コラム
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2021/5/25
1776    今のリーダー像

和歌山県活性化とリーダーとして求められる人物像について話し合いました。リーダーには親しみと共に適度な距離感、つまりリーダーとしての孤独を感じさせる人物が必要だということです。

リーダーはやり遂げる覚悟が必要ですが、できないことを認める姿勢も必要です。政治において、要望されたことを全てできることはないので、強弱をつけられることが大事です。そのための条件を協議しました。

親近感があり話しやすい雰囲気があること。爽やかで健康的、ルックスが良いこと。話がシャープでキレがあること。話し方、姿勢、雰囲気に好感が持てることなどです。抽象的な条件なのは「正解がない」ということです。つまりその人に会った時の印象によって左右されるというものです。

その人に会って「この人はリーダーの資質がある」「リーダーになってもらいたい」「この人なら任せられる」という印象を持てる人が適任だということです。

そうなるとリーダーに不適格な人物像は簡単に浮かび上がります。元気がなくて近寄りがたいこと。疲れた雰囲気で声が暗いこと。話していることに深みがないこと。勉強していないことが分かることなどです。

さらに「人の悪口を言うこと」や「妬み深い」「猜疑心が強い」「自分が一番だと思っている」人も不適格だといえます。このことに関してある人が事例を伝えてくれました。

「私に対して〇〇さんの悪口を言うのです。私はこの地域を良くするためには相手を批判するのではなくて協力してはどうですか」と伝えました。そうしたところ再び悪口を言い始めたそうです。

この人は「あの人は私の前ではペコペコしているけれども、陰に回って私の悪口を言っている情報は入っています。そんな人は信用できないし、ポジションを与えたらダメだと思います」という話です。

猜疑心の強い人や人の悪口を言う人にポジションを与えると、その職位を使いこなせませんから組織の機能は低下していきます。本人が適任だと思っているのでその場所に居座るのでしょうが、弊害があれば考える必要があります。

そして難しいのは、親しみやすいけれども孤独を感じられるという条件です。親近感がないのはダメですが、親近感と共に「リーダーとしての孤独」を感じることも大事だというものです。

つまり孤独とは「責任者として考え抜いて決断してくれた」ことを感じられる雰囲気を持っている人だということです。決断は孤独ですし、そのことに責任が伴います。それができる人がリーダーなのです。これを人は見抜きますから、人柄の中に潜んでいるこの資質を、時には発揮している人が理想です。

その日会った印象で「いいな」と思えるような雰囲気で登場する人が、期待したい人だという人です。言葉で表現しにくい資質、それはその人の「雰囲気」という以外にありません。「明るく親しみやすくて孤独を感じられること」。理解しにくい表現ですが、話し合いの結果を総合するとそうなります。勿論、人によって求めるものは違いますから参考の議論です。