コラム
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2021/6/22
1791    議会での感動話

令和3年6月17日、木曜日の午後1時から2時まで県議会定例会で一般質問を行いました。故郷の偉人である岡公園の「陸奥宗光先生乃像」建立50周年や大和街道を観光に活かすことを取り上げて、知事や担当部長、教育長と質疑を交わしました。

当日は30人以上の方が議場に来て応援してくれました。傍聴席を埋めてくれたことは力強い応援になるもので、登壇席から見上げると応援力を感じるほどでした。

さて一般質問で取り上げた項目で地名を挙げたのは、岡公園の「陸奥宗光先生乃像」、や大和街道では和歌山市京橋の「道路元標記念碑」「嘉家作り御成り屋敷」「四箇郷一里塚と一里松」などでした。

当日の夕方、傍聴に来てくれていたSさんにお礼の電話をしたところ、予想外の行動をしたことを聞かせてもらって感動しました。
Sさんが話してくれた議会終了後の行動は次のようなものです。

「片桐さんの一般質問を終えた後、岡公園に立ち寄りました。岡公園というと大きな滑り台がある公園の印象でしたが、行ってみると『陸奥宗光先生乃像』が建っていました。議場のパネルで見た通りの凛々しい姿の銅像に感動しました。これが陸奥宗光外務大臣と思うと、銅像になっている故郷の偉人の偉大さを感じました。これだけ凄い人物を輩出しているのに知られていないことは残念に思いました。学校でも社会人としても、外務大臣のことを学んでこなかったことを残念に思いました。

そこからいつも通り慣れている京橋にも行きました。この場所には『道路元標記念碑』が建っていたので『ここが城内と城外の境界だった場所』と思うと、見慣れたのと違った場所に見えてきました。残念なことはベンチに人が寝ていたことや放置されている自転車とまだ活用されている自転車が置かれていることでした。一丁目一番地である京橋が大事にされていない光景は寂しいものに感じました。

そこから『嘉家作り御成り屋敷』を見て回りました。数軒、かつての建築物が建ち並んでいましたが、一軒だけは『売り家』があったので、再生して活用できたら良いと思いました。こんな光景の街並みだったと知り歴史街道の意味が分かったように思いました。

最後は『四箇郷一里塚と一里松』を訪ねました。ここも行きなれた場所にあったのですが、これまで気がつけないでいました。一里塚と一里松は喫茶店の隣にあるのですが、これまでは通り過ぎていました。今日の議会を聞いたことで、取り上げてくれた歴史的な場所を歩いたことで見える光景があり、故郷の大切なものを知ることができました。議会に行って良かったと思いますし、歩いて良かったと思います。ありがとうございました」という話を聞かせてもらったのです。

この話を聞いて心から感動しました。来てくれるだけでも感謝すべきことなのに、早速、帰りの道中で、一般質問で取り上げた歴史的な場所を立ち寄ってくれたのです。このSさんの行動と感想に感動しないではいられません。心が温まり「陸奥宗光先生の像と大和街道を議会で取り上げて本当に良かった」と思いました。

Sさんのその日の行動と、感想を伝えてくれたことに感謝の気持ちと感動を抱きました。県議会も人が行き交う場であり、学びの機会となり、感動の場になることを知りました。