぞれが生きた時代を前進させてくれた人達のお陰で現代日本があり、令和の時代があるのです。

今は記録にも残されていないし、その人を知っている人もいないのですが、きっと素敵な物語が綴られてきたのです。多くの人が生きた証が私達の心にあるから、その先を生きることができているのです。現代はゼロから一から創り上げる必要もなく、国家も社会も形成されています。後の時代の人がより豊かに、より平和で安全な暮らしが出来るように歴史をつないできてくれたお陰です。

歴史を知らないから、人がつないでくれたなんて信じないことは間違いです。歴史も人の営みも継続しています。継続しているから現代があるのです。これはフィクションですが、必死に生きた人達のことを分からせてくれるこのドラマを観て感じて欲しいと思います。

もう一つの台詞です。橘咲が南方仁先生に話した言葉です。

「水というのは不思議なものでございますね。雨、湯気、氷、雪になったり。でも全て水。 そして、私たちの目に見えずとも、消えてなくなることはない」。

これが答えです。現代では決して見えないし感じないけれども、確かに存在した歴史があり、その時、生きている人がいたのです。

このドラマの鍵の一つに「歴史の修正力」があります。「歴史は決まっていて人はその通りに演じるだけの存在なのか」と問いかけてきます。大きな歴史の流れは宇宙の意思であり必然のように思いますが、理科系のお坊さんから「人の身体は宇宙と地球が誕生した時に発生した元素で構成されている」と聞きました。
そうであるならば、宇宙の意思を実現させるように行動しているのが人間であり、地球の意思を現実化させ続けているのも人間だと思うのです。

正しいか誤りかは関係なく、数々の言葉で語られている「大いなる意思」「サムシンググレート」「宇宙の意思」「宇宙霊」。科学者や医学者、哲学者たちが伝えてきたこれらの言葉を信じて行動したいものです。

コロナ禍があったから観ることができたドラマです。これも天の意思だと思います。